JP2008057349A - エンジンシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】可変バルブタイミング装置およびカムシャフトの回転により作動される補機を備えたエンジンシステムにおいて、可変バルブタイミング装置のアクチュエータである電動機の容量を小さくする。
【解決手段】インテークカムシャフト1120には、インテークバルブを開閉駆動するためのカム1125が設けられ、さらに、電動モータをアクチュエータとするVVT機構2000が取付けられる。インテークカムシャフト1120およびエキゾーストカムシャフト1130は、タイミングチェーン1005によりクランクシャフトと連結される。高圧燃料ポンプを駆動するポンプカム1150は、高圧燃料ポンプの作動に伴ってインテークカムシャフト1120の回転負荷の増大により電動モータの回転抵抗が増大することがないように、インテークカムシャフト1120を避けてエキゾーストカムシャフト1130に設けられる。
【選択図】図13
【解決手段】インテークカムシャフト1120には、インテークバルブを開閉駆動するためのカム1125が設けられ、さらに、電動モータをアクチュエータとするVVT機構2000が取付けられる。インテークカムシャフト1120およびエキゾーストカムシャフト1130は、タイミングチェーン1005によりクランクシャフトと連結される。高圧燃料ポンプを駆動するポンプカム1150は、高圧燃料ポンプの作動に伴ってインテークカムシャフト1120の回転負荷の増大により電動モータの回転抵抗が増大することがないように、インテークカムシャフト1120を避けてエキゾーストカムシャフト1130に設けられる。
【選択図】図13
Description
この発明はエンジンシステムに関し、より特定的には、電動機をアクチュエータとする可変バルブタイミング装置を備えたエンジンシステムに関する。
従来より、インテークバルブやエキゾーストバルブが開閉する位相(クランク角)を運転状態に応じて変更する可変バルブタイミング(VVT)が知られている。一般的に、可変バルブタイミング装置では、インテークバルブやエキゾーストバルブを開閉駆動するカムシャフトをスプロケット等に対して相対的に回転させることにより位相を変更する。カムシャフトは、油圧や電動モータ等のアクチュエータにより回転される。
また、エンジンの回転に伴って回転されるカムシャフトの回転力を動力源として補助機器(補機)を作動させる構成が知られている。
たとえば、特開2005−23942(特許文献1)は、排気弁のカムシャフトに取付けられたポンプ駆動カムによって作動される高圧燃料ポンプを開示する。特許文献1の構成では、高圧燃料ポンプがエンジン始動時からの燃圧の上昇の促進を行ない、エンジン始動の短縮化、排気ガス物質削減およびエンジン出力の向上等を図ることができるように、クランク角センサの出力信号検出時期から、クランク角センサとポンプ駆動カムの位置を検出するカム角センサとの位相が確定する時期までに、高圧燃料ポンプに少なくとも2回以上の駆動信号を出力することを特徴としている。また、特許文献1の構成では、吸気弁のカムシャフトに可変バルブタイミング装置が備えられる一方で、排気弁のカムシャフトにポンプ駆動カムが設けられる。
同様に、特開平10−176508号公報(特許文献2)の図12には、内燃機関の動弁装置において、燃料噴射ポンプを駆動するためのポンプカムが形成された吸気カムシャフトに対して、同シャフトの回転位相を変更するバルブタイミング変更機構が設けられる構成が開示されている。特に、特許文献2に開示された内燃機関の動弁装置では、バルブタイミング変更機構により回転位相が変更されるカムシャフトにポンプカムを形成することによって、バルブタイミング変更機構によりカムシャフトの回転位相が変更された場合でも、カムシャフトのトルク変動とポンプ駆動トルクの変動との角位相が同期して変化するようにしている。これにより、ポンプ駆動トルクの変動によってバルブ駆動トルクの変動が増幅されることを抑制できる。
あるいは、特開2003−343381号公報(特許文献3)は、可変バルブタイミング装置に相当する連続位相制御手段の作動に影響を及ぼすことがない高圧サプライポンプとして、スプロケットホイールとともにポンプカムが回転することによりポンプ部が駆動される構成とすることによって、ポンプ部の作動負荷がカムシャフトに作用することがないようにしたものを開示する。
また、特開2004−100556号公報(特許文献4)は、カムシャフトによって駆動される補機の他の例として、スロットル弁開度が大きい場合にも吸気管に負圧を発生させるための負圧ポンプがカムシャフトに設けられたカムによって駆動される構成を開示する。
特開2005−23942号公報
特開平10−176508号公報
特開2003−343381号公報
特開2004−100556号公報
ところで、油圧を駆動源とした可変バルブタイミング装置では、寒冷時やエンジン始動時に油圧が不足したり油圧制御の応答性が低下して、可変バルブタイミング制御精度が低下するという問題点があるため、アクチュエータとして電動モータを用いた可変バルブタイミング装置が提案されている。
