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JP2008150359A - 毛髪化粧料 - Google Patents

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Abstract

【課題】乾燥後の毛髪がごわつかず、なめらかさとハリコシ感の両方を併せ持った従来にない仕上がり感触を付与すると共に、フレーキングを防止し、経時安定性に優れた、使用後にすすぎ流すタイプである毛髪化粧料を提供する。
【解決手段】((A)アニオン性界面活性剤、(B)両性界面活性剤、(C)ビニルピロリドン(VP)と酢酸ビニル(VA)との共重合体であって、モノマー比がVP(mol)/VA(mol)=60/40〜99/1の範囲である水溶性共重合体、及び(D)シリコーン化合物を含有し、使用後にすすぎ流すタイプである毛髪化粧料。
【選択図】なし

Description

本発明は使用後にすすぎ流すタイプである毛髪化粧料に関するものであり、より詳しくは乾燥後の毛髪がごわつかず、なめらかさとハリコシ感の両方を併せ持った従来にない仕上がり感触を付与すると共に、フレーキングを防止し、経時安定性に優れた毛髪化粧料に関するものである。
シリコーン化合物を毛髪表面に付着させると髪をなめらかに仕上げることができるが、シャンプー剤においてはその大部分がすすぎ流されてしまう。シャンプー剤のシリコーンを効率よく毛髪表面に残存させるために、コンディショニングシャンプーではポリマーを併用する場合が多い。この目的でこれまで種々のポリマーが使用されているが、毛髪に残存したポリマーが乾燥すると髪のゴワツキにつながりやすいという弊害があった。
以上のことから、すすぎ流すタイプである毛髪化粧料において、乾燥後の毛髪がごわつかず、なめらかさとハリコシ感の両方を併せ持った従来にない仕上がり感触を付与することができ、フレーキングを防止し、経時安定性に優れた毛髪化粧料が望まれていた。なお、本発明に関連する先行技術文献としては下記が挙げられる。
特開2003−226618号公報 特開平7−215825号公報 特開平7−138134号公報 特開平9−194337号公報 特開平8−208441号公報
本発明は上記事情に鑑みなされたもので、乾燥後の毛髪がごわつかず、なめらかさとハリコシ感の両方を併せ持った従来にない仕上がり感触を付与すると共に、フレーキングを防止し、経時安定性に優れた、使用後にすすぎ流すタイプである毛髪化粧料を提供することを目的とする。
本発明者は、上記目的を達成するため鋭意検討した結果、(A)アニオン性界面活性剤、(B)両性界面活性剤を含有する組成物に、(C)ビニルピロリドン(VP)と酢酸ビニル(VA)との共重合体であって、モノマー比がVP(mol)/VA(mol)=60/40〜99/1の範囲である水溶性共重合体を配合することにより、すすぎ流すタイプである毛髪化粧料であっても、乾燥後の毛髪がごわつかず、なめらかさとハリコシ感の両方を併せ持った従来にない仕上がり感触を付与することができ、さらに、(C)成分と(D)シリコーン化合物の併用により、(C)成分によるフレーキングを防ぐことができ、さらには経時安定性に優れることを知見し、本発明をなすに至ったものである。
従って、本発明は
[1].(A)アニオン性界面活性剤、(B)両性界面活性剤、(C)ビニルピロリドン(VP)と酢酸ビニル(VA)との共重合体であって、モノマー比がVP(mol)/VA(mol)=60/40〜99/1の範囲である水溶性共重合体、及び(D)シリコーン化合物を含有し、使用後にすすぎ流すタイプである毛髪化粧料、
[2].(D)シリコーン化合物の含有量が0.05〜20質量%である[1]記載の毛髪化粧料を提供する。
本発明によれば、乾燥後の毛髪がごわつかず、なめらかさとハリコシ感の両方を併せ持った従来にない仕上がり感触を付与すると共に、フレーキングを防止し、経時安定性に優れた、使用後にすすぎ流すタイプである毛髪化粧料を提供することができる。
本発明の毛髪化粧料は(A)アニオン性界面活性剤、(B)両性界面活性剤、(C)ビニルピロリドン(VP)と酢酸ビニル(VA)との共重合体であって、モノマー比がVP(mol)/VA(mol)=60/40〜99/1の範囲である水溶性共重合体、及び(D)シリコーン化合物を含有し、使用後にすすぎ流すタイプである毛髪化粧料である。
