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JP2008059761A - 基板用シールドコネクタおよび基板用シールドコネクタの固定構造 - Google Patents

基板用シールドコネクタおよび基板用シールドコネクタの固定構造 Download PDF

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JP2008059761A
JP2008059761A JP2006231514A JP2006231514A JP2008059761A JP 2008059761 A JP2008059761 A JP 2008059761A JP 2006231514 A JP2006231514 A JP 2006231514A JP 2006231514 A JP2006231514 A JP 2006231514A JP 2008059761 A JP2008059761 A JP 2008059761A
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hole
connector
tip
conductor terminal
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JP2006231514A
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Ryoya Okamoto
怜也 岡本
Akihiro Nagabuchi
昭弘 永渕
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

【課題】プリント基板に固定するための部品を削減し、かつ、小型化が可能な基板用シールドコネクタおよび基板用シールドコネクタの固定構造を提供すること。
【解決手段】プリント基板上の信号パターンと半田接続される内導体端子11を誘電体12の内部に保持しこの誘電体12を外導体端子13が収容してなるコネクタ端子14が樹脂製のコネクタハウジング15に収容されてなり、外導体端子13は、プリント基板上の貫通孔に挿通して半田接続される接続部28を備え、接続部28は、スリット状の空隙部29が形成され基端から先端に向けて分岐する一対の弾性接続片30、30を有し、一対の弾性接続片30、30の先端には、前記貫通孔の開口縁に係止する係止部31が膨出形成された基板用シールドコネクタ10とする。接続部28の先端は、係止部31が、前記貫通孔を通過するときに弾性変形し、前記貫通孔を通過したとき弾性復帰する。
【選択図】図1

Description

本発明は、基板用シールドコネクタおよび基板用シールドコネクタの固定構造に関し、さらに詳しくは、自動車等の車両などの電子・電気機器におけるプリント基板へのシールド電線の接続に好適に用いられる基板用シールドコネクタおよび基板用シールドコネクタの固定構造に関するものである。
従来、自動車等の車両などの電子・電気機器には、電子部品やIC(集積回路)等が実装されたプリント基板が備えられており、このプリント基板には、伝送される電気信号が高周波化されるに伴い、高周波信号に対応するシールド電線が接続されている。そして、このシールド電線とプリント基板とを中継接続するのに、基板用シールドコネクタが用いられている。
例えば特許文献1には、図7に示すように、シールド電線の信号線と接続されプリント基板70上の信号パターン71と半田接続される内導体端子61と、シールド電線のシールド線と接続されプリント基板70上のグランドパターン72と半田接続される外導体端子62と、内導体端子61と外導体端子62との間に介在される誘電体63と、からなるコネクタ端子64が、樹脂製のコネクタハウジング65aに収容されてなる基板用シールドコネクタ60aが示されている。
基板用シールドコネクタ60aは、内導体端子61や外導体端子62をプリント基板70の信号パターン71やグランドパターン72に半田接続しやすくするため、また、シールド電線の端末に接続された相手側シールドコネクタと嵌合するときの強度を確保するため、プリント基板70に固定される。そのため、コネクタハウジング65aの両側面には、基板用シールドコネクタ60aを基板へ固定するための固定部66aが突設されている。
基板用シールドコネクタ60aをプリント基板70に固定するには、コネクタハウジング65aの固定部66aに形成された挿通孔67と、プリント基板70に形成された挿通孔73とにねじ68aを通して、ねじ止めをする。
ところが、基板用シールドコネクタ60aをプリント基板70に固定するときにねじ68aを用いるものは、固定部66aが大きくなるので、基板用シールドコネクタ60aが大型化する。そこで、固定部66aを小さくする工夫がなされている。
