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JP2008022050A - 画像処理装置及びプログラム - Google Patents

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JP2008022050A
JP2008022050A JP2006189487A JP2006189487A JP2008022050A JP 2008022050 A JP2008022050 A JP 2008022050A JP 2006189487 A JP2006189487 A JP 2006189487A JP 2006189487 A JP2006189487 A JP 2006189487A JP 2008022050 A JP2008022050 A JP 2008022050A
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Abstract

【課題】 ジョブ毎のセキュリティ管理を容易に行うことができる使い勝手のよい画像形成装置を実現すること。
【解決手段】
ジョブの種別、ウォーターマーク及びオーバーレイ毎のセキュリティレベルを対応付けたテーブルをHDD20に記憶しておく。制御部10は、ユーザの操作部11の操作に応じて指定されたジョブの種別、ウォーターマーク及びオーバーレイに対応付けられたセキュリティレベルに応じたセキュリティ処理を行う。セキュリティ処理は、認証センサ部16から取得した指紋画像をジョブファイルに付加する処理や、ジョブファイルに暗号化を施す処理等がある。そして、そのセキュリティ処理を施したジョブファイルに含まれる画像データの記録媒体への画像形成、HDD20への保存、通信回線網Nへの送信を行う。
【選択図】図2

Description

本発明は、画像処理装置及びプログラムに関する。
近年、企業の情報管理や個人情報の保護の観点から、複写機やプリンタ等の画像処理装置においてもセキュリティの向上が重要視され、様々な機能にセキュリティ強化のための技術が施されるようになった。
例えば、予め登録された文字画像やシンボルマークの画像(以下、「ウォーターマーク」という)をスキャナから入力された画像に合成するウォーターマーク機能においては、「社外秘」等のウォーターマーク(機密情報)が設定された画像を画像形成(以下、適宜「プリント」という)する際に、機密文書を出力するための特定の画像形成装置に転送して画像形成させる技術が知られている(特許文献1参照)。
また、ネットワークを介して一連の画像形成を他の画像形成装置と分担して行うネットタンデム機能においては、暗号化した原稿の画像データに個人情報と自機のセキュリティレベルとを付加して子機に送信する技術が知られている。この場合、子機側では、受信した親機のセキュリティレベルが自機のセキュリティレベルよりも低い場合に受信データを拒否し、当該レベルが高い場合には、個人認証を行った後に画像形成を行う(特許文献2参照)。以下、画像形成装置が行う一連の動作の単位を「ジョブ」という。
特開2004−112517号公報 特開2005−79681号公報
ところで、企業の情報管理等においては、機密情報が社外に漏洩しないようなセキュリティ管理が求められるのは勿論のこと、人事情報等のような部門毎の機密情報が他部署に漏洩しないよう、部署間でのセキュリティ管理も重要視されている。このため、ジョブ毎に適切なセキュリティ管理を行うことが必要になってくる。
ジョブ毎のセキュリティ管理を行う場合、上述したウォーターマーク機能を用いることが一般には行われるが、特許文献1の技術では、ウォーターマークを設定した全ての画像が特定の画像形成装置で出力されてしまう。このため、社外秘のような部門間の機密性の低い情報であっても単純に特定の画像形成装置で出力されてしまい、利便性に欠けてしまった。
また、特許文献2の技術において子機側で画像出力する際には、画像形成装置毎のセキュリティレベルの設定に基づいて画像出力する子機が定められてしまうため、所望の画像形成装置から画像出力させるには、装置間のセキュリティレベルを適切に設定しなければならなく、その設定操作は煩雑且つ難しいものであった。
また、データ転送時のセキュリティ強化のために特許文献2のような暗号化を行う場合、暗号化に要する処理時間や暗号化経路による転送時間が、CPU(Central Processing Unit)の処理能力や暗号化経路のトラフィックによって変動する可能性がある。ところが、ネットタンデム機能において、暗号化の処理時間や転送時間が長い程、子機側での画像形成が大幅に遅延してしまい、ジョブ全体の処理効率が1台の画像形成装置で行うよりも低下してしまう恐れがあった。この場合、ネットタンデム機能による画像形成と、1台の画像形成装置での画像形成とのどちらが効率的かをユーザが逐次考慮してプリント実行を行わなければならず、煩雑であった。
本発明は、上述した課題に鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、ジョブ毎のセキュリティ管理を容易に行うことができる使い勝手のよい画像処理装置を実現することである。
以上の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、
予め登録された画像データのうちのユーザが指定した画像データを入力画像データに合成して出力する画像処理装置において、
前記登録された画像データ毎にセキュリティレベルを対応付けて記憶するレベル記憶手段と、
前記指定された画像データに対応付けられた前記セキュリティレベルに応じたセキュリティ処理を前記合成後の合成画像データに行うセキュリティ制御手段と、
を備えることを特徴としている。
請求項2に記載の発明は、
ユーザが指定した媒体に入力画像データを出力する画像処理装置において、
前記媒体毎にセキュリティレベルを対応付けて記憶するレベル記憶手段と、
前記指定された媒体に対応付けられた前記セキュリティレベルに応じたセキュリティ処理を前記入力画像データに行うセキュリティ制御手段と、
を備えることを特徴としている。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、
認証情報を入力する入力手段を更に備え、
前記セキュリティ処理は、
前記入力画像データに、前記入力手段により入力された認証情報を付加する処理を含むことを特徴としている。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の何れか一項に記載の発明において、
前記セキュリティ処理は、
前記入力画像データに、所定の暗号化方式による暗号化を施す処理を含むことを特徴としている。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の何れか一項に記載の発明において、
前記セキュリティ処理は、
前記入力画像データの通信回線網への送信出力を中止する処理を含むことを特徴としている。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5の何れか一項に記載の発明において、
前記入力画像データの出力は、
当該入力画像データに基づいた画像の記録媒体上へのプリント出力、当該入力画像データの記憶媒体へのデータ出力、当該入力画像データの通信回線網への送信出力の少なくとも何れかを行うことを特徴としている。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6の何れか一項に記載の発明において、
前記レベル記憶手段に記憶される前記セキュリティレベルをユーザ操作に従って変更する変更手段と、
前記変更手段により変更されるセキュリティレベルが、当該変更前のセキュリティレベルよりも低い場合は、ユーザに警告報知する報知手段と、
を更に備えることを特徴としている。
請求項8に記載の発明は、請求項1〜7の何れか一項に記載の発明において、
前記出力する入力画像データを通信回線網に送信出力する際の所要時間を算出する算出手段と、
