JP2008042560A - ファイル送受信システム - Google Patents
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Abstract
【課題】 単一の操作で、複数のデバイスに記憶されているファイルを送信させる。
【解決手段】 互いに通信可能な複数のMFPからなるファイル送受信システムであって、複数のMFPのうち1つの指示MFPは、複数のMFPに記憶された複数のファイルのうちから送信の対象となる複数の送信ファイルを選択する送信ファイル選択部15と、複数のMFPのうちから複数の送信ファイルの送信先となる送信先デバイスの指定を受け付ける送信先指定部21と、複数の送信ファイルが、複数のMFPの少なくとも2つの記憶MFPに記憶されている場合、少なくとも2つの記憶MFPそれぞれに対して、複数の送信ファイルのうち該記憶MFPが記憶する送信ファイルを送信先デバイスに送信するための指示を送信する送信指示情報送信部25と、を備える。
【選択図】 図4
【解決手段】 互いに通信可能な複数のMFPからなるファイル送受信システムであって、複数のMFPのうち1つの指示MFPは、複数のMFPに記憶された複数のファイルのうちから送信の対象となる複数の送信ファイルを選択する送信ファイル選択部15と、複数のMFPのうちから複数の送信ファイルの送信先となる送信先デバイスの指定を受け付ける送信先指定部21と、複数の送信ファイルが、複数のMFPの少なくとも2つの記憶MFPに記憶されている場合、少なくとも2つの記憶MFPそれぞれに対して、複数の送信ファイルのうち該記憶MFPが記憶する送信ファイルを送信先デバイスに送信するための指示を送信する送信指示情報送信部25と、を備える。
【選択図】 図4
Description
この発明は、ファイル送受信システムに関し、特に、互いに通信可能な複数のデバイス間でファイルを送受信するファイル送受信システムに関する。
近年ネットワークに接続されたコンピュータや画像形成装置等の複数のデバイス間でファイルを送受信することが可能となっている。特に単一の操作で、複数のファイルを目的のデバイスに送信する技術が知られている(例えば、特許文献1)。
しかしながら、従来の技術においては、単一の送信側デバイスから単一の受信側デバイスに複数のファイルを送信することは可能であるが、単一の操作で複数の送信側デバイスに記憶されている複数のファイルを単一の受信側デバイスに送信することはできないといった問題があった。
特開2005−335085号公報
この発明は、上述した問題点を解決するためになされたもので、この発明の目的の1つは、単一の操作で、複数のデバイスに記憶されているファイルを送信させることが可能なファイル送受信システムを提供することである。
上述した目的を達成するためにこの発明のある局面によれば、データ送受信システムは、互いに通信可能な複数のデバイスからなるファイル送受信システムであって、複数のデバイスのうち1つの指示デバイスは、複数のデバイスに記憶された複数のファイルのうちから送信の対象となる複数の送信ファイルを選択する選択手段と、複数のデバイスのうちから複数の送信ファイルの送信先となる送信先デバイスの指定を受け付ける送信先受付手段と、複数の送信ファイルが、複数のデバイスの少なくとも2つの記憶デバイスに記憶されている場合、少なくとも2つの記憶デバイスそれぞれに対して、複数の送信ファイルのうち該記憶デバイスが記憶する送信ファイルを送信先デバイスに送信するための指示を送信する送信指示送信手段と、を備える。
この局面に従えば、複数のデバイスのうち1つの指示デバイスは、複数のデバイスに記憶された複数のファイルのうちから送信の対象となる複数の送信ファイルを選択し、送信先デバイスの指定を受け付けると、複数の送信ファイルが記憶されている少なくとも2つの記憶デバイスそれぞれに、送信ファイルを送信先デバイスに送信するための指示を送信する。このため、指示デバイスが送信ファイルの選択と送信先デバイスの指定を受け付けると、複数のデバイスに記憶されたファイルが送信先デバイスに送信される。その結果、単一の操作で、複数のデバイスに記憶されているファイルを送信させることが可能なファイル送受信システムを提供することができる。
好ましくは、指示デバイスは、送信先デバイスを識別するための装置識別情報と、複数の送信ファイルを識別するための複数のファイル識別情報とを少なくとも含む送信指示情報を生成する送信指示情報生成手段とをさらに備え、送信指示送信手段は、少なくとも2つの記憶デバイスそれぞれに送信指示情報を送信する。
好ましくは、指示デバイスは、複数の送信ファイルのうちサイズが最大の送信ファイルを記憶する代表デバイスを、記憶デバイスのうちから選択する代表デバイス選択手段をさらに備え、送信指示情報生成手段は、代表デバイスを識別するための装置識別情報をさらに含む送信指示情報を生成し、少なくとも2つの記憶デバイスのうち代表デバイス以外の記憶デバイスは、送信指示情報に含まれる代表デバイスに、送信指示情報に含まれるファイル識別情報で特定されるファイルを送信するファイル送信手段を含み、代表デバイスは、記憶デバイスのうち代表デバイス以外の記憶デバイスから送信ファイルを受信すると、複数の送信ファイルを送信先デバイスに送信する一括送信手段を含む。
好ましくは、代表デバイスは、複数の送信ファイルそれぞれに所定の処理を実行する処理実行手段と、処理実行手段が複数の送信ファイルのうち自装置が記憶している送信ファイルを処理している間に、記憶デバイスのうち代表デバイス以外の記憶デバイスから送信ファイルを受信する送信ファイル受信手段と、を含む。
好ましくは、指示デバイスは、少なくとも2つの記憶デバイスのうちから1つの代表デバイスを選択する代表デバイス選択手段をさらに備え、送信指示情報生成手段は、代表デバイスを識別するための装置識別情報をさらに含む送信指示情報を生成し、少なくとも2つの記憶デバイスそれぞれは、送信指示情報に含まれる送信先デバイスに、送信指示情報に含まれるファイル識別情報で特定されるファイルを送信するファイル送信手段を含み、少なくとも2つの記憶デバイスのうち代表デバイス以外の記憶デバイスは、ファイル送信手段によるファイルの送信が成功した場合、代表デバイスにファイル送信完了信号を送信するファイル送信完了信号送信手段を含み、代表デバイスは、少なくとも2つの記憶デバイスすべてにおいて複数の送信ファイルの送信が完了した場合、送信指示情報を送信した指示デバイスに一括送信完了信号を通知する一括送信完了信号送信手段を含む。
好ましくは、指示デバイスは、ユーザを認証するためのユーザ認証手段と、認証されたユーザがアクセス可能な複数のファイルに関する複数のファイル情報を複数のデバイスそれぞれから取得するファイル情報取得手段と、をさらに備え、選択手段は、取得された複数のファイル情報のいずれかを選択する指示を受け付ける選択指示受付手段を含む。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。以下の説明では同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰返さない。
<第1の実施の形態>
図1は、本発明の実施の形態の1つにおけるファイル送受信システムの全体概要を示す図である。図1を参照して、ファイル送受信システム1は、それぞれがネットワーク2に接続されたMFP(Multi Function Peripheral)100,101,102,103とパーソナルコンピュータ(以下「PC」という)105と、を含む。
図1は、本発明の実施の形態の1つにおけるファイル送受信システムの全体概要を示す図である。図1を参照して、ファイル送受信システム1は、それぞれがネットワーク2に接続されたMFP(Multi Function Peripheral)100,101,102,103とパーソナルコンピュータ(以下「PC」という)105と、を含む。
ネットワーク2は、ローカルエリアネットワーク(LAN)であり、接続形態は有線または無線を問わない。またネットワーク2は、LANに限らず、公衆交換電話網(Public Switched Telephone Networks)を用いたネットワーク等であってもよい。さらに、ネットワーク2は、インターネットなどのワイドエリアネットワーク(WAN)に接続されている。PC105は、一般的なコンピュータである。
