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JP2008042879A - パケットの遅延変動時間に基づいて輻輳パスを分類する輻輳パス分類方法、管理装置及びプログラム - Google Patents

パケットの遅延変動時間に基づいて輻輳パスを分類する輻輳パス分類方法、管理装置及びプログラム Download PDF

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JP2008042879A JP2007086285A JP2007086285A JP2008042879A JP 2008042879 A JP2008042879 A JP 2008042879A JP 2007086285 A JP2007086285 A JP 2007086285A JP 2007086285 A JP2007086285 A JP 2007086285A JP 2008042879 A JP2008042879 A JP 2008042879A
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Tokuo Tachibana
篤男 立花
Shigehiro Ano
茂浩 阿野
Toru Hasegawa
亨 長谷川
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KDDI Research Inc
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KDDI R&D Laboratories Inc
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Abstract

【課題】パケット遅延変動によって短時間に発生する輻輳を検出するために、その輻輳を共通に経験するパスをパケット遅延から分類する輻輳パス分類方法等を提供する。
【解決手段】計測端末によって受信されたパケット毎に、送信時刻及び受信時刻の計測情報を受信する。2つのパスについて、送信時刻と受信時刻との間の転送時間の少なくとも一部が重なるパケットペアの集合を抽出する。次に、抽出されたパケットペアについて、送信時刻と受信時刻とからパケット遅延を算出する。次に、パス毎に、所定期間における複数の計測情報のパケット遅延の中で、最小遅延時間を導出する。次に、計測情報毎に、当該遅延と最小遅延時間との差を遅延変動時間として算出する。そして、抽出されたパケットペアの集合の中から、ワーピングコストを最小とする最小ワーピングパスを導出する。最後に、最小ワーピングパスにおける2つのパスの間の非類似度を算出する。
【選択図】図4

Description

本発明は、パケットの遅延変動時間に基づいて輻輳パスを分類する輻輳パス分類方法、管理装置及びプログラムに関する。特に、IP(Internet Protocol)ネットワークについて、パケット遅延に基づく短時間の輻輳を特定するために、パスを分類する方法等に関する。
インターネットは、ベストエフォート型通信であるので、正確な通信品質保証は困難である。これに対し、ISP(Internet Service Provider)事業者が、品質劣化区間を特定し、経路変更又は回線増速等の運用制御によって品質劣化を回避している。しかし、インターネットは、多数の独立ネットワークによって構成されているために、ネットワーク内部の状態を直接的に計測できない場合がある。
従来、複数のパスの特性(例えばパケット損失率、パケット遅延等、以下「パス状態」という)を計測端末間でアクティブ計測して、ネットワークの品質劣化区間を特定する技術がある(例えば非特許文献1参照)。区間とは、分岐・合流点によって分割されるパスの一部をいう。この技術は、計測結果と所定閾値とを比較し、パスの品質を段階的に判定する(good/bad/ medium)。そして、品質劣化と判定されたパスの組み合わせと、それらパスの経路情報とによって、ネットワークにおける品質劣化区間を特定する。
また、複数のテストパケットを、複数のパスへ短い時間間隔で同時に送信し、受信されたパケットの相関によって、共有される区間の品質を推定する技術もある(例えば非特許文献2参照)。
更に、大規模ネットワークの品質制御・管理を目的として、直接的に計測することが困難なネットワーク内部の特性(遅延変動や損失率の分布)を、間接的に推定するネットワークトモグラフィ技術もある(例えば非特許文献2、3及び4参照)。
A. Tachibana、S. Ano、T. Hasegawa、M.Tsuru、Y. Oie、「Locating Congested Segments over the Internet Based on MultipleEnd-to-End Path Measurements」、IEICE Transactions on Communications InternetTechnology VI, April 2006 M. Tsuru、T. Takine and Y. Oie.、「Inferringlink characteristics from end-to-end path measurements」、In Proc. IEEE ICC、Helsinki(2001)、1534-1538 R. Caceres、N. Duffield、J. Horowitz、D.Towsley、「Multicast-based inference of network-internal loss characteristics」、IEEETrans. Info. Theory、45(7):2462--2480、1999. N. Duffield、F. L. Presti、V. Paxson、D.Towsley、「Inferring link loss using striped unicast probes」、Proc. IEEE infocom、Anchorage、Apr.2001.
