JP2008066532A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】キャパシタにチャージアップダメージを与えることなく、安定なコンタクト抵抗を有する上部電極用コンタクトプラグを実現する。
【解決手段】半導体基板100上に形成された第1の層間絶縁膜105中の第1のホールの底部及び側壁部に形成された下部電極108と、下部電極108を覆う容量絶縁膜109と、容量絶縁膜109を覆う上部電極110と、第1の層間絶縁膜105中の第2のホールの底部及び側壁部に形成され、上部電極110を構成する導電膜を延設させてなる上部電極用コンタクト部112と、第1の層間絶縁膜105、上部電極110及び上部電極用コンタクト部112上に形成された第2の層間絶縁膜114と、第2の層間絶縁膜114を貫通し上部電極用コンタクト部112に到達する第1のコンタクトホール内に埋め込まれた上部電極用コンタクトプラグ120とを備え、第2のホールは第1のホールの開口径よりも大きい開口径を有している。
【選択図】図3
【解決手段】半導体基板100上に形成された第1の層間絶縁膜105中の第1のホールの底部及び側壁部に形成された下部電極108と、下部電極108を覆う容量絶縁膜109と、容量絶縁膜109を覆う上部電極110と、第1の層間絶縁膜105中の第2のホールの底部及び側壁部に形成され、上部電極110を構成する導電膜を延設させてなる上部電極用コンタクト部112と、第1の層間絶縁膜105、上部電極110及び上部電極用コンタクト部112上に形成された第2の層間絶縁膜114と、第2の層間絶縁膜114を貫通し上部電極用コンタクト部112に到達する第1のコンタクトホール内に埋め込まれた上部電極用コンタクトプラグ120とを備え、第2のホールは第1のホールの開口径よりも大きい開口径を有している。
【選択図】図3
Description
本発明は半導体装置及びその製造方法に関し、特に、キャパシタを有する半導体装置及びその製造方法に関するものである。
近年では、半導体集積回路装置の高集積化、高機能化及び高速化に伴って、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等のチップ中のキャパシタ占有面積の縮小化が要求されている。一方、メモリー部の安定動作のためには、一定以上の容量値を確保したキャパシタを実現することが必要である。そこで、例えばシリンダ型又はコンケーブ型等の構造を有するキャパシタに代表されるように、キャパシタ構造を立体化してキャパシタ電極面積を拡大化することにより、キャパシタ占有面積を縮小化しながら十分な容量値を確保したキャパシタを実現している。
しかしながら、半導体集積回路装置の縮小化が進行すると、上部電極の形成工程後にセルアレイ領域と周辺回路領域との間に生じた段差により、後工程の金属配線の形成工程において、加工不良を招くという問題がある。
そこで、セルアレイ領域と周辺回路領域との間に生じる段差を小さくするために、上部電極を薄膜化することが提案されている。以下に、第1の従来例に係る半導体装置について、図9を参照しながら説明する。図9は、第1の従来例に係る半導体装置の構造について示す断面図である。
第1の従来例に係る半導体装置は、主要な構成要素として、図9に示すように、半導体基板500,第1の層間絶縁膜501,エッチングストッパー膜504,第2の層間絶縁膜505,第3の層間絶縁膜513,下部電極用コンタクトプラグ502,周辺回路用コンタクトプラグ503,キャパシタ形成用ホール内に下部電極508,容量絶縁膜509及び上部電極510が順次積層されてなる立体型キャパシタ511,容量絶縁膜延設部509a及び上部電極延設部510aが順次積層されてなる上部電極用コンタクト部512,上部電極用コンタクトホール内に導電膜が埋め込まれてなる上部電極用コンタクトプラグ517,並びに周辺回路用コンタクトホール内に導電膜が埋め込まれてなる周辺回路用コンタクトプラグ516を備えている。
ここで、第1の従来例に係る半導体装置では、セルアレイ領域(すなわち、立体型キャパシタ511形成領域及び上部電極用コンタクト部512形成領域を含む領域)と周辺回路領域(すなわち、周辺回路用コンタクトプラグ503,516形成領域を含む領域)との間に生じる段差Dを小さくすることを目的に、上部電極510を薄膜化する。そのため、上部電極用コンタクトホールの形成工程の際に、上部電極用コンタクトホールが、第3の層間絶縁膜513を貫通し上部電極延設部510aに到達するだけでなく、さらには、上部電極延設部510a及び容量絶縁膜延設部509aを貫通し第2の層間絶縁膜505内に到達するため、図9に示すように、上部電極用コンタクトプラグ517に貫通部517aが形成されるので、コンタクト抵抗が不安定になるという問題が発生する。
そこで、上部電極用コンタクトホールの貫通を防止することにより、安定なコンタクト抵抗を得るために、上部電極用コンタクト部構造を、キャパシタ構造と同様に立体化することが提案されている。以下に、立体型上部電極用コンタクト部を備えた半導体装置の製造方法について、図10(a) 〜(d) 及び図11(a) 〜(c) を参照しながら説明する(例えば特許文献1参照)。図10(a) 〜(d) 及び図11(a) 〜(c) は、第2の従来例に係る半導体装置の製造方法について示す要部工程断面図である。
まず、図10(a) に示すように、シリコンからなる半導体基板600上に、第1の層間絶縁膜601を形成した後、リソグラフィ及びドライエッチングにより、第1の層間絶縁膜601に、第1の層間絶縁膜601を貫通し半導体基板600を露出する下部電極用コンタクトホール,及び周辺回路用コンタクトホールの各々を形成する。その後、下部電極用コンタクトホール,及び周辺回路用コンタクトホールの各内部に、例えばタングステン膜、チタン膜又は窒化チタン膜等を埋め込むことにより、下部電極用コンタクトプラグ602及び周辺回路用コンタクトプラグ603の各々を形成する。続いて、第1の層間絶縁膜601及びコンタクトプラグ602,603上に、エッチングストッパー膜604及び第2の層間絶縁膜605を順次形成する。
次に、図10(b) に示すように、エッチングストッパー膜604及び第2の層間絶縁膜605に、第2の層間絶縁膜605及びエッチングストッパー膜604を貫通し下部電極用コンタクトプラグ602を露出するキャパシタ形成用ホール606を形成すると共に、エッチングストッパー膜604及び第2の層間絶縁膜605に、第2の層間絶縁膜605及びエッチングストッパー膜604を貫通し第1の層間絶縁膜601を露出するコンタクト部形成用ホール607を形成する。
次に、図10(c) に示すように、ホール606,607の底部及び側壁部、並びに第2の層間絶縁膜605の上面に、例えば窒化チタン膜等からなる下部電極形成膜を形成する。続いて、CMP処理又は全面エッチバック処理を行うことにより、下部電極形成膜における所望の部分を選択的に除去する。これにより、キャパシタ形成用ホール606の底部及び側壁部に下部電極608を形成すると共に、コンタクト部形成用ホール607の底部及び側壁部に下部電極延設部608aを形成する。
次に、図10(d) に示すように、第2の層間絶縁膜605上に、ホール606,607内を覆うように、容量絶縁膜形成膜及び例えば窒化チタン膜等からなる上部電極形成膜を順次形成する。続いて、リソグラフィ及びドライエッチングにより、上部電極形成膜及び容量絶縁膜形成膜における周辺回路領域の第2の層間絶縁膜605上に存在する部分を順次除去する。このようにして、キャパシタ形成用ホール606内に、下部電極608、容量絶縁膜609及び上部電極610が順次積層されてなる立体型キャパシタ611を構成すると共に、コンタクト部形成用ホール607内に、下部電極延設部608a、容量絶縁膜延設部609a及び上部電極延設部610aが順次積層されてなる立体型上部電極用コンタクト部612を構成する。このとき、セルアレイ領域(すなわち、立体型キャパシタ611形成領域及び立体型上部電極用コンタクト部612形成領域を含む領域)と周辺回路領域との間に段差Dが生じる。
次に、図11(a) に示すように、第2の層間絶縁膜605、立体型キャパシタ611、及び立体型上部電極用コンタクト部612上に、第3の層間絶縁膜613を形成する。続いて、CMP処理により、第3の層間絶縁膜613の平坦化処理を行う。これにより、セルアレイ領域と周辺回路領域との間の段差を解消する。
