JP2008056440A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】画像形成装置において、筐体にスライド可能に配置された排紙トレイを、スムーズにスライド可能にする。
【解決手段】画像形成装置の排紙トレイ5は、筐体6の下部に前後方向にスライド可能に配置されている。排紙トレイ5の上面には、筐体6から排紙トレイ5に向けて立設されたリブ部6aに当接する突起部5cが設けられている。突起部5cの上端部近傍には、リブ部6aに当接するように回動可能に軸支されたローラが設けられている。リブ部6aの後方には、ローラ5dが嵌入可能な溝部6bが形成されている。排紙トレイ5は、リブ部6aにローラ5dが当接した状態でスムーズにスライド可能であり、スライドを繰り返した場合にもローラ5dとリブ部6aとの互いの接触する部位が磨耗しにくく、ローラ5dが溝部6bに嵌まり込むことにより排紙トレイ5を操作するユーザに伝わるクリック感が弱くなりにくい。
【選択図】図4
【解決手段】画像形成装置の排紙トレイ5は、筐体6の下部に前後方向にスライド可能に配置されている。排紙トレイ5の上面には、筐体6から排紙トレイ5に向けて立設されたリブ部6aに当接する突起部5cが設けられている。突起部5cの上端部近傍には、リブ部6aに当接するように回動可能に軸支されたローラが設けられている。リブ部6aの後方には、ローラ5dが嵌入可能な溝部6bが形成されている。排紙トレイ5は、リブ部6aにローラ5dが当接した状態でスムーズにスライド可能であり、スライドを繰り返した場合にもローラ5dとリブ部6aとの互いの接触する部位が磨耗しにくく、ローラ5dが溝部6bに嵌まり込むことにより排紙トレイ5を操作するユーザに伝わるクリック感が弱くなりにくい。
【選択図】図4
Description
本発明は、記録紙を担持するために筐体にスライド可能に取り付けられた記録紙トレイを有する画像形成装置に関する。
従来より、画像形成装置のうち特に小型のものにおいては、使用しないときの収納スペースを小さくしたり、持ち運びしやすくするために、筐体内部に搬送される記録紙や排紙された記録紙を担持するための記録紙トレイを筐体にスライド可能に設けたものが知られている。このような画像形成装置は、例えば、記録紙トレイを、筐体に収納された所定の収納位置から所定の使用位置までスライドさせて筐体から引き出して、記録紙を担持可能な状態にして用いられる。
このような記録紙トレイを有する画像形成装置としては、ユーザにより記録紙トレイが使用位置まで引き出されたときや、収納位置まで収納されたときに、そのユーザにクリック感が伝わるようにして、ユーザの操作感を向上させたものがある。図6は、このように構成された画像形成装置の記録紙トレイの一例を示す。記録紙トレイ85には、例えば、筐体86から下方に突設されたリブ部86a等と当接するように上方に向けて形成された突起部85cが形成されている。筐体86のリブ部86aには、記録紙トレイ85が収納位置であるときに、その突起部85cが嵌まり込むような溝部86bが設けられている。記録紙トレイ85が、突起部85cがリブ部86aに当接した状態で、筐体86からスライドされて引き出されている状態から筐体86に収納される方向にスライドされて収納位置になったときに、突起部85cの上端がリブ部86aの溝部86bに嵌まり込んで突起部85cのリブ部86aへの当接状態が大きく変化して、記録紙トレイ85をスライドさせるユーザにクリック感が伝わるように構成されている。
しかしながら、このような構成の画像形成装置においては、記録紙トレイ85のスライドを繰り返していくにつれ、突起部85cやそれと当接するリブ部86a、溝部86bが磨耗してしまうという問題がある。突起部85c等が磨耗してしまうと、突起部85cがリブ部86aに当接しているときと、突起部85cが溝部86bに嵌まり込んでいるときとの当接状態があまり変わらなくなるため、ユーザに伝わるクリック感が弱くなり、操作感触が悪くなってしまう。また、これら突起部85cとリブ部86a等が磨耗する際に、突起部85cやリブ部86aの樹脂等が削れて塵等が発生して記録紙に付着したり、筐体86内部の部材に付着したりすると、適正に画像形成動作を行うことができなくなる可能性がある。
