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JP2008075457A - 圧縮着火式内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents

圧縮着火式内燃機関の排気浄化装置 Download PDF

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JP2008075457A
JP2008075457A JP2006252419A JP2006252419A JP2008075457A JP 2008075457 A JP2008075457 A JP 2008075457A JP 2006252419 A JP2006252419 A JP 2006252419A JP 2006252419 A JP2006252419 A JP 2006252419A JP 2008075457 A JP2008075457 A JP 2008075457A
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catalyst
exhaust
trap
trap catalyst
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JP2006252419A
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Yasuaki Nakano
泰彰 仲野
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Toyota Motor Corp
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Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

【課題】SOxトラップ触媒の昇温制御時にSOxトラップ触媒からのSOxの放出を抑制する。
【解決手段】NOx吸蔵触媒14上流の機関排気通路内に排気ガス中に含まれるSOxを捕獲しうるSOxトラップ触媒12を配置し、これらSOxトラップ触媒12とNOx吸蔵触媒14間に排気制御弁16を配置する。SOxトラップ触媒12によるSOxトラップ率が低下してきたときはSOxトラップ触媒12に流入する排気ガスの空燃比をリーンに維持しつつ排気制御弁16を閉弁してSOxトラップ触媒12を昇温させる。このとき捕獲されているSOxはSOxトラップ触媒12の内部に拡散し、それによってSOxトラップ率が回復する。
【選択図】図1

Description

本発明は圧縮着火式内燃機関の排気浄化装置に関する。
流入する排気ガスの空燃比がリーンのときには排気ガス中に含まれるNOxを吸蔵し流入する排気ガスの空燃比が理論空燃比又はリッチになると吸蔵したNOxを放出するNOx吸蔵触媒を機関排気通路内に配置した内燃機関が公知である。この内燃機関ではリーン空燃比のもとで燃焼が行われているときに発生するNOxがNOx吸蔵触媒に吸蔵される。一方、NOx吸蔵触媒のNOx吸蔵能力が飽和に近づくと排気ガスの空燃比が一時的にリッチにされ、それによってNOx吸蔵触媒からNOxが放出され還元される。
ところで燃料および潤滑油内にはイオウが含まれており、従って排気ガス中にはSOxが含まれている。このSOxはNOxと共にNOx吸蔵触媒に吸蔵される。ところがこのSOxは排気ガスの空燃比を単にリッチにしただけではNOx吸蔵触媒から放出されず、従ってNOx吸蔵触媒に吸蔵されているSOxの量が次第に増大していく。その結果吸蔵しうるNOx量が次第に減少してしまう。
そこでNOx吸蔵触媒にSOxが送り込まれるのを阻止するためにNOx吸蔵触媒上流の機関排気通路内に排気ガス中に含まれるSOxを捕獲しうるSOxトラップ触媒を配置した内燃機関が公知である(特許文献1参照)。この内燃機関では排気ガス中に含まれるSOxがSOxトラップ触媒に捕獲され、斯くしてNOx吸蔵触媒にSOxが流入するのが阻止される。その結果、SOxの吸蔵によりNOxの吸蔵能力が低下するのを阻止することができる。
ところでこのSOxトラップ触媒は長期間に亘って使用するとSOxトラップ触媒の排気ガス流通表面付近における吸蔵NOx濃度が高くなり、その結果SOxトラップ能力が次第に低下してくる。ところがこのSOxトラップ触媒は、SOxトラップ触媒に流入する排気ガスの空燃比をリーンに維持した状態でSOxトラップ触媒の温度を上昇させると捕獲したSOxが次第にNOxトラップ触媒の内部に拡散し、それによってSOxトラップ能力が回復するという性質を有する。そこで上述の内燃機関では、SOxトラップ触媒のSOxトラップ能力が低下したときには排気ガスの空燃比がリーンのもとでSOxトラップ触媒の温度を上昇させ、それによってSOxトラップ能力を回復させるようにしている。
