JP2007270915A - Reduction gear - Google Patents
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Abstract
Description
この発明は、減速機に関する。 The present invention relates to a reduction gear.
減速機では、温度が上昇したときに、減速機内部の空気圧も上昇し、その結果、減速機内部の潤滑油が軸受のシール部から漏れ出すことがある。この課題を解決するために、減速機に、ブリーザ装置が取り付けられている。このブリーザ装置により、減速機内部の空気圧が上昇したときに、減速機内部の空気が外部に逃がされて、内部の圧力が調節される(例えば、特許文献1,2参照。)。
In the speed reducer, when the temperature rises, the air pressure inside the speed reducer also increases, and as a result, the lubricating oil inside the speed reducer may leak from the seal portion of the bearing. In order to solve this problem, a breather device is attached to the speed reducer. With this breather device, when the air pressure inside the speed reducer rises, the air inside the speed reducer is released to the outside and the internal pressure is adjusted (for example, see
特許文献1,2のブリーザ装置では、減速機のハウジングに形成したねじ孔に、通気孔を有するボルトがねじ込まれている。これに加えて、特許文献2では、通気孔の出口に弁が設けられていて、内部からの潤滑剤の漏れを防止するようにしている。
しかし、特許文献1のブリーザ装置では、減速機内部の空気圧が上昇したときに、ブリーザ装置を通じて、潤滑剤が漏れ出すことがある。というのは、通例、通気孔は細いので、通気孔内に潤滑剤が入ったときに、通気孔が詰まり易い。その結果、減速機内の圧力が高くなったときに、通気孔内の潤滑剤が押し動かされて、通気孔内の潤滑剤が外部に漏れ出し易い。
However, in the breather device of
また、特許文献2では、弁があるので、構造が複雑で、製造コストが高い。
そこで、この発明の目的は、ブリーザ装置を通じた潤滑剤の漏れ出しを抑制できる安価な減速機を提供することである。
Moreover, in
Accordingly, an object of the present invention is to provide an inexpensive speed reducer that can suppress the leakage of the lubricant through the breather device.
本発明の減速機は、減速機構および潤滑剤を収容したハウジングと、このハウジングの壁に形成され、ハウジングの外壁面に形成された出口がハウジングの内壁面に形成された入口よりも上位にある貫通孔と、この貫通孔の出口を塞ぐ蓋と、この蓋に形成され、貫通孔を介してハウジング内外を連通する第1の通気孔と、貫通孔の入口とは異なる位置でハウジングの内壁面に開口する入口、および貫通孔の上部に開口する出口を有する第2の通気孔とを備え、貫通孔は第1および第2の通気孔よりも大径であることを特徴とする。 The speed reducer according to the present invention includes a housing containing a speed reduction mechanism and a lubricant, and an outlet formed on a wall of the housing, and an outlet formed on the outer wall surface of the housing is higher than an inlet formed on the inner wall surface of the housing. A through hole, a lid that closes the outlet of the through hole, a first vent hole that is formed in the lid and communicates with the inside and outside of the housing through the through hole, and an inner wall surface of the housing at a position different from the inlet of the through hole And a second vent hole having an outlet opening at the top of the through hole, the through hole being larger in diameter than the first and second vent holes.
この発明によれば、第1の通気孔と貫通孔とを通して、または第1の通気孔と貫通孔と第2の通気孔とを通して、ハウジングの内外で空気を流通させることができる。その結果、例えば、ハウジング内の空気圧が高くなることが防止され、ひいては軸受のシール部を通じた潤滑剤の漏れ出しが防止される。また、例えば潤滑剤が、貫通孔の入口および第2の通気孔の入口のいずれか一方を覆うとしても、他方を通じてハウジングの内外の間での通気性を確保することができる。従って、内圧が高まったときに、入口に詰まった潤滑剤が押し出されて第1の通気孔から漏れ出すことの発生が抑制される。また、大径の貫通孔は、潤滑剤で塞がれ難く、通気性の確保に寄与する。しかも、貫通孔の出口を塞ぐ蓋は、構造が簡素なので、安価に製造できる。 According to this invention, air can be circulated inside and outside the housing through the first vent hole and the through hole, or through the first vent hole, the through hole and the second vent hole. As a result, for example, the air pressure in the housing is prevented from becoming high, and as a result, leakage of the lubricant through the seal portion of the bearing is prevented. Further, for example, even if the lubricant covers one of the inlet of the through hole and the inlet of the second vent hole, the air permeability between the inside and outside of the housing can be ensured through the other. Therefore, when the internal pressure increases, the occurrence of the lubricant clogged at the inlet being pushed out and leaking from the first vent hole is suppressed. In addition, the large-diameter through hole is not easily blocked by the lubricant and contributes to ensuring air permeability. In addition, since the lid that closes the outlet of the through hole has a simple structure, it can be manufactured at low cost.
