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JP2007284017A - 車両下方確認装置 - Google Patents

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JP2007284017A JP2006116757A JP2006116757A JP2007284017A JP 2007284017 A JP2007284017 A JP 2007284017A JP 2006116757 A JP2006116757 A JP 2006116757A JP 2006116757 A JP2006116757 A JP 2006116757A JP 2007284017 A JP2007284017 A JP 2007284017A
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Masataka Yamane
正敬 山根
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Hino Motors Ltd
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Hino Motors Ltd
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Abstract

【課題】ドライバーが車両下方に物体が存在していないことを確認した操作を行わない限り、車両の発進を阻止した状態を維持することができ、信頼性を大幅に向上させ得る車両下方確認装置を提供する。
【解決手段】車両下方に物体が存在しているか否かを検知する検知手段として、車両下方の状況を撮影して表示装置2に映し出す監視カメラ3と、物体の熱を感知する赤外線センサ4とを設け、車両の発進を阻止した状態を維持する発進阻止維持手段として、制動状態に保持されているパーキングブレーキ6を制動状態解除不可となるようロックするロック装置7を設けると共に、該発進阻止維持手段としてのロック装置7による車両の発進阻止維持状態を解除する確認解除手段として確認解除スイッチ8を設け、これらを、記憶装置9を具備した制御装置10により制御し、必要に応じて警報装置11から警報を発するようにする。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両下方確認装置に関するものである。
一般に、宅配便のトラック等の車両では、発進・停止が頻繁に行われ、その都度、ドライバーが運転席から降りて荷物を運搬するために車両から離れることが多いが、発進の際には車両の下に子供や動物等の物体が入り込んでいないか確認する必要がある。
このような確認作業は、実際に車両の下方をドライバーが目視するしかなく、ドライバーの負担が非常に大きくなっていた。
このため、従来においては、車両の下部に撮影カメラを取り付け、該撮影カメラで撮影した映像を運転室内に設置したモニタに映し出し、該モニタに映し出された車両下方の映像を発進前に確認できるようにしたものが提案されている。(例えば、特許文献1,2参照。)
特開2000−197039号公報 特開2004−320492号公報
しかしながら、従来のように、単に撮影カメラで撮影した映像を運転室内に設置したモニタに映し出すだけでは、万一、ドライバーがモニタの映像を見忘れてしまう可能性も全くないとは言えず、より信頼性の高い車両下方確認装置の開発が望まれていた。
本発明は、斯かる実情に鑑み、ドライバーが車両下方に物体が存在していないことを確認した操作を行わない限り、車両の発進を阻止した状態を維持することができ、信頼性を大幅に向上させ得る車両下方確認装置を提供しようとするものである。
本発明は、車両下方に物体が存在しているか否かを検知する検知手段と、
車両の発進を阻止した状態を維持する発進阻止維持手段と、
該発進阻止維持手段による車両の発進阻止維持状態を解除する確認解除手段と
を備えたことを特徴とする車両下方確認装置にかかるものである。
上記手段によれば、以下のような作用が得られる。
検知手段により車両下方の物体の有無を検知し、車両下方に物体が存在している場合には、それを排除して確認解除手段を操作しない限り、発進阻止維持手段による車両の発進阻止維持状態を解除できないため、従来のように、単に撮影カメラで撮影した映像を運転室内に設置したモニタに映し出すだけのものと比べ、より信頼性を高めることが可能となる。
前記車両下方確認装置においては、検知手段が、車両下方の状況を表示する表示装置を有し、確認解除手段を確認解除スイッチとして前記表示装置近傍に設けるようにすることができ、このようにすると、ドライバーが確認解除スイッチを操作する際には必ず表示装置の映像が目に入り、車両下方の状況確認が確実に行われ、好ましい。
前記検知手段は、車両下方の状況を撮影して表示装置に映し出す監視カメラ、及び/又は、車両下方に存在している物体の熱を感知する赤外線センサを有するようにすることができる。
前記発進阻止維持手段は、制動状態に保持されているパーキングブレーキを制動状態解除不可となるようロックするロック装置とすることができる。
この場合、エンジンOFF時或いはエンジンON時にロック装置によりパーキングブレーキをロックさせると共に、検知手段としての赤外線センサにより採取したエンジンOFF時のデータとエンジンON時のデータとの差分を演算し、該差分が予め設定された閾値を越えている場合には車両下方に物体が存在していると判断して前記ロック装置によるパーキングブレーキのロックを維持する制御装置を備えることができる。