次に、図11(b) に示すように、リソグラフィ及びドライエッチングにより、エッチングストッパー膜604,第2の層間絶縁膜605及び第3の層間絶縁膜613に、第3の層間絶縁膜613、第2の層間絶縁膜605及びエッチングストッパー膜604を貫通し周辺回路用コンタクトプラグ603を露出する周辺回路用コンタクトホール614を形成すると共に、第3の層間絶縁膜613に、第3の層間絶縁膜613を貫通し立体型上部電極用コンタクト部612の内部に到達する上部電極用コンタクトホール615を形成する。
次に、図11(c) に示すように、周辺回路用コンタクトホール614及び上部電極用コンタクトホール615の各内部に、例えばタングステン膜、チタン膜又は窒化チタン膜等を埋め込むことにより、周辺回路用コンタクトプラグ616及び上部電極用コンタクトプラグ617の各々を形成する。
以上のようにして、第2の従来例に係る半導体装置を製造することができる。
第2の従来例によると、立体型上部電極用コンタクト部612は、コンタクト部形成用ホール607内に、下部電極延設部608a、容量絶縁膜延設部609a及び上部電極延設部610aが順次埋め込まれた構成を有する。そのため、図11(b) に示すように、上部電極用コンタクトホール615の形成工程の際に、上部電極用コンタクトホール615が、上部電極延設部610a,容量絶縁膜延設部609a及び下部電極延設部608aを貫通し第2の層間絶縁膜605内に到達することはないので、上部電極用コンタクトホール615の貫通を防止することができる。このため、図11(c) に示すように、安定なコンタクト抵抗を有する上部電極用コンタクトプラグ617を得ることができる。このように、第2の従来例では、上部電極用コンタクト部612を立体化することにより、上部電極用コンタクトホール615の貫通を防止することができる。
特開2002−26144号公報
しかしながら、第2の従来例に係る半導体装置では、以下に示す問題がある。
第2の従来例に係る半導体装置の製造方法では、周辺回路用コンタクトホール614の形成工程と上部電極用コンタクトホール615の形成工程とを同一の工程で行う。ここで、上部電極用コンタクトホール615は、第3の層間絶縁膜613を貫通し上部電極用コンタクト部612内に到達するコンタクトホールであるのに対し、周辺回路用コンタクトホール614は、第3の層間絶縁膜613,第2の層間絶縁膜605及びエッチングストッパー膜604を貫通し周辺回路用コンタクトプラグ603に到達するコンタクトホールである。そのため、上部電極用コンタクトホール615の形成後に上部電極用コンタクトホール615内に露出する上部電極延設部610a(上部電極用コンタクト部612)は、周辺回路用コンタクトホール614が形成されるまでの間、プラズマ及びエッチングガスに曝露される。この過剰な曝露により、立体型キャパシタ611がチャージアップダメージを受けて、容量絶縁膜609の耐圧が劣化するという問題がある。
特に、キャパシタ占有面積の縮小化がさらに進行すると、一定以上の容量値を確保したキャパシタの実現を目的に、キャパシタ電極面積を拡大化する必要がある。しかしながら、キャパシタ電極面積の拡大化を目的に、第2の層間絶縁膜605の膜厚を厚くして下部電極608の高さを高くすると、第3の層間絶縁膜613,厚膜化された第2の層間絶縁膜605及びエッチングストッパー膜604を貫通し周辺回路用コンタクトプラグ603に到達する周辺回路用コンタクトホール614を形成しなければならず、上部電極用コンタクトホール615内に露出する上部電極延設部610aは、プラズマ及びエッチングガスにより一層過剰に曝露されて、立体型キャパシタ611がチャージアップダメージをより一層受ける。
また特に、キャパシタ占有面積の縮小化がさらに進行すると、一定以上の容量値を確保したキャパシタの実現を目的に、容量絶縁膜として例えばTaOx ,HfOx ,又はZrOx 等の高誘電体膜を採用する必要がある。しかしながら、容量絶縁膜として高誘電体膜を用いた場合、高誘電体膜は例えばSiO2 又はSiN等の従来の容量絶縁膜と比べて耐圧が低いため、キャパシタが受けるチャージアップダメージを極力抑制する必要がある。
前記に鑑み、本発明は、キャパシタにチャージアップダメージを与えることなく、安定なコンタクト抵抗を有する上部電極用コンタクトプラグを備える半導体装置及びその製造方法を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するため、本発明に係る半導体装置は、半導体基板上に形成され、第1のホール及び第2のホールを有する第1の層間絶縁膜と、第1のホールの底部及び側壁部に形成された導電膜からなる下部電極と、下部電極を覆う容量絶縁膜と、容量絶縁膜を覆う導電膜からなる上部電極と、第2のホールの底部及び側壁部に形成され、上部電極を構成する導電膜を延設させてなる上部電極用コンタクト部と、第1の層間絶縁膜、上部電極、及び上部電極用コンタクト部上に形成された第2の層間絶縁膜と、第2の層間絶縁膜を貫通し上部電極用コンタクト部に到達する第1のコンタクトホール内に埋め込まれた導電膜からなる上部電極用コンタクトプラグとを備え、第2のホールは、第1のホールの開口径よりも大きい開口径を有しており、上部電極と上部電極用コンタクトプラグとは電気的に接続していることを特徴とする。
本発明に係る半導体装置によると、第1のホールの開口径よりも大きい開口径を有する第2のホールの底部及び側壁部には、上部電極を構成する導電膜が延設されるように、U字状の上部電極用コンタクト部(すなわち、所望の開口径の空孔形成用開口部を有するコンタクト部)が形成されている。これにより、上部電極用コンタクトプラグは、U字状の上部電極用コンタクト部(言い換えれば、空孔形成用開口部内に露出する上部電極用コンタクト部)と接触するため、安定したコンタクト抵抗を得ることができる。
加えて、本発明に係る半導体装置によると、第1のコンタクトホールの形成工程の際に、キャパシタがドライエッチングによるチャージアップダメージを受けることはないので、容量絶縁膜の耐圧が劣化することを抑制することができる。
本発明に係る半導体装置において、第1の層間絶縁膜及び第2の層間絶縁膜を貫通する第2のコンタクトホール内に埋め込まれた導電膜からなるコンタクトプラグをさらに備えていることが好ましい。
このようにすると、第2のコンタクトホールの形成工程の際に、キャパシタがチャージアップダメージを受けることはないため、容量絶縁膜の耐圧が劣化することを抑制することができる。
本発明に係る半導体装置において、上部電極を構成する導電膜における第2の層間絶縁膜との接触面と、該導電膜における上部電極用コンタクトプラグとの接触面との間に生じる段差が5nm以下であることが好ましい。
このように、本発明に係る半導体装置では、第1のコンタクトホールの形成工程の際に、ドライエッチングではなくウェットエッチングが採用されているため、上部電極用コンタクト部を構成する導電膜(言い換えれば、上部電極を構成する導電膜)がエッチングされて除去されることはない。
そのため、上部電極を構成する導電膜における第2の層間絶縁膜との接触面(言い換えれば、該導電膜の表面における第1のコンタクトホールの形成工程の際に露出しない部分)と、該導電膜における上部電極用コンタクトプラグとの接触面(言い換えれば、該導電膜の表面における第1のコンタクトホールの形成工程の際に露出する部分)との間に生じる段差は5nm以下である。
本発明に係る半導体装置において、上部電極用コンタクトプラグにおける第2の層間絶縁膜中に存在する部分の形状は、その下端から上端に向かって、内径が小さくなった後に内径が大きくなる形状を有していることが好ましい。
また、本発明に係る半導体装置において、上部電極用コンタクトプラグにおける第2の層間絶縁膜中に存在する部分の形状は、その下端から上端に向かって、内径が大きくなる形状を有していることが好ましい。
前記の目的を達成するため、本発明に係る半導体装置の製造方法は、半導体基板上に第1の層間絶縁膜を形成する工程(a)と、第1の層間絶縁膜に第1のホールを形成すると共に、第1の層間絶縁膜に第1のホールの開口径よりも大きい開口径を有する第2のホールを形成する工程(b)と、第1のホールの底部及び側壁部に、下部電極を形成する工程(c)と、下部電極を覆うように容量絶縁膜を形成する工程(d)と、容量絶縁膜を覆うように上部電極を形成すると共に、第2のホールの底部及び側壁部に、空孔形成用開口部を有するように、上部電極を構成する導電膜が連続してなる上部電極用コンタクト部を形成する工程(e)と、工程(e)の後に、第1の層間絶縁膜上に、第2の層間絶縁膜を形成する工程(f)と、ウェットエッチングにより、第2の層間絶縁膜に、第2の層間絶縁膜を貫通し上部電極用コンタクト部を露出する第1のコンタクトホールを形成する工程(g)と、第1のコンタクトホール内に導電膜を埋め込むことにより、上部電極用コンタクトプラグを形成する工程(h)とを備え、工程(f)は、第2の層間絶縁膜における空孔形成用開口部内に埋め込まれた部分に空孔を形成する工程を含み、工程(g)は、空孔からなる第1のコンタクトホールを形成する工程を含むことを特徴とする。
