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JP2007202447A - ゼリー菓子及びその製造方法 - Google Patents

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JP2007202447A
JP2007202447A JP2006023704A JP2006023704A JP2007202447A JP 2007202447 A JP2007202447 A JP 2007202447A JP 2006023704 A JP2006023704 A JP 2006023704A JP 2006023704 A JP2006023704 A JP 2006023704A JP 2007202447 A JP2007202447 A JP 2007202447A
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carrageenan
agar
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Aisa Kitagawa
愛紗 北川
Takayuki Kuramoto
崇之 倉本
Takashi Tsukamoto
崇 塚本
Takao Yamamoto
崇雄 山本
Takeki Matsui
雄毅 松居
Yasumasa Yamada
泰正 山田
Ichiro Yamada
一郎 山田
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Uha Mikakuto Co Ltd
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Uha Mikakuto Co Ltd
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Abstract

【課題】粘弾性とともにやわらかでコシに優れた食感を呈するゼリー菓子、及び該ゼリー菓子の製造方法の提供。
【解決手段】カラギーナン単独またはカラギーナンと寒天とを主成分とする増粘多糖類を含有する塊状のゲル化物と、ゼラチンを含有する塊状のグミキャンディーを組み合わせたことを特徴とするゼリー菓子。ブリックス値(糖度)が最終製品であるゼリー菓子と略等しい増粘多糖類を含有する加熱溶解物を最終製品の大きさよりも大きな成型器内に充填する。次ぎにブリックス値が最終製品であるゼリー菓子のブリックス値と略等しいゼラチンを含有する加熱溶解物を前記充填物上に充填する。静置、固化した後に成型器から取り出し、最終製品の大きさにカットしてなるゼリー菓子の製造方法。
【選択図】なし

Description

本発明は、ゼリー菓子及びその製法に関する。さらに詳しくは、カラギーナン及び寒天を主成分とする増粘多糖類を含有する塊状のゲル化物と、ゼラチンを含有する塊状のグミキャンディーを組み合わせたゼリー菓子、及びその製造方法に関する。
ゼラチンで固めたグミキャンディーは食してもすぐに呑み込まれず口腔内に比較的長い時間存在し、おいしさとともに噛む楽しみをもたらすゼリー菓子として知られている(特許公報1参照)。また、ゼリーを構成するゲル化物として、カラギーナン、寒天などが知られている(特許文献2参照)。
「グミ」という言葉はドイツ語で、ゴムあるいはゴムのようなという意味である。グミキャンディーは60年以上前にドイツで開発され現在ヨーロッパを中心に大きな市場を形成している。また、日本でも1980年頃から各社が製造しており、新しいジャンルの菓子として、現状かなり大きな市場を形成してきている。
グミキャンディーは水分が14〜16%と高いが、水分活性が低く約10ケ月日持ちする菓子で水分を多く含ませることが出来るため、甘さを抑えることが出来、また果汁感などが出しやすく、現代にマッチした菓子として人気を博している。
しかし、グミキャンディーは弾力性でゴム様の食感を有しているが、同時に裂けやすい物性も有しており、口で噛むとすぐにキャンディーの組織が小さな切片となりやすいという問題がある。
外国ではカラギーナンの原料海藻は古くから利用されてきた。その中でも海藻を天日で乾燥して粉末にし、これを牛乳に溶かしてミルクデザートをつくるという利用法がアイルランド地方にあった。この海藻がアイリッシュモスとよばれるコンドラス・クリスパスでカラギーナンの主原料のひとつである。その後アイリッシュモスが商業ベースで取引されるようになりその海藻集荷地の名前からカラギーナンと呼称され、現在に至っている。
わが国には、1960年くらいからアイスクリームの安定剤として使用されるようになり、現状寒天とは違ったゲルの特性があることから、ゼリー、ミルクデザート、ハムソーセージの畜肉加工品、などにゲル化剤や増粘剤として使用されている。
しかし、カラギーナンは、ブリックス値(糖度:Bx.)が30以下の低い食品に主に使用され、ブリックスが高い食品、特に菓子にはあまり用いられていない。これは、高いブリックスでカラギーナンに酸を加えると、ゲル強度が高くなりにくく、所望の程度に固化しない傾向があるためである。ゆえに、カラギーナンをゲル化剤の主成分とするゼリー菓子では、大きな市場性のある果実味を実現出来ないなどの問題点がある。
また、ゼリー菓子の日持ちを向上させるため、菓子の糖度を上げて水分活性を下げる方法があるが、カラギーナンを主成分として含有しているゼリー菓子の場合、その糖度を上げると非常に高い粘度となるため工業的な製造が困難となり、現在のところ、このような高粘度の材料を用いた流通菓子の製造方法は知られていない。
寒天は紅藻類(天草)に存在する粘性物質を熱水抽出することにより得られる乾物であり、古くから天草類を煮て得た液を固め「ところてん」など伝統的な和菓子素材として広く使われてきた。
しかし、寒天をゲル化物として含有したゼリー菓子は、グミキャンディーよりもさらに裂けやすい物性を有しており、このためゼリー菓子としての使用形態が限られ、需要が大きく広がらないという問題がある。
特開8−173063号公報 特開平10-99030号公報
本発明者らは上記の問題点を改善した優れた食感を有するゼリー菓子について鋭意研究してきたところ、特定のゲル化剤を含む塊状のゲル化物とゼラチンを含む塊状のグミキャンディーとを組み合わせることで、これらの問題点が改善されると共に従来にない食感が奏されることを見出し、本発明を完成した。
即ち、本発明は、粘弾性とともにやわらかでコシに優れた食感を呈するゼリー菓子、及び該ゼリー菓子の製造方法を提供することを目的としている。
前記目的を達成するための、本発明の要旨は、
〔1〕カラギーナン単独またはカラギーナンと寒天とを主成分とする増粘多糖類を含有する塊状のゲル化物と、ゼラチンを含有する塊状のグミキャンディーを組み合わせたことを特徴とするゼリー菓子、
