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JP2008092323A - 画像処理装置、並びにこれを備えた画像読取装置及び画像形成装置 - Google Patents

画像処理装置、並びにこれを備えた画像読取装置及び画像形成装置 Download PDF

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JP2008092323A
JP2008092323A JP2006271607A JP2006271607A JP2008092323A JP 2008092323 A JP2008092323 A JP 2008092323A JP 2006271607 A JP2006271607 A JP 2006271607A JP 2006271607 A JP2006271607 A JP 2006271607A JP 2008092323 A JP2008092323 A JP 2008092323A
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Nobuyuki Hirota
信之 廣田
Hiroshi Miyanaga
博史 宮永
Noboru Inoue
暢 井上
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

【課題】誤差拡散法による擬似中間調画像を縮小処理するにあたり、画像の顕著な劣化を避けて高い画質を実現すると共に、製造コストの上昇を抑え且つ処理の高速化を図ることができるようにする。
【解決手段】多値画像を誤差拡散法により擬似中間調処理する擬似中間調処理部33と、この擬似中間調処理部により得られた擬似中間調画像に対して、注目画素を基準にした観測窓内の各画素を対象にして画素値の平均値を求めて当該注目画素の画素値とする平均化処理部34と、この平均化処理部により得られた画像を所要の縮小率に応じて縮小処理する縮小処理部35とを有するものとする。
【選択図】図3

Description

本発明は、誤差拡散法による擬似中間調処理が施された画像の縮小処理を行う画像処理装置、並びにこれを備えた画像読取装置及び画像形成装置に関するものである。
原稿画像を読み取る画像読取装置(スキャナ装置、ファクシミリ装置、複合機など)や、画像を記録紙に形成する画像形成装置(プリンタ装置、ファクシミリ装置、複合機など)では、多値の原画像を出力先の装置の仕様に適合した階調数の画像に変換するため、誤差拡散法による擬似中間調処理を行う画像処理装置が設けられている。
また、画像の内容を確認するためのサムネイル画像を作成したり、あるいは出力先の装置に適合した解像度の画像を作成するため、原画像より画素数を少なくする縮小処理が行われており、このような画像の縮小処理では、縮小率の周期に応じて一律に画素を間引く単純間引きの技術が知られている(特許文献1参照)。また、画素の間引き処理により2値画像を縮小した場合に生じる画像の劣化を抑えるため、2値画像を多値画像に変換した上で所定の解像度に変換する技術が知られている(特許文献2参照)。
特開2004−241942号公報(第2図) 特開2005−348079号公報(第2図)
しかしながら、前記の画像縮小のために単純間引きを行う従来の技術では、誤差拡散法による擬似中間調処理を施した2値画像の場合、擬似中間調処理により注目画素の周囲の画素に拡散された2値化の濃度誤差情報が単純間引き処理により逸失してしまうので、画像が著しく劣化するといった問題がある。
また、前記の2値画像を多値画像に変換した上で所定の解像度に変換する従来の技術では、2値画像を多値画像に変換するための特別な回路を必要とするために製造コストが嵩み、また変換処理に時間を要することから処理の高速化が損なわれるといった問題がある。
本発明は、このような従来技術の問題点を解消するべく案出されたものであり、その主な目的は、誤差拡散法による擬似中間調画像を縮小処理するにあたり、画像の顕著な劣化を避けて高い画質を実現すると共に、製造コストの上昇を抑え且つ処理の高速化を図ることができるように構成された画像処理装置、並びにこれを備えた画像読取装置及び画像形成装置を提供することにある。
本発明は、多値画像を誤差拡散法により擬似中間調処理する擬似中間調処理手段と、この擬似中間調処理手段により得られた擬似中間調画像に対して、注目画素を基準にした観測窓内の各画素を対象にして画素値の平均値を求めて当該注目画素の画素値とする平均化処理手段と、この平均化処理手段により得られた画像を所要の縮小率に応じて縮小処理する縮小処理手段とを有する構成とする。
