JP2008167304A - 受信機、移動局および基地局 - Google Patents
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Abstract
【課題】3つのP−SCHを導入した下りリンクOFDMA無線通信との時間同期確立を、1つのP−SCHの場合と同様の検出時間で行ない、さらに時間同期のための相互相関値の計算に必要とされる計算量を低減する。
【解決手段】マルチキャリア通信システムに適用される受信機10であって、少なくとも一つの基地局から送信され、少なくとも一種類の同期チャネルが含まれるマルチキャリア信号を受信する受信部11,12と、複数種類の同期チャネルのうち、時間区分が異なり時間波形が同一である少なくとも一つの共通部分を用いて時間同期を行なう同期部14と、を備え、前記時間同期の結果、複数の通信制御領域に対応した通信装置のうち、通信特性が最適な通信装置を選択可能である。
【選択図】図6
【解決手段】マルチキャリア通信システムに適用される受信機10であって、少なくとも一つの基地局から送信され、少なくとも一種類の同期チャネルが含まれるマルチキャリア信号を受信する受信部11,12と、複数種類の同期チャネルのうち、時間区分が異なり時間波形が同一である少なくとも一つの共通部分を用いて時間同期を行なう同期部14と、を備え、前記時間同期の結果、複数の通信制御領域に対応した通信装置のうち、通信特性が最適な通信装置を選択可能である。
【選択図】図6
Description
本発明は、マルチキャリア通信方式を採用した移動体通信に関し、特に、ダウンリンク(下り伝送)信号に含まれる同期チャネル(SCH:Synchronization Channel)を使用して時間同期確立および時間同期保持を行なうための受信機、移動局および基地局に関する。
近年、W−CDMA方式をはじめとする第3世代移動体通信(3G)が世界的に普及しており、現在、さらにダウンリンクにおいて100Mb/s〜1Gb/sの通信速度を実現する第4世代移動体通信(4G)が検討されている。さらに、第3世代(3G)から第4世代(4G)への完全な移行なおスムーズに行なうために、3Gの周波数帯を使いつつ、4Gの新技術と親和性の高い通信方式を導入して通信の高速化を行なうE−UTRA(Evolved−UTRA)の規格化も進められている。
移動体通信システムでは、移動局は、初期同期確立のために、あるいは、ハンドオーバーのために、自機が接続しようとする基地局および基地局のアンテナを検出する必要がある。このように移動局が通信を行なう対象である基地局とのコネクションを確立するために行なわれる時間的な同期、すなわち基地局から送信される通信フレームを精度良く受信するためのタイミングを合わせる作業や、基地局との通信を行なう上で必要とされる通信パラメータなどの情報を取得する作業を一般的に「セルサーチ」と呼んでいる。セルサーチは、通常、時間同期から行なわれる。また、基地局とのコネクション確立後もセルサーチと同様の方法によって既知の信号(例えばSCH)を使用して同期保持が行なわれる。
例えば、W−CDMA方式を使用した第3世代移動体通信におけるセルサーチは、3段セルサーチと呼ばれる3ステップに分けられた方法により実行される。3段階セルサーチは、一般に、同期チャネル(SCH)と共通パイロットチャネル(CPICH:Common Pilot Channel)とを使用する。まず、SCHの受信タイミングを検出し(第1段階)、次に、SCHコードの相関検出によってフレームタイミングとスクランブルコードグループの同定を実施し(第2段階)、次に、CPICHを用いた相関検出によって、スクランブルコードを同定する(第3段階)。3段セルサーチは、このような3段階の手順で行なわれている。
また、次世代移動体通信規格であるE−UTRAでは、変調方式としてOFDM(Orthogonal Frequency Division multiplexing:直交周波数分割多重)が用いられるものの、セルサーチに関しては、上記の3段階セルサーチの考え方を踏襲した技術が提案されている(例えば、非特許文献1参照)。非特許文献1では、マルチキャリア通信方式(OFDM通信方式を使用)における3段階セルサーチにおいて、時間同期を第1同期チャネル(P−SCH:Primary Synchronization Channel)によって行なっている。
一方、非特許文献2では、3種類のP−SCHを隣接するセル間で干渉しないように配置し(3セルリユース)、所望の基地局について、正確に時間同期および初期接続情報の取得、すなわちセルサーチが行なえるようなP−SCH構造の提案も行なわれている。特に、非特許文献2では同一基地局の制御する3つのセル間、すなわち、セクタ間で前記3つの異なるP−SCHを使い分けることによって、移動局が通信を行なう最適な基地局を選択できるようにしようとする提案が行なわれている。
このように、次世代の通信規格であるE−UTRAにおいても、SCHを利用した、3Gの3段階セルサーチを踏襲した技術を採用しようとする提案がなされている。
3GPP寄書 "R1−062722 , "Three−Step Cell Search Method for E−UTRA",[平成18年11月1日],インターネット(URL: ftp://ftp.3gpp.org/TSG_RAN/WG1_RL1/TSGR1_46bis/Docs/R1−062722.zip) 3GPP寄書 "R1−062783 , "SCH Structure and Initial Cell Search Procedure for E−UTRA",[平成18年11月1日検索],インターネット(URL: ftp://ftp.3gpp.org/TSG_RAN/WG1_RL1/TSGR1_46bis/Docs/R1−062783.zip)
3GPP寄書 "R1−062722 , "Three−Step Cell Search Method for E−UTRA",[平成18年11月1日],インターネット(URL: ftp://ftp.3gpp.org/TSG_RAN/WG1_RL1/TSGR1_46bis/Docs/R1−062722.zip) 3GPP寄書 "R1−062783 , "SCH Structure and Initial Cell Search Procedure for E−UTRA",[平成18年11月1日検索],インターネット(URL: ftp://ftp.3gpp.org/TSG_RAN/WG1_RL1/TSGR1_46bis/Docs/R1−062783.zip)
非特許文献1に示したE−UTRAの3段階セルサーチにおいて、時間同期は、第1段階におけるP−SCHを用いて行なわれる。時間同期は、一般的に受信信号と移動局内に持つレプリカ信号との相互相関値を観測することによって行なわれる。つまり、時間同期を確立しようとする移動局は、まず、既知の信号であるP−SCHの送信タイミングを観測するため、受信した信号と移動局内に持つ基地局から送信されるものと同一の信号であるレプリカ信号の相関値を計算する。以上のような受信信号と既知の信号のレプリカ信号の相関値を観測する場合にはマッチドフィルタ(マッチトフィルタ、整合フィルタと呼ばれることもある)が使用される。
次に、移動局はある一定時間区間(例えば1無線フレーム)で相関値が最も高くなった地点をP−SCHが受信された時間と決定する。通常、P−SCHは予め決定された周期で送信されており、その周期で平均化することによってより正確な時間同期を行なうこともできる。
