JP2007504719A - 組み込みアプリケーションに適した、画像における赤目の検出と補正を行うシステム及び方法 - Google Patents
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Abstract
【選択図】図1
Description
本出願は、次の同時係属出願に関連する。即ち、Huitao Luo等によって2003年4月28日に出願され、「DETECTING AND CORRECTING RED-EYE IN A DIGITAL IMAGE」と題する米国特許出願第10/424,419号、及びHuitao Luo等によって本出願と同日付で出願され、「DETECTING AND CORRECTING RED-EYE IN AN IMAGE」と題する米国特許出願第10/653,019号(代理人整理番号第200313342−1号)に関連する。これらの出願のそれぞれは、参照により本明細書に組み込まれる。
赤目は、フラッシュ照明を有するカメラによって取り込まれた画像に見られる人の瞳孔の不自然な赤みがかった着色の現れである。赤目は、フラッシュからの光が、人の網膜の血管に反射してカメラに戻ることにより生じる。
本発明は、画像における赤目の検出及び補正を行うシステム及び方法を特徴とする。
以下の説明では、同じ参照番号を用いて同じ要素が特定される。さらに、図面は、例示的な実施形態の主要な特徴を図的な態様で示すことが意図されている。図面は、実際の実施形態のあらゆる特徴を示すことが意図されておらず、示された要素の相対的な寸法を示すことが意図されていない。図面は一律の縮尺に従わずに描かれている。
図1は、デジタル入力画像12における赤目ピクセルの検出及び補正を行うためのシステム10の一実施形態を示し、このシステム10は、赤目検出モジュール14及び赤目補正モジュール16を含む。赤目検出モジュール14は、赤目を含む可能性のある、入力画像12におけるエリア18を自動的に検出する。赤目補正モジュール16は、検出された赤目エリア18を自動的に補正して、補正画像20を生成する。一般に、システム10の赤目検出モジュール14及び赤目補正モジュール16は、任意の特定のハードウェア又はソフトウェア構成に限定されず、むしろ、それらモジュールは、デジタル電子回路又はコンピュータのハードウェア、ファームウェア、デバイスドライバ、若しくはソフトウェアを含む、任意のコンピューティング環境又は処理環境で実施され得る。これらの赤目検出モジュール14及び赤目補正モジュール16は、デジタルカメラ、プリンタ、及びポータブル電子デバイス(例えば、携帯電話及び携帯情報端末)を含む、多種多様な電子デバイスのいずれかのハードウェアに組み込まれ得る。
図4及び図5を参照すると、いくつかの具現化形態では、赤目検出モジュール14は、以下のように、サムネイル画像44において赤目を自動的に検出する。赤目検出モジュール14は、サムネイル画像44に基づいて赤さマップ60を計算し(ステップ62)、赤さマップ60をフィルタリングして、候補赤目ピクセルエリアマップ64を生成する(ステップ66)。赤目検出モジュール14は、赤さ検証フィルタに基づいて、マップ64から候補赤目ピクセルエリアをフィルタリングする(ステップ68)。さらに、赤目検出モジュール14は、グレースケールマップ70を計算し、候補赤目ピクセルエリアマップ64から、サムネイル画像44のエリアに位置する各候補赤目ピクセルエリアをフィルタリングし、このフィルタリングされる各候補赤目ピクセルエリアは、少なくとも1つの各隣接ピクセルエリアに対して、所定のグレースケールコントラストしきい値よりも小さな、計算されたグレースケールのコントラストを有する(ステップ72)。また、赤目検出モジュール14は、1つ又は複数のローカル検証フィルタに基づいて、候補赤目ピクセルエリアマップ64の候補赤目ピクセルエリアをフィルタリングし、この1つ又は複数のローカル検証フィルタは、セグメント化検証フィルタ(ステップ73)及びスキントーン(肌の色合い)検証フィルタ(ステップ74)を含む。また、候補赤目ピクセルエリアは、ペアにされ、ペアにされていないあらゆる候補赤目ピクセルエリアも、マップ64からフィルタリングされる(ステップ76)。赤目ピクセルエリアマップ64に残っている候補赤目ピクセルエリアは、検出された赤目ピクセルエリア18に対応し、赤目補正モジュール16によって使用されて、補正画像20が生成される。
「グローバル候補赤目ピクセルエリアの検出」
