JP2007332281A - 弾性組成物、定着ローラ、定着ローラの製造方法、定着装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】暖機時間を短縮することができる弾性組成物、定着ローラ、定着ローラの製造方法、定着装置及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】ローラの外周面に、当該外周面を囲むように設けられる弾性層を備えた定着ローラであって、前記弾性層は、複数の繊維状炭素系物質105を1つの繊維群103とする複数の繊維群103が弾性材料101中に分散して混合された弾性組成物を含んでいる。
【選択図】図3
【解決手段】ローラの外周面に、当該外周面を囲むように設けられる弾性層を備えた定着ローラであって、前記弾性層は、複数の繊維状炭素系物質105を1つの繊維群103とする複数の繊維群103が弾性材料101中に分散して混合された弾性組成物を含んでいる。
【選択図】図3
Description
本発明は、弾性組成物、定着ローラ、定着ローラの製造方法、定着装置及び画像形成装置に関する。
従来、電子写真方式を採用した画像形成装置の定着装置において、発熱体を内蔵した芯金(ローラ)の外周面に、シリコーンゴムで構成される弾性層を設けた構成を有する定着用ローラ(定着ローラ及び加圧ローラ)が知られている(例えば、特許文献1参照)。このような定着用ローラでは、発熱体からの熱は、芯金及び弾性層を介して記録材(記録媒体)に伝達される。
ところで、電子写真方式を採用した画像形成装置の定着装置では、画像形成にかかる時間の短縮や低消費電力の観点から、定着ローラの温度が、トナー像の定着に適する温度に短時間で達することが好ましい。一方で、シリコーンゴムは、一般的に、熱伝導率が低い(0.2〜0.5W/m・k)ため、加熱されても温度が上がりにくいという性質を有している。
すなわち、上記の特許文献1に記載された定着装置では、定着ローラがトナー像の定着に適する温度に達するのにかかる時間(以下、暖機時間と呼ぶ)を短縮することが困難であるという未解決の課題がある。
本発明は、この未解決の課題を解決するためになされたものであり、暖機時間を短縮することができる弾性組成物、定着ローラ、定着ローラの製造方法、定着装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
第1の発明における弾性組成物は、複数の繊維状炭素系物質を1つの繊維群とする複数の前記繊維群が、弾性材料中に分散して混合されていることを特徴とする。
この発明では、弾性組成物は、弾性材料中に複数の繊維群が混合された構成を有している。このため、弾性組成物の熱伝導率が、弾性材料の熱伝導率よりも高くなる。従って、弾性材料と、複数の繊維群が混合された弾性組成物とを比較すると、同じ温度に上昇するまでにかかる時間が、弾性組成物の方が短くなる。
第2の発明は、第1の発明において、前記繊維状炭素系物質は、カーボンナノチューブであることを特徴とする。
ここで、カーボンナノチューブとは、黒鉛シートが継ぎ目なく丸まった、太さが数十nm以下という極めて細い径を有した円筒形の炭素素材である。カーボンナノチューブは、軽量で、耐熱性、耐食性に優れ、且つ優れた電流強度安定性を示し、電子部品の素材を始めとして各種分野で応用が研究されている。
このカーボンナノチューブはNature,Vol.354,56(1991)において初めて報告されそれ以降、種々のカーボンナノチューブの製造方法に関する研究がなされている。最も一般的なカーボンナノチューブの製造方法は炭素電極棒間にてアーク放電をおこし、電極先端にカーボンナノチューブを合成するアーク放電法(例えば特開平5−125619号公報に記載)である。その他の製造方法としては、炭化水素ガスなどを加熱、分解して基板上にカーボンナノチューブを合成するCVD法(例えば特開2000―86216号公報に記載)があり、このCVD法の中でもプラズマを熱源としたプラズマCVD法(例えば特開平6―345413号公報に記載)もある。また、炭素にレーザーを照射し、分解してカーボンナノチューブを合成するレーザー法(例えば特開平10−273308号公報に記載)などもある。
この発明では、繊維状炭素系物質がカーボンナノチューブで構成されているため、硬度の上昇が低く抑えられた弾性組成物を構成することが可能となる。
第3の発明における定着ローラは、ローラと、該ローラを加熱する熱源と、弾性を有し、前記ローラの外周面に当該外周面を囲むように設けられる弾性層と、を備え、前記弾性層は、第1又は第2の発明の弾性組成物を含んで構成されていることを特徴とする。
この発明では、弾性層は、弾性材料中に複数の繊維群が混合された弾性組成物を含んでいる。従って、定着ローラの暖機時間を短縮することが可能となる。
第4の発明における定着ローラの製造方法は、複数の繊維状炭素系物質を1つの繊維群として束ねて、複数の繊維群を形成する工程と、前記複数の繊維群を弾性材料に混合して混合材料を生成する工程と、前記混合材料でローラの外周面を囲んで、前記ローラの前記外周面に弾性層を形成する工程と、を有することを特徴とする。
この発明では、弾性層中に複数の繊維群を分散させることができるため、弾性層の熱伝導率を弾性材料の熱伝導率よりも高くすることができる。すなわち、弾性材料と弾性層とを比較すると、同じ温度に上昇するまでにかかる時間が、弾性層の方が短くなる。つまり、暖機時間を短縮することができる定着ローラを製造することが可能となる。
第5の発明は、第4の発明において、前記複数の繊維群を形成する前記工程では、液状の弾性材料に複数の前記繊維状炭素系物質を混合して第1の材料を生成し、前記第1の材料と、該第1の材料に対して非溶性である第2の材料とを混ぜてから攪拌することにより、前記第1の材料が前記第2の材料中に複数の粒の状態で混在する第3の材料を生成し、前記第3の材料から前記複数の粒を取り出して、当該複数の粒を前記複数の繊維群として形成することを特徴とする。
