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JP2007288265A - 映像通信装置、映像通信方法及びプログラム - Google Patents

映像通信装置、映像通信方法及びプログラム Download PDF

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JP2007288265A
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Abstract

【課題】撮像部と着脱可能に構成された映像通信装置が、撮像操作の種類に応じて、映像通信方法ならびに映像記憶方法を適切に切換える方法を提供することを目的とする。
【解決手段】撮像装置と着脱可能に構成された映像通信装置であって、映像撮像操作の種類を判別する手段と、撮影された映像の保存方法を選択する手段と、映像を保存する手段と、を備え、特に映像撮像操作の種類に応じて撮影された映像の保存方法を選択する手段を備えた映像通信装置等を提供する。
【選択図】図1

Description

本発明は、通信によって映像データを配信する映像配信技術に関する。特に、映像を撮影するための撮像部と映像を送信するための通信部とが、分離可能に構成された映像装置等に関する。
従来、撮影したライブ映像を、インターネットなどの通信インフラストラクチャを使って配信するとともに、撮影のためのカメラ設定やカメラ操作などを指示する技術が確立され、製品が販売されている。例えば、特許文献1やキヤノン株式会社のネットワークカメラVB−C10などである。
キヤノン株式会社の映像配信システムなどでは、映像配信に加えて、パン、チルト、ズーム、逆光補正といったカメラ制御を、ネットワークを介して提供可能となっている。また、アクセス制御機能を備え、利用者のアクセス権限に応じて、カメラ制御や映像配信の制限を行うことができる。
さらに、カメラ制御によって撮像される領域に関しても制限することが可能になっている。例えば、特権ユーザでは、カメラに備わるズーム機能のすべてを利用できるが、通常ユーザは、ズーム機能の一部(たとえば、テレ端を使い切れない)のみ利用可能とするような制限である。パン機能やチルト機能についても同様である。
なお、撮像装置が一体化されたネットワークカメラと、別の撮像装置の映像ソースをネットワークに配信するためのカメラサーバとは、厳密には、区別されるが、本文書内では、ほぼ同一の意味で用いている。
また、USBなどの機器接続インターフェースを介して、デジタルカメラやデジタルカムコーダーを操作するためのプロトコルとして、PTP(Picture TransferProtocol)が規定されている。PTPでは、デジタルカメラの標準的な撮像設定や撮影映像の受け渡しが可能になっている。一方で、PTPでは、記述できない独自の設定や操作を備えるカメラ機器も存在する。
また、従来、デジタルカメラに撮影した映像データを保存する方法の一つが、特許文献2に提案されている。この方法では、デジタルカメラの記憶容量を有効利用するために、記憶装置に保存した画像に仮消去フラグや保存優先順位を指定し、記憶容量不足の際に、上記指定を反映して、映像を消去することとしている。
さらに、上記指定には、ユーザが手動で指定する方法(特許文献3)や、撮影時の手ぶれ結果を反映する方法(特許文献4)が提案されている。
さらに、近年、撮影した映像をメール添付などによってインターネットを含むネットワークに送信する携帯電話端末やデジタルカメラが利用されている。
特開平09−289607号公報 特開2002−57978号公報 特開2000−339200号公報 特開2000−341620号公報
しかしながら、ネットワーク上でサービスされているカメラ制御可能なカメラサーバやネットワークカメラを操作して撮影する場合、上記のような操作によって生成される情報を、映像消去または削除の判別手段として用いることが難しいという問題があった。
特に、撮像部と通信部とが着脱可能に構成された場合、リモート操作による撮影や外部記憶への撮影映像保存、あるいは、通信状況の影響などから、上記の問題が一層顕著となる。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、撮像部と着脱可能に構成された映像通信装置が、撮像操作の種類に応じて、映像通信方法ならびに映像記憶方法を適切に切換える方法を提供するものである。
上記課題を解決するため本発明は、撮像部と着脱可能に構成された映像通信装置であって、映像撮像操作の種類を識別する撮影類別手段と、撮影された映像の保存方法を選択する保存方法選択手段と、映像を保存する保存実行手段とを備えたことを特徴とする映像通信装置等、を提供する。
なお、前記保存実行手段が、映像撮像操作の種類を映像と併せて保存する撮影属性同時保存実行手段であってもよい。この場合、前記撮影属性同時保存実行手段が、映像撮像操作の種類を映像ファイルの中に組入れるファイル撮影属性同時保存実行手段であってもよい。更に、前記ファイル撮影属性同時保存実行手段が、EXIFやJFIFのファイルフォーマット、mp4ファイルフォーマットなどのファイルフォーマットに組入れてもよい。また、前記撮影属性同時保存実行手段が、HTTPヘッダなどの通信属性に組入れてもよい。
本発明によれば、撮像部と通信部とが着脱可能に構成された映像通信装置において、撮影要因に応じて、適切なタイミングで適切な保存先に適切な保存属性で、映像データを保存し、そして、消去する事が可能となる。
その結果、ユーザの映像撮影のみならず、撮影データの整理や管理を補助する事が可能となり、重要な映像を失うことなく、かつ、限られた装置上の記憶領域を有効に活用できる。
さらに、映像データ自体に、撮影要因情報を組入れる手段を備える事により、様々な保存先に分散された映像データであっても、撮像以外のタイミングで、撮影要因による分類や整理を行う事が可能となる。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。
[第1の実施形態]
第1の実施形態では、撮像部と着脱可能に構成された映像通信装置が、撮像操作の種類や状況に応じて、適切に映像通信ならびに映像記憶する例について説明する。
この中で、撮像部は、広く普及しているデジタルカメラで構成され、映像通信装置は、そのデジタルカメラ用クレードルとして構成される点に特徴がある。
なお、本実施例におけるクレードルとは、デジタルカメラ用のスタンド型の拡張装置であり、デジタルカメラ本体を載せるだけで接続され、ネットワーク接続機能や充電機能やセンサー入出力機能ならびにパン・チルト機能などを提供するものである。
