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JP2008075759A - 接続装置と、接続装置を介して混練装置と駆動装置とを接続した混練設備 - Google Patents

接続装置と、接続装置を介して混練装置と駆動装置とを接続した混練設備 Download PDF

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JP2008075759A
JP2008075759A JP2006255954A JP2006255954A JP2008075759A JP 2008075759 A JP2008075759 A JP 2008075759A JP 2006255954 A JP2006255954 A JP 2006255954A JP 2006255954 A JP2006255954 A JP 2006255954A JP 2008075759 A JP2008075759 A JP 2008075759A
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output shaft
cylinder
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Masaki Naoi
政樹 直井
Toshio Ujihara
敏雄 氏原
Katsunobu Hagiwara
克信 萩原
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Kobe Steel Ltd
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Abstract

【課題】被駆動装置(例えば、混練装置)又は駆動装置を移動させなくても簡単にギアカップリング部の交換をすることができるようにする。
【解決手段】ギアカップリング部5は、被駆動装置1の入力軸16及び前記駆動装置2の出力軸19に対してそれぞれ個別に嵌合され且つ外周面に第1ギア27を有する一組の第1筒体25と、この一組の第1筒体25に遊嵌すると共に、一組の第1ギア27にそれぞれ個別に噛合する第2ギア33を内周面に有する一組の第2筒体26と、この一組の第2筒体26の間で着脱自在に設けられ且つ両第2筒体26を連結する連結体22とを有し、第2筒体26及び連結体22が入力軸16及び出力軸19の両端面から抜き取り自在となるように、第2筒体26及び連結体22それぞれの軸方向長さL2,L2’,L3が、両端面間L0の距離よりも短く設定されている。
【選択図】図5

Description

本発明は、接続装置と、接続装置を介して混練装置と駆動装置とを接続した混練設備に関するものである。
従来より、ゴム,プラスチック等の混練物を混練する混練装置として特許文献1に開示されているものがある。この混練装置は双腕式であって、双腕式混練装置の近傍に配置された駆動装置によって駆動されるものである。
詳しくは、この混練装置には外部へ突出する入力軸が設けられ、駆動装置には外部へ突出する出力軸が設けられている。そして、混練装置の入力軸と駆動装置の出力軸とは、ギアカップリング部を有する接続装置によって接続されるようになっており、この接続によって混練装置を駆動している。
混練装置と駆動装置とを接続する場合は、混練装置の入力軸と駆動装置の出力軸とが近接するように両装置を設置面に固定し、近接させた入力軸と出力軸とを接続装置で接続している。
特開2004−313927号公報
従来の接続装置は、ギアカップリング部のギアの摩耗などによって交換が必要になることがある。
しかしながら、混練装置ではカップリング部を交換する場合、入力軸と出力軸とが近接している状態においてはギアカップリング部を取り外すことができない構造であるために、一旦、混練装置又は駆動装置の少なくともどちらか一方を軸方向に動かして、入力軸と出力軸とを遠ざけた上でギアカップリング部を両軸から取り外すようにしなければならず、非常に交換作業が面倒であった。混練装置又は駆動装置を完全に元通りの位置に戻す作業も非常に煩雑であった。