この発明では、複数の繊維群を複数の粒として形成する。複数の粒のそれぞれは、弾性材料に複数の繊維状炭素系物質を混合した第1の材料から形成されている。従って、複数の粒のそれぞれには、複数の繊維状炭素系物質が含まれている。つまり、複数の繊維状炭素系物質を弾性材料で1つの繊維群として束ねることができるとともに、複数の繊維群を容易に形成することが可能となる。これにより、暖機時間を短縮することができる定着ローラを容易に製造することが可能となる。ここで、第1の材料に含まれる弾性材料と、弾性層を構成する混合材料に含まれる弾性材料とは、同一材料であるか否かを問わない。
第6の発明は、第4又は第5の発明において、前記繊維状炭素系物質は、カーボンナノチューブであることを特徴とする。
この発明では、繊維状炭素系物質をカーボンナノチューブで構成することができるため、弾性層の硬度の上昇を低く抑えやすくすることが可能となる。
第7の発明における定着装置は、第3の発明の定着ローラと、該定着ローラに当接する加圧ローラとを備え、前記定着ローラ及び前記加圧ローラは、外周面同士が当接した状態で回転可能に構成されているとともに、トナーが付着した記録媒体を、前記定着ローラの外周面の温度が前記熱源によって所定の範囲に保たれている状態で、前記外周面同士で挟持しつつ回転することにより、前記トナーを前記記録媒体に定着させるように構成されていることを特徴とする。
この発明では、定着装置は、トナーが付着した記録媒体を挟持しつつ回転可能に構成された定着ローラ及び加圧ローラを備えている。この定着装置は、定着ローラの熱源からの熱と、定着ローラ及び加圧ローラの外周面同士間の圧力とによって、トナーを記録媒体に定着させるように構成されている。そして、定着ローラは、熱伝導率が弾性材料よりも高い弾性層を備えている。従って、定着装置の暖機時間を短縮することが可能となる。
第8の発明は、第7の発明において、前記加圧ローラは、ローラと、弾性を有し、該ローラの外周面に、当該外周面を囲むように設けられる弾性層と、を備え、該弾性層は、第1又は第2の発明の弾性組成物を含んで構成されていることを特徴とする。
この発明では、加圧ローラの弾性層は、弾性材料中に複数の繊維群が混合された弾性組成物を含んでいるので、暖まりやすくなる。従って、トナーが付着した記録媒体を、暖まりやすい定着ローラと暖まりやすい加圧ローラとで挟持することが可能となり、トナーを記録媒体に効率よく定着させることが可能となる。
第9の発明は、第7又は第8の発明において、前記加圧ローラの前記ローラを加熱する熱源を備えたことを特徴とする。
この発明では、定着ローラのローラを加熱する熱源と、加圧ローラのローラを加熱する熱源とを備えているため、トナーを記録媒体に一層効率よく定着させることが可能となる。
第10の発明における画像形成装置は、トナーで記録媒体に画像を形成する画像形成装置であって、第7乃至第9のいずれか一つの発明の定着装置を備えたことを特徴とする。
この発明では、暖機時間を短縮することができる定着装置を備えているため、画像の形成にかかる時間を短縮することが可能となる。
本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。
本実施形態の画像形成装置1は、図1に示すように、装置本体2と、感光ローラ3と、帯電器5と、露光装置7と、現像装置9と、転写装置11と、定着装置13と、給紙装置15と、レジストローラ17と、記録用紙Pを導く搬送路19と、排出ローラ21と、反転ローラ23と、反転搬送路25と、搬送ローラ27とを備えている。この画像形成装置1は、露光・現像・転写・定着を含む一連したプロセスを経て記録用紙Pに画像を形成する所謂電子写真方式を採用している。
本実施形態の画像形成装置1は、図1に示すように、装置本体2と、感光ローラ3と、帯電器5と、露光装置7と、現像装置9と、転写装置11と、定着装置13と、給紙装置15と、レジストローラ17と、記録用紙Pを導く搬送路19と、排出ローラ21と、反転ローラ23と、反転搬送路25と、搬送ローラ27とを備えている。この画像形成装置1は、露光・現像・転写・定着を含む一連したプロセスを経て記録用紙Pに画像を形成する所謂電子写真方式を採用している。
ここで、上記の各構成について説明する。
感光ローラ3は、外周面に感光体が設けられており、図示しない駆動手段によって図中の矢印方向に回転駆動される。帯電器5は、例えば、コロトロンなどのコロナ帯電器で構成され、感光ローラ3の外周面を一様に帯電させる。露光装置7は、図示しないパーソナルコンピュータなどのホストコンピュータから入力された画像情報に基づいて、感光ローラ3の外周面にレーザー光などを照射して、この感光ローラ3の外周面に静電的な潜像(以下、静電潜像と呼ぶ)を形成する。
感光ローラ3は、外周面に感光体が設けられており、図示しない駆動手段によって図中の矢印方向に回転駆動される。帯電器5は、例えば、コロトロンなどのコロナ帯電器で構成され、感光ローラ3の外周面を一様に帯電させる。露光装置7は、図示しないパーソナルコンピュータなどのホストコンピュータから入力された画像情報に基づいて、感光ローラ3の外周面にレーザー光などを照射して、この感光ローラ3の外周面に静電的な潜像(以下、静電潜像と呼ぶ)を形成する。
現像装置9は、図1に示すように、4つの現像器31Y、31M、31C及び31Kを備えている。この現像装置9は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(K)の各色のトナーを感光ローラ3の外周面に付着させて、静電潜像をトナー像として現像する。具体的には、現像器31Yが、イエローのトナーを用いてイエローのトナー像を現像し、現像器31Mが、マゼンタのトナーを用いてマゼンタのトナー像を現像し、現像器31Cが、シアンのトナーを用いてシアンのトナー像を現像し、現像器31Kが、ブラックのトナーを用いてブラックのトナー像を現像する。
各現像器31Y、31M、31C及び31Kは、内部にそれぞれの色のトナーが収容されており、各色のトナーを感光ローラ3の外周面に付着させる現像ローラ33を備えている。この現像ローラ33は、感光ローラ3の外周面に当接しつつ回転可能に構成されており、現像ローラ33の外周面に付着したトナーを感光ローラ3の外周面に転移させることで、トナーを感光ローラ3の外周面に付着させる。