例えば、図8に示すように、略コ字型の金属製のピンの先端側面に係止用突起69を有するロックピン68bが、コネクタハウジング65bの側面に形成された固定部66bに取付けられた基板用シールドコネクタ60bが知られている。ロックピン68bは、上記するねじ68aよりも厚みが小さいので、固定部66bが小さくなり、基板用シールドコネクタ60b全体の大きさを小さくすることができる。
この基板用シールドコネクタ60bは、ロックピン68bの先端を弾性的に縮幅してプリント基板70に形成された挿通孔73に挿通し、ロックピン68bの先端が挿通孔73を通過したとき弾性復帰して挿通孔73の開口縁に係止用突起69が係止することにより、プリント基板70に仮固定される。プリント基板70に仮固定された基板用シールドコネクタ60bは、内導体端子61と外導体端子62とをプリント基板70の信号パターン71やグランドパターン72に半田接続した後、ロックピン68bの先端をプリント基板70に半田付けして基板用シールドコネクタ60bとプリント基板70との固定が強化される。
特開2002−33161号公報
しかしながら、ロックピン68bで固定するものにおいても、コネクタハウジング65bの側面には固定部66bを有しており、コネクタハウジング65bから固定部66bが突設されている分、基板用シールドコネクタ60bが大型になる。また、コネクタハウジング65bを固定するための部品となるロックピン68bがコネクタハウジング65bとは別個に必要であり、部品点数が増加するという問題があった。
本発明が解決しようとする課題は、プリント基板に固定するための部品を削減し、かつ、小型化が可能な基板用シールドコネクタおよび基板用シールドコネクタの固定構造を提供することにある。
上記課題を解決するために本発明に係る基板用シールドコネクタは、プリント基板上の信号パターンと半田接続される内導体端子を誘電体の内部に保持しこの誘電体を外導体端子が収容してなるコネクタ端子が樹脂製のコネクタハウジングに収容されてなる基板用シールドコネクタであって、前記外導体端子は、前記プリント基板上のグランドパターンと電気的に接続されるプリント基板上の貫通孔に挿通して半田接続される接続部を備えており、この接続部の先端には、前記貫通孔の開口縁に係止する係止部が膨出形成されるとともにこの係止部を有する先端部分を弾性変形させるための空隙部が形成されていることを要旨とするものである。
この場合、前記接続部は、スリット状の空隙部が形成されて基端から先端に向けて分岐する一対の弾性接続片を有し、前記一対の弾性接続片の先端には、前記貫通孔の開口縁に係止する係止部が膨出形成されているものを好適な例として示すことができる。
また、前記接続部の先端両側面には、前記貫通孔の開口縁に係止する係止部が膨出形成されるとともに、前記両側面に形成された係止部間に前記空隙部が形成されているものを好適な例として示すことができる。
一方、本発明に係る基板用シールドコネクタの固定構造は、プリント基板上の信号パターンと半田接続される内導体端子を誘電体の内部に保持しこの誘電体を外導体端子が収容してなるコネクタ端子が樹脂製のコネクタハウジングに収容されてなる基板用シールドコネクタの固定構造であって、前記外導体端子は、前記プリント基板上のグランドパターンと電気的に接続されるプリント基板上の貫通孔に挿通して半田接続される接続部を備え、この接続部の先端には、前記貫通孔の開口縁に係止する係止部が膨出形成されるとともにこの係止部を有する先端部分を弾性変形させるための空隙部が形成されており、前記係止部が前記貫通孔を通過するときに前記接続部の先端部分が弾性変形し、前記係止部が前記貫通孔を通過したとき前記接続部の先端部分が弾性復帰して、前記係止部が前記貫通孔の開口縁に係止した状態で半田付けされていることを要旨とするものである。
この場合、前記接続部は、スリット状の空隙部が形成されて基端から先端に向けて分岐する一対の弾性接続片を有し、前記一対の弾性接続片の先端には、前記貫通孔の開口縁に係止する係止部が膨出形成されているものを好適な例として示すことができる。
また、前記接続部の先端両側面には、前記貫通孔の開口縁に係止する係止部が膨出形成されるとともに、前記両側面に形成された係止部間に前記空隙部が形成されているものを好適な例として示すことができる。
本発明に係る基板用シールドコネクタによれば、プリント基板上のグランドパターンと電気的に接続されるプリント基板上の貫通孔に外導体端子の接続部先端を挿通したときに、接続部先端に膨出形成された係止部は上記貫通孔の開口縁に係止して、基板用シールドコネクタがプリント基板に仮固定される。これにより基板用シールドコネクタの内導体端子や外導体端子を半田付けしやすくする。