そこで、本発明は、上記問題点に鑑み、混練装置等の被駆動装置又は駆動装置を移動させなくても簡単にギアカップリング部の交換が可能な接続装置と、接続装置を介して混練装置と駆動装置と接続した混練設備とを提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明は次の手段を講じた。即ち、駆動装置の出力軸と被駆動装置の入力軸とを接続するギアカップリング部を有する接続装置において、前記ギアカップリング部は、前記被駆動装置の入力軸及び前記駆動装置の出力軸に対してそれぞれ個別に嵌合され且つ外周面に第1ギアを有する一組の第1筒体と、この一組の第1筒体に遊嵌すると共に、一組の第1ギアにそれぞれ個別に噛合する第2ギアを内周面に有する一組の第2筒体と、この一組の第2筒体の間で着脱自在に設けられ且つ両第2筒体を連結する連結体とを有し、前記第2筒体及び前記連結体が入力軸及び出力軸の両端面間から抜き取り自在となるように、当該第2筒体及び連結体それぞれの軸方向長さが、両端面間の距離よりも短く設定されている点にある。
これによれば、混練装置又は駆動装置を動かず混練装置と駆動装置を所定の位置に固定している状態のままで、第2筒体及び連結体を抜き取ることができ、非常に簡単に第2筒体を交換することができる。言い換えれば、混練装置と駆動装置との相対位置を変えずに交換ができ、混練装置と駆動装置との再位置決めも不要である。
前記第1筒体が入力軸及び出力軸の両端面間から抜き取り自在となるように、当該第1筒体の軸方向長さが、両端面間の距離よりも短く設定されていることが好ましい。
これによれば、混練装置又は駆動装置を動かさなくても、第1筒体を抜き取ることができ、非常に簡単に第1筒体を交換することができる。
前記第2ギアの硬度が前記第1ギアの硬度よりも低く設定されていることが好ましい。
これによれば、第2筒体の第2ギアよりも第1筒体の第1ギアの摩耗を抑制することによって、第1筒体の交換頻度を減らすことができる。
前記ギアカップリング部は、第1ギア及びこれと噛合する第2ギアが回転に伴って歯幅方向に相対的に摺動自在とすべく、前記第1ギアの頂部が歯幅方向に曲線的に形成されていることが好ましい。
前述した接続装置を介して、入力軸を有し且つ被駆動装置の1つである混練装置と前記入力軸に対応する出力軸を有する前記駆動装置とが接続され、当該対応する入力軸及び出力軸に前記ギアカップリング部が設けられていることが好ましい。
前記混練装置が2本の入力軸を有し、前記駆動装置が前記2本の入力軸のそれぞれに対応する2本の出力軸を有しており、当該対応する入力軸及び出力軸毎に前記ギアカップリング部が設けられていることが好ましい。
本発明によれば、混練装置等の被駆動装置又は駆動装置を移動させなくても簡単にギアカップリング部の交換をすることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は、駆動装置と被駆動装置とを接続した設備の正面図である。図2は、駆動装置と被駆動装置とを接続した設備の平面図である。図1、2に示す被駆動装置は、例えば、ゴム,プラスチック等の混練物を混練する混練装置1であって、同図に示す設備は混練設備Aである。
混練設備Aは、混練装置1と、駆動装置2と、混練装置1と駆動装置2とを接続する接続装置6を有している。
図1,2に示すように、混練装置1の一例である密閉式混練装置は設置床F等に設置される定置型ものである。また、駆動装置2は設置床F等に設置される定置型ものである。
図2に示すように、例えば、設置床Fでは、密閉式混練装置1を設置する第1設置エリア3が決められ、駆動装置2を設置する第2設置エリア4が決められている。
そして、密閉式混練装置1は第1設置エリア3内に収まるように設置され、駆動装置2は第2設置エリア4内に収まるように設置される。設置床Fにおいて、第1設置エリア3と第2設置エリア4とは並列に設けられている。
第1設置エリア3に設置された密閉式混練装置1と第2設置エリア4に設置された駆動装置2とはギアカップリング部5を有する接続装置6によって接続される。
図3に示すように、密閉式混練装置1は、ゴム,プラスチック等の混練物を混練するもので、密閉状となる混練室10と、この混練室10内に収容された混練物を回転により混練する2本のロータ11と、前記混練室10の上方に設けられ混練物を投入するホッパー12とを有している。