しかしながら、非特許文献1のように、集計値(例えば一定周期の平均値や最大値)と所定閾値とを比較する場合、集計値と閾値との差が小さいと、極端に正常/異常とを判定することとなる。従って、閾値によって分類結果が大きく異なる可能性がある。また、非特許文献2によれば、全てのテストパケットについてパケット間の相関を判定するために、非常に高精度な計測及び複雑な計算が必要となる。極めて近接したテストパケットを送出することは困難な場合も多い。
従来技術は、パス毎に、パス状態の平均値や最大値を算出した集計値によって劣化状態を判定する。現実には、1つの区間において品質劣化が発生した場合、その区間を経由する複数のパスに同時に品質劣化が発生する。それにも関わらず、パス毎に単一の劣化状態と判定し、全体の集計値からパスの相関を検出しようとしている。
また、従来技術によれば、パス毎に、パス状態の集計値から品質劣化区間を特定しようとするために、パケット遅延のような短時間(例えば20ms程度)発生する輻輳を特定することはできない。しかしながら、光ファイバによって基幹網が構築されているような場合は、短時間の輻輳であってもネットワーク全体に与える影響が大きい。従って、短時間の輻輳を時々発生するような経路を回避する必要がある。
更に、近年では、VoIP(Voice over IP)のように、パケットの遅延変動によって品質劣化するアプリケーションの利用も多くなっている。
更に、ネットワークトモグラフィ技術によれば、統計的特性(分布)を利用するために、品質劣化区間のリアルタイム推定への適用が困難である。また、大量の計測パケット(テストパケット、プローブパケット)を必要とする。高精度に推定するためには、計測パケットとして、マルチキャストパケットやパケット間隔の小さい連続パケットを送受信する必要があるため、ツリー状トポロジにしか適用できないという問題もある。
従って、本発明は、IPネットワークについて、短時間に発生する輻輳を検出するために、複数のパケットの遅延変動の時系列を周期的に比較することにより、その輻輳を共通に経験するパスを、リアルタイムに分類することができる輻輳パス分類方法、管理装置及びプログラムを提供することを目的とする。
本発明によれば、複数の計測端末間のパスにおける遅延変動時間に基づいて、輻輳パスを分類する管理装置における輻輳パス特定方法であって、
計測端末によって受信された計測パケットに基づいて、該計測端末から、送信元アドレス、受信端末アドレス、送信時刻及び受信時刻を含む計測情報を受信する第1のステップと、
2つのパスについて、送信時刻と受信時刻との間の転送時間の少なくとも一部が重なるパケットペアの集合を抽出する第2のステップと、
抽出されたパケットペアについて、計測情報の送信時刻及び受信時刻から各パケットの遅延時間を算出する第3のステップと、
パス毎に、所定期間における複数の遅延時間から、遅延変動時間を算出する第4のステップと、
抽出されたパケットペアの集合の中から、ワーピングコストを最小とする最小ワーピングパスを導出する第5のステップと、
最小ワーピングパスにおける2つのパスの間の非類似度を算出する第6のステップと、
非類似度をクラスタリングすることによって非輻輳パスの集合と輻輳パスの集合とを特定する第7のステップと
を有することを特徴とする。
本発明の輻輳パス特定方法における他の実施形態によれば、第4のステップについて、
パス毎に、所定期間における複数の計測情報のパケット遅延の中で最小遅延時間を導出し、計測情報毎に、当該遅延時間と最小遅延時間との差を遅延変動時間として算出することも好ましい。
本発明の輻輳パス特定方法における他の実施形態によれば、第4のステップについて、当該遅延時間と最小遅延時間との差の最大値が、所定閾値以下となる場合は、当該パスを非輻輳パスとして特定する。
本発明の輻輳パス特定方法における他の実施形態によれば、第7のステップについて、2つのパスのパケットペア毎に、遅延変動時間の差の二乗に対する、それらの平均値との比を算出し、それら比の和により算出される非類似度の低い2つのパスのペアを導出することも好ましい。
本発明の輻輳パス特定方法における他の実施形態によれば、第7のステップについて、
2つのパスの非類似度の低いペアから順に、ウォード法を適用してデンドログラムを作成し、
デンドログラムの非類似度に応じて、パスを分類することも好ましい。
本発明によれば、複数の計測端末間のパスにおける遅延変動時間に基づいて、輻輳パスを分類する管理装置において、
計測端末によって受信された計測パケットに基づいて、該計測端末から、送信元アドレス、受信端末アドレス、送信時刻及び受信時刻を含む計測情報を受信する計測情報収集手段と、
2つのパスについて、送信時刻と受信時刻との間の転送時間の少なくとも一部が重なるパケットペアの集合を抽出する計測情報抽出手段と、
抽出されたパケットペアについて、計測情報の送信時刻及び受信時刻から各パケットの遅延時間を算出する遅延時間算出手段と、
パス毎に、所定期間における複数の遅延時間から、遅延変動時間を算出する遅延変動算出手段と、
抽出されたパケットペアの集合の中から、ワーピングコストを最小とする最小ワーピングパスを導出する最小ワーピングパス導出手段と、
最小ワーピングパスにおける2つのパスの間の非類似度を算出する非類似度算出手段と、
クラスタリングによって非輻輳パスの集合と輻輳パスの集合とを特定する輻輳パス特定手段と
を有することを特徴とする。
