JP2008095699A - Control apparatus for multi-cylinder internal combustion engine - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は多気筒内燃機関の制御装置に関する。 The present invention relates to a control device for a multi-cylinder internal combustion engine.
従来、気筒間ばらつきを抑制するようにした多気筒内燃機関の制御装置が知られている。この種の多気筒内燃機関の制御装置の例としては、例えば特許文献1に記載されたものがある。特許文献に記載された多気筒内燃機関の制御装置では、空燃比センサの出力値に基づいて複数気筒のうちのどの気筒の空燃比がいくつであるかを算出し、各気筒のバルブリフト量を制御することにより、気筒間の空燃比のばらつきが抑制されている。
2. Description of the Related Art Conventionally, a control apparatus for a multi-cylinder internal combustion engine that suppresses variation among cylinders is known. An example of a control device for this type of multi-cylinder internal combustion engine is disclosed in
ところが、特許文献1に記載された多気筒内燃機関の制御装置のように空燃比センサの出力値に基づいて複数気筒のうちのどの気筒の空燃比がいくつであるかが算出され、各気筒のバルブリフト量が制御されると、気筒間の空燃比のばらつきが抑制されるものの、気筒間の燃料噴射量のばらつきが存在する場合には気筒間のトルクのばらつきが生じてしまい、脈動が生じてしまうおそれがあった。一方、特許文献1に記載された多気筒内燃機関の制御装置では、気筒間の空燃比のばらつきが抑制されても気筒間のトルクのばらつきが生じてしまうおそれがあることが考慮されていない。従って、特許文献1に記載された多気筒内燃機関の制御装置によっては、気筒間の空燃比のばらつきが抑制されるものの気筒間のトルクのばらつきが生じてしまう状況を回避することができないおそれがあった。
However, as in the control device for a multi-cylinder internal combustion engine described in
更に特許文献1に記載された多気筒内燃機関の制御装置では、バルブリフト量を制御することにより気筒間の空燃比のばらつきが抑制されているものの、特許文献1には、吸気弁及び排気弁のバルブオーバラップ量が変更され得る場合に、どのように気筒間の空燃比のばらつきを抑制すべきかについて開示されていない。また特許文献1には、吸気弁の作用角が変更され得る場合に、どのように気筒間の空燃比のばらつきを抑制すべきかについても開示されていない。従って特許文献1に記載された多気筒内燃機関の制御装置によっては、吸気弁及び排気弁のバルブオーバラップ量が変更され得る場合や、吸気弁の作用角が変更され得る場合に、気筒間の空燃比のばらつきを適切に抑制できないおそれがあった。
Furthermore, in the control device for a multi-cylinder internal combustion engine described in
前記問題点に鑑み、本発明は気筒間の空燃比のばらつきを抑制すると共に気筒間のトルクのばらつきを抑制することができる多気筒内燃機関の制御装置を提供することを目的とする。 In view of the above problems, an object of the present invention is to provide a control device for a multi-cylinder internal combustion engine that can suppress variation in air-fuel ratio between cylinders and suppress variation in torque between cylinders.
更に本発明は気筒間の空燃比のばらつきを適切に抑制することができる多気筒内燃機関の制御装置を提供することを目的とする。詳細には、本発明は吸気弁及び排気弁のバルブオーバラップ量が変更され得る場合や吸気弁の作用角が変更され得る場合に気筒間の空燃比のばらつきを適切に抑制することができる多気筒内燃機関の制御装置を提供することを目的とする。 Another object of the present invention is to provide a control device for a multi-cylinder internal combustion engine that can appropriately suppress variation in air-fuel ratio between cylinders. More specifically, the present invention can appropriately suppress variation in air-fuel ratio between cylinders when the valve overlap amount of the intake valve and the exhaust valve can be changed or when the operating angle of the intake valve can be changed. An object of the present invention is to provide a control device for a cylinder internal combustion engine.
更に本発明は吸気弁の作用角に基づいて目標空燃比が補正されない場合よりも目標空燃比の値を適切な値にすることができる。つまり、センサのガス当たりが悪い場合、つまり、センサの出力値から算出される目標空燃比が適切な目標空燃比にならない場合であっても適切な空燃比フィードバック制御を実行することができる多気筒内燃機関の制御装置を提供することを目的とする。 Furthermore, according to the present invention, the value of the target air-fuel ratio can be made more appropriate than when the target air-fuel ratio is not corrected based on the operating angle of the intake valve. That is, a multi-cylinder capable of executing appropriate air-fuel ratio feedback control even when the sensor gas hit is poor, that is, even when the target air-fuel ratio calculated from the sensor output value does not reach an appropriate target air-fuel ratio. An object of the present invention is to provide a control device for an internal combustion engine.
請求項1に記載の発明によれば、気筒間ばらつきを抑制するようにした多気筒内燃機関の制御装置において、気筒内に吸入される吸入空気量が吸気弁又は排気弁のバルブ開特性に基づいては制限されないように吸気弁及び排気弁のバルブ開特性が設定されている気筒の排気ガス空燃比を算出し、その排気ガス空燃比に基づいて気筒間の燃料噴射量のばらつきを抑制することを特徴とする多気筒内燃機関の制御装置が提供される。 According to the first aspect of the present invention, in the control apparatus for a multi-cylinder internal combustion engine that suppresses variation among cylinders, the intake air amount sucked into the cylinder is based on the valve opening characteristics of the intake valve or the exhaust valve. Calculating the exhaust gas air-fuel ratio of the cylinder in which the valve opening characteristics of the intake valve and the exhaust valve are set so as not to be restricted, and suppressing variation in the fuel injection amount between the cylinders based on the exhaust gas air-fuel ratio A control apparatus for a multi-cylinder internal combustion engine is provided.
請求項2に記載の発明によれば、気筒内に吸入される吸入空気量が吸気弁又は排気弁のバルブ開特性に基づいては制限されず、スロットル弁開度に基づいて制限されるように吸気弁及び排気弁のバルブ開特性が設定されている気筒の排気ガス空燃比を算出し、その排気ガス空燃比に基づいて気筒間の燃料噴射量のばらつきを抑制することを特徴とする請求項1に記載の多気筒内燃機関の制御装置が提供される。
According to the second aspect of the present invention, the intake air amount sucked into the cylinder is not limited based on the valve opening characteristics of the intake valve or the exhaust valve, but is limited based on the throttle valve opening. The exhaust gas air-fuel ratio of a cylinder in which valve opening characteristics of the intake valve and the exhaust valve are set is calculated, and variation in the fuel injection amount between the cylinders is suppressed based on the exhaust gas air-fuel ratio. A control apparatus for a multi-cylinder internal combustion engine according to
請求項1及び2に記載の多気筒内燃機関の制御装置では、気筒内に吸入される吸入空気量が吸気弁又は排気弁のバルブ開特性に基づいては制限されないように吸気弁及び排気弁のバルブ開特性が設定されている気筒の排気ガス空燃比が算出される。好適には、気筒内に吸入される吸入空気量が吸気弁又は排気弁のバルブ開特性に基づいては制限されず、スロットル弁開度に基づいて制限されるように吸気弁及び排気弁のバルブ開特性が設定されている気筒の排気ガス空燃比が算出される。つまり、ある気筒の排気ガス空燃比を算出するとき、その気筒内に吸入される吸入空気量が吸気弁又は排気弁のバルブ開特性に基づいては制限されず、スロットル弁開度に基づいて制限されるように吸気弁及び排気弁のバルブ開特性が設定される。すなわち、ある気筒の排気ガス空燃比を算出するときのスロットル弁開度と他の気筒の排気ガス空燃比を算出するときのスロットル弁開度とをほぼ等しくしておくことにより、ある気筒の排気ガス空燃比を算出するときにその気筒内に吸入される吸入空気量と他の気筒の排気ガス空燃比を算出するときにその気筒内に吸入される吸入空気量とを等しくすることができる。更に請求項1及び2に記載の多気筒内燃機関の制御装置では、ある気筒の排気ガス空燃比を算出するときにその気筒内に吸入される吸入空気量と他の気筒の排気ガス空燃比を算出するときにその気筒内に吸入される吸入空気量とを等しくした上で、排気ガス空燃比に基づいて気筒間の燃料噴射量のばらつきが抑制される。すなわち、すべての気筒の吸入空気量が等しくされた上で、すべての気筒の排気ガス空燃比が等しくなるように燃料噴射量が補正される。そのため、特許文献1に記載された多気筒内燃機関の制御装置のように気筒間の空燃比のばらつきが抑制されるものの、気筒間の燃料噴射量のばらつきが存在する場合に気筒間のトルクのばらつきが生じてしまい、脈動が生じてしまうのを回避することができる。つまり、気筒間の空燃比のばらつきを抑制すると共に気筒間のトルクのばらつきを抑制することができる。
In the control apparatus for a multi-cylinder internal combustion engine according to
請求項3に記載の発明によれば、気筒間ばらつきを抑制するようにした多気筒内燃機関の制御装置において、吸気弁の作用角が所定作用角に設定されている気筒の排気ガス空燃比を算出し、その排気ガス空燃比に基づいて気筒間の燃料噴射量のばらつきを抑制することを特徴とする多気筒内燃機関の制御装置が提供される。 According to the third aspect of the present invention, in the control apparatus for a multi-cylinder internal combustion engine that suppresses variation among cylinders, the exhaust gas air-fuel ratio of the cylinder in which the operating angle of the intake valve is set to a predetermined operating angle is set. There is provided a control apparatus for a multi-cylinder internal combustion engine, characterized in that it calculates and suppresses variation in fuel injection amount between cylinders based on the exhaust gas air-fuel ratio.
請求項4に記載の発明によれば、気筒内に吸入される吸入空気量が吸気弁の作用角に基づいては制限されないように吸気弁の作用角が設定されている気筒の排気ガス空燃比を算出し、その排気ガス空燃比に基づいて気筒間の燃料噴射量のばらつきを抑制することを特徴とする請求項3に記載の多気筒内燃機関の制御装置が提供される。
According to the fourth aspect of the present invention, the exhaust gas air-fuel ratio of the cylinder in which the operating angle of the intake valve is set so that the intake air amount sucked into the cylinder is not limited based on the operating angle of the intake valve. The control apparatus for a multi-cylinder internal combustion engine according to
請求項5に記載の発明によれば、気筒内に吸入される吸入空気量が吸気弁の作用角に基づいては制限されず、スロットル弁開度に基づいて制限されるように吸気弁の作用角が設定されている気筒の排気ガス空燃比を算出し、その排気ガス空燃比に基づいて気筒間の燃料噴射量のばらつきを抑制することを特徴とする請求項4に記載の多気筒内燃機関の制御装置が提供される。
According to the fifth aspect of the present invention, the action of the intake valve is such that the amount of intake air drawn into the cylinder is not limited based on the operating angle of the intake valve, but is limited based on the throttle valve opening. 5. The multi-cylinder internal combustion engine according to
請求項6に記載の発明によれば、吸気弁の作用角が最大作用角に設定されている気筒の排気ガス空燃比を算出し、その排気ガス空燃比に基づいて気筒間の燃料噴射量のばらつきを抑制することを特徴とする請求項3に記載の多気筒内燃機関の制御装置が提供される。
According to the sixth aspect of the present invention, the exhaust gas air-fuel ratio of the cylinder in which the operating angle of the intake valve is set to the maximum operating angle is calculated, and the fuel injection amount between the cylinders is calculated based on the exhaust gas air-fuel ratio. The control apparatus for a multi-cylinder internal combustion engine according to
請求項3〜6に記載の多気筒内燃機関の制御装置では、吸気弁の作用角が所定作用角に設定されている気筒の排気ガス空燃比が算出される。詳細には、気筒内に吸入される吸入空気量が吸気弁の作用角に基づいては制限されないように吸気弁の作用角が設定されている気筒の排気ガス空燃比が算出される。好適には、気筒内に吸入される吸入空気量が吸気弁の作用角に基づいては制限されず、スロットル弁開度に基づいて制限されるように吸気弁の作用角が設定されている気筒の排気ガス空燃比が算出される。最適には、吸気弁の作用角が最大作用角に設定されている気筒の排気ガス空燃比が算出される。つまり、ある気筒の排気ガス空燃比を算出するとき、その気筒内に吸入される吸入空気量が吸気弁の作用角に基づいては制限されず、スロットル弁開度に基づいて制限されるように吸気弁の作用角が最大作用角に設定される。すなわち、ある気筒の排気ガス空燃比を算出するときのスロットル弁開度と他の気筒の排気ガス空燃比を算出するときのスロットル弁開度とをほぼ等しくしておくことにより、ある気筒の排気ガス空燃比を算出するときにその気筒内に吸入される吸入空気量と他の気筒の排気ガス空燃比を算出するときにその気筒内に吸入される吸入空気量とを等しくすることができる。更に請求項3〜6に記載の多気筒内燃機関の制御装置では、ある気筒の排気ガス空燃比を算出するときにその気筒内に吸入される吸入空気量と他の気筒の排気ガス空燃比を算出するときにその気筒内に吸入される吸入空気量とを等しくした上で、排気ガス空燃比に基づいて気筒間の燃料噴射量のばらつきが抑制される。すなわち、すべての気筒の吸入空気量が等しくされた上で、すべての気筒の排気ガス空燃比が等しくなるように燃料噴射量が補正される。そのため、特許文献1に記載された多気筒内燃機関の制御装置のように気筒間の空燃比のばらつきが抑制されるものの、気筒間の燃料噴射量のばらつきが存在する場合に気筒間のトルクのばらつきが生じてしまい、脈動が生じてしまうのを回避することができる。つまり、気筒間の空燃比のばらつきを抑制すると共に気筒間のトルクのばらつきを抑制することができる。
In the control apparatus for a multi-cylinder internal combustion engine according to any one of
請求項7に記載の発明によれば、気筒間ばらつきを抑制するようにした多気筒内燃機関の制御装置において、吸気弁及び排気弁のバルブオーバラップ量が所定量に設定されている気筒の排気ガス空燃比を算出し、その排気ガス空燃比に基づいて気筒間の燃料噴射量のばらつきを抑制することを特徴とする多気筒内燃機関の制御装置が提供される。 According to the seventh aspect of the present invention, in a control apparatus for a multi-cylinder internal combustion engine that suppresses variations among cylinders, exhaust of a cylinder in which the valve overlap amount of the intake valve and the exhaust valve is set to a predetermined amount. There is provided a control apparatus for a multi-cylinder internal combustion engine that calculates a gas air-fuel ratio and suppresses variation in fuel injection amount between cylinders based on the exhaust gas air-fuel ratio.