このように、電動モータの回転によってカムシャフトの位相を変更させる機構においては、電動モータの回転抵抗を減少させることが、アクチュエータの小型化に大きく影響する。すなわち、電動モータの回転抵抗が大きくなると、一定のバルブタイミング変化速度を確保するために必要な電動モータの容量が増大し、省スペース化やコスト、燃費の面で問題となる可能性がある。
この発明は、このような問題を解決するためになされたものであって、この発明の目的は、可変バルブタイミング装置およびカムシャフトの回転により作動される補機を備えたエンジンシステムにおいて、可変バルブタイミング装置のアクチュエータである電動機の容量を小さくすることである。
この発明によるエンジンシステムは、燃料燃焼により駆動力を発生するエンジンと、エンジンに設けられ、カムシャフトによってそれぞれ開閉駆動されるインテークバルブおよびエキゾーストバルブと、インテークバルブおよびエキゾーストバルブの一方のバルブの開閉タイミングを変更するための可変バルブタイミング装置と、いずれかのカムシャフトの回転力を動力源として作動するように構成された補助機器とを備える。可変バルブタイミング装置は、アクチュエータとしての電動機と、変更機構とを含む。変更機構は、上記一方のバルブを駆動する一方のカムシャフトのクランクシャフトに対する回転位相差を、該カムシャフトに対する前記電動機の相対的な回転速度差に応じた変化量で変化させることによって上記一方のバルブ開閉タイミングを変更するように構成される。そして、補助機器は、可変バルブタイミング装置が配置されない他方のバルブを駆動する他方のカムシャフトの回転力によって作動するように構成される。
上記エンジンシステムによれば、インテークバルブおよびエキゾーストバルブをそれぞれ駆動するカムシャフトについて、電動機をアクチュエータとする可変バルブタイミング装置が備えられる一方のカムシャフトではなく、他方のカムシャフトの回転によって補助機器(補機)の作動エネルギが得られる。このため、補機の動作によって可変バルブタイミング装置が取付けられた一方のカムシャフトの回転抵抗が増大して、電動機の回転抵抗を増大させることがないので、上記一方のカムシャフトから補機の作動エネルギを得る構成と比較して、同一のアクチュエータ作動量(電動機回転速度)を確保するために必要な電動機電力を減少させることができる。この結果、所定のバルブ開閉タイミング速度を得るために必要な電動機の容量を小さくすることができ、装置の小型化および可変バルブタイミング装置の消費電力の低減による燃費向上を図ることができる。
好ましくは、補助機器は、上記他方のカムの回転に伴って作動する燃料ポンプを含む。
これにより、可変バルブタイミング装置のアクチュエータである電動機の容量を増大させることなく、補機として燃料ポンプを動作させることができる。
これにより、可変バルブタイミング装置のアクチュエータである電動機の容量を増大させることなく、補機として燃料ポンプを動作させることができる。
また好ましくは、補助機器は、上記他方のカムシャフトの回転に伴って作動する負圧ポンプである。
これにより、可変バルブタイミング装置のアクチュエータである電動機の容量を増大させることなく、補機として負圧ポンプを動作させることができる。
この発明のエンジンシステムによれば、電動機をアクチュエータとする可変バルブタイミング装置およびカムシャフトの回転により作動される負荷を備えたエンジンシステムにおいて、電動機の容量を小さくすることができ、装置の小型化および可変バルブタイミング装置の消費電力の低減による燃費向上を図ることができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同一である。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
図1を参照して、本発明の実施の形態に係る可変バルブタイミング装置を搭載した車両のエンジンシステムについて説明する。
エンジン1000は、第1バンク1010および第2バンク1012に、それぞれ4つの気筒(シリンダ)からなる気筒群が設けられたV型8気筒エンジンである。なお、本発明の適用はエンジン形式を限定するものではなく、V型8気筒以外の形式のエンジンについても、以下に説明する可変バルブタイミング装置を適用可能である。
エンジン1000には、エアクリーナ1020から空気が吸入される。吸入空気量は、スロットルバルブ1030により調整される。スロットルバルブ1030はモータにより駆動される電子スロットルバルブである。
空気は、吸気通路1032を通ってシリンダ1040に導入される。空気は、シリンダ1040の内部(燃焼室)において燃料と混合される。シリンダ1040には、インジェクタ1050から燃料が直接噴射される。すなわち、インジェクタ1050の噴射孔はシリンダ1040内に設けられている。
