JP2007237328A - 燃焼式動力工具 - Google Patents
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Abstract
【課題】燃焼室枠の下端シール部とシリンダの上端部とのシール効果または燃焼室枠の上端シール部とチャンバーヘッドとのシール効果を向上させた燃焼式動力工具を提供することにある。
【解決手段】燃焼室6内に噴射される可燃性ガスと空気との混合気を燃焼室6内の点火プラグ26のスパークによって燃焼させることによりシリンダ2内のピストン3を駆動し、ドライバブレード16により締結具15を打撃する燃焼式動力工具において、チャンバーヘッド5の周縁当接部5aまたはシリンダ2の周縁当接部2aには、周縁部に沿って溝11、12を形成し、該溝11、12内に弾性材料から成るOリング9、10を配設し、かつ溝11、12内においてOリング9、10の内周部9d、10d側に位置し、Oリング9、10を外周部9a、10a側方向に押圧するテンション部材19を配設する。
【選択図】図4
【解決手段】燃焼室6内に噴射される可燃性ガスと空気との混合気を燃焼室6内の点火プラグ26のスパークによって燃焼させることによりシリンダ2内のピストン3を駆動し、ドライバブレード16により締結具15を打撃する燃焼式動力工具において、チャンバーヘッド5の周縁当接部5aまたはシリンダ2の周縁当接部2aには、周縁部に沿って溝11、12を形成し、該溝11、12内に弾性材料から成るOリング9、10を配設し、かつ溝11、12内においてOリング9、10の内周部9d、10d側に位置し、Oリング9、10を外周部9a、10a側方向に押圧するテンション部材19を配設する。
【選択図】図4
Description
本発明は、燃焼式動力工具に関し、特に、ガスボンベに封入された液化ガスを燃焼室内に噴射させ、空気と混合し着火することにより、ピストンを駆動する動力を発生させ、釘、鋲、ステープル等の締結具を打込むための燃焼式動力工具に関する。
従来の釘打機等の燃焼式動力工具の部分拡大図を図7に示す。従来における可搬型の燃焼式動力工具50は、本体を包囲するハウジング7と、ハウジング7内に固定された円筒状のシリンダ2と、該シリンダ2内に案内されてシリンダ2円周内において上端部から下端部に上下動摺動可能なピストン3と、ピストン3の下面3b側に固定され、該ピストン3のシリンダ2内の下方動作により釘等の締結具を被加工物へ打撃するドライバブレード16と、シリンダ2の上端部から離間されて該上端部の上方を覆うようにハウジング7内に固定されたチャンバーヘッド5と、ハウジング2内に設けられ、シリンダ2の外周に案内されて上下に摺動する燃焼室枠4であって、該燃焼室枠4の上方動作によってチャンバーヘッド5に当接し、燃焼室枠4、チャンバーヘッド5およびピストン3の上面3aによって画成される燃焼室6を形成する燃焼室枠4と、ハウジング7内に形成され、ガスボンベ22を装着するためのボンベ室25と、チャンバーヘッド5に設けられ、ガスボンベ22の可燃性ガスをガスボンベ22の噴射ノズル22aより燃焼室6へ噴射させるガス噴射口23と、燃焼室6内に設けられたファン21と、燃焼室6へガス噴射口21より噴射された可燃性ガスと空気とを混合した混合気に着火させる点火プラグ26と、ハウジング7のハンドルに装着されたトリガスイッチ(図示なし)とを具備する。
図示されていないが、シリンダ2の下端部からはプッシュレバーが突出している。このプッシュレバー(コンタクトレバー)を被加工物に接触させ、本体を被加工物に押し付けると、燃焼室枠4は、プッシュレバーの上方移動に連動して上方へ押し上げられてチャンバーヘッド5に当接し、外気から密閉された燃焼室6を画成する。図7に示された燃焼室6の上部を画成する燃焼室枠4とチャンバーヘッド5との接触部はゴムのOリング9によって外気から密閉され、一方、燃焼室6の下部を画成する燃焼室枠4とシリンダ2の接触部はゴムのOリング10によって外気から密閉される。ゴムのOリング9および10によって密閉された燃焼室6が形成されると、ガスボンベ22の噴射ノズル22aより燃焼室6に可燃性ガスを噴射し、その可燃性ガスはファン21によって空気と撹拌され、混合気となる。この状態で、点火制御装置(図示なし)の動作に基づいて燃焼室6内の点火プラグ26にスパークを発生させ、燃焼室6内の混合気を爆発燃焼させることによって、釘などの締結具を打込むための駆動力を発生させている。この従来の燃焼式動力工具50は、圧縮空気を駆動源とする従来の圧縮空気式打込み工具に比べ、コンプレッサが不要で建築現場などへの運搬が容易となり、また二次電池などの内蔵電力源の使用により他の商用電源などの電源環境が不要となるので、可搬型打込み工具として操作性の点で有利である。このような燃焼式動力工具は、例えば、下記の特許文献1に開示されている。