そして、外導体端子の接続部先端を半田付けすると同時に、基板用シールドコネクタはプリント基板に固定される。このとき、接続部先端の係止部は、上記貫通孔の開口縁に係止した状態で半田付けされるので、接続部先端のプリント基板への固定強度を高くすることができる。
これにより、基板用シールドコネクタをプリント基板に固定するための部品を削減することができる。また、従来のように、コネクタハウジングを固定するのにねじやロックピンなどを用いるものではないので、コネクタハウジングに固定部を突設しない分、コネクタを小型化することができる。
この場合、前記接続部が、スリット状の空隙部が形成されて基端から先端に向けて分岐する一対の弾性接続片を有し、前記一対の弾性接続片の先端には、前記貫通孔の開口縁に係止する係止部が膨出形成されているものであれば、確実に、上記作用効果を奏する。
また、前記接続部の先端両側面には、前記貫通孔の開口縁に係止する係止部が膨出形成されるとともに、前記両側面に形成された係止部間に前記空隙部が形成されているものであれば、同様に、確実に、上記作用効果を奏する。
一方、本発明に係る基板用シールドコネクタの固定構造によれば、上記基板用シールドコネクタによりプリント基板に固定されているので、別個の固定部品を用いなくても強固に固定することができる。
この場合、前記接続部が、スリット状の空隙部が形成されて基端から先端に向けて分岐する一対の弾性接続片を有し、前記一対の弾性接続片の先端には、前記貫通孔の開口縁に係止する係止部が膨出形成されているものであれば、確実に、上記作用効果を奏する。また、従来のものと比べて、外導体端子の接続部先端において、半田付けによりプリント基板のグランドパターンと電気的に接続される接地箇所が増えているので、シールド効果が向上する。
また、前記接続部の先端両側面には、前記貫通孔の開口縁に係止する係止部が膨出形成されるとともに、前記両側面に形成された係止部間に前記空隙部が形成されているものであれば、同様に、確実に、上記作用効果を奏する。
次に、本発明の実施形態について図を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の第一実施形態に係る基板用シールドコネクタを表す断面図であり、図2は、図1に示す基板用シールドコネクタのプリント基板への固定構造を表す斜視図であり、図3は、図1に示す基板用シールドコネクタのプリント基板への固定構造を表す側面図である。図4は、基板用シールドコネクタがプリント基板へ固定される過程を示す模式図である。以下、相手側同軸コネクタと嵌合される方向を前方側とし、その反対方向を後方側として説明する。
図1に示すように、基板用シールドコネクタ10は、プリント基板上の信号パターンと半田接続される内導体端子11を誘電体12の内部に保持しこの誘電体12を外導体端子13が収容してなるコネクタ端子14が、樹脂製のコネクタハウジング15に収容されたもので構成されている。内導体端子11には、図示しないシールド電線の信号線が接続され、高周波信号が伝達されるようになっており、外導体端子13は、シールド電線のシールド線と接続され、内導体端子11の周囲を覆って電磁的に遮蔽する。
内導体端子11は、導電性板材を打ち抜き加工することにより、ピン状の水平部16の基端から垂下部17が下方に垂下された略逆L字形状に形成されている。ピン状の水平部16の基端側は、その先端側よりやや太径に形成されており、係止突起18を備えている。そして、水平部16の先端側が図示しない相手側シールドコネクタの内導体端子と接続され、垂下部17の先端側がプリント基板の所望の信号パターンと接続されることで、シールド電線とプリント基板との間の電気信号の受け渡しが行なわれる。
内導体端子11が収容される誘電体12は、所定の誘電率を有する樹脂製の絶縁性材料で成形されており、内導体端子11と外導体端子13との間に組付けられて、これらの間を絶縁状態にする。誘電体12は、縦長の開口面19を有する収容室20が内部に形成されており、収容室20の前方側には、水平筒部21が延設形成されている。
水平筒部21の内部には、内導体端子11のピン状の水平部16が挿入される挿入孔22が前後方向に開口形成されており、後方側が収容室20に連通している。この挿入孔22に内導体端子11の水平部16を挿入すると、先端側よりやや太径の基端側に膨出形成された係止突起18により圧入されて、内導体端子11が誘電体12に保持されるようになっている。
外導体端子13は、導電性板材を型抜きした後、プレス等による折り曲げ加工によって円筒状に形成されており、内部の収容室23に誘電体12が収容可能になっている。前方の先端部分は、相手側シールドコネクタの外導体端子と嵌合される嵌合部24となっており、収容室23に収容された誘電体12の挿入孔22に挿入された内導体端子11の水平部16の先端が誘電体12から突出されて嵌合部24内に配置されている。
