JP2008059073A - 画像形成装置、描画処理制御方法及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】 両面印刷、ソート印刷、ステープル処理が設定されたジョブの処理中に割り込みによって描画処理を中断する際、本来の出力結果が得られなくなる不具合を起こさないようにする。
【解決手段】 図示の制御フローは両面印刷に対応する。PDLデータの解釈から始まる描画処理をページ毎に行い(S202〜206のループ)、処理のはじめに停止要求(割り込み)をチェックし、あれば両面印刷と、処理対象のカレントページが表裏面のどちらかをチェックし(S212)、表面の場合、直ぐに停止させないで、上記ループに戻し、次のページを処理した後、再びフローを通して、裏面の処理後に停止させる(S215)。この制御により、裏面が印刷されない印刷物、或いは再開後に表面・裏面が逆転した印刷物になることなく、正常な処理結果が得られる。
【選択図】 図6
【解決手段】 図示の制御フローは両面印刷に対応する。PDLデータの解釈から始まる描画処理をページ毎に行い(S202〜206のループ)、処理のはじめに停止要求(割り込み)をチェックし、あれば両面印刷と、処理対象のカレントページが表裏面のどちらかをチェックし(S212)、表面の場合、直ぐに停止させないで、上記ループに戻し、次のページを処理した後、再びフローを通して、裏面の処理後に停止させる(S215)。この制御により、裏面が印刷されない印刷物、或いは再開後に表面・裏面が逆転した印刷物になることなく、正常な処理結果が得られる。
【選択図】 図6
Description
本発明は、印刷コマンドとともに入力された印刷データに基づいて描画用の画像データを生成する描画処理を行うプリンタ、複写機、複合機等の画像形成装置に関し、より詳細には、両面印刷、ソート印刷、ステープル処理が指定されたジョブの描画処理中に割り込みがかかり、中断される場合、不具合が生じることなく処理を行うことを可能にした画像形成装置、当該描画処理を実現するための描画処理制御方法及びプログラムに関する。
今日、プリンタ、複写機、複合機等の画像形成装置は、多機能を備えた装置が広く普及し、またネットワーク技術が導入されることによって、利便性、効率性が向上し、複数ユーザによる共同利用も進行している。このような状況にあって、例えば先に入力されたプリントジョブが実行されている間に、後から来たユーザが割り込んでジョブを実行したい、といった場合がしばしば生じる。こうした場合に対応すべく、割り込み処理を可能とする機能が用意され、この機能により、ユーザの要求に応じた処理を可能としている。
従来、割り込み機能における処理の制御方法は、割込キーの操作とほぼ同時に現在実行中のジョブを中断し、中断時点までの処理状況を記憶して実行中のジョブを待避させ、新しいジョブを割り込ませるようになっている。このため、先に処理を行っているジョブが終了までに、わずかな処理しか残っていない場合でも、割り込んだジョブのために処理の完了が大幅に後になってしまう、といったことが生じる可能性がある。
下記特許文献1に例示する画像形成装置では、上記のような問題を回避することを目的とする割り込み制御を提案している。特許文献1に提案された割り込み制御は、実行中のジョブのみ処理ページ枚数や終了するまでの残り時間を基準に割り込みを許容するか否かの選択をし、その結果に従い割り込ませるか、否かの制御を行うものである。
特開2002−215351号公報
従来、割り込み機能における処理の制御方法は、割込キーの操作とほぼ同時に現在実行中のジョブを中断し、中断時点までの処理状況を記憶して実行中のジョブを待避させ、新しいジョブを割り込ませるようになっている。このため、先に処理を行っているジョブが終了までに、わずかな処理しか残っていない場合でも、割り込んだジョブのために処理の完了が大幅に後になってしまう、といったことが生じる可能性がある。
下記特許文献1に例示する画像形成装置では、上記のような問題を回避することを目的とする割り込み制御を提案している。特許文献1に提案された割り込み制御は、実行中のジョブのみ処理ページ枚数や終了するまでの残り時間を基準に割り込みを許容するか否かの選択をし、その結果に従い割り込ませるか、否かの制御を行うものである。
しかしながら、上記特許文献1記載の割り込み処理の制御は、割り込ませるか、否かを制御するということにとどまっており、割り込ませるときには、実行中のジョブをどのように停止させ、再開させるかといった、中断時の処理方法については、特に配慮していないので、次に示すような不具合が生じる可能性がある。
この不具合は、実行中のジョブに両面印刷、ソート印刷、ステープル処理の各機能が設定されている場合に起きる。その原因は、これらの機能は、描画対象となる複数ページを所定の手順で描画処理することが求められるからである。
例えば、両面印刷の表面処理中に割り込みが発生した場合、単純に割り込みを実行してしまうと、表面のみ印刷され、排紙されるので、裏面が印刷されない印刷物ができてしまい、そのページは破棄することになる。また、この場合に、処理再開後は裏面から印刷が再開されるので、本来印刷される表面・裏面が逆転した印刷物が作成され、割り込み後に作成される印刷物に不整合が生じてしまう。
また、ソート印刷やステープル処理の設定されたジョブの実行中に割り込みが発生した場合、排紙ビンが1つしかない場合は、同一の場所に排紙されてしまうために、ステープル指定・ソート指定を解除する必要がある。そのため、その後処理されるジョブでは、ステープル・ソートされていない文書が出来て、無駄な印刷物になってしまう、という不具合が生じる。
本発明の目的は、割り込み時に実行中の両面印刷、ソート印刷、ステープル処理の各機能が設定されたジョブの描画処理を中断する際に、当該機能を利用したときに本来得られる出力結果となるような処理の停止、再開時の動作を行わせることにより、従来技術において生じた上記の不具合を解消し、無駄な印刷物が発生してしまうことによるサプライなどに生じる浪費を低減し、機能の向上を図ることにある。
この不具合は、実行中のジョブに両面印刷、ソート印刷、ステープル処理の各機能が設定されている場合に起きる。その原因は、これらの機能は、描画対象となる複数ページを所定の手順で描画処理することが求められるからである。
例えば、両面印刷の表面処理中に割り込みが発生した場合、単純に割り込みを実行してしまうと、表面のみ印刷され、排紙されるので、裏面が印刷されない印刷物ができてしまい、そのページは破棄することになる。また、この場合に、処理再開後は裏面から印刷が再開されるので、本来印刷される表面・裏面が逆転した印刷物が作成され、割り込み後に作成される印刷物に不整合が生じてしまう。
また、ソート印刷やステープル処理の設定されたジョブの実行中に割り込みが発生した場合、排紙ビンが1つしかない場合は、同一の場所に排紙されてしまうために、ステープル指定・ソート指定を解除する必要がある。そのため、その後処理されるジョブでは、ステープル・ソートされていない文書が出来て、無駄な印刷物になってしまう、という不具合が生じる。
本発明の目的は、割り込み時に実行中の両面印刷、ソート印刷、ステープル処理の各機能が設定されたジョブの描画処理を中断する際に、当該機能を利用したときに本来得られる出力結果となるような処理の停止、再開時の動作を行わせることにより、従来技術において生じた上記の不具合を解消し、無駄な印刷物が発生してしまうことによるサプライなどに生じる浪費を低減し、機能の向上を図ることにある。
請求項1の発明は、両面印刷、割り込み処理を指定し得る印刷コマンドの入力手段、印刷コマンドとともに入力された印刷データに基づいて画像データを生成する描画処理手段、描画処理手段により生成された画像データにより記録媒体に画像を形成する画像形成手段、前記印刷コマンドの指示に従い上記各手段を制御するシステム制御手段を有する画像形成装置において、前記描画処理手段は、前記システム制御手段からの割り込みに基づく処理停止要求に対応する動作として、実行中の第1描画処理部の処理が両面印刷の設定に応じた処理であれば、表裏のどちらの面が処理中でも裏面の描画処理が終了したタイミングで第1描画処理部の処理を停止し、この処理停止をシステム制御手段に通知し、この処理停止の通知後にシステム制御手段からの割り込み処理の描画要求に応じ、第2描画処理部による処理を開始し、この処理の終了をシステム制御手段に通知し、この処理終了の通知後にシステム制御手段からの描画処理再開要求に応じ、停止させた第1描画処理部の処理を再開するものであり、前記システム制御手段は、前記描画処理手段からの第1描画部の処理停止通知に応じて、第2描画処理部による割り込み処理の描画要求を行い、前記描画処理手段からの第2の描画処理部による割り込み処理の終了通知に応じて、停止中の第1描画処理部の描画処理を再開させる要求を行うものであることを特徴とする。
請求項2の発明は、ソート印刷、割り込み処理を指定し得る印刷コマンドの入力手段、印刷コマンドとともに入力された印刷データに基づいて画像データを生成する描画処理手段、描画処理手段により生成された画像データにより記録媒体に画像を形成する画像形成手段、前記印刷コマンドの指示に従い上記各手段を制御するシステム制御手段を有する画像形成装置において、前記描画処理手段は、前記システム制御手段からの割り込みに基づく処理停止要求に対応する動作として、実行中の第1描画処理部の処理がソート印刷の設定に応じた処理であれば、1ソート内にある処理対象のどのページが処理中でも最終ページの描画処理が終了したタイミングで第1描画処理部の処理を停止し、この処理停止をシステム制御手段に通知し、この処理停止の通知後にシステム制御手段からの割り込み処理の描画要求に応じ、第2描画処理部による処理を開始し、この処理の終了をシステム制御手段に通知し、この処理終了の通知後にシステム制御手段からの描画処理再開要求に応じ、停止させた第1描画処理部の処理を再開するものであり、前記システム制御手段は、前記描画処理手段からの第1描画部の処理停止通知に応じて、第2描画処理部による割り込み処理の描画要求を行い、前記描画処理手段からの第2の描画処理部による割り込み処理の終了通知に応じて、停止中の第1描画処理部の描画処理を再開させる要求を行うものであることを特徴とする。
請求項3の発明は、ステープル処理、割り込み処理を指定し得る印刷コマンドの入力手段、印刷コマンドとともに入力された印刷データに基づいて画像データを生成する描画処理手段、描画処理手段により生成された画像データにより記録媒体に画像を形成する画像形成手段、前記印刷コマンドの指示に従い上記各手段を制御するシステム制御手段を有する画像形成装置において、前記描画処理手段は、前記システム制御手段からの割り込みに基づく処理停止要求に対応する動作として、実行中の第1描画処理部の処理がステープル処理の設定に応じた処理であれば、1ステープル内にある処理対象のどのページが処理中でも最終ページの描画処理が終了したタイミングで第1描画処理部の処理を停止し、この処理停止をシステム制御手段に通知し、この処理停止の通知後にシステム制御手段からの割り込み処理の描画要求に応じ、第2描画処理部による処理を開始し、この処理の終了をシステム制御手段に通知し、この処理終了の通知後にシステム制御手段からの描画処理再開要求に応じ、停止させた第1描画処理部の処理を再開するものであり、前記システム制御手段は、前記描画処理手段からの第1描画部の処理停止通知に応じて、第2描画処理部による割り込み処理の描画要求を行い、前記描画処理手段からの第2の描画処理部による割り込み処理の終了通知に応じて、停止中の第1描画処理部の描画処理を再開させる要求を行うものであることを特徴とする。