上述したような従来の燃焼式動力工具において、ピストン3が上死点にあるとき、燃焼室枠4の上端シール部4a(図7の丸印Aの部分)および燃焼室枠4の下端シール部4b(図7の丸印Bの部分)によって、燃焼室6を外気から遮断または密閉する効果は、次の2点にある。
(1)燃焼室6を外気から密閉することにより、燃焼時に発生する燃焼エネルギ(膨張エネルギ)をピストン3の釘打撃に有効に利用する。
(2)燃焼室6を外気から密閉することにより、燃焼終了後の放熱および冷却で燃焼室6内が負圧になり、下死点まで移動したピストンを初期位置(上死点)まで引き戻すことが可能となる。
(1)燃焼室6を外気から密閉することにより、燃焼時に発生する燃焼エネルギ(膨張エネルギ)をピストン3の釘打撃に有効に利用する。
(2)燃焼室6を外気から密閉することにより、燃焼終了後の放熱および冷却で燃焼室6内が負圧になり、下死点まで移動したピストンを初期位置(上死点)まで引き戻すことが可能となる。
然るに、本発明者は、燃焼室枠4の上端シール部4aおよびチャンバーヘッド5間のOリング9(シール構成部A)によるシール効果と、下端シール部4bおよびシリンダ2の上端部2a間のOリング10(シール構成部B)によるシール効果とについて検討したところ、図7に示したようなOリングによるシール構成部に問題点があることを見出した。以下、燃焼室枠4の下端シール部4bとシリンダ2との間のOリング10によるシール構成部Bを例にとって図8、図9および図10を参照してその問題点について説明する。
図8は、図7に示した燃焼室枠4の下端シール部4bの構成部Bを拡大した拡大断面図である。図8に示すように、上記(1)の燃焼時の状態では、燃焼時の燃焼室内圧力が例えば約6kgf/cm2程度であり、燃焼圧力によりゴム材料のOリング10が押し下げられ、Oリング10の下部10cとシリンダ2の溝12の下面部12bとがシールされると同時に、Oリング10の外周部10aと燃焼室枠4の下端シール部4bとがシールされる。このとき燃焼圧力が高いため、Oリング10は燃焼ガスにより押圧され、シール効果がより完全となり、燃焼室6のシール部から燃焼ガスが漏れることはない。
一方、上記(2)の燃焼終了時の状態では、理想的にはOリング10の外周部10aと燃焼室枠4の下端シール部4b間のシール、およびOリング10の上部10bとシリンダ2の溝12の上面部12a間のシールをより完全にしなければならない。しかしながら、外気圧力1kgf/cm2に対して燃焼室6内圧力は0.8kgf/cm2程度であり、圧力差は約0.2kgf/cm2と低いため、Oリング10に対する押圧が不十分となりシールの不完全部分が発生しやすいことが分かった。
図9および図10(図9のC−C線の断面図)は、Oリング10の外周部10aと燃焼室枠4の下端シール部4bとのシール構造が不完全な状態を示したものである。図9および図10に示すように、Oリング10の外周部10aと燃焼室枠4の下端シール部4bとのシール部において隙間17が発生し、シール不完全構造となる。シール不完全範囲(隙間17)が存在すると、比較的高い外気圧力がシール不完全範囲17から燃焼室6内に侵入するので、ピストン3を所定の初期位置(上死点)まで戻すための充分な圧力差が得られないことになる。
従って、Oリング10または9のシール効果が充分でないシール不完全範囲17が発生した場合、燃焼終了時、燃焼室6内に外気が流入し燃焼室6内圧力を外気に対し低い状態に維持することが不可能となり、ピストン3の最上点(所定位置の上死点)まで復帰させることができなくなる。その結果、出力ダウンとなって釘等の締結具の頭上面に充分な打撃力を与えることが不可能となり、またピストン3の下面3bに固定されたドライバブレード16が釘の頭上面より上の位置に復帰しない場合も発生し、マガジン内の釘の移動がドライバブレードによって規制され、釘を打撃するこが不可能となる場合もある。
一方、従来のシーリング技術として図12に示すように、燃焼室枠4とシリンダ2とのシール効果を向上させるために、Oリングの代わりに、複数の鉄材料から成るCリングを配設する技術がある。しかし、複数の鉄製のCリングを設けている場合は、鉄製のCリングが高価となることや、鉄製Cリングを入れるための溝加工費が高価となる。さらに、鉄製Cリングは、図13に示すように、テンションを発生させるための切れ目14aを必要とするため、上述したような僅かな気圧差によりピストンを復帰させるためのシール効果が得られないという不具合が発生した。
