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JP2008096005A - 空気調和機 - Google Patents

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JP2008096005A
JP2008096005A JP2006276233A JP2006276233A JP2008096005A JP 2008096005 A JP2008096005 A JP 2008096005A JP 2006276233 A JP2006276233 A JP 2006276233A JP 2006276233 A JP2006276233 A JP 2006276233A JP 2008096005 A JP2008096005 A JP 2008096005A
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JP
Japan
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blower fan
indoor
air conditioner
temperature
fan
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JP2006276233A
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Inventor
Daisuke Kawazoe
大輔 川添
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

【課題】送風ファンに発生するカビを抑制することができ、不快なカビおよびカビに由来する臭気を飛散することがなく快適に使用できる空気調和機を提供する。
【解決手段】導電性を有する室内送風ファン11と、室内送風ファン11へ通電させる通電手段23とを備え、通電手段23により室内送風ファン11に通電することにより室内送風ファン11の温度を昇温できる構成としたもので、室内送風ファン11の温度を上昇させ、室内送風ファン11の表面温度が設定温度40℃以上となるように調整し、その状態を所定時間10分継続させることにより、室内送風ファン11と共に室内機2内を速やかに乾燥してカビの成長を抑制することができるものである。
【選択図】図3

Description

本発明は空気調和機に関するものであり、さらに詳しくは室内機の送風ファンに発生しやすいカビの抑制に関するものである。
空気調和機は、被空調室内の温度および湿度の調節を行い、居住者にとって快適な環境を維持すべく使用されている。
例えば、冷房運転時や除湿運転時には室内空気中に含まれる水分が蒸発器として作用する室内熱交換器に結露し、ドレン水として屋外に排出されて室内の湿度を低下させ、更に温度を低下させる。このとき室内熱交換器には結露水が付着するが、冷房運転や除湿運転を停止させた後においても室内熱交換器に結露した水分は短時間には蒸発しないために室内機内部はかなり高湿度に維持されることとなり、カビや細菌類が室内機内部に繁殖し易くなる。
その後再び運転を開始すると、室内機内部に繁殖したカビや細菌類およびこれらに由来する臭気が吹き出されてくるために、室内機から異臭がしたりカビの胞子などのアレルゲンが放出されたりして、人体に不快感を与えるなどの問題があった。
このような問題の対策として、冷房運転後に室内機内部を乾燥させる機能を持った空気調和機の技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
この従来例の空気調和機では、冷房運転後または除湿運転後に水切り運転指示手段により室内熱交換器に付着した水分を流出させる水切り運転を行い、その後、乾燥運転指示手段により暖房運転させ室内熱交換器の乾燥運転を行い、熱交換器に付着した水分を効率良く除去しようとしていた。
特開平11−159832号公報
