JP2008066786A - 画像処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】特定画像を含む原稿を処理するとき、その処理の内容に応じて処理に対する制限内容を変えることにより、利用者にとって使いやすくする。
【解決手段】画像読取部2が、原稿の画像を読み取る。特定画像判別部63が、画像読取部2から入力された画像データに特定画像が含まれているかを判別する。特定画像が含まれているとき、制御部7は、実行する処理を制限する。データ送信の場合、特定画像を含むページだけを送信しない、あるいは白紙のページとして送信する。コピーの場合、特定画像を含むページだけを印刷しない、あるいは白紙のページとして出力する。
【選択図】図1
【解決手段】画像読取部2が、原稿の画像を読み取る。特定画像判別部63が、画像読取部2から入力された画像データに特定画像が含まれているかを判別する。特定画像が含まれているとき、制御部7は、実行する処理を制限する。データ送信の場合、特定画像を含むページだけを送信しない、あるいは白紙のページとして送信する。コピーの場合、特定画像を含むページだけを印刷しない、あるいは白紙のページとして出力する。
【選択図】図1
Description
本発明は、原稿に付加された特定画像に基づいて、コピー、プリント、データ送信等の処理を制限する画像処理装置に関する。
機密書類の不正使用を防ぐために、コピー禁止等の規制情報を表す特定画像が原稿に付加される。例えば、特許文献1、2に記載された画像処理装置では、このような原稿に対して、コピー、ファクシミリ通信、データ送信等の処理を行うとき、画像読取部により、原稿の画像が読み取られる。そして、入力された画像データから特定画像が検出されると、コピーやファクシミリ送信が禁止される。
特開2006−129312号公報
特開2003−32485号公報
原稿から特定画像が検出されると、その原稿に対する処理が禁止される。利用者が、特定画像が付加された原稿を気付かずにファクシミリ通信を行った場合、この送信が停止される。利用者は、原稿を再送信して、再び停止してしまうといった問題が生じる。そのため、他の利用者が画像処理装置を使用したくても、使用することができない。
そこで、本発明は、上記に鑑み、特定画像を含む原稿を処理するとき、その処理の内容に応じて処理に対する制限内容を変えて、利用者にとって使いやすい画像処理装置の提供を目的とする。
本発明は、原稿の画像を読み取る画像読取部と、入力された画像データを処理して出力する画像処理部と、入力された画像データに特定画像が含まれるかを判別する判別部と、特定画像が含まれているとき、実行する処理に応じて画像読取部における読み取り動作を制御する制御部とを備えたものである。
特定画像は、コピー禁止等の規制情報である。判別部により、入力された画像データに特定画像が含まれていることを検出すると、制御部は、実行する処理を禁止する。しかし、処理の内容によっては、その処理を禁止するよりも処理を制限するとよい。そこで、制御部は、画像読取部を制御して、制限した処理を実行する。
具体的には、制御部は、1枚目の原稿に特定画像が含まれているとき、画像読取部による原稿の読み取りを中止する。これは、原稿が1枚のときに好適である。あるいは、複数の原稿全体が機密書類であるような場合、1ページ目の原稿に特定画像が付加される。この場合に、特定画像を検出すると、すぐに原稿の読み取りを中止して、処理を禁止することが好ましい。
制御部は、1枚目の原稿に特定画像が含まれているとき、読み取った画像データの入力を禁止し、画像読取部による原稿の搬送を続行する。この場合、原稿に対して実行する処理は禁止される。1枚目の原稿の画像は読み取られても、その画像データは削除される。画像読取部は、2枚目以降の原稿を搬送するが、画像は読み取らない。したがって、画像データは出力されない。
制御部は、複数枚の原稿の画像データを送信する処理を行う場合、特定画像が含まれているとき、画像読取部による原稿の読み取りを続行する。この場合、原稿に対して実行する処理は禁止されず、一部の処理が制限される。
