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JP2008003456A - 電気光学装置、その制御方法および電子機器 - Google Patents

電気光学装置、その制御方法および電子機器 Download PDF

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JP2008003456A JP2006174946A JP2006174946A JP2008003456A JP 2008003456 A JP2008003456 A JP 2008003456A JP 2006174946 A JP2006174946 A JP 2006174946A JP 2006174946 A JP2006174946 A JP 2006174946A JP 2008003456 A JP2008003456 A JP 2008003456A
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Abstract

【課題】電気光学素子を駆動する回路で消費される電力を削減する。
【解決手段】電源線LPと接地線LGとの間には電源電圧VDDが印加される。電源線LPと接地線LGとを結ぶ経路R上にはノードNが設定される。電気光学素子Eは、接地線LGとノードNとを結ぶ経路R上に配置され、当該経路Rに流れる駆動電流IELによって駆動される。駆動回路361は、電源線LPとノードNとの間の電圧VDRを駆動電源電圧として駆動電流IELを生成する。電圧制御回路12は、電気光学素子Eの駆動時における接地線LGとノードNとの間の素子電圧VELが電圧値VEL1である場合の電源電圧VDD1が、素子電圧VELが電圧値VEL2(VEL2>VEL1)である場合の電源電圧VDD2を下回るように、電源電圧VDDを制御する。
【選択図】図2

Description

本発明は、有機発光ダイオード素子などの電気光学素子を利用した電気光学装置の電源電圧を制御する技術に関する。
図12は、電気光学装置においてひとつの電気光学素子を駆動する構造の典型例を示すブロック図である(例えば特許文献1や特許文献2)。同図に示すように、電源線LPと接地線LGとを結ぶ経路上には、相互に直列に接続された駆動回路61と電気光学素子62とが配置される。電源線LPと接地線LGとの間の電圧(以下「電源電圧」という)VDDは所定の電圧値に維持される。駆動回路61は、電源線LPとノードNとの間の電圧VDRを電源電圧(以下「駆動電源電圧」という)として駆動電流IELを生成する。電気光学素子62は、駆動電流IELの供給によって作動(例えば発光)する。
ところで、電気光学素子62の電気的な特性は、電気光学装置の使用環境の温度や製造時からの経過時間など様々な要因に応じて変化する。そして、電気光学素子62の両端間の電圧(接地線LGとノードNとの間の電圧である。以下「素子電圧」という)VELは当該電気光学素子62の電気的な特性に応じて変動する。図13は、電源電圧VDD・駆動電源電圧VDRと素子電圧VELとの関係を示すグラフである。同図に示すように、電源電圧VDDは素子電圧VELに拘わらず固定値(図13では18V)に維持されるから、素子電圧VELが高いほど駆動電源電圧VDRは低くなる。したがって、素子電圧VELが充分に上昇した場合であっても駆動回路61の適正な動作に必要な最低限の電圧値(図13では3Vである。以下「所要電圧値」という)VDR0の駆動電源電圧VDRが確保されるように、電源電圧VDDが設定される。
特開2005−3849号公報 特開2005−122076号公報
しかしながら、以上の条件を満たすように電源電圧VDDを設定した構成においては、図13に示すように、素子電圧VELが低下した場合に、所要電圧値VDR0を上回る駆動電源電圧VDRが駆動回路61に印加される。したがって、駆動回路61を適正に動作させるためには本来ならば必要のない電力が駆動回路61にて消費されるという問題がある。以上の事情に鑑みて、本発明は、電気光学素子を駆動する回路で消費される電力を削減するという課題の解決を目的としている。
以上の課題を解決するために、本発明のひとつの態様に係る電気光学装置は、電源電圧が印加される第1電源線(例えば図2の接地線LG)および第2電源線(例えば図2の電源線LP)と、第1電源線とノードとを結ぶ経路上に配置され、当該経路に流れる駆動電流によって駆動される電気光学素子と、第2電源線とノードとの間の電圧を駆動電源電圧として駆動電流を生成する駆動回路と、電気光学素子の駆動時におけるノードと第1電源線との間の素子電圧が第1電圧値(例えば図6の電圧値VEL1)である場合の電源電圧(例えば図6の電源電圧VDD1)が、素子電圧が第1電圧値を上回る第2電圧値(例えば図6の電圧値VEL2)である場合の電源電圧(例えば図6の電源電圧VDD2)を下回るように、電源電圧を制御する電圧制御回路とを具備する。
