JP2008158813A - プログラマブル表示器、表示制御プログラムおよびそれを記録した記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】制御装置から得たアラーム等の情報に関する文字列を独立した表示領域に分けて表示することなく、一覧表示において表示させる。
【解決手段】PLC13のデバイスメモリ13aに格納されるデータがアラームの発生を示す状態に変化すると、文字列表示処理部81は、プログラマブル表示器1のディスプレイ2に表示されるユーザ画面上のアラーム表示器にアラームに対応付けられた文字列(メッセージ)を表示する。文字列表示処理部81は、文字列の文字数が予め設定されている規定の表示文字数を越えるか否かを判定し、越えるときには、文字列をスクロール表示させる。
【選択図】図1
【解決手段】PLC13のデバイスメモリ13aに格納されるデータがアラームの発生を示す状態に変化すると、文字列表示処理部81は、プログラマブル表示器1のディスプレイ2に表示されるユーザ画面上のアラーム表示器にアラームに対応付けられた文字列(メッセージ)を表示する。文字列表示処理部81は、文字列の文字数が予め設定されている規定の表示文字数を越えるか否かを判定し、越えるときには、文字列をスクロール表示させる。
【選択図】図1
Description
本発明は、制御装置の制御状態に関する情報を文字列で表示するプログラマブル表示器に関するものである。
プログラマブル表示器は、ホストコントローラ(PLC)とのインタフェースを備えており、ホストコントローラに接続されたデバイスの稼働状況を表示したり、デバイスへの制御指示を与えるための操作入力を画面から受け付けたりする機能を備えた操作型表示器である。一般に、プログラマブル表示器は、グラフィック表示機能を有するので、操作盤、スイッチ、表示灯等を表示することができ、制御システムにおける操作端末としての役割を果たす。このような制御システムにおいて、各PLCの稼働状況などの表示やPLCへの制御指示は、PLC付近に配置されたプログラマブル表示器によって行われる。
また、このような制御システムでは、異常や不具合が発生した場合、PLCでそれを検出し、アラームとしてプログラマブル表示器に表示させることが行われている(特許文献1)。アラーム情報としては、発生の日付や時刻、アラームの内容(メッセージ)などが表示される。また、上記特許文献1には、アラーム情報の一覧を表示する画面(メインウインドウ)と詳細な情報を表示する画面(サブウインドウ)を1つのアラーム表示用の画面に表示することが記載されている。
これにより、オペレータは、アラームの発生を把握し、復旧のための作業に早急に対応することができる。また、上記のアラーム表示方法では、概略の情報をメインウインドウに表示する一方で、詳細な情報や長いメッセージをサブウインドウに表示することにより、限られた表示領域で必要なアラーム情報を表示することができる。
また、アラームの表示方法に関して、特許文献2には、アラームメッセージウインドウに、短いメッセージを固定的に表示する部分に加えて、長いメッセージを流れ表示する部分を設けることが開示されている。流れ表示の部分は、固定表示の部分と独立して画面の下端部に設けられる。このような表示方法でも、限られた表示領域で必要なアラーム情報を表示することができる。
特許第3031888号明細書(2000年4月10日発行)
特開2002−268704号公報(2002年9月20日公開)
ところが、特許文献1に記載されたように、詳細な情報を表示させるためのサブウインドウをアラーム表示用画面に設けると、アラーム表示用画面において、他の情報を表示させるための領域が狭くなるという不都合がある。
また、特許文献2に記載されたように、流れ表示の部分を短いメッセージの固定表示部分と別個に設けると、やはり、アラーム表示用画面において、他の情報を表示させるための領域が狭くなるという不都合がある。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、制御装置から得たアラーム等の情報に関する文字列を独立した表示領域に分けて表示することなく、一覧表示において表示させることができるプログラマブル表示器を提供することにある。
本発明に係るプログラマブル表示器は、制御装置と相互に通信することによって当該制御装置のメモリに格納される特定のデータの状態を取得し、当該特定のデータの状態が指定された状態に変化したときに、当該特定のデータについて登録されている文字列を文字列表示領域を有する表示部に表示するプログラマブル表示器において、上記の課題を解決するために、前記文字列が規定された表示量を越えるか否かを判定し、越えないときには前記文字列を固定表示させる一方、越えるときに前記文字列を1行分の前記文字列表示領域にスクロール表示させるスクロール表示制御手段を備えていることを特徴としている。
上記の構成では、スクロール表示制御手段によって、表示部に表示される文字列が規定された表示量を越えるか否かが判定され、越えないときには文字列が固定表示されるが、越えるときには文字列が文字列表示領域にスクロール表示される。これにより、限られた文字列表示領域においても、長いメッセージを表示することが可能になる。それゆえ、文字列を表示するための領域を大幅に削減することが可能となる。
なお、前記表示量は、例えば、文字数やバイト数などであって、好ましくは半角文字数またはバイト数である。表示量を半角文字数とする場合、英数字や半角かな文字は1文字であり、漢字や全角かな文字は2文字である。表示量をバイト数とする場合、英数字や半角かな文字は1バイトであり、漢字や全角かな文字は2バイトである。
前記プログラマブル表示器においては、前記特定のデータがアラームの発生の有無を表し、当該アラームには、当該アラームの重要度を表すレベルが予め設定され、当該レベルとスクロール速度とが対応付けられており、前記スクロール表示制御手段が、前記特定のデータがアラームの発生を示す状態に変化したときに、前記文字列を前記表示部に表示し、当該アラームに設定された前記レベルと前記スクロール速度との対応付けに基づいて、前記スクロール表示制御手段によるスクロール表示のスクロール速度を切り替えることが好ましい。