燃料は吸気行程において噴射される。なお、燃料が噴射される時期は、吸気行程に限らない。また、本実施の形態においては、インジェクタ1050の噴射孔がシリンダ1040内に設けられた直噴エンジンとしてエンジン1000を説明するが、直噴用のインジェクタ1050に加えて、ポート噴射用のインジェクタを設けてもよい。さらに、ポート噴射用のインジェクタのみを設けるようにしてもよい。
シリンダ1040内の混合気は、点火プラグ1060により着火されて燃焼する。燃焼後の混合気、すなわち排気ガスは、三元触媒1070により浄化された後、車外に排出される。混合気の燃焼によりピストン1080が押し下げられることにより、クランクシャフト1090が回転する。なお、シャフト等の回転体の回転速度については、単位時間当たりの回転数(代表的には、毎分当たりの回転数:rpm)で表わすことが一般的であるため、以下では、回転体の回転速度の意味で単に「回転数」とも表記する。
シリンダ1040の頭頂部には、インテークバルブ1100およびエキゾーストバルブ1110が設けられる。インテークバルブ1100はインテークカムシャフト1120により駆動される。エキゾーストバルブ1110はエキゾーストカムシャフト1130により駆動される。インテークカムシャフト1120およびエキゾーストカムシャフト1130は、チェーンやギヤ等により連結されて、同じ回転速度(クランクシャフト1090の回転速度の2分の1)で回転する。なお、シャフト等の回転体の回転速度については、単位時間当たりの回転数(代表的には、毎分当たりの回転数:rpm)で表わすことが一般的であるため、以下では、回転体の回転速度の意味で単に「回転数」とも表記する。
インテークバルブ1100は、インテークカムシャフト1120に設けられたインテーク用VVT機構2000により、その位相(開閉タイミング)が制御される。エキゾーストバルブ1110は、エキゾーストカムシャフト1130に設けられたエキゾースト用VVT機構3000により、その位相(開閉タイミング)が制御される。
本実施の形態においては、インテークカムシャフト1120およびエキゾーストカムシャフト1130がVVT機構により回転されることにより、インテークバルブ1100およびエキゾーストバルブ1110の位相が制御される。なお、位相を制御する方法はこれに限らない。
インテーク用VVT機構2000は、電動モータ2060(図3において図示)により作動する。電動モータ2060は、電子制御ユニット(ECU)4000により制御される。電動モータ2060の電流や電圧は電流計(図示せず)および電圧計(図示せず)により検知され、ECU4000に入力される。エキゾースト用VVT機構3000は、油圧により作動する。
ECU4000には、クランク角センサ5000からクランクシャフト1090の回転数およびクランク角を表す信号が入力される。また、ECU4000には、カムポジションセンサ5010からインテークカムシャフト1120およびエキゾーストカムシャフト1130の位相(回転方向におけるカムシャフトの位置)を表す信号が入力される。
さらに、ECU4000には、水温センサ5020からエンジン1000の水温(冷却水の温度)を表す信号が、エアフローメータ5030からエンジン1000の吸入空気量(エンジン1000に吸入される空気量)を表す信号が入力される。
ECU4000は、これらのセンサから入力された信号、メモリ(図示せず)に記憶されたマップおよびプログラムに基づいて、エンジン1000が所望の運転状態になるように、スロットル開度、点火時期、燃料噴射時期、燃料噴射量、インテークバルブ1100の位相、エキゾーストバルブ1110の位相などを制御する。
本実施の形態においてECU4000は、エンジン運転状態を示すパラメータ、代表的にはエンジン回転数NEと吸入空気量KLとをパラメータに対応して予め目標位相を決定したマップの参照により、現在のエンジン運転状態に対応したインテークバルブ1100の目標位相を逐次決定する。一般的に、インテークバルブ1100の目標位相を決定するための上述のマップは水温別に複数記憶される。
以下、電動モータにより作動されるインテーク用VVT機構2000についてさらに説明する。なお、本実施の形態と反対に、エキゾースト用VVT機構3000を以下に説明するVVT機構2000と同じ構成とし、かつ、インテーク用VVT機構を油圧により作動するようにしてもよい。
図3に示すように、インテーク用VVT機構2000は、スプロケット2010、カムプレート2020、リンク機構2030、ガイドプレート2040、減速機2050、および電動モータ2060から構成される。
スプロケット2010は、チェーン等を介してクランクシャフト1090に連結される。スプロケット2010の回転数は、インテークカムシャフト1120およびエキゾーストカムシャフト1130と同様に、クランクシャフト1090の2分の1の回転数である。スプロケット2010の回転軸と同心軸で、スプロケット2010に対して相対的に回転可能であるように、インテークカムシャフト1120が設けられる。
