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JP2007329735A - 無線通信モジュールおよびその製造方法 - Google Patents

無線通信モジュールおよびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】シールドケースを設けたとしても小型化して構成できるようにする。
【解決手段】シールドケース6は、プリント配線基板4の実装面4a上に実装された無線通信回路2を覆うように設けられている。シールドケース6の上面6a上にスペーサ7を介して平面的なアンテナ8が搭載されている。したがって、シールドケース6の平面的な設置スペースを有効活用することができ、無線通信モジュール2の小型化を図ることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、アンテナを搭載した無線通信モジュールおよびその製造方法に関する。
この種のアンテナ搭載型の無線通信モジュールについては、例えば特許文献1または2に開示されている。例えば特許文献1に開示されている構成によれば、アンテナ基板のパッチ電極とは反対側の面に設けたアース電極を、一方の面に回路パターンを形成した回路基板の他方の面に設けたアース電極に重ね合わせて積層すると共に、アンテナ基板のパッチ電極と回路基板の回路パターンとをスルーホールの導体を通じて導通させるようにしている。
また、例えば特許文献2には、基体の1つの表面に構成されたパッチ導体と、パッチ導体と対向するように配置されたGND導体と、パッチ導体の表面に設置されパッチ導体の表面をGNDとする信号処理回路であってパッチ導体で送信する信号または受信した信号を処理する信号処理回路を備えた構成が開示されている。
特開平7−66627号公報 特開2004−201145号公報
しかしながら、無線通信回路は無線信号を生成する際にノイズを発生するが、当該ノイズを抑制するためにシールドケースを設ける必要がある。無線通信回路を内側に覆設するようにシールドケースを設けると無線通信回路やアンテナを実装するスペースが極めて限られることになってしまう。すると近年の無線通信モジュールの小型化の要求を満たすことができないという不具合を生じている。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、シールドケースを設けたとしても小型化して構成できる無線通信モジュールおよびその製造方法を提供することにある。
請求項1記載の発明によれば、無線通信回路がシールドケースに覆われているため無線通信回路から発せられるノイズを抑制することができる。しかも、アンテナが、無線通信回路による無線信号の主伝播方向側に配設されており、シールドケースの外面に沿って設けられた平板状の誘電体または/および絶縁体を介して平面状に形成されているため、たとえシールドケースを設ける必要があったとしても、シールドケースの配設スペースを有効活用することができ、従来に比較して無線通信モジュールの小型化を図ることができる。
請求項2記載の発明のように、無線通信回路が実装可能なプリント配線基板を備えることが望ましい。この場合、請求項3記載の発明のように、プリント配線基板は無線通信モジュールが片面に搭載可能に構成されていることが望ましい。
請求項4記載の発明によれば、平面状のアンテナは、その平面の法線方向が無線信号の主伝播方向に対して一致するように配設されているため、無線信号を効率的に伝播することができる。
請求項5記載の発明によれば、第1の高周波コネクタがアンテナに対して一体に構成され、第2の高周波コネクタが第1の高周波コネクタに対して着脱可能に構成されると共にプリント配線基板に実装されているため、アンテナとプリント配線基板との間の電気的接続を確実に行うことができる。
請求項6記載の発明によれば、アンテナには給電線が一体形成され、給電線がプリント配線基板に対して半田付けされるため、アンテナとプリント配線基板との間の電気的接続を簡単な構成で実現することができる。
請求項7記載の発明のように、アンテナを平面アンテナにより構成することが望ましい。このような場合、請求項8記載の発明のように、アンテナをパッチアンテナにより構成することがさらに望ましい。また、請求項9記載の発明のように、線状のアンテナにより構成することが望ましい。また、請求項10記載の発明のように、スパイラル状に構成することも望ましい。
(第1の実施形態)
以下、本発明を、近距離無線通信用の無線通信モジュールに適用した第1の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図2は、無線通信モジュールの設置形態の一例を模式的に示している。車載器1は、車室内のセンターコンソール(図示せず)に対して配設されている。この車載器1は、例えばカーオーディオやカーナビゲーション装置などであり、図2に示すように車室側の前面には表示部1aや操作部1b等が設けられている。