例えば、制御部は、特定画像が含まれるページの画像データの送信を禁止し、特定画像を含まないページの画像データを送信する。これによって、特定画像を含む原稿の画像データは送信されない。特定画像を含まない原稿の画像データだけが送信される。したがって、機密とされた原稿の画像を見ることはできない。
制御部は、特定画像が含まれるページの画像データを白紙状態の画像データとし、この画像データおよび特定画像を含まないページの画像データを送信する。これによって、原稿と同じページ数の画像データが送信される。ただし、特定画像を含む原稿に対しては、白紙とした画像データが送信される。したがって、機密とされた原稿の画像を見ることはできない。
制御部は、複数枚の原稿の画像データを印刷する処理を行う場合、特定画像が含まれるページの画像データの印刷を禁止し、特定画像を含まないページの画像データの印刷を行う。これによって、特定画像を含む原稿の画像データは印刷されない。特定画像を含まない原稿の画像データだけが印刷される。したがって、機密とされた原稿だけがコピー禁止の制限を受ける。
制御部は、複数枚の原稿の画像データを記憶する処理を行う場合、特定画像が含まれるページの画像データの記憶を禁止し、特定画像を含まないページの画像データの記憶を行う。これによって、特定画像を含む原稿の画像データは記憶されない。特定画像を含まない原稿の画像データだけが記憶される。したがって、記憶された画像データを出力するとき、機密とされた原稿の画像データは出力されることはなく、機密とされた原稿の画像を見ることはできない。
制御部は、入力された画像データの内、特定画像が含まれるページの画像データを無効化する。画像読取部により読み取られた原稿の画像データは、一旦記憶され、その後特定画像の有無の判別が行われる。特定画像が検出されたとき、その原稿の画像データを無効化することにより、特定画像を含むページの画像データは出力できない。
本発明によると、特定画像を含む原稿を処理するとき、一律に処理を禁止するのではなく、原稿の枚数や実行する処理の種類に応じて、処理が制限される。これによって、利用者に負担をかけることなく、機密書類を保護できる必要な処理を行える。したがって、利用者にとって使いやすい画像処理装置を実現できる。
本実施形態の画像処理装置を図1に示す。本画像処理装置は、コピーモード、プリントモード、スキャナモードおよびファクシミリモードを実行する複合機であり、キャビネット1に、原稿を読み取って画像データを入力する画像読取部2と、画像データを処理して印刷する画像形成部3と、画像データを記憶する記憶部4と、外部装置と通信する通信部5と、入力操作のための操作パネル6と、画像処理部を制御して、モードに応じた画像データの処理を実行する制御部7とを備えている。なお、画像処理部は、入力された画像データを処理して出力するものであり、画像形成部3、記憶部4および通信部5とされる。
図2に示すように、画像読取部2は、キャビネット1の上方に配置され、スキャナ部10と、原稿自動搬送部11とを備えている。原稿自動搬送部11は、スキャナ部10の上方に設けられ、原稿の画像データを読み取るために原稿を自動的に搬送する。
キャビネット1の上面に、プラテンガラスからなる原稿台12が設けられ、原稿台12を覆う原稿カバー13が設けられる。原稿自動搬送部11は、原稿カバー13に一体的に搭載される。原稿カバー13は、開閉自在とされ、原稿カバー13が閉状態のとき、原稿自動搬送部11によって原稿が搬送される。原稿カバー13が開状態のとき、原稿を原稿台12に載置できる。原稿カバー13の開閉は、カバー開閉センサにより検出される。また、原稿台12に載置された原稿のサイズを検出する原稿サイズ検出センサが設けられている。
原稿が原稿自動搬送部11の原稿セットトレイ15にセットされると、原稿検出センサ16が原稿をセットされたことを検出する。そして、操作パネル6において、印刷するシートのサイズおよび変倍率等のコピー条件が入力される。その後、スタートキーの入力操作により、原稿の画像の読み取りが開始される。
