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JP2008098455A - 半導体装置 - Google Patents

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JP2008098455A
JP2008098455A JP2006279350A JP2006279350A JP2008098455A JP 2008098455 A JP2008098455 A JP 2008098455A JP 2006279350 A JP2006279350 A JP 2006279350A JP 2006279350 A JP2006279350 A JP 2006279350A JP 2008098455 A JP2008098455 A JP 2008098455A
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Seiji Yaegashi
誠司 八重樫
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Sumitomo Electric Device Innovations Inc
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Abstract

【課題】電子供給層と絶縁層との間の界面準位を低減させ、リーク電流やドレイン電流のコラプス等の抑制を可能とすること。
【解決手段】本発明は、基板(10)上に設けられたGaN電子走行層(12)と、電子走行層(12)上に設けられ2次元電子ガス(13)を電子走行層(12)に生成するAlGaN電子供給層(14)と、電子供給層(14)上に設けられたGaN層(20)と、GaN層(20)との間に絶縁膜(32)を介し設けられたゲート電極(34)と、を具備する半導体装置である。
【選択図】図1

Description

本発明は半導体装置に関し、特に、GaN系半導体を用いた半導体装置に関する。
窒化ガリウム(GaN)を含むGaN系半導体を用いた半導体装置は、高周波かつ高出力で動作するパワー素子として用いられている。特に、マイクロ波、準ミリ波、ミリ波等の高周波帯域において増幅を行うのに適した半導体装置として、高電子移動度トランジスタ(HEMT)等のFETの開発が進められている。なお、GaN系半導体とはGaおよびNを含む半導体であり、例えば、GaN、GaNとAlN(窒化アルミニウム)との混晶であるAlGaN、GaNとInN(窒化インジウム)との混晶であるInGaN、GaNとAlNとInNとの混晶であるAlInGaN等である。
ゲート電圧が0V以上でピンチオフするエンハンスメントモード(Eモード)のFETは、待機電圧を低減できるためスイッチング素子等に用いられている。また、EモードFETは、増幅器として使用する際、負電源が不要なため単一の電源を用い増幅器を形成できる。よって、回路の簡略化が可能となる。例えばGa[0001]方向に結晶成長されたGaN電子走行層、GaN電子走行層より電子親和力の小さいAlGaN電子供給層からなるGaN系半導体FETにおいては、AlGaNとGaNとの界面の歪に起因するピエゾ分極および結晶の対称性に起因する自発分極によりAlGaN/GaN界面のGaN側に2DEG(2 Dimention Electron Gas)が形成される。この2DEGをゲート電極で制御することによりFETとして機能する。このようなFETを例えばEモードとするためには2DEG濃度を小さくすることが求められるが、電子供給層を薄膜化してEモードを形成するとオン抵抗が高くなり高周波特性の劣化を招く。
そこで、特許文献1には、GaN系半導体FETにおいて電子供給層にリセス部を設けEモードを実現する技術が開示されている。
特開2006−32650号公報
電子供給層を薄膜化する場合には、電子供給層表面を薄膜化するあるいはリセス部を設けてゲート電極の領域のみ薄膜化する方法がある。例えば、リセス部を設けるなどして電子供給層を薄膜化すると、トンネリング現象等により電子供給層の見かけ上のショットキバリアが低くなる。このため、リーク電流(ゲートリーク電流)が増大する。よって、ゲート電圧を大きくした場合、ゲート電流が大きくなってしまう。このような課題を解決するため、電子供給層とゲート電極との間に絶縁層を設けMIS(Metal Insulator Semiconductor)構造とする方法がある。