外導体端子13の中央部分上面には、係止片25が上方に向けて撓み変形可能に突設されている。外導体端子13の上面後端には、後方の開口部26を覆う大きさとなる折り曲げ片27が延設形成されており、下方に折り曲げることで、外導体端子13の収容室23に収容された誘電体12を後方から覆って後方の開口部26を塞いで、基板用シールドコネクタ10のシールド性能の低下を防止することが可能となっている。
外導体端子13の後部には、プリント基板のグランドパターンと電気的に接続される接続部28が2箇所、下方に延設形成されている。接続部28は、スリット状の空隙部29が形成されて基端から先端に向けて分岐する一対の弾性接続片30、30を有している。一対の弾性接続片30、30の先端には、係止部31が膨出形成されており、プリント基板のグランドパターンと電気的に接続される貫通孔の開口縁に係止可能になっている。
係止部31は、弾性接続片30の内側面30aの最先端部31aから最外端部31bまで外側に延びる挿入斜面31cと、最外端部31bから弾性接続片30の外側面30bまで内側に延びる係止斜面31dとで構成されており、弾性接続片30の外側面30bから外側に膨出されている。挿入斜面31cは、接続部28の先端をプリント基板の貫通孔に挿入しやすくするようになだらかな傾斜となっており、係止斜面31dは、プリント基板の貫通孔に挿入した接続部28の先端が貫通孔の開口縁に係止するように角度が急な傾斜となっている。
そして、接続部28全体は、スリット状の空隙部29によって、分岐する一対の弾性接続片30、30が内側方向に弾性変形可能となる、いわゆるスナップフィット構造となっている。
コネクタハウジング15は、絶縁性の樹脂により一体的に成形されており、内導体端子11を誘電体12の内部に保持しこの誘電体12を外導体端子13が収容してなるコネクタ端子14を収容固定するようになっている。
コネクタハウジング15の後部には、前後方向に開口する端子収容室32が貫通形成されており、後方の開口面33から外導体端子13を挿入可能となっている。端子収容室32の天井面には、外導体端子13の係止片25が係止して外導体端子13の抜け止めとなる係止突部34が形成されている。
端子収容室32の前方には、前面が開口されたフード部35が設けられており、相手側シールドコネクタの前方部が収容可能となっている。フード部35の上端縁には、相手側シールドコネクタのコネクタハウジングが係止するストッパ36が突設されている。端子収容室32からフード部35の方には、外導体端子15の嵌合部24が突出されており、フード部35に収容された相手側シールドコネクタの外導体端子と嵌合可能になっている。
次に、この基板用シールドコネクタ10の固定構造について説明する。
図2および図3に示すように、基板用シールドコネクタ10は、プリント基板37に固定される。プリント基板37には、信号パターン40とグランドパターン41とが互いに絶縁された状態で形成されており、それぞれには、貫通孔38、39が電気的に接続されている。
基板用シールドコネクタ10をプリント基板37に固定するには、まず、コネクタハウジング15の端子収容室32下端から突出する内導体端子11の垂下部17と外導体端子13の接続部28とを、プリント基板37に形成された貫通孔38、39にそれぞれ挿通する。
ここで、図4により、外導体端子13の接続部28の先端を貫通孔39に挿通する過程について説明する。
図4(a)に示すように、プリント基板37に形成された貫通孔39の内径Aは、接続部28の一対の弾性接続片30、30の両外側面間距離Bとほぼ同じかやや広くなっており、かつ、係止部31の最外端部間距離Cよりも狭くなっている。
図4(b)に示すように、接続部28の先端を貫通孔39に挿入する際には、挿入斜面31cが貫通孔39の表面側の端縁39aに当接され、接続部28の先端を挿入するに従い、挿入斜面31cを下側から上側へ貫通孔39の表面側の端縁39aが摺動する。これに伴って、一対の弾性接続片30、30は、内側方向へ弾性変形する。
次いで、図4(c)に示すように、係止部31の最外端部31bが貫通孔39を通過すると、一対の弾性接続片30、30は、自らの弾性による復元力により弾性変形前の状態に復帰する。このとき、係止斜面31dが貫通孔39の裏面側の端縁39bに当接して係止部31が係止されるので、コネクタハウジングの下端面との間でプリント基板37に仮固定される。これにより、内導体端子11の垂下部17先端や外導体端子13の接続部28の先端をプリント基板37へ半田付けしやすくなる。