これによって、映像通信機能を備えるクレードル装置が、デジタルカメラ操作によって得られる映像データを、適切なタイミングで、適切な保存先に、適切なファイル操作で受け渡しする例について説明する。
図1は、本発明を用いた実施例の典型的な利用形態を示した図である。
101は、本発明によるクレードル、102と103とはビューワ側の操作表示端末である。
クレードル101には、デジタルカメラのカメラ110が着脱可能である。クレードル101と操作表示端末102、103はそれぞれネットワーク150に接続されている。操作表示端末102からネットワークを介してリクエストがクレードル101へ送られ、これが受け入れられるとクレードル101から操作表示端末102へ映像データが配送されて操作表示端末で映像を見ることが可能となる。
また、操作表示端末102からカメラ制御コマンドがクレードル101へ送られ、カメラ110乃至クレードル101のズーム、パン、チルト動作などの操作が可能となる。操作表示端末103も同様である。
また、120は、ネットワーク接続型の記憶装置(Network Attached Storage。以下、NASと記述する事がある)であって、ネットワークに接続した他の機器から、データの保存あるいは参照の要求を受け付ける。NAS120は、家庭用NAS、業務用の大規模NAS、あるいは、インターネット上のストレージサービスである場合もある。
図中のネットワーク150は企業あるいは組織内で運用されるイントラネットである場合もあり、広く世界をつないでいるインターネットである場合もある。
また、家庭内で運用されているホームネットワークである場合もある。さらに、媒体が有線であっても、無線であっても構わない。
図2はクレードル101およびカメラ110の機能ブロックを示した図である。
これらの機能ブロックは、クレードル101乃至カメラ110上のソフトウェアおよびハードウェアで実装され、ソフトウェアで実装された機能は、図示しないが、クレードル101あるいはカメラ110に内蔵するプロセッサやメモリによって実行される。また、ハードウェアで実装された機能は、プロセッサやメモリと内部接続されている。
カメラ110は、画像撮影部2−11、画像圧縮部2−12、画像記憶部2−13、ファインダ表示部2−14、操作スイッチ部2−15、外部IF制御部2−16、カメラ制御部2−17、ストロボ制御部2−18を備えている。そして、カメラ110は、いわゆるデジタルカメラとしての基本機能を備えている。
画像撮影部2−11は、レンズ、撮像デバイス、映像信号処理回路等からなる。画像圧縮部2−12は撮像部2−11から得られたデジタル画像データを静止画であればJPEG等で、動画であればMotionJPEGやMPEG4等で圧縮する。
圧縮した画像データは2−13の画像記憶部にファイルとして記録される。
ファインダ表示部2−14は、撮像部2−11の画像や撮影した画像、その他の操作GUIを表示し、そのためのレリーズや画質等の設定変更等は操作スイッチ2−15を用いて行うことができる。
また、光学ファインダの代わりに映像を見ながら画角が設定できるようになっている。
外部IF制御部2−16はカメラ110が外部機器との制御信号あるいは電源のやり取りをする部分であり、USB(Universal Serial Bus)に準拠する。
カメラの駆動ならびに充電用の電源IFを含んでも良い。
外部IF制御部を経由して、クレードルからデジタルカメラの制御コマンドを受け取ったり、画像データをクレードルに入出力する。
またストロボ2−18も備える。設定記憶部2−19は、操作スイッチ部2−16あるいはクレードルからのコマンドによって設定された設定値を記憶する。
なお、カメラ110は、固体を識別するためのID(デジタルカメラ識別子)が含まれており、書き換え不可能な状態で設定記憶部に記憶されている。
クレードル101は、パン・チルト駆動部2−31、ロック機構制御部2−32、雲台制御部2−21、クレードル制御部2−22、外部IF制御部2−23、ネットワーク制御部2−24を備えている。更に、画像記憶部2−25、センサー入力部2−26、データ一時記憶部2−27を備えている。
パン・チルト駆動部2−31はカメラ110のパン・チルト駆動を行う。
雲台制御部2−21はパン・チルト駆動部2−31の制御を行う。
クレードル制御部2−22はクレードル全体の制御を行う。
外部IF制御部2−23は、カメラ110への電源供給ならびにカメラ110を制御するためのインターフェース制御部である。
USBに準拠し、外部IF制御部2−16と接続して、カメラ110に制御コマンドを送ったり、カメラ110からの撮影画像データなどの入出力を実行する。
なお、カメラ110が装着された時に、カメラ110の外部IF部2−16とクレードル101の外部IF制御部2−23が電気的に接続されるように、クレードルは接続機構を有している。
カメラ110が装着されているか否かは、この外部IF制御部において電源あるいはUSBの電気的特性から判断できるようになっている。
ネットワーク制御部2−24は、操作表示端末102や103と接続して制御コマンド等をやり取りするネットワークインタフェースである。
ネットワーク制御部2−24は、ネットワーク150経由での操作端末102や103からの制御コマンドを解釈しカメラ110および雲台制御部2−21を制御するとともに、撮影画像をネットワーク150経由で操作表示端末102、103などに送る。
画像記憶部2−25はカメラ110で撮影した画像を記憶するハードディスク等の記憶デバイスである。
センサー入力部2−26は、人感センサー等の外部センサーからの信号をトリガとして取り出す部分である。
データ一時記憶部2−27は、カメラ110に設定すべきデータ等を一時的に記憶しておく。
クレードルがネットワーク経由で操作表示端末から受け取るコマンドは、以下のようにカテゴリ分けされる。
(1) セッションコマンド:クレードルと操作表示端末との間で、事前にセッションを確立する必要があるコマンドが存在する。そのためのセッション制御用コマンドが規定されている。
(2) カメラ制御コマンド:デジタルカメラへのアクセスに排他制御が必要な操作コマンドのために、カメラ制御権を受け渡しするためのコマンドが規定されている。
カメラ制御権を保持している操作表示端末はカメラ制御操作が可能となる。
なお、デジタルカメラの制御だけでなく、クレードル(雲台)に関する一部のコマンドについては、カメラ制御権が必要なため、このコマンドカテゴリに含まれる。
(3) カメラブラウズコマンド:デジタルカメラの内部状態(画像記憶部内容を含む)に関する操作である。
(4) カメラ設定コマンド:デジタルカメラの設定を変更する操作である。
