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JP2007235334A - オーディオ装置及び指向音生成方法 - Google Patents

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JP2007235334A JP2006052129A JP2006052129A JP2007235334A JP 2007235334 A JP2007235334 A JP 2007235334A JP 2006052129 A JP2006052129 A JP 2006052129A JP 2006052129 A JP2006052129 A JP 2006052129A JP 2007235334 A JP2007235334 A JP 2007235334A
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Abstract

【課題】 所定の指向特性を有し、忠実度の高いマルチチャンネルオーディオ信号を収音することを可能とするオーディオ装置を実現する。
【解決手段】 トライアングルに配置された3つのマイクロホン11〜13を用い、外部音が各マイクロホンに到来する時間差を時間差検出手段31a〜31cで検出し、前記外部音が各マイクロホンに到来する時間差と前記外部音の到来方向との関係を示すテーブルを到来方向差演算器332に格納し、前記テーブルを用いて、前記外部音が各マイクロホンに到来する時間差から前記外部音の方向を到来方向差演算器332で推定し、各マイクロホンに到来した前記外部音のレベルの分散をレベル分散検出手段32で検出し、前記検出された前記外部音のレベルの分散に応じて、前記指向性を有するように方向性強調手段24で重み付けした前記外部音を収音するようにしてオーディオ装置1を構成した。
【選択図】 図1

Description

本発明は、一箇所に設置されたマイクロホンによりマルチチャンネル収音を行うオーディオ装置及び指向音生成方法に関する。
最近になり、大画面と共に5.1チャンネルサラウンドオーディオを再生するホームシアターが市場に導入されるようになってきた。
一方、ビデオカメラで撮影、記録した映像を5.1チャンネルサラウンドオーディオと共にホームシアターで再生できることは好ましい。しかし、5.1チャンネルサラウンドオーディオの収音装置を可搬性、小型化が指向されているビデオカメラに組み込むことは難しい。小形でありながら簡易に5.1チャンネルサラウンドオーディオの収音ができるオーディオ装置及び指向音生成方法の実現が望まれている。
特許文献1には、ビデオカメラに搭載可能な、小型で安価、振動や風雑音の少ない3−2方式5チャンネルステレオ用マルチチャンネル収音装置が開示されている。左側に配置される第1の無指向性マイクロホン、右側に配置される第2の無指向性マイクロホン、及び左右のマイクロホンよりも前方に配置される第3の無指向性マイクロホンと、それらのマイクロホンからの出力信号を合成することにより3−2方式5チャンネルステレオ用の収音をできるようにしたマルチチャンネル収音装置が開示されている。
特開2002−232988号公報
しかしながら、特許文献1に開示されているマルチチャンネル収音装置では、複数のマイクロホンで収音された音響信号を合成して指向特性を有した音響信号として得るようにしているため、特に極性の異なる信号を加算する場合などでは歪成分が生じるなど音質が劣化してしまい、忠実度の高いマルチチャンネルオーディオ信号を得るオーディオ装置及び指向音生成方法を実現することはできなかった。
そこで、本発明は、上記のような問題点を解消するためになされたもので、所定の指向特性を有し、忠実度の高いマルチチャンネルオーディオ信号を収音することを可能とするオーディオ装置及び指向音生成方法を提供することを目的とする。
本願発明における第1の発明は、外部から発せられる音を重み付け処理して外部音として出力するオーディオ装置において、前記外部音を収音するトライアングルに配置された3つのマイクロホンと、前記外部音が各マイクロホンに到来する時間差を検出する時間差検出手段と、前記外部音が各マイクロホンに到来する時間差と前記外部音の到来方向との関係を示すデータが予めテーブルに格納され、この格納されたデータと前記検出された各マイクロホンに到来する時間差とに基づいて前記外部音の方向を推定する外部音方向推定手段と、各マイクロホンに到来した前記外部音のレベルの分散を検出するレベル分散検出手段と、前記レベル分散検出手段で検出された前記外部音のレベルの分散に応じて、前記3つのマイクロホンで収音された前記外部音を前記指向性を有するように重み付けを行う重み付け演算手段と、前記重み付け演算手段で重み付けられた前記外部音を出力する出力手段と、を備えたことを特徴とするオーディオ装置を提供する。
第2の発明は、外部から発せられる外部音を3つのマイクロホンで収音した後、重み付け処理した外部音を出力する指向音生成方法において、前記外部音が各マイクロホンに到来する時間差を検出し、前記外部音が各マイクロホンに到来する時間差と前記外部音の到来方向との関係を示すデータが予めテーブルに格納され、この格納されたデータと前記検出された各マイクロホンに到来する時間差とに基づいて前記外部音の方向を推定し、各マイクロホンに到来した前記外部音のレベルの分散を検出し、前記検出された前記外部音のレベルの分散に応じて、前記外部音が前記指向性を有するように重み付けし、前記重み付けられた前記外部音を出力することを特徴とする指向音生成方法を提供する。
