JP2008060015A - 電子レンジ - Google Patents
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Abstract
【課題】電子レンジの庫内の調理物の状況を安全に鮮明に見えるようにすることにより、調理の状況を見ながら調理を進められるようにする。
【解決手段】加熱室3と、加熱室を開閉するドア5を備え、前記ドアはガラス板6、7と、透明な耐熱性樹脂シート8に可視光領域において透明な導電性酸化物膜9を設けて構成した透明遮蔽板13とからなるとともに、導電性酸化物膜9と筐体1を電気的に接続した構成としてあり、マイクロ波の漏洩なしに庫内を鮮明に見ることができ、さらにガラス板が壊されたとしても耐熱性樹脂シートで構成された透明遮蔽板まで壊れることは少ないので安全性が高くできるものである。
【選択図】図1
【解決手段】加熱室3と、加熱室を開閉するドア5を備え、前記ドアはガラス板6、7と、透明な耐熱性樹脂シート8に可視光領域において透明な導電性酸化物膜9を設けて構成した透明遮蔽板13とからなるとともに、導電性酸化物膜9と筐体1を電気的に接続した構成としてあり、マイクロ波の漏洩なしに庫内を鮮明に見ることができ、さらにガラス板が壊されたとしても耐熱性樹脂シートで構成された透明遮蔽板まで壊れることは少ないので安全性が高くできるものである。
【選択図】図1
Description
本発明は、一般家庭あるいは業務用で使用されている電子レンジにおける視認性の改良に関するものである。
従来、電子レンジは窓からマイクロ波が漏洩しないように、2枚のガラスの間にマイクロ波を漏洩させないための遮蔽板(例えば、パンチングメタル、金網等)が挟まれた構成としている。しかしながら、遮蔽板はマグネトロンから発せられる2.45GHzのマイクロ波が庫外に漏洩するのを防止するために決まった開口率以上に大きく取れず、電子レンジ内部の様子が見にくかった。
このような課題を解決するものとして、電子レンジの窓ガラス基材の上に導電性酸化物膜層を形成し、可視光領域を透明にする窓を設けることにより、パンチングメタルで構成されたものと比較し、庫内の状況を鮮明に見えるようにしたものがあった(特許文献1)。
この構成のものは、マグネトロンより発せられたマイクロ波が、ガラス基材上に設けられた導電性酸化物膜層により、反射あるいは吸収されて熱となり、電子レンジ庫内から外へ漏洩しないようになっている。
特開平09−48640号公報
しかしながら、前記従来のガラス基板上に導電性酸化物膜層を構成した窓では、ガラスが割れたときに、マイクロ波が庫外へ漏洩する危険性が大きくなる。また、大きな面積に導電性膜を構成するためには、製造装置も大きくなり、さらに膜にピンホールがあればマイクロ波が漏洩する可能性があるので大きな面積にピンホール無く導電性酸化物膜層を形成することは非常困難なこととなる。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、簡単な構成でマイクロ波の漏洩を防ぐことができ、庫内の視認性も良く、ガラスの割れの虞が少なくて安全性も高い電子レンジを提供することを目的とする。
本発明は上記目的を達成するため、加熱室と、加熱室を開閉するドアを備え、前記ドアはガラス板と、透明な耐熱性樹脂シートに可視光領域において透明な導電性酸化物膜を設けて構成した透明遮蔽板とからなるとともに、導電性酸化物膜と筐体を電気的に接続した構成としたものであり、電子レンジ庫内の視認性は向上し、安全性も高められる。
本発明の電子レンジは、調理をしている際に電子レンジ庫内の視認性が良く調理物の状態がはっきりと観察できるとともに、マイクロ波の漏洩の恐れがなく、かつ安全性も高くすることができる。
第1の発明は、加熱室と、加熱室を開閉するドアを備え、前記ドアはガラス板と、透明な耐熱性樹脂シートに可視光領域において透明な導電性酸化物膜を設けて構成した透明遮
蔽板とからなるとともに、導電性酸化物膜と筐体を電気的に接続した構成としたものであり、マイクロ波の漏洩なしに庫内を鮮明に見ることができ、さらにガラス板が壊されたとしても耐熱性樹脂シートで構成された透明遮蔽板まで壊れることは少ないので安全性が高くできるものである。
蔽板とからなるとともに、導電性酸化物膜と筐体を電気的に接続した構成としたものであり、マイクロ波の漏洩なしに庫内を鮮明に見ることができ、さらにガラス板が壊されたとしても耐熱性樹脂シートで構成された透明遮蔽板まで壊れることは少ないので安全性が高くできるものである。
第2の発明は、内外にガラス板を備え、この内外のガラス板に挟まれた透明遮蔽板を、ガラス板間の中央より外側に近い位置に配置することで、庫内の温度が300℃になるオーブンを有するオーブンレンジにおいては、透明遮蔽板を熱から遠ざけられるので透明遮蔽板の材質の選択肢が多くなり、また設置された透明遮蔽板にも熱の影響が少なくなるので耐久性が向上するものである。