また、本発明において、上記貫通孔の入口が相対的に絞られている場合がある。この場合、貫通孔においては、入口が狭く、上部で広くなっている。このように絞られた入口は、潤滑剤の侵入を抑制できる。また、貫通孔の上部が入口よりも広いので、潤滑剤が狭い入口で詰まるとしても、内圧が高まったときに潤滑剤が広い上部に達すると、詰まりが解消される。従って、内圧が高まったときに第1の通気孔を通じて潤滑剤が漏れ出すことの発生がより一層抑制される。しかも、製造コストの上昇を招かずに済む。 In the present invention, the inlet of the through hole may be relatively narrowed. In this case, in the through hole, the inlet is narrow and wide at the top. The entrance narrowed in this way can suppress the penetration of the lubricant. Moreover, since the upper part of the through hole is wider than the inlet, even if the lubricant is clogged at the narrow inlet, the clogging is eliminated when the lubricant reaches the upper part when the internal pressure is increased. Therefore, the occurrence of the lubricant leaking through the first vent hole when the internal pressure increases is further suppressed. In addition, the manufacturing cost does not increase.
また、本発明において、上記第2の通気孔の入口と貫通孔の軸線との距離が、第2の通気孔の出口と貫通孔の軸線との距離よりも大きくなるように、第2の通気孔が貫通孔の軸線に対して傾斜している場合がある。この場合、ハウジングの内壁面において、貫通孔の入口と第2の通気孔の入口とを離して配置できるので、潤滑剤が両入口をともに覆うことが生じることが抑制される。 In the present invention, the second passage is so arranged that the distance between the inlet of the second vent hole and the axis of the through hole is larger than the distance between the outlet of the second vent hole and the axis of the through hole. The pores may be inclined with respect to the axis of the through hole. In this case, since the inlet of the through hole and the inlet of the second vent hole can be arranged apart from each other on the inner wall surface of the housing, it is suppressed that the lubricant covers both the inlets.
また、この場合に、上記貫通孔の内周に、ハウジング外に向かって拡がる円錐状テーパ面が形成され、第2の通気孔は上記円錐状テーパ面に直交するように形成されているのが好ましい。すなわち、貫通孔の軸線に対して傾斜した第2の通気孔を、ハウジング外から容易に形成することができるので、製造コストを安価にできる。
また、本発明において、上記第2の通気孔の出口と、第1の通気孔の入口とは所定距離離されている場合がある。この場合、潤滑剤が第2の通気孔に入り、第2の通気孔の出口に達したとしても、第1の通気孔の入口に到達し難い。第1の通気孔を通じて潤滑剤が漏れ出すことの発生がより一層抑制される。
Further, in this case, a conical tapered surface that extends outward from the housing is formed on the inner periphery of the through hole, and the second vent hole is formed so as to be orthogonal to the conical tapered surface. preferable. That is, since the second ventilation hole inclined with respect to the axis of the through hole can be easily formed from the outside of the housing, the manufacturing cost can be reduced.
In the present invention, the outlet of the second vent hole may be separated from the inlet of the first vent hole by a predetermined distance. In this case, even if the lubricant enters the second ventilation hole and reaches the outlet of the second ventilation hole, it is difficult to reach the inlet of the first ventilation hole. Occurrence of the lubricant leaking through the first vent is further suppressed.
以下では、この発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
本実施形態では、減速機が電動パワーステアリング装置の減速機である場合に則して説明するが、本発明はこれに限らず、他の用途の減速機であってもよい。
図1は、本発明の一実施形態の減速機が適用された電動パワーステアリング装置の概略構成を示す模式図である。
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the accompanying drawings.
In the present embodiment, the description will be given based on the case where the speed reducer is a speed reducer of an electric power steering apparatus. However, the present invention is not limited to this and may be a speed reducer for other applications.
FIG. 1 is a schematic diagram showing a schematic configuration of an electric power steering apparatus to which a reduction gear according to an embodiment of the present invention is applied.
