JP2008089754A - 蓋開閉装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】開蓋時において蓋体に衝撃が加わっても蓋体の破損を防止することができるとともに、長期間に渡って使用しても破損しにくい蓋開閉装置を提供する。
【解決手段】カメラ本体におけるバッテリー収納部を隠蔽可能な大きさを有するバッテリーカバー12と、バッテリーカバー12をカメラ本体の筐体に対して回動自在に結合するヒンジユニットとを備え、バッテリー収納部を隠蔽する第1の状態と、バッテリー収納部を露出する第2の状態とに、選択的に移行可能な蓋開閉装置であって、ヒンジユニットは、第2の状態において、バッテリーカバー12が第1の状態へ移行する時の回動の向きとは異なる向きに回動可能なように、バッテリーカバー12を筐体に結合している。
【選択図】図6
【解決手段】カメラ本体におけるバッテリー収納部を隠蔽可能な大きさを有するバッテリーカバー12と、バッテリーカバー12をカメラ本体の筐体に対して回動自在に結合するヒンジユニットとを備え、バッテリー収納部を隠蔽する第1の状態と、バッテリー収納部を露出する第2の状態とに、選択的に移行可能な蓋開閉装置であって、ヒンジユニットは、第2の状態において、バッテリーカバー12が第1の状態へ移行する時の回動の向きとは異なる向きに回動可能なように、バッテリーカバー12を筐体に結合している。
【選択図】図6
Description
本発明は、蓋を開閉可能に結合する蓋開閉装置に関する。
ビデオカメラやデジタルスチルカメラなどの携帯型電子機器には、バッテリー収納部を隠蔽可能な蓋体や、メモリーカードを着脱可能なカードスロットを隠蔽可能な蓋体や、各種信号ケーブルを接続可能な端子部を隠蔽可能な蓋体など、様々な蓋体が搭載されている。上記のような蓋体は、1本の支軸を使ったヒンジによって機器筐体に回動自在に配されている構成が一般的であり、蓋体の回動角度は、バッテリー収納部などの被隠蔽部を隠蔽している状態から90〜120度であることが多い。
このような携帯型電子機器において、蓋体を開いてバッテリーやメモリーカードなどを交換している時、誤って携帯型電子機器を落下させてしまうと、蓋体やヒンジを破損してしまう可能性がある。このような問題を解消する構成が、例えば特許文献1に開示されている。
特許文献1には、筐体本体部に設けられた開口部を閉蓋可能に形成され、筐体本体部内に配設された弾性部材に回動可能に結合された蓋体を備えている。蓋体は、弾性部材に対する回動可能範囲を越えてさらに回動される力を受けても、弾性部材を弾性変形させるので、変形や破損を防止することができる。なお、弾性部材は、ポリエチレンの如き適度な可撓性と弾力性を有する材料により形成されている。
特開平5−251871号公報
しかしながら特許文献1に開示されている弾性部材は、ポリエチレンなどの伸長性のある材料で形成されているため、長期間に渡る蓋体の開閉動作に伴って疲労または劣化し、破損しやすくなってしまう。弾性部材が破損してしまうと、蓋体を筐体に対して開閉可能に結合することができなくなってしまうという問題点がある。
本発明は、上記問題点を鑑み、開蓋時において蓋体に衝撃が加わっても蓋体の破損を防止することができるとともに、長期間に渡って使用しても破損しにくい蓋開閉装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の蓋開閉装置は、機器本体における被隠蔽部を隠蔽可能な大きさを有するカバー本体と、前記カバー本体を、前記機器本体の外面を構成する筐体に対して回動自在に結合する結合部材とを備え、前記被隠蔽部を隠蔽する第1の状態と、前記被隠蔽部を露出する第2の状態とに、選択的に移行可能な蓋開閉装置であって、前記結合部材は、前記第2の状態において、前記カバー本体が前記第1の状態へ移行する時の回動の向きと反対の向きに回動可能なように、前記カバー本体を前記筐体に結合している。
本発明の蓋開閉装置は、蓋体の開蓋時において衝撃が加わっても、蓋体の破損を防止することができる。
また、長期間に渡って使用しても、蓋開閉装置における可動部品の劣化や疲労がほとんどなく、耐久性を向上させることができる。
本発明の蓋開閉装置は、前記結合部材は、前記カバー本体に配されている第1の結合部材と、一端が前記筐体に回動自在に結合され、他端が前記第1の結合部材に回動自在に結合されている第2の結合部材と、前記第2の結合部材の一端を前記筐体に対して回動自在に結合する第1の支軸と、前記第2の結合部材の他端を前記第1の結合部材の端部に対して回動自在に結合する第2の支軸とを備えた構成とすることができる。このように、2本の支軸で結合部材を回動可能な構成としたことにより、蓋開閉時に弾性変形する部品を使用せずに蓋開閉装置を実現することができるため、長期間に渡って使用しても部品の劣化がほとんどなく、耐久性を向上させることができる。
また、前記第1の結合部材に形成されている接合部と、前記第2の結合部材に形成され、前記接合部に接合する状態と離間する状態とに選択的に移行可能な被接合部とを備え、前記接合部及び前記被接合部は、前記カバー本体が、前記第1の状態または前記第2の状態の時に、互いに接合し、前記カバー本体が、前記第2の状態において前記カバー本体が前記第1の状態へ移行する時の回動の向きと反対の向きに回動した時に、互いに離間する構成とすることができる。この構成により、カバー本体を第1の状態及び第2の状態の間を回動させる際、不意にカバー本体が第1の状態へ移行する時の回動の向きとは異なる向きに回動することを防ぐことができるため、使い勝手を向上させることができる。
また、前記第1の結合部材は、前記カバー本体に対してスライド自在に配されている構成とすることができる。この構成により、カバー本体をスライドさせて閉蓋状態でロックさせる蓋開閉装置に適用が可能になる。
