JP2008037530A - エレベータ - Google Patents
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Abstract
【課題】乗りかご内の物体の検出を広範囲にわたって行なう。
【解決手段】エレベータ制御装置21は、かご呼び登録が無くなってかご扉3が閉扉した場合に、モータ軸19の回転制御信号を駆動モータ17に出力する。駆動モータ17はエレベータ制御装置21からの回転制御信号を入力すると、この信号で指示される回転方向にしたがってモータ軸19を回転させる。これによりボールネジ12が回転してセンサ11が移動する。センサ11は、乗りかご1内の乗客や荷物を検出した場合にはこれを示す検出信号をエレベータ制御装置21に出力する。エレベータ制御装置21は、センサ11からの制御信号を入力した場合には、かご呼びが無くなったにも関わらず乗りかご1内に乗客がいる又は荷物が残っていることを示す報知信号を外部のエレベータ監視センタの端末装置に出力する。
【選択図】 図1
【解決手段】エレベータ制御装置21は、かご呼び登録が無くなってかご扉3が閉扉した場合に、モータ軸19の回転制御信号を駆動モータ17に出力する。駆動モータ17はエレベータ制御装置21からの回転制御信号を入力すると、この信号で指示される回転方向にしたがってモータ軸19を回転させる。これによりボールネジ12が回転してセンサ11が移動する。センサ11は、乗りかご1内の乗客や荷物を検出した場合にはこれを示す検出信号をエレベータ制御装置21に出力する。エレベータ制御装置21は、センサ11からの制御信号を入力した場合には、かご呼びが無くなったにも関わらず乗りかご1内に乗客がいる又は荷物が残っていることを示す報知信号を外部のエレベータ監視センタの端末装置に出力する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、乗りかご内に物体を検出するためのセンサを備えたエレベータに関する。
従来、エレベータは乗りかご内の人の出入りや荷物の有無を判別するために、例えばリニアフォーマやロードセルを用いた荷重検出装置を設け、この装置により乗りかご内の床面のゆがみを電圧に変換して、これをエレベータ制御装置にて検出していた。また、例えば特許文献1および特許文献2に開示されるように、光電センサを乗りかごの壁面に設けて、乗りかごに乗り込んだ乗客や持ち込まれた荷物を検出する技術もある。
特開平9−71380号公報
特開平6−72666号公報
しかしながら、前述した荷重検出装置を用いた場合、予め定められた基準値を下回る荷重を検出することはできない。また、前述したように光センサを使用した場合には、乗客や荷物の検出範囲がセンサの設置箇所の延長線上に限られる。つまり、乗りかご内にいる乗客や荷物の検出範囲を広げるにはセンサの設置数を増やす必要があるので、設置や保守にかかる負担が大きくなる。
そこで、本発明の目的は、乗りかご内の物体の検出を広範囲にわたって行なうことが可能になるエレベータを提供することにある。
すなわち、本発明に係わるエレベータは、乗りかごの床面近傍の高さに設けられ、この床面の平板方向に沿って当該乗りかご内を移動して当該乗りかご内の物体を検出するセンサを備えたことを特徴とする。
本発明に係わるエレベータでは、乗りかご内の物体の検出を広範囲にわたって行なうことができる。
以下図面により本発明の実施形態について説明する。
(第1の実施形態)
まず、本発明の第1の実施形態について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態にしたがったエレベータ乗りかごの外観図である。
図1に示すように、本発明の第1の実施形態にしたがった乗りかご1の側板のうち乗場側に面する正面部側板2の開口部にはかご扉3が設けられる。
(第1の実施形態)
まず、本発明の第1の実施形態について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態にしたがったエレベータ乗りかごの外観図である。
図1に示すように、本発明の第1の実施形態にしたがった乗りかご1の側板のうち乗場側に面する正面部側板2の開口部にはかご扉3が設けられる。
また、乗りかご1内の側板のうち、かご扉3からみた右側の側部側板4における床面近傍である下部10センチの部分には側部側板4から外側に突出する収容溝6が形成される。また、乗りかご1内の側板のうち、かご扉3からみた左側の側部側板5の下部10センチの部分には側部側板5から外側に突出する収容溝7が形成される。
