JP2008040136A - 光走査装置及びそれを用いたカラー画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 装置全体のコンパクト化及び構成自由度の向上を図り、更には書き出し位置ずれを低減することができること。
【解決手段】 光源手段、入射光学系、偏向手段そして結像光学系を有する走査ユニットを複数有し、複数の走査ユニットのうち、2以上の走査ユニットは同一の偏向手段の異なった偏向面で反射偏向した光束を用いており、被走査面への書き出しタイミングは、各々偏向手段の偏向面からの光束を1つの書き出し位置検出手段で検出し、1つの書き出し位置検出手段からの信号を用いて決定されており、同一走査時間において、2以上の走査ユニットのうち、書き出し位置検出手段が設けられている走査ユニットによる被走査面上の走査位置から、偏向手段に対して反対側の走査ユニットによる被走査面上の走査位置までの偏向手段の回転方向に沿って測ったときの角度が180度未満であること。
【選択図】 図1
【解決手段】 光源手段、入射光学系、偏向手段そして結像光学系を有する走査ユニットを複数有し、複数の走査ユニットのうち、2以上の走査ユニットは同一の偏向手段の異なった偏向面で反射偏向した光束を用いており、被走査面への書き出しタイミングは、各々偏向手段の偏向面からの光束を1つの書き出し位置検出手段で検出し、1つの書き出し位置検出手段からの信号を用いて決定されており、同一走査時間において、2以上の走査ユニットのうち、書き出し位置検出手段が設けられている走査ユニットによる被走査面上の走査位置から、偏向手段に対して反対側の走査ユニットによる被走査面上の走査位置までの偏向手段の回転方向に沿って測ったときの角度が180度未満であること。
【選択図】 図1
Description
本発明は光走査装置及びそれを用いたカラー画像形成装置に関し、電子写真プロセスを有するレーザービームプリンタやデジタル複写機、マルチファンクションプリンタ(多機能プリンタ)のカラー画像形成装置に好適なものである。
従来よりレーザービームプリンター(LBP)やデジタル複写機の光走査装置においては画像信号に応じて光源手段から光変調され出射した光束を、回転多面鏡(ポリゴンミラー)より成る光偏向器(偏向手段)により周期的に偏向させている。そして偏向された光束をfθ特性を有する結像光学系によって感光性の記録媒体(感光ドラム)面上にスポット状に集束させ、その面上を光走査して画像記録を行っている。
近年ではカラー画像を高速に形成するために各色毎の複数の感光体を同時に光走査し、被記録媒体(あるいは中間転写体)上で画像情報を重ね合わせることによりカラー画像を形成している。このような所謂タンデム型の光走査装置(カラー画像形成装置)が種々と提案されている。(特許文献1から6)。
このタンデム型の光走査装置においては、複数の走査ユニット(ステーション)で光偏向器を共有すると装置全体の小型化及び簡素化を図ることができる。
このような光走査装置では、複数の光源手段から出射した光束を同一の光偏向器(ポリゴンミラー)の互いに異なった偏向面で各々偏向して複数の感光ドラム面上を走査している。このような光走査装置では感光ドラム面の書き出し位置を次の方法で検知している。
まず1つ目の方法Aは、各被走査面毎に複数の書き出し位置検出手段を備え、それぞれの書き出し位置検出手段で得られた検知情報を元にして感光ドラム面への書き出しタイミングを決定する方法である。
もう1つの方法Bは、1つの書き出し位置検出手段で書き出し位置検知を行い、1つの偏向面による被走査面上の書き出し位置情報を元にして、他の偏向面による他の被走査面上における書き出し位置を決定する方法である。
図7は従来の1つの書き出し位置検出手段で書き出し位置検知を行う方法Bを用いた光走査装置の要部概略図である。
同図においては、まず第1の走査ユニット(ステーション)S1において、画像情報に応じて光源71aから光変調され出射した光束が開口絞り74aにより規制される。そして規制された光束はコリメーターレンズ72aにより平行光束に変換され、シリンドリカルレンズ73aに入射する。シリンドリカルレンズ73aに入射した光束のうち主走査断面内においてはそのままの状態で出射する。また副走査断面内においては収束して偏向器75の偏向面75aに線像(主走査方向に長手の線像)として結像する。
そして光偏向器75の偏向面75aで偏向された光束は結像光学系85aにより感光ドラム面78a上にスポット状に結像され、光偏向器75を矢印A方向に回転させることによって、感光ドラム面78a上を矢印B方向(主走査方向)に等速度で光走査している。これにより記録媒体である感光ドラム面78a上に画像記録を行っている。
このとき感光ドラム面78a上を光走査する前に該感光ドラム面78a上の走査開始位置のタイミングを調整する。その為に光偏向器75の偏向面75aで反射偏向された光束の一部(同期検出用光束)を同期検出用レンズ80により同期検出用エッジ部81面上に集光させた後、同期検出用センサー82に導光している。そして同期検出用センサー82からの出力信号を検知して得られた書き出し位置検知信号(同期検出用信号)を用いて感光ドラム面78a上への画像記録の走査開始位置のタイミングを調整している。
第2の走査ユニット(ステーション)S2においては,光源71bから出射した光束が第1の走査ユニットS1の入射方向と同一方向から偏向器75の偏向面75bに入射する。そして偏向面75bで反射偏向された光束が結像光学系85bにより感光ドラム面78b上にスポット状に結像され、光走査される。
このとき第2の走査ユニットS2では偏向面5bが第1の走査ユニットS1側を走査しているときの同期検出用光束を用いて感光ドラム面78b上への画像記録の走査開始位置のタイミングを調整している。
特開平5-19586号公報