本発明に係る半導体装置の製造方法によると、第1のホールの開口径よりも大きい開口径を有する第2のホール(所望の開口径を有する第2のホール)の底部及び側壁部に、所望の開口径の空孔形成用開口部を有するように、上部電極を構成する導電膜が連続してなる上部電極用コンタクト部を形成することができる。これにより、第2の層間絶縁膜の形成工程の際に、第2の層間絶縁膜における上部電極用コンタクト部の空孔形成用開口部内に埋め込まれた部分に、所望の空孔(ボイド)を形成することができる。さらに、空孔を利用して、上部電極用コンタクト部を露出する第1のコンタクトホールを容易に形成することができる。
加えて、本発明に係る半導体装置の製造方法によると、ドライエッチングではなくウェットエッチングによる第1のコンタクトホールの形成工程を行うため、第1のコンタクトホールの形成工程の際に、キャパシタがドライエッチングによるチャージアップダメージを受けることはないので、容量絶縁膜の耐圧が劣化することを抑制することができる。
また、本発明に係る半導体装置の製造方法によると、上部電極用コンタクトプラグは、第1のコンタクトホール内(言い換えれば、空孔形成用開口部内)に露出する上部電極用コンタクト部と接触しており、従来例のように、第1のコンタクトホールの形成工程の際に、第1のコンタクトホールが、上部電極用コンタクト部を貫通することはないため、安定したコンタクト抵抗を得ることができる。
本発明に係る半導体装置の製造方法において、工程(g)よりも後であって且つ工程(h)よりも前に、第1の層間絶縁膜及び第2の層間絶縁膜に、第2の層間絶縁膜及び第1の層間絶縁膜を貫通する第2のコンタクトホールを形成する工程(i)を備え、工程(h)は、第2のコンタクトホール内に導電膜を埋め込むことにより、コンタクトプラグを形成する工程をさらに含むことが好ましい。
このようにすると、第2のコンタクトホールの形成工程の前に、第1のコンタクトホールの形成工程を行うことにより、第1のコンタクトホール内にレジスト膜が埋め込まれた状態で、第2のコンタクトホールの形成工程を行うことができる。そのため、第2のコンタクトホールの形成工程の際に、第1のコンタクトホール内に上部電極用コンタクト部が露出することがなく、従来例のように、第1のコンタクトホール内に露出する上部電極用コンタクト部が、例えばプラズマ及びエッチングガスに曝露されることはない。このため、キャパシタがチャージアップダメージを受けることはないため、容量絶縁膜の耐圧が劣化することを防止することができる。
本発明に係る半導体装置の製造方法において、工程(f)は、CVD法により、シリコン酸化膜からなる第2の層間絶縁膜を形成する工程を含むことが好ましい。
また、本発明に係る半導体装置の製造方法において、工程(g)は、CMP処理により、第2の層間絶縁膜の表面に空孔を露出させて、第1のコンタクトホールを形成する工程を含むことが好ましい。
このようにすると、例えば、上部電極用コンタクトプラグにおける第2の層間絶縁膜中に存在する部分の形状が、その下端から上端に向かって内径が小さくなった後に内径が大きくなる形状となるように、上部電極用コンタクトプラグを形成することができる。
本発明に係る半導体装置の製造方法において、工程(f)よりも後であって且つ工程(g)よりも前に、第2の層間絶縁膜上に、空孔の上方に位置する部分に開口部を有する保護膜を形成する工程(j)を備え、工程(g)は、保護膜をマスクに用いたウェットエッチングにより、第2の層間絶縁膜を貫通し空孔と連通するホールを形成することにより、ホールと空孔とからなる第1のコンタクトホールを形成する工程を含み、工程(g)よりも後であって且つ工程(i)よりも前に、保護膜を除去する工程(k)を備えることが好ましい。
このようにすると、例えば、上部電極用コンタクトプラグにおける第2の層間絶縁膜中に存在する部分の形状が、その下端から上端に向かって内径が大きくなる形状となるように、上部電極用コンタクトプラグを形成することができる。
本発明に係る半導体装置の製造方法において、保護膜はフォトレジスト膜であることが好ましい。
本発明に係る半導体装置及びその製造方法によると、ドライエッチングではなくウェットエッチングによる第1のコンタクトホール(上部電極用コンタクトホール)の形成工程を行うため、第1のコンタクトホールの形成工程の際に、キャパシタがドライエッチングによるチャージアップダメージを受けることはないので、容量絶縁膜の耐圧が劣化することを抑制することができる。さらには、第2のコンタクトホール(例えば周辺回路用コンタクトホール)の形成工程の前に、第1のコンタクトホールの形成工程を行うことにより、第1のコンタクトホール内にレジスト膜が埋め込まれた状態で、第2のコンタクトホールの形成工程を行うことができる。そのため、第2のコンタクトホールの形成工程の際に、第1のコンタクトホール内に上部電極用コンタクト部が露出することがなく、従来例のように、第1のコンタクトホール内に露出する上部電極用コンタクト部が、例えばプラズマ及びエッチングガスに曝露されることはない。このため、キャパシタがチャージアップダメージを受けることはないため、容量絶縁膜の耐圧が劣化することを防止することができる。
加えて、本発明に係る半導体装置及びその製造方法によると、第1のホール(キャパシタ形成用ホール)の開口径よりも大きい開口径を有する第2のホール(コンタクト部形成用ホール)の底部及び側壁部に、所望の開口径の空孔形成用開口部を有するように、上部電極を構成する導電膜が連続してなる上部電極用コンタクト部を形成することができる。これにより、第2の層間絶縁膜の形成工程の際に、第2の層間絶縁膜における上部電極用コンタクト部の空孔形成用開口部内に埋め込まれた部分に、所望の空孔(ボイド)を形成することができる。さらに、空孔を利用して、上部電極用コンタクト部を露出する第1のコンタクトホールを容易に形成することができる。
以下に、本発明の各実施形態について図面を参照しながら説明する。
(第1の実施形態)
以下に、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法について、図1(a) 〜(c) 、図2(a) 〜(c) 及び図3(a) 〜(c) を参照しながら説明する。図1(a) 〜(c) 、図2(a) 〜(c) 及び図3(a) 〜(c) は、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法について示す要部工程断面図である。
以下に、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法について、図1(a) 〜(c) 、図2(a) 〜(c) 及び図3(a) 〜(c) を参照しながら説明する。図1(a) 〜(c) 、図2(a) 〜(c) 及び図3(a) 〜(c) は、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法について示す要部工程断面図である。
まず、図1(a) に示すように、シリコンからなる半導体基板100上に、第1の層間絶縁膜101を形成した後、リソグラフィ及びドライエッチングにより、第1の層間絶縁膜101に、第1の層間絶縁膜101を貫通し半導体基板100を露出する下部電極用コンタクトホール及び周辺回路用コンタクトホールの各々を形成する。その後、下部電極用コンタクトホール及び周辺回路用コンタクトホールの各内部に、例えばタングステン膜、チタン膜又は窒化チタン膜等を埋め込むことにより、下部電極用コンタクトプラグ102及び周辺回路用コンタクトプラグ103の各々を形成する。続いて、第1の層間絶縁膜101及びコンタクトプラグ102,103上に、エッチングストッパー膜104及び第2の層間絶縁膜105を順次形成する。
次に、図1(b) に示すように、エッチングストッパー膜104及び第2の層間絶縁膜105に、第2の層間絶縁膜105及びエッチングストッパー膜104を貫通し上部電極用コンタクトプラグ102を露出するキャパシタ形成用ホール106を形成すると共に、エッチングストッパー膜104及び第2の層間絶縁膜105に、第2の層間絶縁膜105及びエッチングストッパー膜104を貫通し第1の層間絶縁膜101を露出するコンタクト部形成用ホール107を形成する。
