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JP2008077952A - コネクタ - Google Patents

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JP2008077952A
JP2008077952A JP2006255326A JP2006255326A JP2008077952A JP 2008077952 A JP2008077952 A JP 2008077952A JP 2006255326 A JP2006255326 A JP 2006255326A JP 2006255326 A JP2006255326 A JP 2006255326A JP 2008077952 A JP2008077952 A JP 2008077952A
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contact
insulator
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connection
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JP2006255326A
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Inventor
Koji Higuchi
孝二 樋口
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Japan Aviation Electronics Industry Ltd
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Japan Aviation Electronics Industry Ltd
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Abstract

【課題】コンタクト及びケーブルの芯線の接続固定時にインピーダンスが低下されず、十分に安定した結線機能,抜け止め機能を持つコネクタを提供する。
【解決手段】このコネクタ10の場合、2枚のフラットケーブル2における各芯線2aをカバーインシュレータ4に形成した略コ字状の各溝部6の壁面に這わせ、各コンタクト1における略コ字状の結線部1bにより各芯線2aを溝部6の壁面との間で挟持して接続するとき、弾性を有する結線部1bに形成された凸部1cがカバーインシュレータ4における溝部6の壁面に形成された凹部4aに食い込むように芯線2aの局部を変形させて嵌合接続保持され、更に、各コンタクト1のピン状の接触部1aを挿入するための挿入孔が設けられたベースインシュレータ3における各挿入孔に各コンタクト1の接触部1aが挿入されるようにベースインシュレータ3を押し込んで圧入して組み立てられる。
【選択図】図4

Description

本発明は、主としてコンタクトを保持するハウジングに対してケーブル(フラットケーブル)を保持するインシュレータを組み付けた状態でコンタクトにケーブルの芯線が結線(接続固定)される構造のコネクタであって、詳しくはコンタクト及びケーブルの芯線の安定した接続固定が可能であり、インピーダンスが低下されずに十分に抜け止めを図り得る構造のコネクタに関する。
近年、多信号線を持つフラットケーブル等に代表されるケーブルを対象として結線を行うコネクタにおいては、狭ピッチ化や高速伝送(差動伝送)に適した構造であることが要求されており、特にケーブル端末処理が比較的容易であって、シグナル・グランドを一括して結線できるツインナックス・ドレイン付きタイプのケーブルを結線できる構造のものが開発されている。
こうした狭ピッチ結線構造のケーブル用コネクタの周知技術としては、例えばピッチ毎にケーブルの芯線をスリット内の金属部に這わせてコンタクトにより挟み込む構造を有するもの(特許文献1,特許文献2参照)が挙げられる。
特開2001−28282号公報(要約、図13) 特開2000−277190号公報(要約、図1)