特開平4-313776号公報
特開平10-48548号公報
特開2000-121983号公報
特開2004-102276号公報
特開2004-219817号公報
上記に示した従来の書き出し位置決定方法では次に示す課題がある。
まず前者の方法Aでは、書き出し位置検出手段を複数個持つため各々に光学素子や受光素子や回路基板が必要となる。このため装置全体が複雑化する傾向にある。また光偏向器の回転を制御するための装置が必要となり、装置全体の小型化を図るのが難しい。
また高画角で光偏向器の偏向面を使用した場合には、いずれかの書き出し位置検出手段に導光される光束のけられが大きく、実質上使用ができないという可能性が高い。
後者の方法Bであれば、予め光偏向器の分割誤差を測定しておくことで、書き出し位置検出手段を有する側で検出した書き出し位置検出に分割誤差データに基づき補正をかけることで他の書き出し位置を決定することができる。この方法は装置全体の小型化及び簡素化に有効である。
特許文献4では書き出し位置検出手段を有する側と書き出し位置検出位置手段を持たない側で走査タイミングが一致するように各要素を構成することにより、書き出し位置ずれを低減している。しかしながら特許文献4の構成では構成自由度が低くなるという問題点がある。
本発明は装置全体のコンパクト化及び構成自由度の向上を図り、更には書き出し位置ずれを低減することができる光走査装置及びそれを用いたカラー画像形成装置の提供を目的とする。
請求項1の発明の光走査装置は、
光源手段と、該光源手段から出射した光束を偏向手段に導光する入射光学系と、該偏向手段で偏向された光束を被走査面上に導光する結像光学系と、を有する走査ユニットを複数有し、
該複数の走査ユニットのうち、2以上の走査ユニットは同一の偏向手段の異なった偏向面で反射偏向した光束を用いており、
該2以上の走査ユニットは各々該偏向面の偏向点から該被走査面までの光軸上の距離をTc、該偏向面の偏向点から該結像光学系のうち、該偏向手段に最も近い結像光学素子の入射面までの光軸上の距離をa、主走査断面内において該偏向手段の偏向面に入射する光束の主光線と結像光学系の光軸との成す角をθとするとき、
a/Tc<0.12
θ>2π/n(但し、nは偏向手段の偏向面数でn≧5)
であり、
該2以上の走査ユニットの被走査面への光束の書き出しタイミングは、各々該偏向手段の偏向面からの光束を1つの書き出し位置検出手段で検出し、該1つの書き出し位置検出手段からの信号を用いて決定されており、
同一走査時間において、該2以上の走査ユニットのうち、該書き出し位置検出手段が設けられている該走査ユニットによる被走査面上の光束の走査位置から、該偏向手段に対して反対側の走査ユニットによる被走査面上の光束の走査位置までの該偏向手段の回転方向に沿って測ったときの角度が180度未満であることを特徴としている。
光源手段と、該光源手段から出射した光束を偏向手段に導光する入射光学系と、該偏向手段で偏向された光束を被走査面上に導光する結像光学系と、を有する走査ユニットを複数有し、
該複数の走査ユニットのうち、2以上の走査ユニットは同一の偏向手段の異なった偏向面で反射偏向した光束を用いており、
該2以上の走査ユニットは各々該偏向面の偏向点から該被走査面までの光軸上の距離をTc、該偏向面の偏向点から該結像光学系のうち、該偏向手段に最も近い結像光学素子の入射面までの光軸上の距離をa、主走査断面内において該偏向手段の偏向面に入射する光束の主光線と結像光学系の光軸との成す角をθとするとき、
a/Tc<0.12
θ>2π/n(但し、nは偏向手段の偏向面数でn≧5)
であり、
該2以上の走査ユニットの被走査面への光束の書き出しタイミングは、各々該偏向手段の偏向面からの光束を1つの書き出し位置検出手段で検出し、該1つの書き出し位置検出手段からの信号を用いて決定されており、
同一走査時間において、該2以上の走査ユニットのうち、該書き出し位置検出手段が設けられている該走査ユニットによる被走査面上の光束の走査位置から、該偏向手段に対して反対側の走査ユニットによる被走査面上の光束の走査位置までの該偏向手段の回転方向に沿って測ったときの角度が180度未満であることを特徴としている。
請求項2の発明の光走査装置は、
複数の光源ユニットと、該複数の光源ユニット毎に設けた入射光学系と、異なった入射光学系から入射する光束を異なった偏向面にて偏向反射する1つの偏向手段と、該複数の光源ユニット毎に設けられ、該偏向面で偏向した光束を被走査面上に導光する結像光学系と、を有する光走査装置であって、
前記被走査面への光束の書き出しタイミングは、各々該偏向手段の偏向面からの光束を1つの書き出し位置検出手段で検出し、該1つの書き出し位置検出手段からの信号を用いて決定されており、
前記複数の入射光学系のうち第1の入射光学系を介して前記偏向手段の偏向面に入射し該書き出し位置検出手段に入射する光束の主光線と、該第1の入射光学系を介し該偏向手段の偏向面で偏向された光束を被走査面に導光する第1の結像光学系の光軸との成す角をθ、該偏向面から該被走査面までの光軸上の距離をTc、該偏向面の偏向点から該結像光学系のうち、該偏向面に最も近い結像光学素子の入射面までの光軸上の距離をa、該偏向面の数をnとするとき、
a/Tc<0.12
360度/n<θ度
であり、
同一走査時間において、該第1の結像光学系を介した主光線と該偏向手段に対して該第1の結像光学系と反対側に配置した第2の結像光学系を介した主光線との該偏向手段の回転方向に沿って測った角度が180度未満であることを特徴としている。
複数の光源ユニットと、該複数の光源ユニット毎に設けた入射光学系と、異なった入射光学系から入射する光束を異なった偏向面にて偏向反射する1つの偏向手段と、該複数の光源ユニット毎に設けられ、該偏向面で偏向した光束を被走査面上に導光する結像光学系と、を有する光走査装置であって、
