JP2008086922A - 光学膜の形成方法及び形成装置並びにその光学膜を有する光学物品 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】基板1を回転自在な治具20に取り付け、基板1を回転させながら、基板1に光学膜成分を含有する塗布液をノズル40から噴霧し、得られた塗膜を乾燥させることにより、基板1上に光学膜を形成する方法であって、基板1を8,000 rpm以上のほぼ一定の速度で回転させながら、基板1に塗布液を噴霧した後、治具20の軸ぶれを50μm以下に保持しながら、基板1を上記ほぼ一定の速度で回転させて塗膜を形成する方法。
【選択図】 図2
Description
光学膜を形成する基板は特に制限されない。例えば曲面を有するレンズ等が挙げられる。本発明の光学膜の形成方法及び形成装置は、特に傾斜角が大きく、比較的小さいサイズのレンズに均一な光学膜を形成するのに好適である。そのようなレンズとして、例えば光情報記録/再生装置のピックアップ用対物レンズが挙げられる。図1はピックアップ用対物レンズの一例を示す。ここで「傾斜角」とは、図1に示すように、レンズ中心の接線に対する基板表面の傾斜角度を表し、レンズ中心において0°となり、中心から離れるにつれて大きくなる。
以下基板1がピックアップ用対物レンズ(以下特段の断りがない限り、単に「レンズ」とよぶ)である場合を例にとり、本発明の光学膜形成装置について詳細に説明する。図2は、本発明の光学膜形成装置の一例を示す。この装置は、(a) 基板1を保持する回転治具20を有し、モータ21を内蔵するケース22を有する回転治具ユニット2と、(b) 回転治具ユニット2を支持する昇降装置3と、(c) 基板1の上方に配置されたノズル40、及びノズル40に塗布液を送給するタンク41を有する塗布装置4と、(d) ノズル40を二次元移動させる位置制御装置5と、(e) 回転治具ユニット2、昇降装置3、ノズル40及び位置制御装置5を収容する筐体6とを具備する。
図3(a)及び(b)に示すように、回転治具ユニット2は、モータ21を内蔵し、モータ21の支軸210の先端部に歯車23が設けられており、歯車23に係合する歯車24が、回転治具20の支軸25の下端部に設けられている。回転治具20の支軸25は、ケース22の軸受け部220により回転自在に軸支されている。軸受け部220としてはベアリングが好ましい。歯車23及び24からなる伝動機構を介して、治具20はモータ21により回転駆動される。ただしモータ21の回転を治具20に伝動する機構は、歯車を介した伝動機構に限定されず、ベルトを介した伝動機構であってもよい。図示の例では、モータ21により4個の治具20を回転させるようになっているが、モータ21により回転させる治具20の数は必要に応じて適宜設定できる。
図15は塗布装置4を示す。塗布装置4は、塗布液タンク41に、塗布液タンク41内の空気を吸引して負圧を発生させる空気吸引手段42と、塗布液タンク41内に正圧ガスを供給して正圧を発生させる正圧供給手段43とが接続されており、ノズル40に、キャリアガス44を送気するコンプレッサ45が接続されており、ノズル40から塗布液13とキャリアガス44との混合物を噴霧することができる。塗布液タンク41はノズル40の側面部に接続しており、コンプレッサ45がノズル40の軸心部に接続している。塗布装置4として、特開2003-135999号に開示されている塗布液供給システムを用いても良い。
位置制御装置5(図2参照)により、ノズル40をレンズ1に対して一定の距離を保ちつつ水平方向に二次元的に走査させることができる。位置制御装置5はノズル40を2次元走査できるものであれば特に制限されない。位置制御装置5の直動機構としては、例えば直動アクチュエーターやリニアモータ等を用いた機構、ラックと歯車からなる機構等が挙げられる。位置制御装置5は、例えば予め記憶させたプログラムに従って信号処理を行う電子制御装置により制御する。昇降装置3を省略して、ノズル40を三次元移動させることが可能な位置制御装置(例えばXYZステージ)やロボットアーム等を用いてもよい。