前記算出手段により算出された所要時間をユーザに通知する通知手段と、
を更に備えることを特徴としている。
請求項9に記載のプログラムは、
予め登録された画像データのうちのユーザが指定した画像データを入力画像データに合成して出力する画像処理装置の制御を行うコンピュータを、
前記登録された画像データ毎にセキュリティレベルを対応付けて記憶するレベル記憶手段、
前記指定された画像データに対応付けられた前記セキュリティレベルに応じたセキュリティ処理を前記合成後の合成画像データに行うセキュリティ制御手段、
として機能させることを特徴としている。
請求項10に記載のプログラムは、
ユーザが指定した媒体に入力画像データを出力する画像処理装置の制御を行うコンピュータを、
前記媒体毎にセキュリティレベルを対応付けて記憶するレベル記憶手段、
前記指定された媒体に対応付けられた前記セキュリティレベルに応じたセキュリティ処理を前記入力画像データに行うセキュリティ制御手段、
として機能させることを特徴としている。
請求項1及び9に記載の発明によれば、指定された画像データと、入力画像データとを合成すると共に、その指定された画像データに対応付けられたセキュリティレベルに応じたセキュリティ処理を合成後の合成画像データに行うため、入力画像データに合成する画像データの指定のみで、そのセキュリティレベルに応じた機密性を確保することができる。
このため、ユーザは、セキュリティレベルを逐次設定するといった煩雑な操作を行うことなく、所望の画像データを指定するといった簡単な操作によって、機密性の確保されたウォーターマーク機能等のジョブ実行を指示できる。従って、画像を合成するウォーターマーク機能等のジョブにおけるセキュリティ管理を容易に行える画像処理装置が実現できる。
請求項2及び10に記載の発明によれば、指定された媒体に対応付けられたセキュリティレベルに応じたセキュリティ処理を入力画像データに行うため、媒体の指定のみで、そのセキュリティレベルに応じた機密性を確保することができる。
このため、ユーザは、セキュリティレベルを逐次設定するといった煩雑な操作を行うことなく、所望の画像データを指定するといった簡単な操作によって、機密性の確保された画像データの出力するジョブ実行を指示できる。従って、画像データを媒体に出力するジョブにおけるセキュリティ管理を容易に行える画像形成装置が実現できる。
請求項3〜5に記載の発明によれば、認証情報を付加する処理、所定の暗号化方式による暗号化する処理や、通信回線網への送信出力を中止する処理を行うため、入力画像データの機密性を高めることができる。
請求項6に記載の発明によれば、画像データに基づいた画像の記録媒体上への画像形成出力、当該画像データの記憶媒体へのデータ出力、当該画像データの通信回線網への送信出力の少なくとも何れかを行う画像処理装置が実現される。
請求項7に記載の発明によれば、変更されるセキュリティレベルが、変更前のセキュリティレベルよりも低い場合には、ユーザに警告報知するため、セキュリティレベルが誤って下げられてしまうことを防止できる。
請求項8に記載の発明によれば、画像データの送信出力する際の所要時間の通知により、ユーザは、画像データを送信する際にどの程度の時間を要するかを容易に確認することができる。
以下、本発明の画像処理装置を、図1に示す画像形成装置1に適用した場合の実施形態について図1〜16を参照して詳細に説明する。尚、本実施形態において画像処理装置を複合機に適用することとして説明するが、例えば、プリンタや複写機、ファクシミリ等の他の画像形成装置に適用することとしてもよい。
〔画像形成装置の概略〕
先ず、図1に示す画像形成装置1の概要について説明する。画像形成装置1は、プリンタや複写機、複合機、FAX等の記録媒体上に画像形成する装置であり、通信回線網Nを介して他の画像形成装置1a,1bやクライアント端末3とデータ通信可能に構成されている。
ユーザが、作成した文書や画像のプリント開始指示をクライアント端末3において入力すると、そのプリント開始指示に基づいてジョブファイルが生成され画像形成装置1に送信されてくる。また、ユーザが、原稿の複写を行う際に、後述するスキャナ部13から当該原稿を読み取ると、画像形成装置1においてジョブファイルが生成される。ここで、ジョブとは、画像形成装置1が行う一連の動作の単位である。
図3(a)に、ジョブファイルFのデータ構成の一例を示す。ジョブファイルFは、図3(a)に示すように、ジョブ情報D1と画像データD3とを含んで構成される。ジョブ情報D1は、ページ数や部数、用紙サイズ、出力媒体といったジョブの内容を示す設定情報であり、例えば、JDF(Job Messaging Format)形式で記述される。このジョブ情報D1は、クライアント端末3や画像形成装置1におけるユーザ操作やデフォルトに基づいて設定される。
画像データD3は、クライアント端末3において作成された文書や画像のプリント対象となる画像データや、スキャナ部13から読み取った原稿の画像データであり、例えば、ベクタ形式やビットマップ形式のデータである。このジョブファイルFに基づいて、画像形成装置1では画像データD3が記録媒体、HDD(Hard Disk Drive)及び通信回線網等の媒体への出力が行われる。
画像形成装置1は、画像データD3に基づいた画像を記録媒体上の画像形成して出力するプリント機能の他、画像データD3の出力機能としてHDD保存機能、画像送信機能、ネットタンデム機能を有して構成される。
HDD保存機能は、各画像形成装置1が有するHDD20にジョブファイルFを記憶保存する機能である。例えば、図9(a)の設定画面100において、ジョブ切替ボタン102を選択した後に原稿の読み取りを行うと、その原稿の画像データがHDD20に保存される。
画像送信機能は、ジョブファイルFに含まれる画像データD3を他の画像形成装置1a,1bに送信出力して当該画像形成装置1が有するHDD20に記憶保存する機能である。ユーザは、図9(a)の設定画面100のジョブ切替ボタン103を選択した後に、通信回線網Nに接続されている他の画像形成装置1を指定すると、その指定した画像形成装置1に画像データD3が送信されて送信先のHDD20に保存される。
ネットタンデム機能は、上述したようにジョブを2つ以上の画像形成装置1で分担して画像形成する機能である。図9(a)の設定画面100のジョブ切替ボタン104を選択した後に、通信回線網Nに接続されている他の画像形成装置1を子機として指定すると、ユーザ設定に基づいて分割されたジョブファイルFがその子機に送信される。子機側では、送信されたジョブファイルFに基づいて画像形成が行われ、親機側でも分割したジョブファイルFに基づいた画像形成が行われる。
また、プリント機能の応用機能としてウォーターマーク機能と、オーバーレイ機能とがある。ウォーターマーク機能は、「社内秘」や「極秘」といった予め登録された文字列やシンボルマーク等のウォーターマークを画像データD3に基づく画像に重ね合わせて画像形成する機能である。オーバーレイ機能は、ユーザが予めスキャナ部13で読み取って登録しておいた画像(以下、「オーバーレイ」という)を、画像データD3に基づく画像に重ね合わせて画像形成する機能である。
ユーザは、図14(a)のようなウォーターマーク/オーバーレイ選択ウィンドウ180において所望のウォーターマーク又はオーバーレイを指定することで、ウォーターマーク機能又はオーバーレイ機能による画像形成を行わせることができる。尚、以下の説明において、各種機能に係るジョブを「プリントジョブ」、「HDD保存ジョブ」、「画像送信ジョブ」及び「ネットタンデムジョブ」という。
〔画像形成装置の構成〕
次に、図2を参照して、画像形成装置1の機能構成について説明する。図2は、画像形成装置1の機能構成の一例を示すブロック図である。図2によれば、画像形成装置1は、制御部10、操作部11、表示部12、スキャナ部13、プリント部14、後処理部15、認証センサ部16、画像処理部17、不揮発メモリ18、画像メモリ19、HDD20及び通信部21を備えて構成される。