ホッパー12には被混練物を添加剤等と共に投入可能な投入口13が設けられている。ホッパー12内には、被混練物を混練室10側へ押し込むフローティングウエイト14が昇降自在に設けられている。混練室10には、混練物を外部へ取り出すためのドロップドア15が設けられている。
図2に示すように、それぞれのロータ11には当該ロータ11を回転させるための入力軸16が設けられている。各入力軸16は、混練室10の側方から外部に向けて同一方向に突出している。
駆動装置2は、密閉式混練装置1を駆動するもので、減速機17と駆動モータ18とにより構成されている。減速機17は、駆動モータ18の動力を2系統に分けて密閉式混練装置1のそれぞれのロータ11を互いに異なる方向に回転させるものである。詳しくは、減速機17の一方からは2本の出力軸19が外部へと突出しており、2本の出力軸19の回転方向が異なる。
以上、密閉式混練装置1及び駆動装置2で混練物を混練するには、まず、投入口13から被混練物を添加剤等とともに投入し、フローティングウエイト14の押し込み作用によって、被混練物及び添加剤等を密閉状態の混練室10内に圧入する。
次に、混練室10を密閉した状態で駆動装置2を駆動させる。このとき、駆動装置2の出力軸19の動力が接続装置6を介して入力軸16に伝達され、ロータ11が回転する。各ロータ11は、混練室10の内壁を掃くようにして回転することで、当該混練室10内に圧入された被混練物を添加剤等とともに混練する。密閉式混練装置1では、混練終了後は、ドロップドア15を開き、混練物を外部に排出することができる。
以下、密閉式混練装置1と駆動装置2とを接続する接続装置6について詳しく説明する。
図4〜6に示すように、接続装置6は、密閉式混練装置1の入力軸16と駆動装置2の出力軸19とを接続するギアカップリング部5と、このギアカップリング部5のギア24に対して潤滑する潤滑部46とを有している。
ギアカップリング部5は歯車形継手で構成され、密閉式混練装置1の入力軸16と駆動装置2の出力軸19とが互いに偏心している状態で互いの軸を接続することができる。
ギアカップリング部5は、2つに分割されるような構成を有していて、第1分割体20と、第2分割体21と、この第1分割体20と第2分割体21とを連結する連結体22とを有したものとなっている。
第1分割体20及び第2分割体21は、それぞれ筒状の第1筒体25と、筒状の第2筒体26とを有している。第1筒体25の外周面には第1のギア27(以降、外歯27ということがある)が形成されており、内周面にはキー溝28が形成されている。
第1分割体20の第1筒体25には、駆動装置2の出力軸19を挿入する挿入孔29が形成されており、当該挿入孔29に出力軸19が嵌め込まれている。出力軸19の外周面に形成されているキー溝28’及びキー溝28に固定具28aを嵌め込むことで出力軸19は第1筒体25と共に一体回転自在に固定されている。また、第1分割体20の軸方向一方(連結体22側)には、挿入孔29を塞ぐようにプレート30が締結具30aを介して取り付けられている。
第2分割体21の第1筒体25には、密閉式混練装置1の入力軸16を挿入する挿入孔49が形成されており、当該挿入孔49に入力軸16が嵌め込まれている。入力軸16の外周面に形成されているキー溝28’及びキー溝28に固定具を嵌め込むことで、入力軸16は第1筒体25と共に一体回転自在に固定されている。また、入力軸16の軸方向先端(連結体22側)には、プレート32が締結具32aを介して取り付けられている。
第2筒体26は、第1筒体25よりも外径が大なるもので、第2筒体26の内周面には外歯27と噛合う第2のギア(以降、内歯33ということがある)が形成されている。
第2筒体26の内歯33の硬度は第1筒体25の外歯27の硬度よりも低く設定されている。これにより、第2筒体26の内歯33を第1筒体25の外歯27よりも早く摩耗させることができる。即ち、抜き取りをする第2筒体26を選択的に摩耗させている(言い換えれば、第1筒体25の外歯27の摩耗を遅らせる)。
外歯27及び内歯33の形状は入力軸16と出力軸19との偏心による外歯27と内歯33の摺動を考慮した形状とされている。例えば、外歯27は、図5に示す断面側面視で山部、即ち、頂部が歯幅方向に円弧状等となっている。