従って、本発明の目的は、燃焼式動力工具において、上記問題点を解消し、燃焼室枠の下端シール部とシリンダの上端部とのシール効果または燃焼室枠の上端シール部とチャンバーヘッドとのシール効果を向上させた燃焼式動力工具を提供することにある。
本発明の他の目的は、締結具へ高出力の打撃力を与えることが可能なドライバブレードを有する燃焼式動力工具を提供することにある。
上記目的を達成するために本願において開示される発明のうち代表的なものの概要を説明すれば、以下の通りである。
本発明の一つの特徴によれば、ハウジングと、前記ハウジング内に固定されたシリンダと、前記ハウジングの一端を覆うように前記ハウジングに固定されたチャンバーヘッドと、前記シリンダ内を往復動可能に配置されたピストンと、前記ハウジングの下方に設けられ工作物への押圧時に移動可能に設けられたプッシュレバーと、前記ハウジング内において移動可能に案内され、前記プッシュレバーの移動に連動して前記チャンバーヘッドにシール部材を介して当接あるいは離間し、前記チャンバーヘッド、前記シリンダおよび前記ピストンと共に燃焼室を画成する燃焼室枠とを有する燃焼式動力工具であって、前記シール部材は前記チャンバーヘッドおよび前記シリンダの少なくとも1つに形成された溝に収納され、該溝とシール部材との間に、シール部材を外周方向に押圧するテンション部材を配設する。
本発明の他の特徴によれば、前記シール部材はゴム材料(弾性材料)のOリングから成り、前記テンション部材は金属材料のCリングから成る。
本発明のさらに他の特徴によれば、前記シール部材および前記テンション部材は、前記チャンバーヘッドおよび前記シリンダのそれぞれの溝に配設される。
本発明のさらに他の特徴によれば、前記テンション部材の前記金属材料は、ばね鋼から成る。
上記本発明の特徴によれば、チャンバーヘッドまたはシリンダに溝を形成し、該溝内にシール部材を配設し、かつ該溝内においてシール部材を外周方向に押圧するテンション部材を配設したので、チャンバーヘッドまたはシリンダにおいて、シール部材の外周は内側のテンション部材の付勢力(押圧力)によりシール部材の外周と燃焼室枠の当接部との接触が完全となり、シール効果を向上させることができる。従って、ピストン戻り工程において外気に対して燃焼室内が低い圧力に保持され、ピストンの上死点への復帰がより完全な位置となり、燃焼室の爆発燃焼時におけるピストンの下降動作において、高出力の打撃力をドライバブレードに与えることができる。
本発明の上記およびその他の目的、ならびに上記および他の特徴は、以下の本明細書の記述及び添付図面からさらに明らかとなるであろう。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、実施形態を説明するための全図において、同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。また、図7ないし図13に示した従来の燃焼式動力工具と同一の機能を有する部材についても以上の説明で用いた参照符号と同一のものを使用する。さらに、以下の説明では、燃焼式動力工具によって釘(締結具)が打込まれる方向を便宜上「下方または下部」、その対向方向を「上方または上部」の意味として説明しているが、特別な意図に限定するものではない。
本発明による燃焼式動力工具を釘打込み工具に適用した実施形態について図1ないし図6を参照して説明する。
[燃焼式動力工具1の全体構成]
図1において、燃焼式動力工具1は外枠体を構成するハウジング7を有する。ハウジング7は後述するシリンダ2等が配設される主ハウジング部7bを含む。ハウジング7の側方には燃焼式動力工具1の把持部であるハンドル7cが設けられ、トリガスイッチ13が装着されている。燃料セルであるガスボンベ22を装着(セット)するガスボンベ室7bは、主ハンジング部7aとハンドル7cによって形成されている。ハンドル7cの下方には釘(締結具)を装着するためのマガジン27が設けられている。
図1において、燃焼式動力工具1は外枠体を構成するハウジング7を有する。ハウジング7は後述するシリンダ2等が配設される主ハウジング部7bを含む。ハウジング7の側方には燃焼式動力工具1の把持部であるハンドル7cが設けられ、トリガスイッチ13が装着されている。燃料セルであるガスボンベ22を装着(セット)するガスボンベ室7bは、主ハンジング部7aとハンドル7cによって形成されている。ハンドル7cの下方には釘(締結具)を装着するためのマガジン27が設けられている。
