JP2007279573A - エレクトロクロミック素子、及びこれを用いたエレクトロクロミック装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】支持基板1、6上に、少なくとも透明電極2、7が形成されている一対の電極構造体11、12が、前記透明電極同士が対面するように、電解質層5を挟持して配置されており、一対の電極構造体を構成する透明電極2、7のうちの、少なくとも一方の上に、エレクトロクロミック色素が吸着されている多孔質電極4が形成されており、かつ透明電極2と多孔質電極4の間に、NiO薄膜13、さらに望ましくは金属酸化物n型半導体薄膜14が形成されているエレクトロクロミック素子10を提供する。
【選択図】図1
Description
従来、CRT、LCD、PDP、ELD等の発光型素子に関しての多くの技術の提案がなされてきた。
しかしながら、上記各種発光型素子は、ユーザーが発光を直視する形式で使用するものであるため、長時間閲覧すると視覚的な疲労を引き起こすという問題がある。
また携帯電話等のモバイル機器は、屋外で使用される場合が多く、太陽光下では、発光が相殺されて視認性が悪化するという問題もあった。
更に、LCDは、発光型素子の中でも特に需要が拡大している技術であり、大型、小型の、様々なディスプレイ用途に用いられているが、LCDは視野角が狭く、見やすさの観点からは他の発光型素子に比較すると改善すべき課題を有している。
例えば、反射型LCDや電気泳動方式が挙げられる。
反射型LCDとしては、従来、二色性色素を用いたG−H型液晶方式や、コレステリック液晶等が知られている。これらの方式は、従来の発光型LCDと比較して、バックライトを使用しないため、省消費電力であるという利点を有しているが、視野角依存性があり、また光反射効率も低いため、必然的に画面が暗くなってしまうという問題がある。
他方、電気泳動方式は、溶媒中に分散された電荷を帯びた粒子が、電界によって移動する現象を利用した方式であり、省消費電力で、視野角依存性がないという利点を有しているが、フルカラー化を行う場合には、カラーフィルターを利用する並置混合法を適用する必要があるため、反射率が低下し、必然的に画面が暗くなってしまうという問題がある。
このEC素子による表示は、偏光板等が不要であり、視野角依存性が無く、発色型で視認性に優れ、構造が簡易でかつ大型化も容易で、更には材料の選択によって多様な色調の表示が可能であるという利点を有している。
この表示装置は、開回路を構成して電極間の電子の移動を遮断し酸化還元状態を保持するだけで表示状態を静止できるので、表示画像を維持する電力が不要であり、消費電力が極めて低いという利点を有している。
しかしながら、特許文献1、2に開示されている表示装置は、開回路においてのみ画像の保持が可能なものであり、その構造上、広範囲に画像形成を行うことには適していない。
しかしながら、特許文献3、4に開示されているエレクトロクロミック装置は、各種非線形電圧素子やスイッチング素子等により必然的に有効画素面積が狭くなってしまうという欠点を有している。また更には、多数の膜形成・パターン形成工程が必要となるので、製造プロセスが極めて煩雑であるという問題も有しており、機能面、製造コスト面の双方において未だ多くの課題を有している。
但し、本発明は、以下の例に限定されるものではなく、従来公知の構成を適宜付加することができ、本発明の要旨を何ら逸脱しないものとする。
一画素としてのエレクトロクロミック素子10は、支持基板1上に、透明電極2と、NiO薄膜13と、金属酸化物n型半導体薄膜14と、後述する有機EC色素3が担持された多孔質電極4とが形成された構成の表示電極構造体11と、支持基板6上に透明電極7と多孔質電極8とが形成された構成の対向電極構造体12とが、電解質層5を介して対向配置されている。
なお、図1のエレクトロクロミック装置10においては、対向している透明電極2、7のいずれにも多孔質電極4、8が形成されているが、本発明はこの構成に限定されず、必要に応じて一方の電極にのみ多孔質電極を形成させた構成としてもよい。