しかしながら、上記従来の構成では、冷房運転後に、まず水切り運転により水分を流出し、その後暖房運転により乾燥させることにより熱交換器に結露した水分を除去するものであるが、冷房運転乃至は除湿運転中に熱交換器から飛散するなどして送風ファンに付着した結露水は蒸発に時間を要して十分に除去できないという問題点があった。また、暖房空気の循環では空気調和機の室内熱交換器、ドレンパンおよびドレンホースなどを完全に乾燥させることは困難であるため、暖房運転終了後には再び湿度が上昇し、特に送風ファン表面で好湿性のカビが繁殖するに適した条件となっていた。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、導電性を有する送風ファンへ通電することにより送風ファンの温度を昇温できる構成としたもので、温度上昇による効果的な乾燥と共に、ヒートショックでカビの菌糸の成長を抑制し、快適に使用できる空気調和機の提供を目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の空気調和機は、導電性を有する送風ファンと、前記送風ファンへ通電させる通電手段とを備え、前記通電手段により前記送風ファンに通電することにより前記送風ファンの温度を昇温できる構成としたものである。送風フ
ァン自体が温度上昇して効果的に乾燥すると共にヒートショックを与えることによって、送風ファン表面に付着したカビ胞子の発芽、および菌糸の成長を抑制することが可能となる。
本発明の空気調和機は、送風ファンに発生するカビを抑制することができ、不快なカビおよびカビに由来する臭気を飛散することがなく、快適に使用できる空気調和機を提供することができる。
第1の発明は、導電性を有する送風ファンと、前記送風ファンへ通電させる通電手段とを備え、前記通電手段により前記送風ファンに通電することにより前記送風ファンの温度を昇温できる構成の空気調和機としたものである。送風ファン自体が温度上昇して効果的に乾燥すると共にヒートショックを与えることによって、送風ファン表面に付着したカビ胞子の発芽、および菌糸の成長を抑制することができ、不快なカビおよびカビに由来する臭気を飛散することがなく、快適に使用できる空気調和機とすることができる。
第2の発明は、特に、第1の発明において、送風ファンの表面温度を40℃以上に昇温できる構成としたもので、これにより、効果的に乾燥すると共に効率的かつ確実にヒートショックを与えることができ、例えば1日10分程度の加熱でもカビの菌糸の成長を抑制することができる。
第3の発明は、特に、第1あるいは第2の発明の送風ファンを、導電性金属で構成したもので、特別の処理を必要せず容易に導電性を有する送風ファンとすることができる。
第4の発明は、特に、第1あるいは第2の発明の送風ファンを、導電性樹脂で形成したもので、通常の樹脂による形成行程と比較しても特別の処理を必要せず容易に導電性を有する送風ファンとすることができる。すなわち、空気調和機の送風ファンは樹脂製が一般的であるが、従来の設備をそのまま用いて生産することができる。
第5の発明は、特に、第1あるいは第2の発明の送風ファンの表面に、導電性のメッキ処理を施したものである。従来使用していた通常の送風ファンに後処理としてメッキ加工を施すだけで、そのまま導電性を有する送風ファンとすることができ、容易に生産することができる。また、送風ファンの表面のみに電流が流れるため、温度上昇させたい送風ファン表面のみを効率的に加温することができる。
第6の発明は、特に、第1あるいは第2の発明の送風ファンの表面に、導電性塗料でコーティング処理を施したものである。従来使用していた通常の送風ファンに後処理として導電性塗料のコーティングを施すだけで、そのまま導電性を有する送風ファンとすることができ、容易に生産することができる。また、送風ファンの表面のみに電流が流れるため、温度上昇させたい送風ファン表面のみを効率的に加温することができる。
第7の発明は、前記送風ファンをクロスフローファンとするものであり、送風ファンとしては長尺で通電させることに適した形状であると共に、全体を均等に温度上昇させることが可能である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態)
図1は、周知の一般的な分離形壁掛けタイプ空気調和機の冷凍サイクル図である。図1において、室外機1と室内機2が配管により接続されてヒートポンプ式の冷凍サイクルを構成している。室外機1には圧縮機3と、冷媒の流れを切換える四方弁4と、室外熱交換器5および膨張弁6とが設けられ、また室内機2には室内熱交換器7が設けられて順次配管接続されている。
冷房運転時には圧縮機3から吐出された冷媒は、四方弁4、室外熱交換器5、膨張弁6、室内熱交換器7と流れ、再び四方弁4を経由して圧縮機3に吸入される。また、暖房運転時には圧縮機3から吐出された冷媒は、四方弁4、室内熱交換器7、膨張弁6、室外熱交換器5と流れ、再び四方弁4を経由して圧縮機3に吸入される。