〔2〕ブリックス値(糖度)が最終製品であるゼリー菓子のブリックス値と略等しい増粘多糖類を含有する加熱溶解物であって、カラギーナン単独またはカラギーナンと寒天とを主成分とする増粘多糖類を含有する加熱溶解物を最終製品の大きさよりも大きな成型器内に充填する工程、
ブリックス値が最終製品であるゼリー菓子のブリックス値と略等しいゼラチンを含有する加熱溶解物を前記増粘多糖類を含有する加熱溶解物からなる充填物上に充填する工程、
充填した前記増粘多糖類を含有する充填物とゼラチンを含有する充填物とが固化するまで静置する工程、
固化物を成型器から取り出し、最終製品の大きさにカットする工程、
からなることを特徴とするゼリー菓子の製造方法
に関する。
以下、本発明をさらに詳細に説明する。
本発明のゼリー菓子は、カラギーナン単独またはカラギーナンと寒天とを主成分とする増粘多糖類を含有する塊状のゲル化物と、ゼラチンを含む塊状のグミキャンディーを組み合わせることを特徴とするものである。
かかる特徴を有することで、グミキャンディーの裂けやすさとゲル化物の味のバラエティーの狭さとがお互いに補われるだけでなく、粘弾性とともにやわらかでコシに優れるという食感が奏される。
粘弾性とは、粘度と弾性とを有する物性をいう。本発明のゼリー菓子では、噛み始めは後述のようなゲル化物またはグミキャンディーのいずれか低い方の粘弾性と同程度の粘弾性を有するため、食感がやわらかなものとなる。
そして、本発明のゼリー菓子は、さらに噛み進んでも、ゼリー菓子を構成する塊状のゲル化物と塊状のグミキャンディーとが容易にばらばらにならず、前記ゲル化物およびグミキャンディーのそれぞれの粘弾性が複合され、前記ゲル化物、グミキャンディー単体の場合のいずれとも異なり、それらよりも強く噛んでも砕けにくいという従来にない新しい食感(コシ)を感じることができ、噛み始めのやわらかい食感との変化を味わうことができる。なお、本発明でいうコシとは塊状のゲル化物と塊状のグミキャンディーとを組み合わせたゼリー菓子全体の弾力性をいう。
したがって、噛むとばらばらになり易く、食感の変化を感じることもない従来のゼリー菓子に比べて、本発明のゼリー菓子は、噛み始めの食感がやわらかでありながら、そのまま噛んで(ゼリー菓子が圧縮されて)いくにしたがって食感に変化が感じられ、しかも優れたコシも感じられるため、消費者が「噛む楽しみ」をより満喫できるものである。
また、本発明のゼリー菓子は、果汁などの酸味成分を含むグミキャンディーをゲル化物と組み合わせることで、ゲル化物単独では困難であった酸味を有した食味を呈することができ、前記の新たな食感との相乗効果により、本発明のゼリー菓子を食すると生果実を食しているが如き食感を呈する。
本発明のゼリー菓子は、ゲル化物とグミキャンディーとが渾然一体となった状態でなく、それぞれ独立した形状を有する塊状のゲル化物と塊状のグミキャンディーとからなり、互いに全体、あるいは部分的に接触した状態で一体化されているものである。
したがって、本発明のゼリー菓子は、ゼラチン及びカラギーナン、要すれば寒天などを含む混合物の加熱溶解物を冷却して得られるゼリー菓子とは構造および食感が相違するものである。
なお、塊状とは、ゲル化物がグミキャンディー中に渾然一体に混合されることなく、お互いに独立した形状を有している状態を意味する。塊状の形状の例としては特に限定はないが、好適な食感を有するゼリー菓子を製造し易い観点から、ゲル化物と、グミキャンディーとが共に所定の厚みを有する層状であることが好ましい。また、塊状のゲル化物と塊状のグミキャンディーの間に、本発明の食感を損なわない程度に、例えば、チョコレート、クッキー、キャンディー、ジャム、果汁、果実ピールなどの部材がサンドされていてもよい。
本発明で使用されるゲル化物は、カラギーナン単独またはカラギーナンと寒天とを主成分とする増粘多糖類を含むものである。
本発明で使用されるカラギーナンは、ゲル化剤の1種であり、紅藻類、例えば、アイリシュモスとよばれるコンドラス・クリスパス(Chondrus crispus)、ユキマ・コトニー(Eucheuma cottonii)、ユキマ・スピノサム(Eucheuma spinosum)などの原料から得られる、硫酸基とアンヒドロ基を含むガラクトースからなるポリマー、ガラクタンという多糖類の一種である。
カラギーナンには、分子中のアンヒドロ基と硫酸基の量の差で、カッパ、イオタ、ラムダ−カラギーナンなどの3種類のタイプがある。中でも、疎水性のアンヒドロ基の多いもの程、そして親水性の硫酸基の少ないもの程、ゲル化力が強くなる性質を有する。
カラギーナンは、金属塩、例えばカリウム塩、カルシウム塩などを添加することによってゲル化物のテキスチャーや強度などを所望の程度に変えることができる。
増粘多糖類中でも、カラギーナンを主成分とするゲル化物は粘弾性に優れる。本発明では、増粘性が高く、増粘多糖類を含む混合物の濃度が高くなると弾力性の強いゲルを形成する観点から、イオタタイプのカラギーナンを用い、必要によりカッパタイプのカラギーナンを併用することでさらにゲル化物の弾力性が増すので好ましい。
また、寒天は、冷水には溶けず、熱水には溶けて粘着液となり、冷やすと固いゲルを形成する熱可逆性のハイドロコロイドである。これは冷却により分子は次第に集合してダブルヘリックス構造を作り始める。次にこれらが3次元の網目構造をつくりはじめゲルを形成する物質である。
本発明で使用される寒天としては、従来から焼き菓子、和洋菓子に使用されているものであればよく、例えば、主に紅藻類、テングサ属であるマクサ、オバクサ、ヒラクサなどのほか、オゴノリ属・イギス属・カウレイト属などから抽出して得られた寒天、これらの天然物から抽出した寒天をさらに処理することで物性を改変した寒天などが挙げられる。物性を改変した寒天としては、例えば、糖鎖を短くした強度の低い寒天、溶解温度を下げた溶けやすい寒天などが挙げられる。
なお、前述の紅藻類を原料とする寒天の場合、その化学的構成や、平均分子量に関係なく、従来の製法、すなわち抽出、ろ過、凝固、乾燥などの工程を経て製造されたものであればいずれも使用しうる。例えば、1、3位で結合したβ−D−ガラクトピラノースと1、4位で結合した3,4−アンヒドロ−α−L−ガラクトピラノースが直鎖状に繋がったアガロース及び、イオン性のゲル化能力のないアガロペクチンよりなる複合物質が挙げられる。
本発明で使用される増粘多糖類は、水飴、グラニュー糖、黒糖、三温糖、またソルビトール、エリスルトール、キシリトール、マルチトール、ラクチトール、パラチニットなどの還元水飴、またポリデキストロール、澱粉などの糖類や、油脂、乳固形分、カカオ分、乳化剤、香料、洋酒、果汁、ドライ果実、飴などの原料と混合することで、得られる混合物をゲル化しうる、ゲル化剤として作用するものである。
増粘多糖類としては、前記カラギーナン、寒天に加えて、例えば、ペクチン、グアガム、ローカストビーンガム、アラビアガム、タマリンドガム、タラガム、コンニャクマンナン、ジェランガム、キサンタンガムなどが挙げられる。
ゲル化物中における増粘多糖類の含有量としては、0.1〜10重量%が好ましく、0.1〜1.0重量%がより好ましい。前記増粘多糖類の量が0.1重量%未満では溶解が悪く十分なゲル化が出来ない傾向があり、また10重量%を超えると粘度が高くなりすぎ、容易に充填できないという傾向がある。