以下、構成要素について順次説明する。
前記透明性樹脂としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリアミド、ポリサルフォン、ポリエーテルサルフォン、ポリエーテルエーテルケトン、ポリフェニレンサルファイド、ポリカーボネート、ポリイミド、ポリメチルメタクリレート、ポリスチレン等が挙げられる。
透明電極層の形成用材料としては、例えば、In2O3とSnO2との混合物、いわゆるITO膜や、SnO2またはIn2O3をコーティングした膜等が挙げられる。
また、上記ITO膜や、SnO2 またはIn2O3をコーティングした膜にSn、Sb、F等をドーピングしても良く、その他MgOやZnO等も適用できる。
膜厚は1nm〜100nmが好ましく、更には、5nm〜50nmがより好ましい。
このNiO薄膜13を形成することにより、エレクトロクロミック素子10の電圧−光学特性に、後述するヒステリシス性が付与される。NiO薄膜13の膜厚が1nm未満であると、ヒステリシス性が充分に発現しなくなり、他方100nmを超えると、発色の閾値が高くなり駆動が困難になり、更には素子の透明性が著しく劣化してしまうため望ましくない。
金属酸化物n型半導体薄膜14の膜厚は1nm〜100nmが好ましく、更には5nm〜50nmがより好ましい。
金属酸化物n型半導体薄膜14を設けることにより、後述する多孔質電極4の形成の容易化が図られ、かつ密着性を高めることができる。また膜厚を適宜調整することにより素子の電圧−光学特性の制御も可能である。
多孔質電極4、8の材料としては、金属、真性半導体、酸化物半導体、複合酸化物半導体、有機半導体、カーボン等が適用できる。
金属としては、例えば、Au、Ag、Pt、Cu等が挙げられ、真性半導体としては、例えば、Si、Ge、Te等が挙げられる。酸化物半導体としては、例えば、TiO2、SnO2、Fe2O3、SrTiO3、WO3、ZnO、ZrO2、Ta2O5、Nb2O5、V2O5、In2O3、CdO、MnO、CoO、TiSrO3、KTiO3、Cu2O、チタン酸ナトリウム、チタン酸バリウム、ニオブ酸カリウム等が挙げられる。また、複合体酸化物半導体としては、例えば、SnO2−ZnO、Nb2O5−SrTiO3、Nb2O5−Ta2O5、Nb2O5−ZrO2、Nb2O5−TiO2、Ti−SnO2、Zr−SnO2、Sb−SnO2、Bi−SnO2、In−SnO2等が挙げられ、特にTiO2、SnO2、Sb−SnO2、In−SnO2が好適である。また、有機半導体としては、例えば、ポリチオフェン、ポリピロール、ポリアセチレン、ポリフェニレンビニレン、ポリフェニレンスルフィド等が挙げられる。
有機EC色素3は、多孔質電極4の表面及び内部の微細孔に担持されているものとし、従来公知のエレクトロクロミック(EC)色素をいずれも適用できる。なお複数の化合物を適宜混合してもよく、単独で用いてもよい。
多孔質電極4に対する吸着力を高めるため、有機EC色素化合物は、その化学式に、所定の官能基を有していることが好ましい。具体的には、カルボキシル基、スルホン酸基、ホスホン酸基等の酸性基、アミノ基、金属アルコキシド、金属ハロゲン化物等が挙げられる。有機EC色素3の具体例を下記式(1)〜(12)に示す。
例えば、多孔質電極4の表面に吸着させる方法、多孔質電極表面と有機EC色素とを化学的に結合させる方法等、従来公知の技術を適用できる。
具体的方法としては、真空蒸着法等のドライプロセス、スピンコート等の塗布法、電界析出法、電界重合法、担持させる化合物の溶液に浸す自然吸着法等が適用でき、特に、自然吸着法、及び多孔質電極表面への有機EC色素を化学結合させる方法が好適である。
この自然吸着法において、有機EC色素を多孔質電極4に確実に吸着させるためには、有機EC色素の化学構造中に、吸着性を有する官能基を導入しておくことが必要である。