本発明の(A)成分はアニオン性界面活性剤であり、1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。アニオン性界面活性剤としては、脂肪酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、アルキル硫酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩等が挙げられる。ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩のアルキル基は、例えば、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル基、オクタデシル基等が挙げられ、特にドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基が好ましい。また、特に好ましいポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩中の総平均付加モル数の範囲は2〜4である。また、α−オレフィンスルホン酸塩では、炭素数10〜18のものが好ましく、特に炭素数14のテトラデセンスルホン酸塩が好ましい。アニオン性界面活性剤の対イオンとしては、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩、アンモニウム塩、アルカノールアミン塩等が挙げられる。
(A)アニオン性界面活性剤の配合量は、毛髪化粧料中0.1〜30質量%が好ましく、より好ましくは1〜20質量%、さらに好ましくは2〜15質量%である。30質量%を超えると乾燥後の髪のなめらかさ発現が困難となる場合がある。
本発明の(B)成分は両性界面活性剤であり、1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。両性界面活性剤としては、例えばイミダゾリン型(アミドアミン型)、アミドアミン酸塩、カルボベタイン型、スルホベタイン型、ホスホベタイン型、アシル第3級アミンオキシド、アシル第3級ホスフォンオキシド等を使用することができる。イミダゾリン型としては、ヤシ油アルキル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン等が挙げられる。カルボベタイン型としては、ラウリルベタイン、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン等のアルキルベタイン;ラウリン酸アミドプロピルベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン等のアルキルアミドベタイン等が挙げられる。スルホベタイン型としては、ヤシ油脂肪酸ジメチルスルホプロピルベタイン等のアルキルスルホベタイン;ラウリルジメチルアミノヒドロキシスルホベタイン等のアルキルヒドロキシスルホベタイン等が挙げられる。ホスホベタイン型としては、ラウリルヒドロキシホスホベタイン等が挙げられる。アシル第3級アミンオキシドとしてはラウリルジメチルアミンオキシドが挙げられる。アシル第3級ホスフォンオキシドとしては、ラウリルジメチルホスフォンオキシド等が挙げられる。アシル第3級アミンオキシド及びアシル第3級ホスフォンオキシドは、半極性界面活性剤とも呼ばれるものである。この中でも、ラウリン酸アミドプロピルベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、ラウリルベタイン、ラウリルジメチルアミンオキシドが挙げられる。
(B)両性界面活性剤の配合量は、毛髪化粧料中0.1〜10質量%が好ましく、より好ましくは1〜9質量%、さらに好ましくは2〜8質量%である。10質量%を超えると乾燥後の髪のなめらかさ発現が困難となるとなる場合がある。
本発明の(C)成分は、ビニルピロリドン(VP)と酢酸ビニル(VA)との共重合体であって、モノマー比がVP(mol)/VA(mol)=60/40〜99/1の範囲である水溶性共重合体であり、1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。本発明の共重合体は水溶性(本品1gを1000mlの水に加え、振とう後30分間放置した時に完全に溶ける、測定温度25℃)であり、VP/VAが水溶性となるモノマー比はVP(mol)/VA(mol)=60/40〜99/1の範囲である。さらに、ハリコシ感とフレーキング防止効果の点から、VP(mol)/VA(mol)=60/40〜90/10が好ましく、より好ましくは60/40〜80/20である。