本発明の管理装置における他の実施形態によれば、
パス毎に、所定期間における複数の計測情報のパケット遅延の中で最小遅延時間を導出する最小遅延時間導出手段を更に有し、
遅延変動算出手段は、計測情報毎に、当該遅延時間と最小遅延時間との差を遅延変動時間として算出することも好ましい。
本発明の管理装置における他の実施形態によれば、遅延変動算出手段から出力された当該遅延時間と最小遅延時間との差の最大値が、所定閾値以下となる場合は、当該パスを非輻輳パスとして特定する非輻輳パスフィルタ手段を更に有する。
本発明の管理装置における他の実施形態によれば、輻輳パス特定手段は、2つのパスのパケットペア毎に、遅延変動時間の差の二乗に対する、それらの平均値との比を算出し、それら比の和により算出される非類似度の低い2つのパスのペアを導出することも好ましい。
本発明の管理装置における他の実施形態によれば、輻輳パス特定手段は、
2つのパスの非類似度の低いペアから順に、ウォード法を適用してデンドログラムを作成するデンドログラム作成手段と、
デンドログラムの非類似度に応じて、パスを分類するパス分類手段と
を更に有することも好ましい。
本発明によれば、複数の計測端末間のパスにおける遅延変動時間に基づいて、輻輳パスを分類する管理装置に搭載されたコンピュータを機能させるプログラムにおいて、
計測端末によって受信された計測パケットに基づいて、該計測端末から、送信元アドレス、受信端末アドレス、送信時刻及び受信時刻を含む計測情報を受信する計測情報収集手段と、
2つのパスについて、送信時刻と受信時刻との間の転送時間の少なくとも一部が重なるパケットペアの集合を抽出する計測情報抽出手段と、
抽出されたパケットペアについて、計測情報の送信時刻及び受信時刻から各パケットの遅延時間を算出する遅延時間算出手段と、
パス毎に、所定期間における複数の遅延時間から、遅延変動時間を算出する遅延変動算出手段と、
抽出されたパケットペアの集合の中から、ワーピングコストを最小とする最小ワーピングパスを導出する最小ワーピングパス導出手段と、
最小ワーピングパスにおける2つのパスの間の非類似度を算出する非類似度算出手段と、
クラスタリングによって非輻輳パスの集合と輻輳パスの集合とを特定する輻輳パス特定手段と
してコンピュータを機能させることを特徴とする。
本発明の管理装置用のプログラムにおける他の実施形態によれば、
パス毎に、所定期間における複数の計測情報のパケット遅延の中で最小遅延時間を導出する最小遅延時間導出手段を更に有し、
遅延変動算出手段は、計測情報毎に、当該遅延時間と最小遅延時間との差を遅延変動時間として算出するようにコンピュータを機能させることも好ましい。
本発明の管理装置用のプログラムにおける他の実施形態によれば、遅延変動算出手段から出力された当該遅延時間と最小遅延時間との差の最大値が、所定閾値以下となる場合は、当該パスを非輻輳パスとして特定する非輻輳パスフィルタ手段を更に有する。
本発明の管理装置用のプログラムにおける他の実施形態によれば、輻輳パス特定手段は、2つのパスのパケットペア毎に、遅延変動時間の差の二乗に対する、それらの平均値との比を算出し、それら比の和により算出される非類似度の低い2つのパスのペアを導出するようにコンピュータを機能させることも好ましい。
本発明の管理装置用のプログラムにおける他の実施形態によれば、輻輳パス特定手段は、
2つのパスの非類似度の低いペアから順に、ウォード法を適用してデンドログラムを作成するデンドログラム作成手段と、
デンドログラムの非類似度に応じて、パスを分類するパス分類手段と
してコンピュータを機能させることも好ましい。
本発明の輻輳パス分類方法、管理装置及びプログラムによれば、IPネットワークについて、短時間に発生する輻輳を検出するために、複数のパケットの遅延変動の時系列を周期的に比較することにより、その輻輳を共通に経験するパスを、リアルタイムに分類することができる。遅延変動時間の計測において、ランダムなパケット間隔のプローブパケットを用いるため、大規模なIPネットワークに適用することができる。更に、輻輳パスを特定するために必要な計測情報をできる限り少なくすることのよって、計算量を削減することができる。
以下では、図面を用いて、本発明を実施するための最良の形態について詳細に説明する。
本発明は、複数のパスに沿ってランダムな間隔の計測パケット(テストパケット、プロローブパケット)を転送する。これにより、遅延変動時間を計測する。収集された遅延変動時間が周期的に比較され、時系列の類似性に基づいて共通の品質劣化を経験したパス群を抽出する。パス群の経路情報を比較し、ネットワーク内部の品質劣化区間を推定する。
図1は、ネットワーク構成図である。
図1によれば、4つの計測端末A〜Dが、区間1から5を有するネットワークを介して接続されている。計測端末同士の間では、複数の計測パケットが連続的に送受信される。また、ネットワークには管理装置2も接続されており、全ての計測端末A〜Dは、計測情報を管理装置2へ送信する。ここで、「パス」とは、計測端末間毎の経路をいう。また、「区間」とは、分岐・合流点によって分割されるパスの一部をいう。
図1には、ネットワークトポロジの構成表も表されている。例えば、パス1は、計測端末Aと計測端末Bとの間の経路を表し、区間1、区間2及び区間3を介して接続されている。
図2は、本発明におけるパケット受信を表す説明図である。