MFP100,101,102,103各々は、原稿を読取るためのスキャナ装置、画像データに基づいて紙などの記録媒体に画像を形成するための画像形成装置およびファクシミリ装置を含み、画像読取機能、複写機能、ファクシミリ送受信機能を備えている。なお、本実施の形態においては互いに通信可能な複数のデバイスの一例としてMFP100,101,102,103を例に説明するが、MFP100,101,102,103に代えて、ファイルを記憶および送受信する機能を備えたデバイスであれば、たとえば、プリンタ、ファクシミリ装置、コンピュータ等であってもよい。また、MFP100,101,102,103は、機能が同じなので以下の説明では特に言及しない限りMFP100を例に説明する。
図2は、MFPの外観を示す斜視図である。図3は、MFPの機能の概要を示す機能ブロック図である。図2および図3を参照して、MFP100は、メイン回路110と、原稿を読み取るための原稿読取部130と、原稿を原稿読取部130に搬送するための自動原稿搬送装置120と、原稿読取部130が原稿を読み取って出力する画像データに基づいて用紙等に画像を形成するための画像形成部140と、画像形成部140に用紙を供給するための給紙部150とユーザインターフェースとしての操作パネル160とを含む。メイン回路110は、CPU111と、通信インターフェース(I/F)部112と、ROM113と、RAM114と、EEPROM(Electronically Erasable and Programmable ROM)115と、大容量記憶装置としてのハードディスクドライブ(HDD)116と、ファクシミリ部117と、フラッシュメモリ118Aが装着されるカードインターフェース(I/F)118とを含む。CPU111は、自動原稿搬送装置120、原稿読取部130、画像形成部140、給紙部150および操作パネル160と接続され、MFP100の全体を制御する。
ROM113は、CPU111が実行するプログラム、またはそのプログラムを実行するために必要なデータを記憶する。RAM114は、CPU111がプログラムを実行する際の作業領域として用いられる。また、RAM114は、原稿読取部130から連続的に送られてくる読取データ(画像データ)を一時的に記憶する。
操作パネル160は、MFP100の上面に設けられ、表示部160Aと操作部160Bとを含む。表示部160Aは、液晶表示装置(LCD)、有機ELD(ElectroLuminescence Display)等の表示装置であり、ユーザに対する指示メニューや取得した画像データに関する情報等を表示する。操作部160Bは、複数のキーを備え、キーに対応するユーザの操作による各種の指示、文字、数字などのデータの入力を受付ける。操作部160Bは、表示部160A上に設けられたタッチパネルをさらに含む。
通信I/F部112は、MFP100をネットワーク2に接続するためのインターフェースである。CPU111は、通信I/F部112を介してMFP101,102,103またはPC105との間で通信し、データを送受信する。また、通信I/F部112は、ネットワーク2を介してインターネットに接続されたコンピュータと通信が可能である。また、通信I/F部112は、電子メールサーバとの間で電子メールを送受信する。
ファクシミリ部117は、公衆交換電話網(PSTN)に接続され、PSTNにファクシミリデータを送信する、またはPSTNからファクシミリデータを受信する。ファクシミリ部117は、受信したファクシミリデータを、HDD116に記憶する、または画像形成部140に出力する。画像形成部140は、ファクシミリ部117により受信されたファクシミリデータを用紙にプリントする。また、ファクシミリ部117は、HDD116に記憶されたデータをファクシミリデータに変換して、PSTNに接続されたファクシミリ装置に送信する。
カードI/F118は、フラッシュメモリ118Aが装着される。CPU111は、カードI/F118を介してフラッシュメモリ118Aにアクセス可能である。CPU111は、カードI/F118に装着されたフラッシュメモリ118Aに記録されたファイル送受信プログラムをRAM114にロードして実行する。なお、CPU111が実行するプログラムは、フラッシュメモリ118Aに記録されたファイル送受信プログラムに限られず、HDD116に記憶されたファイル送受信プログラムをRAM114にロードして実行するようにしてもよい。この場合、ネットワーク2に接続された他のコンピュータが、MFP100のHDD116に記憶されたファイル送受信プログラムを書換える、または、新たなファイル送受信プログラムを追加して書き込むようにしてもよい。さらに、MFP100が、ネットワーク2に接続された他のコンピュータからファイル送受信プログラムをダウンロードして、そのファイル送受信プログラムをHDD116に記憶するようにしてもよい。ここでいうプログラムは、CPU111が直接実行可能なプログラムだけでなく、ソースプログラム、圧縮処理されたプログラム、暗号化されたプログラム等を含む。
本実施の形態におけるファイル送受信システム1において、MFP100,101,102,103およびPC105間で、データが送受信される。データを送受信するプロトコルは、受信側の装置において送信元を特定することができれば、任意のプロトコルを用いることが可能である。データを送受信するプロトコルは、例えばHTTP(HyperText Transfer Protocol)、FTP(File Transfer Protocol)およびSMPT(Simple Mail Transfer Protocol)、POP(Post Office Protocol)等が用いられる。
本実施の形態におけるMFP100が備えるHDD116は、ユーザ毎に予め割当てられた記憶領域(以下「ボックス」という)を有する。ボックスは、ユーザそれぞれがアクセス可能な個人ボックスと、複数のユーザがアクセス可能な共有ボックスとを含む。個人ボックスは、ユーザを識別するためのユーザ識別情報と関連付けられており、ユーザ識別情報とそれに関連して予め記憶されたパスワードとが入力されることを条件に、アクセスが可能となる。共有ボックスは、ユーザ識別情報と関連付けられておらず、すべてのユーザがアクセス可能である。たとえば、あるユーザAが、そのユーザAに割当てられたユーザ識別情報とパスワードとをMFP100に入力し、MFP100においてユーザ認証が成功すると、ログインが許可される。この状態で、MFP100は、ユーザAに割当てられた個人BOXと、共有ボックスへのアクセスを可能とする。
さらに、本実施の形態におけるファイル送受信システムにおいては、例えば、ユーザAが、MFP100〜103のうちの1つ、たとえばMFP100においてログインが許可されると、他のMFP101〜103においてユーザAに割当てられた個人ボックスがあればその個人ボックスと、他のMFP101〜103の共有ボックスへのアクセスが許可される。また、あるユーザがゲストユーザとしてログインが許可されると、MFP100〜103それぞれの共有ボックスへのアクセスが許可される。また、MFP100〜103のHDD116に個人ボックスおよび共有ボックスを設けるのと同様に、従来から知られているように、PC105が備えるHDDにおいても個人フォルダと共有フォルダとを構成するようにすれば、たとえば、ユーザAがMFP100にログインが許可された場合、PC105のHDDにおける共有フォルダおよびユーザAに割り当てられた個人フォルダへのアクセスが可能となる。
なお、ここでは、HDD116に個人ボックスを設けるようにし、ユーザ認証を条件に、個人ボックスへのアクセスを可能とする例を説明するが、HDD116に個人ボックスを設けることなく、すべてのユーザにHDD116に記憶されているファイルへのアクセスを許可するようにしてもよい。
以下の説明では、説明を簡単にするため、ユーザAがMFP100にログインして、MFP100〜103それぞれに記憶された複数のファイルを、PC105に送信する指示を入力する場合について説明する。この場合、ユーザAがログインするMFP100を指示MFPという。
図4は、指示MFP100が備えるCPU111の機能の概要を示す機能ブロック図である。図4を参照して、指示MFP100のCPU111は、ユーザを認証するためのユーザ認証部10と、アクセス可能なファイルに関するファイル情報を取得するためのファイル情報取得部13と、アクセス可能なファイルのうちから送信するための送信ファイルを選択するための送信ファイル選択部15と、代表MFPを選択するための代表MFP選択部17と、送信ファイルに実行する処理を設定するためのジョブ条件設定部19と、送信先を指定するための送信先指定部21と、送信指示情報を生成するための送信指示情報生成部23と、送信先情報を送信するための送信先情報送信部25と、代表MFPから一括送信完了信号を受信する一括送信完了信号受信部41と、受信した一括送信完了信号を出力する一括送信完了信号出力部43と、を含む。