かご扉3からみた右側の収容溝6には、スイープ式のセンサ11が収容される。このセンサ11は、収容溝6に設けられた穴を介してエレベータ機械室側のエレベータ制御装置21と電気的に接続される。収容溝6には、乗りかご1の床面の平板方向が軸方向であるボールネジ12が収容される。センサ11の筐体はボールネジ12と螺合され、このボールネジ12の回転に従って収容溝6内を移動しながら乗りかご1内の乗客や荷物を検出する。
収容溝6における、正面部側板2と対向する背面部側板8の近傍にはボールネジ12を回転させるための駆動モータ17が収容される。この駆動モータ17は収容溝6の穴を介してエレベータ制御装置21と電気的に接続され、このエレベータ制御装置21からの制御信号にしたがって駆動する。
駆動モータ17が回転させるモータ軸19は、ボールネジ12と直結される。したがって駆動モータ17がモータ軸19を回転させるとボールネジ12も回転し、この回転方向に従ってセンサ11が収容溝6内を乗りかご床面の平板方向に沿って移動する。
また、かご扉3からみた左側の収容溝7には、スイープ式のセンサ14が収容される。このセンサ14は、収容溝7の穴を介してエレベータ制御装置21と接続される。収容溝7には、乗りかご1の床面の平板方向が軸方向であるボールネジ15が収容される。センサ14の筐体はボールネジ15と螺合され、このボールネジ15の回転に従って収容溝7内を移動しながら乗りかご1内の乗客や荷物を検出する。
収容溝7における背面部側板8の近傍には、ボールネジ15を回転させるための駆動モータ18が収容される。この駆動モータ18は、収容溝7の穴を介してエレベータ制御装置21と接続され、このエレベータ制御装置21からの制御信号にしたがって駆動する。この駆動モータ18が回転させるモータ軸20は、ボールネジ15と直結される。したがって駆動モータ18がモータ軸20を回転させるとボールネジ15も回転し、この回転方向に従ってセンサ14が収容溝7内を乗りかご床面の平板方向に沿って移動する。
図2は、本発明の第1の実施形態にしたがった乗りかごを図1に示したA−A´線に沿って切断した断面図である。
図2に示すように、乗りかご1の側部側板4と収容溝6との境界部分には、これらを隔てる透明板22が取り付けられる。透明板22は、センサ11から発せられるセンサ光13やその反射光が透過するのであれば、他の着色された板であってもよい。また、図示はしないが、乗りかご1の側部側板5と収容溝7との境界部分にもこれらを隔てる透明板が取り付けられる。
図2に示すように、乗りかご1の側部側板4と収容溝6との境界部分には、これらを隔てる透明板22が取り付けられる。透明板22は、センサ11から発せられるセンサ光13やその反射光が透過するのであれば、他の着色された板であってもよい。また、図示はしないが、乗りかご1の側部側板5と収容溝7との境界部分にもこれらを隔てる透明板が取り付けられる。
次に、図1に示した乗りかごに関わる各種機器の動作について説明する。初期状態では、センサ11はボールネジ12における背面部側板8側の端部に位置し、センサ14はボールネジ15における正面部側板2側の端部に位置する。
エレベータ制御装置21は、かご呼び登録が無くなってかご扉3が閉扉した場合に、モータ軸19の回転制御信号を駆動モータ17に出力し、また、モータ軸20の回転制御信号を駆動モータ18に出力する。
この制御信号ではモータ軸の回転方向が指示される。ここで指示される回転方向は、センサ11,14が正面部側板2側に位置する時点から背面部側板8側に移動する時点までは当該センサ11,14が背面部側板8側に向かう回転方向である。また、前述したように指示される回転方向は、センサ11,14が背面部側板8側に位置する時点から正面部側板2側に移動する時点までは当該センサ11,14が正面部側板2側に向かう回転方向である。
駆動モータ17は、エレベータ制御装置21からの回転制御信号を入力すると、この信号で指示される回転方向にしたがってモータ軸19を回転させる。これによりボールネジ12が回転してセンサ11が移動する。また、駆動モータ18は、エレベータ制御装置21からの回転制御信号を入力すると、この信号で指示される回転方向にしたがってモータ軸20を回転させる。これによりボールネジ15が回転してセンサ14が移動する。
センサ11は、移動中において乗りかご1内に向けてセンサ光13を発しており、このセンサ光13が乗りかご1内の乗客や荷物に照射されて反射した光を受光する。センサ11は、この受光状態をもとに乗りかご1内の乗客や荷物の可視化を行ない、この可視化した画像と乗りかご1内に乗客や荷物が無い状態の画像とを比較することで乗りかご1内の乗客や荷物を検出する。センサ11は、乗りかご1内の乗客や荷物を検出した場合には、これを示す検出信号をエレベータ制御装置21に出力する。