請求項8に記載の発明によれば、気筒内に吸入される吸入空気量が吸気弁及び排気弁のバルブオーバラップ量に基づいては制限されないように吸気弁及び排気弁のバルブオーバラップ量が設定されている気筒の排気ガス空燃比を算出し、その排気ガス空燃比に基づいて気筒間の燃料噴射量のばらつきを抑制することを特徴とする請求項7に記載の多気筒内燃機関の制御装置が提供される。
According to the eighth aspect of the present invention, the valve overlap amount of the intake valve and the exhaust valve is set so that the intake air amount sucked into the cylinder is not limited based on the valve overlap amount of the intake valve and the exhaust valve. 8. The control of a multi-cylinder internal combustion engine according to
請求項9に記載の発明によれば、気筒内に吸入される吸入空気量が吸気弁及び排気弁のバルブオーバラップ量に基づいては制限されず、スロットル弁開度に基づいて制限されるように吸気弁及び排気弁のバルブオーバラップ量が設定されている気筒の排気ガス空燃比を算出し、その排気ガス空燃比に基づいて気筒間の燃料噴射量のばらつきを抑制することを特徴とする請求項8に記載の多気筒内燃機関の制御装置が提供される。
According to the ninth aspect of the present invention, the intake air amount sucked into the cylinder is not limited based on the valve overlap amount of the intake valve and the exhaust valve, but is limited based on the throttle valve opening. The exhaust gas air-fuel ratio of a cylinder for which the valve overlap amount of the intake valve and the exhaust valve is set is calculated, and variation in the fuel injection amount between the cylinders is suppressed based on the exhaust gas air-fuel ratio. A control device for a multi-cylinder internal combustion engine according to
請求項10に記載の発明によれば、吸気弁及び排気弁のバルブオーバラップ量が最小バルブオーバラップ量に設定されている気筒の排気ガス空燃比を算出し、その排気ガス空燃比に基づいて気筒間の燃料噴射量のばらつきを抑制することを特徴とする請求項7に記載の多気筒内燃機関の制御装置が提供される。
According to the invention described in
請求項7〜10に記載の多気筒内燃機関の制御装置では、吸気弁及び排気弁のバルブオーバラップ量が所定量に設定されている気筒の排気ガス空燃比が算出される。詳細には、気筒内に吸入される吸入空気量が吸気弁及び排気弁のバルブオーバラップ量に基づいては制限されないように吸気弁及び排気弁のバルブオーバラップ量が設定されている気筒の排気ガス空燃比が算出される。好適には、気筒内に吸入される吸入空気量が吸気弁及び排気弁のバルブオーバラップ量に基づいては制限されず、スロットル弁開度に基づいて制限されるように吸気弁及び排気弁のバルブオーバラップ量が設定されている気筒の排気ガス空燃比が算出される。最適には、吸気弁及び排気弁のバルブオーバラップ量が最小バルブオーバラップ量に設定されている気筒の排気ガス空燃比が算出される。つまり、ある気筒の排気ガス空燃比を算出するとき、その気筒内に吸入される吸入空気量が吸気弁及び排気弁のバルブオーバラップ量に基づいては制限されず、スロットル弁開度に基づいて制限されるように吸気弁及び排気弁のバルブオーバラップ量が最小バルブオーバラップ量に設定される。すなわち、ある気筒の排気ガス空燃比を算出するときのスロットル弁開度と他の気筒の排気ガス空燃比を算出するときのスロットル弁開度とをほぼ等しくしておくことにより、ある気筒の排気ガス空燃比を算出するときにその気筒内に吸入される吸入空気量と他の気筒の排気ガス空燃比を算出するときにその気筒内に吸入される吸入空気量とを等しくすることができる。更に請求項7〜10に記載の多気筒内燃機関の制御装置では、ある気筒の排気ガス空燃比を算出するときにその気筒内に吸入される吸入空気量と他の気筒の排気ガス空燃比を算出するときにその気筒内に吸入される吸入空気量とを等しくした上で、排気ガス空燃比に基づいて気筒間の燃料噴射量のばらつきが抑制される。すなわち、すべての気筒の吸入空気量が等しくされた上で、すべての気筒の排気ガス空燃比が等しくなるように燃料噴射量が補正される。そのため、特許文献1に記載された多気筒内燃機関の制御装置のように気筒間の空燃比のばらつきが抑制されるものの、気筒間の燃料噴射量のばらつきが存在する場合に気筒間のトルクのばらつきが生じてしまい、脈動が生じてしまうのを回避することができる。つまり、気筒間の空燃比のばらつきを抑制すると共に気筒間のトルクのばらつきを抑制することができる。
In the control apparatus for a multi-cylinder internal combustion engine according to
請求項11に記載の発明によれば、気筒間の燃料噴射量のばらつきを抑制した後、気筒内に吸入される吸入空気量が吸気弁又は排気弁のバルブ開特性に基づいて制限されるように吸気弁及び排気弁のバルブ開特性が設定されている気筒の排気ガス空燃比を算出し、その排気ガス空燃比に基づいて気筒間の吸気弁及び排気弁のバルブ開特性のばらつきを抑制することを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載の多気筒内燃機関の制御装置が提供される。
According to the eleventh aspect of the present invention, after suppressing variation in the fuel injection amount between the cylinders, the intake air amount sucked into the cylinder is limited based on the valve opening characteristics of the intake valve or the exhaust valve. The exhaust gas air-fuel ratio is calculated for a cylinder for which the valve opening characteristics of the intake valve and the exhaust valve are set, and variations in the valve opening characteristics of the intake valve and the exhaust valve between the cylinders are suppressed based on the exhaust gas air-fuel ratio. A control device for a multi-cylinder internal combustion engine according to any one of
請求項12に記載の発明によれば、気筒間の燃料噴射量のばらつきを抑制した後、気筒内に吸入される吸入空気量がスロットル弁開度に基づいては制限されず、吸気弁又は排気弁のバルブ開特性に基づいて制限されるように吸気弁及び排気弁のバルブ開特性が設定されている気筒の排気ガス空燃比を算出し、その排気ガス空燃比に基づいて気筒間の吸気弁及び排気弁のバルブ開特性のばらつきを抑制することを特徴とする請求項11に記載の多気筒内燃機関の制御装置が提供される。
According to the twelfth aspect of the present invention, after suppressing variation in the fuel injection amount between the cylinders, the intake air amount sucked into the cylinder is not limited based on the throttle valve opening, and the intake valve or the exhaust valve The exhaust gas air-fuel ratio of the cylinder in which the valve opening characteristics of the intake valve and the exhaust valve are set so as to be limited based on the valve opening characteristic of the valve is calculated, and the intake valve between the cylinders is calculated based on the exhaust gas air-fuel ratio And a control device for a multi-cylinder internal combustion engine according to
請求項11及び12に記載の多気筒内燃機関の制御装置では、気筒間の燃料噴射量のばらつきを抑制した後、気筒内に吸入される吸入空気量が吸気弁又は排気弁のバルブ開特性に基づいて制限されるように吸気弁及び排気弁のバルブ開特性が設定されている気筒の排気ガス空燃比が算出され、その排気ガス空燃比に基づいて気筒間の吸気弁及び排気弁のバルブ開特性のばらつきが抑制される。好適には、気筒間の燃料噴射量のばらつきを抑制した後、気筒内に吸入される吸入空気量がスロットル弁開度に基づいては制限されず、吸気弁又は排気弁のバルブ開特性に基づいて制限されるように吸気弁及び排気弁のバルブ開特性が設定されている気筒の排気ガス空燃比が算出され、その排気ガス空燃比に基づいて気筒間の吸気弁及び排気弁のバルブ開特性のばらつきが抑制される。つまり、気筒間の燃料噴射量のばらつきを抑制した上で、ある気筒の排気ガス空燃比と他の気筒の排気ガス空燃比とが等しくなるように各気筒の吸気弁及び排気弁のバルブ開特性が変更せしめられる。
そのため、気筒間の燃料噴射量のばらつきが存在する場合であっても、気筒間のトルクのばらつきを生じさせることなく気筒間の吸気弁及び排気弁のバルブ開特性のばらつきを抑制することができる。
In the control device for a multi-cylinder internal combustion engine according to
Therefore, even when there is a variation in the fuel injection amount between the cylinders, the variation in the valve opening characteristics of the intake valve and the exhaust valve between the cylinders can be suppressed without causing a variation in the torque between the cylinders. .
請求項13に記載の発明によれば、気筒間の燃料噴射量のばらつきを抑制した後、吸気弁の作用角が前記所定作用角よりも小さい作用角に設定されている気筒の排気ガス空燃比を算出し、その排気ガス空燃比に基づいて気筒間の吸入空気量のばらつきを抑制することを特徴とする請求項3〜6のいずれか一項に記載の多気筒内燃機関の制御装置が提供される。
According to the thirteenth aspect of the present invention, the exhaust gas air-fuel ratio of the cylinder in which the operating angle of the intake valve is set to be smaller than the predetermined operating angle after suppressing the variation in the fuel injection amount between the cylinders. And a control device for a multi-cylinder internal combustion engine according to any one of
請求項13に記載の多気筒内燃機関の制御装置では、気筒間の燃料噴射量のばらつきを抑制した後、吸気弁の作用角が前記所定作用角よりも小さい作用角に設定されている気筒の排気ガス空燃比が算出され、その排気ガス空燃比に基づいて気筒間の吸入空気量のばらつきが抑制される。つまり、気筒間の燃料噴射量のばらつきを抑制した上で、ある気筒の排気ガス空燃比と他の気筒の排気ガス空燃比とが等しくなるように各気筒の吸気弁の作用角が変更せしめられる。そのため、気筒間の燃料噴射量のばらつきが存在する場合であっても、気筒間のトルクのばらつきを生じさせることなく気筒間の吸入空気量のばらつきを抑制することができる。 In the control device for a multi-cylinder internal combustion engine according to claim 13, after suppressing the variation in the fuel injection amount between the cylinders, the operating angle of the intake valve is set to be smaller than the predetermined operating angle. The exhaust gas air-fuel ratio is calculated, and the variation in the intake air amount between the cylinders is suppressed based on the exhaust gas air-fuel ratio. In other words, the working angle of the intake valve of each cylinder can be changed so that the exhaust gas air-fuel ratio of one cylinder is equal to the exhaust gas air-fuel ratio of the other cylinder while suppressing variation in the fuel injection amount between the cylinders. . Therefore, even when there is a variation in the fuel injection amount between the cylinders, the variation in the intake air amount between the cylinders can be suppressed without causing a variation in the torque between the cylinders.
請求項14に記載の発明によれば、気筒間の燃料噴射量のばらつきを抑制した後、吸気弁の作用角が前記所定作用角よりも小さい作用角に設定されている気筒の排気ガス空燃比を算出し、その排気ガス空燃比に基づいて気筒間の吸気弁の作用角のばらつきを抑制することを特徴とする請求項3〜6のいずれか一項に記載の多気筒内燃機関の制御装置が提供される。
According to the fourteenth aspect of the present invention, the exhaust gas air-fuel ratio of the cylinder in which the operating angle of the intake valve is set to be smaller than the predetermined operating angle after suppressing the variation in the fuel injection amount between the cylinders. The control device for a multi-cylinder internal combustion engine according to any one of
請求項14に記載の多気筒内燃機関の制御装置では、気筒間の燃料噴射量のばらつきを抑制した後、吸気弁の作用角が前記所定作用角よりも小さい作用角に設定されている気筒の排気ガス空燃比が算出され、その排気ガス空燃比に基づいて気筒間の吸気弁の作用角のばらつきが抑制される。つまり、気筒間の燃料噴射量のばらつきを抑制した上で、ある気筒の排気ガス空燃比と他の気筒の排気ガス空燃比とが等しくなるように各気筒の吸気弁の作用角が変更せしめられる。そのため、気筒間の燃料噴射量のばらつきが存在する場合であっても、気筒間のトルクのばらつきを生じさせることなく気筒間の吸気弁の作用角のばらつきを抑制することができる。
In the control device for a multi-cylinder internal combustion engine according to
請求項15に記載の発明によれば、ニューラルネットワークを用いて気筒間のばらつきを抑制することを特徴とする請求項1〜14のいずれか一項に記載の多気筒内燃機関の制御装置が提供される。 According to the fifteenth aspect of the present invention, there is provided the control device for a multi-cylinder internal combustion engine according to any one of the first to fourteenth aspects, wherein variation between cylinders is suppressed using a neural network. Is done.
請求項15に記載の多気筒内燃機関の制御装置では、ニューラルネットワークを用いて気筒間のばらつきが抑制される。そのため、ニューラルネットワークを用いない場合よりも効果的に気筒間のばらつきを抑制することができる。 In the control device for a multi-cylinder internal combustion engine according to the fifteenth aspect, variation between cylinders is suppressed by using a neural network. Therefore, variation between cylinders can be more effectively suppressed than when no neural network is used.
請求項16に記載の発明によれば、気筒間ばらつきを抑制するようにした多気筒内燃機関の制御装置において、吸気弁及び排気弁のバルブオーバラップ量に基づいて気筒間ばらつきを抑制することを特徴とする多気筒内燃機関の制御装置が提供される。 According to the sixteenth aspect of the present invention, in the control device for a multi-cylinder internal combustion engine that suppresses the variation between cylinders, the variation between the cylinders is suppressed based on the valve overlap amount of the intake valve and the exhaust valve. A control apparatus for a multi-cylinder internal combustion engine is provided.
請求項17に記載の発明によれば、吸気弁及び排気弁のバルブオーバラップ量に基づいて気筒間の燃料噴射量のばらつきを抑制することを特徴とする請求項16に記載の多気筒内燃機関の制御装置が提供される。
According to the invention described in
請求項16及び17に記載の多気筒内燃機関の制御装置では、吸気弁及び排気弁のバルブオーバラップ量に基づいて気筒間ばらつきが抑制される。詳細には、吸気弁及び排気弁のバルブオーバラップ量に基づいて気筒間の燃料噴射量のばらつきが抑制される。そのため、吸気弁及び排気弁のバルブオーバラップ量が変更され得る場合に、吸気弁及び排気弁のバルブオーバラップ量に基づいて気筒間ばらつきが抑制されない特許文献1に記載された多気筒内燃機関の制御装置よりも適切に気筒間の空燃比のばらつきを抑制することができる。つまり、気筒間の空燃比のばらつきを適切に抑制することができる。 In the control device for a multi-cylinder internal combustion engine according to the sixteenth and seventeenth aspects, variation among cylinders is suppressed based on valve overlap amounts of the intake valve and the exhaust valve. Specifically, variation in the fuel injection amount between the cylinders is suppressed based on the valve overlap amount of the intake valve and the exhaust valve. Therefore, when the valve overlap amount of the intake valve and the exhaust valve can be changed, the variation among the cylinders is not suppressed based on the valve overlap amount of the intake valve and the exhaust valve. The variation in the air-fuel ratio between the cylinders can be suppressed more appropriately than the control device. That is, the variation in the air-fuel ratio between the cylinders can be appropriately suppressed.
請求項18に記載の発明によれば、空燃比又は酸素濃度を検出するためのセンサの数が気筒数よりも少ない多気筒内燃機関の制御装置において、吸気弁の作用角に基づいて、空燃比フィードバック制御に関する所定の係数を補正することを特徴とする多気筒内燃機関の制御装置が提供される。
請求項19に記載の発明によれば、前記空燃比フィードバック制御に関する所定の係数の補正は、吸気弁の作用角が小さくなるほど目標空燃比の補正量が大きくなるように前記所定の係数が補正されるものであることを特徴とする、請求項18に記載の多気筒内燃機関の制御装置が提供される。
According to the invention of
According to the nineteenth aspect of the present invention, the predetermined coefficient related to the air-fuel ratio feedback control is corrected so that the target air-fuel ratio correction amount increases as the operating angle of the intake valve decreases. A control device for a multi-cylinder internal combustion engine according to
請求項20に記載の発明によれば、空燃比又は酸素濃度を検出するためのセンサの数が気筒数よりも少ない多気筒内燃機関の制御装置において、吸気弁の作用角に基づいて目標空燃比を補正することを特徴とする多気筒内燃機関の制御装置が提供される。
請求項21に記載の発明に寄れば、前記目標空燃比の補正は、吸気弁の作用角が小さくなるほど目標空燃比の補正量が大きくなるものであることを特徴とする、請求項20に記載の多気筒内燃機関の制御装置が提供される。
According to the twentieth aspect of the present invention, in the control device for a multi-cylinder internal combustion engine in which the number of sensors for detecting the air-fuel ratio or the oxygen concentration is less than the number of cylinders, the target air-fuel ratio is determined based on the operating angle of the intake valve. A control apparatus for a multi-cylinder internal combustion engine is provided.