筐体6の上面には給気口60が設けられており、背面には排気管61が設けられているので、ノズル40からスプレーした塗布液13のミストが筐体6内部に充満せず、レンズ1以外の部分に塗布液13が付着するのを抑制することができる。
以下上記装置を用いて、ピックアップ用対物レンズに光学膜を形成する方法を詳細に説明する。
光学膜成分及び溶媒を混合し、塗布液13を調製する。光学膜成分は、金属アルコキシド、紫外線硬化型樹脂、熱硬化性樹脂、及び無機微粒子−バインダ複合物のいずれかが好ましい。バインダとしては、紫外線硬化型樹脂又は熱硬化性樹脂が好ましい。
空気吸引手段42により塗布液タンク41内を負圧にした後、正圧供給手段43により正圧ガスの流量を調整して塗布液タンク41内の圧力を調節し、ノズル40に負圧吸引させる塗布液13の流量を制御する。正圧ガスとしては、塗布液13と反応しない空気又は不活性ガスが好ましい。塗布液タンク41に供給する正圧ガスの流量は、マスフローコントローラ(図示せず)により圧力や温度変化の影響を受けずに調整できる。そのため、ノズル40への塗布液13の供給量を精確に制御することができる。
光学膜を均一な厚さに形成するために、レンズ1の回転速度を8,000 rpm以上で定常状態にした後、塗布液13をレンズ1に噴霧する。コンプレッサ45から高圧のキャリアガス44をノズル40に送給し、塗布液タンク41内の塗布液13をノズル40に負圧吸引させる。塗布液13を、ノズル40内でキャリアガス44の高速気流によって微粒子化するとともに、キャリアガス44と均一に混合し、ノズル40より噴霧状に吐出させる。キャリアガス44としては、塗布液13と反応しない不活性ガスが好ましい。
回転治具ユニット2上の全てのレンズ1に対して均一に塗布液13を噴霧するために、ノズル40を回転治具ユニット2に対して二次元的に移動させ、回転治具ユニット2上に載置した複数のレンズ1上に塗布液13を噴霧する。ノズル40の走査領域は、レンズ1の載置領域の全域をカバーして、レンズ1の載置領域より広いのが好ましい。回転治具ユニット2上のレンズ1の載置領域内で、ノズル40を回転治具ユニット2に対し一定の距離を保ちつつ水平方向に相対的に二次元移動させながら塗布液13を噴霧すると、塗布液13の無駄を抑制することができる。これに対して、ノズル40を回転治具ユニット2上の一点に設置すると、ノズル40に近いレンズ1とノズル40から離れたレンズ1とで塗布液13の噴霧量が異なるので、レンズ1間で光学膜の膜厚が不均一になる。
レンズ1に塗布液13を一層分スプレーした後、回転速度を8,000 rpm以上の定常状態に保持したまま所定時間回転させる。上記のように本発明の装置は、レンズ1を取り付けた治具20(20',20'')の回転速度を8,000 rpm以上にしても、治具20(20',20'')の軸ぶれが50μm以下に保持されるので、得られる光学膜の厚さが均一となる。この回転速度を8,000 rpm未満とすると、得られる光学膜の厚さが不均一となる。この回転速度は9,000 rpm以上にするのが好ましく、9,500 rpm以上にするのがより好ましい。この回転速度の上限値は技術的に可能な限り特に制限されないが、15,000 rpmとするのが好ましい。
回転処理により膜厚を均一化した塗膜を乾燥させる。塗布液13中の溶媒は揮発性であるので、自然乾燥することができるが、加熱することにより乾燥を促進しても良い。加熱温度はレンズ1のガラス転移温度以下の範囲とする。塗布液が樹脂を含む場合、乾燥した膜を硬化処理する。硬化処理方法は、樹脂成分に応じて適宜選択する。例えば樹脂成分が紫外線硬化性の場合、UV照射装置を用いてUV照射する。樹脂成分が熱硬化性の場合、加熱処理する。加熱温度はレンズのガラス転移温度以下の範囲とする。乾燥及び硬化処理を連続的に行っても良い。
