JP2008095564A - 蒸発燃料処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】パージポンプを兼用することでパージアシストと洩れ故障診断を選択的に行うこと。
【解決手段】この装置は、キャニスタ21から吸気通路2へパージライン29を介してベーパをパージさせ、必要に応じパージアシストのために切替弁36によりパージポンプ35からの吐出エアの流路をキャニスタ21の大気ポート25へ切り替え、パージポンプ35を作動させる。一方、大気ライン32からパージライン29までのキャニスタ21を含むベーパ流路を閉塞させるべく、大気ライン32を切替弁36により閉じ、パージライン29をパージ制御弁30により閉じる。そして、その閉塞ベーパ流路にパージポンプ35により圧力を与えた後、圧力センサ44の検出値に基づき圧力変化を演算し、その圧力変化から閉塞ベーパ流路における洩れ故障を判定する。
【選択図】 図1
【解決手段】この装置は、キャニスタ21から吸気通路2へパージライン29を介してベーパをパージさせ、必要に応じパージアシストのために切替弁36によりパージポンプ35からの吐出エアの流路をキャニスタ21の大気ポート25へ切り替え、パージポンプ35を作動させる。一方、大気ライン32からパージライン29までのキャニスタ21を含むベーパ流路を閉塞させるべく、大気ライン32を切替弁36により閉じ、パージライン29をパージ制御弁30により閉じる。そして、その閉塞ベーパ流路にパージポンプ35により圧力を与えた後、圧力センサ44の検出値に基づき圧力変化を演算し、その圧力変化から閉塞ベーパ流路における洩れ故障を判定する。
【選択図】 図1
Description
この発明は、内燃機関に付随した燃料タンクで発生する蒸発燃料を大気へ放散させることなく内燃機関の吸気通路へパージして処理するようにした蒸発燃焼処理装置に関する。
従来より、車両に搭載される装置の一つとして、燃料タンクで発生する蒸発燃料(ベーパ)をキャニスタにて捕集し、大気へ放散させることなく内燃機関の吸気通路へパージして処理するようにした蒸発燃料処理装置が知られている。この装置は、車両の停止時や給油時に、燃料タンクで発生するベーパをキャニスタ内部の吸着剤に吸着させて捕集する。捕集されたベーパ中の燃料成分(炭化水素(HC)等)は、内燃機関の運転時に、吸気通路で発生する吸気負圧を利用して吸気通路へパージすることで、内燃機関での燃焼に供して処理するようになっている。
この種の技術として、下記の特許文献1には、蒸発燃料処理装置の一例が記載されている。この装置は、パージポンプを備え、そのポンプによりキャニスタに空気を供給して、キャニスタからベーパを強制的に離脱させ、離脱したベーパを吸気通路へパージするようになっている。つまり、パージポンプを使用することでキャニスタから吸気通路へのベーパのパージをアシストするようになっている。
ところが、特許文献1に記載の蒸発燃料処理装置では、パージポンプがパージアシストのためのみに設けられるだけであり、また、ポンプ自体の占有スペースも小さくはなかった。一方、蒸発燃料処理装置として、洩れ故障を自己診断するための故障診断装置を備えたものがある。ここで、洩れ故障診断のためにエアポンプを設けて、キャニスタ等の内部に圧力を与えることが考えられる。しかしながら、特許文献1に記載の蒸発燃料処理装置では、パージポンプがパージアシスト専用であることから、洩れ故障診断のためのエアポンプとしてそのまま兼用することができなかった。このため、洩れ故障診断のために専用のエアポンプを別途設けなければならなかった。
この発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、パージポンプを兼用することでパージアシストと洩れ故障診断を選択的に行うことを可能とした蒸発燃料処理装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、燃料を貯留する燃料タンクと、燃料タンクのエア抜きのために設けられた大気通路と、燃料タンクで発生する蒸発燃料を吸着するために燃料タンクと大気通路との間に設けられたキャニスタと、キャニスタと大気通路との間に設けられたパージポンプと、キャニスタとパージポンプと大気通路との間のエア流路を切り替えるための流路切替手段と、キャニスタに吸着された蒸発燃料を内燃機関の吸気通路へパージするためのパージ通路と、蒸発燃料のパージ流量を制御するためにパージ通路に設けられたパージ制御弁と、キャニスタから吸気通路へパージ通路を介して蒸発燃料をパージさせるためにパージ制御弁を制御し、必要に応じてパージをアシストするために流路切替手段によりパージポンプからのエア流路をキャニスタへ切り替えると共に、パージポンプを作動させる処理制御手段とを備えた蒸発燃料処理装置において、大気通路からパージ通路までのキャニスタを含む蒸発燃料流路を閉塞させるために、大気通路を流路切替手段により閉じ、パージ通路をパージ制御弁により閉じる閉塞制御手段と、閉塞させた蒸発燃料流路の中の圧力を検出するための圧力センサと、閉塞させた蒸発燃料流路に圧力を与えるためにパージポンプを作動させ、蒸発燃料流路に圧力を与えた後に圧力センサの検出結果に基づき圧力変化を演算すると共に、圧力変化に基づき蒸発燃料流路における洩れ故障の判定を行うための故障判定手段とを備えたことを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、燃料タンクで発生する蒸発燃料は、燃料タンクと大気通路との間に設けられたキャニスタに吸着される。吸着された蒸発燃料は、内燃機関の運転時に処理制御手段がパージ制御弁を開くことで、吸気通路で発生する吸気負圧の作用を受けてキャニスタから吸気通路へパージ通路を介してパージされる。また、吸気負圧の発生が不十分となるような場合には、処理制御手段が必要に応じて流路切替手段によりパージポンプからのエア流路をキャニスタへ切り替え、パージポンプを作動させる。これにより、パージポンプによりキャニスタに圧力が与えられ、キャニスタからの蒸発燃料のパージがアシストされる。このようにキャニスタに吸着された蒸発燃料をパージするには、パージ制御弁及び流路切替手段が使われ、パージポンプが必要に応じて使われる。一方、装置の洩れ故障を診断するために、閉塞制御手段が流路切替手段により大気通路を閉じ、パージ制御弁によりパージ通路を閉じることで、大気通路からパージ通路までのキャニスタを含む蒸発燃料流路が閉塞される。その後、故障判定手段がパージポンプを作動させることで、閉塞させた蒸発燃料流路に圧力が与えられ、故障判定手段により、圧力センサの検出結果に基づき圧力変化が演算され、その圧力変化に基づき蒸発燃料流路における洩れ故障の判定が行われる。
上記目的を達成するために、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、処理制御手段は、内燃機関の運転時にパージをアシストするための制御を実行し、故障判定手段は、内燃機関の停止時に洩れ故障の判定を実行することを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、請求項1に記載の発明の作用に加え、パージポンプを使用したパージのアシストは、吸気通路で吸気負圧が発生する内燃機関の運転時に処理制御手段により実行される。一方、パージポンプを使用した洩れ故障の診断は、振動の少ない内燃機関の停止時に故障判定手段により実行される。
上記目的を達成するために、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、パージポンプは、正圧ポンプの機能と負圧ポンプの機能を兼ね備え、処理制御手段は、パージをアシストするためにパージポンプを正圧ポンプとして機能させ、故障判定手段は、洩れ故障の判定を行うためにパージポンプを負圧ポンプとして機能させることを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、請求項2に記載の発明の作用に加え、処理制御手段がパージポンプを正圧ポンプとして機能させることにより、キャニスタに正圧が与えられてパージがアシストされる。故障判定手段がパージポンプを負圧ポンプとして機能させることにより、閉塞された蒸発燃料流路に負圧が与えられて洩れ故障の判定が行われる。
上記目的を達成するために、請求項4に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、パージポンプは、正圧ポンプの機能と負圧ポンプの機能を兼ね備え、処理制御手段は、パージをアシストするためにパージポンプを正圧ポンプとして機能させ、故障判定手段は、洩れ故障の判定を行うためにパージポンプを正圧ポンプとして機能させることを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、請求項2に記載の発明の作用に加え、処理制御手段がパージポンプを正圧ポンプとして機能させることにより、キャニスタに正圧が与えられてパージがアシストされる。故障判定手段がパージポンプを正圧ポンプとして機能させることにより、閉塞された蒸発燃料流路に正圧が与えられて洩れ故障の判定が行われる。