According to the invention of
請求項22に記載の発明によれば、気筒間の空燃比のばらつきが検出されたときに、目標空燃比を算出し、その目標空燃比とそのときの吸気弁の作用角とに基づいて目標空燃比と吸気弁の作用角との関係を算出し、吸気弁の作用角が変更されたときには、変更後の吸気弁の作用角とその関係とに基づいて吸気弁作用角変更後の目標空燃比を算出することを特徴とする請求項18〜21のいずれか一項に記載の多気筒内燃機関の制御装置が提供される。
According to the twenty-second aspect of the present invention, when a variation in the air-fuel ratio between cylinders is detected, the target air-fuel ratio is calculated, and the target air-fuel ratio is calculated based on the target air-fuel ratio and the operating angle of the intake valve at that time. When the relationship between the air-fuel ratio and the intake valve operating angle is calculated and the intake valve operating angle is changed, the target airflow after the intake valve operating angle change is changed based on the changed intake valve operating angle and the relationship. The control apparatus for a multi-cylinder internal combustion engine according to any one of
請求項18から22に記載の多気筒内燃機関の制御装置では、空燃比フィードバック制御に関する所定の係数が吸気弁の作用角に基づいて補正される。詳細には、吸気弁の作用角に基づいて目標空燃比が補正される。例えばセンサのガス当たりが悪いために目標空燃比が適切に設定されず、その結果、全体の空燃比がリッチ側にシフトしている場合には、全体の空燃比をリーン側にシフトさせるように目標空燃比が補正される。また、吸気弁の実際の作用角が吸気弁の目標作用角からずれてしまう場合、センサの出力値に基づいて設定される目標空燃比は、吸気弁の作用角が小さいほど適切な目標空燃比から大きくずれてしまう傾向がある点に鑑み、例えば吸気弁の作用角が小さくなるほど目標空燃比の補正量が多くされる。そのため、吸気弁の作用角に基づいて目標空燃比が補正されない場合よりも目標空燃比の値を適切な値にすることができる。つまり、センサのガス当たりが悪い場合、つまり、センサの出力値から算出される目標空燃比が適切な目標空燃比にならない場合であっても適切な空燃比フィードバック制御を実行することができる。詳細には、気筒間の空燃比のばらつきが検出されたときに、目標空燃比が算出(適切な目標空燃比に補正)され、その目標空燃比とそのときの吸気弁の作用角とに基づいて目標空燃比と吸気弁の作用角との関係が算出され、吸気弁の作用角が変更されたときには、変更後の吸気弁の作用角とその関係とに基づいて吸気弁作用角変更後の適切な目標空燃比が算出される。目標空燃比と吸気弁の作用角との関係を示すものとしては、例えば関係式やマップが使用可能である。
In the control device for a multi-cylinder internal combustion engine according to
請求項23に記載の発明によれば、算出された燃料噴射量の補正量が小さいときには、それぞれの気筒について燃料噴射量を別個に補正することによって気筒間の空燃比のばらつきを抑制し、算出された燃料噴射量の補正量が大きいときには、燃料噴射量の補正量を所定値でガードすると共に、目標空燃比を補正し、その目標空燃比に基づいてすべての気筒の燃料噴射量を一律に補正することを特徴とする請求項18〜22のいずれか一項に記載の多気筒内燃機関の制御装置が提供される。
According to the twenty-third aspect of the present invention, when the calculated correction amount of the fuel injection amount is small, the variation in the air-fuel ratio between the cylinders is suppressed by correcting the fuel injection amount separately for each cylinder, and the calculation is performed. When the corrected fuel injection amount is large, the fuel injection amount correction amount is guarded with a predetermined value, the target air-fuel ratio is corrected, and the fuel injection amounts of all cylinders are uniformly set based on the target air-fuel ratio. The control device for a multi-cylinder internal combustion engine according to any one of
請求項23に記載の多気筒内燃機関の制御装置では、燃料噴射量の補正量が大きいとトルク変動が生ずるおそれがある点に鑑み、算出された燃料噴射量の補正量が小さいときには、それぞれの気筒について燃料噴射量を別個に補正することによって気筒間の空燃比のばらつきが抑制され、算出された燃料噴射量の補正量が大きいときには、燃料噴射量の補正量が所定値でガードされると共に、目標空燃比が補正され、その目標空燃比に基づいてすべての気筒の燃料噴射量が一律に補正される。そのため、トルク変動を抑制しつつ空燃比を適切に制御することができる。 In the control device for a multi-cylinder internal combustion engine according to claim 23, in view of the possibility that torque fluctuation may occur if the fuel injection amount correction amount is large, each of the calculated fuel injection amount correction amounts is small. By separately correcting the fuel injection amount for each cylinder, variation in the air-fuel ratio among the cylinders is suppressed, and when the calculated fuel injection amount correction amount is large, the fuel injection amount correction amount is guarded at a predetermined value. The target air-fuel ratio is corrected, and the fuel injection amounts of all cylinders are uniformly corrected based on the target air-fuel ratio. Therefore, it is possible to appropriately control the air-fuel ratio while suppressing torque fluctuation.
請求項1〜10に記載の発明によれば、ある気筒の排気ガス空燃比を算出するときのスロットル弁開度と他の気筒の排気ガス空燃比を算出するときのスロットル弁開度とをほぼ等しくしておくことにより、ある気筒の排気ガス空燃比を算出するときにその気筒内に吸入される吸入空気量と他の気筒の排気ガス空燃比を算出するときにその気筒内に吸入される吸入空気量とを等しくすることができる。更に、特開平6−213044号公報に記載された多気筒内燃機関の制御装置のように気筒間の空燃比のばらつきが抑制されるものの、気筒間の燃料噴射量のばらつきが存在する場合に気筒間のトルクのばらつきが生じてしまい、脈動が生じてしまうのを回避することができる。つまり、気筒間の空燃比のばらつきを抑制すると共に気筒間のトルクのばらつきを抑制することができる。 According to the first to tenth aspects of the present invention, the throttle valve opening when calculating the exhaust gas air-fuel ratio of a certain cylinder and the throttle valve opening when calculating the exhaust gas air-fuel ratio of another cylinder are approximately equal. By making them equal, when calculating the exhaust gas air-fuel ratio of a certain cylinder, the amount of intake air sucked into that cylinder and when calculating the exhaust gas air-fuel ratio of other cylinders are sucked into that cylinder. The amount of intake air can be made equal. Further, when the variation in the air-fuel ratio between the cylinders is suppressed as in the control device for a multi-cylinder internal combustion engine described in Japanese Patent Application Laid-Open No. 6-213044, the cylinder is used when there is a variation in the fuel injection amount between the cylinders. It is possible to avoid the occurrence of pulsation due to variations in torque between the two. That is, variation in air-fuel ratio between cylinders can be suppressed and variation in torque between cylinders can be suppressed.
請求項11及び12に記載の発明によれば、気筒間の燃料噴射量のばらつきが存在する場合であっても、気筒間のトルクのばらつきを生じさせることなく気筒間の吸気弁及び排気弁のバルブ開特性のばらつきを抑制することができる。 According to the eleventh and twelfth aspects of the present invention, even if there is a variation in the fuel injection amount between the cylinders, the intake valve and the exhaust valve between the cylinders do not cause a variation in the torque between the cylinders. Variations in valve opening characteristics can be suppressed.
請求項13に記載の発明によれば、気筒間の燃料噴射量のばらつきが存在する場合であっても、気筒間のトルクのばらつきを生じさせることなく気筒間の吸入空気量のばらつきを抑制することができる。 According to the thirteenth aspect of the present invention, even when there is a variation in the fuel injection amount between the cylinders, the variation in the intake air amount between the cylinders is suppressed without causing a variation in the torque between the cylinders. be able to.
請求項14に記載の発明によれば、気筒間の燃料噴射量のばらつきが存在する場合であっても、気筒間のトルクのばらつきを生じさせることなく気筒間の吸気弁の作用角のばらつきを抑制することができる。 According to the fourteenth aspect of the present invention, even if there is a variation in the fuel injection amount between the cylinders, the variation in the operating angle of the intake valve between the cylinders can be reduced without causing a variation in the torque between the cylinders. Can be suppressed.
請求項15に記載の発明によれば、ニューラルネットワークを用いない場合よりも効果的に気筒間のばらつきを抑制することができる。 According to the fifteenth aspect of the present invention, variations among cylinders can be more effectively suppressed than when no neural network is used.
請求項16及び17に記載の発明によれば、吸気弁及び排気弁のバルブオーバラップ量が変更され得る場合に、吸気弁及び排気弁のバルブオーバラップ量に基づいて気筒間ばらつきが抑制されない特開平6−213044号公報に記載された多気筒内燃機関の制御装置よりも適切に気筒間の空燃比のばらつきを抑制することができる。つまり、気筒間の空燃比のばらつきを適切に抑制することができる。 According to the sixteenth and seventeenth aspects, when the valve overlap amount of the intake valve and the exhaust valve can be changed, the variation between the cylinders is not suppressed based on the valve overlap amount of the intake valve and the exhaust valve. The variation in the air-fuel ratio among the cylinders can be suppressed more appropriately than the control device for a multi-cylinder internal combustion engine described in Japanese Laid-Open Patent Publication No. 6-213044. That is, the variation in the air-fuel ratio between the cylinders can be appropriately suppressed.
請求項18から22に記載の発明によれば、吸気弁の作用角に基づいて目標空燃比が補正されない場合よりも目標空燃比の値を適切な値にすることができる。つまり、センサのガス当たりが悪い場合、つまり、センサの出力値から算出される目標空燃比が適切な目標空燃比にならない場合であっても適切な空燃比フィードバック制御を実行することができる。
According to the invention described in
請求項23に記載の発明によれば、トルク変動を抑制しつつ空燃比を適切に制御することができる。 According to the twenty-third aspect of the present invention, the air-fuel ratio can be appropriately controlled while suppressing torque fluctuation.
以下、添付図面を用いて本発明の実施形態について説明する。 Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the accompanying drawings.
図1は本発明の内燃機関の制御装置の第一の実施形態の概略構成図、図2は図1に示した内燃機関の制御装置の吸気系等の詳細図、図3は図2に示した内燃機関の制御装置の吸気系等の平面図である。図1〜図3において、1は内燃機関、2は吸気弁、3は排気弁、4は吸気弁を開閉させるためのカム、5は排気弁を開閉させるためのカム、6は吸気弁用カム4を担持しているカムシャフト、7は排気弁用カム5を担持しているカムシャフトである。図4は図1に示した吸気弁用カム及びカムシャフトの詳細図である。図4に示すように、本実施形態のカム4のカムプロフィルは、カムシャフト中心軸線の方向に変化している。つまり、本実施形態のカム4は、図4の左端のノーズ高さが右端のノーズ高さよりも大きくなっている。すなわち、本実施形態の吸気弁2のバルブリフト量は、バルブリフタがカム4の左端と接しているときよりも、バルブリフタがカム4の右端と接しているときの方が小さくなる。
1 is a schematic configuration diagram of a first embodiment of an internal combustion engine control device according to the present invention, FIG. 2 is a detailed view of an intake system of the internal combustion engine control device shown in FIG. 1, and FIG. 3 is shown in FIG. 2 is a plan view of an intake system and the like of the control device for the internal combustion engine. FIG. 1-3, 1 is an internal combustion engine, 2 is an intake valve, 3 is an exhaust valve, 4 is a cam for opening and closing the intake valve, 5 is a cam for opening and closing the exhaust valve, and 6 is a cam for intake valve A camshaft carrying 4 and a camshaft carrying an
図1〜図3の説明に戻り、8は気筒内に形成された燃焼室、9はバルブリフト量を変更するために吸気弁2に対してカム4をカムシャフト中心軸線の方向に移動させるためのバルブリフト量変更装置である。つまり、バルブリフト量変更装置9を作動することにより、カム4の左端(図4)においてカム4とバルブリフタとを接触させたり、カム4の右端(図4)においてカム4とバルブリフタとを接触させたりすることができる。バルブリフト量変更装置9によって吸気弁2のバルブリフト量が変更されると、それに伴って、吸気弁2の開口面積が変更されることになる。本実施形態の吸気弁2では、バルブリフト量が増加されるに従って吸気弁2の開口面積が増加するようになっている。10はバルブリフト量変更装置9を駆動するためのドライバ、11は吸気弁2の開弁期間を変更することなく吸気弁の開閉タイミングをシフトさせるための開閉タイミングシフト装置である。つまり、開閉タイミングシフト装置11を作動することにより、吸気弁2の開閉タイミングを進角側にシフトさせたり、遅角側にシフトさせたりすることができる。12は開閉タイミングシフト装置11を作動するための油圧を制御するオイルコントロールバルブである。
尚、本実施形態における可変動弁機構には、バルブリフト量変更装置9及び開閉タイミングシフト装置11の両者が含まれることになる。
Returning to the description of FIGS. 1 to 3, 8 is a combustion chamber formed in the cylinder, and 9 is for moving the
Note that the variable valve mechanism in the present embodiment includes both the valve lift amount changing device 9 and the opening / closing
13はクランクシャフト、14はオイルパン、15は燃料噴射弁、16は吸気弁2のバルブリフト量及び開閉タイミングシフト量を検出するためのセンサ、17は機関回転数を検出するためのセンサである。18は気筒内に吸入空気を供給する吸気管内の圧力を検出するための吸気管圧センサ、19はエアフローメータ、20は内燃機関冷却水の温度を検出するための冷却水温センサ、21は気筒内に供給される吸入空気の吸気管内における温度を検出するための吸入空気温センサ、22はECU(電子制御装置)である。50はシリンダ、51,52は吸気管、53はサージタンク、54は排気管、55は点火栓、56はアクセルペダル開度とは無関係に開度が変更せしめられるスロットル弁、57は排気ガス空燃比を検出するための空燃比センサである。
13 is a crankshaft, 14 is an oil pan, 15 is a fuel injection valve, 16 is a sensor for detecting the valve lift amount and opening / closing timing shift amount of the
図5は図1に示したバルブリフト量変更装置等の詳細図である。図5において、30は吸気弁用カムシャフト6に連結された磁性体、31は磁性体30を左側に付勢するためのコイル、32は磁性体30を右側に付勢するための圧縮ばねである。コイル31に対する通電量が増加されるに従って、カム4及びカムシャフト6が左側に移動する量が増加し、吸気弁2のバルブリフト量が減少せしめられることになる。
FIG. 5 is a detailed view of the valve lift amount changing device and the like shown in FIG. In FIG. 5, 30 is a magnetic body connected to the
図6はバルブリフト量変更装置が作動されるのに伴って吸気弁のバルブリフト量が変化する様子を示した図である。図6に示すように、コイル31に対する通電量が減少されるに従って、吸気弁2のバルブリフト量が増加せしめられる(実線→破線→一点鎖線)。また本実施形態では、バルブリフト量変更装置9が作動されるのに伴って、吸気弁2の開弁期間も変更せしめられる。つまり、吸気弁2の作用角も変更せしめられる。詳細には、吸気弁2のバルブリフト量が増加せしめられるのに伴って、吸気弁2の作用角が増加せしめられる(実線→破線→一点鎖線)。更に本実施形態では、バルブリフト量変更装置9が作動されるのに伴って、吸気弁2のバルブリフト量がピークとなるタイミングも変更せしめられる。詳細には、吸気弁2のバルブリフト量が増加せしめられるのに伴って、吸気弁2のバルブリフト量がピークとなるタイミングが遅角せしめられる(実線→破線→一点鎖線)。
FIG. 6 is a diagram showing how the valve lift amount of the intake valve changes as the valve lift amount changing device is operated. As shown in FIG. 6, the valve lift amount of the
図7は図1に示した開閉タイミングシフト装置等の詳細図である。図7において、40は吸気弁2の開閉タイミングを進角側にシフトさせるための進角側油路、41は吸気弁2の開閉タイミングを遅角側にシフトさせるための遅角側油路、42はオイルポンプである。進角側油路40内の油圧が増加されるに従い、吸気弁2の開閉タイミングが進角側にシフトせしめられる。つまり、クランクシャフト13に対するカムシャフト6の回転位相が進角せしめられる。一方、遅角側油路41の油圧が増加されるに従い、吸気弁2の開閉タイミングが遅角側にシフトせしめられる。つまり、クランクシャフト13に対するカムシャフト6の回転位相が遅角せしめられる。
FIG. 7 is a detailed view of the opening / closing timing shift device and the like shown in FIG. In FIG. 7, 40 is an advance side oil passage for shifting the opening / closing timing of the
図8は開閉タイミングシフト装置が作動されるのに伴って吸気弁の開閉タイミングがシフトする様子を示した図である。図8に示すように、進角側油路40内の油圧が増加されるに従って吸気弁2の開閉タイミングが進角側にシフトされる(実線→破線→一点鎖線)。このとき、吸気弁2の開弁期間は変更されない、つまり、吸気弁2が開弁している期間の長さは変更されない。
FIG. 8 is a diagram showing how the opening / closing timing of the intake valve shifts as the opening / closing timing shift device is operated. As shown in FIG. 8, the opening / closing timing of the
図9は第二の実施形態の内燃機関の制御装置の吸気系等の詳細図である。図9において、図1〜図8に示した参照番号と同一の参照番号は、図1〜図8に示した部品又は部分と同一の部品又は部分を示している。本実施形態において、排気弁駆動用カムは図4に示した吸気弁駆動用カム4とほぼ同様に構成されている。9’は排気弁3のバルブリフト量を変更するために排気弁3に対して排気弁駆動用カムをカムシャフト中心軸線の方向に移動させるためのバルブリフト量変更装置である。このバルブリフト量変更装置9’は、バルブリフト量変更装置9とほぼ同様に構成されている。11’は排気弁3の開弁期間を変更することなく排気弁の開閉タイミングをシフトさせるための開閉タイミングシフト装置である。この開閉タイミングシフト装置11’は、開閉タイミングシフト装置11とほぼ同様に構成されている。
FIG. 9 is a detailed view of an intake system and the like of the control device for the internal combustion engine of the second embodiment. 9, the same reference numerals as those shown in FIGS. 1 to 8 indicate the same parts or portions as the parts or parts shown in FIGS. In the present embodiment, the exhaust valve drive cam is configured in substantially the same manner as the intake
図10は第三の実施形態の内燃機関の制御装置の吸気系等の詳細図である。図10において、図1〜図8に示した参照番号と同一の参照番号は、図1〜図8に示した部品又は部分と同一の部品又は部分を示している。58は個々の吸気弁2(図3参照)をそれぞれ独立して駆動することができる例えば電磁駆動式の吸気弁駆動装置である。58’は個々の排気弁3(図3参照)をそれぞれ独立して駆動することができる例えば電磁駆動式の排気弁駆動装置である。 FIG. 10 is a detailed view of the intake system and the like of the control device for the internal combustion engine of the third embodiment. 10, the same reference numerals as those shown in FIGS. 1 to 8 indicate the same parts or portions as the parts or parts shown in FIGS. 58 is, for example, an electromagnetically driven intake valve driving device capable of independently driving each intake valve 2 (see FIG. 3). 58 'is, for example, an electromagnetically driven exhaust valve driving device capable of independently driving each exhaust valve 3 (see FIG. 3).
