JP2008053902A - 音響再生システム及び音響再生方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】低音の音量不足の改善、低音による音像のつながりの改善等を図って、より臨場感の得られる音場を実現するためのマルチチャンネルサラウンド再生を行う。
【解決手段】マルチチャンネルソースS1〜SN,Sswのうち、サラウンドチャンネルの低域効果信号Sswをサブウーファー用スピーカで再生させ、低域効果信号Sswの整数倍の高調波を高調波生成部HMCで生成して、その高調波成分SHMと各メインチャンネルのチャンネル信号S1〜SNとを合成部MIX1〜MIXNで合成し、その合成結果である補正チャンネル信号をメインスピーカに供給して再生させる。
【選択図】図2
【解決手段】マルチチャンネルソースS1〜SN,Sswのうち、サラウンドチャンネルの低域効果信号Sswをサブウーファー用スピーカで再生させ、低域効果信号Sswの整数倍の高調波を高調波生成部HMCで生成して、その高調波成分SHMと各メインチャンネルのチャンネル信号S1〜SNとを合成部MIX1〜MIXNで合成し、その合成結果である補正チャンネル信号をメインスピーカに供給して再生させる。
【選択図】図2
Description
本発明は、マルチチャンネルサラウンド再生を行う音響再生システムと音響再生方法に関する。
この種の音響再生システムは、DVD(Digital Versatile Disc)オーディオやスーパーオーディオCD(Compact Disc)等の情報記録媒体や、BSディジタル放送や地上ディジタル放送等で標準化されているマルチチャンネルソース(複数のチャンネル信号)を複数のスピーカでマルチチャンネルサラウンド再生することで、臨場感の得られる音場を実現する。
最も基本的な2.1チャンネル音響再生システムでは、図1(a)に模式的に示すように、左右のフロントスピーカFL,FRとサブウーファー用スピーカSWとの3個のスピーカを備え、マルチチャンネルソースのうち、低周波数帯域に制限されている0.1チャンネルのチャンネル信号Sswをサブウーファー用スピーカSWで低音再生させ、残りの左右2チャンネルの各チャンネル信号SFL,SFRを左右のフロントスピーカFL,FRで夫々独立に再生させることで、臨場感の得られる音場を実現する。
また、2.1チャンネルより多チャンネルの音響再生システムも知られており、図1(b)に模式的に示すように、例えば5.1チャンネル音響再生システムでは、左右のフロントスピーカFL,FR及びリアスピーカRL,RRとセンタースピーカCとサブウーファー用スピーカSWとの6個のスピーカを備え、マルチチャンネルソースのうち、低周波数帯域に制限されている0.1チャンネルのチャンネル信号Sswをサブウーファー用スピーカSWで低音再生させ、残り5チャンネルの各チャンネル信号SFL,SFR,SRL,SRR,Scを左右のフロントスピーカFL,FR及びリアスピーカRL,RRとセンタースピーカCで夫々独立に再生させることで、臨場感の得られる音場を実現する。
このように、マルチチャンネルサラウンド再生を行う音響再生システムでは、フロントスピーカやリアスピーカやセンタースピーカとの合計チャンネル数Nに更にサブウーファーの0.1チャンネルを加えてN.1チャンネルと呼び、低周波数帯域に制限されている0.1チャンネルのチャンネル信号をサブウーファー用スピーカで低音再生させることで、低域効果(LFE:Low Frequency Effet)を発揮させ、臨場感の得られる音場を実現することとしている。
また、マルチチャンネルサラウンド再生を行う音響再生システムは自動車等の車室内にも設けられ、車室内でも臨場感の得られる音楽等を楽しむことができるようになってきた。
例えば5.1チャンネル音響再生システムが自動車等の車室内に設けられる場合には、図1(c)に模式的に示すように、一般に、前席前方のパネルの中央部分にセンタースピーカC、前席の両側に左フロントスピーカFL及び右フロントスピーカFR、後席の両側に左リアスピーカRL及び右リアスピーカRR、後席の後方(自動車のトランク側)にサブウーファー用スピーカSWが設置され、オーディオセットAUに設けられている信号源から5.1チャンネルの各チャンネル信号Sc,SFL,SFR,SRL,SRR,Sswを供給してマルチチャンネルサラウンド再生させることで、臨場感の得られる音場を実現することとしている。