(5) クレードルブラウズコマンド:クレードルの内部状態(画像記憶部内容を含む)に関する操作である。
(6) クレードル設定コマンド:クレードルの設定を変更する操作である。
次に、クレードルの動作フローについて説明する。
図3は、クレードルの大まかな動作フローを説明する図である。
クレードルの動作モードには2通りあり、クレードルモードと監視モードとがある。
クレードルモードはクレードルにカメラが装着されていない時の動作モード、監視モードはカメラが装着された時の動作モードである。
監視モードコマンドとは、カメラ制御コマンド(2)ならびにカメラブラウズコマンド(3)を指す。
クレードルを起動すると、S301で初期化処理を行った後、クレードル上にカメラが装着されているかどうかを確認して、クレードルモード動作S304乃至監視モード動作S305を開始する。
クレードルモード動作S311を開始すると、クレードルモードの初期化処理(後述のS421)を行い、クレードルで発生したイベント待ち、乃至操作表示端末からのコマンド待ちとなる(S313)。
なお、本実施例においてイベントとは、クレードルにカメラが装着された、外された、センサー検知した、しなくなった、カメラの状態が変わった等である。
また、コマンドは前述の通りである。ここで、カメラが装着されたイベントであれば(S314)、監視モードの動作を開始する(S315、つまりS331)。セッションコマンドであれば(S316)、(1)セッションコマンドで述べたセッションの開始・終了処理を行う。
監視モードコマンドであった場合には(S318)、カメラが装着されていないのでコマンドは受け付けず、エラーを操作表示端末に返す(S319)。
なお、監視モードコマンド以外のコマンド、すなわちカメラ設定コマンド(4)、クレードルブラウズコマンド(5)、クレードル設定コマンド(6)の時には(S320)、それぞれのコマンドに対応した動作を行う(S321)。
また、センサーイベントなら、このモードでは無視する(S323)。電源OFFなら終了(S325)、そうでなければそれ以外の処理を行う(S326)。
一方、監視モード動作S331を開始すると、監視モードの初期化処理(後述のS401)を行い、クレードルモード動作同様に、クレードルで発生したイベント待ち、乃至操作表示端末からのコマンド待ちとなる(S333)。
ここで、カメラが取り外されたイベントであれば(S334)、セッションの確立しているすべての操作表示端末に対してカメラが取り外された警告を通知する(S345)と共に、クレードルモードの動作を開始する(S336、つまりS421)。セッションコマンドであれば(S337)、(1)セッションコマンドで述べたセッションの開始・終了処理を行う(S338)。
監視モードコマンドであった場合(S339)、すなわちカメラ制御(2)、カメラブラウズコマンド(3)であった場合には、コマンドを受け付けて実行する(S340)。
なお、監視モードコマンド以外のコマンド、すなわちカメラ設定コマンド(4)、クレードルブラウズコマンド(5)、クレードル設定コマンド(6)の時には(S341)、それぞれのコマンドに対応した動作を行う(S342)。
また、センサーイベントならば、後述のイベント処理を行う(S344、図14)。電源OFFなら終了(S346)、そうでなければそれ以外の処理を行う(S347)。
図4は、クレードルの初期化処理を説明する図である。初期化処理とは、監視モード初期化処理(S332)とクレードルモード初期化処理(S312)をさす。
監視モード初期化処理S401では、まずカメラ電源がON状態でなければON状態にし(S402)、カメラが保持しているカメラID(デジタルカメラ識別子)をクレードルで受け付けるか否かのカメラ認証処理を行う(S403)。クレードル側には受け付けるカメラIDがあらかじめ登録されているものとする。
認証で問題なければ、カメラからクレードル設定データを読み込む(S404)。
ここで、クレードル設定データとは、基本的にはクレードル設定コマンドのパラメータと同様であり、後述のGUIを用いてカメラ側で設定および変更される(図12)。
項目としては、クレードル設定コマンドで設定できる項目と同じであり、IPアドレス設定、通知先メールアドレス、アクセス許可アドレス、パスワード、プリセット、検知領域、PT制限範囲、センサー設定である。
内容はクレードル設定コマンドと同等なので説明を省略する。
また、後述のクレードルのデータ一時記憶部2−27に監視モードパラメータデータがあれば、監視モードでカメラが動作するのに最適なカメラ設定値、各種撮影パラメータとして設定する。
カメラに対して、監視モードのパラメータ(後述)を設定するフェーズと(S406)、カメラ自体を監視モードに設定するフェーズ(S407)とからなる。
さらに、カメラボタンを勝手に操作できないように無効化し(S408)、ステップS404でカメラから読み込んだクレードル設定データをクレードルに設定して有効にする(S409)。さらに、クレードル設定データにしたがって、雲台位置をホームポジションに初期化する(S410)。
さらに、接続しているすべての操作表示装置に対して、監視モードに設定された旨通知し(S411)、カメラを休止モードに設定する(S412)。
なお、休止モードとは、カメラ電源を入れてすぐに撮影できる状態のことである。例えば、カメラのレンズを繰り出した状態のまま、カメラの電源をオフにする。
ブラウズモード初期化処理S421では、カメラが取り外されたので、雲台のパン・チルト位置を機構的にカメラが装着しやすい位置に移動し(S422)、さらに接続しているすべての操作表示端末に通知する(S423)。
なお、監視モードパラメータとは、デジタルカメラを手持ち状態ではなくクレードルに装着した状態で使う、あるいは画像を送信するということを念頭に、撮影条件を考慮したカメラのパラメータであり、次のようなパラメータからなる。
[画像サイズ並びに画質設定]
監視モードでは、通信を考慮して通常撮影時は、画像サイズ(解像度)小さく、画質を低く設定する。
ただし、後述の連写モードでは複数サイズ・画質での連写の設定も可能とする。
[ドライブモード設定]
1度のレリーズトリガーにより、1枚乃至連続撮影が指定可能。また、画像サイズ、画質の異なる画像連写も可能である。
連写時は、操作表示部への送信するためのデータとローカルで保持する画像サイズ・画質を別にしてもよい。
[低速シャッタ設定]
露出決定時の手ブレ限界は手持ち撮影よりも低く設定することが可能である。
[焦点設定]
焦点設定方法。オートフォーカスの範囲を、例えば室内で使うことを前提に制限することで、オートフォーカスの速度を上げることができる。あるいは、設置環境によっては焦点位置固定でもかまわない場合には、そのような設定にしてもよい。