尚、上述した第一から第三の実施形態の変形例では、スロットル弁56を排除することも可能である。
In the modification of the first to third embodiments described above, the
上述した第一から第三の実施形態及びそれらの変形例において、空燃比センサ57の出力値に基づいて複数気筒♯1〜♯4のうちのどの気筒の空燃比がいくつであるかを算出し、各気筒の吸気弁2及び/又は排気弁3のバルブリフト量を制御すると、気筒間の空燃比のばらつきを抑制することができる。ところが、気筒間の燃料噴射量のばらつきが存在する場合には、気筒間の空燃比のばらつきが抑制されたとしても、気筒間のトルクのばらつきが生じてしまい、脈動(トルク変動)が生じてしまう。そこで第一から第三の実施形態及びそれらの変形例では、気筒間の空燃比のばらつきを抑制すると共に気筒間のトルクのばらつきを抑制するために後述するような制御が行われる。
In the first to third embodiments and the modifications thereof described above, the air-fuel ratio of which cylinder among the plurality of
図11は第一から第三の実施形態及びそれらの変形例の燃料噴射量ばらつき学習方法を示したフローチャートである。このルーチンは所定時間間隔で実行される。図11に示すように、このルーチンが開始されると、まずステップ100において、吸気弁2の作用角が例えば図6に一点鎖線で示すように最大になっているか否かが判断される。YESのときには、シリンダ50内に吸入される吸入空気量がスロットル弁56の開度又は吸気管51,52内の最も絞られている部分の断面積に基づいて決定され、気筒間の吸気弁2の作用角のばらつきが存在するとしても、それに伴って吸入空気量が気筒間でばらつくことはないと判断し、ステップ101に進む。一方、NOのとき、つまり、吸気弁2の作用角が比較的小さく吸気弁2の開口面積が比較的小さいときには、シリンダ50内に吸入される吸入空気量が吸気弁2の開口面積に基づいて決定され、仮に気筒間の吸気弁2の作用角のばらつきが存在する場合には吸入空気量が気筒間でばらついてしまい、燃料噴射量のばらつき学習を行うことができないと判断し、このルーチンを終了する。
FIG. 11 is a flowchart showing the fuel injection amount variation learning method of the first to third embodiments and their modifications. This routine is executed at predetermined time intervals. As shown in FIG. 11, when this routine is started, first, at
ステップ101では複数気筒♯1〜♯4のうちの特定気筒(N番気筒)の排気ガス空燃比を算出するタイミングであるか否かが判断される。YESのときにはステップ102に進み、NOのときには、このルーチンを終了する。ステップ102では、N番気筒の排気ガス空燃比が数サイクル分ほど検出され、それらの平均空燃比が算出される。この平均空燃比の算出は、すべての気筒♯1〜♯4について行われる。次いでステップ103では、各気筒♯1〜♯4内に吸入される吸入空気量が等しくなっているとの考えに基づき、ステップ102において算出された各気筒♯1〜♯4の空燃比から気筒間の燃料噴射量のばらつきΔQnが算出される。
In
次いでステップ104では、ステップ103において算出された気筒間の燃料噴射量のばらつきΔQnに基づいて燃料噴射量のばらつき率Qrate−nが算出される。次いでステップ105では、気筒間の燃料噴射量のばらつきがなくなるように、各気筒♯1〜♯4の燃料噴射量が補正される。
Next, at
第一から第三の実施形態によれば、吸気弁2の作用角が最大作用角に設定されているとステップ100において判断されたときに、ステップ102において、その気筒の排気ガス空燃比が算出される。つまり、気筒内に吸入される吸入空気量が吸気弁2の作用角に基づいては制限されないように吸気弁2の作用角が設定されているとステップ100において判断されたときに、ステップ102において、その気筒の排気ガス空燃比が算出される。より詳細には、気筒内に吸入される吸入空気量が吸気弁2の作用角に基づいては制限されず、スロットル弁56の開度に基づいて制限されるように吸気弁2の作用角が設定されているとステップ100において判断されたときに、ステップ102において、その気筒の排気ガス空燃比が算出される。つまり、ステップ102においてある気筒の排気ガス空燃比を算出する場合には、不図示のステップにおいて、その気筒内に吸入される吸入空気量が吸気弁2の作用角に基づいては制限されず、スロットル弁56の開度に基づいて制限されるように吸気弁2の作用角が最大作用角に設定される。すなわち、1番気筒♯1の排気ガス空燃比を算出するときのスロットル弁56の開度と他の気筒♯2〜♯4の排気ガス空燃比を算出するときのスロットル弁56の開度とをほぼ等しくしておくことにより、1番気筒♯1の排気ガス空燃比を算出するときにその気筒♯1内に吸入される吸入空気量と他の気筒♯2〜♯4の排気ガス空燃比を算出するときにその気筒♯2〜♯4内に吸入される吸入空気量とを等しくすることができる。
According to the first to third embodiments, when it is determined in
更に第一から第三の実施形態によれば、ある気筒♯1の排気ガス空燃比を算出するときにその気筒♯1内に吸入される吸入空気量と他の気筒♯2〜♯4の排気ガス空燃比を算出するときにその気筒♯2〜♯4内に吸入される吸入空気量とが等しくなるとステップ100において判断されたときに、ステップ105において、排気ガス空燃比に基づいて気筒間の燃料噴射量のばらつきが抑制される。すなわち、すべての気筒の吸入空気量が等しくされた上で、すべての気筒の排気ガス空燃比が等しくなるように燃料噴射量が補正される。そのため、気筒間の空燃比のばらつきを抑制すると共に気筒間のトルクのばらつきを抑制することができる。
Further, according to the first to third embodiments, when calculating the exhaust gas air-fuel ratio of a
言い換えれば、第一から第三の実施形態によれば、気筒内に吸入される吸入空気量が吸気弁2のバルブ開特性に基づいては制限されず、スロットル弁56の開度に基づいて制限されるように吸気弁2のバルブ開特性が設定されているとステップ100において判断されたときに、ステップ102において、その気筒の排気ガス空燃比が算出される。つまり、ステップ102においてある気筒の排気ガス空燃比を算出する場合には、不図示のステップにおいて、その気筒内に吸入される吸入空気量が吸気弁2のバルブ開特性に基づいては制限されず、スロットル弁56の開度に基づいて制限されるように吸気弁2のバルブ開特性が設定される。
In other words, according to the first to third embodiments, the amount of intake air sucked into the cylinder is not limited based on the valve opening characteristic of the
また、スロットル弁56が設けられていない第一から第三の実施形態の変形例によれば、第一から第三の実施形態と同様に、吸気弁2の作用角が最大作用角に設定されているとステップ100において判断されたときに、ステップ102において、その気筒の排気ガス空燃比が算出される。つまり、気筒内に吸入される吸入空気量が吸気弁2の作用角に基づいては制限されないように吸気弁2の作用角が設定されているとステップ100において判断されたときに、ステップ102において、その気筒の排気ガス空燃比が算出される。より詳細には、気筒内に吸入される吸入空気量が吸気弁2の作用角に基づいては制限されず、吸気管51,52内の最も絞られている部分の断面積に基づいて制限されるように吸気弁2の作用角が設定されているとステップ100において判断されたときに、ステップ102において、その気筒の排気ガス空燃比が算出される。つまり、ステップ102においてある気筒の排気ガス空燃比を算出する場合には、不図示のステップにおいて、その気筒内に吸入される吸入空気量が吸気弁2の作用角に基づいては制限されず、吸気管51,52内の最も絞られている部分の断面積に基づいて制限されるように吸気弁2の作用角が最大作用角に設定される。
Further, according to the modifications of the first to third embodiments in which the
言い換えれば、第一から第三の実施形態の変形例によれば、気筒内に吸入される吸入空気量が吸気弁2のバルブ開特性に基づいては制限されず、吸気管51,52内の最も絞られている部分の断面積に基づいて制限されるように吸気弁2のバルブ開特性が設定されているとステップ100において判断されたときに、ステップ102において、その気筒の排気ガス空燃比が算出される。つまり、ステップ102においてある気筒の排気ガス空燃比を算出する場合には、不図示のステップにおいて、その気筒内に吸入される吸入空気量が吸気弁2のバルブ開特性に基づいては制限されず、吸気管51,52内の最も絞られている部分の断面積に基づいて制限されるように吸気弁2のバルブ開特性が設定される。
In other words, according to the modifications of the first to third embodiments, the amount of intake air sucked into the cylinder is not limited based on the valve opening characteristics of the
また、第一から第三の実施形態及びそれらの変形例によれば、吸気弁の作用角に基づいて気筒間ばらつきが抑制される。詳細には、吸気弁の作用角に基づいて気筒間の燃料噴射量のばらつきが抑制される。更に詳細には、図11のステップ100において吸気弁2の作用角が最大であると判断されたときに、ステップ105において気筒間の燃料噴射量のばらつきが抑制される。そのため、吸気弁の作用角が変更され得る場合に、吸気弁の作用角に基づいて気筒間ばらつきが抑制されない場合よりも適切に気筒間の空燃比のばらつきを抑制することができる。つまり、気筒間の空燃比のばらつきを適切に抑制することができる。
Further, according to the first to third embodiments and the modifications thereof, the variation among the cylinders is suppressed based on the operating angle of the intake valve. Specifically, the variation in the fuel injection amount between the cylinders is suppressed based on the operating angle of the intake valve. More specifically, when it is determined in
図12は第三の実施形態及びその変形例の吸気弁作用角ばらつき学習方法を示したフローチャートである。このルーチンは、図11に示したルーチンと同様に所定時間間隔で実行される。図12に示すように、このルーチンが開始されると、まずステップ150において、図11に示したステップ105の実行が完了したか否かが判断される。全気筒の燃料噴射量の補正が完了しているときにはステップ151に進み、まだ完了していないときには気筒間の吸気弁2の作用角のばらつきを抑制することができないと判断し、このルーチンを終了する。ステップ151では、吸気弁2の作用角が予め定められた閾値以下であるか否かが判断される。つまり、気筒内に吸入される吸入空気量がスロットル弁56の開度に基づいては制限されず、吸気弁2の作用角に基づいて制限されるように、吸気弁2の作用角が比較的小さい値に設定されているか否かが判断される。YESのときにはステップ152に進み、NOのときには、このルーチンを終了する。
FIG. 12 is a flowchart showing the intake valve operating angle variation learning method of the third embodiment and its modification. This routine is executed at predetermined time intervals in the same manner as the routine shown in FIG. As shown in FIG. 12, when this routine is started, it is first determined in
ステップ152では複数気筒♯1〜♯4のうちの特定気筒(N番気筒)の排気ガス空燃比を算出するタイミングであるか否かが判断される。YESのときにはステップ153に進み、NOのときには、このルーチンを終了する。ステップ153では、N番気筒の排気ガス空燃比が数サイクル分ほど検出され、それらの平均空燃比が算出される。この平均空燃比の算出は、すべての気筒♯1〜♯4について行われる。次いでステップ154では、各気筒♯1〜♯4の燃料噴射量が等しくなっているとの考えに基づき、ステップ153において算出された各気筒♯1〜♯4の空燃比から気筒間の吸入空気量のばらつきΔQが算出される。
In
次いでステップ155では、ステップ154において算出された気筒間の吸入空気量のばらつきΔQに基づいて特定気筒(N番気筒)の吸気弁2の作用角のばらつきΔAngが算出される。この吸気弁2の作用角のばらつきΔAngの算出は、すべての気筒♯1〜♯4について行われる。次いでステップ156では、気筒間の吸気弁2の作用角のばらつきがなくなるように、つまり、気筒間の吸入空気量のばらつきがなくなるように、吸気弁駆動装置58によって各気筒♯1〜♯4の吸気弁2の作用角が補正される。
Next, at
第三の実施形態によれば、図11のステップ105において気筒間の燃料噴射量のばらつきを抑制した後、気筒内に吸入される吸入空気量がスロットル弁56の開度に基づいては制限されず、吸気弁2のバルブ開特性に基づいて制限されるように吸気弁2のバルブ開特性が設定されているとステップ151において判断されたときには、ステップ153において、その気筒の排気ガス空燃比が算出され、次いでステップ156において、その排気ガス空燃比に基づいて気筒間の吸気弁2のバルブ開特性のばらつきが抑制される。つまり、気筒間の燃料噴射量のばらつきを抑制した上で、ある気筒♯1の排気ガス空燃比と他の気筒♯2〜♯4の排気ガス空燃比とが等しくなるように各気筒♯1〜♯4の吸気弁2のバルブ開特性が変更せしめられる。そのため、気筒間の燃料噴射量のばらつきが存在していた場合であっても、気筒間のトルクのばらつきを生じさせることなく気筒間の吸気弁2のバルブ開特性のばらつきを抑制することができる。
According to the third embodiment, after suppressing variation in the fuel injection amount between the cylinders in
また、第三の実施形態の変形例によれば、図11のステップ105において気筒間の燃料噴射量のばらつきを抑制した後、気筒内に吸入される吸入空気量が吸気管51,52内の最も絞られている部分の断面積に基づいては制限されず、吸気弁2のバルブ開特性に基づいて制限されるように吸気弁2のバルブ開特性が設定されているとステップ151において判断されたときには、ステップ153において、その気筒の排気ガス空燃比が算出され、次いでステップ156において、その排気ガス空燃比に基づいて気筒間の吸気弁2のバルブ開特性のばらつきが抑制される。つまり、気筒間の燃料噴射量のばらつきを抑制した上で、ある気筒♯1の排気ガス空燃比と他の気筒♯2〜♯4の排気ガス空燃比とが等しくなるように各気筒♯1〜♯4の吸気弁2のバルブ開特性が変更せしめられる。そのため、気筒間の燃料噴射量のばらつきが存在していた場合であっても、気筒間のトルクのばらつきを生じさせることなく気筒間の吸気弁2のバルブ開特性のばらつきを抑制することができる。
Further, according to the modification of the third embodiment, after suppressing the variation in the fuel injection amount between the cylinders in
詳細には、第三の実施形態及びその変形例によれば、図11のステップ105において気筒間の燃料噴射量のばらつきを抑制した後、ステップ151において吸気弁2の作用角が最大作用角よりも小さい所定作用角に設定されていると判断されたときには、ステップ153において排気ガス空燃比が算出され、次いでステップ156において、その排気ガス空燃比に基づいて気筒間の吸気弁2の作用角のばらつきが抑制される。つまり、気筒間の燃料噴射量のばらつきを抑制した上で、ある気筒♯1の排気ガス空燃比と他の気筒♯2〜♯4の排気ガス空燃比とが等しくなるように各気筒♯1〜♯4の吸気弁2の作用角が変更せしめられる。そのため、気筒間の燃料噴射量のばらつきが存在していた場合であっても、気筒間のトルクのばらつきを生じさせることなく気筒間の吸気弁2の作用角のばらつきを抑制することができる。
Specifically, according to the third embodiment and its modification, after suppressing the variation in the fuel injection amount between the cylinders in