特開2005−133610号公報
しかしながらSOxトラップ触媒の排気ガス流通表面付近における吸蔵SOx濃度が高くなっているときにSOxトラップ触媒の温度を上昇させると大部分の吸蔵SOxはSOxトラップ触媒の内部に拡散しはじめるが一部の吸蔵SOxがSOxトラップ触媒から放出され、この放出されるSOx量はSOxトラップ触媒を流通する排気ガスの流速が増大するほど多くなる。即ち、SOxトラップ触媒を流通する排気ガスの流速が増大するほどNOx吸蔵触媒に流入して吸蔵されるSOxの量が増大するという問題がある。
上記問題を解決するために本発明によれば、機関排気通路内に排気ガス中に含まれるSOxを捕獲しうるSOxトラップ触媒を配置し、SOxトラップ触媒下流の排気通路内に、流入する排気ガスの空燃比がリーンのときには排気ガス中に含まれるNOxを吸蔵し流入する排気ガスの空燃比が理論空燃比又はリッチになると吸蔵したNOxを放出するNOx吸蔵触媒を配置し、SOxトラップ触媒は、SOxトラップ触媒に流入する排気ガスの空燃比がリーンのときには排気ガス中に含まれるSOxを捕獲し、排気ガスの空燃比がリーンのもとでSOxトラップ触媒の温度が上昇すると捕獲したSOxが次第にNOxトラップ触媒の内部に拡散していく性質を有し、SOxトラップ触媒のSOxトラップ能力が低下したときには排気ガスの空燃比がリーンのもとでSOxトラップ触媒の温度を上昇させ、それによってSOxトラップ能力を回復させるようにした圧縮着火式内燃機関において、SOxトラップ触媒下流の機関排気通路内に排気制御弁を配置し、SOxトラップ能力を回復するためのSOxトラップ触媒の昇温制御時においてSOxトラップ触媒を流通する排気ガスの流速を抑制すべきときには排気制御弁を閉弁するようにしている。
SOxがNOx吸蔵触媒に流入して吸蔵されるのを抑制することができる。
図1に圧縮着火式内燃機関の全体図を示す。
図1を参照すると、1は機関本体、2は各気筒の燃焼室、3は各燃焼室2内に夫々燃料を噴射するための電子制御式燃料噴射弁、4は吸気マニホルド、5は排気マニホルドを夫々示す。吸気マニホルド4は吸気ダクト6を介して排気ターボチャージャ7のコンプレッサ7aの出口に連結され、コンプレッサ7aの入口はエアクリーナ8に連結される。吸気ダクト6内にはステップモータにより駆動されるスロットル弁9が配置され、更に吸気ダクト6周りには吸気ダクト6内を流れる吸入空気を冷却するための冷却装置10が配置される。図1に示される実施例では機関冷却水が冷却装置10内に導かれ、機関冷却水によって吸入空気が冷却される。
一方、排気マニホルド5は排気ターボチャージャ7の排気タービン7bの入口に連結され、排気タービン7bの出口は酸化触媒11の入口に連結される。酸化触媒11の出口はSOxトラップ触媒12の入口に連結され、SOxトラップ触媒12の出口は排気管13を介してNOx吸蔵触媒14に連結される。排気管13内にはアクチュエータ15によって開閉制御される排気制御弁16が配置される。また、排気マニホルド5内には排気ガス中に燃料を添加するための燃料添加弁17が配置されている。
排気マニホルド5と吸気マニホルド4とは排気ガス再循環(以下、EGRと称す)通路18を介して互いに連結され、EGR通路18内には電子制御式EGR制御弁19が配置される。また、EGR通路18周りにはEGR通路18内を流れるEGRガスを冷却するための冷却装置20が配置される。図1に示される実施例では機関冷却水が冷却装置20内に導かれ、機関冷却水によってEGRガスが冷却される。一方、各燃料噴射弁3は燃料供給管21を介してコモンレール22に連結される。このコモンレール22内へは電子制御式の吐出量可変な燃料ポンプ23から燃料が供給され、コモンレール22内に供給された燃料は各燃料供給管21を介して燃料噴射弁3に供給される。
電子制御ユニット30はデジタルコンピュータからなり、双方向性バス31によって互いに接続されたROM(リードオンリメモリ)32、RAM(ランダムアクセスメモリ)33、CPU(マイクロプロセッサ)34、入力ポート35および出力ポート36を具備する。図1に示されるようにNOx吸蔵触媒14にはNOx吸蔵触媒14の前後差圧を検出するための差圧センサ24が取付けられており、この差圧センサ24の出力信号は対応するAD変換器37を介して入力ポート35に入力される。また、アクセルペダル40にはアクセルペダル40の踏込み量Lに比例した出力電圧を発生する負荷センサ41が接続され、負荷センサ41の出力電圧は対応するAD変換器37を介して入力ポート35に入力される。更に入力ポート35にはクランクシャフトが例えば15°回転する毎に出力パルスを発生するクランク角センサ42が接続される。一方、出力ポート36は対応する駆動回路38を介して燃料噴射弁3、スロットル弁9駆動用ステップモータ、排気制御弁16を駆動するアクチュエータ15、燃料添加弁17、EGR制御弁19および燃料ポンプ23に接続される。