上述した特許文献1や特許文献2に開示されたケーブルの芯線をスリット内の金属部に這わせてコンタクトにより挟み込む構造のケーブル用コネクタの場合、狭ピッチでシグナル・グランドが交互に配列され、しかも結線部分が金属部を挟み込む構造であるため、信号の流れる面積が広くなってしまうことによりインピーダンスが低くなって挿入損失が大きくなってしまうという問題がある他、例えばコンタクトが変形されていたり、金属部に形状ムラがあってそれらの結線部分がまちまちな不規則形状であると接続固定状態が不安定になって接続不良を起こしたり、或いはコンタクトの抜け止め対策が図られていない構造であることによりケーブルに引っ張り力が加えられるような使用状況下ではコンタクトが抜けてしまう危険性があるため、必ずしも安定した接続固定を図り得るものでなく、コンタクトの抜け止め対策も十分でないという基本構造上の問題もある。
本発明は、このような問題点を解決すべくなされたもので、その技術的課題は、コンタクト及びケーブルの芯線の接続固定時にインピーダンスが低下されず、十分に安定した結線機能及び抜け止め機能が得られる構造のコネクタを提供することにある。
本発明によれば、コンタクトを保持するハウジングに対してケーブルを保持するインシュレータを組み付けた状態で該コンタクトに該ケーブルの芯線が接続固定される構造のコネクタにおいて、コンタクトは、ハウジングの開口部内に露呈されるように配備されて相手側コネクタとの接続に供される接触部と、インシュレータ先端側の開口部内に配備されてケーブルの芯線との接続に供される結線部とを有し、インシュレータは、ケーブルの長さ方向に沿った側面方向における断面形状が略コ字状に突出するように形成されて該ケーブルの芯線が該略コ字状部分の壁面に沿うように配設されるインシュレータ先端側の開口部としての溝部を有し、コンタクトにおける結線部は、溝部の壁面に沿うように延在してケーブルの芯線と接触されるように略コ字状に形成されると共に、該略コ字状部分における対向する辺部の少なくとも一方に内側に向いた凸部を有し、インシュレータにおける溝部の壁面は、結線部における凸部の対応する箇所にケーブルの芯線の局部を変形接触させる凹部を有するコネクタが得られる。
又、本発明によれば、上記コネクタにおいて、コンタクトにおける結線部の対向する辺部にあっての凸部を有する方は弾性を有することにより、該結線部とインシュレータにおける溝部の壁面との間でケーブルの芯線を挟持する構造であるコネクタが得られる。
一方、本発明によれば、コンタクトを保持するハウジングに対してケーブルを保持するインシュレータを組み付けた状態で該コンタクトに該ケーブルの芯線が接続固定される構造のコネクタにおいて、コンタクトは、ハウジングの開口部内に露呈されるように配備されて相手側コネクタとの接続に供される接触部と、インシュレータ先端側の開口部内に配備されてケーブルの芯線との接続に供される結線部とを有し、インシュレータは、ケーブルの長さ方向に沿った側面方向における断面形状が略コ字状に突出するように形成されて該ケーブルの芯線が該略コ字状部分の壁面に沿うように配設されるインシュレータ先端側の開口部としての溝部を有し、コンタクトにおける結線部は、溝部の壁面に沿うように延在してケーブルの芯線と接触されるように略コ字状に形成されると共に、該略コ字状部分における対向する辺部の少なくとも一方に内側に向いた凸部を有し、インシュレータにおける溝部の壁面は、結線部における凸部の対応する箇所にケーブルの芯線の局部を変形接触させる凹部を有するコネクタが得られる。
又、本発明によれば、上記コネクタにおいて、コンタクトにおける結線部の対向する辺部にあっての凸部を有する方は弾性を有することにより、該結線部とインシュレータにおける溝部の壁面との間でケーブルの芯線を挟持する構造であるコネクタが得られる。
更に、本発明によれば、上記何れか一つのコネクタにおいて、コンタクトは、ハウジングにおける該コンタクトの長さ方向に沿った側面に対して垂直な幅方向へ所定の間隔で並設される所定数のものから成り、ケーブルは、インシュレータにおける該ケーブルの長さ方向に沿った側面に対して垂直な幅方向へ芯線として所定数のものを所定の間隔で並設させて結合して成るフラットケーブルであるコネクタが得られる。