また、前記被隠蔽部は、前記機器本体に電源供給が可能なバッテリーを収納することができるバッテリー収納部である構成とすることができる。
(実施の形態1)
〔1.蓋開閉装置の構成〕
〔1-1.蓋開閉装置が搭載される機器の構成〕
図1〜図3は、実施の形態1の蓋開閉装置が搭載される機器の外観を示す。図1及び図2は、機器の正立状態を示す。図3は、図1及び図2に対して機器を天地逆転させた状態を示す。
〔1.蓋開閉装置の構成〕
〔1-1.蓋開閉装置が搭載される機器の構成〕
図1〜図3は、実施の形態1の蓋開閉装置が搭載される機器の外観を示す。図1及び図2は、機器の正立状態を示す。図3は、図1及び図2に対して機器を天地逆転させた状態を示す。
図1〜図3において、カメラ本体1は、前面にレンズ部2が配され、前面に対向する後面に操作部3が配され、前面及び後面に隣接した第1の側面に液晶表示部4が配され、上面1aにマイクやズームスイッチなどが配され、上面1aに対向する底面1bにカバーユニット10が配されている。カバーユニット10によって覆われている部位には、バッテリー収納部5が内蔵されている。なお、本実施の形態では、機器の一例としてビデオカメラを挙げて説明するが、デジタルスチルカメラや携帯電話機などの他の機器であってもよく、少なくともカバーユニット10と、カバーユニット10で隠蔽可能なバッテリー収納部5(被隠蔽部の一例)とが搭載されている機器であればよい。
レンズ部2は、対物レンズやズームレンズなどを備えており、カメラ本体1内におけるレンズ光軸方向の端部には、CCDイメージセンサーなどで構成されている撮像素子が配されている。本実施の形態では、レンズ部2に含まれている対物レンズが、カメラ本体1の前面に露出して配されている。
操作部3は、使用者によってカメラ本体1の各種操作を行うことができるものである。本実施の形態では、静止画または動画撮影の命令操作を行うことができるレリーズボタンや、各種メニュー操作を行うことができるボタン類などが配されている。
液晶表示部4は、第1の側面において、ヒンジ(不図示)によって開閉自在に配されている。液晶表示部4は、その主面に2〜4インチ程度の液晶ディスプレイが配されており、カメラ本体1内の撮像素子で撮像中の映像や、カメラ本体1内に配されているメモリーカードなどの情報媒体から読み出された映像などを表示させることができる。
図3に示すように、バッテリー収納部5は、図6および図7を参照して後述するように、内部にバッテリー6を着脱可能な空間を有し、その空間をカバーユニット10で隠蔽可能に構成されている。なお、バッテリー収納部5及びカバーユニット10の具体的な構成については後述する。
〔1-2.蓋開閉装置の構成〕
図4Aは、本実施の形態の蓋開閉装置の分解斜視図である。図4Bは、ヒンジユニットの構成を示す分解斜視図であり、図4Aにおけるヒンジユニット周辺を拡大した図である。図4Cは、カバーユニットの構成を示す分解斜視図であり、図4Aにおけるカバーユニット周辺を拡大した図である。
図4Aは、本実施の形態の蓋開閉装置の分解斜視図である。図4Bは、ヒンジユニットの構成を示す分解斜視図であり、図4Aにおけるヒンジユニット周辺を拡大した図である。図4Cは、カバーユニットの構成を示す分解斜視図であり、図4Aにおけるカバーユニット周辺を拡大した図である。
図4Aに示すように、本実施の形態の蓋開閉装置は、バッテリーケース11、バッテリーカバー12、押さえピース13、ヒンジユニット14、第1のコイルバネ15、第1の支軸16、ネジ17、押し出しバネ18、フレキシブルプリント基板(以下FPCと称する)19、リアフレーム20、ネジ21、ロックツマミ22、第2のコイルバネ23、ロックフレーム24、およびネジ25を備えている。また、図4Bに示すように、ヒンジユニット14は、第1の結合部材31、第2の結合部材32、第2の支軸33、およびEリング34を備えている。なお、図1に示すカバーユニット10は、図4Cに示すようにバッテリーカバー12、押さえピース13、ヒンジユニット14、およびネジ17で構成されている。
バッテリーケース11(図4A参照)は、樹脂などで一体成型され、内部にバッテリー6を収納可能な空間が形成されている。また、バッテリーケース11は、ネジ21が螺合されるネジ穴11aと、ネジ25が螺合されるネジ穴11bと、第1の支軸16が挿入及び圧入される孔部11cと、バッテリーカバー12に形成されている爪部12cが係合可能な爪部11dと、ロックツマミ22を配置させるための切り欠き部11eとが形成されている。本実施の形態では、ネジ穴11aはバッテリーケース11の第1の側面に3カ所形成されている。また、ネジ穴11bは、バッテリーケース11の第1の側面に隣接する第2の側面に1カ所形成されている。また、孔部11cは、バッテリーケース11の第1の側面の端部近傍において、第1の側面の短辺方向に形成されている。なお、孔部11cは、互いに同一軸上に配された第1及び第2の孔部で構成され、第1の孔部は第1の支軸16を挿通可能な内径を有し、第2の孔部は第1の支軸16を圧入可能な内径を有している。したがって、第1の支軸16は、孔部11cに装着される際、第1の孔部を挿通させた後、第2の孔部に圧入固定される。
バッテリーカバー12は、樹脂などで一体成型され、バッテリーケース11における空間を隠蔽する部材である。また、バッテリーカバー12は、カメラ本体1に組み付けられた際に、その外面が外部に露出するように配される。また、バッテリーカバー12の外面12eには、使用者によるスライド操作を容易に行うことができるように、微小な凹凸を形成してもよい。また、バッテリーカバー12は、内面にネジ17が螺合されるネジ穴12aと、ヒンジユニット14をガイドするリブ12bと、バッテリーケース11に形成されている爪部11dに係合可能な爪部12cとが形成されている。本実施の形態では、ネジ穴12aは4カ所に形成されている。また、リブ12bは、互いに平行な2カ所に形成され、ヒンジユニット14のスライド方向に平行になるように形成されている。また、爪部12cは、バッテリーカバー12の内面の縁部近傍に、2カ所形成されている。