上記工程(1)〜(6)を繰り返すことにより、レンズ1の表面に多層の光学膜を形成することができる。この場合、各層ごとに光学膜成分を変えても良い。
以上の形成方法により、ピックアップ用対物レンズ1に、厚さ1μm以下の光学膜を均一な厚さで形成することができる。例えば100 nm以下の光学膜をピックアップレンズに形成した場合、傾斜角度が65°の部分における厚さは、傾斜角度が0°の部分における光学膜の厚さの2.5倍以下である。
(1) 有機修飾シリカ含有ゾルの調製
テトラメトキシシラン三量体3.54 g、メタノール30.33 g、及び0.05規定のアンモニア1.92 gを混合し、室温で72時間攪拌して、湿潤状態のシリカゲルを生成した。デカンテーションによりメタノールを除去し、湿潤状態のシリカゲルにエタノールを加えて振とうし、分散媒をエタノールに置換し、デカンテーションによりエタノールを除去した。次いでメチルイソブチルケトン(MIBK)を加えて振とうし、分散媒をMIBKに置換し、デカンテーションによりMIBKを除去した。
上記(1)で得られた有機修飾シリカ含有ゾルを、ピックアップレンズ(最大入射角65°、直径D24mm、有効径(EW)3mm、高さh3mm)上に、図2及び3に示す装置[モータ:株式会社千葉精密製ディスク検査用スピンドルモータ(回転数精度±0.005%以下)、治具:図6に示すタイプ]を用いて表1に示す条件でコートした。回転速度が10,200 rpmで定常状態になった時点で、ノズルから塗布液をスプレーしながら、図17に示す正方形状の走査線を辿るようにノズルを走査し、その後30秒間回転を維持した。同回転速度での軸ぶれを、非接触式レーザー変位測定器(株式会社キーエンス製、測定部LC-2430、コントローラLC-2400)により求めたところ18μmであった。同回転速度での速度精度を、モータに直結したエンコーダの出力信号をモニタリングすることにより求めたところ±0.01%以下であった。この一連の操作(スプレー及び回転処理)を3回繰り返し、室温で乾燥し、有機修飾シリカエアロゲルからなる光学膜を形成した。
回転速度を13,000 rpmとした以外実施例1と同様にして、光学膜付きレンズを作製した。得られた10個の光学膜付きレンズについて、上記と同様にして0〜65度の範囲の各傾斜角αにおける平均膜厚を求めた。結果を表3に示す。
軸ぶれが大きいモータを具備し、10,200 rpmの回転速度での軸ぶれが120μmの装置を用いた以外実施例1と同様にして、光学膜付きレンズを作製した。得られた10個の光学膜付きレンズについて、上記と同様にして0〜65度の範囲の各傾斜角αにおける平均膜厚を求めた。結果を表4に示す。
回転速度を2,000 rpmとした以外実施例1と同様にして、光学膜付きレンズを作製した。得られた10個の光学膜付きレンズについて、上記と同様にして0〜65度の範囲の各傾斜角αにおける平均膜厚を求めた。結果を表5に示す。
10・・・つば部
11,11'・・・凹部
12・・・ねじ部
2・・・回転治具ユニット
20,20',20''・・・回転治具
200・・・円柱状台座
200a・・・凹部
200b,200e・・・ねじ部
200c,200c'・・・フランジ部
200d・・・ねじ式締付具
200d'・・・爪
201・・・円筒状カバー
201a・・・筒部
201b・・・タブ状押圧部
201b',201b''・・・爪
201c・・・レンズ挿入孔
201d・・・逃孔
201e・・・ねじ部
202・・・平板状環
21・・・モータ
210・・・支軸
22・・・ケース
220・・・軸受け部
23,24・・・歯車
25・・・支軸
3・・・昇降装置
4・・・塗布装置
40・・・ノズル
400・・・走査線
41・・・タンク
42・・・空気吸引手段
43・・・正圧供給手段
44・・・キャリアガス
45・・・コンプレッサ
5・・・位置制御装置
6・・・筐体
60・・・給気口
