JP2008156818A - ギアダンパー - Google Patents
ギアダンパー Download PDFInfo
- Publication number
- JP2008156818A JP2008156818A JP2006343370A JP2006343370A JP2008156818A JP 2008156818 A JP2008156818 A JP 2008156818A JP 2006343370 A JP2006343370 A JP 2006343370A JP 2006343370 A JP2006343370 A JP 2006343370A JP 2008156818 A JP2008156818 A JP 2008156818A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gear damper
- gear
- main body
- rotating
- opening
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Fluid-Damping Devices (AREA)
Abstract
【課題】ギアダンパー本体に対して回転体を簡単に組立てることができ、部品点数が少なく、組立て作業性の向上とコストダウンを図ることができるギアダンパーを提供する。
【解決手段】本体52に設けられ、開口部41を有する円筒状で、内部に粘度によってダンパー効果を発生するグリスが充填されるギアダンパー本体31と、ギアダンパー本体31に対して回転自在に設けられ、開口部41を閉塞するフランジ42を有した回転体37と、回転体37に設けられ、ギアダンパー本体31の内部で回転する回転軸部38aと、回転体37に設けられ、ギアダンパー本体31の外部に回動部材としてのドア54の回動に連動して回転するギア43と、ギアダンパー本体31の周壁に設けられ、回転体37のフランジ42の外周縁部と弾性的に係合する係合爪48とを具備したことを特徴とする。
【選択図】図3
【解決手段】本体52に設けられ、開口部41を有する円筒状で、内部に粘度によってダンパー効果を発生するグリスが充填されるギアダンパー本体31と、ギアダンパー本体31に対して回転自在に設けられ、開口部41を閉塞するフランジ42を有した回転体37と、回転体37に設けられ、ギアダンパー本体31の内部で回転する回転軸部38aと、回転体37に設けられ、ギアダンパー本体31の外部に回動部材としてのドア54の回動に連動して回転するギア43と、ギアダンパー本体31の周壁に設けられ、回転体37のフランジ42の外周縁部と弾性的に係合する係合爪48とを具備したことを特徴とする。
【選択図】図3
Description
本発明は、例えばドア、開閉蓋等の開閉時のスピードを粘度を持ったグリスによって減速するギアダンパーに関する。
電気製品や車載部品等に設けられるドアや開閉蓋においては、人間の通路や商品の取り出し口を備えた本体に対してドアや開閉蓋がヒンジ機構等によって開閉自在に設けられている。ヒンジ機構は、ヒンジ金具に設けられたヒンジ軸を支点としてドアや開閉蓋が回動するようになっている。そして、ヒンジ機構に、ドアや開閉蓋の回動速度を減速し、通路を人間が通過するにしても、また商品を出し入れするにしても、ドアや開閉蓋が邪魔にならないようにヒンジ機構にダンパーを備えたものもある。
例えば、特許文献1に示すように、本体に対して扉を開閉可能に枢支し、扉を閉位置から開位置に回動する場合に扉開閉遅延機構が作用し、扉が閉位置から開方向に回動操作されると、歯部と回転ギアが噛み合い、回転ギアを回転しつつ可動体の軸方向への摺動を伴って噛み合いを解放するまで開位置を保った後、付勢力により閉方向へ自動的に回動するものが知られている。
例えば、特許文献1に示すように、本体に対して扉を開閉可能に枢支し、扉を閉位置から開位置に回動する場合に扉開閉遅延機構が作用し、扉が閉位置から開方向に回動操作されると、歯部と回転ギアが噛み合い、回転ギアを回転しつつ可動体の軸方向への摺動を伴って噛み合いを解放するまで開位置を保った後、付勢力により閉方向へ自動的に回動するものが知られている。
また、図5に示すようなギアダンパーも知られている。図5はギアダンパー縦断側面図であり、ギアダンパー本体11は円盤状で、その外周縁には周壁12が一体に設けられ、底の浅い円筒状に形成されている。ギアダンパー本体11の内部にはその軸心凹部11aを中心として二重に環状凸部13,14が一体に設けられ、環状凸部13,14の外周面には環状溝13a,14aが形成されている。