本発明によれば、注目画素を基準にした観測窓内の画素の画素値を平均化処理することにより、誤差拡散法により注目画素の周囲の画素に拡散された濃度誤差情報が注目画素に保存されるため、縮小処理による画像の顕著な劣化を避けることができ、誤差拡散法による擬似中間調画像の縮小画像の画質を高める上で大きな効果が得られる。その上、擬似中間調画像を多値画像に変換する必要がないため、製造コストの上昇を抑えると共に、処理の高速化を図ることができる。
上記課題を解決するためになされた第1の発明は、多値画像を誤差拡散法により擬似中間調処理する擬似中間調処理手段と、この擬似中間調処理手段により得られた擬似中間調画像に対して、注目画素を基準にした観測窓内の各画素を対象にして画素値の平均値を求めて当該注目画素の画素値とする平均化処理手段と、この平均化処理手段により得られた画像を所要の縮小率に応じて縮小処理する縮小処理手段とを有する構成とする。
これによると、注目画素を基準にした観測窓内の画素の画素値を平均化処理することにより、誤差拡散法により注目画素の周囲の画素に拡散された濃度誤差情報が注目画素に保存されるため、縮小処理による画像の顕著な劣化を避けることができる。その上、擬似中間調画像を多値画像に変換する必要がないため、製造コストの上昇を抑えると共に、処理の高速化を図ることができる。
前記課題を解決するためになされた第2の発明は、前記第1の発明においては、前記平均化処理手段は、単純平均により画素値の平均化処理を行い、前記縮小処理手段は、縮小率に応じて画素の単純間引き処理を行う構成とする。
これによると、処理手順を簡素化して処理の高速化を図ることができる。
前記課題を解決するためになされた第3の発明は、前記第1の発明において、前記平均化処理手段は、縮小率に応じた大きさの前記観測窓で平均化処理を行う構成とする。
これによると、縮小処理手段で行われる間引き処理で破棄される無効画素の値が、平均化処理で有効画素に反映されるため、間引き処理による画像の劣化を抑えることができる。
この場合、観測窓は、縮小処理手段で行われる単純間引き処理での間引きの周期と一致する大きさの矩形領域とすると良い。すなわち、主走査方向の画素数は、1つの有効画素とこれに主走査方向に後続する複数の無効画素からなる1周期の画素数とし、同様に副走査方向の画素数も、1つの有効画素とこれに副走査方向に後続する複数の無効画素からなる1周期の画素数とすると良い。
なお、擬似中間調処理により得られる擬似中間調画像は、2値(1bit)に限定されるものではなく、例えば4値(2bit)や8値(3bit)など、通常256値(8bit)である多値画像より階調数を削減したものであれば良く、この擬似中間調画像の階調数は、出力先の画像形成手段や表示手段の能力に応じて設定される。
前記課題を解決するためになされた第4の発明は、画像読取装置において、前記第1乃至第3の発明のいずれかにかかる画像処理装置を備えた構成とする。
この場合、画像読取装置は、原稿の画像を読み取る画像読取手段を備えた、スキャナ装置、ファクシミリ装置、複合機などであり、画像読取手段により得られた多値画像が擬似中間調処理手段による擬似中間調処理され、これにより得られた擬似中間調画像や、平均化処理手段及び縮小処理手段を経て得られた縮小画像が、ネットワークなどの適宜な通信媒体を介して他の装置に送られ、あるいは自装置に設けられた表示手段に画面表示される。
前記課題を解決するためになされた第5の発明は、画像形成装置において、前記第1乃至第3の発明のいずれかにかかる画像処理装置を備えた構成とする。
この場合、画像形成装置は、記録紙などの記録媒体に画像を形成する画像形成手段を備えた、プリンタ装置、ファクシミリ装置、複合機などであり、処理対象となる多値画像を、ネットワークなどの適宜な通信媒体を介して他の装置、あるいは自装置が備える画像読取手段にて取得し、擬似中間調処理手段を経て得られた擬似中間調画像や、平均化処理手段及び縮小処理手段を経て得られた縮小画像が、画像形成手段に送られて出力され、また自装置に設けられた表示手段に画面表示される。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明が適用される複写機(画像形成装置)の概略構成を示すブロック図である。この複写機は、CCDなどの撮像素子が配列されたラインセンサにより原稿の画像を読み取る原稿読取部1と、ここでの読取により得られた画像データに対して所要の処理を行うデータ処理部2と、ここから送られてくる画像データに基づいて原稿の画像を電子写真方式により記録紙上に印刷する印刷部3とを有している。