又、検知手段としての赤外線センサにより採取したエンジンOFF時のデータとエンジンON時のデータとの差分を演算し、該差分が予め設定された閾値を越えている場合には車両下方に物体が存在していると判断してロック装置によりパーキングブレーキをロックさせる制御装置を備えることもできる。
本発明の車両下方確認装置によれば、ドライバーが車両下方に物体が存在していないことを確認した操作を行わない限り、車両の発進を阻止した状態を維持することができ、信頼性を大幅に向上させ得るという優れた効果を奏し得る。
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。
図1〜図5は本発明を実施する形態の一例であって、車両1下方に子供や動物等の物体が存在しているか否かを検知する検知手段として、車両1下方の状況を撮影して表示装置2に映し出す監視カメラ3と、車両1下方に存在している物体の熱を感知する赤外線センサ4とを、車両1のシャシフレーム5の下面側に配置し、車両1の発進を阻止した状態を維持する発進阻止維持手段として、制動状態に保持されているパーキングブレーキ6を制動状態解除不可となるようロックするロック装置7を設けると共に、該発進阻止維持手段としてのロック装置7による車両1の発進阻止維持状態を解除する確認解除手段として、押しボタン式の確認解除スイッチ8を設け、これらを、記憶装置9を具備した制御装置10により制御し、必要に応じて警報装置11から警報を発するようにしたものである。
前記監視カメラ3及び赤外線センサ4は、図1の例では、前記シャシフレーム5を構成する右側のサイドレール12の下面と、前側のクロスメンバ13の下面と、後側のクロスメンバ14の下面とにそれぞれブラケット15を介して取り付け、前記右側のサイドレール12の下面に取り付けた監視カメラ3及び赤外線センサ4により主にホィールベース間における物体の有無を検知し、前記前側のクロスメンバ13の下面に取り付けた監視カメラ3及び赤外線センサ4により左右の前輪16間における物体の有無を検知すると共に、後側のクロスメンバ14の下面に取り付けた監視カメラ3及び赤外線センサ4により左右の後輪17間における物体の有無を検知するようにしてある。尚、前記監視カメラ3及び赤外線センサ4を取り付ける位置は、車両1下方全体をもれなく監視できる位置であれば、図1の例に限定されないことは言うまでもない。
前記発進阻止維持手段としてのロック装置7は、パーキングブレーキ6の図示していないレバーに対しアクチュエータによりピンを打ち込んでロックを行う一方、前記アクチュエータによりピンを引き抜くことでロックを解除できるような装置としてある。
前記確認解除手段としての確認解除スイッチ8は、図3に示す如く、前記表示装置2近傍に設け、これにより、ドライバーが確認解除スイッチ8を操作する際には必ず表示装置2の映像が目に入り、車両1下方の状況確認が確実に行われるようにしてある。尚、前記表示装置2は、カーナビゲーションシステムのディスプレイと兼用することができる。又、前記確認解除スイッチ8は、前記表示装置2のユニット内に組み込むことにより、前記車両1下方の状況確認がより確実に行われるようにすることもできる。
そして、図4には本発明を実施する形態における監視カメラ3による制御フローの一例を示しており、エンジンOFF時に(ステップS1)、パーキングブレーキ6をロック装置7により制動状態解除不可となるようロックし(ステップS2)、エンジンON時に(ステップS3)、監視カメラ3により車両1下方の状況を撮影し(ステップS4)、表示装置2に表示し(ステップS5)、該表示装置2に表示された映像をドライバーが見て、車両1下方に物体が存在していないことを確認したら(ステップS6)、押しボタン式の確認解除スイッチ8を押してONにするようにし(ステップS7)、該確認解除スイッチ8がONになった時点で前記パーキングブレーキ6のロック装置7によるロックを解除し(ステップS8)、これにより、パーキングブレーキ6の図示していないレバーを下げて制動状態を解除可能とし、発進できるようにする。尚、前記パーキングブレーキ6をロック装置7により制動状態解除不可となるようロックするステップS2は、必ずしもステップS1のエンジンOFF時に行う必要はなく、ステップS3のエンジンON時に行うようにしても良い。
一方、図5には本発明を実施する形態における赤外線センサ4による制御フローの一例を示しており、エンジンOFF時に(ステップS1)、パーキングブレーキ6をロック装置7により制動状態解除不可となるようロックし(ステップS2)、赤外線センサ4によりエンジンOFF時におけるデータAを採取して制御装置10の記憶装置9(図2参照)に記憶させ(ステップS9)、エンジンON時に(ステップS3)、前記赤外線センサ4によりエンジンON時におけるデータBを採取し(ステップS10)、該データBと前記制御装置10の記憶装置9に記憶させたデータAとの差分を演算し(ステップS11)、該差分が予め設定された閾値を越えている場合には車両1下方に物体が存在していると判断して、警報装置11(図2参照)を作動させて警報を発してドライバーに注意を促し(ステップS12)、該ドライバーが車両1下方に存在している物体を排除した後(ステップS13)、押しボタン式の確認解除スイッチ8を押してONにするようにし(ステップS7)、該確認解除スイッチ8がONになった時点で、前記警報装置11による警報を停止させると共に(ステップS14)、前記パーキングブレーキ6のロック装置7によるロックを解除し(ステップS8)、これにより、パーキングブレーキ6の図示していないレバーを下げて制動状態を解除可能とし、発進できるようにし、又、前記差分が予め設定された閾値以下である場合には車両1下方に物体が存在していないと判断して、ステップS11から直接前記ステップS8へ進み、前記パーキングブレーキ6のロック装置7によるロックを解除し、これにより、パーキングブレーキ6の図示していないレバーを下げて制動状態を解除可能とし、発進できるようにする。