上記目的を達成するために、請求項5に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、パージポンプは、正圧ポンプの機能と負圧ポンプの機能を兼ね備え、処理制御手段は、パージをアシストするためにパージポンプを正圧ポンプとして機能させ、故障判定手段は、洩れ故障の判定を行うためにパージポンプを正圧ポンプ及び負圧ポンプとして機能させることを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、請求項2に記載の発明の作用に加え、処理制御手段がパージポンプを正圧ポンプとして機能させることにより、キャニスタに正圧が与えられてパージがアシストされる。故障判定手段がパージポンプを正圧ポンプ及び負圧ポンプとして機能させることにより、閉塞された蒸発燃料流路に正圧及び負圧が与えられて洩れ故障の判定が行われる。
上記目的を達成するために、請求項6に記載の発明は、請求項3乃至5の何れかに記載の発明において、パージポンプは、作動翼と、その作動翼を回転させるモータとを含み、処理制御手段及び故障判定手段は、パージポンプのモータの回転方向を選択的に変更することにより、パージポンプを正圧ポンプ又は負圧ポンプとして選択的に機能させることを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、請求項3乃至5の何れかに記載の発明の作用に加え、パージポンプを構成するモータの回転方向を選択的に変更するだけで、パージポンプの機能が正圧ポンプと負圧ポンプとの間で変更される。
上記目的を達成するために、請求項7に記載の発明は、請求項1乃至6の何れかに記載の発明において、キャニスタは、大気通路に通じる大気ポートを備え、パージポンプは、大気ポートに対応して設けられることを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、請求項1乃至6の何れかに記載の発明の作用に加え、パージポンプがキャニスタの大気ポートに対応して設けられることから、パージをアシストするために、パージポンプを正圧ポンプとして機能させることにより、大気が正圧でキャニスタに押し込まれる。
上記目的を達成するために、請求項8に記載の発明は、請求項1乃至6の何れかに記載の発明において、キャニスタは、パージ通路に通じるパージポートを備え、パージポンプは、パージポートに対応して設けられることを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、請求項1乃至6の何れかに記載の発明の作用に加え、パージポンプがキャニスタのパージポートに対応して設けられることから、パージをアシストするために、パージポンプを負圧ポンプとして機能させることにより、蒸発燃料が負圧によりキャニスタから吸い出され、吸気通路へ押し込まれる。
上記目的を達成するために、請求項9に記載の発明は、請求項1乃至6の何れかに記載の発明において、キャニスタは、燃料タンクに通じる蒸発燃料ポートを備え、パージポンプは、蒸発燃料ポートに対応して設けられることを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、請求項1乃至6の何れかに記載の発明の作用に加え、パージポンプがキャニスタの蒸発燃料ポートに対応して設けられることから、パージをアシストするために、パージポンプを正圧ポンプとして機能させることにより、大気が正圧でキャニスタに押し込まれる。
上記目的を達成するために、請求項10に記載の発明は、請求項7に記載の発明において、パージ通路は、その下流側にて複数の分岐路に分岐して吸気通路に連通して設けられ、複数の分岐路の各々にパージ制御弁が設けられることを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、請求項7に記載の発明の作用に加え、パージ通路が複数の分岐路に分岐されるので、分岐路の数の分だけパージされる蒸発燃料の流量が増える。また、各分岐路にパージ制御弁が設けられるので、必要に応じてパージ制御弁を制御することで、パージされる蒸発燃料の流量の増減が可能となる。
上記目的を達成するために、請求項11に記載の発明は、請求項10に記載の発明において、吸気通路にスロットルバルブが設けられ、パージ通路は、その下流側にて二つの分岐路に分岐し、その一方の分岐路がスロットルバルブの上流側にて吸気通路に連通して設けられ、その他方の分岐路がスロットルバルブの下流側にて吸気通路に連通して設けられることを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、請求項10に記載の発明の作用に加え、二つに分岐された一方の分岐路がスロットルバルブの上流側にて吸気通路に連通し、他方の分岐路がスロットルバルブの下流側にて吸気通路に連通するので、蒸発燃料が吸気通路の広い範囲に分配される。
上記目的を達成するために、請求項12に記載の発明は、請求項8に記載の発明において、パージ通路は、その下流側にて複数の分岐路に分岐して吸気通路に連通して設けられ、複数の分岐路の各々にパージ制御弁が設けられることを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、請求項8に記載の発明の作用に加え、パージ通路が複数の分岐路に分岐されるので、分岐路の数の分だけパージされる蒸発燃料の流量が増える。また、各分岐路にパージ制御弁が設けられるので、必要に応じてパージ制御弁を制御することで、パージされる蒸発燃料の流量の増減が可能となる。
上記目的を達成するために、請求項13に記載の発明は、請求項12に記載の発明において、吸気通路にスロットルバルブが設けられ、パージ通路は、その下流側にて二つの分岐路に分岐し、その一方の分岐路がスロットルバルブの上流側にて吸気通路に連通して設けられ、その他方の分岐路がスロットルバルブの下流側にて吸気通路に連通して設けられることを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、請求項12に記載の発明の作用に加え、二つに分岐された一方の分岐路がスロットルバルブの上流側にて吸気通路に連通し、他方の分岐路がスロットルバルブの下流側にて吸気通路に連通するので、蒸発燃料が分配性良く吸気通路にパージされる。
上記目的を達成するために、請求項14に記載の発明は、請求項9に記載の発明において、パージ通路は、その下流側にて複数の分岐路に分岐して吸気通路に連通して設けられ、複数の分岐路の各々にパージ制御弁が設けられることを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、請求項9に記載の発明の作用に加え、パージ通路が複数の分岐路に分岐されるので、分岐路の数の分だけパージされる蒸発燃料の流量が増える。また、各分岐路にパージ制御弁が設けられるので、必要に応じてパージ制御弁を制御することで、パージされる蒸発燃料の流量の増減が可能となる。
上記目的を達成するために、請求項15に記載の発明は、請求項14に記載の発明において、吸気通路にスロットルバルブが設けられ、パージ通路は、その下流側にて二つの分岐路に分岐し、その一方の分岐路がスロットルバルブの上流側にて吸気通路に連通して設けられ、その他方の分岐路がスロットルバルブの下流側にて吸気通路に連通して設けられることを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、請求項14に記載の発明の作用に加え、二つに分岐された一方の分岐路がスロットルバルブの上流側にて吸気通路に連通し、他方の分岐路がスロットルバルブの下流側にて吸気通路に連通するので、蒸発燃料が分配性良く吸気通路にパージされる。
上記目的を達成するために、請求項16に記載の発明は、請求項1乃至6の何れかに記載の発明において、少なくともパージポンプ及び流路切替手段が燃料タンクの中に設けられたことを趣旨とする。
上記発明の構成によれば、請求項1乃至6の何れかに記載の発明の作用に加え、少なくともパージポンプ及び流路切替手段が燃料タンクの中に設けられるので、その分だけ搭載スペースが省略される。
請求項1に記載の発明によれば、パージポンプを兼用することでパージアシストと洩れ故障診断を選択的に行うことができ、蒸発燃料処理装置の小型化を図ることができる。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加え、パージアシストと洩れ故障診断が異なる時期に行われるので、それらの処理を一つのパージポンプを使用して行うことができ、しかも、振動の悪影響がない分だけ洩れ故障診断の精度を向上させることができる。
請求項3に記載の発明によれば、請求項2に記載の発明の効果に加え、正圧の付与によるパージアシストと、負圧の付与による洩れ故障診断を一つのパージポンプにより行うことができる。
請求項4に記載の発明によれば、請求項2に記載の発明の効果に加え、正圧の付与によるパージアシストと、正圧の付与による洩れ故障診断を一つのパージポンプにより行うことができる。
請求項5に記載の発明によれば、請求項2に記載の発明の効果に加え、正圧の付与によるパージアシストと、正圧及び負圧の付与による洩れ故障診断を一つのパージポンプにより行うことができる。
請求項6に記載の発明によれば、請求項3乃至5の何れかに記載の発明の効果に加え、比較的簡単な構成で一つのパージポンプにより正圧ポンプの機能と負圧ポンプの機能を得ることができる。
請求項7に記載の発明によれば、請求項1乃至6の何れかに記載の発明の効果に加え、キャニスタに吸着されたベーパをキャニスタから押し出すことができ、キャニスタのベーパ吸着容量を初期状態に近い状態に回復させることができる。
請求項8に記載の発明によれば、請求項1乃至6の何れかに記載の発明の効果に加え、パージアシストの応答性を向上させることができる。
請求項9に記載の発明によれば、請求項1乃至6の何れかに記載の発明の効果に加え、キャニスタに吸着されたベーパをキャニスタから押し出すことができ、キャニスタのベーパ吸着容量を初期状態に近い状態に回復させることができる。