本発明の(C)水溶性共重合体の重量平均分子量(Mw)については特に限定されるものではないが、10,000〜1,000,000が好ましく、より好ましくは10,000〜500,000である。なお、重量平均分子量(Mw)は光散乱法により求めることができ、VPとVAのモル比率は1H NMR法により求めることができる。
本発明の(C)水溶性共重合体の配合量は、ハリコシ感付与効果発現の観点から、毛髪化粧料中0.05〜20質量%が好ましく、より好ましくは0.1〜10質量%、さらに好ましくは0.1〜5質量%である。20質量%を超えるとごわつきが生じる場合がある。
本発明の(D)成分はシリコーン化合物である。シリコーン化合物としては、高重合ジメチルポリシロキサン、低重合ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、ポリエーテル変性シリコーン、アモジメチコン(アミノエチルアミノプロピルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体)等のポリアミノ変性シリコーン、べタイン変性シリコーン、アルコール変性シリコーン、フッ素変性シリコーン、エポキシ変性シリコーン、メルカプト変性シリコーン、カルボキシ変性シリコーン、脂肪酸変性シリコーン、シリコーングラフトポリマー、環状シリコーン、アルキル変性シリコーン、トリメチルシリル基末端ジメチルポリシロキサン、シラノール基末端ジメチルポリシロキサン等を挙げることができ、これらは1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて使用することができる。また、シリコーン化合物としては、界面活性剤により乳化し、エマルジョン化したものも使用することができる。なお、このようなエマルジョンは、乳化剤や乳化方法に特に制限はなく、種々使用することができる。(D)シリコーン化合物としては、高重合ジメチルポリシロキサン、低重合ジメチルポリシロキサン、ポリエーテル変性シリコーン、ポリアミノ変性シリコーンが好ましく、より好ましくは高重合ジメチルポリシロキサンである。
高重合ジメチルポリシロキサンとしては、下記一般式(1)で表される高重合ジメチルポリシロキサンが挙げられる。
Figure 2008150359
(式中、nは650以上である。)
上記式中、nは数平均重合度で650以上であり、好ましくは1,000以上、より好ましくは1,500以上、さらに好ましくは2,000以上である。数平均重合度が5,000を超えても効果は同等で、製造コスト面で不利になる点から、5,000以下が好ましい。
なお、数平均重合度(n)は、GPC法により測定された数平均分子量によって計算することができる。ここで、数平均分子量とは、分子量Miの分子がNi個存在するとき、数平均分子量MnはMn=ΣMiNi/ΣNiで与えられる平均分子量であり、測定法としては浸透圧法、沸点上昇法、凝固点降下法、GPC(Gel Permeation Chromatography)法等が挙げられる。GPC法は分子量分布を測定するが、分子量をポリスチレン等の標準物質に換算する方法、低角度光散乱法(LALLS:Low Angle Laser Light Scattering)や多角度光散乱法(MALLS:Multi Angle Laser Light Scattering)により測定するGPC−LALLS法、GPC−MALLS法がある。また、GPCはSEC(Size Exclusion Chromatography)とも呼ばれる。なお、本発明ではGPC−MALLS法で得られた値である。
また、ハンドリング性や使用感をコントロールする目的で、高重合ジメチルポリシロキサンと低重合ジメチルポリシロキサンとを混合して使用する場合がある。
(D)シリコーン化合物の配合量は、コンディショニング性能の点から、毛髪化粧料中0.05〜20質量%が好ましく、より好ましくは0.1〜10質量%、さらに好ましくは0.1〜5質量%である。20質量%を超えるとべたつきが生じる場合がある。