請求項4の発明は、両面印刷、割り込み処理を指定し得る印刷コマンドとともに入力された印刷データに基づいて画像データを生成する描画処理を制御する描画処理制御方法であって、割り込みに基づく処理停止要求に対応する動作として、実行中の描画処理が両面印刷の設定に応じた処理であれば、表裏のどちらの面が処理中でも、裏面の描画処理が終了したタイミングで実行中の描画処理部の処理を停止し、この処理の停止後に割り込み処理の描画要求に応じ、割り込みによる描画処理を開始し、この描画処理の終了後に、停止させた描画処理の再開要求に応じ、中断した両面印刷の設定に応じた描画処理を再開することを特徴とする。
請求項5の発明は、ソート印刷、割り込み処理を指定し得る印刷コマンドとともに入力された印刷データに基づいて画像データを生成する描画処理を制御する描画処理制御方法であって、割り込みに基づく処理停止要求に対応する動作として、実行中の描画処理がソート印刷の設定に応じた処理であれば、1ソート内にある処理対象のどのページが処理中でも最終ページの描画処理が終了したタイミングで実行中の描画処理部の処理を停止し、この処理の停止後に割り込み処理の描画要求に応じ、割り込みによる描画処理を開始し、この描画処理の終了後に、停止させた描画処理の再開要求に応じ、中断したソート印刷の設定に応じた描画処理を再開することを特徴とする。
請求項6の発明は、ステープル処理、割り込み処理を指定し得る印刷コマンドとともに入力された印刷データに基づいて画像データを生成する描画処理を制御する描画処理制御方法であって、割り込みに基づく処理停止要求に対応する動作として、実行中の描画処理がステープル処理の設定に応じた処理であれば、1ステープル内にある処理対象のどのページが処理中でも最終ページの描画処理が終了したタイミングで実行中の描画処理部の処理を停止し、この処理の停止後に割り込み処理の描画要求に応じ、割り込みによる描画処理を開始し、この描画処理の終了後に、停止させた描画処理の再開要求に応じ、中断したステープル処理の設定に応じた描画処理を再開することを特徴とする。
請求項7の発明は、コンピュータを請求項1乃至3のいずれかに記載された画像形成装置が有する描画処理手段として機能させるためのプログラムを特徴とする。
請求項2の発明は、ソート印刷、割り込み処理を指定し得る印刷コマンドの入力手段、印刷コマンドとともに入力された印刷データに基づいて画像データを生成する描画処理手段、描画処理手段により生成された画像データにより記録媒体に画像を形成する画像形成手段、前記印刷コマンドの指示に従い上記各手段を制御するシステム制御手段を有する画像形成装置において、前記描画処理手段は、前記システム制御手段からの割り込みに基づく処理停止要求に対応する動作として、実行中の第1描画処理部の処理がソート印刷の設定に応じた処理であれば、1ソート内にある処理対象のどのページが処理中でも最終ページの描画処理が終了したタイミングで第1描画処理部の処理を停止し、この処理停止をシステム制御手段に通知し、この処理停止の通知後にシステム制御手段からの割り込み処理の描画要求に応じ、第2描画処理部による処理を開始し、この処理の終了をシステム制御手段に通知し、この処理終了の通知後にシステム制御手段からの描画処理再開要求に応じ、停止させた第1描画処理部の処理を再開するものであり、前記システム制御手段は、前記描画処理手段からの第1描画部の処理停止通知に応じて、第2描画処理部による割り込み処理の描画要求を行い、前記描画処理手段からの第2の描画処理部による割り込み処理の終了通知に応じて、停止中の第1描画処理部の描画処理を再開させる要求を行うものであることを特徴とする。
請求項3の発明は、ステープル処理、割り込み処理を指定し得る印刷コマンドの入力手段、印刷コマンドとともに入力された印刷データに基づいて画像データを生成する描画処理手段、描画処理手段により生成された画像データにより記録媒体に画像を形成する画像形成手段、前記印刷コマンドの指示に従い上記各手段を制御するシステム制御手段を有する画像形成装置において、前記描画処理手段は、前記システム制御手段からの割り込みに基づく処理停止要求に対応する動作として、実行中の第1描画処理部の処理がステープル処理の設定に応じた処理であれば、1ステープル内にある処理対象のどのページが処理中でも最終ページの描画処理が終了したタイミングで第1描画処理部の処理を停止し、この処理停止をシステム制御手段に通知し、この処理停止の通知後にシステム制御手段からの割り込み処理の描画要求に応じ、第2描画処理部による処理を開始し、この処理の終了をシステム制御手段に通知し、この処理終了の通知後にシステム制御手段からの描画処理再開要求に応じ、停止させた第1描画処理部の処理を再開するものであり、前記システム制御手段は、前記描画処理手段からの第1描画部の処理停止通知に応じて、第2描画処理部による割り込み処理の描画要求を行い、前記描画処理手段からの第2の描画処理部による割り込み処理の終了通知に応じて、停止中の第1描画処理部の描画処理を再開させる要求を行うものであることを特徴とする。
請求項4の発明は、両面印刷、割り込み処理を指定し得る印刷コマンドとともに入力された印刷データに基づいて画像データを生成する描画処理を制御する描画処理制御方法であって、割り込みに基づく処理停止要求に対応する動作として、実行中の描画処理が両面印刷の設定に応じた処理であれば、表裏のどちらの面が処理中でも、裏面の描画処理が終了したタイミングで実行中の描画処理部の処理を停止し、この処理の停止後に割り込み処理の描画要求に応じ、割り込みによる描画処理を開始し、この描画処理の終了後に、停止させた描画処理の再開要求に応じ、中断した両面印刷の設定に応じた描画処理を再開することを特徴とする。
請求項5の発明は、ソート印刷、割り込み処理を指定し得る印刷コマンドとともに入力された印刷データに基づいて画像データを生成する描画処理を制御する描画処理制御方法であって、割り込みに基づく処理停止要求に対応する動作として、実行中の描画処理がソート印刷の設定に応じた処理であれば、1ソート内にある処理対象のどのページが処理中でも最終ページの描画処理が終了したタイミングで実行中の描画処理部の処理を停止し、この処理の停止後に割り込み処理の描画要求に応じ、割り込みによる描画処理を開始し、この描画処理の終了後に、停止させた描画処理の再開要求に応じ、中断したソート印刷の設定に応じた描画処理を再開することを特徴とする。
請求項6の発明は、ステープル処理、割り込み処理を指定し得る印刷コマンドとともに入力された印刷データに基づいて画像データを生成する描画処理を制御する描画処理制御方法であって、割り込みに基づく処理停止要求に対応する動作として、実行中の描画処理がステープル処理の設定に応じた処理であれば、1ステープル内にある処理対象のどのページが処理中でも最終ページの描画処理が終了したタイミングで実行中の描画処理部の処理を停止し、この処理の停止後に割り込み処理の描画要求に応じ、割り込みによる描画処理を開始し、この描画処理の終了後に、停止させた描画処理の再開要求に応じ、中断したステープル処理の設定に応じた描画処理を再開することを特徴とする。
請求項7の発明は、コンピュータを請求項1乃至3のいずれかに記載された画像形成装置が有する描画処理手段として機能させるためのプログラムを特徴とする。
本発明によると、割り込み時に実行中の描画処理が両面印刷、ソート印刷、ステープル処理の設定された処理であっても、割り込み時の処理状態に応じて停止・再開動作を制御することにより、本来得られる出力結果とすることが可能になる。よって、従来、問題となった、裏面が印刷されない印刷物や表面・裏面が逆転した印刷物が作成され、或いはソート・ステープルされていない文書が作成されることになって、サプライなどに生じていた浪費を低減することが可能になり、機能の向上を図ることができる。
以下に、本発明の画像形成装置に係わる実施形態を示す。
以下に示す実施形態には、LAN等のネットワークに接続されたプリンタ、複合機等の画像形成装置をPC等の印刷コマンドをネットワーク経由で送信する複数のホスト機から利用可能とした印刷システムを例に本発明に係わる画像形成装置の実施装置を示す。なお、本実施形態においては、ネットワーク経由でコマンドの入力を行う例を示すが、装置内に蓄積されたデータをもとにするか、或いは複写機能を備えた装置のように、スキャナ入力データをもとにコマンドを発する場合には、装置の操作パネルをユーザI/F(インターフェース)とすることで、ネットワーク経由で行うと同様に、コマンドの入力を行うことができる。
図1は、本実施形態に係わる印刷システム構成の概略を示す。
図1に示すように、本実施形態の印刷システムは、本案の実施装置としての画像形成装置13と、LANを介して画像形成装置13に接続し、印刷コマンドが送信可能なPC等の複数のホスト機10〜12より印刷システムを構成する。ホスト機10〜12は、印刷コマンドを送信する機能を備えたものであれば良く、PCのほか、管理サーバ、或いは、複合機等が含まれる。
なお、ホスト機は、図1では3台としている。これは、後記で詳述する“割り込み”機能を動作させる可能性が、1台の画像形成装置を利用し得るホスト機が多いほど高まるので、3台を例示しているが、基本的には、1台のホスト機でも、割り込みが発生する条件がありさえすれば良い。
以下に示す実施形態には、LAN等のネットワークに接続されたプリンタ、複合機等の画像形成装置をPC等の印刷コマンドをネットワーク経由で送信する複数のホスト機から利用可能とした印刷システムを例に本発明に係わる画像形成装置の実施装置を示す。なお、本実施形態においては、ネットワーク経由でコマンドの入力を行う例を示すが、装置内に蓄積されたデータをもとにするか、或いは複写機能を備えた装置のように、スキャナ入力データをもとにコマンドを発する場合には、装置の操作パネルをユーザI/F(インターフェース)とすることで、ネットワーク経由で行うと同様に、コマンドの入力を行うことができる。
図1は、本実施形態に係わる印刷システム構成の概略を示す。
図1に示すように、本実施形態の印刷システムは、本案の実施装置としての画像形成装置13と、LANを介して画像形成装置13に接続し、印刷コマンドが送信可能なPC等の複数のホスト機10〜12より印刷システムを構成する。ホスト機10〜12は、印刷コマンドを送信する機能を備えたものであれば良く、PCのほか、管理サーバ、或いは、複合機等が含まれる。
なお、ホスト機は、図1では3台としている。これは、後記で詳述する“割り込み”機能を動作させる可能性が、1台の画像形成装置を利用し得るホスト機が多いほど高まるので、3台を例示しているが、基本的には、1台のホスト機でも、割り込みが発生する条件がありさえすれば良い。
画像形成装置13は、ホスト機10〜12との通信を可能とするネットワークI/Fと、ネットワークI/Fを介してホスト機10〜12から入力された印刷コマンドを受取り、コマンドの指示に従い、プリント出力に必要な描画処理等のデータ処理を行う。
