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JP2007224825A - 内燃機関の排ガス処理装置 - Google Patents

内燃機関の排ガス処理装置 Download PDF

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JP2007224825A
JP2007224825A JP2006047196A JP2006047196A JP2007224825A JP 2007224825 A JP2007224825 A JP 2007224825A JP 2006047196 A JP2006047196 A JP 2006047196A JP 2006047196 A JP2006047196 A JP 2006047196A JP 2007224825 A JP2007224825 A JP 2007224825A
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exhaust gas
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downstream
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silencing chamber
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JP2006047196A
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Masaki Shimizu
雅樹 清水
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Tokyo Roki Co Ltd
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Tokyo Roki Co Ltd
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Publication date
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Abstract

【課題】強度低下、コストUP、及び装置の大型化を招くことなく、また、排気騒音の低減に活用できる消音容積を縮小させることもなく、排気抵抗を低減するとともに、断熱性を増加することができる排ガス処理装置を提供する。
【解決手段】内燃機関の排ガス処理装置10であって、上流側仕切板5には、上流側消音3室と上流側空間部4とを連通するパンチ孔5aと、排ガス導入管6の下流側管口6bを上流側空間部4に開放するための開放口5bとが形成されている。排ガス導入管6には、上流側消音室3を貫通する領域にパンチ孔が形成されていない。また、下流側仕切板9には、上流側空間部7と下流側消音室8とを連通するパンチ孔9aと、排ガス導出管11の上流側管口11bを下流側空間部7に開放するための開放口9bとが形成されている。排ガス導出管11には、下流側消音室8を貫通する領域にパンチ孔が形成されていない。
【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関から排出された排ガスの消音処理及び浄化処理を行う内燃機関の排ガス処理装置に関し、特に、排気抵抗を低減するとともに、断熱性を増加するための内燃機関の排ガス処理装置に関する。
従来、内燃機関の排ガス処理装置として、内燃機関から排出された排ガスを消音するとともに、排ガス中に含まれる窒素酸化物(NOx)又は粒子状物質(PM)を低減して排ガス浄化処理を行う装置があり、例えば、触媒マフラー、触媒コンバータ、排気フィルタ装置等がある(特許文献1〜3参照)。
このような排ガス処理装置においては、消音効果を向上させるために、装置内に消音室を設け、排ガス導入管若しくは排ガス導出管に孔(以下「パンチ孔」という。)を設けている。また、排ガス浄化効果を向上させるために、装置本体の外部に断熱カバーを設けたり、或いは装置本体の内部にプレートを設けて断熱性の二重構造にしている。