次いで、図4(d)に示すように、接続部28の先端を貫通孔39内に半田付け42することにより、外導体端子13がプリント基板37上のグランドパターン41と電気的に接続されると同時に、基板用シールドコネクタ10がプリント基板37に固定される。
このとき、接続部28先端の係止部31は、貫通孔39の開口縁39bに係止した状態で半田付け42されるので、接続部28先端のプリント基板37への固定強度は高まっている。さらに、貫通孔39に挿通されている弾性接続片30の先端部分と弾性接続片30の先端部分との間も半田で埋められるので、接続部28先端のプリント基板37への固定強度はより高まっている。
なお、内導体端子11は、プリント基板37の貫通孔38に挿通された垂下部17先端側をプリント基板37の貫通孔38内に半田付けすることで、プリント基板37上の信号パターン40と電気的に接続される。
次に、本発明の第二実施形態に係る基板用シールドコネクタについて説明する。図5は、本発明の第二実施形態に係る基板用シールドコネクタを表す断面図であり、図6は、本発明の第二実施形態に係る基板用シールドコネクタがプリント基板へ固定される過程を示す模式図である。
図5に示すように、本発明の第二実施形態に係る基板用シールドコネクタ50は、外導体端子51の接続部52の形状が、第一実施形態に係る基板用シールドコネクタ10のものと相違し、これ以外の構成は同じであるため、同じ構成部分については同一符号を付し、重複する説明は省略する。
すなわち、外導体端子51の後部には、プリント基板のグランドパターンと電気的に接続される接続部52が2箇所、下方に延設形成されている。接続部52の先端両側面には、係止部53が膨出形成されており、プリント基板のグランドパターンと電気的に接続される貫通孔の開口縁に係止可能になっている。
係止部53は、接続部52の最先端部53aから両最外端部53bまで外側に延びる挿入斜面53cと、両最外端部53bから接続部52の両側面まで内側に延びる係止斜面53dとで構成されており、接続部52の両側面から外側に膨出されている。
挿入斜面53cは、接続部52の先端をプリント基板の貫通孔に挿入しやすくするようになだらかな傾斜となっており、係止斜面53dは、プリント基板の貫通孔に挿入した接続部52の先端が貫通孔の開口縁に係止するように角度が急な傾斜となっている。
接続部52の先端両側面に形成された係止部53、53間には、空隙部54が形成されており、接続部52の先端は、空隙部54を挟んで一対の梁部55、55が外側に膨出形成された形となっており、一対の梁部55、55が空隙部54側に押圧されると、内側に弾性変形するようになっている。
この基板用シールドコネクタ50は、次のようにしてプリント基板に固定される。
図6(a)に示すように、プリント基板37に形成された貫通孔39の内径Aは、接続部52の両外側面間距離Dとほぼ同じかやや広くなっており、かつ、係止部53の最外端部間距離Eよりも狭くなっている。
図6(b)に示すように、接続部52を貫通孔39に挿入するときには、挿入斜面53cが貫通孔39の表面側の端縁39aに当接され、接続部52を挿入するに従い、挿入斜面53cを下側から上側へ貫通孔39の表面側の端縁39aが摺動する。このとき、一対の梁部55、55が貫通孔39の表面側の端縁39aにより空隙部54側に押圧されるので、接続部52の先端は内側に弾性変形する。
次いで、図6(c)に示すように、係止部53の最外端部53bが貫通孔39を通過すると、接続部52の先端は、自らの弾性による復元力により弾性変形前の状態に復帰する。このとき、係止斜面53dが貫通孔39の裏面側の端縁39bに当接して係止部53が係止されるので、ハウジングの下端面との間でプリント基板37に仮固定される。これにより、内導体端子11の垂下部17先端や外導体端子51の接続部52先端をプリント基板37へ半田付けしやすくする。
次いで、図6(d)に示すように、貫通孔39と接続部52の先端とを半田付け56することにより、外導体端子51がプリント基板37上のグランドパターンと電気的に接続されると同時に、基板用シールドコネクタ50がプリント基板37に固定される。このとき、接続部52先端の係止部53は、貫通孔39の開口縁39bに係止した状態で半田付け56されるので、接続部52先端のプリント基板37への固定強度は高くなっている。
以上で構成される基板用シールドコネクタ10、50によれば、外導体端子13、51の接続部28、52先端のプリント基板37への固定強度が高くなるので、基板用シールドコネクタ10、50をプリント基板37へ固定するのに、コネクタハウジング15に固定部を突設し、ねじやロックピンなどの固定部品を用いることをしなくて良くなる。これにより、プリント基板に固定するための部品を削減できるとともに、固定部を突設しない分、基板用シールドコネクタ10、50を小型化することができる。