また、画像形成装置13は、“割り込み”機能を備える。この機能は、ホスト機10〜12から入力された印刷コマンドに割り込み処理が指示されている場合に、実行中の印刷コマンドの処理を中断させ、割り込みを掛けたコマンドの処理を済ませた後、中断させた処理を再開させる機能である。
ここで、本案の前提となる、画像形成装置が有する割り込み機能を実現する構成と、割り込み処理の動作について、概要を説明する。なお、本案では、描画処理を要旨としているので、この処理に関する説明を中心にする。
図2は、割り込み機能に従い動作する描画処理に係わるデータ処理部の基本構成を概略図として示す。
図2に示すように、本実施形態にかかわる画像形成装置13は、PC等のホスト機10〜12からの印刷コマンド等のデータ入力を受付けるデータ入力部22と、入力されたコマンド等のデータを解釈し、描画を行なう描画処理部24,25と、画像形成装置全体を統合して制御するシステム制御部23とをデータ処理部として備えている。
なお、上記描画処理部24,25は、ページ記述言語(以下、PDL (Page Description Language) と記す)の解釈系を有するものである。また、描画処理部24,25は、割り込み処理に対応し得る構成として、実行中のコマンドを処理する第1描画処理部としての描画処理部 (1) 24、割り込んだコマンドを処理する第2描画処理部としての描画処理部 (2) 25の各処理部を有する。
また、上記システム制御部23は、通常(割り込みの無い)、割り込みの各入力コマンドを描画処理部 (1) 24,描画処理部 (2) 25それぞれに解釈させ、各描画処理部により生成された画像データにより記録媒体に画像を形成する処理を画像形成装置内の各種デバイスに処理させるために、制御データの設定等を行う。
画像形成装置13は、図示しないが、ハードウェア構成としてCPU,ROMを有するコンピュータを備え、ROMにインストールしたプログラムをCPUによって動作させることによって、このコンピュータを上記システム制御部23及び描画処理部 (1) 24,描画処理部 (2) 25として機能させる。よって、割り込み機能に従い動作する本案に係わる描画処理部は、後述の描画処理の制御フローに示す動作を行わせるためのプログラムをドライブすることによって実現することができる。
また、画像形成装置13は、“割り込み”機能を備える。この機能は、ホスト機10〜12から入力された印刷コマンドに割り込み処理が指示されている場合に、実行中の印刷コマンドの処理を中断させ、割り込みを掛けたコマンドの処理を済ませた後、中断させた処理を再開させる機能である。
ここで、本案の前提となる、画像形成装置が有する割り込み機能を実現する構成と、割り込み処理の動作について、概要を説明する。なお、本案では、描画処理を要旨としているので、この処理に関する説明を中心にする。
図2は、割り込み機能に従い動作する描画処理に係わるデータ処理部の基本構成を概略図として示す。
図2に示すように、本実施形態にかかわる画像形成装置13は、PC等のホスト機10〜12からの印刷コマンド等のデータ入力を受付けるデータ入力部22と、入力されたコマンド等のデータを解釈し、描画を行なう描画処理部24,25と、画像形成装置全体を統合して制御するシステム制御部23とをデータ処理部として備えている。
なお、上記描画処理部24,25は、ページ記述言語(以下、PDL (Page Description Language) と記す)の解釈系を有するものである。また、描画処理部24,25は、割り込み処理に対応し得る構成として、実行中のコマンドを処理する第1描画処理部としての描画処理部 (1) 24、割り込んだコマンドを処理する第2描画処理部としての描画処理部 (2) 25の各処理部を有する。
また、上記システム制御部23は、通常(割り込みの無い)、割り込みの各入力コマンドを描画処理部 (1) 24,描画処理部 (2) 25それぞれに解釈させ、各描画処理部により生成された画像データにより記録媒体に画像を形成する処理を画像形成装置内の各種デバイスに処理させるために、制御データの設定等を行う。
画像形成装置13は、図示しないが、ハードウェア構成としてCPU,ROMを有するコンピュータを備え、ROMにインストールしたプログラムをCPUによって動作させることによって、このコンピュータを上記システム制御部23及び描画処理部 (1) 24,描画処理部 (2) 25として機能させる。よって、割り込み機能に従い動作する本案に係わる描画処理部は、後述の描画処理の制御フローに示す動作を行わせるためのプログラムをドライブすることによって実現することができる。
次いで、図2に示したデータ処理部が行う、割り込みを可能とした描画処理のフローについて説明する。
先ず、通常(割り込みの無い)処理のフローを図3のシーケンス図を参照して示す。
図3は、ホスト機10〜12からの印刷コマンド等のデータの送信で開始され、画像形成装置12からの描画処理の終了通知の送信で終える処理フローのシーケンス図である。図3におけるシーケンスは、同図中に動作イベントの遷移を示す(Ev101) →(Ev116)の順で実行される。
図3のシーケンスを順に説明すると、先ず、画像形成装置13のデータ入力部22がホスト機10〜12から送信される印刷コマンド等のデータを受取ることにより、印刷が開始される(Ev101)。
次に、画像形成装置内の処理となり、データ入力部22は、受取ったデータをシステム制御部23に転送するために、システム制御部23が起動していることを確認した後、データの転送が始まる。以下、データ入力部22に処理すべきデータがなくなるまで、画像形成装置内の処理のシーケンスとなる。
図3のシーケンスでは、データ入力部22は、データのサービス開始の確認(Ev102,103)及びジョブのエントリーの確認をシステム制御部23に行う(Ev104,105)。
さらに、描画処理すべきデータがあることを通知し(Ev106)、この通知に応じて、システム制御部23からデータ転送開始が要求されると(Ev107)、データ入力部22は、データ転送準備完了を通知し、データ転送を始める(Ev108)。
転送するデータには、PDLの種類を特定する情報が含まれており、これをもとにシステム制御部23は、データに応じた描画処理部を起動する。この描画処理部は、ページ記述言語(PDL)の解釈系を備え、解釈されたPDLデータをもとに描画処理を行う。システム制御部23は、この描画処理部を複数起動し、しかも同一のPDLに対応することも、異なるPDLに対応することも可能として、後述の割り込み処理をサポートする。
システム制御部23は、データに応じた描画処理部を起動後、描画処理部にPDL処理開始要求を送ると(Ev109)、この処理フローでは、通常(割り込みの無い)処理の例であるから、描画処理部 (1) 24のみにてデータの解釈処理、描画処理(Ev110)が開始される。
この処理が終了すれば、描画処理部 (1) 24よりシステム制御部23にPDL処理終了通知が送られる(Ev111)。この通知を受け、システム制御部23は、データ処理の終了をデータ入力部22に指示する(Ev112)。
この指示に従いデータ入力部22は、ジョブエンドを行い(Ev113)、データのサービス終了を行う(Ev114)。
このサービス終了を受け、システム制御部23は、データ入力部22を介してセッションの終了をホスト機10〜12に通知する(Ev115,116)。
先ず、通常(割り込みの無い)処理のフローを図3のシーケンス図を参照して示す。
図3は、ホスト機10〜12からの印刷コマンド等のデータの送信で開始され、画像形成装置12からの描画処理の終了通知の送信で終える処理フローのシーケンス図である。図3におけるシーケンスは、同図中に動作イベントの遷移を示す(Ev101) →(Ev116)の順で実行される。
図3のシーケンスを順に説明すると、先ず、画像形成装置13のデータ入力部22がホスト機10〜12から送信される印刷コマンド等のデータを受取ることにより、印刷が開始される(Ev101)。
次に、画像形成装置内の処理となり、データ入力部22は、受取ったデータをシステム制御部23に転送するために、システム制御部23が起動していることを確認した後、データの転送が始まる。以下、データ入力部22に処理すべきデータがなくなるまで、画像形成装置内の処理のシーケンスとなる。
図3のシーケンスでは、データ入力部22は、データのサービス開始の確認(Ev102,103)及びジョブのエントリーの確認をシステム制御部23に行う(Ev104,105)。
さらに、描画処理すべきデータがあることを通知し(Ev106)、この通知に応じて、システム制御部23からデータ転送開始が要求されると(Ev107)、データ入力部22は、データ転送準備完了を通知し、データ転送を始める(Ev108)。
転送するデータには、PDLの種類を特定する情報が含まれており、これをもとにシステム制御部23は、データに応じた描画処理部を起動する。この描画処理部は、ページ記述言語(PDL)の解釈系を備え、解釈されたPDLデータをもとに描画処理を行う。システム制御部23は、この描画処理部を複数起動し、しかも同一のPDLに対応することも、異なるPDLに対応することも可能として、後述の割り込み処理をサポートする。
システム制御部23は、データに応じた描画処理部を起動後、描画処理部にPDL処理開始要求を送ると(Ev109)、この処理フローでは、通常(割り込みの無い)処理の例であるから、描画処理部 (1) 24のみにてデータの解釈処理、描画処理(Ev110)が開始される。
この処理が終了すれば、描画処理部 (1) 24よりシステム制御部23にPDL処理終了通知が送られる(Ev111)。この通知を受け、システム制御部23は、データ処理の終了をデータ入力部22に指示する(Ev112)。
この指示に従いデータ入力部22は、ジョブエンドを行い(Ev113)、データのサービス終了を行う(Ev114)。
このサービス終了を受け、システム制御部23は、データ入力部22を介してセッションの終了をホスト機10〜12に通知する(Ev115,116)。
図4は、割り込み処理が発生する場合のフローを示すシーケンス図である。
図4のシーケンスは、ホスト機10〜12からの印刷コマンド等のデータの送信で開始される描画処理が、割り込み処理で中断され、割り込み処理の終了後に、中断した処理を再開し、この処理の終了通知が画像形成装置12からホスト機10〜12への送信で終える処理フローのシーケンス図である。図4におけるシーケンスは、同図中に動作イベントの遷移を示す(Ev201) →(Ev238)の順で実行される。
図4のシーケンスを順に説明すると、先ず、画像形成装置13のデータ入力部22がホスト機10〜12から送信される印刷コマンド等のデータを受取ることにより、印刷が開始される(Ev201)。
次に、画像形成装置内の処理となり、データ入力部22は、受取ったデータをシステム制御部23に転送するために、システム制御部23が起動していることを確認した後、データの転送が始まる。以下、データ入力部22に処理すべきデータがなくなるまで、画像形成装置内の処理のシーケンスとなる。
図4のシーケンスでは、データ入力部22は、データのサービス開始の確認(Ev202,203)及びジョブのエントリーの確認をシステム制御部23に行う(Ev204,205)。
さらに、描画処理すべきデータがあることを通知し(Ev206)、この通知に応じて、システム制御部23からデータ転送開始が要求されると(Ev207)、データ入力部22は、データ転送準備完了を通知し、データ転送を始める(Ev208)。