前記被走査面への光束の書き出しタイミングは、各々該偏向手段の偏向面からの光束を1つの書き出し位置検出手段で検出し、該1つの書き出し位置検出手段からの信号を用いて決定されており、
前記複数の入射光学系のうち第1の入射光学系を介して前記偏向手段の偏向面に入射し該書き出し位置検出手段に入射する光束の主光線と、該第1の入射光学系を介し該偏向手段の偏向面で偏向された光束を被走査面に導光する第1の結像光学系の光軸との成す角をθ、該偏向面から該被走査面までの光軸上の距離をTc、該偏向面の偏向点から該結像光学系のうち、該偏向面に最も近い結像光学素子の入射面までの光軸上の距離をa、該偏向面の数をnとするとき、
a/Tc<0.12
360度/n<θ度
であり、
同一走査時間において、該第1の結像光学系を介した主光線と該偏向手段に対して該第1の結像光学系と反対側に配置した第2の結像光学系を介した主光線との該偏向手段の回転方向に沿って測った角度が180度未満であることを特徴としている。
請求項3の発明は請求項1又は2の発明において、
前記書き出し位置検出手段は、前記結像光学系のうち、前記偏向手段に最も近い結像光学素子を通過した光束を用いて前記被走査面への光束の書き出しタイミングを決定していることを特徴としている。
前記書き出し位置検出手段は、前記結像光学系のうち、前記偏向手段に最も近い結像光学素子を通過した光束を用いて前記被走査面への光束の書き出しタイミングを決定していることを特徴としている。
請求項4の発明は請求項1から3の何れか1項の発明において、
前記光源手段はそれぞれ複数の発光部を有しており、それぞれの複数の発光部から出射した複数の光束は同一の被走査面に導光されており、前記入射光学系と前記偏向手段との間の光路中に該複数の光束を制限する開口絞りが配置されていることを特徴としている。
前記光源手段はそれぞれ複数の発光部を有しており、それぞれの複数の発光部から出射した複数の光束は同一の被走査面に導光されており、前記入射光学系と前記偏向手段との間の光路中に該複数の光束を制限する開口絞りが配置されていることを特徴としている。
請求項5の発明のカラー画像形成装置は、
各々が請求項1から4の何れか1項に記載の光走査装置の被走査面に配置され、互いに異なった色の画像を形成する複数の像担持体とを有することを特徴としている。
各々が請求項1から4の何れか1項に記載の光走査装置の被走査面に配置され、互いに異なった色の画像を形成する複数の像担持体とを有することを特徴としている。
請求項6の発明は請求項5の発明において、
外部機器から入力した色信号を異なった色の画像データに変換して各々の光走査装置に入力せしめるプリンタコントローラを有していることを特徴としている。
外部機器から入力した色信号を異なった色の画像データに変換して各々の光走査装置に入力せしめるプリンタコントローラを有していることを特徴としている。
本発明によれば装置全体のコンパクト化及び構成自由度の向上を図ることができ、更には書き出し位置ずれを低減することができる光走査装置及びそれを用いた画像形成装置を達成することができる。
以下、図面を用いて本発明の実施例を説明する。
図1は本発明の実施例1の主走査方向の要部断面図(主走査断面図)、図2は本発明の実施例1の副走査方向の要部断面図(副走査断面図)である。
尚、以下の説明において、主走査方向とは光偏向器の回転軸および結像光学系の光軸に垂直な方向(光偏向器で光束が反射偏向(偏向走査)される方向)である。副走査方向とは光偏向器の回転軸と平行な方向である。また主走査断面とは主走査方向と結像光学系の光軸を含む平面である。また副走査断面とは主走査断面と垂直な断面である。
本実施例の光走査装置は偏向手段としての光偏向器(ポリゴンミラー)5を挟み2つの結像光学系(fθレンズ系)15a,15bを備え、夫々の結像光学系15a,15bへ2本の光束を入射させて1つの光偏向器5により同時に4本の光束を反射偏向する。そして4本の光束を夫々に対応した被走査面としての感光ドラム面8a,8b,8c,8dに導光し、該感光ドラム面8a,8b,8c,8d上を光走査するタンデム型の光走査装置である。
図中、S1,S2は各々第1、第2の走査ユニット(以下、「ステーション」または「走査光学系」とも称す。)である。
以下、第1、第2の走査ユニットS1,S2の各部材については第1の走査ユニットS1を中心に述べる。そして第2の走査ユニットS2の各部材のうち第1の走査ユニットS1と同じ部材については括弧を付して示す。
第1(第2)の走査ユニットS1(S2)は、各々光源手段1a,1c(1b,1d)からの光束の状態を他の光束の状態に変換する第1の光学系としての第1の光学素子2a,2c(2b,2d)を有している。尚、光源手段1a,1cは1つの光源ユニットを形成している。さらに主走査方向に長い線像として結像させる第2の光学系としての第2の光学素子3a,3c(3b,3d)を有している。さらに光束を制限する開口絞り4a,4c(4b,4d)と、偏向手段としての光偏向器5とを有している。さらに光偏向器5で反射偏向された光束を被走査面としての感光ドラム面8a,8c(8b,8d)にスポットに形成する結像光学系15a(15b)を有している。
本実施例においては第1、第2の走査ユニットS1,S2が同一の光偏向器5を併用している。また第1、第2の走査ユニットS1,S2は、光偏向器5の回転軸を含み副走査方向に平行な平面に対して対称に配置され、互いに異なる偏向面で偏向反射された光束を用いている。
また本実施例においては第1、第2の走査ユニットS1、S2の被走査面8a、8c、8b、8dへの書き出しタイミングを光偏向器5の偏向面5aで偏向された光束を用いて1つの書き出し位置検知手段(同期検出手段)16で検出している。そして書き出し位置検知手段16で検知された信号を用いて感光ドラム面8a,8c・8b,8dへの書き出しタイミングを決定している。