各現像器31Y、31M、31C及び31Kは、支持フレーム35に支持されている。この支持フレーム35は、軸37を回転軸として回転可能に構成されており、図示しないモータで回転駆動される。そして、現像装置9は、イエローのトナー像を現像する際には、現像器31Yの現像ローラ33の外周面を感光ローラ3の外周面に当接させ、マゼンタのトナー像を現像する際には、現像器31Mの現像ローラ33の外周面を感光ローラ3の外周面に当接させ、シアンのトナー像を現像する際には、現像器31Cの現像ローラ33の外周面を感光ローラ3の外周面に当接させ、ブラックのトナー像を現像する際には、現像器31Kの現像ローラ33の外周面を感光ローラ3の外周面に当接させる。
転写装置11は、図1に示すように、駆動ローラ41と、従動ローラ43と、転写ベルト45と、一次転写ローラ47と、二次転写ローラ49とを備えている。転写ベルト45は、駆動ローラ41及び従動ローラ43間に張設されている。一次転写ローラ47は、転写ベルト45の内側で、転写ベルト45を挟んで感光ローラ3の外周面に対向して配設されている。つまり、転写ベルト45は、感光ローラ3と一次転写ローラ47とによって挟持されている。二次転写ローラ49は、転写ベルト45の外側で駆動ローラ41の外周面に対向して配設されている。
転写ベルト45は、駆動ローラ41が駆動されることによって、図1で見て反時計方向(図中矢印方向)に回転駆動される。転写ベルト45の外周面には、感光ローラ3の外周面に現像されたトナー像が転写される。そして、転写ベルト45の外周面に転写されたトナー像は、転写ベルト45の外周面と二次転写ローラ49とによって挟持される記録用紙Pに転写される。つまり、この転写装置11は、感光ローラ3から転写ベルト45に転写されたトナー像を記録用紙Pに転写する。
定着装置13は、図1に示すように、定着ローラ51及び加圧ローラ53を備えている。この定着装置13は、トナー像が転写された記録用紙Pを定着ローラ51及び加圧ローラ53間に挟持させつつ加熱して、トナー像をこの記録用紙Pに定着させる。
給紙装置15は、図1に示すように、給紙トレイ55と、ピックアップローラ57とを備えている。給紙トレイ55は、複数枚の記録用紙Pを収容することができ、且つ装置本体2に対して着脱可能に構成されている。ピックアップローラ57は、給紙トレイ55に収容されている記録用紙Pを1枚ずつ、搬送路19を介して後述するレジストローラ17に供給する。
レジストローラ17は、図1に示すように、一対のローラ17a及び17bを備えており、記録用紙Pの搬送経路でピックアップローラ57よりも下流側に配設されている。一対のローラ17a及び17bは、それぞれの外周面が記録用紙Pの第1面59a及び第1面59aとは反対側の面である第2面59bのそれぞれに当接した状態で、記録用紙Pを挟持しつつ、回転可能に構成されている。
レジストローラ17は、ピックアップローラ57から供給された記録用紙Pを、転写装置11に供給する。ピックアップローラ57は、記録用紙Pを、一対のローラ17a及び17b間に突き当てるようにしてレジストローラ17に供給する。このとき、記録用紙Pは、一対のローラ17a及び17b間に突き当てられることによって、傾きが補正される。この傾きの補正は、スキュー補正と呼ばれる。そして、レジストローラ17は、スキュー補正された記録用紙Pを、転写装置11の転写ベルト45と二次転写ローラ49との間に供給する。
排出ローラ21は、画像が形成された記録用紙Pを、画像形成装置1外に排出する。
反転ローラ23は、定着装置13を経て画像が形成された記録用紙Pを、後述の反転搬送路25に引き込む。反転搬送路25は、記録用紙Pの表裏を反転、すなわち第1面59aの向きと第2面59bの向きとを反転させつつ、記録用紙Pをレジストローラ17に導く。搬送ローラ27は、反転搬送路25の途中に配設されており、反転ローラ23から送り渡された記録用紙Pを、レジストローラ17に送り出す。
反転ローラ23は、定着装置13を経て画像が形成された記録用紙Pを、後述の反転搬送路25に引き込む。反転搬送路25は、記録用紙Pの表裏を反転、すなわち第1面59aの向きと第2面59bの向きとを反転させつつ、記録用紙Pをレジストローラ17に導く。搬送ローラ27は、反転搬送路25の途中に配設されており、反転ローラ23から送り渡された記録用紙Pを、レジストローラ17に送り出す。
上記の構成を有する画像形成装置1における画像形成の流れを説明する。
まず、図示しないホストコンピュータからの指令により、感光ローラ3、各現像器31Y、31M、31C及び31Kの現像ローラ33、及び転写ベルト45が回転を開始する。そして、感光ローラ3は、回転しながら、帯電器5により外周面が一様に帯電される。なお、このとき、各現像ローラ33は、支持フレーム35が軸37を回転軸として回転駆動されて、各現像ローラ33が感光ローラ3の外周面に接しないように退避している。
まず、図示しないホストコンピュータからの指令により、感光ローラ3、各現像器31Y、31M、31C及び31Kの現像ローラ33、及び転写ベルト45が回転を開始する。そして、感光ローラ3は、回転しながら、帯電器5により外周面が一様に帯電される。なお、このとき、各現像ローラ33は、支持フレーム35が軸37を回転軸として回転駆動されて、各現像ローラ33が感光ローラ3の外周面に接しないように退避している。
感光ローラ3の帯電された領域は、感光ローラ3の回転に伴って露光位置に至り、露光装置7によって、イエローの画像情報に応じた静電潜像が前記領域に形成される。
感光ローラ3の外周面に形成された静電潜像は、感光ローラ3の回転に伴って現像位置に至り、現像器31Yによってイエローのトナーで現像される。このとき、現像装置9は、支持フレーム35が軸37を回転軸として回転駆動されて、現像器31Yの現像ローラ33が感光ローラ3の外周面に当接している。これにより、感光ローラ3の外周面にイエローのトナー像が現像される。
感光ローラ3上に形成されたイエローのトナー像は、感光ローラ3の回転に伴って一次転写位置(すなわち、感光ローラ3と一次転写ローラ47との対向部)に至り、一次転写ローラ47によって、転写ベルト45に転写(一次転写)される。このとき、一次転写ローラ47には、トナーの帯電極性とは逆の極性の一次転写電圧(一次転写バイアス)が印加される。なお、この間、二次転写ローラ49は、転写ベルト45から離間している。
