JP2008001602A - 皮膚外用組成物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】リンドウ科植物(例えばセンブリ)に含まれるセコイリドイド配糖体であるスウェルチアマリンをβ−グルコシダーゼにより酵素加水分解して得られるエリスロセンタウリン(3,4−ジヒドロクマリン誘導体)を配合する皮膚外用組成物。
【選択図】なし
Description
水分解することにより得ることができる。例えば、スウェルチアマリンを酢酸、リン酸又はクエン酸と、それらの塩からなる適当なpHの緩衝液に溶解させ、β−グルコシダーゼ活性を有する酵素を加えて撹拌することにより得ることができる。β−グルコシダーゼ活性を有する酵素種については、その起源等は特に限定されないが、特にスウェルチアマリンを含んだ画分を酵素処理する場合には、β−グルコシダーゼ活性のみを有するものが望ましい。酵素活性としてβ−グルコシダーゼ以外のものが並存していると、スウェルチアマリンからの3,4−ジヒドロイソクマリン誘導体の収率が低下してしまう場合がある。酵素の添加量は、特に限定されないが、スウェルチアマリンの存在量に対して十分に加水分解できる量を添加すれば良い。また反応温度については、酵素種により至適温度が異なるため、一概に規定できるものではないが、室温(20℃)〜60℃程度が好ましい。
ーブ油、マカデミアナッツ油、ヒマワリ油等の植物油、ミツロウ、モクロウ、カルナバロウ等のロウ類、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸セチル、イソステアリン酸イソステアリル、ミリスチン酸イソプロピル等のエステル油、エタノール等の低級アルコール類、セタノール、ベヘニルアルコール、ステアリルアルコール、長鎖分岐脂肪族アルコール等の高級アルコール類、コレステロール、フィトステロール、分岐脂肪酸コレステロールエステル、マカデミアナッツ脂肪酸フィトステリルエステル等のステロール類及び誘導体、硬化油等の加工油類、ステアリン酸、ミリスチン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、イソ型長鎖脂肪酸、アンテイソ型長鎖脂肪酸等の高級脂肪酸、リモネン、水素添加ビサボロール等のテルペン類、トリカプリル・カプリン酸グリセリル、2−エチルヘキサン酸グリセリル、トリイソ型長鎖脂肪酸グリセリル、トリパルミチン酸グリセリル等のトリグリセリド、セチル硫酸ナトリウム、N−ステアロイル−L−グルタミン酸塩等の陰イオン界面活性剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン多価アルコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、多価アルコール脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、変性シリコン、蔗糖エステル等の非イオン界面活性剤、テトラアルキルアンモニウム塩等の陽イオン界面活性剤、ベタイン型、スルホベタイン型、スルホアミノ酸型等の両性界面活性剤、レシチン、リゾフォスファチジルコリン、セラミド、セレブロシド等の天然系界面活性剤、酸化チタン、酸化亜鉛等の顔料、ジブチルヒドロキシトルエン等の抗酸化剤、塩化ナトリウム、塩化マグネシウム、硫酸ナトリウム、硝酸カリウム、硫酸ナトリウム、メタ珪酸ナトリウム、塩化カルシウム等の無機塩類、クエン酸ナトリウム、酢酸カリウム、琥珀酸ナトリウム、アスパラギン酸ナトリウム、乳酸ナトリウム、ジクロロ酢酸、メバロン酸、グリチルリチン酸等の有機酸及びその塩、塩酸エタノールアミン、硝酸アンモニウム、塩酸アルギニン、ジイソプロピルアミン塩、尿素、デカルボキシカルノシン等の有機アミン類及びその塩、エデト酸等のキレート剤、キサンタンガム、カルボキシビニルポリマー、カラギーナン、ペクチン、アルキル変性カルボキシビニルポリマー、寒天等の増粘剤、水酸化カリウム、ジイソプロパノールアミン、トリエタノールアミン等の中和剤、ヒドロキシメトキシベンゾフェノンスルフォン酸塩等の紫外線吸収剤、ジプロピレングリコール、1,3ブチレングリコール、グリセリン、プロピレングリコール、ソルビトール、マルビトール、ジグリセリン、ラフィノース等の多価アルコール、各種アミノ酸、アスコルビン酸、ビオチン、トコフェロール等のビタミン類及びアスコルビン酸硫酸エステル塩、アスコルビン酸燐酸エステル塩、ニコチン酸トコフェロール等のビタミン誘導体等を本発明の目的を達成する範囲内で適宜配合することができる。