図5は、クレードルのセッションコマンド処理を説明する図である。監視モード、クレードルモードとも同じフローで説明する。
操作表示端末からの接続要求を受け取ると(S501)、まずアクセス権があるか否を認証し(S502)、アクセス権がなければ、アクセス権エラーを返す(S512)。一方、アクセス可能であれば、接続確立処理を行い(S504)、アドレスリストに登録する(S505)。
なお、アドレスリストとは、現在接続中のすべての操作表示端末のアドレスからなるリストである。
例えば、次の通りである。IPアドレス1、IPアドレス2、IPアドレス3、...、IPアドレスN(Nは可変)。さらに監視モードであれば、操作表示端末に現在監視モードである旨応答を返し(S507)、カメラ電源がONになっているか否かを確認しONになってなければ、ONにする(S508)。そして、カメラがファインダ取得モードになっていなければ、ファインダ取得モードに設定し(S509)、ファインダ画像を接続要求のあった操作表示端末に継続的に送信し始める(S510)。
したがって、接続中のすべての操作表示端末に上記アドレスリストに沿ってファインダ画像が送信されることになる。
なお、ファインダ取得モードとは、カメラからファインダ画像を取得している状態であり、1つの操作表示端末にもファインダ画像を送付していない状態では、非ファインダ取得モードである。
ここで、監視モードでなければ、カメラがないためファインダ画像は取得できないので、S507〜S510の処理は不要である。
ただ、クレードルモードである旨の応答を操作表示端末に返すだけである(S511)。
ところで、ファインダ画像とは、デジタルカメラに装着されている液晶に表示されるべき画像のことであり、カメラの高解像度画像を撮影する際に、低解像度で動画表示される画像である。
デジタルカメラから電子データとしてクレードルに取り出せるようになっている。
次に、操作表示端末からの切断要求を受け取ると(S521)、基本的には接続要求と逆の処理を行う。
すなわち、監視モードであれば、ファインダ画像の送信を終了し(S523)、他に接続中の操作表示端末がなければ、ファインダ取得モードをやめて(S525)、カメラを休止モードに設定する(S526)。さらに、監視モードにかかわらず切断要求のあった操作表示端末のアドレスをアドレスリストから削除する(S527)。
図6は、カメラ制御の開始・終了を説明する図である。操作表示端末は、カメラ制御コマンド(2)乃至カメラブラウズコマンド(3)を発行するに先立ち、必ずカメラ制御権を取得し保持している必要がある。
クレードルは、カメラ制御権取得要求を受け取ると(S601)、まずカメラ制御に関するアクセス権を確認する(S602)。その後、カメラ操作が許可されている操作表示端末であれば、カメラ制御権が取れるか否か、すなわち、他にカメラ制御権を持っている操作表示端末があるか否かを確認する(S604)。
制御権が空いていれば、制御権を付与し(S605)、カメラをクレードルに機構的にロックすることで、これからカメラ制御しようとしている時にカメラが取り外されるのを防止する(S606)。
制御権に空きが無い、すなわち、制御権を他の操作表示端末が保持している場合には、制御権待ち応答を返し(S607)、順番待ち処理をする(S608、S609)。
順番待ち処理の方法は、例えば、待ち行列に一定時間乃至一定回数並んで、順番が回ってこなかったらあきらめるような処理である。
制御権を付与システムが動作していればよく、ここでは本質ではないので詳述は省く。
最終的に、制御権が取れなければ、制御権取得エラー応答を返し(S610)、カメラ制御できない旨を、操作表示端末に伝える。
制御権が不要になった操作表示端末は、制御権解放要求を発行する。
クレードルがこれを受け取ると(S621)、カメラの機構的ロックを外し(S622)、制御権を解放する(S623)。こうした仕組みにより、同時にカメラへの複数操作表示端末からの操作を調停していると共に、カメラ制御中にカメラが取り外されることを防止する。
図7は、カメラ制御コマンド(2)乃至カメラブラウズコマンド(3)の処理を説明する図である。カメラ制御コマンド乃至カメラブラウズコマンドは、制御権を取得した操作表示端末から発行される。
カメラ制御コマンド(2)を受け取った場合には(S701)、コマンド発信元の操作表示端末が制御権を保持しているか否かを確認し(S702、S703)、制御権を保持していなければエラーを返す。
制御権を保持していればカメラ制御コマンドに応じた処理を行う(S704)。
そして、コマンド処理の結果が成功乃至エラーとなったかについて応答として操作表示端末に返す(S705)。カメラ制御コマンドに応じた処理は、外部IF制御部(USB)を経由してカメラ110に、カメラ制御コマンドに相当するPTP(Picture Transfer Protocol)コマンドあるいは独自コマンドを発行することで実現される。
例えば、シャッターのレリーズ要求であれば、レリーズ要求PTPコマンドをカメラ110に送ることで、カメラのレリーズボタンを押したのと同様の撮影処理を行い、撮影した画像をカメラの画像記憶部2−13乃至クレードルの画像記憶部2−25に保存する。なお、カメラの画像記憶部2−13乃至クレードルの画像記憶部2−25のどちらに保存するかは、カメラ制御コマンドの引数で選択可能である。
カメラ制御コマンドの引数で明示的に保存先を選択されない場合には、撮影した映像をクレードルの画像記憶部2−25に制限付き保存する。
ズーム制御であれば、カメラ110にズーム要求PTPコマンドを送ることで、デジタルカメラのズームを制御する。
また、露出設定要求の場合は、次回レリーズ要求による撮影時のカメラの露出値が変わる。
なお、レリーズ半押し要求の場合には、手動によるシャッタボタン半押し操作と同様に、その時点での露出や焦点位置等を保持する事を意味する。
露出や焦点位置等の保持は、次にレリーズ半押し要求の解除かレリーズ要求があるまでの期間保持される。なお、カメラ制御コマンドは、これに限らないが、ここでは、割愛する。
また、カメラブラウズコマンド(3)を受け取った場合(S721)、即ち、カメラ内の画像記憶部2−13に保存されている画像をブラウズする要求を受け取った場合も、カメラ制御コマンドの処理と同様に、制御権がある場合にのみコマンド実行を許可する。
また、コマンド処理の結果が成功乃至エラーとなったかについて応答として操作表示端末に返す点も同様である(S727)。
なお、制限付き保存では、クレードル設定とクレードルの内部状態から、アクセス制御、保存期間、消去タイミングなどの保存属性が自動的に決定される。