より具体的には、図3に示すように、従来の排ガス処理装置30は、内部に排ガス流路が形成されたハウジング1と、ハウジング1内に設けられ排ガス浄化材(触媒等)を担持する排ガス浄化部2と、ハウジング1内の領域のうち排ガス浄化部2より上流側の領域を上流側から順に上流側消音室3と上流側空間部4とに区画する上流側仕切板5と、ハウジング1内に上流側端部1aから挿入されて上流側消音室3を貫通するとともに、下流側管口6bが上流側仕切板5に接続された排ガス導入管6と、ハウジング1内の領域のうち排ガス浄化部2より下流側の領域を上流側から順に下流側空間部7と下流側消音室8とに区画する下流側仕切板9と、ハウジング1内に下流側端部1bから挿入されて下流側消音室8を貫通するとともに、上流側管口11bが下流側仕切板9に接続された排ガス導出管11と、を備えている。なお、上流側仕切板5には、上流側消音室3と上流側空間部4とを連通するパンチ孔5aが形成され、下流側仕切板9には、下流側空間部7と下流側消音室8とを連通するパンチ孔9aが形成されている。
そして、上流側仕切板5は、排ガス導入管6の下流側管口6bを塞いでおり、且つ該排ガス導入管6には、上流側消音室3を貫通する領域にパンチ孔6aが形成されている。また、下流側仕切板9は、排ガス導出管11の上流側管口11bを塞いでおり、且つ該排ガス導出管11には、下流側消音室8を貫通する領域にパンチ孔11aが形成されている。
さらに、装置本体の外部(同図に示すハウジング1の長手方向両端側)には断熱カバー12a,12b,12cを設置しており、また、装置本体の内部(上流側端部1aの内壁面)にはプレート13を設置して二重構造にしている。
特開平6−210135号公報 特開平10−115215号公報 特開2002−70524号公報
しかしながら、従来の技術あっては、次の(1)〜(4)に掲げる問題があった。
すなわち、従来の排ガス処理装置は、前述したように排ガスが上流側仕切板5、下流側仕切板9、排ガス導入管6、及び排ガス導出管11に形成されたパンチ孔5a,9a,6a,11aを通過するように構成されている。そのため、排ガスは各パンチ孔6a,9a,6a,11aから抵抗を受けることとなり、排気抵抗が増加する。そして、この排気抵抗を低減するには、パンチ孔面積を広げて開口率を向上させることとなるが、その場合、仕切板(上流側仕切板5,下流側仕切板9)や排ガス管(排ガス導入管6,排ガス導出管11)の(1)強度低下を招いてしまう。
さらに、従来の排ガス処理装置のように、装置本体の外部に断熱カバー12a,12b,12cを設置した場合には、部品点数が増えることにより(2)コストUPを招くとともに、外部寸法が増えることにより(3)装置の大型化を招いてしまう。また、従来の排ガス処理装置のように、装置本体の内部にプレート13を設置した場合にも、部品点数が増えることになって(2)コストUPを招き、さらに内部寸法が小さくなるので、(4)排気騒音の低減に活用できる消音容積の縮小を招いてしまう。
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、強度低下、コストUP、及び装置の大型化を招くことなく、また、排気騒音の低減に活用できる消音容積を縮小させることもなく、排気抵抗を低減するとともに、断熱性を増加することができる排ガス処理装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明は、内燃機関から排出された排ガスの消音処理及び浄化処理を行う内燃機関の排ガス処理装置であって、内部に排ガス流路が形成されたハウジングと、前記排ガス流路中に設けられ排ガス浄化材を担持する排ガス浄化部と、前記ハウジング内の領域のうち前記排ガス浄化部より上流側の領域を上流側から順に上流側消音室と上流側空間部とに区画し、該上流側消音室と該上流側空間部とを連通する孔が形成された上流側仕切板と、前記ハウジングの上流側端部及び前記上流側消音室を貫通するとともに、下流側管口が前記上流側仕切板に接続された排ガス導入管と、前記ハウジング内の領域のうち前記排ガス浄化部より下流側の領域を上流側から順に下流側空間部と下流側消音室とに区画し、該下流側空間部と該下流側消音室とを連通する孔が形成された下流側仕切板と、前記ハウジングの下流側端部及び前記下流側消音室を貫通するとともに、上流側管口が前記下流側仕切板に接続された排ガス導出管と、を備え、
前記上流側仕切板には、前記排ガス導入管の前記下流側管口を前記上流側空間部に開放するための開放口が形成され、且つ前記排ガス導入管には、前記上流側消音室を貫通する領域に孔が形成されていないことを特徴とする。