本発明によれば、外部音が各マイクロホンに到来する時間差を検出し、前記外部音が各マイクロホンに到来する時間差と前記外部音の到来方向との関係を示すデータが予めテーブルに格納され、この格納されたデータと前記検出された各マイクロホンに到来する時間差とに基づいて前記外部音の方向を推定し、各マイクロホンに到来した前記外部音のレベルの分散を検出し、前記検出された前記外部音のレベルの分散に応じて、前記外部音が指向性を有するように重み付けし、前記重み付けられた前記外部音を出力する格別な構成があるので、所定の指向特性を有し、忠実度の高いマルチチャンネルオーディオ信号を収音することを可能とするオーディオ装置及び指向音生成方法を実現できる。
以下に本発明の各実施例に係るオーディオ装置について図1〜図22を用いて説明する。
図1は、本発明の第1の実施に係るオーディオ装置の構成例を示すブロック図である。図2は、本発明の第1の実施に係るオーディオ装置の要部の構成例(その1)を示す図である。図3は、本発明の第1の実施に係るオーディオ装置の要部の構成例(その2)を示す図である。図4は、本発明の第1の実施に係るオーディオ装置要部の構成例の詳細(その1)を示す図である。図5は、本発明の第1の実施に係るオーディオ装置の動作を説明するための図(その1)である。図6は、本発明の第1の実施に係るオーディオ装置要部の構成例の詳細(その2)を示す図である。図7は、本発明の第1の実施に係るオーディオ装置の動作を説明するための図(その2)である。図8は、本発明の第1の実施に係るオーディオ装置の動作を説明するための図(その3)である。図9は、本発明の第1の実施に係るオーディオ装置要部の構成例の詳細(その3)を示す図である。図10は、本発明の第1の実施に係るオーディオ装置の動作を説明するための図(その4)である。図11は、本発明の第1の実施に係るオーディオ装置要部の構成例の詳細(その4)を示す図である。図12は、本発明の第1の実施に係るオーディオ装置要部の構成例の詳細(その5)を示す図である。図13は、本発明の第1の実施に係るオーディオ装置の動作を説明するための図(その5)である。図14は、本発明の第1の実施に係るオーディオ装置の動作を説明するための図(その6)である。図15は、本発明の第1の実施に係るオーディオ装置の動作を説明するための図(その7)である。図16は、本発明の第1の実施に係るオーディオ装置の動作を説明するための図(その8)である。図17は、本発明の第2の実施に係るオーディオ装置の構成例を示すブロック図である。図18は、本発明の第2の実施に係るオーディオ装置の要部の構成例(その1)を示す図である。図19は、本発明の第2の実施に係るオーディオ装置の要部の構成例(その2)を示す図である。図20は、本発明の第2の実施に係るオーディオ装置の要部の構成例(その3)を示す図である。図21は、本発明の第3の実施に係るオーディオ装置の構成例を示すブロック図である。図22は、本発明の第4の実施に係るオーディオ装置の構成例を示すブロック図である。
そのオーディオ装置は、所定の指向特性を有し、忠実度の高いマルチチャンネルオーディオ信号を収音する装置を実現するという目的を、外部音が各マイクロホンに到来する時間差を検出し、前記外部音が各マイクロホンに到来する時間差と前記外部音の到来方向との関係を示すデータが予めテーブルに格納され、この格納されたデータと前記検出された各マイクロホンに到来する時間差とに基づいて前記外部音の方向を推定し、各マイクロホンに到来した前記外部音のレベルの分散を検出し、前記検出された前記外部音のレベルの分散に応じて、前記外部音が指向性を有するように重み付けし、前記重み付けられた前記外部音を出力するようにして実現した。
図1〜図16を参照して第1の実施例につき説明する。
オーディオ装置の構成について述べる。
図1に示すオーディオ装置1は、マイクロホン11、12、13、合成部2、到来方向推定部3より構成される。マイクロホン11は前方、マイクロホン12は左方、マイクロホン13は右方に配置される。オーディオ装置1からはL(左)、R(右)、SL(サラウンド左)、SR(サラウンド右)、C(中央)、及びLFE(Low Frequency Effect 低域効果音)の、所謂5.1チャンネルオーディオ信号が出力される。
図2に示す合成部2は、HPF21a、21b、21c、LPF22a、22b、22c、3-5変換手段23、方向性強調手段24、及び加算器25より構成される。
図3に示す到来方向推定部3は、時間差検出手段31a、31b、31c、レベル分散検出手段32、及び到来方向推定手段33より構成される。
図4に示す時間差検出手段31は、データメモリ311a、311b、無音区間判定器312、相互相関算出器313、及び平均化器314より構成される。
図6に示す到来方向推定手段33は、到来角推定器331a、331b、331c、到来方向差演算器332、最小方向差選択器333、及び到来方向平均化器334より構成される。