制御部10は、CPUやROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等により構成され、画像形成装置1を構成する各機能部に対する指示や、当該機能部間のデータ通信等を制御する。より具体的には、CPUが操作部11から出力される操作信号に基づいてROMからプログラムを読み出し、当該プログラムに従った処理を行う。そして、その処理結果をRAMに一時的に記憶したり、当該処理結果を表示部12に表示させたりする。
操作部11は、スタートキーやキャンセルキー、テンキー、カーソルキー等の各種キー群やタッチパネル等により構成され、押下されたキーに対応する押下信号や、タッチパネルを当接された位置に対応する位置信号等の操作信号を制御部10に出力する。
表示部12は、CRT(Cathode Ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)等により構成され、制御部10からの指示・制御に基づいて各種設定画面や画像状態の表示、各機能の動作状況等を表示出力する。
制御部10は、表示部12に各種設定画面を表示させ、操作部11の操作によって選択・確定された設定内容に基づいてジョブ情報D1を作成し不揮発メモリ18に記憶する。また、クライアント端末3から受信したジョブファイルFに含まれるジョブ情報D1を不揮発メモリ18に記憶する。
スキャナ部13は、プラテンガラス、CCD(Charge Coupled Device)及び光源を備え、原稿を光学的に読み取って画像データを生成する。具体的には、ADF(Auto Document Feeder;自動原稿給送装置)部に載置された原稿に対して光源から照明走査した光の反射光をCCDにより結像して光電変換することにより原稿の画像を読み取り、その画像の画像データD3を生成して入力画像データとして画像処理部17に入力する。
ここで、入力画像データとは、画像形成装置1に対して入力されてくる画像データのことをいい、本実施形態では、スキャナ部13を介して入力される画像データ、通信部21を介してクライアント端末3や他の画像形成装置1から入力される画像データのことをいう。尚、画像データの入力の形態としては、これに限られず、例えば、着脱可能な記憶媒体(メモリカードやCD−R)に記憶された画像データをメモリスロット等の記憶媒体読取部(図示略)を介して入力することとしてもよい。
プリント部14は、LD(Laser Diode)、感光体ドラム、帯電器、現像器、転写部、定着器、搬送経路に沿って記録媒体を搬送する給紙ローラ等を備えて構成され、画像データD3に基づいた画像を記録媒体上に画像形成する。
具体的にプリント部14は、画像処理部17の指示に基づいて、所定のサイズ及び方向の記録媒体を給紙して、当該記録媒体を搬送経路上に搬送する。そして、感光体ドラム表面を帯電器により帯電させ、画像処理部17から入力されたPWM(Pulse Width Modulation)信号に基づいてレーザ光を照射することにより、感光体ドラム表面に静電潜像を形成する。次いで、感光体ドラム表面の静電潜像を含む領域に現像器によりトナーを付着させ、搬送された記録媒体上に転写部がトナーを転写して画像を形成する。その転写した画像を、定着器で定着させた後、後処理部15に搬送する。
後処理部15は、ステイプルユニット及びパンチユニット等を備えて構成され、プリント部14から搬送された記録媒体に所定の後処理を施す。制御部10は、ジョブファイルFのジョブ情報D1に基づいた指示を後処理部15に出力する。後処理部15は、制御部10からの指示に基づいて、搬送された記録媒体を適宜スタッカに蓄積してステイプルやパンチ穴を開けた後、制御部10の指示に従ったトレイに記録媒体を排出する。
認証センサ部16は、ユーザの指紋を光学的に読み取って、画像データに変換する機能部であり、CCDセンサやCMOSセンサ、A/D変換回路、画像処理回路等を備えて構成される。認証センサ部16は、当接されたユーザの指先の指紋を光学的に読み取って、光電変換により得られた電気信号をデジタルの画像データ(以下、「指紋画像」という)に変換する。制御部10は、認証情報としての指紋画像を不揮発メモリ18に一時的に記憶する。
この指紋画像が付加されたジョブファイルFのジョブ実行する際には、その実行に先立って指紋画像に基づいたユーザ認証を行い、認証が成立した場合にのみにジョブが実行されることとなる。即ち、ユーザから再度指紋画像を読み取って、その読み取った指紋画像と、ジョブファイルFに付加された指紋画像とが一致する場合にのみ、プリントジョブやHDD保存ジョブ、画像送信ジョブ及びネットタンデムジョブが行われる。
画像処理部17は、マルチプロセッサ等を備えて構成され、画像データD3に各種画像処理を施す。具体的に、画像処理部17は、スキャナ部13により生成された画像データD3にシェーディング補正や輝度濃度変換、濃度γ変換、傾き補正等の補正処理を施した後に圧縮して、画像メモリ19の圧縮メモリに一時的に記憶する。そして、制御部10から画像読み出しが指示されると、その圧縮した画像データD3を伸張して、画像メモリ19のページメモリに一旦記憶させる。
画像処理部17は、制御部10からプリント開始が指示されると、ページメモリから非圧縮の画像データD3をページ単位で読み出し、不揮発メモリ18に記憶したジョブ情報D1に基づいて当該画像データD3の拡縮や方向転換等を行う。また、γ補正処理やスクリーン処理等の画像処理を施した後に、その画像データD3に基づくPWM信号を生成し、プリント部14に出力する。
また、制御部10は、クライアント端末3からジョブファイルFを受信すると、そのジョブファイルFに含まれるジョブ情報D1を不揮発メモリ18に記憶すると共に、画像データD3を画像処理部17に出力してラスタライズ処理を行わせる。ラスタライズ処理は、ベクタ形式等の画像データD3をビットマップ形式のデータ形式に変換する処理である。画像処理部17は、そのラスタライズ処理後の画像データD3を画像メモリ19に記憶する。
通信部21は、通信回線網Nを介してクライアント端末3や他の画像形成装置1等の外部機器とデータ通信するための機能部であり、モデムやLANインターフェイス等により構成される。
上述したようにクライアント端末3においてジョブファイルFが作成されて送信されてくると、通信部21を介してジョブファイルF中の画像データD3が入力画像データとして画像形成装置1に入力される。また、ネットタンデム機能により他の画像形成装置1からジョブファイルFが分割されて送信されてくると、そのジョブファイルF中の画像データD3が入力画像データとして画像形成装置1に入力される。
HDD20は、ジョブファイルFや画像データD3等の各種データをハードディスクに蓄積記憶する機能部であり、シリアルインターフェイス等を介して画像形成装置1の本体と着脱可能に構成される。HDD保存機能では、ユーザにより指定されたジョブに対応するジョブファイルFや他の画像形成装置1から送信されてきた画像データD3がHDD20に書き込まれデータ出力される。
不揮発メモリ18は、データの読み書き可能な半導体メモリ等により構成され、画像形成に係る各種設定データやジョブ情報D1を記憶する。画像メモリ19は、例えば、DRAM(Dynamic RAM)により構成され、圧縮された画像データを一時的に記憶する圧縮メモリと、プリント前に非圧縮の画像データを一時的に記憶するページメモリとを有して構成される。
また、不揮発メモリ18は、タンデム禁止フラグ230と、図3(a)に示すジョブ管理テーブル200と、図4に示すウォーターマークテーブル210及びオーバーレイテーブル220とを記憶する。タンデム禁止フラグ230は、ネットタンデムジョブの実行を強制的に中止するか否かを示すフラグ(オン又はオフ)であり、制御部10により更新される。
ジョブ管理テーブル200は、上述した各種機能別のジョブ種別と、セキュリティレベルとを対応付けて記憶するデータテーブルである。セキュリティレベルは、各種ジョブを実行する際に、ジョブファイルFの機密性の確保をどの程度の度合いで行うかを示すレベルである。