また、本発明は、内燃機関から排出された排ガスの消音処理及び浄化処理を行う内燃機関の排ガス処理装置であって、内部に排ガス流路が形成されたハウジングと、前記排ガス流路中に設けられ排ガス浄化材を担持する排ガス浄化部と、前記ハウジング内の領域のうち前記排ガス浄化部より上流側の領域を上流側から順に上流側消音室と上流側空間部とに区画し、該上流側消音室と該上流側空間部とを連通する孔が形成された上流側仕切板と、前記ハウジングの上流側端部及び前記上流側消音室を貫通するとともに、下流側管口が前記上流側仕切板に接続された排ガス導入管と、前記ハウジング内の領域のうち前記排ガス浄化部より下流側の領域を上流側から順に下流側空間部と下流側消音室とに区画し、該下流側空間部と該下流側消音室とを連通する孔が形成された下流側仕切板と、前記ハウジングの下流側端部及び前記下流側消音室を貫通するとともに、上流側管口が前記下流側仕切板に接続された排ガス導出管と、を備え、
前記下流側仕切板には、前記排ガス導出管の前記上流側管口を前記下流側空間部に開放するための開放口が形成され、且つ前記排ガス導出管には、前記下流側消音室を貫通する領域に孔が形成されていないことを特徴とする。
さらに、本発明は、内燃機関から排出された排ガスの消音処理及び浄化処理を行う内燃機関の排ガス処理装置であって、内部に排ガス流路が形成されたハウジングと、前記排ガス流路中に設けられ排ガス浄化材を担持する排ガス浄化部と、前記ハウジング内の領域のうち前記排ガス浄化部より上流側の領域を上流側から順に上流側消音室と上流側空間部とに区画し、該上流側消音室と該上流側空間部とを連通する孔が形成された上流側仕切板と、 前記ハウジングの上流側端部及び前記上流側消音室を貫通するとともに、下流側管口が前記上流側仕切板に接続された排ガス導入管と、前記ハウジング内の領域のうち前記排ガス浄化部より下流側の領域を上流側から順に下流側空間部と下流側消音室とに区画し、該下流側空間部と該下流側消音室とを連通する孔が形成された下流側仕切板と、前記ハウジングの下流側端部及び前記下流側消音室を貫通するとともに、上流側管口が前記下流側仕切板に接続された排ガス導出管と、を備え、
前記上流側仕切板には、前記排ガス導入管の前記下流側管口を前記上流側空間部に開放するための開放口が形成され、且つ前記排ガス導入管には、前記上流側消音室を貫通する領域に孔が形成されておらず、前記下流側仕切板には、前記排ガス導出管の前記上流側管口を前記下流側空間部に開放するための開放口が形成され、且つ前記排ガス導出管には、前記下流側消音室を貫通する領域に孔が形成されていないことが好ましい。
かかる構成とした場合には、排ガス導入管から導入された排ガスは、上流側消音室を経ることなく排ガス導入管内を直進して上流側空間部まで到達し、その下流側の排ガス浄化部で浄化される。排ガスは、排ガス導入管内を直進する際に上流側消音室で囲まれた断熱性の二重管構造により保温されるので、排ガス浄化部での浄化効率が向上する。なお、排ガスの騒音は、排ガスが上流側空間部を通過する際に、上流側仕切板に形成された孔により消音される。また、排ガス浄化部で浄化された排ガスは、下流側空間部を通過し、その大部分が下流側消音室を経ることなく排ガス導出管内に取り込まれ、排ガス導出管内を直進して導出される。排ガスは、排ガス導出管内を直進する際に、下流側消音室で囲まれた二重管構造により保温される。なお、排ガスの騒音は、排ガスが下流側空間部を通過する際に、その一部が下流側仕切板に形成された孔から下流側消音室内に流れ込んで消音され、或いは下流側仕切板の共鳴作用により消音される。
本発明によれば、内燃機関の排ガス処理装置において、強度低下、コストUP、及び装置の大型化を招くことなく、また、排気騒音の低減に活用できる消音容積を縮小させることもなく、排気抵抗を低減するとともに、断熱性を増加させることができる。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。図1は本発明の一実施形態に係る排ガス処理装置10を示す概略断面図、図2は本発明の他の実施形態に係る排ガス処理装置20の表面温度測定結果を示す図である。但し、図3に示した従来の排ガス処理装置30と同一若しくは類似の箇所には同一の符号を付すとともに、新たに追加した箇所若しくは変更した箇所にのみ新たな符号を付すこととし、本発明の主要部を中心に説明する。