しかしながら、AlGaN混晶からなる電子供給層上に直接絶縁層を形成すると、電子供給層と絶縁層との界面に界面準位が形成される。これにより、例えばリーク電流やドレイン電流のコラプス(減少)等の現象が生じ電気的特性が劣化してしまう。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、電子供給層と絶縁層との間の界面準位を低減させ、リーク電流やドレイン電流のコラプス等の抑制が可能な半導体装置を提供することを目的とする。
本発明は、基板上に設けられたGaN電子走行層と、前記電子走行層上に設けられ2次元電子ガスを前記電子走行層に生成するAlGaN電子供給層と、前記電子供給層上に設けられたGaN層と、前記GaN層との間に絶縁膜を介し設けられたゲート電極と、を具備することを特徴とする半導体装置である。本発明によれば、電子供給層と絶縁膜との間にGaN層が設けられている。これにより、電子供給層と絶縁層と間に界面準位が形成されることを抑制することができる。よって、ゲート電極のリーク電流やコラプス等を抑制することができる。
上記構成において、前記前記半導体装置はエンハンスメントモードである構成とすることができる。この構成によれば、電子供給層の薄膜化が求められオン抵抗や高周波特性の低下が生じ易いエンハンスメントモードにおいて、オン抵抗や高周波特性の低下すること抑制することができる。
上記構成において、前記絶縁膜は、窒化シリコン膜、酸化シリコン膜、窒化アルミニウム膜および酸化アルミニウム膜のいずれかである構成とすることができる。また、上記構成において、前記基板は、Si、SiC、サファイアおよびGaNのいずれかである構成とすることができる。
上記構成において、前記電子供給層はリセス部を有し、該リセス部上に接し前記GaN層、前記絶縁膜および前記ゲート電極が順次設けられてなる構成とすることができる。この構成によれば、リセス部の電子供給層を薄膜化できる。よって、オン抵抗を低くし高周波特性を改善することができる。さらに、リセス部の底面の電子供給層と絶縁層との間に界面準位が形成されることを抑制することができ、リーク電流やコラプス等を抑制することができる。
上記構成において、前記GaN層は、前記リセス部に沿った面上に設けられ、前記リセス部に沿った面の前記GaN層上に前記絶縁膜および前記ゲート電極が順に設けられている構成とすることができる。この構成によれば、リセス部の側面の電子供給層と絶縁層との間に界面準位を抑制することができる。
上記構成において、前記電子供給層上に前記GaN層を挟み設けられたスペーサ層を具備し、前記GaN層を露出するリセス部が前記スペーサ層に設けられ、前記GaN層上に前記絶縁膜および前記ゲート電極が順に設けられてなる構成とすることができる。この構成によれば、GaN層を再成長する場合に比べ製造コストを削減することができる。
前記リセス部に沿った面上に設けられた別のGaN層を具備し、前記リセス部に沿った面の前記別のGaN層上に前記絶縁膜および前記ゲート電極が順に設けられている構成とすることができる。この構成によれば、リセス部の側面のスペーサ層と絶縁層との間の界面準位を抑制することができる。
上記構成において、前記電子供給層表面に設けられたGaNキャップ層を具備する構成とすることができる。また、前記スペーサ層表面に設けられたGaNキャップ層を具備する構成とすることができる。これらの構成によれば、リーク電流やコラプス等を一層抑制することができる。
上記構成において、前記GaN層は、N型またはP型である構成とすることができる。また、上記構成において、前記別のGaN層は、N型またはP型である構成とすることができる。
本発明によれば、電子供給層と絶縁層との間の界面準位を低減させ、リーク電流やドレイン電流のコラプス等を抑制することができる。
以下、本発明の実施例を図面を参照に説明する。
実施例1はリセス部にGaN層を再成長する例である。図1(a)を参照に、c−サファイア基板10上に電子走行層12として膜厚が例えば2.0μmのi−GaNを形成する。電子走行層12上に電子供給層14として膜厚が例えば30nmのi−Al0.25Ga0.75Nを形成する。電子走行層12および電子供給層14は、MOVPE(Metal Organic Vapor Phase Epitaxy)法またはMOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition)法を用いGa面[0001]方向に成膜する。サファイア基板10はGaN系半導体が形成できる基板であればよく、SiC(炭化シリコン)基板、(111)面のSi(シリコン)基板でもよい。電子走行層12と電子供給層14との界面の歪に起因するピエゾ分極および結晶の対称性に起因する自発分極により電子走行層12の電子供給層14との界面には2次元電子ガス(2DEG)13が形成される。このように、電子供給層14は電子走行層12に2次元電子ガスを生成させる。これにより、基板10上に設けられた電子走行層12と、電子走行層12上に設けられた電子供給層14と、を有する半導体基板28が完成する。