本実施形態におけるセキュリティレベルは、「低」、「中」、「高」の3段階のレベルがあり、各レベルに応じたセキュリティ処理を行う。セキュリティ処理は、ジョブファイルFの機密性を確保するための処理であり、ジョブ削除処理と、生体情報登録処理と、パスワード登録処理と、暗号化処理と、タンデムジョブ禁止処理とがある。尚、セキュリティ処理を行うとは、ジョブファイルFのデータそのものを加工することと、当該ジョブファイルFを一つの処理対象として扱った情報処理との両方のことを意味する。
セキュリティレベルに「低」が設定されたジョブの実行の際には、ジョブファイル削除処理が行われる。ジョブファイル削除処理は、不揮発メモリ18や画像メモリ19に記憶されたジョブファイルFをジョブの実行後に完全に削除する処理であり、例えば、ジョブファイルFが書き込まれたデータ領域に無効データを上書きすることでデータ削除を行う。
また、セキュリティレベルに「中」が設定されたジョブの実行の際には、ジョブファイル削除処理に加えて生体情報付加処理と暗号化処理とを行う。生体情報登録処理は、認証センサ部16で読み取られた指紋画像をジョブファイルFに付加する処理である。制御部10は、ジョブ実行時に、ユーザに指紋読み取りを要求して、認証センサ部16から出力される指紋画像とジョブファイルFとを対応付けてHDD20への記憶、他の画像形成装置1への送信を行う。指紋画像が付加されたジョブファイルFのジョブを実行する場合には、再度ユーザに指紋画像の読み取りを要求して指紋認証を行う。
また、暗号化処理は、ジョブファイルFを所定の暗号化方式により暗号化する処理であり、複数の画像形成装置1間で予め定められた秘密鍵を用いて暗号化を行う共通鍵暗号方式を用いて暗号化する。また、ジョブファイルFを他の画像形成装置1に送信する際には、SSL(Secure Socket Layer)やIPSec(Internet Protocol Security Protocol)いった所定の暗号化プロトコルを用いて暗号化する。
一方、セキュリティレベルに「高」が設定されたジョブの実行の際には、ジョブファイル削除処理、生体情報付加処理及び暗号化処理に加え、パスワード登録処理とタンデムジョブ禁止処理とを行う。パスワード登録処理は、ユーザの操作部11の操作により入力された認証情報としてのユーザIDとパスワードとをジョブファイルFに付加する処理である。
制御部10は、ジョブ実行時に、ユーザにユーザIDとパスワードの入力を要求し、入力されたユーザIDとパスワードとをジョブファイルFに対応付けてHDD20への記憶、他の画像形成装置1への送信を行う。画像形成装置1は、ユーザIDとパスワードとが付加されたジョブファイルFについてジョブを実行する場合、再度ユーザにユーザIDとパスワードとの入力を要求して、ユーザ認証を行う。
タンデムジョブ禁止処理は、ネットタンデムジョブの実行を強制的に中止する処理であり、上述したタンデム禁止フラグ230をオフに設定する。制御部10は、ネットタンデムジョブの実行の際には、逐次タンデム禁止フラグ230を参照し、当該フラグがオフであれば実行し、オンであれば、禁止の旨を表示部12に表示させてネットタンデムジョブを中止する。
制御部10は、ユーザにより選択されたジョブに対応するセキュリティレベルをジョブ管理テーブル200から読み出し、当該セキュリティレベルに応じたセキュリティ処理を行った後に、その選択されたジョブを実行する。このため、実行するジョブのセキュリティレベルが高まるにつれて、ジョブ実行の機密性が強固なものになっていく。
ウォーターマークテーブル210は、図4(a)のデータ構造例に示すように、予め登録されたウォーターマークの画像データ(ウォーターマーク画像)と、セキュリティレベルとを対応付けて記憶するデータテーブルである。各ウォーターマーク画像に対応するセキュリティレベルは、例えば、図13(b)のセキュリティレベル設定ウィンドウ160におけるユーザの設定操作に応じて変更可能である。
制御部10は、図14(a)に示すウォーターマーク/オーバーレイ選択ウィンドウ180において指定されたウォーターマークの画像データをウォーターマークテーブル210から読み出して、ジョブファイルFの画像データD3と合成することで、その合成後の画像データD3に基づいた画像上にウォーターマークを重畳させた画像の画像データ(以下、この合成後の画像データを「合成画像データ」という)を生成するウォーターマーク合成処理を行う。
そして、指定されたウォーターマークの画像データに対応するセキュリティレベルに応じたセキュリティ処理を行う。即ち、セキュリティレベルが「低」の場合は、ジョブ削除処理を行い、「中」の場合は、当該ジョブ削除処理に加えて生体情報登録処理と暗号化処理とを行い、「高」の場合は、更にパスワード登録処理及びタンデムジョブ禁止処理を行う。
オーバーレイテーブル220は、図4(b)のデータ構造例に示すように、スキャナ部13での読み取りにより登録されたオーバーレイの画像データ(オーバーレイ画像)と、セキュリティレベルとを対応付けて記憶するデータテーブルである。
ユーザは、オーバーレイジョブの実行以前に、予めスキャナ部13を介して読み取った画像をオーバーレイ画像として登録しておく。具体的には、図12(b)に示す登録オーバーレイウィンドウ148において画像登録ボタン151を選択して、スキャナ部13に載置した原稿の画像を読み取ってオーバーレイ画像として登録する。その登録時に、そのオーバーレイ画像の名称と、セキュリティレベルとを設定する。また、各オーバーレイ画像に対応するセキュリティレベルは、図13(b)のセキュリティレベル設定ウィンドウ160におけるユーザの設定操作に応じて変更可能である。
制御部10は、登録オーバーレイウィンドウ148において設定されたオーバーレイの画像データとセキュリティレベルとをオーバーレイテーブル220に対応付けて記憶する。また、オーバーレイジョブ実行の際には、ウォーターマーク/オーバーレイ選択ウィンドウ180において指定されたオーバーレイの画像データをオーバーレイテーブル220から読み出して、ジョブファイルFの画像データD3と合成することで、当該画像データD3に基づいた画像上にオーバーレイを重畳させた合成画像データを生成するオーバーレイ合成処理を行う。そして、指定されたオーバーレイ画像の画像データに対応するセキュリティレベルに応じたセキュリティ処理を、ウォーターマークジョブと同様に行う。
このように、ウォーターマークやオーバーレイ毎に予めセキュリティレベルを対応付けて記憶しておくことで、ユーザによって指定されたウォーターマーク又はオーバーレイに対応するセキュリティレベルに応じたセキュリティ処理を行って、ジョブ実行の機密性の確保することとなる。
〔画像形成装置の具体的な動作例〕
次に、図5〜図8のフローチャートと、図9〜図15の表示画面例とを参照して画像形成装置1の具体的な動作例を説明する。
先ず、制御部10は、図9(a)のような設定画面100を表示部12に表示させ、当該設定画面100上の各種ボタンのユーザの選択操作に応じて各種処理を行う。設定画面100は、ジョブ切替ボタン101〜104を有して構成され、これらのジョブ切替ボタンの選択操作により各種ジョブ毎のジョブ設定ウィンドウが表示される。
ジョブ切替ボタン101〜104は、それぞれがプリントジョブ、HDD保存ジョブ、画像送信ジョブ及びネットタンデムジョブに対応しており、図9(a)は、ジョブ切替ボタン101が選択されて、プリントジョブに対応するジョブウィンドウ110が表示された設定画面100の一例である。
また、制御部10は、ジョブ切替ボタン101〜104の選択操作と、スタートキーの押下によりユーザにより実行指示が為されたジョブの種別を判別する。即ち、ジョブ切替ボタン101が選択された状態でスタートキーが押下された際には、プリントジョブの実行指示、ジョブ切替ボタン102が選択された状態でスタートキーが押下された際には、HDD保存ジョブの実行指示が為されたものとして判別する。また、ジョブ切替ボタン103が選択された状態でスタートキーが押下された際には、画像送信ジョブの実行指示、ジョブ切替ボタン104が選択された状態でスタートキーが押下された際には、ネットタンデムジョブの実行指示が為されたものとして判別する。