原稿自動搬送部11において、ピックアップローラ17により原稿セットトレイ15上の各原稿が1枚ずつ引き出される。原稿は、捌き板18と搬送ローラ19間を通って、原稿台12に送り出される。原稿は、原稿台12上で副走査方向に搬送され、原稿排出トレイ20に排出される。原稿排出トレイ20には、原稿排出センサが設けられ、原稿排出トレイ20上の原稿の有無が検出される。
スキャナ部10は、第1読取部21および第2読取部22を備えている。原稿台12の一側に、読取領域が形成され、原稿が原稿台12を搬送されるとき、読取領域を通過する。読取領域の下方には、第1読取部21の第1走査ユニット23が位置して、原稿の表面(下側面)が読み取られる。
原稿自動搬送部11によって原稿が原稿台12に搬送されるとき、第1走査ユニット23は読取位置に移動して位置決めされ、第2走査ユニット24も所定位置に位置決めされる。第1走査ユニット23の露光ランプにより、原稿の表面が原稿台12の下方から照射される。原稿からの反射光は、第1、第2走査ユニット23、24の各反射ミラーにより結像レンズ25に導かれる。原稿の反射光は、結像レンズ25によりCCD26に集光される。原稿の表面の画像がCCD26上に結像される。これにより、搬送される原稿の表面の画像が読み取られる。
また、第2読取部22によって、原稿の裏面(上側面)が読み取られる。第2読取部22は、原稿台12の上方に配置され、原稿の裏面を照射するLED、蛍光灯等を有する露光ランプアレイ、画素毎に原稿の反射光を集光するセルフォックレンズアレイ、セルフォックレンズアレイを通じて受光した原稿からの反射光を光電変換して、アナログの画像信号を出力する密着イメージセンサ(CIS;Contact image Sensor)等を備えている。これにより、搬送される原稿の裏面の画像が読み取られる。
原稿台12に原稿を載置したとき、第1読取部21により原稿の表面の画像が読み取られる。第1、第2走査ユニット23、24は相互に所定の速度関係を維持しつつ副走査方向に移動する。第1走査ユニット23によって、原稿台12上の原稿が露光され、第1、第2走査ユニット23、24によって、原稿からの反射光が結像レンズ25に導かれる。結像レンズ25によって、原稿の画像がCCD26上に結像される。
このようにして、原稿の片面もしくは両面の画像が読み取られると、原稿の片面もしくは両面の画像データが制御部7に入力される。制御部7は、画像データ処理部を有しており、画像データ処理部により、画像データに各種の画像処理を施す。この画像データが画像形成部3に出力される。
画像形成部3は、入力された画像データに基づいて、シートにカラー画像あるいは白黒画像を印刷する。画像形成部3は、レーザスキャンユニット30、4つの画像ステーション31、中間転写ベルトユニット32、定着装置33、搬送装置34を備えている。
各画像ステーション31は、ブラック、シアン、マゼンタ、イエローの各色に応じたカラー画像をそれぞれ形成する。各画像ステーション31は、感光体ドラム35、現像装置36、帯電装置37、クリーニング装置38、除電装置(図示せず)を備えている。
感光体ドラム35は、一方向に回転駆動され、クリーニング装置38は、感光体ドラム35の表面の残留トナーをクリーニングし、除電装置は、感光体ドラム35の表面を除電する。帯電装置37は、感光体ドラム35の表面を均一に帯電する。
レーザスキャンユニット30では、画像読取部等から入力された画像データに基づいてレーザ光を変調し、このレーザ光によって感光体ドラム35の表面を主走査方向に繰り返し走査して、静電潜像を感光体ドラム35の表面に形成する。現像装置36は、トナーを感光体ドラム35の表面に供給して、静電潜像を現像し、トナー像を感光体ドラム35の表面に形成する。
中間転写ベルトユニット32は、中間転写ベルト40、中間転写ローラ41、転写ベルトクリーニング装置42、テンション機構43を備えている。中間転写ベルト41は、各感光体ドラム35の上方に配置され、駆動ローラ44および従動ローラ45に掛け巻きされて、矢印Bの方向に回転する。
中間転写ローラ41は、中間転写ベルト40を挟んで感光体ドラム35に対向して配置され、転写バイアス電圧が印加されている。トナーと逆極性の電圧が中間転写ローラ41により印加されることにより、感光体ドラム35の表面のトナー像が中間転写ベルト40に転写される。各色のトナー像が中間転写ベルト40に積層され、合成された多色のトナー像が形成される。