請求項10に記載の発明によれば、請求項7に記載の発明の効果に加え、パージされるベーパ流量を小流量から大流量までの広範囲に調整することができる。
請求項11に記載の発明によれば、請求項10に記載の発明の効果に加え、吸気通路にベーパを効率よくパージすることができ、吸気通路の吸気圧が大気圧近くになるまでベーパをパージすることができ、パージされるベーパ流量の制御をし易くすることができる。
請求項12に記載の発明によれば、請求項8に記載の発明の効果に加え、パージされるベーパ流量を小流量から大流量までの広範囲に調整することができる。
請求項13に記載の発明によれば、請求項12に記載の発明の効果に加え、吸気通路にベーパを効率よくパージすることができ、吸気通路の吸気圧が大気圧近くになるまでベーパをパージすることができ、パージされるベーパ流量の制御をし易くすることができる。
請求項14に記載の発明によれば、請求項9に記載の発明の効果に加え、パージされるベーパ流量を小流量から大流量までの広範囲に調整することができる。
請求項15に記載の発明によれば、請求項14に記載の発明の効果に加え、吸気通路にベーパを効率よくパージすることができ、吸気通路の吸気圧が大気圧近くになるまでベーパをパージすることができ、パージされるベーパ流量の制御をし易くすることができる。
請求項16に記載の発明によれば、請求項1乃至6の何れかに記載の発明の効果に加え、パージポンプ及び流路切替手段を燃料タンクの中で保護することができ、パージポンプ等の作動音に起因する騒音を抑えることができる。
[第1実施形態]
以下、本発明の蒸発燃料処理装置を具体化した第1実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
以下、本発明の蒸発燃料処理装置を具体化した第1実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
図1に、自動車に搭載されたエンジンシステム及び蒸発燃料処理装置の概略構成図を示す。エンジンシステムを構成する内燃機関としてのエンジン1は、外気を吸入する吸気通路2と、排気ガスを排出する排気通路3とを備える。エンジン1には、複数の燃焼室(図示略)に対応してインジェクタ4が設けられる。エンジンシステムは、燃料を貯留する燃料タンク5を更に備える。燃料タンク5には、給油栓6を含む給油パイプ7が設けられる。給油栓6を開けて給油パイプ7に燃料を注入することにより、燃料タンク5に燃料が補給される。燃料タンク5には、燃料ポンプ8が内蔵される。燃料タンク5から燃料ポンプ8により吐出される燃料は、燃料ライン9を通じて各インジェクタ4へ供給される。供給された燃料は、各インジェクタ4が作動することにより、吸気通路2へと噴射される。吸気通路2には、エアクリーナ10を通って浄化された空気が導入される。この空気と噴射された燃料との混合気が各燃焼室に導入される。導入された混合気は、各燃焼室にて点火装置(図示略)が作動することにより、爆発燃焼する。燃焼後の排気ガスは、排気通路3を通じて外部へ排出される。
吸気通路2には、吸気量を調節するために開閉されるスロットルバルブ11が設けられる。スロットルバルブ11には、その開度(スロットル開度)TAを検出するためのスロットルセンサ41が設けられる。吸気通路2には、吸気圧PMを検出するための吸気圧センサ42が設けられる。エンジン1には、その回転速度(エンジン回転速度)NEを検出するための回転速度センサ43が設けられる。これらスロットルセンサ41、吸気圧センサ42及び回転速度センサ43は、エンジン1の運転状態を検出するための運転状態検出手段に相当する。
自動車には、蒸発燃料処理装置が搭載される。この装置は、燃料タンク5で発生する蒸発燃料(ベーパ)を大気中へ拡散(放出)させることなく捕集して処理するためのものである。この装置は、燃料タンク5で発生するベーパを吸着するためのキャニスタ21を備え、キャニスタ21には、ベーパを吸着するために、活性炭よりなる吸着剤22が内蔵される。
キャニスタ21は、その内部に燃料タンク5で発生するベーパを導入するための蒸発燃料ポート(ベーパポート)23と、キャニスタ21に捕集されたベーパをパージするためのパージポート24と、キャニスタ21の内部に大気を導入するための大気ポート25とを含む。燃料タンク5から延びるベーパライン26は、ベーパ制御弁27を介してベーパポート23に連通する。燃料タンク5の中にて、ベーパライン26の入口には、フロート弁28が設けられる。パージポート24から延びるパージ通路としてのパージライン29は、スロットルバルブ11より下流の吸気通路2に連通する。パージライン29の途中には、パージ制御弁30が設けられる。パージライン29は、キャニスタ21に吸着されたベーパを吸気通路2へパージするためのものである。パージ制御弁30は、パージライン29におけるベーパのパージ流量を制御するために開度が制御される。大気ポート25から、ポンプアッセンブリ31を介して延びる大気通路としての大気ライン32は、その先端が大気に開口する。大気ライン32の途中には、エアフィルタ33が設けられる。
ベーパ制御弁27は、燃料タンク5からキャニスタ21へ導かれるベーパを制御するものであり、圧力を受けて作動するダイアフラム式の逆止弁より構成される。ベーパ制御弁27は、ベーパライン26及び燃料タンク5の中の圧力(タンク側内圧)と、キャニスタ21の中の圧力(キャニスタ側内力)との差圧に基づきダイアフラムを作動させることにより開弁・閉弁する。すなわち、ベーパ制御弁27は、キャニスタ側内圧が大気圧とほぼ同じになり、その内圧がタンク側内圧より小さいときに開弁することで、燃料タンク5からキャニスタ21へのベーパの流れが許容される。一方、ベーパ制御弁27は、キャニスタ側内圧がタンク側内圧より大きくなるときに開弁することでキャニスタ21から燃料タンク5への気体の流れが許容される。
キャニスタ21は、ベーパライン26及びベーパポート23を通じて内部に導入されるベーパを吸着剤22により吸着して捕集し、ベーパ中の燃料成分(炭化水素(HC)等)を含まない気体だけを大気ポート25からポンプアッセンブリ31を介して大気ライン30及びエアフィルタ31を通じて大気中へ排出する。また、エンジン1の運転時には、吸気通路2で発生する吸気負圧がパージライン29に作用する。このとき、パージ制御弁30を開くことにより、キャニスタ21に吸着されたベーパがパージライン29を通じて吸気通路2へパージされる。パージ制御弁30は、電磁弁より構成され、パージ流量を制御するためにその開度がデューティ制御される。
ポンプアッセンブリ31は、パージポンプ35と、流路切替手段に相当する三方切替弁36と、圧力センサ44と、リリーフ弁37とを含み、これらの部品35〜37,44をモジュール化したものである。パージポンプ35は、大気ポート25を通じてキャニスタ21に圧力を与えるために、キャニスタ21と大気ライン32との間に設けられる。パージポンプ35は、ベーンポンプより構成され、作動翼と、その作動翼を回転させるモータとを含む。このパージポンプ35は、キャニスタ21からのパージアシストすることを本来の目的として設けられ、大流量のエアを吐出可能に構成される。この実施形態では、パージアシストのために、例えば、60〜120(L/min)程度の負荷で作動させるようになっている。パージポンプ35は、ウェスコ式ポンプであってもよい。三方切替弁36は、キャニスタ21の大気ポート25と、パージポンプ35の吐出ポートに通じるポンプ流路38と、大気ライン32との間のエア流路を切り替えるために設けられ、電磁弁により構成される。すなわち、三方切替弁36は、ポンプ流路38を遮断し、かつ、大気ポート25と大気ライン32とを連通させるように切り替えられ、大気ライン32を遮断し、かつ、大気ポート25とポンプ流路38とを連通させるように切り替えられる。三方切替弁35より大気側の大気ライン32とポンプ流路38との間には、バイパス通路39が設けられる。リリーフ弁37は、このバイパス通路39に設けられ、大気ライン32からポンプ流路38へ向かうエアの流れを規制し、その逆方向のエアの流れを許容する。圧力センサ44は、ポンプ流路38における圧力を検出するように設けられる。
この実施形態で、自動車の運転席には、蒸発燃料処理装置に洩れ故障等の異常が発生していることを運転者等に報知するための報知ランプ20が設けられる。
この実施形態で、蒸発燃料処理装置を制御するために、電子制御装置(ECU)50が設けられる。ECU50には、上記した各種センサ41〜44が接続される。同じく、ECU50には、インジェクタ4、燃料ポンプ8、報知ランプ20、パージ制御弁30、パージポンプ35及び三方切替弁36がそれぞれ接続される。この実施形態では、エンジン1の運転状態に応じてキャニスタ21からのベーパのパージ流量を制御するために、ECU50が各種センサ41〜43の検出信号に基づきパージ制御弁30を制御し、必要に応じてパージポンプ35及び三方切替弁36を制御する。一方、この実施形態では、蒸発燃料処理装置の洩れ故障を診断するために、ECU50が各種センサ41〜43の検出信号に基づき、パージポンプ35及び三方切替弁36を制御すると共に、圧力センサ44の検出結果に基づき洩れ故障の判定を行い、報知ランプ20を制御するようになっている。
ECU50は、周知のように中央処理装置(CPU)、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、バックアップRAM、外部入力回路及び外部出力回路等を備えて構成される。ROMには、各種制御プログラム及び所定のデータが予め記憶される。RAMには、CPUの演算結果が一時記憶される。バックアップRAMには、予め記憶したデータが保存される。CPUは、入力回路を介して入力される各種センサ41〜44の検出信号に基づいて各種制御を実行する。ECU50は、本発明における処理制御手段、閉塞制御手段及び故障判定手段に相当する。