以上の構成においては、電気光学素子の駆動時における素子電圧が第1電圧値である場合の電源電圧が、素子電圧が第2電圧値である場合の電源電圧を下回るように、第1電源線と第2電源線との間の電源電圧が制御されるから、電源電圧が固定値(例えば素子電圧が第2電圧値である場合に駆動回路を適正に動作させ得る電圧値)に維持される構成と比較して、素子電圧が第1電圧値である場合の駆動電源電圧が低減される。したがって、駆動回路にて消費される電力が低減されるという利点がある。
本発明における電気光学素子は、駆動電流の供給によって光量や透過率といった光学的な特性が変化し、かつ、所定の駆動電流が流れるときの両端間(例えば陽極と陰極との間)の電圧(素子電圧)が変化する素子である。例えば、電気光学装置の使用環境の温度や製造時からの経過時間に応じて素子電圧が変化する有機発光ダイオード素子は電気光学素子の典型例である。また、電圧制御回路は、ノードと第1電源線との間の電圧に応じて電源電圧を制御してもよいし、ノードと第2電源線との間の電圧に応じて電源電圧を制御してもよい。
本発明の好適な態様において、電圧制御回路は、素子電圧が低いほど電源電圧が低下するように電源電圧を制御する。本態様によれば、素子電圧が広い範囲にわたって変動する場合であっても駆動回路における消費電力を低減することが可能となる。また、素子電圧に拘わらず駆動回路の駆動電源電圧が所定値(例えば駆動回路の動作に必要な所要電圧値やそれを上回る電圧値)に維持される構成とすれば、駆動回路が消費する電力が素子電圧に拘わらず所定値に維持されるという利点がある。
なお、以上においてはひとつの電気光学素子のみに着目して本発明を特定したが、複数の電気光学素子を含む電気光学装置は当然に本発明の範囲に含まれる。複数の電気光学素子と、各電気光学素子に対応した複数の駆動回路とを具備する電気光学装置の好適な態様において、電圧制御回路は、複数の電気光学素子のうち素子電圧が最大値である電気光学素子に対応した駆動回路の駆動電源電圧が、各駆動回路の動作に必要な所要電圧値(例えば図6の所要電圧値VDR0)以上となるように、電源電圧を制御する。以上の態様によれば、素子電圧が最大値である電気光学素子に対応した駆動回路の駆動電源電圧が所要電圧値以上となるように電源電圧が制御されるから、総ての駆動回路の駆動電源電圧を確実に所要電圧値以上に維持することが可能となる。
なお、電圧制御回路において電源電圧を可変に生成する手段としては、スイッチングレギュレータおよびシリーズレギュレータの何れを採用することも可能である。ただし、シリーズレギュレータが採用された構成においては、駆動回路における消費電力の低下分がシリーズレギュレータにて消費されるに過ぎず、電気光学装置の全体としての消費電力は電源電圧を固定した場合と変わらない。もっとも、電源電圧が固定された構成と比較して駆動回路での発熱は抑制される(その抑制分がシリーズレギュレータにて放射される)から、電気光学素子から離間した位置にシリーズレギュレータが配置された構成によれば、駆動回路からの放射熱に起因した電気光学素子の劣化や温度に応じた電気光学素子の特性(例えば発光量)の変動が抑制されるという効果は確かに奏される。例えば、駆動回路と電気光学素子とを基板に配置し、基板とは別体の配線基板にシリーズレギュレータを実装した構成が好適に採用される。もちろん、スイッチングレギュレータを採用する場合であっても、駆動回路や電気光学素子が配置された基板とは別体の配線基板に電圧制御回路を配置した構成が好適である。配線基板は、フレキシブル配線基板などの部品を介して間接的に基板に設置されてもよいし直接的に基板に設置されてもよい。
本発明の好適な態様に係る電気光学装置は、基準電圧を可変に生成する基準設定回路と、複数の電気光学素子と、各電気光学素子に対応した複数の駆動回路と、各電気光学素子の素子電圧と基準電圧とを比較する複数の比較回路(例えば図8の比較回路365)とを具備し、電圧制御回路は、各比較回路による比較の結果に応じて各素子電圧のなかから最大値を特定し、当該最大値に対応した駆動回路の駆動電源電圧が、各駆動回路の動作に必要な所要電圧値以上となるように、電源電圧を制御する。以上の態様によれば、各素子電圧と基準電圧との大小の比較に応じて電源電圧が制御されるから、例えば各素子電圧の測定値に応じて電源電圧を制御する構成と比較して、電気光学装置の回路規模が縮小され得る。以上の態様の具体例は第2実施形態として後述される。
さらに好適な態様において、電圧制御回路は、各比較回路による比較の結果に応じて所定数の素子電圧を選定し、所定数の素子電圧のなかの最大値に対応した駆動回路の駆動電源電圧が所定値となるように電源電圧を繰返し制御する。以上の態様によれば、常に総ての素子電圧を監視する構成と比較して、各比較回路による比較の結果を解析する処理が簡素化されるという利点がある。
