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JP2008026057A - 分注装置 - Google Patents

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JP2008026057A JP2006196730A JP2006196730A JP2008026057A JP 2008026057 A JP2008026057 A JP 2008026057A JP 2006196730 A JP2006196730 A JP 2006196730A JP 2006196730 A JP2006196730 A JP 2006196730A JP 2008026057 A JP2008026057 A JP 2008026057A
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Abstract

【課題】分注装置において、処理の高速化を図る。
【解決手段】分注処理を行う分注ステーション18と、元検体容器12の血清(検体)86の層の上側、下側の界面を検出する界面検出ステーション14とを独立して設ける。血清層の界面の位置の情報に基づき、分注ノズル62の降下速度を制御する。分注ノズル62を下降する際には、ノズル先端が血清に入るまでは、高速で下降させ、その後は、吸引による液面の低下と同調して下降させる。下側の界面に近づいたら、さらに減速させて、分離剤を吸引しないようにする。
【選択図】図7

Description

本発明は、血液等の検体を、元検体容器から子検体容器に小分けする分注装置に関する。
元検体容器に収容された血液等の検体を分析するために、少量を子検体容器に採る分注装置が知られている。分注処理においては、元検体容器に収容された検体に、分注ノズルの先端を差し入れ、その後に検体を吸引しつつ、ノズルを降下させる動作が行われる。ノズルが検体に差し入れられてから吸引を開始するために検体液面の高さを検出する必要がある。従来は、分注ノズルの先端から空気を吹き、この空気を吹くための圧力が、液面に近接したときに変化するのを検出して、液面検出を行っていた。また、検体が不足して、空気を吸引したり、検体以外の液体を吸引しないようにするため、検体の量を検出する必要がある。
特許文献1には、元検体容器が搬送されるレーンと、子検体容器が搬送されるレーンが並列し、このレーンに交差する方向に分注ノズルが移動する分注装置が記載されている。また、特許文献2には、光ビームを用いて液面の高さを検出し、この高さに基づき分注動作の制御を行う分注装置が記載されている。さらに、特許文献3には、マイクロ波を用いて、複数の層を形成している液体のうち、検体の層の上下の界面の高さを検出する界面検出装置が記載されている。
特開2004−184086号公報 特開2005−221392号公報 特開2005−227240号公報
分注装置においては、多くの検体を短時間で処理すること、すなわち高速化が要求されている。高速化に際して、検体液面の高さの検出、検体量の測定に時間を要しているという問題がある。
また、分注ノズルも高速で移動させることが望まれるが、高速で移動させると、ノズルに吸引された液体が周囲に垂れやすくなるという問題がある。
本発明は、上記の問題の少なくとも一つを解消または改善することを目的とする。
本発明の分注装置は、分注処理が行われる分注ステーションと、元検体容器内の、他の液体と共に複数の層をなして収容されている検体の層の上下の界面の高さを検出する界面検出ステーションを有している。分注処理以前に検体の界面の高さを検出し、これに基づき分注ノズルの降下制御を行うことで、ノズル先端を検体に差し入れるまで、ノズルを高速で降下させることができる。また、分注動作と、界面検出動作を並行して行うことができ、全体としての処理時間を短縮することができる。また、マイクロ波を利用した界面検出装置により、検体の層の下側の界面を検出することができる。これにより、検体の量を検出することができ、検体の量が不足しているときなど、検体の層より下層の液体を吸い込んでしまうことを防止することができる。また、元検体容器の検体の界面検出は、複数の容器に対して同時に行う。
一つの界面検出ステーションに対して、複数の分注ステーションを設けることができる。界面検出ステーションにおける単位時間当たりの処理数に対し、一つの分注ステーションにおける単位時間当たりの処理数が少ないとき、複数の分注ステーションを設けることにより、分注ステーション全体の処理能力を界面検出ステーションの処理能力に対応させることができる。
分注ノズルは、元検体容器、子検体容器のそれぞれの搬送ラインを交差する方向およびノズルを昇降させる方向の2軸の運動を行う。分注ノズルの運動が簡素化され、制御が容易となる。