次に、ECU50が実行するパージ制御の内容について説明する。図2に、パージ制御プログラムをフローチャートにより示す。
先ず、ステップ100で、ECU50は、エンジン1が運転中であるか否かを判断する。ECU50は、この判断を、回転速度センサ43の検出信号等に基づいて行う。この判断が肯定となる場合、ECU50は、処理をステップ110へ移行する。
ステップ110で、ECU50は、パージを実行するための所定のパージ条件が成立したか否かを判断する。ここで、パージ条件として、例えば、スロットルバルブ11より下流の吸気通路2にパージに必要な吸気負圧が発生する運転状態を挙げることができる。この判断が肯定となる場合、ECU50は、処理をステップ120へ移行する。
そして、ステップ120で、ECU50は、パージ処理を実行する。この実施形態では、ECU50は、パージ制御弁30を開弁させると共に、三方切替弁36を所定の切替状態に制御する。ここでは、図4(b)に示すように、三方切替弁36が、ポンプ流路38を遮断し、かつ、大気ポート25と大気ライン32とを連通させるように切り替えられる。このパージ処理時の三方切替弁36の切替状態は、図4(a)に示すように、エンジン1の停止中であって、自動車の駐車時又は燃料タンク5への給油時の切替状態と同じである。パージ制御弁30は、単に全開にしたり、エンジン1の運転状態に応じて開度を制御したりしてもよい。
次に、ステップ130で、ECU50は、パージアシスト開始か否かを判断する。ここで、パージアシストは、例えば、スロットルバルブ11より下流の吸気通路2にパージに必要な吸気負圧が発生し難い運転状態のときに開始することができる。この判断が否定となる場合、ECU50は、ステップ110からの処理を繰り返す。一方、この判断が肯定となる場合、ECU50は、処理をステップ140へ移行する。
そして、ステップ140で、ECU50は、パージアシスト処理を実行する。この実施形態では、ECU50は、パージポンプ35を60〜120(L/min)の負荷で作動させると共に、三方切替弁36を所定の切替状態に制御する。ここでは、図4(c)に示すように、パージポンプ35が正作動(モータを正転)させられると共に、三方切替弁36が、大気ライン32を遮断し、かつ、大気ポート25とポンプ流路38とを連通させるように切り替えられる。これにより、パージポンプ35によりキャニスタ21に正圧が与えられ、キャニスタ21から吸気通路2へのベーパのパージがアシストされる。ここでは、パージアシストのためにキャニスタ2に与えられる正圧を制御するために、パージポンプ35のモータの回転数を制御するようにしてもよい。
その後、ステップ150で、ECU50は、パージアシスト終了か否かを判断する。例えば、スロットルバルブ11より下流の吸気通路2にパージに必要な吸気負圧が十分に発生する運転状態に戻ったときは、パージアシストを終了することとなる。この判断が否定となる場合、ECU50は、ステップ140からの処理を繰り返す。一方、この判断が肯定となる場合、ECU50は、処理をステップ160で、パージアシスト処理を終了し、処理をステップ110へ戻す。すなわち、ECU50は、パージポンプ35を停止させるとともに、三方切替弁36を、図4(b)に示す切替状態に戻す。
次に、ECU50が実行する洩れ故障診断制御の内容について説明する。図3に、洩れ故障診断制御プログラムをフローチャートにより示す。
先ず、ステップ200で、ECU50は、エンジン1が停止中であるか否かを判断する。ECU50は、この判断を、回転速度センサ43の検出信号等に基づいて行う。この判断が肯定となる場合、ECU50は、処理をステップ210へ移行する。
ステップ210で、ECU50は、洩れ故障診断を実行するための所定の故障診断条件が成立したか否かを判断する。ここで、故障診断条件として、例えば、・・・・運転状態を挙げることができる。この判断が肯定となる場合、ECU50は、処理をステップ220へ移行する。
そして、ステップ220で、ECU50は、ベーパ流路閉塞処理を実行する。この実施形態では、ECU50は、パージ制御弁30を閉弁させると共に、三方切替弁36を所定の切替状態に制御する。ここでは、図4(d)に示すように、三方切替弁36が、大気ライン32を遮断し、かつ、大気ポート25とポンプ流路38とを連通させるように切り替えられる。これにより、大気ライン32からパージライン29までのキャニスタ21を含む蒸発燃料流路(ベーパ流路)が閉塞されることtなる。このベーパ流路閉塞処理時の三方切替弁36の切替状態は、図4(c)に示すように、パージアシスト中の切替状態と同じである。
その後、ステップ230で、ECU50は、パージポンプ35をオンする。この実施形態では、ECU50は、図4(d)に示すように、パージポンプ35を逆作動(モータを逆転)させる。これにより、閉塞されたベーパ流路(閉塞空間)にパージポンプ35により負圧が与えられる。ここでは、パージポンプ35を、例えば、1(L/min)程度の負荷で作動させる。すなわち、この実施形態では、パージポンプ35を構成するモータの回転方向を選択的に変更するだけで、パージポンプ35の機能が正圧ポンプと負圧ポンプとの間で変更される。
次に、ECU50は、ステップ240で、圧力センサ44による検出圧力を読み込み、ステップ250で、読み込まれた検出圧力が所定値に達したか否かを判断する。すなわち、閉塞されたベーパ流路の内圧が所定の負圧値になったか否かを判断する。この判断結果が否定となる場合、ECU50は、ステップ230からの処理を繰り返す。一方、この判断結果が肯定となる場合、ECU50は、処理をステップ260へ移行する。
そして、ステップ260で、ECU50は、検出圧力が所定値に達してから所定時間が経過したか否かを判断する。この判断結果が肯定となる場合、ECU50は、処理をステップ270へ移行する。
そして、ECU50は、ステップ270で、 圧力センサ44による検出圧力を読み込み、ステップ280で、読み込まれた検出圧力の値と、ステップ250で基準となった所定値との間の圧力差を演算する。この圧力差は、ベーパ流路における洩れ故障の有無を表すこととなる。洩れ故障とは、ベーパ洩れの原因となる孔等がベーパ流路中に存在することを意味する。
その後、ステップ290で、ECU50は、演算された圧力差が所定値以上であるか否かを判断する。このように閉塞されたベーパ流路の圧力変化を診る診断方法を「内圧モニタ法」と言う。この判断結果が否定となる場合、ベーパ流路に洩れ故障はないものとして、ステップ300で、ECU50は、正常判定処理を実行し、その後の処理を一旦終了する。正常判定処理として、ECU50は、報知ランプ20を消灯させ、洩れ故障がないことを示す正常コードをバックアップRAMに記憶させるなどの処理を挙げることができる。
一方、ステップ290の判断結果が肯定となる場合、ベーパ流路に洩れ故障があるものとして、ステップ310で、ECU50は、異常判定処理を実行し、その後の処理を一旦終了する。異常判定処理として、ECU50は、報知ランプ20を点灯又は点滅させ、洩れ故障があることを示す異常コードをバックアップRAMに記憶させるなどの処理を挙げることができる。
以上説明したこの実施形態の蒸発燃料処理装置によれば、燃料タンク5で発生するベーパは、燃料タンク5と大気ライン32との間に設けられたキャニスタ21に吸着される。吸着されたベーパは、エンジン1の運転時にECU50がパージ制御弁30を開くことで、吸気通路2で発生する吸気負圧の作用を受けてキャニスタ21から吸気通路2へパージライン29を介してパージされる。パージライン29におけるベーパのパージ流量は、ECU50がパージ制御弁29の開度を制御することで調整される。また、この実施形態では、吸気通路2における吸気負圧の発生が不十分となるような場合には、ECU50が必要に応じて三方切替弁36によりパージポンプ35からのエア流路をキャニスタ21の大気ポート25へ切り替え、パージポンプ35を作動させる。これにより、パージポンプ35によりキャニスタ21に正圧が与えられ、キャニスタ21からのベーパのパージがアシストされる。このようにキャニスタ21に吸着されたベーパをパージするために、パージ制御弁30及び三方切替弁36が使われ、パージポンプ35が必要に応じて使われる。ここで、三方切替弁36は、パージに必要な大気を大気ライン32からキャニスタ21へ導入するために切り替えられる。
一方、この蒸発燃料処理装置における洩れ故障を診断するためには、ECU50が大気ライン32を三方切替弁36により閉じ、パージライン29をパージ制御弁30により閉じることで、大気ライン32からパージライン29までのキャニスタ21を含むベーパ流路の空間が閉塞される。その後、ECU50がパージポンプ35を逆作動させることで、閉塞したベーパ流路の空間に負圧が与えられ、ECU50が圧力センサ44の検出結果に基づき所定時間内の圧力変化である圧力差を演算し、その圧力差に基づきベーパ流路空間における洩れ故障を判定する。従って、この蒸発燃料処理装置における洩れ故障を診断するには、パージ又はパージアシストに使われるパージ制御弁30、三方切替弁36及びパージポンプ35がそれぞれ兼用されることとなる。このため、一つのパージポンプ35を兼用することでパージアシストと洩れ故障診断を選択的に行うことができ、洩れ故障診断のために専用のエアポンプを設けない分だけ蒸発燃料処理装置の小型化を図ることができる。
