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JP2007313513A - 消耗電極アーク溶接の溶接終了制御方法 - Google Patents

消耗電極アーク溶接の溶接終了制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 消耗電極アーク溶接のアンチスティック制御時のスパッタ発生を抑制する。
【解決手段】 本発明は、消耗電極アーク溶接を行っているときに、溶接電源に溶接終了信号Onが入力されると送給モータは慣性によって減速して停止し、この慣性期間Tk中の予め定めた切換タイミングに溶接電流Iwをパルス電流に切り換えて通電して溶接を終了する消耗電極アーク溶接の溶接終了制御方法において、前記溶接終了信号Onが入力される以前の溶接中に短絡と短絡との間のアーク期間Taの平均値である平均アーク時間を算出し、この平均アーク時間に0.3〜0.7の範囲で所定の係数を乗じて切換遅延時間Tdを算出し、前記パルス電流への切換を、前記切換タイミングが経過した後にアーク期間か始めて前記切換遅延時間Tdに達した時点で行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、消耗電極アーク溶接において溶接終了時の溶接品質を向上させるための消耗電極アーク溶接の溶接終了制御方法に関するものである。
CO2溶接、MAG溶接、MIG溶接等の消耗電極アーク溶接においては、溶接終了時に溶接ワイヤが溶融池に溶着(スチック)するのを防止し、溶接終了時に形成されるワイヤ先端粒のサイズを適正化して次のアークスタート性を良好にするための溶接終了制御(アンチスチック制御)が行われる。この溶接終了制御は、送給モータに停止信号が入力されてから送給モータが慣性によって過渡的に減速して停止するまでの慣性期間における溶接電流及び溶接電圧の制御である。パルス電流を通電しない直流又は交流の消耗電極アーク溶接では出力は定電圧制御されているので、慣性期間中も溶接電圧値を低くする定電圧制御が行われるのが一般的である。このために、アークが燃え上がりアークきれを発生して溶接が終了するので、ワイヤ先端粒径は大きくなりやすい。これを改善するための従来技術として、パルス電流を通電しない消耗電極アーク溶接において、慣性期間中にパルス電流を通電してワイヤ先端粒径を小さくする溶接終了制御方法が慣用されている。以下、この従来技術について説明する。
図5は、非パルス消耗電極アーク溶接において慣性期間中にパルス電流を通電する溶接終了制御方法を示す波形図である。同図(A)は起動信号Onを示し、同図(B)は送給速度vfを示し、同図(C)は溶接電流Iwを示し、同図(D)は溶接電圧Vwを示す。起動信号OnはHighレベルで溶接開始信号になり、Lowレベルで溶接終了信号になる。以下、同図を参照して説明する。
時刻t4以前の定常溶接期間中は、同図(A)に示すように、起動信号OnはHighレベル(溶接開始信号)であるので、同図(B)に示すように、送給速度vfは予め定めた一定送給速度であり、定常の消耗電極アーク溶接が行われる。時刻t1〜t2の短絡期間Ts中は溶接ワイヤが溶融池と短絡しており、同図(C)に示すように、溶接電流Iwは増加し、同図(D)に示すように、溶接電圧Vwは低い短絡電圧値になる。時刻t2〜t3のアーク期間Ta中はアークが発生しており、同図(C)に示すように、溶接電流Iwは減少し、同図(D)に示すように、溶接電圧Vwは高いアーク電圧値に上昇する。定常期間中は、短絡期間Tsとアーク期間Taとを繰り返す。
時刻t4において、同図(A)に示すように、起動信号OnがLowレベル(溶接終了信号)に変化すると、同図(B)に示すように、送給モータに停止信号が入力されて送給速度vfは慣性期間Tkを経て時刻t5に停止する。この慣性期間Tkは数百ms程度である。時刻t4において起動信号Onが溶接終了信号に変化したことに応動して、同図(C)に示すように、パルス電流を通電し、同図(D)に示すように、パルス電圧が印加する。同図(B)に示すように、送給速度vfが略ゼロとなり送給が停止する時刻t5付近において、同図(C)に示すように、最後のパルス電流Ipeを通電して溶滴を移行させてワイヤ先端粒径を小さくして溶接を終了する。ワイヤ先端粒径は小さすぎるよりも所望値である方が次のアークスタート性が良好になる場合もあり、このような場合には最後のパルス電流Ipeに続けて所定期間のベース電流を通電して所望の先端粒を形成する。また、同図においてはパルス電流への切換タイミングを溶接終了信号が入力された時点からとしたが、送給速度vfが所定値(例えば略ゼロ)まで減速した時点とする場合もある。上述したような溶接終了制御は、ワイヤ先端粒径が大きくなりやすいステンレス鋼のMIG溶接には特に効果が大きい(例えば、特許文献1、2参照)。