また、内歯33は、外歯27が摺動しながら接触箇所が歯幅方向に移動することができるように摺動分(移動代)を考慮した幅とされている。この実施の形態においては、内歯33は、外歯27より幅広に形成されている。詳しくは、内歯33の歯幅L4,L4’は、外歯27の歯幅L5,L5’よりも大きく設定されている。
第1分割体20の第2筒体26は、第1分割体20の第1筒体25に遊嵌されていて、当該第2筒体26の内歯33と第1筒体25の外歯27とが噛合している。第2分割体21の第2筒体26は、第2分割体21の第1筒体25に遊嵌されていて、当該第2筒体26の内歯33と第1筒体25の外歯27とが噛合している。
第1筒体25の外歯27と第2筒体26の内歯33とが噛合している状態では、第1筒体25の外周面と第2筒体26の内周面との間に第1隙間34が形成されており、第1筒体25及び第2筒体26の基端側の第1隙間34は潤滑油35が流入する流入口36とされている。後述するオイルケース37内の潤滑油35は流入口36を通過して内歯33や外歯27に流れるようになっている。
連結体22は、第1分割体20と第2分割体21とを連結するもので、第1分割体20と第2分割体21との間に配置されている。この連結体22は第2筒体26の外径よりも小さな円柱状の小径部38aと、この小径部38aの左右方向両端部から径外方向に突出するフランジ部38bとで構成されている。
また、連結体22は、左右方向両端面の中央部に突端が球面状をなし、プレート30又はプレート32に当接したときに第1筒体25と当該ギアカップリング部5との軸方向の相対移動を規制するスラストピン22aを有している。
図5に示すように、入力軸16及び出力軸19の両端面間に形成された間隙部分の長さ(距離)をL0としたとき、第1筒体25の軸方向の長さL1,L1’及び第2筒体26の軸方向の長さL2,L2’及び連結体22の軸方向の長さL3(スラストピン22aを含む)は、両端面間の距離L0よりも短く設定されている。即ち、L0>L1,L1’、L0>L2,L2’となっている。この実施の形態では、入力軸16と出力軸19との各端面間の距離よりも第1筒体25の軸方向の長さL1,L1’,第2筒体26の軸方向の長さL2,L2’及び連結体22の軸方向の長さL3は小さくなっているが、プレート30とプレート32との距離(プレート間距離)よりも、第1筒体25の軸方向の長さL1,L1’,第2筒体26の軸方向の長さL2,L2’及び連結体22の軸方向の長さL3は小さくするようにしてもよい。
密閉式混練装置1の入力軸16と駆動装置2の出力軸19とを連結するには、まず、入力軸16及び出力軸19の両端面間に形成された間隙部分から入力軸16及び出力軸19に、前記間隙部分の距離L0より長さL1,L1’が短く設定された第1筒体25を嵌め込み、この第1筒体25に、間隙部分の距離L0より長さL2,L2’が短く設定された第2筒体26を嵌め込んでそれぞれ外歯27と内歯33とを噛合する。
そして、第1分割体20と第2分割体21との間に、入力軸16及び出力軸19の両端面間より短い長さL3に設定された連結体22(スラストピン22aを含む)の小径部38a(連結体22)を配置してフランジ部38bを第2筒体26の先端側に当接し、フランジ部38bと第2筒体26とをボルト等の締結具31により締結する。
このようにすることで、入力軸16と出力軸19とを連結することができる。また、連結の際に、密閉式混練装置1と駆動装置2とを定置されている状態から移動する必要がなく、入力軸16や出力軸19に連結する前に予めカップリング部5を装着しておく必要もない。
図4に示すように、入力軸16と出力軸19とを接続する際、入力軸16の軸芯と出力軸19の軸芯とが平面視で偏心している場合であっても、ギアカップリング部5によって入力軸16と出力軸19とを接続することができる。
第1分割体20と第2分割体21とを接続している状態では、第2筒体26とプレート30及びプレート32との間に、第1筒体25と第2筒体26との間に形成された第1隙間34に連通する第2隙間48が形成されている。
一方で、入力軸16と出力軸19とをカップリング部5で接続した後に、第2筒体26を取り外す場合には、まず、連結体22の締結具31を緩めて第2筒体26から連結体22を取り外す。このとき、内歯33が外歯27に対して歯幅方向にスライド可能であるので、第2筒体26を軸方向にスライドさせることにより、連結体22を取り外し易い構成となっている。