図9に示すレベル分散検出手段32はデータメモリ321a、321b、321c、平均電力算出器322a、322b、322c、加算器323、増幅器324、加算器325a、325b、325c、2乗器326a、326b、326c及び加算器327より構成される。
図10に示す計測装置は、マイクロホン81、82、増幅器83、84、加算器85、及びスピーカ86より構成される。
図11に示す3−5変換手段23は、増幅器231、232、233、234、加算器235、236より構成される。
図12に示す方向性強調手段24は、重み付け算出器241、可変増幅器242a〜242eから構成される。
図1〜図3を参照してオーディオ装置の動作について述べる。
まず、図1に示す到来方向推定部3は、左右に配置されるマイクロホン12、13と、前方に配置されるマイクロホン11とで受音されるオーディオ信号を入力し、受音された外部音の到来方向の推定値を出力する。さらに到来方向推定部3は、マイクロホン11〜13から入力されるそれぞれオーディオ信号のレベルの異なり、即ちマイク間レベル分散値を演算して出力する。合成部2は、前方及び左右にトライアングルに配置されるマイクロホン11〜13からのオーディオ信号からL、C、R、SL、SR、及びLFEよりなる5.1チャンネルのサラウンドオーディオ信号を生成する。さらに、合成部2は、入力される外部音の到来方向推定値により推定される方向の信号レベルを増強する。L、C、R、SL、SRよりなるサラウンドオーディオ信号の、到来方向に係るチャンネルの信号レベルを増強する。到来方向の増強のレベルはマイク間レベル分散値に応じて設定され、マイクロホン11〜13から出力されるオーディオ信号の間のレベル差が大きい場合には到来方向の増強レベルを大きくする。
図2に示す合成部2のHPF21a〜21cはマイクロホン11〜13から入力されるオーディオ信号のうち中域及び高域の周波数帯の信号を通過させる。LPF22a〜22cは低域の周波数帯の信号を通過させる。3-5変換手段23は中域及び高域の周波数帯の信号を後述の方法で合成してL、R、SL、SR、Cの5チャンネルのサラウンドオーディオ信号を生成する。方向性強調手段24は到来方向推定部3から供給される外部音の到来方向の推定値及びマイク間レベル分散値を基に後述のレベル切断面を求め、入力されるL、R、SL、SR、Cの5チャンネルのサラウンドオーディオ信号を所定の指向性を有するオーディオ信号になるよう外部音の発する方向に対する指向性の強調を行う。
図3に示す到来方向推定部3の時間差検出手段31a〜31cは、マイクロホン11〜13から供給される3つのオーディオ信号に対して存在する3ペアのオーディオ信号に対する時間差を検出する。時間差検出手段31aは前方に対する左方のマイクロホン間の時間差を、時間差検出手段31bは左方に対する右方のマイクロホン間の時間差を、時間差検出手段31aは右方に対する前方のマイクロホン間の時間差をそれぞれ検出する。到来方向推定手段33は時間差検出手段31a〜31cから得られた時間差を基に、後述の方法により、トライアングルに配置されるマイクロホン11〜13に対し、到来する外部音の到来方向を推定して到来方向推定値を決定する。レベル分散検出手段32は、後述の方法により、マイクロホン11〜13で受音して得られるオーディオ信号のレベル差を検出し、マイクロホン間レベル分散値を生成する。
次に、詳細に説明する。
図4を参照して到来方向推定部3の時間差検出手段31a〜31cについて説明する。
時間差検出手段31a〜31cのそれぞれは時間差検出手段31と同一である。データメモリ311aには、例えばマイクロホン11から供給される信号を一時記憶する。相互相関算出器313はデータメモリ311a及び311bに記憶されたオーディオ信号の相互相関を計算し、相互相関が最大となる時間差を算出する。ここで算出される時間差は瞬時的なオーディオ信号に対する結果であるため、算出結果にばらつきや誤差が多く含まれる。平均化器314は算出された時間差の瞬時値を平均化し平均時間差として生成する。ここで、マイクロホン11〜13から得られる信号レベルが小さい場合には算出された平均時間差に含まれる誤差が大きくなる。マイクロホン11〜13から得られる信号に背景雑音(バックグランドノイズ)が多く含まれる場合は、平均時間差に含まれる誤差がさらに大きくなる。無音区間判定器312はデータメモリ311a、311bに記憶されるオーディオ信号の信号レベルを検出し、検出された信号レベルが無音であるとして判定される場合には平均化器314に対する平均化処理を中止させる。平均化器314は直前に得られた平均時間差を保持し、出力する。
図5を参照し、得られた平均時間差を基に行う外部音の到来方向の推定について述べる。
同図(A)において、横軸は推定して求められる到来方向を正面方向からの角度で示し、縦軸は求められた上記の平均時間差である。実線で示される曲線(1)は左、右のマイクロホン間で得られた平均時間差に対する到来方向を示す。同様に曲線(2)は右、前のマイクロホンで得られた平均時間差に対し、曲線(3)は前、左のマイクロホンで得られた平均時間差に対して推定される到来方向である。