加えて、本発明によれば、上記コネクタにおいて、ハウジングは、コンタクトの所定数のものを長さ方向及び幅方向に対して垂直な背高方向で結線部の略コ字状部分における頂辺部同士が所定の間隔で対向するように2段構造として備えて成り、インシュレータは、フラットケーブルにおける所定数の芯線をそれぞれ溝部の壁面を区画するために幅方向に設けられた所定数のスリット片同士間に形成されるスリット内で該溝部の壁面に這わせるようにして長さ方向及び該幅方向に対して垂直な背高方向で対向させて保持すると共に、溝部同士の略コ字状部分における頂壁面同士が該背高方向で向き合わされて成る2層構造であるコネクタが得られる。
他方、本発明によれば、上記何れかのコネクタにおいて、ハウジングのインシュレータに対する組み付けは、所定数のコンタクトにおける結線部によりフラットケーブルにおける所定数の芯線をそれぞれ装着固定した後に外方へ露呈した状態の接触部を該ハウジングの所定箇所に設けられた挿入孔へそれぞれ圧入して行われるコネクタが得られる。
本発明のコネクタの場合、コンタクト及びケーブルの芯線の接続固定に際してインピーダンスが低下されずに挿入損失の低下が回避され、しかも安定した結線が可能で十分に抜け止めを図り得る構造となる。
本発明の最良の形態に係るコネクタは、コンタクトを保持するハウジングに対してケーブルを保持するインシュレータを組み付けた状態でコンタクトにケーブルの芯線が接続固定される構造のものにおいて、コンタクトについては、ハウジングの開口部内に露呈されるように配備されて相手側コネクタとの接続に供される接触部と、インシュレータ先端側の開口部内に配備されてケーブルの芯線との接続に供される結線部とを有するようにし、インシュレータについては、ケーブルの長さ方向に沿った側面方向における断面形状が略コ字状に突出するように形成されてケーブルの芯線が略コ字状部分の壁面に沿うように配設されるインシュレータ先端側の開口部としての溝部を有するようにし、更にコンタクトにおける結線部については、溝部の壁面に沿うように延在してケーブルの芯線と接触されるように略コ字状に形成されると共に、略コ字状部分における対向する辺部の少なくとも一方に内側に向いた凸部(或いは凹部)を有するようにし、インシュレータにおける溝部の壁面については、結線部における凸部(凹部)の対応する箇所にケーブルの芯線の局部を変形接触させる凹部(或いは凸部)を有するようにしたものである。
但し、このコネクタの場合、コンタクトにおける結線部における対向する辺部にあっての凸部(或いは凹部)を有する方は弾性を有することにより、結線部とインシュレータにおける溝部の壁面との間でケーブルの芯線を挟持する構造であることが好ましい。
以下は、実施例を挙げ、本発明のコネクタについて、図面を参照して具体的な説明する。
図1は、本発明の実施例に係るコネクタ10を含む接続構造全体を示したもので、同図(a)は右側面方向からの側面図に関するもの,同図(b)は中途部分を破断した平面図に関するもの,同図(c)は中途部分を破断した正面図に関するものである。図2は、図1(b)中のA−A線方向に沿った側面要部における断面図であり、図3は、図2の構造において相手側コネクタとの接続状態を示した断面図であり、図4は、図2の一部を拡大して示した断面図である。
各図を参照すれば、このコネクタ10は、所定数の芯線2aを剥き出し状態にしたフラットケーブル2の両端側を接続保持した一対のものから成っており、各コネクタ10については、所定数のコンタクト1を保持するハウジングとしてのベースインシュレータ3に対してフラットケーブル2を保持するカバーインシュレータ4をネジやスプリングピン等の固定部材5によりそれぞれ組み付けた状態で各コンタクト1にフラットケーブル2の各芯線2aが接続固定される構造となっている。