言い換えれば、第三の実施形態及びその変形例によれば、図11のステップ105において気筒間の燃料噴射量のばらつきを抑制した後、ステップ151において吸気弁2の作用角が最大作用角よりも小さい所定作用角に設定されていると判断されたときには、ステップ153において排気ガス空燃比が算出され、次いでステップ156において、その排気ガス空燃比に基づいて気筒間の吸入空気量のばらつきが抑制される。つまり、気筒間の燃料噴射量のばらつきを抑制した上で、ある気筒♯1の排気ガス空燃比と他の気筒♯2〜♯4の排気ガス空燃比とが等しくなるように各気筒♯1〜♯4の吸気弁2の作用角が変更せしめられる。そのため、気筒間の燃料噴射量のばらつきが存在していた場合であっても、気筒間のトルクのばらつきを生じさせることなく気筒間の吸入空気量のばらつきを抑制することができる。
In other words, according to the third embodiment and its modification, after suppressing the variation in the fuel injection amount between the cylinders in
また、第一から第三の実施形態及びそれらの変形例によれば、吸気弁の作用角に基づいて気筒間ばらつきが抑制される。詳細には、図12のステップ151において吸気弁2の作用角が予め定められた閾値以下であると判断されたときに、ステップ156において気筒間の吸気弁2の作用角のばらつきが抑制される。そのため、吸気弁の作用角が変更され得る場合に、上述した閾値とは無関係に気筒間の吸気弁2の作用角のばらつきが抑制される場合よりも適切に気筒間の空燃比のばらつきを抑制することができる。つまり、気筒間の空燃比のばらつきを適切に抑制することができる。
Further, according to the first to third embodiments and the modifications thereof, the variation among the cylinders is suppressed based on the operating angle of the intake valve. Specifically, when it is determined in
図13は第一及び第二の実施形態及びそれらの変形例の吸気弁作用角ばらつき学習方法を示したフローチャートである。このルーチンは、図11に示したルーチンと同様に所定時間間隔で実行される。図13に示すように、このルーチンが開始されると、まずステップ150において、図12に示した場合と同様に、図11に示したステップ105の実行が完了したか否かが判断される。全気筒の燃料噴射量の補正が完了しているときにはステップ151に進み、まだ完了していないときには気筒間の吸気弁2の作用角のばらつきを抑制することができないと判断し、このルーチンを終了する。ステップ151では、図12に示した場合と同様に、吸気弁2の作用角が予め定められた閾値以下であるか否かが判断される。YESのときにはステップ152に進み、NOのときには、このルーチンを終了する。
FIG. 13 is a flowchart showing the intake valve operating angle variation learning method of the first and second embodiments and their modifications. This routine is executed at predetermined time intervals in the same manner as the routine shown in FIG. As shown in FIG. 13, when this routine is started, it is first determined in
ステップ152では、図12に示した場合と同様に、複数気筒♯1〜♯4のうちの特定気筒(N番気筒)の排気ガス空燃比を算出するタイミングであるか否かが判断される。YESのときにはステップ153に進み、NOのときには、このルーチンを終了する。ステップ153では、図12に示した場合と同様に、N番気筒の排気ガス空燃比が数サイクル分ほど検出され、それらの平均空燃比が算出される。次いでステップ154では、図12に示した場合と同様に、各気筒♯1〜♯4の燃料噴射量が等しくなっているとの考えに基づき、ステップ153において算出された各気筒♯1〜♯4の空燃比から気筒間の吸入空気量のばらつきΔQが算出される。
In
次いでステップ250では、ステップ154において算出された気筒間の吸入空気量のばらつきΔQに基づき、全気筒♯1〜♯4のトルクが等しくなるように各気筒の燃料噴射量が補正される。次いでステップ251では、ステップ154において算出された気筒間の吸入空気量のばらつきΔQに基づき、全気筒♯1〜♯4のトルクが等しくなるように各気筒の点火時期が補正される。例えばノッキングが発生しやすい機関高負荷運転時には、吸入空気量が比較的多い気筒の点火時期が遅角せしめられる。
Next, at
第一及び第二の実施形態によれば、図11のステップ105において気筒間の燃料噴射量のばらつきを抑制した後、気筒内に吸入される吸入空気量がスロットル弁56の開度に基づいては制限されず、吸気弁2のバルブ開特性に基づいて制限されるように吸気弁2のバルブ開特性が設定されていると図13のステップ151において判断されたときには、ステップ153において、その気筒の排気ガス空燃比が算出され、次いでステップ250及びステップ251において燃料噴射量及び点火時期が補正されて、気筒間のトルクのばらつきが抑制される。
According to the first and second embodiments, after suppressing the variation in the fuel injection amount between the cylinders in
また、第一及び第二の実施形態の変形例によれば、図11のステップ105において気筒間の燃料噴射量のばらつきを抑制した後、気筒内に吸入される吸入空気量が吸気管51,52内の最も絞られている部分の断面積に基づいては制限されず、吸気弁2のバルブ開特性に基づいて制限されるように吸気弁2のバルブ開特性が設定されていると図13のステップ151において判断されたときには、ステップ153において、その気筒の排気ガス空燃比が算出され、次いでステップ250及びステップ251において燃料噴射量及び点火時期が補正されて、気筒間のトルクのばらつきが抑制される。
Moreover, according to the modification of 1st and 2nd embodiment, after suppressing the dispersion | variation in the fuel injection quantity between cylinders in
また、第一から第三の実施形態及びそれらの変形例によれば、吸気弁の作用角に基づいて気筒間ばらつきが抑制される。詳細には、図13のステップ151において吸気弁2の作用角が予め定められた閾値以下であると判断されたときに、ステップ250において気筒間の空燃比のばらつきが抑制される。そのため、吸気弁の作用角が変更され得る場合に、上述した閾値とは無関係に気筒間の空燃比のばらつきが抑制される場合よりも適切に気筒間の空燃比のばらつきを抑制することができる。つまり、気筒間の空燃比のばらつきを適切に抑制することができる。
Further, according to the first to third embodiments and the modifications thereof, the variation among the cylinders is suppressed based on the operating angle of the intake valve. Specifically, when it is determined in
以下、本発明の内燃機関の制御装置の第四から第六の実施形態について説明する。第四から第六の実施形態の構成は、それぞれ上述した第一から第三の実施形態の構成とほぼ同様である。また第四から第六の実施形態の変形例の構成は、それぞれ上述した第一から第三の実施形態の変形例の構成とほぼ同様である。 Hereinafter, fourth to sixth embodiments of the control device for an internal combustion engine of the present invention will be described. The configurations of the fourth to sixth embodiments are substantially the same as the configurations of the first to third embodiments described above. The configuration of the modification examples of the fourth to sixth embodiments is almost the same as the configuration of the modification examples of the first to third embodiments described above.
図14は第四から第六の実施形態及びそれらの変形例の燃料噴射量ばらつき学習方法を示したフローチャートである。このルーチンは、図11に示した場合と同様に所定時間間隔で実行される。図14に示すように、このルーチンが開始されると、まずステップ300において、吸気弁2及び排気弁3のバルブオーバラップ量が最小になっているか否かが判断される。YESのときには、シリンダ50から吸気管51への吹き返しガス量が少ないために、シリンダ50内に吸入される吸入空気量がスロットル弁56の開度又は吸気管51,52内の最も絞られている部分の断面積に基づいて決定され、気筒間の吸気弁2及び排気弁3のバルブオーバラップ量のばらつきが存在するとしても、それに伴って吸入空気量が気筒間でばらつくことはないと判断し、ステップ101に進む。一方、NOのとき、つまり、吸気弁2及び排気弁3のバルブオーバラップ量が比較的大きいときには、シリンダ50内に吸入される吸入空気量が吸気弁2及び排気弁3のバルブオーバラップ量に基づいて決定され、仮に気筒間のバルブオーバラップ量のばらつきが存在する場合には吸入空気量が気筒間でばらついてしまい、燃料噴射量のばらつき学習を行うことができないと判断し、このルーチンを終了する。
FIG. 14 is a flowchart showing fuel injection amount variation learning methods of the fourth to sixth embodiments and their modifications. This routine is executed at predetermined time intervals similarly to the case shown in FIG. As shown in FIG. 14, when this routine is started, it is first determined in
ステップ101では、図11に示した場合と同様に、複数気筒♯1〜♯4のうちの特定気筒(N番気筒)の排気ガス空燃比を算出するタイミングであるか否かが判断される。YESのときにはステップ102に進み、NOのときには、このルーチンを終了する。ステップ102では、図11に示した場合と同様に、N番気筒の排気ガス空燃比が数サイクル分ほど検出され、それらの平均空燃比が算出される。次いでステップ103では、図11に示した場合と同様に、ステップ102において算出された各気筒♯1〜♯4の空燃比から気筒間の燃料噴射量のばらつきΔQnが算出される。
In
次いでステップ104では、図11に示した場合と同様に、ステップ103において算出された気筒間の燃料噴射量のばらつきΔQnに基づいて燃料噴射量のばらつき率Qrate−nが算出される。次いでステップ105では、図11に示した場合と同様に、気筒間の燃料噴射量のばらつきがなくなるように、各気筒♯1〜♯4の燃料噴射量が補正される。
Next, at
第四から第六の実施形態によれば、吸気弁2及び排気弁3のバルブオーバラップ量が最小バルブオーバラップ量に設定されているとステップ300において判断されたときに、ステップ102において、その気筒の排気ガス空燃比が算出される。つまり、気筒内に吸入される吸入空気量が吸気弁2及び排気弁3のバルブオーバラップ量に基づいては制限されないように吸気弁2及び排気弁3のバルブオーバラップ量が設定されているとステップ300において判断されたときに、ステップ102において、その気筒の排気ガス空燃比が算出される。より詳細には、気筒内に吸入される吸入空気量が吸気弁2及び排気弁3のバルブオーバラップ量に基づいては制限されず、スロットル弁56の開度に基づいて制限されるように吸気弁2及び排気弁3のバルブオーバラップ量が設定されているとステップ300において判断されたときに、ステップ102において、その気筒の排気ガス空燃比が算出される。つまり、ステップ102においてある気筒の排気ガス空燃比を算出する場合には、不図示のステップにおいて、その気筒内に吸入される吸入空気量が吸気弁2及び排気弁3のバルブオーバラップ量に基づいては制限されず、スロットル弁56の開度に基づいて制限されるように吸気弁2及び排気弁3のバルブオーバラップ量が最小バルブオーバラップ量に設定される。すなわち、1番気筒♯1の排気ガス空燃比を算出するときのスロットル弁56の開度と他の気筒♯2〜♯4の排気ガス空燃比を算出するときのスロットル弁56の開度とをほぼ等しくしておくことにより、1番気筒♯1の排気ガス空燃比を算出するときにその気筒♯1内に吸入される吸入空気量と他の気筒♯2〜♯4の排気ガス空燃比を算出するときにその気筒♯2〜♯4内に吸入される吸入空気量とを等しくすることができる。
According to the fourth to sixth embodiments, when it is determined in
更に第四から第六の実施形態によれば、ある気筒♯1の排気ガス空燃比を算出するときにその気筒♯1内に吸入される吸入空気量と他の気筒♯2〜♯4の排気ガス空燃比を算出するときにその気筒♯2〜♯4内に吸入される吸入空気量とが等しくなるとステップ300において判断されたときに、ステップ105において、排気ガス空燃比に基づいて気筒間の燃料噴射量のばらつきが抑制される。すなわち、すべての気筒の吸入空気量が等しくされた上で、すべての気筒の排気ガス空燃比が等しくなるように燃料噴射量が補正される。そのため、気筒間の空燃比のばらつきを抑制すると共に気筒間のトルクのばらつきを抑制することができる。
Furthermore, according to the fourth to sixth embodiments, when calculating the exhaust gas air-fuel ratio of a
言い換えれば、第四から第六の実施形態によれば、気筒内に吸入される吸入空気量が吸気弁2及び排気弁3のバルブ開特性に基づいては制限されず、スロットル弁56の開度に基づいて制限されるように吸気弁2及び排気弁3のバルブ開特性が設定されているとステップ300において判断されたときに、ステップ102において、その気筒の排気ガス空燃比が算出される。つまり、ステップ102においてある気筒の排気ガス空燃比を算出する場合には、不図示のステップにおいて、その気筒内に吸入される吸入空気量が吸気弁2及び排気弁3のバルブ開特性に基づいては制限されず、スロットル弁56の開度に基づいて制限されるように吸気弁2及び排気弁3のバルブ開特性が設定される。
In other words, according to the fourth to sixth embodiments, the intake air amount sucked into the cylinder is not limited based on the valve opening characteristics of the
また、スロットル弁56が設けられていない第四から第六の実施形態の変形例によれば、第四から第六の実施形態と同様に、吸気弁2及び排気弁3のバルブオーバラップ量が最小バルブオーバラップ量に設定されているとステップ300において判断されたときに、ステップ102において、その気筒の排気ガス空燃比が算出される。つまり、気筒内に吸入される吸入空気量が吸気弁2及び排気弁3のバルブオーバラップ量に基づいては制限されないように吸気弁2及び排気弁3のバルブオーバラップ量が設定されているとステップ300において判断されたときに、ステップ102において、その気筒の排気ガス空燃比が算出される。より詳細には、気筒内に吸入される吸入空気量が吸気弁2及び排気弁3のバルブオーバラップ量に基づいては制限されず、吸気管51,52内の最も絞られている部分の断面積に基づいて制限されるように吸気弁2及び排気弁3のバルブオーバラップ量が設定されているとステップ300において判断されたときに、ステップ102において、その気筒の排気ガス空燃比が算出される。つまり、ステップ102においてある気筒の排気ガス空燃比を算出する場合には、不図示のステップにおいて、その気筒内に吸入される吸入空気量が吸気弁2及び排気弁3のバルブオーバラップ量に基づいては制限されず、吸気管51,52内の最も絞られている部分の断面積に基づいて制限されるように吸気弁2及び排気弁3のバルブオーバラップ量が最小バルブオーバラップ量に設定される。
Further, according to the modifications of the fourth to sixth embodiments in which the