第3の発明は、ガラス板内部に金属線を配置したことによって、ガラスが、壊されたときに透明遮蔽板まで壊されることが少なくなるので、安全性をさらに向上させることができるものである。
第4の発明は、ガラス板に挟まれた透明遮蔽板を、外側のガラス板に密着して配置することによって、透明遮蔽板の熱がガラスを通して外に出ていきやすくなるので、透明遮蔽板の温度が低くなり耐久性が向上するものである。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は本発明の第1の実施例の形態における電子レンジの断面図である。図1において、電子レンジの筐体1で囲まれた加熱室3中に食材2が置かれ、マグネトロン4より発生されるマイクロ波によって食材2は加熱されるものである。このとき、マグネトロン4から発生したマイクロ波は、加熱室全体に広がり、筐体1で反射されることによって外部へ漏れないようになっている。電子レンジの前面に食材を出し入れするためと加熱室3の食材2の状況を確認するためのドア5がある。
図1は本発明の第1の実施例の形態における電子レンジの断面図である。図1において、電子レンジの筐体1で囲まれた加熱室3中に食材2が置かれ、マグネトロン4より発生されるマイクロ波によって食材2は加熱されるものである。このとき、マグネトロン4から発生したマイクロ波は、加熱室全体に広がり、筐体1で反射されることによって外部へ漏れないようになっている。電子レンジの前面に食材を出し入れするためと加熱室3の食材2の状況を確認するためのドア5がある。
ドア5は、内側ガラス板6及び外側ガラス7板と、それらの間に設けられ透明耐熱性樹脂シート8に可視光領域で透明な導電性酸化物膜9を設けて構成した透明遮蔽板13とから構成されている。また、透明遮蔽板支持部10は、透明耐熱性樹脂シート8と導電性酸化物膜9で構成された透明遮蔽板13を支えるものである。 さらに、透明耐熱性樹脂シート8上に形成された導電性酸化物膜9は、電気的に下チョーク溝11と上チョーク溝12によって電子レンジの筐体1に電気的に接続されている。透明耐熱性樹脂シートとして、例えば、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルスルホン、ポリアクリロニトリル、ポリシクロオレフィン等がある。また、導電性酸化物膜9としては、酸化インジウムに酸化錫を添加したものあるいは、酸化錫化合物にアンチモン、フッ素を添加したものあるいは、酸化亜鉛にアルミニウムを添加したもののうち少なくとも1種類を成分とする。
上記構成において、マグネトロン4で発生したマイクロ波の一部は、加熱室3から内側ガラス板6を通過して透明遮蔽板13の表面に形成されている導電性酸化物膜9到達すると、一部は反射され一部は吸収され熱となることによりマイクロ波は、電子レンジから外に出ないように構成されている。透明遮蔽板13は、可視光領域で透明であるので、加熱室3にある食材2を調理中も確認することができるものである。また、透明遮蔽板13は、内側ガラス板6と外側ガラス板7によって挟まれた構成になっているので、万が一何らかの衝撃でどちらかのガラスが割れても透明遮蔽板13の透明耐熱性樹脂の表面に形成されているので、ガラスより衝撃に強く、導電性酸化物膜9が壊されることは少ないので、マイクロ波が漏れることも少なく安全である。
また、内側ガラス板6と外側ガラス板7の間に挟まれている透明遮蔽板13を設置する位置をガラス板間の中央よりも外側ガラス板7の方に近い側に設置することによって、オーブン機能がついた電子レンジの場合にオーブン調理時の熱を伝えにくくすることができ、透明遮蔽板13の材質の選択しが多くなり、また設置された透明遮蔽板にも熱の影響が少なくなるので耐久性が向上するものである。
(実施の形態2)
図2は本発明の第2の実施の形態におけるドアガラス板部分の概略図である。この実施の形態では、内側ガラス板6及び外側ガラス板7のうち少なくともどちらか一方の内部に金属線14を配置してある。これにより、衝撃でガラスが壊れたときに内部に配置している透明遮蔽板13を保護できるものである。
図2は本発明の第2の実施の形態におけるドアガラス板部分の概略図である。この実施の形態では、内側ガラス板6及び外側ガラス板7のうち少なくともどちらか一方の内部に金属線14を配置してある。これにより、衝撃でガラスが壊れたときに内部に配置している透明遮蔽板13を保護できるものである。
(実施の形態3)