押さえピース13は、樹脂などで一体成型され、バッテリーカバー12とともにヒンジユニット14を挟持する部材である。押さえピース13には、図4Cに示すように、外部に露出する第1面から、バッテリーカバー12に対向配置される第2面に至るまで、4カ所の孔部13aが貫通形成されている。また、押さえピース13の第1面には、バッテリーケース11にバッテリー6を収納しカバーユニット10を閉蓋状態にした時に、バッテリー6の外面に当接する2カ所のリブ13bが形成されている。また、押さえピース13の第2面には、第1の結合部材31に形成されているバネ部31bの先端の突起部が嵌合可能な凹部13cが形成されている。また、押さえピース13の第2面には、ヒンジユニット14における開口部31dにスライド可能に嵌合するリブ(不図示)が形成されている。バッテリーカバー12及び押さえピース13は、第2面に形成されているリブ及び開口部31dによってガイドされてスライド可能である。
ヒンジユニット14は、一端にバッテリーカバー12及び押さえピース13がスライド自在に保持され、他端はバッテリーケース11に回動自在に保持されている。すなわち、ヒンジユニット14は、バッテリーカバー12等をカメラ本体1に対して回動自在に結合するものであり、これによりバッテリーカバー12をバッテリー収納部5に対して開閉させることができる。また、ヒンジユニット14は、図4Bに示すように、第1の結合部材31、第2の結合部材32、第2の支軸33、およびEリング34を備えている。
第1の結合部材31は、板金などで形成され、バッテリーカバー12及び押さえピース13によってスライド自在に挟持されている部材である。また、第1の結合部材31には、ガイド部31a、バネ部31b、孔部31c、開口部31d、および孔部31eが形成されている。ガイド部31aは、第1の結合部材31の主面に対して略直角に折り曲げられた部分を指している。また、ガイド部31aは、第1の結合部材31のスライド方向に平行な方向でかつ、互いに平行に2カ所形成されている。バネ部31bは、一端が第1の結合部材31に結合された板バネで構成され、開口部31d内に弾性変形可能に形成されている。また、バネ部31bの先端には、略円弧形状に突出する突起部31fが形成されている。突起部31fは、押さえピース13の第2面に形成されている凹部13cに、第2面側から嵌合可能に形成され、ヒンジユニット14が押さえピース13に対してスライド動作を行うのに伴って、凹部13cに嵌合または離脱する。孔部31cは、ガイド部31aの長手方向端部に形成され、第2の支軸33を挿通可能な内径を有している。したがって、開口部31dは、第1の結合部材31の主面の略中央に形成されている。孔部31eは、ガイド部31aの長手方向端部に形成され、第2の結合部材32に形成されている突起部32a(後述)が嵌合可能である。
第2の結合部材32は、板金などで形成され、一方の端部は第1の結合部材31に回動自在に結合され、他方の端部はバッテリーケース11に回動自在に結合されている。また、第2の結合部材32は、突起部32aと、孔部32bと、孔部32cと、切り欠き部32dとが形成されている。突起部32aは、カバーユニット10が第1の状態(図3)または第2の状態(図6)の時に、第1の結合部材31に形成されている孔部31eに嵌合されることで、第2の結合部材32を第1の結合部材31に対して水平な状態を維持させることができる。孔部32bは、第1の支軸16が挿通される孔であり、互いに対向する部位にそれぞれ形成されている。孔部32cは、第2の支軸33が挿通される孔であり、互いに対向する部位にそれぞれ形成されている。切り欠き部32dは、第1のコイルバネ15を配置させるための空間である。
第2の支軸33は、第1の結合部材31と第2の結合部材32とを互いに回動自在に結合するものである。また、第2の支軸33は、その先端近傍における円筒面上に溝部33aが形成されている。
Eリング34は、略E字形状の平板リングであり、第2の支軸33に形成されている溝部33aに嵌合される。Eリング34を溝部33aに嵌合させることで、第2の支軸33が孔部31c及び32cから抜けるのを防ぐことができ、第1の結合部材31及び第2の結合部材32から脱落するのを防ぐことができる。
図4Aにおいて、第1のコイルバネ15は、ねじりコイルバネで構成され、そのコイル部分には第1の支軸16が挿通される。また、第1のコイルバネ15の一端は、バッテリーケース11の外面に支持され、他端は第2の結合部材32に形成されている孔部に係合されている。これにより、第1のコイルバネ15は、カバーユニット10が開蓋する方向に、第2の結合部材32に付勢力を与えている。
第1の支軸16は、ヒンジユニット14をバッテリーケース11に回動自在に結合する部材である。第1の支軸16は、第2の結合部材32の孔部32bと第1のコイルバネ15のコイル部分に挿通され、第1の支軸16の先端がバッテリーケース11に形成されている孔部11cに圧入されている。
ネジ17は、押さえピース13をバッテリーカバー12に固定させるためのネジであり、押さえピース13に形成されている孔部13aを挿通後、バッテリーカバー12に形成されているネジ孔12aに螺合されている。
押し出しバネ18は、コイルバネにより構成され、バッテリーケース11の内部底面に配される。これにより、バッテリーケース11に収納されているバッテリー6に対して、取り出し方向の付勢力を与えることができる。なお、押し出しバネ18は、図示しないが、バッテリーケース11に形成されている溝部にスライド挿入されて、バッテリーケース11に保持されている。