電動パワーステアリング装置1は、操向輪2を操舵するために操舵部材としてのステアリングホイール3に加えられる操舵トルクを伝達するステアリングシャフト4と、ステアリングシャフト4からの操舵トルクにより操向輪2を操舵するための例えばラックアンドピニオン機構からなる操舵機構5と、ステアリングシャフト4および操舵機構5の間に設けられこの間において回転を伝達するための軸継手としての中間軸6とを有している。
The electric
ステアリングシャフト4は、ステアリングコラム7の内部を挿通して、ステアリングコラム7により回転自在に支持されている。ステアリングコラム7はブラケット8を介して車体9に支持されている。ステアリングシャフト4の一方の端部4aにステアリングホイール3が連結されていて、回転自在に支持されている。ステアリングシャフト4の他方の端部4bに中間軸6が連結されている。
The
中間軸6は、動力伝達軸10と、中間軸6の一方の端部に設けられた自在継手11と、中間軸6の他方の端部に設けられた自在継手12とを有している。
操舵機構5は、入力軸としてのピニオン軸13と、自動車の横方向(直進方向と直交する方向である。)に延びる転舵軸としてのラックバー14と、ピニオン軸13およびラックバー14を支持するラックハウジング15とを有している。ピニオン軸13のピニオン歯13aと、ラックバー14のラック歯14aとが互いに噛み合っている。
The
The
ステアリングホイール3が操舵されると、その操舵トルクがステアリングシャフト4等を介して操舵機構5に伝達される。これにより操向輪2を操舵することができる。
電動パワーステアリング装置1は、操舵トルクに応じて操舵補助力を得られるようになっている。すなわち、電動パワーステアリング装置1は、操舵トルクを検出するトルクセンサ16と、制御部としてのECU(Electronic Control Unit :電子制御ユニット)17と、操舵補助用の電動モータ18と、変速機および歯車装置としての減速機19とを有している。
When the steering wheel 3 is steered, the steering torque is transmitted to the
The electric
本実施形態では、電動モータ18および減速機19は、ステアリングコラム7に関連して設けられている。
ステアリングコラム7は、コラムチューブ20と、ハウジング21とを有している。ハウジング21が、トルクセンサ16を収容して支持し、また、電動モータ18を支持し、また、減速機19の一部を構成している。
In the present embodiment, the
The
ステアリングシャフト4は、入力軸22と、出力軸23と、トーションバー24とを有している。ステアリングシャフト4の軸方向下部が、入力軸22と、出力軸23とに分割されている。入力軸22および出力軸23は、トーションバー24を介して同一の軸線上で互いに連結されている。入力軸22は、ステアリングシャフト4の軸方向上部としての連結軸25を介して、ステアリングホイール3に連なっている。出力軸23は、中間軸6等を介して、ピニオン軸13に連なっている。入力軸22に操舵トルクが入力されたときに、トーションバー24が弾性ねじり変形し、これにより、入力軸22および出力軸23が相対回転する。
The
トルクセンサ16は、ステアリングシャフト4のトーションバー24に関連して設けられ、トーションバー24を介する入力軸22および出力軸23間の相対回転変位量に基づいてトルクを検出する。トルク検出結果は、ECU17に与えられる。
ECU17は、上述のトルク検出結果や図示しない車速センサから与えられる車速検出結果等に基づいて、電動モータ18を制御する。
The
The
減速機19は、変速機構であり且つギヤ機構であり且つ減速機構としての斜歯歯車機構19aを有している。この斜歯歯車機構19aは、互いに噛み合う一対の斜歯歯車26,27を有している。駆動ギヤとしての斜歯歯車26は、相対的に歯数が少なく、電動モータ18により駆動される。斜歯歯車26は、軸受(図示せず)により回転自在に支持されている。この軸受は、シール部を有している。従動ギヤとしての斜歯歯車27は、相対的に歯数が多く、出力軸23に一体回転できるように互いに固定されている。出力軸23は、軸受(図示せず)により回転自在に支持されている。この軸受は、シール部を有している。
The
ステアリングホイール3が操作されると、操舵トルクがトルクセンサ16により検出され、トルク検出結果および車速検出結果等に応じて電動モータ18が操舵補助力を発生させる。操舵補助力は、減速機19を介してピニオン軸13に伝達され、ステアリングホイール3の動きとともに操舵機構5に伝わり、操向輪2が操舵される。具体的には、電動モータ18の出力回転は、伝動装置としての減速機19を介してピニオン軸13に伝達され、その間、減速機19により減速される。ピニオン軸13に伝達された回転はラックバー14の直線運動に変換されて、操舵が補助される。