なお、ゲル化物の残部は、水飴、グラニュー糖、黒糖、三温糖、またソルビトール、エリスルトール、キシリトール、マルチトール、ラクチトール、パラチニットなどの還元水飴、またポリデキストロール、澱粉などの糖類や、油脂、乳固形分、カカオ分、乳化剤、香料、洋酒、果汁、ドライ果実、飴などであればよい。
また、増粘多糖類中のカラギーナンと寒天の含有量は、30〜100重量%が好ましく、80〜100重量%がより好ましく、90〜100重量%がさらに好ましい。
前記含有量が30重量%未満では、粘弾性のあるゲル形成のためのカラギーナンの含有量が少なくなるため、所望の粘弾性を得にくいという傾向がある。
本発明では、増粘多糖類の主成分として、カラギーナン単独あるいはカラギーナンと寒天とを使用することで、所望の弾性と粘性(まとめて、粘弾性ともいう)とを共に備えたゲル化物が得られる。ゲル化物の粘弾性は、カラギーナンの量または寒天とカラギーナンの重量比率を変化させることで所望の範囲に調整することができる。例えば、カラギーナンの比率を高くすることでゲル化物の弾性を増加させ、寒天の比率を高くすることでゲル化物の粘度を増加させることができる。
カラギーナンと寒天とを併用する場合、増粘多糖類におけるカラギーナンと寒天の比率は、重量比(カラギーナン:寒天)で、得られるゲル化物の食感が良好で、製造もスムーズに行なえる観点から、3:7〜10:0であることが好ましく、4:6〜8:2がより好ましい。カラギーナンの比率が3未満である(即ち、寒天の比率が7を超える)と、ゲル化物の弾力が低く、もろく崩れ易い食感となる傾向がある。
また、カラギーナン単独又はカラギーナンと寒天とを用いて得られるゲル化物は、その糖度をブリックス値(Bx.)80以上まで上げることにより、水分活性値が0.7以下でのゲル化物の長期保存が可能となる。しかも前記ゲル化物は保水性が高い為、その食感は水のような感覚となり、後述のグミキャンディーと同時に食することであたかも生果実を食している味わいがでてくるという、従来のゼリー菓子にはない全く新規な食味が発現される。なお、本発明においてブリックス値の測定は、(株)アタゴ製屈折計で測定した値をいう。
本発明に用いられるゲル化物は、前記の各成分を含む加熱溶解物を固化することで得られる。加熱溶解する際の温度としては、80〜120℃が好ましく、90〜110℃がより好ましい。温度が80℃より低いと溶解性が悪く、また、120℃より高いと褐変して生地が黄色くなる傾向がある。
本発明に用いられるグミキャンディーは、ゼラチンを含有するものである。
ゼラチンは、コラーゲンを温水で加熱、抽出して得られるタンパク質で、分子量10万の3本のα鎖が集まって右巻きラセン構造をとっており、溶解時にはこのα鎖は解かれた状態であるが、冷却すると再び結合しゲルを形成する物質である。
ゼラチンとしては、牛、豚、魚、鳥、鯨などの動物の骨、皮、じん帯又はけんを原料として、その化学的構成や、平均分子量に関係なく、従来の製法、すなわち加水分解などの工程を経て製造されたものであればいずれも使用しうる。
前記グミキャンディー中のゼラチンの含有量としては2〜14重量%が好ましく、5〜9重量%がより好ましい。
グミキャンディーをつくる方法としては、水飴、砂糖などの糖類、前記増粘多糖類などを煮詰め、ゼラチン、果汁、酸味料、香料、色素などを加え、これを成型器に充填する方法が挙げられる。また、それぞれ酸処理、アルカリ処理といった処理の仕方で所望の食感に変えることができる。また最終の水分値を変化させることで、所望の硬さのグミキャンディーを得ることもできる。なお、水分値については、所望の食感により一概に限定はできない。また、グミキャンディーの製造に用いられる水飴、砂糖などの糖類、前記増粘多糖類、果汁、酸味料、香料、色素などの部材の種類や量については特に限定はないが、中でも、果汁や酸味料を含有したグミキャンディーを用いて得られる本発明のゼリー菓子は生果実が如き食感となる。
中でも酸味料のグミキャンディー中の含有量としては、8重量%以下が好ましく、2〜6重量%がより好ましい。
前記増粘多糖類を含む塊状のゲル化物と、塊状のグミキャンディーを組み合わせたゼリー菓子の大きさとしては特に限定はない。例えば、成型されたゼリー菓子の大きさにより異なるが、ゼリー菓子が立方体の場合は塊状のゲル化物の長さは10mm以上、幅10mm以上、厚み2mm以上、塊状のグミキャンディーの長さ、幅は同じで厚みは、2mm以上が好ましい。より好ましくは、塊状のゲル化物の長さ、幅は同じで厚みが3mm以上、塊状のグミキャンディーの長さ、幅は同じで厚みも3mm以上である。
塊状のグミキャンディー、塊状のゲル化物の厚みが2mmより小さいものは、それぞれの弾力性がわかりにくいという傾向がある。
中でも、本発明に独特の食感が奏される観点から、塊状のゲル化物と塊状のグミキャンディーとが層状に積層されてなり、その厚みの比(塊状ゲル化物:塊状グミキャンディー)が7:3〜6:4であることが好ましい。なお、前記の厚みは、塊状のゲル化物の層、塊状のグミキャンディーの層がそれぞれ2層以上ある場合、合計した厚みをいう。
なお、ゲル化物およびグミキャンディーの粘弾性としては、所望のゼリー菓子のサイズ、用途により一概に特定できない。例えば、ゲル化物を最終商品のゼリー菓子と同じ大きさに成型した場合、後述の実施例に記載のクリープメーターで測定したとき応力として5.88N(60×10gf)〜117.6N(1200×10gf)が好ましい。
また、グミキャンディーを最終商品のゼリー菓子と同じ大きさに成型した場合、後述の実施例に記載のクリープメーターで測定したとき応力として3.9N(40×10gf)〜137N(1400×10gf)が好ましい。
上記のような構成を有するゼリー菓子の製造方法としては、
(1)スターチモールドにカラギーナン単独またはカラギーナンと寒天とを主成分とする増粘多糖類の加熱溶解物とゼラチンを含有する加熱溶解物とを充填し乾燥する方法、
(2)所望のブリックス値まで炊き上げたカラギーナン単独またはカラギーナンと寒天を主成分とする増粘多糖類を含有する加熱溶解物とゼラチンを含有する加熱溶解物とをトレイやラバーモールドなどの成型器に充填し固化するまで数時間静置する方法がある。なお、(1)の方法は乾燥時間を長く取ることが必要で、(2)の方法は最終製品より大きく充填した場合カッティングの必要がある。
これらの中でも、食感差が明確なゼリー菓子を製造し易いという観点から、前記(2)の方法が好ましい。
即ち、本発明は、
ブリックス値(糖度)が最終製品であるゼリー菓子のブリックス値と略等しい増粘多糖類を含有する加熱溶解物であって、カラギーナン単独またはカラギーナンと寒天とを主成分とする増粘多糖類を含有する加熱溶解物を最終製品の大きさよりも大きな成型器内に充填する工程、
ブリックス値が最終製品であるゼリー菓子のブリックス値と略等しいゼラチンを含有する加熱溶解物を前記増粘多糖類を含有する加熱溶解物からなる充填物上に充填する工程、
