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JP2008089078A - ピニオンシャフト及び自動変速機 - Google Patents

ピニオンシャフト及び自動変速機 Download PDF

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JP2008089078A
JP2008089078A JP2006270487A JP2006270487A JP2008089078A JP 2008089078 A JP2008089078 A JP 2008089078A JP 2006270487 A JP2006270487 A JP 2006270487A JP 2006270487 A JP2006270487 A JP 2006270487A JP 2008089078 A JP2008089078 A JP 2008089078A
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JP
Japan
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pinion shaft
planetary gear
supply passage
washers
oil supply
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JP2006270487A
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Takashi Takaira
隆 高井良
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NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
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Publication date
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Abstract

【課題】耐久性を向上させたピニオンシャフト及び自動変速機を提供する。
【解決手段】キャリヤ4d、4dとニードル軸受10との間に配置されたワッシャ4g、4gに対向する第2吐出口4h、4kと、外部から供給された潤滑油を第2吐出口4h、4kに給送する給油路4fとを設けたので、給油路4fを介して外部から潤滑油を供給することにより、第2吐出口4h、4kからワッシャ4g、4gに対して適量の潤滑剤を供給でき、それによりワッシャ4g、4g、ピニオンシャフト4e、キャリヤ4d、4dの早期摩耗を低減し、焼き付け等の不具合を未然に防止することができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、例えば自動変速機用遊星歯車機構や無段変速機等に用いられると好適なピニオンシャフト及びそれを用いた自動変速機に関する。
例えば車両等に搭載されている自動変速機において、一般的には遊星歯車機構が用いられている。ここで、ラジアルニードル軸受は、細径のころを用いていることから、内輪外径と外輪内径との差が小さいスペースにも収めることができるので、遊星歯車機構の遊星歯車を回転自在に支持するために用いると、それを搭載した自動変速機のコンパクト化に寄与するので好ましいといえる(特許文献1参照)。
特開2005−256857号公報
ここで、遊星歯車機構において、プラネタリギヤはピニオンシャフトに対してラジアルニードル軸受により回転自在に支持されている。しかるに、遊星歯車機構のプラネタリギヤは、伝達効率向上のために、はすば歯車を用いられていることが多いが、その特性上、動力伝達時にスラスト力が生じる。このようなスラスト力が生じると、プラネタリギヤはキャリヤに向かって押圧され、プラネタリギヤの端面とキャリヤとが摺動し合うため、一般的には、プラネタリギヤとキャリヤとの間にワッシャを挿入している。ところが近年は、性能向上に伴って、ギヤの回転数や伝達トルクが増大しているため、前記スラスト力や前記摺動速度が増大し、キャリヤ、ワッシャ、プラネタリギヤの早期摩耗、焼付きが生じる恐れがある。
本発明は、上述したような問題点に鑑みてなされたものであり、耐久性を向上させたピニオンシャフト及び自動変速機を提供することを目的とする。
本発明のピニオンシャフトは、遊星歯車機構のキャリヤに取り付けられ、転がり軸受を支持するピニオンシャフトにおいて、
前記キャリヤと前記転がり軸受との間に配置されたワッシャに対向する吐出口と、外部から供給された潤滑剤を前記吐出口に給送する給油路とを設けたことを特徴とする。
本発明によれば、前記キャリヤと前記転がり軸受との間に配置されたワッシャに対向する吐出口と、外部から供給された潤滑剤を前記吐出口に給送する給油路とを設けたので、前記給油路を介して外部から潤滑剤を供給することにより、前記吐出口から前記ワッシャに対して適量の潤滑剤を供給でき、それによりワッシャ、ピニオンシャフト、キャリヤの早期摩耗を低減し、焼き付け等の不具合を未然に防止することができる。尚、前記給油路を、前記転がり軸受を潤滑するための潤滑剤の供給路と共用する場合、潤滑バランスをとるために、前記吐出口の断面積を、前記転がり軸受に向かって潤滑剤を吐出する開口の断面積よりも小さくすることが望ましい。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して以下に詳細に説明する。図1は、本実施の形態にかかる遊星歯車機構を含む車両の自動変速機1の断面図である。図1において、エンジンのクランクシャフト2から出力されるトルクは、トルクコンバータ3を介して伝達され、更に複数列組み合わせれた遊星歯車機構4,5,6等を介して複数段に減速され、その後デファレンシャルギヤ7及びドライブシャフト8を介して、不図示の車輪に出力されるようになっている。
図2は、遊星歯車機構4(5,6も原則的に同じ)の分解図である。図2において、遊星歯車機構4は、内歯を有するリングギヤ4aと、外歯を有する太陽ギヤ4bと、リングギヤ4a及び太陽ギヤ4bに噛合する3つの遊星歯車4cと、3つのピニオンシャフト4eにより遊星歯車4cを回転自在に支持すると共に、自らも回転可能なキャリヤ4dとを有する。