このように、アラームの重要度に応じて、スクロール速度を切り替えて文字列を表示することができる。これにより、例えば、重要度が低く対処方法も比較的簡単で緊急対応が必要となるような文字列については、速くスクロール表示することにより、メッセージの内容を素早く把握することができる。また、重要度が高く対処方法も比較的複雑であるような文字列については、遅くスクロール表示することにより、メッセージの内容を確実に把握することができる。
前記プログラマブル表示器においては、前記文字列が複数の言語について登録されており、前記プログラマブル表示器は、前記表示部に表示する文字列の言語を切り替える言語切替手段を備え、前記スクロール表示制御手段は、前記文字列の言語が切り替えられたときに、前記文字列が前記表示量を越えるか否かを判定することが好ましい。
言語切替手段によって文字列の言語が切り替えられると、スクロール表示制御手段によって、文字列が規定された表示量を越えるか否かが判定され、その結果、越えるときには、文字列が文字列表示領域にスクロール表示される。これにより、文字列が日本語から英語に切り替わる場合のように、表示量(文字数)が増加するときに、切り替え前の言語で文字列が表示量を越えないときは、文字列がスクロール表示されないが、切り替え後の言語で文字列が表示量を越えるときには、文字列がスクロール表示される。
また、本発明の他のプログラマブル表示器は、制御装置と相互に通信することによって当該制御装置のメモリに格納されるアラームの発生の有無を表す特定のデータの状態を取得し、当該特定のデータの状態がアラームの発生を示す状態に変化したときに、アラームの発生を報知するために当該特定のデータについて登録されている文字列を文字列表示領域を有する表示部に表示するプログラマブル表示器において、前記文字列を1行分の前記文字列表示領域にスクロール表示させ、前記アラームに予め設定された重要度を表すレベルとスクロール速度との対応付けに基づいて、スクロール表示のスクロール速度を切り替えるスクロール表示制御手段を備えていることを特徴としている。
この構成では、スクロール表示制御手段によって、表示部に表示される文字列がスクロール表示される。これにより、限られた文字列表示領域においても、長いメッセージを表示することが可能になる。それゆえ、文字列を表示するための領域を大幅に削減することが可能となる。また、前述のプログラマブル表示器のように、アラームの重要度に応じて、スクロール速度を切り替えて文字列を表示するので、スクロール速度からアラームの重要度を視覚的に判断することができる。
本発明のプログラマブル表示器のためのプログラムは、前述のように構成される各プログラマブル表示器を実現するコンピュータを前記各手段として機能させるためのプログラムである。また、このプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。これにより、表示文字数を越える長い文字列でも限られた表示領域で表示することが可能となる。
本発明に係るプログラマブル表示器は、以上のように、文字列表示領域に表示される文字列が規定された表示文字数を越えるか否かを判定し、越えるときに前記文字列を1行分の前記文字列表示領域にスクロール表示させるスクロール表示制御手段を備えているので、限られた文字列表示領域においても、長いメッセージを表示することができる。
また、本発明に係るプログラマブル表示器は、以上のように、文字列を1行分の文字列表示領域にスクロール表示させ、アラームに予め設定された重要度を表すレベルとスクロール速度との対応付けに基づいて、スクロール表示のスクロール速度を切り替えるスクロール表示制御手段を備えているので、限られた文字列表示領域においても、長いメッセージを表示することができる。また、スクロール速度からアラームの重要度を視覚的に判断することができる。
したがって、画面における文字列表示領域の面積を小さくすることができ、画面を有効に利用することができるという効果を奏する。この結果、制御装置から得たアラーム等の情報に関する文字列を独立した表示領域に分けて表示することなく、一覧表示において表示させるといったことも可能となる。
本発明の実施形態を図1ないし図8に基づいて説明すると、以下の通りである。
図1に示すように、操作表示装置としてのプログラマブル表示器1は、CPUなどの演算処理装置を備えており、ユーザが作成した入力操作および表示用の画面データを表示することによりプログラマブル表示器特有の操作機能および表示機能を実現する専用コンピュータである。
このプログラマブル表示器1は、シリアルケーブル12を介したPLC13との通信により、PLC13を介して表示画面に表示される各デバイス11の状態を取得して、例えば、後述のディスプレイ2に各デバイス11の状態を表示する機能を有している。また、プログラマブル表示器1は、後述のタッチパネル3への操作に応じて、デバイス11の状態制御をPLC13に指示する機能を有している。
プログラマブル表示器1は、上記の機能を実現するために、ディスプレイ2と、タッチパネル3と、インターフェース部(図中、I/F)4,5と、データメモリ6と、作業メモリ7と、HMI処理部8とを備えている。以下、プログラマブル表示器1の主要各部について詳細に説明する。
ディスプレイ2は、プログラマブル表示器1を薄型に構成するために、液晶ディスプレイや、ELディスプレイや、プラズマディスプレイのような平板型ディスプレイが好適に用いられる。タッチパネル3は、ディスプレイ2の表示画上でタッチ入力を行なうために設けられている入力装置である。
インターフェース部4は、プログラマブル表示器1がPLC13との間のシリアル通信を行なうための通信制御部であり、シリアルケーブル12で各々が接続されている。インターフェース部4は、その接続機器データに基づいて、PLC13のメーカや機種に応じた通信プロトコルを用いて通信を行なう。上記の接続機器データや通信プロトコルは、例えば、後述するデータメモリ6に格納される。
なお、プログラマブル表示器1とPLC13との接続は、シリアルケーブル12に限らず、イーサネット(登録商標)等のネットワークやその他の通信手段によってなされてもよい。
ここで、PLC13について説明する。
PLC13は、ユーザが作成したシーケンスプログラム(ラダープログラムなど)にしたがって、例えば、数十msなどの予め定められたスキャンタイム毎に、入力ユニットを介して入力用のデバイス11の状態を取り込むとともに、出力用のデバイス11に状態を変更するように制御指示を与える。