FPCユニット19は、バッテリー6の電気接点に電気的に接触可能な複数のコンタクトと、コンタクトに接続されるとともに電源回路に接続されているFPCとを備えている。FPCユニット19は、バッテリーケース11の側面に配され、リアフレーム20(後述)とともに挟持して保持される。
リアフレーム20は、板金などで形成され、FPCユニット19をバッテリーケース11に保持させている。また、リアフレーム20は、ネジ21を挿通可能な3カ所の孔部20aが形成されている。
ネジ21は、リアフレーム20をバッテリーケース11に固定させるものであり、リアフレーム20に形成されている孔部20aを挿通させた後、バッテリーケース11に形成されているネジ穴11aに螺合させる。
ロックツマミ22は、バッテリーケース11のバッテリー取り出し口近傍に配され、かつスライド可能に配されている。ロックツマミ22は、バッテリーケース11に配されているバッテリー6の端部に当接し、バッテリー6がバッテリーケース11外へ飛び出さないように規制するものである。すなわち、ロックツマミ22は、バッテリー6に対して投影面上で重なりバッテリー6の飛び出し規制を行っている第1位置と、バッテリー6に対して投影面上で重ならない第2位置との間を、スライド可能に配されている。また、ロックツマミ22の第1面には、使用者がスライド操作を容易に行うことができるように、複数の微小突起を形成してもよい。また、ロックツマミ22の第1面の反対面である第2面には、突起部が形成されている。
第2のコイルバネ23は、ロックツマミ22の第2面に形成されている突起部に嵌合され、ロックツマミ22とロックフレーム24との間に配される。また、第2のコイルバネ23は、ロックツマミ22が常に第1位置にあるように、ロックツマミ22に付勢力を与えている。
ロックフレーム24は、板金などで構成され、ネジ25によってバッテリーケース11に固定されている。また、ロックフレーム24は、ロックツマミ22の一部と第2のコイルバネ23とを挟んで、バッテリーケース11に固定されている。
ネジ25は、ロックフレーム24の孔部24aを挿通後、バッテリーケース11のネジ穴11bに螺合される。
なお、上記各部品の材質は、上記した材質に限らず、他の材質で形成しても同様に実現することができる。また、ネジの個数などは上記に限定されない。
〔2.蓋開閉装置の組み立て方法〕
本実施の形態の蓋開閉装置を組み立てる際は、まず、図4Bに示すように、ヒンジユニット14を組み立てる。具体的には、第2の結合部材32を第1の結合部材31におけるガイド部31a間に配置させ、両者を第2の支軸33で回動自在に結合する。この時、第2の支軸33は、一方のガイド部31aに形成されている孔部31cを挿通させ、第2の結合部材32に形成されている孔部32cを挿通させ、他方のガイド部31aに形成されている孔部31cに挿通させる。次に、第2の支軸33に形成されている溝部33aに、Eリング34を嵌合させる。これにより、第2の支軸33は、第1の結合部材31及び第2の結合部材32から脱落することを防ぐことができる。なお、第2の支軸33のもう一方の端部(溝部33aが形成されていない側の端部)には、予めフランジが形成されているため、Eリングなどは必要ない。これにより、図4Aに示すようなヒンジユニット14が完成する。
本実施の形態の蓋開閉装置を組み立てる際は、まず、図4Bに示すように、ヒンジユニット14を組み立てる。具体的には、第2の結合部材32を第1の結合部材31におけるガイド部31a間に配置させ、両者を第2の支軸33で回動自在に結合する。この時、第2の支軸33は、一方のガイド部31aに形成されている孔部31cを挿通させ、第2の結合部材32に形成されている孔部32cを挿通させ、他方のガイド部31aに形成されている孔部31cに挿通させる。次に、第2の支軸33に形成されている溝部33aに、Eリング34を嵌合させる。これにより、第2の支軸33は、第1の結合部材31及び第2の結合部材32から脱落することを防ぐことができる。なお、第2の支軸33のもう一方の端部(溝部33aが形成されていない側の端部)には、予めフランジが形成されているため、Eリングなどは必要ない。これにより、図4Aに示すようなヒンジユニット14が完成する。
次に、図4Aに示すように、ヒンジユニット14を、バッテリーカバー12の内面に配置させ、その上部に押さえピース13を配置させる。すなわち、バッテリーカバー12と押さえピース13とで、ヒンジユニット14を挟持させる。この時、押さえピース13の第2面に形成されているリブ(不図示)が、バネ部31bの両側の開口部31d内に収まるように配置させる。また、第1の結合部材31の案内部31aの両側内壁に、リブ12bが近接するように配置させる。次に、ネジ17を、孔部13aを介して、ネジ穴12aに螺合させる。これにより、ヒンジユニット14は、バッテリーカバー12及び押さえピース13に対してスライド自在に配される。なお、ヒンジユニット14のバッテリーカバー12及び押さえピース13に対するスライド機構は、第1の結合部材31の案内部31aの両側外壁に、押さえピース13の第2の面に形成されている不図示のリブであっても何等問題はない。
次に、第2の結合部材32をバッテリーケース11に保持させる。具体的には、第2の結合部材32における孔部32dが形成されている側の端部を、バッテリーケース11の一対の孔部11c間に配置させ、第2の結合部材32に形成されている切り欠き部32dに第1のコイルバネ15を配置させる。次に、第1の支軸16を、一対の孔部11cのうちの一方の孔部、一対の孔部32bのうち一方の孔部、第1のコイルバネ15のコイル部分、孔部32bのうちの他方の孔部、の順に挿通させ、最後に第1の支軸16の先端を孔部11cのうちの他方の孔部に圧入させる。これにより、バッテリーカバー12と押さえピース13とヒンジユニット14とから構成されるユニットを、バッテリーケース11に回動自在に結合させることができる。