まず初めに図1に示されるNOx吸蔵触媒14について説明すると、このNOx吸蔵触媒14は三次元網目構造のモノリス担体或いはペレット状担体上に担持されているか、又はハニカム構造をなすパティキュレートフィルタ上に担持されている。このようにNOx吸蔵触媒14は種々の担体上に担持させることができるが、以下NOx吸蔵触媒14をパティキュレートフィルタ上に担持した場合について説明する。
図2(A)および(B)はNOx吸蔵触媒14を担持したパティキュレートフィルタ14aの構造を示している。なお、図2(A)はパティキュレートフィルタ14aの正面図を示しており、図2(B)はパティキュレートフィルタ14aの側面断面図を示している。図2(A)および(B)に示されるようにパティキュレートフィルタ14aはハニカム構造をなしており、互いに平行をなして延びる複数個の排気流通路60,61を具備する。これら排気流通路は下流端が栓62により閉塞された排気ガス流入通路60と、上流端が栓63により閉塞された排気ガス流出通路61とにより構成される。なお、図2(A)においてハッチングを付した部分は栓63を示している。従って排気ガス流入通路60および排気ガス流出通路61は薄肉の隔壁64を介して交互に配置される。云い換えると排気ガス流入通路60および排気ガス流出通路61は各排気ガス流入通路60が4つの排気ガス流出通路61によって包囲され、各排気ガス流出通路61が4つの排気ガス流入通路60によって包囲されるように配置される。
パティキュレートフィルタ14aは例えばコージライトのような多孔質材料から形成されており、従って排気ガス流入通路60内に流入した排気ガスは図2(B)において矢印で示されるように周囲の隔壁64内を通って隣接する排気ガス流出通路61内に流出する。
このようにNOx吸蔵触媒14をパティキュレートフィルタ14a上に担持させた場合には、各排気ガス流入通路60および各排気ガス流出通路61の周壁面、即ち各隔壁64の両側表面上および隔壁64内の細孔内壁面上には例えばアルミナからなる触媒担体が担持されており、図3はこの触媒担体45の表面部分の断面を図解的に示している。図3に示されるように触媒担体45の表面上には貴金属触媒46が分散して担持されており、更に触媒担体45の表面上にはNOx吸収剤47の層が形成されている。
本発明による実施例では貴金属触媒46として白金Ptが用いられており、NOx吸収剤47を構成する成分としては例えばカリウムK、ナトリウムNa、セシウムCsのようなアルカリ金属、バリウムBa、カルシウムCaのようなアルカリ土類、ランタンLa、イットリウムYのような希土類から選ばれた少なくとも一つが用いられている。
機関吸気通路、燃焼室2およびNOx吸蔵触媒14上流の排気通路内に供給された空気および燃料(炭化水素)の比を排気ガスの空燃比と称すると、NOx吸収剤47は排気ガスの空燃比がリーンのときにはNOxを吸収し、排気ガス中の酸素濃度が低下すると吸収したNOxを放出するNOxの吸放出作用を行う。
即ち、NOx吸収剤47を構成する成分としてバリウムBaを用いた場合を例にとって説明すると、排気ガスの空燃比がリーンのとき、即ち排気ガス中の酸素濃度が高いときには排気ガス中に含まれるNOは図3に示されるように白金Pt46上において酸化されてNO2となり、次いでNOx吸収剤47内に吸収されて酸化バリウムBaOと結合しながら硝酸イオンNO3 -の形でNOx吸収剤47内に拡散する。このようにしてNOxがNOx吸収剤47内に吸収される。排気ガス中の酸素濃度が高い限り白金Pt46の表面でNO2が生成され、NOx吸収剤47のNOx吸収能力が飽和しない限りNO2がNOx吸収剤47内に吸収されて硝酸イオンNO3 -が生成される。
これに対し、燃料添加弁17から燃料を供給することによって排気ガスの空燃比をリッチ或いは理論空燃比にすると排気ガス中の酸素濃度が低下するために反応が逆方向(NO3 -→NO2)に進み、斯くしてNOx吸収剤47内の硝酸イオンNO3 -がNO2の形でNOx吸収剤47から放出される。次いで放出されたNOxは排気ガス中に含まれる未燃HC,COによって還元される。
このように排気ガスの空燃比がリーンであるとき、即ちリーン空燃比のもとで燃焼が行われているときには排気ガス中のNOxがNOx吸収剤47内に吸収される。しかしながらリーン空燃比のもとでの燃焼が継続して行われるとその間にNOx吸収剤47のNOx吸収能力が飽和してしまい、斯くしてNOx吸収剤47によりNOxを吸収できなくなってしまう。そこで本発明による実施例ではNOx吸収剤47の吸収能力が飽和する前に燃料添加弁17から燃料を添加することによって排気ガスの空燃比を一時的にリッチにし、それによってNOx吸収剤47からNOxを放出させるようにしている。