ところで、上述の車室内等の制限された場所で使用される従来の音響再生システムでは、サブウーファー用スピーカSWに較べて、最低再生可能周波数(低域カットオフ周波数)が比較的高いスピーカ(例えば小形スピーカ)が、センタースピーカCや左右のフロントスピーカFL,FRや左右のリアスピーカRL,RRとして設置される場合がある。
かかる場合には、スピーカC,FL,FR,RL,RRからは低音が放出されず、搭乗者の後方に設置されたサブウーファー用スピーカSWから専ら低音が放出されるため、聴取者である搭乗者に不自然な場所から音が聞こえるような印象を与えたり、低音の音量そのものが不足して、低音による音像のつながりが途切れて違和感を感じさせたり、臨場感のある音場を実現することができなくなる場合があった。
本発明はこのような従来の問題に鑑みてなされたものであり、マルチチャンネルサラウンド再生の際、低音の音量不足の改善、低音による音像のつながりの改善等を図って、より臨場感の得られる音場を実現する音響再生システムを提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、マルチチャンネルソースに基づいてサブウーファー用スピーカとメインスピーカにマルチチャンネルサラウンド再生を行わせる音響再生システムであって、前記サブウーファー用スピーカに供給されるサラウンドチャンネルの低域効果信号の高調波を生成する高調波生成手段と、前記高調波の成分とメインチャンネルのチャンネル信号とを合成して補正チャンネル信号を生成し、前記メインスピーカに供給する合成手段と、を備えることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、マルチチャンネルソースに基づいてサブウーファー用スピーカとメインスピーカにマルチチャンネルサラウンド再生を行わせる音響再生システムであって、前記サブウーファー用スピーカに供給されるサラウンドチャンネルの低域効果信号の高調波を生成し、前記生成した高調波の中から、前記メインスピーカの再生可能周波数帯域の範囲内にある、隣接した高調波を抽出する高調波生成手段と、前記高調波生成手段で抽出された、隣接した高調波の成分とメインチャンネルのチャンネル信号とを合成して補正チャンネル信号を生成し、前記メインスピーカに供給する合成手段と、を備えることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の音響再生システムにおいて、更に、前記合成手段は、前記高調波の成分を各チャンネル毎に増幅するレベル調整手段を備え、
前記増幅した高調波の成分と前記メインチャンネルのチャンネル信号とを合成して前記補正チャンネル信号を生成すること、を特徴とする。
前記増幅した高調波の成分と前記メインチャンネルのチャンネル信号とを合成して前記補正チャンネル信号を生成すること、を特徴とする。
本発明の好適な実施形態について図2を参照して説明する。図2(a)は、本実施形態の音響再生システムの構成を示すブロック図、図2(b)は機能を説明するための説明図である。
図2(a)に示す本実施形態の音響再生システム1は、高調波生成部HMCと、複数N(N≧2)の合成部MIX1〜MIXNとを備えて構成され、図示していない信号源から供給される2.1チャンネルのマルチチャンネルソースに基づいてマルチチャンネルサラウンド再生を行う最も基本的な構成の他、2.1チャンネルより多チャンネルのマルチチャンネルソースに基づいてマルチチャンネルサラウンド再生を行う構成とすることが可能となっている。
つまり、低周波数帯域に制限されている0.1チャンネルのチャンネル信号(以下「低域効果信号」と称する)Sswと残りの左右2チャンネル分のチャンネル信号S1,S2とから成る2.1チャンネルのマルチチャンネルソースに基づいてマルチチャンネルサラウンド再生を行う場合には、少なくとも、高調波生成部HMCと2個(N=2)の合成部MIX1,MIX2とを備えて構成される。
低周波数帯域に制限されている0.1チャンネルの低域効果信号Sswと残りのN(N>2)チャンネル分のチャンネル信号S1〜SNとから成るN.1チャンネルのマルチチャンネルソースに基づいてマルチチャンネルサラウンド再生を行う場合には、少なくとも、高調波生成部HMCとN個(N>2)の合成部MIX1〜MIXNとを備えて構成される。