本実施例では同一走査時間において、書き出し位置検出手段16が設けられている光偏向器5の偏向面5a側の走査位置から、対向側の走査位置までの該光偏向器5の回転方向に沿って測ったときの角度δが180度未満となるように構成している。
本実施例では上記角度δを160度と設定している。
上記第1、第2の走査ユニットS1,S2において、光源手段1a,1c・1b,1dは各々半導体レーザより成っている。
第1の光学素子2a,2c・2b,2dは各々コリメーターレンズより成り、光源手段1a,1c・1b,1dから出射された光束を平行光束(もしくは発散光束もしくは収束光束)に変換している。
第2の光学素子3a,3c・3b,3dは各々シリンドリカルレンズより成り、副走査方向のみに屈折力を有している。
開口絞り4a,4c・4b,4dは各々光偏向器5とシリンドリカルレンズ3a,3c・3b,3dとの間の該光偏向器5側に配置され、該シリンドリカルレンズ3a,3c・3b,3dを通過した光束のビーム形状を成形している。
尚、光源手段1a,1c(1b,1d)、コリメーターレンズ2a,2c(2b,2d)、シリンドリカルレンズ3a,3c(3b,3d)、開口絞り4a,4c(4b,4d)の各要素は入射光学系LA(LB)の一要素を構成している。
光偏向器5は、偏向面数が6面より成る回転多面鏡(ポリゴンミラー)より成り、モーターの駆動手段(不図示)により図中矢印A方向に一定速度で回転している。本実施例においては上記の如く第1、第2の走査ユニットS1,S2がこの光偏向器5を併用しており、かつ第1、第2の走査ユニットS1,S2は、該光偏向器5の異なった偏向面5a,5bで反射偏向した光束を用いている。
15a(15b)は集光機能とfθ特性とを有する結像光学系(fθレンズ系)であり、第1、第2の2枚の結像レンズ6a,7a(6b,7b)より成っている。結像光学系15a(15b)は光偏向器5により反射偏向された複数の光束を対応する被走査面8a,8c(8b,8d)上にスポット状に結像させている。また結像光学系15a(15b)は副走査断面内において光偏向器5の偏向面5a(5b)と被走査面8a,8c(8b,8d)との間を共役関係にすることにより、面倒れ補正機能を有している。
20a,21a,22a(20b,21b,22b)は各々反射ミラーであり、結像光学系15a(15b)を通過した光束を対応する感光ドラム面8a,8c(8b,8d)側へ折り返している。
16は書き出し位置検知手段(同期検出手段)であり、第1の走査ユニットS1側に設けられている。同期検出手段16は反射ミラー9と、同期検出用レンズ10を有している。さらに同期検出手段16は直線状のエッジ部11と、同期検出用センサー12を有している。この同期検出手段16で検出された同期信号に基づいて第1、第2の走査ユニットS1、S2の被走査面8a,8c・8b,8dへの書き出しタイミングを決定している。
本実施例における同期検出手段16は、光偏向器5に最も近い第1の結像レンズ6aを通過した光束を用いて被走査面8a,8c・8b,8dへの書き出しタイミングを決定している。
同期検出用ミラー9は同期検出手段16の光路中に配置されており、第1の結像レンズ6aを通過した光束を同期検出用センサー12側へ反射させている。この同期検出用ミラー9は装置全体の小型化に寄与している。
同期検出用レンズ10は偏向面5aで反射偏向された同期検出用の光束(同期検出用光束)を同期検出用エッジ11面上に結像させている。また同期検出用レンズ10は主走査断面内では同期検出用エッジ11上を走査し、副走査断面内では偏向面5aと同期検出用エッジ11とが共役であるため、偏向面の面倒れ補正系となっている。
同期検出用エッジ11は画像の書き出し位置を決めている。この同期検出用エッジ11は端部がナイフエッジ状に成っており、主走査方向へ走査される同期検出用レンズ10により結像されたスポットが同期検出用センサー12面に入射する位置を決めるものである。これにより同期検出用センサー12の受光面端部で同期検出用光束をけるより同期検出用エッジ11のナイフエッジでけった方が同期検出の検出精度を高くしている。
同期検出用センサー12は複数の素子が一次元方向に配置されたセンサーより成っている。
尚、本実施例における同期検出用センサー12は光源手段1a,1c・1b,1dと独立に配置しているが、該光源手段1a,1c・1b,1dと同一の基板上に配置しても良い。
また本実施例では同期検出用レンズ10を個別に設けたが、これに限らず第1の走査ユニットS1の第1の結像レンズ6aの一部を用いてもよい。第1の結像レンズ6aの一部を用いた場合は通常、同期検出用エッジ11が感光ドラム面8a,8cと光学的に等価な位置に配置される。
また本実施例では同期検出用光束を主走査方向、副走査方向共に同期検出用エッジ11面上に結像させているので同期検出用センサー12面上でのスポット径は、同期検出用エッジ11面上の径より大きく成るように設定している。これにより本実施例では同期検出用センサー12の製造誤差による感度ムラやごみの付着物による感度ムラを拾いにくい構成としている。
本実施例においては、まず第1の走査ユニットS1において、画像情報に応じて光源手段1a、1cから光変調され出射した2本の光束がコリメーターレンズ2a、2cにより平行光束もしくは収束光束に変換され、シリンドリカルレンズ3a、3cに入射する。シリンドリカルレンズ3a、3cに入射した光束のうち主走査断面内においてはそのままの状態で出射して開口絞り4a、4cを通過する(一部遮光される)。また副走査断面内においては収束して開口絞り4a、4cを通過し(一部遮光される)光偏向器5の偏向面5aに対し互いに異なる角度をもって入射(斜入射)し、線像(主走査方向に長手の線像)として結像する。