入力用のデバイス11としては、センサ(温度センサ、光センサなど)、スイッチ(押ボタンスイッチ、リミットスイッチ、圧力スイッチなど)のような機器が用いられる。出力用のデバイス11としては、アクチュエータ、リレー、電磁弁、表示器などが用いられる。これらのデバイス11は、製造ラインなどの所要各部に配置される。また、プログラマブル表示器1に表示されるユーザ画面に設けられるスイッチ部品や表示器部品もデバイス11として扱われる。
なお、デバイス11は、プログラマブル表示器1における特定のメモリ領域(例えば後述のシステムエリアにおけるユーザエリア)であってもよいし、PLC13内のメモリにおける特定のメモリ領域であってもよい。これらのメモリ領域は内部デバイスとして設定される。
PLC13内のメモリであるデバイスメモリ13aは、デバイス11の状態(デバイス11からの出力値やデバイス11への設定値)を示すデータ(ワードデータやビットデータ)を、デバイスアドレスで特定される領域に格納している。上記デバイスメモリ13aにおいて、ワードデバイスとビットデバイスとが設定される。ワードデバイスは、入出力されるデータが数値のようなワードデータを格納する領域として設定され、ワードアドレス(デバイスアドレス)で指定される。また、ビットデバイスは、オン・オフ状態のようなビットデータを格納する領域として設定され、ビットアドレス(デバイスアドレス)で設定される。このような設定により、デバイスメモリ13a内の任意のワードデバイスまたはビットデバイスをデバイスアドレスとして指定してアクセスするだけでデバイス11を制御し、またはその状態に関する情報を個別に取り出すことができる。
PLC13のメーカ毎に固有の名称で呼ばれるデバイスアドレスには、変数が対応付けられている。変数は、ユーザによって任意に設定可能な名称であり、後述するコメントを変数として扱うことができる。
以降の説明では、デバイスアドレスを適宜、アドレスと称する。
インターフェース部5は、プログラマブル表示器1がエディタコンピュータ21との間の通信を行なうための通信制御部である。このインターフェース部5は、画面データ等をエディタコンピュータ21からプログラマブル表示器1へ転送するための転送ケーブル14に接続されている。転送ケーブル14としては、例えばUSBケーブルが用いられる。
データメモリ6は、画面データ、文字列テーブル、前述の通信プロトコルなどを格納するためのメモリであり、FEPROM(Flash Erasable and Programmable ROM)が用いられる。FEPROMは、書き替え可能な読み出し専用のフラッシュメモリであるので、一般のパーソナルコンピュータにおけるハードディスクドライブの役割を果たす。フラッシュメモリは、可動部を持たず、かつ衝撃に強いので、劣悪な周囲環境でも安定して動作する。
画面データは、プログラマブル表示器1に表示されるユーザ画面(1フレーム分の画面データによって構成される単位画面)のデータのファイルである。画面データは、ディスプレイ2に表示すべきベース画面や部品等のオブジェクトに付与された処理規定情報および属性データなどを含んでいる。処理規定情報は、HMI処理部8で実行される各種の処理を規定(定義)しており、属性データはその処理を実行するために必要なオブジェクトの属性(大きさ、形状、色、データの取得先、データの送信先等)。また、通常、ターゲットシステムやターゲットシステムで製造される製品などに応じた一連の関連する複数の画面データがひとまとまりのプロジェクトファイルとして用意され、データメモリ6に保存される。プロジェクトファイルには、後述するアラーム設定データも含まれる。
プログラマブル表示器1は、上記のプロジェクトファイルから各画面番号に付与される固有の画面番号に基づいて1つの画面データを選択して、その画面データに含まれるオブジェクトに基づいてユーザ画面を表示する。
文字列テーブルは、各種の表示器部品等に表示する文字列が登録されている。この文字列テーブルに登録された文字列は、後述するようにアラーム発生時に表示するメッセージとして利用される。文字列テーブルは、後述するように、文字列の行数、文字数、表示言語に対応したテーブル番号毎の文字列を含んでいる。
作業メモリ7は、例えば、DRAMによって構成されており、表示制御などの演算処理時の作業用に用いられる。また、作業メモリ7は、取得したデバイス11のデータの一時的な記憶に用いられる。また、作業メモリ7は、PLC13のデバイスメモリ13aに格納されるデバイス11の状態(デバイスアドレスの内容)をデバイスメモリ13aとの間で受け渡しするための状態メモリ領域を有している。
プログラマブル表示器1のメモリには、システムエリアが設けられている。システムエリアは、プログラマブル表示器1の稼働に必要なデータを格納するシステムデータエリアや、ユーザが内部デバイスとして利用できるユーザエリアや、特殊リレーとして利用される特殊リレーエリアなどを含んでいる。このシステムエリアは、例えば、作業メモリ7に設けられている。
HMI処理部8は、HMI機能を実現するために、制御の中心として設けられている。このHMI処理部8は、プログラムを実行することによって実現される機能ブロックである。
HMI処理部8を実現するためのプログラムは、プログラマブル表示器1と分離可能に構成される記録媒体にも記録可能であり、その記録媒体からプログラマブル表示器1にインストールされてもよい。当該プログラムは、プログラマブル表示器2の機種に応じた機能を発揮させるために、機種毎に個別に用意されている。
上記の記録媒体は、磁気テープやカセットテープなどのテープ系、フレキシブルディスクやハードディスクなどの磁気ディスク系、CD−ROM、MO、MD、DVDなどの光ディスク系、ICカード(メモリカードを含む)、光カードなどのカード系が好適である。その他、上記のプログラムメディアは、マスクROM、EPROM、EEPROM、フラッシュROMなどによる半導体メモリを含めた固定的にプログラムを担持する媒体であってもよい。
また、プログラマブル表示器1が、インターネットを含む通信ネットワークと接続可能に構成されていれば、当該通信ネットワークからプログラムをダウンロードするように流動的にプログラムを担持する媒体であってもよい。ただし、このように通信ネットワークからプログラムをダウンロードする場合には、そのダウンロード用プログラムは予めプログラマブル表示器2に格納されるか、あるいは別な記録媒体からインストールされるものであってもよい。