ギアダンパー本体11の内部には円盤状のフランジ15aを有する回転軸15が収納され、この回転軸15の内側部には軸心凹部11aに嵌合する軸心凸部16,環状溝13a,14aに嵌合する環状凸部17,18が設けられている。さらに、ギアダンパー本体11の開口部19は蓋体20によって閉塞されている。すなわち、ギアダンパー本体11の開口部19を囲繞する周壁12には蓋体20の外周縁と嵌合する段部21及び溶着片22が設けられている。そして、蓋体20の外周縁を段部21に嵌合し、溶着片22を蓋体20の外周縁部に溶着することにより、ギアダンパー本体11に対して蓋体20が密閉されている。
従って、ギアダンパー本体11の内部には密閉空間23が形成され、この密閉空間23には粘度を持ったグリスが充填されている。さらに、グリス粘度によるダンパー効果を発生させるために、ギアダンパー本体11と蓋体20との間の環状溝13a,14aと環状凸部17,18との間にはグリスが注入されるラジアル方向隙間24とスラスト方向隙間25が形成されている。
また、回転軸15の外側部はすり割り部26が設けられ、この外周部には係合爪27が形成されている。そして、回転軸15の外側部には相手部品の噛合するギア28が嵌合され、このギア28の内周縁部28aが係合爪27と弾性係合している。
従って、ドアや開閉蓋の開閉に連動してギア28が回転すると、この回転は回転軸15に伝達されてギアダンパー本体11の内部で回転するが、ギアダンパー本体11の密閉空間にはグリスが充填されているため、グリス粘度によるダンパー効果を発生し、ドアや開閉蓋の開閉時のスピードを減速させることができる。
特開2003−172068号公報
前記特許文献1のものは、可動体がヒンジ軸周りを移動する構造であるため、ヒンジ軸周りに大きなスペースを必要とし、小型な電気製品や車載部品への採用には不向きである。また、図5に示す従来のギアダンパーは、小型であるとともに、ヒンジ軸から離れた位置でも据え付けることができ、小型な電気製品や車載部品への採用に適しているが、次のような問題がある。
すなわち、グリス粘度によるダンパー効果の性能に影響するスラスト方向隙間25の設定を、ギアダンパー本体11に対して別部品である蓋体20を溶着・圧入手段で取り付けているため、設定にバラツキが生じやすい。
また、グリスの漏れをギアダンパー本体11に対する回転軸15及び蓋体20の寸法精度に依存している。さらに、ギアダンパーを構成する部品点数が多く、個々の部品の寸法精度に対する要求が高く、組立て作業性においても問題があり、コストアップの原因になっている。
本発明は、前述のような事情に着目してなされたもので、その目的とするところは、ギアダンパー本体に対して回転体を簡単に組立てることができ、また部品点数が少なく、組立て作業性の向上とコストダウンを図ることができるギアダンパーを提供することにある。
本発明は、前記目的を達成するために、請求項1は、本体52にヒンジ軸53を支点としてドア、開閉蓋等の回動部材54を回動自在に枢支したヒンジ部に設けられるギアダンパーにおいて、前記本体52に設けられ、開口部41を有する円筒状で、内部に粘度によってダンパー効果を発生するグリスが充填されるギアダンパー本体31と、前記ギアダンパー本体31に対して回転自在に設けられ、前記開口部41を閉塞するフランジ42を有した回転体37と、前記回転体37に一体に設けられ、前記ギアダンパー本体31の内部で回転する回転軸部38aと、前記回転体37に一体に設けられ、前記ギアダンパー本体31の外部に前記回動部材の回動に連動して回転するギア43と、前記ギアダンパー本体31の周壁に設けられ、前記回転体37のフランジ42の外周縁部と弾性的に係合する係合爪48とを具備したことを特徴とする。
請求項2は、請求項1の前記回転体37のフランジ42の外周部に、前記ギアダンパー本体31の内周面と密封してグリスの漏れを防止するOリング46を有したことを特徴とする。
請求項3は、請求項1の前記回転体37の回転軸部38aに、前記ギアダンパー本体31の内底面と当接して前記回転体37のスラスト方向隙間47aを設定する複数の突起47を有することを特徴とする。
本発明によれば、ギアダンパー本体に対して回転体を弾性的に係合して簡単に組立てることができ、また部品点数が少なく、組立て作業が容易である。さらに、グリス粘度によるダンパー効果の性能に影響するスラスト方向隙間の設定が容易であり、組立て作業性の向上を図ることができるという効果がある。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図4はドアや開閉蓋等のヒンジ部に設けられるギアダンパーの第1の実施形態を示し、図1はギアダンパーの分解斜視図、図2は同じくギアを反転して示すギアダンパーの分解斜視図、図3は同じく組立て状態の縦断側面図、図4はギアダンパーの取付け状態を示す正面図である。