図2によれば、計測端末Bに注目している。計測端末Bは、計測端末Aとの間でパス1(区間1−区間2−区間3)を介して接続され、計測端末Cとの間でパス4(区間5−区間2−区間3)を介して接続され、計測端末Dとの間でパス5(区間4−区間3)を介して接続されている。
図2に表されたネットワークトポロジからも明らかなとおり、例えば区間2に輻輳が発生した場合、その輻輳は、パス1及び4を経由した複数のパケットによって経験される。また、区間3に発生した輻輳は、パス1、4及び5を経由した複数のパケットによって経験される。
(S201)計測端末Bは、計測端末A、C及びDから、計測パケットを受信する。計測端末Bは、受信した計測パケット毎に、受信時刻をスタンプする。計測パケットには、「送信元アドレス」「シーケンス番号」「送信時刻」が含まれている。
計測パケットの送信間隔は、一定である必要はなく、ランダムであってもよい。尚、全ての計測端末A〜Dで、時刻は同期しているものとする。また、計測パケットは、計測用のテストパケット(プローブパケット)であってもよいし、通常のデータパケットであってもよい。例えば、RTP(Realtime Transfer Protocol)によれば、ヘッダにタイムスタンプが含められる。
(S202)計測端末Bは、受信した計測パケットに対する計測情報を生成する。計測情報には、「送信元アドレス」「受信端末アドレス」「送信時刻」「受信時刻」を含む。「受信端末アドレス」は、計測端末Bを特定する。「受信時刻」は、計測端末Bがブロードキャストパケットを受信した時刻である。そして、計測端末Bは、その計測情報を、管理装置2へ送信する。
ここで、計測端末1は、周期的(例えば10秒毎)に、計測情報を管理装置2へ送信するように構成されていてもよい。
(S203)管理装置2は、計測端末Bから計測情報を受信だけでなく、全ての計測端末から計測情報を受信する。受信した計測情報は、受信端末毎に、記録される。
図3は、本発明におけるフローチャートである。
(S201)送信側計測端末は、複数の計測パケットを相手方計測端末へ送信する。前述した図2のS201と同じ処理をする。
(S202)計測パケットを受信した受信側計測端末は、計測情報を管理装置2へ送信する。前述した図2のS202と同じ処理をする。
(S203)管理装置2は、複数の計測端末から複数の計測情報を、常時、受信する。これら計測情報は、一定以上収集して記憶する。前述した図2のS203と同じ処理をする。
(S204)管理装置2は、受信端末毎に、送信元アドレスの異なる2つのパスについて、送信時刻と受信時刻との間の転送時間の少なくとも一部が重なるパケットペアの集合を抽出する。
例えば、パスPにおけるi番目のパケットPiと、パスQにおけるj番目のパケットQjとを比較するとする。パスPは、送信端末Aから受信端末Bへの経路とする。パスQは、送信端末Cから受信端末Bへの経路とする。ここで、パケットPiの転送時間と、パケットQjの転送時間とを比較し、少なくとも一部が重なるか否かを判定する。パケットPiの転送時間とは、送信端末Aの送信時刻から受信端末Bの受信時刻までの時間である。パケットQjの転送時間とは、送信端末Cの送信時刻から受信端末Bの受信時刻までの時間である。
更に、少なくとも一部の転送時間が重なると判定されたパケットPi及びQiについて、これら受信時刻の時間間隔(パケットペアギャップ)が閾時間以内となるパケットペアのみを抽出することも好ましい。閾時間とは、数十ミリ秒程度、例えば20msであってもよい。これにより、1つの区間で20ms程度以上の遅延による輻輳が発生した場合、その区間を介した異なるパスに対して共通の影響が検出される。
これにより、パス間において、同時に短時間の輻輳を経験する可能性のあるパケットのみを抽出し、それらパケットのみについて遅延変動時間(遅延時間と最小遅延時間との差)を計測することができる。
(S205)管理装置2は、抽出されたパケットペアの集合の中の各計測情報について、送信時刻と受信時刻とから遅延時間(=受信時刻−送信時刻)を算出する。
(S206)パス毎に、一定期間における複数の計測情報のパケット遅延の中で、最小遅延時間を導出する。最小遅延時間は、遅延変動時間の基準値となる。従って、その最小遅延時間に対して遅延変動時間が算出される。
(S207)計測情報毎に、当該遅延時間と最小遅延時間との差を遅延変動時間として算出する。即ち、遅延変動時間は、最小遅延時間からの変化分で定義される。
(S208)ここで、当該遅延時間と最小遅延時間との差の最大値が、所定閾値以下となるパスを、非輻輳パスとして特定する。非輻輳パスとして特定されたパスは、そのままS212へ通知される。これにより、非輻輳パスについて、非類似度をクラスタリングする処理(S209〜S211)を省略することができる。品質劣化区間を通過した可能性の低いパスに対する計測情報は、計算に導入されない。即ち、品質劣化区間を通過した可能性の高いパスに対する計測情報のみを、計算に導入することができる。尚、所定閾値は、例えば、通常時の値の範囲として、過去の計測データより算出される各パスの遅延変動の標準偏差値の平均値を利用する。
(S209)抽出されたパケットペアの集合の中の各計測情報から、ワーピングコストを最小とする最小ワーピングパスを導出する。ワーピングパスは、2つの時系列データの対応付けを表す。ここで、タイムワーピング距離とは、時間軸方向のずれ(伸縮)に柔軟性を持たせて、2つの時系列データの類似度を導出するための要素である。例えば、以下のような参考文献がある。