このとき、内部に立体型上部電極用コンタクト部が構成されるコンタクト部形成用ホール107の開口径が、内部に立体型キャパシタが構成されるキャパシタ形成用ホール106の開口径よりも大きくなるように、各ホール106,107を形成する。ここで、例えば、キャパシタ形成用ホール106の開口径は約200nmであり、コンタクト部形成用ホール107の開口径は約600nmである。
次に、図1(c) に示すように、各ホール106,107の底部及び側壁部、並びに第2の層間絶縁膜105の上面に、例えば窒化チタン膜等からなる下部電極形成膜を形成する。続いて、CMP処理又は全面エッチバック処理を行うことにより、下部電極形成膜における所望の部分を選択的に除去する。このようにして、キャパシタ形成用ホール106の底部及び側壁部に、下部電極108を形成すると共に、コンタクト部形成用ホール107の底部及び側壁部に、下部電極延設部108aを形成する。
ここで、全面エッチバック処理により、下部電極形成膜における所望の部分を選択的に除去する場合、コンタクト部形成用ホール107の開口径がキャパシタ形成用ホール106の開口径よりも大きいため、全面露光時により多くの紫外線がコンタクト部形成用ホール107内に照射されるので、コンタクト部形成用ホール107内に埋め込まれたレジスト膜(図示せず)の高さが、キャパシタ形成用ホール106内に埋め込まれたレジスト膜(図示せず)の高さよりも低くなることが想定される。これにより、下部電極形成膜におけるコンタクト部形成用ホール107内に存在する部分が、下部電極形成膜におけるキャパシタ形成用ホール106内に存在する部分よりも過剰に除去されることがあっても、次工程(図2(a) 参照)においてコンタクト部形成用ホール107内に構成される上部電極用コンタクト部112の電気特性に何ら影響を及ぼすことはない。
次に、図2(a) に示すように、第2の層間絶縁膜105上に、各ホール106,107内を覆うように、容量絶縁膜形成膜及び例えば窒化チタン膜等からなる上部電極形成膜を順次形成する。続いて、リソグラフィ及びドライエッチングにより、容量絶縁膜形成膜及び上部電極形成膜における周辺回路領域の第2の層間絶縁膜105上に存在している部分を除去する。
このようにして、キャパシタ形成用ホール106内に、下部電極108、容量絶縁膜109及び上部電極110が順次積層されてなる立体型キャパシタ111を構成すると共に、コンタクト部形成用ホール107内に、下部電極延設部108a、容量絶縁膜延設部109a、及び上部電極延設部110a(ここで、「上部電極延設部」とは、上部電極110を構成する導電膜が連続してなる部分をいう)が順次積層されてなるU字状の立体型上部電極用コンタクト部112を構成する。
このとき、コンタクト部形成用ホール107の開口径がキャパシタ形成用ホール106の開口径よりも大きいため、コンタクト部形成用ホール107内は、下部電極延設部108a、容量絶縁膜延設部109a及び上部電極延設部110aによって、完全に埋め込まれることはなく、立体型上部電極用コンタクト部112は、開口径Wが約500nmの開口部113を有している。また、このとき、セルアレイ領域と周辺回路領域との間に段差Dが生じる。
次に、図2(b) に示すように、TEOSを用いたプラズマCVD法により、第2の層間絶縁膜105、立体型キャパシタ111、及び立体型上部電極用コンタクト部112上に、シリコン酸化膜からなる膜厚が500nmの第3の層間絶縁膜114を形成する。このとき、立体型上部電極用コンタクト部112は、所望の開口径(例えば500nm)の開口部113を有するため、第3の層間絶縁膜114における立体型上部電極用コンタクト部112の開口部113内に埋め込まれた部分に、所望のボイド(空孔)115が形成される。ここで、所望のボイドとは、ボイド115の上端部が上部電極110の上面よりも高くに位置するボイドをいう。
ここで、ボイド115の上端部の位置は、第3の層間絶縁膜114の成膜条件と上部電極用コンタクト部112の開口部113の開口径(すなわち、コンタクト部形成用ホール107の開口径)との関係で決定される。以下に、開口部113の開口径と空孔115の上端部の位置との相関関係、及び開口部113の開口径と空孔115の側壁部の位置との相関関係について、図4及び図5(a) 〜(c) を参照しながら説明する。
図4は、開口部の開口径と空孔の上端部の位置との相関関係、及び開口部の開口径と空孔の側壁部の位置との相関関係について示すグラフである。
ここで、図4に示す結果は、開口部113の開口径を変化させて、一定の第3の層間絶縁膜114の成膜条件の下、第3の層間絶縁膜114を成膜することにより得られた結果である。ここで、第3の層間絶縁膜114の成膜条件として、Si原料としてTEOS(テトラエチルオキシシラン)を用いたプラズマCVD法により、膜厚が約500nmの第3の層間絶縁膜114を成膜する場合を具体例に挙げて説明する。
また、図4の左側の縦軸に示す「空孔上端部の位置」とは、上部電極110の上面から空孔115,315,415の上端部までの距離のことであり、一方、図4の右側の縦軸に示す「空孔側壁部の位置」とは、開口部113の側壁部から空孔115の側壁部までの距離のことであり、言い換えれば、第3の層間絶縁膜114における立体型上部電極用コンタクト部112の開口部113の側壁部に存在する部分の膜厚のことである。また、図4に示す◆は、ある開口径での空孔上端部の位置をプロットしたものであり、一方、図4に示す□は、ある開口径での空孔側壁部の位置をプロットしたものである。
図5(a) 〜(c) は、開口部113の開口径が0〜200nm,200〜800nm,800〜1000nmの各範囲を満たす場合、上記の第3の層間絶縁膜114の成膜条件の下、第3の層間絶縁膜114を成膜したときの状態を示す断面図であり、具体的には、図5(a) は開口部113の開口径が0〜200nmを満たす場合、図5(b) は開口部113の開口径が200〜800nmを満たす場合、図5(c) は開口部113の開口径が800〜1000nmを満たす場合について示す。
立体型上部電極用コンタクト部112の開口部113の開口径が200nmよりも小さい場合、図5(a) に示すように、ボイド(空孔)315の上端部が上部電極110の上面よりも高くに位置することはなく、立体型上部電極用コンタクト部112の開口部113の側壁部に第3の層間絶縁膜114が形成されることはない。そのため、図4に示すように、立体型上部電極用コンタクト部112の開口部113の開口径が200nmよりも小さい場合、空孔上端部の位置は0nmであり、空孔側壁部の位置は0nmである。
一方、立体型上部電極用コンタクト部112の開口部113の開口径が800nmよりも大きい場合、図5(c) に示すように、第3の層間絶縁膜114における立体型上部電極用コンタクト部112の開口部113の上方に存在する部分に凹型の溝(貫通空孔)415が形成され、ボイドが発生しない。そのため、図4に示すように、立体型上部電極用コンタクト部112の開口部113の開口径が800nmよりも大きい場合、空孔上端部の位置は500nmであり、空孔側壁部の位置は100nmである。
すなわち、立体型上部電極用コンタクト部112の開口部113の開口径が200nm以上であって且つ800nm以下の範囲を満たす場合、図5(b) に示すように、第3の層間絶縁膜114における立体型上部電極用コンタクト部112の開口部113内に埋め込まれた部分に、上部電極110の上面よりも高い位置に上端部を有するボイド(空孔)115が形成される。
このように、TEOSを用いたプラズマCVD法により、膜厚が500nmの第3の層間絶縁膜114を成膜した場合、第3の層間絶縁膜114における立体型上部電極用コンタクト部112の開口部113内に埋め込まれた部分に、所望のボイド115を形成するためには、立体型上部電極用コンタクト部112の開口部113の開口径が、200nm以上であって且つ800nm以下の範囲を満たす必要がある。
次に、図2(c) に示すように、CMP処理により、第3の層間絶縁膜114の表面の平坦化処理を行う。これにより、セルアレイ領域と周辺回路領域との間にある段差Dを解消すると共に、第3の層間絶縁膜114における立体型上部電極用コンタクト部112の開口部113内に埋め込まれた部分に形成したボイド115を、第3の層間絶縁膜114の表面に露出させる。