図13は、一般的なマッチドフィルタの構成を示す図である。マッチドフィルタでは、入力信号の時間方向信号波形に対して、受信機側で保持しているレプリカ信号の複素共役が乗算される。時間方向信号波形は、1サンプルポイント毎にシフトされて、時間方向の相関値が検出される。一般的にセルサーチのタイミング同期に使用されるP−SCHでは、自己相関特性が良い符号が使用され、マッチドフィルタでのタイミングが合った場合には鋭い相関値のピークが得られるように設計される。前述のOFDM通信においては、P−SCHのシンボル区間のサンプリングポイントと同数の乗算器が必要になるため、符号長(サンプリングポイント数)が長い場合には複雑な回路構成になる。
また、非特許文献2で提案されているような複数のP−SCHを使用する場合には、一般的に前述のレプリカ信号と受信信号との相関値を観測する作業を同時に複数のレプリカ信号に関して行なうことによって、複数のP−SCHの信号に対しての相関値を観測することができる。ただし、このような相互相関値を検出する作業は並列に複数の相関器を設置する必要があるので、相関値を算出するための計算量が非常に多くなる。また、この計算をするための回路が非常に大きくなるので、移動局に大きな負担のかかってしまう。非特許文献2で提案された3つのP−SCHを使用する方法では、単純には3倍の計算量と回路規模、つまり3つのマッチドフィルタが必要になるため、さらに移動局の負担が増えるという問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、3つのP−SCHを導入した下りリンクOFDMA無線通信との時間同期確立を、1つのP−SCHの場合と同様の検出時間で行ない、さらに時間同期のための相互相関値の計算に必要とされる計算量を低減することができる受信機、移動局および基地局を提供することを目的とする。
(1)上記の目的を達成するために、本発明は、以下のような手段を講じた。すなわち、本発明の受信機は、マルチキャリア通信システムに適用される受信機であって、少なくとも一つの基地局から送信され、少なくとも一種類の同期チャネルが含まれるマルチキャリア信号を受信する受信部と、複数種類の同期チャネルのうち、時間区分が異なり時間波形が同一である少なくとも一つの共通部分を用いて時間同期を行なう同期部と、を備え、前記時間同期の結果、複数の通信制御領域に対応した通信装置のうち、通信特性が最適な通信装置を選択可能であることを特徴としている。
このように、各同期チャネルのうち、時間区分が異なり時間波形が同一である少なくとも一つの共通部分を用いて時間同期を行なうので、1シンボル長のマッチドフィルタを同期チャネルの種類の数だけ設ける場合に比べて、マッチドフィルタの演算処理の負荷を低減させることが可能となる。
(2)また、本発明の受信機において、前記同期部は、前記各同期チャネルの時間区分が異なり時間波形が同一である少なくとも一つの共通部分を用いて相関値の演算を行ない、前記共通部分毎に相関値を出力するマッチドフィルタ部と、前記マッチドフィルタ部から出力された相関値に基づいて前記同期チャネルのタイミング検出を行なうタイミング検出部と、前記マッチドフィルタ部から出力された相関値および前記タイミング検出部から出力されたタイミング検出結果に基づいて通信特性が最適な通信制御領域を判定する判定部と、を備えることを特徴としている。
この構成により、受信した信号を一つのマッチドフィルタ部に入力することによって、複数種類の同期チャネルに対するタイミング検出を行なうことができる。また、相関値と検出されたタイミングとによって通信特性が最適な通信制御領域を判定して、選択することが可能となる。
(3)また、本発明の受信機において、前記マッチドフィルタ部は、前記各同期チャネルの共通部分が、同一の時間区分に属するように時間関係の補正を行なうことを特徴としている。
この構成により、従来から使用されている1シンボル長のマッチドフィルタを短い区間(サンプル数)で使用し、例えば、遅延させて加算する補正を行なうことによって、マッチドフィルタの演算処理の負荷を低減させることが可能となる。
(4)また、本発明の受信機において、前記各同期チャネルは、それぞれ循環遅延の関係にある複数の共通部分を有し、前記マッチドフィルタ部は、前記共通部分毎にそれぞれ相関値を演算する複数のマッチドフィルタと、前記各マッチドフィルタから出力された相関値の時間関係を補正して加算する補正部と、を備えることを特徴としている。
このように、マッチドフィルタにおいて、同期チャネルの共通部分毎にそれぞれ相関値を演算し、補正部において、相関値の時間関係を補正(例えば、遅延させて加算)するので、所望の通信制御領域(セルまたはセクタ)の時間方向信号波形の相関値と同様になるように正しく調整することができる。
(5)また、本発明の受信機は、前記各マッチドフィルタが並列に配置され、前記各同期チャネルが前記各マッチドフィルタに同時に入力されることを特徴としている。
このように、並列に配置された各マッチドフィルタにおいて、同期チャネルの共通部分毎にそれぞれ相関値を演算し、補正部において、相関値の時間関係を補正(例えば、遅延させて加算)するので、所望の通信制御領域(セルまたはセクタ)の時間方向信号波形の相関値と同様になるように正しく調整することができる。
(6)また、本発明の受信機は、前記各マッチドフィルタが直列に配置され、前記各同期チャネルが前記各マッチドフィルタに順次入力されることを特徴としている。
このように、各マッチドフィルタが直列に配置されているので、一つのマッチドフィルタに入力された信号は、内部の遅延素子で遅延を施された後、次段のマッチドフィルタに入力されることとなる。その結果、マッチドフィルタを並列に配置する場合に比べて、補正部における遅延に必要とするブロックを少なくさせることが可能となる。このため、遅延に必要とされる回路が大きくなる場合は、この形態を採ることによって、回路規模の拡大を抑えることが可能となる。
(7)また、本発明の受信機において、前記各同期チャネルは、それぞれ循環遅延の関係にある複数の共通部分を有し、前記マッチドフィルタ部は、前記循環遅延に基づいた順序で直列に配置され、前記共通部分毎にそれぞれ相関値を演算する複数のマッチドフィルタと、前記各マッチドフィルタから出力された相関値を加算する加算部と、を備えることを特徴としている。
このように、複数のマッチドフィルタが、循環遅延に基づいた順序で直列に配置され、共通部分毎にそれぞれ相関値を演算し、加算部において、各マッチドフィルタから出力された相関値を加算するので、加算部以降に必要とされる遅延のためのブロックを少なくさせることが可能となる。
(8)また、本発明の受信機において、前記タイミング検出部は、前記複数種類の同期チャネルに対応する複数の相関値を加算した値に基づいて、通信特性が最適な基地局を選択することを特徴としている。
この構成により、通信特性が最適な基地局を選択することが可能となる。
(9)また、本発明の受信機において、前記タイミング検出部は、前記複数種類の同期チャネルに対応する複数の相関値の絶対値を算出し、算出した各絶対値を加算し、その加算値に基づいて、通信特性が最適な基地局を選択することを特徴としている。
この構成により、通信特性が最適な基地局を選択することが可能となる。
(10)また、本発明の受信機において、前記判定部は、前記タイミング検出部により検出された前記同期チャネルのタイミングにおける前記複数種類の同期チャネルに対応する複数の相関値の絶対値に基づいて通信特性が最適な通信制御領域を判定することを特徴としている。
この構成により、通信特性が最適な通信制御領域を判定することが可能となる。