また、ユーザは、図14(a)のウォーターマーク/オーバーレイ選択ウィンドウ180においてウォーターマークやオーバーレイを選択指定する。このウォーターマーク/オーバーレイ選択ウィンドウ180でウォーターマーク又はオーバーレイが指定された後に、スタートキーが押下された場合、そのウォーターマーク又はオーバーレイを合成して生成したジョブファイルFについてのプリントジョブ、HDD保存ジョブ、画像送信ジョブ又はネットタンデムジョブを行う。
図5のフローチャートにおいて、制御部10は、ユーザの操作部11の操作に基づいて、ウォーターマーク又はオーバーレイの設定を行うものと判別した際には(ステップS1;Yes)、図7及び8に示すウォーターマーク/オーバーレイ処理を実行し、その設定を行わずにジョブを実行すると判別した際には(ステップS1;No→S3;Yes)、ステップS5以降の処理を行う。
制御部10は、ウォーターマーク又はオーバーレイの設定を行わずにジョブを実行すると判別した場合(ステップS3;Yes)、その実行するジョブ種別に対応するセキュリティレベルをジョブ管理テーブル200から読み出し(ステップS5)、当該セキュリティレベルを表示部12に表示させる(ステップS7)。
そして、ユーザの確認入力を検知した際には(ステップS9;Yes)、当該セキュリティレベルに応じたセキュリティ処理を行うと共に、ジョブを実行する。具体的には、ジョブ種別に対応付けられたセキュリティレベルが「高」であると判定した場合には(ステップS13;高)、タンデム禁止フラグ230をオンに設定するタンデムジョブ禁止処理を行い(ステップS15)、次いで、ユーザにユーザID及びパスワードの入力を要求して、その入力されたユーザID及びパスワードをジョブファイルFに付加するパスワード登録処理を行う(ステップS17)。
そして、認証センサ部16を介してユーザの指紋画像を取得して、ジョブファイルFに付加する生体情報登録処理(ステップS19)、ジョブファイルFに所定の暗号化を施す暗号化処理(ステップS21)を行った後、ジョブファイルFについてのジョブを実行する(ステップS23)。そのジョブの実行後に、ジョブファイルFを不揮発メモリ18及び画像メモリ19から削除するジョブファイル削除処理を行う(ステップS25)。
また、ステップS13において、セキュリティレベルが「中」であると判定した場合には(ステップS13;中)、ステップS19に処理を以降して、セキュリティ処理として生体情報登録処理、暗号化処理及びジョブファイル削除処理を行う。また、セキュリティレベルが「低」であると判定した場合には(ステップS13;低)、ジョブファイル削除処理のみを行う。
例えば、タッチパネル上の当接操作等により図9(b)のようにジョブ切替ボタン102を選択し、HDD保存ジョブのジョブウィンドウ120に切り替えた状態で、ユーザがスタートキーを押下した際には、HDD保存ジョブに対応付けられたセキュリティレベル「中」が図3(b)のジョブ管理テーブル200から読み出されて、図10(a)のセキュリティレベル確認ウィンドウ124が表示される。
そして、セキュリティレベル確認ウィンドウ124上のOKボタン126をタッチパネルの当接操作等により選択すると、制御部10によりユーザの確認入力が検知されて、セキュリティレベル「中」に応じたセキュリティ処理が施される。即ち、ジョブファイルFにユーザの指紋画像が付加された後、当該ジョブファイルFが暗号化されてHDD20に記憶され、そして、不揮発メモリ18及び画像メモリ19上のジョブファイルFが削除される。
一方、セキュリティレベル確認ウィンドウ124上のセキュリティ設定ボタン125が選択されたことを検知した場合、制御部10は、ユーザのセキュリティレベルの確認入力が行われなかったと判別し(ステップS11;No)、図6のセキュリティレベル設定処理を実行した後に(ステップS11)、ステップS13以降の処理を行う。
図6に示すセキュリティレベル設定処理において、制御部10は、先ず、ジョブ管理テーブル200からジョブ種別毎のセキュリティレベルを読み出して(ステップS110)、そのセキュリティレベルの一覧リスト130を図10(b)のセキュリティレベル設定画面127のように表示部12に表示させる(ステップS112)。
そして、一覧リスト130上のセキュリティレベルが選択された際に、レベル一覧131を表示し、その一覧の中からセキュリティレベルを指定して変更する指示入力が操作部11を介して為された際には(ステップS114;Yes)、その変更されたセキュリティレベルが変更前のセキュリティレベルよりも低下した否かを判定する(ステップS116)。
制御部10は、変更後のセキュリティレベルが低下したと判定した場合(ステップS116;Yes)、その旨の警告表示を表示部12に表示させる(ステップS118)。図10(b)のセキュリティレベル設定ウィンドウ127において、例えば、ユーザがHDD保存ジョブのセキュリティレベルを「中」から「小」に変更した場合、セキュリティレベルが低下したため、図11(a)の警告ウィンドウ132により当該レベルが低下した旨が報知される。
制御部10は、ユーザの確認入力が為されたか否かを判別し(ステップS120)、例えば、キャンセルボタン133が選択され、当該確認入力が為されなかったと判別した場合には(ステップS120;No)、ステップS114に処理を移行する。
また、OKボタン134が選択されて確認入力が為されたと判別した場合(ステップS120;Yes)、ステップS114においてセキュリティレベルが変更されていないと判別した場合(ステップS114;No)、ステップS116において前回の設定内容よりセキュリティレベルが低下していないと判別した場合(ステップS116;No)、制御部10は、セキュリティレベルの設定が終了したか否かを判別する(ステップS122)。
セキュリティレベルの設定が終了していないと判別した場合は(ステップS122;No)、ステップS114に処理を移行し、図10(b)のOKボタン128が選択されて設定が終了したと判別した場合には(ステップS122;Yes)、セキュリティレベル設定ウィンドウ127において設定されている設定内容をジョブ管理テーブル200に記憶して更新した後に(ステップS124)、セキュリティレベル設定処理を終了する。
このようなセキュリティレベル設定処理により、ジョブ毎のセキュリティレベルが下がるような設定変更が為された場合に、その旨を警告報知することで、ユーザに注意を促すことができる。
一方で、図9(a)の応用設定ボタン112が選択されて表示した図11(b)の応用設定ウィンドウ140のウォーターマーク/オーバーレイボタン142が選択された場合、制御部10は、ウォーターマーク/オーバーレイ画像の設定を行うと判別して(ステップS1;Yes)、ウォーターマーク/オーバーレイウィンドウ144(図12(a)参照)を表示部12に表示させて、図7及び8に示すウォーターマーク/オーバーレイ処理を開始する(ステップS27)。
図7において、制御部10は、図12(a)のウォーターマーク/オーバーレイウィンドウ144において登録オーバーレイボタン146が選択されたことを検知すると(ステップS57;Yes)、図12(b)に示す登録オーバーレイウィンドウ148を表示部12に表示させる。そして、画像登録ボタン151の選択後にスタートキーが押下されると、スキャナ部13を介して原稿の画像を読み取る(ステップS59)。
ユーザは、画像登録と共に、登録オーバーレイウィンドウ148のレベル指定ボタン150を選択してセキュリティレベルを指定し、設定内容が終了した際には、OKボタン152を選択する。このとき、制御部10は、その指定されたセキュリティレベルを検知し(ステップS61)、ステップS59において読み取った原稿の画像データと対応付けてオーバーレイテーブル220に記憶する(ステップS63)。ユーザは、この登録オーバーレイウィンドウ148上で設定操作を行うことで、オーバーレイ画像毎のセキュリティレベルを予め登録しておく。
一方、ウォーターマーク/オーバーレイウィンドウ144においてセキュリティレベル設定ボタン147がユーザにより選択されたと判別した際には(ステップS65;Yes)、制御部10は、図13(a)のセキュリティレベル設定ウィンドウ160を表示部12に表示させ、セキュリティレベル設定処理を行う(ステップS67)。尚、ステップS67におけるセキュリティレベル設定処理は、図6に示すセキュリティレベル設定処理に従って処理で実現可能であるため、そのフローチャートの図示は省略する。