データ処理部2は、画像データに原稿読取部1の特性に応じた所要の処理を行う読取画像補正部11と、図示しない操作パネルなどによるユーザの指示に応じて画像データに所要の処理を行う読取画像処理部(画像処理装置)12と、1ページ分の画像データを蓄積するページメモリ13と、原稿の全ページの画像データを蓄積するシステムメモリ14と、このシステムメモリ14に対する画像データの出し入れ時に画像データの圧縮伸長処理を行う圧縮伸長部15と、印刷部3で適切な印刷画像が得られるようにガンマ補正処理などの所要の処理を行う記録画像処理部16と、これらの各部の間のデータ転送を制御するDMA(direct memory access)制御部17と、印刷部3を駆動するエンジンインタフェイス部18とを有している。
図2は、図1に示した読取画像補正部11の概略構成を示すブロック図である。読取画像補正部11は、シェーディング補正部21と、ガンマ補正部22と、下色補正部23とを有しており、原稿読取部1の撮像素子の感度特性に応じたシェーディング補正及びガンマ補正が行われ、またYMCの3原色によるグレー成分をK(黒)成分に置換する下色補正が行われる。
この読取画像補正部11には、原稿読取部1において主走査方向の1ラインの読み取りが副走査方向の各ラインごとに繰り返されることにより画素の配列順にしたがって1画素ごとの画素データが順次入力され、各部で所要の処理が行われた後、1画素ごとの画素データが順次出力される。
図3は、図1に示した読取画像処理部12の概略構成を示すブロック図である。読取画像処理部12は、エッジ強調などの画像処理を行う空間フィルタ31と、画像を印刷部3に適した解像度に変換する拡大縮小処理部32と、多値画像を誤差拡散法により印刷部3に適した階調数の擬似中間調画像に変換する擬似中間調処理部(擬似中間調処理手段)33とを有している。
空間フィルタ31には、画素の配列順にしたがって1画素ごとの画素データが読取画像補正部11から順次入力され、この空間フィルタ31、拡大縮小処理部32、及び擬似中間調処理部33にて所要の処理が行われた後、擬似中間調の画素データが順次出力されてDMA制御部17を介してページメモリ13に蓄積され、さらに圧縮伸長部15にて圧縮処理されてシステムメモリ14に蓄積される。また、擬似中間調処理を行わない場合には、拡大縮小処理部32から出力された多値の画素データが、擬似中間調処理部33を経由することなく、DMA制御部17を介してページメモリ13に蓄積され、さらに圧縮伸長部15にて圧縮処理されてシステムメモリ14に蓄積される。
また読取画像処理部12は、擬似中間調処理部33により得られた擬似中間調画像に対して、注目画素を基準にした観測窓内の各画素を対象にして画素値の平均値を求めて当該注目画素の画素値とする平均化処理部(平均化処理手段)34と、この平均化処理部34により得られた画像を所要の縮小率に応じて縮小処理する縮小処理部(縮小処理手段)35とを有している。
操作パネルなどによるユーザの指示が縮小画像を必要とするものである場合には、縮小画像を作成するため、ページメモリ13に蓄積された擬似中間調の画素データがDMA制御部17を介して平均化処理部34に順次入力され、平均化処理部34及び縮小処理部35にて所要の処理が行われて生成した縮小画像の画素データがDMA制御部17を介してページメモリ13に蓄積され、さらに圧縮伸長部15にて圧縮処理されてシステムメモリ14に蓄積される。
システムメモリ14に蓄積された縮小画像データは、圧縮伸長部15にて伸長処理された後、記録画像処理部16及びエンジンインタフェイス部18を介して印刷部3に送られて、複数のサムネイル画像が配列された一覧画像が印刷される。また図示しない表示制御部や出力制御部に送られて、自装置の操作パネルの表示部やネットワーク接続されたPCのディスプレイにサムネイル画像がプレビュー表示される。
図4は、図3に示した擬似中間調処理部33の概略構成を示すブロック図である。擬似中間調処理部33は、多値(例えば8bit、256値)の入力画像を誤差拡散法により擬似中間調処理して擬似中間調(例えば1bit、2値)の出力画像を生成するものであり、加算器41と、比較器42と、0/1強制処理部43と、減算器44と、配分値演算部45と、乱数発生器46と、誤差メモリ47とを有している。
以下、多値の画素データを8bit、0〜255の256階調とし、これを2値(1bit)の画素データに変換する例を示す。なお、カラー画像では、各原色ごとに階調値の処理が行われる。