(11)また、本発明の移動局は、請求項1から請求項10のいずれかに記載の受信機を備えることを特徴としている。
この構成により、各同期チャネルのうち、時間区分が異なり時間波形が同一である少なくとも一つの共通部分を用いて時間同期を行なうので、1シンボル長のマッチドフィルタを同期チャネルの種類の数だけ設ける場合に比べて、マッチドフィルタの演算処理の負荷を低減させることが可能となる。
(12)また、本発明の基地局は、マルチキャリア通信システムに適用される基地局であって、請求項11記載の移動局に対し、時間区分が異なり時間波形が同一である複数の共通部分が相互に循環遅延の関係にある複数種類の同期チャネルを含むマルチキャリア信号を送信することを特徴としている。
この構成により、各同期チャネルのうち、時間区分が異なり時間波形が同一である少なくとも一つの共通部分を用いて時間同期を行なうので、1シンボル長のマッチドフィルタを同期チャネルの種類の数だけ設ける場合に比べて、マッチドフィルタの演算処理の負荷を低減させることが可能となる。
本発明によれば、各同期チャネルのうち、時間区分が異なり時間波形が同一である少なくとも一つの共通部分を用いて時間同期を行なうので、1シンボル長のマッチドフィルタを同期チャネルの種類の数だけ設ける場合に比べて、マッチドフィルタの演算処理の負荷を低減させることが可能となる。
次に、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。まず、本発明で使用されるマルチキャリア通信の、基本技術や基礎的な概念について説明する。
(アクセス方式の基本事項)
以下の説明では、アクセス方式としてOFDMAを使用する。本発明の説明で使用するOFDMA通信システムでは、1つのセルを3つの通信制御領域(セクタ)として制御する基地局が、セル内の複数の移動局と同時に通信を行なうことを考慮している。以下に説明する無線通信フレーム(以下、これをフレームと呼ぶ)を複数の移動局で使用できるように小さく分割し(以下、この分割単位をリソースブロックと呼ぶ)、それぞれのリソースブロックを通信環境が良好な移動局に割り当てることによって通信速度の向上を図っている。
以下の説明では、アクセス方式としてOFDMAを使用する。本発明の説明で使用するOFDMA通信システムでは、1つのセルを3つの通信制御領域(セクタ)として制御する基地局が、セル内の複数の移動局と同時に通信を行なうことを考慮している。以下に説明する無線通信フレーム(以下、これをフレームと呼ぶ)を複数の移動局で使用できるように小さく分割し(以下、この分割単位をリソースブロックと呼ぶ)、それぞれのリソースブロックを通信環境が良好な移動局に割り当てることによって通信速度の向上を図っている。
また、1つの基地局で制御する各セクタではフレーム送受信タイミングが同時、すなわち同期しており、使用する周波数帯域は同一周波数帯域を使用する。一般的にこのような同一周波数を繰り返し使用する通信方式を「1セル繰り返し通信方式」と呼ぶが、セル境界およびセクタ境界付近では隣接セルもしくは隣接セクタで使用されている信号と、所望の受信信号とが干渉を起こし通信速度(スループット)の低下を招くことが知られている。
(セルサーチ)
各移動局は、上述したような複数のセルが配置された環境において通信を開始する際に複数の基地局が制御する複数のセクタの中から受信特性の良好な、すなわち受信信号の受信電力が高いもしくは受信信号対雑音比が高いセクタを選択し、基地局と接続した後、無線通信を開始する。実際には同一基地局によって複数のセクタが制御されており、通信を行なおうとする移動局は複数のある1つセクタを制御する送受信機を無線通信の対象として選択することになる(以下、このような基地局の制御するセル内の複数のセクタに対応した送受信機から移動局が通信対象としていずれかの送受信機を選択することを、単にセクタを選択すると記載することもある)。このような無線通信の開始時の動作を一般的にセルサーチと呼ぶ。セルサーチには通信特性の良好なセル(セクタ)の選択、セルIDなどの情報を含む基地局情報の取得、フレーム同期ならびにシンボル同期などが含まれる。前記非特許文献1に示されるようにE−UTRAではこのセルサーチを実行するために同期チャネル(SCH)が使用され、特に時間同期を行なうためにSCHを構成するチャネルの1つであるP−SCHを使用する。本発明で使用するP−SCHの詳細な説明は以降に行なう。
各移動局は、上述したような複数のセルが配置された環境において通信を開始する際に複数の基地局が制御する複数のセクタの中から受信特性の良好な、すなわち受信信号の受信電力が高いもしくは受信信号対雑音比が高いセクタを選択し、基地局と接続した後、無線通信を開始する。実際には同一基地局によって複数のセクタが制御されており、通信を行なおうとする移動局は複数のある1つセクタを制御する送受信機を無線通信の対象として選択することになる(以下、このような基地局の制御するセル内の複数のセクタに対応した送受信機から移動局が通信対象としていずれかの送受信機を選択することを、単にセクタを選択すると記載することもある)。このような無線通信の開始時の動作を一般的にセルサーチと呼ぶ。セルサーチには通信特性の良好なセル(セクタ)の選択、セルIDなどの情報を含む基地局情報の取得、フレーム同期ならびにシンボル同期などが含まれる。前記非特許文献1に示されるようにE−UTRAではこのセルサーチを実行するために同期チャネル(SCH)が使用され、特に時間同期を行なうためにSCHを構成するチャネルの1つであるP−SCHを使用する。本発明で使用するP−SCHの詳細な説明は以降に行なう。
(フレームの説明)
図1は、本発明で使用される、OFDMA通信システムのダウンリンクのフレーム構成を示す図である。フレーム構成は、図1に示したようにOFDMA通信方式で用いられる一般的なフレーム構成と同様である。すなわち、一定時間区間(フレーム区間)を複数に分割し、かつ、周波数領域も複数のサブキャリアから構成される一定の帯域幅に分割した構成を使用する。これらの分割された1つの領域を本明細書においてはリソースブロックと呼んでいる。一般的に時間領域のフレームを分割した単位をサブフレーム(SF)と呼び、周波数領域での分割された単位をサブチャネル(SC)と呼ぶこともある。
図1は、本発明で使用される、OFDMA通信システムのダウンリンクのフレーム構成を示す図である。フレーム構成は、図1に示したようにOFDMA通信方式で用いられる一般的なフレーム構成と同様である。すなわち、一定時間区間(フレーム区間)を複数に分割し、かつ、周波数領域も複数のサブキャリアから構成される一定の帯域幅に分割した構成を使用する。これらの分割された1つの領域を本明細書においてはリソースブロックと呼んでいる。一般的に時間領域のフレームを分割した単位をサブフレーム(SF)と呼び、周波数領域での分割された単位をサブチャネル(SC)と呼ぶこともある。
図1では、周波数軸方向にはSC1からSC6までの6つの周波数リソースブロックと時間軸方向にはSF1からSF10の10個のサブフレームで構成されている。ただし、ブロック分割数およびブロックサイズはこれに限定して適用されるものではない。また、各移動局はこれらのブロックを共有して使用し、特に通信特性(スループット)の向上を図るために各ブロックが伝搬路環境の良い移動局にスケジューリングされることになる。また、小さいデータ量の通信を行なっている複数の移動局がある場合には、1つのリソースブロックをさらに分割し共有して使用することも可能である。
(SCHの説明)