大桃 諭、陳 漢雄、古瀬 一隆、大保 信夫、「タイムワーピングに基づく時系列データの類似検索:次元縮小による効率化」、日本データベース学会Letters Vo.4, N0.1、[online]、[平成18年7月5日検索]、インターネット<URL:http://www.dbsj.org/Japanese/DBSJLetters/vol4/no1/papers/oomomo.pdf>
図4は、パケットの遅延変動時間に対するワーピングパスの説明図である。
図4のN×M行列は、横軸をパスPにおけるパケットPi(i=1〜N)とし、縦軸をパスQにおけるパケットQj(j=1〜M)とする。パスPのパケットの遅延変動時間は、p1,p2, …, pNで表され、パスQのパケットの遅延変動時間は、q1, q2,…, qMで表されている。
N×M行列の要素は、以下の式に基づく距離(非類似度)d(i,j)を表す。以下の式は、パケットの遅延変動時間の差の二乗に対する、それらの平均値との比を、距離として表す。
d(i, j) = (pi−qj)/average(pi, qi)
avarage(pi, qi):パケットの遅延変動時間の平均値
2つの計測パケットは、ランダムな間隔(例えば50ms程度の一様分布)で送信される。2つの計測パケットは、同期していないために、同一の品質劣化を経験したとしても、パケットの遅延変動時間は正確に一致しない。そのために、遅延変動時間が長いと、piとqjの差(pi−qj)が大きくなる。
本発明によれば、非類似度dに、時系列を時間軸方向に伸縮させて比較するタイムワーピング距離を応用する。
図4によれば、パケットPiとパケットQjについて、送信時刻と受信時刻との間の転送時間が少なくとも一部で重なっている要素は、灰色で表されている。灰色で表されたパケットペアの集合Uについて、順列で表されるワーピングパスW=w1,w2, …, wK, wk=(i, j), max(M, N)≦K<M+N-1を導出する。
ワーピングパスは、以下の条件を満たす。
(条件1)w1=(min(i), min(j))、wK=(max(i), max(j))とする。但し、(i,j)∈Uである。
(条件2)wk=(a, b), wk+1=(a’, b’)とすると,0≦a-a’かつ0≦b-b’となる。図4によれば、必ず横方向及び/又は上方向にワーピングパスが伸びる。
(条件3)wk=(a, b), wk+1=(a’, b’)とすると,a-a’≦1かつb-b’≦1となる。図4によれば、ワーピングパスが伸びる場合、必ず1要素分だけ伸びる。但し、集合Uが複数の部分データに分割されており、この条件を満たす(a’,b’)が存在しない場合は、wk+1=(min(i), min(j)), (i>a, j>b))となる。これにより、次のワーピングパスを見つけることとなる。
(S211)最小ワーピングパスにおける2つのパスの間の非類似度を算出する。集合U内においては、条件1〜3を満たすワーピングパスは複数存在するため、それぞれのワーピングパスに対して、ワーピングコストを計算する。ワーピングコストは、ワーピングパスにおけるd(wk)=d(i, j) (wk=(i, j))の和によって定義される。
C=1/K・√(Σk=1 Kd(wk))
そして、ワーピングコストが最小となるワーピングパスを、最小ワーピングパスとして採用する。そのワーピングコストが、2つのパスの間の非類似度dとして定義される(d=min(C))。
更に、仮想的に遅延変動時間が、常に0であるパス(「ベストパス」という)との非類似度を計算する。パスPとベストパス0との距離は、以下のようになる。
d(P,0)=d(wk)=pi
図5は、2つのパスの遅延変動時間の類似関係を表すグラフである。
図5によれば、2つの遅延変動時間の間に、細線が引かれている。これは、転送時間が重なっている2つのパケット同士を結んでいる。タイムワーピング距離を用いることにより、時間軸方向のずれ(伸縮)に柔軟性を持たせて、2つの時系列データの類似度を導出することができる。
(S210)パスのペア毎に、非類似度dの低いペアから順に、クラスタ分析(数値分類法)におけるウォード法を適用してデンドログラム(樹形図)を作成する。
クラスタ分析とは、異なる性質のもの同士が混ざり合っている集団の中から、互いに似たものを集めてクラスタを作り、対象を分類しようとする方法をいう。最初に、各パスを要素とするクラスタに分類する。N本のパスをクラスタリングする場合、N個のクラスタに分類する。そして、非類似度dが最小となる2つのパスを抽出し、それらを1つのクラスタに結合する。この結果、クラスタの総数は1個減少し、N−1個となる。
次に、結合したクラスタと、残りのクラスタとの非類似度を再計算する。再計算の方法は様々なアルゴリズムが提案されているが、代表的なウォード法を適用する。
ウォード法とは、階層型クラスタ分析方法の1つであって、互いに似たもの同士を分類する際に、クラスタ内の全ての個体に対してのクラスタ重心からの偏差平方和を求め、そのクラスタ内平方和の増分ができるだけ小さくなるように併合するものである。
互いに似ているかどうかの判定基準としては、ユークリッド平方距離を用いることが多い。互いが似ているパスのペアの併合を、1つのクラスタに結合されるまで繰り返し、デンドログラムを作成する。デンドログラムは、各クラスタ間の非類似度の関係を表す。