図1(b)を参照に、半導体基板28の電子供給層14および電子走行層12の上部を例えばBCl/Cl等の塩素系ガスを用いドライエッチングする。これにより素子分離領域31を形成する。なお、イオン注入法を用い素子分離領域を形成してもよい。電子供給層14を例えば塩素系ガスを用いドライエッチングし、電子供給層14に深さ約20nmのリセス部30を形成する。電子供給層14の膜厚は例えば10nmから50nm、リセス部30の電子供給層14の膜厚は例えば3nmから10nmとすることが好ましい。
図1(c)を参照に、リセス部30の底面および側面並びに電子供給層14上にN型のGaN層20をMOCVD法を用い再成長する。GaN層20の膜厚は例えば10nmとし、キャリア濃度が例えば3×1018cm−3となるようにSiがドープされている。GaN層20の膜厚は例えば1nmから15nmであることが好ましい。GaN層20上に全面に渡り絶縁膜32として例えば膜厚が約20nmの酸化シリコン膜をCVD法を用い形成する。絶縁膜32の膜厚は例えば10nmから100nmであることが好ましい。絶縁膜32として、窒化シリコン膜、酸化アルミニウム膜、窒化アルミニウム膜等を用いることもできる。
図1(d)を参照に、ソース電極36およびドレイン電極38を形成すべき絶縁膜32、GaN層20および電子供給層14の一部を除去し、電子供給層14上にソース電極36およびドレイン電極38としてTi(チタン)/Au(金)を蒸着法およびリフトオフ法を用い形成する。ソース電極36およびドレイン電流38としてはTi/Al(アルミニウム)等を用いることもできる。リセス部30の絶縁膜32上にゲート電極34としてNi(ニッケル)/Auを蒸着法およびリフトオフ法を用い形成する。つまり、ゲート電極34はGaN層20との間に絶縁膜32を介して設けられる。ゲート電極34としてはNi/AlやTa(タンタル)/Au等を用いることもできる。以上により実施例1に係るFETが完成する。
実施例1は、リセス型のMIS構造からなるEモードFETである。電子供給層14にリセス部30を設けるのは、EモードFETを実現するものであるが、電子供給層14の薄膜化は電子走行層12側の界面に供給される2DEG13を低下させるためオン抵抗や高周波特性の低下を招く。そのため、ゲート電極34と電子供給層14との間に絶縁膜32を設けた。しかしながら、電子供給層14と絶縁膜32との間に界面準位が形成され、リーク電流やコラプス等の課題が発生する。そこで、電子供給層14と絶縁膜32との間にGaN層20を設ける。これにより、電子供給層14と絶縁膜32と間に界面準位が形成されることを抑制することができる。よって、ゲート電極34のリーク電流やコラプス等を抑制することができる。
また、ゲート電極34直下のリセス部30の底面の電子供給層14と絶縁膜32と間にGaN層20を設けている。つまり、電子供給層14はリセス部30を有し、リセス部30に接しGaN層20、絶縁膜32およびゲート電極34が順次設けられている。リセス部30を設けることにより、リセス部30の電子供給層14を薄膜化できる。よって、オン抵抗を低くし高周波特性を改善することができる。さらに、リセス部30の底面の電子供給層14と絶縁膜32と間に界面準位が形成されることを抑制することができる。よって、ゲート電極34のリーク電流やコラプス等を抑制することができる。
さらに、リセス部30の側面の電子供給層14と絶縁膜32との間にもGaN層20が形成されている。つまり、GaN層20は、リセス部30に沿った面(リセス部30の側面および底面)上に設けられ、リセス部に沿った面のGaN層20上に絶縁膜32およびゲート電極34が順に設けられている。このため、リセス部30の側面の電子供給層14と絶縁膜32との間の界面準位も抑制できる。このため、例えば実施例4と比較し、リセス部30の側面の界面準位に起因したリーク電流やコラプス等を抑制することができる。