なお、特許文献1には、光ディスク装置のトレイ引き出し構造において、トレイがディスク装着位置まで引き出されたときに、板ばね状の変形部がトレイの両側部に当接し、トレイをしっかりと固定する構造が示されている。また、特許文献2には、傾斜して配置される光ディスク装置において、トレイが自然に引き出し位置に移動しないようにするために、トレイとガイドレールの間に設けられた凹凸係合する保持機構を開示している。さらに、特許文献3には、光ディスク装置において、トレイが筐体に対して斜めに挿入されたとしても、正確にディスクの位置合わせが可能なガイド溝構造が開示されている。これら特許文献1乃至3は、いずれも突起をトレイの位置決めなどに利用している点で本発明と関連するが、上記のような摩耗発生に関しては、特に有効な解決策は示されていない。
特開平11‐339350号公報
特開2004‐335048号公報
実登3098116号公報
本発明は、上記問題点を鑑みてなされたものであり、記録紙トレイのスライドを繰り返してもクリック感が変わりにくく、記録紙トレイをスムーズにスライドさせることが可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、筐体の背面側に設けられ、記録紙が装填される給紙トレイと、前記給紙トレイに保持された記録紙を前記筐体内部に搬送する給紙手段と、前記給紙手段により搬送されている記録紙の上に画像を形成する画像形成手段と、前記画像形成手段により画像が形成された記録紙を装置外部に搬送する排紙手段と、前記筐体の前面側端部に設けられ、前記排紙手段により搬送され、前記筐体の外部に排出された記録紙を受け止めるための排紙トレイとを備え、前記筐体内部には、前記排紙トレイの上面に向けて、前後方向に沿って立設するリブ部が設けられており、前記排紙トレイは、その上面から前記リブ部に当接するように上方に突設された突起部を有しており、その突起部の上端部を前記リブ部に当接させながら、前記筐体の内部に収納された状態の収納位置から前方の使用位置までスライドされ、排紙される記録紙を受け止め可能になるように構成されており、前記リブ部には、前記排紙トレイが前記収納位置にあるときに前記突起部が嵌入するように形成された溝部が設けられ、前記突起部が前記リブ部に当接した状態から前記溝部に嵌入した状態になることにより、前記排紙トレイを操作するユーザにクリック感が伝わるように構成されている画像形成装置において、
前記排紙トレイには、略コ字形状の孔部に囲まれた板ばね部が形成されており、前記突起部は、その上端部近傍に回動可能に略水平に軸支されたローラを有しており、前記排紙トレイのうち、前記板ばね部の自由端部近傍に突設されており、前記排紙トレイは、前記収納位置から前記使用位置までスライドされる間、前記リブ部に前記ローラが当接して前記板ばね部が撓んだ状態で、前記ローラを回動させながらスライド可能であり、前記収納位置にあるときには、前記板ばね部の復元力により、前記ローラが前記溝部に嵌入するように構成されており、それにより、前記排紙トレイを収納位置から使用位置までスムーズにスライド可能であり、排紙トレイのスライドを繰り返しても前記クリック感が弱くなりにくいように構成されているものである。
前記排紙トレイには、略コ字形状の孔部に囲まれた板ばね部が形成されており、前記突起部は、その上端部近傍に回動可能に略水平に軸支されたローラを有しており、前記排紙トレイのうち、前記板ばね部の自由端部近傍に突設されており、前記排紙トレイは、前記収納位置から前記使用位置までスライドされる間、前記リブ部に前記ローラが当接して前記板ばね部が撓んだ状態で、前記ローラを回動させながらスライド可能であり、前記収納位置にあるときには、前記板ばね部の復元力により、前記ローラが前記溝部に嵌入するように構成されており、それにより、前記排紙トレイを収納位置から使用位置までスムーズにスライド可能であり、排紙トレイのスライドを繰り返しても前記クリック感が弱くなりにくいように構成されているものである。
請求項2の発明は、記録紙を1枚ずつ筐体の内部に取り込み、その記録紙上に、外部から入力されたディジタル画像データを用いて画像を形成し、画像が形成された記録紙を筐体から排出する画像形成装置であって、前記筐体又は前記筐体に取り付けられた部材にスライド自在に設けられ、前記筐体に取り込まれる記録紙又は前記筐体から排出される記録紙を担持する記録紙トレイを有し、前記筐体又は前記部材には、前記記録紙トレイに向けて突設された当接部が形成されており、前記記録紙トレイは、前記当接部に当接するローラ及びそのローラを回動可能に軸支する突起部を有し、前記当接部には、前記ローラが嵌入可能に形成された溝部が形成されており、前記記録紙トレイがスライドされて、前記記録紙トレイの前記筐体又は前記部材に対して所定位置にあるとき、前記溝部に前記ローラが嵌入するように構成されているものである。