この実施形態では、パージポンプ35を使用したパージのアシストは、吸気通路2で吸気負圧が発生するエンジン1の運転時にECU50により実行される。一方、パージポンプ35を使用した洩れ故障診断は、振動の少ないエンジン1の停止時にECU50により実行される。従って、パージアシストと洩れ故障診断が異なる時期に行われるので、それぞれの処理を一つのパージポンプ35を使用して行うことができ、しかも、振動の悪影響がない分だけ洩れ故障の診断精度を向上させることができる。
この実施形態では、ECU50がパージポンプ35を正圧ポンプとして機能させることにより、キャニスタ21に正圧が与えられてパージがアシストされる。一方、ECU50がパージポンプ35を負圧ポンプとして機能させることにより、閉塞されたベーパ流路に負圧が与えられて洩れ故障の判定が行われる。このため、正圧の付与によるパージアシストと、負圧の付与による洩れ故障の診断を一つのパージポンプ35により行うことができる。しかも、この実施形態では、パージアシスト専用の大流量エアを吐出できるパージポンプ35を使用しているので、洩れ故障診断に必要な小流量エアを吐出することもできる。このため、洩れ故障診断専用のエアポンプをパージアシストに使用する場合とは異なり、パージアシストのために必要十分な大流量エアをキャニスタ21に供給することができる。
この実施形態では、パージポンプ35を構成するモータの回転方向を選択的に変更するだけで、パージポンプ35の機能が正圧ポンプと負圧ポンプとの間で変更される。このため、比較的簡単な構成で一つのパージポンプ35により正圧ポンプの機能と負圧ポンプの機能を得ることができる。
この実施形態では、パージポンプ35を含むがポンプアッセンブリ31がキャニスタ21の大気ポート25に対応して設けられるので、パージをアシストするために、パージポンプ35を正圧ポンプとして機能させることで、大気が正圧でキャニスタ21の中に押し込まれる。このため、パージアシストに伴い、キャニスタ21の吸着剤22に吸着されたベーパをキャニスタ21から押し出すことができ、キャニスタ21のベーパ吸着容量を初期状態に近い状態に回復させることができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の蒸発燃料処理装置を具体化した第2実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
次に、本発明の蒸発燃料処理装置を具体化した第2実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
尚、この第2実施形態と以下に説明する各実施形態において、第1実施形態と同じ構成については同一の符号を付して説明を省略し、以下には異なった点を中心に説明する。
この実施形態では、洩れ故障診断に関する構成及び方法の点で第1実施形態と異なる。図5(a)〜(e)に示すように、この実施形態では、キャニスタ21の大気ポート25とリリーフ弁37との間にバイパス通路51が設けられ、その通路51にφ0.5のオリフィス孔52が設けられる。この実施形態では、洩れ故障診断方法として「レファレンス法」が採用され、バイパス通路51及びオリフィス孔52は、後述する「レファレンス圧」を検出するために使用される。オリフィス孔52は、φ0.5の孔による洩れ故障を想定したものである。
この実施形態では、図5(a)〜(c)を図4(a)〜(c)と比較して分かるように、「駐車中、給油時」、「パージ中」及び「パージアシスト中」の三方切替弁36の切替状態については、第1実施形態のそれと同じである。この実施形態では、洩れ故障診断に際して、三方切替弁36の切り替えが、第1実施形態のそれと異なる。
「レファレンス法」では、先ず、図5(d)に示すように、三方切替弁36を中立位置に保持することにより、ポンプ流路38と大気ポート25と大気ライン32との間を相互に遮断する。この状態で、パージポンプ35を逆作動させることで、バイパス通路39,51に負圧を与える。このとき圧力センサ44により検出される圧力を、オリフィス孔52による洩れ故障を想定したレファレンス圧として検出する。
その後、図5(e)に示すように、三方切替弁36を、大気ライン32を遮断し、かつ、大気ポート25とポンプ流路38とを連通させるように切り替える。これにより、大気ライン32からパージライン29までのキャニスタ21を含むベーパ流路を閉塞する。この状態で、パージポンプ35を逆作動させる。これにより、閉塞されたベーパ流路(閉塞空間)にパージポンプ35により負圧が与えられる。そして、このとき圧力センサ44による検出される圧力を上記したレファレンス圧と比較することにより、洩れ故障の有無を判定する。ここでは、圧力センサ44による検出圧力がレファレンス圧と近似する場合に、ベーパ流路中にベーパ洩れの原因となる孔等がある洩れ故障が発生していると判定することができる。
従って、この実施形態では、洩れ故障診断方法の違いを除き、第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
[第3実施形態]
次に、本発明の蒸発燃料処理装置を具体化した第3実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
次に、本発明の蒸発燃料処理装置を具体化した第3実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
図6に、この実施形態のエンジンシステムを概略構成図により示す。この実施形態では、パージライン29が、その下流側にて複数の分岐路29a,29bに分岐して吸気通路2に連通して設けられ、複数の分岐路29a,29bの各々にパージ制御弁30A,30Bが設けられる点で第1及び第2の実施形態と構成が異なる。より詳細には、パージライン29は、その下流側にて第1分岐路29aと第2分岐路29bの二つに分岐し、その一方の第1分岐路29aがスロットルバルブ11の下流側にて吸気通路2に連通して設けられ、その他方の第2分岐路29bがスロットルバルブ11の上流側にて吸気通路2に連通して設けられる。そして、第1分岐路29aには、第1パージ制御弁30Aが設けられ、第2分岐路29bには、第2パージ制御弁30Bが設けられる。ECU50は、これらパージ制御弁30A,30Bを制御するようになっている。この実施形態では、第1パージ制御弁30Aよりも第2パージ制御弁30Bの方が大流量のベーパを流すことができるようになっている。例えば、第2パージ制御弁30Bの最大流量を、第1パージ制御弁30Aの最大流量の6倍程度に設定することができる。
この実施形態のパージ制御は以下の点で、第1実施形態の内容と異なる。この実施形態のパージ制御プログラムの内容を、図2に示すフローチャートを参照して説明する。
すなわち、この実施形態でも、ECU50は、基本的には、図2のステップ100〜160と同等の処理を実行することとなる。但し、この実施形態では、ステップ120で、ECU50は、パージ処理を実行するために、第1パージ制御弁30Aのみを開弁制御する。このとき、第2パージ制御弁30Bは、閉弁状態となっている。すなわち、スロットルバルブ11の下流側に適度な吸気負圧が発生しているときは、第1パージ制御弁30Aのみを制御することによる、吸気負圧を有効に利用してキャニスタ21のベーパを適度にパージするのである。
また、この実施形態では、ステップ140で、ECU50は、パージアシスト処理を実行するために、パージポンプ35を作動させると共に、三方切替弁36を、図4(c)に示すような切替状態に制御する。加えて、ECU50は、第1パージ制御弁30A及び第2パージ制御弁30Bの両方を開弁制御する。これにより、パージポンプ35によりキャニスタ21に正圧が与えられ、キャニスタ21から吸気通路2へのベーパのパージがアシストされる。ここでは、第1及び第2のパージ制御弁30A,30Bが開弁されることから、キャニスタ21から押し出されるベーパを、第1及び第2の分岐路29a,29bの両方を通じて吸気通路2へパージできることから、大流量のベーパを速やかに吸気通路2へパージすることができる。
また、この実施形態では、ステップ160で、ECU50は、パージアシスト処理を終了するために、パージポンプ35を停止させ、三方切替弁36を図4(b)に示す切替状態に戻すと共に、第2パージ制御弁30Bを閉弁させる。
従って、この実施形態の蒸発燃料処理装置によれば、パージライン29が複数の分岐路29a,29bに分岐されるので、分岐路29a,29bの数の分だけパージされるベーパ流量が増えることとなる。また、各分岐路29a,29bのそれぞれにパージ制御弁30A,30Bが設けられるので、必要に応じて各パージ制御弁30A,30Bを制御することで、パージされるベーパの流量の増減が可能となる。このため、パージされるベーパ流量を小流量から大流量までの広範囲に調整することができる。
また、この実施形態では、第1分岐路29aがスロットルバルブ11の下流側にて吸気通路2に連通し、第2分岐路29bがスロットルバルブ11の上流側にて吸気通路2に連通するので、ベーパが吸気通路2の広い範囲に分配される。このため、吸気通路2にベーパを効率よくパージすることができる。特に、この実施形態では、第2分岐路29bを通じてスロットルバルブ11の上流側にて吸気通路2にパージできることから、吸気通路2の吸気圧が大気圧近くになるまでベーパをパージすることができ、パージされるベーパ流量の制御をし易くすることができる。それ以外の作用効果は、第1実施形態のそれと基本的に同じである。
[第4実施形態]
次に、本発明の蒸発燃料処理装置を具体化した第4実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