図6を参照すると、動作中、赤目検出モジュール14は最初に、サムネイル画像44のピクセルの赤さの程度(measure:尺度、基準)を計算して、赤さマップ60を生成する(ステップ80)。ピクセルの赤さのさまざまな異なる程度のいずれも、サムネイル画像44から赤さマップ60を生成するために使用することができる。いくつかの実施形態では、ピクセルの赤さの程度は、全ピクセルエネルギーの程度に対する赤成分のピクセルエネルギーの程度の比に基づいて計算される。例えば、一具現化形態では、ピクセルの赤さの程度(R)は、次のようにして計算される。
ここで、r、g、及びbは、それぞれ入力画像12の赤成分のピクセル値、緑成分のピクセル値、及び青成分のピクセル値であり、α、β、及びγは重み係数であり、dは、特異点を回避して、より高い重みを明るいピクセルに与えるために選択された値を有する所定のコントラストである。r、g、及びbのそれぞれが[0,255]の範囲の値を有する1つの例示的な具現化形態では、α=255、β=γ=0であり、dは8の値を有する。図7A及び図7Bに示されるように、式(1)のマッピングに基づいて、赤目検出モジュール14は、サムネイル画像44の各ピクセルの赤さを、式(1)によって与えられた赤さの値を有する赤さマップ60の対応するピクセルにマッピングする。
R2=r2/(g+b)2 (3)
R3=(r+b)/(r+g+b+1) (4)
R4=Cr/(Cb+1)2 (5)
ここで、r、g、及びbは、それぞれ入力画像12の赤成分のピクセル値、緑成分のピクセル値、及び青成分のピクセル値であり、Cr及びCbは、YCbCr色空間における入力画像12の赤クロミナンス成分のピクセル値及び青クロミナンス成分のピクセル値である。
式(8)に基づいて、任意の長方形内のピクセルの平均値を、3つの整数の加算/減算及び1つの除算で効率的に得ることができる。上述した具現化形態では、エリアAR1及びAR2にそれぞれわたる平均ピクセル値APVR1及びAPVR2が計算され、式(6)の2次元FIRが、赤さマップ60に適用されて、赤さマップの対応する各領域の以下の赤さスコア(RS1)が生成される。
別の具現化形態では、非線形FIRフィルタが赤さマップ60に適用されて、赤さマップの対応する各領域の以下の赤さスコア(RS2)が生成される。
ここで、wは、一定の重み係数であり、実験的に求められ得る。この式では、APVR1は、中央のカーネル正方形AR1の絶対的な赤さを表し、(APVR1/APVR2)は、中央の正方形AR1と周囲のエリアAR2との間のコントラストを表す。式(10)の赤さスコアRS2は、赤いドット領域がどれくらい十分に赤くなければならないかを定式化すると同時に、その周囲の領域に対してどれくらい高いコントラストを呈さなければならないかも定式化する。上述した具現化形態では、赤目エリアは、正方形の候補ピクセルエリアによって近似される。他の実施形態では、赤目エリアは、異なる形状(例えば、長方形、円、又は楕円)によって近似され得る。
図10、図11、図12A、及び図12Bを参照すると、赤目検出モジュール14は、マップ64の各候補赤目エリアに検証テストを適用して、各候補赤目エリアがそれ自体十分に赤く、且つその周囲よりも赤いことを保証する。これらの検証テストは、候補赤目エリアに適用され、個々のピクセルには適用されない。
ここで、k=1,2,…,8であり、MINは、計算されたコントラストの程度の最小値を計算する関数であり、CMINは、実験的に求められた最小の赤さのコントラストしきい値である。式(11)の条件が満たされない場合、テスト対象の候補赤目エリアは、さらに検証のために送られる。
G2=0.299×(255−r)+0.587×g+0.114×b (13)
ここで、r、g、及びbは、領域内の各ピクセルの赤値、緑値、及び青値であり、グレースケール値は、各ピクセルについて得られ、領域にわたって平均化される。このグレースケールマッピングでは、G1は、(r,g,b)から計算された従来のグレースケールマッピングであるのに対して、G2は、(255−r,g,b)から計算されたグレースケールマッピングである。グレースケールマッピングG2は、「真っ赤な」赤目の場合(即ち、赤目エリアがその周囲よりもずっと明るく見える場合)を取り扱う。上記手法によれば、このような非定型的な「真っ赤な」赤目は、通常の赤目と同じ態様で処理することを可能にするグレースケールチャネルにマッピングされる。
ここで、%はモジュロ演算子であり、k=0,1,…,7である。これによって、赤目が、処理されるべきサムネイル画像44における顔のエッジに位置する状況が可能になる。周囲のボックスの8つのサブセットから、最も均一なサブセット120〜134が、中央の候補ボックスとのグレースケールコントラスト(CGRAY)の程度を計算するための基準として選択される。即ち、
CGRAY=AVER{N(m%8),N((m+1)%8),…,,N((m+4)%8)}/N(8) (15)