本発明に係る電気光学装置は各種の電子機器に利用される。本発明に係る電子機器の典型例は、以上の各態様に係る電気光学装置を感光体ドラムなどの像担持体の露光に利用した電子写真方式の画像形成装置である。この画像形成装置は、露光によって潜像が形成される像担持体と、像担持体を露光する本発明の電気光学装置と、像担持体の潜像に対する現像剤(例えばトナー)の付加によって顕像を形成する現像器とを含む。もっとも、本発明に係る電気光学装置の用途は像担持体の露光に限定されない。例えば、スキャナなどの画像読取装置においては、本発明に係る電気光学装置を原稿の照明に利用することが可能である。この画像読取装置は、以上の各態様に係る電気光学装置と、電気光学装置から出射して読取対象(原稿)で反射した光を電気信号に変換する受光装置(例えばCCD(Charge Coupled Device)素子などの受光素子)とを具備する。さらに、電気光学素子がマトリクス状に配列された電気光学装置は、パーソナルコンピュータや携帯電話機など各種の電子機器の表示装置としても利用される。
また、電気光学装置を制御する方法としても本発明は特定される。本発明の方法は、電源電圧が印加される第1電源線および第2電源線と、第1電源線とノードとを結ぶ経路上に配置され、当該経路に流れる駆動電流によって駆動される電気光学素子と、第2電源線とノードとの間の電圧を駆動電源電圧として駆動電流を生成する駆動回路とを具備する電気光学装置を制御する方法であって、電気光学素子の駆動時におけるノードと第1電源線との間の素子電圧が第1電圧値である場合の電源電圧が、素子電圧が第1電圧値を上回る第2電圧値である場合の電源電圧を下回るように、電源電圧を制御する。以上の方法によれば、本発明の電気光学装置について上述した理由により、駆動回路にて消費される電力が低減される。
<A:第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る電気光学装置の構成を示すブロック図である。電気光学装置Hは、感光体ドラムを露光する露光装置(ラインヘッド)として電子写真方式の画像形成装置に採用される。図1に示すように、電気光学装置Hは、電圧制御回路12が配置された配線基板10と、所望の画像に応じた光線を感光体ドラムに照射するヘッドモジュール30と、配線基板10とヘッドモジュール30とを電気的に接続するフレキシブル配線基板15とを具備する。
電圧制御回路12は、電源電圧VDDを可変に生成する手段であり、制御回路121と電源回路123とを含む。電源回路123は、外部の電源から供給される電圧(以下「入力電圧」という)VINから電源電圧VDDを生成するDC-DCコンバータである。制御回路121は、電源回路123が生成する電源電圧VDDの電圧値を制御する。電源回路123が生成した電源電圧VDDは、電源線LPを介してヘッドモジュール30に供給される。
ヘッドモジュール30は、素子部34とICチップ36とを平板状の基板32の表面に配置した要素である。素子部34は、主走査方向に沿って単列または複数列の直線状に配列するn個(nは自然数)の電気光学素子Eを含む。各電気光学素子Eは、相互に対向する陽極と陰極との間に有機EL(Electroluminescence)材料の発光層が介在する有機発光ダイオード素子である。
ICチップ36は、各々が別個の電気光学素子Eに対応したn個の単位回路Uを含む。なお、図1においては便宜的にひとつのICチップ36のみが図示されているが、n個の単位回路Uが複数のICチップに分散して配置された構成も採用される。また、各単位回路Uは、素子部34とともに基板32の表面に形成された多数の能動素子(例えば半導体層が低温ポリシリコンで形成された薄膜トランジスタ)によって構成されてもよい。
図2は、ひとつの単位回路Uの構造に着目したブロック図である。図1および図2に示すように、各単位回路Uは、駆動回路361と測定回路363とを含む。電源回路123が生成した電源電圧VDDは、電源線LPを介して各単位回路Uの駆動回路361に共通に供給される。駆動回路361と電気光学素子Eとは、電源線LPと接地線LG(接地電圧VSS)とを結ぶ経路R上に直列に配置される。さらに詳述すると、駆動回路361は、経路R上のノードNと電源線LPとの間に介在する。電気光学素子Eは、陽極がノードNに接続されるとともに陰極が接地線LGに接続される。したがって、駆動回路361には、電源電圧VDDと素子電圧VELとの差分値に相当する駆動電源電圧VDR(VDR=VDD−VEL)が印加される。素子電圧VELは、電気光学素子Eの陽極と陰極との間の電圧(接地線LGとノードNとの間の電圧)である。
駆動回路361は、駆動電源電圧VDRに基づいて駆動電流IELを生成および出力する手段である。電気光学素子Eは、駆動電流IELの供給によって発光する。図3は、電気光学素子Eに流れる駆動電流IELと素子電圧VELとの関係を別個の温度について示すグラフである。同図に示すように、駆動回路361から同じ駆動電流IELが供給される場合であっても、素子電圧VELは電気光学装置Hが使用される環境の温度に応じて変化する。なお、図3では温度に応じた素子電圧VELの変化を例示したが、素子電圧VELは、電気光学素子Eの製造時からの経過時間など様々な要素によっても変動する。
図2に示すように、駆動回路361は、pチャネル型の駆動トランジスタQDRとnチャネル型の期間制御トランジスタQCTとを含む。駆動トランジスタQDRのソースは電源線LPに接続され、ドレインは期間制御トランジスタQCTのドレインに接続される。期間制御トランジスタQCTのソースはノードN(電気光学素子Eの陽極)に接続される。
