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JP2008173551A - 汚泥等の乾燥装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】粘度が高い被乾燥物や固体を多く含む被乾燥物(一例としては、汚泥や鶏糞や食品廃棄物等)等であっても被乾燥物をうまく乾燥させることができ、しかも、燃料費も節約できる汚泥等の乾燥装置を提供する。
【解決手段】乾燥室2内に、上下方向に多段に横方向に延長する内部にスクリューコンベア12が内蔵された筒体6が設けられると共に、各筒体6は端部が上または下の筒体6の端部と交互に連通されて一本に形成され、前記スクリューコンベア12は往路と復路が上下に交互になるよう配設され、端部の筒体6に乾燥室2外に通じる投入口が設けられると共に、他の端部の筒体6に乾燥室2外に通じる排出口が設けられる乾燥装置において、スクリューコンベア12のスクリュー軸12a内に電気ヒーター26を配設した
【選択図】 図1

Description

本発明は、被乾燥物を効果的に加熱し効率よく乾燥させることができる乾燥装置に関する。
例えば、汚水処理場の汚泥、鶏糞、おから等のような食品廃棄物、生ゴミ等は、含水率が数十パーセントから高いものでは90%程度のものもある。従って、これらのものが、最終的に焼却、埋立、コンポスト原料としての利用等様々な処理をされる際には、それに先立ち含水率を低下(乾燥)させる必要がある。
このような含水率を低下(乾燥)させる必要があるもの(以下、「被乾燥物」という。)を、乾燥させる方法は様々な方法が知られている。例えば、天日に干したり、風乾させたりといったことも行われてきたが、効率的な乾燥を行うことができないことから、多くの乾燥装置が発明考案され用いられてきた。
下記特許文献1は発明者等が、生ゴミ分別機で分別されると共に、破砕された生ゴミを乾燥するための生ゴミ乾燥機として発明したものである。
特許第3595201号
図4に示すように、乾燥室2は、薄い方形体で内部に多段(図面では8段)に横方向に延長した筒体6が水平に設けられ、筒体6は端部が上または下の筒体6の端部に交互に連結部6Aにより連通されて一本に形成されている。
そして、最上部の筒体6に乾燥室2外に通じる生ゴミ投入口7が設けられ、また最下部の筒体6に乾燥室2外に通じる生ゴミ排出口8が設けられている。
図示は省略するが、生ゴミ投入口7の上方に生ゴミ投入管口より投入された生ゴミを筒体6に押し込むための押圧シリンダーが設けられている。また、生ゴミ排出口8の下方に搬送用のベルトコンベアが設けられている。
また、各段の筒体6内に夫々スクリューコンベア12が内蔵されている。各段のスクリューコンベア12は往路と復路が上下に交互になるよう配設されている。各スクリューコンベア12はモーター13の回転がチェーン14とスプロケット15による連動機構により伝達され、同一回転する。
また、乾燥室2内の筒体6の周囲に耐熱性材料のガラスまたはセラミックス等の細粒体16が充填されている。
また、筒体6の連結部6Aに筒体6内で発生した蒸気が送出される蒸気送出口17が設けられ、この蒸気送出口17に蒸気送出管の一端が連結される。
筒体6内の生ゴミは生ゴミ投入口7より押し込まれ、スクリューコンベア12により圧搾されながら搬送されるので、生ゴミ中に含まれる水分は筒体6内で分離される。そして、分離された水分は筒体6が受ける熱気で蒸気と化し、筒体6から送給手段により一次燃焼室に送り込まれ、一次燃焼室で気化される。
また、筒体6は上下方向に多段に設けられ、端部が交互に上下に連通されて一本に形成されているため、生ゴミは長距離搬送され、乾燥時間も長くなり、小さな乾燥室であっても十分な乾燥を受ける。
また、筒体6は直接火炎が当たらず、間接熱によること及び筒体6の周囲を細粒体16で充填してあることにより、筒体6の熱による変形が防止されると共に、細粒体16により保温性を有し、燃料の節約になる。