そして光偏向器5の偏向面5aで反射偏向された2本の光束は結像光学系15aにより対応する反射ミラー20a,21a,22aを介して感光ドラム面8a、8c上にスポット状に結像される。そして光偏向器5を矢印A方向に回転させることによって、感光ドラム面8a、8c上を矢印B方向(主走査方向)に等速度で光走査している。これにより記録媒体である感光ドラム面8a、8c上に画像記録を行っている。
このとき感光ドラム面8a、8c上を光走査する前に該感光ドラム面8a、8c上の走査開始位置のタイミングを調整する。その為に光偏向器5の偏向面5aで反射偏向された光束の一部(同期検出用光束)を同期検出用レンズ10により同期検出用エッジ11面上に集光させる。その後、同期検出用エッジ11面上に集光させた光束を同期検出用センサー12に導光している。そして同期検出用センサー12からの出力信号を検知して得られた書き出し位置検知信号(同期検出用信号)を用いて感光ドラム面8a、8c上への画像記録の走査開始位置のタイミングを調整している。
第2の走査ユニットS2においては、光源手段1b、1dから出射した2本の光束が第1の走査ユニットS1の入射方向と同一方向から光偏向器5の偏向面5bに対し互いに異なる角度をもって入射する。そして偏向面5bで反射偏向された2本の光束が結像光学系15bにより対応する反射ミラー20b,21b,22bを介して感光ドラム面8b、8d上にスポット状に結像され、光走査される。
このとき感光ドラム面8b,8d上を光走査する前に該感光ドラム面8b,8d上の走査開始位置のタイミングを調整する。このときの調整は、第1の走査ユニットS1の走査に用いられる偏向面5aで反射偏向された光束の一部(同期検出用光束)を同期検出用センサー12で検出した信号を用いている。
つまり同期検出用センサー12からの出力信号を検知して得られた書き出し位置検知信号(同期検出用信号)に後述する手法にて光偏向器の分割誤差分を補正した擬似書き出し位置検知信号(擬似同期検出用信号)用いる。そして擬似書き出し位置検知信号に基づいて感光ドラム面8b,8d上への画像記録の走査開始位置のタイミングを調整している。
これにより本実施例では4つの感光ドラム面8a,8b,8c,8d上に夫々1本ずつの走査線を形成し、画像記録を行っている。
本実施例においては光偏向器5の光束が反射偏向される偏向点5a1(5b1)から第1の結像レンズ6a(6b)の第1面(入射面)6a1(6b1)までの光軸上の距離をaとする。さらに偏向点5a1(5b1)から被走査面8a,8c(8b、8d)までの光軸上の距離をTcとする。このとき、
a/Tc<0.12 ‥‥(1)
なる条件を満足するように設定している。
a/Tc<0.12 ‥‥(1)
なる条件を満足するように設定している。
条件式(1)は距離aと距離Tcの比を規定するものである。条件式(1)を外れると結像光学系15a(15b)を構成する第1、第2の結像レンズ6a,7a(6b,7b)のうち、最も光偏向器5に近接する第1の結像レンズ6a(6b)の小型化を図ることが難しくなってくるので良くない。
本実施例では
a/Tc=0.1
であり、条件式(1)を満足している。これにより第1の結像レンズ6a,6bの小型化を図っている。
a/Tc=0.1
であり、条件式(1)を満足している。これにより第1の結像レンズ6a,6bの小型化を図っている。
更に上記条件式(1)を次の如く設定するのが良い。
0.08<a/Tc<0.12 ‥‥(1a)
上記条件式の下限値を下回ると第1の結像レンズが光偏向器に近くなりすぎ、それにより光偏向器の駆動モーターの発する熱の影響が大きくなり、昇温によるピントシフトや全体倍率変化が大きくなるのでよくない。
上記条件式の下限値を下回ると第1の結像レンズが光偏向器に近くなりすぎ、それにより光偏向器の駆動モーターの発する熱の影響が大きくなり、昇温によるピントシフトや全体倍率変化が大きくなるのでよくない。
また本実施例では主走査断面内において入射光学系LAの光軸と、結像光学系15aの光軸Lとの成す角をθとするとき、
θ>2π/n ‥‥(2)(但し、nは光偏向器の偏向面数でn≧5)
なる条件を満足するように設定している。
θ>2π/n ‥‥(2)(但し、nは光偏向器の偏向面数でn≧5)
なる条件を満足するように設定している。
条件式(2)は入射光学系LAの光軸と、結像光学系15aの光軸Lとの成す角θを規定したものである。
言い換えると、主走査断面内において、光偏向器5の偏向面5aに入射する光束の主光線と結像光学系15aの光軸Lとの成す角θを規定したものである。
条件式(2)を外れると入射光束と第1の結像レンズ6a(6b)との干渉を避けつつ、該第1の結像レンズ6a(6b)の小型化の実現が難しくなってくるので良くない。
また、本実施例の光走査装置は、以下の条件を満たす。
360度/n<θ度‥‥(3)(但し、nは光偏向器の偏向面数でn≧5)
本実施例では
θ=70°
であり、条件式(2)を満足している。これにより入射光束と第1の結像レンズ6a(6b)との干渉を避けつつ、該第1の結像レンズ6a(6b)の小型化を実現している。
本実施例では
θ=70°
であり、条件式(2)を満足している。これにより入射光束と第1の結像レンズ6a(6b)との干渉を避けつつ、該第1の結像レンズ6a(6b)の小型化を実現している。
本実施例では上記条件式(1),(2)を満たすことにより、光偏向器5とシリンドリカルレンズ3a,3c(3b,3d)との間に開口絞り4a,4c(4b,4d)を配置することが容易となる。
これにより光源手段1a,1c・1b,1dを複数の発光部(発光点)を有するマルチビーム光源より構成した場合においても、マルチビーム時のジッタ(像面湾曲)を有効に低減することができる。
尚、光源手段1a,1c,1b,1dを各々複数の発光部より構成したときは、該複数の発光部から出射した複数の光束は同一の被走査面に導光される。