また、分注ステーションには、分注ノズルに着脱される分注チップを搬送するチップ搬送ラインを、元検体容器搬送ラインと並行して備えるようにできる。
また、界面の検出において、配列された元検体容器の一つおきの容器の界面を同時に検出し、次に、一つずれた元検体容器の界面を同時に検出するようにできる。
また、分注ステーションにおいて、使用済み分注チップが回収される回収箱が備えられ、この回収箱と元検体容器搬送ラインとの間の分注ノズルの移動軌跡に沿って、分注ノズルから垂れる液体を受けるトレイが配置されるようにできる。
分注ステーションに搬入される以前に、元検体容器内の検体の上下の界面を検出することにより、分注ノズルの動作を速くすることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に従って説明する。図1は、本実施形態に係る分注装置10の全体の概観を示す平面図である。分注装置10は、元検体容器12に収容された検体の界面の検出を行う界面検出ステーション14と、元検体容器12の検体の子検体容器16への小分けを行う分注ステーション18を備える。分注ステーション18は、一つの界面検出ステーション14に対して、複数設けられており、界面検出ステーション14ににより処理の終わった元検体容器12は、分配ライン20によりいずれかの分注ステーション18に分配される。
界面検出ステーション14と分注ステーション18の数は、両ステーションの処理能力(時間当たりの処理数)に基づき定めることができる。界面検出ステーション14の処理能力が、分注ステーション18の処理能力の3倍であれば、一つの界面検出ステーション14に対して3つの分注ステーション18を設けることで処理能力のバランスが取れる。
図2は、界面検出ステーション14と分注ステーション18の一つを示す拡大図である。元検体容器12は、10本が一つの元検体容器ラック22に載せられており、元検体容器投入レーン24に並べられている。図に示すように、元検体容器ラック22は、元検体容器投入レーン24においては、元検体容器12の配列方向に対して直交する方向に並べられ、レーンの端から、横方向に、つまり元検体容器12の配列方向に沿って送り出される。検体投入レーン24より送り出された元検体容器ラック22は、界面検出装置26に送られ、ここで元検体容器12に収容されている検体の層の界面が検出され、その高さが取得される。後に詳述するが、元検体容器12には、検体である血清と、血餅と、これらを分離する分離剤が層をなして収容されている。血清は最上部の層であり、上側の界面は空気との界面、いわゆる液面であり、下側の界面は分離剤との界面となっている。界面検出については、後で、もう一度説明する。
界面が検出された後、元検体容器ラック22は、分配ライン20に送られる。分配ライン20にはターンテーブル28が備えられている。図2に示すターンテーブル28においては、同じく図2に示す分注ステーション18に元検体容器ラック22を送る場合は、回転せず、ラック22は、界面検出ステーション14から分注ステーション18に真っ直ぐ送られる。図2に示されていない、他の分注ステーション18に、元検体容器ラック22を送る場合には、ターンテーブル28は、ラック22を載せたまま、90度右回りに回転し、図2において下方に向けて送り出す。分配ライン20には、各分注ステーション18に対応して、ターンテーブル28が備えられており、このターンテーブル28を操作することで、元検体容器ラック22の分配先が選定される。
分注ステーション18には、元検体容器ラック22に載った元検体容器12が搬送される元検体搬送ライン30が敷設され、さらにこれに並んで、子検体容器32が搬送される子検体搬送ライン34が敷設されている。元検体容器12は、ラック22に載せられている全ての容器12の分注処理が終了すると、元検体容器送出レーン36に送られる。元検体容器送出レーン36においても、投入レーン24と同様、元検体容器ラック22は、容器の配列方向に直交する方向に並べられて、順次送り出される。
子検体容器32も、元検体容器12と同様、10本ごとに子検体容器ラック38に載せられ、ラック単位で子検体容器投入レーン40から子検体容器送出レーン42に搬送される。この搬送過程で分注が行われ、一つの元検体容器12から、一つまたは複数の子検体容器32に検体が分注される。子検体容器送出レーン42においても、子検体容器ラック38は、子検体容器32の配列方向に直交する方向に並べられて、順次送り出される。また、子検体搬送ライン34を延長して、分析装置などの他の装置に送り出すこともできる。