この吸着性を有する官能基は、多孔質電極4の材料に応じて適宜選定する。例えば、多孔質電極4が酸化物半導体により構成されている場合には、有機EC色素の化学構造中の吸着性官能基として、ホスホン酸基、スルホン酸基、カルボキシル基、ヒドロキシ基、アミノ基等を導入しておくことが好ましい。
このような表面改質により、有機EC色素が多孔質電極4の材料と化学結合を形成するようになると、有機EC色素の結合力が強まり、例えば、電界質層5の材料として色素溶解性の高いものを使用するような場合に有利になり、有機色素の材料選択性が高まり、エレクトロクロミック装置の耐久性の向上も図られる。
例えば、多孔質電極4に担持させた有機EC色素が還元反応によってラジカル状態となり発色する場合には、多孔質電極8には定常状態で多孔質電極4に担持させた有機EC色素と同色調であり、酸化反応によって発色する有機EC色素を選定する。
このように、両電極構造体11、12において有機EC色素を担持させた構成とすることにより、発色がより明瞭化し、画像の鮮明さを向上させることができる。
支持電解質としては、例えばLiCl、LiBr、LiI、LiBF4、LiClO4、LiPF6、LiCF3SO3等のリチウム塩や、例えばKCl、KI、KBr等のカリウム塩や、例えばNaCl、NaI、NaBr等のナトリウム塩や、例えば、ほうフッ化テトラエチルアンモニウム、過塩素酸テトラエチルアンモニウム、ほうフッ化テトラブチルアンモニウム、過塩素酸テトラブチルアンモニウム、テトラブチルアンモニウムハライド等のテトラアルキルアンモニウム塩が挙げられる。
電解質層5には、必要に応じて公知の酸化還元化合物を添加してもよい。酸化還元物質としては、例えばフェロセン誘導体、テトラシアノキノジメタン誘導体、ベンゾキノン誘導体、フェニレンジアミン誘導体等が適用できる。
溶媒としては、支持電解質を溶解し、上述した有機EC色素を溶解しないものを選択する。
例えば、水、アセトニトリル、ジメチルホルムアミド、プロピレンカーボネート、ジメチルスルホキシド、炭酸プロピレン、ガンマブチロラクトン、3−メトキシプロピオニトリル等から適宜選定する。
マトリックス材は、目的に応じて適宜選択でき、例えば、骨格ユニットがそれぞれ、−(C−C−O)n−、−(CC(CH3)−O)n−、−(C−C−N)n−、若しくは−(C−C−S)n−で表されるポリエチレンオキサイド、ポリプロピレンオキサイド、ポリエチレンイミン、ポリエチレンスルフィドが挙げられる。
なお、これらを主鎖構造として、適宜枝分かれ構造を有していてもよい。また、ポリメチルメタクリレート、ポリフッ化ビニリデン、ポリ塩化ビニリデン、ポリカーボネート等も好適である。
なお、この場合、マトリックス材のポリマーに所定の可塑剤を添加することが好ましい。
可塑剤としては、マトリックスポリマーが親水性の場合には、水、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、及びこれらの混合物が好適であり、疎水性の場合には、プロピレンカーボネート、ジメチルカーボネート、エチレンカーボネート、γ−ブチロラクトン、アセトニトリル、スルフォラン、ジメトキシエタン、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ジメチルアセトアミド、n−メチルピロリドン、及びこれらの混合物が好適である。
図1のエレクトロクロミック素子10の多孔質電極4に担持されている有機EC色素3は、定常状態において可視域に吸収をもたないものである。
エレクトロクロミック素子10を構成する一対の電極構造体11、12には所定のリード線が結線されているものとする。このリード線により両電極間に電圧を印加し、図2中、V2以上の電圧値となると発色表示が行われる。
発色強度は図2中、V3の電圧を印加した段階で最も高くなり、その後、印加電圧を低下させていくと、V1まで減少させても発色状態は維持され、V1未満にまで低下させると減色していき、V0で完全に消色することが確かめられた。すなわち、図1のエレクトロクロミック素子10は、電圧−光学特性間にヒステリシス性を有している。