主ハウジング部7aの内部には、上下に延在する円筒状のシリンダ2と、円筒状シリンダ2の上端部の上方を覆うようにハウジング7に固定されたチャンバーヘッド5と、チャンバーヘッド5に設けられた可燃性ガスの噴射口23と、チャンバーヘッド5に取付けられた点火プラグ26と、チャンバーヘッド5に支持されたファンモータ20およびファン21と、円筒状シリンダ2の外周部に案内されてシリンダ2の周縁当接部2aを含む上端部とチャンバーヘッド5の周縁当接部5aへ当接するように移動可能に配設された燃焼室枠4と、円筒状のシリンダ20の内周部においてシリンダ2の上端部と下端部の間で往復摺動可能に配設されたピストン3と、ピストン3の下面3側に取り付けられ、ピストン3のシリンダ2内の下端部への下方動作により釘15を打撃するためのドライバブレード16と、ピストン3(ドライバブレード16)が締結具を打込むためにシリンダ2内の下死点に移動し激突するときの余剰衝撃力を吸収するためのバンパ29とが設置されている。
主ハウジング部7aの上端部にはチャンバーヘッド5が固定され、チャンバーヘッド5にはファン21を回転軸に固定したファンモータ20が支持されると共に、ハンドル7cに付設されたトリガスイッチ13により点火される点火プラグ26が装着されている。また主ハウジング部7a内には工具本体1が被加工物(例えば、木材の工作物)Wに押し付けられて燃焼室枠4がストローク上端近傍にあることを検出するために、燃焼室枠4に接続された図示せぬ連結部材が所定位置に到達したことを検出するプッシュスイッチ(図示なし)が設けられる。燃焼室枠4が所定位置に上昇したとき、プッシュスイッチがオン動作してモータ20に駆動電圧を供給し、ファン21の回転を開始するように構成される。
ハンドル7c内には、動力工具1の駆動電源となるニッケル・カドミウム二次電池等の電池28が着脱自在に装着され、また、図示されていないが、ファンモータ21の起動および停止を制御し、かつ点火プラグ26にスパークを発生させるための点火制御装置が装着されている。
ボンベ室部7bは、燃料セルであるガスボンベ22が内接して着脱自在に装着(セット)できるように、ガスボンベ22の外周部を包囲するボンベ室隔壁部を構成し、ボンベ室25を区画する。ボンベ室部7bの上方において、ボンベ室隔壁部を構成するチャンバーヘッド5の一部に、ガスボンベ22の噴射ノズル22aと係合可能なノズル受入口が形成される。
ガスボンベ22内には、加圧された液化可燃性ガスが貯蔵され、このガスは大気中に排出されて蒸発する。ガスボンベ22の上端部にはボンベ22の噴射ノズル22aから噴射されるガス量を調節するための弁機構22bを備えており、セットされるガスボンベ22の噴射ノズル22a側と反対側のガスボンベ22の背面より押圧手段(図示なし)によって噴射ノズル22a側方向に押圧すると、一定量の可燃性ガスをチャンバーヘッド5の噴射口23へ噴射できる構成となっている。噴射口23へ可燃性ガスを噴射するタイミングは、後述する燃焼室枠4により燃焼室6が画成された時である。
主ハウジング部7a下端、すなわちシリンダ2の下端部の下方には、シリンダ2と一体に形成され、釘15が通過するノーズ部30の外周に沿ってプッシュレバー(コンタクトレバー)8が上下動可能に配置されている。プッシュレバー8は、連結部材(図示なし)を介して燃焼室枠4と連接されている。プッシュレバー8および連結部材は、図示されない圧縮コイルスプリングによってシリンダ2の下方に付勢されている。従って、作業者がプッシュレバー8の先端を被加工物Wに当接させて、ハウジング7全体を被加工物W方向に押付けて押圧したとき、図2に示すように、プッシュレバー8の上端部が、圧縮コイルスプリング(図示なし)による下方向への付勢力に抗して、主ハウジング部7a内において上方へ移動し、燃焼室枠4をシリンダ2の上端部2aの上方へ移動させ、燃焼室枠4をチャンバーヘッド5の周縁当接部5aへ当接させる。これによって、図2に示すように、チャンバーヘッド5、燃焼室枠4およびピストン3の上面3aによって画成され、外気より密閉された燃焼室6を形成する。
後述するように、本発明に従って、チャンバーヘッド5には、燃焼室枠4の上端シール部4aがチャンバーヘッド5の周縁当接部5aに当接したときに、チャンバーヘッド5の周縁当接部5aと燃焼室枠4の上端シール部4a間をシールするためのOリング9およびテンション部材19から成る第1のシール構成部31が装着されている。一方、シリンダ2の上端部の周縁当接部2aには、燃焼室枠4がチャンバーヘッド5に当接したときに、燃焼室枠4の下端シール部4bとシリンダ2の周縁当接部2a間をシールするためのOリング10およびテンション部材19から成る第2のシール構成部32が装着されている。
燃焼室枠4の上端シール部4aは、上述したように、プッシュレバー8の押圧によって上方移動したとき、燃焼室6を形成するようにチャンバーヘッド5の周縁当接部5aに当接する。この動作とほぼ同時に、ガスボンベ22の噴射ノズル22aと対向するボンベ22の上部外周面を押圧する押圧手段によって、ガスボンベ22の噴射ノズル22aより可燃性ガスを噴射させる構成となっている。