When the steering wheel 3 is operated, the steering torque is detected by the
図2は、図1の電動パワーステアリング装置1の要部の斜視図である。
減速機19は、上述のハウジング21と、このハウジング21内の空気抜き用のブリーザ装置28とを備えている。
ハウジング21は、金属部材、例えばアルミニウム合金により形成され、容器形状をなし密閉されている。ハウジング21は、上述の斜歯歯車機構19aと、斜歯歯車機構19aの噛み合い部を潤滑する潤滑剤(図示せず)を収容している。
FIG. 2 is a perspective view of a main part of the electric
The
The
潤滑剤としては、グリース、例えば高ちょう度グリース(軟らかめのグリース)が用いられる。このグリースのちょう度は、日本工業規格JIS K2220:2003「グリース」において規定される25℃での混和ちょう度が、300〜500の範囲とされていて、具体的には、450とされている。
ハウジング21は、一対の斜歯歯車26,27の一対の回転中心軸線26a,27aを互いに平行に配置し、斜歯歯車27の側方に、斜歯歯車26を支持している。ハウジング21は、斜歯歯車26を収容するための相対的に小径の筒状の第1の部分29と、斜歯歯車27を収容するための相対的に大径の筒状をなす第2の部分30とを有している。
As the lubricant, grease, for example, high consistency grease (soft grease) is used. As for the consistency of this grease, the penetration at 25 ° C. specified in Japanese Industrial Standard JIS K2220: 2003 “Grease” is in the range of 300 to 500, specifically 450. .
In the
第1の部分29の中心軸線は、斜歯歯車26の回転中心軸線26aと一致している。第2の部分30の中心軸線は、斜歯歯車27の回転中心軸線27aと一致している。第1および第2の部分29,30が互いに接続されている。第1および第2の部分29,30の内部同士が互いに連通している。第1および第2の部分29,30の接続部であって、第2の部分30の側部であり且つ第1の部分29の上部である接続部に、ブリーザ装置28を配置するための座としての壁31が配置されている。この壁31は、ハウジング21の上部21aに配置され、平坦な上面としての外壁面31aを有している。
The center axis of the
ブリーザ装置28は、ハウジング21の内外の間での空気の流通を許容することにより、ハウジング21の内外の気圧差を調節するようにしている。
ブリーザ装置28は、ハウジング21の上部21aに設けられている。ブリーザ装置28は、ハウジング21の内部から空気を逃がすために、ハウジング21内外を連通する空気抜き用の通気路32を有している。
The
The
図3は、ブリーザ装置28の断面図である。
ハウジング21の壁31は、外部に面した上述の外壁面31aと、内部に面した内壁面31bとを有している。
ブリーザ装置28は、貫通孔33と、蓋34と、第1の通気孔35と、第2の通気孔36とを有している。第1の通気孔35は、蓋34に形成されている。第2の通気孔36は、ハウジング21の壁31に形成されている。
FIG. 3 is a cross-sectional view of the
The
The
貫通孔33は、ハウジング21の上部21aの壁31に形成され、上下方向に壁31を貫通していて、貫通孔33の中心軸線33aが上下方向に延びている。貫通孔33は、ハウジング21の内壁面31bに形成された入口33bと、ハウジング21の外壁面31aに形成された出口33cとを有している。出口33cは、入口33bよりも上位に、すなわち、上下方向について高い位置にある。
The through-
貫通孔33は、中心軸線33aを中心とする回転体形状をなし、断面円形の内周を有している。内周33dは、第1〜第4の部分33e,33f,33g,33hを有している。第1の部分33eは円筒形状をなす。第2の部分33fは円錐状テーパ面に形成されている。第3の部分33gは円筒形状をなす。第4の部分33hは円錐状テーパ面に形成されている。第1〜第4の各部分33e,33f,33g,33hは、外側から内側へと軸方向に順に並んでいて、外側にある部分であるほどに相対的に大径に形成されている。第2および第4の部分33f,33hの円錐状テーパ面は、ハウジング21の外へ向かって拡がっている。第1の部分33eが出口33cを区画し、第4の部分33hの最小内径部が入口33bを区画している。
The through-
貫通孔33は、上部として、第1および第2の通気孔36よりも大径の隙間を区画する部分、具体的には、内周33dの第2および第3の部分33f,33gにより区画される部分を有している。