上記のHMI処理部8は、所定の時間間隔毎や所定のイベント毎にPLC13と通信することによって、PLC13のデバイスメモリ13aから、デバイス11の状態を状態データとして取得して、プログラマブル表示器1内に用意された一時的なメモリ空間、例えば作業メモリ7の特定の領域(状態メモリ領域)に書き込む。また、HMI処理部8は、PLC3のデバイスメモリ13aにおける状態データを更新するように、状態メモリ領域におけるデバイス11の状態データを書き替えて、PLC13に送信する。HMI処理部8は、前述のオブジェクトを組み合わせて作成された画面データに基づいて、デバイス11の状態データをPLC13から取得してプログラマブル表示器1に描画表示するときの動作や、画面への操作に応じてデバイス11の状態の変更を指示するときの動作を処理規定情報によって特定する。
また、HMI処理部8は、文字列表示処理部81と、文字列言語切替部82とを有している。
文字列表示処理部81は、後述する各種の表示器に設定されている属性データおよび予め画面データ(プロジェクトファイル)に含まれるアラーム設定データに基づいて、PLC13からアラームの発生が通知されると、その通知に基づいてアラームに関するメッセージ(文字列)を表示するための処理を行なう。ここで、アラームに関するメッセージを表示するために、図2に示すようなアラーム表示画面101がユーザ画面として用意されている。
アラーム表示画面101は、部品として、アラーム表示器102と、言語切替スイッチ103,104とを含んでいる。
アラーム表示器102は、PLC13で現在もしくは過去に発生しているアラームについての各種の情報を表示するために設けられている部品である。このアラーム表示器102には、表示する項目として、日付、発報時刻、メッセージおよびレベルを1行内で表示する表示領域を含んでおり、これらの情報を1つのアラームにつき1行で表示するように構成されている。過去のアラームについての各種の情報を表示させることにより、アラームの履歴を確認することができる。
「日付」はアラームが発生した日付であり、「発報時刻」はアラームの発生時刻である。
「メッセージ」は、発生したアラームについて報知する必要のある予め登録された情報である。「メッセージ」としては、アラームの内容を示すごく短いメッセージや、アラームへの対処方法を説明する比較的長いメッセージなどが用意される。アラーム表示器102における「メッセージ」を表示する領域(メッセージ表示領域)に「メッセージ」として文字列を表示できる文字数(表示文字数)については、予めアラーム表示器102に設定されている。また、表示すべき文字列の上記の文字数が表示文字数を越えている場合に文字列をスクロール表示(流れ表示)するか否かが、予めアラーム表示器102に設定されている。
「レベル」は、アラームの重要度をランク付けして示す情報であり、アラーム設定データに含まれている。「レベル」としては、例えば“0”から“7”の8段階のレベルが設けられており、“0”レベルが最も重要度が低いアラームであり、“7”レベルが最も重要度が高いアラームであることを示している。したがって、オペレータは、示されたレベルに応じた適切な対応をとることが可能となる。
アラーム表示器102には、アラームの発生の有無を表すビットデータまたはワードデータの格納場所をそれぞれ特定するビットアドレスまたはワードアドレスと、当該アラームについて表示すべきメッセージ(文字列)または当該メッセージが登録されている文字列テーブルのインデックス番号(行番号)とが格納されているワードデバイスのワードアドレス(テーブル指定アドレス)が予め設定されている。また、前述の画面データ(プロジェクトファイル)に含まれるアラーム設定データには、上記のレベルが含まれている。このレベルの設定は、後述する画面エディタ部24によって行われる。
文字列表示処理部81は、上記のビットデバイスのビットアドレスまたはワードアドレスのデータがアラームを示す状態に変わると、当該アラームについてアラーム表示器102に直接設定されている文字列、アラーム設定データに含まれる文字列または文字列テーブルにおける上記のテーブル指定アドレスで指定されるインデックス番号に登録されている文字列を表示する。また、文字列表示処理部81は、プログラマブル表示器1が備えるカレンダー機能および時計機能を利用して、アラーム表示器102に、PLC13よりアラームが発生したというイベントを取得した日,時刻をそれぞれ日付,発報時刻として表示する。
また、文字列表示処理部81は、アラーム表示器102においてメッセージとして表示すべき文字列の文字数が上記の設定された表示文字数(表示量)を超えているか否かを判定する。文字列表示処理部81は、越えていないと判定した場合には、文字列をアラーム表示器102に固定表示し、越えていると判定した場合には、アラーム表示器102にスクロール表示することが設定されていれば、文字列をスクロール表示する。
なお、文字列をスクロール表示するか否かの判定の基準に用いる表示量を、例えば、メッセージ表示領域に表示される文字列の表示文字数などで表すことができるが、好ましくは半角文字数またはバイト数である。表示量を半角文字数で規定する場合、英数字や半角かな文字は1文字であり、漢字(全角)や全角かな文字は2文字の容量となる。つまり、全角文字を表示する場合は、半角文字数の半分の文字数しか表示できないことになる。
また、全角文字と半角文字とが混在する場合でも、表示量を半角文字数で規定しておけば、クロール表示させるか否かを容易に判断することができる。
さらに、全角文字は2バイトであり、半角文字は1バイトであることが知られているので、規定された表示量をバイト数で表しても上記と同様である。
また、文字列表示処理部81は、HMI処理部8を介して、画面データ(プロジェクトファイル)に含まれるアラーム設定データから取得される上記のレベルを示すデータに基づいて文字列をスクロール表示するときのスクロール速度を切り替える。各レベルには、それぞれ対応するスクロール速度が割り付けられているので、文字列表示処理部81は、文字列をスクロール表示する場合、その割り付けに基づいて、レベルに応じた速度で文字列をスクロール表示する。
レベルとスクロール速度との割り付けは、レベルが高いほどスクロール速度が低くなるように設定される。あるいは、レベルとスクロール速度との割り付けは、上記の割り付けとは逆に、レベルが高いほどスクロール速度が高くなるように設定されてもよい。レベルとスクロール速度の割り付けは、別のテーブルとして用意され、画面データに付加データとして付与されていてもよい。