カムプレート2020は、ピン(1)2070によりインテークカムシャフト1120に連結される。カムプレート2020は、スプロケット2010の内部において、インテークカムシャフト1120と一体的に回転する。なお、カムプレート2020とインテークカムシャフト1120とを一体的に形成するようにしてもよい。
リンク機構2030は、アーム(1)2031とアーム(2)2032とから構成される。図3におけるA−A断面である図4に示すように、インテークカムシャフト1120の回転軸に対して点対称になるように、一対のアーム(1)2031がスプロケット2010内に設けられる。各アーム(1)2031は、ピン(2)2072を中心として搖動可能であるようにスプロケット2010に連結される。
図3におけるB−B断面である図5、および図5の状態からインテークバルブ1100の位相を進角させた状態である図6に示すように、アーム(1)2031とカムプレート2020とが、アーム(2)2032により連結される。
アーム(2)2032は、ピン(3)2074を中心として、アーム(1)2031に対して搖動可能であるように支持される。また、アーム(2)2032は、ピン(4)2076を中心として、カムプレート2020に対して搖動可能であるように支持される。
一対のリンク機構2030により、インテークカムシャフト1120がスプロケット2010に対して相対的に回転し、インテークバルブ1100の位相が変更される。そのため、一対のリンク機構2030のうちのいずれか一方が破損等して折れた場合であっても、他方のリンク機構によりインテークバルブ1100の位相を変更することが可能である。
図3に戻って、各リンク機構2030(アーム(2)2032)のガイドプレート2040側の面には、制御ピン2034が設けられる。制御ピン2034は、ピン(3)2074と同心軸に設けられる。各制御ピン2034は、ガイドプレート2040に設けられたガイド溝2042内を摺動する。
各制御ピン2034は、ガイドプレート2040のガイド溝2042内を摺動することにより、半径方向に移動される。各制御ピン2034が半径方向に移動されることにより、インテークカムシャフト1120がスプロケット2010に対して相対回転せしめられる。
図3におけるC−C断面である図7に示すように、ガイド溝2042は、ガイドプレート2040が回転することにより各制御ピン2034を半径方向に移動させるように、渦巻形状に形成される。なお、ガイド溝2042の形状はこれに限らない。
制御ピン2034がガイドプレート2040の軸心から半径方向に離れるほど、インテークバルブ1100の位相はより遅角される。すなわち、位相の変化量は、制御ピン2034が半径方向に変化することによるリンク機構2030の作動量に対応した値になる。なお、制御ピン2034がガイドプレート2040の軸心から半径方向に離れるほど、インテークバルブ1100の位相がより進角されるようにしてもよい。
図7に示すように、制御ピン2034がガイド溝2042の端部に当接すると、リンク機構2030の作動が制限される。そのため、制御ピン2034がガイド溝2042の端部に当接する位相が、最遅角もしくは最進角の位相になる。
図3に戻って、ガイドプレート2040には、ガイドプレート2040と減速機2050とを連結するための凹部2044が、減速機2050側の面において複数設けられる。
減速機2050は、外歯ギヤ2052および内歯ギヤ2054から構成される。外歯ギヤ2052は、スプロケット2010と一体的に回転するように、スプロケット2010に対して固定される。
内歯ギヤ2054には、ガイドプレート2040の凹部2044に収容される凸部2056が複数形成される。内歯ギヤ2054は、電動モータ2060の出力軸の軸心2064に対して偏心して形成されたカップリング2062の偏心軸2066を中心に回転可能に支持される。
図3におけるD−D断面を、図8に示す。内歯ギヤ2054は、複数の歯のうちの一部の歯が外歯ギヤ2052と噛合うように設けられる。電動モータ2060の出力軸回転数がスプロケット2010の回転数と同じである場合は、カップリング2062および内歯ギヤ2054は外歯ギヤ2052(スプロケット2010)と同じ回転数で回転する。この場合、ガイドプレート2040がスプロケット2010と同じ回転数で回転し、インテークバルブ1100の位相が維持される。
電動モータ2060により、カップリング2062が、軸心2064を中心に外歯ギヤ2052に対して相対的に回転されると、内歯ギヤ2054全体が軸心2064を中心に回転(公転)するとともに、内歯ギヤ2054が偏心軸2066を中心に自転する。内歯ギヤ2054の回転運動により、ガイドプレート2040がスプロケット2010に対して相対的に回転せしめられ、インテークバルブ1100の位相が変更される。
