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JP2008069724A - 触媒診断装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 排気浄化触媒における劣化原因を把握することにより劣化状態の診断精度を向上させることができるようにする。
【解決手段】 内燃機関の排気通路に、排気中の有害成分を吸着又は放出する吸着材を担持してなる排気浄化触媒1の劣化状態を診断する触媒診断装置であって、排気通路に設けられ排気中の酸素濃度状態を検知するO2センサ2が介装され、排気が還元雰囲気にある時のO2センサ2の出力から排気浄化触媒1からのカリウムの飛散量を推定し、カリウムの飛散量に基づいて排気浄化触媒の劣化状態を診断する。
【選択図】図1

Description

本発明は、排気浄化触媒の劣化状態を診断する触媒診断装置に関する。
従来より、エンジンから排出される排気中の有害成分である窒素酸化物(NOX)を除去して排気を浄化するための種々の排気浄化装置が開発されている。これらの排気浄化装置における浄化方法としては、例えば、排気中へ尿素〔CO(NH22〕を添加し、発生するアンモニア(NH3)によりNOXを無害の窒素ガス(N2)に還元する方法や、プラチナ(Pt)やパラジウム(Pd)等の貴金属触媒を排気浄化触媒(NOXトラップ触媒)として用いて排気中の未燃燃料(HC)や一酸化炭素(CO)とNOXとを化学的に反応させ、還元する方法等が挙げられる。
排気浄化触媒として貴金属触媒を用いる方法の場合、触媒にカリウム(K)やバリウム(Ba)等のNOX吸着材(トラップ剤)を担持させてNOXを硝酸塩の形で触媒中に吸着し、NOXの還元効率を向上させる手法が知られている。つまり、例えばエンジンのリーン運転状態においては、NOXをトラップ剤に吸着させ、ストイキ運転状態やリッチ運転状態となったときにそのNOXを還元浄化するものである。このような手法によれば、エンジン運転状態に合わせた効率的な排気浄化を行うことができるようになる。
ところで、トラップ剤は無限にNOXを吸着できる訳ではなく、ある程度の量のNOXを吸着するとそれ以上NOXを吸着しきれない状態となる。そのため、リーン運転状態が連続するような場合には、定期的にNOXを強制放出させてN2へ還元させる、いわゆるNOXパージ制御が行われる。
このようなNOXパージ制御に関して、特許文献1には、エンジンのリーン燃焼中においてトラップ剤へのNOX吸着量を推定するとともに、排気空燃比をリーンからリッチへ反転させるのに要する時間(遅れ時間)を計測し、これらのNOX吸着量及び遅れ時間に基づいて触媒の能力低下を診断する構成が記載されている。この場合、遅れ時間はトラップ剤における実際のNOX吸着量に相関しているため、NOX吸着量が増加するに連れて排気空燃比の反転時間が長くなることになる。このような特性を利用して、トラップ剤の吸着能力を診断し、NOXパージ制御に応用している。
また、排気浄化触媒の劣化現象の一つとして硫黄被毒が知られている。この硫黄被毒とは、排気中に含まれる硫黄成分(S)がNOXと同様に吸着されNOX吸着能力を阻害する現象であり、硫黄成分がトラップ剤に蓄積されると、吸着可能なNOX量が低下してしまう。
このような課題に対して、特許文献2には、NOX吸着材に蓄積された硫黄被毒量を推定する硫黄被毒量推定手段を備えた構成が開示されている。これにより、ある程度の硫黄成分がNOX吸着材に蓄積されたと推定された場合に、昇温処理にて触媒全体を高温化し硫黄成分を放出する回復制御(いわゆるSパージ制御)を実施するようになっている。
上記のように、トラップ剤を担持する排気浄化触媒を備えた排気浄化装置においては、良好な排気浄化効率を維持するべく、吸着されたNOX量やS量を演算することでトラップ剤の劣化を診断する様々な技術が提案されている。
特許第3520730号公報 特開2005−264808号公報
一方、排気浄化装置における排気浄化触媒の劣化現象として、NOXの吸着や硫黄被毒等の化学的被毒だけでなく、排気浄化触媒からのトラップ剤自体の飛散がある。つまり、排気浄化触媒に担持されているトラップ剤が飛散して、吸着能力の最大値が低下してしまう現象である。特に、NOXのトラップ剤として用いられるアルカリ金属及びアルカリ土類金属のうち、カリウム(K),ナトリウム(Na)及びリチウム(Li)については、その化学的性質から飛散を起こしやすい。
しかし、従来の劣化診断方法では、このようなトラップ剤の飛散を検出することができない。例えば、特許文献1に記載の技術では、トラップ剤の飛散による吸着最大能力の低下がNOX吸着量の増加として誤って検出されることになり、NOXパージ制御が繰り返し実施されてしまう。また、特許文献2に記載の技術においても同様であり、硫黄被毒量の誤検出によりSパージ制御が実施されてしまい、真の劣化原因を把握することができない。