なお、スクロール速度のレベルの割り付けは、必ずしも1対1でなくてもよい。例えば、レベル“0”〜“2”を高速スクロール表示とし、レベル“3”〜“5”を中速スクロール表示とし、レベル“6”〜“8”を低速スクロール表示とするような3段階の速度でスクロール表示を切り替えてもよい。
あるいは、文字列表示処理部81は、文字列の文字数が上記の設定された表示文字数(表示量)を超えているか否かを判断せずに、文字数に関わらず、アラーム表示器102にスクロール表示することが設定されていれば、文字列をスクロール表示してもよい。この場合、文字列表示処理部81は、併せて、上記のようにレベルに応じてスクロール速度を変更するようにしてもよい。これにより、アラームの重要度が視覚的に判るようになる。
言語切替スイッチ103,104は、上記メッセージの言語を切り替えるために設けられたスイッチ部品である。この言語切替スイッチ103,104には、文字列テーブルに登録された各言語を示すテーブル番号をワードデバイスに格納するワードアドレス(テーブル番号アドレス)が予め設定されている。
文字列言語切替部82は、言語切替スイッチ103,104のいずれかがオペレータによりタッチ操作されると、テーブル番号アドレスで指定されるテーブル番号を文字列テーブルより読み出して文字列表示処理部81に通知する。文字列表示処理部81は、通知されたテーブル番号の文字列を表示するように使用するテーブルを切り替える。
前述のアラーム表示画面101は、部品として、アラーム表示器102の代わりに、図3に示すテキストアラーム表示器105を含んでいてもよい。
テキストアラーム表示器105は、図3(a)に示すように、アラーム表示器102における「メッセージ」のみを表示する機能を備えている。このテキストアラーム表示器105は、1行で各アラームについての「メッセージ」を表示する表示領域を有している。このために、テキストアラーム表示器105には、アラーム表示器102に「メッセージ」の表示について設定されている前述の各設定事項が設定されているとともに、表示できる文字数および表示できるメッセージ数(行数)が予め設定されている。
文字列表示処理部81および文字列言語切替部82は、アラーム表示器102に対して行なった文字列を表示するための前述の処理と同様な処理をテキストアラーム表示器105において文字列を表示するときにも行なう。
ここで、アラームを表示する部品としては、前述のアラーム表示器102やテキストアラーム表示器105に限らない。例えば、図4に示すようなユーザ画面201に設けられたメッセージ表示器202や図示しない文字列データ表示器もアラームについての情報を文字列として1行分の表示領域で表示することができる。メッセージ表示器202も、文字列を表示させるイベントについては、当該表示器に予め設定されているビットアドレスのビットデータやワードアドレスのワードデータが指定された状態に変化したときに予め登録されている文字列を表示する。このことから、上記のビットデータやワードデータをアラームの発生の有無を表すデータとして設けておけば、メッセージ表示器202についても、アラーム表示器102やテキストアラーム表示器105のようにアラームに対応した文字列を表示することが可能である。
そこで、文字列表示処理部81および文字列言語切替部82は、テキストアラーム表示器105に対して行なった文字列を表示するための前述の処理と同様な処理をメッセージ表示器202において文字列を表示するときにも行なう。
また、文字列データ表示器は、ワードアドレスの文字列データ(文字コードデータ)を文字列として表示する機能を有しているが、予め登録されている文字列を表示したり、アラームのレベルを参照することができない。しかしながら、文字列データ表示器が文字列を有するので、文字列表示処理部81は、文字列データ表示器に文字列を表示する処理も行なう。ここで、文字列表示処理部81は、文字列データ表示器において表示される文字列の文字数が当該文字列データ表示器に予め設定された表示文字数を超えているか否かを判定し、越えていると判定した場合には、文字列データ表示器にスクロール表示するが、スクロール速度の切替は行わない。
続いてエディタコンピュータ21について説明する。
図1に示すように、エディタコンピュータ21は、プログラマブル表示器1に表示される画面を作成するエディタコンピュータとしての機能を有する。
エディタコンピュータ21は、CPU、メモリ(RAM、ROMなど)、外部記憶装置(ハードディスクドライブ、MOドライブなど)、表示装置および入力装置(キーボード、マウスなど)を有するパーソナルコンピュータによって構成されている。また、エディタコンピュータ21は、制御部22、インターフェース部(図中、I/F)23、画面エディタ部24およびデータ記憶部25を備えている。
インターフェース部23は、プログラマブル表示器1との間の通信を行なうための通信制御部であり、転送ケーブル14に接続されている。
制御部22は、ハードウエア(CPUやメモリなど)およびソフトウエア(オペレーティングシステムなど)によって実現される機能ブロックであり、アプリケーションプログラムの実行や周辺機器の動作を制御する部分である。制御部22は、その機能を果たすために作業メモリ22aを有している。作業メモリ22aは、DRAMなどによって構成され、画面データのファイルを展開するためなどに用いられる。
また、制御部22は、アプリケーションプログラムであるエディタソフトウエアを実行することにより、画面エディタ部24を実現する。アプリケーションプログラムは、エディタコンピュータ21と分離可能に構成される記録媒体に記録され、この記憶媒体からエディタコンピュータ21にインストールすることが可能である。
上記の記録媒体(プログラムメディア)は、コンピュータに読み取り可能な記録媒体であり、磁気テープやカセットテープなどのテープ系、フレキシブルディスクやハードディスクなどの磁気ディスク系、CD−ROM、MO、MD、DVDなどの光ディスク系、ICカード(メモリカードを含む)、光カードなどのカード系が好適である。その他、上記のプログラムメディアは、マスクROM、EPROM、EEPROM、フラッシュROMなどによる半導体メモリを含めた固定的にプログラムを担持する媒体であってもよい。
また、エディタコンピュータ21が、インターネットを含む通信ネットワークと接続可能な環境に置かれていれば、通信ネットワークからプログラムをダウンロードするように流動的にプログラムを担持する媒体であってもよい。ただし、このように通信ネットワークからプログラムをダウンロードする場合には、そのダウンロード用プログラムは予めエディタコンピュータ21に格納されるか、あるいは別な記録媒体からインストールされるものであってもよい。