インテークバルブ1100の位相は、電動モータ2060の出力軸とスプロケット2010との相対回転数(電動モータ2060の作動量)が、減速機2050、ガイドプレート2040およびリンク機構2030において減速されることにより変化する。なお、電動モータ2060の出力軸とスプロケット2010との相対回転数を増速してインテークバルブ1100の位相を変更するようにしてもよい。なお、電動モータ2060の出力軸には、この出力軸の回転角(回転方向における出力軸の位置)を表す信号を出力するモータ回転角センサ5050が設けられる。モータ回転角センサ5050は、一般的には、電動モータ2060の出力軸が所定角度回転する度にパルス信号を発生するように構成される。このモータ回転角センサ5050の出力に基づいて、電動モータ2060の出力軸の回転数(以下、単に電動モータ2060の回転数とも称する)を検知可能である。
図9に示すように、インテーク用VVT機構2000全体の減速比R(θ)、すなわち、位相の変化量に対する電動モータ2060の出力軸とスプロケット2010との相対回転数の比は、インテークバルブ1100の位相に応じた値をとり得る。なお、本実施の形態においては、減速比が大きいほど、電動モータ2060の出力軸とスプロケット2010との相対回転数に対する位相の変化量がより小さくなる。
インテークバルブ1100の位相が最遅角からCA(1)までの第1の領域にある場合では、インテーク用VVT機構2000全体の減速比はR(1)となる。インテークバルブ1100の位相がCA(2)(CA(2)はCA(1)よりも進角側)から最進角までの第2の領域にある場合には、インテーク用VVT機構2000全体の減速比は、R(2)(R(1)>R(2))となる。
インテークバルブ1100の位相がCA(1)からCA(2)までの第3の領域にある場合には、インテーク用VVT機構2000全体の減速比は、予め定められた変化率((R(2)−R(1))/(CA(2)−CA(1)))で変化する。
以上のような構造に基づき発現する、本実施の形態に係る可変バルブタイミング装置のインテーク用VVT機構2000の作用について説明する。
インテークバルブ1100の位相(インテークカムシャフト1120)を進角させる場合、電動モータ2060を作動させ、ガイドプレート2040をスプロケット2010に対して相対的に回転させると、図10に示すように、インテークバルブ1100の位相が進角される。
インテークバルブ1100の位相が最遅角とCA(1)との間の第1の領域にある場合、電動モータ2060の出力軸とスプロケット2010との相対回転数が減速比R(1)で減速されて、インテークバルブ1100の位相が進角される。
インテークバルブ1100の位相がCA(2)と最進角との間の第2の領域にある場合、電動モータ2060の出力軸とスプロケット2010との相対回転数が減速比R(2)で減速されて、インテークバルブ1100の位相が進角される。
インテークバルブ1100の位相を遅角する場合は、位相を進角する場合とは逆方向に電動モータ2060の出力軸がスプロケット2010に対して相対回転される。位相を遅角する場合も、進角する場合と同様に、最遅角とCA(1)との間の第1の領域において、電動モータ2060の出力軸とスプロケット2010との相対回転数が減速比R(1)で減速されて、位相が遅角される。また、CA(2)と最進角との間の第2の領域において、電動モータ2060の出力軸とスプロケット2010との相対回転数が減速比R(2)で減速され、位相が遅角される。
これにより、電動モータ2060の出力軸とスプロケット2010との相対的な回転方向が同じである限り、最遅角とCA(1)との間の第1の領域およびCA(2)と最進角との間の第2の領域の両方の領域においてインテークバルブ1100の位相を進角させたり、遅角させたりすることができる。このとき、CA(2)と最進角との間の第2の領域において、位相をより大きく進角させたり、遅角させたりすることができる。そのため、大きな範囲で位相を変化させることができる。
また、最遅角とCA(1)との間の第1の領域においては、減速比が大きいため、エンジン1000の運転に伴なってインテークカムシャフト1120に作用するトルクにより電動モータ2060の出力軸を回転させるためには大きなトルクが必要になる。そのため、電動モータ2060の停止時等において、電動モータ2060がトルクを発生しない状態であっても、インテークカムシャフト1120に作用するトルクにより電動モータ2060の出力軸が回転されることを抑制することができる。そのため、制御上の位相から実際の位相が変化することを抑制することができる。また、アクチュエータである電動モータ2060の通電停止時に、制御上の位相から実際の位相が変化する、意図しない位相変化が発生することを抑制できる。
ところで、インテークバルブ1100の位相がCA(1)とCA(2)との間の第3の領域にある場合、予め定められた変化率で変化する減速比で、電動モータ2060の出力軸とスプロケット2010との相対回転数が減速されて、インテークバルブ1100の位相が進角されたり、遅角されたりする。
これにより、位相が第1の領域から第2の領域に、もしくは第2の領域から第1の領域に変化する場合において、電動モータ2060の出力軸とスプロケット2010との相対回転数に対する位相の変化量を漸増もしくは漸減させることができる。そのため、位相の変化量がステップ状に急変することを抑制して、位相が急変することを抑制することができる。その結果、位相の制御性を向上することができる。