ところで排気ガス中にはSOx、即ちSO2が含まれており、このSO2がNOx吸蔵触媒14に流入するとこのSO2は白金Pt46において酸化されてSO3となる。次いでこのSO3はNOx吸収剤47内に吸収されて酸化バリウムBaOと結合しながら、硫酸イオンSO4 2-の形でNOx吸収剤47内に拡散し、安定した硫酸塩BaSO4を生成する。しかしながらNOx吸収剤47が強い塩基性を有するためにこの硫酸塩BaSO4は安定していて分解しづらく、排気ガスの空燃比を単にリッチにしただけでは硫酸塩BaSO4は分解されずにそのまま残る。従ってNOx吸収剤47内には時間が経過するにつれて硫酸塩BaSO4が増大することになり、斯くして時間が経過するにつれてNOx吸収剤47が吸収しうるNOx量が低下することになる。
ところでこの場合、NOx吸蔵触媒14の温度を600℃以上のSOx放出温度まで上昇させた状態でNOx吸蔵触媒14に流入する排気ガスの空燃比をリッチにするとNOx吸収剤47からSOxが放出される。ただし、この場合NOx吸収剤47からは少しずつしかSOxが放出されない。従ってNOx吸収剤47から全ての吸収SOxを放出させるには長時間に亘って空燃比をリッチにしなければならず、斯くして多量の燃料が必要になるという問題がある。また、NOx吸収剤47から放出されたSOxは大気中に排出されることになり、このことも好ましいことではない。
そこで本発明ではNOx吸蔵触媒14の上流にSOxトラップ触媒12を配置してこのSOxトラップ触媒12により排気ガス中に含まれるSOxを捕獲し、それによってNOx吸蔵触媒14にSOxが流入しないようにしている。次にこのSOxトラップ触媒12について説明する。
このSOxトラップ触媒12は例えばハニカム構造のモノリス触媒からなり、SOxトラップ触媒12の軸線方向にまっすぐに延びる多数の排気ガス流通孔を有する。図4はこのようにSOxトラップ触媒12をハニカム構造のモノリス触媒から形成した場合の各排気ガス流通孔の内周壁面、即ち基体50の表面部分の断面を図解的に示している。図4に示されるように基体50の表面上にはコート層51が形成されており、このコート層51の表面上には貴金属触媒52が分散して担持されている。
本発明による実施例では貴金属触媒52として白金が用いられており、コート層51を構成する成分としては例えばカリウムK、ナトリウムNa、セシウムCsのようなアルカリ金属、バリウムBa、カルシウムCaのようなアルカリ土類、ランタンLa、イットリウムYのような希土類から選ばれた少なくとも一つが用いられている。即ち、SOxトラップ触媒12のコート層51は強塩基性を呈している。
さて、排気ガス中に含まれるSOx、即ちSO2は図4に示されるように白金Pt52において酸化され、次いでコート層51内に捕獲される。即ち、SO2は硫酸イオンSO4 2-の形でコート層51内に拡散し、硫酸塩を形成する。なお、上述したようにコート層51は強塩基性を呈しており、従って図4に示されるように排気ガス中に含まれるSO2の一部は直接コート層51内に捕獲される。
図4においてコート層51内における濃淡は捕獲されたSOxの濃度を示している。図4からわかるようにコート層51内におけるSOx濃度はコート層51の表面近傍が最も高く、奥部に行くに従って次第に低くなっていく。コート層51の表面近傍におけるSOx濃度が高くなるとコート層51の表面の塩基性が弱まり、SOxの捕獲能力が弱まる。ここで排気ガス中に含まれるSOxのうちでSOxトラップ触媒12に捕獲されるSOxの割合をSOxトラップ率と称すると、コート層51の表面の塩基性が弱まればそれに伴なってSOxトラップ率が低下することになる。
図5にSOxトラップ率の時間的変化を示す。図5に示されるようにSOxトラップ率は初めは100パーセントに近いが時間が経過するとSOxトラップ率は急速に低下する。そこで本発明では図6に示されるようにSOxトラップ率が予め定められた率よりも低下したときには排気ガスの空燃比がリーンのもとでSOxトラップ触媒12の温度を上昇させる昇温制御を行い、それによってSOxトラップ率を回復させるようにしている。
即ち、排気ガスの空燃比がリーンのもとでSOxトラップ触媒12の温度を上昇させるとコート層51内の表面近傍に集中的に存在するSOxはコート層51内におけるSOx濃度が均一となるようにコート層51の奥部に向けて拡散していく。即ち、コート層51内に生成されている硝酸塩はコート層51の表面近傍に集中している不安定な状態からコート層51内の全体に亘って均一に分散した安定した状態に変化する。コート層51内の表面近傍に存在するSOxがコート層51の奥部に向けて拡散するとコート層51の表面近傍のSOx濃度が低下し、斯くしてSOxトラップ触媒12の昇温制御が完了すると図6に示されるようにSOxトラップ率が回復する。