まず加算器41では、1画素ごとの階調値(濃度値)が入力され、この階調値に誤差メモリ47に記憶された拡散誤差値が加算されて補正階調値を生成する。比較器42では、加算器41からの補正階調値が2値化閾値と比較され、補正階調値が2値化閾値より大きければ出力値を最大値(255)とし、補正階調値が2値化閾値より小さければ出力値を最小値(0)とする処理が行われる。0/1強制処理部43では、比較器42からの出力値を2値(1bit)に変換する処理が行われ、擬似中間調(1bit、2値)の出力画像が得られる。
減算器44では、比較器42からの出力値と加算器41からの補正階調値との差分である誤差値が算出される。配分値演算部45では、誤差値を周辺画素に配分する割合を示す重み付け係数(誤差拡散係数)に基づいて、減算器44で得られた誤差値から周辺の各画素ごとの拡散誤差値が算出され、誤差メモリ47に記憶される。配分値演算部45の重み付け係数は、乱数発生器46で生成した乱数に基づいてセレクタにて重み付け係数のパターンが選択され、重み付け係数のパターンがランダムに入れ替わるようになっている。
なおここでは、多値の画素データを1つの閾値で2値化して2値(1bit)の画素データに変換する例を示したが、この擬似中間調画像の階調数は、2値(1bit)に限定されるものではなく、複数の閾値を用いて例えば4値(2bit)や8値(3bit)などの画素データに変換することも可能である。
図5・図6は、図3に示した平均化処理部34及び縮小処理部35で行われる処理の概要を示す模式図である。図5には解像度600dpiの入力画像を300dpiに縮小する場合を示し、図6には600dpiの入力画像を150dpiに縮小する場合を示している。
平均化処理部34では、注目画素を基準にした観測窓内の各画素を対象にして、各画素の階調値(濃度値)の平均値を求めて当該注目画素の階調値とする平均化処理が行われ、この平均化処理は各画素の階調値の合計を画素数で除算する単純平均により行われる。なお、カラー画像では、各原色ごとに階調値の平均化処理が行われる。
観測窓は、注目画素を開始端(左上端)とした矩形領域、すなわち注目画素に対して主走査方向に後続する所定数の周辺画素、及びこの注目画素及び周辺画素に対して副走査方向に後続する所定数の周辺画素からなる矩形領域である。この観測窓の大きさ(画素数)は、縮小率に応じて設定され、縮小率1/nの場合には、観測窓の大きさはn×n画素となる。
例えば図5(A)に示すように、解像度600dpiを300dpiに縮小する1/2縮小の場合には、観測窓は、注目画素を開始端とした2×2=4画素からなる矩形領域となり、注目画素の階調値P1=(A1+A2+B1+B2)÷4となる。また図6(A)に示すように、解像度600dpiを150dpiに縮小する1/4縮小の場合には、観測窓は、注目画素を開始端とした4×4=16画素からなる矩形領域となり、注目画素の階調値P1=(A1+A2+A3+A4+B2+B2+B3+B4+C1+C2+C3+C4+D1+D2+D3+D4)÷16となる。
縮小処理部35では、平均化処理部34により各画素ごとの階調値が平均値に置き換えられた画像に対して、一定の割合で画素を間引く単純間引き処理が行われる。間引きの割合は縮小率に応じて設定され、1/nに縮小する場合には、n画素中の1画素のみを有効とし、残りのn−1画素は破棄される。
例えば図5(B)に示すように、解像度600dpiを300dpiに縮小する1/2縮小の場合には、間引き閾値が1となり、2画素中の1画素のみが有効となり、残りの1画素は破棄される。また図6(B)に示すように、解像度600dpiを150dpiに縮小する1/4縮小の場合には、間引き閾値が3となり、4画素中の1画素のみが有効となり、残りの3画素は破棄される。
縮小率、すなわち縮小画像の大きさは、例えば複数のサムネイル画像が配列された一覧画像を印刷する場合や、サムネイル画像を自装置の操作パネルの表示部やネットワーク接続されたPCのディスプレイにプレビュー表示する場合など、ユーザの指示に応じた縮小画像の用途にしたがって適宜に設定される。
なおここでは、主走査方向及び副走査方向の縮小率を同一としたが、この主走査方向及び副走査方向の縮小率が異なる場合も可能である。この場合、主走査方向の縮小率1/M、副走査方向の縮小率1/Nとすると、観測窓の大きさはM×N画素となり、主走査方向間引き閾値はM−1、副走査方向間引き閾値はN−1となる。
図7は、図3に示した平均化処理部34の概略構成を示すブロック図である。平均化処理部34は、観測窓の大きさに応じた所要のライン数の画素データが蓄積されるラインメモリ71と、観測窓に含まれる各画素の画素データをラインメモリ71から取り出す画素選択部72と、この画素選択部72から送られてきた観測窓内の各画素ごとの階調値を単純平均して平均値を求める単純平均演算器73とを有している。