以上のように、本実施の形態に係る可変バルブタイミング装置のインテーク用VVT機構によれば、インテークバルブの位相が最遅角からCA(1)までの領域にある場合では、インテーク用VVT機構2000全体の減速比はR(1)となる。インテークバルブの位相がCA(2)から最進角までの領域にある場合には、インテーク用VVT機構2000全体の減速比は、R(1)よりも小さいR(2)となる。これにより、電動モータの出力軸の回転方向が同じである限り、最遅角とCA(1)との間の第1の領域およびCA(2)と最進角との間の第2の領域の両方の領域においてインテークバルブの位相を進角させたり、遅角させたりすることができる。このとき、CA(2)と最進角との間の第2の領域において、位相をより大きく進角させたり、遅角させたりすることができる。そのため、大きな範囲で位相を変化させることができる。また、最遅角とCA(1)との間の第1の領域においては、減速比が大きいため、エンジンの運転に伴なってインテークカムシャフトに作用するトルクにより電動モータの出力軸が回転されることを抑制することができる。そのため、制御上の位相から実際の位相が変化することを抑制することができる。その結果、大きな範囲で位相を変化させ、かつ、位相を精度よく制御することができる。
図11は、本実施の形態に係る可変バルブタイミング装置によるインテークバルブ位相の制御構成を説明する概略ブロック図である。
図11を参照して、図1でも説明したように、エンジン1000は、クランクシャフト1090からの動力がタイミングチェーン1005(またはタイミングベルト)により各スプロケット2010,2012を介してインテークカムシャフト1120およびエキゾーストカムシャフト1130に伝達されるように構成されている。また、インテークカムシャフト1120の外周側には、所定のカム角毎にカム角信号Pivを出力するカムポジションセンサ5010が取付けられている。一方、クランクシャフト1090の外周側には、所定のクランク角毎にクランク角信号Pcaを出力するクランク角センサ5000が取付けられている。また、電動モータ2060の回転子(図示せず)には、所定の回転角度毎にモータ回転角信号Pmtを出力するモータ回転角センサ5050が取付けられている。これらのカム角信号Piv、クランク角信号Pcaおよびモータ回転角信号Pmtは、ECU4000へ入力される。
ECU4000は、さらに、エンジン1000の状態を検出するためのセンサ群の出力および運転条件(運転者ペダル操作、現車速等)に基づき、エンジン1000に対して要求される出力が得られるように、エンジン1000の動作を制御する。そのエンジン制御の一環として、ECU4000は、図2に示したマップに基づき、インテークバルブ1100およびエキゾーストバルブ1110の目標位相を設定する。さらに、ECU4000は、インテークバルブ1100の実位相をこの目標位相に合致させるように、インテーク用VVT機構2000のアクチュエータである電動モータ2060の回転数指令値Nmrefを生成する。
この回転数指令値Nmrefは、以下に説明するように、アクチュエータ作動量に相当する電動モータ2060の出力軸とスプロケット2010(インテークカムシャフト1120)との相対回転数に対応させて決定される。電動機EDU(Electronic Drive Unit)4100は、ECU4000からの回転数指令値Nmrefに従い、電動モータ2060の回転数制御を行なう。
(カムシャフトから動力を得る補機の配置)
次に、カムシャフトの回転によって動力を得る補機の配置について説明する。
(カムシャフトから動力を得る補機の配置)
次に、カムシャフトの回転によって動力を得る補機の配置について説明する。
図12は、このような補機の一例として示される高圧燃料ポンプの構成を示すブロック図である。
図12を参照して、低圧燃料ポンプ1170は、燃料タンク1165内の燃料を吸引した燃料を所定圧力(低圧設定値)で吐出する。低圧燃料ポンプ1170からの吐出燃料は、燃料フィルタ1175および燃圧レギュレータ1180を介して低圧燃料通路1190へ圧送される。燃圧レギュレータ1180は、低圧系の燃料圧力が上昇しようとすると開放されて、低圧燃料通路1190のうちの燃圧レギュレータ1180近傍に存在する燃料、すなわち低圧燃料ポンプ1170によって汲み上げられたばかりの燃料を燃料タンク1165内へ戻す経路を形成する。これにより、低圧燃料通路1190の燃料圧は所定圧力に維持される。
高圧燃料ポンプ1200は、シリンダヘッド(図示せず)に取付けられ、エキゾーストカムシャフト1130に設けられたポンプ用カム1150の回転駆動により、ポンプシリンダ1210内のプランジャ1220を往復駆動させている。高圧燃料ポンプ1200は、さらに、ポンプシリンダ1210およびプランジャ1220によって区画形成された高圧ポンプ室1230と、低圧燃料通路1190と連結されたギャラリ1245と、電磁スピル弁1250とを含む。電磁スピル弁1250は、ギャラリ1245と高圧ポンプ室1230との間の連通遮断を制御する開閉弁である。