本発明はこのような課題に鑑み案出されたもので、排気浄化触媒における劣化原因を把握することにより劣化状態の診断精度を向上させることができるようにした触媒診断装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の触媒診断装置(請求項1)は、内燃機関の排気通路に設けられ、排気中の有害成分を吸着又は放出する吸着材を担持してなる排気浄化触媒の劣化状態を診断する触媒診断装置であって、該排気通路の該排気浄化触媒の下流に設けられ該排気中の酸素濃度状態を検知する酸素濃度検出手段と、該排気が還元雰囲気にある時の該酸素濃度検出手段の出力から該排気浄化触媒からの該吸着材の飛散量を推定し、該飛散量に基づいて該劣化状態を診断する診断手段とを備えたことを特徴としている。
また、該排気浄化触媒が、該吸着材と該有害成分を浄化する物質(例えば、プラチナ,ロジウム,パラジウム等の貴金属触媒)とを担持してなるものであってもよい。
なお、エンジンのリーン運転時にNOXを吸着し、エンジンのストイキ運転時又はリッチ運転時にNOXを放出する該吸着材の機能変化は、主に、排気中の酸素濃度の変動に由来する。
また、該排気浄化触媒は、アルカリ金属又はアルカリ土類金属を含んだ吸着材を有するとともに、該酸素濃度検出手段は、該排気が酸化雰囲気にあるか還元雰囲気にあるかを検出するO2センサであることが好ましい(請求項2)。
この場合、該O2センサは、該排気が還元雰囲気である場合に起電力が高くなり、該診断手段は、該O2センサから出力された該起電力の代表値が予め設定された閾値未満になったら、該吸着材の飛散量が過剰になり該排気浄化触媒が該劣化状態にあると診断することが好ましい(請求項3)。
また、該閾値は複数設定され、該診断手段は、該O2センサから出力された該起電力の代表値を該複数の閾値と比較して該排気浄化触媒の劣化の程度を診断することが好ましい(請求項4)。
また、該排気浄化触媒は、酸化雰囲気でNOXを吸着し還元雰囲気でNOXを放出するNOXトラップ触媒であって、所定の条件下(例えば、NOX吸着量が上限値に達したと推定しうる場合)で、排気を還元雰囲気とするとともに排気中に燃料を供給されてNOX放出を行なうように構成され、該診断手段は、該排気浄化触媒からの該NOX放出時に、該劣化状態を診断することが好ましい(請求項5)。
また、該排気浄化触媒は、酸化雰囲気でNOXを吸着し還元雰囲気でNOXを放出するNOXトラップ触媒であって、該NOXトラップ触媒に担持された該吸着材は、カリウムであることが好ましい(請求項6)。
本発明の触媒診断装置(請求項1)によれば、排気が還元雰囲気(リッチ状態)の時に排気浄化触媒から飛散せずに排気浄化触媒に残存している吸着材の担持量を把握することで、吸着能力の上限値(すなわち、最大トラップ能力)を診断することができる。
また、例えば浄化能力低下が吸着材の飛散に起因するのか、それとも硫黄被毒等に起因するのか、といった排気浄化触媒の劣化の原因を特定することが可能となり、劣化の原因に応じてNOXパージ制御やSパージ制御、あるいは触媒交換時期を示す報知ランプの表示といった適切な制御を実施することができ、これらの制御精度を向上させることができる。
また、本発明の触媒診断装置(請求項2)によれば、簡素な構成で排気浄化触媒の劣化状態の診断を行うことができる。また、NOXセンサを設けることなく吸着能力の劣化検知を行うことができ、コストメリットが大きい。また、O2センサでの検出値から即座に(リアルタイムに)診断が可能である。さらに、吸着能力の劣化検知と同時にO2センサの故障診断が可能である。
また、本発明の触媒診断装置(請求項3)によれば、排気が還元雰囲気(リッチ状態)の状態において、O2センサから発生する起電力に基づき、O2センサから出力された起電力の代表値を、例えば予め試験結果や実験結果に基づき設定した排気浄化触媒の劣化判定閾値と比較することにより、容易に排気浄化触媒の劣化状態を診断することができる。
また、本発明の触媒診断装置(請求項4)によれば、排気浄化触媒の劣化の程度を判断することができ、排気浄化触媒の劣化状況に応じたNOXパージ制御やSパージ制御を行うことが可能である。また、同時にO2センサの出力変化を把握できるので、O2センサの交換時期の目安としても役立てることができる。
また、本発明の触媒診断装置(請求項5)によれば、排気浄化触媒のNOXパージ制御の際の還元雰囲気を利用して、排気浄化触媒装置の劣化状態の診断を行うことができる。