シリンダ2の下端部付近には主ハウジング部7aの排気口33と連通する排気穴18が形成されている。また排気穴18には、シリンダ2の内周面よりシリンダ2の外周面へ向う方向に排気を流通させる排気逆止弁18aが設けられている。さらに、排気穴18を覆うように排気カバー18bが設けられ、燃焼ガスの一部は、この排気カバー18bによって排気穴18より排出される排気方向をシリンダ2の軸方向に変える。爆発燃焼後、所定時間が経過するまでは、図3に示すように、燃焼室枠4はチャンバーヘッド5に当接した状態が維持される。また、燃焼ガスは排気逆止弁18aを介して排気口より排出されるが、ピストン上面3a側のシリンダ2内を含む燃焼室6内の圧力が大気圧まで低下すると排気逆止弁18aが閉じられ、ピストン上面3a側のシリンダ2内を含む燃焼室6が密閉される。その後、シリンダ2の放熱によって燃焼室6内の温度が低下すると、燃焼室6(ピストン上面3a側のシリンダ2内を含む)内の圧力が低下する(熱真空となる)。一方、ピストン下面3b側は大気圧であるため、ピストン上面3a側とピストン下面3b側との圧力差により、図3に示すような下死点にあるピストン3が上昇し、図2に示すような上死点に復帰する。
図2に示したように、燃焼室枠4の上端シール部4aがチャンバーヘッド5の周縁当接部5aに当接したとき、チャンバーヘッド5、燃焼室枠4、ピストン3の上面3a側のシリンダ2内部、第1のOリング9部および第2のOリング10部により密閉された燃焼室6を画成する。
釘15を打撃するドライバブレード16は、ピストン3の下面3bよりシリンダ2の下端部方向に延設され、ノーズ部30(図1)内にセットされる釘15を衝接可能な同軸位置にある。ピストン3は、下降動作をするとき、上述したバンパ29に突き当たって停止する。
チャンバーヘッド5に設けられるファン21、点火プラグ26およびガス噴射口23の全ては、燃焼室枠4の上方移動により区画される燃焼室6内に配置又は開口している。燃焼室枠4がチャンバーヘッド5と当接位置にあるとき、ファン21は、その回転により、点火前に空気と可燃性ガスとを攪拌混合させ、点火後に乱流燃焼を生じせしめて燃焼を促進させ、燃焼室枠4がチャンバーヘッド5から離間して主ハウジング7a内に排気流通路(図示なし)が形成されたとき、燃焼室6内の燃焼ガスを掃気すると共に、燃焼室枠4やシリンダ2を冷却するという3つの機能を果たす。
[シール構成部31および32の構造]
燃焼室枠4の上端シール部4aおよび下端シール部4bには、本発明に従って、第1のシール構成部31および第2のシール構成部32がそれぞれ設けられる。以下、これら両者のシール構成部について詳述する。
燃焼室枠4の上端シール部4aおよび下端シール部4bには、本発明に従って、第1のシール構成部31および第2のシール構成部32がそれぞれ設けられる。以下、これら両者のシール構成部について詳述する。
図4は、燃焼室枠4の下端シール部4bに配設されるシール構成部32を示す。燃焼室枠4の下端シール部4bに対応するシリンダ2の周縁当接部2aには、周縁部に沿って溝12を形成し、溝12内に弾性材料から成るOリング10を配設し、かつ該溝12内においてOリング10の内周部10d側に位置し、Oリング10を外周部10a側方向に押圧するテンション部材19を配設する。Oリング10は、例えばゴム材料の気体密封用のOリングから構成される。テンション部材19は、図6に示すように、例えば、ばね鋼等の板状の金属材料を折り曲げて形成したCリングから構成される。Oリング10の内周部10dと溝12の底部12c間にテンション部材19を挿入することにより、Oリング10は、外周部10aの全円周面が下端シール部4bの内周部(燃焼室枠4)に当接するように、外側方向に付勢(押圧)される。これにより、従来問題とされたような図9および図10に示したような隙間17を無くすことができる。Cリング19によるOリング10への付勢力(押圧力)は、Cリング19の材質、板状材料の厚さおよび幅、ならびに形状等によって調整することができる。
本発明に従う構造によれば、ゴム製のOリング10が熱により変形した場合でも、Cリング19によってOリング10の内周が常に付勢されているので、燃焼室6の気密性を確保することができる。これは、特に燃焼式動力工具1を連続使用する場合、過熱による燃焼室の密閉度の低下を防止できる点で有利である。