但し、ここでの各コネクタ10の単体について、各コンタクト1は、ベースインシュレータ3の開口部内に露呈されるように配備されて相手側コネクタ20との接続に供される接触部1aと、カバーインシュレータ4の先端側の開口部内に配備されてフラットケーブル2の各芯線2aとの接続に供される結線部1bとを有しており、カバーインシュレータ4は、フラットケーブル2の長さ方向に沿った側面方向における断面形状が略コ字状に突出するように形成されてフラットケーブル2の各芯線2aが略コ字状部分の壁面に沿うように配設される開口部としての所定数の溝部6を有している。尚、相手側コネクタ20は、ボードに装着された各コンタクトがカバーインシュレータ4の先端側の開口部内に挿入され、この状態で各コンタクトの突出部分が各コンタクト1の接触部1aを外方側へ弾性的に押圧して嵌合接続されるようになっている。
このうち、各コンタクト1における結線部1bは、各溝部6の壁面に沿うように延在してフラットケーブル2の各芯線2aと接触されるように略コ字状に形成されると共に、これらの略コ字状部分における対向する辺部に内側に向いた凸部1c(少なくとも対向する辺部の一方側に設けられていれば良いものである)を有し、カバーインシュレータ4における各溝部6の壁面は、各結線部1bにおける凸部1cの対応する箇所にフラットケーブル2の各芯線2aの局部を変形接触させる凹部4aをそれぞれ有している(凹部4aも凸部1cに対応する一箇所であっても良い)。即ち、各コンタクト1における略コ字状の結線部1bにおける対向する辺部(凸部1cが形成されている)は弾性を有しており、この結線部1bとカバーインシュレータ4における溝部6の壁面との間でフラットケーブル2の各芯線2aを挟持することによって接続保持できる構造となっている。
又、ここでの各コネクタ10の単体の場合、各コンタクト1については、ベースインシュレータ3における各コンタクト1の長さ方向に沿った側面に対して垂直な幅方向へ所定の間隔で並設され、フラットケーブル2については、カバーインシュレータ4におけるフラットケーブル2の長さ方向に沿った側面に対して垂直な幅方向へ芯線2aの所定数のものを絶縁材で覆った上で所定の間隔で並設させて結合して成っている。尚、図4中には芯線2aを覆った内被部2bを示しているが、フラットケーブル2自体の細部構造については後述する。
更に、ここでの各コネクタ10の単体の場合、ベースインシュレータ3は、各コンタクト1を長さ方向及び幅方向に対して垂直な背高方向で結線部1bの略コ字状部分における頂辺部同士が所定の間隔で対向するように2段構造として備えて成っている。尚、上述した相手側コネクタ20においても、各コンタクトがコネクタ10の背高方向で2段構造として備えられている。
加えて、ここでの各コネクタ10の単体の場合、カバーインシュレータ4については、各溝部6の壁面を区画するために幅方向に設けられた所定数のスリット片同士間に形成されたスリット(櫛歯状である場合を例示できる)内でフラットケーブル2における各芯線2aを各溝部6の壁面に這わせるようにして長さ方向及び幅方向に対して垂直な背高方向で対向させて保持すると共に、溝部6同士の略コ字状部分における頂壁面同士が背高方向で向き合わされて成る2層構造となっている。尚、フラットケーブル2における被覆剥きされた部分の各芯線2aとは反対側の各内被部2bから隔てられたテープ2eの中途箇所は、クランプ7を介在させてカバーインシュレータ4に押圧されて変形して固定されるもの(詳細は後述する)である。
図5は、上述した図1(b),(c)に示される各コネクタ10の接続固定に供されるフラットケーブル2の細部構造を各芯線2aの配列方向に沿って示した断面図である。
図5を参照すれば、フラットケーブル2自体は、誘電体による内被部2bで覆われた信号伝送用の正極,負極に係る一対の芯線2aとグランド伝送用のドレイン線2a′との3本をアルペット2cで囲み、更にこれを外被部2dで覆った構造の所定数のものを並設して結合し、その所定領域をテープ2e等を貼り付けて接続保持に供される部分として補強固定して成るものである。
図6は、同様に接続加工済みのフラットケーブル2の外観構造を示したもので、同図(a)は中途部分を破断して加工の様子を示した正面図に関するもの,同図(b)は一部を破断して長手方向に沿った要部の切断の様子を示した正面図に関するものである。