なお、説明の便宜上、N.1チャンネルのうち、低域効果(LFE)音を再生するための0.1チャンネルのスピーカを「サブウーファー用スピーカ」と言う。また、残りのNチャンネルのスピーカ(センタースピーカや、聴取者の前方左右に設けられるスピーカや、聴取者の後方左右に設けられるスピーカ)を「メインスピーカ」と総称することとする。更に、0.1チャンネルを「サラウンドチャンネル」と言い、残りのNチャンネルを「メインチャンネル」と総称することとする。
図2(a)において、高調波生成部HMCは、非直線性の入出力伝達関数を有する電子回路で形成されている。そして、サブウーファー用スピーカに供給される低域効果信号Sswを入力し、非直線性の入出力伝達関数によって低域効果信号Sswの整数倍の周波数の高調波を生成し、生成した高調波の中から、メインスピーカの再生可能周波数帯域の範囲内にある、隣接する2つの高調波成分SHMを抽出して出力する。
つまり、低域効果信号Sswの周波数帯域BFが、周波数faからfbの範囲に帯域制限されている(例えば、20Hz〜120Hzに帯域制限されている)信号であるとすると、高調波生成部HMCは、2×fa〜2×fbの周波数帯域の2次高調波、3×fa〜3×fbの周波数帯域の3次高調波、4×fa〜4×fbの周波数帯域の4次高調波などの高調波を生成し、その生成した高調波の中から、高調波成分SHMとして、メインスピーカの再生可能周波数帯域の範囲内にある2次高調波と3次高調波、又は、3次高調波と4次高調波等の隣接する高調波を抽出して出力する。
図2(b)を参照して、より一般的に説明すると、高調波生成部HMCは、周波数帯域BFの低域効果信号Sswから、メインスピーカの再生可能周波数帯域の範囲内となる、隣接するn次高調波Ssw(n)とn+1次高調波Ssw(n+1)を生成し、次式(1)で表されるように、その隣接する2つのn次高調波Ssw(n)とn+1次高調波Ssw(n+1)とを高調波成分SHMとして出力する。
合成部MIX1〜MIXNは、各々のメインチャンネルのチャンネル信号S1〜SNと高調波成分SHMとを合成し、次式(2a)(2b)で表されるように、合成結果である補正チャンネル信号SMIX1〜SMIXNを出力する。
そして、本実施形態の音響再生システム1は、低域効果信号Sswをサラウンドチャンネルのサブウーファー用スピーカ側へ転送し、補正チャンネル信号SMIX1〜SMIXNをメインチャンネルのメインスピーカ側に供給して、マルチチャンネルサラウンド再生させる。
かかる構成を有する音響再生システム1によると、次に述べる効果が得られる。
まず、高調波生成部HMCにおいて、周波数帯域BFの低域効果信号Sswから、メインスピーカの再生可能周波数帯域の範囲内となる、隣接するn次高調波Ssw(n)とn+1次高調波Ssw(n+1)とを有する高調波成分SHMが生成され、合成部MIX1〜MIXNにおいて、メインチャンネルのチャンネル信号S1〜SNと高調波成分SHMとが合成されて、補正チャンネル信号SMIX1〜SMIXNが生成される。
このため、各メインスピーカでは、各メインチャンネルのチャンネル信号S1〜SNの音が再生されるのに加えて、高調波成分SHMの音、すなわち隣接するn次高調波Ssw(n)とn+1次高調波Ssw(n+1)の音が再生される。
ここで、n次高調波Ssw(n)とn+1次高調波Ssw(n+1)による両者の再生音は、低域効果信号Sswに基づいてサブウーファー用スピーカで再生される低音とは異なり、低域効果信号Sswより整数倍高い周波数の音となって、サブウーファー用スピーカより高い再生可能周波数帯域のメインスピーカでも再生されることとなる。
更に、両者の再生音が聴取者の耳から入力し脳に到達すると、人間には両者の再生音の周波数の差成分を最も強く感じるという聴覚特性があるため、低域効果信号Sswによる低音を聴いたのと同じ感覚を抱かせることが可能となる。
このように、本実施形態の音響再生システム1によると、メインスピーカでは再生することができない低域効果信号Sswから、メインスピーカで再生することが可能な高調波成分(隣接する高調波)SHMを生成し、メインチャンネルのチャンネル信号S1〜SNと合成してメインスピーカに供給して再生させるので、メインチャンネルの再生音と共に、低域効果信号Sswに基づいて再生されたのと同様の低音とを聴取者に聴かせることができる。そして、低域効果信号Sswに基づいてサブウーファー用スピーカで再生される低音と、メインスピーカで再生され聴取者に感じさせる低音とによって、低音の音量不足を改善することができ、また、低音による音像のつながりを改善等することができ、より臨場感の得られる音場を実現することができる。