図1に示すように、排ガス処理装置10は、内部に排ガス流路が形成されたハウジング1と、ハウジング1の上流側端部1aから挿入された排ガス導入管6と、上流側仕切板5と、排ガス浄化部2と、下流側仕切板9と、ハウジング1の下流側端部1bから挿入された排ガス導出管11と、を備えている。
ハウジング1内には、中心部付近に排ガス浄化材(例えば、触媒等)を担持する排ガス浄化部2が設けられ、排ガス浄化部2より上流側の領域は上流側仕切板5で区画されるとともに、排ガス浄化部2より下流側の領域は下流側仕切板9で区画されている。そして、ハウジング1と排ガス導入管6とで囲繞された空間には、上流側消音室3が形成され、ハウジング1と排ガス導出管11とで囲繞された空間には、下流側消音室8が形成されている。また、上流側仕切板5と排ガス浄化部2との間には、上流側空間部4が形成され、下流側仕切板9と排ガス浄化部2との間には、下流側空間部7が形成されている。
上流側仕切板5には、その外周部に上流側消音室3と上流側空間部4とを連通するパンチ孔5aが形成されており、その中心部には開放口5bが形成されている。他方、下流側仕切板9には、その外周部に下流側空間部7と下流側消音室8とを連通するパンチ孔9aが形成されており、その中心部には開放口9bが形成されている。
排ガス導入管6は、上流側消音室3を貫通するとともに、下流側管口6bが上流側仕切板5の開放口5bに接続されており、下流側管口6bの全断面が上流側空間部4に開放されている。また、排ガス導出管11は、下流側消音室8を貫通するとともに、上流側管口11bが下流側仕切板9の開放口9bに接続されており、上流側管口11bの全断面が下流側空間部7に開放されている。
すなわち、排ガス導入管6は、その下流側管口6bが上流側仕切板5で閉塞されることなく上流側空間部4に開放されており、しかも上流側消音室3を貫通する領域にはパンチ孔(例えば、図3に示したパンチ孔6a参照)が形成されていない。また、排ガス導出管11は、その上流側管口11bが下流側仕切板9で閉塞されることなく下流側空間部7に開放されており、しかも下流側消音室8を貫通する領域にはパンチ孔(例えば、図3に示したパンチ孔11a参照)が形成されていない。なお、同図において、下流側管口6bと開放口5b、及び上流側管口11bと開放口9bは、それぞれ同一形状であるが、下流側管口6b、上流側管口11bの大部分がそれぞれ上流側空間部4、下流側空間部7に開放されていれば、異なる形状であってもよい。
従って、排ガス導入管6から導入された排ガスは、上流側消音室3を迂回ことなく排ガス導入管6内を直進して上流側空間部4まで到達し、その下流側の排ガス浄化部2で浄化される。排ガス浄化部2での浄化効率は、排ガス温度が高いほど高くなる傾向にあり、排ガスは、排ガス導入管6内を直進する際に、上流側消音室3で囲まれた二重管構造により保温されるので、排ガス浄化部2での浄化効率が向上する。なお、排ガスは、上流側空間部4を通過する際に、上流側仕切板5に形成された孔5aにより消音される。
さらに、排ガス浄化部2で浄化された排ガスは、下流側空間部4を通過し、その大部分が下流側消音室8を迂回ことなく排ガス導出管11内に直接取り込まれ、排ガス導出管11内を直進して導出される。排ガスは、排ガス導出管11内を直進する際に、下流側消音室8で囲まれた二重管構造により保温される。また、排ガスは、下流側空間部4を通過する際に、その一部が下流側仕切板9に形成されたパンチ孔9aから下流側消音室8内に流れ込んで消音され、或いは下流側仕切板9の共鳴作用により消音される。
以上の構成によれば、排ガス導入管6及び排ガス導出管11には、上流側消音室3若しくは下流側消音室8を貫通する領域にパンチ孔(図3に示したパンチ孔6a,11a参照)が形成されていない。そのため、排ガスがこれらの管内及び消音室を流れる際に管壁等から抵抗を受けにくくなり、排気抵抗が低減する。従って、排ガス導入管6及び排ガス導出管11にパンチ孔を形成した場合と異なり、上流側仕切板5、下流側仕切板9、排ガス導入管6、及び排ガス導出管11の強度低下を招くものではない。
また、排ガス処理装置20内に導入された排ガスは、断熱性の二重管構造により、上流側消音室3及び下流側消音室8の双方で保温される。そのため、従来の排ガス処理装置30とは異なり、装置本体の外部に断熱カバー12a,12b,12cを設置したり、或いは装置本体の内部にプレート13を設置する必要がない。従って、外部寸法が増えたり、内部寸法が小さくなるものではない。