駆動トランジスタQDRは、ゲート電圧VGに応じた駆動電流IELを生成する定電流源である。期間制御トランジスタQCTは、ゲート電圧VONに応じて選択的にオン状態またはオフ状態となる。制御トランジスタQCTがオン状態となる時間密度は、電気光学素子Eに指定される階調に応じて制御される。期間制御トランジスタQCTがオン状態を維持する期間においては、期間制御トランジスタQCTを介した駆動電流IELの供給によって電気光学素子Eが発光する。期間制御トランジスタQCTがオフ状態を維持する期間においては、駆動電流IELの供給が停止されるから電気光学素子Eは消灯する。したがって、電気光学素子Eは指定された階調(発光量)に制御される。駆動回路361がゲート電圧VGに応じた駆動電流IELを適正に生成するためには、電源線LPとノードNとの間の駆動電源電圧VDRを所要電圧値VDR0以上に維持する必要がある。なお、本実施形態では駆動電流IELのパルス幅に応じて電気光学素子Eの階調が制御される場合を例示するが、駆動電流IELの電流値(ゲート電圧VG)に応じて電気光学素子Eの階調が制御される構成としてもよい。
測定回路363は、素子電圧VELをノードNにて測定する。本実施形態の測定回路363は、素子電圧VELに応じたデジタルデータ(以下「測定データ」という)DVを出力するA/D変換器である。制御回路121は、各単位回路Uの測定回路363から出力されるn個の測定データDVに応じた基準電圧VREFを生成して電源回路123に出力する。なお、基準電圧VREFの選定の方法については後述する。
図4は、電源回路123の構成を示す回路図である。本実施形態の電源回路123は、スイッチング素子21の制御によって電源電圧VDDを生成する降圧型のスイッチングレギュレータである。図4のスイッチング素子21は、入力電圧VINが供給される端子TINと電源電圧VDDが出力される端子TOUTとの導通および非導通を切り替える。キャパシタC1は、入力電圧VINを安定化させる。また、コイルLとキャパシタC2とダイオードDとから構成される平滑化回路22は、スイッチング素子21の動作に同期した電源電圧VDDのリプルを平滑化する。
比較回路23は、電源電圧VDDを抵抗R1と抵抗R2とで分圧したフィードバック電圧VFBと制御回路121から供給される基準電圧VREFとの大小に応じて2値の信号CMPを出力する。信号CMPはフリップフロップ(RS型)25のリセット端子(R)に供給される。フリップフロップ25のセット端子(S)には発振器24から三角波CLKが供給される。フリップフロップ25の出力端子(Q)から出力された信号がバッファを介してスイッチング素子21のゲートに供給されることで、スイッチング素子21は、フィードバック電圧VFBと基準電圧VREFとの大小に応じた時間密度で間欠的にオン状態となる。したがって、基準電圧VREFに応じた電源電圧VDDが、平滑化回路22によって平滑化されたうえで出力端子TOUTから電源線LPに出力される。
次に、図5を参照して制御回路121の具体的な動作を説明する。図5の処理は、電気光学装置Hの電源が投入されている期間内に所定の周期で繰返し実行される。制御回路121は、まず、電源回路123に出力する基準電圧VREFを所定の電圧値(例えば入力電圧VINと同じ電圧値)に初期化する(ステップS11)。電源回路123は、基準電圧VREFに応じた電源電圧VDDを生成して各駆動回路361に出力する。駆動回路361は、電源電圧VDDに応じて生成した駆動電流IELの供給によって電気光学素子Eを駆動する。制御回路121は、この駆動時における素子電圧VELに応じた測定データDVを各単位回路Uの測定回路363から取得する(ステップS12)。
次いで、制御回路121は、各測定回路363から取得したn個の測定データDVに基づいて素子電圧VELの最大値VEL_maxを特定する(ステップS13)。そして、制御回路121は、電源電圧VDDと最大値VEL_maxとの差分値(VDD−VEL_max)が所要電圧値VDR0に等しくなるように基準電圧VREFを設定し(ステップS14)、この基準電圧VREFを電源回路123に出力する(ステップS15)。電源電圧VDDと素子電圧VELとの差分値は駆動電源電圧VDRに相当するから、素子電圧VELが最大値VEL_maxとなる電気光学素子Eに対応した駆動回路361の駆動電源電圧VDRはn個の駆動回路361のなかで最小値となる。したがって、ステップS14の処理は、総ての駆動回路361を適正に動作させ得る範囲(VDR>VDR0)内で駆動電源電圧VDRが最小値となるように基準電圧VREFを選定する処理であると言える。
次に、図6は、以上の手順で電源電圧VDDを制御したときの駆動電源電圧VDR・電源電圧VDDと素子電圧VELの最大値VEL_maxとの関係を示すグラフである。同図に示すように、制御回路121は、最大値VEL_maxが低いほど電源電圧VDDが低下するように電源回路123を制御する。すなわち、素子電圧VELが電圧値VEL1である場合の電源電圧VDD1は、素子電圧VELが電圧値VEL1を上回る電圧値VEL2である場合の電源電圧VDD2を下回る。さらに詳述すると、本実施形態における電源電圧VDDは、素子電圧VELに拘わらず駆動電源電圧VDRが所要電圧値VDR0に維持されるように制御される。