ユーザ認証部10は、MFP100を操作するユーザを認証する。ユーザ認証部10は、表示部160Aにログイン画面を表示し、ログイン画面に従ってユーザが操作部160Bに入力するユーザ識別情報とパスワードとを受け付ける。そして、ユーザ認証部10は、操作部160Bから受け付けたユーザ認証情報とパスワードとが、予めHDD116に記憶されたユーザ識別情報とパスワードとに一致すれば、ユーザを認証し、一致しなければ認証しない。ユーザ認証部10は、ユーザ認証結果をファイル情報取得部13に出力する。
図5は、初期画面を表示する操作パネルの平面図である。図5を参照して、操作パネル160は、表示部160Aと、操作部160Bとを含む。表示部160Aは、初期画面を表示する。操作部160Bは、認証の文字が表されたボタンを有し、ユーザがこのボタンを押下すると、表示部160Aは、初期画面に代えてログイン画面を表示する。図6は、ログイン画面を表示する操作パネルの平面図である。図6を参照して、ログイン画面は、ユーザ名を入力する領域と、パスワードを入力する領域と、キーを表示する領域とを含む。ここでは、ユーザ識別情報にユーザ名を用いている。ユーザが、ユーザ名およびパスワードを入力すると、ユーザ認証部10が認証する。
図4に戻って、ファイル情報取得部13は、ユーザ認証部10により認証されたユーザがアクセス可能なファイルのファイル情報を取得する。ファイル情報取得部13は、HDD116に記憶されているファイルのうち、共有ボックスと、ユーザ認証部10で受け付けられたユーザ識別情報に対して割当てられた個人ボックスとに記憶されているファイルのファイル情報を取得する。また、ファイル情報取得部13は、他のMFP101〜103それぞれに対して、ファイル情報の取得を要求し、各MFPが備えるHDD116に記憶されているファイルのうち、共有ボックスと、ユーザ認証部10で受け付けられたユーザ識別情報に対して割当てられた個人ボックスとに記憶されているファイルのファイル情報を取得する。さらに、ユーザ認証部10は、PC105に対して、ファイル情報の取得を要求し、PCが備えるHDDに記憶されているファイルのうち、共有フォルダと、ユーザ認証部10で受け付けられたユーザ識別情報に対して割当てられた個人フォルダとに記憶されているファイルのファイル情報を取得する。ファイル情報取得部13は、取得したファイル情報を送信ファイル選択部15に出力する。ファイル情報は、ファイル名と、ファイルサイズと、格納場所情報とを含む。格納場所情報は、ファイルが記憶されているMFPを識別するための装置識別情報と、そのファイルが格納されているボックス名とを含む。
送信ファイル選択部15は、ファイル情報取得部13から入力されるファイル情報に基づき、送信ファイルのファイル情報を選択する。具体的には、ファイル情報をリスト表示するファイル選択画面を表示部160Aに表示し、表示されたファイル情報のいずれかを選択する指示を受け付ける。そして、送信ファイル選択部15は、選択されたファイル情報を代表MFP選択部17および送信指示情報生成部23に送信する。図7(A)は、ファイル選択画面を表示する操作パネルの平面図である。図7(A)を参照して、ファイル選択画面は、ファイル情報のファイル名をファイル名の項目に、ファイルサイズをサイズの項目に、ファイルの格納場所情報を格納場所の項目に表示する。ここでは、ファイル名がファイルA〜ファイルEのファイル情報が表示されている例を示している。MFP100〜103の装置識別情報は、それぞれデバイスA〜Dとしている。
図7(B)は、ファイル情報を選択した後のファイル選択画面を示す図である。図7(B)を参照して、選択されたファイル情報が反転表示した表示態様で表示される。なお、図では反転表示をハッチングで示している。ここでは、ファイル名が、ファイルA、ファイルBおよびファイルCのファイル情報が選択された場合を例に説明する。選択されたファイル情報は、送信ファイルのファイル情報である。
図4に戻って、代表MFP選択部17は、複数の送信ファイルを記憶する複数の記憶MFPのうちから代表MFPを選択する。記憶MFPは、ファイル情報に含まれる装置識別情報で特定されるMFPであり、ファイル情報に含まれるファイル名で特定されるファイルを記憶する。換言すれば、代表MFP選択部17は、送信ファイル選択部15から入力される複数のファイル情報に含まれる複数の装置識別情報のうち1つを選択する。具体的には、ファイルA、ファイルBおよびファイルCのファイル情報は、ファイルの格納場所情報に含まれる装置識別情報としてデバイスA、デバイスBおよびデバイスCをそれぞれ含む。このため、代表MFP選択部17は、装置識別情報がデバイスA、デバイスBおよびデバイスCのうちの1つを選択し、その装置識別情報で特定されるMFPを代表MFPとする。代表MFPは、任意に選択するようにしてもよい。また、送信ファイル選択部15から入力されるファイル情報のうちファイルサイズが最大のファイル情報に含まれる装置識情報で特定されるMFPを代表MFPとしてもよい。この例に従えば、ファイルサイズが2000KBで最大のファイルBを記憶する装置識別情報「デバイスB」のMFP101が、代表MFPとして選択される。以下、MFP101が代表MFPとして選択された場合を例に説明する。代表MFP選択部17は、代表MFPの装置識別情報を送信指示情報生成部23に出力する。
ジョブ条件設定部19は、ファイルに対して処理を実行するために必要な条件(ジョブ条件)を受け付ける。ジョブ条件設定部19が、予め定められたジョブ条件を設定するようにしてもよいし、表示部160Aにジョブ条件設定画面を表示し、ユーザが操作部160Bに入力するジョブ条件を受け付け、それを設定するようにしてもよい。ジョブ条件設定部19は、設定したジョブ条件を送信指示情報生成部23に出力する。なお、ジョブ条件を設定するか否かは任意であり、ジョブ条件を設定する状態、またはジョブ条件を設定しない状態のいずれかに切り換えるための設定をしておくことにより、ジョブ条件を設定するか否かを切り換え可能にしてもよい。ジョブ条件設定部19が、ジョブ条件を設定する状態に設定されている場合、ジョブ条件設定部19は、設定したジョブ条件を、送信指示情報生成部23に出力する。
ジョブ条件は、ファイルに対して実行する処理を含む。例えば、ジョブ条件は、ファイルのファイル形式を変換する処理、文字認識する処理、画像処理などを含む。ジョブ条件は、ファイルに対して実行する処理をするためのパラメータを含んでも良い。例えば、ジョブ条件に、ファイル形式を変換する処理が定義される場合、変換後のファイル形式、たとえばPDFをパラメータに含む。
ジョブ条件設定部19によりジョブ条件が設定されると、複数の送信ファイルにジョブ条件で定義された処理を実行した後のファイルが送信先デバイスに送信される。例えば、ジョブ条件設定部19が、ファイル形式を変換する処理を設定する場合、選択された複数の送信ファイルのファイル形式が異なる場合であっても、送信先デバイスにファイル形成を統一して送信される。また、ジョブ条件は、後述するファイル送信部35が、送信先デバイスにファイルを送信するプロトコルによって必然的に定まる場合がある。例えば、電子メールでファイルを送信する場合は、ファイルにMIME(Multipurpose Internet Mail Extension)エンコード処理を実行する必要がある。したがって、ファイル送信部35が電子メールでファイルを送信する場合は、ジョブ条件に、MIMEエンコード処理が設定される。
送信先指定部21は、表示部160Aに送信先指定画面を表示し、送信先指定画面に従ってユーザが操作部160Bに入力する装置識別情報を受け付ける。ユーザが送信先指定画面に従って操作部160Bに入力する装置識別情報は、ファイルを送信する先のデバイス(以下「送信先デバイス」という)を識別するための装置識別情報である。送信先指定部21は、操作部160Bから受け付けた送信先デバイスの装置識別情報を、送信指示情報生成部23に出力する。
送信先指定部21は、図7(A)または図7(B)に示した、ファイル選択画面に含まれる送信先入力の文字が表されたボタンが指示されると、表示部160Aに送信先指定画面を表示する。図8は、送信先指定画面の一例を示す図である。図8を参照して、送信先指定画面は、送信先デバイスの装置識別情報を入力するための領域と、キーを表示する領域とを含む。ここでは、PC105の装置識別情報「コンピュータE」が入力された例を示している。