遊星歯車機構4の作動原理を図3に示す。まず、1速の場合、図3(a)に示すように、太陽歯車4bをドライブ側とし、遊星歯車4c(キャリヤ)をドリブン側とし、リングギヤ4aを固定することで、大きな減速比が得られる。次に、2速の場合、図3(b)に示すように、太陽歯車4bを固定し、遊星歯車4c(キャリヤ)をドリブン側とし、リングギヤ4aをドライブ側とすることで、中程度の減速比が得られる。更に、3速の場合、図3(c)に示すように、太陽歯車4bを固定し、遊星歯車4c(キャリヤ)をドライブ側とし、リングギヤ4aをドリブン側とすることで、小さな減速比が得られる。尚、後退の場合、図3(d)に示すように、太陽歯車4bをドリブン側とし、遊星歯車4c(キャリヤ)を固定し、リングギヤ4aをドライブ側とすることで、入力に対して出力を逆転させることができる。なお、以上は遊星歯車機構4の動作の一例を示すものであり、必ずしもかかる動作に限られることはない。
図4は、本実施の形態のピニオンシャフトを含む遊星歯車機構にニードル軸受を組み込んだ状態で示す図である。図4に示すように、転がり軸受であるニードル軸受10は、ピニオンシャフト(内輪)4eと遊星歯車(外輪)4cとの間に配置され、ピニオンシャフト4eに対して遊星歯車4cを回転自在に支持している。ニードル軸受10は、複数のころ11と、それらを保持する保持器12とからなっている。ピニオンシャフト4eの両端を支持するキャリヤ4d、4dと、保持器12との間には、ドーナツ板状のワッシャ4g、4gが配置されている。遊星歯車4cの回転に伴い、ワッシャ4g、4gは保持器12及びキャリヤ4d、4dに対して摺動するようになっている。尚、保持器12は外輪案内で用いられる。
ピニオンシャフト4e内には、図4で右方から軸線に沿って袋孔状に延在した給油路4fと、それぞれ給油路4fから半径方向に延在し且つころ11の中央に向かって開口した第1吐出口4iと、給油路4fから半径方向に延在し且つワッシャ4g、4gの内径面に向かって開口した第2吐出口4h、4kとが形成されている。第1吐出口4iの内径Bは、第2吐出口4h、4kの内径A,Cより大きく(B>A、B>C)なっている。給油路4fの開放端は、不図示の潤滑油配管系に接続され、外部から潤滑油を供給されるようになっている。
本実施の形態によれば、キャリヤ4d、4dとニードル軸受10との間に配置されたワッシャ4g、4gに対向する第2吐出口4h、4kと、外部から供給された潤滑油を第2吐出口4h、4kに給送する給油路4fとを設けたので、給油路4fを介して外部から潤滑油を供給することにより、第2吐出口4h、4kからワッシャ4g、4gに対して適量の潤滑油を供給でき、それによりワッシャ4g、4g、ピニオンシャフト4e、キャリヤ4d、4dの摺動部を潤滑して早期摩耗を低減し、焼き付け等の不具合を未然に防止することができる。更に、第1吐出口4iの内径Bは、第2吐出口4h、4kの内径A,Cより大きくなっているので、より潤滑条件が厳しいころ12の軌道面への潤滑油量を低下させないようにして、良好な潤滑バランスを確保することができる。
尚、ここでは第2吐出口4h、4kの内径を等しく(A=C)しているが、奥側の第2吐出口4hの内径Aを入口側の第2吐出口4kの内径Cよりも大きく(A>C)しても良い。それにより、第2吐出口4h、4k間の潤滑油供給バランスを図ることができる。
図5は、第2の実施の形態にかかるピニオンシャフトを含む遊星歯車機構にニードル軸受を組み込んだ状態で示す図である。本実施の形態においては、ピニオンシャフト4e内には、図4で右方から軸線に沿って袋孔状に延在した第1の給油路4fに平行して、同様に袋孔状に延在した第2の給油路4f’が形成されている。第2吐出口4h、4kは、第2の給油路4f’から半径方向に延在し且つワッシャ4g、4gの内径面に向かって開口してなる。給油路4f、4f’の開放端は、それぞれ不図示の潤滑油配管系に接続され、外部から潤滑油を供給されるようになっている。
上述の実施の形態では、ニードル軸受10への給油と、ワッシャ4g、4gへの給油とを、共通の給油路4fを介して供給された潤滑油を用いて行っているのに対し、本実施の形態においては、ワッシャ4g、4gの給油を独立した給油路4f’を介して行っている。本実施の形態によれば、ニードル軸受10への給油量と、ワッシャ4g、4gへの給油量とを独立して調整できる。例えば給油路4fの内径を給油路4f’の内径より大きくすることで、ニードル軸受10には多量の潤滑油を供給し、ワッシャ4g、4gには少量の潤滑油を供給するなどすれば、潤滑バランスを最適化できる。
以上、本発明を実施の形態を参照して説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定されることなく、その発明の範囲内で変更・改良が可能であることはもちろんである。例えば、ニードル軸受は、自動車用の変速機に限らず、カークーラコンプレッサなど、各種の機械に適用できる。
本実施の形態にかかる遊星歯車機構を含む車両の自動変速機の断面図である。 遊星歯車機構4の分解図である。 遊星歯車機構の作動原理を示す図である。 本実施の形態のピニオンシャフトを含む遊星歯車機構にニードル軸受を組み込んだ状態で示す図である。 別の実施の形態のピニオンシャフトを含む遊星歯車機構にニードル軸受を組み込んだ状態で示す図である。
符号の説明
1 自動変速機
4〜6 遊星歯車機構
4f ピニオンシャフト
10 針状ころ軸受
11 ころ
12 保持器

Claims (2)

  1. 遊星歯車機構のキャリヤに取り付けられ、転がり軸受を支持するピニオンシャフトにおいて、
    前記キャリヤと前記転がり軸受との間に配置されたワッシャに対向する吐出口と、外部から供給された潤滑剤を前記吐出口に給送する給油路とを設けたことを特徴とするピニオンシャフト。
  2. 請求項1に記載のピニオンシャフトを備えた遊星歯車機構を有することを特徴とする自動変速機。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2023236446A1 (zh) * 2022-06-07 2023-12-14 南高齿(淮安)高速齿轮制造有限公司 传动机构

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