分注ステーション18においては、さらに、使い捨て型の分注チップ44を搬送するチップ供給ライン46が、元検体搬送ライン30と、子検体搬送ライン34と並んで敷設されている。分注チップ44は、チップラック48上に並べられており、チップ投入レーン50より投入される。分注チップ44は、使用されると、別途廃棄される。チップラック48上の全ての分注チップが使用されると、空になったチップラック48は、チップラック送出レーン52に送られる。
分注ステーション18には、分注を実行する分注機構54が設けられている。図3、4を図2に併せて用い、分注機構54について以下説明する。図3は分注機構54の斜視図、図4は側面図である。
元、子検体搬送ライン30,34およびチップ供給ライン46の上方に、分注ノズルヘッド56が位置している。分注ノズルヘッド56は、元、子検体搬送ライン30,34およびチップ供給ライン46を横切るように設けられたヘッド移動ガイド58に沿って、Y軸モータ60により駆動されて移動する。分注ノズルヘッド56に備えられる分注ノズル62は、ノズル昇降ガイド64に沿って、Z軸モータ66により駆動され、昇降する。分注ノズル62は、チューブ68を介して分注ポンプ70のシリンジに接続されている。なお、チューブ68は、図4以外の図において省略している。分注ノズル62は、ノズルフィッティング72と呼ばれる基部と、ノズルフィッティングに装着される分注チップ44とを含む。分注チップ44は、チップが付いていない状態のノズルフィッティング72をチップ供給ライン46上に降下させることで、ノズルフィッティング72に装着される。分注チップ44の先端を元検体容器12の検体の層に差し込み、分注ポンプ70でこれを吸い上げ、分注ノズル62を昇降、移動させて、子検体容器16に差し入れ、分注ポンプ70を駆動することで、ここに所定量の検体を吐出する。一つの検体に対する操作が終わった使用済みの分注チップ44を回収するチップ回収箱74が、ヘッド移動ガイド58の子検体搬送ライン34側の端に設けられている。
元検体搬送ライン30の上方から、子検体搬送ライン34を横切り、チップ回収箱74まで、分注ノズル62の軌跡に沿って、液だれ受けトレイ76が配置されている。この液だれ受けトレイ76は、分注ノズル62から垂れた検体等を受け、検体の汚染が周囲に拡がらないようにする。図示されるように、液だれ受けトレイ76は、元、子検体容器12,32に分注チップ44の先端を差し入れるため、それぞれの容器に対応する部分には開口78,80を有している。さらに、廃棄される分注チップ44が通るように、チップ回収箱74の上方にも、開口82を有している。また、液だれ受けトレイ76の周囲には、垂れた液体がこぼれないように、縁壁84が立設されている。また、開口78,80の縁にも壁を設けることもできる。また、液だれ受けトレイ76を着脱可能とすることもできる。
液だれ受けトレイ76の下方には、チップ内液量センサ120,122が配置されている。チップ内液量センサ120は、元検体搬送ライン30上の開口78に対応して配置され、この開口78に挿入された分注チップ44を開口から抜き取る際に、分注チップ44内の液量の検出を行う。チップ内液量センサ122は、子検体搬送ライン34上の開口80に対応して配置される。分注チップ44を開口80内に挿入する際、チップ内の液量の検出を行う。分注チップ44内の検体の液量を、分注ポンプ70のシリンジのストロークから求めるような間接的な検出ではなく、チップ内の液量を直接検出することで、分注が正しく行われたのか、より確実に判断することができ、分注装置の信頼性の向上が図られる。チップ内液量センサ120,122の構成については、後に詳述する。
図5には、検体等を収容した元検体容器12が示されている。以下の元検体容器および収容された検体の説明は、検査対象が血液である場合を例として説明する。被検者から採取した血液と、分離剤を元検体容器12に収容し、遠心分離を行う。遠心分離後の状態が図5に示す状態で、上から、検体である血清86、分離剤88、血餅90の三種類の液体が層をなした状態となっている。血清86は、上側の界面が空気と接する、いわゆる液面であり、下側が分離剤88との界面となっている。
血清86が分離された元検体容器12の側面に、マイクロ波を利用した界面検出センサのプローブ92を接近させて、上下に走査する。プローブ92は、マイクロ波を放射し、元検体容器12中の液体から反射したマイクロ波を受信する。受信されたマイクロ波は、対象の層、すなわち空気、血清、分離剤、血餅に応じた強度となる。血清は、空気および分離剤に比べて誘電率が大きく、反射波の強度は、空気、分離剤に比べて大きくなる。これにより、血清86の層の位置が検出でき、その界面の位置(高さ)を検出することができる。