特開平4−111972号公報 特開平9−267171号公報
上述したように、従来技術では、慣性期間Tk中のパルス電流への切換タイミングと一致してパルス電流の通電が開始する。この切換タイミングは、慣性期間TKの開始時点、慣性による送給速度が所定値まで減速した時点等のように予め定めたタイミングである。このために、切換タイミングにおけるアーク発生状態とは関係なくパルス電流の通電が開始される。この結果、以下のような問題が発生する。
図6は、上述した図5に対応する波形図であり、同図(F1)〜(F3)に各時刻におけるアーク発生状態を示す。同図(A)〜(D)の各信号は図5と同一である。同図は、時刻t4において起動信号OnがLowレベル(溶接終了信号)に変化して慣性期間Tkに入った時点が切換タイミングの場合である。
時刻t4の直前において、同図(F1)に示すように、溶接ワイヤ1の溶滴は溶融地2に移行し、同図(F2)に示すように、短絡が解除されてアーク3が発生する。この短絡が解除されて溶融地2が盛り上がった状態で時刻t4になるので、同図(C)に示すように、大電流値のパルス電流が通電する。この大電流の通電による強いアーク力によって、同図(F3)に示すように、溶融池から大量のスパッタが発生して溶接品質が悪くなる。
図7は、上述した図5に対応する波形図であり、同図(F1)〜(F3)に各時刻におけるアーク発生状態を示す。同図(A)〜(D)の信号は図5と同一である。同図は、時刻t4において起動信号OnがLowレベル(溶接終了信号)に変化して慣性期間Tkに入った時点が切換タイミングの場合である。
時刻t31において、同図(F1)に示すように、短絡が解除されてアーク3が再発生する。その後アーク期間が長く続き、時刻t4の直前において、同図(F2)に示すように、溶滴4が大きく成長し短絡寸算の状態になる。この状態で時刻t4になるので、同図(C)に示すように、大電流値のパルス電流が通電する。この大電流の通電による強い電磁的ピンチ力によって、同図(F3)に示すように、溶滴から大量のスパッタが発生して溶接品質が悪くなる。
上述したように、慣性期間におけるパルス電流への切換タイミングがアーク状態と無関係であるために、パルス電流通電開始字にスパッタが発生して溶接品質が悪くなるという問題があった。
そこで、本発明では、慣性期間におけるパルス電流の通電開始時点での溶接品質の低下を抑制することができる消耗電極アーク溶接の溶接終了制御方法を提供する。
上述した課題を解決するために、第1の発明は、パルス電流を通電しないで短絡を伴う消耗電極アーク溶接を行っているときに、溶接電源に溶接終了信号が入力されると送給モータに停止信号を出力し、この停止信号を受けて前記送給モータは慣性によって減速して停止し、この慣性期間中の予め定めた切換タイミングに溶接電流をパルス電流に切り換えて通電して溶接を終了する消耗電極アーク溶接の溶接終了制御方法において、
前記溶接終了信号が入力される以前の溶接中に短絡と短絡との間のアーク期間の平均値である平均アーク時間を算出し、この平均アーク時間に0.3〜0.7の範囲で所定の係数を乗じて切換遅延時間を算出し、
前記パルス電流への切換を、前記切換タイミングが経過した後にアーク期間が始めて前記切換遅延時間に達した時点で行う、ことを特徴とする消耗電極アーク溶接の溶接終了制御方法である。
第2の発明は、前記切換タイミングを、前記慣性期間の開始時点に設定する、ことを特徴とする第1の発明記載の消耗電極アーク溶接の溶接終了制御方法である。
第3の発明は、前記切換タイミングを、前記慣性期間中の送給速度が所定値まで減速した時点に設定する、ことを特徴とする第1の発明記載の消耗電極アーク溶接の溶接終了制御方法である。
第4の発明は、前記平均アーク時間を、前記慣性期間の直前の所定期間中に算出する、ことを特徴とする第1〜第3の発明のいずれか1項に記載の消耗電極アーク溶接の溶接終了制御方法である。