SOxトラップ触媒12の昇温制御を行ったときにSOxトラップ触媒12の温度をほぼ450℃程度にすればコート層51の表面近傍に存在するSOxをコート層51内に拡散させることができ、SOxトラップ触媒12の温度を600℃程度まで上昇させるとコート層51内のSOx濃度をかなり均一化することができる。従ってSOxトラップ触媒12の昇温制御時には排気ガスの空燃比がリーンのもとでSOxトラップ触媒12の温度を600℃程度まで昇温させることが好ましい。
なお、このようにSOxトラップ触媒12を昇温したときに排気ガスの空燃比をリッチにするとSOxトラップ触媒12からSOxが放出されてしまう。従って本発明ではSOxトラップ触媒12の温度がSOx放出温度以上であるときにはSOxトラップ触媒12に流入する排気ガスの空燃比をリッチにしないようにしている。
SOxトラップ触媒12の温度は、例えば主燃料に加え、膨張行程中又は排気行程中に補助燃料を噴射することによって上昇させることができる。即ち、このように補助燃料を噴射すると大部分の補助燃料はSOxトラップ触媒12上において過剰酸素により酸化され、このとき発生する酸化反応熱によってSOxトラップ触媒12の温度が上昇せしめられる。また、燃料添加弁17から燃料を添加し、この添加燃料の酸化反応熱によってSOxトラップ触媒12の温度を上昇させることもできる。なお、いずれの方法により昇温する場合でもSOxトラップ触媒12に流入する排気ガスの空燃比はリッチにされることなくリーンに維持される。
次に図7から図11を参照しつつSOxトラップ触媒12におけるSOx安定化処理の一実施例について説明する。
この実施例では、SOxトラップ触媒12に捕獲されたSOx量を推定し、SOxトラップ触媒12に捕獲されたSOx量が予め定められた量を越えたときにSOxトラップ率が予め定められた率よりも低下したと判断され、このときSOxトラップ率を回復するために排気ガスの空燃比がリーンのもとでSOxトラップ触媒12の温度を上昇させる昇温制御を行うようにしている。
即ち、燃料中には或る割合でイオウが含まれており、従って排気ガス中に含まれるSOx量、即ちSOxトラップ触媒12に捕獲されるSOx量は燃料噴射量に比例する。燃料噴射量は要求トルクおよび機関回転数の関数であり、従ってSOxトラップ触媒12に捕獲されるSOx量も要求トルクおよび機関回転数の関数となる。本発明による実施例ではSOxトラップ触媒12に単位時間当り捕獲されるSOx量SOXAが要求トルクTQおよび機関回転数Nの関数として図7(A)に示されるようなマップの形で予めROM32内に記憶されている。
また、潤滑油内にも或る割合でイオウが含まれており、燃焼室2内で燃焼せしめられる潤滑油量、即ち排気ガス中に含まれていてSOxトラップ触媒12に捕獲されるSOx量も要求トルクおよび機関回転数の関数となる。本発明による実施例では潤滑油に含まれていてSOxトラップ触媒12に単位時間当り捕獲されるSOx量SOXBが要求トルクTQおよび機関回転数Nの関数として図7(B)に示されるようなマップの形で予めROM32内に記憶されており、SOx量SOXAおよびSOx量SOXBの和を積算することによってSOxトラップ触媒12に捕獲されているSOx量ΣSOXが算出される。
また、本発明による実施例では図7(C)に示されるようにSOx量ΣSOXと、SOxトラップ触媒12を昇温処理すべきときの予め定められたSOx量SO(n)との関係が予め記憶されており、SOx量ΣSOXが予め定められたSO(n)(n=1,2,3,…)を越えたときにSOxトラップ触媒12の昇温処理が行われる。なお、図7(C)においてはnは何回目の昇温処理であるかを示している。図7(C)からわかるようにSOxトラップ率を回復するための昇温処理回数nが増大するにつれて予め定められた量SO(n)が増大せしめられ、この予め定められた量SO(n)の増大割合は処理回数nが増大するほど減少する。即ち、SO(2)に対するSO(3)の増大割合はSO(1)に対するSO(2)の増大割合よりも減少する。
即ち、図8のタイムチャートに示されるようにSOxトラップ触媒12に捕獲されたSOx量ΣSOXは許容値MAXまで時間の経過と共に増大し続ける。また、図8においてSOx濃度はSOxトラップ触媒12の表面近傍におけるSOx濃度を示している。図8からわかるようにSOxトラップ触媒12の表面近傍におけるSOx濃度が許容値SOZを越えると排気ガスの空燃比A/FがリーンのもとでSOxトラップ触媒12の温度Tを上昇させる昇温制御が行われる。昇温制御が行われるとSOxトラップ触媒12の表面近傍におけるSOx濃度は減少するがこのSOx濃度の減少量は昇温制御が行われる毎に小さくなり、従って昇温制御が行われてから次に昇温制御が行われるまでの期間は昇温制御が行われる毎に短かくなる。