又、図6には本発明を実施する形態における赤外線センサ4による制御フローの他の例を示しており、図中、図5と同一の符号を付した部分は同一のステップを表わしており、基本的な構成は図5に示すものと同様であるが、本図示例では、図6に示す如く、前記パーキングブレーキ6をロック装置7により制動状態解除不可となるようロックするステップS2を、ステップS1のエンジンOFF時に行う代わりに、ステップS3のエンジンON時に行うようにしてある。
更に又、図7には本発明を実施する形態における赤外線センサ4による制御フローの更に他の例を示しており、図中、図5及び図6と同一の符号を付した部分は同一のステップを表わしており、基本的な構成は図5及び図6に示すものと同様であるが、本図示例では、図7に示す如く、前記パーキングブレーキ6をロック装置7により制動状態解除不可となるようロックするステップS2を、ステップS1のエンジンOFF時或いはステップS3のエンジンON時に行う代わりに、ステップS11において、赤外線センサ4によりエンジンON時に採取したデータBとエンジンOFF時に採取したデータAとの差分が予め設定された閾値を越えていると判断された場合に行うようにしてある。尚、これに対応させて、前記差分が予め設定された閾値以下である場合には車両1下方に物体が存在していないと判断して、そのまま制御を終了し、通常通りパーキングブレーキ6の図示していないレバーを下げて制動状態を解除し、発進できるようにする。
このように、監視カメラ3と赤外線センサ4により車両1下方の物体の有無を検知し、車両1下方に物体が存在している場合には、それを排除して確認解除スイッチ8を押さない限り、パーキングブレーキ6のレバーを下げて制動状態を解除できないため、従来のように、単に撮影カメラで撮影した映像を運転室内に設置したモニタに映し出すだけのものと比べ、より信頼性を高めることが可能となる。
尚、前記監視カメラ3と赤外線センサ4は、必ずしも両方設ける必要はなく、いずれか一方のみを設けるようにしても良い。
こうして、ドライバーが車両1下方に物体が存在していないことを確認した操作を行わない限り、車両1の発進を阻止した状態を維持することができ、信頼性を大幅に向上させ得る。
尚、本発明の車両下方確認装置は、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
本発明を実施する形態における監視カメラと赤外線センサの配置の一例を示す車両下面図である。 本発明を実施する形態の一例における制御ブロック図である。 本発明を実施する形態における表示装置と確認解除スイッチの配置の一例を示す正面図である。 本発明を実施する形態における監視カメラによる制御フローの一例を示すフローチャートである。 本発明を実施する形態における赤外線センサによる制御フローの一例を示すフローチャートである。 本発明を実施する形態における赤外線センサによる制御フローの他の例を示すフローチャートである。 本発明を実施する形態における赤外線センサによる制御フローの更に他の例を示すフローチャートである。
符号の説明
1 車両
2 表示装置(検知手段)
3 監視カメラ(検知手段)
4 赤外線センサ(検知手段)
5 シャシフレーム
6 パーキングブレーキ
7 ロック装置(発進阻止維持手段)
8 確認解除スイッチ(確認解除手段)
10 制御装置
11 警報装置
15 ブラケット
A データ
B データ

Claims (6)

  1. 車両下方に物体が存在しているか否かを検知する検知手段と、
    車両の発進を阻止した状態を維持する発進阻止維持手段と、
    該発進阻止維持手段による車両の発進阻止維持状態を解除する確認解除手段と
    を備えたことを特徴とする車両下方確認装置。
  2. 検知手段が、車両下方の状況を表示する表示装置を有し、確認解除手段を確認解除スイッチとして前記表示装置近傍に設けるようにした請求項1記載の車両下方確認装置。
  3. 検知手段が、車両下方の状況を撮影して表示装置に映し出す監視カメラ、及び/又は、車両下方に存在している物体の熱を感知する赤外線センサを有するようにした請求項2記載の車両下方確認装置。
  4. 発進阻止維持手段を、制動状態に保持されているパーキングブレーキを制動状態解除不可となるようロックするロック装置とした請求項1〜3のいずれか一つに記載の車両下方確認装置。
  5. エンジンOFF時或いはエンジンON時にロック装置によりパーキングブレーキをロックさせると共に、検知手段としての赤外線センサにより採取したエンジンOFF時のデータとエンジンON時のデータとの差分を演算し、該差分が予め設定された閾値を越えている場合には車両下方に物体が存在していると判断して前記ロック装置によるパーキングブレーキのロックを維持する制御装置を備えた請求項4記載の車両下方確認装置。
  6. 検知手段としての赤外線センサにより採取したエンジンOFF時のデータとエンジンON時のデータとの差分を演算し、該差分が予め設定された閾値を越えている場合には車両下方に物体が存在していると判断してロック装置によりパーキングブレーキをロックさせる制御装置を備えた請求項4記載の車両下方確認装置。
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