転写ローラ41は中間転写ベルト40に圧接されて配置され、トナーとは逆極性の電圧が印加されている。中間転写ベルト40上のトナー像は、転写ローラ46と中間転写ベルト40との間に搬送されたシートに、転写ローラ46によって転写される。転写ベルトクリーニング装置42により、中間転写ベルト40に残存しているトナーが除去される。
シートに転写されたトナー像は、定着装置33により加熱および加圧されて、シート上に定着され、画像がシートに形成される。このようにして画像が印刷されたシートは、キャビネット1の上部に設けられた排出トレイ50に排出される。
搬送装置34は、シートカセット51あるいは手差しトレイ52からシートを搬送路53に沿って搬送する。搬送路53は、中間転写ベルト40と転写ローラ46との間、定着装置33を通り、排出トレイ50に至る。
搬送装置34は、ピックアップローラ54、搬送ローラ55、レジストローラ56、排出ローラ57を備えている。シートカセット51あるいは手差しトレイ52のシートは、1枚ずつ搬送路53に送り出され、搬送路53を搬送されて、排出トレイ50に排出される。このシートの搬送中に、画像がシートに印刷される。また、両面印刷のために、スイッチバック搬送路58が設けられている。定着後のシートは、搬送ローラ55によりスイッチバック搬送路58を通り、中間転写ベルト40と転写ローラ46との間に搬送される。両面印刷されたシートは、定着装置33を通り、排出トレイ50に排出される。
操作パネル6は、スキャナ部10に設けられ、操作部60および表示部61を有する。操作部60は、各種の操作キーを備えている。表示部61は、液晶ディスプレイからなり、タッチパネルとされる。表示部61に表示される操作画面内にタッチキーが形成され、これらも操作キーとして機能する。
そして、通信部5は、通信インターフェースを備え、通信インターフェースがLAN、WANといったネットワークに接続される。ネットワークには、複数の外部装置が接続されている。外部装置としては、他の画像処理装置、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置、サーバとされる。ネットワークは、ルータから電話回線や光ファイバ等の通信回線を介してインターネットに接続される。通信部5は、外部装置とネットワークを通じて所定の通信プロトコルによって通信可能とされる。また、画像処理装置同士も通信可能とされる。なお、ネットワーク内での通信は有線でも無線でもよい。これらの画像処理装置および外部装置によって、画像処理システムが形成される。
また、通信部5は、モデム装置を備えている。モデム装置に電話回線が接続される。画像処理装置は、ファクシミリ通信を行える。なお、画像処理装置は、ネットワークを通じてインターネットファクシミリによるデータ通信も行える。
記憶部4は、ハードディスク装置からなる。記憶部4は、画像読取部2から入力された画像データあるいは通信部5から入力された画像データを記憶する。なお、入力された画像データは、一旦DRAM等の画像メモリに保存され、画像処理や暗号化処理が施された後、画像メモリから記憶部4に転送される。また、記憶部4から画像データを読み出すとき、画像データは、画像処理や復号化処理され、画像メモリに保存される。その後、画像データは、実行される処理にしたがって、印刷、データ送信、ファクシミリ通信によって外部に出力される。
記憶部4は、管理テーブル62を有し、管理テーブル62には、画像処理装置の制御情報、設定情報、利用者の認証情報といった画像処理装置を動作させるために必要な情報が記憶される。これらの情報が作成、変更されると、管理テーブル62の情報は更新される。なお、管理テーブル62は、記憶部4とは別の不揮発性メモリに設けてもよい。