また本実施例においては光偏向器(ポリゴンミラー)5の偏向面数が6面の場合について述べたが、これに限定されるものではなく、5面以上の光偏向器を用いた場合において有効である。
本実施例においては上記の如く被走査面8a、8c、8b、8dへの書き出しタイミングを、各々光偏向器5の異なった偏向面からの光束を1つの同期検出手段16で検出し、該同期検出手段16からの検出信号に基づいて決定している。
また本実施例においては主走査断面内において入射光学系LAの光軸と、結像光学系15aの光軸Lとの成す角θを上記の如く70度と設定しているため、第1、第2の走査ユニットS1、S2の走査タイミングに差が生じることになる。
そこで本実施例では同期検出手段を持たない第2の走査ユニットS2の書き出しタイミングを以下に示す決定手法に基づいて決定している。
まず、感光面(被走査面)上において、画像形成の開始前に光偏向器5の偏向面の特定と、各偏向面間の分割誤差を測定しておく。偏向面の特定および光偏向器の分割誤差は既知の方法で算出することが可能である。
光偏向器5の6つの偏向面をA,B,C,D,E,F面とする。
光偏向器5を回転開始した際に同期検出手段で得られる検出信号として図3に示すようにA面−B面(TA−B)、B面−C面(TB−C)、C面−D面(TC−D)の各区間の時間を測定する。さらにD面−E面(TD−E)、E面−F面(TE−F)、F面−A面(TF−A)の各区間の時間を測定する。測定したA面−A面間の時間から一走査の平均走査時間T:(A面−A面間時間/6)を算出し、先に測定した各面間の時間との差(分割誤差):Δtを算出する。例えばA面とB面であれば
Δt=T−(TA−B)
である。
Δt=T−(TA−B)
である。
尚、先の各面間の時間測定の際に面の特定を併せて行っておく(このとき平均走査時間を計算値から算出するとモーターの回転ジッタにより誤差が発生するため実測値から算出する。)。
分割誤差ΔtがΔt>0の場合には、同期検出手段を有する第1の走査ユニットS1で検出した書き出し位置信号に対して書き出しを遅らせる方向にΔt遅延をかけて第2の走査ユニットS2の書き出し位置信号とすれば良い。
逆に分割誤差ΔtがΔt<0の場合には、書き出しを早める方向にΔt遅延をかけて第2の走査ユニットS2の書き出し位置信号とすれば良い。
図1に示すように本実施例においては第1、第2の走査ユニットS1、S2で走査タイミングに20度の位相差がある。このため実際にはその位相差分を、分割誤差分を補正した信号に対して更に位相差分(本実施例においては走査画角で20°相当)遅延をかける。この遅延をかけたものが第2の走査ユニットS2の擬似書き出し位置信号(擬似同期検出用信号)となる。
この擬似同期検出用信号に基づき第2の走査ユニットS2の被走査面8b、8dへの書き出しタイミングを制御している。図4はこのときの各信号を示したタイムチャートである。
図4において第1の走査ユニットS1では、1つの偏向面5aからの光束を検出してS1同期検出用信号が検出されたとき、特定時間t0後にS1画像信号に基づいて画像の書き込みを行う。
一方、第2の走査ユニットS2では1つの偏向面5aからの光束を検出する。同期検出用信号が検出されたときは、このときのS1同期検出用信号から第1の走査ユニットS1と第2の走査ユニットS2間の位相差と複数の偏向面の分割誤差分補正した信号(時刻)より決定されるS2同期検出用信号を決定する。そしてS2同期検出用信号から特定時間後にS2画像信号に基づいて画像の書き込みを行う。
以上のように本実施例の光走査装置では、
複数の光源ユニットと、複数の光源ユニット毎に設けた入射光学系と、複数の偏向面を有する1つの偏向手段とを有している。そして複数の光源ユニットからの光束であって、入射光学系を介して偏向手段の互いに異なる偏向面に入射し、該偏向面で偏向した光束を結像光学系により、各々異なった被走査面上に導光している。そして複数の光源ユニットのうち1つの光源ユニットからの光束であって、偏向面で偏向された光束を検出し、被走査面への光束による書き出し用の同期信号を得るための1つの書き出し位置検出手段を設けている。
複数の光源ユニットと、複数の光源ユニット毎に設けた入射光学系と、複数の偏向面を有する1つの偏向手段とを有している。そして複数の光源ユニットからの光束であって、入射光学系を介して偏向手段の互いに異なる偏向面に入射し、該偏向面で偏向した光束を結像光学系により、各々異なった被走査面上に導光している。そして複数の光源ユニットのうち1つの光源ユニットからの光束であって、偏向面で偏向された光束を検出し、被走査面への光束による書き出し用の同期信号を得るための1つの書き出し位置検出手段を設けている。
このとき同一走査時間において第1の結像光学系15aを介した主光線と偏向手段5に対して第1の結像光学系15aと反対側に配置した第2の結像光学系15bを介した主光線との偏向手段5の回転方向に沿って測った角度が180度未満となるように構成している。
つまり本実施例では複数の光源ユニットからの光束による各々の被走査面上での書き出し用の同期信号は、偏向手段5の1つの偏向面で偏向された光束を書き出し位置検出手段16で検出したときに得られる信号に基づいて決定している。
尚、走査タイミングの位相差が大きくなればなるほど誤差が大きくなるため走査タイミングの位相差は90°以下が望ましい。
このように本実施例では上述した如く光偏向器を挟んで対向する走査ユニット(ステーション)で書き出し位置が一致しない場合でも常に同期検出手段を有する側の走査ユニットの書き出しが先行するように構成している。これにより対向する走査ユニットの書き出し位置が光偏向器の回転速度の変化の影響を有効に抑えることができる。