次に、本発明の蒸発燃料処理装置を具体化した第4実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
図7に、この実施形態のエンジンシステムを概略構成図により示す。この実施形態では、ポンプアッセンブリ61の構成と配置の点で第1実施形態と構成が異なる。すなわち、この実施形態では、パージポンプ35を含むがポンプアッセンブリ61がキャニスタ21のパージポート24に対応してパージライン29の途中に設けられる。
この実施形態のポンプアッセンブリ61は、パージポンプ35と、3つの三方切替弁62,63,64と、圧力センサ44と、リリーフ弁37と、1つの開閉弁65とを含み、これらの部品35,37,44,62〜65をモジュール化したものである。3つの三方切替弁62〜64と、1つの開閉弁65は、本発明の流路切替手段に相当する。パージポンプ35は、パージライン29及びパージポート24を通じてキャニスタ21に圧力を与えるために、キャニスタ21と大気ライン32との間に設けられる。すなわち、パージポンプ35は、パージライン29の途中に位置するポンプ流路66に設けられる。ポンプ流路66においてパージポンプ35の上流側及び下流側には、第1三方切替弁62及び第2三方切替弁63が設けられる。第1三方切替弁62とパージポンプ35との間には、ポンプ流路66の圧力を検出するために圧力センサ44が設けられる。第1及び第2の三方切替弁62,63の第1及び第2のポートは、それぞれポンプ流路66に連通する。第1三方切替弁62の第3のポートは、第3三方切替弁64の第1のポートに連通する。第2三方切替弁63の第3のポートは、配管67aを介して第3三方切替弁64の第2のポートと、キャニスタ21の大気ポート25の近傍(大気ライン32)にそれぞれ連通する。第3三方切替弁64の第3のポートは、配管67bを通じて、キャニスタ21の大気ポート25の近傍(大気ライン32)に連通する。ポンプ流路66には、第1三方切替弁62の上流側と第2三方切替弁63の下流側との間に、第1及び第2のバイパス通路68a,68bが設けられる。このうち第1バイパス通路68aには、リリーフ弁37が設けられ、第2バイパス通路68bには、開閉弁65が設けられる。リリーフ弁37は、第1バイパス通路68aにおけるエアの逆流を許容する。上記した各部品35,37,44,62〜65は、それぞれECU50に電気的に接続され、パージポンプ35、各三方切替弁62〜64及び開閉弁65は、ECU50により制御されるようになっている。
次に、上記したポンプアッセンブリ61を構成する各35,37,44,62〜65の制御について図8(a)〜(d)を参照して説明する。図8(a)〜(d)は、既に説明した「内圧モニタ法」に係る図4(a)〜(d)に準ずるものである。この実施形態では、「駐車中、給油時」には、図8(a)に示すように、各三方切替弁62〜64が切り替えられ、開閉弁65が閉じられ、パージポンプ35が停止している。これにより、キャニスタ21の大気ポート25から大気ライン32へのエアの流れが許容される。
また、「パージ中」には、図8(b)に示すように、各三方切替弁62〜64が切り替えられ、開閉弁65が開かれ、パージポンプ35が停止している。これにより、大気ライン32からキャニスタ21の大気ポート25への大気の流れが許容され、キャニスタ21のパージポート24から吸気通路2へのベーパのパージが許容される。
また、「パージアシスト中」には、図8(c)に示すように、各三方切替弁62〜64が切り替えられ、開閉弁65が閉じられ、パージポンプ35が正作動することとなる。これにより、大気ライン32からキャニスタ21の大気ポート25への大気の流れが許容され、キャニスタ21のパージポート24から、パージポンプ35を介して吸気通路2へのベーパのパージが許容される。このとき、パージポンプ35による負圧がキャニスタ21に与えられ、キャニスタ21に吸着されているベーパがパージライン29へ吸引され、パージポンプ35から吐出されて吸気通路2へとパージされる。
更に、「洩れ故障診断中」には、図8(d)に示すように、各三方切替弁62〜64が切り替えられ、開閉弁65が閉じられ、パージポンプ35が正作動することとなる。これにより、閉塞されたベーパ流路にパージポンプ35により負圧が与えられ、その後に、ECUJ50により、ベーパ流路における圧力変化(圧力差)が演算され、その演算結果に基づき洩れ故障の有無が判定される。
従って、この実施形態でも、上記したように通常行われるベーパのパージと、ベーパのパージアシストと、「内圧モニタ法」による洩れ故障診断を行うことができ、第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。加えて、この実施形態では、ポンプアッセンブリ61が、キャニスタ21のパージポート24に対応してパージライン29の途中に設けられ、パージアシストの際には、パージポンプ35を負圧ポンプとして機能させることにより、ベーパが負圧によりキャニスタ21から吸い出され、吸気通路2へ押し込まれるので、パージアシストの応答性を向上させることができる。
[第5実施形態]
次に、本発明の蒸発燃料処理装置を具体化した第5実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
次に、本発明の蒸発燃料処理装置を具体化した第5実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
この実施形態では、洩れ故障診断に関する構成及び方法の点で第4実施形態と異なる。図9(a)〜(e)に示すように、この実施形態では、キャニスタ21の大気ポート25と第1及び第3の三方切替弁62,64との間にバイパス通路69が設けられ、その通路69にφ0.5のオリフィス孔70が設けられる。この実施形態では、洩れ故障診断方法として「レファレンス法」が採用され、バイパス通路69及びオリフィス孔70は、後述する「レファレンス圧」を検出するために使用される。オリフィス孔70は、φ0.5の孔による洩れ故障を想定したものである。
この実施形態では、図9(a)〜(c)を図8(a)〜(c)と比較して分かるように、「駐車中、給油時」、「パージ中」及び「パージアシスト中」の各三方切替弁62〜64の切替状態及び開閉弁65の開閉状態については、第4実施形態のそれと同じである。この実施形態では、洩れ故障診断に際して、各三方切替弁62〜64の切り替え及び開閉弁65の開閉が、第4実施形態のそれと異なる。
「レファレンス法」では、先ず、図9(d)に示すように、各三方切替弁62〜64を切り替え、開閉弁65を閉じた状態で、パージポンプ35を作動させることにより、バイパス通路69に負圧を与える。このとき圧力センサ44により検出される圧力を、オリフィス孔70による洩れ故障を想定したレファレンス圧として検出する。
その後、図9(e)に示すように、各三方切替弁62〜64を切り替え、開閉弁65を閉じることにより、大気ライン32からパージライン29までのキャニスタ21を含むベーパ流路を閉塞する。この状態で、パージポンプ35を作動させることにより、閉塞されたベーパ流路(閉塞空間)にパージポンプ35により負圧が与えられる。そして、このとき圧力センサ44による検出される圧力を上記したレファレンス圧と比較することにより、洩れ故障の有無を判定するようになっている。
従って、この実施形態では、洩れ故障診断方法の違いを除き、第4実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
[第6実施形態]
次に、本発明の蒸発燃料処理装置を具体化した第6実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
次に、本発明の蒸発燃料処理装置を具体化した第6実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
図10に、この実施形態のエンジンシステムを概略構成図により示す。この実施形態では、パージライン29が、その下流側にて複数の分岐路29a,29bに分岐して吸気通路2に連通して設けられ、複数の分岐路29a,29bの各々にパージ制御弁30A,30Bが設けられる点で第4及び第5の実施形態と構成が異なる。より詳細には、パージライン29は、その下流側にて第1分岐路29aと第2分岐路29bの二つに分岐し、その一方の第1分岐路29aがスロットルバルブ11の下流側にて吸気通路2に連通して設けられ、その他方の第2分岐路29bがスロットルバルブ11の上流側にて吸気通路2に連通して設けられる。そして、第1分岐路29aには、第1パージ制御弁30Aが設けられ、第2分岐路29bには、第2パージ制御弁30Bが設けられる。ECU50は、これらパージ制御弁30A,30Bを制御するようになっている。この実施形態では、第1パージ制御弁30Aよりも第2パージ制御弁30Bの方が大流量のベーパを流すことができるようになっている。例えば、第2パージ制御弁30Bの最大流量を、第1パージ制御弁30Aの最大流量の6倍程度に設定することができる。
この実施形態と第4実施形態とのパージ制御の内容の違いは、第3実施形態で説明した第1実施形態と第3実施形態との違いと同じであるので、ここではパージ制御の説明を省略する。従って、この実施形態でも、前記第3実施形態で説明したと同様の作用効果を得ることができる。
[第7実施形態]
次に、本発明の蒸発燃料処理装置を具体化した第7実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