連結体22を取り外した後、一方(例えば、第1分割体20側)の第2筒体26を出力軸19から離れる方向に移動することで、第1筒体25から第2筒体26を取り外す。また、締結具32a及びプレート32を取り外し、他方(例えば、第2分割体21側)の第2筒体26を入力軸16から離れる方向に移動することで、第1筒体25から第2筒体26を取り外す。
このとき、第2筒体26の軸方向の長さL2,L2’が両端面間の距離L0よりも短く設定されているので、両端面間から第1分割体20及び第2分割体21の第2筒体26をそれぞれ外部へ取り外すことができる。
第1筒体25を取り外す場合には、第2筒体26を取り外した後、一方の第1筒体25を出力軸19から離れる方向に移動することで、出力軸19から第1筒体25を取り外す。
また、同様に、他方の第1筒体25を入力軸16から離れる方向に移動することで、入力軸16から第1筒体25を取り外す。
このとき、第1筒体25の軸方向の長さL1,L1’が両端面間の距離L0よりも短く設定されているので、両端面間から第1分割体20及び第2分割体21の第1筒体25をそれぞれ外部へ取り外すことができる。
以上、この接続装置によれば、第2筒体26及び連結体22それぞれの軸方向長さL2,L2’,L3,が、両端面間の距離L0よりも短く設定されているので、密閉式混練装置1又は駆動装置2を定置されている状態から動かさなくても、第2筒体26及び連結体22を抜き取ることができる。
また、第1筒体25の軸方向長さL1,L1’が、両端面間の距離L0よりも短く設定されているので、密閉式混練装置1又は駆動装置2を定置されている状態から動かさなくても、第1筒体25を抜き取ることができる。
さて、潤滑部46は、ギアカップリング部5のギア24、即ち、第1筒体25の外歯27や第2筒体26の内歯33に対して潤滑するもので潤滑油35を貯留するオイルケース37を有している。
このオイルケース37は、有底の矩形のもので、ギアカップリング部5の下側に配置されている。詳しくは、密閉式混練装置1の2つの入力軸16と駆動装置2の2つの出力軸19とをそれぞれ接続している2つのギアカップリング部5の下側に1つのオイルケース37が配置されている。オイルケース37には当該オイルケース37を支持する脚部39が設けられている。
以降、説明の便宜上、図4,5を見て紙面の左右を左右方向とし、図5の紙面貫通方向を前後方向とする。図6を見て紙面の左右方向が前後方向となり、図6の紙面貫通方向が左右方向となる。
図5,6に示すように、オイルケース37は、当該オイルケース37内に潤滑油35を貯留した際に、オイルケース37の上側に位置しているギアカップリング部5のギア24を潤滑油35に浸漬させるためのものである。オイルケース37の側壁40は、潤滑油35にギアカップリング部5のギア24を浸漬可能となる十分な高さまで底部41から立ち上げられている。
具体的には、オイルケース37の前後の側壁40(以降、前後側壁40A,40Bということがある)の上縁部及び左右の側壁40(以降、左右側壁40C,40Dということがある)の上縁部は、少なくとも断面視で底部41に最も近い第1筒体25の外周部よりも高い位置に設定されている。
オイルケース37の左右側壁40C,40Dには、入力軸16及び出力軸19を通すための円弧状の切り欠き部43が設けられている。入力軸16や出力軸16を接続する際に、入力軸16又は出力軸19がオイルケース37に干渉しないように、切り欠き部43は、入力軸16又は出力軸19の外径よりも大きく形成されている。
オイルケース37の上側には、カバー体44が開閉自在に取り付けられている。詳しくは、オイルケース37の後側壁40Bにカバー体44の一端がヒンジ45を介して枢支され、カバー体44を閉じた状態ではオイルケース37の前側壁40Aにカバー体44の他端が当接している。
カバー体44は、板状の部材を円弧状すると共に、左右に入力軸16又は出力軸19が干渉しないように円弧状の切り欠き部を有する側壁を設けることで構成されており、このカバー体44とオイルケース37の側壁40によって、ギアカップリング部5の外周側、即ち、第2筒体26の外周を覆っている。
前記潤滑部46は、オイルケース37に貯留された潤滑油35のレベルを検出するレベル検出手段51と、このレベル検出手段51で検出された潤滑油35のレベルに基づき警報を出す警報手段52とを有している。