(S212)デンドログラムの非類似度における適当な高さ(例えば1/2)で切断し、パスを複数のクラスタに分類する。少なくとも最も高い位置で切断した場合、2つのクラスタに分類される。
その後、各パスの経路情報を比較し、共通の輻輳を経験しているパスが共有しており、かつ、その他のパスが経由しない区間を輻輳区間として特定する。
このように、特定のパスに品質劣化が発生した場合、同じ品質劣化を経験する他のパスにも、その影響が生じる。これを、パケットの遅延変動時間によって、パケットペアの集合を、クラスタリングによって分類することにより、同じ品質劣化を経験するパスを特定することができる。
図6は、インターネット上のトラヒック計測実験結果によって計算した、ある5秒間における30パスの遅延変動を表すグラフである。
図6のグラフは、S207において算出される。2拠点でそれぞれ3つのISP(Internet Service Provider)網に光アクセス回線を介して接続したネットワークを用いた。アクティブ計測実験は、送受信ISPの組み合わせによって30パスを介して24時間実施した。各パスでは、64バイトのUDPテストパケットを10〜90msの一様分布に従う間隔で送信した。
5秒周期で各パスのパケットの遅延変動の99%値を集計し、少なくとも1パスで閾時間20ms以上となった5秒間を対象とし、30パスのクラスタリングをした(704回)。
図7は、図6のデンドログラムである。
図7のグラフは、S210によって作成される。図7のグラフによれば、縦軸はクラスタ間の非類似度を表し、30パスについて非類似度の低いパスから順に分類されている。
非類似度の最大値の1/2の高さで分類した場合、図7のグラフによれば、クラスタA(パス13、24、29、3、8)と、クラスタB(A以外の25パス)との2つに分類されている。ここで、クラスタAに含まれる5パスは、図6においてパケットの遅延変動が同期して増加している5パスに対応する。一方、クラスタBに含まれる25パスでは、パケットの遅延変動が増加していない。このように、共通の輻輳を経験する5パスと、それ以外の25パスとを、高い精度で分類することができる。
分類は、最初に、各クラスタに分類されたパスのパケット遅延変動の99%値を集計する。そして、例えば、1パスで閾時間20ms以上となった5秒間を対象として、そのパスが属するクラスタは、共通の品質劣化を経験したパスの集合であると判定する。即ち、図6及び図7によれば、クラスタAに分類された5本のパス(パス13、24、29、3、8)のいずれかにおいて、閾時間20ms以上となっているため、これら5本のパスを共通の輻輳を経験する5パスとして分類する。一方、クラスタBに分類された25本のパスでは、パケット遅延変動の99%値が閾時間20ms以上とならないため、共通の輻輳を経験したと判断せず、非輻輳パスとして特定する。。
前述では、非類似度の最大値の1/2の高さで分類している。これに代えて、同一クラスタに分類される2パス間の非類似度が、異なるクラスタに分類される2パス間の非類似度よりも常に大きくなるような高さで分類することも好ましい。
図8は、本発明における計測端末及び管理装置の機能構成図である。
図8によれば、計測端末1は、パケット送信部10と、パケット受信部11と、計測情報生成部12と、計測情報送信部13とを有する。これら機能部は、計測端末1に搭載されたコンピュータによって実行されるプログラムによっても実現できる。
パケット送信部10は、送信時刻を含む複数のパケットを、相手方計測端末へ送信する。前述したS201の動作をする。
パケット受信部11は、複数の相手方計測端末から、送信時刻を含む複数のパケットを受信する。前述したS202の動作をする。
計測情報生成部12は、受信したパケット毎に、送信元端末のアドレスと、宛先端末のアドレスと、送信時刻と、受信時刻とを含む計測情報を生成する。前述したS203の動作をする。
計測情報送信部13は、生成された計測情報を管理装置へ送信する。前述したS204の動作をする。
図8によれば、管理装置2は、計測情報収集部21と、計測情報抽出部22と、遅延時間算出部23と、最小遅延時間導出部24と、遅延変動算出部25と、非輻輳パスフィルタ部26と、最小ワーピングパス導出部27と、非類似度算出部28と、輻輳パス分類部29とを有する。輻輳パス分類部29は、デンドログラム作成部291と、パス分類部292とを有する。これら機能部は、管理装置2に搭載されたコンピュータによって実行されるプログラムによっても実現できる。
計測情報収集部21は、複数の計測端末から、計測情報を受信し蓄積する。前述した図3のS203の動作をする。
計測情報抽出部22は、計測対象となるパケットペアを抽出する。2つのパスについて、送信時刻と受信時刻との間の転送時間の少なくとも一部が重なるパケットペアの集合を抽出する。前述した図3のS204の動作をする。
遅延時間算出部23は、抽出されたパケットペアについて、送信時刻と受信時刻とからパケット遅延を算出する。前述した図3のS205の動作をする。
最小遅延時間導出部24は、パス毎に、所定期間における複数の計測情報のパケット遅延の中で、最小遅延時間を導出する。前述した図3のS206の動作をする。
遅延変動算出部25は、計測情報毎に、当該遅延時間と最小遅延時間との差を遅延変動時間として算出する。前述した図3のS207の動作をする。