制御部7は、CPU、ROM、RAMを有するマイクロコンピュータからなり、CPUは、ROMに格納されている制御プログラムをRAMに読み出して、制御プログラムを実行する。制御プログラムにしたがって、各部が動作する。画像データの入力があると、操作部60からの入力情報や外部装置から入力された画像データのヘッダ情報に含まれる処理条件に基づいて、プリントモード、コピーモード、スキャナモード、ファクシミリモードのいずれかの処理が実行される。また、制御プログラムには、ブラウザやメールソフトが含まれ、制御部7は、TCP/IPプロトコル等の通信プロトコルにより外部装置とデータ通信したり、電子メールの送受信を行う。
制御部7は、各モードによる処理を行うとき、入力された画像データを記憶部4に一時的に保存する。また、制御部7は、入力された画像データを記憶部4に保存して管理するファイリング機能を有し、画像データは再出力可能とされる。
出力された画像データは、制御部7からの指示により、記憶部4から消去される。この消去に際して、画像データにランダムなデータを上書きすることによって、画像データを復元できないように無効化する。この無効化処理、さらには暗号化処理および復号化処理を行うために、画像処理装置にセキュリティキットが搭載される。制御部7の指示によってセキュリティキットが動作することにより、画像データの不正使用を防止できる。
ここで、機密文書が不正にコピーされたり、ファクシミリ送信されるのを防ぐために、原稿に特定画像が付加される。特定画像は、例えば「コピー禁止」、「極秘」といった文字画像、所定のパターンの画像、文字とパターンを組み合わせ画像とされ、コピー禁止等の規制情報を表している。制御部7は、特定画像を合成した画像データを生成し、この画像データに基づいて印刷を行う。これによって、特定画像を含む原稿が作成される。原稿の特定画像は、人には視認し難い。しかし、画像読取部2により、特定画像を読み取ることができる。そのため、入力された画像データに特定画像が含まれるかを検出する特定画像判別部63が設けられている。
特定画像判別部63は、制御部7により動作制御され、画像読取部2から入力された画像データと特定画像に対応する画像データとをパターンマッチングすることにより、特定画像を探し出す。特定画像に対応する画像データは、予め登録され、管理テーブル62に記憶されている。制御部7は、入力された画像データに特定画像が含まれていたとき、画像の出力を禁止する。すなわち、制御部7は、コピーモードのときは、コピー禁止を指示し、ファクシミリモードやスキャナモードのときは、送信禁止を指示する。
特定画像が検出されたとき、すぐにファクシミリによる送信を停止するといったように、実行中の処理が停止すると、他の処理に弊害を及ぼすことがある。そこで、制御部7は、実行中の処理を停止する代わりに、実行する処理に応じて画像読取部2や画像処理部を制御し、実行中の処理の内容に応じてその処理に対する制限内容を変える。
ファクシミリ通信、データ送信、コピー、ファイリングといった処理において、特定画像が検出されたときの処理に対する制限を具体的に説明する。ファクシミリ通信あるいはデータ送信を行うとき、図3に示すように、利用者は、複数の原稿を原稿自動搬送部11にセットして、スキャナ部11が原稿の画像を読み取る(S1)。制御部7は、入力された画像データを記憶部4に記憶するとともに、セキュリティキットが動作状態にあるかを確認する(S2)。動作状態にあれば、特定画像判定部63は、入力された原稿の画像データ中の特定画像の有無を判別する。
読み取った原稿の画像に特定画像が含まれていないとき、あるいはセキュリティキットが動作状態にないか、セキュリティキットが搭載されていないとき、制御部7は、画像データに対する通常の画像処理を行い(S5)、記憶部4にファイルを作成して、このファイルにページ毎に画像データを記憶する(S6)。なお、ファクシミリ通信において、原稿を1枚ずつ読み取って送信する設定の場合、画像データが2値化され、ファクシミリ通信によりファクシミリ装置に送信される(S7)。
読み取った原稿の画像に特定画像が含まれているとき、制御部7は、この原稿の画像データを出力禁止とする制限処理を行う。例えば、特定画像が含まれる原稿のページを記憶する。
そして、次の原稿があるとき、画像読取部2が原稿の画像を読み取る(S1)。上記の動作が、全ての原稿を読み取るまで繰り返される。このとき、特定画像の判別と画像データの画像処理、ファイル処理とは同時に行われ、処理が滞ることはない。