図6は、界面検出装置26の概要を示す図である。元検体容器ラック22には、元検体容器12の一つずつに対応して設けられた容器ホルダ94を有している。元検体容器12は、この容器ホルダ94に若干の隙間をもって保持されている。この隙間による元検体容器12のふらつきを防止するために、押し当てアーム96が備えられている。押し当てアーム96は、元検体容器12の一つおきに対応した位置に配置され、対応する元検体容器12を、図において奥側に押して、これを固定する。マイクロ波センサのプローブ92は、押し当てアーム96に対応して配置される。したがって、図示する実施形態においては、一つのラックに載った10本の元検体容器に対して、5セットの押し当てアーム96と、プローブ92が備えられている。図において、この5セットは、右から奇数番目の元検体容器12に対応して位置している。奇数番目の元検体容器12に対して、界面の高さを取得した後は、セット全体が、元検体容器12の配列ピッチ1つ分ずれて、偶数番目の容器に対応した位置とされ、これらの元検体容器に対して界面高さの取得が行われる。
図7は、本実施形態の分注装置の制御に係る構成を示すブロック図である。界面検出ステーション14において、マイクロ波センサを用いて元検体容器12の検体の上下の界面位置が、界面検出部98により検出される。検出された界面の位置は、制御部100に送られる。制御部100は、この界面位置に基づき、分注ポンプ駆動部102およびZ軸モータ駆動部104を制御して、分注ポンプ70、Z軸モータ66を動作させる。すなわち、界面検出ステーションで界面の位置が検出された元検体容器12が分注ステーション18に送られ、実際に分注処理が行われる際に、取得されている界面の位置に応じて、Z軸モータ66および分注ポンプ70が動作する。具体的には、まず、分注ノズル62の先端が、検体の層に所定の深さまで侵入するようにZ軸モータ66が制御される。すでに検体の上側の界面(液面)の位置が特定されているので、所定の位置まで分注ノズル62を速やかに移動させることができる。
分注ノズル62の先端が検体の層中に所定量挿入されると、そこからは、分注ポンプ70とZ軸モータ66が協調して動作する。すなわち、分注ポンプ70により、検体が吸引されて液面が降下するのに合わせ、Z軸モータ66は分注ノズル62を下降させる。分注ポンプ70による吸引速度と、元検体容器12の内径が既知であれば、分注ノズル62の下降速度を決定することができ、吸引処理の間に液面高さを検出する必要はない。また、分注ノズル62の先端が、検体の下側の界面、すなわち分離剤との界面に接近し、分離剤を吸い込んでしまわないように制御する。
分注ポンプ70と分注ノズル62を繋ぐチューブ68には圧力センサ106が設けられて、圧力検出部108により、異常な圧力が発生していないか監視される。例えば、吸引しているにもかかわらず圧力が低下しない場合、分注チップ44の装着に不具合があり、空気が漏れていることなどが考えられる。また、圧力が過度に低下する場合には、例えば分注ノズルにつまりが発生していることなどが考えられる。これらの異常が、検出された場合、異常発生の情報が制御部100に送信され、異常に応じた対応、例えば異常を報知する、分注動作を停止する等の対応がとられる。
制御部100は、各種の設定情報、動作指示を入力するための入力部110、動作プログラム、過去に入力された設定情報等を記憶するメモリ112、検出結果、動作状況を示す表示部114が接続されている。
図8,9は、本実施形態の分注装置の動作を示すフローチャートであり、図8は検体の界面検出に係るチャート、図9は分注処理に係るチャートである。まず、図8の界面検出に係るフローを説明する。まず、元検体容器ラック22を特定するための情報を取得する(S800)。例えば、ラックに貼付されたバーコードを読み取ることにより、ラックを特定するための情報を取得できる。元検体容器ラック22を界面検出装置26に移動する。(S802)。奇数番目の元検体容器12を界面検出センサのプローブ92の位置に合わせ(S804)、これらの容器の検体の界面を検出する(S806)。元検体容器ラック22を移動させて偶数番目の容器12をプローブ92の位置に合わせ(S808)、これらの検体の界面を検出する(S810)。
10本の元検体容器12の検体の界面位置(高さ)を、記憶する(S812)。この界面の情報は、元検体容器ラック22を特定する情報と、そのラックの何番目の容器かを示す情報に対応して記憶される。検体層の上下の界面の位置から、検体の量が所定量、すなわち後の処理、例えば分注、検査に必要な量があるかが判断される(S814)。検体の液量が不足していれば、これに対応した処理が決定され(S816)、この容器に対する後の処理に反映される。ステップS814で検体液量が不足していなかった場合、ステップS816において、検体が不足している元検体容器の処理が決定した後、元検体容器ラック22を分注ステーションに送り出す(S818)。次の、元検体容器ラック22が、元検体容器ラック投入レーン24にあればステップS800に戻り、なければ終了する(S820)。