以上のように電源電圧VDDが素子電圧VELに応じて制御される構成によれば、電源電圧VDDが所定の電圧値に固定される従来の構成と比較して、駆動回路361で消費される電力が低減されるという利点がある。この効果について詳述すると以下の通りである。
まず、ひとつの電気光学素子Eの駆動に際して電気光学装置Hの各部で消費される電力を検討する。電気光学素子Eおよび駆動回路361には共通の駆動電流IELが流れるから、電気光学素子Eで消費される電力PELと駆動回路361で消費される電力PDRとは以下の各式で表される。
PEL=VEL×IEL ……(1)
PDR=VDR×IEL=(VDD−VEL)×IEL ……(2)
したがって、ヘッドモジュール30で消費される電力PMDは以下の式(3)で表される。
PMD=PEL+PDR=VDD×IEL ……(3)
電源回路123が効率η(0<η≦1)で動作するとすれば、電源回路123にて消費される電力PPCは以下の式(4)で表される。なお、本実施形態の電源回路123はスイッチングレギュレータであるから、効率ηは電源電圧VDDに拘わらず略固定値となる。
PPC=VDD×IEL×(1−η)/η ……(4)
したがって、ひとつの電気光学素子Eの駆動に必要となる電力の総和PTは式(5)となる。
PT=VIN×IIN=PMD+PPC=VDD×IEL/η ……(5)
式(5)の電流IINは、外部の電源から電源回路123に流れ込む電流である。
次に、図7は、以上の式(2)〜式(5)で算定される電力と素子電圧VEL(最大値VEL_max)との関係を示すグラフである。同図においては、電源電圧VDDを素子電圧VELに応じて制御する本実施形態の構成での各電力(VDD制御)と、素子電圧VELに拘わらず電源電圧VDDが固定値に維持される従来の構成での各電力(VDD固定)とが併記されている。また、図7においては駆動電流IELを便宜的に1Aとし、効率ηが0.8である場合を想定している。
図7に示すように、従来の構成のもとで駆動回路361が消費する電力PDRは、素子電圧VELが低下するほど増大する。これに対し、本実施形態における電力PDRは、素子電圧VELに拘わらず固定値に維持される。すなわち、本実施形態によれば、従来の構成で駆動回路361が余分に消費していた電力ΔPを削減することが可能となる。したがって、電気光学装置Hの全体で消費される電力PTやヘッドモジュール30内で消費される電力PMDについても従来の構成と比較して低減される。
また、電力PDRの抑制によって駆動回路361での発熱が抑制されるから、加熱に起因した電気光学素子Eの階調(発光量)の変動や劣化を抑制できるという効果もある。さらに、本実施形態においては、電源回路123がヘッドモジュール30(基板32)とは別体の配線基板10に実装されるから、電源回路123からヘッドモジュール30に到達する熱量が低減され、この結果としても電気光学素子Eの加熱による劣化が抑制される。
<B:第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態について説明する。なお、本実施形態のうち第1実施形態と作用や機能が共通する要素については、以上と同じ符号を付して、各々の詳細な説明を適宜に省略する。
図8は、本実施形態に係る電気光学装置Hの構成を示すブロック図である。同図に示すように、制御回路121は、基準設定回路125と判定回路126とを含む。基準設定回路125は、基準電圧VREF1を可変に生成して各単位回路Uに出力する回路である。本実施形態の基準設定回路125は、基準電圧VREF1を所定の周期で順次に上昇させる。
各単位回路Uは、駆動回路361と比較回路365とを含む。駆動回路361は、第1実施形態と同様の構成である。比較回路365は、基準設定回路125が出力する基準電圧VREF1と素子電圧VELとの大小に応じた信号Cを出力する手段である。さらに詳述すると、比較回路365は、基準電圧VREF1が素子電圧VELを下回る場合に信号Cをローレベルに設定し、基準電圧VREF1が素子電圧VELを上回ると信号Cをハイレベルに遷移させる。各素子電圧VELは各電気光学素子Eの特性に応じて相違するから、基準電圧VREF1の上昇に伴なってハイレベルの信号Cが次第に増加していく。
判定回路126は、各比較回路365による比較の結果が所定の条件を満たすか否かを判定する。本実施形態の判定回路126は、総て(n系統)の信号Cがハイレベルに遷移した段階で基準設定回路125に指示を出力する手段(例えばn系統の信号Cの論理積を出力する回路)である。基準設定回路125は、判定回路126が指示を出力した段階で各単位回路Uに出力している基準電圧VREF1を基準電圧VREF2として電源回路123に出力する。
総ての信号Cがハイレベルに遷移したということは基準電圧VREF1が素子電圧VELの最大値VEL_maxに到達したことを意味するから、基準設定回路125は、第1実施形態のステップS15と同様に、素子電圧VELの最大値VEL_maxに対応した基準電圧VREF2を出力する。電源回路123は、図4と同様のスイッチングレギュレータであり、基準電圧VREF2に応じた電源電圧VDDを生成する。例えば、電源回路123は、電源電圧VDDと最大値VEL_maxとの差分値(駆動電源電圧VDR)が所要電圧値VDR0に等しくなるように電源電圧VDDを生成する。