ここで、左、右のマイクロホン間で得られた平均時間差がtlrの場合は、tlrと曲線(1)との交点p1、p2により与えられる角度d1又はd2が到来方向であると推定される。同図(B)に示すように、平均時間差trlを与える音源の位置は左、右のマイクロホンの前方に位置する第1音源、及び左、右のマイクロホンの後方に位置する第2音源の両者が該当する。右、前のマイクロホン間で得られた平均時間差がtrfの場合は、同様にして交点p3、p4で与えられるd3、d4が到来方向であると推定される。d2とd3とは似通った到来方向であるため、d2とd3の中間の角度を到来方向と推定する。
同様にして前、左のマイクロホン間で得られた平均時間差を用いて到来方向を推定できる。図示しないd5、d6を推定し、似通った到来方向の3者の平均値を得る方法がある。又はd5、d6のいずれかがd2とd3にに通った値である場合はd2とd3の中間の角度で良かったとする上記結果の確認に用いるようにしても良い。
図5に示した到来方向の推定についてさらに述べる。
2つのマイクロホン間の距離をd、音速をc、到来方向の角度をθとするとマイク間時間差τdは式(1)で与えられる。
Figure 2007235334
到来方向θは式(2)で与えられる。
Figure 2007235334
ここで、式(2)中のアークサイン(sin-1( ))は±90度の範囲でしか求めることは出来ない。式(3)で示すように到来方向θは2つの解を有する。
Figure 2007235334
本実施例では正三角形状にマイクロホンを配置し、外部音の到来方向を特定するようにしている。
図6を参照して到来方向推定手段33について述べる。
到来角推定器331a〜331cは、時間差検出手段31a〜31cから供給されるそれぞれの平均時間差を基に、図5、乃至は式(3)で示される平均時間差と到来方向との関係を記述したテーブルを図示しない記憶領域に記憶しておき、そのテーブルを参照して到来方向を推定する。到来角推定器331a〜331cのそれぞれからは到来方向の候補が2つづつ求められる。到来方向差演算器332は、求められた6個の到来方向の候補の、それぞれの組み合わせに対する到来方向同士の差を演算する。到来方向同士の差は6個に対する2個の組み合わせから、同一マイクロホン同士の組み合わせ数3を減じた数だけ存在する。その数は62=15から3を減じた12である。最小方向差選択器333はその全ての組み合わせの中から最も似通った到来方向の角度を有する2個を選択する。到来方向平均化器334は選択された2個の到来方向角度の平均角度を算出する。到来方向推定値が求められる。
図7を参照し、音源を移動させた場合に求められた実測された時間差について述べる。
同図において横軸は音源の到来方向(角度)であり、縦軸はマイクロホン間の時間差である。時間差は、間隔が15mmに設定されている2つのマイクロホンから出力されるオーディオ信号を標本化周波数48kHzでサンプリングして得られるディジタルオーディオ信号のサンプル数により示してある。離散値として得られたサンプルの位置の差を平均化したのが平均値である。
図8は、実際に発音される音源の到来方向と、図7に示した結果を用いて得た推定到来方向との関係を示したものである。音源を、トライアングル状マイクロホンを中心として反時計回りに360度回転させ、その後時計回りに360度回転させたときに得られた結果である。マルチチャンネルオーディ信号の到来方向の推定に使用可能な特性が得られている。
図9を参照し、到来方向推定部3のレベル分散検出手段32について述べる。
データメモリ321a〜321cはマイクロホン11〜13から供給されるオーディオ信号を一時記憶する。平均電力算出器322a〜322cは入力されるそれぞれのオーディオ信号の電力値を求める。加算器323は求められたそれぞれの電力値を加算する。増幅器324は加算された電力値を1/3倍に増幅(減衰)する。平均電力算出器322a〜322cで得られた電力値の平均値が得られる。加算器325a〜325cは平均電力算出器322a〜322cで得られたそれぞれの電力値から平均電力値を減じ(極性の異なる平均電力値を加算する。)、電力値の差分値が得られる。2乗器326a〜326cはそれぞれの電力値の差分値を2乗し(差分値同士を乗算する。)マイクロホン間レベル分散値が得られる。
図10を参照し、3-5変換について述べる。
3-5変換手段23はトライアングル状に配置される3個のマイクロホンで収音される信号からL、R、SL、SR、Cの5チャンネルのサラウンドオーディオ信号を変換により生成する手段である。
同図において、スピーカ86を所望のターゲット位置に配置される音源とする。マイクロホン81、82で受音される信号をXm1、Xm2とする。点Oを中心としてスピーカ86を回転させる場合に、スピーカの角度をθt、マイクロホン81、82の角度をθm1、θm2とする。ここで、所望の角度位置のスピーカ86から発音された音響信号がマイクロホン81、82で受音される。マイクロホン81、82で受音される信号は所定の比率で分配されて受音される。2つのマイクロホン81、82の出力からそれらのマイクロホンの位置の中間に位置するスピーカ86から発音される信号との関係を求める。マイクロホン81、82の出力信号Xm1、Xm2を増幅器83、84でそれぞれKm1倍、Km2倍に増幅する場合は式(4)の関係が成立する。
Figure 2007235334