充填した前記増粘多糖類を含有する充填物とゼラチンを含有する充填物とが固化するまで静置する工程、
固化物を成型器から取り出し、最終製品の大きさにカットする工程、
からなることを特徴とするゼリー菓子の製造方法
に関する。
本発明では、塊状のゲル化物と塊状のグミキャンディーとが容易に剥離しない観点から、充填時の前記増粘多糖類を含有する加熱溶解物および前記ゼラチンを含有する加熱溶解物の温度が90〜110℃であることが好ましい。
本発明において、増粘多糖類を含有する加熱溶解物の充填物上に前記の温度を有するゼラチンを含有する加熱溶解物を充填した場合、両者は混合せず界面で2層に分かれる。この場合、増粘多糖類を含有する充填物とゼラチンを含有する充填物とは、従来公知の押し出し成型などで両者の成型物を得た後に両者を固着する方法に比べて、互いに強固に接着されているため、固化時に充填物、特にゼラチンを含有する充填物が収縮しても増粘多糖類を含有する充填物との接着が剥離し難い。
このような充填物同士を固化した固化物では塊状のゲル化物と塊状のグミキャンディ−とが強固に接着していることで、長期保存してもゼリー菓子がたわんで変形することがなく、しかも噛み始めがやわらかくかつ優れたコシもあるという食感の変化も味わうことができる。
なお、このようにして得られる本発明のゼリー菓子において、前記塊状のゲル化物と塊状のグミキャンディーとの界面は、一体不可分な程度にまで強固に接着されている。
食感の変化については、例えば、後述の実験例1のようにクリープメーターを用いてゼリー菓子の破断強度を測定することで間接的に判定することができる。即ち、ゼリー菓子の破断強度(応力)を測定した場合、所定の圧縮率で応力が最大となる破断点が複数存在すれば、食感が変化することになる。また、それぞれの圧縮率の差は粘弾性の差であり、噛んだ場合の食感の差となる。
本発明では、複数の破断点のうち最小の圧縮率が、ゼリー菓子を構成するゲル化物、グミキャンディーなどの成分単体の最小の圧縮率と略同程度であるのに対して、破断点の最大の圧縮率が前記構成成分単体の最大の圧縮率より高くなる特徴がある。ゼリー菓子の破断点の最大の圧縮率が構成成分のものよい高い方にずれる原因は明確ではないが、ゲル化物とグミキャンディーとが強固に接着し、それぞれの粘弾性が複合して、相乗的に作用を及ぼしあう結果、予期しない程度まで圧縮率が高くなるためと考えられる。したがって、本発明で奏されるコシは構成成分のものとは異なる、従来のゼリー菓子では見られなかった新たな食感である。
従来のゼリー菓子では、通常、実験例1のサンプル1、2で測定されるように破断点は1つしかなく、また、組み合わされた場合でもそれぞれの破断点が平均されたようになる。
なお、増粘多糖類を含有する加熱溶解物とゼラチンを含有する加熱溶解物とを充填する順番は、ゼラチンを含有する加熱溶解物を充填した後、増粘多糖類を含有する加熱溶解物を充填してもよい。また、いずれか一方の加熱溶解物を充填した後、その充填物上に、例えば、チョコレート、クッキー、キャンディー、ジャム、果汁、果実ピールなどの部材を乗せ、次いで別の加熱溶解物を充填してもよい。また、充填する加熱溶解物の種類としては前記のように2種類でもよく、3種類以上であってもよい。
最終製品のブリックス値とは最終製品であるゼリー菓子全体のブリックス値をいい、一概には限定できないが、例えば、65〜95が好ましく、80〜90がより好ましい。また最終製品のブリックス値に略等しいブリックス値とは、最終製品のブリックス値±5の範囲をいう。
なお、成型器としては、前記(1)の方法であれば、最終製品と同じ大きさの成型物を得られるような成型孔が設けられたスターチモールドなどが用いられ、前記(2)の方法であれば、最終製品の大きさより大きなトレイやラバーモールドなどが用いられる。
また、前記の加熱溶解物を成型器に充填する手段としては、シリンダーデポ機による充填や、ディスペンサーによる充填などが挙げられる。
充填物を固化する条件としては、常温環境下であればよく特に限定はないが、短時間で固化するために常温より低い温度下で冷却してもよい。
また、前記(2)の方法において得られた固化物をカットする方法としては、最終製品の大きさにカットできる方法であればよく、例えば、回転歯による方法、ウータージェットによる方法、超音波による方法、レーザービームによる方法が挙げられる。カッティングによって得られるゼリー菓子の食感は、前記(1)の方法などのカッティングをせずに、直接最終製品を製造する製法と比べて食感差が明確になる。
前記(1)の方法の一実施態様としては、増粘多糖類を含むゲル化物溶液とゼラチン溶液とを、加圧しないで充填できる程度、例えばブリックス値60〜70まで煮詰め、予め用意しておいたスターチモールドなどの成型器にそれぞれ2層となるよう数秒の時間差で充填した後、24時間、50℃程度で、ブリックス値75〜90まで乾燥させる方法が挙げられる。この方法により、コシのある食感のゼリー菓子が得られる。
前記(2)の方法の一実施態様としては、増粘多糖類を含むゲル化物溶液とゼラチン溶液を最終製品と略同じブリックス値75〜90まで煮詰め、最終製品の大きさよりも大きなバットなどの成型器に2層となるよう、それぞれ充填し、3時間程度静置して固化し、この固化物を取り出し所望の形に回転カッターなどで切断する方法が挙げられる。この方法を用いることで、切断面がきれいで、しかもたわみもなくコシのある食感のゼリー菓子が得られる。
同様に、このバットに充填したゼリー菓子を、アクアジェットなどの高圧水流カッターで切断しても、同様のたわみがないコシのある食感のゼリー菓子が得られる。
このようなカッティング製法によるゼリー菓子の食感は、ゲル化物とグミキャンディーとを別々にバットに充填し成型したものを融着結合などで一体化して得られるゼリー菓子と比べ、最終製品のブリックス値が同じ値でも、より好ましいものとなる。
以上のようにして得られる本発明のゼリー菓子は、粘弾性を有し、やわらかで、優れたコシのある食感を呈する、良好な嗜好性に富んだものである。
また、本発明のゼリー菓子は、グミキャンディーに果汁味を呈味させ、水分含量の高いゲル化物と組み合わせることで、生果実を食しているが如き食味を呈する。
また、本発明のゼリー菓子は、長期保存後でも、前記の風味、食感などが保持されたものである。
次に実施例によって本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例により何ら制限されるものではない。なお、実施例中の数字は重量部、「%」は重量%を意味する。
〔実験例1〕
グラニュー糖150g、ι(イオタ)‐カラギーナン(太陽化学社製)16g、粉末寒天(伊那食品工業株式会社製)4gを粉体混合した後、還元水飴(株式会社 東和化成工業製)350gを添加し、混合班が出来ないように均一に混合する。この混合物を110℃になるまで加熱溶解を行う。このとき加熱溶解混合物は、流動性のあるペースト状になり、このときの混合物のBx.は82.5である。この加熱溶解混合物に、香料1g、クエン酸5g、クエン酸三ナトリウム5gを添加し、均一に混合する。このときの混合物のBx.は82である。300mm×420mmのステンレス製バットに厚さ12mmのシート状になるよう充填し、常温になるまで冷却し、完全にゲル化させる。ゲル化後シートを10mm×10mmの正方形に切断して、塊状のゲル化物としてサンプル1を得る。