図1〜図3に示すように、ギアダンパー本体31は円盤状で、その外周縁には周壁32が一体に設けられ、底の浅い円筒状に形成されている。ギアダンパー本体31の外底部には固定穴33aを有する取付け台33が一体に設けられ、後述する電気製品や車載部品等の本体52に取付けできるようになっている。ギアダンパー本体31の内部にはその軸心凹部34を中心として二重に環状凸部35,36が一体に設けられ、環状凸部35,36の外周面には環状凹部35a,36aが形成されている。
ギアダンパー本体31の内部には円盤状の回転体37が回転自在に収納され、この回転体37の内側部には軸心凹部34に嵌合する回転軸38,環状凹部35a,36aに嵌合する環状凸部39,40を有する回転軸部38aが一体に設けられている。回転体37はギアダンパー本体31の開口部41を閉塞するフランジ42を有しており、外側部にはギア43が一体に設けられている。また、フランジ42の外周縁には係合段部44が、外周面には環状溝45が設けられ、この環状溝45にはギアダンパー本体31と回転体37とを密封するOリング46が嵌着されている。さらに、係合段部44の外周面には円弧面44aが形成されている。
さらに、回転体37の環状凸部40の端面には周方向に等間隔に複数個の突起47が設けられ、これら突起47はギアダンパー本体31の内底面に当接してスラスト方向隙間47aが設定されている。これら突起47は最小接触面積にして摺動抵抗を少なくするために先端が球状に形成されている。ギアダンパー本体31の周壁32における開口部41側には前記フランジ42の係合段部44と係合する複数個の係合爪48が設けられ、これら係合爪48の隣側には係合爪48が弾性変形しやすいようにスリット49が設けられている。さらに、係合爪48の付け根部にはフランジ42の外周部と嵌合する逃げ溝50が形成されている。
従って、ギアダンパー本体31の開口部41は回転体37のフランジ42で閉塞されてギアダンパー本体31の内部には密閉空間51が形成され、この密閉空間51には粘度を持ったグリスが充填されている。グリスは、その粘度によるダンパー効果を発生させるために、ギアダンパー本体31と回転体37との間の密閉空間51の隙間の隅々まで注入されている。
前述のように構成されたギアダンパーは、図4に示すように、ギアダンパー本体31が固定穴33aを有する取付け台33を介して本体52に固定ねじ等によって固定される。また、本体52に対してヒンジ軸53によって開閉可能に枢支された回動部材としてのドア54には、ヒンジ軸53を中心として回転するギア55がギアダンパー本体31のギア43と噛合して設けられている。
従って、ドア54の開閉に連動してギア55が回転すると、これと噛合するギア43が回転し、このギア43の回転は回転体37に伝達されて回転軸部38aがギアダンパー本体31の内部で回転するが、ギアダンパー本体31の密閉空間51にはグリスが充填されているため、グリス粘度によるダンパー効果を発生し、ドア54の開閉時のスピードを減速させることができる。
また、回転体37の環状凸部40の端面には周方向に等間隔に複数個の突起47が設けられ、これら突起47はギアダンパー本体31の内底面に当接してスラスト方向隙間47aが設定されているため、スラスト方向隙間47aの設定が容易である。しかも、ギアダンパー本体31に対して回転体37を組立てる際に、フランジ42をギアダンパー本体31の開口部41に押し込むだけで、係合段部44の円弧面44aが滑動しながら係合爪48に弾性係合し、同時にOリング46によって密閉され、グリスの漏れを防止することができる。
なお、前記実施形態においては、本体52にヒンジ軸53を介してドア54が枢支されたヒンジ部にドアダンパーを設けた場合について説明したが、電気製品、車載部品の開閉蓋のヒンジ部にも適用できること勿論である。
なお、本発明は、前記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、前記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組合わせてもよい。
31…ギアダンパー本体、37…回転体、38a…回転軸部、41…開口部、42…フランジ、43…ギア、46…Oリング、48…係合爪、52…本体、54…ドア(回動部材)、55…ギア
Claims (3)
- 本体にヒンジ軸を支点としてドア、開閉蓋等の回動部材を回動自在に枢支したヒンジ部に設けられるギアダンパーにおいて、
前記本体に設けられ、開口部を有する円筒状で、内部に粘度によってダンパー効果を発生するグリスが充填されるギアダンパー本体と、
前記ギアダンパー本体に対して回転自在に設けられ、前記開口部を閉塞するフランジを有した回転体と、
前記回転体に一体に設けられ、前記ギアダンパー本体の内部で回転する回転軸部と、
前記回転体に一体に設けられ、前記ギアダンパー本体の外部に前記回動部材の回動に連動して回転するギアと、
