JP2007303536A - 円錐ころ軸受用保持器の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】この円錐ころ軸受用保持器の製造方法は、板状素材7に対して、円形状の中心孔9と、該中心孔9の外周側における小径リング31の幅寸法を隔てた位置に円周方向に沿って複数箇所配置され、径方向外方に次第に幅広となるように延びる扇状のポケット孔8と、を形成する工程と、板状素材7のポケット孔8の外周側における大径リング32の幅寸法を隔てた位置に円周方向に沿ってノッチ12を形成する工程と、略円錐状の型面を有する金型13によって、板状素材7のノッチ12の径方向内側部分を円錐台形状に曲げ変形させて円錐台形状の保持器を成形する工程と、板状素材7から該保持器を分離させる工程と、を備える。
【選択図】図6
Description
これについて、図8に従って詳細に説明する。前記軸方向寸法が小さい場合には、略円錐状の型面を有する金型(パンチ13及びダイス14)によって、板状素材7における、ポケット孔108の外周側での大径リング132の幅寸法(板状素材段階の大径リングの径方向寸法)を隔てた位置の内側部分を円錐台形状に曲げ変形させ、当接面106を有した柱部133を起立させる曲げ成形を行う。この際に、大径リング132の外周部(円錐台形状の保持器における大径リングの軸方向端部)の予定位置S2を基点として柱部133が曲がらず、該予定位置S2より径方向内側、より具体的にはポケット孔108の大径リング側の縁部を基点として柱部133と大径リング132の連結部より曲がり始めることがある。
(1) 小径リングと、該小径リングに対して軸方向に離間配置された大径リングと、該大径リングと前記小径リングとの間に円周方向に複数箇所配置されて、前記大径リングと前記小径リングとを連結する柱部と、を備えた円錐ころ軸受用保持器の製造方法であって、
板状素材に対して、円形状の中心孔と、該中心孔の外周部に円周方向に沿って複数箇所配置され、前記中心孔に連通した状態で径方向外方に次第に幅広となるように延びる扇状のポケット孔と、を形成する工程と、
前記板状素材の前記ポケット孔の外周側における前記大径リングの幅寸法を隔てた位置又は該位置近傍に円周方向に沿ってノッチを形成する工程と、
略円錐状の型面を有する金型によって、前記板状素材の前記ノッチの径方向内側部分を円錐台形状に曲げ変形させることにより、前記大径リング及び前記複数の柱部が一体となった円錐台形状の保持器基体を成形する工程と、
前記板状素材から前記保持器基体を分離する工程と、
前記分離した前記保持器基体の前記複数の柱部の先端に前記小径リングを固定する工程と、を備える
ことを特徴とする円錐ころ軸受用保持器の製造方法。
ことを特徴とする(1)に記載の円錐ころ軸受用保持器の製造方法。
板状素材に対して、円形状の中心孔と、該中心孔の外周側における前記小径リングの幅寸法を隔てた位置に円周方向に沿って複数箇所配置され、径方向外方に次第に幅広となるように延びる扇状のポケット孔と、を形成する工程と、
前記板状素材の前記ポケット孔の外周側における前記大径リングの幅寸法を隔てた位置又は該位置近傍に円周方向に沿ってノッチを形成する工程と、
略円錐状の型面を有する金型によって、前記板状素材の前記ノッチの径方向内側部分を円錐台形状に曲げ変形させることにより、前記大径リング、前記複数の柱部及び前記小径リングが一体となった円錐台形状の保持器を成形する工程と、
前記板状素材から前記保持器を分離する工程と、を備える
ことを特徴とする円錐ころ軸受用保持器の製造方法。
まず、図1を参照して、本発明に係る実施形態の一例である円錐ころ軸受用保持器の製造方法によって製造された円錐ころ軸受用保持器が組み込まれた円錐ころ軸受について説明する。該円錐ころ軸受20は、ハウジング(不図示)に外嵌され、内周面に円錐内面状に傾斜した外輪軌道面35を有する外輪4と、回転軸(不図示)に内嵌され、外周面に円錐外面状に傾斜した内輪軌道面34を有する内輪1と、外輪4の外輪軌道面35と内輪1の内輪軌道面34との間に複数配置された転動体である円錐台形の円錐ころ2と、該円錐ころ2を回転自在に保持する環状の保持器3と、を備える。
なお、小径リング31は、例えば、円周方向の一部が切断されて、径方向に拡径可能とされており、内輪1の小径側つば部21bを乗り越えた後に、該切断部分が溶接等により接続されてもよい。
本実施形態の円錐ころ軸受用保持器の製造方法は、図2に示すように、打抜き工程、面押し工程、ノッチ加工工程、曲げ工程、分離工程、及び小径リング固定工程(不図示)を備えている。