以上のように、本実施形態においても素子電圧VEL(最大値VEL_max)に応じた電源電圧VDDが生成されるから、第1実施形態と同様の効果が奏される。さらに、本実施形態においては、第1実施形態の測定回路363(A/D変換器)よりも構成の簡素化が容易である比較回路365を各単位回路Uに配置すれば足りるから、第1実施形態と比較して各単位回路U(さらにはICチップ36)の規模が縮小されるという利点がある。
なお、以上においては基準電圧VREF1を上昇させる構成を例示したが、基準設定回路125が基準電圧VREF2を順次に下降させる構成も採用される。この構成においては、各比較回路365からの信号Cは初期的にハイレベルを維持し、何れかの単位回路Uにおける素子電圧VEL(すなわち最大値VEL_max)を下回った段階で判定回路126が基準設定回路125に指示を出力する。したがって、基準電圧VREF1を上昇させる構成と比較して基準電圧VREF2を迅速に確定することが可能である。また、基準電圧VREF1を変化させる方向に拘わらず、各比較回路365からの信号Cの遷移を監視することで判定回路126が各単位回路Uの異常(例えば電気光学素子Eの陽極と陰極との短絡や絶縁、製造上の欠陥に起因した素子電圧VELの上昇など)の有無を検出する構成としてもよい。
<C:変形例>
以上の各形態には様々な変形を加えることができる。具体的な変形の態様を例示すれば以下の通りである。なお、以下の各態様を適宜に組み合わせてもよい。
(1)変形例1
第1実施形態においては総ての電気光学素子Eについて素子電圧VELが測定される構成を例示したが、素子部34のうち一部の電気光学素子Eのみについて素子電圧VELを測定し、この測定値に基づいて電源電圧VDDが制御される構成としてもよい。したがって、測定回路363が総ての単位回路Uに設けられる構成は必ずしも必要ではない。
また、素子電圧VELが高いほうから順番に所定数の電気光学素子E(以下「サンプル素子」という)を予め選定しておき、電気光学装置Hの作動中には各サンプル素子Eの素子電圧VELに基づいて電源電圧VDDを制御してもよい。例えば、電気光学装置Hの製造の直後に、図9の判定回路126は、各比較回路365による比較の結果に基づいて高位順に所定数の素子電圧VELを選択し、ここで選択した各素子電圧VELに対応するサンプル素子Eを特定する。そして、電気光学装置Hが使用される段階では、サンプル素子Eに対応した比較回路365による比較の結果に基づいて所定数の素子電圧VELのなかから最大値VEL_maxを特定し、当該最大値VEL_maxに基づいて電源電圧VDDを制御する。以上の構成によれば、各素子電圧VELを監視する処理が簡素化されるという利点がある。
(2)変形例2
以上の各形態においてはスイッチングレギュレータを電源回路123に採用した構成を例示したが、三端子レギュレータなどのシリーズレギュレータを電源回路123として利用してもよい。なお、シリーズレギュレータは、ジュール熱の放出によって入力電圧VINを降下させて電源電圧VDDを生成する。したがって、素子電圧VELに応じた電源電圧VDDの制御によって駆動回路361の消費電力PDRを低下させても、この低下分は電源回路123においてジュール熱として放出されるに過ぎず、電気光学装置Hの全体で消費される電力PTは電源電圧VDDを固定した従来の構成と変わらない。ただし、駆動回路361での消費電力PDRの低下分は、ヘッドモジュール30とは別体の配線基板10に実装された電源回路123で消費されるから、駆動回路361の発熱やこれに起因した電気光学素子Eの劣化が抑制されるという効果は確かに奏される。
(3)変形例3
駆動電源電圧VDRが所要電圧値VDR0に維持される必要は必ずしもない。例えば、図9は、電源電圧VDDと素子電圧VELの最大値VEL_maxとの差分値(駆動電源電圧VDR)が所要電圧値VDR0以上となる(VDD−VEL_max≧VDR0)ように電源電圧VDDを制御した場合の電源電圧VDD・駆動電源電圧VDRと素子電圧VELとの関係を示すグラフである。同図においては、電源電圧VDDを固定した従来の構成における駆動電源電圧VDR(図13の直線VDR)が二点差線で併記されている。同図に示すように、駆動電源電圧VDRが所要電圧値VDR0に維持されなくても、最大値VEL_maxに応じて電源電圧VDDを制御する構成さえ採用すれば、電源電圧VDDが固定される従来の構成と比較して駆動電源電圧VDR(さらには駆動回路361で消費される電力PDR)が低減されるという所期の効果は奏される。
(4)変形例4
以上の形態においては電源線LP側に駆動回路361が配置されるとともに接地線LG側に電気光学素子Eが配置された構成を例示したが、図10に示すように、電源線LP側に電気光学素子Eが配置されて接地線LG側に駆動回路361が配置された構成としてもよい。また、以上の形態においては電源線LPの電位を制御する構成を例示したが、この構成に代えて、またはこの構成とともに、接地線LGの電位(VSS)を素子電圧VEL(最大値VEL_max)に応じて制御してもよい。