また、センサ14は乗りかご1内に向けてセンサ光16を発しており、このセンサ光16が乗りかご1内の乗客や荷物に照射されて反射した光を受光する。センサ14は、この受光状態をもとに乗りかご1内の乗客や荷物を可視化した画像を生成し、この可視化した画像と乗りかご1内に乗客や荷物が無い状態の画像とを比較することで乗りかご1内の乗客や荷物を検出する。センサ14は、乗りかご1内の乗客や荷物を検出した場合にはこれを示す検出信号をエレベータ制御装置21に出力する。
エレベータ制御装置21は、センサ11,14のいずれかからの検出信号を入力した場合には、かご呼びが無くなったにも関わらず乗りかご1内に乗客がいる又は荷物が残っていることを示す報知信号を外部のエレベータ監視センタの端末装置に出力する。つまりエレベータ制御装置21は報知手段としても機能する。
エレベータ監視センタの端末装置は報知信号を入力すると、乗りかご1内における乗客や荷物の存在を示すメッセージをモニタ表示する。これによりエレベータ監視センタの監視員は、かご呼びが無くなった状態にある乗りかご1内の乗客や荷物の存在を把握できる。
以上説明したように、本発明の第1の実施形態にしたがったエレベータ乗りかごでは、センサが乗りかご1の床面の平板方向に沿って移動しながら乗りかご1内の乗客や荷物を検出するので、センサの設置数を最小限に抑えつつ、乗りかご内の乗客や荷物の検出を広範囲にわたって行なうことができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。なお、以下の各実施形態に係る乗りかごの構成は図1に示したものと基本的にほぼ同様であるので同一部分の説明は省略する。
図3は、本発明の第2の実施形態にしたがった乗りかごの外観図である。図4は、本発明の第2の実施形態にしたがった乗りかごを図3に示したB−B´線に沿って切断した断面図である。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。なお、以下の各実施形態に係る乗りかごの構成は図1に示したものと基本的にほぼ同様であるので同一部分の説明は省略する。
図3は、本発明の第2の実施形態にしたがった乗りかごの外観図である。図4は、本発明の第2の実施形態にしたがった乗りかごを図3に示したB−B´線に沿って切断した断面図である。
図3に示すように、本発明の第2の実施形態にしたがった乗りかごでは、第1の実施形態で説明したボールネジ12,15は設けない。また、この第2の実施形態にしたがった乗りかごは、第1の実施形態で説明した収容溝6,7、センサ11,14、駆動モータ17,18、モータ軸19,20を設ける代わりに異なる収容溝、センサ、駆動モータおよびモータ軸を設ける。
この第2実施形態では、乗りかご1内の側板のうち、かご扉3からみた右側の側部側板4の下部10センチの部分における、正面部側板2と背面部側板8との中間の左右10センチの部分には、側部側板4から外側に突出する収容溝31が形成される。
また、乗りかご1内の側板のうち、かご扉3からみた左側の側部側板5の下部10センチの部分における、正面部側板2と背面部側板8との中間の左右10センチの部分には、側部側板5から外側に突出する収容溝32が形成される。
かご扉3からみた右側の収容溝31には首振り式のセンサ33が収容される。センサ33の筐体は、乗りかご1の床面の平板方向に対して垂直方向を軸方向とした回転軸であるモータ軸38を介して、当該モータ軸38の回転機構である駆動モータ37に支持される。この駆動モータ37は機械室側のエレベータ制御装置21と接続され、このエレベータ制御装置21からの制御信号にしたがって駆動する。
センサ33は、駆動モータ37によるモータ軸38の回転に従って、センサ光35を発しながら収容溝31内をモータ軸38を中心に乗りかご内側の180度の範囲で回転しながら乗りかご1内の乗客や荷物を検出する。
また、かご扉3からみた左側の収容溝32には、首振り式のセンサ34が収容される。センサ34の筐体は乗りかご1の床面の平板方向に対して垂直方向を軸方向としたモータ軸を介して駆動モータに支持される。この駆動モータは機械室側のエレベータ制御装置21と接続され、このエレベータ制御装置21からの制御信号にしたがって駆動する。
センサ34は、この駆動モータによるモータ軸の回転に従ってセンサ光36を発しながら収容溝32内をモータ軸を中心に乗りかご内側の180度の範囲で回転しながら乗りかご1内の乗客や荷物を検出する。
以上説明したように、本発明の第2の実施形態にしたがったエレベータ乗りかごでは、収容溝の寸法をセンサの筐体を収容できる寸法とすればよいので、第1の実施形態で説明した収容溝と比較して非常に小さい寸法とすることができる。また、センサの移動範囲に対応するボールネジが不要になるので経済的にも有利である。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。図5は、本発明の第3の実施形態にしたがった乗りかごの外観図である。