61・・・排気管
7・・・非接触式レーザー変位測定器
13・・・塗布液
Claims (25)
- 基板を回転自在な治具に取り付け、前記基板を回転させながら、前記基板に光学膜成分を含有する塗布液をノズルから噴霧し、得られた塗膜を乾燥させることにより、前記基板上に光学膜を形成する方法であって、前記基板を8,000 rpm以上のほぼ一定の速度で回転させながら、前記基板に前記塗布液を噴霧した後、前記治具の軸ぶれを50μm以下に保持しながら、前記基板を前記ほぼ一定の速度で回転させて前記塗膜を形成することを特徴とする光学膜の形成方法。
- 請求項1に記載の光学膜の形成方法において、前記塗布液を噴霧した基板を1〜300秒間回転させることを特徴とする方法。
- 請求項1又は2に記載の光学膜の形成方法において、前記基板に前記塗布液を噴霧した後、前記治具の回転速度精度を±0.05%以下に保持しながら、前記基板を前記ほぼ一定の速度で回転させて前記塗膜を形成することを特徴とする光学膜の形成方法。
- 請求項1〜3のいずれかに記載の光学膜の形成方法において、前記治具の回転軸をほぼ鉛直とし、前記ノズルからの塗布液の噴霧幅が前記基板の有効径より大きくなり、前記ノズルと前記基板との距離が前記基板の高さより大きくなり、かつ前記ノズルからの塗布液の噴射方向が前記基板の光軸方向とほぼ一致するように、前記ノズルを前記基板の上方に配置することを特徴とする光学膜の形成方法。
- 請求項1〜4のいずれかに記載の光学膜の形成方法において、前記塗布液中の光学膜成分の割合を固形分基準で20質量%以下とし、かつ前記塗布液の粘度を20 cP以下とすることを特徴とする光学膜の形成方法。
- 請求項1〜5のいずれかに記載の光学膜の形成方法において、高圧のキャリアガスを前記ノズルに送給して前記塗布液をタンクからノズルに負圧吸引させ、得られた塗布液微粒子及びキャリアガスを、前記塗布液の吐出量が1〜10 mL/分となり、前記キャリアガスの吐出量が1〜10 L/分となり、かつ前記塗布液の吐出量誤差が0.1 mL/分以下となるように、前記ノズルから前記基板上に吐出させることを特徴とする光学膜の形成方法。
- 請求項1〜6のいずれかに記載の光学膜の形成方法において、前記治具を同じ面上に複数設け、各々の治具に前記基板を取り付け、前記ノズルが全ての基板の上を通るように、前記ノズルを水平方向に二次元的に走査しながら連続的に塗布液を噴霧することを特徴とする光学膜の形成方法。
- 請求項7に記載の光学膜の形成方法において、前記ノズルの走査速度を1〜2,000 mm/秒とすることを特徴とする光学膜の形成方法。
- 請求項1〜8のいずれかに記載の光学膜の形成方法において、前記基板への前記塗布液の噴霧、及び前記塗布液を噴霧した基板を回転させることによる前記塗膜の形成を複数回繰り返すことを特徴とする光学膜の形成方法。
- 請求項1〜9のいずれかに記載の光学膜の形成方法において、前記基板として、光情報記録/再生装置のピックアップ用対物レンズを用いることを特徴とする光学膜の形成方法。
- 基板を保持する回転治具と、前記治具を回転駆動させるモータと、光学膜成分を含有する塗布液を前記基板に噴霧するノズルとを少なくとも有する光学膜用の形成装置であって、前記モータはディスクの駆動用又は検査用のスピンドルモータであり、前記治具を8,000 rpm以上で回転させた時に、前記治具の軸ぶれが50μm以下であることを特徴とする装置。
- 請求項11に記載の光学膜用形成装置において、前記治具を8,000 rpm以上で回転させた時に、前記治具の回転速度精度が±0.05%以下であることを特徴とする装置。
- 請求項11又は12に記載の光学膜用形成装置において、前記基板は、曲面を有する光学有効部と、その外周に設けられたつば部とを有する光情報記録/再生装置のピックアップ用対物レンズであることを特徴とする装置。