また、グラニュー糖250g、ペクチン(三晶株式会社製)2.75gを粉体混合した後、果糖ブドウ糖液糖(日本コーンスターチ社製)300gを添加し、混合班が出来ないように均一に混合する。この混合物を110℃になるまで加熱溶解を行う。このとき加熱溶解混合物は、流動性のあるペースト状になり、このときの混合物のBx.は92である。この加熱溶解混合物に、豚ゼラチン250ブルーム(新田ゼラチン社製)45%(w/w)水溶液120g、レモン濃縮果汁30g、クエン酸20g、香料2g、着色料(理研ビタミン社製)0.5gを添加し、均一に混合する。このとき加熱溶解混合物は、流動性のあるペースト状になり、このときの混合物のBx.は82である。先ほどと同じく、300mm×420mmのステンレス製バットに厚さ12mmのシート状になるよう充填し、常温になるまで冷却し、完全にゲル化させる。
ゲル化後シートを10mm×10mmの正方形に切断して、塊状のグミキャンディーとしてサンプル2を得る。
グラニュー糖150g、ι(イオタ)−カラギーナン(太陽化学社製)16g、粉末寒天(伊那食品工業株式会社製)4gを粉体混合した後、還元水飴(株式会社 東和化成工業製)350gを添加し、混合班が出来ないように均一に混合する。この混合物を110℃になるまで加熱溶解を行う。このとき加熱溶解混合物は、流動性のあるペースト状になり、このときの混合物のBx.は82.5である。この加熱溶解混合物に、香料1g、クエン酸5g、クエン酸三ナトリウム5gを添加し、均一に混合する。このときの混合物のBx.は82である。300mm×420mmのステンレス製バットに厚さ8mmのシート状になるよう充填し、常温になるまで冷却し、完全にゲル化させる。
続いて、グラニュー糖250g、ペクチン(三晶株式会社製)2.75gを粉体混合した後、果糖ブドウ糖液糖(日本コーンスターチ社製)300gを添加し、混合班が出来ないように均一に混合する。この混合物を110℃になるまで加熱溶解を行う。このとき加熱溶解混合物は、流動性のあるペースト状になり、このときの混合物のBx.は92である。この加熱溶解混合物に、豚ゼラチン250ブルーム(新田ゼラチン社製)45%(w/w)水溶液120g、レモン濃縮果汁30g、クエン酸20g、香料2g、着色料(理研ビタミン社製)0.5gを添加し、均一に混合する。このとき加熱溶解混合物は、流動性のあるペースト状になり、このときの混合物のBx.は82である。この加熱溶解混合物は、先程作成した厚さ8mmのシート状ゲルの上から、厚さ4mmになるよう充填し、常温になるまで冷却し、完全にゲル化させる。このとき、シート状ゲルの厚さは12mmとなる。
ゲル化後シートを10mm×10mmの正方形に切断して、サンプル3を得る。
得られたサンプル1〜3の粘弾性を(株)山電社製、「クリープメーターRE-3305」で測定した。その結果を表1に記す。
なお、表中の粘弾性は、以下の測定条件でサンプルに所定の応力をかけて破断したときの強度を示す。
測定条件
Load cell:2kgf(19.6N)
Storage pitch:0.10sec
Measuring speed: 1.000mm/sec
Contact diameter: 0.00
Magnification: 1
Measuring strain: 100%
Height of sample: 14mm
Contact area: 225.0mm2
Figure 2007202447
表1の結果より、サンプル1、2では破断点は1つである。したがって、サンプル1、2を噛んだときの食感は通常のゼリー菓子と同じである。なお、サンプル1と2とを比べると、サンプル2の方が破断点を生じる圧縮率が高く、かつその応力も大きいため、弾力性に富むといえる。
これに対して、サンプル3では、破断点が2つあり、最大の収縮率を示す破断点がサンプル2の破断点の収縮率よりも有意に大きくなっている。したがって、サンプル3は優れた弾力性(コシ)を奏することがわかる。
一方、サンプル3では、最小の収縮率を示す破断点がサンプル1の破断点の収縮率とほぼ同じである。したがって、サンプル3を噛んだ場合の感触はやわらかなものとなる。
〔実験例2〕
サンプル1を調製するのに用いた混合物に水を加えてBx.70とし、これをスターチモールドに充填し、40℃の乾燥庫にて24時間乾燥して、Bx.82まで上げた後、10×10×9mmに成型し、サンプルAとした。スターチに接していない部分から接している部分の方向に切断した場合(1−A)、逆にスターチに接している部分から接していない部分の方向に切断した場合(1−B)の破断強度を実験例1と同じ条件で測定した。
また、サンプル1を調製するのに用いた混合物をBx82にてステンレストレイに充填し、ゲル化した後、10×10×9mmに成型し、サンプルBを得た。このサンプルBを9mmの方向に切断したとき(1−C)の破断強度を測定した。これらの結果を表2に示す。
Figure 2007202447
表2の結果より、1−A、BのようにBx.70でスターチモールドに充填したのち乾燥した場合では、切断する方向により破断点の圧縮率が異なることがわかる。この原因としては、乾燥状態にムラがあるため、グミキャンディーの一部に乾燥して硬くなっている部分があることなどが考えられる。一方、1−Cの製法で得られたゲル化物は、切断の方向により破断点に差が少ないことから、品質がより均一なものである。
〔実験例3〕
前記サンプル1を調製するのに用いた混合物とサンプル2を調製するのに用いた混合物とをBx.82にてステンレス製トレイに、それぞれ6mmと3mmとの厚みになるように充填し、ゲル化後、10×10×9mmにカットして成型し、サンプル4を得た。
サンプル4のゲル化物層からゼラチンを含む層の方向に切断したとき、及びゼラチンを含む層からゲル化物層の方向に切断したときの破断強度を実験例1と同様にして測定し、それぞれの結果を表3に示す。
Figure 2007202447
表3の結果より、いずれの方向から切断しても、2つの破断点の圧縮率には有意な差がなく品質がより均一であることがわかる。
〔実施例1〕
グラニュー糖150g、ι(イオタ)−カラギーナン(太陽化学社製)16g、粉末寒天(伊那食品工業株式会社製)4gを粉体混合した後、還元水飴(株式会社 東和化成工業製)350gを添加し、混合班が出来ないように均一に混合する。この混合物を110℃になるまで加熱溶解を行う。このとき加熱溶解混合物は、流動性のあるペースト状になり、このときの混合物のBx.は82.5である。この加熱溶解混合物に、香料(長岡香料社製)1g、クエン酸5g、クエン酸三ナトリウム5gを添加し、均一に混合する。このときの混合物のBx.は82である。300mm×420mmのステンレス製バットに厚さ8mmのシート状になるよう充填し、常温になるまで冷却し、完全にゲル化させる。