また、本発明の触媒診断装置(請求項6)によれば、カリウム(K)は高温域でのNOXトラップ性能に優れるので、高温となる排気通路に設けるNOXトラップ触媒に適しているが、この反面、カリウムは高温下でNOXトラップ触媒から飛散して下流のO2センサに付着しては、O2センサの検出特性能を低下させてしまうが、O2センサの表面に付着したカリウムの付着量とカリウムの飛散量との相関関係を利用して、排気浄化触媒の劣化状態の診断を行うことができる。
以下、本発明の実施形態について説明する。図1〜図9は、本発明の実施形態としての触媒診断装置を示すものであり、図1は本装置の構成を模式的に示すブロック図、図2は本装置が診断する排気浄化触媒におけるNOXの吸着還元反応を説明する模式図であり、(a)はNOXのトラップ剤への吸着時における化学反応を示し、(b)はNOXの還元時における化学反応を示し、図3は本装置が診断する排気浄化触媒におけるNOX吸着能力とトラップ剤の飛散量との関係を示すグラフ、図4は本装置におけるO2センサの構成を示し、(a)はO2センサの断面構成図、(b)は図4(a)のA部の拡大断面図、図5はリッチ状態及びリーン状態におけるO2センサの起電力と酸素濃度の相関を示す図、図6は排気浄化触媒から飛散したカリウムがO2センサを被毒することによるO2センサのリッチ出力結果に及ぼす影響について説明する図であり、(a)は排気通路上に配置されるO2センサ及び三元触媒,NOXトラップ触媒の構成図、(b)はカリウムの被毒がない場合を想定した構成図、(c)はカリウムの被毒が小の場合を想定した構成図、(d)はカリウムの被毒が大の場合を想定した構成図、図7はO2センサで検出されるリッチ出力のピーク値の大きさの変化を示すグラフ、図8はNOXパージ制御内容を示すフローチャート、図9は本装置における排気浄化触媒の劣化診断の制御内容を示すフローチャートである。
[構成]
(1)排気浄化触媒
図1に示すように、本発明の触媒診断装置4の診断対象となる排気浄化触媒(NOXトラップ触媒)1は、車両に搭載されたエンジンEの下流側の排気通路に介装されて、エンジンEから排出される排気中の有害成分を浄化する装置である。この排気浄化触媒1は、コーディエライト,メタル等からなるハニカム状の担体を備えるとともに、その表面にアルミナと、プラチナ,ロジウム,パラジウム等の貴金属触媒(以下、単に触媒と呼ぶ)6と、吸着材としてのトラップ剤7とを担持して構成されている。なお、本実施形態では、トラップ剤7としてカリウム(K)が用いられている。
エンジンEのリーン運転時には、このトラップ剤7にNOXが硝酸塩の形で吸着され、またストイキ運転時やリッチ運転時には、トラップ剤7からNOXが放出されるようになっている。なお一般に、トラップ剤7のNOX吸着能力は、図3に示すように、担持層に担持されているトラップ剤7の担持量が多いほど(すなわち、担持層からの飛散量が少ないほど)NOX吸着能力が高く、トラップ剤7の担持量が少ないほど(すなわち、飛散量が多いほど)NOX吸着能力が低くなる。
本触媒診断装置4は、上記の排気浄化触媒1を診断するための装置であって、以下に詳述するO2センサ2,診断装置(診断手段)3及び報知ランプ5を備えて構成される。
(2)O2センサ
排気浄化触媒1よりも下流側の排気通路上には、排気中の酸素濃度を検出する酸素濃度センサの一例として、O2センサ(酸素濃度検出手段、以下単にセンサとも呼ぶ)2が備えられている。排気浄化触媒1に担持されているトラップ剤7が飛散した場合には、トラップ剤7を含んだ排気が下流側へ流れるため、トラップ剤7の一部がセンサ2の表面に付着することになる。つまり本触媒診断装置4では、センサ2の表面に付着したトラップ剤7の付着量とトラップ剤7の飛散量との相関関係を利用して、排気浄化触媒1の劣化状態を診断するようになっている。
このセンサ2は、図4(a),(b)に示すように、二つの電極2a,2bの間に固体電解質(伝導体)2cを充填された層状壁の両側面に対して排気(排気通路の内部側の空気)及び外気(排気通路の外部の空気)がそれぞれ接触するように管状に形成されるとともに、電極2a,2bを接続するように伝導体2cが配設された、公知の構造を備えている。なお、電極2a,2bには一般にプラチナ(Pt)電極が用いられ、排気側の電極2aは、電極保護層(スピネル層)2dを介してトラップ層2eにより被覆されており、排気中に含まれる被毒物(具体的にはオイル中に含まれるPやSi,Ca,Zn等の成分からなる化合物)を物理吸着させることで、排気側の電極2aを被毒物質から保護している。