高圧燃料ポンプ1200の吐出側は、高圧燃料通路1260を介して、図1に示したインジェクタ1050へ燃料を分配するデリバリパイプ(図示せず)と連結されている。なお、高圧燃料通路1260には、高圧燃料ポンプ1200側へ燃料が逆流することを規制するチェック弁(逆止弁)1240が設けられている。また、高圧燃料ポンプ1200の吸入側は、低圧燃料通路1190を介して燃料タンク1165内に設けられた低圧燃料ポンプ1170が連結されている。
ポンプ用カム1150の回転に伴ってプランジャ1220のリフト量が減少する吸入行程では、プランジャ1220の往復駆動により高圧ポンプ室1230の容積が拡大する。吸入行程では、電磁スピル弁1250は開状態に維持される。電磁スピル弁1250の開弁期間には、ギャラリ1245と高圧ポンプ室1230とは連通しているので、吸入行程では高圧ポンプ室1230内に低圧燃料通路1190からギャラリ1245を介して燃料が吸入される。
一方、ポンプ用カム1150の回転に伴ってプランジャ1220のリフト量が増大する吐出行程では、プランジャ1220の往復駆動により高圧ポンプ室1230の容積が縮小する。吐出行程では、電磁スピル弁1250の開閉は、図示しないECUからの開閉制御信号によって制御される。
吐出行程中における電磁スピル弁1250の開弁期間には、ギャラリ1245と高圧ポンプ室1230とは連通しているので、高圧ポンプ室1230内に吸入された燃料は、ギャラリ1245を介して低圧燃料通路1190側へ溢流する。すなわち、燃料は高圧燃料通路1260へ圧送されることなく、ギャラリ1245を介して低圧燃料通路1190側へ吐き戻される。
これに対して、電磁スピル弁1250の開弁期間には、ギャラリ1245と高圧ポンプ室1230とは連通していない。このため、吐出行程で加圧された燃料は、ギャラリ1245へ逆流することなく、高圧燃料通路1260へ圧送される。したがって、高圧燃料ポンプ1200からの吐出燃料量および燃料圧力は、電磁スピル弁1250の開閉期間設定(デューティ比)によって制御される。
図13を参照して、インテークカムシャフト1120には、インテークバルブ1100を開閉駆動するためのカム1125が設けられ、同様に、エキゾーストカムシャフト1130には、エキゾーストバルブ1110を開閉駆動するためのカム1135が設けられる。インテークカムシャフト1120およびエキゾーストカムシャフト1130は、タイミングチェーン1005によりクランクシャフト1090(図1)と連結されている。さらに、上述のように、VVT機構2000は、インテークカムシャフト1120に対して設けられている。
ここで、図12に示した高圧燃料ポンプ1200を駆動するためのポンプ用カム1150は、エキゾーストカムシャフト1130に設けられている。これにより、高圧燃料ポンプ1200の作動に伴って、VVT機構2000が設けられたインテークカムシャフト1120の回転負荷の増大により、VVT機構2000のアクチュエータである電動モータ2060の回転抵抗が増大することがない。したがって、ポンプ用カム1150をインテークカムシャフト1120に設ける構成と比較して、電動モータ2060の同一回転速度を得るために必要な消費電力を低減することが可能となり、所定のインテークバルブ位相変化速度を確保するために必要となる電動モータ2060の容量を低減できる。これにより、装置の小型化および可変バルブタイミング装置の消費電力の低減による燃費向上を図ることができる。
図14には、図1に示したエンジンシステムに負圧ポンプ1400が付加されたエンジンシステムが示される。負圧ポンプ1400は、カムシャフトによって駆動される補機の他の例として示される。
負圧ポンプ1400は、スロットルバルブ開度が大きい場合にも吸気管に負圧を発生させるために配置される。たとえば、スロットルバルブを開度大の状態に維持したままで、インテークバルブのバルブリフト量を可変制御することにより、燃焼室内への導入空気量を制御する、バルブリフト可変機構を搭載したエンジンシステムにおいて、負圧ポンプ1400の配置が必要とされる。なお、このバルブリフト可変機構には、バルブリフト量を連続可変する構成、2段階に切換える構成、あるいは、一部気筒のバルブのみを開弁する構成等のいずれもが適用され得る。
図14を参照して、サージタンク1022には、同サージタンク1022内に発生する吸気負圧をブレーキブースタ1310に供給する負圧供給通路1330が接続されている。この負圧供給通路1330には、サージタンク1022側からブレーキブースタ1310側への気体の流れを規制する逆止弁1340が設けられている。ブレーキブースタ1310には、さらに負圧ポンプ1400からの負圧を供給する負圧供給通路1350が接続されている。この負圧供給通路1350には、負圧ポンプ1400側からブレーキブースタ1310側への気体の流れを規制する逆止弁1360が設けられている。負圧ポンプ1400は、ポンプ駆動軸1160を回転駆動することによって作動する。