言い換えれば、第四から第六の実施形態の変形例によれば、気筒内に吸入される吸入空気量が吸気弁2及び排気弁3のバルブ開特性に基づいては制限されず、吸気管51,52内の最も絞られている部分の断面積に基づいて制限されるように吸気弁2及び排気弁3のバルブ開特性が設定されているとステップ300において判断されたときに、ステップ102において、その気筒の排気ガス空燃比が算出される。つまり、ステップ102においてある気筒の排気ガス空燃比を算出する場合には、不図示のステップにおいて、その気筒内に吸入される吸入空気量が吸気弁2及び排気弁3のバルブ開特性に基づいては制限されず、吸気管51,52内の最も絞られている部分の断面積に基づいて制限されるように吸気弁2及び排気弁3のバルブ開特性が設定される。
In other words, according to the modifications of the fourth to sixth embodiments, the intake air amount sucked into the cylinder is not limited based on the valve opening characteristics of the
また、第四から第六の実施形態及びそれらの変形例によれば、吸気弁及び排気弁のバルブオーバラップ量に基づいて気筒間ばらつきが抑制される。詳細には、吸気弁及び排気弁のバルブオーバラップ量に基づいて気筒間の燃料噴射量のばらつきが抑制される。更に詳細には、図14のステップ300において吸気弁2及び排気弁3のバルブオーバラップ量が最小であると判断されたときに、ステップ105において気筒間の燃料噴射量のばらつきが抑制される。そのため、吸気弁及び排気弁のバルブオーバラップ量が変更され得る場合に、吸気弁及び排気弁のバルブオーバラップ量に基づいて気筒間ばらつきが抑制されない場合よりも適切に気筒間の空燃比のばらつきを抑制することができる。つまり、気筒間の空燃比のばらつきを適切に抑制することができる。
In addition, according to the fourth to sixth embodiments and their modifications, variations among cylinders are suppressed based on the valve overlap amounts of the intake valve and the exhaust valve. Specifically, variation in the fuel injection amount between the cylinders is suppressed based on the valve overlap amount of the intake valve and the exhaust valve. More specifically, when it is determined in
図15は第六の実施形態及びその変形例のバルブオーバラップ量ばらつき学習方法を示したフローチャートである。このルーチンは、図14に示したルーチンと同様に所定時間間隔で実行される。図15に示すように、このルーチンが開始されると、まずステップ150において、図12に示した場合と同様に、図14に示したステップ105の実行が完了したか否かが判断される。全気筒の燃料噴射量の補正が完了しているときにはステップ450に進み、まだ完了していないときには気筒間の吸気弁2及び排気弁3のバルブオーバラップ量のばらつきを抑制することができないと判断し、このルーチンを終了する。ステップ450では、吸気弁2及び排気弁3のバルブオーバラップ量が予め定められた閾値以上であるか否かが判断される。つまり、気筒内に吸入される吸入空気量がスロットル弁56の開度に基づいては制限されず、吸気弁2及び排気弁3のバルブオーバラップ量に基づいて制限されるように、吸気弁2及び排気弁3のバルブオーバラップ量が比較的大きい値に設定されているか否かが判断される。YESのときにはステップ152に進み、NOのときには、このルーチンを終了する。
FIG. 15 is a flowchart showing a valve overlap amount variation learning method of the sixth embodiment and its modification. This routine is executed at predetermined time intervals in the same manner as the routine shown in FIG. As shown in FIG. 15, when this routine is started, it is first determined in
ステップ152では、図12に示した場合と同様に、複数気筒♯1〜♯4のうちの特定気筒(N番気筒)の排気ガス空燃比を算出するタイミングであるか否かが判断される。YESのときにはステップ153に進み、NOのときには、このルーチンを終了する。ステップ153では、図12に示した場合と同様に、N番気筒の排気ガス空燃比が数サイクル分ほど検出され、それらの平均空燃比が算出される。次いでステップ154では、図12に示した場合と同様に、各気筒♯1〜♯4の燃料噴射量が等しくなっているとの考えに基づき、ステップ153において算出された各気筒♯1〜♯4の空燃比から気筒間の吸入空気量のばらつきΔQが算出される。
In
次いでステップ451では、ステップ154において算出された気筒間の吸入空気量のばらつきΔQに基づいて特定気筒(N番気筒)の吸気弁2及び排気弁3のバルブオーバラップ量のばらつきΔVOが算出される。この吸気弁2及び排気弁3のバルブオーバラップ量のばらつきΔVOの算出は、すべての気筒♯1〜♯4について行われる。次いでステップ452では、気筒間の吸気弁2及び排気弁3のバルブオーバラップ量のばらつきがなくなるように、つまり、気筒間の吸入空気量のばらつきがなくなるように、吸気弁駆動装置58によって各気筒♯1〜♯4の吸気弁2の開弁時期が補正されると共に、排気弁駆動装置58’によって各気筒♯1〜♯4の排気弁3の閉弁時期が補正される。
Next, at
第六の実施形態によれば、図14のステップ105において気筒間の燃料噴射量のばらつきを抑制した後、気筒内に吸入される吸入空気量がスロットル弁56の開度に基づいては制限されず、吸気弁2及び排気弁3のバルブ開特性に基づいて制限されるように吸気弁2及び排気弁3のバルブ開特性が設定されていると図15のステップ450において判断されたときには、ステップ153において、その気筒の排気ガス空燃比が算出され、次いでステップ452において、その排気ガス空燃比に基づいて気筒間の吸気弁2及び排気弁3のバルブ開特性のばらつきが抑制される。つまり、気筒間の燃料噴射量のばらつきを抑制した上で、ある気筒♯1の排気ガス空燃比と他の気筒♯2〜♯4の排気ガス空燃比とが等しくなるように各気筒♯1〜♯4の吸気弁2及び排気弁3のバルブ開特性が変更せしめられる。そのため、気筒間の燃料噴射量のばらつきが存在していた場合であっても、気筒間のトルクのばらつきを生じさせることなく気筒間の吸気弁2及び排気弁3のバルブ開特性のばらつきを抑制することができる。
According to the sixth embodiment, after suppressing the variation in the fuel injection amount between the cylinders in
また、第六の実施形態の変形例によれば、図14のステップ105において気筒間の燃料噴射量のばらつきを抑制した後、気筒内に吸入される吸入空気量が吸気管51,52内の最も絞られている部分の断面積に基づいては制限されず、吸気弁2及び排気弁3のバルブ開特性に基づいて制限されるように吸気弁2及び排気弁3のバルブ開特性が設定されていると図15のステップ450において判断されたときには、ステップ153において、その気筒の排気ガス空燃比が算出され、次いでステップ452において、その排気ガス空燃比に基づいて気筒間の吸気弁2及び排気弁3のバルブ開特性のばらつきが抑制される。
つまり、気筒間の燃料噴射量のばらつきを抑制した上で、ある気筒♯1の排気ガス空燃比と他の気筒♯2〜♯4の排気ガス空燃比とが等しくなるように各気筒♯1〜♯4の吸気弁2及び排気弁3のバルブ開特性が変更せしめられる。そのため、気筒間の燃料噴射量のばらつきが存在していた場合であっても、気筒間のトルクのばらつきを生じさせることなく気筒間の吸気弁2及び排気弁3のバルブ開特性のばらつきを抑制することができる。
Further, according to the modification of the sixth embodiment, after suppressing the variation in the fuel injection amount between the cylinders in
That is, while suppressing the variation in the fuel injection amount between the cylinders, the
詳細には、第六の実施形態及びその変形例によれば、図14のステップ105において気筒間の燃料噴射量のばらつきを抑制した後、図15のステップ450において吸気弁2及び排気弁3のバルブオーバラップ量が最小バルブオーバラップ量よりも大きい所定バルブオーバラップ量に設定されていると判断されたときには、ステップ153において排気ガス空燃比が算出され、次いでステップ452において、その排気ガス空燃比に基づいて気筒間の吸気弁2及び排気弁3のバルブオーバラップ量のばらつきが抑制される。つまり、気筒間の燃料噴射量のばらつきを抑制した上で、ある気筒♯1の排気ガス空燃比と他の気筒♯2〜♯4の排気ガス空燃比とが等しくなるように各気筒♯1〜♯4の吸気弁2及び排気弁3のバルブオーバラップ量が変更せしめられる。そのため、気筒間の燃料噴射量のばらつきが存在していた場合であっても、気筒間のトルクのばらつきを生じさせることなく気筒間の吸気弁2及び排気弁3のバルブオーバラップ量のばらつきを抑制することができる。
Specifically, according to the sixth embodiment and its modification, after suppressing the variation in the fuel injection amount between the cylinders in
言い換えれば、第六の実施形態及びその変形例によれば、図14のステップ105において気筒間の燃料噴射量のばらつきを抑制した後、図15のステップ450において吸気弁2及び排気弁3のバルブオーバラップ量が最小バルブオーバラップ量よりも大きい所定バルブオーバラップ量に設定されていると判断されたときには、ステップ153において排気ガス空燃比が算出され、次いでステップ452において、その排気ガス空燃比に基づいて気筒間の吸入空気量のばらつきが抑制される。つまり、気筒間の燃料噴射量のばらつきを抑制した上で、ある気筒♯1の排気ガス空燃比と他の気筒♯2〜♯4の排気ガス空燃比とが等しくなるように各気筒♯1〜♯4の吸気弁2及び排気弁3のバルブオーバラップ量が変更せしめられる。そのため、気筒間の燃料噴射量のばらつきが存在していた場合であっても、気筒間のトルクのばらつきを生じさせることなく気筒間の吸入空気量のばらつきを抑制することができる。
In other words, according to the sixth embodiment and its modification, after suppressing the variation in the fuel injection amount between the cylinders in
また、第六の実施形態及びその変形例によれば、吸気弁及び排気弁のバルブオーバラップ量に基づいて気筒間ばらつきが抑制される。詳細には、図15のステップ450において吸気弁2及び排気弁3のバルブオーバラップ量が予め定められた閾値以上であると判断されたときに、ステップ452において気筒間の吸気弁2及び排気弁3のバルブオーバラップ量のばらつきが抑制される。そのため、吸気弁及び排気弁のバルブオーバラップ量が変更され得る場合に、上述した閾値とは無関係に気筒間の吸気弁2及び排気弁3のバルブオーバラップ量のばらつきが抑制される場合よりも適切に気筒間の空燃比のばらつきを抑制することができる。つまり、気筒間の空燃比のばらつきを適切に抑制することができる。
Further, according to the sixth embodiment and its modification, variation between cylinders is suppressed based on the valve overlap amounts of the intake valve and the exhaust valve. Specifically, when it is determined in
図16は第四及び第五の実施形態及びそれらの変形例のバルブオーバラップ量ばらつき学習方法を示したフローチャートである。このルーチンは、図14に示したルーチンと同様に所定時間間隔で実行される。図16に示すように、このルーチンが開始されると、まずステップ150において、図15に示した場合と同様に、図14に示したステップ105の実行が完了したか否かが判断される。全気筒の燃料噴射量の補正が完了しているときにはステップ450に進み、まだ完了していないときには気筒間の吸気弁2及び排気弁3のバルブオーバラップ量のばらつきを抑制することができないと判断し、このルーチンを終了する。ステップ450では、図15に示した場合と同様に、吸気弁2及び排気弁3のバルブオーバラップ量が予め定められた閾値以上であるか否かが判断される。YESのときにはステップ152に進み、NOのときには、このルーチンを終了する。
FIG. 16 is a flowchart showing valve overlap amount variation learning methods of the fourth and fifth embodiments and their modifications. This routine is executed at predetermined time intervals in the same manner as the routine shown in FIG. As shown in FIG. 16, when this routine is started, first, in
ステップ152では、図15に示した場合と同様に、複数気筒♯1〜♯4のうちの特定気筒(N番気筒)の排気ガス空燃比を算出するタイミングであるか否かが判断される。YESのときにはステップ153に進み、NOのときには、このルーチンを終了する。ステップ153では、図15に示した場合と同様に、N番気筒の排気ガス空燃比が数サイクル分ほど検出され、それらの平均空燃比が算出される。次いでステップ154では、図15に示した場合と同様に、各気筒♯1〜♯4の燃料噴射量が等しくなっているとの考えに基づき、ステップ153において算出された各気筒♯1〜♯4の空燃比から気筒間の吸入空気量のばらつきΔQが算出される。
In
次いでステップ250では、図13に示した場合と同様に、ステップ154において算出された気筒間の吸入空気量のばらつきΔQに基づき、全気筒♯1〜♯4のトルクが等しくなるように各気筒の燃料噴射量が補正される。次いでステップ251では、図13に示した場合と同様に、ステップ154において算出された気筒間の吸入空気量のばらつきΔQに基づき、全気筒♯1〜♯4のトルクが等しくなるように各気筒の点火時期が補正される。例えばノッキングが発生しやすい機関高負荷運転時には、吸入空気量が比較的多い気筒の点火時期が遅角せしめられる。
Next, at
第四及び第五の実施形態によれば、図14のステップ105において気筒間の燃料噴射量のばらつきを抑制した後、気筒内に吸入される吸入空気量がスロットル弁56の開度に基づいては制限されず、吸気弁2及び排気弁3のバルブ開特性に基づいて制限されるように吸気弁2及び排気弁3のバルブ開特性が設定されていると図16のステップ450において判断されたときには、ステップ153において、その気筒の排気ガス空燃比が算出され、次いでステップ250及びステップ251において燃料噴射量及び点火時期が補正されて、気筒間のトルクのばらつきが抑制される。
According to the fourth and fifth embodiments, after suppressing variation in the fuel injection amount between cylinders in
また、第四及び第五の実施形態の変形例によれば、図14のステップ105において気筒間の燃料噴射量のばらつきを抑制した後、気筒内に吸入される吸入空気量が吸気管51,52内の最も絞られている部分の断面積に基づいては制限されず、吸気弁2及び排気弁3のバルブ開特性に基づいて制限されるように吸気弁2及び排気弁3のバルブ開特性が設定されていると図16のステップ450において判断されたときには、ステップ153において、その気筒の排気ガス空燃比が算出され、次いでステップ250及びステップ251において燃料噴射量及び点火時期が補正されて、気筒間のトルクのばらつきが抑制される。
Further, according to the modification of the fourth and fifth embodiments, after suppressing the variation in the fuel injection amount between the cylinders in
また、第四及び第五の実施形態及びそれらの変形例によれば、吸気弁及び排気弁のバルブオーバラップ量に基づいて気筒間ばらつきが抑制される。詳細には、図16のステップ450において吸気弁2及び排気弁3のバルブオーバラップ量が予め定められた閾値以上であると判断されたときに、ステップ250において気筒間の空燃比のばらつきが抑制される。そのため、吸気弁及び排気弁のバルブオーバラップ量が変更され得る場合に、上述した閾値とは無関係に気筒間の空燃比のばらつきが抑制される場合よりも適切に気筒間の空燃比のばらつきを抑制することができる。つまり、気筒間の空燃比のばらつきを適切に抑制することができる。