図5に示した乗りかご1では、正面部側板2側に第1かご扉41が設けられており、背面部側板8側に第2かご扉42が設けられる。
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。図5は、本発明の第3の実施形態にしたがった乗りかごの外観図である。
図5に示した乗りかご1では、正面部側板2側に第1かご扉41が設けられており、背面部側板8側に第2かご扉42が設けられる。
また、乗りかご1の天板の上にはかご制御装置43が設けられる。このかご制御装置43はテールコードを介してエレベータ制御装置21と接続される。かご制御装置43は図示しないかご扉駆動モータを駆動させることでかご扉41,42の開閉を制御する。
エレベータ制御装置21は、第1かご扉41および第2かご扉42のうち、着床後に開扉させる扉を着床させる階床に応じて決定する。エレベータ制御装置21は、乗りかご1の着床時に開扉させるかご扉の種別を示す開扉制御信号をかご制御装置43に出力する。
かご制御装置43は、エレベータ制御装置21からの制御信号を入力すると、この制御信号で指示されるかご扉の種別を判別し、この判別したかご扉側にセンサ11,14をそれぞれ移動させるための移動制御信号をエレベータ制御装置21に出力する。つまりかご制御装置43は開扉するかご扉の判別手段としても機能する。ここでは、着床時に開扉するかご扉が第1かご扉41であるとして、以降の動作を説明する。
エレベータ制御装置21は、かご制御装置43からの移動制御信号を入力すると、この信号で示されるかご扉の種別が第1かご扉41である事を判別し、この第1かご扉41側にセンサ11を移動させるためのモータ軸19の回転制御信号を駆動モータ17に出力し、センサ14を第1かご扉41側に移動させるためのモータ軸20の回転制御信号を駆動モータ18に出力する。
これにより、駆動モータ17,18が駆動し、センサ11,14は乗りかご1の着床時に開扉するかご扉である第1かご扉41側に移動する。つまりエレベータ制御装置21はセンサの移動制御手段としても機能する。
センサ11,14は、乗りかご1に対して乗り降りする乗客や荷物を検出した場合に検出信号をエレベータ制御装置21に出力する。
エレベータ制御装置21は、乗りかご1が着床して第1かご扉41が開扉した後に予め定められた時間の経過前にセンサ11,14のいずれかからの検出信号を入力した場合には、乗りかご1に対して乗り降りする乗客や荷物が存在するとみなし、閉扉制御信号をかご制御装置43に出力する。かご制御装置43は、閉扉制御信号を入力すると、開扉していた第1かご扉41を閉扉させる。
一方、エレベータ制御装置21は、乗りかご1の着床後に予め定められた時間が経過してもセンサ11,14からの検出信号を入力しなかった場合には、乗りかご1に対し乗り降りする乗客や荷物が存在しないとみなし、前述した閉扉制御信号は出力しない。かご制御装置43は閉扉制御信号を入力しない場合には第1かご扉41の開扉を維持させる。つまりエレベータ制御装置21は開扉制御手段としても機能する。
以上説明したように、本発明の第3の実施形態にしたがったエレベータ乗りかごでは、2つのかご扉のうち着床時に開扉する扉にセンサを移動させ、開扉後に予め定められた時間が経過しても乗客を検出しない場合に開扉を維持するので、着床した乗りかご1に対する乗客の乗り降りが遅れた場合の閉扉を防止することができる。よって輸送効率の低下を回避することができる。
(第4の実施形態)
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。この実施形態では、機械室に前述したエレベータ制御装置21と別系統の第2制御装置52が設けられる。また、駆動モータ17,18は、エレベータ制御装置21とではなく、第2制御装置52と接続される。
次に、本発明の第4の実施形態について説明する。この実施形態では、機械室に前述したエレベータ制御装置21と別系統の第2制御装置52が設けられる。また、駆動モータ17,18は、エレベータ制御装置21とではなく、第2制御装置52と接続される。
図6は、本発明の第4の実施形態にしたがった乗りかごの断面図である。図6に示した断面図の視点は図2に示した断面図の視点と同じであるが、この実施形態では収容溝6の上面に中継装置51が設置される。図6に示すように、収容溝6に収容されるセンサ11は、当該収容溝6に設けられた穴を介して中継装置51と接続される。