なお、以上に説明した実施形態において、音源から供給されるマルチチャンネルソースS1〜SN,Sswがアナログ信号の場合には、高調波生成部HMCと合成部MIX1〜MIXNをアナログ回路で形成すればよく、また、音源から供給されるマルチチャンネルソースS1〜SN,Sswがディジタル信号の場合には、高調波生成部HMCと合成部MIX1〜MIXNをディジタル回路で形成すればよい。また、ディジタル回路で形成される高調波生成部HMCと合成部MIX1〜MIXNの機能を発揮するコンピュータプログラムを作成し、そのコンピュータプログラムをディジタルシグナルプロセッサ(DSP)やマイクロプロセッサ(MPU)で実行させるようにしてもよい。
また、以上に説明した実施形態の高調波生成部HMCでは、低域効果信号Sswから、メインスピーカの再生可能周波数帯域の範囲内となる、隣接するn次高調波Ssw(n)とn+1次高調波Ssw(n+1)とを有する高調波成分SHMを生成して合成部MIX1〜MIXNに供給することとしているが、変形例として、低域効果信号Sswから2次、3次、4次等の高調波を生成し、それらの高調波を高調波成分SHMとして合成部MIX1〜MIXNに供給してもよい。
かかる変形例の構成とすると、補正チャンネル信号SMIX1〜SMIXNには、メインスピーカの再生可能周波数帯域外の高調波が含まれることとなるが、メインスピーカではそもそも再生可能周波数帯域内の高調波だけ再生して、再生可能周波数帯域外の高調波を無視することとなるため、再生可能周波数帯域内における隣接高調波Ssw(n)とSsw(n+1)との差成分の音を低音として感じさせることができ、臨場感の得られる音場を実現することが可能である。
更に、補正チャンネル信号SMIX1〜SMIXNには、隣接する高調波と隣接しない高調波が含まれることとなるが、人間の聴覚特性では、隣接する高調波による再生音の差成分に対して強い感度を有し、隣接しない高調波による再生音に対して感度が低いため、低域効果信号Sswによって再生される低音と同じ低音を強く感じさせることができる。このため、低域効果信号Sswから生成した高調波をそのまま合成部MIX1〜MIXNを介してメインスピーカに供給しても、低音の音量不足を改善することができ、また、低音による音像のつながりを改善等することができ、臨場感の得られる音場を実現することができる。
更に、低域効果信号Sswから生成した高調波の中から、隣接する高調波を抽出するには、例えばバンドパスフィルタ等が必要となるが、変形例の構成とすると、そのようなバンドパスフィルタ等を備える必要がなくなるため、音響再生システムにおける部品点数の低減、構成の簡素化等を図ることができる。
また、以上の説明では、本実施形態の音響再生システム1に備えられている合成部MIX1〜MIXNが高調波成分SHMと各メインチャンネルのチャンネル信号S1〜SNとを合成して各メインスピーカに供給するものとして説明したが、更に他の変形例として、各々の合成部MIX1〜MIXN内に、高調波成分SHMの信号レベルを調整するためのレベル調整手段(例えば利得可変増幅器)を備え、その各増幅器で増幅した各々の高調波成分(増幅後の各高調波成分)と、各メインチャンネルのチャンネル信号とを合成して各チャンネルの補正チャンネル信号SMIX1〜SMIXNを生成する構成としてもよい。
かかる更なる変形例によれば、上述の各増幅器の増幅率を調整することによってメインチャンネルの各メインスピーカで再生させる高調波成分の音を音量調整することができるため、聴取者にとって違和感のない音像定位を実現することができる。
つまり、レベル調整手段によって、聴視者の前方に設けられたメインスピーカに供給される高調波成分の信号レベルが聴取者の後方に設けられたメインスピーカに供給される高調波成分の信号レベルよりも大きいレベルとなるように調整しておくと、上述の前方のメインスピーカで再生される高調波成分(隣接する高調波)の音(差成分の音)に基づいて聴取者に感じさせる低音と、上述の後方のメインスピーカで再生される高調波成分(隣接する高調波)の音(差成分の音)に基づいて聴取者に感じさせる低音とによる音像が、聴取者にとって前方へ定位しているように感じさせることができる。このため、聴取者に対し不自然な場所から低音が到来するような感じを与えることなく、違和感がなく自然な感じを与えることが可能なマルチチャンネルサラウンド音場を実現することができる。