次に、本発明の蒸発燃料処理装置を具体化した第7実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
図11に、この実施形態のエンジンシステムを概略構成図により示す。この実施形態では、ポンプアッセンブリ71の構成と配置の点で第1及び第4の実施形態と構成が異なる。すなわち、この実施形態では、パージポンプ35を含むがポンプアッセンブリ71がキャニスタ21のベーパポート23と大気ポート25に対応してベーパライン26と大気ライン32に設けられる。
この実施形態のポンプアッセンブリ71は、パージポンプ35と、3つの三方切替弁72,73,74と、圧力センサ44と、リリーフ弁37と、1つの開閉弁75とを含み、これらの部品35,37,44,72〜75をモジュール化したものである。3つの三方切替弁72〜74と、1つの開閉弁75は、本発明の流路切替手段に相当する。パージポンプ35は、ベーパライン26、ベーパ制御弁27及びベーパポート23を通じてキャニスタ21に圧力を与えるために、キャニスタ21と大気ライン32との間に設けられる。すなわち、ベーパライン26の途中には、第1及び第2の三方切替弁72,73が直列に設けられ、それらの間に開閉弁75が設けられる。第3三方切替弁74は、大気ライン32の途中に設けられる。第1及び第2の三方切替弁72,73の第1及び第2のポートは、それぞれベーパライン26に連通する。第1三方切替弁72の第3のポートは、配管76aを介して大気ライン32に連通する。第2三方切替弁73の第3のポートは、ポンプ流路77を介して大気ライン32に連通する。パージポンプ35は、このポンプ流路77の途中に設けられる。第3三方切替弁74の第1及び第2のポートは、それぞれ大気ライン32に連通する。第3三方切替弁74の第3のポートは、二股に分岐した配管76bを介してポンプ流路77と大気ライン32に連通する。圧力センサ44は、この配管76bの圧力を検出するように設けられる。また、リリーフ弁37は、パージポンプ35の吐出側のポンプ流路77と大気ライン32との間を連通させる配管76cに設けられる。リリーフ弁37は、ポンプ流路77から大気ライン32へのエアの流れを許容し、その逆の流れを遮断する。上記した各部品35,37,44,72〜75は、それぞれECU50に電気的に接続され、パージポンプ35、各三方切替弁72〜74及び開閉弁75は、ECU50により制御されるようになっている。
次に、上記したポンプアッセンブリ71を構成する各35,37,44,72〜75の制御について図12(a)〜(d)を参照して説明する。図12(a)〜(d)は、既に説明した「内圧モニタ法」に係る図4(a)〜(d)に準ずるものである。この実施形態では、「駐車中、給油時」には、図12(a)に示すように、各三方切替弁72〜74が切り替えられ、開閉弁75が開かれる、パージポンプ35が停止している。これにより、キャニスタ21の大気ポート25から大気ライン32へのエアの流れが許容されると共に、燃料タンク5からベーパライン26を通じてキャニスタ21のベーパポート23へのベーパの流れが許容される。
また、「パージ中」には、図12(b)に示すように、各三方切替弁72〜74が切り替えられ、開閉弁75が閉じられ、パージポンプ35が停止している。これにより、大気ライン32からキャニスタ21の大気ポート25への大気の流れが許容され、キャニスタ21のパージポート24から吸気通路2へのベーパのパージが許容される。
また、「パージアシスト中」には、図12(c)に示すように、各三方切替弁72〜74が切り替えられ、開閉弁75が閉じられ、パージポンプ35が正作動することとなる。これにより、大気ライン32からポンプ流路77を介してキャニスタ21の大気ポート25への大気の流れが許容され、キャニスタ21のパージポート24からパージライン29を通じて吸気通路2へのベーパのパージが許容される。このとき、パージポンプ35による正圧がキャニスタ21に与えられ、キャニスタ21に吸着されているベーパがパージライン29へ押し出されて吸気通路2へ強制的にパージされる。
更に、「洩れ故障診断中」には、図12(d)に示すように、各三方切替弁72〜74が切り替えられ、開閉弁75が開かれ、パージポンプ35が逆作動することとなる。これにより、閉塞されたベーパ流路にパージポンプ35により負圧が与えられ、その後に、ECUJ50により、ベーパ流路における圧力変化(圧力差)が演算され、その演算結果に基づき洩れ故障の有無が判定される。
従って、この実施形態でも、上記したように通常行われるベーパのパージと、ベーパのパージアシストと、「内圧モニタ法」による洩れ故障診断を行うことができ、第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。加えて、この実施形態では、ポンプアッセンブリ71が、キャニスタ21のベーパポート23に対応してベーパライン26の途中に設けられ、パージアシストの際には、パージポンプ35を正圧ポンプとして機能させることにより、大気が正圧でキャニスタ21に押し込まれる。このため、キャニスタ21に吸着されていたベーパを、正圧によりキャニスタ21から吸気通路2へ押し出すことができ、キャニスタ21のベーパ吸着容量を初期状態に近い状態に回復させることができる。
[第8実施形態]
次に、本発明の蒸発燃料処理装置を具体化した第8実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
次に、本発明の蒸発燃料処理装置を具体化した第8実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
この実施形態では、洩れ故障診断に関する構成及び方法の点で第7実施形態と異なる。図13(a)〜(e)に示すように、この実施形態では、圧力センサ44が設けられた配管76bと大気ライン32との間にバイパス通路79が設けられ、その通路79にφ0.5のオリフィス孔80が設けられる。この実施形態では、洩れ故障診断方法として「レファレンス法」が採用され、バイパス通路79及びオリフィス孔80は、後述する「レファレンス圧」を検出するために使用される。オリフィス孔80は、φ0.5の孔による洩れ故障を想定したものである。
この実施形態では、図13(a)〜(c)を図12(a)〜(c)と比較して分かるように、「駐車中、給油時」、「パージ中」及び「パージアシスト中」の各三方切替弁72〜74の切替状態及び開閉弁75の開閉状態については、第7実施形態のそれと同じである。この実施形態では、洩れ故障診断に際して、各三方切替弁72〜74の切り替え及び開閉弁75の開閉が、第7実施形態のそれと異なる。
「レファレンス法」では、先ず、図13(d)に示すように、各三方切替弁72〜74を切り替え、開閉弁75を閉じた状態で、パージポンプ35を逆作動させることにより、バイパス通路79に負圧を与える。このとき圧力センサ44により検出される圧力を、オリフィス孔80による洩れ故障を想定したレファレンス圧として検出する。
その後、図13(e)に示すように、各三方切替弁72〜74を切り替え、開閉弁75を開くことにより、大気ライン32からパージライン29までのキャニスタ21を含むベーパ流路を閉塞する。この状態で、パージポンプ35を逆作動させることにより、閉塞されたベーパ流路(閉塞空間)にパージポンプ35により負圧が与えられる。そして、このとき圧力センサ44による検出される圧力を上記したレファレンス圧と比較することにより、洩れ故障の有無を判定するようになっている。
従って、この実施形態では、洩れ故障診断方法の違いを除き、第7実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
[第9実施形態]
次に、本発明の蒸発燃料処理装置を具体化した第9実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
次に、本発明の蒸発燃料処理装置を具体化した第9実施形態につき図面を参照して詳細に説明する。
図14に、この実施形態のエンジンシステムを概略構成図により示す。この第9実施形態と第7実施形態との間のパージライン29に係る構成上の違いは、第4実施形態と第6実施形態との間の構成上の違いと同じである。
この実施形態と第7実施形態とのパージ制御の内容の違いは、第3実施形態で説明した第1実施形態と第3実施形態との違いと同じであるので、ここではパージ制御の説明を省略する。従って、この実施形態でも、前記第3実施形態で説明したと同様の作用効果を得ることができる。
尚、この発明は前記各実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱することのない範囲で以下のように実施することができる。
(1)前記第1実施形態では、正圧ポンプと負圧ポンプの機能を兼ね備えたパージポンプ35を、パージアシストのために正圧ポンプとして機能させ、洩れ故障診断のために負圧ポンプとして機能させるように構成した。これに対し、第1の場合として、キャニスタの大気ポート、ベーパポート又はパージポートに対応して設けられるパージポンプの配置の違いと、エアの流路を切り替える流路切替手段の構成の違いに応じて、正圧ポンプと負圧ポンプの機能を兼ね備えたパージポンプを、パージアシストのために正圧ポンプとして機能させ、洩れ故障診断のために正圧ポンプとして機能させたり、第2の場合として、パージアシストのために正圧ポンプとして機能させ、洩れ故障診断のために正圧ポンプ及び負圧ポンプとして機能させるように構成したりしてもよい。上記第1の場合には、正圧の付与によるパージアシストと、正圧の付与による洩れ故障の診断を一つのパージポンプにより行うことができる。上記第2の場合には、正圧の付与によるパージアシストと、正圧及び負圧の付与による洩れ故障の診断を一つのパージポンプにより行うことができる。