本発明の毛髪化粧料には、上記必須成分、水の他、本発明の効果を損なわない範囲で、カチオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤等の(A)成分及び(B)成分以外の界面活性剤、油分、アルコール、保湿剤、増粘剤、防腐剤、酸化防止剤、キレート剤、紫外線吸収・散乱剤、植物抽出物、ビタミン類、アミノ酸類、pH調整剤、乳濁剤(パール化剤)、無機塩類、グリチルリチン酸ジカリウム等の抗炎症剤、タンパク誘導体、動物抽出物、色素等を必要に応じて適宜配合することができる。これらは1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。
カチオン性界面活性剤としては、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム等のアルキルトリメチルアンモニウム塩、ジアルキルジメチルアンモニウム塩、アルキルアンモニウム塩、ベンザルコニウム塩、ベンゼトニウム塩、ピリジニウム塩、イミダゾリニウム塩等である。これらのカチオン性界面活性剤の対イオン(陰イオン)は、ハロゲンイオン等が挙げられる。
ノニオン性界面活性剤としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、HLB12未満の脂肪酸ポリグリセリンエステル、脂肪酸ショ糖エステル、ポリオキシエチレンラウリン酸モノエタノールアミド等のポリオキシエチレン脂肪酸アルカノールアミド、脂肪酸アルカノールアミド等が挙げられる。
油分としては、ヒマシ油、オリーブ油、カカオ油、硬化パーム油、椿油、ヤシ油、木ロウ、ホホバ油、グレープシード油、アボガド油等の植物油脂類及びそれらのエステル化合物、ミンク油、卵黄油等の動物油脂類、ミツロウ、鯨ロウ、ラノリン、水添ラノリン、カルナウバロウ、キャンデリラロウ等のロウ類、流動パラフィン、スクワラン、マイクロクリスタリンワックス、セレシンワックス、パラフィンワックス、ワセリン等の炭化水素類、ラウリン酸、ミリスチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、イソステアリン酸、ベヘニン酸等の天然及び合成脂肪酸類、グリセロールトリ−2−エチルヘキサン酸エステル、2−エチルヘキシルステアレート、ステアリン酸ブチル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、オレイン酸オクチルドデシル、コレステロールオレート等が挙げられる。
アルコールとしては、エタノールやイソプロパノール等の低級アルコール、セチルアルコール、オレイルアルコール、ステアリルアルコール、ヘキシルデカノール、オクチルドデカノール、ラウリルアルコール等の天然及び合成高級アルコール類が挙げられる。
保湿剤としては、1,3−ブタンジオール、イソプレングリコール、1,2−ペンタンジオール、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、ジエチレングリコールモノアルキルエーテル、ポリエチレングリコール(200、300、400、600、1000、1500)、ポリプロピレングリコール、ポリエチレングリコール・ポリプロピレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、トリグリセリン、ポリグリセリン及びソルビトール等が挙げられる。
増粘剤としては、アルギン酸ナトリウム、キサンタンガム、硅酸アルミニウム、マルメロ種子抽出物、トラガントガム、デンプン等の天然高分子化合物、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、可溶性デンプン等の半合成高分子、カルボキシビニルポリマー、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸、メタクリロイルエチルベタイン・メタクリル酸エステル共重合体等の(D)成分以外の合成高分子化合物が挙げられる。
防腐剤としては、安息香酸、安息香酸塩、ソルビン酸塩、デヒドロ酢酸塩、パラオキシ安息香酸エステル、2,4,4′−トリクロロ−2′−ヒドロキシジフェニルエーテル、3,4,4′−トリクロロカルバニリド、塩化ベンザルコニウム、ヒノキチオール、レゾルシン、メチルクロロイソチアゾリノン・メチルイソチアゾリノン液(商品名ケーソンCG;ローム・アンド・ハース・ジャパン社製)、ペンタンジオール、フェノキシエタノール、エタノール等が挙げられる。