なお、図8に示されるように捕獲されたSOx量ΣSOXがSO(1),SO(2),…に達するということはSOxトラップ触媒12の表面近傍におけるSOx濃度が許容値SOZに達したことを意味している。
さて前述したようにSOxトラップ触媒12の昇温制御を行うとコート層51の表面近傍に存在するSOxをコート層51内に拡散させることができる。しかしながらコート層51の表面近傍のSOx濃度が高い状態のときにSOxトラップ触媒12の昇温制御を行うとコート層51の表面近傍に存在する大部分のSOxは上述した如くコート層51内に拡散するが一部のSOxはコート層51から放出してしまう。この場合、コート層51の表面上を流れる排気ガスの流速が早いほどコート層51から放出されるSOx量は増大する。
従ってコート層51から放出されるSOx量を減少させるにはコート層51の表面上を流れる排気ガスの流速、即ちSOxトラップ触媒12を流通する排気ガスの流速を抑制する必要がある。そこで本発明では、SOxトラップ率を回復するためのSOxトラップ触媒12の昇温制御時においてSOxトラップ触媒12を流通する排気ガスの流速を抑制すべきときには排気制御弁16を閉弁するようにしている。即ち、排気制御弁16を閉弁するとSOxトラップ触媒12内を流れる排気ガスの体積流量が減少し、斯くしてSOxトラップ触媒12内を流れる排気ガスの流速が低下する。その結果、コート層51からのSOxの放出作用が抑制されることになる。
図9はSOxトラップ触媒12の昇温制御時における排気制御弁16の目標開度θを示している。なお、図9において縦軸TQは機関の要求トルクを示しており、横軸Nは機関回転数を示している。図9においてθ0は全開状態を示しており、θ1からθ4に向けて目標開度は次第に小さくなっていく。一方、θ0よりも低回転、低トルク側は目標開度が全開とされている。
即ち、本発明による実施例では機関低速低負荷運転時には排気制御弁16が全開せしめられ、機関低速低負荷運転時以外では、即ち機関負荷が予め定められた負荷よりも高いとき又は機関回転数が予め定められた回転数よりも高いときには排気制御弁16が閉弁せしめられる。更に図9からわかるように本発明による実施例では機関負荷が高くなるほど排気制御弁16の開度θは小さくされ、機関回転数が高くなるほど排気制御弁16の開度θが小さくされる。即ち、機関負荷が高くなるほど排気ガス量が増大し、機関回転数が高くなるほど排気ガス量が増大するので排気ガスの流速を一定速度以下に抑制するために上述した如く、機関負荷が高くなるほど排気制御弁16の開度θは小さくされ、機関回転数が高くなるほど排気制御弁16の開度θが小さくされる。
図10はSOxトラップ触媒12の昇温制御のタイムチャートを示している。図10に示されるように昇温制御が行われる前、即ち通常運転時には排気制御弁16は全開状態に保持されている。一方、昇温制御が開始されると燃料添加弁17から連続パルス状に燃料が添加され、排気制御弁16の開度が制御される。それによってSOxトラップ触媒12の温度Tは600℃以上に保持される。この間、SOxトラップ触媒12に流入する排気ガスの空燃比(A/F)Sはリーンに保持される。
図11はSOx安定化処理を実行するためのルーチンを示している。
図11を参照するとまず初めにステップ100において図7(A),(B)から夫々単位時間当り捕獲されるSOx量SOXAおよびSOXBが読み込まれる。次いでステップ101ではこれらSOXAおよびSOXBの和がSOx量ΣSOXに加算される。次いでステップ102ではSOx量ΣSOXが図7(C)に示される予め定められた量SO(n)(n=1,2,3,…)に達したか否かが判別される。SOx量ΣSOXが予め定められた量SO(n)に達したときにはステップ103に進んで昇温制御が行われる。
即ち、まず初めにステップ103では燃料添加弁17からの燃料添加が開始される。次いでステップ104では図9に示す排気制御弁16の目標開度θが算出される。次いでステップ105では排気制御弁16の開度がこの目標開度θに制御される。次いでステップ106では安定化処理が完了したか否かが判別され、安定化処理が完了していないときにはステップ103に戻る。
次に図12から図14を参照しつつNOx吸蔵触媒14に対する処理について説明する。