制御部10は、ステップS67のセキュリティレベル設定処理において、ウォーターマークテーブル210とオーバーレイテーブル220とからセキュリティレベルを読み出して(ステップS110)、図13(a)のようにウォーターマーク毎及びオーバーレイ毎のセキュリティレベルの一覧リスト161,162を表示部12に表示させる(ステップS112)。
そして、各ウォーターマーク及びオーバーレイのセキュリティレベルが変更されて、変更前のセキュリティレベルよりも低下したと判定した場合には(ステップS114→S116;Yes)、図13(b)のような警告ウィンドウ170を表示部12に表示させて、当該セキュリティレベルが低下した旨を警告報知する(ステップS118)。
制御部10は、OKボタン172の選択を検知して、ユーザの確認入力が為されたと判別し(ステップS120;Yes)、更に、OKボタン165が選択されたことを検知して設定終了と判別した場合には(ステップS122;Yes)、セキュリティレベル設定ウィンドウ160の設定内容に基づいて、ウォーターマークテーブル210及びオーバーレイテーブル220を更新する(ステップS124)。
また、ウォーターマーク/オーバーレイウィンドウ144においてウォーターマーク/オーバーレイ選択ボタン145がユーザにより選択されたと判別した際には(ステップS31;Yes)、制御部10は、図14(a)のウォーターマーク/オーバーレイ選択ウィンドウ180を表示部12に表示させる。
ウォーターマーク/オーバーレイ選択ウィンドウ180は、既に登録されているウォーターマーク及びオーバーレイ画像を選択指定可能に一覧表示する画面であり、ウォーターマークの選択ボタン181と、オーバーレイの選択ボタン183とをそれぞれ異なる表示色で表示する。また、各選択ボタン181,183は、図14(a)に示すように対応するウォーターマーク及びオーバーレイのセキュリティレベル別に色分けされて表示される。
ユーザは、ウォーターマーク/オーバーレイ選択ウィンドウ180において所望のウォーターマーク又はオーバーレイを選択ボタン181,183によって選択指定すると共に、ウォーターマーク又はオーバーレイの画像形成時の色、濃さ及び位置を設定し、OKボタン182を選択する。このとき、制御部10は、表示部12を図14(b)の設定画面110のように、ウォーターマーク又はオーバーレイが設定された旨を示す設定状態ボタン124を表示させる。
また、制御部10は、ユーザにより選択指定された選択ボタン181,183に対応するウォーターマーク又はオーバーレイの画像データをウォーターマークテーブル210又はオーバーレイテーブル220から読み出す。そして、その読み出した画像データとジョブファイルFの画像データD3とを合成して、画像データD3に基づく画像上にウォーターマーク又はオーバーレイを重ね合わせた画像の画像データを生成する(ステップS33;ウォーターマーク合成処理、オーバーレイ合成処理)。
次いで、スタートキーが押下された時点に選択されているジョブ切替ボタン101〜104に基づいて、実行するジョブの種別を判別する(ステップS35)。制御部10は、ジョブ切替ボタン102又は103が選択されて、HDD保存ジョブ又は画像送信ジョブを実行すると判別した場合には(ステップS35;Yes)、選択指定されたウォーターマーク又はオーバーレイに対応付けられたセキュリティレベルを判定する(ステップS37)。
このとき、セキュリティレベルが「高」であると判定した場合は(ステップS37;高)、タンデムジョブ禁止処理、パスワード登録処理、生体情報登録処理及び暗号化処理を行い(ステップS39→S41→S43→S45)、「中」であると判定した場合は(ステップS37;中)、生体情報登録処理及び暗号化処理を行う(ステップS43→S45)。
制御部10は、ステップS45の処理後、又はステップS37においてセキュリティレベルが「低」であると判定した場合(ステップS37;低)、実行するジョブが画像送信ジョブであるか否かを判別する(ステップS47)。制御部10は、画像送信ジョブであると判定した場合(ステップS47;Yes)、ジョブファイルFに含まれる画像データD3をユーザにより指定された他の画像形成装置1に送信する画像送信処理を行った後(ステップS49)、ジョブファイル削除処理を実行する(ステップS55)。
また、画像送信ジョブではないと判定した場合は(ステップS47;No)、ジョブファイルFをHDD20に出力して記憶保存するHDD保存処理を実行し(ステップS51)、更にネットタンデムジョブを行うか否かを判別する(ステップS53)。制御部10は、ネットタンデムジョブを行わないと判別した際は(ステップS53;No)、ステップS55に処理を移行し、実行すると判別した場合は(ステップS53;Yes)、図8のステップS71に処理を移行する。
例えば、図14(a)に示すようにウォーターマーク/オーバーレイ選択ウィンドウ180において、「(秘)」の選択ボタン181を指定して画像送信ジョブ又はHDD保存ジョブを実行したとする。この場合、図4(a)のウォーターマークテーブル210においてウォーターマーク画像の「(秘)」のセキュリティレベルは「中」に設定されているため、ジョブファイルFには認証センサ部16から取得された指紋画像の付加、暗号化の後に、他の画像形成装置1に画像データD3が送信されたり、HDD20に記憶保存されたりする。
このように、ユーザは、ウォーターマークやオーバーレイを指定する操作を行うだけで、そのウォーターマークやオーバーレイに設定されたセキュリティレベルに応じたセキュリティ処理が施されてジョブが実行される。
一方、図7のステップS35において、実行するジョブが画像送信ジョブ又はHDD保存ジョブではないと判別した場合(ステップS35;No)、制御部10は、ネットタンデムジョブを実行するか否かを判別する(ステップS69)。ここで、ネットタンデムジョブを実行しないと判別した場合には(ステップS69;No)、ジョブファイルFに基づいた画像形成を実行して(ステップS89)、HDD保存ジョブを更に実行する場合には(ステップS91;Yes)、ステップS37に、HDDジョブを実行しない場合には(ステップS91;No)、ステップS55に処理を移行する。
ステップS69においてネットタンデムジョブを実行すると判別した場合(ステップS69;Yes)、制御部10は、タンデム禁止フラグ230を参照して、ネットタンデムジョブが禁止設定されているか否かを判別する(ステップS71)。タンデム禁止フラグ230がオンに設定されている場合は、セキュリティレベルによる制限である旨のメッセージ192を含む図15(a)に示すようなタンデム禁止ウィンドウ190によってネットタンデムジョブが実行できないという警告表示を表示部12に表示させて(ステップS73)、当該ネットタンデムジョブを中止する(ステップS74)。
そして、タンデム禁止ウィンドウ190の出力キャンセルボタン193が選択されたことを検知すると、ステップS101に処理を移行して、ジョブファイルFに基づいた画像形成を実行する。上述したように画像送信ジョブ又はHDD保存ジョブの実行の際に、指定されたウォーターマーク及びオーバーレイのセキュリティレベルが「高」であった場合には、タンデム禁止フラグ230がオンに設定されるため、他の画像形成装置1とのジョブの分担することによる機密情報の漏洩を確実に防止することができる。
また、ステップS71においてタンデム禁止フラグ230がオフでありネットタンデムジョブが禁止設定されていないと判別した場合は(ステップS71;No)、ステップS37と同様にセキュリティレベルを判定する(ステップS75)。そして、セキュリティレベルが「低」であると判定した場合には(ステップS75;低)、ネットタンデムジョブに係る他の画像形成装置1へのデータ転送時間を算出する(ステップS77)。
具体的には、ユーザ設定に基づいて分割したジョブファイルFのデータ量を算出すると共に、通信回線網Nの転送レートを計測する。この転送レートの計測方法としては、適宜公知技術を採用してよく、例えば、所定のデータ量のデータファイルを送信先の画像形成装置1に転送した際の所要時間と、データ量とから転送レートを計測する。