図4に戻って、送信指示情報生成部23は、送信指示情報を生成する。送信指示情報は、送信ファイル選択部15により送信ファイルとして選択されたファイルのファイル情報と、代表MFP選択部17により選択された代表MFPの装置識別情報と、送信先指定部21で指定された送信先デバイスの装置識別情報と、ジョブ条件設定部19で設定されたジョブ条件と、を含む。送信指示情報生成部23は、生成した送信指示情報を、送信指示情報送信部25に出力する。送信指示情報生成部23は、図7(B)に示したファイル選択画面において、送信の文字が表されたボタンが指示されると、送信ファイル選択部15により選択されたファイル情報を確定し、送信指示情報を生成する。
図9(A)は、送信指示情報のファイル情報以外の部分の一例を示す図である。図9(A)を参照して、送信指示情報は、送信先デバイスの装置識別情報としてコンピュータEを、代表MFPの装置識別情報としてデバイスBを、ジョブ条件の処理としてファイル変換を、ジョブ条件のパラメータとしてPDFを、それぞれ定義する。図9(B)は、送信指示情報のファイル情報の一例を示す図である。図9(B)を参照して、送信指示情報のファイル情報の部分は、送信ファイルのファイル名と、格納場所とを含む。ここでは、ファイルA、ファイルBおよびファイルCが送信ファイルとして指定されたので、それらのファイル名と、格納場所とを送信指示情報が含む。
図4に戻って、送信指示情報送信部25は、記憶MFPに、送信指示情報を送信する。記憶MFPは、送信指示情報に含まれるファイル情報が含む装置識別情報で特定されるMFPである。ここでは、送信指示情報に含まれるファイル情報のうちに、デバイスA、デバイスBおよびデバイスCの装置識別情報を含むファイル情報が存在するので、送信指示情報送信部25は、MFP100,101,102に送信指示情報を送信する。なお、指示MFPであるMFP100は、記憶MFPを兼ねるため、自装置に送信指示情報を送信することになるが、ここでの送信は、送信指示情報送信部25が同一装置内で別の機能(ここでは後述する送信指示情報受信部31)に送信指示情報を受け渡す場合を含む。
また、送信指示情報送信部25は、送信指示情報のすべてを送信するようにしてもよいが、ファイル情報についてはMFP100,101,102それぞれに関連する情報のみを送信するようにしてもよい。すなわち、MFP100に送信する送信指示情報のファイル情報は、MFP100の装置識別情報を含むファイル情報のみを送信し、MFP101,102の装置識別情報を含むファイル情報を送信しない。MFP101に送信する送信指示情報のファイル情報は、MFP101の装置識別情報を含むファイル情報のみを送信し、MFP100,102の装置識別情報を含むファイル情報を送信しない。また、MFP102に送信する送信指示情報のファイル情報は、MFP102の装置識別情報を含むファイル情報のみを送信し、MFP100,101の装置識別情報を含むファイル情報を送信しない。これにより、送信するデータ量を減らすとともに、送信指示情報を受信する記憶MFP100,101,102において実行する処理を少なくして負荷を軽減することができる。
一括送信完了信号受信部41および一括送信完了信号出力部43については、後述する。
図10は、代表MFP以外の記憶MFPが備えるCPUの機能の概要を示す機能ブロック図である。ここでは、代表MFP以外の記憶MFPとして、MFP102を例に説明する。図10を参照して、MFP102のCPU1111は、送信指示情報を受信する送信指示情報受信部31と、ジョブ条件で定義された処理を実行するためのジョブ実行部33と、ファイルを送信するためのファイル送信部35と、ファイルを送信した結果を代表MFPに送信するファイル送信完了信号送信部37と、を含む。送信指示情報受信部31は、指示MFPであるMFP100から送信指示情報を受信し、受信した送信指示情報をジョブ実行部33に出力する。
ジョブ実行部33は、送信指示情報に従ってジョブを実行する。ジョブ実行部33は、送信指示情報に含まれるファイル情報のうちに、自装置の装置識別情報を含むものがあれば、そのファイル情報が含むファイル識別情報で特定されるファイルをHDD116から読み出し、送信指示情報で定義されるジョブ条件に従って、読み出したファイルを処理する。ここでは、送信指示情報にファイル名がファイルCのファイル情報を含むので、MFP102は、ファイル名がファイルCのファイルを読み出して、そのファイルのファイル形式をPDFに変換する。そして、ファイル形成を変換した後のファイルと、送信指示情報とをファイル送信部35に出力する。ジョブ実行部33は、送信指示情報に含まれるファイル情報のうちに、自装置の装置識別情報を含むファイル情報が複数あれば、複数のファイル情報それぞれに含まれるファイル識別情報で特定されるファイルに対してジョブを実行する。
ファイル送信部35は、ジョブ実行部33から入力されるファイルを、送信指示情報に従って、送信先デバイスに送信する。ここでは、送信指示情報は、送信先デバイスの装置識別情報にPC105の装置識別情報であるコンピュータEを定義するので、ファイル送信部35は、ジョブ実行部33によりファイル変換されたファイルBを、PC105に送信する。そして、送信が完了すると、送信指示情報とファイル送信完了信号をファイル送信完了信号送信部37に出力する。ファイル送信完了信号送信部37は、送信指示情報で定義される代表MFPにファイル送信完了信号を送信する。ファイル送信完了信号は、送信したファイルのファイル情報を含む。
図11は、代表MFPが備えるCPUの機能の概要を示す機能ブロック図である。ここでは、代表MFPをMFP101としたので、MFP101を例に説明する。図11を参照して、代表MFPであるMFP101のCPU111は、送信指示情報受信部31と、ジョブ実行部33と、ファイル送信部35と、他の記憶MFPからファイル送信結果を受信するファイル送信結果受信部45と、一括送信完了信号送信部47とを含む。送信指示情報受信部31と、ジョブ実行部33と、ファイル送信部35とは、図10で説明したのと同じなのでここでは説明を繰り返さない。なお、指示MFPであるMFP100が代表MFPを兼ねる場合があるが、この場合には、送信指示情報受信部31は、送信指示情報送信部25から送信指示情報が入力され、その送信指示情報をジョブ実行部33に出力する。また、ファイル送信部35は、送信ファイルの送信が完了すると、ファイル送信完了信号を一括送信完了信号送信部に出力する。
ファイル送信結果受信部45は、他の記憶MFPが送信するファイル送信完了信号を受信する。ここでは、MFP100〜102が記憶MFPなので、ファイル送信完了信号受信部45は、代表MFP以外の他の記憶MFP、ここではMFP100,102からファイル送信完了信号を受信する。一括送信完了信号送信部47は、ファイル送信部35によるファイルの送信が完了し、かつ、他の記憶MFPであるMFP100,102からファイル送信完了信号を受信すると、MFP送信指示情報で定義されるファイル情報のすべに対応するファイルの送信が完了したと判断し、一括送信完了信号を指示MFPであるMFP100に送信する。
再び図4を参照して、指示MFPであるMFP100の一括送信完了信号受信部41は、代表MFPから一括送信完了信号を受信し、受信した一括送信完了信号を一括送信完了信号出力部43に出力する。代表MFPが指示MFPを兼ねる場合には、自装置に一括送信完了信号を送信することになるが、ここでの送信は、一括送信完了信号送信部47が同一装置内で別の機能(ここでは一括送信完了信号受信部41)に一括送信指示を受け渡す場合を含む。一括送信完了信号出力部43は、入力される一括送信完了信号を、表示部160Aに表示する。これにより、一括送信指示を入力したユーザAに対して、送信指示したファイルのすべてについて、送信先デバイスであるPC105へ送信が完了したことを知らせることができる。
図12は、指示MFPで実行されるファイル送信処理の流れの一例を示すフローチャートである。ファイル送信処理は、指示MFPであるMFP100のCPU111が、ファイル送受信プログラムを実行することにより、MFP100のCPU111により実行される処理である。図12を参照して、指示MFPであるMFP100は、MFP100を操作するユーザを認証する(ステップS01)。ユーザの認証が成功すれば(ステップS02でYES)処理をステップS03に進めるが、ユーザの認証が失敗すれば処理をステップS01に戻す。すなわち、ファイル送信処理は、ユーザの認証が成功することを条件に、実行される処理である。なお、ユーザには、ゲストユーザを含み、ゲストユーザのユーザ識別情報が入力された場合には、ユーザ認証をすることなく処理をステップS03に進める。
ステップS03においては、ファイル情報を取得するファイル取得処理を実行する。ファイル取得処理については、後述する。次のステップS04においては、ファイル情報を表示する。具体的には、取得したファイル情報をリスト表示するファイル選択画面(図7)を表示部160Aに表示する。そして、表示されたファイル情報のいずれかを選択する指示を受け付ける(ステップS05)。ファイルの選択を受け付けるまでステップS04を実行し、ファイルの選択を受け付けたならば(ステップS05でYES)処理をステップS06に進める。