全ての原稿を読み取ると、入力された画像データを送信する(S9)。この送信はファイル毎に行われ、複数のページの画像データが送信される。特定画像が含まれていたページの画像データは削除される。すなわち、受信した画像データには、特定画像が含まれていたページの画像データはない。送信に際して、図4に示すように、制御部7は、特定画像を含むページを送信しない旨のメッセージを表示部61に表示させる。
このように、複数の原稿の中に特定画像を含む原稿が検出されても、全ての原稿の読み取りは停止することなく最後まで続行される。そのため、利用者は、送信が完了したと認識し、再送信を行うことはない。また、出力が禁止された画像データは、相手装置には送信されないので、機密情報の漏洩を防止できる。
コピーあるいはファイリングを行うとき、図5に示すように、上記と同様な動作が行われる。ここでは、データ送信の代わりに、印刷あるいはファイリングが行われる。特定画像が含まれていた原稿の画像データは削除される。この場合でも、複数の原稿の中に特定画像を含む原稿が検出されても、全ての原稿の読み取りは停止することなく最後まで続行される。
したがって、この原稿に対応するページは除かれて、その他のページが印刷される。また、この原稿に対応するページの画像データが除かれ、その他のページの画像データが記憶されたファイルが記憶部に形成される。このファイルを印刷あるいはデータ送信するとき、特定画像を含む画像データは出力されることはない。
なお、特定画像を含む原稿の画像データは、記憶部4に記憶されている。そこで、制御部7は、処理を終了するときに、画像データを無効化する。特定画像を含まない原稿の画像データは、通常の消去が行われる。したがって、機密情報が漏洩することはない。
上記では、特定画像が任意のページの原稿に含まれている場合である。この原稿に対して、処理が制限される。他のページの原稿に対しては、処理が制限されない。ところで、利用者は、複数の原稿を1つの機密書類であることを意図して、1ページ目の原稿だけに特定画像を付加し、2ページ目以降の原稿には特定画像を付加しない場合がある。
このような原稿に対して、コピー、データ送信等の処理を行うとき、図6に示すように、利用者は、複数の原稿を原稿自動搬送部11にセットして、スキャナ部10が原稿の画像を読み取る(S1)。制御部7は、入力された画像データを記憶部4に記憶するとともに、セキュリティキットが動作状態にあるかを確認する(S2)。動作状態にあれば、特定画像判定部63は、入力された原稿の画像データ中の特定画像の有無を判別する。
読み取った原稿の画像に特定画像が含まれているとき、制御部7は、1ページ目の原稿であるかを確認してから、全ての原稿の画像データを出力禁止とする制限処理を行う。図7に示すように、制御部7は、原稿を送信しない旨のメッセージを表示部61に表示させる。
2ページ目以降の原稿は、まだ原稿自動搬送部11に残っているので、制御部7は、原稿を搬送するが、画像を読み取らない動作をするように画像読取部を制御する。原稿は全て搬送され、原稿排出トレイ20に排出される。利用者は、原稿を一まとめにして、取り出すことができる。
1ページ目の原稿の画像に特定画像が含まれていないときには、図3あるいは図5に示すように、残りの原稿に特定画像が含まれているかを検出して、特定画像の有無に応じた処理を行う。
また、1枚の原稿を原稿台12に載置して、スキャナ部10で読み取ることがある。この原稿に特定画像が含まれているとき、上記と同様の制限処理が行われる。特定画像が含まれていないとき、通常の処理が行われる。
ところで、1ページ目の原稿に特定画像が含まれているとき、残りの原稿に対しても出力禁止の制限をするのではなく、残りの原稿における特定画像の有無に応じて出力禁止の制限する場合がある。これに対応できるように、1ページ目の原稿に特定画像を検出したとき、制御部7は、2ページ目以降の原稿に対する処理を選択可能とする。