第5の発明は、前記消耗電極アーク溶接が、電極マイナス極性消耗電極アーク溶接又は交流消耗電極アーク溶接である、ことを特徴とする第1〜第4の発明のいずれか1項に記載の消耗電極アーク溶接の溶接終了制御方法である。
上記第1の発明によれば、溶接終了信号が入力される以前の期間中において平均アーク時間を算出し、これに係数を乗じて切換遅延時間を算出する。そして、溶接終了信号が入力されて慣性期間に入り所定の切換タイミングが経過し、かつ、アーク期間が切換遅延時間に達した時点でパルス電流の通電を開始する。このために、溶滴が適正な大きさになった時点でパルス電流が通電を開始するので、スパッタの発生が少ない円滑な切り換えを行うことができる。
上記第2の発明によれば、切換タイミングを慣性期間の開始時点に設定した場合でも、上記第1の発明の効果を奏する。
上記第3の発明によれば、切換タイミングを慣性期間中の送給速度が所定値まで減速した時点にに設定した場合でも、上記第1の発明の効果を奏する。
上述第4の発明によれば、平均アーク時間を慣性期間の直前の所定期間中に算出する。このために慣性期間中のアーク状態と略同じ状態で平均アーク時間を算出することができるので、パルス電流通電開始時の溶滴サイズをより正確に適正値にすることができ、スパッタ発生をさらに抑制することができる。
上記第5の発明によれば、消耗電極アーク溶接が電極マイナス極性消耗電極アーク溶接又は交流消耗電極アーク溶接である場合でも本発明を適用することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
[実施の形態1]
図1は、本発明の実施の形態1に係る消耗電極アーク溶接の溶接終了制御方法を示す波形図である。同図(A)は起動信号Onを示し、同図(B)は送給速度vfを示し、同図(C)は溶接電流Iwを示し、同図(D)は溶接電圧Vwを示し、同図(F1)〜(F3)は各時刻におけるアーク状態を示す。同図は、上述した図5と対応している。以下、同図を参照して説明する。
時刻t4以前の所定期間(数十ms〜数秒)中に発生したアーク期間Taの平均値である平均アーク時間Tavを算出する。そして、この平均アーク時間Tavに0.3〜0.7の範囲で係数を乗じて切換遅延時間Tdを算出する。係数の意味については後述する。
時刻t2において、同図(A)に示すように、起動信号OnがLowレベル(溶接終了信号)に変化すると、送給モータに停止信号が入力されて、同図(B)に示すように、送給速度vfは慣性により緩やかに減速して時刻t4において停止する。時刻t3においてアーク期間が上記の切換遅延時間Tdに達すると、同図(C)に示すように、パルス電流の通電を開始する。したがって、パルス電流の通電は、所定の切換タイミング(時刻t2)が経過し、かつ、それ以降においてアーク期間が切換遅延時間Tdに達した時点である・
時刻t1において、同図(F1)に示すように、短絡が解除されてアーク3が再発生する。このとき、溶接ワイヤ1の先端の溶滴は短絡によって移行しているので溶滴はほとんど存在しない。時刻t3直前において、同図(F2)に示すように、小さな溶滴が形成された状態になる。これは、時刻t1〜t3のアーク期間が切換遅延時間Tdであり、切換遅延時間Tdは平均アーク時間Tavの0.3〜0.7の係数を乗じた時間となる。したがって、平均アーク時間Tavが経過した時点付近で大きな溶滴に成長して短絡が発生するので、切換遅延時間Tdが経過した時点では溶滴4は小さい状態である。時刻t3において、同図(F3)に示すように、パルス電流が通電すると、溶滴4はスパッタを発生することなくスプレー移行する。上記の係数が0に近い値であると、図6で上述したように、短絡解除直後にパルス電流を通電することになり、溶融池からスパッタが発生する。また、係数が1に近い値になると、図7で上述したように、溶滴が大きく成長しておりパルス電流の通電で溶滴からスパッタが発生する。したがって、係数は0.3〜0.7の範囲が適正である。上記の平均アーク時間Tavを、時刻t2までの全溶接期間中又は一部期間中において算出しても良い。
図2は、上述した実施の形態1に係る消耗電極アーク溶接の溶接終了制御方法を実施するための溶接電源PSのブロック図である。以下、同図を参照して各ブロックについて説明する。
電源主回路PMは、3相200V等の商用電源を入力として、後述する駆動信号Dvに従ってインバータ制御、サイリスタ位相制御等の出力制御を行い、アーク溶接に適した溶接電圧Vw及び溶接電流Iwを出力する。溶接ワイヤ1は、送給モータMに結合された送給ロール7によって溶接トーチ6内を送給されて、母材(溶融池2)との間でアーク3が発生する。