上述の処理と同様の処理が、マゼンタ、シアン及びブラックの各色について繰り返して行われる。これにより、各色の画像情報に対応した各色のトナー像が、転写ベルト45に重なり合って転写される。すなわち、転写ベルト45の外周面にはフルカラーのトナー像が形成される。
一方、記録用紙Pは、給紙トレイ55から、ピックアップローラ57及びレジストローラ17によって、転写ベルト45の外周面と二次転写ローラ49との間に供給される。このとき、記録用紙Pは、第1面59aが転写ベルト45の外周面に当接する向きで、転写ベルト45の外周面と二次転写ローラ49との間に供給される。
転写ベルト45の外周面に形成されたフルカラーのトナー像は、転写ベルト45の回転に伴って二次転写位置(すなわち、二次転写ローラ49と駆動ローラ41との対向部)に至り、二次転写ローラ49によって記録用紙Pに転写(二次転写)される。このとき、二次転写ローラ49は転写ベルト45に押圧されるとともに二次転写電圧(二次転写バイアス)が印加される。
記録用紙Pに転写されたフルカラーのトナー像は、定着装置13によって加熱および加圧されて記録用紙Pに融着される。その後、記録用紙Pは、排出ローラ21によって画像形成装置1の外部へ排出される。
一方、感光ローラ3は、各トナー像が一次転写位置を経過した後に、図示しないクリーニング装置によって、その外周面に付着しているトナーがクリーニングされ、次の静電潜像を形成するための帯電に備える。また、転写ベルト45は、トナー像が二次転写位置を経過した後に、図示しないクリーニング装置によって、その外周面に付着しているトナーがクリーニングされ、新たな一次転写及び二次転写に備える。
記録用紙Pの第1面59a及び第2面59bの両面に画像を形成する場合には、記録用紙Pを、反転搬送路25を介して反転させてから、レジストローラ17に供給する。すなわち、定着装置13を経て第1面59aに画像が形成された記録用紙Pは、排出ローラ21によって後端側から反転ローラ23に供給される。
そして、この記録用紙Pは、反転ローラ23及び搬送ローラ27の駆動によって、反転搬送路25をレジストローラ17に向かって搬送される。つまり、反転搬送路25を搬送される記録用紙Pは、後端側からレジストローラ17に供給される。これにより、記録用紙Pは、第2面59bが転写ベルト45の外周面に当接する向きで、転写ベルト45の外周面と二次転写ローラ49との間に供給される。
ここで、定着装置13の構成について、詳細を説明する。
定着装置13は、構成を模式的に示す断面図である図2(a)に示すように、前述した定着ローラ51及び加圧ローラ53がハウジング71内に配設されている。さらに、この定着装置13は、定着ローラ51を加熱するヒータ73と、定着ローラ51の温度を検知する温度検知器75と、定着ローラ51から記録用紙Pを分離する分離部材77とを備えている。
定着装置13は、構成を模式的に示す断面図である図2(a)に示すように、前述した定着ローラ51及び加圧ローラ53がハウジング71内に配設されている。さらに、この定着装置13は、定着ローラ51を加熱するヒータ73と、定着ローラ51の温度を検知する温度検知器75と、定着ローラ51から記録用紙Pを分離する分離部材77とを備えている。
定着ローラ51は、定着ローラ51及び加圧ローラ53の拡大図である図2(b)に示すように、円筒状のローラ81と、ローラ81の外周面を囲む弾性層83と、弾性層83の外周面を囲む表面層85とを備えている。
加圧ローラ53は、円柱状のローラ87と、ローラ87の外周面を囲む弾性層89と、弾性層89の外周面を囲む表面層91とを備えている。
加圧ローラ53は、円柱状のローラ87と、ローラ87の外周面を囲む弾性層89と、弾性層89の外周面を囲む表面層91とを備えている。
ローラ81及びローラ87は、それぞれ、例えば金属などの熱伝導率が良好な材料で構成されており、両端が図示しない軸受けを介して、図示しない筐体に回転自在に支持されている。
弾性層83及び弾性層89としては、それぞれ例えば、天然ゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、ニトリルゴム、クロロプレンゴム、ブチルゴム、アクリルゴム、エチレン−プロピレンゴム、ヒドリンゴム、ウレタンゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴムのような各種ゴム材料(特に加硫処理したもの)や、スチレン系、ポリオレフィン系、ポリ塩化ビニル系、ポリウレタン系、ポリエステル系、アラミド系、ポリアミド系、ポリブタジエン系、トランスポリイソプレン系、フッ素ゴム系、塩素化ポリエチレン系等の各種熱可塑性エラストマーなどの材料を採用することができ、これらのうちの2種類以上を混合した材料を採用することもできる。
表面層85及び表面層91は、それぞれ、定着ローラ51及び加圧ローラ53のそれぞれから記録用紙Pを剥離しやすくする機能を有している。これらの表面層85及び表面層91としては、それぞれ例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、パーフルオロアルコキシアルカン(PFA)のようなフッ素系樹脂、シリコン系樹脂、オレフィン系樹脂等を採用することができるが、フッ素系樹脂を主材料として構成されるのが好ましい。フッ素系樹脂は、フッ素原子に起因する特有の滑り性を有するため、記録用紙Pの剥離性に優れているためである。
ヒータ73は、例えばハロゲンランプなどが採用され、定着ローラ51の円筒状のローラ81の内側に挿入されている。このヒータ73は、ローラ81をこのローラ81の内側から加熱することで、定着ローラ51を加熱する。
温度検知器75は、例えばサーミスタなどで構成され、定着ローラ51の表面層85の外周面の温度を検知する。なお、本実施形態の画像形成装置1は、温度検知器75が検知した温度に基づいて、図示しない制御部がヒータ73を制御して、表面層85の外周面の温度が所定範囲内に保たれるように構成されている。