図5に示すように、上記シール構成部32(図4)と全く同様なシール構成部31が燃焼室枠4の上端シール部4aにも配設される。すなわち、チャンバーヘッド5の周縁当接部5aには、周縁部に沿って溝11を形成し、溝11内に弾性材料から成るOリング9を配設し、かつ該溝11内においてOリング9の内周部9d側に位置し、Oリング9を外周部9a側方向に付勢するテンション部材19を配設する。Oリング9は、例えばゴム材料の気体密封用のOリングから構成される。テンション部材19は、上述したように、例えば、ばね鋼等の金属材料のCリングから構成される。Oリング9の内周部9dと溝11の底部11c間にテンション部材19を挿入することにより、Oリング9は、外周部9aの全円周面が上端シール部4aの内周部(燃焼室枠4)に当接するように、外側方向に付勢される。これにより、従来問題とされたようなOリング9と燃焼室枠4間の隙間を無くすこと、または減少させることができる。
[燃焼式動力工具1の動作]
次に、図1に示した燃焼式動力工具1の動作について説明する。
次に、図1に示した燃焼式動力工具1の動作について説明する。
燃焼式動力工具1の作業時においては、ハンドル7cを把持し、プッシュレバー8を被加工物W等に押し付けると、図2に示すような状態となって、燃焼室枠4が上昇移動し所定位置まで上昇すると、燃焼室枠4は、第1のシール構成部31よび第2のシール構成部32により、外気から遮断された燃焼室6を画成する。さらに燃焼室枠4が上昇すると、燃焼室枠4に連動する押圧手段(図示なし)がガスボンベ22をチャンバーヘッド5方向に押し付けてガスボンベ22内の可燃性ガスを噴射ノズル22aより1回だけ一定量噴射させ、噴射口23より密封された燃焼室6内に爆発に必要な可燃性ガスを充填する。
さらに、プッシュレバー8の移動に伴って燃焼室枠4がストロークの上端近傍まで上昇すると、図示されていないプッシュスイッチがオンとなり、その結果ファン21の回転が開始する。ファン21が密封空間となった燃焼室6内で回転することにより、燃焼室6内に噴射された可燃性ガスが燃焼室6内の空気と攪拌混合され、混合ガスとなる。
燃焼室枠4がストローク上端に達し、かかる状態でハンドル7cのトリガスイッチ13をオンすると、図示されていない点火制御装置のスパーク回路がオンとなって点火プラグ26からスパークが発生し、混合ガスに着火する。このときファン21は回転を維持しているので、混合気の乱流燃焼が促進され、動力工具の出力向上が得られる。また、密封された燃焼室6内で燃焼して膨張したガスはピストン3を下方へ移動させ、ピストン3がバンパ29に衝接するまで、ドライバブレード16は、マガジン27がノーズ部30へ補給された釘15を被加工物Wに打ち込む。
ピストン3がシリンダ2の排気穴18を下方向に通過すると、図3に示すように、燃焼ガスの圧力により排気逆止弁18aが付勢されて排気穴18を開き、燃焼ガスはシリンダ2の外部へ放出されて主ハウジング部7aの排気口33から外部に排出される。燃焼ガスがシリンダ2外部へ放出され、シリンダ2内および燃焼室6内部が大気圧になった時点で排気逆止弁18aは閉じられる。シリンダ2内および燃焼室6内部に残った燃焼ガスは、燃焼後であるため高温であり、その熱がシリンダ2の内周壁および燃焼室枠4の内周壁から吸収されることで、燃焼ガスが急冷されて、ピストン3の上面3aの閉じられた空間(燃焼室6)の圧力が低下して大気圧以下になる。所謂、熱真空によりピストン上面3a側の燃焼室6内の圧力は大気圧以下となる。これによって、ピストン3の下面3bを境としたドライバブレード16側のシリンダ2内の圧力(大気圧)が、燃焼室6側のシリンダ2内圧より高くなり、ピストン3は、図2に示されるような、初期の予定された上死点位置に引き戻される。
燃焼式動力工具1全体を被加工物Wから持ち上げて、図1に示すように、プッシュレバー8を被加工物Wから離しトリガスイッチ13をオフにすると、プッシュレバー8と燃焼室枠4が図示されていない圧縮コイルスプリングの付勢力により下方に戻る。燃焼室枠4の下降により、燃焼室6は外気に連通することになり、燃焼室6内の残燃焼ガスが掃気され、新鮮な空気と入れ換えられ、次の釘が打込める状態に戻る。
[シール構成部31および32によるシール効果]
上述した燃焼式動力工具1の動作において、点火プラグ26がスパークを発生し、燃焼室6内が爆発燃焼することにより、ピストン3の上面3aに燃焼圧力が加わり、ピストン3が急激に下降し、ドライバブレード16下に位置した釘15を打ち込む。このとき、図4に示すようなシール構成部32における燃焼圧力は約6kgf/cm2程度であり、燃焼室枠4の下端シール部4bでは、シリンダ溝12の下面部12bとOリング10の下部10cがシールし、同時に、下端シール部4bとOリング10の外周部10aがシールする。つまりOリング10の2箇所でシールする。この場合、燃焼圧力が6kgf/cm2と高いためOリング10に対する押圧が十分で完全なシールとなり、燃焼室6の外部に対して燃焼ガスが漏れることはない。同様に、図5に示すように、燃焼室枠4の上端シール部4aのOリング9においても、2箇所のシールが成される。すなわち、チャンバーヘッド5の溝11の上面部11aとOリング9の上部9bがシールし、同時に、上端シール部4aとOリング9の外周部9aがシールする。つまりOリング9の2箇所でシールする。