次に、本発明のOFDMA通信における同期チャネル(SCH)に関して説明する。OFDMA通信方式におけるSCHは、さまざまな研究がなされていが、本発明においては、上記非特許文献2の方式で示された3つのP−SCHを適用することを前提として説明を行なう。非特許文献2に示されたSCHはP−SCHとS−SCHにより構成されており、本発明で着目するP−SCHはセルサーチ時における移動局の時間同期、および周波数同期に使用されるチャネルである。また、後述するように3種類のP−SCHをセクタ番号と1対1で対応させて使用することによりセクタ番号の判定にも使用することが可能である。
次に、本発明のOFDMA通信における同期チャネル(SCH)に関して説明する。OFDMA通信方式におけるSCHは、さまざまな研究がなされていが、本発明においては、上記非特許文献2の方式で示された3つのP−SCHを適用することを前提として説明を行なう。非特許文献2に示されたSCHはP−SCHとS−SCHにより構成されており、本発明で着目するP−SCHはセルサーチ時における移動局の時間同期、および周波数同期に使用されるチャネルである。また、後述するように3種類のP−SCHをセクタ番号と1対1で対応させて使用することによりセクタ番号の判定にも使用することが可能である。
非特許文献2の通信方式で用いられるP−SCHは、前述したように同一基地局によって制御されるセクタ間で異なるP−SCHが送信される。P−SCHは、図2に示したセル配置のように3種類のP−SCHがそれぞれセクタ1からセクタ3に1対1で対応している。例えば図2の移動局のようにセクタ境界付近などの複数のセクタに近い領域に位置する移動局には、同一のタイミングで送信されたP−SCHがほぼ同時に移動局に到達するが、セクタからそれぞれ異なるP−SCHが送信されているため、所望のセクタの選択および所望のセクタで送信されたP−SCHを使用した時間同期を行なうことができる。
図2に示したように、一つのセル(セルa〜セルc)の中心に基地局(基地局a〜基地局c)が設置され、各セル(セルa〜セルc)は、各々、3つのセクタ(セクタ1〜セクタ3)に分割されている。各基地局には、セクタに対応して複数(この場合は3つ)の通信装置が設けられており、通信装置がそのセクタ内に存在する移動局と通信を行なう。各セルには複数の移動局(移動局1等)が存在しており、各移動局は受信品質の最も優れるセクタを選択し、そのセクタに対応する通信装置と無線通信を行なう。セクタの選択にはP−SCHを使用することが可能である。図2の例では、セルaのセクタ1とセクタ2からのP−SCHが最も強く観測されると予想され、これらのP−SCHによって時間同期を行なうことによってセルaと通信を行なうことができる。このように複数のセクタから最も通信品質が良好なセクタを選択し、接続するためにセルサーチを行なう必要がある。
(P−SCHの説明)
図3は、本発明で使用されるマルチキャリア通信システムの時間同期用チャネル(P−SCH)を示したものである。本明細書では第10サブフレームであるSF10の最後のシンボルにP−SCHが配置されるものとする。P−SCHの時間方向の配置は全ての移動局に既知あるいはなんらかの手段によって事前に通知されているものとする。また、連続するフレームで同一の位置に配置され、フレーム周期でタイミング同期を行なうための相関値を平均化することができるものとする。ただし、本明細書で使用する配置は必ずしもこれに限定されるものではなく、フレーム内のいずれかのシンボルもしくは数フレームに一度のような周期性を持った配置にすることでセルサーチの時間同期を行なうことが可能になる。
図3は、本発明で使用されるマルチキャリア通信システムの時間同期用チャネル(P−SCH)を示したものである。本明細書では第10サブフレームであるSF10の最後のシンボルにP−SCHが配置されるものとする。P−SCHの時間方向の配置は全ての移動局に既知あるいはなんらかの手段によって事前に通知されているものとする。また、連続するフレームで同一の位置に配置され、フレーム周期でタイミング同期を行なうための相関値を平均化することができるものとする。ただし、本明細書で使用する配置は必ずしもこれに限定されるものではなく、フレーム内のいずれかのシンボルもしくは数フレームに一度のような周期性を持った配置にすることでセルサーチの時間同期を行なうことが可能になる。
(P−SCHの周波数方向の構成)
図4は、前記P−SCHの周波数方向の構成の一例を示したものである。73本のサブキャリアにより構成され、中心のインデックスを0のサブキャリアを除く72本のサブキャリアにP−SCHのデータが割り当てられる。中心のサブキャリア(DCサブキャリア)はヌルサブキャリア(電力およびデータを割り当てないサブキャリア)として使用される。3つのP−SCHを作るため図4に示したような位相回転θを隣接するサブキャリアと間で施すものとする。例としてθはセクタ1で0、セクタ2でπ/2、セクタ3でπとする。
図4は、前記P−SCHの周波数方向の構成の一例を示したものである。73本のサブキャリアにより構成され、中心のインデックスを0のサブキャリアを除く72本のサブキャリアにP−SCHのデータが割り当てられる。中心のサブキャリア(DCサブキャリア)はヌルサブキャリア(電力およびデータを割り当てないサブキャリア)として使用される。3つのP−SCHを作るため図4に示したような位相回転θを隣接するサブキャリアと間で施すものとする。例としてθはセクタ1で0、セクタ2でπ/2、セクタ3でπとする。
図5に示したのは、本明細書で用いる前記位相回転θを施した場合の各セクタのP−SCHシンボルの時間方向波形である。θの位相回転を施すことにより各セクタでθ/(2π)シンボルの循環遅延を施した時間波形が形成される。以上のようなP−SCHの周波数領域での構成は1例であり、必ずしもこのような構成に限定して使用するものではない。本発明は複数のP−SCHが時間領域で循環遅延の関係にある場合を前提としているものであり、複数のP−SCHのそれぞれの構成は時間領域での信号波形が互いに循環遅延になっているような構成であれば良い。
以下に説明する実施形態では以上説明したような送信方法に基づき移動局の時間同期方法ならびに最適セクタ判定手順を示している。セクタ数は3、すなわち3種類のP−SCHが送信され、それぞれ0、π/2、πの位相回転θが施されているものとしている。
本発明は、このような前提条件の基において送信された下りリンクOFDMA無線通信の3つのP−SCHを使用したセルサーチ性能の特性を劣化させることなく、計算量を低減したマッチドフィルタを実現し、セルサーチにおける時間同期を行なうことを目的とする。また、本発明のマッチドフィルタを移動局に装備することによって、セルサーチ時における計算量の低減効果により移動局の消費電力が少なく、より高速な最適セル(セクタ)の判定を行なうことが可能になる。
(第1の実施形態)
図6は、本発明の移動局(携帯電話端末、PDA端末、携帯可能なパーソナルコンピュータを含む)に適用可能な受信機の一例を示すブロック図である。図6に示されるように、移動局の受信機10は、アンテナ部11と、アナログ回路部12と、A/D変換部13と、同期部14と、GI(Guard Interval:ガードインターバル)除去部15と、S/P(直列/並列)変換部16と、FFT部17を備える。また、チャネル推定・等価部18、復調・復号部19およびMAC部20を備えている。
図6は、本発明の移動局(携帯電話端末、PDA端末、携帯可能なパーソナルコンピュータを含む)に適用可能な受信機の一例を示すブロック図である。図6に示されるように、移動局の受信機10は、アンテナ部11と、アナログ回路部12と、A/D変換部13と、同期部14と、GI(Guard Interval:ガードインターバル)除去部15と、S/P(直列/並列)変換部16と、FFT部17を備える。また、チャネル推定・等価部18、復調・復号部19およびMAC部20を備えている。