上記の構成を有する定着ローラ51及び加圧ローラ53は、図2(b)に示すように、外周面同士が圧接していることによってニップ部Nが形成されている。そして、未定着のトナー像が形成された記録用紙Pは、ヒータ73からの熱によって定着ローラ51の温度が所定範囲に保たれている状態で、ニップ部Nに挟持されるとともに、定着ローラ51及び加圧ローラ53によって送り出される。つまり、未定着のトナー像は、加圧及び加熱されることによって記録用紙Pに定着される。なお、ヒータ73からの熱は、ローラ81、弾性層83及び表面層85を介して、トナー像に伝えられる。
ここで、定着ローラ51における弾性層83の構成について、詳細を説明する。
本実施形態の定着ローラ51における弾性層83は、図2(b)中のK部の拡大図である図3(a)に示すように、弾性材料101中に複数の繊維群103が分散して混合された構成を有している。各繊維群103は、1つの繊維群103の拡大図である図3(b)に示すように、複数の繊維状炭素系物質105を弾性材料107で束ねた構成を有している。なお、この図3(a)及び(b)では、構成をわかりやすく示すため、繊維状炭素系物質105及び弾性材料107を誇張して図示した。
本実施形態の定着ローラ51における弾性層83は、図2(b)中のK部の拡大図である図3(a)に示すように、弾性材料101中に複数の繊維群103が分散して混合された構成を有している。各繊維群103は、1つの繊維群103の拡大図である図3(b)に示すように、複数の繊維状炭素系物質105を弾性材料107で束ねた構成を有している。なお、この図3(a)及び(b)では、構成をわかりやすく示すため、繊維状炭素系物質105及び弾性材料107を誇張して図示した。
繊維状炭素系物質105としては、例えば、ピッチ系、PAN系等の炭素繊維や、単層カーボンナノチューブ、多層カーボンナノチューブ等のカーボンナノチューブなどを採用することができ、これらのうちの2種類以上を組み合わせた材料を採用することもできる。
なお、本実施形態では、弾性材料101及び弾性材料107として、シリコーンゴムを採用し、繊維状炭素系物質105として、気相成長法で生成したカーボンナノチューブ所謂気相法炭素繊維を採用した。
各繊維群103は、弾性材料107に、上述した複数の繊維状炭素系物質105が分散して混合された構成を有している。繊維群103を構成する複数の繊維状炭素系物質105には、弾性材料107の外側に突出しているものと、弾性材料107の内側に包含されているものとが混在している。また、多数の繊維群103の中には、各繊維群103を構成する複数の繊維状炭素系物質105のすべてが弾性材料107の外側に突出しているものや、複数の繊維状炭素系物質105のすべてが弾性材料107の内側に包含されているものが含まれ得る。
ここで、弾性材料101及び弾性材料107として採用したシリコーンゴムについて、説明を補足する。
シリコーンゴムは、主鎖が−(Si−O)−で表されるシロキサン結合で構成されている有機ケイ素ポリマーである。この主鎖のSi原子には、種々の側鎖が結合しており、この側鎖の構造に応じて、シリコーンゴムの種類が分類されている。
シリコーンゴムは、主鎖が−(Si−O)−で表されるシロキサン結合で構成されている有機ケイ素ポリマーである。この主鎖のSi原子には、種々の側鎖が結合しており、この側鎖の構造に応じて、シリコーンゴムの種類が分類されている。
シリコーンゴムの種類としては、例えば、側鎖が全てメチル基であるジメチルシリコーンゴム(MQ)、ジメチルシリコーンゴムのメチル基の一部をビニル基で置換したビニルメチルシリコーンゴム(VMQ)、ジメチルシリコーンゴムのメチル基の一部をフェニル基で置換したフェニルメチルシリコーンゴム(PMQ)、ビニルメチルシリコーンゴムのメチル基の一部をフェニル基で置換したフェニルビニルメチルシリコーンゴム(PVMQ)、ビニルメチルシリコーンゴムのメチル基の一部をフルオロアルキル基で置換したフルオロシリコーンゴム(FVMQ)等が挙げられる。
また、シリコーンゴムは、その重合度によっても種類が分類され、ミラブル型と液状型とに大別される。一般的に、重合度100〜2000程度のものが液状型シリコーンゴムに分類され、重合度3000〜10000程度のものがミラブル型シリコーンゴムに分類されている。
液状型シリコーンゴムは、硬化する前には、液状またはゲル状をなしているが、硬化剤を添加したり、吸湿したりすることにより、硬化するものである。ミラブル型シリコーンゴムは、硬化する前は、ペースト状(コンパウンド)の形態をなしているが、加硫剤を添加し、加熱することにより硬化するものである。
弾性材料101のシリコーンゴムと、弾性材料107のシリコーンゴムとは、上述した種類が同一であっても、異なっていてもよい。
上記の構成を有する定着ローラ51の製造方法について説明する。
この定着ローラ51の製造方法は、複数の繊維群103を生成する工程と、弾性層83の材料を生成する工程と、ローラ81に弾性層83及び表面層85を形成する工程とに大別される。
この定着ローラ51の製造方法は、複数の繊維群103を生成する工程と、弾性層83の材料を生成する工程と、ローラ81に弾性層83及び表面層85を形成する工程とに大別される。
まず、複数の繊維群103を生成する工程について説明する。
この工程では、まず、液状の弾性材料107を溶媒で希釈する。そして、溶媒で希釈した液状の弾性材料107に、液状の弾性材料107の硬化を促進する硬化剤を適量だけ添加して、混合物(以下、混合物Aと仮称する)を生成する。
この工程では、まず、液状の弾性材料107を溶媒で希釈する。そして、溶媒で希釈した液状の弾性材料107に、液状の弾性材料107の硬化を促進する硬化剤を適量だけ添加して、混合物(以下、混合物Aと仮称する)を生成する。