例えば、保存映像への参照は、自由に許可するが、保存映像の消去や書き換えは、シャッターレリーズ要求のセッションを開始した操作表示端末のユーザに限定するよう保存属性を指定する。
さらに、カメラ110が取り外されたタイミングで、クレードルの画像記憶部2−25から制限付き保存の映像を消去する。
また、NAS120に保存する場合は、クレードル101の利用者グループに映像参照を限定し、かつ、消去禁止とする保存属性を指定して保存する。
また、ドライブモード設定で連写指定されている場合には、それぞれの映像について、制限付き保存が適用される。
その上で、連写映像の内、一部の映像をNAS120に保存する。
図8は、カメラ設定コマンド(4)の処理を説明する図である。
カメラ設定要求を受け取ると、アクセス権の有無を確認後(S802)、設定が許可されていれば(S803)、クレードルが監視モードであるか否かを確認する(S804)。
監視モード時にはカメラがクレードルに装着されているので、さらに、制御権を保持していれば、カメラ110に対して即座に設定値を設定する(805)が、制御権を保持していなければ、エラーを返し、制御権を取る必要があることを操作表示端末に返す。
監視モードでない時、すなわちカメラがクレードルに装着されてない時には、カメラ設定値をクレードルの一時記憶領域2−27に保存し、次にカメラが装着された時に監視モード初期化処理の中のステップS405でカメラ110に読み込まれて設定される。
図9は、クレードルブラウズコマンド(5)、クレードル設定コマンド(6)の処理を説明する図である。
すなわち、アクセス権を確認後、コマンドに応じた処理を実行する(S902)。
なお、この2種類のコマンドについては、クレードル内で処理可能であるため、個別のブラウズ対象ファイルあるいは設定項目に競合がない限り、複数の操作表示端末からの要求を同時に処理できる。
通常のマルチタスクOS同様の仕組みによる処理であるためである。ところで、アクセス権については、コマンドカテゴリ毎、すなわちセッション(1)、カメラ制御(2)、カメラブラウズ(3)、カメラ設定(4)、クレードルブラウズ(5)、クレードル設定(6)でそれぞれ異なるアクセス権を設定できる。
例えば、カメラ設定(4)、クレードル設定(6)について、カメラ所有者のみ実行可能とする。
アクセス権の設定方法は、アドレスリスト、アドレスの範囲、等各種制限方法があるが、ここでは本質でないので省略する。
図10は、操作表示端末からクレードルへの要求コマンドのパケットデータ形式を説明する図である。
次に、カメラの動作フローについて説明する。
カメラ110側については、これまでも述べたようにUSB経由でカメラ制御、カメラブラウズ、カメラ設定に対応した制御がなされる。
これらについては、PTP準拠の方法なので説明を割愛する。
なお、クレードル101に装着中にカメラ110の専用リモコン(赤外線や無線LANなどが典型的に利用される)の操作により、手動でシャッターレリーズされた場合には、図7のシャッターレリーズのカメラ制御要求と同様に処理される。
明示的に保存先を指定できる点も同様である。
ただし、明示的に指定されない場合の処理は、異なる。手動シャッターレリーズ(ローカルシャッターと呼ぶ事もある)の場合には、カメラの画像記憶部2−13およびクレードルの画像記憶部2−25の両方に保存される。
もしも、いずれかの記憶容量が不足する場合には、制限付き保存されている映像データを、NAS120に移動した上で、容量を確保し、保存する。
この際、NAS120へ移動する映像データについては、サムネール映像を作成し、そのサムネール映像に、移動先のNAS120へのリンク情報を関連付けして、クレードル側に保存する。
図11は、クレードル101からカメラ110を取り外した時のカメラ110の動作を説明する図である。
カメラをクレードルから取り外すと、カメラ側では取り外しを検知して、監視モードのカメラ設定を解除し(S1102)、無効化されているボタンを有効化し(S1103)、レンズを沈胴させて電源をOFFする(S1104)ようになっている。
図12は、カメラを用いたクレードルの設定操作を説明する図である。図12は、カメラ110の操作パネル面である。
12−1がカメラ(裏側)、12−2が表示パネルでLCD等で構成される。
12−3が操作スイッチ類(並びや機能等の詳細は略)、12−4 がレリーズボタン、12−5が電源スイッチである。
カメラ110は、表示パネル12−2と操作スイッチ類12−3を用いて、通常のカメラの設定操作に加えて、クレードル設定コマンド(6)でと同等の内容が設定変更できるような操作GUIを備える。
クレードルから取り外し、かつカメラ電源がONの状態で、ユーザがクレードル設定モードのGUIに切り替えると12−2のようなクレードルの設定GUIが表示される。
GUI上にはクレードルの設定項目が操作スイッチ12−3を用いて選択できるよう並んでいる。
さらに、クレードル設定のための各項目を選択すると、項目毎の値を設定するためのパネルになり、値を設定する。
例えば、項目として『アクセス権』を選択すると、アドレスリストとアクセスを許可するコマンドカテゴリとが表示され、許可するアドレスの追加、編集、ならびにアクセス許可のコマンドカテゴリの選択ができる。『PT制御範囲』を選択すれば、パン・チルトの動作範囲の制限ができるため、パン・チルト角度範囲の入力・変更操作が可能となる。
ここで設定されたクレードル設定値は、監視モード初期化処理のうちのステップS404におけるカメラからのクレードルデータの取得する際に用いられる。
なお、設定値のカメラ110への入力方法については、表示パネルでのGUIに限らず、操作スイッチ利用や二次元コード撮影などの方法であっても良い。
なお、操作表示端末からのクレードル設定コマンド(6)を許可しないようにクレードルに設定した場合、クレードル設定をカメラに限定できる。
これによって、ネットワーク経由での各種設定を防止できるため、より安全な運用を行う事ができる。
図13は、操作表示端末側の処理について説明する図である。図13には操作表示端末の画面例を示す。
この例では、PCのようなマウス・キーボードを用いてGUI操作できる操作表示端末側を想定している。
操作表示端末は、上記に説明したコマンドをクレードルに対して発行して、クレードル乃至カメラ操作を行う。
13−1はファインダ画像表示部、13−2はカメラ操作パネル、13−3は画像表示部、13−4は画像ブラウズパネルである。
ファインダ画像表示部13−1にはファインダ画像が表示される。