本発明による実施例ではNOx吸蔵触媒14に単位時間当り吸蔵されるNOx量NOXAが要求トルクTQおよび機関回転数Nの関数として図13に示すマップの形で予めROM32内に記憶されており、このNOx量NOXAを積算することによってNOx吸蔵触媒14に吸蔵されたNOx量ΣNOXが算出される。本発明による実施例では図12に示されるようにこのNOx量ΣNOXが許容値NXに達する毎に燃料添加弁17から燃料が添加されてNOx吸蔵触媒14に流入する排気ガスの空燃比A/Fが一時的にリッチにされ、それによってNOx吸蔵触媒14からNOxが放出される。
一方、排気ガス中に含まれる粒子状物質はNOx吸蔵触媒14を担持しているパティキュレートフィルタ14a上に捕集され、順次酸化される。しかしながら捕集される粒子状物質の量が酸化される粒子状物質の量よりも多くなると粒子状物質がパティキュレートフィルタ14a上に次第に堆積し、この場合粒子状物質の堆積量が増大すると機関出力の低下を招いてしまう。従って粒子状物質の堆積量が増大したときには堆積した粒子状物質を除去しなければならない。この場合、空気過剰のもとでパティキュレートフィルタ14aの温度を600℃程度まで上昇させると堆積した粒子状物質が酸化され、除去される。
そこで本発明による実施例ではパティキュレートフィルタ14a上に堆積した粒子状物質の量が許容量を越えたときには燃料添加弁17から燃料を添加することにより排気ガスの空燃比がリーンのもとでパティキュレートフィルタ14aの温度を上昇させ、それによって堆積した粒子状物質を酸化除去するようにしている。具体的に言うと本発明による実施例では差圧センサ24により検出されたパティキュレートフィルタ14aの前後差圧ΔPが図12に示されるように許容値PXを越えたときに堆積粒子状物質の量が許容量を越えたと判断され、このときパティキュレートフィルタ14aに流入する排気ガスの空燃比をリーンに維持しつつパティキュレートフィルタ14aの温度Tを上昇させる昇温制御が行われる。なお、パティキュレートフィルタ14aの温度Tが高くなるとNOx吸蔵触媒14からNOxが放出されるために捕獲されているNOx量ΣNOXは減少する。
図14はNOx吸蔵触媒14に対する処理ルーチンを示している。
図14を参照するとまず初めにステップ200において図13に示すマップから単位時間当り吸蔵されるNOx量NOXAが算出される。次いでステップ201ではこのNOXAがNOx吸蔵触媒14に吸蔵されているNOx量ΣNOXに加算される。次いでステップ202では吸蔵NOx量ΣNOXが許容値NXを越えたか否かが判別され、ΣNOX>NXとなったときにはステップ204に進んで燃料添加弁17から添加された燃料によってNOx吸蔵触媒14に流入する排気ガスの空燃比を一時的にリーンからリッチに切換えるリッチ処理が行われ、ΣNOXがクリアされる。
次いでステップ204では差圧センサ24によりパティキュレートフィルタ14aの前後差圧ΔPが検出される。次いでステップ205では差圧ΔPが許容値PXを越えたか否かが判別され、ΔP>PXとなったときにはステップ206に進んでパティキュレートフィルタ14aの昇温制御が行われる。
図15に圧縮着火式内燃機関の別の実施例を示す。この実施例では燃料添加弁17に加えてSOxトラップ触媒12とNOx吸蔵触媒14との間の排気管13内に第2の燃料添加弁25が配置されている。
図16はSOxトラップ触媒12の昇温制御を示している。なお、図16において燃料添加Iは燃料添加弁17からの燃料添加を示しており、空燃比(A/F)SはSOxトラップ触媒12に流入する排気ガスの空燃比を示しており、燃料添加IIは第2の燃料添加弁25からの燃料添加を示しており、空燃比(A/F)NはNOx吸蔵触媒14に流入する排気ガスの空燃比を示している。この実施例でも昇温制御が開始されると燃料添加弁17から燃料が添加され、SOxトラップ触媒12に流入する排気ガスの空燃比(A/F)Sがリーンに維持された状態で排気制御弁16の開度が制御される。
一方、この実施例ではSOxトラップ触媒12の昇温作用が完了して排気制御弁16が閉弁状態から全開せしめられるときに第2の燃料添加弁25から燃料が添加され、添加された燃料によってNOx吸蔵触媒14に流入する排気ガスの空燃比(A/F)Nが一時的にリッチにされる。即ち、SOxトラップ触媒12の温度が高いときに排気制御弁16が閉弁状態から全開せしめられるとSOxトラップ触媒12から放出されるSOx量が増大せしめられる。このとき上述したようにNOx吸蔵触媒14に流入する排気ガスの空燃比(A/F)NがリッチにされるとNOx吸蔵触媒14内に流入したSOxの酸化作用が行われず、斯くしてSOxがNOx吸蔵触媒14内に吸蔵されるのを阻止することができる。
図17は図16に示される昇温制御を行うSOx安定化処理を実行するためのルーチンを示している。このルーチンのステップ100からステップ106は図11に示されるSOx安定化処理ルーチンのステップ100からステップ106と全く同一である。従ってこれらステップ100からステップ106の説明は省略し、ステップ107から説明する。