この平均化処理部34には、ページメモリ13に蓄積された擬似中間調(例えば1bit、2値)の画素データが入力され、その画素データがラインメモリ71に送られて、ラインメモリ71に所要数のラインの画素データが蓄積されると平均化処理が実行され、1ラインの平均化処理が終了すると、ラインメモリ71の1ライン分の画素データが入れ替えられて、次のラインの平均化処理が実行される。
単純平均演算器73は、観測窓内の各画素ごとの階調値を加算する加算器74と、この加算器74で取得した加算値を観測窓内の画素数で除算するビットシフト部75とを有している。
加算器74では、観測窓に含まれる各画素ごとの階調値が2進法で加算された後、ビットシフト部75にてビットシフト法による除算が行われ、例えば図5の例のように観測窓内の画素数が4の場合、2ビットシフトされ、また図6の例のように観測窓内の画素数が16の場合、4ビットシフトされて、元の画素データと同一のビット数(例えば1bit、2値)の単純平均値が出力される。
画素選択部72では、観測窓の大きさを指定するウインドウサイズ設定信号が入力され、これに応じて観測窓の大きさが設定される。ビットシフト部75では、除算時の除数、すなわち観測窓内の画素数に対応するシフト数を指定するシフト数設定信号が入力され、これに応じてシフト数が設定される。
なお、平均化処理は、単純平均で行う他に、観測窓内の各画素ごとに重み付け係数を設定した加重平均で行う構成も可能である。
図8は、図3に示した縮小処理部35の概略構成を示すブロック図である。図9は、図8に示した縮小処理部35で行われる主走査方向の間引き処理のタイミング図である。図10は、図8に示した縮小処理部35で行われる副走査方向の間引き処理のタイミング図である。
縮小処理部35では、1ラインの画素の中から一定の割合で画素を間引く主走査方向の単純間引き処理と、一定の割合でラインを間引く副走査方向の単純間引き処理とが行われる。主走査方向の単純間引き処理では、画素数を計数して有効画素と無効画素とに区別しし、副走査方向の単純間引き処理では、ライン数を計数して有効ラインと無効ラインとに区別し、有効ラインの有効画素のみが出力される。
図9・図10の例は、解像度600dpiの入力画像を150dpiに縮小する1/4縮小の場合であり、間引き閾値が3となり、図6の例と同様に、4画素中の1画素が有効画素となり、また4ライン中の1ラインが有効ラインとなり、有効ラインL1の有効画素P1、P5、P9、P13が出力され、また有効ラインL5、L9、L13、L16の有効画素が出力される。
まず主走査画素カウンタ81では、画素クロック信号S1、主走査画像有効信号S2、及び比較器82からの画素カウンタクリア信号S5が入力され、これに基づいて画素カウンタ信号S4を生成する。また比較器82では、間引き閾値、及び主走査画素カウンタ81からの画素カウンタ信号S4が入力され、これらの比較により画素カウンタクリア信号S5を生成する。
比較器83では、主走査画素カウンタ81からの画素カウンタ信号S4が入力され、これと0との比較により有効画素のタイミングを示す信号を生成する。AND回路84では、主走査画像有効信号S2、及び比較器83からの有効画素のタイミングを示す信号が入力され、有効画素の画像信号を選択的に取り出すための主走査ゲート信号S6を生成する。AND回路85では、画像入力信号S3、及びAND回路84からの主走査ゲート信号S6が入力され、有効画素の画像信号のみの有効画素信号S7を生成する。
後端検出部88では、主走査画像有効信号S2が入力され、後端検出信号を生成する。AND回路89では、副走査画像有効信号S8、及び後端検出部88からの後端検出信号が入力され、1ラインの後端のタイミングを示す信号を生成する。副走査ラインカウンタ90では、画素クロック信号S1、AND回路89からの1ラインの後端のタイミングを示す信号、及び比較器91からのラインカウンタクリア信号S10が入力され、ラインカウンタ信号S9を生成する。比較器91では、間引き閾値、及び副走査ラインカウンタ90からのラインカウンタ信号S9が入力され、ラインカウンタクリア信号S10を生成する。
比較器92では、副走査ラインカウンタ90からのラインカウンタ信号S9が入力され、これと0との比較により有効ラインのタイミングを示す信号を生成する。AND回路93では、主走査画像有効信号S2、副走査画像有効信号S8、及び比較器92からの有効ラインのタイミングを示す信号が入力され、有効ラインの画像信号を選択的に取り出すための副走査ゲート信号S11を生成する。AND回路94では、AND回路85からの有効画素信号S7、及びAND回路93からの副走査ゲート信号S11が入力され、有効ラインの有効画素の画像信号のみの画像出力信号S13を生成する。