前記ギアダンパー本体の周壁に設けられ、前記回転体のフランジの外周縁部と弾性的に係合する係合爪とを具備したことを特徴とするギアダンパー。 - 前記回転体のフランジの外周部に、前記ギアダンパー本体の内周面と密封してグリスの漏れを防止するOリングを有したことを特徴とする請求項1に記載のギアダンパー。
- 前記回転体の回転軸部に、前記ギアダンパー本体の内底面と当接して前記回転体のスラスト方向隙間を設定する複数の突起を有することを特徴とする請求項1に記載のギアダンパー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006343370A JP2008156818A (ja) | 2006-12-20 | 2006-12-20 | ギアダンパー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006343370A JP2008156818A (ja) | 2006-12-20 | 2006-12-20 | ギアダンパー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008156818A true JP2008156818A (ja) | 2008-07-10 |
Family
ID=39658041
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006343370A Pending JP2008156818A (ja) | 2006-12-20 | 2006-12-20 | ギアダンパー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008156818A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013162985A (ja) * | 2012-02-13 | 2013-08-22 | Lixil Corp | シャワー吐水装置 |
CN108505865A (zh) * | 2018-06-06 | 2018-09-07 | 四川大学 | 一种关门阻尼器 |
-
2006
- 2006-12-20 JP JP2006343370A patent/JP2008156818A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013162985A (ja) * | 2012-02-13 | 2013-08-22 | Lixil Corp | シャワー吐水装置 |
CN108505865A (zh) * | 2018-06-06 | 2018-09-07 | 四川大学 | 一种关门阻尼器 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6146909B2 (ja) | 給電装置及び給電装置の組立方法 | |
JP2000255259A (ja) | 回転ダンパー装置及びこれを用いたサンバイザーの取付装置 | |
JP2014149013A (ja) | ギアードモータ | |
JP2008156818A (ja) | ギアダンパー | |
KR100722081B1 (ko) | 밸브 구동장치 | |
CN104426286B (zh) | 马达致动器 | |
JP2008022681A (ja) | モータ | |
WO2004059182A1 (ja) | 一時角度設定機能付ヒンジ装置 | |
JP2014176283A (ja) | クラッチ機構、クラッチ付減速機、および減速機付モータ | |
KR101559160B1 (ko) | 전기식 엑추에이터의 배치구조 | |
JP2018537358A (ja) | ワイパモータおよびワイパモータを生産する方法 | |
JP5751878B2 (ja) | ダンパ装置 | |
JP2013090502A (ja) | モータアクチュエータ | |
JP6150737B2 (ja) | ダンパー装置 | |
JP2018105395A (ja) | クラッチ機構およびクラッチ付減速機 | |
JP6744567B2 (ja) | モータケース及びモータ | |
JP6210893B2 (ja) | ダンパー装置 | |
JP6849120B2 (ja) | モータケース及びモータ | |
JP7404218B2 (ja) | アクチュエータ及び車両ドア開閉用アクチュエータ | |
JP2003130112A (ja) | 回転ダンパ | |
JP2007006617A (ja) | モータ | |
JP2005299114A (ja) | 電気機器収納用箱体の扉体取り付け構造 | |
JPH11182531A (ja) | 回転動作支持機構 | |
JP2007085469A (ja) | ヒンジ機構 | |
JP2019065984A (ja) | ボールバルブ |