酸化防止剤としては、α−トコフェロール、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、アスコルビン酸等が挙げられる。キレート剤としては、エデト酸二ナトリウム、エチレンジアミン四酢酸塩、ヘキサメタリン酸塩、グルコン酸等が挙げられる。
紫外線吸収・散乱剤としては、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、オクチルジメチルパラアミノベンゾエート、エチルヘキシルパラメトキシサイナメート、酸化チタン、カオリン、タルク等が挙げられる。
植物抽出物としては、アセンヤクエキス、アボガドエキス、アマチャエキス、アルテア根エキス、アルニカエキス、アルニカ花エキス、アロエベラエキス、キダチアロエエキス、ウコンエキス、エチナシ葉エキス、オウゴンエキス、オウバクエキス、キハダ樹皮エキス、オトギリソウエキス、セイヨウオトギリソウエキス、オレンジエキス、オレンジ果実エキス、カノコソウエキス、カワラヨモギエキス、キュウリエキス、キュウリ果実エキス、クチナシ、クマザサエキス、クララエキス、ゲンチアナエキス、ゲンノショウコエキス、ゴボウエキス、ゴボウ根エキス、コンフリーエキス、サンショウエキス、サンショウ果実エキス、シコンエキス、シソエキス、シャクヤクエキス、シャクヤク根エキス、セイヨウキズタエキス、セイヨウサンザシエキス、セイヨウニワトコエキス、セイヨウノコギリソウエキス、セージエキス、センキュウエキス、センブリエキス、ダイズエキス、タイソウエキス、ナツメ果実エキス、タイムエキス、ワイルドタイムエキス、チョウジエキス、トウガシエキス、トウキエキス、トウキンセンカエキス、トウキンセンカ花エキス、トウニンエキス、モモ種子エキス、ドクダミエキス、トルメンチラエキス、オタネニンジンエキス、パセリエキス、パリエタリアエキス、ヒオウギエキス、ビワ葉エキス、ブッチャーブルームエキス、ブドウ葉エキス、ベニバナエキス、セイヨウハッカエキス、フユボダイジュ花エキス、ボタンエキス、マロニエエキス、モモ葉エキス、ヤグルマギクエキス、ヨモギエキス、ヨモギ葉エキス、ラベンダーエキス、ルイボスエキス等が挙げられる。
ビタミン類としては、ビタミンA、ビタミンB群、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンF、ビタミンK、ビタミンP、ビタミンU、カルニチン、フェルラ酸、γ−オリザノール、α−リポ酸、オロット酸及びその誘導体等が挙げられる。
アミノ酸類としては、グリシン、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、フェニルアラニン、トリプトファン、シスチン、システイン、メチオニン、プロリン、ヒドロキシプロリン、アスパラギン酸、グルタミン酸、アルギニン、ヒスチジン、リジン、ピロリドンカルボン酸、及びこれらの誘導体等が挙げられる。
pH調整剤としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、クエン酸、コハク酸、トリエタノールアミン、アンモニア水、トリイソプロパノールアミン、リン酸、グリコール酸等が挙げられる。
乳濁剤としては、ジイソステアリン酸エチレングリコールや魚鱗、雲母片等が挙げられる。無機塩類としては塩化ナトリウム、無水硫酸ナトリウム、硫酸マグネシウム等が挙げられる。
使用後にすすぎ流すタイプとしては、シャンプー、すすぎ流すタイプのトリートメント、すすぎ流すタイプのコンディショナー等が挙げられる。
本発明の毛髪化粧料は、上記必須成分、任意成分、及び水(毛髪化粧料の全体が100質量%となるように残部)を混合して調製することができる。
本発明の毛髪化粧料のpH(25℃)は3〜7が好ましく、粘度(25℃)は0.3Pa・s〜30Pa・sが好ましい。pHは化粧品原料基準の一般試験法に定められた方法を用い、毛髪化粧料中に直接pHメーターの電極を差し込み、安定した後のpH値を読むことで測定することができる。なお、粘度の測定法は化粧品原料基準第2法に従い、BM型粘度計にてローターNo.4(粘度の低いものはNo.3)を用い、ローターを6rpmで1分間回転させた後の読み値から粘度を算出する。