ステップS06においては、ジョブ条件を設定する状態に設定されているか否かを判断する。ジョブ条件を設定するに状態に設定されていれば処理をステップS07に進め、ジョブ条件を設定しない状態に設定されていればステップS07をスキップして、処理をステップS08に進める。ステップS07においては、ジョブ条件を受け付ける。ジョブ条件は、ファイルに対して処理を実行するために必要な条件、たとえば、ファイルに対して実行する処理、およびその処理を実行するためのパラメータを含む。
次のステップS08では、送信先を受け付ける。図8に示した送信先指定画面を表示部160Aに表示し、送信先指定画面に従ってユーザが操作部160Bに入力する装置識別情報を受け付ける。そして、送信指示を受け付けたか否かを判断する(ステップS09)。図7に示したファイル選択画面の送信の文字が表されたボタンが指示されると、CPU111は、送信指示を受け付ける。送信指示を受け付けたならば処理をステップS10に進め、そうでなければ処理をステップS04に戻す。
ステップS10においては、代表MFPを選択する。具体的には、ステップS05において選択されたファイル情報に含まれる装置識別情報から記憶MFPを特定し、記憶MFPのうちから代表MFPを選択する。代表MFPは、複数の記憶MFPのうちから任意に選択するようにしてもよい。また、送信ファイル選択部15から入力されるファイル情報のうちファイルサイズが最大のファイル情報に含まれる装置識情報で特定されるMFPを代表MFPとしてもよい。ここでは、MFP101が代表MFPとして選択された場合を例に説明する。
そして、送信指示情報を生成する(ステップS11)。送信指示情報は、ステップS05において送信ファイルとして選択されたファイルのファイル情報と、ステップS10において選択された代表MFPの装置識別情報と、ステップS08において受け付けた送信先デバイスの装置識別情報と、ステップS07において受け付けたジョブ条件と、を含む。そして、一括送信処理を実行し(ステップS12)、一括送信完了信号を表示する(ステップS13)。一括送信完了信号は、ステップS05で選択されたファイルを、ステップS08で受け付けた送信先デバイスへ送信する処理が完了したことを示す。
図13は、ファイル情報取得処理の流れの一例を示すフローチャートである。ファイル情報取得処理は、図12のステップS03で実行される処理である。図13を参照して、MFP100のCPU111は、ファイルを記憶するMFP100〜103のうちから処理対象MFPを1つ選択する(ステップS21)。処理対象MFPは、ファイル情報を取得する対象となるMFPである。次に、処理対象MFPに対して、ファイル情報の取得を要求する。この要求には、図12のステップS01において、認証されたユーザのユーザ識別情報を含む。認証されたユーザがアクセス可能なファイルのファイル情報を取得するためである。ファイル情報の取得を要求されたMFPでは、その要求に含まれるユーザ識別情報に割当てられた個人ボックスのファイルのファイル情報と、共有ボックスのファイルのファイル情報とをMFP100に返信する。MFP100は、処理対象MFPが送信するファイル情報を受信し(ステップS23)、処理をステップS24に進める。なお、処理対象MFPが、MFP100自身の場合には、ステップS22およびステップS23を実行することなく、MFP100のHDD116に記憶されたファイルのファイル情報を取得する。
ステップS24においては、未だステップS22〜ステップS23の処理を実行していないMFPがMFP100〜102に存在するか否かを判断し、そのようなMFPが存在するならば処理をステップS25に進め、存在しなければ処理をステップS26に進める。ステップS25においては、次のMFPを処理対象に設定し、処理をステップS22に戻す。なお、PC105を処理対象とするようにしてもよい。
ステップS26においては、受信したファイル情報をHDD116に記憶し、処理をファイル送信処理に戻す。このファイル情報取得処理が実行されると、MFP100で認証されたユーザがMFP100でアクセス可能なファイルのファイル情報に加えて、MFP101〜103およびPC105それぞれにおいてそのユーザがアクセス可能なファイルのファイル情報が取得される。
図14は、一括送信処理の流れの一例を示すフローチャートである。一括送信処理は、図12のステップS10において実行される処理である。図14を参照して、指示MFPであるMFP100のCPU111は、送信指示情報のうちから最初のファイル情報を処理対象として選択する(ステップS31)。そして、選択したファイル情報に対応する記憶MFPが自装置か否かを判断する(ステップS32)。記憶MFPは、選択したファイル情報で特定されるファイルを記憶するMFPである。選択したファイル情報が含む格納場所情報の装置識別情報が、自装置の装置識別情報であれば、記憶MFPが自装置であると判断し、処理をステップS33に進め、そうでなければ処理をステップS38に進める。ステップS38においては、記憶MFPに送信指示情報を送信し、処理をステップS36に進める。
ステップS33においては、ジョブ条件が設定されているか否かを判断する。送信指示情報にジョブ条件が設定されていれば処理をステップS34に進め、そうでなければステップS34をスキップして処理をステップS35に進める。ステップS34においては、選択したファイル情報のファイル名で特定されるファイルをHDD116から読出し、そのファイルをジョブ条件に従って処理する。ジョブ条件は、例えば、ファイル形式をPDFに変換する処理を定義する。
ステップS35においては、選択したファイル情報のファイル名で特定されるファイルを、送信指示情報に含まれる送信先デバイスに送信する。ステップS34が実行される場合には、ジョブ条件に従って処理された後のファイルを送信先デバイスに送信する。そして、未処理のファイル情報が存在するか否かを判断し(ステップS36)、未処理のファイル情報が存在すれば処理をステップS37に進め、存在しなければ処理をステップS39に進める。ステップS37においては、次の未処理のファイル情報を選択し、処理をステップS32に戻す。
ステップS39においては、自装置が記憶MFPか否か判断する。送信指示情報が含むファイル情報のいずれかが、格納場所情報に自装置の装置識別情報を含むならば、自装置が記憶MFPと判断し、処理をステップS40に進めるが、そうでなければ処理をステップS43に進める。この例においては、指示MFPであるMFP100は、ファイルAを記憶する記憶MFPなので、処理をステップS40に進める。
ステップS40においては、自装置が代表MFPか否かを判断する。代表MFPであれば処理をステップS41に進め、代表MFPでなければ処理をステップS42に進める。この例では、代表MFPはMFP101なので、処理をステプS42に進める。ステップS41においては、自装置を除くすべての記憶MFPからファイル送信完了信号を受信したか否かを判断する。後述する請負処理を実行する記憶MFPは、送信ファイルを送信した後に代表MFPにファイル送信完了信号を送信するので(図15のステップS62)、そのファイル送信完了信号を受信するまで待機状態となる(ステップS41でNO)。自装置を除くすべての記憶MFPから送信完了信号を受信したならば(ステップS41でYES)、処理をファイル送信処理に戻す。
一方、ステップS42においては、代表MFPにファイル送信完了信号を送信する。そして、次のステップS43においては、代表MFPから一括送信完了信号を受信したか否か判断する。一括送信完了信号を受信するまで待機状態となり(ステップS43でNO)、一括送信完了信号を受信したならば(ステップS43でYES)、処理をファイル送信処理に戻す。この例では、指示MFPであるMFP100は、代表MFPであるMFP101から一括送信完了を受信する。
図15は、記憶MFPで実行される請負送信処理の流れの一例を示す図である。請負送信処理は、指示MFPから送信指示情報を受信した記憶MFPであるMFP101,102それぞれのCPU111が、ファイル送受信プログラムを実行することにより、MFP101,102それぞれのCPU111により実行される処理である。
図15を参照して、MFP101,102それぞれのCPU111は、送信指示情報を受信するまで待機状態となっており(ステップS51でNO)、送信指示情報を受信すると(ステップS51でYES)、処理をステップS52に進める。すなわち、請負送信処理は、指示MFPから送信指示情報を受信することを条件に実行される処理である。