図6(a),(b)を参照すれば、このようなフラットケーブル2を図1(b),(c)に示したように各コネクタ10への接続に供する場合、先ず図6(a)に示されるように並設結合された外被部2dの所定箇所であって、接続保持に供される両端側とする部分に対してテープ2eを貼り付けて補強固定しておき、その外側において所定の寸法で外被部2d及びアルペット2cを剥がして内被部2bを露呈させ、更にその局所において所定の寸法で芯線2a,ドレイン線2a′を剥き出し状態(但し、内被部2bの露呈部分の両端側を一部残すようにする)にしておいた後、図6(b)に示されるようにテープ2eを貼り付けた部分の中途箇所を局部的に屈曲加工すると共に、芯線2a,ドレイン線2a′を適当な寸法で切断するようにし、こうした状態をフラットケーブル2の両端に形成しておけば良い。尚、ここでのフラットケーブル2は、前述したツインナックス・ドレイン付きタイプのもので、芯線2a及びドレイン線2a′を含むものであるが、他の説明部分ではドレイン線2a′が芯線2aに含まれるものとして図示及び説明を省略する。
図7は、上述した各コネクタ10の組み立て手順の初期工程を示したもので、カバーインシュレータ4に対するフラットケーブル2の組み付け状態の様子を示した要部の側面断面図である。
ここでは、各コネクタ10の単体の組み立てに際して、初期工程として、カバーインシュレータ4の各溝部6に対して先の図6(b)に示したような切断前状態のフラットケーブル2の各芯線2aが剥き出しになった部分をそれぞれ這わせ、同時にテープ2eの略中央部分にはクランプ7を押圧してカバーインシュレータ4の所定箇所に引っ掛け固定することでテープ2eの中途部分を凹み変形された状態で固定し、その後に各芯線2aを適当な寸法で切断するようにすれば良いことを示している。
図8は、上述した各コネクタ10の組み立て手順の中期工程を示したもので、フラットケーブル2が組み付けられたカバーインシュレータ4に対する各コンタクト1の組み付け状態の様子を示したもので、同図(a)は要部の側面断面図に関するもの,同図(b)は一部破断した斜視図に関するものである。
ここでは、引き続く中期工程として、カバーインシュレータ4の略コ字状の各溝部6を区画する壁面である各スリット片4b同士の間に形成された櫛歯状の各スリットに這わされたフラットケーブル2の各芯線2aに対して各コンタクト1の略コ字状の結線部1を治具等を用いてそれぞれ押し込んで挟持させて嵌合接続して固定する様子を示している。このとき、各コンタクト1における結線部1bの対向する弾性を有する辺部に形成された凸部1cがカバーインシュレータ4における各溝部6の壁面に形成された凹部4aに食い込むようにフラットケーブル2の各芯線2aを変形させて挟持するため、ここでは接続固定状態が安定して保持される。尚、実際の各コンタクト1の組み付け状態では、図8(a)に示されるようにキャリア付きの接触部1aが結線部1とは反対側の外方へそれぞれ突出した状態となるが、このキャリア1dについては組み付け後には図8(b)に示されるように切除されるものである。
図9は、上述した各コネクタ10の組み立て手順の後期工程を示したもので、各コンタクト1が組み付けられたカバーインシュレータ4のベースインシュレータ3に対する組み付け状態の様子をベースインシュレータ3の一部破断して示した要部の側面断面図である。
ここでは、引き続く後期工程として、各コンタクト1が組み付けられた状態のカバーインシュレータ4について、各溝部6の略コ字状部分における頂壁面同士、並びに各コンタクト1の結線部1bの略コ字状部分における頂辺部同士が背高方向で向き合されると共に、クランプ7同士が背高方向で付き合わされるように図8(b)に示した状態の部品を上下重ね合わせて2層構造としたものに対し、各コンタクト1のピン状の接触部1aを挿入するための挿入孔3aが背高方向で2段構造として設けられたベースインシュレータ3を各挿入孔3aに各コンタクト1の接触部1aが挿入されるように押し込んで圧入し、嵌合装着させて組み付けを行うことを示している。このとき、各コンタクト1は、各芯線2aをカバーインシュレータ4に押し付けることになるため、抜け止め防止効果が増大する。
即ち、上述した各コネクタ10の単体の組み立ては、こうした組み付け手順で行えば良いもので、簡略すればハウジングとしてのベースインシュレータ3のカバーインシュレータ4に対する組み付けは、各コンタクト1における結線部1bによりフラットケーブル2における各芯線2aをそれぞれ装着固定した後、外方へ露呈した状態の接触部1aをベースインシュレータ3の所定箇所に設けられた挿入孔3aへそれぞれ圧入して行えば良いものである。尚、こうした組み付けは、フラットケーブル2の残りの端側に対しても行われ、その結果として図1(b),(c)に示したような接続構造が得られることになる。