カメラ操作パネル13−2は、制御権取得ボタン13−21、操作終了ボタン13−22、レリーズボタン13−23、レリーズ半押しのON/OFFトグルスイッチ13−24、ズームスクローラー13−25を備えている。さらに、パン・チルト制御ボタン13−26〜13−29も備えている。
画像表示部13−3には、カメラから取得した高解像度の画像が表示される。
画像ブラウズパネル13−4は、カメラ乃至クレードル内の画像をサムネール画像リスト13−43を用いてブラウズする。
13−41、13−42はクレードルかカメラどちらの画像をブラウズするかを選択するトグルスイッチである。
操作表示端末から図13のような操作画面を有する接続アプリケーションソフトを接続先のクレードルのアドレスを指定して起動(起動後に指定しても良い)すると、これまで述べたような手続きにより接続処理を行う。そして、カメラ110のファインダ画像を取得して13−1に表示する。
さらに制御権ボタン13−23を押して制御権が取得できれば、ズームスクローラー13−25、パン・チルト制御ボタン13−26〜13−29等を用いてパン・チルト角度やズーム値をファインダ画像13−1を見ながら変更し、適切な制御値を指定できる。
ユーザは必要なら13−24でシャッタボタン半押し状態にして露出や焦点をロックし、さらにパン・チルト角度やズーム値を変更した後にレリーズボタン13−23を押下することで、撮影を行う。
撮影された画像は、設定項目に従い、一旦カメラ乃至クレードルに保存されるが、さらに操作表示端末にも送信され、画像表示部13−3に表示される。
また、カメラ内の画像をブラウズしたい場合には、制御権ボタン13−21によって制御権を取得した状態で、カメラボタン13−42を押下すると、カメラ内の画像アイコン(サムネイル画像)を13−4上でブラウズできるようになる。
ここで、必要な画像アイコンをダブルクリックすると、画像表示部13−3に高解像度画像として詳細表示される。
なお、クレードルボタン13−41は、カメラ制御権の保持状態に関係なく選択して、クレードル内の画像アイコンのブラウズならびに高解像度画像詳細表示が可能である。
なお、接続時の操作表示端末からの応答(ステップS507、S511)によって、クレードルが監視モードになっているかクレードルモードかを判断し、ファインダ画像表示部13−1ならびにカメラ操作パネル13−2の表示状態が変わる。
すなわち、監視モードであれば、13−1、13−2のGUIは表示されるが、クレードルモードであれば不要であるので、無効化されるか13−1、13−2のGUI自体を表示しないようにする。
また、カメラが取り外された、装着された等の変化によっても、ステップS411、S423から応答が返ってくるので、同様にクレードルのクレードルモード、監視モードの状態を判断して、操作表示端末のGUIが変化するようになっている。
図14は、クレードルのセンサーイベント検出時の自動動作を説明する図である。例えば、監視モードにおいてセンサーイベントが発生した場合などである。
図14では、動き検知14−1、追尾14−2の2つの動作について説明する。
まず、動き検知でのセンサーイベント処理14−1について説明する。
センサーイベントがあると(S1401)、カメラのクレードルへのロック状態を確認後、ロック状態とし(S1402)、カメラ電源を休止モードからON状態にする(S1403)。さらに、動き検知処理をONにする(S1404)。
動き検知処理とは、例えば、ファンダー画像を取得し、前画像フレームと現画像フレームとの差分を計算するいわゆるフレーム間差分処理等で、動きの有無を検出する処理である。
さらに、動きがあった位置に応じて、複数あるカメラの自動焦点合わせのための測距点のうち適切な測距点を設定し(S1404)、カメラのレリーズを制御して、高解像度撮影を行い、クレードル乃至カメラ内に画像を蓄積してゆく(S1406)。
一定時間の間動きが検出されなくなるまで以上を繰り返す(S1407)。動きが検出されなくなったら、動き検知処理をOFFにし(S1408)、カメラを休止モードに設定(S1409)、ロック状態を解除して(S1410)、センサーイベント処理を終了する。
なお、ここでは動き検知のアルゴリズムにこだわるものではなく、画像から動きが検出できれば良いものとする。
次に追尾14−2動作を説明する。ほぼ14−1と同様であるが、追尾処理に起因する撮像系のブレを防止するため、レリーズが終わるまで、パン・チルト動作を一時的に停止する点(S1425)が異なる。
なお、追尾のアルゴリズムについては、ここではこだわるものではないが、例えば1404の動き検知処理をベースに動きのあった点が中心になるように追尾しても良いし、画像から対象物を検出して検出した対象物が中心になるように、追尾処理してもよい。
いずれにしても、14−1の動き検知処理、14−2の追尾処理ともにカメラのファンダー画像を用いて、クレードル内で処理する。
ここで、自動動作で撮影された映像は、図7のシャッターレリーズのカメラ制御要求で、保存先を明示的に指定されない場合と同様に保存される。
ただし、制限付き保存におけるアクセス制御や保存期間、消去タイミングなどの保存属性が、自動撮影の原因イベントにより決定される点が異なる。
例えば、動き検知イベントにより撮影された映像では、NAS120とクレードルの画像記憶部2−25との両方に保存される。
ただし、クレードル内に保存された映像は、クレードルブラウズコマンド(5)により取り出されるまでの一時的な保存とする。
また、タイマーイベントによって撮影された映像では、NAS120のみに保存され、クレードルの画像記憶部2−25には、保存されない。
ところで、以上の説明では、操作表示端末からの制御がない場合を説明しているが、操作表示端末での制御中にセンサーイベントがあった場合でも、操作表示端末からの制御に割り込んで、強制的に14−1乃至14−2の動作を行っても良い。
逆に、操作表示端末での制御中には、14−1乃至14−2の動作を抑制するような実施形態も考えられる。
以上の構成で、撮像部と着脱可能に構成された映像通信装置が、撮像操作の種類や状況に応じて、適切に映像通信ならびに映像記憶する事が可能となる。
特に、本実施例では、撮像部が広く普及しているデジタルカメラで構成され、映像通信装置がそのデジタルカメラ用クレードルとして構成される点に特徴がある。
また、自動撮影による撮影結果と通信機能によって要求された映像撮影の結果と手動撮影による撮影の結果とが、それぞれに適切なタイミングで、適切な保存先に、適切な保存属性で保存される点に特徴がある。
本実施例では、クレードルに接続される撮像部として、デジタルカメラを用いる例を説明しているが、撮像部は、デジタルカメラに限定されない。
デジタルビデオカメラ(カムコーダー)やUSBカメラやIEEE1394カメラを利用する事も容易に想像できる。