転送するデータには、PDLの種類を特定する情報が含まれており、これをもとにシステム制御部23は、データに応じた描画処理部を起動する。この描画処理部は、ページ記述言語(PDL)の解釈系を備え、解釈されたPDLデータをもとに描画処理を行う。システム制御部23は、この描画処理部を複数起動し、しかも同一のPDLに対応することも、異なるPDLに対応することも可能として、割り込み処理をサポートする。
このとき、システム制御部23は、処理対象のコマンドを通常(割り込みの無い)処理として認識し、データに応じた描画処理部を起動後、描画処理部にPDL処理開始要求を送り(Ev209)、描画処理部 (1) 24にてデータの解釈処理、描画処理(Ev210)が開始される。
図4のシーケンスは、ホスト機10〜12からの印刷コマンド等のデータの送信で開始される描画処理が、割り込み処理で中断され、割り込み処理の終了後に、中断した処理を再開し、この処理の終了通知が画像形成装置12からホスト機10〜12への送信で終える処理フローのシーケンス図である。図4におけるシーケンスは、同図中に動作イベントの遷移を示す(Ev201) →(Ev238)の順で実行される。
図4のシーケンスを順に説明すると、先ず、画像形成装置13のデータ入力部22がホスト機10〜12から送信される印刷コマンド等のデータを受取ることにより、印刷が開始される(Ev201)。
次に、画像形成装置内の処理となり、データ入力部22は、受取ったデータをシステム制御部23に転送するために、システム制御部23が起動していることを確認した後、データの転送が始まる。以下、データ入力部22に処理すべきデータがなくなるまで、画像形成装置内の処理のシーケンスとなる。
図4のシーケンスでは、データ入力部22は、データのサービス開始の確認(Ev202,203)及びジョブのエントリーの確認をシステム制御部23に行う(Ev204,205)。
さらに、描画処理すべきデータがあることを通知し(Ev206)、この通知に応じて、システム制御部23からデータ転送開始が要求されると(Ev207)、データ入力部22は、データ転送準備完了を通知し、データ転送を始める(Ev208)。
転送するデータには、PDLの種類を特定する情報が含まれており、これをもとにシステム制御部23は、データに応じた描画処理部を起動する。この描画処理部は、ページ記述言語(PDL)の解釈系を備え、解釈されたPDLデータをもとに描画処理を行う。システム制御部23は、この描画処理部を複数起動し、しかも同一のPDLに対応することも、異なるPDLに対応することも可能として、割り込み処理をサポートする。
このとき、システム制御部23は、処理対象のコマンドを通常(割り込みの無い)処理として認識し、データに応じた描画処理部を起動後、描画処理部にPDL処理開始要求を送り(Ev209)、描画処理部 (1) 24にてデータの解釈処理、描画処理(Ev210)が開始される。
描画処理部 (1) 24で処理を行っている途中に、データ入力部22がホスト機10〜12から送信される印刷コマンド等のデータを受取ることにより、受取ったコマンドの印刷が開始される(Ev211)。
次いで、データ入力部22は、データのサービス開始の確認(Ev212,213)及びジョブのエントリーの確認をシステム制御部23に行う(Ev214,215)。
さらに、データ入力部22が、描画処理すべきデータがあることを通知すると(Ev216)、システム制御部23は、この通知に付随するデータをチェックし、そこに割り込みが指示されていることが確認できれば、割り込み処理として、処理中の描画処理部 (1) 24に処理停止要求を行う(Ev217)。
処理停止要求を受けて、描画処理部 (1) 24は、描画処理を停止し、処理を停止させたことをシステム制御部23に通知する(Ev219)。この後、描画処理部 (1) 24は、処理の再開要求を受取るまで停止状態を保つ。
システム制御部23は、描画処理部 (1) 24の停止通知を受け、割り込んだジョブのデータ転送開始要求をデータ入力部22に送る(Ev220)。
このデータ転送開始要求を受け、データ入力部22は、データ転送準備完了を通知し、データ転送を始める(Ev221)。
この通知を受けるシステム制御部23は、前のジョブと同様に、処理対象のコマンドを処理する描画処理部をデータに応じて起動する。このとき、停止状態にある描画処理部 (1) 24とは異なる描画処理部 (2) 25を起動し、起動後、ここにPDL処理開始要求を送り(Ev222)、この描画処理部 (2) 25にてデータの解釈処理、描画処理(Ev223)が開始される。
次いで、データ入力部22は、データのサービス開始の確認(Ev212,213)及びジョブのエントリーの確認をシステム制御部23に行う(Ev214,215)。
さらに、データ入力部22が、描画処理すべきデータがあることを通知すると(Ev216)、システム制御部23は、この通知に付随するデータをチェックし、そこに割り込みが指示されていることが確認できれば、割り込み処理として、処理中の描画処理部 (1) 24に処理停止要求を行う(Ev217)。
処理停止要求を受けて、描画処理部 (1) 24は、描画処理を停止し、処理を停止させたことをシステム制御部23に通知する(Ev219)。この後、描画処理部 (1) 24は、処理の再開要求を受取るまで停止状態を保つ。
システム制御部23は、描画処理部 (1) 24の停止通知を受け、割り込んだジョブのデータ転送開始要求をデータ入力部22に送る(Ev220)。
このデータ転送開始要求を受け、データ入力部22は、データ転送準備完了を通知し、データ転送を始める(Ev221)。
この通知を受けるシステム制御部23は、前のジョブと同様に、処理対象のコマンドを処理する描画処理部をデータに応じて起動する。このとき、停止状態にある描画処理部 (1) 24とは異なる描画処理部 (2) 25を起動し、起動後、ここにPDL処理開始要求を送り(Ev222)、この描画処理部 (2) 25にてデータの解釈処理、描画処理(Ev223)が開始される。
その後、割り込んだジョブの処理が終了すれば、描画処理部 (2) 25よりシステム制御部23にPDL処理終了通知が送られる(Ev224)。この通知を受け、システム制御部23は、データ処理の終了をデータ入力部22に指示する(Ev225)。
この指示に従いデータ入力部22は、ジョブエンドを行う(Ev226)。このジョブエンドを受け、システム制御部23は、停止状態にある描画処理部 (1) 24の処理再開要求を行う(Ev227)。
処理再開要求を受けて、描画処理部 (1) 24は、描画処理を再開し(Ev228)、再開をシステム制御部23に通知する(Ev229)。
データ入力部22は、割り込んだジョブのジョブエンドを行った後、このジョブに対するデータのサービス終了を行う(Ev230)。
このサービス終了を受け、システム制御部23は、データ入力部22を介して、割り込んだジョブのセッションの終了をホスト機10〜12に通知する(Ev231,232)。
他方、再開したジョブの処理が終了すれば、描画処理部 (1) 24よりシステム制御部23にPDL処理終了通知が送られる(Ev233)。この通知を受け、システム制御部23は、データ処理の終了をデータ入力部22に指示する(Ev234)。
この指示に従いデータ入力部22は、ジョブエンドを行い(Ev235)、データのサービス終了を行う(Ev236)。
このサービス終了を受け、システム制御部23は、データ入力部22を介してセッションの終了をホスト機10〜12に通知する(Ev237,238)。
この指示に従いデータ入力部22は、ジョブエンドを行う(Ev226)。このジョブエンドを受け、システム制御部23は、停止状態にある描画処理部 (1) 24の処理再開要求を行う(Ev227)。
処理再開要求を受けて、描画処理部 (1) 24は、描画処理を再開し(Ev228)、再開をシステム制御部23に通知する(Ev229)。
データ入力部22は、割り込んだジョブのジョブエンドを行った後、このジョブに対するデータのサービス終了を行う(Ev230)。
このサービス終了を受け、システム制御部23は、データ入力部22を介して、割り込んだジョブのセッションの終了をホスト機10〜12に通知する(Ev231,232)。
他方、再開したジョブの処理が終了すれば、描画処理部 (1) 24よりシステム制御部23にPDL処理終了通知が送られる(Ev233)。この通知を受け、システム制御部23は、データ処理の終了をデータ入力部22に指示する(Ev234)。
この指示に従いデータ入力部22は、ジョブエンドを行い(Ev235)、データのサービス終了を行う(Ev236)。
このサービス終了を受け、システム制御部23は、データ入力部22を介してセッションの終了をホスト機10〜12に通知する(Ev237,238)。
割り込み処理は、上記図4に示すようなフローに従い、先行して処理中の描画処理を停止させ、再開させる。
この停止・再開処理は、処理中の描画処理ステップのどのステップで停止させるかを考慮しないと、停止・再開によって、不具合(上記「発明が解決しようとする課題」の記載、参照)が生じる場合がある。
そこで、本案では、不具合が生じ得る条件で動作する両面印刷、ソート印刷、ステープル処理の各機能が設定された場合に、停止・再開を行う描画処理ステップを考慮した、描画処理の制御を行うことで、適正な処理を実現するものである。
なお、上記した両面印刷、ソート印刷、ステープル処理は、適正な処理結果を得るためには、描画対象となる複数ページを所定の手順で描画処理することが求められる。つまり、両面印刷では、複数ページを順番に表裏面に描画すること、また、ソート印刷或いはステープル処理では、複数ページよりなる対象文書(同一部内)の全ページを中断させることなく、一括して処理することが求められる。
よって、両面印刷、ソート印刷、ステープル処理が設定された印刷コマンドの描画処理を行っている途中で、割り込みが掛かった場合に、停止させる描画処理ステップが、両面印刷では裏面の描画が終了したタイミングで、また、ソート印刷或いはステープル処理では対象文書(同一部内)の全ページの描画が終了したタイミングとなるように、描画処理を制御することにより、適正な処理が行われるようにする。
この停止・再開処理は、処理中の描画処理ステップのどのステップで停止させるかを考慮しないと、停止・再開によって、不具合(上記「発明が解決しようとする課題」の記載、参照)が生じる場合がある。
そこで、本案では、不具合が生じ得る条件で動作する両面印刷、ソート印刷、ステープル処理の各機能が設定された場合に、停止・再開を行う描画処理ステップを考慮した、描画処理の制御を行うことで、適正な処理を実現するものである。
なお、上記した両面印刷、ソート印刷、ステープル処理は、適正な処理結果を得るためには、描画対象となる複数ページを所定の手順で描画処理することが求められる。つまり、両面印刷では、複数ページを順番に表裏面に描画すること、また、ソート印刷或いはステープル処理では、複数ページよりなる対象文書(同一部内)の全ページを中断させることなく、一括して処理することが求められる。
よって、両面印刷、ソート印刷、ステープル処理が設定された印刷コマンドの描画処理を行っている途中で、割り込みが掛かった場合に、停止させる描画処理ステップが、両面印刷では裏面の描画が終了したタイミングで、また、ソート印刷或いはステープル処理では対象文書(同一部内)の全ページの描画が終了したタイミングとなるように、描画処理を制御することにより、適正な処理が行われるようにする。