請求項3の発明は、請求項2の発明において、前記記録紙トレイには、略コ字形状の孔部に囲まれた板ばね部が形成されており、前記突起部は、前記記録紙トレイのうち、前記板ばね部の自由端部近傍に突設されており、前記記録紙トレイは、前記所定位置からスライドされた状態では、前記当接部に前記ローラが当接して前記板ばね部が撓んだ状態でスライド可能であり、前記所定位置にあるときには、前記板ばね部の復元力により、前記ローラが前記溝部に嵌入するように構成されているものである。
請求項1の発明によれば、突起部のローラがリブ部に当接して回動しながら排紙トレイがスライドされるので、排紙トレイをよりスムーズにスライドさせることが可能になり、突起部とリブ部との互いに当接する部位が磨耗しにくくなる。従って、排紙トレイのスライドを繰り返しても、排紙トレイを収納位置にスライドさせてローラが溝部に嵌入したときにユーザに伝わるクリック感が弱くなりにくく、また、塵等も発生しにくくなる。また、突起部は、排紙トレイ上に形成された板ばね部の自由端部近傍に突設されており、その板ばね部が撓んだ状態で排紙トレイがスライドされ、排紙トレイが収納位置にあるときにはその復元力によりローラが溝部に嵌入するように構成されているので、ローラを確実にリブ部に当接させて排紙トレイをよりスムーズにスライドさせることができる。そして、ローラが溝部に嵌入している状態と、ローラがリブ部に当接している状態とが大きく異なり、ユーザに伝わるクリック感がより大きくなるので、排紙トレイをスライドさせるときの操作感触が良くなる。
請求項2の発明によれば、突起部のローラが当接部に当接して回動しながら記録紙トレイがスライドされるので、記録紙トレイをスムーズにスライドさせることが可能になり、突起部と当接部との互いに当接する部位が磨耗しにくくなる。従って、記録紙トレイのスライドを繰り返しても、記録紙トレイを所定位置にスライドさせてローラが溝部に嵌入したときにユーザに伝わるクリック感が弱くなりにくく、操作感触が良くなり、また、塵等も発生しにくくなる。
請求項3の発明によれば、突起部は、記録紙トレイ上に形成された板ばね部の自由端部近傍に突設されており、その板ばね部が撓んだ状態で記録トレイがスライドされ、記録紙トレイが所定位置にあるときにはその復元力によりローラが溝部に嵌入するように構成されているので、ローラを確実に当接部に当接させて、記録紙トレイをよりスムーズにスライドさせることができる。ローラが溝部に嵌入している状態と、ローラが当接部に当接している状態とが大きく異なり、ユーザに伝わるクリック感がより大きくなり、記録紙トレイをスライドさせるときの操作感触が良くなる。
以下、本発明の一実施形態に係る画像形成装置について、図面を参照しつつ説明する。図1及び図2は、本実施形態による画像形成装置の一例であるフォトプリンタ(以下、画像形成装置1と称する)の概略構成を示している。
画像形成装置1は、記録紙Pが装填され、保持される給紙トレイ2と、給紙トレイ2に保持された記録紙Pを搬送する搬送機構3と、搬送機構3によって搬送された記録紙Pに画像を形成する画像形成部(画像形成手段)4と、画像形成部4によって画像が形成された記録紙Pが排出され、堆積される排紙トレイ(記録紙トレイ)5と、搬送機構3及び画像形成部4を収容する筐体6と、電子回路等で構成され搬送機構3及び画像形成部4の制御を行う制御部(図示せず)などで構成されている。
搬送機構3は、給紙トレイ2に保持された記録紙Pを画像形成部4による画像形成位置まで搬送する第1搬送機構(給紙手段)3aと、画像形成部4によって画像が形成された記録紙を排紙トレイ5に搬送する第2搬送機構(排紙手段)3bと、第1搬送機構3a及び第2搬送機構3bを駆動するためのフィードモータ30などで構成される。