次に、押し出しバネ18を、バッテリーケース11におけるバッテリー収納部の底面に固定させる。次に、FPCユニット19をバッテリーケース11の側面に配置させる。この時、FPCユニット19に配されているコンタクト19aが、バッテリー収納部内に突出するように配置させる。次に、リアフレーム20を、FPCユニット19上に重なるように配置させる。次に、ネジ21を、孔部20aを介してバッテリーケース11のネジ穴11aに螺合させる。すなわち、バッテリーケース11とリアフレーム20とで、FPCユニット19を挟持する。
次に、ロックツマミユニットをバッテリーケース11に組み付ける。具体的には、ロックツマミ22をバッテリーケース11に形成されている切り欠き部11e内に配置させる。次に、ロックツマミ22の第2面に形成されている突起部に、第2のコイルバネ23を嵌合させる。次に、ロックツマミ22の第2面側からロックフレーム24を覆い被せる。次に、ネジ25を、ロックフレーム24の孔部24aを挿通させて、バッテリーケース11のネジ穴11bに螺合させる。これにより、ロックツマミ22は、第2のコイルバネ23の弾性力に抗してスライド可能な状態で、バッテリーケース11に固定される。
以上により、本実施の形態の蓋開閉装置の組み立てが完了する。
なお、組み立ての順番は、上記のような順番に限らず、ロックツマミユニットを先に組み立ててから、バッテリーカバー12等を組み立てる順番などとしても、問題なく蓋開閉装置を完成させることができる。
〔3.蓋開閉装置の開閉動作〕
図5は、図3に示すカバーユニット10が閉じた状態からカバーユニット10をスライドさせた状態を示す。図6は、図5に示す状態からカバーユニット10を回動させた状態を示す。図7は、図6に示す状態からカバーユニット10をさらに回動させた状態を示す。なお、以下の説明では、図3に示す状態を「第1の状態」、図6に示す状態を「第2の状態」、図7に示す状態を「第3の状態」と称する。図8は、第2の状態におけるヒンジユニット14近傍の拡大斜視図である。図9は、第2の状態における第2の支軸33近傍の拡大断面図である。図10は、第3の状態におけるヒンジユニット14近傍の拡大斜視図である。
図5は、図3に示すカバーユニット10が閉じた状態からカバーユニット10をスライドさせた状態を示す。図6は、図5に示す状態からカバーユニット10を回動させた状態を示す。図7は、図6に示す状態からカバーユニット10をさらに回動させた状態を示す。なお、以下の説明では、図3に示す状態を「第1の状態」、図6に示す状態を「第2の状態」、図7に示す状態を「第3の状態」と称する。図8は、第2の状態におけるヒンジユニット14近傍の拡大斜視図である。図9は、第2の状態における第2の支軸33近傍の拡大断面図である。図10は、第3の状態におけるヒンジユニット14近傍の拡大斜視図である。
〔3-1.第1の状態及び第2の状態の間の動作〕
図3に示す第1の状態では、カバーユニット10は、カメラ本体1の筐体に爪係合によって、閉蓋状態に保持されている。具体的には、図4Aに示す、バッテリーカバー12に形成されている爪部12cが、バッテリーケース11に形成されている爪部11dに係合されていることにより、カバーユニット10が開くのを防止している。また、バネ部31bの先端に形成されている突起部31fと、押さえピース13に形成されている凹部13cとが嵌合していることにより、カバーユニット10が矢印Aに示す方向へスライドするのを防止している。これにより、カバーユニット10が、第1のコイルバネ15の付勢力によって開く動作を規制している。
図3に示す第1の状態では、カバーユニット10は、カメラ本体1の筐体に爪係合によって、閉蓋状態に保持されている。具体的には、図4Aに示す、バッテリーカバー12に形成されている爪部12cが、バッテリーケース11に形成されている爪部11dに係合されていることにより、カバーユニット10が開くのを防止している。また、バネ部31bの先端に形成されている突起部31fと、押さえピース13に形成されている凹部13cとが嵌合していることにより、カバーユニット10が矢印Aに示す方向へスライドするのを防止している。これにより、カバーユニット10が、第1のコイルバネ15の付勢力によって開く動作を規制している。
まず、開蓋動作について説明する。
図3に示す第1の状態から、カバーユニット10を開く際は、カバーユニット10を矢印Aに示す方向へスライドさせて、図5に示す状態にする。この時、カバーユニット10は、第1の結合部材31にガイドされてスライドする。具体的には、図4A及び図4Bに示す第1の結合部材31のガイド部31aが、バッテリーカバー12に形成されているリブ12bにガイドされる。また、カバーユニット10がスライドすることにより、バネ部31bの先端に形成されている突起部31fと、押さえピース13に形成されている凹部13cとの嵌合状態が解除される。なお、前述のカバーユニット10のスライドをガイドする構成は、第1の接合部材31の案内部31aの両側外壁を、押さえピース13の第2の面に備える一対のリブ(不図示)であっても同様に成し得る。
次に、図5に示す状態から、カバーユニット10を、第1の支軸16を軸に矢印Bに示す方向へ回動させて、図6に示す第2の状態へ移行させる。具体的には、カバーユニット10の回動動作とともにヒンジユニット14(図4A参照)が第1の支軸16を軸に、矢印Bに示す方向へ回動される。ここで、カバーユニット10は、第1のコイルバネ15によって矢印Bに示す方向へ付勢力が与えられているため、爪部11dと爪部12c(図4A参照)との係合が外れた時(すなわち図5に示す状態)に、第1のコイルバネ15の付勢力によって第2の状態まで回動される。