レベル検出手段51は静電式又は磁力式の液面センサなど液面レベル(油面レベル)を検出するセンサで構成されている。このセンサ51は、例えば、オイルケース37の後側壁40Bに2つ設けられている。上側センサ51Aは、オイルケース37内の潤滑油35の油面レベルの上限(以降、上限レベルということがある)を検出する。下側センサ51Bは、潤滑油の油面レベルの下限(以降、下限レベルということがある)を検出する。
潤滑油35の下限レベルD1は、潤滑油35でギアカップリング部5のギア24を浸すことができる限界の位置であって、例えば、底部41に最も近い内歯33の山部からオイルケース37の底部41までの垂直距離とされている。
潤滑油35の上限レベルD2は、潤滑油35がオイルケース37から漏れ出ない限界のの位置であって、例えば、底部41に最も近い切り欠き部43からオイルケース37の底部41までの垂直距離とされている。
警報手段52はブザーやランプ又はディスプレイ上での画面表示等で警報を出すように構成されている。警報手段52は、センサ51によって潤滑油35の油面レベルが上限レベルD2に達したときや下限レベルD1に達したときにレベル検出手段51の検出信号に基づいて警報を出すように構成されている。
以上の構成によれば、潤滑油が少なくなり過ぎて潤滑油の油面レベルが、ギアカップリング部5のギア24を浸すことができる限界になったとき、即ち、前記下限レベルと同じとなったことを、レベル検出手段51で検出して警報手段52で作業者に知らせることができる。
また、潤滑油が多くなり過ぎて潤滑油の油面レベルが、オイルケース37から漏れ出ない限界の位置になったとき、即ち、前記上限レベルと同じとなったことを、レベル検出手段51で検出して警報手段52で作業者に知らせることができる。
したがって、ギアカップリング部5のギア24が潤滑油によって浸されなくなったり、潤滑油がオイルケース37から漏れ出ることを事前に防ぐことができる。
なお、レベル検出手段51は、下側センサ51Bだけとしてもよく、潤滑油の液面までの距離を液面の上方から検出するセンサであってもよい。
本発明は上記の実施の形態に限定されない。
即ち、上記の実施の形態では、オイルケース37に潤滑油35を入れて、ギアカップリング部5のギア24を潤滑油35に浸す油浴式にしているが、これに代え、ギアカップリング部5のギア24に粘度の高いグリースを塗り、前記流入口36にシールを設けることで、グリースが外部に出ないようにしてもよい。
また、連結体22がスラストピン(スラスト受部)22aを有する構成としているが、入力軸16側(プレート32側)や出力軸19側(プレート30側)にスラスト受部を設けるようにしてもよい。
ギアカップリング部5は、当該ギアカップリングと一体となって回転しながらオイルケース内に貯留する潤滑油を汲み上げると共に、ギアカップリング部のギアに対して潤滑油を案内する案内部材50を有することが好ましい。
図6に示すように、案内部材50は、ギアカップリング5(例えば、第2筒体26)の端面に周方向に沿って複数設けられている。それぞれの案内部材50は、オイルケース37内の潤滑油を掬う(汲み上げる)ことができる形状に形成されている。また、同じ端面側に設けられている案内部材50は、左右の軸に対応するそれぞれの形状が左右勝手反対に形成されていることが好ましい。
図7(a)に示すように、案内部材50は、縦壁50aと、この縦壁50aから突出する横壁50bと、この横壁50bから突出して第2筒体26の端面に取り付けられる取付部50cとを有している。
案内部材50は、ギアカップリング5が回転した際に、縦壁50aと横壁50bとで構成された汲み上げ部50dで潤滑油を汲み上げ、汲み上げた潤滑油を内歯33や外歯27に流し込むことができる。図7(b)に示すように、案内部材50に回転方向後側を閉鎖する蓋部50eを設けるようにしてもよい。また、案内部材50を第1筒体25の端面に取り付けるようにしてもよい。なお、案内部材50の形状は、潤滑油を汲み上げて内歯33や外歯27部分に流し込むことができるものであればよく、図示したウェッジで勝手反対の形状のものに限らない。図6に示すように、第2筒体26に、第1隙間34と連通してギアカップリング部5内の潤滑油を排出可能な潤滑油流通孔53を設けることが好ましい。これにより、ギアカップリング部5の内に流し込まれた潤滑油の滞留を防いで、ギアカップリング部5の内外での潤滑油の循環を円滑に行うことができる。