収音時の音場をスピーカ86で再現するための、スピーカ86への出力信号Ytは、マイクロホンで収音された信号Xm1、Xm2を用い、式(5)により求められる。
Figure 2007235334
ここで、左チャンネルのスピーカ位置を30度の位置、前方マイクロホンは0度、左側マイクロホンは120度の位置にある場合には、Lチャンネルのスピーカの出力は前方のマイクロホンと左側のマイクロホンの出力から、式(6)によりスピーカ86への出力信号YLを得ることが出来る。
Figure 2007235334
同様にして、L、C、R、SR、SLに配置されるスピーカについてそれぞれの出力信号を求めるようにして3−5変換を行える。正三角形に配置されるマイクロホンで得られた信号を前方XF、左方XL、右方XRとする場合のL、R、SL、SR、Cの各出力信号YL、YR、YSL、YSR、YCは式(7)により得られる。
Figure 2007235334
図11を参照し、3-5変換手段23について述べる。式(7)をハードウエアにより実現したものである。
同図において、前方に配置されるマイクロホンで受音された信号C(中央)の出力が得られる。増幅器231でKFL倍に増幅されたマイクロホン11の信号と、増幅器232でKLL倍に増幅された左方のマイクロホン12の信号とが加算器235で加算され、信号L(左)の出力が得られる。増幅器232でKFR倍に増幅されたマイクロホン11の信号と、増幅器234でKRR倍に増幅された右方のマイクロホン13の信号とが加算器236で加算され、信号R(右)の出力が得られる。マイクロホン12の信号はSL(左のサラウンド)出力として得られ、マイクロホン13の信号はSR(右のサラウンド)出力として得られる。
図12を参照して、方向性強調手段24について述べる。
重み付け算出器241は、到来方向推定部3から供給されるマイク間レベル分散値と到来方向推定値に係る信号を基に、C、L、R、SL、SRの5チャンネルサラウンドオーディオ信号の増幅度に係る5つの係数信号を生成する。可変増幅器242a〜242eは重み付け算出器241から供給される、それぞれの増幅度に係る係数信号を基に、3-5変換手段23から供給されるC、L、R、SL、SRの5チャンネルサラウンドオーディオ信号を増幅し、方向性の強調されたC、L、R、SL、SRの5チャンネルサラウンドオーディオ信号を得る。
図13〜図16を参照して方向性強調についてさらに述べる。
図13において、x軸は視聴者を中心とする水平面内の前方の軸であり、y軸は左右方向の軸である。xy平面内にL、C、R、SL、SRのスピーカを配置する。z軸はそれらのスピーカから発音される信号の強度を示す。L、C、R、SL、SRのそれぞれのスピーカの配置位置に示す円筒形は、それぞれのスピーカから出力される信号レベルを円柱の高さで示したスピーカ出力円柱である。ここでは、L、C、R、SL、SRのそれぞれのスピーカから出力(発音)される信号レベルは同じレベルであり、同じ高さで示している。それらのスピーカ出力円柱の上部で接する円をレベル切断面として定義する。この図のレベル切断面は水平に配置される。マイク間レベル分散値が小さい場合のレベル切断面である。
図14は、音源の到来方向が、例えばSRに配置されるスピーカの位置よりやや後方からであり、且つマイク間レベル分散値が所定の値で得られている場合について示したものである。音源の到来方向の近傍に配置されるスピーカからは増強された信号が発音され、反対側のL、Cスピーカからは減衰された信号が発音される。SRのスピーカ出力円柱は高く、L、Cのスピーカ円柱は低い。レベル切断面はSRの近傍で高く、L、Cの近傍で低くなっている。従って、レベル切断面の法線ベクトルはz軸方向からL、Cの方向に傾いた法線ベクトルとされる。
図15は、レベル切断面法線ベクトルについてさらに説明する図である。
同図において、音源の到来方向を示す到来方向ベクトル、及びxy平面と垂直なz軸を含む到来方向面を考える。レベル切断面法線ベクトルは到来方向面内に存在するベクトルである。z軸との間の角度θは、大きなマイク間レベル分散値に対して大きな角度が与えられる。
図16は、レベル切断面法線ベクトルに対応した平面を有するレベル切断面について示したものである。レベル切断面は、到来方向ベクトルとの関係に応じ、到来方向で最もレベルが大であり、到来方向と反対の方向で最もレベルが小である。レベル切断面は、図15に示した到来方向面とは点p1と点p2で交わり、p1の箇所でレベルは最も大きく、p2の箇所でレベルが最も小さい値を取る。
上記の重み付け算出器241から出力される増幅度に係る係数信号は、レベル切断面で切断される円柱の高さをデシベル値に換算して得られる値の信号が用いられる。