続いて、グラニュー糖250g、ペクチン(三晶株式会社製)2.75gを粉体混合した後、果糖ブドウ糖液糖(日本コーンスターチ社製)300gを添加し、混合班が出来ないように均一に混合する。この混合物を110℃になるまで加熱溶解を行う。このとき加熱溶解混合物は、流動性のあるペースト状になり、このときの混合物のBx.は92である。この加熱溶解混合物に、豚ゼラチン250ブルーム(新田ゼラチン社製)45%(w/w)水溶液120g、レモン濃縮果汁30g、クエン酸20g、香料(長岡香料社製)2g、着色料(理研ビタミン社製)0.5gを添加し、均一に混合する。このとき加熱溶解混合物は、流動性のあるペースト状になり、このときの混合物のBx.は82である。この加熱溶解混合物は、先程作成した厚さ8mmのシート状ゲルの上から、厚さ4mmになるよう充填し、常温になるまで冷却し、完全にゲル化させる。このとき、シート状ゲルの厚さは12mmとなる。
ゲル化後、シート状の混合物を、50mm×10mmの長方形に切断し、グラニュー糖0.5gで覆い、完成とする。
このようにして得られたゼリー菓子は、やわらかで独特の食感差のある、嗜好性の高い菓子であり、特に、これまでの寒天ゼリーにはないコシのある食感と酸味とを実現していた。また、ゲル化物の水分活性は60%で、10ヶ月保存しても食感、味に変化は認められなかった。
〔実施例2〕
グラニュー糖150g、ι‐カラギーナン(太陽化学社製)16g、粉末寒天(伊那食品工業株式会社製)4gを粉体混合した後、還元水飴(株式会社 東和化成工業製)350gを添加し、混合班が出来ないように均一に混合する。この混合物を110℃になるまで加熱溶解を行う。このとき加熱溶解混合物は、流動性のあるペースト状になり、このときの混合物のBx.は82.5である。この加熱溶解混合物に、香料(長岡香料社製)1g、クエン酸5g、クエン酸三ナトリウム5gを添加し、均一に混合する。このときの混合物のBx.は82である。この加熱溶解混合物はステンレス製バットに厚さ8mmのシート状になるよう充填し、常温になるまで冷却し、完全にゲル化させる。
続いて、グラニュー糖250g、ペクチン(三晶株式会社製)2.75gを粉体混合した後、果糖ブドウ糖液糖(日本コーンスターチ社製)300gを添加し、混合班が出来ないように均一に混合する。この混合物を110℃になるまで加熱溶解を行う。このとき加熱溶解混合物は、流動性のあるペースト状になり、このときの混合物のBx.は92である。この加熱溶解混合物に、豚ゼラチン250ブルーム(新田ゼラチン社製)45%(w/w)水溶液120g、フィッシュコラーゲンペプチド(新田ゼラチン社製)50%(w/w)30g、クエン酸20g、グレープ濃縮果汁30g、香料(長岡香料社製)3gを添加し、均一に混合する。このとき加熱溶解混合物は、流動性のあるペースト状になり、このときの混合物のBx.は82である。この加熱溶解混合物は、先程作成した厚さ8mmのシート状ゲルの上から、厚さ4mmになるよう充填し、常温になるまで冷却し、完全にゲル化させる。このとき、シート状ゲルの厚さは12mmとなる。
ゲル化後、シート状の混合物を、50mm×10mmの長方形に切断し、グラニュー糖0.5g、フマル酸0.05gで覆い、完成とする。
このようにして得られたゼリー菓子は、やわらかで独特の食感差のある、嗜好性の高い菓子であり、特に、これまでの寒天ゼリーにはない、高濃度のコラーゲンを有し、コシのある食感と酸味とを実現していた。
〔実施例3〕
還元麦芽糖(株式会社 東和化成工業製)150g、ι‐カラギーナン(太陽化学社製)16g、粉末寒天(伊那食品工業株式会社製)4gを粉体混合した後、ソルビトール(株式会社 東和化成工業製)350gを添加し、混合班が出来ないように均一に混合する。この混合物を110℃になるまで加熱溶解を行う。このとき加熱溶解混合物は、流動性のあるペースト状になり、このときの混合物のBx.は82.5である。この加熱溶解混合物に、香料(長岡香料社製)1g、クエン酸5g、クエン酸三ナトリウム5gを添加し、均一に混合する。このときの混合物のBx.は82である。この加熱溶解混合物はステンレス製バットに厚さ8mmのシート状になるよう充填し、常温になるまで冷却し、完全にゲル化させる。
続いて、還元麦芽糖(株式会社 東和化成工業製)320g、ペクチン(三晶株式会社製)2.75ggを粉体混合した後、還元麦芽糖水飴(株式会社 東和化成工業製)100g、ソルビトール(株式会社 東和化成工業製)150gを添加し、混合班が出来ないように均一に混合する。この混合物を110℃になるまで加熱溶解を行う。このとき加熱溶解混合物は、流動性のあるペースト状になり、このときの混合物のBx.は92である。この加熱溶解混合物に、フィッシュゼラチン(新田ゼラチン社製)45%(w/w)水溶液120g、レモン濃縮果汁30g、クエン酸20g、香料(長岡香料社製)2g、着色料(理研ビタミン社製)0.5gを添加し、均一に混合する。このとき加熱溶解混合物は、流動性のあるペースト状になり、このときの混合物のBx.は82である。この加熱溶解混合物は、先程作成した厚さ8mmのシート状ゲルの上から、厚さ4mmになるよう充填し、常温になるまで冷却し、完全にゲル化させる。このとき、シート状ゲルの厚さは12mmとなる。
ゲル化後、シート状の混合物を、50mm×10mmの長方形に切断し、グラニュー糖0.5gで覆い、完成とする。
こうして得られたゼリー菓子は、やわらかで独特の食感差のある、嗜好性の高い菓子であった。また、これまでの寒天ゼリーにはない、コシのある食感と酸味を実現していた。また、ゲル化物の水分活性は60%で、10ヶ月保存しても食感、味に変化は認められなかった。
〔実施例4〕
グラニュー糖150g、ι‐カラギーナン(太陽化学社製)14.4g、κ(カッパ)−カラギーナン(太陽化学社製)5.6g、粉末寒天(伊那食品工業株式会社製)3.6gを粉体混合した後、還元水飴(株式会社 東和化成工業製)350gを添加し、混合班が出来ないように均一に混合する。この混合物を110℃になるまで加熱溶解を行う。このとき加熱溶解混合物は、流動性のあるペースト状になり、このときの混合物のBx.は82.5である。この加熱溶解混合物に、香料(長岡香料社製)1g、クエン酸5g、クエン酸三ナトリウム5gを添加し、均一に混合する。このときの混合物のBx.は82である。ステンレス製バットに厚さ8mmのシート状になるよう充填し、常温になるまで冷却し、完全にゲル化させる。