受信機10は、基地局から送信される信号との時間的同期を行なうため受信信号からP−SCHタイミングを検出する。すなわち、基地局から送信された無線信号をアンテナ部11にて受信し、受信した無線信号を無線周波数帯からベースバンド周波数帯にアナログ回路部12で変換し、ベースバンド周波数帯に変換された信号をアナログ信号からデジタル信号に変換するA/D(アナログ/デジタル)変換部13で変換を行なう。
次に、A/D変換部13にてデジタルデータに変換された受信データからP−SCHを検出し、シンボル同期を行なうため同期部14(これに含まれるタイミング検出部)でP−SCH検出処理を施す。ここで、シンボル同期のためのブロック構成の一例について説明する。
図7は、同期部の構成を示すブロック図である。図7に示すように、この同期部14は、マッチドフィルタ部71と、タイミング検出部72と、最適セクタ判定部73と、を備える。この構成から明らかなように、同期部14は、受信した信号を1つのマッチドフィルタ部71に入力することによって、3つのP−SCHに対するタイミングを検出することが可能であり、かつ、3つのセクタから最適なセクタをマッチドフィルタ部の3つの出力を比較することによって選択することが可能になる。マッチドフィルタの詳細な構成は実施形態2以降に示す。本実施の形態では、フレームの最後のシンボルにP−SCHが配置されているため、シンボル同期を行なうと同時にフレーム同期も行なうことになる。
図6に戻って受信動作の説明を続ける。シンボル同期を終えた後、前述したシンボル周期に合わせその後のデータシンボルも含めて連続して処理を行なうことができるようになる。GI除去部15は、有効シンボルの前に付けられたGIを各シンボルから取り除く。GIを除去されたシンボルはS/P(直列/並列)変換部16で直列信号から並列信号に変換され、FFT部17にてFFT処理を施される。ただし、GI長に関しては移動局に既知であるものとする。
FFT部17から出力された信号は、チャネル推定・等価部18、復調・復号部19およびMAC部20に順次入力され、データの復調および復号などのその後の処理が行なわれる。受信機10は、P−SCH以外のデータに関しても前述したタイミングで復調および復号の処理を行なう。移動局が基地局への最初の接続を行なう際には、セル情報およびセクタ情報などの初期パラメータを取得していないため、SCH信号の処理が優先して行なわれるのが一般的である。
以上のようにしてタイミング同期が行なわれ、FFT処理された受信データは、チャネル推定・等価部18、復調・復号部19およびMAC部20に順次送られる。これにより、SCH信号より基地局との接続に必要な情報を入手することができる。
次に、以上のように構成されたOFDM受信機10が行なう「タイミング同期および最適セクタ判定」の動作について、図8に示すフローチャートを参照して説明する。図8は、本発明に係るセルサーチの時間同期およびセクタ判定処理の主要な手順の一例を示すフローチャートである。
最初に、移動局(携帯電話端末、PDA端末、携帯可能なパーソナルコンピュータを含む)は、基地局からのOFDM信号を受信して、周波数変換ならびにA/D変換を実施する(ステップS10)。次に、マッチドフィルタにより受信信号との相関を検出することによって、シンボル同期およびフレーム同期を確立する(ステップS11)。さらに、前ステップで検出されたP−SCHタイミングにおけるマッチドフィルタにより観測される相関値を各セクタに対応するP−SCH間で比較することによって、最適なセクタを判定する(ステップS12)。続いて、GIの除去(ステップS13)、データの復調を行なう(ステップS14)。
本実施形態にかかる受信機によれば、データ復調およびSCHシンボルの復調・復号処理の際に最適セクタと判定したP−SCHに対応したセクタ固有情報に基づき、その後の処理を行なうことができる。さらに、データ復調のための基準信号がセクタ固有となっている場合にも同様に最適セクタ判定部からの情報に基づき基準信号を選択し、データ復調に使用することが可能である。
(第2の実施形態)
本実施形態では、前実施形態と同様にP−SCHを、フレームを構成する最後のサブフレームの後端に配置する場合を例にとって、時間同期ならびに最適セクタ判定を含むセルサーチ方法について、より具体的に説明する。
本実施形態では、前実施形態と同様にP−SCHを、フレームを構成する最後のサブフレームの後端に配置する場合を例にとって、時間同期ならびに最適セクタ判定を含むセルサーチ方法について、より具体的に説明する。
本実施形態で使用されるセルラーシステム(複数のセルから構成される移動体通信システム)は、各セルが同一の周波数帯を使用し、通信方式にOFDMA通信方式を用いた1セル繰り返し通信システムであり、さらには、図2に示したように、セルを3つの通信領域(セクタ)に分割しセルの中心部に設置された1つの基地局により複数のセクタに位置する移動局と無線通信を行なう。下り方向の通信方式は前述と同様のOFDM通信方式にて行なう。通信フレームおよびP−SCHが配置されたリソースブロック構成は各々、図1および図3に示されるものと同じ形式である。
本実施形態では、各セクタから送信される複数のP−SCH信号が、セクタインデックス(セクタ番号)と1対1に対応し、各セクタのP−SCHは同一時間で送信され、同一基地局によって制御されるセクタのP−SCHに位相回転符号が乗算されたCDM(Code Division Multiplex:以下、単に「CDM」と記述する。)送信されているものとする。位相回転符号の乗算方法は前述の図4に示されているものと同じ形式である。移動局は基地局からのP−SCH信号により基地局との時間同期を行ない、さらに時間同期のために算出した相関値により最適なセクタを判定することが可能になる。
本実施の形態では、基地局から送信されるP−SCH信号を使用して時間的同期および最適セクタ判定を行なう手順の説明を行なうが、基本的動作は第1の実施形態で示した手順に従うものであるため、特に、移動局の同期部に関して詳細な説明を行なう。
図7は、本実施の形態における移動局の同期部14関して示したものである。同期部14は、第1の実施形態と同様に、マッチドフィルタ部71、タイミング検出部72、最適セクタ判定部73により構成される。受信信号がマッチドフィルタ部71に入力されると、各セクタに対応する相関値が算出される。図9は、図7に示したマッチドフィルタ部71の詳細を示したものである。
前述のように3種類のP−SCHに対して相関値を演算したい場合には、通常1シンボル長のマッチドフィルタが3つ並列に必要になる。しかしながら、本発明では、P−SCHが位相回転の直交符号によってCDMされていることに着目し、その時間方向波形が循環遅延になっている特長を利用する。通常の1シンボル長のマッチドフィルタを短い区間(サンプル数)で使用し、遅延して加算することによって、マッチドフィルタの演算処理の負荷を低減することができる。具体的にはシンボル長の1/4の長さのマッチドフィルタを並列に4つ使用することにより、循環遅延の関係にある3つのP−SCH信号との時間同期を行なおうとするものである。本実施例におけるマッチドフィルタの分割単位である1/4シンボルは、送信P−SCHに乗算されるθに関連して決定される値である。すなわち、P−SCHのサブキャリア間の関係に本実施例で使用している0、π/2、πの3つの値以外を使用した場合には、分割の単位を変更して構成することにより行なうことができる。