センブリ粗粉砕品(市販品)2.0kgを常法によりメタノール抽出、濃縮し、抽出物350gを得た。得られた抽出物から、常法の分画操作により粗スウェルチアマリン画分40gを得た。上記画分をピリジン中無水酢酸によりアセチル化した後、メタノールを用いた再結晶法によりテトラアセチルスウェルチアマリン18gを分離した。テトラアセチルスウェルチアマリン5.0gを80%メタノール溶液中ナトリウムメトキシドによりアセチル基を除去し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動層;クロロホルム/メタノール(4:1))により精製し、スウェルチアマリン1.9gを得た。スウェルチアマリン500mgを酢酸−酢酸ナトリウム緩衝液(pH5.6)50mLに溶解させ、β−グルコシダーゼ(アーモンド由来、EC3.2.1.21、オリエンタル酵母工業(株)製)200mgを加え、37℃で24時間撹拌した。得られた反応物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動層;ヘキサン/酢酸エチル(3:2))により精製し、エリスロセンタウリン40mgを得た。
12穴プレートに4×105cells/wellで線維芽細胞(クラボウ社NHDF(AD))を播種し、MEM培地を用いて、5%(V/V)CO2下、37℃で3日間前培養した。前培養後、実施例1で得られたエリスロセンタウリンを培地中に、最終濃度が0.001、0.003、0.01%(W/V)となるように添加した。尚、エリスロセンタウリン無添加をコントロールとした。3日間培養後、各wellの培養上清を分取し、コラーゲン特異的結合色素(Sirius red)を加え、室温で30分間撹拌した。遠心分離後、沈殿を0.5M NaOH溶液に溶解させ、OD540値を測定し、コラーゲン量を算出した。試験は各濃度n=3で行った。
本発明に係るコラーゲン合成促進の有効成分である、3,4−ジヒドロイソクマリン誘導体を配合したスキンクリームを、下記の組成と調製法に従って調製した(実施例3〜5)。
実施例3 実施例4 実施例5
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
(A)
実施例1のエリスロセンタウリン 0.001 0.01 0.1
ステアリン酸 1 1 −
イソステアリン酸 − − 1
モノステアリン酸グリセリン 2 2 2
ベヘニルアルコール 2 2 2
サラシミツロウ 1 1 −
ミリスチン酸セチル 1 1 1
セスキオレイン酸ソルビタン 1 1 1
N−ステアロイルフィトスフィンゴシン 0.1 0.1 0.1
水素添加レシチン 0.1 0.1 0.1
植物スクワラン 5 5 5
ミリスチン酸オクチルドデシル 5 5 5
(B)
絹繊維加水分解物 0.01 0.1 1.0
1,3−ブチレングリコール 5 10 5
濃グリセリン 5 5 5
パラオキシ安息香酸メチル 0.2 0.2 0.2
アスコルビン酸燐酸エステルNa塩 0.2 0.2 0.2
γ−アミノ酪酸 0.1 0.1 0.1
N−ステアロイルグルタミン酸Na塩 0.2 0.2 0.2
アルキル変性カルボキシビニルポリマー 0.05 0.05 0.005
ザルコシン 0.1 0.1 0.1
精製水 残量 残量 残量
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
(A)成分及び(B)成分をそれぞれ80℃に加熱溶解した後混合して、攪拌しつつ30℃まで冷却して、スキンクリームを調製した。
本発明に係るコラーゲン合成促進の有効成分である、3,4−ジヒドロイソクマリン誘導体を配合したローションを、下記の組成と調製法に従って調製した(実施例6〜8)。
実施例6 実施例7 実施例8
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
実施例1のエリスロセンタウリン 0.01 0.03 0.05
N−メチル−L−セリン 0.1 0.3 0.5
1,3−ブチレングリコール 5 − 5
ジプロピレングリコール − 5 5
ラフィノース 1 1 1
エタノール − − 1
フェノキシエタノール 0.2 0.2 0.2
ペクチン − − 0.05
キサンタンガム − − 0.1
クエン酸ナトリウム 0.05 0.05 0.05
スギナ抽出液(エタノール抽出) 0.1 0.1 0.1
ヒアルロン酸ナトリウム 0.001 0.001 0.001