ここで、m=argmin STD{N(k%8),N((k+1)%8),…,N((k+4)%8)}であり、k=0,1,…,7であり、AVER{a(1),a(2),…,a(n)}は配列{a(k)}の平均を表し、STD{a(1),a(2),…,a(n)}は配列{a(k)}の標準偏差を表す。式(15)のグレースケールコントラスト計算に基づいて、実験的に決定されたしきい値未満の、計算されたコントラストの程度を備えた、対応する候補虹彩エリアを有する候補赤目ピクセルエリアは、候補赤目ピクセルエリアマップ64から除去される。
図4に戻って参照すると、上述したグローバル赤さ検証フィルタ及びグレースケール検証フィルタが適用された(ステップ68、72)後、候補赤目ピクセルエリアマップ64は、一組の候補赤目ピクセルエリア108を含み、これらの候補赤目ピクセルエリア108のそれぞれは、サムネイル画像44における赤目エリアのおおよその位置及びサイズに対応する可能性がある。いくつかの実施形態では、赤目検証モジュール14は、候補赤目ピクセルエリアマップ64に1つ又は複数のローカル検証プロセスを適用して、候補赤目ピクセルエリアマップ64から候補赤目ピクセルエリアをさらにフィルタリングする。以下の実施形態では、セグメント化検証フィルタ及びスキントーン検証フィルタが、サムネイル画像44の局所的なエリアに適用されて、候補赤目ピクセルエリアマップ64の候補が検証される(ステップ73、74)。これらの分類技術は、通常の赤目が、非赤領域(即ち、目の白い領域)によって取り囲まれた赤領域(即ち、虹彩)であり、さらにスキントーン領域(即ち、顔)によって大部分取り囲まれた赤領域であるという観察に少なくとも部分的に基づいてモデル化される。
セグメント化検証フィルタは、赤さマップ60に適用されて、候補赤目ピクセルエリア108のそれぞれが周囲の隣接エリアに対して高いコントラストを呈することを保証する(ステップ73;図4)。
赤目がスキントーン領域(即ち、顔)によって取り囲まれた非スキントーン領域(即ち、目)であるという観察に少なくとも部分的に基づきモデル化されたスキントーン検証プロセスに基づいて、候補赤目ピクセルエリアマップ64から候補をフィルタリングすることができる。このプロセスでは、サムネイル画像44のピクセルが、スキントーンエリア又は非スキントーンエリアのいずれかに対応するものとして分類される。サムネイル画像44のピクセルを分類するために、任意のスキントーン分類技術を使用することができる。
CS(k)=s(k%8)+s((k+1)%8)+s((k+2)%8)+…+s((k+4)%8)、k=0,1,…,7 (17)
CS(k)の最大値が所定のしきい値を超える場合にのみ、所与の候補赤目ピクセルエリアは、このスキントーン検証テストを通過する(即ち、候補赤目ピクセルエリアマップ64からフィルタリングされない)。
図4に戻って参照すると、上述したグローバル赤さ検証フィルタ、グローバルグレースケール検証フィルタ、ローカルセグメント化検証フィルタ、及びスキントーン検証フィルタが適用された(ステップ66、68、72、73、74)後、候補赤目ピクセルエリアマップ64は、一組の候補赤目ピクセルエリアを含み、これらの候補赤目ピクセルエリアのそれぞれは、サムネイル画像44における赤目エリアのおおよその位置及びサイズに対応する可能性がある。いくつかの実施形態では、赤目検証モジュール14は、ローカルペア整合検証フィルタ76を適用して、候補赤目ピクセルエリアマップ64から候補赤目ピクセルエリアをさらにフィルタリングする。これらの実施形態では、候補赤目ピクセルエリアはペアにグループ化される。このプロセスによって、フォールスアラームの回数が低減され、ペアにされた赤目のみが補正されて、入力画像12に現れる一対の人の目の一方のみの補正から生じる可能性がある任意の不自然な状況が確実に回避される。このペアリングローカル検証プロセスの1つの例示的な具現化形態のステップに対応する擬似コードを以下に提供する。
2.If its red box has not been paired with any other box{
3.Search in the neighborhood of this red box for other red boxes
4.For each redeye candidate (b2) whose red box totally inside the neighborhood{
5.if boxes of (b1) and (b2) have similar size{
6.if (b1) and (b2) pass texture pattern verification{