図9のMFn(nは正の整数)は、P−SCHシンボルを1/n分割した各部分に対応する相関値を演算するブロックである。本実施形態においては最小の遅延差がセクタ1とセクタ2の1/4シンボルであるから、n=4に設定し、MF1からMF4の4つのブロックにより構成される。MF1は図5に示したP−SCHシンボルの時間波形の波形1に対応するブロックであり、MF2、MF3、MF4もそれぞれ波形2、波形3、波形4に対応する相関値演算用のブロックである。
各相関値演算用ブロックMFnからの出力値は、遅延素子を通し所望の遅延を施された後加算される。加算処理は各セクタに対応するブロックが用意されており、各ブロックにより施された遅延量が異なるようになっている。本実施形態において、図9に示される遅延素子D1nは1/4シンボル時間の遅延量(DS)の整数倍の遅延を施した値を出力するためのブロックである。すなわち、図5に示した3つのP−SCHの時間波形を受信したときに得られる相関値を各1/4シンボルで算出し、全体での相関値を算出するため、それぞれのタイミングを所望のセクタの時間方向信号波形の相関値と同様になるように正しく調整した後加算していることになる。
例えば、図9において、図5に示す信号の入力があったとすると、セクタ1用の信号が出力されるまでに、次のように動作する。図5の信号が移動局の受信機によって受信された場合、A/D変換部にてデジタルデータに変換された後、マッチドフィルタ部に入力される。図5に示した信号ではP−SCHシンボルの先頭、すなわち図左端よりマッチドフィルタ部に入力される。図9に示したマッチドフィルタでは入力された信号は1サンプリング点毎に順次MF1からMF4のそれぞれに入力される。P−SCHの先頭の1/4シンボル分の信号が入力された時点で、P−SCHaからP−SCHcの受信電力値によって、MF1からMF4で計算されている相関値が高くなる。例えば、セクタ1のP−SCHシンボルの受信電力が他のセクタのP−SCHシンボルの受信電力より相対的に高い場合では、P−SCHaの最初の1/4シンボルに相当する波形1の相関値を検出するためのマッチドフィルタ部、つまりMF1の出力が高くなることになる。一方、MF2からMF4にも同様にセクタ1の最初の1/4シンボルの受信電力の高い信号が入力されているが、MF2からMF4では高い相関値は検出されない。
次に、2番目の1/4シンボルの区間を考える。ここで1/4シンボル時間区間をDsとする。前述したように、セクタ1の信号の受信電力が強い場合を考えると、波形2に相当するマッチドフィルタからの出力が高くなることになる。すなわち、前述のMF1でのピークが検出されてから、Ds時間後にMF2の出力が高くなる。
同様に、セクタ1の波形3、波形4に対応するMF3、MF4からの出力値が、前述のMF1でのピーク観測時を基準として2×Ds、3×Ds時間後に観測されることになる。よって、これらのピークの時間を揃え加算するために、MF1の出力に3×Ds、MF2の出力に2×Ds、MF3の出力に1×Ds、MF4の出力はそのまま加算することによって、セクタ1のP−SCHシンボル全体の波形に対して相関値を計算した場合と同様の結果を得ることができる。
本実施形態では、相関値演算用ブロックMFnを4つ用意しているが、図5を見ても明らかなようにMF1とMF2に相当する波形1と波形2は各セクタの時間波形のいずれの場合でも連続しているため、必ずしも別のブロックにする必要は無い。つまり、MF1とMF2をあわせた相関値演算用ブロックにより構成することも可能である。
次に、図9に示したMFnに関して一般的な回路構成を図10に示した。ただし、本実施の形態における1シンボル辺りのポイント数を128ポイントとした例である。図10に示した例では、一般的な入力信号に対して相関値の演算を行ないたい信号の複素共役信号を乗算し、和をとる回路を示している。この他にも複素の演算を行なわず、計算量の削減のために符号反転と加算のみで相関値の演算を行なう場合などもあるが、本発明は相関値の演算方法を特に限定する方法でないため、ここでは一般的な複素共役を乗算する例に関して示している。図10に示した(a)から(d)はそれぞれ波形1から波形4に相当する信号の相関値を演算するための回路を示すものである。
図7に戻って説明を続ける。マッチドフィルタ部71から出力された各セクタに対応した相関値は、タイミング検出部72と最適セクタ判定部73に入力される。タイミング検出部72では、3つの相関値から、P−SCHシンボルのタイミングを検出する。例えば、同一基地局によって制御されているセクタが同期しているマルチセル環境において、最適な基地局を選択したい場合、すなわち最適な基地局の制御するいずれのセクタかは限定しない場合には3つの相関値の和を算出し、1フレーム時間区間内で最も値が高い時間をP−SCHタイミングとして検出する。高精度な検出を行ないたい場合には1フレーム時間区間を数フレームにわたって平均化することによって、雑音が低減される。3つの相関値の和をとる場合には、複素数の相関値をそのまま加算し絶対値をとる方法と絶対値を加算する方法がある。
本実施形態においては、フレームと同一時間周期で配置されたP−SCHシンボルタイミングを検出することによってフレーム同期も同時に行なうことができる。
次に、タイミング検出部72よりP−SCHシンボルタイミングが最適セクタ判定部73に通知される。最適セクタ判定部73では、通知された時間における相関値より最適セクタを選択する。最適セクタの選択は3つの相関値の絶対値を比較することによって行なわれ、通常最も相関値が高いセクタが最適セクタとして選択される。
以上のようにして、P−SCHシンボルタイミング、すなわちシンボルタイミングとフレームタイミング情報と最適セクタ情報が、以降のGI除去部15からMAC部20における制御に使用される。GI除去およびデータ復調は一般的なOFDM受信方法であるため説明は省略する。
(第3の実施形態)
本実施形態では、第2の実施形態と同様にP−SCHをフレームを構成する最後のサブフレームの後端に配置する場合を例にとって、同期部に関する別の実施形態を用いた時間同期ならびに最適セクタ判定を含むセルサーチ方法について説明する。
本実施形態では、第2の実施形態と同様にP−SCHをフレームを構成する最後のサブフレームの後端に配置する場合を例にとって、同期部に関する別の実施形態を用いた時間同期ならびに最適セクタ判定を含むセルサーチ方法について説明する。
本実施形態でも第2の実施形態と同様に使用されるセルラーシステム(複数のセルから構成される移動体通信システム)は、各セルが同一の周波数帯を使用し、通信方式にOFDMA通信方式を用いた1セル繰り返し通信システムである。図1、図2および図3に示した通信システムの前提条件は第2の実施形態に基づく。本実施形態でも、各セクタから送信される複数のP−SCH信号が、セクタインデックス(セクタ番号)と1対1に対応し、各セクタのP−SCHは同一時間で送信され、同一基地局によって制御されるセクタのP−SCHに位相回転符号が乗算されたCDM送信されているものとする。位相回転符号の乗算方法は前述の図4に示されているものと同じ形式である。
図7は、本実施の形態における移動局の同期部に関して示したものである。同期部14は、第2の実施形態と同様に、マッチドフィルタ部71、タイミング検出部72、最適セクタ判定部73により構成される。受信信号がマッチドフィルタ部71に入力されると、各セクタに対応する相関値が算出される。