続いて、グラニュー糖250g、粉末寒天(伊那食品工業株式会社製)3g、ペクチン(三晶株式会社製)2.75gを粉体混合した後、果糖ブドウ糖液糖(日本コーンスターチ社製)300gを添加し、混合班が出来ないように均一に混合する。この混合物を110℃になるまで加熱溶解を行う。このとき加熱溶解混合物は、流動性のあるペースト状になり、このときの混合物のBx.は92である。この加熱溶解混合物に、豚ゼラチン250ブルーム(新田ゼラチン社製)45%(w/w)水溶液120g、レモン濃縮果汁30g、クエン酸20g、香料(長岡香料社製)2g、着色料(理研ビタミン社製)0.5gを添加し、均一に混合する。このとき加熱溶解混合物は、流動性のあるペースト状になり、このときの混合物のBx.は82である。この加熱溶解混合物は、先程作成した厚さ8mmのシート状ゲルの上から、厚さ4mmになるよう充填し、常温になるまで冷却し、完全にゲル化させる。このとき、シート状ゲルの厚さは12mmとなる。
ゲル化後、シート状の混合物を、50mm×10mmの長方形に切断し、グラニュー糖0.5gで覆い、完成とする。
このようにして得られたゼリー菓子は、やわらかで独特の食感差のある、嗜好性の高い菓子であり、特に、これまでの寒天ゼリーにはない、コシのある食感と酸味を実現していた。また、ゲル化物の水分活性は60%で、10ヶ月保存しても食感、味に変化は認められなかった。
〔実施例5〕
サンプル3と同様に、加熱溶解混合物であるゲル化物溶液とゼラチン溶液とをそれぞれ準備しておく。予めスターチモールドを乾燥させそこに、型で長さ50mm、幅10mm、深さ15mm凹型を抜いておき、先ほどの加熱混合物を、ゲル化物溶液、ゼラチン溶液の順に2層となるように充填する。50℃で24時間乾燥させ、デパウダーを行い、サンプル3と同じく、グラニュー糖を0.5gで覆い完成とする。
このようにして得られたスターチ製法でのゼリー菓子は、やわらかで独特の食感差があるが、サンプル3と比べてややコシが弱いものであった。
〔実施例6〕
サンプル3と同様にして得られた厚さ12mmのゼリー菓子を、発泡シートに載せ、水流ジェット機((株)スギノマシーン社製)にて、ノズル径は0.15mm、圧力300MPa、流量0.63L/minで高圧の水流にて50mm×10mmの長方形に切断し、グラニュー糖0.5gで覆い、完成とした。
このようにして得られたゼリー菓子は、やわらかで独特の食感差がある、嗜好性の高い菓子であり、特に、これまでの寒天ゼリーにはない、コシのある食感と酸味を実現していた。また、ゲル化物の水分活性は60%で、10ヶ月保存しても食感、味に変化は認められなかった。
〔実施例7〕
《ゲル化物溶液》
グラニュー糖150g、ι(イオタ)‐カラギーナン(太陽化学社製)16g、粉末寒天(伊那食品工業株式会社製)4gを粉体混合した後、還元水飴(株式会社 東和化成工業製)350gを添加し、混合班が出来ないように均一に混合する。この混合物を110℃になるまで加熱溶解を行う。このとき加熱溶解混合物は、流動性のあるペースト状になり、このときの混合物のBx.は82.5である。この加熱溶解混合物に、香料1g、クエン酸5g、クエン酸三ナトリウム5gを添加し、均一に混合する。このときの混合物のBx.は82である。
この加熱溶解混合物をAとする。
《ゼラチン溶液》
グラニュー糖250g、ペクチン(三晶株式会社製)2.75gを粉体混合した後、果糖ブドウ糖液糖(日本コーンスターチ社製)300gを添加し、混合班が出来ないように均一に混合する。この混合物を110℃になるまで加熱溶解を行う。このとき加熱溶解混合物は、流動性のあるペースト状になり、このときの混合物のBx.は92である。この加熱溶解混合物に、豚ゼラチン250ブルーム(新田ゼラチン社製)45%(w/w)水溶液120g、レモン濃縮果汁30g、クエン酸20g、香料2g、着色料(理研ビタミン社製)0.5gを添加し、均一に混合する。このとき加熱溶解混合物は、流動性のあるペースト状になり、このときの混合物のBx.は82である。この加熱溶解混合物をBとする。
300mm×420mmのステンレス製バットに、加熱溶解混合物A、およびBを下記表4に示す厚みで充填し、合計の厚さが10mmのシート状となるようにして、常温になるまで冷却して完全にゲル化させる。ゲル化後、シート状の混合物を、50mm×10mmの長方形に切断し、グラニュー糖0.5gで覆い、完成とする。
Figure 2007202447
得られたゼリー菓子No.1〜5は、いずれもやわらかで独特の食感差がある、嗜好性の高い菓子であり、特に、コシのある食感と酸味を実現していた。中でも、官能試験において、食感差が最も良く感じられたのは、No.2のゼリー菓子であった。
ゲル化物の水分活性は、いずれのゼリー菓子も60%で、10ヶ月保存しても食感、味に変化は認められなかった。
なお、上記の比率を外れたゼリー菓子は、食感差が小さかった。
〔実施例8〕
《ゲル化物溶液》
ι(イオタ)‐カラギーナン(太陽化学社製)および粉末寒天(伊那食品工業株式会社製)を、7:3(重量比)の割合で混合する(以降この混合物をゲル化剤混合物1とする)。グラニュー糖、ゲル化剤混合物1、トレハロース(林原株式会社)を下記の表5の割合で添加し、粉体混合した後、還元水飴(株式会社 東和化成工業製)を下記の表2の割合で添加し、混合班が出来ないように均一に混合する。この混合物を110℃になるまで加熱溶解を行う。このとき加熱溶解混合物は、流動性のあるペースト状になり、このときの混合物のBx.は82.5 である。この加熱溶解混合物に、香料1g、クエン酸5g、クエン酸三ナトリウム5gを添加し、均一に混合する。このときの混合物のBx.は82である。この加熱溶解混合物をA’−1〜A’−5とする。
Figure 2007202447
《ゼラチン溶液》
グラニュー糖250g、ペクチン(三晶株式会社製)2.75gを粉体混合した後、果糖ブドウ糖液糖(日本コーンスターチ社製)300gを添加し、混合班が出来ないように均一に混合する。この混合物を110℃になるまで加熱溶解を行う。このとき加熱溶解混合物は、流動性のあるペースト状になり、このときの混合物のBx.は92である。この加熱溶解混合物に、豚ゼラチン250ブルーム(新田ゼラチン社製)45%(w/w)水溶液120g、レモン濃縮果汁30g、クエン酸20g、香料2g、着色料(理研ビタミン社製)0.5gを添加し、均一に混合する。このとき加熱溶解混合物は、流動性のあるペースト状になり、このときの混合物のBx.は82である。この加熱溶解混合物をB’とする。
300mm×420mmのステンレス製バットに、加熱溶解混合物A’−1〜A’−5を厚さ7mmになるまで充填する。さらに、加熱溶解混合物B’を加熱溶解混合物物A’−1〜A’−5の上から厚さ3mmになるまで充填し、合計の厚さが10mmのシート状となるようにして、常温になるまで冷却して完全にゲル化させる。ゲル化後、シート状の混合物を、50mm×10mmの長方形に切断し、グラニュー糖0.5gで覆い、完成とする。
このようにして得られたゼリー菓子は、いずれもやわらかで独特の食感差がある、嗜好性の高い菓子であり、コシのある食感と酸味を実現していた。また、官能試験において、食感差が心地良く感じられたのは、NO.A’−4のゼラチン溶液を用いたゼリー菓子であった。
また、ゼリー菓子の水分活性は60%で、10ヶ月保存しても食感、味に変化は認められなかった。