クリタケエキス(エタノール抽出) 0.05 0.05 0.05
デカルボキシカルノシン塩酸塩 0.05 0.05 0.05
香料 0.02 0.02 0.02
精製水 残量 残量 残量
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
各成分をそれぞれ混合溶解し、攪拌して、ローションを調製した。
本発明に係るコラーゲン合成促進の有効成分である、3,4−ジヒドロイソクマリン誘導体を配合したジェルを、下記の組成と調製法に従って調製した(実施例9〜11)。
実施例9 実施例10 実施例11
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
(A)
実施例1のエリスロセンタウリン 0.1 0.3 1
デカメチルシクロペンタシロキサン 10 10 10
イソステアリン酸イソステアリル 1 − −
オリーブ油 − 1 −
マカデミアナッツ油 − − 1
ユーカリ油 0.1 − 0.1
ヘキシルデカノール 1 0.1 0
POE硬化ヒマシ油(60E.O.) 2 2 2
球状シリコン粉体(注1) 1 1 5
(B)
メタケイ酸ナトリウム 0.1 0.1 0.1
グルコサミン − − −
グルクロン酸 − − 0.1
1,3−ブチレングリコール 5 10 5
ソルビトール液 3 3 3
ポリエチレングリコール4000 1 1 1
カルボキシビニルポリマー 0.2 0.2 0.2
パラオキシ安息香酸メチル 0.2 0.2 0.2
エデト酸二ナトリウム 0.02 0.02 0.02
水酸化カリウム 0.05 0.05 0.05
精製水 残量 残量 残量
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
注1:トスパール145A(東芝シリコーン社製)
(A)成分及び(B)成分をそれぞれ60℃に加熱溶解した後混合して、攪拌しつつ30℃まで冷却して、クリームを調製した。
本発明に係るコラーゲン合成促進の有効成分である、3,4−ジヒドロイソクマリン誘導体を配合した親油クリームを、下記の組成と調製法に従って調製した(実施例12〜14)。
実施例12 実施例13 実施例14
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
(A)
実施例1のエリスロセンタウリン 0.1 0.5 1
共変性シリコン(注2) 2 2 2
POE変性シリコン分散液(注3) − 2 −
スクワラン − − 10
デカメチルシクロペンタシロキサン 15 20 10
メチルポリシロキサン 5 2 3
長鎖分岐脂肪酸コレステリル(注4) − − 3
シリコンエラストマー分散液(注5) 5 2 −
(B)
硝酸アンモニウム 0.1 0.1 0.1
ナイアシン 0.1 − −
クリタケ抽出物(エタノール抽出) − 0.1 −
オレンジホモフルーツエキス(注6) − − 0.1
塩化ナトリウム 1 1 1
ジプロピレングリコール 5 5 5
濃グリセリン 5 5 5
ラフィノース 1 1 1
パラオキシ安息香酸メチル 0.3 0.3 0.3
精製水 残量 残量 残量
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
注2:ABIL EM90(ゴールドシュミット社製)
注3:シリコンBY22-008(東レダウコーニングシリコーン社製)
注4:YOFCO CLE-NH(日本精化社製)
注5:トレフィルE-500(東レダウコーニングシリコーン社製)
注6:果汁濃縮液(香栄興業社製)
(A)成分及び(B)成分をそれぞれ60℃に加熱溶解した後混合して、攪拌しつつ30℃まで冷却して、親油クリームを調製した。
Claims (5)
- スウェルチアマリンを含有するリンドウ科植物の抽出物を、β−グルコシダーゼにより酵素加水分解して得られる、加水分解物を配合することを特徴とする皮膚外用組成物。
- コラーゲン合成促進作用を有する皮膚外用組成物の製造のための、3,4−ジヒドロイソクマリン誘導体の使用。
- 3,4−ジヒドロイソクマリン誘導体をコラーゲン合成促進作用の有効成分として含有する皮膚外用組成物の製造のための、スウェルチアマリンを含有するリンドウ科植物の使用。
- スウェルチアマリンを含有するリンドウ科植物の抽出物を、β−グルコシダーゼにより酵素加水分解することを特徴とする、請求項4に記載の使用。
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