ここで、本実施形態では、立体型上部電極用コンタクト部112の開口部113の開口径は約500nmであるため、図4に示す開口径と空孔上端部の位置との相関関係から、上部電極110の上面からボイド115の上端部までの距離(図2(b) に示す距離dx参照)は約250nmであるため、上部電極110の上面から約200nmの高さまで第3の層間絶縁膜114が残存するように、第3の層間絶縁膜114を選択的に除去することで、第3の層間絶縁膜114の表面にボイド115を露出させることができる。このとき、ボイド115Aの開口径waは約80nmである。
次に、図3(a) に示すように、ウェットエッチングにより、ボイド115Aの開口径を拡大させると共に、第3の層間絶縁膜114における立体型上部電極用コンタクト部112の開口部113の底部及び側壁部に存在する部分を除去し、上部電極延設部110aを露出させる。このようにして、第3の層間絶縁膜114を貫通し立体型上部電極用コンタクト部112を露出する上部電極用コンタクトホール116を形成する。
ここで、図4に示す開口径と空孔側壁部の位置との相関関係から、第3の層間絶縁膜114における立体型上部電極用コンタクト部112の開口部113の側壁部に存在する部分の膜厚、言い換えれば、開口部113の側壁部からボイド115の側壁部までの距離(図2(b) に示す距離dy参照)は約50nmであるため、第3の層間絶縁膜114を約70nm相当エッチングすることで、第3の層間絶縁膜114における立体型上部電極用コンタクト部112の開口部113の側壁部に存在する部分を完全に除去することができる。このとき、上部電極用コンタクトホール116の開口径wbは約240nmである。
このように、本実施形態では、上部電極用コンタクトホール116の形成工程の際に、第3の層間絶縁膜114における立体型上部電極用コンタクト部112の開口部113内に埋め込まれた部分に形成されたボイド115を利用して、第3の層間絶縁膜114における立体型上部電極用コンタクト部112の開口部113の底部及び側壁部に存在する部分を容易に除去することができる。
また、本実施形態では、上部電極用コンタクトホール116の形成工程の際に、ドライエッチングではなくウェットエッチングを採用するため、上部電極延設部110a(言い換えれば、上部電極110を構成する導電膜が連続してなる部分)を構成する導電膜がエッチングされて除去されることはない。
そのため、該導電膜の表面における上部電極用コンタクトホール116の形成工程の際に露出しない部分(言い換えれば、該導電膜における第3の層間絶縁膜114と接触する面)と、該導電膜の表面における上部電極用コンタクトホール116の形成工程の際に露出する部分(言い換えれば、該導電膜における上部電極用コンタクトプラグ120と接触する面)との間に生じる段差(図示せず)は5nm以下である。
次に、図3(b) に示すように、リソグラフィにより、第3の層間絶縁膜114上に、上部電極用コンタクトホール116内を埋め込むと共に、周辺回路用コンタクトプラグ103の上方に位置する部分に開口を有するレジスト膜117を形成する。その後、レジスト膜117をマスクに用いたドライエッチングにより、第3の層間絶縁膜114、第2の層間絶縁膜105及びエッチングストッパー膜104におけるレジスト膜117の開口部に露出する部分を順次除去する。これにより、エッチングストッパー膜104、第2の層間絶縁膜105及び第3の層間絶縁膜114に、第3の層間絶縁膜114、第2の層間絶縁膜105及びエッチングストッパー膜104を貫通し周辺回路用コンタクトプラグ103を露出する周辺回路用コンタクトホール118を形成する。その後、レジスト膜117を除去する。
このとき、上部電極用コンタクトホール116内には、レジスト膜117が埋め込まれているため、周辺回路用コンタクトホール118の形成工程の際に、上部電極用コンタクトホール116内に上部電極延設部110aが露出することがなく、従来例のように、上部電極用コンタクトホール内に露出する上部電極延設部がプラズマ及びエッチングガスに曝露されることはない。
次に、図3(c) に示すように、周辺回路用コンタクトホール118及び上部電極用コンタクトホール116の各内部に、例えばタングステン膜、チタン膜又は窒化チタン膜等を埋め込むことにより、周辺回路用コンタクトプラグ119及び上部電極用コンタクトプラグ120の各々を形成する。
以上のようにして、本実施形態に係る半導体装置を製造することができる。
本実施形態では、図3(c) に示すように、上部電極用コンタクトプラグ120は、上部電極用コンタクトホール116内に露出する上部電極延設部110a(立体型上部電極用コンタクト部112)と接触しており、上部電極用コンタクトプラグ120と上部電極110とは電気的に接続している。また、上部電極用コンタクトプラグ120における第3の層間絶縁膜114中に存在する部分の形状は、その下端から上端に向かって、内径が小さくなった後に内径が大きくなる形状を有している。
本実施形態によると、キャパシタ形成用ホール106の開口径(例えば200nm)よりも大きい開口径(例えば600nm)を有するコンタクト部形成用ホール107の底部及び側壁部に、所望の開口径(例えば500nm)の開口部113を有するように、下部電極延設部108a,容量絶縁膜延設部109a及び上部電極延設部110aが順次積層されてなる立体型上部電極用コンタクト部112を構成することができる。
これにより、第3の層間絶縁膜114の形成工程(図2(b) 参照)の際に、第3の層間絶縁膜114における立体型上部電極用コンタクト部112の開口部113内に埋め込まれた部分に、上部電極110の上面よりも高い位置に上端部を有するボイド115を形成することができる。さらに、ボイド115を利用して、立体型上部電極用コンタクト部112を露出する上部電極用コンタクトホール116を容易に形成することができる。
加えて、本実施形態によると、従来例では、ドライエッチングによる上部電極用コンタクトホール615の形成工程を行うのに対し、本実施形態では、ウェットエッチングによる上部電極用コンタクトホール116の形成工程を行う。そのため、上部電極用コンタクトホール116の形成工程の際に、立体型キャパシタ111がドライエッチングによるチャージアップダメージを受けることはないので、容量絶縁膜109の耐圧が劣化することを抑制することができる。
さらに、本実施形態によると、従来例では、周辺回路用コンタクトホール614の形成工程と上部電極用コンタクトホール615の形成工程とを同一の工程で行うのに対し、本実施形態では、周辺回路用コンタクトホール118の形成工程の前に、上部電極用コンタクトホール116の形成工程を行う。これにより、図3(b) に示すように、上部電極用コンタクトホール116内にレジスト膜117が埋め込まれた状態で、周辺回路用コンタクトホール118の形成工程を行うことができる。そのため、周辺回路用コンタクトホール118の形成工程の際に、上部電極用コンタクトホール116内に上部電極延設部110aが露出することがなく、従来例のように、上部電極用コンタクトホール内に露出する上部電極延設部がプラズマ及びエッチングガスに曝露されることはない。このため、立体型キャパシタ111がチャージアップダメージを受けることはないため、容量絶縁膜109の耐圧が劣化することを抑制することができる。
また、本実施形態によると、上部電極用コンタクトプラグ119は、上部電極用コンタクトホール116内(言い換えれば、立体型上部電極用コンタクト部112の開口部113内)に露出する上部電極延設部110aと接触しており、従来例のように、上部電極用コンタクトホールの形成工程の際に、上部電極用コンタクトホールが、上部電極用コンタクト部を貫通し第1の層間絶縁膜に到達することはないため、安定したコンタクト抵抗を得ることができる。
なお、本実施形態では、TEOSを用いたプラズマCVD法により、膜厚が500nmの第3の層間絶縁膜114を成膜する成膜条件の下、立体型上部電極用コンタクト部112の開口部113の開口径が、200nm以上であって且つ800nm以下の範囲を満たすように調整する場合を具体例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、第3の層間絶縁膜の成膜条件を変えることにより、第3の層間絶縁膜114における立体型上部電極用コンタクト部112の開口部113内に埋め込まれた部分に所望のボイド115を得るために必要な、立体型上部電極用コンタクト部112の開口部113の開口径の範囲を変えることができる。