また、聴取者自身が合成部MIX1〜MIXNに設けられる上述のレベル調整手段(例えば利得可変増幅器)を調整操作できるように構成してもよい。かかる構成によると、聴取者自身が、メインチャンネルの各メインスピーカで再生させる高調波成分の音を音量調整することができるため、聴取者の聴覚特性に合った調整を行うことができる。
例えば、聴取者自身がレベル調整手段によって、聴視者の前方に設けられたメインスピーカに供給される高調波成分の信号レベルが聴取者の後方に設けられたメインスピーカに供給される高調波成分の信号レベルよりも大きいレベルとなるように調整すると、上述の前方のメインスピーカで再生される高調波成分(隣接する高調波)の音(差成分の音)に基づいて聴取者が感じる低音と、上述の後方のメインスピーカで再生される高調波成分(隣接する高調波)の音(差成分の音)に基づいて聴取者が感じる低音とによる音像が、聴取者にとって前方へ定位しているように感じることができる。このため、聴取者にとって不自然な場所から低音が到来するような感じを与えることなく、違和感がなく自然な感じを与えることが可能なマルチチャンネルサラウンド音場を実現することができる。
次に、より具体的な実施例について、図3と図4を参照して説明する。図3は、本実施例の音響再生システムの構成を表したブロック図であり、図2(a)と同一又は相当する部分を同一符号で示している。図4は、自動車の車室内に設置されたスピーカの位置関係を表した説明図である。
図3に示す本実施例の音響再生システム1は、図4に示すように、自動車の車室内に設置されるオーディオセットAU内に設けられている。更に、オーディオセットAUには、DVDオーディオやスーパーオーディオCD等の情報記録媒体に記録されている5.1チャンネルのマルチチャンネルソースを読み取り再生するディスクプレーヤや、地上ディジタル放送等を受信して5.1チャンネルのマルチチャンネルソースを出力する受信機等の信号源2が設けられている。
そして、音響再生システム1が、それらの信号源2から出力される5.1チャンネルのマルチチャンネルソース(各チャンネル信号)SFL,Sc,SFR,SRL,SRR,Sswを入力して、後述する所定の信号処理を行って補正チャンネル信号SMIX1〜SMIXNを生成し、車室内の前席前方のパネルの中央部分に設置されたセンタースピーカCと、前席の両側に設置された左フロントスピーカFL及び右フロントスピーカFRと、後席の両側に設置された左リアスピーカRL及び右リアスピーカRRに供給すると共に、低域効果信号Sswをサブウーファー用スピーカSWに供給するようになっている。
再び図3において、本実施例の音響再生システム1は、高調波生成回路HMCと、5つの各チャンネルに設けられた合成回路MMIX1〜MMIX5とを備えて構成されている。
高調波生成回路HMCは、実施形態の高調波生成部HMCと同様に、非直線性の入出力伝達関数を有する電子回路で形成されている。そして、信号源2から供給されるサラウンドチャンネル(0.1チャンネル)の低域効果信号Sswを入力し、非直線性の入出力伝達関数によって低域効果信号Sswの高調波を生成し、高調波成分SHMとして出力する。
なお、本実施例の高調波生成回路HMCは、低域効果信号Sswから生成される高調波の中から、隣接する高調波を高調波成分SHMとして抽出して出力するのではなく、低域効果信号Sswから生成される2次、3次、4次などの高調波を、そのまま高調波成分SHMとして出力する。
合成回路MIX1〜MIX5は、図示するように、夫々高調波成分SHMを増幅する増幅器3FL,3c,3FR,3RL,3RRと、加算器(合成器)4FL,4c,4FR,4RL,4RRを備えて形成されている。また、増幅器3FL,3c,3FR,3RL,3RRは、オーディオセットAUを製品出荷等する際の調整時に、それらの増幅率を調整することが可能な利得可変型の増幅器や、オーディオセットAUを購入した聴取者等がそれらの増幅率を調整することが可能な利得可変型の増幅器で形成されている。
そして、合成回路MIX1は、信号源2からの前席左チャンネルのチャンネル信号SFLと増幅器3FLの出力とを加算(合成)することで補正チャンネル信号SMIX1を生成し、前席左チャンネルのスピーカFLに供給する。
合成回路MIX2は、信号源2からのセンターチャンネルのチャンネル信号Scと増幅器3cの出力とを加算(合成)することで補正チャンネル信号SMIX2を生成し、センタースピーカCに供給する。