画像形成部4は、インクが充填されたインクカートリッジ40と、インクカートリッジ40を支持しながら、記録紙Pの搬送方向A(副走査方向)に略直交する主走査方向に往復移動するキャリア41と、キャリア41を駆動するキャリア駆動モータ(キャリア駆動手段)42等によって構成されている。インクカートリッジ40の下面には、記録紙Pにインクを吐出するプリントヘッド43が設けられている。キャリア41は、主走査方向に略平行に配設されたシャフト44によって往復移動自在に支持され、キャリア駆動モータ42に駆動されて移動する。キャリア駆動モータ42の出力は、ベルト等を介してキャリア41に伝達される。制御部の制御の下、フィードモータ30及びキャリア駆動モータ42の駆動に同期させてプリントヘッド43からインクを吐出することにより、記録紙Pに画像が形成される。
第1搬送機構3aは、給紙トレイ2に載置された記録紙Pを装置本体の内部に送出するピックアップローラ31と、プリントヘッド43の上流側に設けられ、ピックアップローラ31によって送出された記録紙Pをプリントヘッド43の側に送出する給紙ローラ32と、記録紙Pを給紙ローラ32に押圧する押圧ローラ33等によって構成されている。また、第2搬送機構3bは、画像が形成された記録紙Pを排紙トレイ5に搬送する排紙ローラ38と、記録紙Pを排紙ローラ38に押圧するスターホイール39等によって構成されている。
図1に示すように、筐体6の上面には、画像形成装置1を持ち運ぶ際に把持されるハンドル7が回動自在に設けられている。筐体6の側面には、例えば着脱可能なメモリが装着されるカード用コネクタ52と、直接又はケーブルを介して、デジタルスチルカメラ等、他の電子機器が接続されるUSBコネクタ53等が配置されている。また、筐体6の上面には、例えば、プリントの開始及び停止、プリントする画像の選択やプリントする枚数を設定するためのキーパッド55や、プリントする画像や動作状態等を表示する液晶パネル56等が配置されている。筐体6の内部において、その上部には、上記制御部が実装され、カード用コネクタ52、USBコネクタ53、キーパッド55、及び液晶パネル56等が接続された回路基板51が水平にフレーム(図示せず)に保持されている。
次に、本実施形態における排紙トレイ5の構造について説明する。図3は、排紙トレイ5を示す。また、図4及び図5(a)、図5(b)は、筐体6の内部に配置された状態における排紙トレイ5を示す。この画像形成装置1において、排紙トレイ5は、筐体6の下部に、筐体6から前方にスライドさせて引き出し可能に配置されている。画像形成装置1の使用時には、排紙トレイ5をスライドさせて図1に示すような使用位置に配置することにより、筐体6から排紙される記録紙を排紙トレイ5で受け止めて担持させることができるように構成されている。一方、画像形成装置1を使用しないときには、排紙トレイ5を筐体6の内部の収納位置に配置し、排紙トレイ5が筐体6の前面から外部に突出しない状態にすることにより、画像形成装置1の設置面積が小さくなるように、また、画像形成装置1を運搬しやすくなるように構成されている。
排紙トレイ5は、例えば樹脂製で、略矩形板形状を有している。排紙トレイ5の上面の前端部近傍には、ユーザが指等を掛けることができる指掛部5aが形成されており、排紙トレイ5のスライド操作を行いやすくなるように構成されている。排紙トレイ5の後端両側部近傍には、それぞれ、略コ字形状の孔部5gが形成されて前端が自由端となるように形成され、前方に向けて上方に突出する高さが高くなるようなテーパ形状のストッパ部5bが形成されている。本実施形態において、ストッパ部5bは、排紙トレイ5が筐体6に装着されて使用位置に配置された状態で、このストッパ部5bの前端と筐体6の内部の部材とが当接するような位置に形成されており、排紙トレイ5が使用位置から前方にスライドし過ぎて筐体6から脱落してしまわないように構成されている。排紙トレイ5のうち、これらのストッパ部5b同士の間の部位には、上方に突設された突起部5cが配置されている。この突起部5cの上端部近傍には、回動可能に略水平に軸支されたローラ5dが設けられている。図4に示すように、突起部5cは、排紙トレイ5のうち、略コ字形状に形成された孔部5eにより前方及び両側方を囲まれて構成された板ばね部5fの前方の自由端部近傍上に形成されている。