ここで、溶媒としては、メチルエチルケトン(MEK)、アセトン、ジエチルケトン、メチルイソブチルケトン(MIBK)、メチルイソプロピルケトン(MIPK)、シクロヘキサノン等のケトン系溶媒、メタノール、エタノール、イソプロパノール、エチレングリコール、ジエチレングリコール(DEG)、グリセリン等のアルコール系溶媒、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、1,2−ジメトキシエタン(DME)、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフラン(THF)、テトラヒドロピラン(THP)、アニソール、ジエチレングリコールジメチルエーテル(ジグリム)、ジエチレングリコールエチルエーテル(カルビトール)等のエーテル系溶媒、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、ギ酸エチル等のエステル系溶媒、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、フェニルセロソルブ等のセロソルブ系溶媒、ヘキサン、ペンタン、ヘプタン、シクロヘキサン等の脂肪族炭化水素系溶媒、トルエン、キシレン、ベンゼン、トリメチルベンゼン、テトラメチルベンゼン等の芳香族炭化水素系溶媒、ピリジン、ピラジン、フラン、ピロール、チオフェン、メチルピロリドン等の芳香族複素環化合物系溶媒、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、N,N−ジメチルアセトアミド(DMA)等のアミド系溶媒、ジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化合物系溶媒、ジメチルスルホキシド(DMSO)、スルホラン等の硫黄化合物系溶媒、アセトニトリル、プロピオニトリル、アクリロニトリル等のニトリル系溶媒、あるいはこれらの混合溶媒等が挙げられる。
次いで、混合物Aに、繊維状炭素系物質105を混合して、新たな混合物(以下、混合物Bと仮称する)を生成する。
次いで、液状の弾性材料107に対して非溶性を示す液体(以下、液体Cと仮称する)と、混合物Bとを混ぜ合わせて、新たな混合物(以下、混合物D1と仮称する)を生成する。
次いで、液状の弾性材料107に対して非溶性を示す液体(以下、液体Cと仮称する)と、混合物Bとを混ぜ合わせて、新たな混合物(以下、混合物D1と仮称する)を生成する。
次いで、混合物D1を十分に攪拌して、混合物D1を、混合物Bが液体C中に複数の粒として混在した混合物(以下、混合物D2と仮称する)にする。ここで、攪拌する方法としては、攪拌翼(プロペラ)を有する攪拌機を用いる方法、ミキサーを用いる方法、各種のホモジナイザを用いる方法などを採用することができる。
次いで、混合物D2から混合物Bを複数の粒の状態で取り出す。そして、複数の粒の状態で取り出された混合物Bが複数の繊維群103となる。
次いで、混合物D2から混合物Bを複数の粒の状態で取り出す。そして、複数の粒の状態で取り出された混合物Bが複数の繊維群103となる。
次に、弾性層83の材料を生成する工程について説明する。
この工程では、複数の繊維群103を液状の弾性材料101に混合して、弾性層83の材料(以下、混合物Eと仮称する)を生成する。
この工程では、複数の繊維群103を液状の弾性材料101に混合して、弾性層83の材料(以下、混合物Eと仮称する)を生成する。
次に、ローラ81に弾性層83及び表面層85を形成する工程について説明する。
この工程では、まず、ローラ81に混合物Eを、例えばLIM成形(Liquid Injection Molding)などの液状射出成形で成形して、このローラ81の外周面に弾性層83を形成する。なお、この弾性層83の形成では、インクジェット法、刷毛塗り等の各種塗布法を用いて、ローラ81に混合物Eを塗布して弾性層83を形成するようにしてもよい。
この工程では、まず、ローラ81に混合物Eを、例えばLIM成形(Liquid Injection Molding)などの液状射出成形で成形して、このローラ81の外周面に弾性層83を形成する。なお、この弾性層83の形成では、インクジェット法、刷毛塗り等の各種塗布法を用いて、ローラ81に混合物Eを塗布して弾性層83を形成するようにしてもよい。
次いで、前述した表面層85の材料を弾性層83が形成されたローラ81に、例えば、押出成形、LIM成形、熱収縮チューブを被覆した後に加熱する方法などで成形して、弾性層83の外周面に表面層85を形成する。
以上の工程を経て、定着ローラ51を製造することができる。
以上の工程を経て、定着ローラ51を製造することができる。
なお、本実施形態において、ヒータ73が熱源に対応し、混合物Eが混合材料に対応し、混合物Bが第1の材料に対応し、液体Cが第2の材料に対応し、混合物D2が第3の材料に対応している。
本実施形態の画像形成装置1では、定着ローラ51の弾性層83は、複数の繊維群103を弾性材料101中に分散させた構成を有している。各繊維群103は、複数の繊維状炭素系物質105を弾性材料107で束ねた構成を有している。また、繊維状炭素系物質105は、気相成長法で生成したカーボンナノチューブが用いられている。ここで、カーボンナノチューブは、シリコーンゴムよりも熱伝導率が高い。
つまり、弾性層83では、シリコーンゴムで構成される弾性材料101中に、カーボンナノチューブで構成される繊維状炭素系物質105が分散しているため、弾性層83の熱伝導率がシリコーンゴムの熱伝導率よりも高くすることができる。従って、定着ローラ51の温度を迅速に暖めることが可能となり、定着装置13の暖機時間を短縮することが可能となる。これにより、画像形成装置1における画像形成にかかる時間を短縮することが可能となる。
また、定着ローラ51の弾性層83では、複数の繊維状炭素系物質105が複数の繊維群103として弾性材料101中に混合している。つまり、繊維群103同士の間に隙間を確保しやすくすることができる。繊維群103同士の間に隙間が確保されることにより、弾性層83の硬度の上昇が極めて低く抑えられる。従って、弾性層83では、暖機時間を短縮することができるのみならず、弾性層83の硬度の上昇を低く抑えることができる。これにより、定着ローラ51及び加圧ローラ53同士間のニップ部Nを適正な力で形成することが容易となり、画像品質の向上が図られる。
また、各繊維群103は、複数の繊維状炭素系物質105が、シリコーンゴムで構成される弾性材料107によって束ねられている。つまり、各繊維群103は、良好な弾力性を有している。これにより、弾性層83の硬度の上昇を極めて低く抑えることができ、画像品質の一層の向上が図られる。
なお、本実施形態では、定着ローラ51を記録用紙Pの未定着のトナー像側に配設し、加圧ローラ53を未定着のトナー像側とは反対側に配設するようにしたが、定着ローラ51及び加圧ローラ53の配設位置は、これに限定されず、定着ローラ51を記録用紙Pの未定着のトナー像側とは反対側に配設し、加圧ローラ53を未定着のトナー像側に配設するようにしてもよい。