In addition, according to the fourth and fifth embodiments and their modifications, variations among cylinders are suppressed based on the valve overlap amounts of the intake valve and the exhaust valve. Specifically, when it is determined in
以下、本発明の内燃機関の制御装置の第七の実施形態について説明する。本実施形態の構成は、上述した第一から第六の実施形態及びそれらの変形例のいずれかの構成と、後述する構成とを組み合わせたものである。図17は第七の実施形態の内燃機関の制御装置の概略構成図である。図17において、図1〜図10に示した参照番号と同一の参照番号は、図1〜図10に示した部品又は部分と同一の部品又は部分を示している。22’はECU22の一部を構成する吸入空気量演算部、22”はECU22の他の一部を構成するニューラルネットワークによる遅れ系演算部、60はニューラルネットワークである。ニューラルネットワーク60は、例えば特開平9−88685号公報に記載された公知のニューラルネットワークとほぼ同様に構成されている。
Hereinafter, a seventh embodiment of the control device for an internal combustion engine of the present invention will be described. The configuration of this embodiment is a combination of any of the configurations of the first to sixth embodiments and their modifications described above and the configuration described later. FIG. 17 is a schematic configuration diagram of a control device for an internal combustion engine according to the seventh embodiment. 17, the same reference numerals as those shown in FIGS. 1 to 10 indicate the same parts or portions as the parts or parts shown in FIGS. Reference numeral 22 'denotes an intake air amount calculation unit constituting a part of the
本実施形態では、機関過渡運転時にバルブリフト量変更装置9,9’、開閉タイミングシフト装置11,11’、吸気弁駆動装置58及び排気弁駆動装置58’が有する遅れを補うために、ニューラルネットワーク60を用いて気筒間のばらつきが抑制される。具体的には、機関過渡運転時に吸入空気量を算出する場合、エアフローメータ19の出力値、スロットル弁56の開度、スロットル弁開度の変化率、吸気弁2の開弁時期、吸気弁2の閉弁時期、機関回転数、水温、油温、油圧、吸入空気温センサ21の出力値に基づいて吸入空気量を推定し、その吸入空気量と空燃比センサ57の出力値に基づいて算出された空気量との差分から、ニューラルネットワークによる遅れが学習される。その結果、どのような条件下においても実際の空燃比を目標空燃比に精度良く一致させることができる。
In the present embodiment, a neural network is used to compensate for the delays of the valve lift amount changing devices 9, 9 ′, the opening / closing
つまり、吸入空気量遅れの演算部にニューラルネットワークを適用し、上述したデータに基づいて吸入空気量を算出する。その吸入空気量に基づいて算出された燃料噴射量と、そのサイクルでの実際の排気ガス空燃比とから誤差が検出される。あらゆるパターンでこれを繰り返し、各パラメータの感度係数を修正していくことにより、どのような機関運転条件下においても実際の空燃比を目標空燃比に精度良く一致させることができる。 That is, a neural network is applied to the intake air amount delay calculation unit, and the intake air amount is calculated based on the above-described data. An error is detected from the fuel injection amount calculated based on the intake air amount and the actual exhaust gas air-fuel ratio in the cycle. By repeating this in every pattern and correcting the sensitivity coefficient of each parameter, the actual air-fuel ratio can be accurately matched with the target air-fuel ratio under any engine operating conditions.
以下、本発明の内燃機関の制御装置の第八の実施形態について説明する。第八の実施形態の構成は、上述した第一及び第二の実施形態並びにそれらの変形例のうちのいずれかの構成とほぼ同様である。あるいは、図示しないが、カムプロフィルが異なる複数の吸気弁用カムを備え、それらを切換えて使用することにより、吸気弁のバルブ開特性を変更できるように第八の実施形態を構成することも可能である。 Hereinafter, an eighth embodiment of the control apparatus for an internal combustion engine of the present invention will be described. The configuration of the eighth embodiment is substantially the same as the configuration of any of the first and second embodiments described above and their modifications. Alternatively, although not shown, the eighth embodiment can be configured such that a plurality of intake valve cams having different cam profiles can be provided and used by switching them to change the valve opening characteristics of the intake valve. It is.
図18は第八の実施形態の気筒間ばらつき抑制制御方法を示したフローチャートである。このルーチンは所定時間間隔で実行される。図18に示すように、このルーチンが開始されると、まずステップ500において、後述するマップが既に作成されているか否かが判断される。YESのときにはステップ505に進み、NOのときにはステップ501に進む。ステップ501では、例えば特開昭59−101562号公報、又は特開平5−180040号公報に記載された方法により、空燃比センサ57の出力値に基づいて例えば機関アイドル運転時のような定常状態における各気筒#1〜#4の空燃比が算出される。
FIG. 18 is a flowchart showing the inter-cylinder variation suppression control method of the eighth embodiment. This routine is executed at predetermined time intervals. As shown in FIG. 18, when this routine is started, first, at
次いでステップ502では、気筒間の空燃比のばらつきがあるか否かが判断される。気筒間の空燃比のばらつきが所定値以上のときにはステップ503に進み、気筒間の空燃比のばらつきが所定値未満のときには、このルーチンを終了する。ステップ503では、算出された各気筒#1〜#4の空燃比に基づいて各気筒#1〜#4の燃料噴射量補正係数がそれぞれ算出される。例えばある気筒の実際の空燃比が目標空燃比に対してリッチ側にばらついているときには、その気筒の燃料噴射量を減量補正すべく比較的小さい値の燃料噴射量補正係数が算出される。一方、ある気筒の実際の空燃比が目標空燃比に対してリーン側にばらついているときには、その気筒の燃料噴射量を増量補正すべく比較的大きい値の燃料噴射量補正係数が算出される。
Next, at
次いでステップ504では、ステップ503において算出された燃料噴射量補正係数とそのときの吸気弁2の作用角とに基づき、燃料噴射量補正係数と吸気弁2の作用角との関係を示す燃料噴射量補正係数マップが作成される。図19は燃料噴射量補正係数と吸気弁の作用角との関係を示す図である。図19に示すように、ステップ503において点P1が算出されると、ステップ504において、燃料噴射量補正係数と吸気弁の作用角との関係を示す曲線L1が点P1から算出され、その曲線L1に基づいて燃料噴射量補正係数マップが作成される。第八の実施形態の変形例では、ステップ504において、マップを作成する代わりに、曲線L1を簡略化させた関係式を算出することも可能である。また第八の実施形態の他の変形例では、点P1だけでなく点P1’をステップ503と同様のステップにおいて算出し、点P1と点P1’とに基づいて曲線L1と同様の曲線を算出し、その曲線に基づいて燃料噴射量補正係数マップを作成することも可能である。
Next, at
ステップ505では、各気筒#1〜#4について燃料噴射量が補正される。つまり、図19に示したマップが作成されておらず、ステップ500においてNOと判断されたときには、燃料噴射量の補正を行うための燃料噴射量補正係数がステップ503において算出され、ステップ505において、その燃料噴射量補正係数に基づいて燃料噴射量が補正される。一方、図19に示したマップが既に作成されており、ステップ500においてYESと判断されたときには、マップが作成された時点から吸気弁2の作用角が変更されている場合であってもステップ503は実行されず、ステップ505において、既に作成されたマップに基づいて燃料噴射量が補正されることになる。
In
上述したステップ505を実行するとハンチングするおそれがある場合には、不図示のステップにおいて燃料噴射量補正係数をなまし、次いでステップ505に代わるステップにおいて、そのなまされた燃料噴射量補正係数に基づいて燃料噴射量を補正することも可能である。(この場合には、燃料噴射量補正係数をなました値を用いて燃料噴射量を補正し、再び燃料噴射量補正係数を求めることを繰返して収束した燃料噴射量補正係数に基づいて燃料噴射量を補正する。)
If there is a risk of hunting when
第八の実施形態又はその変形例によれば、吸気弁2の作用角に基づいて気筒間ばらつきが抑制される。詳細には図19に示すように、吸気弁2の作用角に基づいて各気筒#1〜#4の燃料噴射量補正係数を算出し、ステップ505において、その燃料噴射量補正係数に基づいて各気筒#1〜#4の燃料噴射量を補正することにより、気筒間の燃料噴射量のばらつきが抑制される。そのため、吸気弁の作用角が変更され得る場合に、吸気弁の作用角に基づいて気筒間ばらつきが抑制されない場合よりも適切に気筒間の空燃比のばらつきを抑制することができる。
また、第八の実施形態又はその変形例によれば、吸気弁の作用角に基づいて気筒間ばらつきが抑制されるため、例えばセンサ57のガス当りが悪く、センサ57の出力値から算出される目標空燃比が適切な目標空燃比にならない場合にも適切に気筒間ばらつきを抑制することが可能となる。
According to the eighth embodiment or the modification thereof, the variation among the cylinders is suppressed based on the operating angle of the
Further, according to the eighth embodiment or the modification thereof, since the variation between the cylinders is suppressed based on the operating angle of the intake valve, for example, the gas contact of the
また第八の実施形態又はその変形例によれば、ステップ505において吸気弁2の作用角に基づいて燃料噴射量を補正することにより気筒間の空燃比のばらつきが抑制される。
例えばある気筒の空燃比がリッチ側にばらついている場合にはその気筒の燃料噴射量を減量補正することにより気筒間の空燃比のばらつきが抑制される。また、吸気弁の作用角が小さくなるほど、実際の作用角が目標作用角からずれたときに気筒間の空燃比のばらつきが大きくなる点に鑑み、図19に示すように、吸気弁の作用角が小さくなるほど燃料噴射量補正係数と1.0との差分が大きくなるようにし、その結果、燃料噴射量の補正量が多くなるようにすることにより気筒間の空燃比のばらつきが抑制される。そのため、吸気弁の作用角に基づいて燃料噴射量が補正されない場合よりも適切に気筒間の空燃比のばらつきを抑制することができる。
Further, according to the eighth embodiment or its modification, the variation in the air-fuel ratio between the cylinders is suppressed by correcting the fuel injection amount based on the operating angle of the
For example, when the air-fuel ratio of a cylinder varies to the rich side, the variation in the air-fuel ratio among the cylinders is suppressed by correcting the amount of fuel injection for that cylinder to be reduced. Further, in view of the fact that the variation in the air-fuel ratio between the cylinders increases when the actual operating angle deviates from the target operating angle as the operating angle of the intake valve decreases, as shown in FIG. As the value becomes smaller, the difference between the fuel injection amount correction coefficient and 1.0 is increased, and as a result, the variation in the fuel injection amount is increased, thereby suppressing variations in the air-fuel ratio among the cylinders. Therefore, the variation in the air-fuel ratio between the cylinders can be suppressed more appropriately than when the fuel injection amount is not corrected based on the operating angle of the intake valve.
詳細には、ステップ501及びステップ502において気筒間の空燃比のばらつきが検出されたとき、ステップ503において、そのばらつきを低減する燃料噴射量補正係数が算出され、ステップ504において、その燃料噴射量補正係数とそのときの吸気弁の作用角とに基づいて燃料噴射量補正係数と吸気弁の作用角との関係L1が算出され、吸気弁の作用角が変更されたときには、変更後の吸気弁の作用角とその関係L1とに基づいて吸気弁作用角変更後の燃料噴射量補正係数が算出される。
Specifically, when a variation in air-fuel ratio between cylinders is detected in
以下、本発明の内燃機関の制御装置の第九の実施形態について説明する。第九の実施形態の構成は、上述した第八の実施形態の構成とほぼ同様である。 Hereinafter, a ninth embodiment of the control device for an internal combustion engine of the present invention will be described. The configuration of the ninth embodiment is substantially the same as the configuration of the eighth embodiment described above.