(5)変形例5
有機発光ダイオード素子は電気光学素子Eの例示に過ぎない。本発明に適用される電気光学素子について、自身が発光する自発光型と外光の透過率を変化させる非発光型(例えば液晶素子)との区別は不問である。例えば、無機EL素子、フィールド・エミッション(FE)素子、表面導電型エミッション(SE:Surface-conduction Electron-emitter)素子、弾道電子放出(BS:Ballistic electron Surface emitting)素子、LED(Light Emitting Diode)素子、液晶素子、電気泳動素子、エレクトロクロミック素子など様々な電気光学素子を本発明に利用することができる。
<D:応用例>
次に、以上の各形態に係る電気光学装置Hを利用した画像形成装置の構成を説明する。
図11は、以上の各形態に係る電気光学装置Hを採用した画像形成装置の構成を示す断面図である。画像形成装置は、タンデム型のフルカラー画像形成装置であり、以上の形態に係る4個の電気光学装置H(HK,HC,HM,HY)と、各電気光学装置Hに対応する4個の感光体ドラム70(70K,70C,70M,70Y)とを具備する。ひとつの電気光学装置Hは、これに対応した感光体ドラム70の像形成面(外周面)と対向するように配置される。なお、各符号の添字「K」「C」「M」「Y」は、黒(K)、シアン(C)、マゼンダ(M)、イエロー(Y)の各顕像の形成に利用されることを意味している。
図11に示すように、駆動ローラ711と従動ローラ712とには無端の中間転写ベルト72が巻回される。4個の感光体ドラム70は、相互に所定の間隔をあけて中間転写ベルト72の周囲に配置される。各感光体ドラム70は、中間転写ベルト72の駆動に同期して回転する。
各感光体ドラム70の周囲には、電気光学装置Hのほかにコロナ帯電器731(731K,731C,731M,731Y)と現像器732(732K,732C,732M,732Y)とが配置される。コロナ帯電器731は、これに対応する感光体ドラム70の像形成面を一様に帯電させる。この帯電した像形成面を各電気光学装置Hが露光することで静電潜像が形成される。各現像器732は、静電潜像に現像剤(トナー)を付着させることで感光体ドラム70に顕像(可視像)を形成する。
以上のように感光体ドラム70に形成された各色(黒・シアン・マゼンタ・イエロー)の顕像が中間転写ベルト72の表面に順次に転写(一次転写)されることでフルカラーの顕像が形成される。中間転写ベルト72の内側には4個の一次転写コロトロン(転写器)74(74K,74C,74M,74Y)が配置される。各一次転写コロトロン74は、これに対応する感光体ドラム70から顕像を静電的に吸引することによって、感光体ドラム70と一次転写コロトロン74との間隙を通過する中間転写ベルト72に顕像を転写する。
シート(記録材)75は、ピックアップローラ761によって給紙カセット762から1枚ずつ給送され、中間転写ベルト72と二次転写ローラ77との間のニップに搬送される。中間転写ベルト72の表面に形成されたフルカラーの顕像は、二次転写ローラ77によってシート75の片面に転写(二次転写)され、定着ローラ対78を通過することでシート75に定着される。排紙ローラ対79は、以上の工程を経て顕像が定着されたシート75を排出する。
以上に例示した画像形成装置は有機発光ダイオード素子を光源(露光手段)として利用しているので、レーザ走査光学系を利用した構成よりも装置が小型化される。なお、以上に例示した以外の構成の画像形成装置にも電気光学装置Hを適用することができる。例えば、ロータリ現像式の画像形成装置や、中間転写ベルトを使用せずに感光体ドラムからシートに対して直接的に顕像を転写するタイプの画像形成装置、あるいはモノクロの画像を形成する画像形成装置にも電気光学装置Hを利用することが可能である。
なお、電気光学装置Hの用途は感光体ドラム(像担持体)の露光に限定されない。例えば、電気光学装置Hは、原稿などの読取対象に光を照射する照明装置として画像読取装置に採用される。この種の画像読取装置としては、スキャナ、複写機やファクシミリの読取部分、バーコードリーダ、あるいはQRコード(登録商標)のような二次元画像コードを読む二次元画像コードリーダがある。
また、電気光学素子Eがマトリクス状に配列された電気光学装置は、各種の電子機器の表示装置としても利用される。本発明が適用される電子機器としては、例えば、可搬型のパーソナルコンピュータ、携帯電話機、携帯情報端末(PDA:Personal Digital Assistants)、デジタルスチルカメラ、テレビ、ビデオカメラ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電子ペーパー、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、プリンタ、スキャナ、複写機、ビデオプレーヤ、タッチパネルを備えた機器などがある。