本発明の毛髪化粧料は、どのような髪質にも適用できるが、乾燥後の毛髪がごわつかず、なめらかさとハリコシ感の両方を併せ持った従来にない仕上がり感触を付与することができるため、特に、髪にハリコシ感を求める50才以上の人に好適である。
本発明の毛髪化粧料の容器としては、特に限定されず、機械的又は差圧によるディスペンサー容器やボトル容器等が挙げられる。ボトルの材質としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、エチレン−ビニルアルコール樹脂、アクリロニトリル・スチレン樹脂、ABS樹脂、ポリアミド等及びガラス等を単層ないし2層以上組み合わせて用いることができる。
以下、実施例及び比較例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。なお、下記の例において特に明記のない場合は、組成の「%」は質量%を示し、表中の各成分の量は純分換算した量である。
[実施例1〜24、比較例1〜6]
表1〜6に示す組成のシャンプー組成物を調製し、下記評価を行った。結果を表中に示す。
1.官能評価
髪の衰えを感じている50〜70代の女性30名が(髪の長さ:ショート〜セミロング〜ロング)、各シャンプー組成物を3日間実使用し、「乾燥後の髪のなめらかさ」、「乾燥後の髪のハリコシ感」、「乾燥後の髪のごわつきのなさ」、及び「フレーキングのなさ」の評価項目について、評価を行った。結果を以下の基準に基づき評価し、結果を良好と回答した人数により下記評価で示した。
<なめらかさ、ハリコシ感、ごわつきのなさ、及びフレーキングのなさの評価基準>
◎;良好と答えた者が30名中25名以上(効果あり)
○;良好と答えた者が30名中15〜24名(効果あり)
△;良好と答えた者が30名中5〜14名(効果なし)
×;良好と答えた者が30名中5名未満(効果なし)
2.安定性評価
シャンプー組成物を調製し、充分に均一化されていることを確認した後、50℃の恒温槽に1ヶ月静置した後の外観観察を行った。結果を下記評点に基づいて示す。
<製剤の安定性の評価基準>
◎;初期状態と全く同等である
○;初期状態に比べて若干キメは粗くなっているが、全体が均一化されている
△;全体が不均一になっている
×;2層に分離している
Figure 2008150359
Figure 2008150359
Figure 2008150359
Figure 2008150359
VP/VA:ビニルピロリドン/酢酸ビニル共重合体
VP/VAのカッコ内の数値は両者のモル比を表す
POE:ポリオキシエチレン
Figure 2008150359
VP/VA:ビニルピロリドン/酢酸ビニル共重合体
VP/VAのカッコ内の数値は両者のモル比を表す
POE:ポリオキシエチレン
Figure 2008150359
VP/VA:ビニルピロリドン/酢酸ビニル共重合体
VP/VAのカッコ内の数値は両者のモル比を表す
POE:ポリオキシエチレン
[実施例25]
下記組成のシャンプーを常法により製造した。
組成 %
ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム(2E.O.) 10.0
ラウリン酸アミドプロピルベタイン 5.0
塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 0.5
ラウリルジメチルアミンオキシド 0.5
ポリオキシエチレンラウリン酸モノエタノールアミド(2E.O.) 2.0
VP/VA(60/40) 2.0
高重合ジメチルポリシロキサンエマルジョン 2.0
アモジメチコン 0.1
海藻エキス(1) 0.01
海藻エキス(5) 0.01
ソルビット 1.0
赤色106号 0.00005
香料C 0.5
安息香酸ナトリウム 0.7
クエン酸 適量
精製水 バランス
合計 100.0
pH 5.0
粘度 3.0Pa・s
[実施例26]
下記組成のシャンプーを常法により製造した。
組成 %
ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム(2E.O.) 12.0
ラウリン酸アミドプロピルベタイン 3.0
塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 0.2
ラウリルジメチルアミンオキシド 0.4
ポリオキシエチレンラウリン酸モノエタノールアミド(2E.O.) 1.5
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(20E.O.) 1.0