図4に示すように、筐体6の下部には、排紙トレイ5を収納するための空間が設けられており、その上部には、その空間に収納された排紙トレイ5の上面に向けて筐体6の前後方向に沿うようにリブ部(当接部)6aが突設されている。このリブ部6aのうち、排紙トレイ5が収納位置にあるときにその突起部5cと対向する部位には、略水平方向に窪む溝形状に形成された溝部6bが設けられている。この溝部6bは、図に示すように、突起部5cのローラ5dが嵌入可能に形成されている。また、図5(a)に示すように、筐体6の排紙トレイ5を収納するための空間の下部には、上方に突設された支持部6cが形成されている。
図5(a)に示すように、排紙トレイ5は、筐体6の内部に配置された状態では、下面が支持部6cに支えられ、突起部5cのローラ5dがリブ部6aの下端部に当接した状態になっている。そして、例えば指掛部5a近傍にユーザによる前後方向への力が加えられることにより、ローラ5dがリブ部6aとの間の摩擦力により回動されながら、排紙トレイ5が前後方向へスライドする。ここで、ローラ5dがリブ部6aに当接した状態では、樹脂ばね部5fが下方に撓んでおり、この樹脂ばね部5fの復元力により、ローラ5dはリブ部6aに付勢されるように構成されている。
排紙トレイ5が、図5(a)に示すような収納位置より前方にスライドされた状態から、図の矢印方向で示すように後方にスライドされると、ローラ5dがリブ部6aの下端部に沿って回動しながら後方に変位する。そして、図5(b)に示すように、排紙トレイ5が収納位置までスライドされたとき、図の矢印Cで示すように樹脂ばね部5fの撓みが復元することにより、ローラ5dが溝部6bに嵌入する。このとき、ローラ5dのリブ部6aへの当接状態が急激に変わることにより、排紙トレイ5を操作するユーザに、クリック感が伝わる。すなわち、ユーザは、ローラ5dが溝部6bに嵌入したときに生じるクリック感を感知することにより、排紙トレイ5が収納位置までスライドしたことをがわかる。また、このようにローラ5dが溝部6bに嵌入することにより、例えば画像形成装置1の運搬時等に、排紙トレイ5が収納位置からスライドしてしまわないように構成されている。収納位置に配置された排紙トレイ5は、ユーザ等による操作があり、外部から力が加えられたときに、ローラ5dが溝部6bの端縁部に当接して樹脂ばね部5fが下方に撓んで、ローラ5dがリブ部6aの下端部に当接した状態になることにより、再び、前方の使用位置までスライド可能になる。
このように、本実施形態の構成によれば、ローラ5dがリブ部6aに当接して回動しながら排紙トレイ5がスライドされるので、排紙トレイ5をよりスムーズにスライドさせることが可能になり、突起部5cとリブ部6aとの互いに当接する部位が磨耗しにくくなる。従って、排紙トレイ5のスライドを繰り返しても、排紙トレイ5を収納位置にスライドさせてローラ5dが溝部6bに嵌入したときにユーザに伝わるクリック感が弱くなりにくく、また、塵等も発生しにくくなる。また、排紙トレイ5は、板ばね部5fが撓んだ状態でスライドされ、排紙トレイ5が収納位置にあるときにはその復元力によりローラ5dが溝部6bに嵌入するように構成されているので、ローラ5dを確実にリブ部6aに当接させて排紙トレイ5をよりスムーズにスライドさせることができる。そして、ローラ5dが溝部6bに嵌入している状態と、ローラ5dがリブ部6aに当接している状態とが大きく異なり、ユーザに伝わるクリック感がより大きくなるので、排紙トレイ5をスライドさせるときの操作感触が良くなる。
なお、本発明は上記実施形態の構成に限定されず、レーザプリンタやその他の画像形成
装置の、排紙トレイ及び給紙トレイ等の記録紙トレイが設けられる部位に応用することができる。また、記録紙トレイは、例えば多段式でスライドさせて伸張可能に構成されているような、筐体に取り付けられた部材に対してスライド自在に取り付けられている場合であっても、その部材の当接部に当接する部位に、回動自在に軸支されたローラを設けることにより、上述と同様に、記録紙トレイをスムーズにスライドさせることが可能になり、操作感触を良くすることができる。
装置の、排紙トレイ及び給紙トレイ等の記録紙トレイが設けられる部位に応用することができる。また、記録紙トレイは、例えば多段式でスライドさせて伸張可能に構成されているような、筐体に取り付けられた部材に対してスライド自在に取り付けられている場合であっても、その部材の当接部に当接する部位に、回動自在に軸支されたローラを設けることにより、上述と同様に、記録紙トレイをスムーズにスライドさせることが可能になり、操作感触を良くすることができる。