制御部10は、分割したジョブファイルFのデータ量を、その計測した転送レートで除算することで転送時間を算出し(ステップS77)、その転送時間が規定値以下であるかを判別する(ステップS79)。ここで、規定値としては、例えば、画像形成の生産性に規定されている平均の画像圧縮サイズ×枚数の画像形成に係る時間を設定してもよいし、分割したジョブファイルFのうち自機で画像形成するジョブファイルFの画像形成に要する時間を設定することとしてもよい。
そして、転送時間が規定値以下であると判別した場合には(ステップS79;Yes)、図15(b)に示すような警告ウィンドウ184による警告表示を表示部12に表示させる(ステップS81)。制御部10は、その警告表示の後、例えば、警告ウィンドウ184のOKボタン186が選択された否かによってネットタンデムジョブの実行を継続するか否かを判別する(ステップS83)。
制御部10は、OKボタン186が選択されてネットタンデムジョブの実行を継続すると判別した場合に(ステップS83;Yes)、ステップS87に処理を移行してジョブファイルFをユーザ設定に基づいて分割して他の画像形成装置1に送信するネットタンデム処理を行う(ステップS99)。また、例えば、キャンセルボタン185が選択されてネットタンデムジョブを中止すると判別した場合に(ステップS83;No)、ステップS101に処理を移行して、ジョブファイルFに基づいた画像形成を実行する(ステップS101)。
一方、ステップS75においてセキュリティレベルが「高」であると判定した場合には(ステップS75;Yes)、セキュリティレベル「高」でのネットタンデムジョブを実行する旨の警告表示を表示部12に表示させて(ステップS85)、ユーザの確認入力が得られた後に、暗号化転送時間を算出する(ステップS87)。
暗号化転送時間は、他の画像形成装置1に転送する分割したジョブファイルFの暗号化に所要する処理時間と、当該ジョブファイルFの通信回線網Nを介した転送時間との合計である。制御部10は、CPUが予め有する処理能力に基づいて、分割したジョブファイルFの暗号化に所要する処理時間を算出する。その処理時間と、上述したように算出した転送時間との合計を暗号化転送時間として算出する。
そして、その算出した暗号化転送時間が規定値以下であるか否かをステップS79と同様に判別する(ステップS89)。制御部10は、ステップS81及びS83と同様の警告表示とネットタンデムジョブを継続実行するか否かの判別とを行い(ステップS91、S93)、当該ネットタンデムジョブを中止すると判別した場合には(ステップS93;No)、ステップS101に処理を移行する。
また、ネットタンデムジョブを継続実行すると判別した場合には(ステップS93;Yes)、生体情報登録処理、暗号化処理及びネットタンデム処理を行った後に(ステップS95→S97→S99)、当該ネットタンデムジョブ処理により分割したジョブファイルFに基づいて画像形成を実行する(ステップS101)。
制御部10は、ステップS101における画像形成の実行後、ユーザのジョブ切替ボタン101〜104の選択操作に基づいてHDD保存ジョブを実行するか否かを判定を行い(ステップS101)、実行すると判定した場合には(ステップS101;Yes)、ステップS37に、実行しないと判定した場合には(ステップS101;No)、ステップS55に処理を移行する。
以上、本実施形態によれば、タンデムジョブ禁止処理、パスワード登録処理、生体情報登録処理、暗号化処理及びジョブファイル削除処理といったセキュリティ処理をジョブ毎に記憶したセキュリティレベルに応じて行うため、実行するジョブに応じた機密性が確保される。また、ウォーターマークやオーバーレイを指定された際には、そのウォーターマークやオーバーレイ毎に記憶したセキュリティレベルに応じたセキュリティ処理を行うため、ユーザにより指定されたウォーターマークやオーバーレイに応じた機密性が確保される。
このため、ユーザは、ジョブ実行時に逐次セキュリティレベルを設定したり、ウォーターマークやオーバーレイ毎の指定時にセキュリティレベルを逐次設定することなく、容易且つ簡単な操作で機密性が確保されたジョブの実行が可能になる。従って、ウォーターマークやオーバーレイを重ね合わせるジョブや、ジョブの種別毎にセキュリティ管理を容易に行うことができる使い勝手のよい画像形成装置1を実現することができる。
また、セキュリティレベルが、ユーザの設定変更によって当該変更前のレベルよりも低められた場合には、ユーザに警告報知するため、ジョブ実行時の機密性が低まることをユーザに確実に報知することができる。
また、ネットタンデムジョブの実行時には、他の画像形成装置1へのデータ転送に要する転送時間や分割したジョブファイルFの暗号化に要する処理時間を算出して、その合計時間が規定値以上である場合には警告表示する。このため、ネットタンデムジョブ全体の処理効率が低下してしまう場合に、ユーザは、その画像形成装置1からの警告に応じて容易にネットタンデムジョブを継続実行するか否かを判断することができる。
〔変形例〕
尚、上述した本実施形態は、本発明を適用した一例であり、その適用可能な範囲は上述した例に限らない。例えば、画像形成装置1が、ジョブ毎、ウォーターマーク及びオーバーレイ毎にセキュリティレベルを記憶して、そのセキュリティレベルに応じたセキュリティ処理を行うこととして説明したが、クライアント端末3が行うこととしてもよい。
図16にクライアント端末3の機能構成の一例を示すブロック図を示す。図16によれば、クライアント端末3は、制御部30、操作部31、表示部32、認証センサ部33、HDD34及び通信部35を備え、一般的なパーソナルコンピュータにより構成される。
制御部30は、CPUやROM、RAM等により構成され、クライアント端末3を構成する各機能部に対する指示や、当該機能部間のデータ通信等を制御する。より具体的には、CPUが操作部31から出力される操作信号に基づいてROMからプログラムを読み出し、当該プログラムに従った処理を行う。そして、その処理結果をRAMに一時的に記憶したり、当該処理結果を表示部32に表示させたりする。
操作部31は、キーボードやマウス等により構成され、押下されたキーに対応する押下信号や、マウスにより指定された表示画面上の位置に対応する位置信号等の操作信号を制御部30に出力する。表示部32は、CRTやLCD等により構成され、制御部30からの指示・制御に基づいて各種設定画面や画像状態の表示、各機能の動作状況等を表示出力する。
認証センサ部33は、上述の認証センサ部16と同様の構成であり、ユーザの指紋を光学的に読み取って、画像データに変換する。通信部35は、通信回線網Nを介して画像形成装置1等の外部機器とデータ通信するための機能部であり、モデムやLANインターフェイス等により構成される。
HDD34は、ジョブファイルF等の各種データをハードディスクに蓄積記憶する機能部である。また、HDD34は、図3に示すジョブ管理テーブル200、図4に示すウォーターマークテーブル210及びオーバーレイテーブル220、図16に示すプリンタドライバプログラム36を記憶する。
プリンタドライバプログラム36は、画像形成装置1を遠隔制御するためのプログラムであり、ユーザ設定に基づいてジョブファイルFを作成して画像形成装置1に送信するためのプログラムコードにより記述される。制御部10は、プリンタドライバプログラム36に基づいた処理を行うことにより、ユーザにより作成された文書や画像の画像データD3と、設定されたプリント設定に基づいたジョブ情報D1とからジョブファイルFを作成する。
そして、ジョブの実行時、ウォーターマーク又はオーバーレイの設定時には、図5〜図8に示すフローチャートに従った処理を行うことにより、ジョブ、ウォーターマーク及びオーバーレイ毎に設定されたセキュリティレベルに応じたセキュリティ処理を行う。