非輻輳パスフィルタ部26は、当該遅延時間と最小遅延時間との差の最大値が、所定閾値以下となる場合は、当該パスを非輻輳パスとして特定する。非輻輳パスとして特定されたパスは、そのままパス分類部292へ通知される。これにより、非輻輳パスについて、非類似度をクラスタリングする処理を省略することができる。即ち、最小ワーピングパス導出部27、非類似度算出部28、及びデンドログラム作成部291の処理を省略することができる。尚、所定閾値は、例えば、通常時の値の範囲として、過去の計測データより算出される各パスの遅延変動の標準偏差値の平均値を利用する。非輻輳パスフィルタ部26は、前述した図3のS208の動作をする。
最小ワーピングパス導出部27は、抽出されたパケットペアの集合の中から、ワーピングコストを最小とする最小ワーピングパスを導出する。前述した図3のS209の動作をする。
非類似度算出部28は、最小ワーピングパスにおける2つのパス間の非類似度を算出する。非類似度算出部28は、2つのパスのパケットペア毎に、遅延変動時間の差の二乗に対する、それらの平均値との比を算出し、それら比の和により算出される非類似度の低い2つのパスのペアを導出する。前述したS210の動作をする。前述した図3のS210の動作をする。
デンドログラム作成部291は、パスのペア毎に、非類似度の低いペアから順に、ウォード法を適用してデンドログラムを作成する。前述した図3のS211の動作をする。
パス分類部292は、デンドログラムの非類似度に応じて、パスを分類する。前述した図3のS212の動作をする。
以上、詳細に説明したように、本発明の輻輳パス分類方法、管理装置及びプログラムによれば、IPネットワークについて、短時間に発生する輻輳を検出するために、その輻輳を共通に経験するパスをパケットの遅延変動時間から分類することができる。従って、"traceroute"では検出できないレイヤ2ノードでの劣化に対しても、パスを分類することができる。本発明は、パス毎のパケットの遅延変動時間をパケット単位で比較し、その変動の類似性に基づいて各パスの品質を分類することができる。
前述した本発明における種々の実施形態によれば、当業者は、本発明の技術思想及び見地の範囲における種々の変更、修正及び省略を容易に行うことができる。前述の説明はあくまで例であって、何ら制約しようとするものではない。本発明は、特許請求の範囲及びその均等物として限定するものにのみ制約される。
ネットワーク構成図である。 本発明におけるパケットペアの受信を表す説明図である。 本発明におけるフローチャートである。 パケットの遅延変動時間に対するワーピングパスの説明図である。 2つのパスの遅延変動時間の類似関係を表すグラフである。 インターネット上のトラヒック計測実験結果によって計算した、ある5秒間における30パスの遅延変動時間を表すグラフである。 図6のデンドログラムである。 本発明における計測端末及び管理装置の機能構成図である。
符号の説明
1 計測端末
10 パケット送信部
11 パケット受信部
12 計測情報生成部
13 計測情報送信部
2 管理装置
21 計測情報収集部
22 計測情報抽出部
23 遅延時間算出部
24 最小遅延時間導出部
25 遅延変動算出部
26 非輻輳パスフィルタ部
27 最小ワーピングパス導出部
28 非類似度算出部
29 輻輳パス分類部
291 デンドログラム作成部
292 パス分類部

Claims (15)

  1. 複数の計測端末間のパスにおける遅延変動時間に基づいて、輻輳パスを分類する管理装置における輻輳パス特定方法であって、
    前記計測端末によって受信された計測パケットに基づいて、該計測端末から、送信元アドレス、受信端末アドレス、送信時刻及び受信時刻を含む計測情報を受信する第1のステップと、
    2つのパスについて、送信時刻と受信時刻との間の転送時間の少なくとも一部が重なるパケットペアの集合を抽出する第2のステップと、
    抽出されたパケットペアについて、前記計測情報の送信時刻及び受信時刻から各パケットの遅延時間を算出する第3のステップと、
    パス毎に、所定期間における複数の前記遅延時間から、遅延変動時間を算出する第4のステップと、
    抽出された前記パケットペアの集合の中から、ワーピングコストを最小とする最小ワーピングパスを導出する第5のステップと、
    前記最小ワーピングパスにおける2つのパスの間の非類似度を算出する第6のステップと、
    前記非類似度をクラスタリングすることによって非輻輳パスの集合と輻輳パスの集合とを特定する第7のステップと
    を有することを特徴とする輻輳パス特定方法。
  2. 第4のステップについて、
    パス毎に、所定期間における複数の計測情報のパケット遅延の中で最小遅延時間を導出し、
    前記計測情報毎に、当該遅延時間と前記最小遅延時間との差を遅延変動時間として算出する
    ことを特徴とする請求項1に記載の輻輳パス特定方法。
  3. 第4のステップについて、当該遅延時間と前記最小遅延時間との差の最大値が、所定閾値以下となる場合は、当該パスを非輻輳パスとして特定することを特徴とする請求項2に記載の輻輳パス特定方法。
  4. 第7のステップについて、2つのパスのパケットペア毎に、遅延変動時間の差の二乗に対する、それらの平均値との比を算出し、それら比の和により算出される非類似度の低い2つのパスのペアを導出することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の輻輳パス特定方法。
  5. 第7のステップについて、