送給制御回路FCは、外部からの起動信号Onを入力として、起動信号OnがHighレベル(溶接開始信号)のときは送給モータを所定値で回転させ、Lowレベル(溶接終了信号)のときは回転を停止させる送給制御信号Fcを出力する。慣性期間オフディレイ回路ODは、上記の起動信号OnがHighレベルからLowレベルに変化するのを予め定めた慣性期間に相当する期間だけ遅延させて慣性期間オフディレイ信号Odを出力する。
電流検出回路IDは、溶接電流Iwを検出して、電流検出信号Idを出力する。電圧検出信号VDは、溶接電圧Vwを検出して、電圧検出信号Vdを出力する。アーク期間計測回路TAは、短絡が解除されてアークが再発生した時点からのアーク期間の経過時間を計測して、アーク期間信号Taを出力する。切換遅延時間算出回路TDは、定常溶接期間中の上記アーク期間信号Taを平均化して平均アーク時間を算出し、これに予め定めた係数を乗して、切換遅延時間信号Tdを出力する。切換制御回路SCは、上記の起動信号OnがHighレベルになるとHighレベルにになり、Lowレベルに変化した後に上記のアーク期間信号Taが上記の切換遅延時間信号Tdの値と等しくなった時点でLowレベルになる切換制御信号Scを出力する。
電圧設定回路VRは、予め定めた電圧設定信号Vrを出力する。パルス電流設定回路IPRは、パルス電流及びベース電流から形成されるパルス電流設定信号Iprを出力する。電圧誤差増幅回路EVは、上記の電圧設定信号Vrと電圧検出信号Vdとの誤差を増幅して、電圧誤差増幅信号Evを出力する。電流誤差増幅回路EIは、上記のパルス電流設定信号Iprと電流検出信号Idとの誤差を増幅して、電流誤差増幅信号Eiを出力する。切換回路SWは、上記の切換制御信号ScがHighレベル(非パルス通電期間)のときはa側に切り換わり上記の電圧誤差増幅Evを誤差増幅信号Eaとして出力氏し、Lowレベル(パルス通電期間)のときは上記の電流誤差増幅信号Eiを誤差増幅信号Eaとして出力する。したがって、切換制御信号ScがHighレベルのときは一般的な消耗電極アーク溶接電源と同様に定電圧制御となり、Lowレベルのときは定電流制御となりパルス電流(ベース電流も含む)が通電する。このときに図示していないが、パルス電流を通電する周期を上記の電圧誤差増幅信号Evに基づいて可変することで、この期間中のアーク長を制御する。駆動回路DVは、上記の慣性期間オフディレイ信号OdがHighレベルの間(定常溶接機間+慣性期間)は、上記の誤差増幅信号Eaに基づいてPWM制御等を行い、駆動信号Dvを出力する。
上述した実施の形態1によれば、溶接終了信号が入力される以前の期間中において平均アーク時間を算出し、これに係数を乗じて切換遅延時間を算出する。そして、溶接終了信号が入力されて慣性期間に入り所定の切換タイミングが経過し、かつ、アーク期間が上記の切換遅延時間に達した時点でパルス電流の通電を開始する。このために、溶滴が適正な大きさになった時点でパルス電流が通電を開始するので、スパッタの発生が少ない円滑な切り換えを行うことができる。
[実施の形態2]
図3は、切換タイミングを慣性期間Tk中に送給速度vfが所定値まで減速した時点に設定した場合の図1に対応する波形図である。以下、図1と異なる点についてのみ説明する。
時刻t1において、同図(A)に示すように、起動信号OnがLowレベル(溶接終了信号)に変化すると、同図(B)に示すように、送給速度vfが慣性によって減速する。時刻t3において、送給速度vfが所定値vftまで減速すると切換タイミングとなる。その後、時刻t4においてアーク期間が算出された切換遅延時間Tdに達すと、同図(C)に示すように、パルス電流の通電を開始する。このパルス電流通電時の溶滴の大きさは適正サイズであるので、スパッタ発生の少ない円滑な切り換えとなる。
図4は、上述した実施の形態2に係る消耗電極アーク溶接の溶接終了制御方法を実施するための溶接電源のブロック図である。同図において上述した図2と同一のブロックには同一符号を付してそれらの説明は省略する。以下、図2とは異なる点線で示すブロックについて説明する。