7.mark (b1) and (b2) as paired
8. }
9. }
10. }
11. }
12.For each redeye candidate (b){
13.If (b) is not paired{
14.remove (b) from the candidate list
15. }
16. }
上述したプロセスでは、現在の候補に関して一定の距離範囲内に位置する隣接エリアで、候補赤目ピクセルエリアマップ64の他の候補赤目ピクセルエリアを探索することにより、ペアリング候補が現在の各赤目候補について検出される(上記ライン3)。図17を参照すると、いくつかの具現化形態では、候補赤目エリア152に関して隣接探索エリア150は、網掛けされた円形の領域として示され、この領域は、2つの同心円によって画定される。これら2つの円は、テスト対象の候補赤目エリア152の中央に置かれる。同心円の半径(r1,r2)は、現在の赤ボックスのサイズに基づいて決定され得る。例えば、いくつかの具現化形態では、現在の候補赤目エリア152の高さ及び幅がh及びwである場合、同心円の半径(r1,r2)は、以下に設定される。即ち、
r1=(h+w)×1.5 (18)
r2=(h+w)×6.5 (19)
いくつかの実施形態では、ペアにされた候補赤目ピクセルエリアには、サイズが類似していることも必要とされる。例えば、上述したペアリングローカル検証プロセスの擬似コードの具現化形態(ライン5)では、2つの候補赤目ピクセルエリアのサイズが比較されて、それらの2つの候補赤目ピクセルエリアが十分類似していることが確認される。例えば、いくつかの実施形態では、ペアにされている候補赤目ピクセルエリアが、それぞれ長さs1及びs2の正方形であり、s1≦s2である場合に、s2/s1の比が所定の不一致しきい値よりも小さいとき、2つの候補赤目ピクセルエリアは、ペアとしてラベル付けされる。1つの例示的な具現化形態では、この不一致しきい値は、2.6の値に設定される。
図21を参照すると、いくつかの実施形態では、入力画像12がサブサンプリングされて、サムネイル画像44が生成され、このサムネイル画像44は、圧縮される場合もあるし、されない場合もある(ブロック190)。サムネイル画像44において、上述した方法の1つ又は複数を使用して、赤目ピクセルエリアが検出される(ブロック192)。さらに、入力画像12においても、赤目ピクセルエリアが検出される(ブロック194)。入力画像12における赤目ピクセルエリアは、上述した赤目検出プロセスの1つを使用して検出され得るか、又はHuitao Luo等によって2003年4月28日に出願され、「DETECTING AND CORRECTING RED-EYE IN A DIGITAL IMAGE」と題する米国特許出願第10/424,419号に記載された赤目検出プロセスを使用して検出されることができ、この米国特許出願は、参照により本明細書に組み込まれる。サムネイル画像44及び入力画像12において検出された二組の赤目ピクセルエリアはマージされて、最終的な一組の検出赤目ピクセルエリアが生成される(ブロック196)。この最終的な一組の検出赤目ピクセルエリアは、例えば、二組の検出赤目ピクセルエリアの論理的な和集合に対応することができる。複数の解像度で赤目を検出して、それらの結果をマージするプロセスによって、全体的な赤目検出精度が高い頻度で改善されることがわかっている。
A.検出された赤目ピクセルのマッピング
図22は、赤目検出モジュール14により検出された赤目ピクセルエリア18に基づいて、入力画像12の赤目を補正する方法の一実施形態を示す。この実施形態では、検出された赤目ピクセルエリア18、及び関連付けられたグレースケール虹彩ピクセルエリア114は、所定の出力解像度にマッピングされる(ブロック200)。例えば、図2のアプリケーション環境では、検出された赤目ピクセルエリア18、及び関連付けられたグレースケール虹彩ピクセルエリア114は、サムネイル画像44の解像度から、プリンタシステム30が画像20を生成する出力解像度にマッピングされる。一般に、プリンタシステム30の出力解像度は、選択された印刷モード(例えば、「ドラフト」印刷品質、「通常」印刷品質、及び「高い」印刷品質)、並びに画像20が印刷される媒体の選択されたサイズに依存する。例えば、画像20が、300dpi(dots per inch)のプリンタ解像度で、4インチ×6インチの1枚の写真用紙に印刷されると仮定すると、検出された赤目ピクセルエリア18、及び関連付けられたグレースケール虹彩ピクセルエリア114は、幅384ピクセル×高さ288ピクセルのサムネイルサイズから、幅1800ピクセル×高さ1200ピクセルの印刷画像サイズへ拡大される。