    前記2つのパスの非類似度の低いペアから順に、ウォード法を適用してデンドログラムを作成し、
    前記デンドログラムの非類似度に応じて、パスを分類する
    ことを特徴とする請求項4に記載の輻輳パス特定方法。
  6. 複数の計測端末間のパスにおける遅延変動時間に基づいて、輻輳パスを分類する管理装置において、
    前記計測端末によって受信された計測パケットに基づいて、該計測端末から、送信元アドレス、受信端末アドレス、送信時刻及び受信時刻を含む計測情報を受信する計測情報収集手段と、
    2つのパスについて、送信時刻と受信時刻との間の転送時間の少なくとも一部が重なるパケットペアの集合を抽出する計測情報抽出手段と、
    抽出されたパケットペアについて、前記計測情報の送信時刻及び受信時刻から各パケットの遅延時間を算出する遅延時間算出手段と、
    パス毎に、所定期間における複数の前記遅延時間から、遅延変動時間を算出する遅延変動算出手段と、
    抽出された前記パケットペアの集合の中から、ワーピングコストを最小とする最小ワーピングパスを導出する最小ワーピングパス導出手段と、
    前記最小ワーピングパスにおける2つのパスの間の非類似度を算出する非類似度算出手段と、
    クラスタリングによって非輻輳パスの集合と輻輳パスの集合とを特定する輻輳パス特定手段と
    を有することを特徴とする管理装置。
  7. パス毎に、所定期間における複数の計測情報のパケット遅延の中で最小遅延時間を導出する最小遅延時間導出手段を更に有し、
    前記遅延変動算出手段は、前記計測情報毎に、当該遅延時間と前記最小遅延時間との差を遅延変動時間として算出する
    ことを特徴とする請求項6に記載の管理装置。
  8. 前記遅延変動算出手段から出力された当該遅延時間と前記最小遅延時間との差の最大値が、所定閾値以下となる場合は、当該パスを非輻輳パスとして特定する非輻輳パスフィルタ手段を更に有することを特徴とする請求項7に記載の管理装置。
  9. 前記輻輳パス特定手段は、2つのパスのパケットペア毎に、遅延変動時間の差の二乗に対する、それらの平均値との比を算出し、それら比の和により算出される非類似度の低い2つのパスのペアを導出することを特徴とする請求項6から8のいずれか1項に記載の管理装置。
  10. 前記輻輳パス特定手段は、
    前記2つのパスの非類似度の低いペアから順に、ウォード法を適用してデンドログラムを作成するデンドログラム作成手段と、
    前記デンドログラムの非類似度に応じて、パスを分類するパス分類手段と
    を更に有することを特徴とする請求項9に記載の管理装置。
  11. 複数の計測端末間のパスにおける遅延変動時間に基づいて、輻輳パスを分類する管理装置に搭載されたコンピュータを機能させるプログラムにおいて、
    前記計測端末によって受信された計測パケットに基づいて、該計測端末から、送信元アドレス、受信端末アドレス、送信時刻及び受信時刻を含む計測情報を受信する計測情報収集手段と、
    2つのパスについて、送信時刻と受信時刻との間の転送時間の少なくとも一部が重なるパケットペアの集合を抽出する計測情報抽出手段と、
    抽出されたパケットペアについて、前記計測情報の送信時刻及び受信時刻から各パケットの遅延時間を算出する遅延時間算出手段と、
    パス毎に、所定期間における複数の前記遅延時間から、遅延変動時間を算出する遅延変動算出手段と、
    抽出された前記パケットペアの集合の中から、ワーピングコストを最小とする最小ワーピングパスを導出する最小ワーピングパス導出手段と、
    前記最小ワーピングパスにおける2つのパスの間の非類似度を算出する非類似度算出手段と、
    クラスタリングによって非輻輳パスの集合と輻輳パスの集合とを特定する輻輳パス特定手段と
    してコンピュータを機能させることを特徴とする管理装置用のプログラム。
  12. パス毎に、所定期間における複数の計測情報のパケット遅延の中で最小遅延時間を導出する最小遅延時間導出手段を更に有し、
    前記遅延変動算出手段は、前記計測情報毎に、当該遅延時間と前記最小遅延時間との差を遅延変動時間として算出する
    ようにコンピュータを機能させることを特徴とする請求項9に記載の管理装置用のプログラム。
  13. 前記遅延変動算出手段から出力された当該遅延時間と前記最小遅延時間との差の最大値が、所定閾値以下となる場合は、当該パスを非輻輳パスとして特定する非輻輳パスフィルタ手段を更に有するようにコンピュータを機能させることを特徴とする請求項12に記載の管理装置用のプログラム。
  14. 前記輻輳パス特定手段は、2つのパスのパケットペア毎に、遅延変動時間の差の二乗に対する、それらの平均値との比を算出し、それら比の和により算出される非類似度の低い2つのパスのペアを導出するようにコンピュータを機能させることを特徴とする請求項11から13のいずれか1項に記載の管理装置用のプログラム。
  15. 前記輻輳パス特定手段は、
    前記2つのパスの非類似度の低いペアから順に、ウォード法を適用してデンドログラムを作成するデンドログラム作成手段と、
    前記デンドログラムの非類似度に応じて、パスを分類するパス分類手段と
    してコンピュータを機能させることを特徴とする請求項14に記載の管理装置用のプログラム。
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