この車載器1には、無線通信モジュール2が搭載されている。この無線通信モジュール2は、例えばブルートゥース(登録商標)規格に準拠した近距離無線通信機能を備えており、ユーザによって車室内に持ち込まれた携帯電話機やPDA等の携帯端末Aとの間の無線通信を可能とするモジュールである。この無線通信モジュール2を設けることによって、ユーザが車室内に持ち込んだ携帯端末Aと車載器1との間の通信処理を行うことができ、例えばデータ通信処理したりハンズフリー通話などが可能になる。
図3は、無線通信モジュールを斜視図により概略的に示している。
図2および図3に示すように、無線通信モジュール2は、車載器1の車室側の前面側に沿って平面状に延設されたパネル基板3上に搭載されている。このように搭載する理由は、車載器1に搭載されるその他の回路モジュール(図示せず)の配置上の制約や、特に携帯端末Aとの間の通信時の伝播環境を良化する必要があるためである。具体的には、ユーザが所持する携帯端末Aとの間の無線通信処理を良好に保つため、通信経路に対して表示部1aや操作部1b等の電波を遮蔽する虞のない車室側に配置する必要があるためである。
図1(a)は、無線通信モジュールの断面構造を模式的に示している。図3および図1(a)に示すように、無線通信モジュール2は、プリント配線基板4と、このプリント配線基板4に実装された無線通信回路5と、この無線通信回路5を覆設するように配設されたシールドケース6と、このシールドケース6の外面としての上面部6a上に沿って配設されたスペーサ7と、このスペーサ7の外面としての上面部7a上に沿って配設されたアンテナ8と、アンテナ8およびプリント配線基板4を電気的に接続する高周波コネクタ9および10とを備えて構成されている。
プリント配線基板4は、例えば配線やランド、スルーホール、GND面等が裏面に構成されていると共に、実装面(表面)4a側に無線通信回路5が表面実装されている。
無線通信回路5は、例えばRF(Radio Frequency)素子、ベースバンド回路用の素子、半導体メモリ等により構成されている。高周波コネクタ9は、プリント配線基板4の実装面4aに対して固着されている。無線通信回路5は、高周波回路によって生成した高周波信号(無線信号)を高周波コネクタ9に対して出力するように構成されている。
シールドケース6は金属製の板材(例えば洋白、錫メッキ鋼板)により構成されている。シールドケース6は、その内側(下側)に無線通信回路5を覆設するようにプリント配線基板4上に固着されている。したがって、たとえ無線通信回路5からノイズが放射されたとしてもシールドケース6によって外部に対するノイズ放射を防止することができる。
シールドケース6の上面(外面)6aは平坦面に形成されており、この上面6a上にはスペーサ7が固着されている。このスペーサ7は、例えば誘電体材料または/および絶縁体材料によってシールドケース6の上面6a上に沿って平板状に構成されており、シールドケース6とアンテナ8との間の構造的接触を防止するように構成されている。
スペーサ7の上面7aは平坦面で形成されており、スペーサ7の上面7a上にはアンテナ8が固着されている。このアンテナ8は平面状に構成されている。図4および図5は、アンテナ8の平面形状を具体的に示している。この図4に示すように、アンテナ8をパッチアンテナにより構成しても良いし、図5に示すように、アンテナ8を、例えばスパイラル状に形成された線状アンテナに適用しても良い。
図4に示すように、アンテナ8としてパッチアンテナを適用した場合には、スペーサ7の平面形状やその厚さなどを調整することにより指向性やインピーダンス等の諸特性を所望の特性に合わせることができる。図4や図5に示すように、アンテナ8として形状を変化させることによって円偏波や直線偏波などの偏波特性を調整することができる。特に、円偏波に調整した場合には、通信相手(携帯端末A)の姿勢が変化し、主となる偏波面が変化した場合であっても、より安定した通信性能を得ることができる。
アンテナ8には、高周波コネクタ10が固着されている。この高周波コネクタ10は、スペーサ7およびシールドケース6の一部を貫通するように形成されている。使用状態においては、高周波コネクタ9および10は、嵌合可能、着脱可能に構成されており高周波コネクタ9を通じて給電される無線信号が高周波コネクタ10を通じてアンテナ8に対して給電されるように構成されている。
<製造方法について>
以下、図1(b)を参照して無線通信モジュールの製造方法について説明する。図1(b)は、無線通信モジュールを構成するアッセンブリの構造を模式的に示している。この図1(b)に示すように、無線通信モジュール2は、2つのアッセンブリBおよびCが合体して構成されている。
第1アッセンブリBは、シールドケース6と、スペーサ7と、アンテナ8と、高周波コネクタ10とにより構成される。第2アッセンブリCは、プリント配線基板4と、無線通信回路5と、高周波コネクタ9により構成される。