合成回路MIX3は、信号源2からの前席右チャンネルのチャンネル信号SFRと増幅器3FRの出力とを加算(合成)することで補正チャンネル信号SMIX3を生成し、前席右チャンネルのスピーカFRに供給する。
合成回路MIX4は、信号源2からの後席左チャンネルのチャンネル信号SRLと増幅器3RLの出力とを加算(合成)することで補正チャンネル信号SMIX4を生成し、後席左チャンネルのスピーカRLに供給する。
合成回路MIX5は、信号源2からの後席右チャンネルのチャンネル信号SRRと増幅器3RRの出力とを加算(合成)することで補正チャンネル信号SMIX5を生成し、後席右チャンネルのスピーカRRに供給する。
また、信号源2からの低域効果信号Sswは、サブウーファー用スピーカSWへ転送して供給するようになっている。
かかる構成を有する音響再生システム1によると、次に述べる効果が得られる。
例えば、センタースピーカCとスピーカFL,FR,RL,RRが、車室内等の制限された場所に設置されるという事情から、サブウーファー用スピーカSWに較べて、最低再生可能周波数(低域カットオフ周波数)が比較的高い小形スピーカである場合、それらのスピーカC,FL,FR,RL,RRでは、サブウーファー用スピーカSWで再生される低音と同じ低周波数帯域の低音を再生することができないため、従来の音響再生システムでは、搭乗者の後方に設置されたサブウーファー用スピーカSWから専ら低音が放出されることとなり、聴取者である搭乗者に不自然な場所から音が聞こえるような印象を与えたり、低音の音量そのものが不足して、低音による音像のつながりが途切れて違和感を感じさせたり、臨場感のある音場を実現することができなくなる場合を招来する。
ところが、本実施例の音響再生システム1では、センタースピーカCとスピーカFL,FR,RL,RRに、高調波成分SHMが合成された補正チャンネル信号SMIX1〜SMIX5を供給しているので、各スピーカC,FL,FR,RL,RRで再生される再生音が聴取者の耳から入力し脳に到達すると、隣接する高調波によって再生される音の周波数の差成分を最も強く感じるという人間の聴覚特性によって、低域効果信号Sswによる低音を聴いたのと同じ感覚を抱かせることが可能となる。
このため、低域効果信号Sswに基づいてサブウーファー用スピーカSWで再生される低音と、スピーカC,FL,FR,RL,RRで再生され聴取者に感じさせる低音とによって、低音の音量不足を改善することができ、また、不自然な場所から音が聞こえるような印象を与えることを防止することができ、また、低音による音像のつながりを改善等することができるため、より臨場感の得られる自然な音場を実現することができる。
このように、本実施例の音響再生システム1は、サブウーファー用スピーカSWに較べて最低再生可能周波数(低域カットオフ周波数)が比較的高い小形スピーカがセンタースピーカCとスピーカFL,FR,RL,RRとして設置される場合でも、より臨場感の得られる自然な音場を実現することができるため、自動車の車室内に設けられるカーオーディオ用の音響再生システムとして優れた効果を発揮するものである。
更に、本実施例の音響再生システム1によると、実施形態の変形例と同様の効果が得られる。すなわち、低域効果信号Sswから生成した高調波の中から、隣接する高調波を抽出せずに高調波成分SHMとして各メインチャンネルの信号SFL,Sc,SFR,SRL,SRRに合成するので、バンドパスフィルタ等を備える必要がない。このため、音響再生システム1における部品点数の低減、構成の簡素化等を図ることができる。
更に、合成部MIX1〜MIXNに、高調波成分SHMのレベルを調整するレベル調整手段としての増幅器3FL,3c,3FR,3RL,3RRが設けられているので、聴取者自身ががそれらの増幅器3FL,3c,3FR,3RL,3RRの利得を調整操作することで、聴取者の聴覚特性(すなわち、再生音の周波数の差成分を最も強く感じるという聴覚特性)をより効果的に引き出すことができる。例えば、運転者等の聴取者自身が増幅器3FL,3FR,3RL,3RRの増幅率を適宜調整し、その聴視者の前方左右に設けられたメインスピーカFL,FRに供給される高調波成分の信号レベルが聴取者の後方左右に設けられたメインスピーカRL,RRに供給される高調波成分の信号レベルよりも大きいレベルとなるように調整すると、前方左右のメインスピーカFL,FRで再生される高調波成分(隣接する高調波)の音(差成分の音)に基づいて聴取者が感じる低音と、後方左右のメインスピーカRL,RRで再生される高調波成分(隣接する高調波)の音(差成分の音)に基づいて聴取者が感じる低音とによる音像が、その聴取者にとって前方へ定位しているように感じることができる。このため、聴取者にとって不自然な場所から低音が到来するような感じを与えることなく、違和感がなく自然な感じを与えることが可能なマルチチャンネルサラウンド音場を実現することができる。