またSEL95では、主走査画像有効信号S2、副走査画像有効信号S8、及びAND回路84からの主走査ゲート信号S6が入力され、主走査画像有効信号S12を生成する。
図11は、本発明が適用されるスキャナ装置(画像読取装置)の概略構成を示すブロック図である。このスキャナ装置は、図1に示した複写機と同様に、原稿読取部1と、読取画像補正部11と、読取画像処理部12と、ページメモリ13と、システムメモリ14と、圧縮伸長部15と、DMA制御部17とを有しており、前記のように読取画像処理部12で生成した縮小画像データが、出力制御部101及びインタフェイス部102を介してPCなどの外部の装置に転送される。
図12は、本発明が適用されるプリンタ装置(画像形成装置)の概略構成を示すブロック図である。このプリンタ装置は、図1に示した複写機と同様に、印刷部3と、システムメモリ14と、圧縮伸長部15と、記録画像処理部16と、DMA制御部17と、エンジンインタフェイス部18とを有しており、インタフェイス部111及び入力制御部112を介してPCなどの外部の装置から画像データが転送され、画像処理部113にて、前記の読取画像処理部12と同様に、入力画像を印刷部3に適した解像度及び階調数に変換する処理が行われると共に縮小画像が作成され、印刷部3にて入力画像の通常印刷や縮小画像の印刷が行われる。
本発明にかかる画像処理装置、並びにこれを備えた画像読取装置及び画像形成装置は、誤差拡散法による擬似中間調画像を縮小処理するにあたり、画像の顕著な劣化を避けて高い画質を実現すると共に、製造コストの上昇を抑え且つ処理の高速化を図ることができる効果を有し、誤差拡散法による擬似中間調処理が施された画像の縮小処理を行う画像処理装置、並びにこれを備えた画像読取装置及び画像形成装置、例えばスキャナ装置、プリンタ装置、ファクシミリ装置、複合機などとして有用である。
本発明が適用される複写機(画像形成装置)の概略構成を示すブロック図 図1に示した読取画像補正部の概略構成を示すブロック図 図1に示した読取画像処理部の概略構成を示すブロック図 図3に示した擬似中間調処理部の概略構成を示すブロック図 図3に示した平均化処理部及び縮小処理部で行われる処理の概要を示す模式図 図3に示した平均化処理部及び縮小処理部で行われる処理の概要を示す模式図 図3に示した平均化処理部の概略構成を示すブロック図 図3に示した縮小処理部の概略構成を示すブロック図 図8に示した縮小処理部で行われる主走査方向の間引き処理のタイミング図 図8に示した縮小処理部で行われる副走査方向の間引き処理のタイミング図 本発明が適用されるスキャナ装置(画像読取装置)の概略構成を示すブロック図 本発明が適用されるプリンタ装置(画像形成装置)の概略構成を示すブロック図
符号の説明
1 原稿読取部
2 データ処理部
3 印刷部
12 読取画像処理部(画像処理装置)
13 ページメモリ
17 DMA制御部
33 擬似中間調処理部(擬似中間調処理手段)
34 平均化処理部(平均化処理手段)
35 縮小処理部(縮小処理手段)

Claims (5)

  1. 多値画像を誤差拡散法により擬似中間調処理する擬似中間調処理手段と、この擬似中間調処理手段により得られた擬似中間調画像に対して、注目画素を基準にした観測窓内の各画素を対象にして画素値の平均値を求めて当該注目画素の画素値とする平均化処理手段と、この平均化処理手段により得られた画像を所要の縮小率に応じて縮小処理する縮小処理手段とを有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記平均化処理手段は、単純平均により画素値の平均化処理を行い、前記縮小処理手段は、縮小率に応じて画素の単純間引き処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記平均化処理手段は、縮小率に応じた大きさの前記観測窓で平均化処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の画像処理装置を備えたことを特徴とする画像読取装置。
  5. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の画像処理装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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