第1アッセンブリBを製造するときには、シールドケース6の所定部位に対して孔部6bを設けると共に、スペーサ7の所定部位に孔部7bを設ける。そして、アンテナ8に対して一体に高周波コネクタ10を固着して設け、この高周波コネクタ10をシールドケース6の孔部6bおよびスペーサ7の孔部7bに対して貫通して固着することにより構成する。
アンテナ8とスペーサ7とシールドケース6とを一体化する方法としては、例えば、スペーサ7の材料となるエポキシ樹脂に対してアンテナ8となる金属パターンをエッチング処理などで形成する方法や、アンテナ8の材料となる金属板をスペーサ7の材料となるエポキシ樹脂などに埋め込み、その後接着することによりシールドケース6と一体化させる方法を適用することができる。
他方、第2アッセンブリCを製造するときには、プリント配線基板4の実装面4aの上に無線通信回路5および高周波コネクタ9を配置し半田付け等により固着する。その後、第1および第2アッセンブリBおよびCの高周波コネクタ9および10を互いに嵌合することで接続すると共に、シールドケース6をプリント配線基板4の実装面4a上に載置することで無線通信回路5を覆設する。次に、プリント配線基板4に対してシールドケース6を半田付けもしくはカシメ等により固着する。すると、無線信号や発生ノイズによる他回路に対する干渉防止を強化することができる。
上記構成の作用について説明する。図2および図3に示すように、アンテナ8が車載器1の前面に沿って配設されており、アンテナ8の表面の法線方向が車内側に向けられるように配設されているため、無線通信モジュール2が携帯端末Aとの間で通信するときには、通信環境が良好になり通信処理を効率良く行うことができる。
本実施形態によれば、シールドケース6の上面6a上にスペーサ7を介してアンテナ8が搭載されているため、たとえシールドケース6を設ける必要があったとしても、シールドケース6の平面的な設置スペースを有効活用することができる。これにより、無線通信モジュール2の小型化を図ることができる。
本実施形態によれば、高周波コネクタ10がアンテナ8に対して一体に構成されると共に、高周波コネクタ9が高周波コネクタ10に対して着脱可能に構成されており、高周波コネクタ10がプリント配線基板4に実装されているため、アンテナ8とプリント配線基板4との間の電気的接続を確実に行うことができる。
本実施形態によれば、アンテナ8を平面アンテナにより構成しているため、省スペース化を図ることができる。また、アンテナ8として円偏波信号を送受信するためのパッチアンテナを適用した場合には、携帯端末Aの姿勢によらず通信性能を確保することができる。
(第2の実施形態)
図6(a)および図6(b)は、本発明の第2の実施形態を示すもので、前述実施形態と異なるところは、アンテナおよび無線通信回路間を電気的に接続する部材としての高周波コネクタに代えて、アンテナに対して一体に構成した給電線を設けたところにある。前述実施形態と同一部分については同一符号を付して説明を省略し、以下異なる部分についてのみ説明する。
図6(a)は、図1(a)に代わる図を示すもので、無線通信モジュール2に代わる無線通信モジュール11の断面図を模式的に示している。この図6(a)に示すように、アンテナ8に代わるアンテナ12には、高周波コネクタ9および10に代わる給電線13が一体に構成されている。具体的には、この給電線13は、アンテナ12とは別部材もしくはアンテナ12の一部が屈曲された同一部材により構成されている。
給電線13は、シールドケース6やスペーサ7を貫通して形成され、シールドケース6に対して構造的な非接触となるように構成されていると共にプリント配線基板4の実装面4aに対して固着されている。これにより、アンテナ12に対して無線通信回路5から給電されている。
<製造方法について>
図6(b)は、図1(b)に代わる製造方法の説明を断面図により示している。この図6(b)に示すように、第1および第2アッセンブリBおよびCに代わる第1および第2アッセンブリDおよびEには高周波コネクタ9および10が設けられておらず、これらに代えて、給電線13がアンテナ12に対して一体に設けられておりプリント配線基板4に対して固着されている。
第1アッセンブリDを製造するときには、シールドケース6の所定部位に対して孔部6bを設けると共に、スペーサ7の所定部位に孔部7bを設ける。そして、アンテナ12の一部を折り曲げたりアンテナ12に対して金属線等を接着することで給電線13を一体に設け、この給電線13をシールドケース6の孔部6bおよびスペーサ7の孔部7bに対して貫通して固着することにより構成する。
他方、第2アッセンブリEを製造するときには、プリント配線基板4の実装面4aの上に無線通信回路5を半田付け等により配置して固着する。その後、第2アッセンブリEに対して第1アッセンブリDを載置することで無線通信回路5をシールドケース6によって覆設し、リフロー半田付けにより半田を溶着してプリント配線基板4の実装面4aに対してシールドケース6および給電線13を固着させる。