このエレクトロクロミック素子10を適用して単純マトリックス駆動による広範囲の画像表示を可能とするべく、(V2−V1)>(V3−V2)の関係を有しているものとする。
なお図3(a)にエレクトロクロミック装置20の概略上面図を示し、図3(b)に概略断面図を示す。
このエレクトロクロミック装置20は、エレクトロクロミック素子10が、XY単純マトリックス構造状に配列された構成を有している。
XY単純マトリックス構造は、一対の透明電極2、7が、それぞれ各列の信号電極(y1〜y4)、各行の走査電極(x1〜x4)を構成しており、これらが交差して、各々の素子における一対の電極体となっている。
代表として、x1とy1に印加する電圧信号の例を図4に示す。
先ず、定常状態においては、各走査電極x1と各信号電極y1とは、図4中、V1の電位差を持っており、画像の記録も消去も行われない状態となっている。
次に、書き込みを行う時間(一行目の書き込み時間)には、走査電極x1に、定常状態よりも(V2−V1)だけ高い電位をかける。それと同期して信号電極y1には定常時よりも(V3−V2)だけ低い電位を印加するようにし、両電極間の電位差がV3になるようにする。
そして、書き込みを行わない時間(他の画素の書き込み時間:図4中二行目〜四行目の書き込み時間)には、定常時と同じ電位を印加するようにする。
走査電極x2〜x4、及び信号電極y2〜y4についても同様とする。
また、時間差により隣接する画素を発色させるべく、x2〜x4の順に2行目〜4行目の発色を行う際にも、ヒステリシス性により、上述した操作によって一度発色した(x1、y1)の画素は、発色状態が維持されることになる。
なお、全走査電極と全信号電極の間にV0以下の電位を印加すれば一括に消去を行うことができる。
例えば、有機EC色素として、シアン(C)、マゼンダ(M)、イエロー(Y)に発色する材料を多孔質電極に担持させた構成のものを三層積層させ、全体としてフルカラーの可逆的な表示を可能としたエレクトロクロミック装置を作製することができる。
(表示電極構造体の作製)
厚さ1.1mmのガラス製の支持基板上に、平面的に15Ω/□のFTO膜(透明電極2)を形成した。
次に、支持基板上の、所定の表示画素部分に、NiOを膜厚10nm、TiO2(金属酸化物n型半導体薄膜)を膜厚5nmに、それぞれRFスパッタ法で成膜した。
次に、pH=約1.0の塩酸水溶液に1次粒径20nmの酸化チタンを15重量%分散させたスラリーに、ポリエチレングリコールを5重量%の割合で溶解させて塗料を作製した。この塗料を、上記FTO膜上にスキージ法によって塗布した。
次に、ホットプレート上で80℃、15分間の乾燥処理を行い、更に電気炉で500℃、1時間焼結を行い、膜厚3μmの酸化チタン多孔質電極が形成されたFTO基板を得た。
酸化チタン膜よりなる多孔質電極が形成されたFTO基板を、上記化学式(1)で示した化合物の5mM水溶液に24時間浸漬させ、酸化チタン電極に色素(有機EC色素膜)を吸着させた。その後、エタノール溶液で洗浄処理、乾燥処理を行った。
厚さ1.1mmのガラス製の支持基板上に、平面的に15Ω/□のFTO膜(透明電極)を形成した。
次に、酸性水溶液に1次粒径20nmのアンチモンドープされた酸化スズを20重量%分散させたスラリーに、ポリエチレングリコールを5重量%の割合で溶解させて塗料を作製した。この塗料を、上記FTO膜上にスキージ法によって塗布した。
次に、ホットプレート上で80℃、15分間の乾燥処理を行い、さらに、電気炉で500℃、1時間焼結を行い、膜厚12μmのアンチモンドープ酸化スズ多孔質電極が形成されたFTO基板が得られた。
電解質層形成用溶液は、ガンマブチロラクロンに、過塩素酸リチウムを0.1mol/L溶解させ、脱水、脱気したものを適用した。
上述のようにして作製した表示電極構造体(色素吸着酸化チタン多孔質電極付き基板)と、対向電極構造体(アンチモンドープ酸化スズ多孔質電極付き基板)とを、厚さ50μmの熱可塑性フィルム接着剤を用いて、90℃で貼り合わせた。
この際、後述の工程により、電解液を注入できるように、一部分に注入口を形成した。
前記電解液を、注入口から注入した。