具体的には、本実施形態では、第3の層間絶縁膜114のサイドカバレッジ(dy/dz)が1/5(20%)である場合を具体例に挙げて説明したが、例えば成膜温度を低くする,成膜圧力を高くする,又は基板バイアスを下げる等の第3の層間絶縁膜の成膜条件を変えて、第3の層間絶縁膜114のサイドカバレッジを下げることで、上部電極用コンタクト部112の開口部113の開口径が200nmよりも小さい場合においても、第3の層間絶縁膜114における立体型上部電極用コンタクト部112の開口部113内に埋め込まれた部分に、所望のボイド115を形成することができる。ここで、「dz」とは、図2(b) に示すように、第3の層間絶縁膜114におけるボイド115の上端部上に存在する部分の膜厚、言い換えれば、ボイド115の上端部から第3の層間絶縁膜114の表面までの距離(本実施形態ではdz=250nm)を示し、一方、「dy」とは、図2(b) に示すように、第3の層間絶縁膜114における立体型上部電極用コンタクト部112の開口部113の側壁部に存在する部分の膜厚、言い換えれば、開口部113の側壁部からボイド115の側壁部までの距離(本実施形態ではdy=50nm)を示す。
(第2の実施形態)
以下に、本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の製造方法について、図6(a) 〜(c) 、図7(a) 〜(c) 及び図8(a) 〜(c) を参照しながら説明する。図6(a) 〜(c) 、図7(a) 〜(c) 及び図8(a) 〜(c) は、本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の製造方法について示す要部工程断面図である。図6(a) 〜(c) 、図7(a) 〜(c) 及び図8(a) 〜(c) において、前述の第1の実施形態に係る半導体装置と同一の構成要素については、同一の符号を付す。したがって、本実施形態では、前述の第1の実施形態と同様の説明は繰り返し行わない。
以下に、本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の製造方法について、図6(a) 〜(c) 、図7(a) 〜(c) 及び図8(a) 〜(c) を参照しながら説明する。図6(a) 〜(c) 、図7(a) 〜(c) 及び図8(a) 〜(c) は、本発明の第2の実施形態に係る半導体装置の製造方法について示す要部工程断面図である。図6(a) 〜(c) 、図7(a) 〜(c) 及び図8(a) 〜(c) において、前述の第1の実施形態に係る半導体装置と同一の構成要素については、同一の符号を付す。したがって、本実施形態では、前述の第1の実施形態と同様の説明は繰り返し行わない。
ここで、前述の第1の実施形態と本実施形態との相違点は、以下に示す点である。
前述の第1の実施形態の特徴点は、第3の層間絶縁膜114の表面にボイド115を露出させた後、第3の層間絶縁膜114における立体型上部電極用コンタクト部112の開口部113の底部及び側壁部に存在する部分を除去することにより、第3の層間絶縁膜114を貫通し立体型上部電極用コンタクト部112を露出する上部電極用コンタクトホール116を形成する点である。
これに対し、本実施形態の特徴点は、第3の層間絶縁膜114上に形成された保護膜(例えばフォトレジスト膜)216をマスクに用いたエッチングにより、第3の層間絶縁膜114を貫通し立体型上部電極用コンタクト部112の開口部113と連通するホールを形成し、さらには、第3の層間絶縁膜114における立体型上部電極用コンタクト部112の開口部113の底部及び側壁部に存在する部分を除去することにより、第3の層間絶縁膜114を貫通し立体型上部電極用コンタクト部112を露出する上部電極用コンタクトホール218を形成する点である。
第1の実施形態及び第2の実施形態の何れにおいても、上部電極用コンタクトホール116,218の形成工程の際に、第3の層間絶縁膜114における立体型上部電極用コンタクト部112の開口部113内に埋め込まれた部分に形成されたボイド115を利用する点は共通点である。
図6(a) 〜(c) 及び図7(a) に示すように、前述の第1の実施形態と同様の工程(図1(a) 〜(c) 及び図2(a) 参照)を行う。このようにして、キャパシタ形成用ホール106内に、下部電極108、容量絶縁膜109、及び上部電極110が順次積層されてなる立体型キャパシタ111を構成すると共に、コンタクト部形成用ホール107内に、下部電極延設部108a、容量絶縁膜延設部109a、及び上部電極延設部110aが順次積層されてなるU字状の立体型上部電極用コンタクト部112を構成する。
ここで、図6(b) に示すように、コンタクト部形成用ホール107の開口径がキャパシタ形成用ホール106の開口径よりも大きいため、図7(a) に示すように、コンタクト部形成用ホール107内は、下部電極延設部108a、容量絶縁膜延設部109a、及び上部電極延設部110aによって、完全に埋め込まれることはなく、立体型上部電極用コンタクト部112は、開口径Wが約500nmの開口部113を有している。
次に、図7(b) に示すように、前述の第1の実施形態と同様に、TEOSを用いたプラズマCVD法により、第2の層間絶縁膜105、立体型キャパシタ111、及び立体型上部電極用コンタクト部112上に、シリコン酸化膜からなる膜厚が500nmの第3の層間絶縁膜114を形成する。このとき、立体型上部電極用コンタクト部112は、所望の開口径(例えば500nm)の開口部113を有するため、第3の層間絶縁膜114における立体型上部電極用コンタクト部112の開口部113内に埋め込まれた部分に、所望のボイド(空孔)115が形成される。
このように、本実施形態では、ボイド115の上端部が、上部電極110の上面よりも高くに位置するように、第3の層間絶縁膜114の成膜条件と立体型上部電極用コンタクト部112の開口部113の開口径(すなわち、コンタクト部形成用ホール107の開口径)とを調整する。例えば、TEOSを用いたプラズマCVD法により、膜厚が500nmの第3の層間絶縁膜114を成膜する場合、前述の図4に示す開口径と空孔上端部の位置との相関関係に基づいて、立体型上部電極用コンタクト部112の開口部113の開口径が200nm以上であって且つ800nm以下の範囲を満たすように調整する。
次に、図7(c) に示すように、CMP処理により、第3の層間絶縁膜114の表面の平坦化を行うことにより、セルアレイ領域と周辺回路領域との間にある段差Dを解消する。ここで、CMP処理による第3の層間絶縁膜114の平坦化工程を、前述の第1の実施形態では、ボイド115の上端部が第3の層間絶縁膜114の表面に露出するまで行う必要があるのに対し、本実施形態では、ボイド115の上端部が第3の層間絶縁膜114の表面に露出するまで行う必要はない。
その後、フォトリソグラフィにより、第3の層間絶縁膜114上に、ボイド115の上方に位置する部分に開口部217を有するフォトレジスト膜216を形成する。
次に、図8(a) に示すように、フォトレジスト膜216をマスクに用いたウェットエッチングにより、第3の層間絶縁膜114を貫通し立体型上部電極用コンタクト部112の開口部113と連通するホールを形成し、さらには、第3の層間絶縁膜114における立体型上部電極用コンタクト部112の開口部113の底部及び側壁部に存在する部分を除去し、上部電極延設部110aを露出させる。このようにして、第3の層間絶縁膜114を貫通し立体型上部電極用コンタクト部112を露出する上部電極用コンタクトホール218を形成する。
このように、本実施形態では、上部電極用コンタクトホール218の形成工程の際に、第3の層間絶縁膜114における立体型上部電極用コンタクト部112の開口部113内に埋め込まれた部分に形成されたボイド115を利用して、第3の層間絶縁膜114における立体型上部電極用コンタクト部112の開口部113の底部及び側壁部に存在する部分を容易に除去することができる。
次に、図8(b) に示すように、リソグラフィにより、第3の層間絶縁膜114上に、上部電極用コンタクトホール218内を埋め込むと共に、周辺回路用コンタクトプラグ103の上方に位置する部分に開口を有するレジスト膜219を形成する。その後、レジスト膜219をマスクに用いたドライエッチングにより、第3の層間絶縁膜114、第2の層間絶縁膜105、及びエッチングストッパー膜104におけるレジスト膜219の開口部に露出する部分を順次除去する。これにより、エッチングストッパー膜104、第2の層間絶縁膜105、及び第3の層間絶縁膜114に、第3の層間絶縁膜114、第2の層間絶縁膜105、及びエッチングストッパー膜104を貫通し周辺回路用コンタクトプラグ103を露出する周辺回路用コンタクトホール220を形成する。その後、レジスト膜219を除去する。