なお、前記小径リング31を前記保持器基体3aに位置ずれすることなく確実に固定するため、柱部33の先端に取付座を設けてもよい。
次に、図6及び図7に従って、本発明に係る第2実施形態である円錐ころ軸受用保持器の製造方法について説明する。なお、第1実施形態と重複する部分については各図に同一符号を付して説明する。
2 円錐ころ
3 円錐ころ軸受用保持器
3a 保持器基体
3b 保持器成形体
4 外輪
7 板状素材
8 ポケット孔
9 中心孔
10 突起部
12 ノッチ
13 パンチ(金型)
14 ダイス(金型)
20 円錐ころ軸受
31 小径リング
32 大径リング
33 柱部
34 内輪軌道面
35 外輪軌道面
Claims (3)
- 小径リングと、該小径リングに対して軸方向に離間配置された大径リングと、該大径リングと前記小径リングとの間に円周方向に複数箇所配置されて、前記大径リングと前記小径リングとを連結する柱部と、を備えた円錐ころ軸受用保持器の製造方法であって、
板状素材に対して、円形状の中心孔と、該中心孔の外周部に円周方向に沿って複数箇所配置され、前記中心孔に連通した状態で径方向外方に次第に幅広となるように延びる扇状のポケット孔と、を形成する工程と、
前記板状素材の前記ポケット孔の外周側における前記大径リングの幅寸法を隔てた位置又は該位置近傍に円周方向に沿ってノッチを形成する工程と、
略円錐状の型面を有する金型によって、前記板状素材の前記ノッチの径方向内側部分を円錐台形状に曲げ変形させることにより、前記大径リング及び前記複数の柱部が一体となった円錐台形状の保持器基体を成形する工程と、
前記板状素材から前記保持器基体を分離する工程と、
前記分離した前記保持器基体の前記複数の柱部の先端に前記小径リングを固定する工程と、を備える
ことを特徴とする円錐ころ軸受用保持器の製造方法。 - 前記小径リングは、前記分離した前記保持器基体の複数の前記ポケット孔にそれぞれ前記円錐ころを挿入して、該円錐ころを内輪の軌道面に配置した状態で、前記複数の柱部の先端に固定される、
ことを特徴とする請求項1に記載の円錐ころ軸受用保持器の製造方法。 - 小径リングと、該小径リングに対して軸方向に離間配置された大径リングと、該大径リングと前記小径リングとの間に円周方向に複数箇所配置されて、前記大径リングと前記小径リングとを連結する柱部と、を備えた円錐ころ軸受用保持器の製造方法であって、
板状素材に対して、円形状の中心孔と、該中心孔の外周側における前記小径リングの幅寸法を隔てた位置に円周方向に沿って複数箇所配置され、径方向外方に次第に幅広となるように延びる扇状のポケット孔と、を形成する工程と、
前記板状素材の前記ポケット孔の外周側における前記大径リングの幅寸法を隔てた位置又は該位置近傍に円周方向に沿ってノッチを形成する工程と、
略円錐状の型面を有する金型によって、前記板状素材の前記ノッチの径方向内側部分を円錐台形状に曲げ変形させることにより、前記大径リング、前記複数の柱部及び前記小径リングが一体となった円錐台形状の保持器を成形する工程と、
前記板状素材から前記保持器を分離する工程と、を備える
ことを特徴とする円錐ころ軸受用保持器の製造方法。
Priority Applications (1)
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JP2006131838A JP2007303536A (ja) | 2006-05-10 | 2006-05-10 | 円錐ころ軸受用保持器の製造方法 |
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JP2006131838A Pending JP2007303536A (ja) | 2006-05-10 | 2006-05-10 | 円錐ころ軸受用保持器の製造方法 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013094615A1 (ja) * | 2011-12-21 | 2013-06-27 | 中西金属工業株式会社 | ころ軸受用保持器及びその製造方法 |
KR101921643B1 (ko) | 2016-06-24 | 2018-11-26 | (주)엠에스텍 | 롤러베어링의 리테이너 제조방법 |
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-
2006
- 2006-05-10 JP JP2006131838A patent/JP2007303536A/ja active Pending
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