この描画処理の制御は、上記で説明した割り込みが発生する場合の処理フロー(図4)における描画処理部 (1) 24の処理として行う。
まず、割り込みに対応して描画処理部 (1) 24が行う描画処理の基本動作について、図5の制御フローを参照して説明する。
描画処理部 (1) 24は、システム制御部23により起動されると、図5の制御フローに示すように、システム制御部23からPDL描画処理開始要求を受信する(ステップS101)。
受信後、描画処理を要求する受信データに示されたPDLデータの解釈から始まる描画処理を開始する(ステップS102)。PDLデータの描画処理は、ページ毎に1ページから最終ページまで順番に処理を行う。また、このステップで、処理フローを管理するために、ページカウンタを起動し、このカウンタにコマンドに指示された印刷ページ数と処理したページ数page countをセットする。
描画処理の開始時に、割り込みによる描画処理の停止要求に対応するために、描画処理停止要求を受信したか、否かをチェックする(ステップS103)。停止要求の受信がなく、割り込みが発生しない場合は、カレント(現行)ページの描画処理を実行する(ステップS104)。
1ページ分の描画処理の終了時に処理したページ数のページカウントを1つインクリメント( page count + 1 )し、カウント数を印刷ページ数でチェックして、未処理のページがあれば(ステップS105)、次ページの描画処理を開始するために、ステップS102に戻す。ステップS102〜S105のループは、全ページの処理が完了するまで繰返す。
まず、割り込みに対応して描画処理部 (1) 24が行う描画処理の基本動作について、図5の制御フローを参照して説明する。
描画処理部 (1) 24は、システム制御部23により起動されると、図5の制御フローに示すように、システム制御部23からPDL描画処理開始要求を受信する(ステップS101)。
受信後、描画処理を要求する受信データに示されたPDLデータの解釈から始まる描画処理を開始する(ステップS102)。PDLデータの描画処理は、ページ毎に1ページから最終ページまで順番に処理を行う。また、このステップで、処理フローを管理するために、ページカウンタを起動し、このカウンタにコマンドに指示された印刷ページ数と処理したページ数page countをセットする。
描画処理の開始時に、割り込みによる描画処理の停止要求に対応するために、描画処理停止要求を受信したか、否かをチェックする(ステップS103)。停止要求の受信がなく、割り込みが発生しない場合は、カレント(現行)ページの描画処理を実行する(ステップS104)。
1ページ分の描画処理の終了時に処理したページ数のページカウントを1つインクリメント( page count + 1 )し、カウント数を印刷ページ数でチェックして、未処理のページがあれば(ステップS105)、次ページの描画処理を開始するために、ステップS102に戻す。ステップS102〜S105のループは、全ページの処理が完了するまで繰返す。
他方、停止要求を受信し、割り込みが発生した場合は(ステップS103-YES)、カレント(現行)ページの描画処理を実行する(ステップS111)が、その後、描画処理は停止させる(ステップS113)。描画処理の実行時に、ページカウントを1つインクリメント( page count + 1 )する(ステップS112)。なお、図示していないが、カレントページの描画処理の実行によって、全ページの処理を終了する場合、この処理フローを終了させる。
描画処理の停止後、描画処理を停止させたことをシステム制御部23に通知し(ステップS114)、停止状態で再開要求を待つ(ステップS115)。
この後、割り込んできたジョブが描画処理部 (2) 25によって処理された後に、システム制御部23から送られてくる描画処理再開要求の受信(ステップS116)に応じて、描画処理を再開するための手続きを行う。
即ち、描画処理再開要求の受信に応じて再開通知を発行するとともに(ステップS117)、描画処理の停止を解除し、停止していた状態から残ページの描画処理に移行する手順を経て(ステップS118)、残ページの描画処理を続行するステップS102〜S106のループに戻り、描画処理を実行する。
ステップS102〜S105のループを繰返し、全ページの処理の完了を確認し、この制御フローを終了する。
描画処理の停止後、描画処理を停止させたことをシステム制御部23に通知し(ステップS114)、停止状態で再開要求を待つ(ステップS115)。
この後、割り込んできたジョブが描画処理部 (2) 25によって処理された後に、システム制御部23から送られてくる描画処理再開要求の受信(ステップS116)に応じて、描画処理を再開するための手続きを行う。
即ち、描画処理再開要求の受信に応じて再開通知を発行するとともに(ステップS117)、描画処理の停止を解除し、停止していた状態から残ページの描画処理に移行する手順を経て(ステップS118)、残ページの描画処理を続行するステップS102〜S106のループに戻り、描画処理を実行する。
ステップS102〜S105のループを繰返し、全ページの処理の完了を確認し、この制御フローを終了する。
次に、上記の制御フロー(図5)に示した、割り込みに対応する描画処理の基本動作をベースに、本案の両面印刷、ソート印刷、ステープル処理が設定された印刷コマンドの描画処理を行っている途中で、割り込みが掛かった場合の描画処理の実施形態を示す。
上記の制御フローでは、割り込みか掛かると、カレント(現行)ページの処理終了時に、即、処理を停止させていたが、以下の実施形態では、停止・再開を行う描画処理ステップを考慮して、印刷結果に不具合を発生させないタイミングで行うように制御する。
以下には、実施形態1として両面印刷が設定された印刷コマンドについて、実施形態2としてソート印刷が設定された印刷コマンドについて、また、実施形態3としてステープル処理が設定された印刷コマンドについての例を示す。
上記の制御フローでは、割り込みか掛かると、カレント(現行)ページの処理終了時に、即、処理を停止させていたが、以下の実施形態では、停止・再開を行う描画処理ステップを考慮して、印刷結果に不具合を発生させないタイミングで行うように制御する。
以下には、実施形態1として両面印刷が設定された印刷コマンドについて、実施形態2としてソート印刷が設定された印刷コマンドについて、また、実施形態3としてステープル処理が設定された印刷コマンドについての例を示す。
「実施形態1」
両面印刷が設定された印刷コマンドの描画処理中に割り込みが掛かった場合に、カレントページが表面であった場合、表面の処理終了時に、即、処理を停止すると、表面のみ印刷され、排紙される。従って、裏面が印刷されない印刷物ができてしまい、そのページは破棄することになる。また、このケースでは、処理再開後は裏面から印刷が再開されるので、本来印刷される表面・裏面が逆転した印刷物が作成され、割り込み後に作成される印刷物に不整合が生じてしまう。
こうした不具合を起こさないために、描画処理の停止を裏面の描画が終了したタイミングで行うように制御し、正常な処理結果が得られるようにする。
図6は、両面印刷が設定された印刷コマンドの描画処理中に掛けられた割り込みに対応して行う本実施形態に係わる描画処理の制御フローを示す。
描画処理部 (1) 24は、システム制御部23により起動されると、図6のフローに従って、まず、システム制御部23からPDL描画処理開始要求を受信する(ステップS201)。
受信後、描画処理を要求する受信データに示されたPDLデータの解釈から始まる描画処理を開始する(ステップS202)。PDLデータの描画処理は、ページ毎に1ページから最終ページまで順番に処理を行う。また、このステップでは、処理フローを管理するために、ページカウンタを起動し、このカウンタにコマンドに指示された印刷ページ数と処理したページ数 page count をセットする。
描画処理の開始時に、割り込みによる描画処理の停止要求に対応するために、描画処理停止要求を受信したか、否かをチェックする(ステップS203)。停止要求の受信がなく、割り込みが発生しない場合は、カレント(現行)ページの描画処理を実行する(ステップS204)。
1ページ分の描画処理の終了時に処理したページ数のページカウントを1つインクリメント( page count + 1 )し、カウント数を印刷ページ数でチェックして(ステップS206)、未処理のページがあれば、次ページの描画処理を開始するために、ステップS202に戻す。ステップS202〜S206のループは、全ページの処理が完了するまで繰返す。
両面印刷が設定された印刷コマンドの描画処理中に割り込みが掛かった場合に、カレントページが表面であった場合、表面の処理終了時に、即、処理を停止すると、表面のみ印刷され、排紙される。従って、裏面が印刷されない印刷物ができてしまい、そのページは破棄することになる。また、このケースでは、処理再開後は裏面から印刷が再開されるので、本来印刷される表面・裏面が逆転した印刷物が作成され、割り込み後に作成される印刷物に不整合が生じてしまう。
こうした不具合を起こさないために、描画処理の停止を裏面の描画が終了したタイミングで行うように制御し、正常な処理結果が得られるようにする。
図6は、両面印刷が設定された印刷コマンドの描画処理中に掛けられた割り込みに対応して行う本実施形態に係わる描画処理の制御フローを示す。
描画処理部 (1) 24は、システム制御部23により起動されると、図6のフローに従って、まず、システム制御部23からPDL描画処理開始要求を受信する(ステップS201)。
受信後、描画処理を要求する受信データに示されたPDLデータの解釈から始まる描画処理を開始する(ステップS202)。PDLデータの描画処理は、ページ毎に1ページから最終ページまで順番に処理を行う。また、このステップでは、処理フローを管理するために、ページカウンタを起動し、このカウンタにコマンドに指示された印刷ページ数と処理したページ数 page count をセットする。
描画処理の開始時に、割り込みによる描画処理の停止要求に対応するために、描画処理停止要求を受信したか、否かをチェックする(ステップS203)。停止要求の受信がなく、割り込みが発生しない場合は、カレント(現行)ページの描画処理を実行する(ステップS204)。
1ページ分の描画処理の終了時に処理したページ数のページカウントを1つインクリメント( page count + 1 )し、カウント数を印刷ページ数でチェックして(ステップS206)、未処理のページがあれば、次ページの描画処理を開始するために、ステップS202に戻す。ステップS202〜S206のループは、全ページの処理が完了するまで繰返す。
他方、停止要求を受信し、割り込みが発生した場合は(ステップS203-YES)、描画処理を停止させるが、この実施形態では、両面印刷における裏面の描画が終了したタイミングで停止させる。
このため、手順としては、コマンドに両面印刷が設定されているか、否かをまずチェックする(ステップS211)。このチェックは、ホスト機で設定された場合には、PDLデータから得、また、装置本体の操作パネルで設定された場合には、システム制御部23で管理するデータを参照することにより調べることができる。