200%、当初のマッピングされた寸法サイズが1ピクセルである場合
100%、当初のマッピングされた寸法サイズが2ピクセルである場合
40%、当初のマッピングされた寸法サイズが3ピクセルである場合
20%、当初のマッピングされた寸法サイズが4ピクセルから10ピクセルである場合
5%、当初のマッピングされた寸法サイズが10ピクセルを超える場合。
図22に戻って参照すると、検出された赤目ピクセルエリア、及び関連付けられたグレースケール虹彩ピクセルエリアが出力解像度にマッピングされた(及び、必要に応じて、拡大されてクロッピングされた)後に、結果としてのマッピングされた赤目ピクセルエリア201のピクセルは、赤目ピクセル及び非赤目ピクセルとして分類される(ブロック202)。図示された実施形態において、マッピングされた赤目ピクセルエリア201内の各ピクセルは、他のマッピングされた赤目ピクセルエリアとは無関係に分類される。さらに、ピクセル分類は、隣接する(上又は下の)ピクセルラインを全く考慮せずに(即ち、隣接するピクセルとの一貫性なしに)ピクセルごとに、及びピクセルラインごとに実行される。
Cr>128、
Cr>Cb、及び (20)
Cr>Y
ここで、Cr、Cb、及びYは、YCbCr色空間で表された入力画像ピクセルの色成分である。
図24に戻って参照すると、赤目ピクセルが分類された後、赤目ピクセルとして分類された、マッピングされた赤目ピクセルエリアのピクセルは再着色される(ステップ236)。赤目ピクセル補正領域228の赤目ピクセルは、以下で詳細に説明するように、当初の色値に彩度を減じて暗くすることによって補正される。赤目ピクセル平滑化領域232の赤目ピクセルの当初の色値も、補正の相対的な量が、赤目ピクセル補正領域228との境界における90%から、赤目ピクセル平滑化領域232の境界234における20%まで変化する点を除いて、同様に補正される。この平滑化プロセス又はフェザリングプロセスによって、補正画像20の補正された赤目の近くでバラバラのエッジの形成が低減される。
If ( mask = 1 ), tmp = dark[green − grnmin]
Else tmp = 1
R1 = (wt * tmp * green + (1 − wt) * red)
G1 = (wt * tmp * green + (1 − wt) * green)
B1 = (wt * tmp * green + (1 − wt) * blue)
これらの実施形態では、入力画像ピクセルの色成分がRGB色空間について定義されるものと仮定される。これらの実施形態は、他の色空間の表現に容易に拡張され得る。wt=1の場合、ピクセル値は、中間値までずっと近づけられる(即ち、ピクセル値は、同じ中間調に設定される)ことに留意されたい。wt=0の場合、対応するピクセルの色成分値のいずれも変更されない。この具現化形態では、一般に、ピクセルの輝度が小さければ小さいほど(即ち、緑値が小さいほど)、より大きな輝度のピクセルよりも暗くされ、係るより大きな輝度のピクセルは、変更されない輝度を有する。
他の実施形態は、特許請求の範囲の範囲内にある。
この付録は、1つ又は複数のピクセルラインのストライプにおける2値マップを走査して、ストライプにわたって接続された前景ピクセルを含むオブジェクトを追跡することにより、2値画像(又はピクセルマップ)の背景ピクセルから前景ピクセルをセグメント化する方法を記載している。この手法の一具現化形態では、前景ピクセルに「1」の値が割り当てられ、背景ピクセルに「0」の値が割り当てられる。接続されたピクセルのすべてが同じラベルを有し、且つ各ラベルが1つのオブジェクトを表すために使用されるように、前景ピクセルにラベルを付けることによって、前景ピクセルはオブジェクトにセグメント化される。
ストライプベースのセグメント化方法を、以下の用語及びデータ構造体に関して説明する。
ストライプは、前景ピクセルの連続的な水平方向のラン(run:一続き)として定義される。図27は、画像252を横切るラスタ走査ライン250、及び走査ライン150上の2つのストライプ254、256を示す。画像152は、ラスタ走査表現に従って一群のストライプに変換される。一具現化形態では、ストライプが、左側のその最初のピクセルの位置(row, col)、及びそのラン長(length)によって表される。この具現化形態のSTRIPE構造の擬似コード定義は、次の通りである。即ち、
STRIPE {
row, col
length
object_pointer
next_stripe_pointer
}
この定義において、object_pointerデータフィールドは、対応するストライプが属するオブジェクトを指し示し、next_stripe_pointerフィールドは、複数のストライプをリンクリストにリンクする。