具体的には、エンジンの空燃比がストイキよりもリーンであれば、排気中に酸素があり、電極2a,2bの両側面の酸素分圧の差は一定未満であり、起電力は発生しないが、空燃比がストイキよりもリッチにあって排気中に酸素が殆どない状態となることで、電極2a,2bの両側面の酸素分圧の差が一定以上になると、大気側の固体電解質2c表面で酸素分子が酸素イオンO2-となって排気側の電極2aへ移動するようになり、このような酸素イオンO2-の移動によって固体電解質2c内を電流が流れること、即ち起電力が発生することにより、空燃比がストイキよりもリッチにあることが検出される。これにより、O2センサでは、一般に図5の下図に実線で示すように、リッチ領域では一定レベル以上の起電力が発生する。そして、ここで検出されたセンサ出力は、診断装置3へ入力されるようになっている。したがって、センサ出力電圧が発生すれば(実際には、基準値以上であれば)空燃比がリッチであると判定することができ、センサ出力電圧が発生しなければ(実際には、基準値未満であれば)空燃比がリーンであると判定することができる。
(3)排気中に飛散したトラップ剤(カリウム)のO2センサへの影響
排気浄化触媒1に担持されているトラップ剤(ここでは、カリウム)7が排気浄化触媒1から飛散するとO2センサにどのように影響するか確かめたところ、リッチ時のO2センサの出力がカリウムの飛散に応じて低下することを確認した。図5は空気過剰率λに対するO2センサの起電力、及びO2センサ表面の酸素濃度を、プラチナ(Pt)電極の触媒作用あり及びなしで比較したものである。電極として触媒作用のあるプラチナ(Pt)を使用することで電極表面に接触した未燃焼ガスを完全燃焼させたり、非平衡の各種ガスは平衡状態まで反応を進行させて最後に残った酸素量を検出する機能を持っている。ここで、図5の下図に実線で示すグラフは、プラチナ電極を用いた場合でのO2センサ2の出力であり、飛散したカリウムの付着による被毒がない場合に相当する。一方、図5の下図に破線で示すグラフは、プラチナ電極を用いない場合でのO2センサ2の出力であり、飛散したカリウムの付着による被毒が進むにつれてこれと同様な出力特性が現れる。
排気浄化触媒1から飛散したカリウムによりO2センサ2表面が被毒した場合には、リーン運転域とリッチ運転域とでは、カリウムによる被毒がない場合のように明確な段差状の出力を得ることができない。これは、排ガス側のPt電極にカリウムが付着することにより、カリウムがPt電極を覆ってしまう物理的な閉塞、あるいは、カリウムの自由電子が排ガス側のPt電極まで侵入することによる電気的な閉塞により、電極上での酸素吸着、固体電解質への拡散を阻害され、固体電解質2c中の酸素イオンの移動を減少させていると推測される。O2センサ2は酸素イオンO2-の移動が減少すれば、起電力の発生も少なくなる構造となっており、カリウムの付着が多いほど、リッチ出力が小さくなると考えられる。
また、図5の上図に破線で示すプラチナ電極を用いない場合でのO2センサ2の出力と同様にエンジンの運転状態がリッチ状態であれば、本来の酸素濃度は低下した状態であるにも関わらず、飛散したカリウムが付着することにより電極の触媒作用が低下するため、電極表面に接触した未燃焼ガスを完全燃焼できず、O2センサ2表面の酸素濃度が見かけ上は本来のリッチ状態より高く判断され、リッチ出力が小さくなるとも考えられる。
(4)実験
排気浄化触媒1の下流にO2センサ2を配置した場合に、排気浄化触媒1から飛散したカリウムがO2センサ2に付着することで、O2センサ2のリッチ出力結果に及ぼす影響について実験を行った。
本来の排気浄化システムは、図6(a)に示すように排気通路上に上流側から排気浄化触媒として三元触媒9とNOXトラップ触媒(本発明にかかる排気浄化触媒)1とを順に備え、さらに、三元触媒9の上流にフロントO2センサ(F−O2センサ)10と、NOXトラップ触媒1の下流にリアO2センサ(R−O2センサ;本発明にかかるO2センサ)2とを備える構成である。本実験では、一つの排気浄化触媒ケース内に三元触媒9及び排気浄化触媒(NOXトラップ触媒)1をいずれも1つずつ、あるいは、いずれかを二つ備えることのできる構成としてモデル化し、図6(a)に示す本来の排気浄化システムを模式的に再現できる3つの構成パターンで実験を行い、O2センサ(R−O2センサ)2の出力を比較した。
図6(b)に示すように、排気浄化触媒ケースに二つの三元触媒9,9を備える構成では、NOXトラップ触媒を備えていないのでカリウムの飛散が無く。また、図6(c)に示すように、排気浄化触媒ケース内の上流側にNOXトラップ触媒1、下流側に三元触媒9を備える構成では、NOXトラップ触媒1の下流に設けられた三元触媒9にカリウムが付着するため、さらに下流となるO2センサ2まで到達するカリウムは少なくなる。また、図6(d)に示すように、排気浄化触媒ケース内の上流側に三元触媒9、下流側にNOXトラップ触媒1を備える構成では、NOXトラップ触媒1から飛散したカリウムが、そのまま低減されることなく、下流のO2センサ2に到着する。つまり、本実験の図6(b)の構成はカリウムの被毒はなく、図6(c)の構成はカリウムの被毒が小、図6(d)の構成はカリウムの被毒が大の状態をそれぞれ想定している。