ここで、両面印刷が設定されていなければ、通常の割り込み時の手順に従い、カレントページの処理を行い、この処理の終了時に、即、描画処理を停止させる。
なお、両面印刷が設定されていない場合の割り込み時の描画処理の停止・再開と、このプロセスを経て描画処理を終えるまでの制御フロー(ステップS213〜S220)は、割り込みに対応する描画処理の基本動作として示した上記制御フロー(図5のステップS111〜S118)におけると変わりがない。従って、ここでは、図5を参照して示した制御動作の説明を参照することとし、ここでは、記載を省略する。
このため、手順としては、コマンドに両面印刷が設定されているか、否かをまずチェックする(ステップS211)。このチェックは、ホスト機で設定された場合には、PDLデータから得、また、装置本体の操作パネルで設定された場合には、システム制御部23で管理するデータを参照することにより調べることができる。
ここで、両面印刷が設定されていなければ、通常の割り込み時の手順に従い、カレントページの処理を行い、この処理の終了時に、即、描画処理を停止させる。
なお、両面印刷が設定されていない場合の割り込み時の描画処理の停止・再開と、このプロセスを経て描画処理を終えるまでの制御フロー(ステップS213〜S220)は、割り込みに対応する描画処理の基本動作として示した上記制御フロー(図5のステップS111〜S118)におけると変わりがない。従って、ここでは、図5を参照して示した制御動作の説明を参照することとし、ここでは、記載を省略する。
ステップS211で両面印刷が設定されている場合、上記のように、裏面の描画が終了したタイミングで停止させるようにするので、カレントページの処理が表面であれば、カレントページで停止させる上記処理手順を行わずに、処理をもう1ページ進めて、裏面処理を行う手順に処理を分岐する必要がある。このため、カレントページの処理面の表裏を判定する(ステップS212)。カレントページの処理面の表裏の判定方法は、例えば、ページカウンタのカウントが奇数か偶数かで判断することができる。
判定の結果、カレントページの処理面が裏面であった場合には、このページで停止させてもよいので、上記処理手順(ステップS213〜S220)に移行させ、カレントページで停止させる。
他方、判定の結果、カレントページの処理面が表面であれば(ステップS212-YES)、処理をもう1ページ進めるためにページ描画を続行させ(ステップS221)、ステップS202〜S206のループ処理に戻す(ステップS205)。
ステップS221を通してループ処理に戻すと、ループ処理では、再びステップS202からの次ページの描画に進む。この場合、ステップS203からステップS211経由でカレントページの処理面の表裏を判定する(ステップS212)が、今度は、裏面であるから、描画処理を停止する手順に移行するので、目的とする停止制御を行うことができる。
上記のように、本実施形態の制御フローによると、両面印刷が設定された印刷コマンドの描画処理において、表裏面どちらの描画処理の途中で割り込みが掛かっても、裏面の描画が終了したタイミングで描画処理を停止させるように、制御することが可能になり、本来印刷される表面・裏面に印刷され、割り込み後に作成される印刷物に不整合が生じることもない。
判定の結果、カレントページの処理面が裏面であった場合には、このページで停止させてもよいので、上記処理手順(ステップS213〜S220)に移行させ、カレントページで停止させる。
他方、判定の結果、カレントページの処理面が表面であれば(ステップS212-YES)、処理をもう1ページ進めるためにページ描画を続行させ(ステップS221)、ステップS202〜S206のループ処理に戻す(ステップS205)。
ステップS221を通してループ処理に戻すと、ループ処理では、再びステップS202からの次ページの描画に進む。この場合、ステップS203からステップS211経由でカレントページの処理面の表裏を判定する(ステップS212)が、今度は、裏面であるから、描画処理を停止する手順に移行するので、目的とする停止制御を行うことができる。
上記のように、本実施形態の制御フローによると、両面印刷が設定された印刷コマンドの描画処理において、表裏面どちらの描画処理の途中で割り込みが掛かっても、裏面の描画が終了したタイミングで描画処理を停止させるように、制御することが可能になり、本来印刷される表面・裏面に印刷され、割り込み後に作成される印刷物に不整合が生じることもない。
「実施形態2」
ソート印刷が設定された印刷コマンドの描画処理中に割り込みが掛かり、このときにカレントページの処理終了時に即、処理を停止させると、カレントページが同一部内のページ数に達していない場合、割り込み処理の後、再開時にソート処理が引き継がれない(割り込みの処理でソートが解除されるため)、という不具合が生じてしまう。
こうした不具合を起こさないために、描画処理の停止を同一部内の全ページの描画が終了したタイミングで行うように制御し、正常な処理結果が得られるようにする。
図7は、ソート印刷が設定された印刷コマンドの描画処理中に掛けられた割り込みに対応して行う本実施形態に係わる描画処理の制御フローを示す。
描画処理部 (1) 24は、システム制御部23により起動されると、図7のフローに従って、まず、システム制御部23からPDL描画処理開始要求を受信する(ステップS301)。
受信後、描画処理を要求する受信データに示されたPDLデータの解釈から始まる描画処理を開始する(ステップS303)。ただ、ソート印刷が設定されたコマンドに対応するので、ページ描画の処理に先立ち、ソート印刷における各部の描画処理を制御するループを始動する(ステップS302)。なお、このステップでは、ソート印刷の処理フローを管理するために、部数カウンタを起動し、このカウンタにコマンドに指定されたソートの部数と処理した部数QTYをセットする。
また、ステップS303の描画処理を開始する際に、PDLの描画処理は、ページ毎に1ページから最終ページまで順番に処理を行うので、この処理フローを管理するために、ページカウンタを起動し、このカウンタにコマンドに指定された印刷ページ数と処理したページ数 page count をセットする。
ソート印刷が設定された印刷コマンドの描画処理中に割り込みが掛かり、このときにカレントページの処理終了時に即、処理を停止させると、カレントページが同一部内のページ数に達していない場合、割り込み処理の後、再開時にソート処理が引き継がれない(割り込みの処理でソートが解除されるため)、という不具合が生じてしまう。
こうした不具合を起こさないために、描画処理の停止を同一部内の全ページの描画が終了したタイミングで行うように制御し、正常な処理結果が得られるようにする。
図7は、ソート印刷が設定された印刷コマンドの描画処理中に掛けられた割り込みに対応して行う本実施形態に係わる描画処理の制御フローを示す。
描画処理部 (1) 24は、システム制御部23により起動されると、図7のフローに従って、まず、システム制御部23からPDL描画処理開始要求を受信する(ステップS301)。
受信後、描画処理を要求する受信データに示されたPDLデータの解釈から始まる描画処理を開始する(ステップS303)。ただ、ソート印刷が設定されたコマンドに対応するので、ページ描画の処理に先立ち、ソート印刷における各部の描画処理を制御するループを始動する(ステップS302)。なお、このステップでは、ソート印刷の処理フローを管理するために、部数カウンタを起動し、このカウンタにコマンドに指定されたソートの部数と処理した部数QTYをセットする。
また、ステップS303の描画処理を開始する際に、PDLの描画処理は、ページ毎に1ページから最終ページまで順番に処理を行うので、この処理フローを管理するために、ページカウンタを起動し、このカウンタにコマンドに指定された印刷ページ数と処理したページ数 page count をセットする。
描画処理の開始時に、割り込みによる描画処理の停止要求に対応するために、描画処理停止要求を受信したか、否かをチェックする(ステップS304)。停止要求の受信がなく、割り込みが発生しない場合は、カレント(現行)ページの描画処理を実行する(ステップS305)。
1ページ分の描画処理の終了時に処理したページ数のページカウントを1つインクリメント( page count + 1 )し、カウント数を印刷ページ数でチェックして(ステップS306)、未処理のページがあれば、次ページの描画処理を開始するために、ステップS303に戻す。ステップS303〜S306のループは、全ページの処理が完了するまで繰返す。
全ページの処理の完了を確認した後、ソート印刷の部数のカウンタのカウントを1つインクリメント( QTY + 1 )し、カウント数を指定されたソート部数でチェックして(ステップS307)、未処理の部数があれば、次の部印刷についてページの描画処理を開始するために、ステップS302に戻す。ステップS302〜S307のループは、ソート部数分の部印刷処理が完了するまで繰返す。
1ページ分の描画処理の終了時に処理したページ数のページカウントを1つインクリメント( page count + 1 )し、カウント数を印刷ページ数でチェックして(ステップS306)、未処理のページがあれば、次ページの描画処理を開始するために、ステップS303に戻す。ステップS303〜S306のループは、全ページの処理が完了するまで繰返す。
全ページの処理の完了を確認した後、ソート印刷の部数のカウンタのカウントを1つインクリメント( QTY + 1 )し、カウント数を指定されたソート部数でチェックして(ステップS307)、未処理の部数があれば、次の部印刷についてページの描画処理を開始するために、ステップS302に戻す。ステップS302〜S307のループは、ソート部数分の部印刷処理が完了するまで繰返す。
他方、停止要求を受信し、割り込みが発生した場合は(ステップS304-YES)、描画処理を停止させるが、この実施形態では、ソート印刷が設定されている場合に、部印刷における同一部内の全ページの描画が終了したタイミングで停止させる。
このため、手順としては、コマンドにソート印刷が設定(ソート部数が指定)されているか、否かをまずチェックする(ステップS311)。このチェックは、ホスト機10〜12で設定された場合には、PDLデータから得、また、装置本体の操作パネル(不図示)で設定された場合には、システム制御部23で管理するデータを参照することにより調べることができる。
ここで、ソート印刷が設定されていなければ、通常の割り込み時の手順に従い、カレントページの処理を行い、この処理の終了時に、即、描画処理を停止させる。
なお、ソート印刷が設定されていない場合の割り込み時の描画処理の停止・再開と、このプロセスを経て描画処理を終えるまでの制御フロー(ステップS312〜S319)は、割り込みに対応する描画処理の基本動作として示した上記制御フロー(図5のステップS111〜S118)におけると変わりがない。従って、ここでは、図5を参照して示した制御動作の説明を参照することとし、ここでは、記載を省略する。
このため、手順としては、コマンドにソート印刷が設定(ソート部数が指定)されているか、否かをまずチェックする(ステップS311)。このチェックは、ホスト機10〜12で設定された場合には、PDLデータから得、また、装置本体の操作パネル(不図示)で設定された場合には、システム制御部23で管理するデータを参照することにより調べることができる。