前記特許文献1は生ゴミ乾燥機であり、これが粘度が高い被乾燥物や固体を多く含む被乾燥物(一例としては、汚泥や食品廃棄物等)等では、スクリューコンベア12のスクリューに被乾燥物が付着したりして、非常に乾燥効率が悪いものとなる。
また、筒体6は上下方向に多段に設けられ、端部が交互に上下に連通されて一本に形成されているため、長距離搬送され、乾燥時間も長くなり、小さな乾燥室であっても十分な乾燥を受けることができるが、その分バーナー燃焼のための燃料費が高騰する。
本発明の目的は前記従来例の不都合を解消し、粘度が高い被乾燥物や固体を多く含む被乾燥物(一例としては、汚泥や鶏糞や食品廃棄物等)等であっても被乾燥物をうまく乾燥させることができ、しかも、燃料費も節約できる汚泥等の乾燥装置を提供することにある。
前記目的を達成するため請求項1記載の本発明は、バーナーで加熱する乾燥室内に、上下方向に多段に横方向に延長する内部にスクリューコンベアが内蔵された筒体が設けられると共に、各筒体は端部が上または下の筒体の端部と交互に連通されて一本に形成され、前記スクリューコンベアは往路と復路が上下に交互になるよう配設され、段部の一方の端の筒体に乾燥室外に通じる投入口が設けられると共に、段部の他方の端の筒体に乾燥室外に通じる排出口が設けられる乾燥装置において、スクリューコンベアのスクリュー軸内に電気ヒーターを配設したことを要旨とするものである。
請求項1記載の本発明によれば、スクリューコンベアのスクリュー軸内に電気ヒーターを配設したことにより、バーナーでの加熱と合わせてスクリューコンベアの内外から加熱することができ、これにより、迅速な乾燥、炭化が行え、粘度が高い被乾燥物や固体を多く含む被乾燥物(一例としては、汚泥や食品廃棄物等)等であっても被乾燥物をうまく乾燥させることができる。
また、スクリューコンベアのスクリュー軸の内側からの加熱を行うことにより、筒体外側からの加熱量をその分減少することができ、燃料費を削減することができる。
請求項2記載の本発明は、電気ヒーターは、スクリューコンベアのスクリュー軸の端部の軸受けを貫通して、スクリュー軸内に配設することを要旨とするものである。
請求項2記載の本発明によれば、電気ヒーターは、スクリューコンベアのスクリュー軸の端部の軸受けを貫通して、スクリュー軸内に配設することで、スクリュー軸が回転してもこの電気ヒーターは回転せずにすみ、また、スクリュー軸が熱により膨張してもその影響を受けないですむ。
以上述べたように本発明の汚泥等の乾燥装置は、粘度が高い被乾燥物や固体を多く含む被乾燥物等であっても被乾燥物を効率良く乾燥させることができ、しかも、燃料費も節約できるものである。
以下、図面について本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は本発明の汚泥等の乾燥装置の1実施形態を示す要部の縦断側面図で、図中12はスクリューコンベアである。
本発明も前記図4で示す従来例と同じく、スクリューコンベア12は筒体6に内蔵されたものであり、図2に示すように、バーナー4aで加熱する乾燥室2内に、上下方向に多段に横方向に延長するように設けられる。
前記各筒体6は端部が上または下の筒体6の端部と交互に連通されて一本に形成され、前記スクリューコンベア12は往路と復路が上下に交互になるよう配設される。
本実施形態では、最上部の筒体6に乾燥室2外に通じる投入口18が設けられ、また最下部の筒体6に乾燥室2外に通じる排出口19が設けられている。
図2中、20はメインホッパー、21はサブホッパーで、メインホッパー20には取出しスクリューコンベア22を設けてこれでサブホッパー21に搬送し、サブホッパー21には投入スクリューコンベア23を設けてこれで投入口18に搬送する。
また、排出口19には排出スクリューコンベア24を置いて乾燥物αを排出する。図中3はスクリューコンベア駆動用のモーターである。
図中1は脱臭処理室で、これは乾燥室2と二室接続ダクト5で接続され、バーナー4bで乾燥室2の燃焼ガスを加熱して、ダイオキシンを分解する(800℃)。