分注ステーション18では、送られてきた元検体容器ラック22の各元検体容器12ごとの界面位置と、検体の量が不足しているものについては、エラー処理方法の読み込みを行う(S900)。分注対象となっている元検体容器12にエラー情報がないか、判断し(S902)、その検体容器に対して、決定されたエラー処理が実行される(S904)。分注対象の元検体容器12を分注位置、すなわち分注ノズル62の移動軌跡と交差する位置に移動させる(S906)。一方、子検体容器ラック38を搬送し、子検体容器16も分注位置に移動させる(S906)。ステップS906と並行して、分注チップ44をチップフィッティング72に取り付ける(S908)。分注ノズル62を分注位置に移動させ、そこから液面に向けて下降させる(S910)。液面の位置は、既知であるので、液面位置を探りながら分注ノズル62を降下させるより、高速で降下させることができる。ノズルの先端が液面より所定量差し入れられたら、分注ポンプ70を駆動して検体の吸引を開始する。吸引による液面の低下と同期させて分注ノズル62も下降させる(S912)。
分注ノズル62の先端、すなわち分注チップ44の先端が、分離剤との界面に接近した場合(S914)、分注ノズル62の降下速度を低下させる(S916)。このとき、圧力センサ106により分注ノズル62の吸引圧力を測定しつつ、ノズルを降下させ、圧力の急激な低下が生じたときに、直ちに分注ノズル62の降下を停止させ、吸引を終了する。この圧力の急激な変化は、分注チップ44の先端が分離剤と接触するときに生じ、これを検出し、検体の吸引を終了することで、分離剤の吸込を防止することができる。なお、降下速度は、吸引圧力を検出し、圧力変化により吸引を停止して分離剤を吸い込むことを防止できる程度の速度に低下させる。所定量を吸引したら(S918)、分注ノズル62を子検体容器ラック38上に移動して(S920)、検体を吐出する(S922)。検体の吐出は、複数の子検体容器16に対して分けて行われる。吐出動作が終了したら、分注ノズル62を廃棄位置、すなわちチップ回収箱74の上方に移動させ、分注チップ44をチップフィッティング72から外して、チップ回収箱74に回収する(S924)。
分注処理が終わった元検体容器12が、一つのラック22の最後のもの、つまり10番目のものでなければ(S926)、ステップS902に移行して、分注処理を繰り返す。一つのラック22の元検体容器全ての分注処理が終了したら、次のラック22について、ステップS900に移行して、処理を繰り返す(S928)。次のラック22がなければ、分注動作を終了する。
図10は、前出のチップ内液量センサ120,122の構成と、動作を説明するための図である。チップ内液量センサ120,122の構成は共通であり、以下では、これらを特に区別せず説明する。チップ内液量センサ120,122は、発光ユニット124と受光ユニット125の二つのユニットを有し、これらは開口78または80を挟むようにして配置されている。発光ユニット124内には、発光部126が備えられており、ここから発せられた光がスリット128から受光ユニット125に向かう。受光ユニット125には、受光部130が備えられ、スリット132を通過した光を受光する。受光部130は、受光された光の強度に応じた信号を制御部100に出力する。分注チップ44の検体が入っている部分においては、光が遮られるので、受光部130により検出される光の強度は低下する。したがって、分注ノズル62の昇降量と、受光部130の検出信号を監視すれば、分注チップ44内の液面の位置、よってチップ内の液量を算出することができる。
制御部100は、分注ノズル44の昇降と、受光部120の検出信号を監視し、これらから、分注チップ44内の検体の液量を算出する。そして、検体液量が所定の値となっていなければ、分注対象となっている子検体容器16に対して、検体液量不足の情報を付与する。
以上のように、分注チップ内の液量を検出することができる分注装置が提供される。すなわち、分注ノズルが元検体容器から検体を吸引する位置において、元検体容器から抜き取られた分注ノズルが通過する位置にチップ内液量センサが設けられている。ノズル内液量センサは、例えば発光ユニットと受光ユニットを有し、発光ユニットの発した光は、受光ユニットで受光される。この間の光路を、検体容器から抜き取られる分注ノズルが横切るようにされている。検体が光路を横切るときには検出される光が弱まり、この間の時間、または分注ノズルの昇降量に基づき、チップ内の液量が検出できる。子検体容器に対しても同様のチップ内液量センサを設けることができる。こちらは、分注ノズルを子検体容器に差し入れる位置に設け、差し入れの際のチップ内の検体液量を検出する。また、分注ノズルを子検体容器に入れるとき、抜くときの両方の液量を検出することで、実際に子検体容器に注がれた検体の量を算出することもできる。