図2は、本発明の実施の形態における空気調和機の室内機の断面図である。図2において、室内機2は、台枠8とフアンケース9により構成される室内風路10に室内熱交換器7とクロスフローファンの室内送風ファン11を配置して構成される。冷房運転時あるいは暖房運転時には、室内送風ファン11により吸入グリル13から吸入された室内空気は、室内熱交換器7を通過して吹出口14から冷風あるいは暖風を居住空間である室内に吹き出して冷房運転あるいは暖房運転が実施されるものである。
また本発明の実施の形態における空気調和機の制御装置は、図2に示すように室内機2の内部に配置される本体制御装置12と、本体制御装置12に信号を発信して空気調和機の運転操作を行うリモコン15により構成される。
図3は、本発明の実施の形態における空気調和機の室内送風ファンの通電模式図、図4は本発明の実施の形態における通電手段の制御ブロック図である。図3に示すように、室内送風ファン11は一方の端部にモータ20が接続されて駆動力を得るようになっており、室内送風ファン11の他端は軸受け21で支持されている。ここで室内送風ファン11はモータ20側から軸受け21側にわたって全体的に導電性を有するもので、例えば導電性樹脂で形成されている。またモータ20のシャフト20aおよび軸受け21側のファンシャフト11aには昇温電源22が摺動可能に接続されている。室内送風ファン11に通電するための昇温電源22の接続の方法としては、これらのシャフトに限らず、室内送風ファン11(クロスフローファン)の端板11bや、導電性があれば軸受け21などでも良い。
また、図4に示すように本体制御装置12に内蔵されている通電指示手段12aにより、昇温電源22からの電力供給の有無および電圧を調整できるようになっている。通電指示手段12aから昇温電源22への指示に基づき、室内送風ファン11に通電させることで、室内送風ファン11の温度を上昇あるいは自在に調整できるようになっている。通電手段23は、室内送風ファン11に通電させるためのこれらの構造および制御の全体を示す。ここでは、室内送風ファン11をクロスフローファンとするものである。クロスフローファンは送風ファンとしては長尺で通電させることに適した形状であると共に、全体をほぼ均等に温度上昇させることが可能である。
以上のように構成された空気調和機の動作、作用について説明する。通常空気調和機は、使用者がリモコン15を操作し冷房運転乃至は除湿運転を実施すると、室内機2内は室内熱交換器7が蒸発器として機能して低温となり、室内熱交換器7の表面に結露するので、春先から秋口までの冷房期間中の室内機2内は湿度が高く保たれる状態が続いてカビの生長に適した環境となる。
カビの胞子は通常100μm以下で空気中に浮遊している。室内機2に空気と共に吸入されたカビ胞子は室内機2の内部に配置された室内風路10、室内熱交換器7および室内
送風ファン11等に静電気またはオイルミスト等の汚れと共に付着する。室内機2内の冷房期間中の相対湿度は運転中でほぼ100%、停止中でも90%以上を長時間保っている。カビの生長速度は温度や湿度により大きく変化するが、一般に温度としては20℃〜30℃、湿度は70%以上でこれらの値が高いほどカビの生長速度は速い。そのため室内機2内ではカビの胞子の発芽、菌糸の生長、胞子の再生産が起こり室内機2内がカビ汚染されやすい。特にカビ汚染されやすい部分は熱交換器7、室内送風ファン11などの湿度の高くなりやすい部分である。室内送風ファン11がクロスフローファンの場合には、カビが生長するとそのブレード間で生長を重ねて、ついには室内送風ファン11のブレード間を塞ぎ室内機2から風が出ないようにしてしまうこともある。なお室内機2内で生長し易いカビは通常の室内に広く存在する好湿性のカビ、例えばCladosporiumやAltanaria、Aspergillusなどである。
そこで本発明の空気調和機は、例えば冷房運転中に使用者がリモコン15を操作するなどして空気調和機の冷房運転の終了を指示する際、停止信号を受けると同時に自動的に通電指示手段12aから電源22へ電力供給を指示し室内送風ファン11を通電させる。これにより、室内送風ファン11の温度を上昇させ、室内送風ファン11の表面温度が設定温度Ts℃以上となるように調整し、その状態を所定時間M分継続させる。こうすることにより、室内送風ファン11と共に室内機2内を速やかに乾燥してカビの成長を抑制することができる。