以上のように、本実施例1で示したオーディオ装置1によれば、外部音を収音するトライアングルに配置された3つのマイクロホン11〜13と、前記外部音が各マイクロホンに到来する時間差を検出する時間差検出手段31a〜31cと、前記外部音が各マイクロホンに到来する時間差と前記外部音の到来方向との関係を示すデータが予めテーブルに格納され、この格納されたデータと前記検出された各マイクロホンに到来する時間差とに基づいて前記外部音の方向を推定する外部音方向推定手段33と、各マイクロホンに到来した前記外部音のレベルの分散を検出するレベル分散検出手段32と、前記レベル分散検出手段で検出された前記外部音のレベルの分散に応じて、前記3つのマイクロホンで収音された前記外部音を指向性を有するように重み付けを行う重み付け演算手段24との格別な構成があるので、所定の指向特性を有し、忠実度の高いマルチチャンネルオーディオ信号を収音することを可能とするオーディオ装置を実現できる。L、R、SL、SR、C、LFEの5.1チャンネルのサラウンドオーディオ信号は、マイクロホン11〜13の信号を加算合成した信号であるため、マイクロホン11〜13の信号を減算してサラウンドオーディオ信号を生成するのと異なり、歪成分を含まないサラウンドオーディオ信号を生成することが出来ている。
図17〜図20を用い、実施例2のオーディオ装置について述べる。なお、実施例1で示したと同一の機能部分については同一の符号を付し説明を省く。
図17に示すオーディオ装置1aは、図1に示したオーディオ装置1が3個のマイクロホンを用いるのに比し、左右2個のマイクロホンのみを用い、到来方向の前後の判定は追加回路で行う点で異なっている。
オーディオ装置1aの構成について述べる。
図17に示すオーディオ装置1aは2個のマイクロホン12、13を有している。合成部2の代わりに合成部2aを、到来方向推定部3の代わりに到来方向推定部3aを備え、さらに周波数分析部4及び前後判定部5を多く備えている。合成部2aは、図1に示した合成部2に比し、マイクロホン11から入力される信号に係る回路部を削除した構成とされる。
図18に示す到来方向推定部3aは時間差検出手段31b、レベル検出手段32a、及び到来方向推定手段33aから構成される。
図19に示す周波数分析部4は加算器41、LPF42、HPF43、平均伝録算出器44a、44b、加算器45、レベルホールド器46、及び加算器47から構成される。
図20に示す前後判定部5は閾値手段51、選択手段52及び加算手段53より構成される。
オーディオ装置1aの動作について述べる。
図17において、到来方向推定部3aはマイクロホン12、13から入力される信号に対し音源が前方にある場合を基準とした到来方向の推定値、及びマイクロホン12、13の2つの信号に対するマイク間レベル分散値を生成する。周波数分析部4はマイクロホン12、13から入力される信号の周波数成分を分析して得る。前後判定部5は、分析された周波数成分から音の到来する方向が前方であるか、又は後方からであるかを判定する。前後判定部5からは、前方であると判定された場合は到来方向推定部3aで得られた前方の到来方向を、後方であると判定された場合は後方の到来方向に修正した到来方向が得られる。合成部2aは、マイクロホン12、13から供給される信号を加算してCチャンネルのサラウンドオーディオ信号を生成する一方、実施例1に示した合成部2で、マイクロホン11の信号を0とした場合に相当する出力信号を得る。前後判定部5で得られた到来方向推定値と、到来方向推定部3aで得られたマイク間レベル分散値を基に前述の合成部2で生成されたと同様のL、R、SL、SR、C、LFEの5.1チャンネルのサラウンドオーディオ信号を生成して出力する。
詳細に説明する。
図18において、到来方向推定部3aは、実施例1の到来方向推定部3に比しマイクロホン11よりの信号レベルを0とした場合の到来方向推定値とマイク間レベル分散値を生成する。到来方向は前方に音源があるものとしての到来方向が得られる。
図19において、加算器41はマイクロホン12及び13の信号を加算する。平均電力算出器44aは、LPF42により加算信号のうち通過された低域成分のみの信号の平均電力を算出する。平均電力算出器44bは、HPF42により加算信号のうち通過れた高域成分のみの信号の平均電力を算出する。加算器45は平均電力算出器44aから平均電力算出器44bで算出された平均電力を減算する。レベルホールド46は加算器45の出力信号レベルを所定時間保持する。加算器47は保持されている平均電力値と加算器45から供給される平均電力値の逆極性の信号とを加算(減算)する。マイクロホン12、13に入力される信号レベルが小さい場合、過去の所定の期間に出力された平均電力値が出力される。
ここで、前方から到来してマイクロホン12、13で受音される信号には音源の有する同様な高域成分と低域成分とが含まれる。しかし、音源が後方にある場合では、マイクロホン12、13は図示しないマイクロホン保持具の前方に配置されているケースが多いこと、及び収音者が音源とマイクロホンの間に配置されるなどにより高音域の平均電力が減衰する。低域成分の平均電力は減衰しない。従って、加算器47から出力される平均電力のレベルが低下する。
図20に示す前後判定部5について述べる。
閾値手段51は周波数分析部4で得られた平均電力が所定値以上であるか否かを判定する。選択手段52は、閾値手段51で平均電力値が所定値以上であると判定された場合に前方の0度を選択し、所定値に満たないとして判定された場合には後方、即ち180度(又は-180度)を選択する。加算器53は到来方向推定部3aから得られた角度情報に、選択手段52で選択された角度情報を加算する。到来方向推定手段33aから前方にあるとして求められた到来方向は選択手段52で選択される方の到来方向に修正されて出力される。