図11は、図7に示したマッチドフィルタ部71の詳細を示したものである。前述のように3種類のP−SCHに対して相関値を演算したい場合には、通常1シンボル長のマッチドフィルタが3つ並列に必要になる。しかしながら、本発明では、P−SCHが位相回転の直交符号によってCDMされていることに着目し、その時間方向波形が循環遅延になっている特長を利用するものである。通常の1シンボル長のマッチドフィルタを短い区間(サンプル数)で使用し、遅延して加算することによって、マッチドフィルタの演算処理の負荷を低減することができる。具体的にはシンボル長の1/4の長さのマッチドフィルタを直列に4つ使用し、それぞれの出力に適切な遅延を施し加算することによって循環遅延の関係にある3つのP−SCH信号との時間同期を行なおうとするものである。
図11のMFn(nは正の整数)はP−SCHシンボルを1/n分割した各部分に対応する相関値を演算するブロックである。本実施形態においても第2の実施形態と同様n=4であるため、MF1からMF4の4つのブロックにより構成される。
各相関値演算用ブロックMFnからの出力値は遅延素子を通し所望の遅延を施された後加算される。加算処理は各セクタに対応するブロックが用意されており、各ブロックにより施された遅延量が異なるようになっている。本実施形態においては、図11に示される遅延素子k*DSは1/4シンボル時間の遅延量(DS)の整数(k)倍の遅延を施した値を出力するためのブロックである。すなわち、図5に示した3つのP−SCHの時間波形を受信したときに得られる相関値を各1/4シンボルで算出し、全体での相関値を算出するため、それぞれのタイミングを所望のセクタの時間方向信号波形の相関値と同様になるように正しく調整した後加算していることになる。また、相関値演算用ブロックMFnは直列に繋がれており、入力された信号は内部の遅延素子を通り遅延を施された後、出力され次段のMFnに入力される。
例えば、図11において、図5に示す信号の入力があったとすると、セクタ1用の信号が出力されるまでに、次のように動作する。図5の信号が移動局の受信機によって受信された場合、A/D変換部にてデジタルデータに変換された後、マッチドフィルタ部に入力される。図5に示した信号ではP−SCHシンボルの先頭、すなわち図左端よりマッチドフィルタ部に入力される。図11に示したマッチドフィルタでは入力された信号は1サンプリング点毎にMF4に入力され、さらにMF4からの信号出力はMF3に接続されているためMF4から出力された受信信号はすぐにMF3に入力される。続いてMF2、MF1も直列にマッチドフィルタが接続されており、それぞれに入力され相関値が計算される。P−SCHの先頭の1/4シンボル分の信号が入力された時点で、P−SCHaからP−SCHcの受信電力値によって、MF4で計算されている相関値が算出される。
例えば、セクタ1のP−SCHシンボルの受信電力が他のセクタのP−SCHシンボルの受信電力より相対的に高い場合では、P−SCHaの最初の1/4シンボルに相当する波形1とMF4での相関値が計算されるが、MF4は波形4で相関値が高くなるマッチドフィルタであるため、この場合は高いピークが観測されない。次にMF4から出力された信号はMF3に入力されるが、この場合も高いピークは観測されない。このようにして、セクタ1の信号が強い場合ではP−SCHシンボルが1シンボル入力された時点でそれぞれの1/4波形と対応するMFが一致するため、ΣS1でそれらを遅延させることなく加算することで相関値のピークを観測することができる。
本実施形態の特徴は第2の実施形態と比較して前述の遅延に必要とするブロックが少なく、ことのため遅延素子に必要とされる回路が大きくなる場合には本実施形態を使用することが望ましい。本実施形態でも相関値演算用ブロックMFnを4つ用意しているが、第2の実施形態と同様に、MF1とMF2に相当する波形1と波形2は各セクタの時間波形のいずれの場合でも連続しているため、必ずしも別のブロックにする必要は無い。つまり、MF1とMF2を合わせた相関値演算用ブロックにより構成することも可能である。
図11に示したMFnに関して一般的な回路構成は第1の実施形態と同様に図10に示した構成である。本実施の形態においても1シンボル辺りのポイント数を128ポイントとした。
(第4の実施形態)
本実施形態では、第2の実施形態と同様にP−SCHをフレームを構成する最後のサブフレームの後端に配置する場合を例にとって、同期部に関する別の実施形態を用いた時間同期ならびに最適セクタ判定を含むセルサーチ方法について説明する。
本実施形態では、第2の実施形態と同様にP−SCHをフレームを構成する最後のサブフレームの後端に配置する場合を例にとって、同期部に関する別の実施形態を用いた時間同期ならびに最適セクタ判定を含むセルサーチ方法について説明する。
本実施形態でも第2の実施形態と同様に使用されるセルラーシステム(複数のセルから構成される移動体通信システム)は、各セルが同一の周波数帯を使用し、通信方式にOFDMA通信方式を用いた1セル繰り返し通信システムである。図1、図2および図3に示した通信システムの前提条件は第2の実施形態に基づく。
本実施形態でも、各セクタから送信される複数のP−SCH信号が、セクタインデックス(セクタ番号)と1対1に対応し、各セクタのP−SCHは同一時間で送信され、同一基地局によって制御されるセクタのP−SCHに位相回転符号が乗算されたCDM送信されているものとする。位相回転符号の乗算方法は前述の図4に示されているものと同じ形式である。
図7は、本実施の形態における移動局の同期部に関して示したものである。同期部14は、第3の実施形態と同様に、マッチドフィルタ部71、タイミング検出部72、最適セクタ判定部73により構成される。受信信号がマッチドフィルタ部71に入力されると、各セクタに対応する相関値が算出される。図12は、図7に示したマッチドフィルタ部71の詳細を示したものである。前述のように3種類のP−SCHに対して相関値を演算したい場合には、通常1シンボル長のマッチドフィルタが3つ並列に必要になる。しかしながら、本発明では、P−SCHが位相回転の直交符号によってCDMされていることに着目し、その時間方向波形が循環遅延になっている特徴を利用するものである。
通常の1シンボル長のマッチドフィルタを短い区間(サンプル数)で使用し、遅延して加算することによって、マッチドフィルタの演算処理の負荷を低減することができる。具体的にはシンボル長の1/4の長さのマッチドフィルタを直列に4つ使用し、それぞれの出力に適切な遅延を施し加算することによって循環遅延の関係にある3つのP−SCH信号との時間同期を行なおうとするものである。
本実施の形態の特徴は、各セクタの和を算出するブロック以降に遅延用のブロックが配置されているため最も遅延用ブロックが少なくて良い方法である。
図12のMFn(nは正の整数)は、P−SCHシンボルを1/n分割した各部分に対応する相関値を演算するブロックである。本実施形態においても第2の実施形態と同様n=4であるため、MF1からMF4の4種のブロックにより構成されるが、前述の実施形態と異なる点は各セクタの合計した相関値を算出するより以前に遅延用ブロックを必要としないように、MF3およびMF4を繰り返し使用している点である。
各相関値演算用ブロックMFnからの出力値は遅延素子を通さずに加算された後、各セクタ間の相関値の相対的な時間をそろえるため遅延用ブロックによって遅延が施される。加算処理は各セクタに対応するブロックが用意されており、各ブロックにより施された遅延量が異なるようになっている。本実施形態においても、図12に示される遅延素子k*DSは、1/4シンボル時間の遅延量(DS)の整数(k)倍の遅延を施した値を出力するためのブロックである。すなわち、図5に示した3つのP−SCHの時間波形を受信したときに得られる相関値をそれぞれ別々のタイミングで算出した後、各セクタの相関値を時間的にそろえるために遅延用ブロックが配置されている。