上述した燃焼式動力工具1の動作において、点火プラグ26がスパークを発生し、燃焼室6内が爆発燃焼することにより、ピストン3の上面3aに燃焼圧力が加わり、ピストン3が急激に下降し、ドライバブレード16下に位置した釘15を打ち込む。このとき、図4に示すようなシール構成部32における燃焼圧力は約6kgf/cm2程度であり、燃焼室枠4の下端シール部4bでは、シリンダ溝12の下面部12bとOリング10の下部10cがシールし、同時に、下端シール部4bとOリング10の外周部10aがシールする。つまりOリング10の2箇所でシールする。この場合、燃焼圧力が6kgf/cm2と高いためOリング10に対する押圧が十分で完全なシールとなり、燃焼室6の外部に対して燃焼ガスが漏れることはない。同様に、図5に示すように、燃焼室枠4の上端シール部4aのOリング9においても、2箇所のシールが成される。すなわち、チャンバーヘッド5の溝11の上面部11aとOリング9の上部9bがシールし、同時に、上端シール部4aとOリング9の外周部9aがシールする。つまりOリング9の2箇所でシールする。
このように、この第1のシール構成部31および第2のシール構成部32のシールにより、爆発燃焼時のガス圧力は、燃焼室6の外部に漏れず、ピストン3の釘打込みエネルギとして有効に使用することができる。
ピストン3が下降動作を行い、排気穴18を通過すると燃焼ガスの一部が排気逆止弁18aを通して外気に排出され、燃焼終了時には燃焼室6内の圧力が外気圧力に対して低い状態となり、ピストン3の上死点への戻り工程に入る。この工程では、外気圧力1kgf/cm2に対して燃焼室6内の圧力が0.8kgf/cm2程度であり、外気圧力と燃焼室6内圧力の圧力差約0.2kgf/cm2を無駄なく利用し、ピストン3を初期位置(上死点)まで戻さねばならない。本発明によれば、燃焼室枠4の下端シール部4bに当接するOリング10は、図4に示すように、ピストン3の戻り工程において、シリンダ溝12の上面部12aとOリング10の上部10bがシールし、同時にOリング10の内周部10dのテンション部材19に押圧されたOリング10の外周部10aと燃焼室枠4の下端シール部4bが確実にシールする。同様に、図5に示すように、燃焼室枠4の上端シール部4aにおいても2箇所のシールが完全になされる。すなわち、チャンバーヘッド5の溝11の下面部11bとOリング9の下部9cがシールし、同時に、上端シール部4aとOリング9の外周部9aがシールする。
従って、ピストン3の戻り工程においても、図10に示す従来技術のようなシール不完全範囲17を防止できるので、外気が燃焼室6内に流入することはなくピストン3を初期位置(最上位置)まで復帰することができる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の変更が可能である。
1:燃焼式動力工具 2:シリンダ 2a:シリンダの周縁当接部
3:ピストン 3a:ピストンの上面 3b:ピストンの下面
4:燃焼室枠 4a:燃焼室枠の上端シール部
4b:燃焼室枠の下端シール部 5:チャンバーヘッド
5a:チャンバーヘッドの周縁当接部 6:燃焼室 7:ハウジング
7a:主ハウジング部 7b:ボンベ室部 7c:ハンドル
8:プッシュレバー 9、10:Oリング 9a、10a:Oリングの外周部
9b、10b:Oリングの上部 9c、10c:Oリングの下部
9d、10d:Oリングの内周部 11:チャンバーヘッドの溝
11a:チャンバーヘッド溝の上面部 11b:チャンバーヘッド溝の下面部
11c:チャンバーヘッド溝の底部 12:シリンダの溝
12a:シリンダ溝の上面部 12b:シリンダ溝の下面部
12c:シリンダ溝の底部 13:トリガスイッチ 14:鉄リング
15:釘(締結具) 16:ドライバブレード 17:シール不完全範囲
18:排気穴 18a:排気逆止弁 18b:排気カバー
19:テンション部材 20:ファンモータ 21:ファン
22:ガスボンベ 22a:噴射ノズル 22b:弁機構 23:噴射口
25:ボンベ室 26:点火プラグ 27:マガジン 28:電池
29:バンパ 30:ノーズ部 31:第1のシール構成部
32:第2のシール構成部 33:排気口 50:燃焼式動力工具(従来)
3:ピストン 3a:ピストンの上面 3b:ピストンの下面
4:燃焼室枠 4a:燃焼室枠の上端シール部