本発明の第3実施例について図21を用いて説明する。第1実施例に示した回路部と同一機能の回路部には同一の符号を付し説明を省力する。
同図に示すオーディオ装置1bはマイクロホン11〜13、帯域分割部61a〜61c、加算器62a、62b、合成部2c、2d、到来方向推定部3c、3d、及び合成器63a〜63eより構成される。
マイクロホン11〜13から入力される信号のそれぞれは帯域分割部61a〜61cで高域、中域、低域の周波数帯域の信号に分割される。帯域分割部61a〜61cで分割して得られた高域周波数成分の信号は到来方向推定部3と同様に動作し、マイク間レベル分散値と到来方向推定値を出力する。合成部2cは合成部2と同様の機能を有し、マイク間レベル分散値と到来方向推定値を基に5チャンネルオーディオ信号を生成する。到来方向推定部3dと合成部2dは、帯域分割部61a〜61cで得られた中域周波数帯域の信号に対して同様に動作し5チャンネルオーディオ信号を生成する。合成器63a〜63eは合成部2c及び2dで生成された5チャンネルオーディオ信号を加算合成する。加算器62a、62bは帯域分割部61a〜61cで得られた低域周波数帯域の信号を加算し、LFE信号を生成する。
実施例1で示したオーディオ装置1は1方向から到来する音響信号に対して指向性を有したサラウンドオーディオ信号を生成するのに比し、実施例3で示したオーディオ装置1bは、高域周波数帯及び中域周波数帯のそれぞれに対して異なる方向から到来する音響信号のそれぞれに対して異なる指向性を有したサラウンドオーディオ信号として生成することが出来る。
周波数帯域をさらに細かく分割する場合には、分割された周波数帯域毎に異なる方向から到来するL、R、SL、SR、C、LFEの5.1チャンネルのサラウンドオーディオ信号として生成することが出来る。
本発明の第4実施例について図22を用いて説明する。
第4実施例は、第1実施例におけるマイクロホン11〜13をオーディオ装置の記録側に搭載し、再生側で指向性を有するサラウンドオーディオ信号を生成しようとするものである。第1実施例に示した回路部と同一機能の回路部には同一の符号を付し説明を省力する。
同図に示すオーディオ装置1cは、マイクロホン11〜13、ビデオカメラ14、記録媒体15aからなる記録側と、再生媒体15b、再生装置16、及びマルチチャンネル変換装置17からなる再生側とで構成される。オーディオ装置1cにはDVD再生装置18が接続されている。
まず、マイクロホン11〜13はビデオカメラの音声入力端子F、L、Rに接続すると共に、トライアングル状に配置されるマイクロホンの位置情報をビデオカメラに設定する。ビデオカメラ14は、図示しないカメラ部で撮影して得られる動画、音声入力端子F、L、Rに入力される音声信号及びマイクロホンの位置情報を記録媒体15aに記録する。
オーディオ装置の再生側では、記録側で記録された再生媒体15bを、再生装置16で再生する。再生して得られたF、L、Rのオーディオ信号及びマイク位置情報はマルチチャンネル変換装置17に入力される。マルチチャンネル変換装置17には前述の図1に示した合成部2及び到来方向推定部3が組み込まれている。L、R、SL、SR、C、LFEの5.1チャンネルのサラウンドオーディオ信号が生成される。サラウンドオーディオ信号は、例えばDVD再生装置18に入力され、撮像した画像と共に5.1チャンネルサラウンドオーディオ信号が再生される。
実施例1では、トライアングル状に配置されるマイクロホン同士の距離を15mmとして述べた。再生媒体15bが15mm以外の距離で配置されたマイクロホンにより収音される場合も有りうるため、再生側の到来方向推定部3はマイクロホンの位置情報を得て上述の信号処理を行うようにする。
マイクロホンの位置情報記述例を示す。
Figure 2007235334
同記述例では、使用するマイクロホンの数は3であり、それらのマイクロホンの3次元の位置情報(配置情報)とそれぞれのマイクロホンの指向特性について記述されている。到来方向推定手段33は3次元の座標を基に図5に示した時間差に対する到来方向のテーブルを作成して図示しないRAMに記憶する。記憶されたテーブルを用い、上述と同様にして再生媒体から再生されたF、L、Rの信号をL、R、SL、SR、C、LFEの5.1チャンネルのサラウンドオーディオ信号に変換した出力信号を得ることが出来る。
なお、記録媒体15aに記録する音声信号はディジタル化された信号とすることにより、再生媒体から時間変動成分が含まれないF、L、Rのそれぞれの信号を再生できる。精度の高い到来方向推定値が得られ、所望のL、R、SL、SR、C、LFEの5.1チャンネルのサラウンドオーディオ信号を得ることが出来る。
また、実施例4ではマルチチャンネル変換装置17を再生側に備えるとして述べた。マルチチャンネル変換装置17は記録側のビデオカメラ14の内部に備えるようにしても良い。その場合、記録媒体15aには、F、L、Rのオーディオ信号の代わりにL、R、SL、SR、C、LFEの5.1チャンネルのサラウンドオーディオ信号が記録される。