以上のそれぞれの構成でエンジンの運転状態がリーン状態からリッチ状態への運転域切換え時におけるO2センサ2のリッチ出力の変化を計測した結果、図7に示すようなO2センサ(R−O2センサ)2の電圧値が計測された。図7には、空燃比A/Fに対するO2センサの電圧値として、F−O2センサ10の電圧値をR−O2センサ2の電圧値に対する参照値として示している。ここには、時刻t0にエンジンEがリーン運転からリッチ運転へ切り換えられ、その後時刻t1に再びリッチ運転からリーン運転へと切り換えられた場合における、電圧値の変動が示されている(なおt0<t1)。なお、ここでは、トラップ剤7の付着量に応じて、カリウム付着量がない場合〔図7中の太実線〕とカリウム付着量が小の場合〔図7中の太破線〕と大の場合〔図7中の細破線〕とが例示されている。
これによると、図6(b)の構成であるセンサ2の電極2aへのトラップ剤7の付着がない(カリウム被毒がない)場合には、リッチ運転時のセンサ出力値が大きく、トラップ剤7の付着量が増加するほど、リッチ運転時のセンサ出力値が減少することがわかる。カリウムによる被毒が大と想定される図6(d)の構成では、リッチ運転時のセンサ出力値が最も低かった。
(5)診断装置
診断装置3は、排気浄化触媒1の劣化状態を診断するための電子制御装置(コンピュータ)であり、内部に判定部3aを備えて構成されている。なお、診断装置3には、図示しない検出手段(任意の公知手段)を利用して把握されたエンジンEの運転状態が随時入力される。本実施形態ではこの運転状態として、NOXパージ制御条件が入力されるようになっている。
判定部3aは、センサ2から入力されたセンサ出力値の代表値に基づいて、排気浄化触媒1の劣化状態を判断する制御部である。センサ出力値の代表値としては、NOXパージ制御が開始してから一定時間後のセンサ出力値やセンサ出力の積分値(つまり、積算値)などが考えられるが、ここではセンサ出力代表値として、ある一定時間内の極大値(以下、ピーク値Vとも呼ぶ)に基づいた排気浄化触媒1の劣化状態を判定する。
判定部3aには、前述した実験などにより予め排気浄化触媒1の劣化状態を判定できる閾値として第1基準値V1,第2基準値V2が記憶されており、センサ2から検出されたセンサ出力のピーク値Vとこれらの判定基準値を比較することによって、排気浄化触媒1の劣化状態を診断するようになっている(なおV1>V2)。
まず、センサ出力のピーク値Vが第1基準値V1以上の場合には、排気浄化触媒1が劣化していないと診断する。また、センサ出力のピーク値Vが第1基準値V1よりも小さくかつ第2基準値V2以上である場合には、排気浄化触媒1の劣化の度合いが小さいと診断する。センサ出力のピーク値Vが第2基準値V2よりも小さい場合には、排気浄化触媒1の劣化の度合いが大きいと診断する。つまり、トラップ剤7の飛散が進行するほど排気中へ飛散するトラップ剤7の量が増加するため、センサ2に付着して堆積するトラップ剤7の量も増加する。このようなセンサ出力のピーク値Vとトラップ剤7の飛散現象との相関関係を利用して排気浄化触媒1の劣化診断がなされているのである。なお、ここでは、一旦センサ2に付着したトラップ剤7はセンサ2に捕捉されて、再びセンサ2の内部から飛散することがないものと見做されている。
(6)報知ランプ
また、診断装置3の判定部3aにおける診断結果を報知するための手段として報知ランプ5が備えられている。本実施形態では、上記の3種類の診断結果に対応して、3個の報知ランプ5が車両のインパネ部に取り付けられている。
[排気浄化のメカニズム]
次に、排気浄化触媒1における排気中の有害成分の浄化のしくみについて、図2(a),(b)を用いて簡単に説明する。
まず、エンジンEのリーン運転時には、排気中の酸素濃度が増大し、触媒6及びトラップ剤7の表面に酸素(O2)がO2 -又はO-の状態で付着する。このとき、図2(a)に示すように、排気中の一酸化窒素(NO)が触媒6の表面上で酸化され、二酸化窒素(NO2)が生成される。
ここで生成されたNO2や排気中に含まれていたNO2等の窒素酸化物(NOX)は、触媒6上でさらに酸化され、硝酸イオン(NO3 -)の形でトラップ剤7中に拡散しながらカリウム(K)に吸着される。このような化学反応は、排気中の酸素濃度が高い状態であれば、継続的に観察される。また、吸着されうるNO3 -の量(最大吸着量)はこれに結合しうるカリウムの量に対応し、排気浄化触媒1の最大トラップ能力はトラップ剤7の担持量に比例する。
一方、エンジンEのストイキ運転時やリッチ運転時には、排気中の酸素濃度が低下する。これにより、トラップ剤7内部に吸着されていたNO3 -がカリウムから放出され、NO3 -のうちの酸素の結合が離れて、排気中にO2とNO2とが放出される。