本実施例では、図8(b)の状態にした後、図9に示すようにしてコネクタを組み立てたが、ベースインシュレータ3にコンタクト1を組み込んだ後、図7に示す状態のものをベースインシュレータ3に保持されたコンタクト1に組み込んでコネクタを組み立てるようにしても良い。
係る構造のコネクタ10の場合、2枚のフラットケーブル2における各芯線2aをカバーインシュレータ4に形成した略コ字状の各溝部6の壁面に這わせ、各コンタクト1における略コ字状の結線部1bにより各芯線2aを溝部6の壁面との間で挟持して接続するとき、弾性を有する結線部1bに形成された凸部1cがカバーインシュレータ4における溝部6の壁面に形成された凹部4aに食い込むように芯線2aの局部を変形させて嵌合接続保持される構造であるため、特許文献1や特許文献2のように結線部分に金属部を挟まないことによりインピーダンスが低下されずに挿入損失が回避され、安定した結線が可能で各コンタクト1については十分な抜け止め機能が得られるものとなる。
尚、本実施例では、コンタクト1に凸部1cを設け、カバーインシュレータ4に凹部4aを設けた場合を説明したが、この関係が逆な場合、即ち、図10に示されるようにコンタクト1′に凹部を設け、カバーインシュレータ4′に凸部を設けた構造としても、本実施例で説明した場合と同等な機能が得られる。
本発明の実施例に係るコネクタを含む接続構造全体を示したもので、(a)は右側面方向からの側面図に関するもの,(b)は中途部分を破断した平面図に関するもの,(c)は中途部分を破断した正面図に関するものである。 図1(b)中のA−A線方向に沿った側面要部における断面図である。 図2の構造において相手側コネクタとの接続状態を示した断面図である。 図2の一部を拡大して示した断面図である。 図1(b),(c)に示される各コネクタの接続固定に供されるフラットケーブルの細部構造を各芯線の配列方向に沿って示した断面図である。 図5で説明した接続加工済みのフラットケーブルの外観構造を示したもので、(a)は中途部分を破断して加工の様子を示した正面図に関するもの,(b)は一部を破断して長手方向に沿った要部の切断の様子を示した正面図に関するものである。 図1(b),(c)に示される各コネクタの組み立て手順の初期工程を示したもので、カバーインシュレータに対するフラットケーブルの組み付け状態の様子を示した要部の側面断面図である。 図1(b),(c)に示される各コネクタの組み立て手順の中期工程を示したもので、フラットケーブルが組み付けられたカバーインシュレータに対する各コンタクトの組み付け状態の様子を示したもので、(a)は要部の側面断面図に関するもの,(b)は一部破断した斜視図に関するものである。 図1(b),(c)に示される各コネクタの組み立て手順の後期工程を示したもので、各コンタクトが組み付けられたカバーインシュレータのベースインシュレータに対する組み付け状態の様子をベースインシュレータの一部破断して示した要部の側面断面図である。 本発明の実施例に係るコネクタの要部を変形した場合の基本構造を示した側面断面図である。
符号の説明
1,1′ コンタクト
1a 接触部
1b 結線部
1c 凸部
1d キャリア
2 フラットケーブル
2a 芯線
2a′ ドレイン線
2b 内被部
2c アルペット
2e テープ
2d 外被部
3 ベースインシュレータ(ハウジング)
3a 挿入孔
4,4′ カバーインシュレータ
4a 凹部
4b スリット片
5 固定部材
6 溝部
7 クランプ

Claims (7)