さらに、ゲート電極34とソース電極36およびドレイン電極38との間の電子供給層14表面上にN型GaNキャップ層としてN型GaN層20が設けられている。ゲート電極34とソース電極36およびドレイン電極38との間の電子供給層14上にP型GaN層が形成された場合、リセス部30直下以外の2DEG13の濃度が減少してしまう。このため、gm等が減少してしまう。実施例1においては、ゲート電極34とソース電極36およびドレイン電極38との間の電子供給層14上に形成されたGaN層がN型GaN層のため、gmの減少を抑制することができる。ゲート電極34とソース電極36およびドレイン電極38との間の界面に界面準位は、ゲート電極34とソース電極36およびドレイン電極38との間のリーク電流やコラプス等の一因ともなっている。よって、コラプス等を一層抑制することができる。
実施例2以降に、電子供給層と絶縁膜との間にGaN層を設ける各種例を示す。実施例2はリセス部内に選択的にGaN層を形成する例である。図2(a)を参照に、図1(a)の後、電子供給層14上にマスク層33として酸化シリコン膜をCVD法を用い形成する。リセス部30を形成すべき領域のマスク層33を除去する。マスク層33をマスクに電子供給層14をエッチングし、リセス部30を形成する。なお、図1(b)で説明した素子分離領域31については、以降図示せず説明を省略する。
図2(b)を参照に、マスク層33をマスクにリセス部30の底面および側面にN型のGaN層22をMOCVD法を用い選択成長する。マスク層33はGaN層22が形成されない層であることが好ましく、例えば窒化シリコン膜、酸化チタン膜等を用いることができる。
図2(c)を参照に、GaN層22上およびマスク層33上に絶縁膜32として酸化シリコン膜をCVD法を用い形成する。図2(d)を参照に、実施例1と同様にゲート電極34、ソース電極36およびドレイン電極38を形成する。このように、GaN層22はリセス部30に沿った面に選択的に形成することもできる。この構成により、リセス部30底面および側面の電子供給層14と絶縁膜32との界面準位を抑制することができる。
実施例3は選択成長されたGaN層としてP型GaN層を用いる例である。図3を参照に、実施例2の図2(d)に対し、N型GaN層22がP型GaN層23に置き換わっている。その他の構成は実施例2と同じであり説明を省略する。P型GaN層23としては、例えばキャリア濃度が例えば3×1018cm−3となるようにMgがドープされている。
実施例3によれば、ゲート電極34と電子供給層14との間の界面準位を低減できるとともにゲート電極34と2DEG13との間にP型GaN層23が形成されているため、ゲート電極34の直下の2DEG13の濃度が低下し、Eモードを簡単に実現することができる。
また、ゲート電極34直下以外の電子供給層14や電子走行層12にはP型領域が形成されていない。つまりP型GaN層23はリセス部30の底面および側面に選択的に形成されている。このため、ゲート電極34直下以外の2DEG13の濃度は低下することがない。よって、相互コンダクタンス(gm)等の特性を劣化させることなくEモードを実現することができる。これは、電子走行層12のコンダクションバンドが正に移動することで、Vthが正となるためである。
実施例2および実施例3のように、リセス部30に沿った面上に設けられたGaN層は、リセス部30内に選択的に設けることもできる。また、リセス部30に沿った面上に設けられたGaN層はN型GaN層22またはP型GaN層23とすることもできる。
実施例4は電子供給層上にGaN層を挟みスペーサ層が設けられた例である。図4(a)を参照に、実施例1の図1(a)と同様に基板10上に電子走行層12を形成した後、電子走行層12上にi−AlGaN層からなる電子供給層15を形成する。電子供給層15上にN型GaN層26を形成する。GaN層26上にi−AlGaN層からなるスペーサ層16を形成する。スペーサ層16上にN型GaNからなるキャップ層18を形成する。これらの層はMOVPE法またはMOCVD法を用い形成する。また、N型GaN層26およびキャップ層18のN型キャリア濃度は例えば3×1018cm−3である。以上により、基板10上に設けられた電子走行層12と、電子走行層12上に設けられた電子供給層15と、電子供給層15上に設けられたGaN層26と、GaN層26上に設けられたスペーサ層16とスペーサ層16上に設けられたキャップ層18と、を有する半導体基板29が完成する。
図4(b)を参照に、半導体基板29のGaN層26に達するリセス部30を形成する。図4(c)を参照に、リセス部30の底面、すなわちGaN層26の上、リセス部30の側面およびキャップ層18上に絶縁膜32として酸化シリコン膜をCVD法を用い形成する。図4(d)を参照に、実施例1と同様に、ゲート電極34、ソース電極36およびドレイン電極38を形成する。以上により、実施例4に係るFETが完成する。