尚、クライアント端末3において図5〜図8のフローチャートに従った処理を行う場合、ジョブファイルFを画像形成装置1(1a、1b)に転送し、ステップS23におけるジョブ実行、ステップS49の画像送信処理、図51のHDD保存処理、ステップS99のネットタンデム処理は当該画像形成装置1に行わせる。
このように、クライアント端末3において、ジョブ毎、ウォーターマーク又はオーバーレイ毎にセキュリティレベルを設定しておくことで、クライアント端末3側においても、上述した実施形態と同様の効果が得られ、ユーザは、ジョブ実行時に逐次セキュリティレベルを設定したり、ウォーターマーク機能やオーバーレイ機能時にセキュリティレベルを逐次設定することなく、容易且つ簡単な操作でジョブの実行が可能になる。
また、上述した実施形態において説明したセキュリティレベルと、セキュリティ処理との組み合わせは適宜変更可能であり、例えば、セキュリティレベルに応じた暗号化方式で暗号化処理を行うこととしてもよい。具体的には、セキュリティレベルが「中」の場合には、共通鍵方式による暗号化を行い、「高」の場合には、公開鍵方式による暗号化を行うことで、データ通信における機密性を高めることとしてもよい。
また、認証センサ部16により取得する生体情報を指紋画像として説明したが、マイクと音声処理部とを備えてユーザの入力音声から声紋データを取得して、当該声紋データをジョブファイルFに付加することとしてもよいし、CCDセンサにより眼球の虹彩を読み取って、当該虹彩のデータをジョブファイルFに付加することととしてもよく、その生体情報の取得方法は、適宜公知技術を採用してもよい。
また、セキュリティレベルが「中」である場合には指紋画像を取得し、セキュリティレベルが「高」である場合には声紋データを取得するといってように、セキュリティレベルに応じた生体情報を取得することで、高度なセキュリティ管理を行うこととしてもよい。
また、セキュリティレベルに応じて記録媒体を排出するトレイを変更することとしていもよい。例えば、後処理部15に、標準的なトレイAの他に、施錠が可能なトレイBを備える。そして、制御部10は、セキュリティレベルが「高」であった場合に、画像形成後の記録媒体をトレイBに排出させ、「中」又は「小」であった場合は、トレイAに排出させるよう後処理部15に指示する。
後処理部15は、制御部10の指示に基づいて搬送された記録媒体をトレイA及びBの何れかに排出する。このため、セキュリティレベルに応じたトレイに記録媒体を排出することで、画像形成装置1の機密性をより高めることができる。
画像形成装置の概要を説明するための図。 画像形成装置の機能構成の一例を示すブロック図。 (a)はジョブファイル、(b)はジョブ管理テーブルのデータ構成の一例を示す図。 (a)はウォーターマークテーブル、(b)はオーバーレイテーブルのデータ構成の一例を示す図。 画像形成装置の処理動作を説明するためのフローチャート。 セキュリティレベル設定処理を説明するためのフローチャート。 ウォーターマーク/オーバーレイ処理を説明するための第1のフローチャート。 ウォーターマーク/オーバーレイ処理を説明するための第2のフローチャート。 画像形成装置の表示画面例を示す第1の図。 画像形成装置の表示画面例を示す第2の図。 画像形成装置の表示画面例を示す第3の図。 画像形成装置の表示画面例を示す第4の図。 画像形成装置の表示画面例を示す第5の図。 画像形成装置の表示画面例を示す第6の図。 画像形成装置の表示画面例を示す第7の図。 クライアント端末の機能構成の一例を示すブロック図。
符号の説明
1 画像形成装置
10 制御部
11 操作部
12 表示部
13 スキャナ部
14 プリント部
15 後処理部
16 認証センサ部
17 画像処理部
18 不揮発メモリ
19 画像メモリ
20 HDD
21 通信部
3 クライアント端末
30 制御部
31 操作部
32 表示部
33 認証センサ部
34 HDD
35 通信部
36 プリンタドライバプログラム
200 ジョブ管理テーブル
210 ウォーターマークテーブル
220 オーバーレイテーブル
230 タンデム禁止フラグ
N 通信回線網

Claims (10)

  1. 予め登録された画像データのうちのユーザが指定した画像データを入力画像データに合成して出力する画像処理装置において、
    前記登録された画像データ毎にセキュリティレベルを対応付けて記憶するレベル記憶手段と、
    前記指定された画像データに対応付けられた前記セキュリティレベルに応じたセキュリティ処理を前記合成後の合成画像データに行うセキュリティ制御手段と、
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. ユーザが指定した媒体に入力画像データを出力する画像処理装置において、
    前記媒体毎にセキュリティレベルを対応付けて記憶するレベル記憶手段と、
    前記指定された媒体に対応付けられた前記セキュリティレベルに応じたセキュリティ処理を前記入力画像データに行うセキュリティ制御手段と、
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  3. 認証情報を入力する入力手段を更に備え、
    前記セキュリティ処理は、
    前記入力画像データに、前記入力手段により入力された認証情報を付加する処理を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。
  4. 前記セキュリティ処理は、
    前記入力画像データに、所定の暗号化方式による暗号化を施す処理を含むことを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の画像処理装置。
  5. 前記セキュリティ処理は、
    前記入力画像データの通信回線網への送信出力を中止する処理を含むことを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の画像処理装置。
  6. 前記入力画像データの出力は、
    当該入力画像データに基づいた画像の記録媒体上へのプリント出力、当該入力画像データの記憶媒体へのデータ出力、当該入力画像データの通信回線網への送信出力の少なくとも何れかを行うことを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の画像処理装置。
  7. 前記レベル記憶手段に記憶される前記セキュリティレベルをユーザ操作に従って変更する変更手段と、
    前記変更手段により変更されるセキュリティレベルが、当該変更前のセキュリティレベルよりも低い場合は、ユーザに警告報知する報知手段と、
    を更に備えることを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載の画像処理装置。
  8. 前記出力する入力画像データを通信回線網に送信出力する際の所要時間を算出する算出手段と、
    前記算出手段により算出された所要時間をユーザに通知する通知手段と、
    を更に備えることを特徴とする請求項1〜7の何れか一項に記載の画像処理装置。
  9. 予め登録された画像データのうちのユーザが指定した画像データを入力画像データに合成して出力する画像処理装置の制御を行うコンピュータを、
    前記登録された画像データ毎にセキュリティレベルを対応付けて記憶するレベル記憶手段、
    前記指定された画像データに対応付けられた前記セキュリティレベルに応じたセキュリティ処理を前記合成後の合成画像データに行うセキュリティ制御手段、
    として機能させるためのプログラム。
  10. ユーザが指定した媒体に入力画像データを出力する画像処理装置の制御を行うコンピュータを、
    前記媒体毎にセキュリティレベルを対応付けて記憶するレベル記憶手段、
    前記指定された媒体に対応付けられた前記セキュリティレベルに応じたセキュリティ処理を前記入力画像データに行うセキュリティ制御手段、
    として機能させるためのプログラム。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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