例えば、図12において、図5に示す信号の入力があったとすると、セクタ1用の信号が出力されるまでに、次のように動作する。図5の信号が移動局の受信機によって受信された場合、A/D変換部にてデジタルデータに変換された後、マッチドフィルタ部に入力される。図5に示した信号ではP−SCHシンボルの先頭、すなわち図左端よりマッチドフィルタ部に入力される。図12に示したマッチドフィルタでは入力された信号は1サンプリング点毎にMF4に入力され、さらにMF4からの信号出力はMF3に接続されているためMF4から出力された受信信号はすぐにMF3に入力される。
続いてMF2、MF1、さらには再度MF4、MF3に直列に繋がれたマッチドフィルタ入力され相関値が計算される。P−SCHの先頭の1/4シンボル分の信号が入力された時点で、P−SCHaからP−SCHcの受信電力値によって、MF4で計算されている相関値が算出される。例えば、セクタ1のP−SCHシンボルの受信電力が他のセクタのP−SCHシンボルの受信電力より相対的に高い場合では、P−SCHaの最初の1/4シンボルに相当する波形1とMF4での相関値が計算されるが、MF4は波形4で相関値が高くなるマッチドフィルタであるため、この場合は高いピークが観測されない。
次に、MF4から出力された信号はMF3に入力されるが、この場合も高いピークは観測されない。このようにして、セクタ1の信号が強い場合ではP−SCHシンボルが1シンボル入力された時点でそれぞれの1/4波形と対応するMFが一致するため、ΣS1でそれらを遅延させることなく加算することで相関値のピークを観測することができる。対して、セクタ2、セクタ3の信号波形に対する相関値を観測したい場合にはそれぞれさらに1/4シンボル、1/2シンボルの時間区間(それぞれ1×Ds、2×Ds)経過後に相関値が観測可能であるので、最終的に1シンボルでのセクタ毎の相関値を比較するためにΣ後にセクタ1の場合は2×Dsの遅延のためのブロック、セクタ2には1×Dsの遅延のためのブロックを配置している。
本実施形態の特徴は、第3の実施形態と比較してさらに遅延に必要とするブロックが少ない。ただし、相関値を算出するブロックMFnを重複して配置するため、これらの回路規模や実際の消費電力を考慮する必要がある。
図12に示したMFnに関して一般的な回路構成は第1の実施形態と同様に図10に示した構成である。本実施の形態においても1シンボル辺りのポイント数を128ポイントとした。
なお、以上の説明では、図5に示す時間波形が、各時間区分で循環遅延となっている場合を取り上げたが、本発明は、これに限定されるわけではない。時間波形は、必ずしも循環遅延の関係になっていなければならないわけではなく、複数の同期チャネルの間で、時間区分が異なりさえすれば、ランダムに並んでいても良い。
10 受信機
11 アンテナ部
12 アナログ回路部
13 A/D変換部
14 同期部
15 GI(Guard Interval)除去部
16 S/P変換部
17 FFT部
18 チャネル推定・等価部
19 復調・復号部
20 MAC部
71 マッチドフィルタ部
72 タイミング検出部
73 最適セクタ判定部
D1n 遅延素子
MFn 各相関値演算用ブロック
11 アンテナ部
12 アナログ回路部
13 A/D変換部
14 同期部
15 GI(Guard Interval)除去部
16 S/P変換部
17 FFT部
18 チャネル推定・等価部
19 復調・復号部
20 MAC部
71 マッチドフィルタ部
72 タイミング検出部
73 最適セクタ判定部
D1n 遅延素子
MFn 各相関値演算用ブロック
Claims (12)
- マルチキャリア通信システムに適用される受信機であって、
少なくとも一つの基地局から送信され、少なくとも一種類の同期チャネルが含まれるマルチキャリア信号を受信する受信部と、
複数種類の同期チャネルのうち、時間区分が異なり時間波形が同一である少なくとも一つの共通部分を用いて時間同期を行なう同期部と、を備え、
前記時間同期の結果、複数の通信制御領域に対応した通信装置のうち、通信特性が最適な通信装置を選択可能であることを特徴とする受信機。 - 前記同期部は、
前記各同期チャネルの時間区分が異なり時間波形が同一である少なくとも一つの共通部分を用いて相関値の演算を行ない、前記共通部分毎に相関値を出力するマッチドフィルタ部と、
前記マッチドフィルタ部から出力された相関値に基づいて前記同期チャネルのタイミング検出を行なうタイミング検出部と、
前記マッチドフィルタ部から出力された相関値および前記タイミング検出部から出力されたタイミング検出結果に基づいて通信特性が最適な通信制御領域を判定する判定部と、を備えることを特徴とする請求項1記載の受信機。 - 前記マッチドフィルタ部は、前記各同期チャネルの共通部分が、同一の時間区分に属するように時間関係の補正を行なうことを特徴とする請求項2記載の受信機。
- 前記各同期チャネルは、それぞれ循環遅延の関係にある複数の共通部分を有し、
前記マッチドフィルタ部は、
前記共通部分毎にそれぞれ相関値を演算する複数のマッチドフィルタと、
前記各マッチドフィルタから出力された相関値の時間関係を補正して加算する補正部と、を備えることを特徴とする請求項3記載の受信機。 - 前記各マッチドフィルタが並列に配置され、前記各同期チャネルが前記各マッチドフィルタに同時に入力されることを特徴とする請求項4記載の受信機。
- 前記各マッチドフィルタが直列に配置され、前記各同期チャネルが前記各マッチドフィルタに順次入力されることを特徴とする請求項4記載の受信機。
- 前記各同期チャネルは、それぞれ循環遅延の関係にある複数の共通部分を有し、
前記マッチドフィルタ部は、
前記循環遅延に基づいた順序で直列に配置され、前記共通部分毎にそれぞれ相関値を演算する複数のマッチドフィルタと、
前記各マッチドフィルタから出力された相関値を加算する加算部と、を備えることを特徴とする請求項2記載の受信機。 - 前記タイミング検出部は、前記複数種類の同期チャネルに対応する複数の相関値を加算した値に基づいて、通信特性が最適な基地局を選択することを特徴とする請求項2から請求項7のいずれかに記載の受信機。
- 前記タイミング検出部は、前記複数種類の同期チャネルに対応する複数の相関値の絶対値を算出し、算出した各絶対値を加算し、その加算値に基づいて、通信特性が最適な基地局を選択することを特徴とする請求項2から請求項7のいずれかに記載の受信機。
- 前記判定部は、前記タイミング検出部により検出された前記同期チャネルのタイミングにおける前記複数種類の同期チャネルに対応する複数の相関値の絶対値に基づいて通信特性が最適な通信制御領域を判定することを特徴とする請求項8または請求項9記載の受信機。
- 請求項1から請求項10のいずれかに記載の受信機を備えることを特徴とする移動局。
- マルチキャリア通信システムに適用される基地局であって、
請求項11記載の移動局に対し、
時間区分が異なり時間波形が同一である複数の共通部分が相互に循環遅延の関係にある複数種類の同期チャネルを含むマルチキャリア信号を送信することを特徴とする基地局。
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2006
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