ここで、ソート印刷が設定されていなければ、通常の割り込み時の手順に従い、カレントページの処理を行い、この処理の終了時に、即、描画処理を停止させる。
なお、ソート印刷が設定されていない場合の割り込み時の描画処理の停止・再開と、このプロセスを経て描画処理を終えるまでの制御フロー(ステップS312〜S319)は、割り込みに対応する描画処理の基本動作として示した上記制御フロー(図5のステップS111〜S118)におけると変わりがない。従って、ここでは、図5を参照して示した制御動作の説明を参照することとし、ここでは、記載を省略する。
ステップS311でソート印刷が設定されている場合、上記のように、部印刷における同一部内の全ページの描画が終了したタイミングで停止させるようにするので、カレントページの処理が属する部印刷の最後のページの描画が終了するまで、部印刷を続行する。つまり、停止要求を受信した時点のカレントページの描画を実行し(ステップS321)、その後、引き続いて同一部内の全ページの描画が完了するまで、S303→S304→S311→S321→S322の部印刷の描画ループ処理を行う。
このループ処理を経て、同一部内の全ページの描画が終了したところで、部印刷の描画処理を停止させる(ステップS323)。この際、部数カウンタを1つインクリメント( QTY + 1 )する(ステップS324)。なお、図示していないが、カレントページの描画処理の実行によって、全部数の処理を終了する場合、この処理フローを終了させる。
描画処理の停止後、描画処理を停止させたことをシステム制御部23に通知し(ステップS325)、停止状態で再開要求を待つ(ステップS326)。
この後、割り込んできたジョブが描画処理部 (2) 25によって処理された後に、システム制御部23から送られてくる描画処理再開要求の受信(ステップS327)に応じて、描画処理を再開するための手続きを行う。
即ち、描画処理再開要求の受信に応じて再開通知を発行するとともに(ステップS328)、描画処理の停止を解除し、停止していた状態から残部数の描画処理に移行する手順を経て(ステップS329)、残部数の描画処理を続行するステップS302〜S307の部印刷のループに戻り、描画処理を実行する。
ステップS302〜S307のループを繰返し、全部数の処理の完了を確認し、この制御フローを終了する。
上記のように、本実施形態の制御フローによると、ソート印刷が設定された印刷コマンドの描画処理において、部印刷の描画処理の途中で割り込みが掛かっても、同一部内の全ページの描画が終了したタイミングで描画処理を停止させるように、制御することが可能になり、割り込み処理の後、再開時にソート処理が引き継がれ、機能が損なわれることがない。
このループ処理を経て、同一部内の全ページの描画が終了したところで、部印刷の描画処理を停止させる(ステップS323)。この際、部数カウンタを1つインクリメント( QTY + 1 )する(ステップS324)。なお、図示していないが、カレントページの描画処理の実行によって、全部数の処理を終了する場合、この処理フローを終了させる。
描画処理の停止後、描画処理を停止させたことをシステム制御部23に通知し(ステップS325)、停止状態で再開要求を待つ(ステップS326)。
この後、割り込んできたジョブが描画処理部 (2) 25によって処理された後に、システム制御部23から送られてくる描画処理再開要求の受信(ステップS327)に応じて、描画処理を再開するための手続きを行う。
即ち、描画処理再開要求の受信に応じて再開通知を発行するとともに(ステップS328)、描画処理の停止を解除し、停止していた状態から残部数の描画処理に移行する手順を経て(ステップS329)、残部数の描画処理を続行するステップS302〜S307の部印刷のループに戻り、描画処理を実行する。
ステップS302〜S307のループを繰返し、全部数の処理の完了を確認し、この制御フローを終了する。
上記のように、本実施形態の制御フローによると、ソート印刷が設定された印刷コマンドの描画処理において、部印刷の描画処理の途中で割り込みが掛かっても、同一部内の全ページの描画が終了したタイミングで描画処理を停止させるように、制御することが可能になり、割り込み処理の後、再開時にソート処理が引き継がれ、機能が損なわれることがない。
「実施形態3」
ステープル処理が設定された印刷コマンドの描画処理中に割り込みが掛かり、このときにカレントページの処理終了時に即、処理を停止させると、カレントページが同一部内のページ数に達していない場合、割り込み処理の後、再開時にステープル処理が引き継がれない(割り込みの処理でステープル処理が解除されるため)、という不具合が生じてしまう。
こうした不具合を起こさないために、描画処理の停止を同一部内の全ページの描画が終了したタイミングで行うように制御し、正常な処理結果が得られるようにする。
図8は、ステープル処理が設定された印刷コマンドの描画処理中に掛けられた割り込みに対応して行う本実施形態に係わる描画処理の制御フローを示す。
描画処理部 (1) 24は、システム制御部23により起動されると、図8のフローに従って、まず、システム制御部23からPDL描画処理開始要求を受信する(ステップS401)。
受信後、描画処理を要求する受信データに示されたPDLデータの解釈から始まる描画処理を開始する(ステップS403)。ただ、ステープル処理が設定されたコマンドに対応するので、ページ描画の処理に先立ち、ステープル処理における各部の描画処理を制御するループを始動する(ステップS402)。なお、このステップでは、ステープル処理の処理フローを管理するために、部数カウンタを起動し、このカウンタにコマンドに指定されたステープル処理の部数と処理した部数QTYをセットする。
また、ステップS403の描画処理を開始する際に、PDLの描画処理は、ページ毎に1ページから最終ページまで順番に処理を行うので、この処理フローを管理するために、ページカウンタを起動し、このカウンタにコマンドに指定された印刷ページ数と処理したページ数 page count をセットする。
ステープル処理が設定された印刷コマンドの描画処理中に割り込みが掛かり、このときにカレントページの処理終了時に即、処理を停止させると、カレントページが同一部内のページ数に達していない場合、割り込み処理の後、再開時にステープル処理が引き継がれない(割り込みの処理でステープル処理が解除されるため)、という不具合が生じてしまう。
こうした不具合を起こさないために、描画処理の停止を同一部内の全ページの描画が終了したタイミングで行うように制御し、正常な処理結果が得られるようにする。
図8は、ステープル処理が設定された印刷コマンドの描画処理中に掛けられた割り込みに対応して行う本実施形態に係わる描画処理の制御フローを示す。
描画処理部 (1) 24は、システム制御部23により起動されると、図8のフローに従って、まず、システム制御部23からPDL描画処理開始要求を受信する(ステップS401)。
受信後、描画処理を要求する受信データに示されたPDLデータの解釈から始まる描画処理を開始する(ステップS403)。ただ、ステープル処理が設定されたコマンドに対応するので、ページ描画の処理に先立ち、ステープル処理における各部の描画処理を制御するループを始動する(ステップS402)。なお、このステップでは、ステープル処理の処理フローを管理するために、部数カウンタを起動し、このカウンタにコマンドに指定されたステープル処理の部数と処理した部数QTYをセットする。
また、ステップS403の描画処理を開始する際に、PDLの描画処理は、ページ毎に1ページから最終ページまで順番に処理を行うので、この処理フローを管理するために、ページカウンタを起動し、このカウンタにコマンドに指定された印刷ページ数と処理したページ数 page count をセットする。
描画処理の開始時に、割り込みによる描画処理の停止要求に対応するために、描画処理停止要求を受信したか、否かをチェックする(ステップS404)。停止要求の受信がなく、割り込みが発生しない場合は、カレント(現行)ページの描画処理を実行する(ステップS405)。
1ページ分の描画処理の終了時に処理したページ数のページカウントを1つインクリメント( page count + 1 )し、カウント数を印刷ページ数でチェックして(ステップS406)、未処理のページがあれば、次ページの描画処理を開始するために、ステップS403に戻す。ステップS403〜S406のループは、全ページの処理が完了するまで繰返す。
全ページの処理の完了を確認した後、ステープル処理の部数のカウンタのカウントを1つインクリメント( QTY + 1 )し、カウント数を指定されたステープル処理部数でチェックして(ステップS407)、未処理の部数があれば、次の部印刷についてページの描画処理を開始するために、ステップS402に戻す。ステップS402〜S407のループは、ステープル処理部数分の部印刷処理が完了するまで繰返す。
1ページ分の描画処理の終了時に処理したページ数のページカウントを1つインクリメント( page count + 1 )し、カウント数を印刷ページ数でチェックして(ステップS406)、未処理のページがあれば、次ページの描画処理を開始するために、ステップS403に戻す。ステップS403〜S406のループは、全ページの処理が完了するまで繰返す。
全ページの処理の完了を確認した後、ステープル処理の部数のカウンタのカウントを1つインクリメント( QTY + 1 )し、カウント数を指定されたステープル処理部数でチェックして(ステップS407)、未処理の部数があれば、次の部印刷についてページの描画処理を開始するために、ステップS402に戻す。ステップS402〜S407のループは、ステープル処理部数分の部印刷処理が完了するまで繰返す。
他方、停止要求を受信し、割り込みが発生した場合は(ステップS404-YES)、描画処理を停止させるが、この実施形態では、ステープル処理が設定されている場合に、部印刷における同一部内の全ページの描画が終了したタイミングで停止させる。
このため、手順としては、コマンドにステープル処理が設定( STAPLE = ON )されているか、否かをまずチェックする(ステップS411)。このチェックは、ホスト機10〜12で設定された場合には、PDLデータから得、また、装置本体の操作パネル(不図示)で設定された場合には、システム制御部23で管理するデータを参照することにより調べることができる。
ここで、ソート印刷が設定されていなければ、通常の割り込み時の手順に従い、カレントページの処理を行い、この処理の終了時に、即、描画処理を停止させる。
なお、ステープル処理が設定されていない場合の割り込み時の描画処理の停止・再開と、このプロセスを経て描画処理を終えるまでの制御フロー(ステップS412〜S419)は、割り込みに対応する描画処理の基本動作として示した上記制御フロー(図5のステップS111〜S118)におけると変わりがない。従って、ここでは、図5を参照して示した制御動作の説明を参照することとし、ここでは、記載を省略する。
このため、手順としては、コマンドにステープル処理が設定( STAPLE = ON )されているか、否かをまずチェックする(ステップS411)。このチェックは、ホスト機10〜12で設定された場合には、PDLデータから得、また、装置本体の操作パネル(不図示)で設定された場合には、システム制御部23で管理するデータを参照することにより調べることができる。