このとき、上部電極用コンタクトホール218内には、レジスト膜219が埋め込まれているため、周辺回路用コンタクトホール220の形成工程の際に、上部電極用コンタクトホール218内に上部電極延設部110aが露出することがなく、従来例のように、上部電極用コンタクトホール内に露出する上部電極延設部がプラズマ及びエッチングガスに曝露されることはない。
次に、図8(c) に示すように、周辺回路用コンタクトホール220及び上部電極用コンタクトホール218の各内部に、例えばタングステン膜、チタン膜又は窒化チタン膜等を埋め込むことにより、周辺回路用コンタクトプラグ221及び上部電極用コンタクトプラグ222の各々を形成する。
以上のようにして、本実施形態に係る半導体装置を製造することができる。
本実施形態では、図8(c) に示すように、上部電極用コンタクトプラグ222は、上部電極用コンタクトホール218内に露出する上部電極延設部110a(立体型上部電極用コンタクト部112)と接触しており、上部電極用コンタクトプラグ222と上部電極110とは電気的に接続している。また、上部電極用コンタクトプラグ222における第3の層間絶縁膜114中に存在する部分の形状は、その下端から上端に向かって、内径が大きくなる形状を有している。
本実施形態によると、キャパシタ形成用ホール106の開口径(例えば200nm)よりも大きい開口径(例えば600nm)を有するコンタクト部形成用ホール107の底部及び側壁部に、所望の開口径(例えば500nm)の開口部113を有するように、下部電極延設部108a,容量絶縁膜延設部109a及び上部電極延設部110aが順次積層されてなる立体型上部電極用コンタクト部112を構成することができる。
これにより、第3の層間絶縁膜114の形成工程(図7(b) 参照)の際に、第3の層間絶縁膜114における立体型上部電極用コンタクト部112の開口部113内に埋め込まれた部分に、所望のボイド115を形成することができる。さらに、ボイド115を利用して、立体型上部電極用コンタクト部112を露出する上部電極用コンタクトホール218を容易に形成することができる。
加えて、本実施形態によると、従来例では、ドライエッチングによる上部電極用コンタクトホール615の形成工程を行うのに対し、本実施形態では、ウェットエッチングによる上部電極用コンタクトホール218の形成工程を行う。そのため、上部電極用コンタクトホール218の形成工程の際に、立体型キャパシタ111がドライエッチングによるチャージアップダメージを受けることはないので、容量絶縁膜109の耐圧が劣化することを抑制することができる。
さらに、本実施形態によると、従来例では、周辺回路用コンタクトホール614の形成工程と上部電極用コンタクトホール615の形成工程とを同一の工程で行うのに対し、本実施形態では、周辺回路用コンタクトホール220の形成工程の前に、上部電極用コンタクトホール218の形成工程を行う。これにより、図8(b) に示すように、上部電極用コンタクトホール218内にレジスト膜219が埋め込まれた状態で、周辺回路用コンタクトホール220の形成工程を行うことができる。そのため、周辺回路用コンタクトホール220の形成工程の際に、上部電極用コンタクトホール218内に上部電極延設部110aが露出することがなく、従来例のように、上部電極用コンタクトホール内に露出する上部電極延設部がプラズマ及びエッチングガスに曝露されることはない。このため、立体型キャパシタ111がチャージアップダメージを受けることはないため、容量絶縁膜109の耐圧が劣化することを抑制することができる。
また、本実施形態によると、上部電極用コンタクトプラグ222は、上部電極用コンタクトホール218内(言い換えれば、立体型上部電極用コンタクト部112の開口部113内)に露出する上部電極延設部110aと接触しており、従来例のように、上部電極用コンタクトホールの形成工程の際に、上部電極用コンタクトホールが、上部電極用コンタクト部を貫通し第1の層間絶縁膜に到達することはないため、安定したコンタクト抵抗を得ることができる。
(その他の実施形態)
なお、第1及び第2の実施形態では、立体型上部電極用コンタクト部として、所望の開口径の開口部113を有し、下部電極延設部108a、容量絶縁膜延設部109a、及び上部電極延設部110aが順次積層されてなるコンタクト部112を具体例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、立体型上部電極用コンタクト部として、所望の開口径の開口部113を有し、上部電極延設部110aのみからなるコンタクト部であってもよい。
なお、第1及び第2の実施形態では、立体型上部電極用コンタクト部として、所望の開口径の開口部113を有し、下部電極延設部108a、容量絶縁膜延設部109a、及び上部電極延設部110aが順次積層されてなるコンタクト部112を具体例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、立体型上部電極用コンタクト部として、所望の開口径の開口部113を有し、上部電極延設部110aのみからなるコンタクト部であってもよい。
また、第1及び第2の実施形態では、立体型キャパシタとしてコンケーブ型構造を有するキャパシタを用いた場合を具体例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばシリンダー型、又はピン型等の構造を有するキャパシタを用いてもよい。
また、第1及び第2の実施形態では、Si原料としてTEOSを用いたプラズマCVD法により、第3の層間絶縁膜114を形成する場合を具体例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、Si原料として例えばSiH4 ,又はSi2 H6 等を用いたプラズマCVD法により、第3の層間絶縁膜114を形成してもよい。
また、上部電極用コンタクトホールの形成方法として、第1の実施形態では、CMP処理により、ボイド115を第3の層間絶縁膜114の表面に露出させた後、ウェットエッチングにより、第3の層間絶縁膜114における立体型上部電極用コンタクト部112の開口部113の底部及び側壁部に存在する部分を除去する方法を具体例に挙げて説明する一方、第2の実施形態では、フォトレジスト膜216をマスクに用いたウェットエッチングにより、第3の層間絶縁膜114を貫通しボイド115と連通するホールを形成し、さらには、第3の層間絶縁膜114における立体型上部電極用コンタクト部112の開口部113の底部及び側壁部に存在する部分を除去する方法を具体例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
本発明は、キャパシタにチャージアップダメージを与えることなく、安定なコンタクト抵抗を有する上部電極用コンタクトプラグを実現することができるので、キャパシタを有する半導体装置及びその製造方法に有用である。
100 半導体基板
101 第1の層間絶縁膜
102 下部電極用コンタクトプラグ
103 周辺回路用コンタクトプラグ
104 エッチングストッパー膜
105 第2の層間絶縁膜
106 キャパシタ形成用ホール
107 コンタクト部形成用ホール
108 下部電極
109 容量絶縁膜
110 上部電極
108a 下部電極延設部
109a 容量絶縁膜延設部
110a 上部電極延設部
111 立体型キャパシタ
112 立体型上部電極用コンタクト部
113 開口部
114 第3の層間絶縁膜
115,115A 空孔(ボイド)
216 フォトレジスト膜
217 開口部
116,218 上部電極用コンタクトホール
117,219 レジスト膜
118,220 周辺回路用コンタクトホール
119,221 周辺回路用コンタクトプラグ
120,222 上部電極用コンタクトプラグ
D セルアレイ領域と周辺回路領域との段差
W 立体型上部電極用コンタクト部の開口部の開口径
dx,dy,dz 距離
wa,wb 開口径
315 ボイド(空孔)
415 溝(貫通空孔)
500,600 半導体基板
501,601 第1の層間絶縁膜
502,602 上部電極用コンタクトプラグ
503,603 周辺回路用コンタクトプラグ
504,604 エッチングストッパー膜
505,605 第2の層間絶縁膜
606 キャパシタ形成用ホール
607 コンタクト部形成用ホール
508,608 下部電極
509,609 容量絶縁膜
510,610 上部電極
608a 下部電極延設部