画面エディタ部24は、ユーザ独自の画面であるユーザ画面の作成を支援するように、スイッチ、ランプ、テンキー、各種表示器(例えば、数値表示器、メータ表示器およびグラフ表示器)などの部品(オブジェクト)、描画機能、テキスト入力機能などを備えている。オブジェクトは、ユーザが容易に選択できるようにライブラリ形式で登録されている。
また、画面エディタ部24は、作成された画面データおよび後述する文字列テーブルを上記の外部記憶装置によって構成されるデータ記憶部25に保存する。また、画面エディタ部24は、画面データおよび文字列テーブルをデータ記憶部25から読み出して、転送ケーブル14を介してプログラマブル表示器1に転送する。
画面エディタ部24は、前述のアラーム設定データを作成するためのアラーム設定部24aと、前述の各表示器についての属性データを設定するための表示器設定部24bと、前述の文字列テーブルを作成するための文字列テーブル作成部24cとを有している。
アラーム設定部24aは、アラーム設定データを作成するために、図5に示すようなアラーム設定画面301をユーザインターフェースとして提供する。
アラーム設定画面301は、言語切替設定ボタン302と、テーブル番号選択表示ボックス303と、言語表示ボックス304と、監視形態選択ボタン305と、文字列チェックボックス306と、アラーム情報設定欄307とを有している。
言語切替設定ボタン302は、文字列テーブルに登録されている複数言語のテーブルを切り替えて使用するときに必要な設定を行なうために設けられる。この設定については、後に詳しく説明する。
テーブル番号選択表示ボックス303は、初期状態で使用するテーブル番号を表示するために設けられている。このテーブル番号選択表示欄303は、例えば、スピンボックスの形態で設けられている。
言語表示ボックス304は、テーブル番号選択表示欄303で選択されたテーブル番号のテーブルに登録されている文字列の言語を表示するために設けられている。
監視形態選択ボタン305は、ビットデータ(ビット監視)またはワードデータ(ワード監視)のいずれの状態に基づいて文字列を表示するかを選択するためのボタンである。この監視形態選択ボタン305は、ラジオボタンの形態で設けられている。
文字列チェックボックス306は、文字列テーブルを使用するときにチェックするために設けられている。
アラーム情報設定欄307は、アラーム情報を設定するために設けられている。このアラーム情報設定欄307に設定される情報としては、ビットアドレスまたはワードアドレス、発報条件、メッセージおよびレベルが設定可能である。
「ビットアドレス」は、監視形態選択ボタン305においてビット監視が選択されている場合に、アラームの有無を監視するビットデータである。「ワードアドレス」は、監視形態選択ボタン305においてワード監視が選択されている場合に、アラームの有無を監視するワードデータである。
「発報条件」は、ビット監視の場合にはアラームの発生と認識するときのビットデータの状態である。また、「発報条件」は、ワード監視の場合にはアラームの発生と認識するときのワードデータの状態である。
「メッセージ」は、「発報条件」が満たされたときに表示すべきメッセージを構成する文字列である。
「レベル」は、前述のアラームの重要度を表す情報(数値や順序を表す符号(例えばアルファベット))である。
アラーム設定部24aは、上記のように構成されるアラーム設定画面301にユーザによって入力された各項目を画面データに付属するアラーム設定データとして、データ記憶部25に保存する。
表示器設定部24bは、前述の各種の表示器に属性データを設定するためにダイアログボックスをユーザインターフェースとして提供する。
ここでは、図6に示すように、前述のアラーム表示器102について属性データを設定するためのダイアログボックス401について説明する。
このダイアログボックス401は、図6(a)および(b)に示すように、基本設定のタブと表示設定のタブとを有している。
ダイアログボックス401は、基本設定のタブにおいては、動作モード指定ボックス402と、アドレス指定ボックス403とを有している。一方、ダイアログボックス401は、表示設定のタブにおいては、文字列タイプ選択ボタン404と、文字列テーブル登録アドレス指定ボックス405と、表示文字数指定ボックス406と、スクロール表示チェックボックス407と、文字列登録ボックス408とを有している。
動作モード指定ボックス402は、アラーム表示器102の動作モードとしてビット動作モードまたはワード動作モードのいずれかを選択指定するために設けられている。ビット動作モードは、ビットアドレスで指定されるビットデータが指定された状態に変化することによってアラームの発生を表示する動作モードである。ワード動作モードは、ワードアドレスで指定されるワードデータが指定された状態に変化することによってアラームの発生を表示する動作モードである。
アドレス入力ボックス403は、ビット動作モードが指定されたときに監視するビットデータの格納先を指定するビットアドレス、またはワード動作モードが指定されたときに監視するワードデータの格納先を指定するワードアドレスを入力するために設けられている。
文字列タイプ選択ボタン404は、アラームに関するメッセージの登録の形態を文字列タイプとして選択するためにラジオボタンの形態で設けられている。選択可能な文字列タイプとしては、直接文字列タイプと文字列テーブルタイプとが用意されている。直接文字列タイプは、後述する文字列登録ボックス408に直接入力されることによりアラーム表示器102に直接設定された文字列を使用するときに選択される。文字列テーブルタイプは、文字列テーブルに登録された文字列を使用するときに選択される。
文字列テーブル登録アドレス指定ボックス405は、文字列テーブルを使用するときに、文字列テーブルにおいて用いる文字列が登録されているインデックス番号を格納しているワードデバイスのワードアドレスを入力指定するために設けられている。
表示文字数指定ボックス406は、メッセージとして表示可能な文字数を指定するために設けられている。この表示文字数指定ボックス406は、例えば、スピンボックスの形態で設けられている。
なお、前述の表示量として半角文字数またはバイト数を用いる場合は、図示はしないが、表示文字数指定ボックス406の代わりに、半角文字数またはバイト数を指定するためのボックスがダイアログボックス401に設けられる。