図6に示す第2の状態では、第2の結合部材32が第1のコイルバネ15によって矢印Cに示す方向へ付勢されているとともに、第2の結合部材32がバッテリー収納部5の縁部に当接しているため矢印Cに示す方向への回動が規制されている。また、第1の結合部材31と第2の結合部材32とは、孔部31eに突起部32a(図9参照)が嵌合されているため、第2の結合部材32が第1の結合部材31に対する回動が規制されている。したがって、バッテリーカバー12は、矢印C及びFに示す方向への回動が規制され、第2の状態を維持している。
図6に示す第2の状態において、バッテリー収納部5に収納されているバッテリー6を矢印Eに示す方向へ取り出したり、バッテリー収納部5にバッテリー6を収納したりすることができる。
以上により、カバーユニット10の開蓋動作が完了する。
なお、バッテリー収納部5に収納されているバッテリー6を取り出す際は、図6に示すようにロックツマミ22を、第2のコイルバネ23(図4A参照)の付勢力に抗して矢印Hに示す方向へスライド操作させる。ロックツマミ22を投影面上でバッテリー6に重ならない位置までスライドさせると、バッテリー6は、押し出しバネ18(図4A参照)の付勢力によって、矢印Eに示す方向へ押し出される。押し出されたバッテリー6は、コンタクト19aとの電気的接続が解除される。この時、押し出しバネ18のバネレートは、ロックツマミ22によるロック状態が解除されているバッテリー6の上面近傍がバッテリー収納部5から突出するように設定されているため、ロックが解除されて押し出されたバッテリー6を指で掴みやすく、バッテリー収納部5から取り出しやすい。また、押し出しバネ18のバネレートが高すぎないため、押し出しバネ18によって、バッテリー6がバッテリー収納部5から完全に飛び出すこともない。
また、バッテリー収納部5にバッテリー6を収納する際は、図6に示す第2の状態において、ロックツマミ22を第2のコイルバネ23の付勢力に抗して矢印H方向へ押圧した状態で、バッテリー6を矢印Eの反対方向へ押し込む。なお、ロックツマミ22にはテーパが形成されているため、バッテリー6の挿入時、バッテリー6は角部でロックツマミ22を矢印Hに示す方向へ押圧しながらバッテリー挿入部5へ挿入される。また、バッテリー6の挿入動作中は、ロックツマミ22はバッテリー6の側面によって押圧されて位置規制される。また、バッテリー6の挿入時、バッテリー6に対して、矢印Eに示す方向に押し出しバネ18の付勢力が加わるが、その付勢力に抗するように押し込む。バッテリー6の上面がロックツマミ22よりも低い位置に到達するまでバッテリー6が押し込まれると、ロックツマミ22は、バッテリー6による位置規制が解除され、第2のコイルバネ23の付勢力によって矢印H方向の反対方向へ移動する。ロックツマミ22は、バッテリー6に投影面上で重なる位置まで移動されると、第2のコイルバネ23の付勢力によってその位置にとどまり、バッテリー6が矢印Eに示す方向へ移動するのを規制することができる。この時、バッテリー6とコンタクト19aとは、電気的に接続される。
次に、閉蓋動作について説明する。
図6に示す第2の状態からカバーユニット10を閉じる場合(すなわち第1の状態へ移行させる場合)は、まず、カバーユニット10を矢印Fに示す方向へ回動させる。カバーユニット10が回動されるのに伴って、ヒンジユニット14は、第1の支軸16を軸に矢印Fに示す方向へ回動される。この時、ヒンジユニット14における第2の結合部材32には、第1のコイルバネ15による付勢力が働いているため、その付勢力に抗して回動される。回動後の状態を図5に示す。
次に、図5に示す状態からカバーユニット10を矢印Gに示す方向へスライドさせる。この時、カバーユニット10には、第1のコイルバネ15よる付勢力が働いているため、カバーユニット10を上方向から軽く押圧しながら、矢印Gに示す方向へスライドさせる必要がある。また、カバーユニット10は、第1の結合部材31によってガイドされてスライド動作を行う。なお、第1の結合部材31によるガイド方法については前述の開蓋動作と逆の動作であるため、ここでの説明は省略する。スライド後の状態を図3に示す。
カバーユニット10を図3に示す第1の状態までスライドさせると、爪部11cと爪部12cとが係合し、カバーユニット10の回動が規制される状態になる。また、バネ部31bが弾性変形しながら、突起部31fと凹部13cとが嵌合されることによって、第1の結合部材31と第2の結合部材32との互いのスライド動作が規制され、カバーユニット10のスライド動作が規制される。
以上により、カバーユニット10の閉蓋動作が完了する。
〔3-2.第2の状態及び第3の状態の間の動作〕
カバーユニット10は、図6に示す第2の状態から、図7に示す第3の状態へ回動させることができる。
カバーユニット10は、図6に示す第2の状態から、図7に示す第3の状態へ回動させることができる。
具体的には、図8及び図9に示すように、第2の状態では、第1の結合部材31に形成されている孔部31eに、第2の結合部材32に形成されている突起部32a(図9参照)が嵌合されているため、第1の結合部材31は第2の結合部材32に対して回動が規制されている。しかし、図6に示すように、カバーユニット10に対して矢印Cに示す方向に押圧力が印加されると、第1の結合部材31が矢印Cに示す方向に回動し始める。第1の結合部材31が所定角度まで回動すると、第1の結合部材31における孔部31eの周辺が突起部32aに乗り上げて弾性変形し始める。さらに第1の結合部材31が回動すると、図10に示すように孔部31eと突起部32aとの嵌合が外れる。孔部31eと突起部32aとの嵌合が外れた時、第1の結合部材31における孔部31eの近傍部分は、弾性復帰し元の形状に戻る。