ここで放出されたNO2や排気中に含まれていたNO2は、触媒6の表面上において排気中の未燃燃料(HC)や一酸化炭素(CO),水素(H2)によって窒素(N2)に還元されるとともに、COやH2が酸化されて、二酸化炭素(CO2),水蒸気(H2O)として排気中に放出される。このようにして、排気中のNOXとCOとが共に浄化される。
なお、トラップ剤7自体が排気浄化触媒1から飛散すると、エンジンEのリーン運転時において、触媒6で酸化されたNO3 -と結合するカリウムの数が減少することになり、NOX吸着量が減少する。つまり、排気浄化触媒1におけるNOX吸着能力が低下してしまうのである。飛散したカリウムは、排気と共に排気浄化触媒1よりの下流側へ流出し、その一部がセンサ2に捕捉されて、付着堆積することになる。
[フローチャート]
次に、図8,図9を用いて本触媒診断装置4における劣化判定に係るフローチャートを説明する。図8に示すフローチャートは、排気浄化触媒のNOXパージ制御であり、図9に示すフローチャートは、センサ2へのカリウムの付着堆積によるリッチ運転時のセンサ出力の変化と排気浄化触媒1からのカリウムの飛散量との相関関係を利用して劣化判定を行うものである。なお、図9に示す劣化判定は、図8に示す排気浄化触媒のNOXパージ制御の際に繰り返し実行されている。
図8に示す排気浄化触媒のNOXパージ制御のフローチャートについて説明する。まず、ステップS110では、NOXパージ制御条件が成立するか否かの判断が行われる。NOXパージ制御条件が成立する場合には、続くステップS120で、A/Fリッチ化及び燃料の追加噴射処理が行われる。このステップS120の開始時にはタイマが起動する。
そして、続くステップS130において、ステップS120で行われたA/Fリッチ化及び追加噴射処理の経過時間が所定時間以上であるか否かの判断がタイマカウント値に基づいてなされ、ステップS130でA/Fリッチ化及び燃料の追加噴射処理の経過時間が所定時間以上であると判断されるまでステップS120の処理が繰り返される。そして、A/Fリッチ化及び燃料の追加噴射処理の経過時間が所定時間以上であると判断された場合に、ステップS140では、A/Fリッチ化処理が行われる。このステップS140の開始時にはタイマが起動する。
そして、続くステップS150において、ステップS140で行われたA/Fリッチ化処理の経過時間が所定時間以上であるか否かの判断がタイマカウント値に基づいてなされ、ステップS150でA/Fリッチ化処理の経過時間が所定時間以上であると判断されるまでステップS140の処理が繰り返される。そして、A/Fリッチ化処理の経過時間が所定時間以上であると判断された場合に、ステップS160では、ストイキ−F/B化処理が行われる。このステップS160の開始時にはタイマが起動する。
そして、続くステップS170において、ステップS160で行われたストイキ−F/B化処理の経過時間が所定時間以上であるか否かの判断がタイマカウント値に基づいてなされ、ステップS170でストイキ−F/B化処理の経過時間が所定値以上であると判断されるまでステップS160の処理が繰り返される。そして、ストイキ−F/B化処理の経過時間が所定値以上であると判断された場合にNOXパージ制御が終了する。
以上がNOXパージ制御の流れであるが、ステップS110でNOXパージ制御条件が成立すると、NOXパージ制御に並行して図9に示す本発明の排気浄化触媒の劣化診断がNOXパージ制御の間継続して行われる。
つまり、ステップS210では、NOXパージ制御の間は順次O2センサ2の検出値が読込まれ、NOXパージ制御が終了した後、続くステップS220では、O2センサ2の検出値の極大値(ピーク値)の判定が行われる。この判定処理は、NOXパージ制御の完了まで行われ、この間、O2センサ2の検出値が増加から減少に転じた点の出力値をピーク値候補として記憶しておき、ステップS225でNOXパージの完了が判定されたら、その時点で記憶されている複数のピーク値候補の中の最大値を、今回のNOXパージ制御におけるO2センサの検出値ピーク値とする。もちろん、ピーク値候補として一つしか記憶されていない場合は、その値を今回のNOXパージ制御におけるO2センサ2の検出値ピーク値とする。
そして、続くステップS230において、ステップS220で求められたO2センサ2のピーク値に対して予め設定された第1基準値V1以上であるか否かの判断がなされ、O2センサ2のピーク値が第1基準値V1以上である場合には、ステップS240でトラップ能力劣化なしと判断される。
また、ステップS230においてO2センサ2のピーク値が第1基準値V1よりも小さいとする場合には、ステップS250へ進み、更にO2センサ2のピーク値に対して第2基準値V2以上であるか否かの判断がされ、O2センサ2のピーク値が第2基準値V2である場合には、ステップS260でトラップ能力劣化度合い小と判断される。