ステップS52においては、送信指示情報のうちから最初のファイル情報を処理対象として選択する。そして、選択したファイル情報に対応する記憶MFPが自装置か否かを判断する(ステップS53)。選択したファイル情報が含む格納場所情報の装置識別情報が、自装置の装置識別情報であれば、記憶MFPが自装置であると判断し、処理をステップS54に進め、そうでなければ処理をステップS57に進める。
ステップS54においては、ジョブ条件が設定されているか否かを判断する。送信指示情報にジョブ条件が設定されていれば処理をステップS55に進め、そうでなければステップS55をスキップして処理をステップS56に進める。ステップS55においては、選択したファイル情報のファイル名で特定されるファイルをHDD116から読出し、そのファイルをジョブ条件に従って処理する。ここでは、ファイル形式をPDFに変換する。
ステップS56においては、選択したファイル情報のファイル名で特定されるファイルを、送信指示情報に含まれる送信先デバイスに送信する。ステップS55が実行される場合には、ジョブ条件に従って処理された後のファイルを送信先デバイスに送信する。そして、未処理のファイル情報が存在するか否かを判断し(ステップS57)、未処理のファイル情報が存在すれば処理をステップS58に進め、存在しなければ処理をステップS59に進める。ステップS58においては、次の未処理のファイル情報を選択し、処理をステップS53に戻す。
ステップS59においては、自装置が代表MFPか否かを判断する。代表MFPであれば処理をステップS60に進め、代表MFPでなければ処理をステップS62に進める。この例においては、代表MFPはMFP101なので、MFP101は処理をステップS60に進めるが、MFP102は処理をステップS62に進める。ステップS62においては、代表MFPにファイル送信完了信号を送信し、処理を終了する。
ステップS60においては、自装置を除くすべての記憶MFPからファイル送信完了信号を受信したか否かを判断する。代表MFPを除く記憶MFPは、送信ファイルを送信した後に代表MFPにファイル送信完了信号を送信するので(図14のステップS42、ステップS62)、そのファイル送信完了信号を受信するまで待機状態となる(ステップS60でNO)。自装置を除くすべての記憶MFPからファイル送信完了信号を受信したならば(ステップS60でYES)処理をステップS61に進める。ステップS61においては、指示MFPに一括送信完了信号を送信し、処理を終了する。
以上説明したように、第1の実施の形態におけるファイル送受信システム1は、MFP100,101,102,103およびPC105のうち1つの指示MFPであるMFP100は、複数のMFP100,101,102,103およびPC105に記憶された複数のファイルのうちから送信の対象となる複数の送信ファイルを選択し、送信先デバイスとしてPC105の指定を受け付けると、複数の送信ファイルが記憶されている少なくとも2つの記憶デバイスであるMFP100,101,102それぞれに、送信ファイルを送信先デバイスに送信するための指示を送信する。このため、指示MFPであるMFP100が送信ファイルの選択と、送信先デバイスとしてPC105の指定とを受け付けると、MFP100,101,102に記憶されたファイルがPC105に送信する。その結果、単一の操作で、複数のデバイスに記憶されているファイルを送信させることができる。
また、指示MFPであるMFP100は、複数の送信ファイルのうちサイズが最大の送信ファイルを記憶するMFP101を、記憶デバイスのうちから代表MFPとして選択し、MFP100,101,102のうち代表デバイス以外のMFP100、102は、送信先デバイスであるPC105に、ファイルを送信するとともに、ファイルの送信が成功した場合、代表デバイスであるMFP101にファイル送信完了信号を送信する。一方、代表デバイスであるMFP101は、MFP100,101,102すべてにおいて送信ファイルの送信が完了した場合、指示デバイスであるMFP100に一括送信完了信号を通知する。このため、指示MFPであるMFP100のユーザは、複数のファイルが送信先デバイスであるPC105に送信されたことを確認することができる。
<第2の実施の形態>
第1の実施の形態におけるファイル送受信システムにおいては、記憶MFPそれぞれにおいて、それが記憶するファイルにジョブを実行して、ファイルを送信先デバイスに送信するようにした。第2の実施の形態におけるファイル送受信システムは、記憶MFPに記憶されているファイルのすべてを、代表MFPに集め、代表MFPがすべてのファイルにジョブを実行し、すべてのファイルを送信先デバイスに送信するようにしたものである。第2の実施の形態におけるファイル送受信システムは、特に、送信先デバイスに電子メールでファイルを送信するのに適している。
以下、第1の実施の形態におけるファイル送受信システムと異なる点を主に説明する。
第1の実施の形態におけるファイル送受信システムにおいては、記憶MFPそれぞれにおいて、それが記憶するファイルにジョブを実行して、ファイルを送信先デバイスに送信するようにした。第2の実施の形態におけるファイル送受信システムは、記憶MFPに記憶されているファイルのすべてを、代表MFPに集め、代表MFPがすべてのファイルにジョブを実行し、すべてのファイルを送信先デバイスに送信するようにしたものである。第2の実施の形態におけるファイル送受信システムは、特に、送信先デバイスに電子メールでファイルを送信するのに適している。
以下、第1の実施の形態におけるファイル送受信システムと異なる点を主に説明する。
第2の実施の形態における指示MFP、ここではMFP100においては、図12に示したファイル送信処理が実行されるが、ステップS10においては、送信ファイル選択部15から入力されるファイル情報のうちファイルサイズが最大のファイル情報に含まれる装置識情報で特定されるMFPを代表MFPとして選択する。
図16は、代表MFP以外の記憶MFPが備えるCPUの機能の概要を示す機能ブロック図である。ここでは、MFP102を例に説明する。図16を参照して、MFP102のCPU111は、送信指示情報受信部31と、第1ファイル送信部51とを含む。第1ファイル送信部51は、送信指示情報に含まれるファイル情報のうちに、自装置の装置識別情報を含むものがあれば、そのファイル情報が含むファイル識別情報で特定されるファイルをHDD116から読み出し、送信指示情報で定義される代表MFPに送信する。ここでは、送信指示情報は、代表MFPの装置識別情報にMFP101の装置識別情報であるデバイスBを定義するので、第1ファイル送信部51は、ファイルをMFP101に送信する。
図17は、代表MFPが備えるCPUの機能の概要を示す機能ブロック図である。ここでは、代表MFPをMFP101としたので、MFP101を例に説明する。図17を参照して、代表MFPであるMFP101のCPU111は、送信指示情報受信部31と、ファイル受信部52と、ジョブ実行部33と、第2ファイル送信部53と、一括送信完了信号送信部47Aとを含む。ファイル受信部52は、代表MFP以外の記憶MFPが送信するファイルを受信する。ここでは、MFP100〜102が記憶MFPなので、ファイル受信部52は、代表MFP以外の記憶MFP、ここではMFP100,102からファイルを受信する。
ジョブ実行部33は、送信指示情報受信部31が受信した送信指示情報に含まれるファイル情報のうちに、自装置の装置識別情報を含むものがあれば、そのファイル情報が含むファイル識別情報で特定されるファイルをHDD116から読み出し、送信指示情報に含まれるジョブ条件に従って処理を実行する。また、ジョブ実行部33は、ファイル受信部52が受信したファイルに対して、送信指示情報に含まれるジョブ条件に従って処理を実行する。ジョブ実行部33は、処理したファイルを第2ファイル送信部53に出力するここでは、ジョブ実行部33が実行する処理は、MIMEエンコード処理である。
ファイル受信部52は、バッファを有し、ジョブ実行部33がHDD116から読み出たファイルを処理している間に、MFP100またはMFP102からファイルを受信し、受信したファイルをバッファに記憶する。ジョブ実行部33は、処理が終了すると、バッファからファイルを読出し、処理を実行する。すなわち、ジョブ実行部33による処理の実行と、ファイル受信部52によるファイルの受信とを並行して行うので、処理時間を短縮することができる。