また、クレードルとカメラの接続方法も、USBに限定されない。
例えば、より広帯域の独自インターフェースで接続する事により、映像の受け渡しを容易にする事も容易に考えられる。
本実施例では、ステップS408の処理によって、カメラ110に備わるボタンやスイッチの直接操作を抑制する例について説明している。但し、カメラ110に備わるボタンやスイッチの直接操作により、専用リモコンによる操作と同様に、シャッターレリーズされる実施の形態も容易に想像できる。
この場合、ボタンやスイッチの直接操作により、され、本実施例の手動シャッターレリーズ操作の説明同様、撮影された映像が、カメラの画像記憶部2−13およびクレードルの画像記憶部2−25の両方に保存される。
さらに、カメラ上のスイッチやボタン操作によるシャッター操作は、リモコンによるシャッター操作に比べて、よりユーザの意思が強く反映されていると考えられる。従って、より確実な映像保存のために、保存領域が不足する事を、カメラやクレードル上のLED表示やLCD表示でアピールする事も容易に想像できる。
本実施例では、カメラ110撮影された映像は、一旦、カメラ110自身の画像記憶部2−13に保存される例について説明している。但し、カメラ110自身の画像記憶部2−13を経由することなく、画像圧縮部2−12から外部IF制御部2−16経由で、直接クレードルに渡される事も考えられる。
この場合、カメラ110自身の画像記憶部2−13の容量制限に制約される事なく、クレードル側で、撮影した映像の保存や消去を管理する事が容易になる。
[第2の実施形態]
第2の実施形態では、第1の実施形態同様、撮像部と着脱可能に構成された映像通信装置が、撮像操作の種類や状況に応じて、適切に映像通信ならびに映像記憶する例について説明する。
撮像部が広く普及しているデジタルカメラで構成され、映像通信装置がそのデジタルカメラ用クレードルとして構成される点も同様である。
本実施例では、自動撮影による撮影結果と通信機能によって要求された映像撮影の結果と手動撮影による撮影の結果とが、それぞれの撮影原因に関する情報を映像データの中に保存される。そして、その映像データ中の情報に基づいて、撮像以外のタイミングで、適切な保存先に、適切な保存属性で保存される。このような点に本実施形態の主な特徴がある。
本実施例では、ネットワークの接続形態やハードウェア構成、および、各ソフトウェアの動作の多くは、第1の実施形態で説明した通りである。
ただし、図7、図14、及び、カメラ110の動作フローで説明した映像撮影時の映像データの保存動作、ならびに、図3のカメラ取り外し動作、が、第1の実施形態とは、異なる。
本実施例における、図7、図14、及び、カメラ110の動作フローで説明した映像撮影時の映像データの保存動作では、次のような事項を実行する。即ち、(a)外部装置からのカメラ制御コマンドで行ったリモート撮影、(b)センサーイベントや動き検知によって行った自動撮影、並びに、(c)カメラ110上のボタンなどによる手動シャッターレリーズ、との区別を行う。そして、映像データのファイルフォーマット内に組入れた上で、その映像データを、クレードルの画像記憶部2−25に一時保存指定で保存する。
ここで、映像データのファイルフォーマットとは、JPEG静止画(フォト映像)であれば、JFIFファイルフォーマットであり、MPEG−4動画映像であれば、mp4ファイルフォーマット(ISO 14496: part-1)である。
JFIFファイルフォーマットでは、アプリケーション固有情報(application specific field)に、クレードルを示す識別子に続いて、上記撮影要因の区別を記述する。
また、mp4ファイルフォーマットでは、ユーザデータ("udat" box)として、同様に、クレードルを示す識別子に続いて、上記撮影要因の区別を記述する。
また、本実施例における、図3のカメラ取り外し動作(ステップS345)では、接続中の操作表示端末への警告送信に加えて、クレードル101の画像記憶部2−25に一時保存している映像データを、適切な保存先へ、適切な保存属性で転送する。
すなわち、映像データの中に含まれる撮影要因の区別情報に基づき、保存先や保存属性を選択する。
保存先や保存属性の選択は、実施例1と同様でも良い。
以上の構成で、撮像部と着脱可能に構成された映像通信装置が、撮像操作の種類や状況に応じて、適切に映像通信ならびに映像記憶する事が可能となる。
本実施例では、撮像部が広く普及しているデジタルカメラで構成され、映像通信装置がそのデジタルカメラ用クレードルとして構成される点も同様である。
本実施例では、自動撮影による撮影結果と通信機能によって要求された映像撮影の結果と手動撮影による撮影の結果とが、それぞれの撮影原因に関する情報を映像データの中に保存される。そして、その映像データ中の情報に基づいて、カメラ110取り外しのタイミングで、適切な保存先に、適切な保存属性で保存される。
本実施例では、カメラ110をクレードル101から取り外す時点で、クレードル中に保存した映像データの保存先を決定していたが、これは、取り外し時点に限定されない。
例えば、タイマーを使った定期的な動作によって、保存先決定処理を実行しても良い。
また、操作表示端末からのクレードル操作コマンドによって、保存先決定処理を実行しても良い。
本実施例では、JPEG静止画(フォト映像)をJFIFファイルフォーマットで保存する場合に、説明を簡単にするために、クレードルの独自形式で撮影要因区別を保存する例について説明している。但し、アプリケーション固有情報(application specific field)部分は、EXIF形式で保存する事も容易に想像できる。
この場合には、EXIF形式に対応した、一般的なフォトブラウザやイメージビューワでも、撮影要因区別を認識する事が可能となる。
また、本実施例では、撮影要因区別のみを映像データに組入れる例について説明しているが、複数の撮影要因が重複した場合に、それらの撮影要因を並列して映像データに組入れ、保存処理に利用することも容易に想像できる。
例えば、リモート撮影と自動撮影とが、同時に要求された結果の映像データでは、通常のリモート撮影や自動撮影に比べて、より重要な映像と考えられる。従って、映像をクレードル内に保存するばかりでなく、別途、メール通知や携帯電話通知などの通知手段を実行して、管理者あるいは運用責任者へ連絡するような例である。
また、本実施例では、説明を簡単にするために、実施例1と同様に、保存先や保存属性が選択される例について説明しているが、保存先や保存属性の選択は、これに限定されない。
これらの項目が、クレードルの設定項目として、クレードル設定コマンド(6)で設定されても良い。