スクロール表示チェックボックス407は、メッセージとして表示される文字数をスクロール表示するか否かを指定するために設けられている。
文字列登録ボックス408は、文字列タイプ選択ボタン404によって直接文字列タイプが選択されたときに記入するために設けられている。
表示器設定部24bは、上記のように構成されるダイアログボックス401にユーザによって入力された各項目をアラーム表示器102に属性データとして設定して、画面データの一部としてデータ記憶部25に保存する。また、表示器設定部24bは、前述のテキストアラーム表示器105やメッセージ表示器202に対しても、図示はしないが同様なダイアログボックスを用意しており、そのダイアログボックスに入力された各項目を属性データとして設定する。さらに、表示器設定部24bは、前述の文字列データ表示器に対しては、表示する文字列の文字列データを格納するワードデバイスのワードアドレスと表示文字数とを設定するためのダイアログボックスを用意しており、そのダイアログボックスに入力された各項目を属性データとして設定する。
文字列テーブル作成部24cは、文字列テーブルを作成するために、図7に示す文字列テーブル設定画面501をユーザインターフェースとして提供する。
文字列テーブル設定画面501は、言語切替設定ボタン502と、文字列情報設定欄503とを有している。
言語切替設定ボタン502は、前述の言語切替設定ボタン302と同じ機能を有しており、文字列テーブルに登録されている複数言語のテーブルを切り替えて使用するときに必要な設定を行なうために設けられる。この言語切替設定ボタン502がユーザによってクリック操作されると、文字列テーブル作成部24cは、図8に示すダイアログボックス601を表示する。このダイアログボックス601は、言語切替チェックボックス602と、切替制御アドレス指定ボックス603と、初期テーブル指定ボックス604と、テーブル名表示欄605とを有している。
言語切替チェックボックス602は、言語切替機能を使用するか否かを選択指定するために設けられている。
切替制御アドレス指定ボックス603は、切り替えて表示するテーブルのテーブル番号を格納するワードデバイスのワードアドレスを指定するために設けられている。初期テーブル指定ボックス604は、初期状態で使用されるテーブルをテーブル名で指定するために設けられている。
テーブル名表示欄605は、切り替えて使用するテーブルのテーブル名を対応する言語とともに表示するために設けられている。
図7に示す文字列情報設定欄503は、インデックス番号(図中「No.」にて示す)と、文字数と、文字行数と、文字列とを設定するための各ブロックを有している。
「インデックス番号」は、使用する文字列毎を特定するための行番号である。「文字数」は登録可能な文字列の最大文字数である。「文字行数」は登録する文字列の行数である。前述の各表示器に当該文字列を表示する場合は、文字行数として1が指定される。「文字列」は、登録される文字列であり、言語に応じたテーブルとして登録される。例えば、図7に示す例では、日本語の文字列を登録するためにテーブル番号“1”でテーブル名“Table1”のテーブルが用意され、英語の文字列を登録するためにテーブル番号“2”でテーブル名“Table2”のテーブルが用意される。また、使用可能な言語としては、日本語や英語に限らず、中国語(繁字体,簡字体)、韓国語等の各種の言語を設けてもよい。
文字列テーブル設定部24cは、上記のように構成される文字列テーブル設定画面501およびダイアログボックス601にユーザによって入力された各項目を文字列テーブルを構成するためのデータとして設定して文字列テーブルを作成し、当該文字列テーブルをデータ記憶部25に保存する。
ここで、プログラマブル表示器1によるアラーム発生時のメッセージの表示動作について説明する。
まず、アラーム表示器102においてアラームの発生を表示する場合について説明する。ここでは、文字列テーブルを使用してアラームのメッセージを表示する例について説明する。
HMI処理部8は、PLC13と所定の通信サイクルで通信を行なうことにより、アラームの有無を監視するビットアドレスまたはワードアドレスの最新の状態を取得している。HMI処理部8は、当該ビットアドレスまたはワードアドレスの状態が、アラーム設定データにおける「発報条件」として設定された状態に変化すると、そのときの日付および時刻をアラーム表示画面101に表示されているアラーム表示器102に表示する。また、HMI処理部8は、当該アラームに対応するレベルをアラーム設定データを参照することによって特定してアラーム表示器102に表示する。また、HMI処理部8は、文字列表示処理部81に文字列を表示するように指示する。
文字列表示処理部81は、その指示を受けて、アラーム表示器102に設定されている文字列テーブル登録アドレスとして設定されているインデックス番号に登録されている文字列をアラーム表示器102のメッセージ表示領域に表示する。このとき、初期テーブルとして日本語のテーブルが設定されていれば、図2に示すように、アラーム表示器102には、メッセージとして日本語が指定された表示文字数で表示される。このとき、文字列表示処理部81は、表示すべき文字列が表示文字数を越えるか否かを判定し、越えない場合は当該文字列を固定表示するが、越える場合は当該文字列を右方向に流れるようにスクロール表示する。
このとき、スクロール表示処理部81は、HMI処理部8から取得されたレベルに応じたデータを文字列表示処理部81に与えると、文字列表示処理部81は、そのデータに応じた速度で文字列をスクロール表示する。これにより、メッセージがレベルすなわちアラームの重要度に応じた速度でスクロール表示されることになる。例えば、重要度が低く対処方法も比較的簡単で緊急対応が必要となるようなメッセージについては、速くスクロール表示することにより、メッセージの内容を素早く把握することができる。また、重要度が高く対処方法も比較的複雑であるようなメッセージについては、遅くスクロール表示することにより、メッセージの内容を確実に把握することができる。