また本実施例では上述した如く複数の光源手段の発光部の数を複数にしたマルチビーム光源の場合においても、条件式(1),(2)を満足させると共に第1の結像レンズ6a(6b)を通過した光束を同期検出手段16へ導くように構成している。これにより光偏向器とシリンドリカルレンズとの間に開口絞りを配置することが容易に可能となり、マルチビーム時のジッターを低減することができる。
[比較例]
図5は本発明の効果を説明するための比較例の光走査装置の主走査方向の要部断面図(主走査断面図)である。同図において図1に示した要素と同一要素には同符番を付している。
[比較例]
図5は本発明の効果を説明するための比較例の光走査装置の主走査方向の要部断面図(主走査断面図)である。同図において図1に示した要素と同一要素には同符番を付している。
本比較例において上記実施例1と異なる点は光偏向器5の回転方向を逆に構成したこと、同期検出用光束を結像光学素子6aを介さずに同期検出手段に導いたことである。
本比較例のような構成をとった場合には第1の走査ユニットS1に対して、該第1の走査ユニットS1側の同期検出手段で検出される検出信号を基に書き出しタイミングを決定している第2の走査ユニットS2の方が画像書き出しが先行してしまう。
従って第1の走査ユニットS1が現在走査している偏向面5aの1面前の偏向面5cで偏向した光束で検出した書き出し位置検出信号(同期検出用信号)に基づき第2の走査ユニットS2の擬似書き出し位置信号(擬似同期検出用信号)を生成することになる。そのため、1面分ジッタが悪化してしまう。
そこで本実施例では上述した如く光偏向器を挟んで対向する走査ユニット(ステーション)で書き出し位置が一致しない場合でも常に同期検出手段を有する側の走査ユニットの書き出しが先行するように構成している。これにより対向する走査ユニットの書き出し位置が光偏向器の回転速度の変化等の影響を有効に抑えることができる。
尚、本実施例では第1、第2の走査ユニットS1,S2の光源手段としてをそれぞれ2つの光源手段を用いたが、これに限らず、各々1つの光源手段から構成しても良い。
[カラー画像形成装置]
図6は本発明の実施例のカラー画像形成装置の要部概略図である。本実施例は、光走査装置を1個並べ各々並行して像担持体である感光ドラム面上に画像情報を記録するタンデムタイプのカラー画像形成装置である。図6において、60はカラー画像形成装置、61は実施例1に示した構成を有する光走査装置、21,22,23,24は各々像担持体としての感光ドラム、31,32,33,34は各々現像器、51は搬送ベルトである。
図6は本発明の実施例のカラー画像形成装置の要部概略図である。本実施例は、光走査装置を1個並べ各々並行して像担持体である感光ドラム面上に画像情報を記録するタンデムタイプのカラー画像形成装置である。図6において、60はカラー画像形成装置、61は実施例1に示した構成を有する光走査装置、21,22,23,24は各々像担持体としての感光ドラム、31,32,33,34は各々現像器、51は搬送ベルトである。
図6において、カラー画像形成装置60には、パーソナルコンピュータの外部機器52からR(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)の各色信号が入力する。これらの色信号は、装置内のプリンタコントローラ53によって、C(シアン),M(マゼンタ),Y(イエロー)、B(ブラック)の各画像データ(ドットデータ)に変換される。これらの画像データは、光走査装置61に入力される。そして、光走査装置61からは、各画像データに応じて変調された光ビーム41,42,43,44が出射され、これらの光ビームによって感光ドラム21,22,23,24の感光面が主走査方向に走査される。
本実施例におけるカラー画像形成装置は複数の走査ユニットからなる単一の光走査装置61を1個配置している。そして各々の光束がC(シアン),M(マゼンタ),Y(イエロー)、B(ブラック)の各色に対応し、各々平行して感光ドラム21,22,23,24面上に画像信号(画像情報)を記録し、カラー画像を高速に印字するものである。
本実施例におけるカラー画像形成装置は上述の如く複数の走査ユニットからなる単一の光走査装置61により各々の画像データに基づいた光ビームを用いて各色の潜像を各々対応する感光ドラム21,22,23,24面上に形成している。その後、記録材に多重転写して1枚のフルカラー画像を形成している。
前記外部機器52としては、CCDセンサを備えたカラー画像読取装置が用いられても良い。この場合には、このカラー画像読取装置と、カラー画像形成装置60とで、カラーデジタル複写機が構成される。
1a,1b,1c,1d 光源手段
2a,2b,2c,2d 集光レンズ(コリメーターレンズ)
3a,3b,3c,3d シリンドリカルレンズ
4a,4b,4c,4d 開口絞り
5 偏向手段(ポリゴンミラー)
15a,15b 結像光学系(fθレンズ系)
6a,6b 第1の結像レンズ(fθレンズ)
7a,7b 第2の結像レンズ(fθレンズ)
8a,8b,8c,8d 被走査面(感光ドラム面)
9 同期検出用ミラー
10 同期検出用レンズ
11 同期検出用エッジ
12 同期検出用センサー
61 光走査装置
21、22、23、24 像担持体(感光ドラム)
31、32、33、34 現像器
41、42、43、44 光ビーム
51 搬送ベルト
52 外部機器
53 プリンタコントローラ
60 カラー画像形成装置
2a,2b,2c,2d 集光レンズ(コリメーターレンズ)
3a,3b,3c,3d シリンドリカルレンズ
4a,4b,4c,4d 開口絞り
5 偏向手段(ポリゴンミラー)
15a,15b 結像光学系(fθレンズ系)
6a,6b 第1の結像レンズ(fθレンズ)
7a,7b 第2の結像レンズ(fθレンズ)
8a,8b,8c,8d 被走査面(感光ドラム面)
9 同期検出用ミラー
10 同期検出用レンズ
11 同期検出用エッジ
12 同期検出用センサー
61 光走査装置