OBJECTは、画像解析で定義されるオブジェクトを表す論理データ構造である。オブジェクトは次の属性を有する。即ち、収容長方形、その全サイズ、及びそのオブジェクトに属するストライプにリンクするポインタを有する。OBJECT構造の擬似コード定義は次の通りである。即ち、
OBJECT {
rect
size
stripe_pointer
next_object_pointer
}
stripe_pointerフィールドは、STRIPEオブジェクトのリンクリストのヘッダを指し示し、これらのSTRIPEオブジェクトは、このオブジェクトに属する。next_object_pointerフィールドは、複数のオブジェクトをリンクリストにリンクする。
O = MERGE_OBJECT(O1,O2)
このMERGE_OBJECT関数は、2つのオブジェクトO1、O2を1つのオブジェクトOにマージする。結果としてのオブジェクトOは、結合されたサイズ、並びにO1及びO2の収容長方形を包含する収容長方形を有する。さらに、O1及びO2に属するストライプは、Oの1つのリンクリストにマージされる。
CONTAINERは、OBJECTデータ構造体のリンクリストである。コンテナCについて、ADD(C,O)演算は、OBJECT OをコンテナCに追加し、DELETE(C,O)演算は、OBJECT OをコンテナCから削除する。
この手法では、画像はラインごとに走査される。各走査ラインにおいて、複数のストライプが画定され、以前に走査された隣接するライン上のストライプとのそれらの接続性が解析される。所与のストライプが、以前に走査された隣接するライン上の任意のストライプと接続されている場合、その所与のストライプに関連付けられたオブジェクトは、現在の走査ラインへ拡張される。図28は、例示的な現在の走査ライン260、及び以前に走査された隣接する走査ライン162を例示的に示す。図28では、ボックス264、266、268、270が、以前に画定された、オブジェクトの収容長方形を表し、ボックス272、274、276が、走査ライン260、262にわたって広がるオブジェクトを表すために画定された新しい収容長方形を表す。図28は、収容ボックス272〜276を有するオブジェクトが、3つの異なる場合にどのように拡張されるかを示す。特に、ボックス272では、現在の走査ライン160上の1つのストライプ278が、以前のライン上の1つのストライプ280と接続されている。ボックス274では、現在の走査ライン260上の2つのストライプ282、284が、以前に走査された隣接するライン162上の1つのストライプ186と接続されている。ボックス176では、現在の走査ライン160上の1つのストライプ288が、以前に走査された隣接する走査ライン262上の2つのストライプ290、292と接続されている。
raster scan the input image line by line {
define stripes in the current line;
process the current line(詳細には2.2.IIを参照されたい);
}
B.ライン処理ループの擬似コード
for each stripe S in the current line {
if it is connected to only one stripe S1 in the above line {
link stripe A to the object OBJECT (S1)(ストライプS1が属する)
update the containing rectangle (rect) and object size (size) of the object
}
else if it is connected to multiple stripes (S1, S2,...,Sn) in the above line {
O = MERGE_OBJECT(OBJECT(S1), OBJECT(S2), …, OBJECT(Sn))
link stripe A to O
update the containing rectangle (rect) and object size (size) of O
DELETE(C, OBJECT(S1))
DELETE(C, OBJECT(S2))
…
DELETE(C, OBJECT(Sn))
ADD(C, O)
}
else {
allocate a new object O
link stripe A to O
update the containing rectangle (rect) and object size (size) of O