本実施形態の分注装置の概略構成を示す図である。 界面検出ステーションと一つの分注ステーションについて構成を示す図である。 分注機構の斜視図である。 分注機構の側面図である。 検体が収容された元検体容器の概略断面図である。 界面検出装置の概観図である。 分注装置の制御に係る構成を示すブロック図である。 界面検出処理に係るフローチャートである。 分注処理に係るフローチャートである。 分注チップ内の検体の液量を検出するセンサの概略構成を示す図である。
符号の説明
10 分注装置、12 元検体容器、14 界面検出ステーション、16 子検体容器、18 分注ステーション、22 元検体容器ラック、26 界面検出装置、30 元検体搬送ライン、32 子検体容器、34 子検体搬送ライン、38 子検体容器ラック、44 分注チップ、46 チップ供給ライン、54 分注機構、56 分注ノズルヘッド、62 分注ノズル、70 分注ポンプ、74 チップ回収箱、76 液だれ受けトレイ、78,80,82 開口、84 縁壁、86 血清(検体)、88 分離剤、92 界面検出センサのプローブ。

Claims (7)

  1. 複数の液体が層をなして収容された元検体容器から、分注ノズルで一つの液体の層をなす検体を吸い上げ、子検体容器に分注する分注装置であって、
    元検体容器中の検体の層の上下の界面の検出を行う界面検出ステーションと、
    界面の検出が終わった元検体容器を受け入れ、受け入れた元検体容器から子検体容器に分注を行う分注ステーションと、
    を有し、
    界面検出ステーションには、
    複数の元検体容器について同時に、マイクロ波を利用して前記界面を検出し、その高さを取得する界面検出装置、
    が備えられ、
    分注ステーションには、
    元検体容器を搬送する元検体容器搬送ラインと、
    子検体容器を搬送し、元検体容器搬送ラインに並行して設けられた子検体容器搬送ラインと、
    分注ノズルを、元検体容器搬送ラインおよび子検体容器搬送ラインに交差する方向に移動させるノズル移動機構と、
    分注ノズルを、高さ方向に昇降させるノズル昇降機構と、
    分注ノズルに検体を吸引させ、また検体を吐出させる分注ポンプと、
    前記界面検出装置により取得された界面の高さに基づき、ノズル昇降機構と分注ポンプを制御して、検体の吸引を制御する制御部と、
    が備えられた、
    分注装置。
  2. 請求項1に記載の分注装置であって、一つの界面検出ステーションに対し、複数の分注ステーションが備えられ、界面検出が終わった元検体容器を複数の分注ステーションに分配する分配搬送装置を有する分注装置。
  3. 請求項1または2に記載の分注装置であって、分注ステーションには、分注ノズルに着脱される分注チップを搬送するチップ搬送ラインが、元検体容器搬送ラインと並行して備えられている、分注装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の分注装置であって、界面検出装置は、配列されている元検体容器に対し、一つおきの元検体容器の界面を同時に検出し、次に、一つずれた元検体容器の界面を同時に検出する、分注装置。
  5. 請求項1に記載の分注装置であって、分注ステーションには、分注ノズルに着脱される分注チップの使用済みのものが回収される回収箱が備えられ、元検体容器搬送ラインと回収箱との間の分注ノズルの移動軌跡に沿って配置され、分注ノズルから垂れる液体を受けるトレイが備えられている、分注装置。
  6. 検体が収容された元検体容器から、分注ノズルで検体を吸い上げ、子検体容器に分注する分注装置であって、
    元検体容器を搬送する元検体容器搬送ラインと、
    子検体容器を搬送し、元検体容器搬送ラインに並行して設けられた子検体容器搬送ラインと、
    分注ノズルを、元検体容器搬送ラインおよび子検体容器搬送ラインに交差する方向に移動させるノズル移動機構と、
    分注ノズルを、高さ方向に昇降させるノズル昇降機構と、
    使用済みの分注チップを回収する回収箱と、
    元検体容器搬送ラインと回収箱との間の分注ノズルの移動軌跡に沿って配置され、分注ノズルから垂れる液体を受けるトレイと、
    を有する、分注装置。
  7. 請求項6に記載の分注装置であって、前記トレイには、分注動作の対象となる元検体容器と子検体容器に対応する位置に開口が設けられ、前記トレイは、トレイの周囲および開口の縁に、当該トレイに垂れた液体が流れ出さないようにする壁を有する、分注装置、
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