図3は本発明の第3の実施の形態におけるドア要部の断面図である。この実施の形態において、 電子レンジの加熱室3は、筐体1及びドア5により外部と仕切られており、透明遮蔽板13は外側ガラス板7に密着するように設置してある。これにより、オーブン調理時あるいはマイクロ波を吸収して発熱した場合の熱を外側ガラス板7を通して外に放散させやすくなるので、透明遮蔽板13の温度を低く維持でき耐久性が向上するものである。なお、導電性酸化物膜9は、上チョーク溝12によって、筐体1へ電気的に接続されている。
図3は本発明の第3の実施の形態におけるドア要部の断面図である。この実施の形態において、 電子レンジの加熱室3は、筐体1及びドア5により外部と仕切られており、透明遮蔽板13は外側ガラス板7に密着するように設置してある。これにより、オーブン調理時あるいはマイクロ波を吸収して発熱した場合の熱を外側ガラス板7を通して外に放散させやすくなるので、透明遮蔽板13の温度を低く維持でき耐久性が向上するものである。なお、導電性酸化物膜9は、上チョーク溝12によって、筐体1へ電気的に接続されている。
以上のように、本発明の電子レンジは、電子レンジ庫内の視認性が良く調理物の状態がはっきりと観察できるとともに、マイクロ波の漏洩の恐れがなく、かつ安全性も高くすることができる。
1 筐体
2 食材
3 加熱室
4 マグネトロン
5 ドア本体
6 内側ガラス板
7 外側ガラス板
8 透明耐熱性樹脂シート
9 導電性酸化物膜
10 透明遮蔽板支持部
11 下チョーク溝
12 上チョーク溝
13 透明遮蔽板
14 金属線
2 食材
3 加熱室
4 マグネトロン
5 ドア本体
6 内側ガラス板
7 外側ガラス板
8 透明耐熱性樹脂シート
9 導電性酸化物膜
10 透明遮蔽板支持部
11 下チョーク溝
12 上チョーク溝
13 透明遮蔽板
14 金属線
Claims (4)
- 加熱室と、加熱室を開閉するドアを備え、前記ドアはガラス板と、透明な耐熱性樹脂シートに可視光領域において透明な導電性酸化物膜を設けて構成した透明遮蔽板とからなるとともに、導電性酸化物膜と筐体を電気的に接続した電子レンジ。
- 内外にガラス板を備え、この内外のガラス板に挟まれた透明遮蔽板が、ガラス板間の中央より外側に近い位置に配置されることを特徴とする請求項1記載の電子レンジ。
- ガラス板内部に金属線を配置したことを特徴とする請求項1記載の電子レンジ。
- ガラス板に挟まれた透明遮蔽板が、外側のガラス板に密着して配置されたことを特徴とする請求項2または3記載の電子レンジ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006238473A JP2008060015A (ja) | 2006-09-04 | 2006-09-04 | 電子レンジ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006238473A JP2008060015A (ja) | 2006-09-04 | 2006-09-04 | 電子レンジ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008060015A true JP2008060015A (ja) | 2008-03-13 |
Family
ID=39242489
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006238473A Pending JP2008060015A (ja) | 2006-09-04 | 2006-09-04 | 電子レンジ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008060015A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2976651A1 (fr) * | 2011-06-16 | 2012-12-21 | Topinox Sarl | Fenetre pour four a micro-ondes, et four a micro-ondes pourvu d'une telle fenetre |
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JP7527506B1 (ja) | 2023-07-21 | 2024-08-02 | 三菱電機株式会社 | 導電性筐体、電磁波加熱装置、及びセンサ装置 |
-
2006
- 2006-09-04 JP JP2006238473A patent/JP2008060015A/ja active Pending
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