その後、注入口をエポキシ系の熱硬化樹脂で封止することにより、電解質層を挟持した状態で対向した電極構造体を具備するエレクトロクロミック素子が完成した。
図5の電圧−光学特性のヒステリシス性からも明らかなように、実施例1においては、電極間に1.5V以上の電圧を印加すると発色が起こり、0.8V程度まで電圧を低減しても表示は消去されなかった。
これにおいては、図2に示す電極間電圧が、V0=−0.5V、V1=0.8V、V2=1.4V、V3=2Vの条件で、任意の画像パターンをパッシブ駆動で表示することが可能であった。
支持基板上の所定の表示画素部分に、NiOを膜厚20nm、TiO2(金属酸化物n型半導体薄膜)を膜厚20nmに、それぞれRFスパッタ法で成膜した。また、有機EC化合物としては、上記化学式(2)に示す化合物を適用し、その他の条件は、実施例1と同様としてエレクトロクロミック素子を作製した。
図6から明らかなように、実施例2のエレクトロクロミック素子においては、電極間に1.8Vの電圧を印加すると発色がおこり、1.0V程度まで電圧を低減しても表示は消去されないことが確かめられ、電圧−光学特性にヒステリシス性を付与できたことが確認された。
これにおいては、図2に示す電極間電圧が、V0=0.4V、V1=1.1V、V2=1.7V、V3=2.3Vの条件で、任意の画像パターンをパッシブ駆動で表示することが可能であった。
NiO膜、TiO2(金属酸化物n型半導体薄膜)膜のいずれも形成しなかった。
有機EC化合物には、上記化学式(1)に示す化合物を適用した。
その他の条件は、実施例1と同様としてエレクトロクロミック素子を作製した。
図7から明らかなように、電圧−光学特性にヒステリシス性が得られなかったことが解った。
NiOに代えてAl2O3を用いて成膜した。
その他の条件は、実施例1と同様としてエレクトロクロミック素子を作製した。
図8の電圧−光学特性から明らかなように、発色後、電極間電圧を低下させても消色せず不可逆となった。
Claims (5)
- 支持基板上に少なくとも透明電極が形成されている一対の電極構造体が、前記透明電極同士が対面するように、電解質層を挟持して配置されており、
前記一対の電極構造体を構成する一対の透明電極のうちの、少なくとも一方の上に、エレクトロクロミック化合物が吸着されている多孔質電極が形成されており、
前記透明電極と前記多孔質電極の間に、NiO薄膜が形成されていることを特徴とするエレクトロクロミック素子。 - 前記透明電極と前記多孔質電極の間に、NiO薄膜と、金属酸化物n型半導体薄膜とが形成されていることを特徴とする請求項1に記載のエレクトロクロミック素子。
- 前記多孔質電極が、メソポーラス形状、粒子状、ロット形状、ワイヤ形状の、金属酸化物半導体材料により形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のエレクトロクロミック素子。
- 複数のエレクトロクロミック素子が、XY単純マトリックス構造状に配列されており、
前記エレクトロクロミック素子は、支持基板上に少なくとも透明電極が形成されている一対の電極構造体が、前記透明電極同士が対面するように電解質層を挟持して配置されており、前記一対の電極構造体を構成する一対の透明電極のうちの、少なくとも一方の上に、エレクトロクロミック化合物が吸着されている多孔質電極が形成されており、前記透明電極と前記多孔質電極の間に、NiO薄膜が形成されている構成を有するものとし、
前記XY単純マトリックス構造は、前記一対の透明電極が、それぞれ各列・各行として交差することにより構成されており、
選択された各行の前記透明電極と、対応する各列の透明電極との間に電圧を印加してパッシブ駆動を行うことを特徴とするエレクトロクロミック装置。 - 前記透明電極と前記多孔質電極の間に、NiO薄膜と、金属酸化物n型半導体薄膜とが形成されていることを特徴とする請求項4に記載のエレクトロクロミック装置。
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