(2)前記第7乃至9の実施形態では、パージポンプ35、3つの三方切替弁72,73,74、圧力センサ44、リリーフ弁37及び1つの開閉弁75を含むポンプアッセンブリ71が、燃料タンク5に近接したベーパライン26に設けられることから、ポンプアッセンブリ71を燃料タンク5と一体に設けることも考えられる。そこで、ポンプアッセンブリを燃料タンクの中に設けたり、ポンプアッセンブリの形態を採らない場合には、少なくともパージポンプ及び切替弁等の流路切替手段を燃料タンクの中に設けたりしてもよい。これらの場合、少なくともパージポンプ及び流路切替手段を燃料タンクの中に比較的容易に設けることができ、その分だけ搭載スペースが省略される。このため、パージポンプ及び流路切替手段を燃料タンクの中で保護することができ、パージポンプ等の作動音に起因する騒音を抑えることができる。
(3)前記第3、第6及び第9の実施形態では、パージライン29を二つの分岐路29a,29bに分岐し、各分岐路29a,29bにそれぞれパージ制御弁30A,30Bを設けたが、パージラインを3つ以上の分岐路に分岐して設け、各分岐路にパージ制御弁を設けてもよい。
1 エンジン(内燃機関)
2 吸気通路
5 燃料タンク
11 スロットルバルブ
21 キャニスタ
23 ベーパポート(蒸発燃料ポート)
24 パージポート
25 大気ポート
29 パージライン(パージ通路)
29a 第1分岐路
29b 第2分岐路
30 パージ制御弁
30A 第1パージ制御弁
30B 第2パージ制御弁
32 大気ライン(大気通路)
35 パージポンプ
36 三方切替弁(流路切替手段)
44 圧力センサ
50 ECU(処理制御手段、閉塞制御手段、故障判定手段)
62 第1三方切替弁(流路切替手段)
63 第2三方切替弁(流路切替手段)
64 第3三方切替弁(流路切替手段)
65 開閉弁(流路切替手段)
72 第1三方切替弁(流路切替手段)
73 第2三方切替弁(流路切替手段)
74 第3三方切替弁(流路切替手段)
75 開閉弁(流路切替手段)
2 吸気通路
5 燃料タンク
11 スロットルバルブ
21 キャニスタ
23 ベーパポート(蒸発燃料ポート)
24 パージポート
25 大気ポート
29 パージライン(パージ通路)
29a 第1分岐路
29b 第2分岐路
30 パージ制御弁
30A 第1パージ制御弁
30B 第2パージ制御弁
32 大気ライン(大気通路)
35 パージポンプ
36 三方切替弁(流路切替手段)
44 圧力センサ
50 ECU(処理制御手段、閉塞制御手段、故障判定手段)
62 第1三方切替弁(流路切替手段)
63 第2三方切替弁(流路切替手段)
64 第3三方切替弁(流路切替手段)
65 開閉弁(流路切替手段)
72 第1三方切替弁(流路切替手段)
73 第2三方切替弁(流路切替手段)
74 第3三方切替弁(流路切替手段)
75 開閉弁(流路切替手段)
Claims (16)
- 燃料を貯留する燃料タンクと、
前記燃料タンクのエア抜きのために設けられた大気通路と、
前記燃料タンクで発生する蒸発燃料を吸着するために前記燃料タンクと前記大気通路との間に設けられたキャニスタと、
前記キャニスタと前記大気通路との間に設けられたパージポンプと、
前記キャニスタと前記パージポンプと前記大気通路との間のエア流路を切り替えるための流路切替手段と、
前記キャニスタに吸着された蒸発燃料を内燃機関の吸気通路へパージするためのパージ通路と、
前記蒸発燃料のパージ流量を制御するために前記パージ通路に設けられたパージ制御弁と、
前記キャニスタから前記吸気通路へ前記パージ通路を介して蒸発燃料をパージさせるために前記パージ制御弁を制御し、必要に応じて前記パージをアシストするために前記流路切替手段により前記パージポンプからのエア流路を前記キャニスタへ切り替えると共に、前記パージポンプを作動させる処理制御手段と
を備えた蒸発燃料処理装置において、
前記大気通路から前記パージ通路までの前記キャニスタを含む蒸発燃料流路を閉塞させるために、前記大気通路を前記流路切替手段により閉じ、前記パージ通路を前記パージ制御弁により閉じる閉塞制御手段と、
前記閉塞させた蒸発燃料流路の中の圧力を検出するための圧力センサと、
前記閉塞させた蒸発燃料流路に圧力を与えるために前記パージポンプを作動させ、前記蒸発燃料流路に圧力を与えた後に前記圧力センサの検出結果に基づき圧力変化を演算すると共に、前記圧力変化に基づき前記蒸発燃料流路における洩れ故障の判定を行うための故障判定手段と
を備えたことを特徴とする蒸発燃料処理装置。 - 前記処理制御手段は、前記内燃機関の運転時に前記パージをアシストするための制御を実行し、前記故障判定手段は、前記内燃機関の停止時に洩れ故障の判定を実行することを特徴とする請求項1に記載の蒸発燃料処理装置。
- 前記パージポンプは、正圧ポンプの機能と負圧ポンプの機能を兼ね備え、前記処理制御手段は、前記パージをアシストするために前記パージポンプを前記正圧ポンプとして機能させ、前記故障判定手段は、前記洩れ故障の判定を行うために前記パージポンプを前記負圧ポンプとして機能させることを特徴とする請求項2に記載の蒸発燃料処理装置。
- 前記パージポンプは、正圧ポンプの機能と負圧ポンプの機能を兼ね備え、前記処理制御手段は、前記パージをアシストするために前記パージポンプを前記正圧ポンプとして機能させ、前記故障判定手段は、前記洩れ故障の判定を行うために前記パージポンプを前記正圧ポンプとして機能させることを特徴とする請求項2に記載の蒸発燃料処理装置。
- 前記パージポンプは、正圧ポンプの機能と負圧ポンプの機能を兼ね備え、前記処理制御手段は、前記パージをアシストするために前記パージポンプを前記正圧ポンプとして機能させ、前記故障判定手段は、前記洩れ故障の判定を行うために前記パージポンプを前記正圧ポンプ及び前記負圧ポンプとして機能させることを特徴とする請求項2に記載の蒸発燃料処理装置。
- 前記パージポンプは、作動翼と、その作動翼を回転させるモータとを含み、前記処理制御手段及び前記故障判定手段は、前記パージポンプのモータの回転方向を選択的に変更することにより、前記パージポンプを前記正圧ポンプ又は前記負圧ポンプとして選択的に機能させることを特徴とする請求項3乃至5の何れかに記載の蒸発燃料処理装置。
- 前記キャニスタは、前記大気通路に通じる大気ポートを備え、前記パージポンプは、前記大気ポートに対応して設けられることを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の蒸発燃料処理装置。
- 前記キャニスタは、前記パージ通路に通じるパージポートを備え、前記パージポンプは、前記パージポートに対応して設けられることを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の蒸発燃料処理装置。
- 前記キャニスタは、前記燃料タンクに通じる蒸発燃料ポートを備え、前記パージポンプは、前記蒸発燃料ポートに対応して設けられることを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の蒸発燃料処理装置。
- 前記パージ通路は、その下流側にて複数の分岐路に分岐して前記吸気通路に連通して設けられ、前記複数の分岐路の各々にパージ制御弁が設けられることを特徴とする請求項7に記載の蒸発燃料処理装置。
- 前記吸気通路にスロットルバルブが設けられ、前記パージ通路は、その下流側にて二つの分岐路に分岐し、その一方の分岐路が前記スロットルバルブの上流側にて前記吸気通路に連通して設けられ、その他方の分岐路が前記スロットルバルブの下流側にて前記吸気通路に連通して設けられることを特徴とする請求項10に記載の蒸発燃料処理装置。
- 前記パージ通路は、その下流側にて複数の分岐路に分岐して前記吸気通路に連通して設けられ、前記複数の分岐路の各々にパージ制御弁が設けられることを特徴とする請求項8に記載の蒸発燃料処理装置。
- 前記吸気通路にスロットルバルブが設けられ、前記パージ通路は、その下流側にて二つの分岐路に分岐し、その一方の分岐路が前記スロットルバルブの上流側にて前記吸気通路に連通して設けられ、その他方の分岐路が前記スロットルバルブの下流側にて前記吸気通路に連通して設けられることを特徴とする請求項12に記載の蒸発燃料処理装置。
- 前記パージ通路は、その下流側にて複数の分岐路に分岐して前記吸気通路に連通して設けられ、前記複数の分岐路の各々に前記パージ制御弁が設けられることを特徴とする請求項9に記載の蒸発燃料処理装置。
- 前記吸気通路にスロットルバルブが設けられ、前記パージ通路は、その下流側にて二つの分岐路に分岐し、その一方の分岐路が前記スロットルバルブの上流側にて前記吸気通路に連通して設けられ、その他方の分岐路が前記スロットルバルブの下流側にて前記吸気通路に連通して設けられることを特徴とする請求項14に記載の蒸発燃料処理装置。
- 少なくとも前記パージポンプ及び前記流路切替手段が前記燃料タンクの中に設けられたことを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の蒸発燃料処理装置。
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- 2006-10-09 JP JP2006275886A patent/JP2008095564A/ja not_active Withdrawn
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