また、図示はしないが収容溝7の上面にも中継装置が設置される。収容溝7に収容されるセンサ14は当該収容溝7に設けられた穴を介して収容溝7側の中継装置と接続される。これらの中継装置はテールコードを介して機械室側の第2制御装置52と接続される。
次に、この実施形態による乗りかごに関わる各種機器の動作について説明する。まず、エレベータ制御装置21が正常に動作している場合の各種機器の動作について説明する。この場合にはエレベータ制御装置21は動作確認信号を第2制御装置52に出力している。
エレベータ制御装置21は、かご呼びが無くなった状態でかご扉3が閉扉すると、モータ軸19,20を回転させるための回転制御信号を第2制御装置52に出力する。第2制御装置52は、エレベータ制御装置21からの回転制御信号を入力すると、モータ軸19の回転制御信号を駆動モータ17に出力し、モータ軸20の回転制御信号を駆動モータ18に出力する。つまりセンサ11,14は乗りかご1の駆動系統であるエレベータ制御装置21と別の駆動系統により動作する。
これにより駆動モータ17,18が駆動して、センサ11,14が移動する。これら移動したセンサ11,14は乗りかご1内の乗客や物体を検出した場合、これを示す検出信号をエレベータ制御装置21に出力する。エレベータ制御装置21は、センサ11,14のいずれかからの検出信号を入力した場合には、乗りかご1内に乗客や荷物が留まっている事を報知するための報知信号をエレベータ監視センタの端末装置に出力する。
次に、エレベータ制御装置21が故障により正常に動作しなくなった場合の各種機器の動作について説明する。エレベータ制御装置21が正常に動作しなくなると動作確認信号が第2制御装置52に出力されなくなる。
第2制御装置52は、エレベータ制御装置21からの動作確認信号の入力が停止すると、エレベータ制御装置21が故障により正常に動作しなくなったとみなし、乗りかご1内に乗客や荷物がとり残されているが否かを検出するために、モータ軸19の異常時回転制御信号を駆動モータ17に出力し、モータ軸20の異常時回転制御信号を駆動モータ18に出力する。
これにより駆動モータ17,18が駆動して、センサ11,14が移動する。これら移動したセンサ11は、乗りかご1内の乗客や物体を検出した場合、これを示す異常時検出信号を中継装置51に出力する。また、センサ14は乗りかご1内の乗客や物体を検出した場合、これを示す異常時検出信号を収容溝7側の中継装置に出力する。
中継装置51は、センサ11からの異常時検出信号を入力した場合には、これを中継して第2制御装置52に出力する。また、収容溝7側の中継装置は、センサ14からの異常時検出信号を入力した場合には、これを中継して第2制御装置52に出力する。
第2制御装置52は、センサ11,14のいずれかからの異常時検出信号を入力した場合には、エレベータ制御装置21が正常に動作していない状態で乗客や荷物が乗りかご内に取り残されているとみなし、これを示す報知信号を外部のエレベータ監視センタに出力する。つまり、第2制御装置52は、乗りかご1の駆動系統の故障時にセンサが乗客を検出した場合にこれを報知する報知手段としても機能する。
以上説明したように、本発明の第4の実施形態にしたがったエレベータ乗りかごでは、エレベータ制御装置21が故障した場合で、乗りかご内での乗客や荷物をセンサが検出するとこれを外部に報知するので、故障時に乗りかご内に乗客や荷物が残っていることを外部に知らせることができる。
(第5の実施形態)
次に、本発明の第5の実施形態について説明する。図7は、本発明の第5の実施形態にしたがった乗りかごの外観図である。
図7に示すように、本発明の第5の実施形態にしたがった乗りかご1では、当該乗りかご1内に報知装置53が取り付けられる。報知装置53はテールコードを介して機械室のエレベータ制御装置21と接続される。
次に、本発明の第5の実施形態について説明する。図7は、本発明の第5の実施形態にしたがった乗りかごの外観図である。
図7に示すように、本発明の第5の実施形態にしたがった乗りかご1では、当該乗りかご1内に報知装置53が取り付けられる。報知装置53はテールコードを介して機械室のエレベータ制御装置21と接続される。
この実施形態では、乗りかご1が着床してかご扉3が開扉すると、エレベータ制御装置21は、前述した回転制御信号を駆動モータ17,18に出力する。これによりセンサ11,14が移動する。
センサ11,14は、乗りかご1内の荷物を検出した場合にはこれを示す検出信号をエレベータ制御装置21に出力する。エレベータ制御装置21は、センサ11,14のいずれかからの制御信号を入力した場合には乗りかご1内に荷物が残っていることを指示するための報知制御信号を乗りかご1内の報知装置53に出力する。報知装置53は報知制御信号を入力すると報知音や音声メッセージを出力する。つまり、エレベータ制御装置21および報知装置53は、センサが乗りかご内の物体を検知した場合にこれを乗りかご内で報知する報知手段として機能する。これにより乗客に乗りかご1内の忘れ物の確認を促すことができる。