さらに、本実施形態の構成によれば、排ガスが上流側(上流側消音室3、上流側仕切板5のパンチ孔5a)のみならず、下流側(下流側消音室8、下流側仕切板9のパンチ孔9a)でも消音されることとなり、排ガスの消音効果は十分に担保される。
以上のように、本実施形態の構成によれば、コストUPや、装置の大型化を招くことなく、また、消音容積を縮小させることもなく、排気抵抗を低減するとともに、断熱性を増加させることができるようになる。
次に、本発明の断熱性増加効果を確認すべく、排ガス処理装置の表面温度を測定した。その測定結果を図2に示す。但し、本実施例で用いた排ガス処理装置は、図1に示した排ガス処理装置10と異なり、下流側のみが断熱構造であり、上流側は非断熱構造である。その他の構造は図1に示した構造と同様である。比較例で用いた排ガス処理装置は、図3に示した排ガス処理装置30と同様、上流側及び下流側がいずれも非断熱構造である。
すなわち、本実施例で用いた排ガス処理装置(図2(a)参照)において、下流側仕切板9には、排ガス導出管11の上流側管口11bを下流側空間部7に開放するための開放口9bが形成され、且つ排ガス導出管11には、下流側消音室8を貫通する領域に孔(図1に示したパンチ孔11a参照)が形成されていない(図1の下流側参照)。但し、上流側仕切板5には、排ガス導入管6の下流側管口6bを上流側空間部4に開放するための開放口5bが形成されておらず、且つ排ガス導入管6には、上流側消音室3を貫通する領域にパンチ孔6aが形成されている(図3の上流側参照)。
一方、比較例で用いた排ガス処理装置(図2(b)参照)において、上流側仕切板5には、排ガス導入管6の下流側管口6bを上流側空間部4に開放するための開放口が形成されておらず、且つ排ガス導入管6には、上流側消音室3を貫通する領域にパンチ孔6aが形成されている(図3の上流側参照)。また、下流側仕切板9にも、排ガス導出管11の上流側管口11bを下流側空間部7に開放するための開放口が形成されておらず、且つ排ガス導出管11には、下流側消音室8を貫通する領域にパンチ孔11aが形成されている(図3の下流側参照)。
図2(a)及び(b)に示すように、本実施例と比較例とを比較すると、上流側の非断熱構造部及び中央付近の触媒部では、表面温度がほぼ同じ温度状態であった。しかし、下流側では異なった温度状態となり、本実施例の場合には表面温度が329℃を示す一方、比較例の場合にはこれよりも高温の445℃を示した。このことは、本実施例の場合、比較例の場合よりも下流側が放熱されにくい断熱構造となっており、そのために表面温度が低くなったことを示唆する。従って、本実施例の構成によれば、比較例の構成と比べると、断熱性の増加という点で優れた効果を奏する。
ところで、本実施例で用いた排ガス処理装置は、下流側のみが断熱構造であり、上流側は非断熱構造である。しかし、本発明の構成は、かかる構成に限定されるものではなく、上流側のみ断熱構造とし、下流側は非断熱構造としてもよい。すなわち、上流側仕切板5には、排ガス導入管6の下流側管口6bを上流側空間部4に開放するための開放口5bが形成され、且つ排ガス導入管6には、上流側消音室3を貫通する領域に孔6aが形成されていないこととし、他方、下流側仕切板9には、排ガス導出管11の上流側管口11bを下流側空間部7に開放するための開放口9bが形成されておらず、且つ排ガス導出管11には、下流側消音室8を貫通する領域に孔(図1に示したパンチ孔11a参照)が形成されていることとしてもよい。かかる構成とした場合にも、排ガス処理装置内に導入された排ガスは、上流側の二重管構造により保温され、前述と同様の効果を奏する。
本発明の一実施形態における排ガス処理装置を示す概略断面図である。 本発明の他の実施形態における排ガス処理装置の表面温度を示す図であり、(a)は本発明の排ガス処理装置の測定結果、(b)は従来の排ガス処理装置の測定結果を示す。 従来の排ガス処理装置を示す概略断面図である。
符号の説明
1 ハウジング
2 排ガス浄化部
3 上流側消音室
4 上流側空間部
5(5a,5b) 上流側仕切板(パンチ孔,開放口)
6(6a,6b) 排ガス導入管(パンチ孔,下流側管口)
7 下流側空間部
8 下流側消音室
9(9a,9b) 下流側仕切板(パンチ孔,開放口)