すなわち、制御部7は、残りの原稿を出力禁止とするのか、残りの原稿も引き続いて特定画像の有無を検出して、その有無に応じて処理の制限を行うのかを選択する選択画像を表示部61に表示させる。利用者の選択にしたがって、制御部7は、2ページ目以降の処理を制御する。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で上記実施形態に多くの修正および変更を加え得ることは勿論である。上記では、原稿に特定画像が付加されていたとき、特定画像を含むページに対する画像データを削除する制限を行っている。これに代わり、特定画像を含むページを白紙のページとして、出力する。
すなわち、制御部は、特定画像を含むページの画像データを白色の画像データに書き換える。ファクシミリ通信、データ送信の場合、このような画像データを受信すると、複数のページの中に白紙のページが含まれる。あるいは、原稿が1枚のときには、白紙のページだけとなる。コピーの場合、白紙のページが印刷される。
2 画像読取部
3 画像形成部
4 記憶部
5 通信部
6 操作パネル
7 制御部
10 スキャナ部
11 原稿自動搬送部
63 特定画像判別部
3 画像形成部
4 記憶部
5 通信部
6 操作パネル
7 制御部
10 スキャナ部
11 原稿自動搬送部
63 特定画像判別部
Claims (9)
- 原稿の画像を読み取る画像読取部と、入力された画像データを処理して出力する画像処理部と、入力された画像データに特定画像が含まれるかを判別する判別部と、特定画像が含まれているとき、実行する処理に応じて画像読取部における読み取り動作を制御する制御部とを備えたことを特徴とする画像処理装置。
- 制御部は、1枚目の原稿に特定画像が含まれているとき、画像読取部による原稿の読み取りを中止することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
- 制御部は、1枚目の原稿に特定画像が含まれているとき、読み取った画像データの入力を禁止し、画像読取部による原稿の搬送を続行することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
- 制御部は、複数枚の原稿の画像データを送信する処理を行う場合、特定画像が含まれているとき、画像読取部による原稿の読み取りを続行することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
- 制御部は、特定画像が含まれるページの画像データの送信を禁止し、特定画像を含まないページの画像データを送信することを特徴とする請求項4記載の画像処理装置。
- 制御部は、特定画像が含まれるページの画像データを白紙状態の画像データとし、この画像データおよび特定画像を含まないページの画像データを送信することを特徴とする請求項4記載の画像処理装置。
- 制御部は、複数枚の原稿の画像データを印刷する処理を行う場合、特定画像が含まれるページの画像データの印刷を禁止し、特定画像を含まないページの画像データの印刷を行うことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
- 制御部は、複数枚の原稿の画像データを記憶する処理を行う場合、特定画像が含まれるページの画像データの記憶を禁止し、特定画像を含まないページの画像データの記憶を行うことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
- 制御部は、入力された画像データの内、特定画像が含まれるページの画像データを無効化することを特徴とする請求項2〜8のいずれかに記載の画像処理装置。
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JP2017062613A (ja) * | 2015-09-24 | 2017-03-30 | シャープ株式会社 | 文書編集装置、画像読取装置、文書編集サーバ、文書編集方法、および文書編集プログラム |
-
2006
- 2006-09-04 JP JP2006239305A patent/JP2008066786A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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