509a,609a 容量絶縁膜延設部
510a,610a 上部電極延設部
511,611 立体型キャパシタ
612 立体型上部電極用コンタクト部
513,613 第3の層間絶縁膜
514,614 周辺回路用コンタクトホール
515,615 上部電極用コンタクトホール
616 周辺回路用コンタクトプラグ
617 上部電極用コンタクトプラグ
517a 貫通部
D セルアレイ領域と周辺回路領域との段差
101 第1の層間絶縁膜
102 下部電極用コンタクトプラグ
103 周辺回路用コンタクトプラグ
104 エッチングストッパー膜
105 第2の層間絶縁膜
106 キャパシタ形成用ホール
107 コンタクト部形成用ホール
108 下部電極
109 容量絶縁膜
110 上部電極
108a 下部電極延設部
109a 容量絶縁膜延設部
110a 上部電極延設部
111 立体型キャパシタ
112 立体型上部電極用コンタクト部
113 開口部
114 第3の層間絶縁膜
115,115A 空孔(ボイド)
216 フォトレジスト膜
217 開口部
116,218 上部電極用コンタクトホール
117,219 レジスト膜
118,220 周辺回路用コンタクトホール
119,221 周辺回路用コンタクトプラグ
120,222 上部電極用コンタクトプラグ
D セルアレイ領域と周辺回路領域との段差
W 立体型上部電極用コンタクト部の開口部の開口径
dx,dy,dz 距離
wa,wb 開口径
315 ボイド(空孔)
415 溝(貫通空孔)
500,600 半導体基板
501,601 第1の層間絶縁膜
502,602 上部電極用コンタクトプラグ
503,603 周辺回路用コンタクトプラグ
504,604 エッチングストッパー膜
505,605 第2の層間絶縁膜
606 キャパシタ形成用ホール
607 コンタクト部形成用ホール
508,608 下部電極
509,609 容量絶縁膜
510,610 上部電極
608a 下部電極延設部
509a,609a 容量絶縁膜延設部
510a,610a 上部電極延設部
511,611 立体型キャパシタ
612 立体型上部電極用コンタクト部
513,613 第3の層間絶縁膜
514,614 周辺回路用コンタクトホール
515,615 上部電極用コンタクトホール
616 周辺回路用コンタクトプラグ
617 上部電極用コンタクトプラグ
517a 貫通部
D セルアレイ領域と周辺回路領域との段差
Claims (11)
- 半導体基板上に形成され、第1のホール及び第2のホールを有する第1の層間絶縁膜と、
前記第1のホールの底部及び側壁部に形成された導電膜からなる下部電極と、
前記下部電極を覆う容量絶縁膜と、
前記容量絶縁膜を覆う導電膜からなる上部電極と、
前記第2のホールの底部及び側壁部に形成され、前記上部電極を構成する導電膜を延設させてなる上部電極用コンタクト部と、
前記第1の層間絶縁膜、前記上部電極、及び前記上部電極用コンタクト部上に形成された第2の層間絶縁膜と、
前記第2の層間絶縁膜を貫通し前記上部電極用コンタクト部に到達する第1のコンタクトホール内に埋め込まれた導電膜からなる上部電極用コンタクトプラグとを備え、
前記第2のホールは、前記第1のホールの開口径よりも大きい開口径を有しており、
前記上部電極と前記上部電極用コンタクトプラグとは電気的に接続していることを特徴とする半導体装置。 - 請求項1に記載の半導体装置において、
前記第1の層間絶縁膜及び前記第2の層間絶縁膜を貫通する第2のコンタクトホール内に埋め込まれた導電膜からなるコンタクトプラグをさらに備えていることを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 請求項1又は2に記載の半導体装置において、
前記上部電極を構成する導電膜における前記第2の層間絶縁膜との接触面と、該導電膜における前記上部電極用コンタクトプラグとの接触面との間に生じる段差が5nm以下であることを特徴とする半導体装置。 - 請求項1に記載の半導体装置において、
前記上部電極用コンタクトプラグにおける前記第2の層間絶縁膜中に存在する部分の形状は、その下端から上端に向かって、内径が小さくなった後に内径が大きくなる形状を有していることを特徴とする半導体装置。 - 請求項1に記載の半導体装置において、
前記上部電極用コンタクトプラグにおける前記第2の層間絶縁膜中に存在する部分の形状は、その下端から上端に向かって、内径が大きくなる形状を有していることを特徴とする半導体装置。 - 半導体基板上に第1の層間絶縁膜を形成する工程(a)と、
前記第1の層間絶縁膜に第1のホールを形成すると共に、前記第1の層間絶縁膜に前記第1のホールの開口径よりも大きい開口径を有する第2のホールを形成する工程(b)と、
前記第1のホールの底部及び側壁部に、下部電極を形成する工程(c)と、
前記下部電極を覆うように容量絶縁膜を形成する工程(d)と、
前記容量絶縁膜を覆うように上部電極を形成すると共に、前記第2のホールの底部及び側壁部に、空孔形成用開口部を有するように、前記上部電極を構成する導電膜が連続してなる上部電極用コンタクト部を形成する工程(e)と、
前記工程(e)の後に、前記第1の層間絶縁膜上に、第2の層間絶縁膜を形成する工程(f)と、
ウェットエッチングにより、前記第2の層間絶縁膜に、前記第2の層間絶縁膜を貫通し前記上部電極用コンタクト部を露出する第1のコンタクトホールを形成する工程(g)と、
前記第1のコンタクトホール内に導電膜を埋め込むことにより、上部電極用コンタクトプラグを形成する工程(h)とを備え、
前記工程(f)は、前記第2の層間絶縁膜における前記空孔形成用開口部内に埋め込まれた部分に空孔を形成する工程を含み、
前記工程(g)は、前記空孔からなる前記第1のコンタクトホールを形成する工程を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 請求項6に記載の半導体装置の製造方法において、
前記工程(g)よりも後であって且つ前記工程(h)よりも前に、前記第1の層間絶縁膜及び前記第2の層間絶縁膜に、前記第2の層間絶縁膜及び前記第1の層間絶縁膜を貫通する第2のコンタクトホールを形成する工程(i)を備え、
前記工程(h)は、前記第2のコンタクトホール内に導電膜を埋め込むことにより、コンタクトプラグを形成する工程をさらに含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 請求項6に記載の半導体装置の製造方法において、
前記工程(f)は、CVD法により、シリコン酸化膜からなる前記第2の層間絶縁膜を形成する工程を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 請求項6〜8のうちいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法において、
前記工程(g)は、CMP処理により、前記第2の層間絶縁膜の表面に前記空孔を露出させて、前記第1のコンタクトホールを形成する工程を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 請求項6〜8のうちいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法において、
前記工程(f)よりも後であって且つ前記工程(g)よりも前に、前記第2の層間絶縁膜上に、前記空孔の上方に位置する部分に開口部を有する保護膜を形成する工程(j)を備え、
前記工程(g)は、前記保護膜をマスクに用いたウェットエッチングにより、前記第2の層間絶縁膜を貫通し前記空孔と連通するホールを形成することにより、前記ホールと前記空孔とからなる前記第1のコンタクトホールを形成する工程を含み、
前記工程(g)よりも後であって且つ前記工程(i)よりも前に、前記保護膜を除去する工程(k)を備えることを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 請求項10に記載の半導体装置の製造方法において、
前記保護膜はフォトレジスト膜であることを特徴とする半導体装置の製造方法。
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JP2010040984A (ja) * | 2008-08-08 | 2010-02-18 | Elpida Memory Inc | 半導体装置の製造方法 |
-
2006
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