また、本実施形態では、複数の繊維群103を弾性材料101中に分散混合した構成を定着ローラ51の弾性層83のみに適用した例を説明したが、適用形態はこれに限定されず、複数の繊維群103を弾性材料101中に分散混合した構成を、定着ローラ51の弾性層83及び加圧ローラ53の弾性層89の両方に適用してもよい。この場合、定着ローラ51及び加圧ローラ53の両方を暖めやすくすることができる。従って、未定着のトナー像が形成された記録用紙Pを、暖まりやすい定着ローラ51と暖まりやすい加圧ローラ53とで挟持することが可能となり、トナー像を記録用紙Pに効率よく定着させることが可能となる。
さらに、この場合、加圧ローラ53のローラ87を、図4に示すように、円筒状に形成して、このローラ87の内側にヒータ73を配設した構成とすれば、未定着のトナー像を、定着ローラ51及び加圧ローラ53の両方で加熱することが可能となり、トナー像を記録用紙Pに一層効率よく定着させることが可能となるとともに、暖機時間を一層短縮することが可能となる。
また、本実施形態では、弾性材料101及び弾性材料107としてシリコーンゴムを採用したが、それぞれの材料はこれに限定されず、他の材料であってもよい。
また、本実施形態では、イエロー、マゼンタ、シアン及びブラックの4種類のトナーを用いた場合を例に説明したが、これに限定されず、これにライトシアン及びライトマゼンタを加えた6種類等、任意の種類のトナーを用いた構成とすることができる。
また、記録媒体は記録用紙Pに限らず、トナーが付着して画像を形成できるものであれば、任意の記録媒体を適用することができる。
ここで、実施例について説明する。
[実施例]
(1)希釈物Aの生成
室温硬化型の液状型シリコーンゴムと、クロロホルムとを、体積比1:10で混合し、これに適量の硬化剤(室温硬化型の液状型シリコーンゴムの硬化を促進する硬化剤)を添加して希釈物Aを生成した。
[実施例]
(1)希釈物Aの生成
室温硬化型の液状型シリコーンゴムと、クロロホルムとを、体積比1:10で混合し、これに適量の硬化剤(室温硬化型の液状型シリコーンゴムの硬化を促進する硬化剤)を添加して希釈物Aを生成した。
(2)混合物Bの生成
希釈物Aに、繊維状炭素系物質105として気相法炭素繊維(昭和電工(株)製VGCF(登録商標))を混合して混合物Bを生成した。なお、室温硬化型の液状型シリコーンゴムと、気相法炭素繊維との重量比を、5:1とした。
希釈物Aに、繊維状炭素系物質105として気相法炭素繊維(昭和電工(株)製VGCF(登録商標))を混合して混合物Bを生成した。なお、室温硬化型の液状型シリコーンゴムと、気相法炭素繊維との重量比を、5:1とした。
(3)液体Cの生成
約40℃の水と、ポリビニルアルコールとを、重量比10:1で混合して、液体Cを生成した。なお、水の量は、クロロホルムの体積に対して約2倍の量とした。
約40℃の水と、ポリビニルアルコールとを、重量比10:1で混合して、液体Cを生成した。なお、水の量は、クロロホルムの体積に対して約2倍の量とした。
(4)混合物D1の生成
混合物Bと液体Cとを混合して、混合物D1を生成した。
混合物Bと液体Cとを混合して、混合物D1を生成した。
(5)混合物D2の生成
混合物D1を約80℃の温度に保った状態で、この混合物D1を超音波ホモジナイザで乳化処理(攪拌)して、混合物D2を生成した。
混合物D1を約80℃の温度に保った状態で、この混合物D1を超音波ホモジナイザで乳化処理(攪拌)して、混合物D2を生成した。
(6)繊維群103の生成
混合物D2をろ過して、残渣を得た。得られた残渣を、乾燥させて複数の繊維群103を生成した。なお、乾燥条件を、180℃の温度で1時間とした。
混合物D2をろ過して、残渣を得た。得られた残渣を、乾燥させて複数の繊維群103を生成した。なお、乾燥条件を、180℃の温度で1時間とした。
これらの繊維群103は、平均粒径が約50μmのうに状の粒子であった。また、1つの繊維群103中に含まれる気相法炭素繊維の量は、10〜15wt%であった。なお、気相法炭素繊維の量は、いくつかの繊維群103の重量を測定した後、これらの繊維群103の弾性材料107を溶解して残った気相法炭素繊維の重量を測定することによって得たれた結果である。
(7)混合物Eの生成
複数の繊維群103を、熱硬化型の液状型シリコーンゴムに、体積比1:1で混合して、混合物Eを生成した。
複数の繊維群103を、熱硬化型の液状型シリコーンゴムに、体積比1:1で混合して、混合物Eを生成した。
(8)定着ローラ51の製造
混合物Eをローラ81にLIM成形で成形して、ローラ81の外周面に弾性層83を形成した。そして、弾性層83が形成されたローラ81に表面層85の材料をLIM成形で成形して、弾性層83の外周面に表面層85を形成し、定着ローラ51を製造した。
混合物Eをローラ81にLIM成形で成形して、ローラ81の外周面に弾性層83を形成した。そして、弾性層83が形成されたローラ81に表面層85の材料をLIM成形で成形して、弾性層83の外周面に表面層85を形成し、定着ローラ51を製造した。
[比較例1]
ローラ81に熱硬化型の液状型シリコーンゴムのみをLIM成形して、弾性層を形成した。そして、この弾性層の外周面にLIM成形で表面層85を形成し、定着ローラを製造した。
ローラ81に熱硬化型の液状型シリコーンゴムのみをLIM成形して、弾性層を形成した。そして、この弾性層の外周面にLIM成形で表面層85を形成し、定着ローラを製造した。
[比較例2]
熱硬化型の液状型シリコーンゴムに、気相法炭素繊維(昭和電工(株)製VGCF(登録商標))を、重量比10:1で分散混合した。この混合物をローラ81にLIM成形して、弾性層を形成した。そして、この弾性層の外周面にLIM成形で表面層85を形成し、定着ローラを製造した。
熱硬化型の液状型シリコーンゴムに、気相法炭素繊維(昭和電工(株)製VGCF(登録商標))を、重量比10:1で分散混合した。この混合物をローラ81にLIM成形して、弾性層を形成した。そして、この弾性層の外周面にLIM成形で表面層85を形成し、定着ローラを製造した。
[比較例3]