11(11a,11b) 排ガス導出管(パンチ孔,上流側管口)
10、20、30 内燃機関の排ガス処理装置

Claims (3)

  1. 内燃機関から排出された排ガスの消音処理及び浄化処理を行う内燃機関の排ガス処理装置であって、
    内部に排ガス流路が形成されたハウジングと、
    前記排ガス流路中に設けられ排ガス浄化材を担持する排ガス浄化部と、
    前記ハウジング内の領域のうち前記排ガス浄化部より上流側の領域を上流側から順に上流側消音室と上流側空間部とに区画し、該上流側消音室と該上流側空間部とを連通する孔が形成された上流側仕切板と、
    前記ハウジングの上流側端部及び前記上流側消音室を貫通するとともに、下流側管口が前記上流側仕切板に接続された排ガス導入管と、
    前記ハウジング内の領域のうち前記排ガス浄化部より下流側の領域を上流側から順に下流側空間部と下流側消音室とに区画し、該下流側空間部と該下流側消音室とを連通する孔が形成された下流側仕切板と、
    前記ハウジングの下流側端部及び前記下流側消音室を貫通するとともに、上流側管口が前記下流側仕切板に接続された排ガス導出管と、
    を備え、
    前記上流側仕切板には、前記排ガス導入管の前記下流側管口を前記上流側空間部に開放するための開放口が形成され、且つ前記排ガス導入管には、前記上流側消音室を貫通する領域に孔が形成されていないことを特徴とする排ガス処理装置。
  2. 内燃機関から排出された排ガスの消音処理及び浄化処理を行う内燃機関の排ガス処理装置であって、
    内部に排ガス流路が形成されたハウジングと、
    前記排ガス流路中に設けられ排ガス浄化材を担持する排ガス浄化部と、
    前記ハウジング内の領域のうち前記排ガス浄化部より上流側の領域を上流側から順に上流側消音室と上流側空間部とに区画し、該上流側消音室と該上流側空間部とを連通する孔が形成された上流側仕切板と、
    前記ハウジングの上流側端部及び前記上流側消音室を貫通するとともに、下流側管口が前記上流側仕切板に接続された排ガス導入管と、
    前記ハウジング内の領域のうち前記排ガス浄化部より下流側の領域を上流側から順に下流側空間部と下流側消音室とに区画し、該下流側空間部と該下流側消音室とを連通する孔が形成された下流側仕切板と、
    前記ハウジングの下流側端部及び前記下流側消音室を貫通するとともに、上流側管口が前記下流側仕切板に接続された排ガス導出管と、
    を備え、
    前記下流側仕切板には、前記排ガス導出管の前記上流側管口を前記下流側空間部に開放するための開放口が形成され、且つ前記排ガス導出管には、前記下流側消音室を貫通する領域に孔が形成されていないことを特徴とする排ガス処理装置。
  3. 内燃機関から排出された排ガスの消音処理及び浄化処理を行う内燃機関の排ガス処理装置であって、
    内部に排ガス流路が形成されたハウジングと、
    前記排ガス流路中に設けられ排ガス浄化材を担持する排ガス浄化部と、
    前記ハウジング内の領域のうち前記排ガス浄化部より上流側の領域を上流側から順に上流側消音室と上流側空間部とに区画し、該上流側消音室と該上流側空間部とを連通する孔が形成された上流側仕切板と、
    前記ハウジングの上流側端部及び前記上流側消音室を貫通するとともに、下流側管口が前記上流側仕切板に接続された排ガス導入管と、
    前記ハウジング内の領域のうち前記排ガス浄化部より下流側の領域を上流側から順に下流側空間部と下流側消音室とに区画し、該下流側空間部と該下流側消音室とを連通する孔が形成された下流側仕切板と、
    前記ハウジングの下流側端部及び前記下流側消音室を貫通するとともに、上流側管口が前記下流側仕切板に接続された排ガス導出管と、
    を備え、
    前記上流側仕切板には、前記排ガス導入管の前記下流側管口を前記上流側空間部に開放するための開放口が形成され、且つ前記排ガス導入管には、前記上流側消音室を貫通する領域に孔が形成されておらず、
    前記下流側仕切板には、前記排ガス導出管の前記上流側管口を前記下流側空間部に開放するための開放口が形成され、且つ前記排ガス導出管には、前記下流側消音室を貫通する領域に孔が形成されていないことを特徴とする排ガス処理装置。

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