21、22、23、24 像担持体(感光ドラム)
31、32、33、34 現像器
41、42、43、44 光ビーム
51 搬送ベルト
52 外部機器
53 プリンタコントローラ
60 カラー画像形成装置
Claims (6)
- 光源手段と、該光源手段から出射した光束を偏向手段に導光する入射光学系と、該偏向手段で偏向された光束を被走査面上に導光する結像光学系と、を有する走査ユニットを複数有し、
該複数の走査ユニットのうち、2以上の走査ユニットは同一の偏向手段の異なった偏向面で反射偏向した光束を用いており、
該2以上の走査ユニットは各々該偏向面の偏向点から該被走査面までの光軸上の距離をTc、該偏向面の偏向点から該結像光学系のうち、該偏向手段に最も近い結像光学素子の入射面までの光軸上の距離をa、主走査断面内において該偏向手段の偏向面に入射する光束の主光線と結像光学系の光軸との成す角をθとするとき、
a/Tc<0.12
θ>2π/n(但し、nは偏向手段の偏向面数でn≧5)
であり、
該2以上の走査ユニットの被走査面への光束の書き出しタイミングは、各々該偏向手段の偏向面からの光束を1つの書き出し位置検出手段で検出し、該1つの書き出し位置検出手段からの信号を用いて決定されており、
同一走査時間において、該2以上の走査ユニットのうち、該書き出し位置検出手段が設けられている該走査ユニットによる被走査面上の光束の走査位置から、該偏向手段に対して反対側の走査ユニットによる被走査面上の光束の走査位置までの該偏向手段の回転方向に沿って測ったときの角度が180度未満であることを特徴とする光走査装置。 - 複数の光源ユニットと、該複数の光源ユニット毎に設けた入射光学系と、異なった入射光学系から入射する光束を異なった偏向面にて偏向反射する1つの偏向手段と、該複数の光源ユニット毎に設けられ、該偏向面で偏向した光束を被走査面上に導光する結像光学系と、を有する光走査装置であって、
前記被走査面への光束の書き出しタイミングは、各々該偏向手段の偏向面からの光束を1つの書き出し位置検出手段で検出し、該1つの書き出し位置検出手段からの信号を用いて決定されており、
前記複数の入射光学系のうち第1の入射光学系を介して前記偏向手段の偏向面に入射し該書き出し位置検出手段に入射する光束の主光線と、該第1の入射光学系を介し該偏向手段の偏向面で偏向された光束を被走査面に導光する第1の結像光学系の光軸との成す角をθ、該偏向面から該被走査面までの光軸上の距離をTc、該偏向面の偏向点から該結像光学系のうち、該偏向面に最も近い結像光学素子の入射面までの光軸上の距離をa、該偏向面の数をnとするとき、
a/Tc<0.12
360度/n<θ度
であり、
同一走査時間において、該第1の結像光学系を介した主光線と該偏向手段に対して該第1の結像光学系と反対側に配置した第2の結像光学系を介した主光線との該偏向手段の回転方向に沿って測った角度が180度未満であることを特徴とする光走査装置。 - 前記書き出し位置検出手段は、前記結像光学系のうち、前記偏向手段に最も近い結像光学素子を通過した光束を用いて前記被走査面への光束の書き出しタイミングを決定していることを特徴とする請求項1又は2に記載の光走査装置。
- 前記光源手段はそれぞれ複数の発光部を有しており、それぞれの複数の発光部から出射した複数の光束は同一の被走査面に導光されており、前記入射光学系と前記偏向手段との間の光路中に該複数の光束を制限する開口絞りが配置されていることを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の光走査装置。
- 各々が請求項1から4の何れか1項に記載の光走査装置の被走査面に配置され、互いに異なった色の画像を形成する複数の像担持体とを有することを特徴とするカラー画像形成装置。
- 外部機器から入力した色信号を異なった色の画像データに変換して各々の光走査装置に入力せしめるプリンタコントローラを有していることを特徴とする請求項5に記載のカラー画像形成装置。
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JP2006214319A JP2008040136A (ja) | 2006-08-07 | 2006-08-07 | 光走査装置及びそれを用いたカラー画像形成装置 |
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JP (1) | JP2008040136A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009086420A (ja) * | 2007-10-01 | 2009-04-23 | Kyocera Mita Corp | 光走査装置 |
JP2016102832A (ja) * | 2014-11-27 | 2016-06-02 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 光走査装置、画像形成装置、光走査方法 |
JP2017090550A (ja) * | 2015-11-04 | 2017-05-25 | 株式会社リコー | 光走査装置、画像形成装置及び光走査方法 |
US10218871B2 (en) | 2015-11-20 | 2019-02-26 | Hp Printing Korea Co., Ltd. | Light scanning unit and image forming apparatus having the same |
-
2006
- 2006-08-07 JP JP2006214319A patent/JP2008040136A/ja active Pending
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