実施例4によれば、図4(a)のように、電子供給層15とスペーサ層16との間にGaN層26を形成する。図4(b)のように、GaN層26に達するようにリセス部30を形成する。つまり、スペーサ層16にGaN層26を露出するリセス部30が設けられる。これにより、実施例1のように製造コストの大きいGaN層22の再成長を行う必要がない。よって、製造コストを削減することができる。また、実施例1と同様に、スペーサ層16と絶縁膜32との間にN型GaNキャップ層18が設けられているため、スペーサ層16と絶縁膜32との間の界面準位を低減させることができる。よって、界面準位に起因したリーク電流やコラプス等を抑制することができる。
実施例5は電子供給層上にP型GaN層を挟みスペーサ層が設けられた例である。図5を参照に、実施例4の図4(d)に対し、N型GaN層26がP型GaN層27に置き換わっている。ソース電極36およびドレイン電極38は2DEG13とオーミックコンタクトするためP型GaN層27を貫通するように形成されることが好ましい。その他の構成は実施例4と同じであり説明を省略する。
実施例5によれば、実施例3と同様に、簡単にEモードを実現することができる。さらに、ゲート電極34とソース電極36およびドレイン電極38との間のスペーサ層16と絶縁膜32との間にN型GaNキャップ層18が形成されている。つまり、スペーサ層16表面にGaNキャップ層18が設けられている。このため、界面準位に起因したリーク電流やコラプス等を一層抑制することができる。
実施例4および実施例5のように、電子供給層14上とスペーサ層16との間のGaN層はN型GaN層26でもよいしP型GaN層27でもよい。
実施例6は電子供給層内に第1GaN層を設け、かつリセス部に第2GaN層が再成長された例である。図6(a)を参照に、実施例4の図4(a)の後、キャップ層18上にマスク層33として酸化シリコン膜を形成し、リセス部30を形成すべき領域のマスク層33を除去する。マスク層33をマスクにキャップ層18およびスペーサ層16をエッチングし、第1GaN層26a(N型GaN層)に達するリセス部30を形成する。
図6(b)を参照に、マスク層33をマスクにリセス部30の底面および側面に選択的に第2GaN層22a(別のGaN層)を形成する。第2GaN層22aおよびマスク層33上に絶縁膜32を形成する。図6(c)を参照に、ゲート電極34、ソース電極36およびドレイン電極38を形成する。以上により実施例6に係るFETが完成する。
実施例6によれば、GaN層として、電子供給層内に形成された第1GaN層26a(GaN層)とリセス部30に沿った面(リセス部30の底面および側面)上に再成長された第2GaN層22a(別のGaN層)とを有する。これにより、実施例4に対し、リセス部30の側面にも第2GaN層22aが形成されているため、リセス部30側面の界面準位に起因したコラプス等を抑制することができる。
実施例7は第1GaN層がN型GaN層で第2GaN層がP型GaN層の例である。図7を参照に、実施例6の図6(c)に対し、第2GaN層22aがP型の第2GaN層23a(別のGaN層)に置き換わっている。その他の構成は実施例6と同じであり説明を省略する。
実施例7によれば、ゲート直下にP型GaN層27が形成されているため、簡単にEモードを実現すことができる。さらに、リセス部30の底面、側面、ゲート電極34とソース電極36およびドレイン電極38との間の絶縁膜32またはマスク層33と接する半導体層はN型GaN層のため、界面準位に起因したリーク電流やコラプス等を一層抑制することができる。
実施例6および実施例7のように、リセス部30に沿った面(リセス部30の底面および側面)上に設けられた別のGaN層はN型の第2GaN層22aでもよいしP型の第2GaN層23aでもよい。また、スペーサ層16表面にGaNキャップ層18が設けられている。これにより、界面準位に起因したリーク電流やコラプス等を一層抑制することができる。
実施例1から実施例7において、電子走行層12はGaN層、電子供給層14、15およびスペーサ層16はAlGaN層を例に説明した。電子走行層12はGaN系半導体、電子供給層14、15およびスペーサ層16は電子走行層12より電子親和力が小さくGaNと異なるGaN系半導体であればよい。電子供給層14、15およびスペーサ層16が電子走行層12より電子親和力が小さいことにより電子走行層12内に2DEG13を形成することができる。また、電子供給層14、15およびスペーサ層16がGaNと異なるGaN系半導体層であることにより、絶縁膜32との間に界面準位が形成されやすい。よって、GaN層20、22、22a、23、23a、26または27を設けることが用いることが有効である。