これにより、第1の結合部材31は、第2の結合部材32に対して、第2の支軸33を軸に矢印Cに示す方向へ回動可能な状態になる。よって、カバーユニット10は、第2の支軸33を軸に矢印Cに示す方向へ回動可能な状態になる。なお、第2の状態から第3の状態の間では、第1の結合部材31には回動方向への付勢力が与えられていないため、孔部31eと突起部32aとの嵌合が外れると、バッテリーカバー12及び第1の結合部材31は重力にしたがって回動可能な状態になる。例えば、カメラ本体1を、図7に示すように底面1bが上方向を向くような状態にすると、カバーユニット10は図示のように第3の状態になる。
また、カバーユニット10が第2の状態の時、例えばカメラ本体1の底面1bを下方向に向けたまま机等の平面にカメラ本体1を誤って置いた場合や、例えばバッテリー6の装脱着の際にカメラ本体1を把持している手が滑り落下させた場合等の何れであっても、第2の状態から第3の状態に移行することでヒンジユニット14が損傷することがない。
なお、第3の状態において、図7に示したようにバッテリーカバー12の外面12eと底面1bとが必ずしも密着する必要はなく、ヒンジユニット14近傍で外面12eと底面1bとの境界面に隙間があっても、第2の状態から第3の状態への移行に伴いカバーユニット10の破損を防ぐことができる。また、例えば第2の結合部材32の長さを長くすることで第1の支軸の軸心から底面1bまでの距離よりも第1の結合部材31が底面1bから突出する場合、または第2の結合部材32の長さを短く構成することで、第2の支軸33回りの回動によりバッテリーカバー12のヒンジユニット14側の端面12dと底面1bとが当接する場合でも、第1の結合部材の長さを長くすることによってヒンジユニット14に与える衝撃力を弱めることができる。すなわち、図11に示したように、第1の支軸16の軸心と第2の支軸33の軸心との距離L1が、第1の支軸16の軸心から底面1bまでの距離L2と第2の支軸33の軸心から外面12eまでの距離L3との和以上であれば、図7に示したような第3の状態を満足させることができる。なお、図11は、カメラ本体1が図6に示す状態の時の、蓋開閉装置の要部側断面図である。
カバーユニット10を、図7に示す第3の状態から図6に示す第2の状態へ移行させる際は、カバーユニット10を矢印Dに示す方向へ回動させる。これに伴い、第1の結合部材31は、第2の支軸33を軸に、矢印Dに示す方向へ回動される。カバーユニット10を図6に示す第2の位置まで回動させると、図8及び図9に示すように孔部31eと突起部32aとが嵌合される。これにより、第1の結合部材31は第2の結合部材32に対して位置決めされる。よって、カバーユニット10は、図6に示す第2の状態で位置が保持される。
〔4.実施の形態の効果、他〕
以上のように本実施の形態によれば、第2の結合部材32をバッテリーケース11に回動自在に結合し、第1の結合部材31を第2の結合部材32に回動自在に結合することにより、カバーユニット10を従来の第1の状態から第2の状態までの範囲に加えて、第2の状態から第3の状態まで回動させることができる。よって、カバーユニット10が第2の状態にある時に、カバーユニット10に対して開蓋方向に押圧力や衝撃が印加されたとしても、カバーユニット10が第3の状態まで回動することにより、カバーユニット10が破損するのを防ぐことができる。
以上のように本実施の形態によれば、第2の結合部材32をバッテリーケース11に回動自在に結合し、第1の結合部材31を第2の結合部材32に回動自在に結合することにより、カバーユニット10を従来の第1の状態から第2の状態までの範囲に加えて、第2の状態から第3の状態まで回動させることができる。よって、カバーユニット10が第2の状態にある時に、カバーユニット10に対して開蓋方向に押圧力や衝撃が印加されたとしても、カバーユニット10が第3の状態まで回動することにより、カバーユニット10が破損するのを防ぐことができる。
例えば、カバーユニット10が第2の状態にある時に、誤ってカメラ本体1を床などに落下させてしまった場合、カバーユニット10に対して矢印F(図6参照)方向に衝撃が加わればカバーユニット10は矢印F方向に回動され、またカバーユニット10に対して矢印C(図6参照)方向に衝撃が加わればカバーユニット10は第3の状態まで回動されるため、バッテリーカバー12やヒンジユニット14などが破損するのを防ぐことができる。
また、カバーユニット10を第2の状態から第3の状態まで回動させることができるので、カバーユニット10の開口量を大きく確保することができ、バッテリー6の出し入れを容易に行うことができる。
また、ヒンジユニット14の構成部品は、樹脂や金属で形成されているため、長期間に渡って使用しても部品の劣化がほとんどなく、耐久性を向上させることができる。
また、ヒンジユニット14の一端部を、バッテリーカバー12内でスライドさせる構成としたので、カメラ本体1を小型化することができる。すなわち、ヒンジユニット14の一端部をバッテリーカバー12に固定し、他端部をカメラ本体1内でスライドさせる構成にすると、カメラ本体1内にヒンジユニット14をスライドさせるための空間を設ける必要があり、カメラ本体1が大型化してしまう。本実施の形態では、ヒンジユニット14をバッテリーカバー12内でスライドさせる構成としたので、カメラ本体1内にヒンジユニット14をスライドさせるための空間を設ける必要がなく、カメラ本体1を小型化することができる。
また、第1の結合部材31と第2の結合部材32とを、孔部31eと突起部32aとの嵌合により位置決めする構成としたので、カバーユニット10が第2の状態の時、不意に第3の状態へ移行してしまうことがない。したがって、バッテリー6の交換時などのようにカバーユニット10を第1の状態から第2の状態へ移行させた時に、慣性によって不意に第3の状態へ移行してしまうことがないため、カバーユニット10の開閉時の操作感を損なうことがない。