また、アラーム設定データや文字列テーブルに言語切替が設定されている場合は、アラーム表示画面101における言語切替スイッチ104がタッチされると、文字列言語切替部82が使用するテーブルのテーブル番号を文字列テーブルより読み出して、当該テーブル番号のテーブル(英語のテーブル)を有効にする。これにより、文字列表示処理部81は、文字列の表示を当該テーブルに登録された英語の文字列に切り替えて表示する。この結果、日本語の文字列を表示しているときの文字列の文字数が表示文字数以内であった場合でも、英語では文字列の文字数が多くなる。したがって、この場合、文字列表示処理部81は、英語の文字列が表示文字列を超えたと判断して、当該文字列をスクロール表示する。
次に、テキストアラーム表示器105にてアラームのメッセージを表示する場合、文字列表示処理部81は、表示する文字列が表示文字数を越えると、図3(b)に示すように、テキストアラーム表示器105における各行の文字列をスクロール表示する。また、テキストアラーム表示器105においても、アラーム表示器102と同様、スクロール表示処理部81によるレベルに応じたスクロール速度の切り替え、および文字列言語切替部82による文字列の言語切り替えが行われる。
さらに、メッセージ表示器202にてアラームのメッセージを表示する場合も、文字列表示処理部81は、表示する文字列が表示文字数を越えると、図4に示すように、メッセージ表示器201における文字列をスクロール表示する。また、メッセージ表示器202においても、アラーム表示器102と同様、スクロール表示処理部81によるレベルに応じたスクロール速度の切り替え、および文字列言語切替部82による文字列の言語切り替えが行われる。
このように、本実施の形態のプログラマブル表示器1は、文字列表示処理部81を備えることにより、1行でアラームについてのメッセージを表示するときに、限られた表示文字数を越えると、メッセージをスクロール表示する。これにより、ユーザ画面において所望の位置に配置された表示器内の限られた表示領域においても、長いメッセージを表示することが可能になる。それゆえ、アラームのメッセージを表示するための領域を大幅に削減することが可能となり、ユーザ画面を有効に利用することができる。
また、プログラマブル表示器1は、文字列言語切替部82を備えることにより、文字列の言語を切り替えるが、この切替に伴って文字数が表示文字数を越える場合に、文字列表示処理部81によってメッセージがスクロール表示される。
また、プログラマブル表示器1は、スクロール表示処理部81を備えることにより、アラームのレベルに応じてスクロール速度が切り替えられる。特に、アラームの重要度が高いほどスクロール速度を遅くすることにより、重要度が高いアラームの表示文字列については視認性および可読性に優れる。
本発明のプログラマブル表示器は、アラーム発生時にアラームに関するメッセージを画面に設けられた表示器部品に文字列で表示するときに、その文字列が規定の表示文字数を越えると、その文字列をスクロール表示するので、限られた領域で長いメッセージを表示することができ、アラーム表示に好適に利用できる。
1 プログラマブル表示器
8 HMI処理部
13 PLC(制御装置)
13a デバイスメモリ(メモリ)
21 エディタコンピュータ
81 文字列表示処理部
82 文字列言語切替部
102 アラーム表示器(表示部)
105 テキストアラーム表示器(表示部)
201 メッセージ表示器(表示部)
8 HMI処理部
13 PLC(制御装置)
13a デバイスメモリ(メモリ)
21 エディタコンピュータ
81 文字列表示処理部
82 文字列言語切替部
102 アラーム表示器(表示部)
105 テキストアラーム表示器(表示部)
201 メッセージ表示器(表示部)
Claims (7)
- 制御装置と相互に通信することによって当該制御装置のメモリに格納される特定のデータの状態を取得し、当該特定のデータの状態が指定された状態に変化したときに、当該特定のデータについて登録されている文字列を文字列表示領域を有する表示部に表示するプログラマブル表示器において、
前記文字列が規定された表示量を越えるか否かを判定し、越えないときには前記文字列を固定表示させる一方、越えるときに前記文字列を1行分の前記文字列表示領域にスクロール表示させるスクロール表示制御手段を備えていることを特徴とするプログラマブル表示器。 - 前記表示量が半角文字数またはバイト数であることを特徴とする請求項1に記載のプログラマブル表示器。
- 前記特定のデータがアラームの発生の有無を表し、当該アラームには、当該アラームの重要度を表すレベルが予め設定され、当該レベルとスクロール速度とが対応付けられており、
前記スクロール表示制御手段は、前記特定のデータがアラームの発生を示す状態に変化したときに、前記文字列を前記表示部に表示し、当該アラームに設定された前記レベルと前記スクロール速度との対応付けに基づいて、前記スクロール表示制御手段によるスクロール表示のスクロール速度を切り替えることを特徴とする請求項1に記載のプログラマブル表示器。 - 前記文字列が複数の言語について登録されており、
前記プログラマブル表示器は、前記表示部に表示する文字列の言語を切り替える言語切替手段を備え、
前記スクロール表示制御手段は、前記文字列の言語が切り替えられたときに、前記文字列が前記表示量を越えるか否かを判定することを特徴とする請求項1に記載のプログラマブル表示器。 - 制御装置と相互に通信することによって当該制御装置のメモリに格納されるアラームの発生の有無を表す特定のデータの状態を取得し、当該特定のデータの状態がアラームの発生を示す状態に変化したときに、アラームの発生を報知するために当該特定のデータについて登録されている文字列を文字列表示領域を有する表示部に表示するプログラマブル表示器において、
前記文字列を1行分の前記文字列表示領域にスクロール表示させ、前記アラームに予め設定された重要度を表すレベルとスクロール速度との対応付けに基づいて、スクロール表示のスクロール速度を切り替えるスクロール表示制御手段を備えていることを特徴とするプログラマブル表示器。 - 請求項1ないし5のいずれか1項に記載のプログラマブル表示器を実現するコンピュータを前記各手段として機能させるための表示制御プログラム。
- 請求項6に記載の表示制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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-
2006
- 2006-12-22 JP JP2006346809A patent/JP2008158813A/ja active Pending
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