GaN系半導体の電子親和力を小さくするためにはGaN系半導体にAlを含むことが多い。しかし、電子供給層としてAlを含むGaN系半導体を用いた場合、絶縁膜32との間に界面準位が形成されやすい。よって、この場合、本発明を適用することが特に有効である。さらに、酸化シリコン膜や酸化アルミニウム膜等の酸化膜は窒化シリコン膜や窒化アルミニウム膜等の窒化膜に比べエネルギギャップが大きい。このため、酸化膜を絶縁膜32として用いることにより、ゲートのリーク電流を低減させることができる。しかし、Alを含むGaN系半導体上に酸化膜を形成した場合、酸化膜中の酸素とGaN系半導体中のAlとが結合し、界面準位が形成されやすい。よって、この場合、本発明を適用することが特に有効である。
以上、発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
図1(a)から図1(d)は実施例1に係るFETの製造工程を示す断面図である。 図2(a)からび図2(d)は実施例2に係るFETの製造工程を示す断面図である。 図3は実施例3に係るFETの断面図である。 図4(a)から図4(d)は実施例4に係るFETの製造工程を示す断面図である。 図5は実施例5に係るFETの断面図である。 図6(a)から図6(c)は実施例6に係るFETの製造工程を示す断面図である。 図7は実施例7に係るFETの断面図である。
符号の説明
10 基板
12 電子走行層
13 2DEG
14 電子供給層
15 電子供給層
16 スペーサ層
18 キャップ層
20 GaN層
22 N型GaN層
22a 第2GaN層
23 P型GaN層
26 N型GaN層
26a 第1GaN層
27 P型GaN層
30 リセス部
32 絶縁膜
33 マスク層
34 ゲート電極
36 ソース電極
38 ドレイン電極

Claims (12)

  1. 基板上に設けられたGaN電子走行層と、
    前記電子走行層上に設けられ2次元電子ガスを前記電子走行層に生成するAlGaN電子供給層と、
    前記電子供給層上に設けられたGaN層と、
    前記GaN層との間に絶縁膜を介し設けられたゲート電極と、を具備することを特徴とする半導体装置。
  2. 前記前記半導体装置はエンハンスメントモードであることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  3. 前記絶縁膜は、窒化シリコン膜、酸化シリコン膜、窒化アルミニウム膜および酸化アルミニウム膜のいずれかであることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  4. 前記基板は、Si、SiC、サファイアおよびGaNのいずれかであることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  5. 前記電子供給層はリセス部を有し、
    該リセス部上に接し前記GaN層、前記絶縁膜および前記ゲート電極が順次設けられてなることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  6. 前記GaN層は、前記リセス部に沿った面上に設けられ、前記リセス部に沿った面の前記GaN層上に前記絶縁膜および前記ゲート電極が順に設けられていることを特徴とする請求項5記載の半導体装置。
  7. 前記電子供給層上に前記GaN層を挟み設けられたスペーサ層を具備し、
    前記GaN層を露出するリセス部が前記スペーサ層に設けられ、前記GaN層上に前記絶縁膜および前記ゲート電極が順に設けられてなることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  8. 前記リセス部に沿った面上に設けられた別のGaN層を具備し、
    前記リセス部に沿った面の前記別のGaN層上に前記絶縁膜および前記ゲート電極が順に設けられていることを特徴とする請求項7記載の半導体装置。
  9. 前記電子供給層表面に設けられたGaNキャップ層を具備することを特徴とする請求項5記載の半導体装置。
  10. 前記スペーサ層表面に設けられたGaNキャップ層を具備することを特徴とする請求項7記載の半導体装置。
  11. 前記GaN層は、N型またはP型であることを特徴とする請求項5記載の半導体装置。
  12. 前記別のGaN層は、N型またはP型であることを特徴とする請求項8記載の半導体装置。
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