また、ステップS250においてO2センサ2のピーク値が第2基準値V2よりも小さいとする場合には、ステップS270でトラップ能力の劣化度合い大と判断される。
なお、ステップS220において、NOXパージ制御の間でもO2センサ2の検出値のピーク値が明確に検出できる場合は、NOXパージ制御の終了を待たずして排気浄化触媒の劣化状態を診断してもよい。
上述した図8に示すNOXパージ制御のフローチャートにおいて、ステップS120でA/Fリッチ化及び燃料の追加噴射処理、及び、ステップS140でA/Fリッチ化が行われた後、ステップS160としてストイキ−F/B化処理が行われるのは、追加噴射処理することでNOx放出速度とNOx還元速度を同程度とし、不足する還元剤を補うことで還元されずに排出されるNOxを抑制するとともに、その後のストイキ−F/B化処理することで吸着されたNOxを吸着材から放出させる、及び放出させたNOxを還元するに用いられるCO以外の余剰なCOの排出を抑制するためである。
[効果]
以上のような制御により、本触媒診断装置4によれば、O2センサ2のセンサ出力を利用して排気浄化触媒1からのトラップ剤7の飛散量を診断することができるため、排気浄化触媒1上に飛散せずに残存しているトラップ剤7の担持量を把握することができる。これにより、排気浄化触媒1の吸着能力の上限値(すなわち、最大トラップ能力)を診断することができる。
また、排気浄化触媒1の劣化の原因のうち、少なくとも浄化能力の低下がトラップ剤1の飛散に起因するか否かを判定することができる。例えば、公知の診断方法によって排気浄化触媒1の浄化能力が低下したことが検出された状態で、本触媒診断装置4で「劣化していない」と診断された場合には、硫黄被毒かトラップ剤7へのNOX吸着量が最大吸着量に近づいているものと判断することができる。このように、排気浄化触媒1の劣化の原因を特定することができるようになり、劣化の原因に応じてNOXパージ制御やSパージ制御、あるいは触媒交換時期を示す報知ランプの表示といった適切な制御を実施することができ、これらの制御精度を向上させることができる。
また、O2センサ2のセンサ出力を利用するという簡素な構成で、排気浄化触媒1の劣化状態の診断を行うことができる。また、NOXセンサを設けることなく吸着能力の劣化検知を行うことができ、コストメリットが大きい。なお、本触媒診断装置4で「劣化の度合いが大きい」と診断された場合には、O2センサ2へのトラップ剤7の付着堆積量が増加し、排気中の酸素濃度を検出するというセンサ本来の機能が阻害されていると見做すことができるため、吸着能力の劣化検知と同時にO2センサ2の故障診断が可能だといえる。
さらに、本触媒診断装置4によれば、排気浄化触媒のNOXパージ制御の際の還元雰囲気を利用して、排気浄化触媒1の劣化診断を行うことができる。また、O2センサ2でのセンサ出力の検出時から即座に(リアルタイムに)診断が可能であり利用性に優れている。
[その他]
以上、本発明について説明したが、本発明はこのような実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
例えば、上述の各実施形態では、排気浄化触媒1の担持層に担持されているトラップ剤7としてカリウム(K)が用いられたものが例示されているが、これをその他のトラップ剤7としての機能を有する物質に置き換えてもよい。つまり、ナトリウム(Na)やリチウム(Li)等のアルカリ金属,アルカリ土類金属を適宜利用してもよく、これらを適用した構成の場合も上述の実施形態と同様の作用効果を奏するものとなる。
また、本発明では、排気浄化触媒1の劣化度合いを判断する基準値として第1,2基準値を設けているが、この基準値を更に増やしてトラップ能力劣化度合いを判断しても良いし、基準値を1つだけとしても良い。
また、本発明では、排気浄化触媒1の劣化度合いの判断には、センサ2の出力の極大値(ピーク値)を求めて、そのピーク値と第1,2基準値との比較を行っているが、NOXパージ制御が開始してから一定時間後のセンサ出力値やセンサ出力の積分値から排気浄化触媒1の劣化状態を判断しても良い。
また、本発明では、NOXパージ制御に乗じて排気浄化触媒1の劣化状態を診断しているが、NOXパージ制御時に限らず、ある一定時間毎あるいは走行距離毎に排気浄化触媒1の劣化状態を診断しても良い。
また、本発明では、O2センサを使用しているが、リニアA/Fセンサなど酸素濃度を検出できるものであればどのようなセンサでもよい。リニアA/Fセンサを使用して劣化状態を診断する場合は、センサの特性として還元雰囲気では排気ガス中の未燃ガスであるCO、HC、H2を完全燃焼させるのに必要な酸素量に比例した電流を出力としているため、O2センサと同様に還元雰囲気での電流の出力のピーク値あるいは積分値とを比較することによって劣化状態を判断することができる。