ブレーキブースタ1310は、ブレーキペダル1320と接続されており、サージタンク1022および負圧ポンプ1400から供給された負圧を利用して、ブレーキペダル1320の踏力を軽減するとともに車両制動力を増大する。
図15を参照して、負圧ポンプ1400のポンプ駆動軸1160は、エキゾーストカムシャフト1130と連結され、エキゾーストカムシャフト1300の回転に伴って共に回転される。
これにより、負圧ポンプ1400の作動に伴って、VVT機構2000が設けられたインテークカムシャフト1120の回転負荷の増大により、VVT機構2000のアクチュエータである電動モータ2060の回転抵抗が増大することがない。したがって、ポンプ駆動軸1160をインテークカムシャフト1120に設ける構成と比較して、電動モータ2060の同一回転速度を得るために必要な消費電力を低減することが可能となり、所定のインテークバルブ位相変化速度を確保するために必要となる電動モータ2060の容量を低減できる。これにより、装置の小型化および可変バルブタイミング装置の消費電力の低減による燃費向上を図ることができる。
なお、本実施の形態では、カムシャフトによって駆動される補機の例として、高圧燃料ポンプおよび負圧ポンプを例示したが、本発明の限定は、このような例に限定されるものではない。すなわち、インテークバルブおよびエキゾーストバブルの一方について電動モータをアクチュエータとする可変バルブタイミング装置が設けられたエンジンシステムにおいて、カムシャフトによって駆動される補機を駆動するためのカムあるいは駆動軸の配置について、いずれのバルブに電動モータ駆動の可変バルブタイミング装置を配置するか、ならびに、補機の種類を問わず本発明を適用可能である。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1000 エンジン、1005 タイミングチェーン、1010,1012 バンク、1020 エアクリーナ、1022 サージタンク、1030 スロットルバルブ、1032 吸気通路、1040 シリンダ、1050 インジェクタ、1060 点火プラグ、1070 三元触媒、1080 ピストン、1090 クランクシャフト、1100 インテークバルブ、1110 エキゾーストバルブ、1120 インテークカムシャフト、1125 カム(インテークバルブ)、1130 エキゾーストカムシャフト、1135 カム(エキゾーストバルブ)、1150 ポンプ用カム、1160 ポンプ駆動軸、1165 燃料タンク、1170 低圧燃料ポンプ、1175 燃料フィルタ、1180 燃圧レギュレータ、1190 低圧燃料通路、1200 高圧燃料ポンプ、1210 ポンプシリンダ、1220 プランジャ、1230 高圧ポンプ室、1245 ギャラリ、1250 電磁スピル弁、1260 高圧燃料通路、1300 エキゾーストカムシャフト、1310 ブレーキブースタ、1320 ブレーキペダル、1330 負圧供給通路、1340,1360 逆止弁、1350 負圧供給通路、1400 負圧ポンプ、2010,2012 各スプロケット、2020 カムプレート、2030 リンク機構、2034 制御ピン、2040 ガイドプレート、2042 ガイド溝、2044 凹部、2050 減速機、2052 外歯ギヤ、2054 内歯ギヤ、2056 凸部、2060 電動モータ、2062 カップリング、2064 軸心、2066 偏心軸、3000 VVT機構(エキゾーストバルブ)、5000 クランク角センサ、5010 カムポジションセンサ、5020 水温センサ、5030 エアフローメータ、5050 モータ回転角センサ、Nmref 回転数指令値、Pca クランク角信号、Piv カム角信号、Pmt モータ回転角信号。
Claims (3)
- 燃料燃焼により駆動力を発生するエンジンと、
前記エンジンに設けられ、カムシャフトによってそれぞれ開閉駆動されるインテークバルブおよびエキゾーストバルブと、
前記インテークバルブおよび前記エキゾーストバルブの一方のバルブの開閉タイミングを変更するための可変バルブタイミング装置とを備え、
前記可変バルブタイミング装置は、
アクチュエータとしての電動機と、
前記一方のバルブを駆動する一方のカムシャフトのクランクシャフトに対する回転位相差を、前記一方のカムシャフトに対する前記電動機の相対的な回転速度差に応じた変化量で変化させることによって前記一方のバルブ開閉タイミングを変更するように構成された変更機構とを含み、
いずれかの前記カムシャフトの回転力を動力源として作動するように構成された補助機器をさらに備え、
前記補助機器は、前記可変バルブタイミング装置が配置されない他方のバルブを駆動する他方のカムシャフトの回転力によって作動する、エンジンシステム。 - 前記補助機器は、前記他方のカムシャフトに装着されたカムの回転に伴って作動する燃料ポンプを含む、請求項1記載のエンジンシステム。
- 前記補助機器は、前記他方のカムシャフトの回転に伴って作動する負圧ポンプである、請求項1記載のエンジンシステム。
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