本発明の第1の実施に係るオーディオ装置の構成例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施に係るオーディオ装置の要部の構成例(その1)を示す図である。 本発明の第1の実施に係るオーディオ装置の要部の構成例(その2)を示す図である。 本発明の第1の実施に係るオーディオ装置要部の構成例の詳細(その1)を示す図である。 本発明の第1の実施に係るオーディオ装置の動作を説明するための図(その1)である。 本発明の第1の実施に係るオーディオ装置要部の構成例の詳細(その2)を示す図である。 本発明の第1の実施に係るオーディオ装置の動作を説明するための図(その2)である。 本発明の第1の実施に係るオーディオ装置の動作を説明するための図(その3)である。 本発明の第1の実施に係るオーディオ装置要部の構成例の詳細(その3)を示す図である。 本発明の第1の実施に係るオーディオ装置の動作を説明するための図(その4)である。 本発明の第1の実施に係るオーディオ装置要部の構成例の詳細(その4)を示す図である。 本発明の第1の実施に係るオーディオ装置要部の構成例の詳細(その5)を示す図である。 本発明の第1の実施に係るオーディオ装置の動作を説明するための図(その5)である。 本発明の第1の実施に係るオーディオ装置の動作を説明するための図(その6)である。 本発明の第1の実施に係るオーディオ装置の動作を説明するための図(その7)である。 本発明の第1の実施に係るオーディオ装置の動作を説明するための図(その8)である。 本発明の第2の実施に係るオーディオ装置の構成例を示すブロック図である。 本発明の第2の実施に係るオーディオ装置の要部の構成例(その1)を示す図である。 本発明の第2の実施に係るオーディオ装置の要部の構成例(その2)を示す図である。 本発明の第2の実施に係るオーディオ装置の要部の構成例(その3)を示す図である。 本発明の第3の実施に係るオーディオ装置の構成例を示すブロック図である。 本発明の第4の実施に係るオーディオ装置の構成例を示すブロック図である。
符号の説明
1、1a、1b、 オーディオ装置
2、2c、2d 合成部
3、3a、3c、3d 到来方向推定部
4 周波数分析部
5 前後判定部
11〜13 マイクロホン
14 ビデオカメラ
15a 記録媒体
15b 再生媒体
16 再生装置
17 マルチチャンネル変換装置
18 DVD再生装置
21a〜21c HPF
22a〜22c LPF
23 3-5変換手段
24 方向性強調手段
25 加算器
31a〜31c 時間差検出手段
32、32a レベル分散検出手段
33、33a 到来方向推定手段
41 加算器
42 LPF
43 HPF
44a、44b 平均伝録算出器
45 加算器
46 レベルホールド器
47 加算器
51 閾値手段
52 選択手段
53 加算手段
61a〜61c 帯域分割部
62a、62b 加算器
63a〜63e 合成器
81、82 マイクロホン
83、84 増幅器
85 加算器
86 スピーカ
231〜234 増幅器
235、236 加算器
241 重み付け算出器
242a〜242e 可変増幅器
311a、311b データメモリ
312 無音区間判定器
313 相互相関算出器
314 平均化器
321a〜321c データメモリ
322a〜322c 平均電力算出器
323 加算器
324 増幅器
325a〜325c 加算器
326a〜326c 2乗器
327 加算器
331a〜331c 到来角推定器
332 到来方向差演算器
333 最小方向差選択器
334 到来方向平均化器

Claims (2)

  1. 外部から発せられる音を重み付け処理して外部音として出力するオーディオ装置において、
    前記外部音を収音するトライアングルに配置された3つのマイクロホンと、
    前記外部音が各マイクロホンに到来する時間差を検出する時間差検出手段と、
    前記外部音が各マイクロホンに到来する時間差と前記外部音の到来方向との関係を示すデータが予めテーブルに格納され、この格納されたデータと前記検出された各マイクロホンに到来する時間差とに基づいて前記外部音の方向を推定する外部音方向推定手段と、
    各マイクロホンに到来した前記外部音のレベルの分散を検出するレベル分散検出手段と、
    前記レベル分散検出手段で検出された前記外部音のレベルの分散に応じて、前記3つのマイクロホンで収音された前記外部音を前記指向性を有するように重み付けを行う重み付け演算手段と、
    前記重み付け演算手段で重み付けられた前記外部音を出力する出力手段と、
    を備えたことを特徴とするオーディオ装置。
  2. 外部から発せられる外部音を3つのマイクロホンで収音した後、重み付け処理した外部音を出力する指向音生成方法において、
    前記外部音が各マイクロホンに到来する時間差を検出し、
    前記外部音が各マイクロホンに到来する時間差と前記外部音の到来方向との関係を示すデータが予めテーブルに格納され、この格納されたデータと前記検出された各マイクロホンに到来する時間差とに基づいて前記外部音の方向を推定し、
    各マイクロホンに到来した前記外部音のレベルの分散を検出し、
    前記検出された前記外部音のレベルの分散に応じて、前記外部音が前記指向性を有するように重み付けし、
    前記重み付けられた前記外部音を出力することを特徴とする指向音生成方法。
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