また、聴取者自身が増幅器3FL,3c,3FR,3RL,3RRの増幅率を調整することで、聴取者自身が、隣接高調波による再生音の周波数の差成分を最も強く感じるように音量調整することができる。このことから、低音の音量不足を改善することができ、また、低音による音像のつながりを改善等することができ、臨場感の得られる音場を実現することができる。
なお、以上に説明した実施例において、音源から供給されるマルチチャンネルソースSFL,Sc,SFR,SRL,SRR,Sswがアナログ信号の場合には、高調波生成回路HMCと合成回路MIX1〜MIXNをアナログ回路で形成すればよく、また、音源から供給されるマルチチャンネルソースSFL,Sc,SFR,SRL,SRR,Sswがディジタル信号の場合には、高調波生成回路HMCと合成回路MIX1〜MIXNをディジタル回路で形成すればよい。また、ディジタル回路で形成される高調波生成回路HMCと合成回路MIX1〜MIXNの機能を発揮するコンピュータプログラムを作成し、そのコンピュータプログラムをディジタルシグナルプロセッサ(DSP)やマイクロプロセッサ(MPU)で実行させるようにしてもよい。
また、以上に説明した本実施例では、図4に示したように、サブウーファー用スピーカSWが、車室内の後部座席の後方(トランクルーム側)に設けられているものとして説明したが、車室内の他の位置(例えば後部座席の左右両側など)に設けられた場合でも、臨場感の得られる音場を実現することができる。つまり、本実施例では、運転者等の聴取者自身が増幅器3FL,3c,3FR,3RL,3RRの増幅率を適宜調整することができる構成となっているため、例えばその聴視者の前方左右に設けられたメインスピーカFL,FRに供給される高調波成分の信号レベルが聴取者の後方左右に設けられたメインスピーカRL,RRに供給される高調波成分の信号レベルよりも大きいレベルとなるように調整すると、前方左右のメインスピーカFL,FRで再生される高調波成分(隣接する高調波)の音(差成分の音)に基づいて聴取者が感じる低音と、後方左右のメインスピーカRL,RRで再生される高調波成分(隣接する高調波)の音(差成分の音)に基づいて聴取者が感じる低音とによる音像が、その聴取者にとって前方へ定位しているように感じることができる。このため、低域効果信号Sswの供給を受けて低音を放出するサブウーファー用スピーカSWの取り付け位置を変更しても、聴取者にとって不自然な場所から低音が到来するような感じを与えることなく、違和感がなく自然な感じを与えることが可能なマルチチャンネルサラウンド音場を実現することができる。
1…音響再生システム
2…信号源
HMC…高調波生成部(高調波生成回路)
MIX1〜MIX5,MIXN…合成部(合成回路)
3FL,3c,3FR,3RL,3RR…増幅器
4FL,4c,4FR,4RL,4RR…加算器
2…信号源
HMC…高調波生成部(高調波生成回路)
MIX1〜MIX5,MIXN…合成部(合成回路)
3FL,3c,3FR,3RL,3RR…増幅器
4FL,4c,4FR,4RL,4RR…加算器
Claims (6)
- マルチチャンネルソースに基づいてサブウーファー用スピーカとメインスピーカにマルチチャンネルサラウンド再生を行わせる音響再生システムであって、
前記サブウーファー用スピーカに供給されるサラウンドチャンネルの低域効果信号の高調波を生成する高調波生成手段と、
前記高調波の成分とメインチャンネルのチャンネル信号とを合成して補正チャンネル信号を生成し、前記メインスピーカに供給する合成手段と、
を備えることを特徴とする音響再生システム。 - マルチチャンネルソースに基づいてサブウーファー用スピーカとメインスピーカにマルチチャンネルサラウンド再生を行わせる音響再生システムであって、
前記サブウーファー用スピーカに供給されるサラウンドチャンネルの低域効果信号の高調波を生成し、前記生成した高調波の中から、前記メインスピーカの再生可能周波数帯域の範囲内にある、隣接した高調波を抽出する高調波生成手段と、