VP/VA(60/40) 2.0
高重合ジメチルポリシロキサンエマルジョン 1.0
アモジメチコン 0.3
ソルビット 1.5
緑色203号 0.0003
香料D 0.6
安息香酸ナトリウム 0.7
クエン酸 適量
精製水 バランス
合計 100.0
pH 5.2
粘度 2.5Pa・s
実施例25及び26で調製したシャンプーは、いずれも「乾燥後の髪のなめらかさ」、「乾燥後の髪のハリコシ感」、「乾燥後の髪のごわつきのなさ」、「フレーキングのなさ」、及び「安定性」が優れていた。
実施例及び比較例で用いた原料は、下記の通りである。なお、実施例及び比較例には、成分純分相当量を記載した。
・ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム(2E.O.):新日本理化製、シノリンSPE−1250
・ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム(3E.O.):東邦化学工業製、アルスコ−プTH−330
・ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン:デグッサ製、TEGO Betain L10 OK
・ラウリン酸アミドプロピルベタイン:一方社油脂製、LPB−30
・塩化ステアリルトリメチルアンモニウム:ライオン製、アーカードT−800
・ラウリルジメチルアミンオキシド:ライオンアクゾ製、AX剤−S
・ポリオキシエチレンラウリン酸モノエタノールアミド(2E.O.):川研ファインケミカル製、アミゼット2L−Y
・ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(20E.O.):青木油脂工業製、ブラウノンCW−20−90
・VP/VA(70/30)(ビニルピロリドン/酢酸ビニル共重合体):ISP製、PVP/VA 735
・VP/VA(60/40)(ビニルピロリドン/酢酸ビニル共重合体):ISP製、PVP/VA S−630
・VP/VA(50/50)(ビニルピロリドン/酢酸ビニル共重合体):ISP製、PVP/VA 535
・高重合ジメチルポリシロキサンエマルジョン:高重合ジメチルポリシロキサン(一般式(1)中、n=3,000)と、高重合ジメチルポリシロキサン(一般式(1)中、n=2,700)と、ジメチルポリシロキサン(一般式(1)中、n=320)とからなるシリコーン混合液(1.5/1.5/7(質量比))を、ポリオキシエチレン(15)セチルエ−テルで乳化;一方社油脂製、レオフロ−DMS−60
(実施例及び比較例中の量はシリコーン混合液の量を示した。)
・アモジメチコン(アミノエチルアミノプロピルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体):東レ・ダウコーニング製 SM8904
(実施例中の量はアミノエチルアミノプロピルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体の量を示した。)
・EO変性シリコーン:東レ・ダウコーニング製 SH3775M
・海藻エキス(1):タカラバイオ製 TaKaRa海藻エキス(BG30)
(実施例中の量はエキスの総量を示した。)
・海藻エキス(5):白子製 ピュアポルフィラF AR
(実施例中の量はエキスの総量を示した。)
・ソルビット:ロケット製 70%−ソルビット液
・赤色106号:癸巳化成製 赤色106号
・緑色203号:癸巳化成製 緑色3号
・安息香酸ナトリウム:ノベオンカラマ製 安息香酸ナトリウム
・クエン酸:扶桑化学工業製 クエン酸・1水塩
・香料は特開2006−63044号公報[表5]〜[表10]記載の香料A〜Dを用いた。

Claims (2)

  1. (A)アニオン性界面活性剤、(B)両性界面活性剤、(C)ビニルピロリドン(VP)と酢酸ビニル(VA)との共重合体であって、モノマー比がVP(mol)/VA(mol)=60/40〜99/1の範囲である水溶性共重合体、及び(D)シリコーン化合物を含有し、使用後にすすぎ流すタイプである毛髪化粧料。
  2. (D)シリコーン化合物の含有量が0.05〜20質量%である請求項1記載の毛髪化粧料。
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