熱硬化型の液状型シリコーンゴムに、気相法炭素繊維(昭和電工(株)製VGCF(登録商標))を、重量比10:0.3で分散混合した。この混合物をローラ81にLIM成形して、弾性層を形成した。そして、この弾性層の外周面にLIM成形で表面層85を形成し、定着ローラを製造した。
熱硬化型の液状型シリコーンゴムに、気相法炭素繊維(昭和電工(株)製VGCF(登録商標))を、重量比10:0.3で分散混合した。この混合物をローラ81にLIM成形して、弾性層を形成した。そして、この弾性層の外周面にLIM成形で表面層85を形成し、定着ローラを製造した。
[比較例4]
熱硬化型の液状型シリコーンゴムに、気相法炭素繊維(昭和電工(株)製VGCF(登録商標))を、重量比10:1で分散混合した。そして、この混合物をローラ81の外周面に、気相法炭素繊維がローラ81の径方向に配向するように塗布して、ローラ81に弾性層を形成した。そして、この弾性層の外周面にLIM成形で表面層85を形成し、定着ローラを製造した。
熱硬化型の液状型シリコーンゴムに、気相法炭素繊維(昭和電工(株)製VGCF(登録商標))を、重量比10:1で分散混合した。そして、この混合物をローラ81の外周面に、気相法炭素繊維がローラ81の径方向に配向するように塗布して、ローラ81に弾性層を形成した。そして、この弾性層の外周面にLIM成形で表面層85を形成し、定着ローラを製造した。
なお、気相法炭素繊維をローラ81の径方向に配向させる方法としては、本出願人が出願した特願2005−289220に記載された静電植毛方法や、本出願人が出願した特願2005−289219に記載された静電塗布方法などを採用することができる。この比較例4では、静電塗布方法を採用した。
つまり、グランド電位に保たれたローラ81と電極との間に、ローラ81の径方向に沿った電界を発生させ、ローラ81にシリコーンゴム及び気相法炭素繊維の混合物を液滴として電界の方向に沿って吐出し、弾性層を形成した。電界によって帯電した液滴は、気相法炭素繊維が電界の方向に沿って整列する。従って、気相法炭素繊維がローラ81の径方向に配向した弾性層を形成することができる。
そして、この弾性層の外周面にLIM成形で表面層85を形成し、定着ローラを製造した。
[比較例5]
熱硬化型の液状型シリコーンゴムに、気相法炭素繊維(昭和電工(株)製VGCF(登録商標))を、重量比10:0.3で分散混合した。そして、上記の比較例4と同様の方法で、ローラ81に弾性層及び表面層85を形成し、定着ローラを製造した。
熱硬化型の液状型シリコーンゴムに、気相法炭素繊維(昭和電工(株)製VGCF(登録商標))を、重量比10:0.3で分散混合した。そして、上記の比較例4と同様の方法で、ローラ81に弾性層及び表面層85を形成し、定着ローラを製造した。
[評価]
上記実施例及び比較例1〜比較例5のそれぞれについて、弾性層の熱伝導率及び硬度を測定した。結果を下記表1に示す。
上記実施例及び比較例1〜比較例5のそれぞれについて、弾性層の熱伝導率及び硬度を測定した。結果を下記表1に示す。
また、上記実施例及び比較例1〜比較例5の各定着ローラを図2(a)に示すような定着装置を製造し、さらにこの定着装置を用いて図1に示すような画像形成装置を製造して暖機時間を比較した。
その結果、上記実施例の定着ローラ51を用いた定着装置13を備えた画像形成装置1が、最も短い暖機時間であることが認められた。
1…画像形成装置、13…定着装置、51…定着ローラ、53…加圧ローラ、73…ヒータ、81,87…ローラ、83,89…弾性層、101…弾性材料、103…繊維群、105…繊維状炭素系物質。
Claims (10)
- 複数の繊維状炭素系物質を1つの繊維群とする複数の前記繊維群が、弾性材料中に分散して混合されていることを特徴とする弾性組成物。
- 前記繊維状炭素系物質は、カーボンナノチューブであることを特徴とする請求項1に記載の弾性組成物。
- ローラと、
該ローラを加熱する熱源と、
弾性を有し、前記ローラの外周面に当該外周面を囲むように設けられる弾性層と、を備え、
前記弾性層は、請求項1又は2に記載の弾性組成物を含んで構成されていることを特徴とする定着ローラ。 - 複数の繊維状炭素系物質を1つの繊維群として束ねて、複数の繊維群を形成する工程と、
前記複数の繊維群を弾性材料に混合して混合材料を生成する工程と、
前記混合材料でローラの外周面を囲んで、前記ローラの前記外周面に弾性層を形成する工程と、を有することを特徴とする定着ローラの製造方法。 - 前記複数の繊維群を形成する前記工程では、液状の弾性材料に複数の前記繊維状炭素系物質を混合して第1の材料を生成し、前記第1の材料と、該第1の材料に対して非溶性である第2の材料とを混ぜてから攪拌することにより、前記第1の材料が前記第2の材料中に複数の粒の状態で混在する第3の材料を生成し、前記第3の材料から前記複数の粒を取り出して、当該複数の粒を前記複数の繊維群として形成することを特徴とする請求項4に記載の定着ローラの製造方法。
- 前記繊維状炭素系物質は、カーボンナノチューブであることを特徴とする請求項4又は5に記載の定着ローラの製造方法。
- 請求項3に記載の定着ローラと、
該定着ローラに当接する加圧ローラとを備え、
前記定着ローラ及び前記加圧ローラは、外周面同士が当接した状態で回転可能に構成されているとともに、トナーが付着した記録媒体を、前記定着ローラの外周面の温度が前記熱源によって所定の範囲に保たれている状態で、前記外周面同士で挟持しつつ回転することにより、前記トナーを前記記録媒体に定着させるように構成されていることを特徴とする定着装置。 - 前記加圧ローラは、ローラと、
弾性を有し、該ローラの外周面に当該外周面を囲むように設けられる弾性層と、を備え、
該弾性層は、請求項1又は2に記載の弾性組成物を含んで構成されていることを特徴とする請求項7に記載の定着装置。 - 前記加圧ローラの前記ローラを加熱する熱源を備えたことを特徴とする請求項7又は8に記載の定着装置。
- トナーで記録媒体に画像を形成する画像形成装置であって、請求項7乃至9のいずれか一項に記載の定着装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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