第2ファイル送信部53は、ジョブ実行部33から送信指示情報に含まれるファイル情報のすべてに対応するファイルが入力されると、それらのすべてを送信先デバイスに送信する。ここでは、送信指示情報は、送信先デバイスの装置識別情報にPC105の装置識別情報であるコンピュータEを定義するので、ファイル送信部35は、ジョブ実行部33によりMIMEエンコード処理されたファイルA、ファイルBおよびファイルCを、PC105に電子メールで送信する。そして、送信が完了すると、一括送信完了信号を一括送信完了信号送信部47Aに出力する。一括送信完了信号送信部47Aは、第2ファイル送信部53によるすべてのファイルの送信が完了すると、一括送信完了信号を指示MFPであるMFP100に送信する。
図18は、第2の実施の形態における指示MFPで実行される一括送信処理の流れの一例を示すフローチャートである。この一括送信処理は、図12に示したファイル送信処理のステップS12で実行される処理である。図14に示した一括送信処理と同じ処理には同じ符号を付してある。
図18を参照して、指示MFPであるMFP100のCPU111は、送信指示情報のうちから最初のファイル情報を処理対象として選択する(ステップS31)。そして、選択したファイル情報に対応する記憶MFPが自装置か否かを判断する(ステップS32)。選択したファイル情報で特定されるファイルを記憶するMFPが自装置であれば、処理をステップS32Aに進め、そうでなければ処理をステップS38に進める。ステップS38においては、記憶MFPに送信指示情報を送信し、処理をステップS36に進める。
ステップS32Aにおいては、自装置が代表MFPか否かを判断する。代表MFPであれば処理をステップS33に進め、代表MFPでなければ処理をステップS32Bに進める。この例においては、代表MFPはMFP101なので、指示MFPであるMFP100は処理をステップS32Bに進める。ステップS32Bにおいては、選択したファイル情報のファイル名で特定されるファイルをHDD116から読出し、そのファイルを代表MFPに送信し、処理をステップS36に進める。
ステップS33においては、ジョブ条件が設定されているか否かを判断する。送信指示情報にジョブ条件が設定されていれば処理をステップS34Aに進め、そうでなければステップS34Aをスキップして処理をステップS36に進める。ステップS34Aにおいては、選択したファイル情報のファイル名で特定されるファイルをHDD116から読出し、そのファイルに対してするジョブ条件に従った処理を開始する。ジョブ条件に従った処理を実行中であっても処理をステップS36に進める。
ステップS36においては、未処理のファイル情報が存在するか否かを判断し、未処理のファイル情報が存在すれば処理をステップS37に進め、存在しなければ処理をステップS71に進める。ステップS37においては、次の未処理のファイル情報を選択し、処理をステップS32に戻す。
ステップS71においては、自装置が記憶MFPか否か判断する。送信指示情報が含むファイル情報のいずれかが、格納場所情報に自装置の装置識別情報を含むならば、自装置が記憶MFPと判断し、処理をステップS72に進めるが、そうでなければ処理をステップS79に進める。この例においては、指示MFPであるMFP100は、ファイルAを記憶する記憶MFPなので、処理をステップS72に進める。
ステップS72においては、自装置が代表MFPか否かを判断する。代表MFPであれば処理をステップS73に進め、代表MFPでなければ処理をステップS79に進める。ステップS73においては、記憶MFPのいずれかからファイルを受信したか否かを判断する。後述する記憶MFPで実行される請負送信処理において、記憶MFPは、ファイルを代表MFPに送信する(図19のS53B)ので、そのファイルを受信したか否かを判断する。記憶MFPからファイルを受信したならば処理をステップS74に進め、そうでなければ処理をステップS76に進める。
ステップS74においては、ジョブ条件が設定されているか否かを判断する。送信指示情報にジョブ条件が設定されていれば処理をステップS75に進め、そうでなければステップS75をスキップして処理をステップS76に進める。ステップS75においては、ステップS73で記憶MFPから受信したファイルに対してジョブ条件に従った処理を開始する。ジョブ条件に従った処理を実行中であっても処理をステップS76に進める。これにより、ジョブを実行中に他の記憶MFPからファイルを受信することができる。
ステップS76においては、自装置を除くすべての記憶MFPからファイルを受信したか否かを判断する。代表MFPを除く記憶MFPは、代表MFPにファイルを送信するので、それらをすべて受信したか否かを判断する。自装置を除くすべての記憶MFPからファイルを受信したならば処理をステップS77に進め、そうでなければ処理をステップS73に戻す。ステップS77においては、ステップS75で実行を開始したジョブ条件に従った処理がすべて終了したか否かを判断する。すべての処理が終了するまで待機状態となり(ステップS77でNO)、すべての処理が終了すると(ステップS77でYES)処理をステップS78に進める。
ステップS78においては、ジョブの実行を終了したすべてのファイルを、送信先デバイスに送信し、処理をファイル送信処理に戻す。
図19は、第2の実施の形態における記憶MFPで実行される請負送信処理の流れの一例を示す図である。請負送信処理は、指示MFPから送信指示情報を受信した記憶MFPであるMFP101,102それぞれのCPU111が、ファイル送受信プログラムを実行することにより、MFP101,102それぞれのCPU111により実行される処理である。図19において、図15に示した処理と同じ処理には同じ符号を付してある。
図19を参照して、MFP101,102それぞれのCPU111は、送信指示情報を受信するまで待機状態となっており(ステップS51でNO)、送信指示情報を受信すると(ステップS51でYES)処理をステップS52に進める。すなわち、請負送信処理は、指示MFPから送信指示情報を受信することを条件に実行される処理である。
ステップS52においては、送信指示情報のうちから最初のファイル情報を処理対象として選択する。そして、選択したファイル情報に対応する記憶MFPが自装置か否かを判断する(ステップS53)。選択したファイル情報が含む格納場所情報のデバイスが、自装置の装置識別情報であれば、記憶MFPが自装置であると判断し、処理をステップS53Aに進め、そうでなければ処理をステップS57に進める。
ステップS53Aにおいては、自装置が代表MFPか否かを判断する。代表MFPであれば処理をステップS54に進め、代表MFPでなければ処理をステップS53Bに進める。この例においては、代表MFPはMFP101なので、MFP101は処理をステップS54に進めるが、MFP102は処理をステップS53Bに進める。
ステップS54においては、ジョブ条件が設定されているか否かを判断する。送信指示情報にジョブ条件が設定されていれば処理をステップS55Aに進め、そうでなければステップS55Aをスキップして処理をステップS57に進める。ステップS55Aにおいては、選択したファイル情報のファイル名で特定されるファイルをHDD116から読出し、そのファイルに対してするジョブ条件に従った処理を開始する。ジョブ条件に従った処理を実行中であっても処理をステップS57に進める。このため、ジョブ条件に従った処理を実行中に、後述するステップS82において、ファイルを受信することができ、効率的に処理することができる。
ステップS57においては、未処理のファイル情報が存在するか否かを判断し、未処理のファイル情報が存在すれば処理をステップS81に進め、存在しなければ処理をステップS58に進める。ステップS58においては、次の未処理のファイル情報を選択し、処理をステップS53に戻す。
ステップS81においては、自装置が代表MFPか否かを判断する。代表MFPであれば処理をステップS82に進め、代表MFPでなければ処理を終了する。ステップS82においては、記憶MFPのいずれかからファイルを受信したか否かを判断する。代表MFP以外の記憶MFPは、ファイルを代表MFPに送信する(ステップS53B)ので、そのファイルを受信したか否かを判断する。記憶MFPからファイルを受信したならば処理をステップS83に進め、そうでなければ処理をステップS85に進める。
ステップS83においては、ジョブ条件が設定されているか否かを判断する。送信指示情報にジョブ条件が設定されていれば処理をステップS84に進め、そうでなければステップS84をスキップして処理をステップS85に進める。ステップS84においては、ステップS82で記憶MFPから受信したファイルに対してジョブ条件に従った処理を開始する。ジョブ条件に従った処理を実行中であっても処理をステップS85に進める。これにより、ジョブを実行中に他の記憶MFPからファイルを受信することができる。