ADD(C, O)
}
}
Claims (10)
- サムネイル画像(44)を生成するために、前記入力画像(12)をサブサンプリングし、及び
前記サムネイル画像(44)において赤目ピクセルエリア(18)を検出することを含む、入力画像(12)を処理する方法。 - 前記赤目ピクセルエリア(18)を検出することが、前記サムネイル画像(44)のピクセルの赤さの程度を計算し、及び前記計算されたピクセルの赤さの程度に基づいて、予備的な一組の候補赤目ピクセルエリアを特定することを含み、前記予備的な一組の候補赤目ピクセルエリアを特定することが、拡大されたピクセルエリアを生成するために、しきい値サイズ未満の寸法を有する所与の候補赤目ピクセルエリアを拡大することを含む、請求項1に記載の方法。
- 前記予備的な一組の候補赤目ピクセルエリアを特定することが、前記拡大されたピクセルエリアを、前記拡大されたピクセルエリアの周囲の複数のピクセルエリアと比較し、及び前記拡大されたピクセルエリア及び前記周囲のピクセルエリアのそれぞれについて計算された赤さの程度に基づいて、前記拡大されたピクセルエリア及び前記周囲のピクセルエリアの中から、前記所与の候補赤目ピクセルエリアに取って代わるピクセルエリアを選択することを含む、請求項2に記載の方法。
- 所与の候補赤目ピクセルエリア(108)の周囲のピクセル領域(142)のピクセル境界を特定し、
前記計算されたピクセルの赤さの程度に対してしきい値を適用することによって、前記ピクセル境界内のピクセルを赤ピクセルと非赤ピクセルとに分類し、及び
一組の連続した赤ピクセルが、前記所与の候補赤目ピクセルエリア(108)から前記ピクセル境界へ伸びる場合に、前記予備的な一組から前記所与の候補赤目ピクセルエリアをフィルタリングすることをさらに含む、請求項2に記載の方法。 - 前記予備的な一組における候補赤目ピクセルエリアの候補ペアについて計算された候補テキスチャパターンの基準テキスチャパターンとの比較に基づいて、前記予備的な一組における候補赤目ピクセルエリアをペアにし、及びペアにされていない候補赤目ピクセルエリアを前記予備的な一組からフィルタリングすることをさらに含む、請求項2に記載の方法。
- 前記入力画像(12)において赤目ピクセルエリアを検出し、及び前記入力画像(12)において検出された赤目ピクセルエリアを、前記サムネイル画像(44)において検出された赤目ピクセルエリアとマージすることによって、一組の検出された赤目ピクセルエリア(18)を生成することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
- 前記サムネイル画像(44)において検出された赤目ピクセルエリア(18)に基づいて、前記入力画像(12)における赤目を補正することをさらに含み、前記赤目を補正することが、前記検出された赤目ピクセルエリア(18)を前記入力画像(12)にマッピングし、前記入力画像にマッピングされた赤目ピクセルエリア(18)を拡大し、及びグレースケールしきい値に基づいて、同心の内側境界領域(222)と外側境界領域(224)との間にピクセルを分類することを含む、請求項1に記載の方法。
- 赤目ピクセルとして分類されたピクセルを包含する赤目ピクセル補正領域(228)のピクセルの当初の色値を補正し、及び前記赤目ピクセル補正領域(228)の周囲の平滑化領域(232)のピクセルの当初の色値を補正することをさらに含み、前記平滑化領域(232)のピクセルの当初の色値が、前記所与の赤目ピクセル補正領域(228)からの距離が減少する量によって補正され、前記赤目ピクセル補正領域(228)のピクセルの当初の色値が、前記赤目ピクセル補正領域(228)内の位置に関係なく補正される、請求項37に記載の方法。
- 当初の色値を有するピクセルのラインを有する入力画像(12)を処理する方法であって、
前記入力画像(12)の各エリアに対応する1つ又は複数の赤目ピクセルエリアを検出し、
隣接するライン(262)のピクセルに関係なくライン(260)ごとに、前記検出された赤目ピクセルエリアに対応する前記入力画像(12)の各ピクセルを、赤目ピクセル又は非赤目ピクセルとして分類し、及び
赤目ピクセルとして分類された、前記入力画像(12)のピクセルの前記当初の色値を補正することを含む、方法。 - 入力画像(12)を処理するためのシステムであって、
サムネイル画像(44)を生成するために、前記入力画像(12)をサブサンプリングし、及び
前記サムネイル画像(44)において赤目ピクセルエリア(18)を検出するように動作可能な赤目検出モジュールを含む、システム。
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