(第6の実施形態)
次に、本発明の第6の実施形態について説明する。図8は、本発明の第6の実施形態にしたがった乗りかごの外観図である。この実施形態はダブルデッキエレベータの乗りかごに関するものであり、乗りかご1のかご枠61内に上部かご室62および下部かご室63がそれぞれ搭載される。上部かご室62および下部かご室63内には、第1の実施形態で説明した乗りかご1と同様のセンサ、ボールネジ、収容溝、駆動モータおよびモータ軸が備えられ、それぞれのセンサおよび駆動モータはエレベータ制御装置21と接続される。
次に、本発明の第6の実施形態について説明する。図8は、本発明の第6の実施形態にしたがった乗りかごの外観図である。この実施形態はダブルデッキエレベータの乗りかごに関するものであり、乗りかご1のかご枠61内に上部かご室62および下部かご室63がそれぞれ搭載される。上部かご室62および下部かご室63内には、第1の実施形態で説明した乗りかご1と同様のセンサ、ボールネジ、収容溝、駆動モータおよびモータ軸が備えられ、それぞれのセンサおよび駆動モータはエレベータ制御装置21と接続される。
このダブルデッキエレベータでは、一方のかご室を他方のかご室に優先して乗客に利用させる。ここでは上部かご室62を乗客用として用いる一方で下部かご室63を荷物用として用い、上部かご室62の利用を下部かご室63の利用に優先させる場合の各種機器の動作について説明する。ここでは下部かご室63の利用者は荷物運搬作業員であるとする。
また、下部かご室63の天板の上にはかご制御装置64および報知装置65が設けられ、これらはエレベータ制御装置21と接続される。
上部かご室62内を移動するセンサ11,14は当該上部かご室62内の乗客を検出した場合に、これを示す検出信号をエレベータ制御装置21に出力する。
エレベータ制御装置21は、上部かご室62内のセンサ11,14のいずれかからの検出信号を入力した場合には下部かご室63のかご制御装置64や報知装置65に報知制御信号を出力する。
かご制御装置64や報知装置65がエレベータ制御装置21からの報知制御信号を入力すると、報知装置65は下部かご室63の着床および開扉後に、例えば「他のかごの優先使用中なので降りてください」などの音声メッセージを出力し、かご制御装置64は下部かご室63内のかご呼び釦の操作を無効にする。
つまり、エレベータ制御装置21および報知装置65は、一方のかご室のセンサが乗客の乗車を検出している状態で、他方のかご室のセンサが乗客を検出した場合に当該乗客に降車を促す報知を行なう報知手段として機能する。これにより、上部かご室62の利用を下部かご室63の利用に対して優先させることができる。
ここでは、上部かご室62の利用を優先させる場合について説明したが、上部かご室62に前述したかご制御装置や報知装置を設け、エレベータ制御装置21が下部かご室63内のセンサからの検出信号の入力にともなって、前述した上部かご室62のかご制御装置や報知装置に報知制御信号を出力することで、下部かご室63の利用を上部かご室62の利用に優先させてもよい。
以上説明した実施形態では、センサは乗りかごの側部側板4,5に沿って検出を行なう構成としたが、これに限らず、乗りかごの背面部側板8に収容溝を形成し、この収容溝内でセンサを移動させて検出を行なう構成としてもよい。
なお、この発明は前記実施形態そのままに限定されるものではなく実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、前記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を省略してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
1…乗りかご、2…正面部側板、3,41,42…かご扉、4,5…側部側板、6,7,31,32…収容溝、8…背面部側板、11,14,33,34…センサ、12,15…ボールネジ、13,16,35,36…センサ光、17,18,37…駆動モータ、19,20,38…モータ軸、21…エレベータ制御装置、22,39…透明板、43,64…かご制御装置、51…中継装置、52…第2制御装置、53,65…報知装置、61…かご枠、62…上部かご室、63…下部かご室。
Claims (8)
- 乗りかごの床面近傍の高さに設けられ、この床面の平板方向に沿って当該乗りかご内を移動して当該乗りかご内の物体を検出するセンサを備えたことを特徴とするエレベータ。