プリント配線基板4の実装面4aには無線通信回路5から給電線13に対して通電するようにパターンが形成されているため、給電線13および無線通信回路5間が通電するように構成される。
このような実施形態によれば、アンテナ12の一部を折り曲げたりアンテナ12に対して金属線等を接着することで給電線13を一体に設けているため、無線信号や発生ノイズによる他回路に対する干渉防止が問題とならない場合に構造を簡単化することができ、アンテナ13とプリント配線基板4との間の電気的接続を簡単な構成で実現することができるようになる。
本発明の第1の実施形態を示す説明図((a)は無線通信モジュールの模式的な断面図、(b)は製造方法の説明図) 無線通信モジュールと携帯端末との間の配置状態の一例を模式的に示す図 無線通信モジュールの設置態様を概略的に示す斜視図 アンテナの一例を示す平面図(その1) アンテナの一例を示す平面図(その2) (a)および(b)は、本発明の第2の実施形態を示す図1(a)および図1(b)相当図
符号の説明
図面中、1は車載器、2は無線通信モジュール、4はプリント配線基板、5は無線通信回路、6はシールドケース、7はスペーサ(誘電体または/および絶縁体)、8はアンテナ、9,10は高周波コネクタ、Bは第1アッセンブリ、Cは第2アッセンブリを示す。

Claims (13)

  1. 無線信号を生成する無線通信回路と、
    前記無線通信回路を内側に覆設するシールドケースと、
    前記無線通信回路による無線信号の主伝播方向側に配設され前記シールドケースの外面に沿って設けられた平板状の誘電体または/および絶縁体を介して平面状に形成されたアンテナとを備えたことを特徴とする無線通信モジュール。
  2. 前記無線通信回路が実装可能に構成されたプリント配線基板を備えたことを特徴とする請求項1記載の無線通信モジュール。
  3. 前記プリント配線基板は、前記無線通信モジュールを片面に搭載可能な基板であることを特徴とする請求項2記載の無線通信モジュール。
  4. 前記平面状のアンテナは、当該平面の法線方向が無線信号の主伝播方向に対して一致するように配設されていることを特徴とする請求項1ないし3の何れかに記載の無線通信モジュール。
  5. 前記アンテナに対して一体に構成された第1の高周波コネクタと、
    前記第1の高周波コネクタに対して着脱可能に構成されると共に前記プリント配線基板に実装された第2の高周波コネクタとを備えたことを特徴とする請求項2ないし4の何れかに記載の無線通信モジュール。
  6. 前記アンテナには給電線が一体形成され、
    前記給電線は、前記プリント配線基板に対して半田付けされていることを特徴とする請求項2ないし4の何れかに記載の無線通信モジュール。
  7. 前記アンテナは、平面アンテナにより構成されていることを特徴とする請求項1ないし6の何れかに記載の無線通信モジュール。
  8. 前記アンテナは、パッチアンテナにより構成されていることを特徴とする請求項1ないし7の何れかに記載の無線通信モジュール。
  9. 前記アンテナは、線状のアンテナにより構成されていることを特徴とする請求項1ないし6の何れかに記載の無線通信モジュール。
  10. 前記アンテナは、スパイラル状に構成されていることを特徴とする請求項1ないし7または9の何れかに記載の無線通信モジュール。
  11. 近距離無線通信用に適用したことを特徴とする請求項1ないし10の何れかに記載の無線通信モジュール。
  12. シールドケースの外面に対して誘電体または/および絶縁体を形成し前記シールドケースおよび誘電体または/および絶縁体をその厚さ方向に貫通するように第1の高周波コネクタを実装したアンテナを前記誘電体または/および絶縁体の外面に搭載した第1アッセンブリを構成すると共に、プリント配線基板に対して無線通信回路および第2の高周波コネクタを実装した第2アッセンブリを構成する工程と、
    前記第1および第2アッセンブリの第1および第2の高周波コネクタを互いに接続すると共に前記第1アッセンブリのシールドケースにより前記第2アッセンブリの無線通信回路を覆設する工程とを備えたことを特徴とする無線通信モジュールの製造方法。
  13. シールドケースの外面に対して誘電体または/および絶縁体を形成しシールドケースおよび誘電体または/および絶縁体に対してその厚さ方向に貫通するように給電線が設けられたアンテナを前記誘電体または/および絶縁体の外面に搭載した第1アッセンブリを構成すると共に、プリント配線基板に対して無線通信回路を実装した第2アッセンブリを構成する工程と、
    前記第1アッセンブリの給電線を前記第2アッセンブリのプリント配線基板から無線通信回路に対して通電するように接続すると共に前記第1アッセンブリのシールドケースにより前記第2アッセンブリの無線通信回路を覆設する工程とを備えたことを特徴とする無線通信モジュールの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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