また、本発明では、エンジンについて詳細な説明がないが、マルチポート噴射,ガソリン直噴,ディーゼルにおいてリーン運転を行うエンジンであればどのようなエンジンでもよい。また、排気管に燃料を直接噴射する排気管噴射システムにも適用可である。
本発明の一実施形態としての触媒診断装置の構成を模式的に示すブロック図である。 本発明の一実施形態にかかる診断対象の排気浄化触媒におけるNOXの吸着還元反応を説明する模式図であり、(a)はNOXのトラップ剤への吸着時における化学反応を示し、(b)はNOXの還元時における化学反応を示す。 本発明の一実施形態にかかる診断対象の排気浄化触媒におけるNOX吸着能力とトラップ剤の飛散量との関係を示すグラフである。 本発明の一実施形態としての触媒診断装置におけるO2センサの構成を示し、(a)はO2センサの断面構成図、(b)は図4(a)のA部の拡大断面図である。 本発明の一実施形態にかかるO2センサの特性を説明するための図であり、実線はカリウムの被毒なし(Ptの触媒作用あり)、破線はカリウムの被毒あり(Ptの触媒作用なし)の場合である。 本発明の一実施形態としての排気浄化触媒から飛散したカリウムがO2センサを被毒することによるO2センサのリッチ出力結果に及ぼす影響について説明する図であり、(a)は排気通路上に配置されるO2センサ及び三元触媒、NOXトラップ触媒の構成図、(b)は三元触媒を二つ並べて配置した図、(c)は上流側にNOXトラップ触媒、下流側に三元触媒を配置した図、(d)は上流側に三元触媒、下流側にNOXトラップ触媒を配置した図である。 本発明の一実施形態としてのO2センサで検出されるリッチ出力の大きさの変化を示すグラフである。 本発明の一実施形態としてのNOXパージ制御内容を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態としての触媒診断装置における制御内容を示すフローチャートである。
符号の説明
1 排気浄化触媒(NOXトラップ触媒)
2 O2センサ(酸素濃度検出手段,センサ,R−O2センサ)
2a,2b 電極
2c 固体電解質
2d 電極保護層(スピネル層)
2e トラップ層
3 診断装置(診断手段)
3a 判定部
4 触媒診断装置
5 報知ランプ
6 貴金属触媒(プラチナ,触媒)
7 トラップ剤(カリウム,吸着材)
8 硝酸塩
9 三元触媒
10 O2センサ(F−O2センサ)
E エンジン

Claims (6)

  1. 内燃機関の排気通路に設けられ、排気中の有害成分を吸着又は放出する吸着材を担持してなる排気浄化触媒の劣化状態を診断する触媒診断装置であって、
    該排気通路の該排気浄化触媒の下流に設けられ該排気中の酸素濃度状態を検知する酸素濃度検出手段と、
    該排気が還元雰囲気にある時の該酸素濃度検出手段の出力から該排気浄化触媒からの該吸着材の飛散量を推定し、該飛散量に基づいて該劣化状態を診断する診断手段とを備えた
    ことを特徴とする、触媒診断装置。
  2. 該排気浄化触媒は、アルカリ金属又はアルカリ土類金属を含んだ吸着材を有するとともに、
    該酸素濃度検出手段は、該排気が酸化雰囲気にあるか還元雰囲気にあるかを検出するO2センサである
    ことを特徴とする、請求項1記載の触媒診断装置。
  3. 該O2センサは、該排気が還元雰囲気である場合に起電力が高くなり、
    該診断手段は、該O2センサから出力された該起電力の代表値が予め設定された閾値未満になったら、該吸着材の飛散量が過剰になり該排気浄化触媒が該劣化状態にあると診断する
    ことを特徴とする、請求項2記載の触媒診断装置。
  4. 該閾値は複数設定され、
    該診断手段は、該O2センサから出力された該起電力の代表値を該複数の閾値と比較して該排気浄化触媒の劣化の程度を診断する
    ことを特徴とする、請求項3記載の触媒診断装置。
  5. 該排気浄化触媒は、酸化雰囲気でNOxを吸着し還元雰囲気でNOxを放出するNOxトラップ触媒であって、所定の条件下で、排気を還元雰囲気とするとともに排気中に燃料を供給されてNOx放出を行なうように構成され、
    該診断手段は、該排気浄化触媒からの該NOx放出時に、該劣化状態を診断する
    ことを特徴とする、請求項1〜4の何れか1項に記載の触媒診断装置。
  6. 該排気浄化触媒は、酸化雰囲気でNOxを吸着し還元雰囲気でNOxを放出するNOxトラップ触媒であって、該NOxトラップ触媒に担持された該吸着材は、カリウムである
    ことを特徴とする、請求項1〜5の何れか1項に記載の触媒診断装置。
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