図17を参照するとステップ106において安定化処理が完了したと判別されたときにステップ107に進んで排気制御弁16が閉弁状態から全開せしめられたか否かが判別される。排気制御弁16が閉弁状態から全開せしめられていないとき、即ち排気制御弁16が全開状態に保持されていたときには処理サイクルを完了する。これに対し、排気制御弁16が閉弁状態から全開せしめられたと判別されたときにはステップ108に進んで第2の燃料添加弁25から燃料が添加され、NOx吸蔵触媒14に流入する排気ガスの空燃比(A/F)Nがリッチとされる。
なお、この実施例ではNOx吸蔵触媒14からNOxを放出すべきときにも第2の燃料添加弁25から燃料が添加され、NOx吸蔵触媒14に流入する排気ガスの空燃比がリッチとされる。
圧縮着火式内燃機関の全体図である。 パティキュレートフィルタの構造を示す図である。 NOx吸蔵触媒の触媒担体の表面部分の断面図である。 SOxトラップ触媒の基体の表面部分の断面図である。 SOxトラップ率を示す図である。 昇温制御を説明するための図である。 吸蔵SOx量ΣSOXと、昇温制御を行うべき吸蔵SOx量SO(n)との関係等を示す図である。 吸蔵SOx量ΣSOX等の変化を示すタイムチャートである。 排気制御弁の目標開度を示す図である。 SOxトラップ触媒の昇温制御を示すタイムチャートである。 SOx安定化処理を実行するためのフローチャートである。 パティキュレートフィルタの昇温制御を示すタイムチャートである。 吸蔵NOx量NOXAのマップを示す図である。 NOx吸蔵触媒に対する処理を実行するためのフローチャートである。 圧縮着火式内燃機関の別の実施例を示す全体図である。 SOxトラップ触媒の昇温制御を示すタイムチャートである。 SOx安定化処理を実行するためのフローチャートである。
符号の説明
4 吸気マニホルド
5 排気マニホルド
7 排気ターボチャージャ
12 SOxトラップ触媒
14 NOx吸蔵触媒
16 排気制御弁
17,25 燃料添加弁

Claims (6)

  1. 機関排気通路内に排気ガス中に含まれるSOxを捕獲しうるSOxトラップ触媒を配置し、SOxトラップ触媒下流の排気通路内に、流入する排気ガスの空燃比がリーンのときには排気ガス中に含まれるNOxを吸蔵し流入する排気ガスの空燃比が理論空燃比又はリッチになると吸蔵したNOxを放出するNOx吸蔵触媒を配置し、該SOxトラップ触媒は、SOxトラップ触媒に流入する排気ガスの空燃比がリーンのときには排気ガス中に含まれるSOxを捕獲し、排気ガスの空燃比がリーンのもとでSOxトラップ触媒の温度が上昇すると捕獲したSOxが次第にNOxトラップ触媒の内部に拡散していく性質を有し、SOxトラップ触媒のSOxトラップ能力が低下したときには排気ガスの空燃比がリーンのもとでSOxトラップ触媒の温度を上昇させ、それによってSOxトラップ能力を回復させるようにした圧縮着火式内燃機関において、上記SOxトラップ触媒下流の機関排気通路内に排気制御弁を配置し、SOxトラップ能力を回復するためのSOxトラップ触媒の昇温制御時においてSOxトラップ触媒を流通する排気ガスの流速を抑制すべきときには該排気制御弁を閉弁するようにした圧縮着火式内燃機関の排気浄化装置。
  2. 該排気制御弁を上記NOx吸蔵触媒の上流に配置した請求項1に記載の圧縮着火式内燃機関の排気浄化装置。
  3. SOxトラップ率を回復するためのSOxトラップ触媒の昇温制御時において機関負荷が予め定められた負荷よりも高いとき又は機関回転数が予め定められた回転数よりも高いときにSOxトラップ触媒を流通する排気ガスの流速を抑制すべきであると判断され、このとき排気制御弁が閉弁せしめられる請求項1に記載の圧縮着火式内燃機関の排気浄化装置。
  4. 機関負荷が高くなるほど排気制御弁の開度は小さくされ、機関回転数が高くなるほど排気制御弁の開度が小さくされる請求項3に記載の圧縮着火式内燃機関の排気浄化装置。
  5. SOxトラップ触媒上流の機関排気通路内に燃料添加弁が配置され、該燃料添加弁から燃料を添加することにより排気ガスの空燃比がリーンのもとでSOxトラップ触媒の温度が上昇せしめられる請求項1に記載の圧縮着火式内燃機関の排気浄化装置。
  6. SOxトラップ触媒とNOx吸蔵触媒との間に燃料添加弁が配置され、SOxトラップ触媒の昇温作用が完了して排気制御弁が閉弁状態から全開せしめられるときに該燃料添加弁から添加された燃料によってNOx吸蔵触媒に流入する排気ガスの空燃比が一時的にリッチにされる請求項1に記載の圧縮着火式内燃機関の排気浄化装置。
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