また、撮影要因も、自動撮影、リモート撮影、手動撮影に限定されない。例えば、カメラ110をクレードル101に着脱したタイミングでの撮影も考えられる。同様に、クレードル中に保存した映像データの保存先を決定するタイミングも、カメラ110取り外しタイミングに限定されない。例えば、クレードル中の保存領域の残量が一定以下になったタイミング、操作表示端末から保存先決定コマンドを受け取ったタイミングなども考えられる。
そして、これらの選択肢を組み合わせる形で、クレードル設定コマンド(6)で設定される事も容易に想像できる。
本実施例では、映像データのファイルフォーマットに撮影要因区別を組入れる例について説明しているが、これは、ファイルフォーマットに限定しない。
例えば、ファイルシステム上やデータベース上の属性情報として、撮影要因区別を組入れる事も容易に想像できる。一方で、電子透かし(watermark)のように、映像データそのものに撮影要因区別を組入れる場合もある。
また、保存属性ばかりでなく、撮影要因区別を通信に反映する事もありうる。
例えば、映像がHTTP方式で受け渡しされる場合、HTTPヘッダ情報として、撮影要因区別を提供する事も容易に想像できる。
本実施例では、クレードルと組み合わされて撮影された映像についてのみ、クレードル側が保存先や保存属性を決定している例について説明している。但し、カメラ110が単独で撮影した映像についても、保存先や保存属性を決定するための手段を備えても良い。
なお、本発明の実施形態は、例えばコンピュータがプログラムを実行することによって実現することができる。また、プログラムをコンピュータに供給するための手段、例えばかかるプログラムを記録したCD−ROM等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体又はかかるプログラムを伝送するインターネット等の伝送媒体も本発明の実施形態として適用することができる。また、上記のプログラムも本発明の実施形態として適用することができる。上記のプログラム、記録媒体、伝送媒体及びプログラムプロダクトは、本発明の範疇に含まれる。
本発明を用いた典型的な利用形態を示した図である。 カメラとクレードルの機能ブロック構成の一例を示した図である。 クレードルの概略フローを示すフローチャートである。 監視モード初期化処理とクレードルモード初期化処理を示すフローチャートである。 セッションコマンドの処理を示すフローチャートである。 カメラ制御コマンドの処理を示すフローチャートである。 カメラ制御コマンドとカメラブラウズコマンドの処理を示すフローチャートである。 カメラ設定コマンドの処理を示すフローチャートである。 クレードルブラウズコマンドとクレードル設定コマンドの処理を示すフローチャートである。 コマンドのパケットデータ形式を示す図である。 カメラを取り外した時のカメラ側処理を示すフローチャートである。 カメラの操作パネル面とクレードル設定操作画面を示す図である。 操作表示端末の画面を示す図である。 センサーイベント発生時の処理を示すフローチャートである。
符号の説明
101:クレードル
102、103:操作表示端末
110:デジタルカメラ
120:NAS
150:ネットワーク

Claims (16)

  1. 撮像部と着脱可能に構成された映像通信装置であって、
    映像撮像操作の種類を識別する撮影類別手段と、
    撮影された映像の保存方法を選択する保存方法選択手段と、
    映像を保存する保存実行手段とを備えたことを特徴とする映像通信装置。
  2. 前記撮影類別手段は、少なくとも、ネットワークに接続された別機器からの撮影要求に基づいて撮影するリモート撮影、撮像部のボタンやスイッチの操作によって撮影する手動撮影、映像通信装置の判断で撮影する自動撮影のいずれか一つの類別を行うことを特徴とする請求項1に記載の映像通信装置。
  3. 前記保存実行手段は、映像撮像操作の種類を映像と併せて保存する撮影属性同時保存実行手段であることを特徴とする請求項1に記載の映像通信装置。
  4. 前記撮影属性同時保存実行手段は、映像撮像操作の種類を映像ファイルの中に組入れるファイル撮影属性同時保存実行手段であることを特徴とする請求項3に記載の映像通信装置。
  5. 前記ファイル撮影属性同時保存実行手段は、ファイルフォーマットに組入れることを特徴とする請求項4に記載の映像通信装置。
  6. 前記ファイル撮影属性同時保存実行手段は、ファイルシステム属性やデータベース属性に組入れることを特徴とする請求項4に記載の映像通信装置。
  7. 前記撮影属性同時保存実行手段は、通信属性に組入れることを特徴とする請求項3に記載の映像通信装置。
  8. 前記撮影属性同時保存実行手段は、複数の映像撮像操作の種類が重複した場合に、複数の映像撮像操作の種類を併せて組入れることを特徴とする請求項3に記載の映像通信装置。
  9. 前記保存実行手段は、映像自体を保存すると同時に、保存先のファイル属性を操作することを特徴とする請求項1に記載の映像通信装置。
  10. 前記保存実行手段は、保存先の別ファイルの操作を含む複合保存実行手段であることを特徴とする請求項1に記載の映像通信装置。
  11. 前記複合保存実行手段は、別ファイルを消去することを特徴とする請求項10に記載の映像通信装置。
  12. 前記保存実行手段は、ネットワーク接続された別機器に保存することを特徴とする請求項1に記載の映像通信装置。
  13. 撮像タイミング以外の第二のタイミングで映像データの保存先や保存属性を変更することを特徴とする請求項1に記載の映像通信装置。
  14. 第二のタイミングは、少なくとも、撮像部の着脱タイミング、蓄積量が一定量に達したタイミング、のいずれかであることを特徴とする請求項13に記載の映像通信装置。
  15. 撮像部と着脱可能に構成された映像通信装置を用いた映像通信方法であって、
    映像撮像操作の種類を識別する撮影類別工程と、
    撮影された映像の保存方法を選択する保存方法選択工程と、
    映像を保存する保存実行工程とを備えたことを特徴とする映像通信方法。
  16. 撮像部と着脱可能に構成された映像通信装置を用いた映像通信をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    コンピュータに、
    映像撮像操作の種類を識別する撮影類別手順と、
    撮影された映像の保存方法を選択する保存方法選択手順と、
    映像を保存する保存実行手順とを実行させることを特徴とするプログラム。
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