なお、本実施の形態では、第1の結合部材31に孔部31eが形成され、第2の結合部材32に突起部32aが形成されている構成としたが、第1の結合部材31に突起部を形成し、第2の結合部材32に孔部を形成する構成としても、同様に機能する。
また、本実施の形態では、孔部31eと突起部32aとの嵌合により、第1の結合部材31を第2の結合部材32に対して位置決めする構成としたが、少なくとも、カバーユニット10が第1の状態または第2の状態の時に、第1の結合部材31を第2の結合部材32に対して位置決め可能な構成を備えていればよい、例えば、孔部31e及び突起部32aに代えて、第1の結合部材31及び第2の結合部材32のいずれか一方に磁性体を配し、他方を金属などで構成し、両者を磁気吸着により位置決めする構成が考えられる。
本発明の蓋開閉装置は、バッテリーを隠蔽することができるバッテリーカバーの他、各種機器に搭載されている通信端子や電源端子などの各種端子を隠蔽することができる端子カバーや、メモリーカードを着脱可能なカードスロットを隠蔽することができるカバーなどに有用である。その適用範囲は、ビデオカメラに限らず、デジタルスチルカメラ、携帯電話機、オーディオ機器などの機器に搭載可能である。
1 カメラ本体
5 バッテリー収納部
10 カバーユニット
12 バッテリーカバー
14 ヒンジユニット
16 第1の支軸
31 第1の結合部材
31e 孔部
32 第2の結合部材
32a 突起部
33 第2の支軸
5 バッテリー収納部
10 カバーユニット
12 バッテリーカバー
14 ヒンジユニット
16 第1の支軸
31 第1の結合部材
31e 孔部
32 第2の結合部材
32a 突起部
33 第2の支軸
Claims (5)
- 機器本体における被隠蔽部を隠蔽可能な大きさを有するカバー本体と、
前記カバー本体を、前記機器本体の外面を構成する筐体に対して回動自在に結合する結合部材とを備え、
前記被隠蔽部を隠蔽する第1の状態と、前記被隠蔽部を露出する第2の状態とに、選択的に移行可能な蓋開閉装置であって、
前記結合部材は、
前記第2の状態において、前記カバー本体が前記第1の状態へ移行する時の回動の向きと反対の向きに回動可能なように、前記カバー本体を前記筐体に結合している、
蓋開閉装置。 - 前記結合部材は、
前記カバー本体に配されている第1の結合部材と、
一端が前記筐体に回動自在に結合され、他端が前記第1の結合部材に回動自在に結合されている第2の結合部材と、
前記第2の結合部材の一端を前記筐体に対して回動自在に結合する第1の支軸と、
前記第2の結合部材の他端を前記第1の結合部材の端部に対して回動自在に結合する第2の支軸とを備えた、
請求項1記載の蓋開閉装置。 - 前記第1の結合部材に形成されている接合部と、
前記第2の結合部材に形成され、前記接合部に接合する状態と離間する状態とに選択的に移行可能な被接合部とを備え、
前記接合部及び前記被接合部は、
前記カバー本体が、前記第1の状態または前記第2の状態の時に、互いに接合し、
前記カバー本体が、前記第2の状態において前記カバー本体が前記第1の状態へ移行する時の回動の向きと反対の向きに回動した時に、互いに離間する、
請求項2記載の蓋開閉装置。 - 前記第1の結合部材は、
前記カバー本体に対してスライド自在に配されている、請求項1記載の蓋開閉装置。 - 前記被隠蔽部は、
前記機器本体に電源供給が可能なバッテリーを収納することができるバッテリー収納部である、
請求項1記載の蓋開閉装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006268247A JP2008089754A (ja) | 2006-09-29 | 2006-09-29 | 蓋開閉装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2008089754A true JP2008089754A (ja) | 2008-04-17 |
JP2008089754A5 JP2008089754A5 (ja) | 2009-10-08 |
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ID=39374004
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2006268247A Withdrawn JP2008089754A (ja) | 2006-09-29 | 2006-09-29 | 蓋開閉装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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KR20200145659A (ko) * | 2019-06-20 | 2020-12-30 | 엑시스 에이비 | 오디오 유닛 장치 및 카메라 |
US11042166B2 (en) | 2017-09-22 | 2021-06-22 | Casio Computer Co., Ltd | Shock absorbable flying device, method of flying the same, and recording medium |
WO2022041148A1 (zh) * | 2020-08-28 | 2022-03-03 | 深圳市大疆创新科技有限公司 | 翻盖机构、壳体、电子设备、可移动平台及相机 |
-
2006
- 2006-09-29 JP JP2006268247A patent/JP2008089754A/ja not_active Withdrawn
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