なお、ゲル化剤混合物の割合を10%以上にした場合、加熱溶解物の粘度が上昇し、極めて扱いにくい状態となった。また、ゲル化剤混合物の割合を0.1%以下にした場合は、保形性が弱く、もろく崩れやすかった。また、ゼリー菓子の食感差も極めて小さかった。
〔実施例9〕
《ゲル化物溶液》
グラニュー糖150g、κ‐カラギーナン(太陽化学社製)5g、粉末寒天(伊那食品工業株式会社製)1g、ローカストビーンガム(三栄源FFI社製)14gを粉体混合した後、還元水飴(株式会社 東和化成工業製)350gを添加し、混合班が出来ないように均一に混合する。この混合物を110℃になるまで加熱溶解を行う。このとき加熱溶解混合物は、流動性のあるペースト状になり、このときの混合物のBx.は79.5 である。この加熱溶解混合物に、香料1g、クエン酸5g、クエン酸三ナトリウム5gを添加し、均一に混合する。このときの混合物のBx.は80である。この加熱溶解混合物はステンレス製バットに厚さ8mmのシート状になるよう充填し、常温になるまで冷却し、完全にゲル化させる。
《ゼラチン溶液》
続いて、グラニュー糖250gに果糖ブドウ糖液糖(日本コーンスターチ社製)300gを添加し、混合班が出来ないように均一に混合する。この混合物を110℃になるまで加熱溶解を行う。このとき加熱溶解混合物は、流動性のあるペースト状になり、このときの混合物のBx.は92である。この加熱溶解混合物に、豚ゼラチン250ブルーム(新田ゼラチン社製)45%(w/w)水溶液120g、フィッシュコラーゲンペプチド(新田ゼラチン社製)50%(w/w)30g、クエン酸20g、グレープ濃縮果汁30g、香料3gを添加し、均一に混合する。このとき加熱溶解混合物は、流動性のあるペースト状になり、このときの混合物のBx.は82である。この加熱溶解混合物は、先程作成した厚さ8mmのシート状ゲルの上から、厚さ4mmになるよう充填し、常温になるまで冷却し、完全にゲル化させる。このとき、シート状ゲルの厚さは12mmとなる。
ゲル化後、シート状の混合物を、50mm×10mmの長方形に切断し、グラニュー糖0.5gフマル酸0.05gで覆い、完成とする。
このようにして得られたゼリー菓子は、やわらかで独特の食感差がある、嗜好性の高い菓子であった。また、これまでの寒天ゼリーにはない、コシのある食感と酸味を実現していた。
〔実施例10〕
《ゲル化物溶液》
ι(イオタ)−カラギーナン(太陽化学社製)および粉末寒天(伊那食品工業株式会社製)を、下記表6の割合で混合する(以降この混合物をゲル化剤混合物2とする)。グラニュー糖150g、ゲル化剤混合物2 20g、トレハロース10gを添加し、粉体混合した後、還元水飴(株式会社 東和化成工業製)350gを添加し、混合班が出来ないように均一に混合する。この混合物を110℃になるまで加熱溶解を行う。このとき加熱溶解混合物は、流動性のあるペースト状になり、このときの混合物のBx.は82.5 である。この加熱溶解混合物に、香料1g、クエン酸5g、クエン酸三ナトリウム5gを添加し、均一に混合する。このときの混合物のBx.は82である。この加熱溶解混合物をA’’−1〜A’’−4とする。
Figure 2007202447
《ゼラチン溶液》
グラニュー糖250g、ペクチン(三晶株式会社製)2.75gを粉体混合した後、果糖ブドウ糖液糖(日本コーンスターチ社製)300gを添加し、混合班が出来ないように均一に混合する。この混合物を110℃になるまで加熱溶解を行う。このとき加熱溶解混合物は、流動性のあるペースト状になり、このときの混合物のBx.は92である。この加熱溶解混合物に、豚ゼラチン250ブルーム(新田ゼラチン社製)45%(w/w)水溶液120g、レモン濃縮果汁30g、クエン酸20g、香料2g、着色料(理研ビタミン社製)0.5gを添加し、均一に混合する。このとき加熱溶解混合物は、流動性のあるペースト状になり、このときの混合物のBx.は82である。この加熱溶解混合物をB''とする。
300mm×420mmのステンレス製バットに、加熱溶解混合物A''-1〜A''-4を厚さ7mmになるまで充填する。さらに、加熱溶解混合物B'を加熱溶解混合物A''−1〜A''−4の上から厚さ3mmになるまで充填し、合計の厚さが10mmのシート状となるようにして、常温になるまで冷却して完全にゲル化させる。ゲル化後、シート状の混合物を、50mm×10mmの長方形に切断し、グラニュー糖0.5gで覆い、完成とする。
このようにして得られたゼリー菓子は、やわらかで独特の食感差がある、嗜好性の高い菓子であった。また、これまでの寒天ゼリーにはない、コシのある食感と酸味を実現していた。また、官能試験において、食感差が心地良く感じられたのは、No.A''−4のゲル化物溶液を用いたゼリー菓子であった。
また、ゲル化物の水分活性は60%で、10ヶ月保存しても食感、味に変化は認められなかった。
なお、上記の比率より、寒天の割合を増やした場合、弾力がなく、もろく崩れやすい、従来の寒天と同様の食感のゼリー菓子となった。また、食感差も極めて小さく、ゼリー菓子を2層にしたことによる効果が薄かった。

Claims (8)

  1. カラギーナン単独またはカラギーナンと寒天とを主成分とする増粘多糖類を含有する塊状のゲル化物と、ゼラチンを含有する塊状のグミキャンディーを組み合わせたことを特徴とするゼリー菓子。
  2. 塊状のゲル化物と塊状のグミキャンディーとが層状に積層されてなり、その厚みの比(塊状ゲル化物:塊状グミキャンディー)が7:3〜6:4である請求項1記載のゼリー菓子。
  3. 増粘多糖類中におけるカラギーナンと寒天の重量比率(カラギーナン:寒天)が3:7〜10:0である請求項1又は2記載のゼリー菓子。
  4. ゲル化物中における増粘多糖類の含有量が0.1〜10重量%である請求項1〜3いずれか記載のゼリー菓子。
  5. 増粘多糖類中におけるカラギーナンと寒天の含有量が30〜100重量%である請求項1〜4いずれか記載のゼリー菓子。
  6. ブリックス値(糖度)が最終製品であるゼリー菓子のブリックス値と略等しい増粘多糖類を含有する加熱溶解物であって、カラギーナン単独またはカラギーナンと寒天とを主成分とする増粘多糖類を含有する加熱溶解物を最終製品の大きさよりも大きな成型器内に充填する工程、
    ブリックス値が最終製品であるゼリー菓子のブリックス値と略等しいゼラチンを含有する加熱溶解物を前記増粘多糖類を含有する加熱溶解物からなる充填物上に充填する工程、
    充填した前記増粘多糖類を含有する充填物とゼラチンを含有する充填物とが固化するまで静置する工程、
    固化物を成型器から取り出し、最終製品の大きさにカットする工程、
    からなることを特徴とするゼリー菓子の製造方法。
  7. 充填する際の前記増粘多糖類を含有する加熱溶解物および前記ゼラチンを含有する加熱溶解物の温度が90〜110℃である請求項6記載のゼリー菓子の製造方法。
  8. 最終製品であるゼリー菓子のブリックス値が65〜95である、請求項6又は7記載のゼリー菓子の製造方法。
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