前記高調波生成手段で抽出された、隣接した高調波の成分とメインチャンネルのチャンネル信号とを合成して補正チャンネル信号を生成し、前記メインスピーカに供給する合成手段と、
を備えることを特徴とする音響再生システム。 - 更に、前記合成手段は、前記高調波の成分を各チャンネル毎に増幅するレベル調整手段を備え、
前記増幅した高調波の成分と前記メインチャンネルのチャンネル信号とを合成して前記補正チャンネル信号を生成すること、
を特徴とする請求項1又は2に記載の音響再生システム。 - マルチチャンネルソースに基づいてサブウーファー用スピーカとメインスピーカにマルチチャンネルサラウンド再生を行わせる音響再生方法であって、
前記サブウーファー用スピーカに供給されるサラウンドチャンネルの低域効果信号の高調波を生成する高調波生成工程と、
前記高調波の成分とメインチャンネルのチャンネル信号とを合成して補正チャンネル信号を生成し、前記メインスピーカに供給する合成工程と、
を備えることを特徴とする音響再生方法。 - マルチチャンネルソースに基づいてサブウーファー用スピーカとメインスピーカにマルチチャンネルサラウンド再生を行わせる音響再生方法であって、
前記サブウーファー用スピーカに供給されるサラウンドチャンネルの低域効果信号の高調波を生成し、前記生成した高調波の中から、前記メインスピーカの再生可能周波数帯域の範囲内にある、隣接した高調波を抽出する高調波生成工程と、
前記高調波生成工程で抽出された、隣接した高調波の成分とメインチャンネルのチャンネル信号とを合成して補正チャンネル信号を生成し、前記メインスピーカに供給する合成工程と、
を備えることを特徴とする音響再生方法。 - 更に、前記合成工程では、前記高調波の成分を各チャンネル毎に増幅するレベル調整工程を備え、
前記増幅した各チャンネル毎の高調波の成分と前記メインチャンネルのチャンネル信号とを合成して前記補正チャンネル信号を生成すること、
を特徴とする請求項4又は5に記載の音響再生方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006226330A JP2008053902A (ja) | 2006-08-23 | 2006-08-23 | 音響再生システム及び音響再生方法 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006226330A JP2008053902A (ja) | 2006-08-23 | 2006-08-23 | 音響再生システム及び音響再生方法 |
Publications (1)
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Family Applications (1)
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JP2006226330A Pending JP2008053902A (ja) | 2006-08-23 | 2006-08-23 | 音響再生システム及び音響再生方法 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2008053902A (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH08237800A (ja) * | 1995-02-27 | 1996-09-13 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 低音増強回路 |
JP2002171599A (ja) * | 2000-08-29 | 2002-06-14 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 信号処理装置、信号処理方法、プログラムおよび記録媒体 |
JP2002524996A (ja) * | 1998-09-04 | 2002-08-06 | エスアールエス・ラブス・インコーポレーテッド | 低周波オーディオエンハンスメントシステム |
-
2006
- 2006-08-23 JP JP2006226330A patent/JP2008053902A/ja active Pending
Patent Citations (3)
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