- 請求項13に記載の光学膜用形成装置において、前記治具の回転軸はほぼ鉛直であり、前記治具は、前記レンズを支持する円柱状の台座と、これに装着して前記レンズを把持する円筒状のカバーとからなり、前記円筒状カバーが筒部と、その上端部から内側に向かって突出した複数の板状のタブ状押圧部とを有し、前記タブ状押圧部により前記レンズのつば部を把持することにより、前記レンズを前記円柱状台座に取り付けることができ、もって露出した前記レンズの光学有効部に前記塗布液を噴霧することを特徴とする装置。
- 請求項14に記載の光学膜用形成装置において、前記治具は、前記円柱状台座と、前記円筒状カバーと、これらの間に設けられた平板状の環とからなり、前記タブ状押圧部により前記平板状環を介して前記レンズのつば部を把持することにより、前記レンズのつば部を全周に亘って面状に押圧することができることを特徴とする装置。
- 請求項14又は15に記載の光学膜用形成装置において、前記円筒状カバーのタブ状押圧部が内側下方に傾斜していることを特徴とする装置。
- 請求項14〜16のいずれかに記載の光学膜用形成装置において、前記円筒状カバーのタブ状押圧部の内縁部下部に爪が突設されていることを特徴とする装置。
- 請求項14〜17のいずれかに記載の光学膜用形成装置において、前記円筒状カバーのタブ状押圧部の先端が、前記レンズのつば部内に入り込んだ位置は、前記つば部外周から前記つば部の幅の20〜80%の範囲内であることを特徴とする装置。
- 請求項13に記載の光学膜用形成装置において、前記治具の回転軸はほぼ鉛直であり、前記治具は、周端部に上方に突出するフランジ部が設けられ、前記フランジ部を貫通する複数のねじ式締付具を有する円柱状の台座からなり、前記治具の底部に前記レンズを載置し、前記レンズのつば部の側面を、前記ねじ式締付具により押圧することにより、前記レンズを取り付けることを特徴とする装置。
- 請求項13に記載の光学膜用形成装置において、前記治具の回転軸はほぼ鉛直であり、前記治具は、周端部に上方に突出するフランジ部が設けられ、前記フランジ部の内側面にねじ部を有する円柱状の台座からなり、前記つば部の側面にねじ部を設けたレンズを螺入して、前記レンズを取り付けることを特徴とする装置。
- 請求項11〜20のいずれかに記載の光学膜用形成装置において、前記治具の回転軸はほぼ鉛直であり、前記ノズルからの塗布液の噴霧幅が前記基板の有効径より大きくなり、前記ノズルと前記基板との距離が前記基板の高さより大きくなり、かつ前記ノズルからの塗布液の噴射方向が前記基板の光軸方向とほぼ一致するように、前記ノズルが前記基板の上方に配置されていることを特徴とする装置。
- 請求項11〜21のいずれかに記載の光学膜用形成装置において、前記ノズルに前記塗布液を送給するタンクをさらに有し、高圧のキャリアガスを前記ノズルに送給して前記塗布液を前記タンクから前記ノズルに負圧吸引させ、得られた塗布液微粒子及びキャリアガスを、前記塗布液の吐出量が1〜10 mL/分となり、前記キャリアガスの吐出量が1〜10 L/分となり、かつ前記塗布液の吐出量誤差が0.1 mL/分以下となるように、前記ノズルから前記基板上に吐出させることを特徴とする装置。
- 請求項11〜22のいずれかに記載の光学膜用形成装置において、前記ノズルを前記レンズに対して一定の距離を保ちつつ水平方向に二次元的に走査させることができる位置制御装置をさらに有し、前記治具が同じ面上に複数設けられており、前記ノズルが各々の治具に取り付けた全ての基板の上を通るように、前記ノズルを水平方向に二次元的に走査しながら連続的に塗布液を噴霧することを特徴とする装置。
- 請求項23に記載の光学膜用形成装置において、前記複数の治具は、前記モータにより、歯車伝動機構又はベルトを介して駆動されることを特徴とする装置。
- 請求項1〜10のいずれかに記載の方法で形成された光学膜を有する光学物品。
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