比較回路CMは、送給モータMの送給速度検出信号vfdを入力として、慣性期間中に所定vftまで減速したときにHighレベルとなる比較信号Cmを出力する。この比較信号CmがHighレベルになる時点が所定の切換タイミングとなる。第2切換制御回路SC2は、起動信号OnがHighレベル(溶接開始信号)になるとHighレベルになり、上記の比較信号CmがHighレベルに変化した後にアーク期間信号Taの値が切換t遅延時間信号Tdの値と等しくなった時点でLowレベルに変化する切換制御信号Scを出力する。
上述した実施の形態2によれば、パルス電流への切換タイミングを慣性期間中の送給速度が所定値まで減速した時点に設定した場合でも、上述した実施の形態1の効果を奏することができる。
本発明では、パルス電流を通電するまでの溶接法が、短絡を伴いパルス電流を通電しない交流消耗電極アーク溶接、短絡を伴いパルス電流を通電しない電極マイナス極性消耗電極アーク溶接である場合も同様の効果を奏する。また、切換遅延時間を予め実験によって算出して設定しても良い。
本発明の実施の形態1に係る消耗電極アーク溶接の溶接終了制御方法を示す波形図である。 本発明の実施の形態1に係る溶接電源のブロック図である。 本発明の実施の形態2に係る消耗電極アーク溶接の溶接終了制御方法を示す波形図である。 本発明の実施の形態2に係る溶接電源のブロック図である。 従来技術における消耗電極アーク溶接の溶接終了制御方法を示す波形図である。 従来技術の課題を示す図5に対応する波形図である。 従来技術の課題を示す図5に対応する図6とは異なる波形図である。
符号の説明
1 溶接ワイヤ
2 溶融地(母材)
3 アーク
4 溶滴
5 スパッタ
6 溶接トーチ
7 送給ロール
CM 比較回路
Cm 比較信号
DV 駆動回路
Dv 駆動信号
Ea 誤差増幅信号
EI 電流誤差増幅回路
Ei 電流誤差増幅信号
EV 電圧誤差増幅回路
Ev 電圧誤差増幅信号
FC 送給制御回路
Fc 送給制御信号
ID 電流検出回路
Id 電流検出信号
Ipe 最後のパルス電流
IPR パルス電流設定回路
Ipr パルス電流設定信号
Iw 溶接電流
M 送給モータ
OD 慣性期間オフディレイ回路
Od 慣性期間オフディレイ信号
On 起動信号
PM 電源主回路
PS 溶接電源
SC 切換制御回路
Sc 切換制御信号
SC2 第2切換制御回路
SW 切換回路
TA アーク期間計測回路
Ta アーク期間(信号)
Tav 平均アーク時間
TD 切換遅延時間算出回路
Td 切換遅延時間(信号)
Tk 慣性期間
Ts 短絡期間
VD 電圧検出回路
Vd 電圧検出信号
vf 送給速度
vfd 所定値検出信号
vft 所定の送給速度値
VR 電圧設定回路
Vr 電圧設定信号
Vw 溶接電圧

Claims (5)

  1. パルス電流を通電しないで短絡を伴う消耗電極アーク溶接を行っているときに、溶接電源に溶接終了信号が入力されると送給モータに停止信号を出力し、この停止信号を受けて前記送給モータは慣性によって減速して停止し、この慣性期間中の予め定めた切換タイミングに溶接電流をパルス電流に切り換えて通電して溶接を終了する消耗電極アーク溶接の溶接終了制御方法において、
    前記溶接終了信号が入力される以前の溶接中に短絡と短絡との間のアーク期間の平均値である平均アーク時間を算出し、この平均アーク時間に0.3〜0.7の範囲で所定の係数を乗じて切換遅延時間を算出し、
    前記パルス電流への切換を、前記切換タイミングが経過した後にアーク期間が始めて前記切換遅延時間に達した時点で行う、ことを特徴とする消耗電極アーク溶接の溶接終了制御方法。
  2. 前記切換タイミングを、前記慣性期間の開始時点に設定する、ことを特徴とする請求項1記載の消耗電極アーク溶接の溶接終了制御方法。
  3. 前記切換タイミングを、前記慣性期間中の送給速度が所定値まで減速した時点に設定する、ことを特徴とする請求項1記載の消耗電極アーク溶接の溶接終了制御方法。
  4. 前記平均アーク時間を、前記慣性期間の直前の所定期間中に算出する、ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の消耗電極アーク溶接の溶接終了制御方法。
  5. 前記消耗電極アーク溶接が、電極マイナス極性消耗電極アーク溶接又は交流消耗電極アーク溶接である、ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の消耗電極アーク溶接の溶接終了制御方法。

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