ここで、ソート印刷が設定されていなければ、通常の割り込み時の手順に従い、カレントページの処理を行い、この処理の終了時に、即、描画処理を停止させる。
なお、ステープル処理が設定されていない場合の割り込み時の描画処理の停止・再開と、このプロセスを経て描画処理を終えるまでの制御フロー(ステップS412〜S419)は、割り込みに対応する描画処理の基本動作として示した上記制御フロー(図5のステップS111〜S118)におけると変わりがない。従って、ここでは、図5を参照して示した制御動作の説明を参照することとし、ここでは、記載を省略する。
ステップS411でステープル処理が設定されている場合、上記のように、部印刷における同一部内の全ページの描画が終了したタイミングで停止させるようにするので、カレントページの処理が属する部印刷の最後のページの描画が終了するまで、部印刷を続行する。つまり、停止要求を受信した時点のカレントページの描画を実行し(ステップS421)、その後、引き続いて同一部内の全ページの描画が完了するまで、S403→S404→S411→S421→S422の部印刷の描画ループ処理を行う。
このループ処理を経て、同一部内の全ページの描画が終了したところで、部印刷の描画処理を停止させる(ステップS423)。この際、部数カウンタを1つインクリメント( QTY + 1 )する(ステップS424)。なお、図示していないが、カレントページの描画処理の実行によって、全部数の処理を終了する場合、この処理フローを終了させる。
描画処理の停止後、描画処理を停止させたことをシステム制御部23に通知し(ステップS425)、停止状態で再開要求を待つ(ステップS426)。
この後、割り込んできたジョブが描画処理部 (2) 25によって処理された後に、システム制御部23から送られてくる描画処理再開要求の受信(ステップS427)に応じて、描画処理を再開するための手続きを行う。
即ち、描画処理再開要求の受信に応じて再開通知を発行するとともに(ステップS428)、描画処理の停止を解除し、停止していた状態から残部数の描画処理に移行する手順を経て(ステップS429)、残部数の描画処理を続行するステップS402〜S407の部印刷のループに戻り、描画処理を実行する。
ステップS402〜S407のループを繰返し、全部数の処理の完了を確認し、この制御フローを終了する。
上記のように、本実施形態の制御フローによると、ステープル処理が設定された印刷コマンドの描画処理において、部印刷の描画処理の途中で割り込みが掛かっても、同一部内の全ページの描画が終了したタイミングで描画処理を停止させるように、制御することが可能になり、割り込み処理の後、再開時にステープル処理が引き継がれ、機能が損なわれることがない。
このループ処理を経て、同一部内の全ページの描画が終了したところで、部印刷の描画処理を停止させる(ステップS423)。この際、部数カウンタを1つインクリメント( QTY + 1 )する(ステップS424)。なお、図示していないが、カレントページの描画処理の実行によって、全部数の処理を終了する場合、この処理フローを終了させる。
描画処理の停止後、描画処理を停止させたことをシステム制御部23に通知し(ステップS425)、停止状態で再開要求を待つ(ステップS426)。
この後、割り込んできたジョブが描画処理部 (2) 25によって処理された後に、システム制御部23から送られてくる描画処理再開要求の受信(ステップS427)に応じて、描画処理を再開するための手続きを行う。
即ち、描画処理再開要求の受信に応じて再開通知を発行するとともに(ステップS428)、描画処理の停止を解除し、停止していた状態から残部数の描画処理に移行する手順を経て(ステップS429)、残部数の描画処理を続行するステップS402〜S407の部印刷のループに戻り、描画処理を実行する。
ステップS402〜S407のループを繰返し、全部数の処理の完了を確認し、この制御フローを終了する。
上記のように、本実施形態の制御フローによると、ステープル処理が設定された印刷コマンドの描画処理において、部印刷の描画処理の途中で割り込みが掛かっても、同一部内の全ページの描画が終了したタイミングで描画処理を停止させるように、制御することが可能になり、割り込み処理の後、再開時にステープル処理が引き継がれ、機能が損なわれることがない。
10〜12・・ホスト機、13・・画像形成装置、22・・データ入力部、23・・システム制御部、24・・描画処理部 (1)、25・・描画処理部 (2)。
Claims (7)
- 両面印刷、割り込み処理を指定し得る印刷コマンドの入力手段、印刷コマンドとともに入力された印刷データに基づいて画像データを生成する描画処理手段、描画処理手段により生成された画像データにより記録媒体に画像を形成する画像形成手段、前記印刷コマンドの指示に従い上記各手段を制御するシステム制御手段を有する画像形成装置において、
前記描画処理手段は、前記システム制御手段からの割り込みに基づく処理停止要求に対応する動作として、実行中の第1描画処理部の処理が両面印刷の設定に応じた処理であれば、表裏のどちらの面が処理中でも裏面の描画処理が終了したタイミングで第1描画処理部の処理を停止し、この処理停止をシステム制御手段に通知し、この処理停止の通知後にシステム制御手段からの割り込み処理の描画要求に応じ、第2描画処理部による処理を開始し、この処理の終了をシステム制御手段に通知し、この処理終了の通知後にシステム制御手段からの描画処理再開要求に応じ、停止させた第1描画処理部の処理を再開するものであり、
前記システム制御手段は、前記描画処理手段からの第1描画部の処理停止通知に応じて、第2描画処理部による割り込み処理の描画要求を行い、前記描画処理手段からの第2の描画処理部による割り込み処理の終了通知に応じて、停止中の第1描画処理部の描画処理を再開させる要求を行うものであることを特徴とする画像形成装置。 - ソート印刷、割り込み処理を指定し得る印刷コマンドの入力手段、印刷コマンドとともに入力された印刷データに基づいて画像データを生成する描画処理手段、描画処理手段により生成された画像データにより記録媒体に画像を形成する画像形成手段、前記印刷コマンドの指示に従い上記各手段を制御するシステム制御手段を有する画像形成装置において、
前記描画処理手段は、前記システム制御手段からの割り込みに基づく処理停止要求に対応する動作として、実行中の第1描画処理部の処理がソート印刷の設定に応じた処理であれば、1ソート内にある処理対象のどのページが処理中でも最終ページの描画処理が終了したタイミングで第1描画処理部の処理を停止し、この処理停止をシステム制御手段に通知し、この処理停止の通知後にシステム制御手段からの割り込み処理の描画要求に応じ、第2描画処理部による処理を開始し、この処理の終了をシステム制御手段に通知し、この処理終了の通知後にシステム制御手段からの描画処理再開要求に応じ、停止させた第1描画処理部の処理を再開するものであり、
前記システム制御手段は、前記描画処理手段からの第1描画部の処理停止通知に応じて、第2描画処理部による割り込み処理の描画要求を行い、前記描画処理手段からの第2の描画処理部による割り込み処理の終了通知に応じて、停止中の第1描画処理部の描画処理を再開させる要求を行うものであることを特徴とする画像形成装置。 - ステープル処理、割り込み処理を指定し得る印刷コマンドの入力手段、印刷コマンドとともに入力された印刷データに基づいて画像データを生成する描画処理手段、描画処理手段により生成された画像データにより記録媒体に画像を形成する画像形成手段、前記印刷コマンドの指示に従い上記各手段を制御するシステム制御手段を有する画像形成装置において、
前記描画処理手段は、前記システム制御手段からの割り込みに基づく処理停止要求に対応する動作として、実行中の第1描画処理部の処理がステープル処理の設定に応じた処理であれば、1ステープル内にある処理対象のどのページが処理中でも最終ページの描画処理が終了したタイミングで第1描画処理部の処理を停止し、この処理停止をシステム制御手段に通知し、この処理停止の通知後にシステム制御手段からの割り込み処理の描画要求に応じ、第2描画処理部による処理を開始し、この処理の終了をシステム制御手段に通知し、この処理終了の通知後にシステム制御手段からの描画処理再開要求に応じ、停止させた第1描画処理部の処理を再開するものであり、
前記システム制御手段は、前記描画処理手段からの第1描画部の処理停止通知に応じて、第2描画処理部による割り込み処理の描画要求を行い、前記描画処理手段からの第2の描画処理部による割り込み処理の終了通知に応じて、停止中の第1描画処理部の描画処理を再開させる要求を行うものであることを特徴とする画像形成装置。 - 両面印刷、割り込み処理を指定し得る印刷コマンドとともに入力された印刷データに基づいて画像データを生成する描画処理を制御する描画処理制御方法であって、
割り込みに基づく処理停止要求に対応する動作として、実行中の描画処理が両面印刷の設定に応じた処理であれば、表裏のどちらの面が処理中でも、裏面の描画処理が終了したタイミングで実行中の描画処理部の処理を停止し、この処理の停止後に割り込み処理の描画要求に応じ、割り込みによる描画処理を開始し、この描画処理の終了後に、停止させた描画処理の再開要求に応じ、中断した両面印刷の設定に応じた描画処理を再開することを特徴とする描画処理制御方法。 - ソート印刷、割り込み処理を指定し得る印刷コマンドとともに入力された印刷データに基づいて画像データを生成する描画処理を制御する描画処理制御方法であって、
割り込みに基づく処理停止要求に対応する動作として、実行中の描画処理がソート印刷の設定に応じた処理であれば、1ソート内にある処理対象のどのページが処理中でも最終ページの描画処理が終了したタイミングで実行中の描画処理部の処理を停止し、この処理の停止後に割り込み処理の描画要求に応じ、割り込みによる描画処理を開始し、この描画処理の終了後に、停止させた描画処理の再開要求に応じ、中断したソート印刷の設定に応じた描画処理を再開することを特徴とする描画処理制御方法。 - ステープル処理、割り込み処理を指定し得る印刷コマンドとともに入力された印刷データに基づいて画像データを生成する描画処理を制御する描画処理制御方法であって、
割り込みに基づく処理停止要求に対応する動作として、実行中の描画処理がステープル処理の設定に応じた処理であれば、1ステープル内にある処理対象のどのページが処理中でも最終ページの描画処理が終了したタイミングで実行中の描画処理部の処理を停止し、この処理の停止後に割り込み処理の描画要求に応じ、割り込みによる描画処理を開始し、この描画処理の終了後に、停止させた描画処理の再開要求に応じ、中断したステープル処理の設定に応じた描画処理を再開することを特徴とする描画処理制御方法。 - コンピュータを請求項1乃至3のいずれかに記載された画像形成装置が有する描画処理手段として機能させるためのプログラム。
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2006
- 2006-08-29 JP JP2006232450A patent/JP2008059073A/ja active Pending
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