- 前記センサを収容する収容溝が前記乗りかごの側板において当該乗りかごの床面の平板方向に沿って形成され、
前記センサは前記収容溝内を移動しながら前記検出を行なう
ことを特徴とする請求項1に記載のエレベータ。 - 前記センサは、かご呼び登録が無くなった場合に前記検出を行ない、
前記センサが前記乗りかご内の物体を検出した場合にこれを外部に報知する報知手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載のエレベータ。 - 乗りかご床面に対して垂直方向が軸方向である回転軸と、
前記回転軸の回転機構と、
前記回転軸を介して乗りかごの側板近傍で支持され、前記回転機構により回転する前記回転軸を中心に回転しながら当該乗りかご内の物体を検出するセンサと
を備えたことを特徴とするエレベータ。 - 前記乗りかごは、第1のかご扉および第2のかご扉を有し、
前記第1および第2のかご扉のうち前記乗りかごの行先階で開扉させるかご扉を判別する判別手段と、
前記センサを前記判別手段により判別されたかご扉に向かって移動させる移動制御手段と、
前記移動制御手段により前記センサが移動して予め定められた時間が経過した際に当該センサによる検出がなされなかった場合に前記判別手段により判別されたかご扉の開扉維持の制御を行なう開扉制御手段と
をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載のエレベータ。 - 前記センサは前記乗りかごの駆動系統と別系統で動作し、
前記駆動系統の故障時に前記センサが乗客を検出した場合に、これを外部に報知する報知手段をさらに備えた
ことを特徴とする請求項1に記載のエレベータ。 - 前記センサは、かご呼び登録が無くなった場合に動作し、
前記動作したセンサが前記乗りかご内の物体を検出した場合に、これを前記乗りかご内で報知する報知手段をさらに備えた
ことを特徴とする請求項1に記載のエレベータ。 - 前記乗りかごは、かご枠ならびに前記かご枠に搭載される上部かご室および下部かご室を備え、
前記センサは、前記上部かご室および下部かご室のそれぞれに設けられ、
前記上下のかご室のうち一方のかご室のセンサが乗客の乗車を検出している状態で、他方のかご室のセンサが乗客を検出した場合に当該乗客に降車を促す報知を行なう報知手段をさらに備えた
ことを特徴とする請求項1に記載のエレベータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006211172A JP2008037530A (ja) | 2006-08-02 | 2006-08-02 | エレベータ |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2008037530A true JP2008037530A (ja) | 2008-02-21 |
Family
ID=39173008
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006211172A Pending JP2008037530A (ja) | 2006-08-02 | 2006-08-02 | エレベータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008037530A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2093991A2 (en) | 2008-02-19 | 2009-08-26 | Sony Corporation | Recording control apparatus, one-time recording medium, recording system, and recording medium control method and program |
JP2013124189A (ja) * | 2011-12-16 | 2013-06-24 | Hitachi Building Systems Co Ltd | エレベータのかご内監視装置 |
JP6485677B1 (ja) * | 2017-04-10 | 2019-03-20 | 三菱電機株式会社 | 荷物用エレベーターの制御装置および制御方法 |
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2006
- 2006-08-02 JP JP2006211172A patent/JP2008037530A/ja active Pending
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