本発明は上記の実施の形態に限定されない。
即ち、上記の実施の形態では、定置型の被駆動装置の1つである密閉式混練装置1と定置型の駆動装置2とを接続装置6で接続していたが、被駆動装置はこれに限らず、双腕式混練装置であってもそれ以外であってもよい。また、本発明は駆動装置2の出力軸19と被駆動装置1の入力軸16とがそれぞれ1つの場合の接続にも適用することができる。
本発明では、第1筒体25,第2筒体26及び連結体22が入力軸16及び出力軸19の両端面から抜き取り自在となるように、第1筒体25,第2筒体26及び連結体22のそれぞれの軸方向の長さL1,L1’,L2,L2’,L3が、両端面間の距離L0よりも短く設定されていればよく、プレート30やプレート32が第1筒体25,第2筒体26及び連結体22を抜く際に邪魔になる場合には、プレート30やプレート32を無くしたり、これらのプレート30やプレート32の厚みを極力小さくするのが好ましい。
また、上記の実施の形態では、プレート30は第1筒体25に取り付けられているが、出力軸19に取り付けてもよく、プレート32は入力軸16に取り付けられているが第1筒体25に取り付けてもよい。
駆動装置と被駆動装置とを接続した設備の正面図である。 駆動装置と被駆動装置とを接続した設備の平面図である。 密閉式混練装置の概略構成図である。 接続装置の平面図である。 図4のA−A線断面図である。 図4のB−B線断面図である。 案内部材の斜視図である。
符号の説明
1 混練装置(密閉式混練装置)
2 駆動装置
5 ギアカップリング部
6 接続装置
16 入力軸
19 出力軸
25 第1筒体
26 第2筒体
27 外歯(第1ギア)
33 内歯(第2ギア)

Claims (6)

  1. 駆動装置の出力軸と被駆動装置の入力軸とを接続するギアカップリング部を有する接続装置において、
    前記ギアカップリング部は、前記被駆動装置の入力軸及び前記駆動装置の出力軸に対してそれぞれ個別に嵌合され且つ外周面に第1ギアを有する一組の第1筒体と、この一組の第1筒体に遊嵌すると共に、一組の第1ギアにそれぞれ個別に噛合する第2ギアを内周面に有する一組の第2筒体と、この一組の第2筒体の間で着脱自在に設けられ且つ両第2筒体を連結する連結体とを有し、前記第2筒体及び前記連結体が入力軸及び出力軸の両端面間から抜き取り自在となるように、当該第2筒体及び連結体それぞれの軸方向長さが、両端面間の距離よりも短く設定されていることを特徴とする記載の接続装置。
  2. 前記第1筒体が入力軸及び出力軸の両端面間から抜き取り自在となるように、当該第1筒体の軸方向長さが、両端面間の距離よりも短く設定されていることを特徴とする請求項1に記載の接続装置。
  3. 前記第2ギアの硬度が前記第1ギアの硬度よりも低く設定されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の接続装置。
  4. 前記ギアカップリング部は、第1ギア及びこれと噛合する第2ギアが回転に伴って歯幅方向に相対的に摺動自在とすべく、前記第1ギアの頂部が歯幅方向に曲線的に形成されていることを特徴とする請求項3に記載の接続装置。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の接続装置を介して、入力軸を有し且つ被駆動装置の1つである混練装置と前記入力軸に対応する出力軸を有する前記駆動装置とが接続され、当該対応する入力軸及び出力軸に前記ギアカップリング部が設けられていることを特徴とする混練設備。
  6. 前記混練装置が2本の入力軸を有し、前記駆動装置が前記2本の入力軸のそれぞれに対応する2本の出力軸を有しており、当該対応する入力軸及び出力軸毎に前記ギアカップリング部が設けられていることを特徴とする請求項5に記載の混練設備。
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JP5001446B1 (ja) * 2011-04-28 2012-08-15 株式会社 手塚製作所 2軸押出機用駆動伝達装置

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