ステップS85においては、自装置を除くすべての記憶MFPからファイルを受信したか否かを判断する。代表MFPを除く記憶MFPは、代表MFPにファイルを送信するので、それらをすべて受信したか否かを判断する。自装置を除くすべての記憶MFPからファイルを受信したならば処理をステップS86に進め、そうでなければ処理をステップS82に戻す。ステップS86においては、ステップS84で実行を開始したジョブ条件に従った処理がすべて終了したか否かを判断する。すべての処理が終了するまで待機状態となり(ステップS86でNO)、すべての処理が終了すると(ステップS86でYES)処理をステップS87に進める。
ステップS87においては、ジョブの実行を終了したすべてのファイルを、送信先デバイスに送信する。次のステップS88においては、指示MFPに一括送信完了信号を送信し、処理を終了する。
以上説明したように第2の実施の形態におけるデータ送受信システム1は、指示MFPであるMFP100は、複数の送信ファイルのうちサイズが最大の送信ファイルを記憶するMFP101を、記憶デバイスのうちから代表MFPとして選択し、MFP100,101,102のうち代表デバイス以外のMFP100、102は、代表MFPであるMFP101に、ファイルを送信し、代表MFPであるMFP101は、MFP100,101,102のうち代表デバイス以外のMFP100、102から送信ファイルを受信すると、複数の送信ファイルを送信先デバイスに送信する。代表MFP100が複数の送信ファイルを一括して送信するので、送信先デバイスであるPC105は、代表MFP100のみから複数のファイルを受信することになる。このため、PC105におけるファイル受信処理を単純にすることができる。
また、ジョブの実行を代表MFP101でのみ行うので、MFP100,102の付加を低減することができる。さらに、代表MFP101が、MFP100、102からファイルを受信している間に、ジョブを実行することができるので、処理時間を短くすることができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 ファイル送受信システム、2 ネットワーク、10 ユーザ認証部、13 ファイル情報取得部、15 送信ファイル選択部、17 代表MFP選択部、19 ジョブ条件設定部、21 送信先指定部、23 送信指示情報生成部、25 送信指示情報送信部、31 送信指示情報受信部、33 ジョブ実行部、35 ファイル送信部、37 ファイル送信完了信号送信部、41 一括送信完了信号受信部、43 一括送信完了信号出力部、45 ファイル送信結果受信部、47,47A 一括送信完了信号送信部、51 第1ファイル送信部、52 ファイル受信部、53 第2ファイル送信部、100〜102 MFP、105 PC、110 メイン回路、111 CPU、112 通信I/F部、113 ROM、114 RAM、115 EEPROM、116 HDD、117 ファクシミリ部、118 カードI/F、118A フラッシュメモリ、120 自動原稿搬送装置、130 原稿読取部、140 画像形成部、150 給紙部、160 操作パネル、160A 表示部、160B 操作部。
Claims (6)
- 互いに通信可能な複数のデバイスからなるファイル送受信システムであって、
前記複数のデバイスのうち1つの指示デバイスは、
前記複数のデバイスに記憶された複数のファイルのうちから送信の対象となる複数の送信ファイルを選択する選択手段と、
前記複数のデバイスのうちから前記複数の送信ファイルの送信先となる送信先デバイスの指定を受け付ける送信先受付手段と、
前記複数の送信ファイルが、前記複数のデバイスの少なくとも2つの記憶デバイスに記憶されている場合、前記少なくとも2つの記憶デバイスそれぞれに対して、前記複数の送信ファイルのうち該記憶デバイスが記憶する送信ファイルを前記送信先デバイスに送信するための指示を送信する送信指示送信手段と、を備えたファイル送受信システム。 - 前記指示デバイスは、前記送信先デバイスを識別するための装置識別情報と、前記複数の送信ファイルを識別するための複数のファイル識別情報とを少なくとも含む送信指示情報を生成する送信指示情報生成手段とをさらに備え、
前記送信指示送信手段は、前記少なくとも2つの記憶デバイスそれぞれに前記送信指示情報を送信する、請求項1に記載のファイル送受信システム。 - 前記指示デバイスは、前記複数の送信ファイルのうちサイズが最大の送信ファイルを記憶する代表デバイスを、前記記憶デバイスのうちから選択する代表デバイス選択手段をさらに備え、
前記送信指示情報生成手段は、前記代表デバイスを識別するための装置識別情報をさらに含む送信指示情報を生成し、
前記少なくとも2つの記憶デバイスのうち前記代表デバイス以外の記憶デバイスは、前記送信指示情報に含まれる前記代表デバイスに、前記送信指示情報に含まれるファイル識別情報で特定されるファイルを送信するファイル送信手段を含み、
前記代表デバイスは、前記記憶デバイスのうち前記代表デバイス以外の記憶デバイスから前記送信ファイルを受信すると、前記複数の送信ファイルを前記送信先デバイスに送信する一括送信手段を含む、請求項2に記載のファイル送受信システム。 - 前記代表デバイスは、前記複数の送信ファイルそれぞれに所定の処理を実行する処理実行手段と、
前記処理実行手段が前記複数の送信ファイルのうち自装置が記憶している送信ファイルを処理している間に、前記記憶デバイスのうち前記代表デバイス以外の記憶デバイスから前記送信ファイルを受信する送信ファイル受信手段と、を含む請求項3に記載のファイル送受信システム。 - 前記指示デバイスは、前記少なくとも2つの記憶デバイスのうちから1つの代表デバイスを選択する代表デバイス選択手段をさらに備え、
前記送信指示情報生成手段は、前記代表デバイスを識別するための装置識別情報をさらに含む送信指示情報を生成し、
前記少なくとも2つの記憶デバイスそれぞれは、前記送信指示情報に含まれる前記送信先デバイスに、前記送信指示情報に含まれるファイル識別情報で特定されるファイルを送信するファイル送信手段を含み、
前記少なくとも2つの記憶デバイスのうち前記代表デバイス以外の記憶デバイスは、前記ファイル送信手段による前記ファイルの送信が成功した場合、前記代表デバイスにファイル送信完了信号を送信するファイル送信完了信号送信手段を含み、
前記代表デバイスは、前記少なくとも2つの記憶デバイスすべてにおいて前記複数の送信ファイルの送信が完了した場合、前記送信指示情報を送信した前記指示デバイスに一括送信完了信号を通知する一括送信完了信号送信手段を含む、請求項2に記載のファイル送受信システム。 - 前記指示デバイスは、ユーザを認証するためのユーザ認証手段と、
前記認証されたユーザがアクセス可能な複数のファイルに関する複数のファイル情報を前記複数のデバイスそれぞれから取得するファイル情報取得手段と、をさらに備え、
前記選択手段は、前記取得された複数のファイル情報のいずれかを選択する指示を受け付ける選択指示受付手段を含む、請求項1に記載のファイル送受信システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006214771A JP2008042560A (ja) | 2006-08-07 | 2006-08-07 | ファイル送受信システム |
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ID=39177091
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011009889A (ja) * | 2009-06-24 | 2011-01-13 | Fuji Xerox Co Ltd | 文書送信装置、文書送信プログラム、及び文書フローシステム |
JP2011101203A (ja) * | 2009-11-06 | 2011-05-19 | Canon Marketing Japan Inc | 画像形成装置、情報処理システムとその処理方法およびプログラム |
CN101827185B (zh) * | 2009-03-02 | 2012-12-12 | 佳能株式会社 | 信息处理系统及其控制方法 |
-
2006
- 2006-08-07 JP JP2006214771A patent/JP2008042560A/ja not_active Withdrawn
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