1 画像形成装置
2 給紙トレイ
3 搬送機構
3a 第1搬送機構(給紙手段)
3b 第2搬送機構(排紙手段)
4 画像形成部(画像形成手段)
5 排紙トレイ(記録紙トレイ)
5c 突起部
5d ローラ
5e 孔部
5f 板ばね部
6 筐体
6a リブ部(当接部)
6b 溝部
2 給紙トレイ
3 搬送機構
3a 第1搬送機構(給紙手段)
3b 第2搬送機構(排紙手段)
4 画像形成部(画像形成手段)
5 排紙トレイ(記録紙トレイ)
5c 突起部
5d ローラ
5e 孔部
5f 板ばね部
6 筐体
6a リブ部(当接部)
6b 溝部
Claims (3)
- 筐体の背面側に設けられ、記録紙が装填される給紙トレイと、
前記給紙トレイに保持された記録紙を前記筐体内部に搬送する給紙手段と、
前記給紙手段により搬送されている記録紙の上に画像を形成する画像形成手段と、
前記画像形成手段により画像が形成された記録紙を装置外部に搬送する排紙手段と、
前記筐体の前面側端部に設けられ、前記排紙手段により搬送され、前記筐体の外部に排出された記録紙を受け止めるための排紙トレイとを備え、
前記筐体内部には、前記排紙トレイの上面に向けて、前後方向に沿って立設するリブ部が設けられており、
前記排紙トレイは、その上面から前記リブ部に当接するように上方に突設された突起部を有しており、その突起部の上端部を前記リブ部に当接させながら、前記筐体の内部に収納された状態の収納位置から前方の使用位置までスライドされ、排紙される記録紙を受け止め可能になるように構成されており、
前記リブ部には、前記排紙トレイが前記収納位置にあるときに前記突起部が嵌入するように形成された溝部が設けられ、前記突起部が前記リブ部に当接した状態から前記溝部に嵌入した状態になることにより、前記排紙トレイを操作するユーザにクリック感が伝わるように構成されている画像形成装置において、
前記排紙トレイには、略コ字形状の孔部に囲まれた板ばね部が形成されており、
前記突起部は、その上端部近傍に回動可能に略水平に軸支されたローラを有しており、前記排紙トレイのうち、前記板ばね部の自由端部近傍に突設されており、
前記排紙トレイは、前記収納位置から前記使用位置までスライドされる間、前記リブ部に前記ローラが当接して前記板ばね部が撓んだ状態で、前記ローラを回動させながらスライド可能であり、前記収納位置にあるときには、前記板ばね部の復元力により、前記ローラが前記溝部に嵌入するように構成されており、
それにより、前記排紙トレイを収納位置から使用位置までスムーズにスライド可能であり、排紙トレイのスライドを繰り返しても前記クリック感が弱くなりにくいように構成されていることを特徴とする画像形成装置。 - 記録紙を1枚ずつ筐体の内部に取り込み、その記録紙上に、外部から入力されたディジタル画像データを用いて画像を形成し、画像が形成された記録紙を筐体から排出する画像形成装置であって、
前記筐体又は前記筐体に取り付けられた部材にスライド自在に設けられ、前記筐体に取り込まれる記録紙又は前記筐体から排出される記録紙を担持する記録紙トレイを有し、
前記筐体又は前記部材には、前記記録紙トレイに向けて突設された当接部が形成されており、
前記記録紙トレイは、前記当接部に当接するローラ及びそのローラを回動可能に軸支する突起部を有し、
前記当接部には、前記ローラが嵌入可能に形成された溝部が形成されており、前記記録紙トレイがスライドされて、前記記録紙トレイの前記筐体又は前記部材に対して所定位置にあるとき、前記溝部に前記ローラが嵌入するように構成されていることを特徴とする画像形成装置。 - 前記記録紙トレイには、略コ字形状の孔部に囲まれた板ばね部が形成されており、
前記突起部は、前記記録紙トレイのうち、前記板ばね部の自由端部近傍に突設されており、
前記記録紙トレイは、前記所定位置からスライドされた状態では、前記当接部に前記ローラが当接して前記板ばね部が撓んだ状態でスライド可能であり、前記所定位置にあるときには、前記板ばね部の復元力により、前記ローラが前記溝部に嵌入するように構成されていることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
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