図5は、本発明の実施の形態における空気調和機のカビ抑制効果を示す特性図で、Altanariaについて今回の空気調和機の効果を確認したものである。試験方法は約30℃の環境の部屋にて、1日1回の約3時間程度の冷房運転をし、続いて室内送風ファン11自体を通電により昇温して10分間40℃および60℃になるように行った。なお、このカビの成長性の評価には環境生物学研究所製「カビセンサー」を室内送風ファン11の表面にセットして使用し、試験後の顕微鏡写真から菌糸長を測定し成長速度を求めた。
Altanariaは、1日目は室内送風ファン11の昇温の有無にかかわらず発芽し、昇温していないリファレンスは6日目に2000μm近くまで菌糸が成長した。一方、室内送風ファン11を昇温した場合は40℃および60℃にかかわらず600μm以下に菌糸の成長が抑えられている。また、40℃、60℃のいずれにおいても成長速度の差は大差ない結果が得られた。設定温度Ts℃は省エネ性を考えると低温である方が好ましいが、少なくとも40℃以上であれば菌糸の成長を抑制することができるといえ、また、温度上昇を維持する時間M分は10分程度あれば十分であると考えられる。ただし、これに限定するものではなく、必要に応じて変更してよいのはいうまでもない。
以上の確認実験から、空気調和機の冷房運転終了後、自動的に室内送風ファン11を通電させ、室内送風ファン11の温度を上昇させることが、カビの生長抑制に効果があることがわかる。
本実施の形態では、導電性を有する室内送風ファン11を導電性樹脂で成型した場合について説明したが、例えば金属などの各種導電性の材料で構成してもよく、また絶縁体材料で成型されたファンの表面にメッキ処理や導電性塗料のコーティング処理を行って導電性を持たせてもよい。また、それらの導電性の材料は、通電に対して発熱、昇温しやすい材料であるほど省エネ性の面から好適なのはもちろんのことである。
本発明の空気調和機は、導電性を有する送風ファンと、前記送風ファンへ通電させる通電手段を備え、通電させることにより前記送風ファンの温度を昇温させ、カビの繁殖を抑制することが可能となるので、壁掛け式ルームエアコンのみならずウィンド型やダクト型
などの各種空気調和機をはじめ、筐体が多湿環境となる除湿器や加湿器、および換気扇や扇風機などの各種の送風機の用途にも適用できる。
本発明の実施の形態における空気調和機の冷凍サイクル図 本発明の実施の形態における空気調和機の室内機の断面図 本発明の実施の形態における空気調和機の室内送風ファンの通電模式図 本発明の実施の形態における空気調和機の通電手段の制御ブロック図 本発明の実施の形態における空気調和機のカビ抑制効果を示す特性図
符号の説明
1 室外機
2 室内機
7 室内熱交換器
10 室内風路
11 室内送風ファン
11a ファンシャフト
11b 端板
12 本体制御装置
12a 通電指示手段
20 モータ
20a モータシャフト
21 軸受け
22 昇温電源
23 通電手段

Claims (7)

  1. 導電性を有する送風ファンと、前記送風ファンへ通電させる通電手段とを備え、前記通電手段により前記送風ファンに通電することにより前記送風ファンの温度を昇温できる構成としたことを特長とする空気調和機。
  2. 送風ファンの表面温度を40℃以上に昇温できる構成としたことを特徴とする請求項1に記載の空気調和機。
  3. 送風ファンを導電性金属で構成したことを特徴とする請求項1または2に記載の空気調和機。
  4. 送風ファンを導電性樹脂で形成したことを特徴とする請求項1または2に記載の空気調和機。
  5. 送風ファンの表面に導電性のメッキ処理を施したことを特徴とする請求項1または2に記載の空気調和機。
  6. 送風ファンの表面に導電性塗料でコーティング処理を施したことを特徴とする請求項1または2に記載の空気調和機。
  7. 送風ファンはクロスフローファンであることを特徴とする請求項1から6のうちいずれか一項に記載の空気調和機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013100982A (ja) * 2013-01-10 2013-05-23 Mitsubishi Electric Corp 空気調和装置
WO2018235215A1 (ja) * 2017-06-22 2018-12-27 三菱電機株式会社 熱交換器、冷凍サイクル装置および空気調和機

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