4b:燃焼室枠の下端シール部 5:チャンバーヘッド
5a:チャンバーヘッドの周縁当接部 6:燃焼室 7:ハウジング
7a:主ハウジング部 7b:ボンベ室部 7c:ハンドル
8:プッシュレバー 9、10:Oリング 9a、10a:Oリングの外周部
9b、10b:Oリングの上部 9c、10c:Oリングの下部
9d、10d:Oリングの内周部 11:チャンバーヘッドの溝
11a:チャンバーヘッド溝の上面部 11b:チャンバーヘッド溝の下面部
11c:チャンバーヘッド溝の底部 12:シリンダの溝
12a:シリンダ溝の上面部 12b:シリンダ溝の下面部
12c:シリンダ溝の底部 13:トリガスイッチ 14:鉄リング
15:釘(締結具) 16:ドライバブレード 17:シール不完全範囲
18:排気穴 18a:排気逆止弁 18b:排気カバー
19:テンション部材 20:ファンモータ 21:ファン
22:ガスボンベ 22a:噴射ノズル 22b:弁機構 23:噴射口
25:ボンベ室 26:点火プラグ 27:マガジン 28:電池
29:バンパ 30:ノーズ部 31:第1のシール構成部
32:第2のシール構成部 33:排気口 50:燃焼式動力工具(従来)
Claims (5)
- ハウジングと、前記ハウジング内に固定されたシリンダと、前記ハウジングの一端を覆うように前記ハウジングに固定されたチャンバーヘッドと、前記シリンダ内を往復動可能に配置されたピストンと、前記ハウジングの下方に設けられ工作物への押圧時に移動可能に設けられたプッシュレバーと、前記ハウジング内において移動可能に案内され、前記プッシュレバーの移動に連動して前記チャンバーヘッドにシール部材を介して当接あるいは離間し、前記チャンバーヘッド、前記シリンダおよび前記ピストンと共に燃焼室を画成する燃焼室枠とを有する燃焼式動力工具であって、前記シール部材は前記チャンバーヘッドおよび前記シリンダの少なくとも1つに形成された溝に収納され、該溝とシール部材との間に、シール部材を外周方向に押圧するテンション部材を配設したことを特徴とする燃焼式動力工具。
- 前記シール部材はゴム材料のOリングから成り、前記テンション部材は金属材料のCリングから成ることを特徴とする請求項1に記載された燃焼式動力工具。
- 前記シール部材および前記テンション部材は、前記チャンバーヘッドおよび前記シリンダのそれぞれの溝に配設されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載された燃焼式動力工具。
- 前記テンション部材の前記金属材料は、ばね鋼から成ることを特徴とする請求項2または請求項3に記載された燃焼式動力工具。
- ハウジングと、前記ハウジング内に固定され、上端部から下端部に延在する円筒状シリンダと、前記シリンダの前記上端部から離間されて該上端部の上方を覆うように前記ハウジング内に固定されチャンバーヘッドと、前記シリンダの内周部において前記上端部と前記下端部との間で往復摺動可能に配設されたピストンと、前記ピストンに固定され、前記ピストンの前記下端部への下方動作により締結具を打撃するドライバブレードと、前記シリンダの外周部に案内されて前記シリンダの前記上端部上方に配置された前記チャンバーヘッドに当接するように移動可能な燃焼室枠であって、前記チャンバーヘッドの周縁当接部に当接する上端シール部と、前記シリンダの上端部の周縁当接部に当接する下端シール部とを有し、該燃焼室枠の上方移動により、前記上端シール部が前記チャンバーヘッドの前記周縁部に当接し、前記下端シール部が前記シリンダの上端部の周縁部に当接するとき、前記チャンバーヘッド、前記シリンダの内周部および前記ピストンの上面部と共に燃焼室を画成する燃焼室枠と、前記シリンダの前記下端部側下方に設けられ、工作物への押圧時に上方移動可能に設けられたプッシュレバーと、前記プッシュレバーと前記燃焼室枠とを連接する連結部材であって、前記プッシュレバーの上方移動に連動し、前記燃焼室枠が前記チャンバーヘッドの当接部に当接する所定位置まで上方移動する連結部材とを具備し、前記燃焼室内に噴射される可燃性ガスと空気との混合気を前記燃焼室内の点火プラグのスパークによって燃焼させることにより前記シリンダ内のピストンを駆動し、前記ドライバブレードにより締結具を打撃する燃焼式動力工具において、
前記チャンバーヘッドの前記周縁当接部または前記シリンダの前記周縁当接部には、周縁部に沿って溝を形成し、該溝内に弾性材料から成るOリングを配設し、かつ該溝内において前記Oリングの内周側に位置し、前記Oリングを外周方向に押圧するテンション部材を配設したことを特徴とする燃焼式動力工具。
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