そして、以上のような基板用シールドコネクタ10、50の固定構造によれば、別個の固定部品を用いなくても基板用シールドコネクタ10、50をプリント基板37に強固に固定することができる。
このとき、基板用シールドコネクタ10は、従来のものと比べて、外導体端子13の接続部28先端において、半田付けによりプリント基板37のグランドパターン41と電気的に接続される接地箇所が増えているので、シールド効果が向上する。
以上、本発明の実施の形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能である。
例えば上記実施形態では、1本のシールド電線とプリント基板とを中継接続する基板用シールドコネクタについて示しているが、多極の内導体端子および外導体端子を備える構成としても良いことは言うまでもない。
本発明に係る基板用シールドコネクタは、自動車等の車両などの電子・電気機器におけるプリント基板へのシールド電線の接続に好適に用いられる。
本発明の第一実施形態に係る基板用シールドコネクタを表す断面図である。 図1に示す基板用シールドコネクタのプリント基板への固定構造を表す斜視図である。 図1に示す基板用シールドコネクタのプリント基板への固定構造を表す側面図である。 図1に示す基板用シールドコネクタがプリント基板へ固定される過程を示す模式図である。 本発明の第二実施形態に係る基板用シールドコネクタを表す断面図である。 図5に示す基板用シールドコネクタがプリント基板へ固定される過程を示す模式図である。 従来の基板用シールドコネクタを表す斜視図である。 従来の基板用シールドコネクタを表す斜視図である。
符号の説明
10 基板用シールドコネクタ
11 内導体端子
12 誘電体
13 外導体端子
14 コネクタ端子
15 コネクタハウジング
28 接続部
29 空隙部
30 弾性接続片
31 係止部

Claims (6)

  1. プリント基板上の信号パターンと半田接続される内導体端子を誘電体の内部に保持しこの誘電体を外導体端子が収容してなるコネクタ端子が樹脂製のコネクタハウジングに収容されてなる基板用シールドコネクタであって、
    前記外導体端子は、前記プリント基板上のグランドパターンと電気的に接続される基板上の貫通孔に挿通して半田接続される接続部を備えており、この接続部の先端には、前記貫通孔の開口縁に係止する係止部が膨出形成されるとともにこの係止部を有する先端部分を弾性変形させるための空隙部が形成されていることを特徴とする基板用シールドコネクタ。
  2. 前記接続部は、スリット状の空隙部が形成されて基端から先端に向けて分岐する一対の弾性接続片を有し、前記一対の弾性接続片の先端には、前記貫通孔の開口縁に係止する係止部が膨出形成されていることを特徴とする請求項1に記載の基板用シールドコネクタ。
  3. 前記接続部の先端両側面には、前記貫通孔の開口縁に係止する係止部が膨出形成されるとともに、前記両側面に形成された係止部間に前記空隙部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の基板用シールドコネクタ。
  4. プリント基板上の信号パターンと半田接続される内導体端子を誘電体の内部に保持しこの誘電体を外導体端子が収容してなるコネクタ端子が樹脂製のコネクタハウジングに収容されてなる基板用シールドコネクタの固定構造であって、
    前記外導体端子は、前記プリント基板上のグランドパターンと電気的に接続されるプリント基板上の貫通孔に挿通して半田接続される接続部を備え、この接続部の先端には、前記貫通孔の開口縁に係止する係止部が膨出形成されるとともにこの係止部を有する先端部分を弾性変形させるための空隙部が形成されており、前記係止部が前記貫通孔を通過するときに前記接続部の先端部分が弾性変形し、前記係止部が前記貫通孔を通過したとき前記接続部の先端部分が弾性復帰して、前記係止部が前記貫通孔の開口縁に係止した状態で半田付けされていることを特徴とする基板用シールドコネクタの固定構造。
  5. 前記接続部は、スリット状の空隙部が形成されて基端から先端に向けて分岐する一対の弾性接続片を有し、前記一対の弾性接続片の先端には、前記貫通孔の開口縁に係止する係止部が膨出形成されていることを特徴とする請求項4に記載の基板用シールドコネクタの固定構造。
  6. 前記接続部の先端両側面には、前記貫通孔の開口縁に係止する係止部が膨出形成されるとともに、前記両側面に形成された係止部間に前記空隙部が形成されていることを特徴とする請求項4に記載の基板用シールドコネクタの固定構造。
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