乾燥室2も脱臭処理室1も負圧(ブロアー吸引)をかけるが、25は吸引用のブロアーである。
なお、前記実施形態では、最上部の筒体6に乾燥室2外に通じる投入口18が設けられ、また最下部の筒体6に乾燥室2外に通じる排出口19が設けられて上部から投入したものを下部から取出すようにしたが、逆に最上部の筒体6に乾燥室2外に通じる排出口を設け、最下部の筒体6に乾燥室2外に通じる投入口を設けて下から上へと搬送して取出すようにしてもよい。
本発明は、前記上下方向に多段に横方向に延長する筒体6の内部に設けるスクリューコンベア12のスクリュー軸12aを中空とし、このスクリュー軸12a内に電気ヒーター26を配設した。12bはスクリュー羽根である。一例として電気ヒーター26は、電源AC200V、容量4.2kW[1.4kW×3本(Δ結線)]、径φ8のSUS304のシースに内蔵したニクロム線ヒーターによる。
スクリュー軸12aは図示は省略するが、一端はモーター3側に連結し、他端は図1に示すようにホウ金製のブッシュ27を介して軸受け28で軸支される。軸受け28の外周にはグリース注入用の給油溝29を形成した。
前記電気ヒーター26は図3に示すように長尺なものであり、前記軸受け28を貫通して、スクリュー軸12a内に配設する。
このようにして、汚泥は投入口18より筒体6内に押し込まれ、スクリューコンベア12により搬送され、乾燥室2内で、筒体6の外側からバーナー4aで加熱(約550℃)される。筒体6には孔6bを形成して外側からの加熱を促進させてもよい。
また、スクリューコンベア12の内側からもスクリュー軸12a内に電気ヒーター26で加熱され(約350℃)、乾燥が行われる。
汚泥中から出る水分や排ガスは二室接続ダクト5で脱臭処理室1に送られ、さらに加熱され、ダイオキシン等が除去される。
このように、筒体6は上下方向に多段に設けられ、端部が交互に上下に連通されて一本に形成されているため、汚泥は長距離搬送され、乾燥時間も長くなり、小さな乾燥室であっても十分な乾燥を受ける。
また、スクリューコンベア12のスクリュー軸12aが回転しても、電気ヒーター26は回転せず、スクリュー軸12aが熱で膨張しても、この電気ヒーター26には影響を与えない。
本発明の汚泥等の乾燥装置の1実施形態を示す要部の縦断側面図である。 汚泥等の乾燥装置の全体の説明図である。 電気ヒーターの側面図である。 従来例である生ゴミ乾燥機の一実施の形態を示す部分縦断側面図である。
符号の説明
1…脱臭処理室 2…乾燥室
3…モーター 4a、4b…バーナー
5…二室接続ダクト 6…筒体
6A…連結部 6b…孔
7…生ゴミ投入口 8…生ゴミ排出口
12…スクリューコンベア 12a…スクリュー軸
12b…スクリュー羽根 13…モーター
14…チェーン 15…スプロケット
16…細粒体 17…蒸気送出口
18…投入口 19…排出口
20…メインホッパー 21…サブホッパー
22…取出しスクリューコンベア 23…投入スクリューコンベア
24…排出スクリューコンベア 25…ブロアー
26…電気ヒーター 27…ブッシュ
28…軸受け 29…給油溝

Claims (2)

  1. 乾燥室内に、上下方向に多段に横方向に延長する内部にスクリューコンベアが内蔵された筒体が設けられると共に、各筒体は端部が上または下の筒体の端部と交互に連通されて一本に形成され、前記スクリューコンベアは往路と復路が上下に交互になるよう配設され、端部の筒体に乾燥室外に通じる投入口が設けられると共に、他の端部の筒体に乾燥室外に通じる排出口が設けられる乾燥装置において、スクリューコンベアのスクリュー軸内に電気ヒーターを配設したことを特徴とする汚泥等の乾燥装置。
  2. 電気ヒーターは、スクリューコンベアのスクリュー軸の端部の軸受けを貫通して、スクリュー軸内に配設する請求項1記載の汚泥等の乾燥装置。
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