  1. コンタクトを保持するハウジングに対してケーブルを保持するインシュレータを組み付けた状態で該コンタクトに該ケーブルの芯線が接続固定される構造のコネクタにおいて、前記コンタクトは、前記ハウジングの開口部内に露呈されるように配備されて相手側コネクタとの接続に供される接触部と、前記インシュレータ先端側の開口部内に配備されて前記ケーブルの前記芯線との接続に供される結線部とを有し、前記インシュレータは、前記ケーブルの長さ方向に沿った側面方向における断面形状が略コ字状に突出するように形成されて該ケーブルの前記芯線が該略コ字状部分の壁面に沿うように配設される前記インシュレータ先端側の開口部としての溝部を有し、前記コンタクトにおける前記結線部は、前記溝部の壁面に沿うように延在して前記ケーブルの前記芯線と接触されるように略コ字状に形成されると共に、該略コ字状部分における対向する辺部の少なくとも一方に内側に向いた凸部を有し、前記インシュレータにおける前記溝部の壁面は、前記結線部における前記凸部の対応する箇所に前記ケーブルの前記芯線の局部を変形接触させる凹部を有することを特徴とするコネクタ。
  2. 請求項1記載のコネクタにおいて、前記コンタクトにおける前記結線部の前記対向する辺部にあっての前記凸部を有する方は弾性を有することにより、該結線部と前記インシュレータにおける前記溝部の壁面との間で前記ケーブルの前記芯線を挟持する構造であることを特徴とするコネクタ。
  3. コンタクトを保持するハウジングに対してケーブルを保持するインシュレータを組み付けた状態で該コンタクトに該ケーブルの芯線が接続固定される構造のコネクタにおいて、前記コンタクトは、前記ハウジングの開口部内に露呈されるように配備されて相手側コネクタとの接続に供される接触部と、前記インシュレータ先端側の開口部内に配備されて前記ケーブルの前記芯線との接続に供される結線部とを有し、前記インシュレータは、前記ケーブルの長さ方向に沿った側面方向における断面形状が略コ字状に突出するように形成されて該ケーブルの前記芯線が該略コ字状部分の壁面に沿うように配設される前記インシュレータ先端側の開口部としての溝部を有し、前記コンタクトにおける前記結線部は、前記溝部の壁面に沿うように延在して前記ケーブルの前記芯線と接触されるように略コ字状に形成されると共に、該略コ字状部分における対向する辺部の少なくとも一方に内側に向いた凹部を有し、前記インシュレータにおける前記溝部の壁面は、前記結線部における前記凸部の対応する箇所に前記ケーブルの前記芯線の局部を変形接触させる凸部を有することを特徴とするコネクタ。
  4. 請求項3記載のコネクタにおいて、前記コンタクトにおける前記結線部の前記対向する辺部にあっての前記凹部を有する方は弾性を有することにより、該結線部と前記インシュレータにおける前記溝部の壁面との間で前記ケーブルの前記芯線を挟持する構造であることを特徴とするコネクタ。
  5. 請求項1〜4の何れか一つに記載のコネクタにおいて、前記コンタクトは、前記ハウジングにおける該コンタクトの長さ方向に沿った側面に対して垂直な幅方向へ所定の間隔で並設される所定数のものから成り、前記ケーブルは、前記インシュレータにおける該ケーブルの長さ方向に沿った側面に対して垂直な幅方向へ前記芯線として所定数のものを所定の間隔で並設させて結合して成るフラットケーブルであることを特徴とするコネクタ。
  6. 請求項5記載のコネクタにおいて、前記ハウジングは、前記コンタクトの所定数のものを前記長さ方向及び前記幅方向に対して垂直な背高方向で前記結線部の前記略コ字状部分における頂辺部同士が所定の間隔で対向するように2段構造として備えて成り、前記インシュレータは、前記フラットケーブルにおける前記所定数の芯線をそれぞれ前記溝部の壁面を区画するために前記幅方向に設けられた所定数のスリット片同士間に形成されたスリット内で該溝部の壁面に這わせるようにして前記長さ方向及び該幅方向に対して垂直な背高方向で対向させて保持すると共に、前記溝部同士の前記略コ字状部分における頂壁面同士が該背高方向で向き合わされて成る2層構造であることを特徴とするコネクタ。
  7. 請求項5又は6記載のコネクタにおいて、前記ハウジングの前記インシュレータに対する組み付けは、前記所定数のコンタクトにおける前記結線部により前記フラットケーブルにおける前記所定数の芯線をそれぞれ装着固定した後に外方へ露呈した状態の前記接触部を該ハウジングの所定箇所に設けられた挿入孔へそれぞれ圧入して行われることを特徴とするコネクタ。
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