図20は第九の実施形態の目標空燃比補正制御方法を示したフローチャートである。このルーチンは所定時間間隔で実行される。図20に示すように、このルーチンが開始されると、まずステップ600において、後述するマップが既に作成されているか否かが判断される。YESのときにはステップ604に進み、NOのときにはステップ501に進む。ステップ501では、第八の実施形態と同様に、空燃比センサ57の出力値に基づいて例えば機関アイドル運転時のような定常状態における各気筒#1〜#4の空燃比が算出される。
FIG. 20 is a flowchart showing a target air-fuel ratio correction control method according to the ninth embodiment. This routine is executed at predetermined time intervals. As shown in FIG. 20, when this routine is started, first, at
次いでステップ502では、第八の実施形態と同様に、気筒間の空燃比のばらつきがあるか否かが判断される。気筒間の空燃比のばらつきが所定値以上のときにはステップ601に進み、気筒間の空燃比のばらつきが所定値未満のときには、このルーチンを終了する。ステップ601では、すべての気筒#1〜#4の平均空燃比が算出される。すべての気筒#1〜#4の平均空燃比は、例えば各気筒#1〜#4の空燃比を加算し、それを4で割ることによって算出される。次いでステップ602では、センサ57の出力値に基づく目標空燃比(以下、「センサ目標空燃比」という)と、例えばストイキ空燃比と、ステップ601において算出された平均空燃比とに基づいて、新たな目標空燃比(以下、「補正目標空燃比」という)が算出される。つまり、センサ目標空燃比が補正されて、補正目標空燃比が算出される。
補正目標空燃比=センサ目標空燃比×ストイキ空燃比/平均空燃比・・(1)
Next, at
Correction target air-fuel ratio = sensor target air-fuel ratio × stoichiometric air-fuel ratio / average air-fuel ratio (1)
上述した式(1)によってはハンチングするおそれがある場合、あるいは、ステップ601において算出された平均空燃比の精度が低い場合には、式(2)に示すように、なまして補正目標空燃比を算出することも可能である。(この場合には、補正目標空燃比をなました値を用いて空燃比を補正し、再び補正目標空燃比を求めることを繰返して収束した補正目標空燃比を用いてステップ603にて目標空燃比マップを作成する。)
補正目標空燃比
=(ストイキ空燃比−平均空燃比)/k+センサ目標空燃比・・(2)
kは正の整数
If there is a risk of hunting depending on the above equation (1), or if the accuracy of the average air-fuel ratio calculated in
Corrected target air-fuel ratio = (stoichiometric air-fuel ratio-average air-fuel ratio) / k + sensor target air-fuel ratio (2)
k is a positive integer
次いでステップ603では、ステップ602において算出された補正目標空燃比とそのときの吸気弁2の作用角とに基づき、補正目標空燃比と吸気弁2の作用角との関係を示す目標空燃比マップが作成される。図21は補正目標空燃比と吸気弁の作用角との関係を示す図である。図21に示すように、ステップ602において点P2が算出されると、ステップ603において、補正目標空燃比と吸気弁の作用角との関係を示す曲線L2が点P2から算出され、その曲線L2に基づいて目標空燃比マップが作成される。第九の実施形態の変形例では、ステップ603において、マップを作成する代わりに、曲線L2を簡略化させた関係式を算出することも可能である。また第九の実施形態の他の変形例では、点P2だけでなく点P2’をステップ602と同様のステップにおいて算出し、点P2と点P2’とに基づいて曲線L2と同様の曲線を算出し、その曲線に基づいて燃料噴射量補正係数マップを作成することも可能である。
Next, at
ステップ604では空燃比のフィードバック制御が実行される。つまり、ステップ603において作成されたマップ上の補正目標空燃比に基づいて、すべての気筒#1〜#4の燃料噴射量が一律に補正される。すなわち、図21に示したマップが作成されておらず、ステップ600においてNOと判断されたときには、空燃比のフィードバック制御を実行するための補正目標空燃比がステップ602において算出され、ステップ604において、その補正目標空燃比に基づいて空燃比のフィードバック制御が実行される。一方、図21に示したマップが既に作成されており、ステップ600においてYESと判断されたときには、マップが作成された時点から吸気弁2の作用角が変更されている場合であってもステップ602は実行されず、ステップ604において、既に作成されたマップ上の補正目標空燃比に基づいて空燃比のフィードバック制御が実行されることになる。
In
第九の実施形態では、燃料噴射量は下記の式(3),(4)に基づいて算出される。
燃料噴射量=基本噴射量+フィードバック補正量・・(3)
フィードバック補正量=a×f+b×g・・・・・・(4)
a,bはゲイン、f,gは補正目標空燃比及びセンサ目標空燃比の関数
In the ninth embodiment, the fuel injection amount is calculated based on the following equations (3) and (4).
Fuel injection amount = basic injection amount + feedback correction amount (3)
Feedback correction amount = a × f + b × g (4)
a, b are gains, f, g are functions of the corrected target air-fuel ratio and the sensor target air-fuel ratio.
つまり、例えば補正目標空燃比がリーン側にシフトすると、フィードバック補正量が減少し、燃料噴射量が減量補正される。一方、例えば補正目標空燃比がリッチ側にシフトすると、フィードバック補正量が増加し、燃料噴射量が増量補正される。 That is, for example, when the corrected target air-fuel ratio shifts to the lean side, the feedback correction amount decreases and the fuel injection amount is corrected to decrease. On the other hand, for example, when the corrected target air-fuel ratio shifts to the rich side, the feedback correction amount increases and the fuel injection amount is corrected to increase.
上述したように第九の実施形態では、吸気弁2の作用角に基づいて目標空燃比が補正される、つまり、吸気弁2の作用角に基づいて補正目標空燃比が変更されているが(図21参照)、第九の実施形態の変形例では、代わりに、吸気弁2の作用角に基づいて空燃比フィードバック制御に関するいずれか又はすべての係数を補正することも可能である。これらの係数には、上述した補正目標空燃比の他、ゲインa,b、センサ目標空燃比などが含まれる。
As described above, in the ninth embodiment, the target air-fuel ratio is corrected based on the operating angle of the
また第九の実施形態の他の変形例では、代わりに、燃料噴射量は下記の式(5),(6)に基づいて算出される。
燃料噴射量=基本噴射量+増量系補正量+フィードバック補正量・・(5)
フィードバック補正量=A×P+ΣA×I+(dA/dt)×D・・(6)
Aは補正目標空燃比とセンサ目標空燃比との偏差、P,I,Dはゲイン
増量系補正量には機関冷却水温が低い時の補正量や排気温度の上昇を抑制するための補正量が含まれる。
In another modification of the ninth embodiment, the fuel injection amount is calculated based on the following formulas (5) and (6) instead.
Fuel injection amount = Basic injection amount + Increase correction amount + Feedback correction amount (5)
Feedback correction amount = A × P + ΣA × I + (dA / dt) × D (6)
A is the deviation between the corrected target air-fuel ratio and the sensor target air-fuel ratio, and P, I, and D are the gain increasing system correction amounts. The correction amount when the engine cooling water temperature is low and the correction amount for suppressing the rise in the exhaust temperature are included.
第九の実施形態の変形例では、吸気弁2の作用角に基づいて空燃比フィードバック制御に関するいずれか又はすべての係数を補正することが可能である。これらの係数には、上述した補正目標空燃比の他、ゲインP,I,D、補正目標空燃比とセンサ目標空燃比との偏差Aなどが含まれる。
In the modification of the ninth embodiment, any or all of the coefficients related to the air-fuel ratio feedback control can be corrected based on the operating angle of the
第九の実施形態又はその変形例によれば、空燃比フィードバック制御に関する所定の係数が吸気弁2の作用角に基づいて補正される。詳細には、図21に示したように、吸気弁2の作用角に基づいて補正目標空燃比が算出される。例えばセンサ57のガス当たりが悪いためにセンサ目標空燃比が適切に設定されず、その結果、全体の空燃比がリッチ側にシフトしている場合には、全体の空燃比をリーン側にシフトさせるように補正目標空燃比が算出される。
According to the ninth embodiment or its modification, the predetermined coefficient relating to the air-fuel ratio feedback control is corrected based on the operating angle of the
また第九の実施形態又はその変形例によれば、吸気弁2の実際の作用角が吸気弁2の目標作用角からずれてしまう場合、センサ57の出力値に基づいて設定されるセンサ目標空燃比は、吸気弁2の作用角が小さいほど適切な目標空燃比から大きくずれてしまう傾向がある点に鑑み、図21に示したように、例えば吸気弁2の作用角が小さくなるほど、目標空燃比の補正量が多くされる、つまり、補正目標空燃比とストイキ空燃比との偏差が大きくされる。そのため、吸気弁2の作用角に基づいて目標空燃比が補正されない場合よりも目標空燃比の値を適切な値にすることができる。つまり、センサ57のガス当たりが悪い場合、つまり、センサ57の出力値から算出されるセンサ目標空燃比が適切な目標空燃比にならない場合であっても適切な空燃比フィードバック制御を実行することができる。
Further, according to the ninth embodiment or its modification, when the actual operating angle of the
詳細には、ステップ501及びステップ502において気筒間の空燃比のばらつきが検出されたとき、ステップ602において目標空燃比が算出(適切な目標空燃比に補正)され、ステップ603において、その目標空燃比とそのときの吸気弁2の作用角とに基づいて目標空燃比と吸気弁の作用角との関係L2が算出され、吸気弁2の作用角が変更されたときには、変更後の吸気弁2の作用角とその関係L2とに基づいて吸気弁作用角変更後の適切な補正目標空燃比が算出される。
Specifically, when a variation in air-fuel ratio between cylinders is detected in
以下、本発明の内燃機関の制御装置の第10の実施形態について説明する。第10の実施形態の構成は、上述した第八及び第九の実施形態の構成とほぼ同様である。従って、第八及び第九の実施形態とほぼ同様の効果を奏することができる。 Hereinafter, a tenth embodiment of the control device for an internal combustion engine of the present invention will be described. The configuration of the tenth embodiment is substantially the same as the configuration of the eighth and ninth embodiments described above. Therefore, substantially the same effect as the eighth and ninth embodiments can be obtained.
図22は第10の実施形態の気筒間ばらつき抑制制御方法を示したフローチャートである。このルーチンは所定時間間隔で実行される。図22に示すように、このルーチンが開始されると、まずステップ501において、第八及び第九の実施形態と同様に、空燃比センサ57の出力値に基づいて例えば機関アイドル運転時のような定常状態における各気筒#1〜#4の空燃比が算出される。次いでステップ502では、第八及び第九の実施形態と同様に、気筒間の空燃比のばらつきがあるか否かが判断される。気筒間の空燃比のばらつきが所定値以上のときにはステップ503に進み、気筒間の空燃比のばらつきが所定値未満のときには、このルーチンを終了する。
FIG. 22 is a flowchart showing the inter-cylinder variation suppression control method of the tenth embodiment. This routine is executed at predetermined time intervals. As shown in FIG. 22, when this routine is started, first, in
ステップ503では、第八の実施形態と同様に、算出された各気筒#1〜#4の空燃比に基づいて各気筒#1〜#4の燃料噴射量補正係数がそれぞれ算出される。例えば実際の空燃比が目標空燃比に対してリッチ側にばらついているときには、燃料噴射量を減量補正すべく比較的小さい値の燃料噴射量補正係数が算出される。一方、実際の空燃比が目標空燃比に対してリーン側にばらついているときには、燃料噴射量を増量補正すべく比較的大きい値の燃料噴射量補正係数が算出される。次いでステップ700では、ステップ503において算出された燃料噴射量補正係数が所定値の範囲内にあるか否かが判断される。つまり、燃料噴射量補正係数が小さすぎるときには、ステップ701に進む。また、燃料噴射量補正係数が大きすぎるときにも、ステップ701に進む。一方、燃料噴射量補正係数が所定値の範囲内にあるときには、ステップ500に進む。
In
ステップ500では、燃料噴射量補正係数マップが既に作成されているか否かが判断される。YESのときにはステップ504に進み、NOのときにはステップ505に進む。
ステップ504では、第八の実施形態と同様に、ステップ503において算出された燃料噴射量補正係数とそのときの吸気弁2の作用角とに基づき、図19に示したような燃料噴射量補正係数と吸気弁2の作用角との関係を示す燃料噴射量補正係数マップが作成される。ステップ505では、第八の実施形態と同様に、各気筒#1〜#4について燃料噴射量が補正される。つまり、図19に示したマップが作成されておらず、ステップ500においてNOと判断されたときには、ステップ503において算出された燃料噴射量補正係数に基づいて燃料噴射量が補正される。一方、図19に示したマップが既に作成されており、ステップ500においてYESと判断されたときには、既に作成されたマップに基づいて燃料噴射量が補正されることになる。
In
In
ステップ701では、ステップ503において算出された燃料噴射量補正係数が所定の上限値及び下限値によりガードされる。次いでステップ600では、第九の実施形態と同様に、目標空燃比マップが既に作成されているか否かが判断される。YESのときにはステップ604に進み、NOのときにはステップ601に進む。ステップ601では、第九の実施形態と同様に、すべての気筒#1〜#4の平均空燃比が算出される。次いでステップ602では、第九の実施形態と同様に、センサ目標空燃比と例えばストイキ空燃比とステップ601において算出された平均空燃比とに基づいて補正目標空燃比が算出される。
次いでステップ603では、第九の実施形態と同様に、ステップ602において算出された補正目標空燃比とそのときの吸気弁2の作用角とに基づき、補正目標空燃比と吸気弁2の作用角との関係を示す目標空燃比マップが作成される。
In
Next, in
ステップ604では、第九の実施形態と同様に、ステップ604では空燃比のフィードバック制御が実行される。尚、上述したようにステップ701において燃料噴射量補正係数がガードされているため、燃料噴射量の補正量はあまり大きくならない。
In
上述したように第10の実施形態では、吸気弁2の作用角に基づいて目標空燃比が補正される、つまり、吸気弁2の作用角に基づいて補正目標空燃比が変更されているが(図21参照)、第10の実施形態の変形例では、代わりに、第九の実施形態の変形例と同様に、吸気弁2の作用角に基づいて空燃比フィードバック制御に関するいずれか又はすべての係数を補正することも可能である。
As described above, in the tenth embodiment, the target air-fuel ratio is corrected based on the operating angle of the
また第10の実施形態の他の変形例では、第九の実施形態の他の変形例と同様に、燃料噴射量は上述した式(5),(6)に基づいて算出される。また第10の実施形態の変形例では、第九の実施形態の変形例と同様に、吸気弁2の作用角に基づいて空燃比フィードバック制御に関するいずれか又はすべての係数を補正することが可能である。
In another modification of the tenth embodiment, the fuel injection amount is calculated based on the above-described equations (5) and (6), as in the other modifications of the ninth embodiment. Further, in the modified example of the tenth embodiment, as in the modified example of the ninth embodiment, any or all of the coefficients regarding the air-fuel ratio feedback control can be corrected based on the operating angle of the
第10の実施形態によれば、第八及び第九の実施形態と同様の効果を奏することができる。更に第10の実施形態によれば、燃料噴射量の補正量が大きいとトルク変動が生ずるおそれがある点に鑑み、算出された燃料噴射量の補正量が小さいときとステップ700において判断されたときには、ステップ505においてそれぞれの気筒#1〜#4について燃料噴射量を別個に補正することによって気筒間の空燃比のばらつきが抑制され、一方、算出された燃料噴射量の補正量が大きいときとステップ700において判断されたときには、ステップ701において燃料噴射量の補正量が所定値でガードされ、ステップ602及びステップ603において補正目標空燃比が算出され、ステップ604においてその補正目標空燃比に基づいてすべての気筒#1〜#4の燃料噴射量が一律に補正される。つまり、空燃比のフィードバック制御が実行される。そのため、トルク変動を抑制しつつ、空燃比を適切に制御することができる。
According to the tenth embodiment, the same effects as in the eighth and ninth embodiments can be obtained. Furthermore, according to the tenth embodiment, when the correction amount of the fuel injection amount is large, torque fluctuation may occur, and when the calculated correction amount of the fuel injection amount is small and when it is determined in
当然ながら、上述した第八から第10の実施形態は、吸気弁2のバルブリフト量が図6の実線に示すように設定されている場合のみならず、図6の一点鎖線に示すように設定されている場合や、それよりも吸気弁2の閉弁時期を遅角させた場合にも適用可能である。
Naturally, the eighth to tenth embodiments described above are set not only when the valve lift amount of the
1 内燃機関
2 吸気弁
3 排気弁
4,5 カム
6,7 カムシャフト
8 気筒内の燃焼室
9 バルブリフト量変更装置
11 開閉タイミングシフト装置
56 スロットル弁
57 空燃比センサ
58 吸気弁駆動装置
58’ 排気弁駆動装置
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