第1実施形態に係る電気光学装置の構成を示すブロック図である。 ひとつの単位回路とその周辺の要素との構成を示すブロック図である。 素子電圧VELと駆動電流IELとの関係が温度に応じて変化する様子を示すグラフである。 電源回路の構成を示す回路図である。 制御回路の動作の流れを示すフローチャートである。 電源電圧VDD・駆動電源電圧VDRと素子電圧VELとの関係を示すグラフである。 素子電圧VELと各部で消費される電力との関係を示すグラフである。 第2実施形態に係る電気光学装置の構成を示すブロック図である。 変形例における電源電圧VDD・駆動電源電圧VDRと素子電圧VELとの関係を示すグラフである。 変形例における駆動回路と電気光学素子との関係を示すブロック図である。 電子機器の具体的な形態(画像形成装置)を示す縦断面図である。 従来の技術における駆動回路と電気光学素子との関係を示すブロック図である。 従来の技術における電源電圧VDD・駆動電源電圧VDRと素子電圧VELとの関係を示すグラフである。
符号の説明
H……電気光学装置、10……配線基板、12……電圧制御回路、121……制御回路、123……電源回路、21……スイッチング素子、30……ヘッドモジュール、32……基板、34……素子部、E……電気光学素子、36……ICチップ、U……単位回路、361……駆動回路、363……測定回路。

Claims (11)

  1. 電源電圧が印加される第1電源線および第2電源線と、
    前記第1電源線とノードとを結ぶ経路上に配置され、当該経路に流れる駆動電流によって駆動される電気光学素子と、
    前記第2電源線と前記ノードとの間の電圧を駆動電源電圧として前記駆動電流を生成する駆動回路と、
    前記電気光学素子の駆動時における前記ノードと前記第1電源線との間の素子電圧が第1電圧値である場合の電源電圧が、前記素子電圧が前記第1電圧値を上回る第2電圧値である場合の電源電圧を下回るように、前記電源電圧を制御する電圧制御回路と
    を具備する電気光学装置。
  2. 前記電圧制御回路は、前記素子電圧が低いほど前記電源電圧が低下するように当該電源電圧を制御する
    請求項1に記載の電気光学装置。
  3. 前記電圧制御回路は、前記素子電圧に拘わらず前記駆動回路の駆動電源電圧が所定値に維持されるように前記電源電圧を制御する
    請求項1に記載の電気光学装置。
  4. 複数の前記電気光学素子と、
    前記各電気光学素子に対応した複数の前記駆動回路とを具備し、
    前記電圧制御回路は、前記複数の電気光学素子のうち素子電圧が最大値である電気光学素子に対応した駆動回路の駆動電源電圧が、前記各駆動回路の動作に必要な所要電圧値以上となるように、前記電源電圧を制御する
    請求項1から請求項3の何れかに記載の電気光学装置。
  5. 前記電圧制御回路は、前記電源電圧を可変に生成するスイッチングレギュレータを含む
    請求項1から請求項4の何れかに記載の電気光学装置。
  6. 前記駆動回路と前記電気光学素子とが配置された基板を具備し、
    前記スイッチングレギュレータは、前記基板とは別体の配線基板に実装される
    請求項5に記載の電気光学装置。
  7. 前記駆動回路と前記電気光学素子とが配置された基板を具備し、
    前記電圧制御回路は、前記電源電圧を可変に生成するシリーズレギュレータを含み、
    前記シリーズレギュレータは、前記基板とは別体の配線基板に実装される
    請求項1から請求項4の何れかに記載の電気光学装置。
  8. 基準電圧を可変に生成する基準設定回路と、
    複数の前記電気光学素子と、
    前記各電気光学素子に対応した複数の前記駆動回路と、
    前記各電気光学素子の素子電圧と前記基準電圧とを比較する複数の比較回路とを具備し、
    前記電圧制御回路は、前記各比較回路による比較の結果に応じて各素子電圧のなかから最大値を特定し、当該最大値に対応した駆動回路の駆動電源電圧が、前記各駆動回路の動作に必要な所要電圧値以上となるように、前記電源電圧を制御する
    請求項1に記載の電気光学装置。
  9. 前記電圧制御回路は、前記各比較回路による比較の結果に応じて所定数の素子電圧を選定し、前記所定数の素子電圧のなかの最大値に対応した駆動回路の駆動電源電圧が所定値となるように電源電圧を繰返し制御する
    請求項8に記載の電気光学装置。
  10. 請求項1から請求項9の何れかに記載の電気光学装置を具備する電子機器。
  11. 電源電圧が印加される第1電源線および第2電源線と、前記第1電源線とノードとを結ぶ経路上に配置され、当該経路に流れる駆動電流によって駆動される電気光学素子と、前記第2電源線と前記ノードとの間の電圧を駆動電源電圧として前記駆動電流を生成する駆動回路とを具備する電気光学装置を制御する方法であって、
    前記電気光学素子の駆動時における前記ノードと前記第1電源線との間の素子電圧が第1電圧値である場合の電源電圧が、前記素子電圧が前記第1電圧値を上回る第2電圧値である場合の電源電圧を下回るように、前記電源電圧を制御する
    電気光学装置の制御方法。
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