貫通孔33の入口33bは、相対的に絞られている。すなわち、入口33bの内径は、当該入口33bよりも上部にある第2および第3の部分33f,33gの内径に比べて小径に形成されている。また、入口33bは、貫通孔33の最小内径とされていて、第1の通気孔35よりも大径に形成されて、且つ第2の通気孔36よりも大径に形成されている。
The through-
The
蓋34は、貫通孔33に嵌められていて、この貫通孔33の出口33cを塞いでいる。蓋34は、円板形状をなす。貫通孔33の内周33dの第1の部分33eに圧入されて固定されていて、第1の部分33eに隣接する端壁面33iに、蓋34の一方の板面が当接している。
蓋34は、第1の通気孔35を有している。第1の通気孔35は、円形をなし、蓋34の中央部を貫通している。第1の通気孔35は、入口35bと出口35cとを有している。入口35bは、貫通孔33内に臨んで位置している。出口35cは、入口35bよりも、貫通孔33の中心軸線33aに沿って相対的にハウジング21の外に近い位置に配置されている。第1の通気孔35は、貫通孔33を介してハウジング21内外を連通している。
The
The
第2の通気孔36は、入口36bと出口36cとを有している。入口36bは、ハウジング21の内壁面31bに形成され、貫通孔33の入口33bとは異なる位置で開口している。第2の通気孔36の出口36cは、貫通孔33の上部の第2の部分33fに開口していて、第1の通気孔35の入口35bから所定距離離されている。
第2の通気孔36は、貫通孔33の中心軸線33aに対して傾斜して延びていて、具体的には、貫通孔33の第2の部分33fの円錐状テーパ面に直交するように形成されている。第2の通気孔36の入口36bの中心位置と貫通孔33の中心軸線33aとの距離L1が、第2の通気孔36の出口36cの中心位置と貫通孔33の中心軸線33aとの距離L2よりも大きくされている(L1>L2)。
The
The
このように、貫通孔33と第1の通気孔35と第2の通気孔36とが、互いに連通し、上述の通気路32(図2参照)をなしている。
図4A,図4B,図4Cおよび図4Dは、図3に示すブリーザ装置28の製造方法を順に示す模式図である。
本実施形態のブリーザ装置28は、例えば、以下の製造方法により製造することができる。製造方法は、第1の通気孔35を有する蓋34を形成する蓋形成工程(図4A参照)と、貫通孔33および第2の通気孔36をハウジング21に形成する孔形成工程(図4Bおよび図4C参照)と、貫通孔33に蓋34を固定する組立工程(図4D参照)とを有している。各工程は、上述の記載された順で行われる。なお、蓋形成工程と孔形成工程とのいずれの工程を先にしてもよい。
Thus, the through-
4A, FIG. 4B, FIG. 4C, and FIG. 4D are schematic diagrams sequentially showing a method for manufacturing the
The
図4Aを参照して、蓋形成工程では、蓋34が例えばプレス成形により形成される。蓋34の外形が形成されるのに伴って、第1の通気孔35も一括して形成される。
孔形成工程では、先ず、図4Bを参照して、ハウジング21の壁31に貫通孔33が、ハウジング21の外側から形成される。次に、図4Cを参照して、ハウジング21の外側から第2の通気孔36が形成される。
Referring to FIG. 4A, in the lid forming step,
In the hole forming step, first, referring to FIG. 4B, a through
図4Dを参照して、組立工程では、蓋34が、ハウジング21の外側から貫通孔33の出口33cに圧入により固定される。
図1および図3を参照して、このように本発明の実施形態の減速機19は、減速機構としての斜歯歯車機構19aおよび潤滑剤を収容したハウジング21を備え、このハウジング21の壁31に形成され、ハウジング21の外壁面31aに形成された出口33cが、ハウジング21の内壁面31bに形成された入口33bよりも上位にある貫通孔33を備え、この貫通孔33の出口33cを塞ぐ蓋34を備え、この蓋34に形成され、貫通孔33を介してハウジング21内外を連通する第1の通気孔35を備え、貫通孔33の入口33bとは異なる位置でハウジング21の内壁面31bに開口する入口36b、および貫通孔33の上部としての第2の部分33fに開口する出口36cを有する第2の通気孔36を備えている。貫通孔33は、第1および第2の通気孔35,36よりも大径であることを特徴とする。
With reference to FIG. 4D, in the assembly process, the
With reference to FIGS. 1 and 3, the
この発明によれば、第1の通気孔35と貫通孔33とを通して、または第1の通気孔35と貫通孔33と第2の通気孔36とを通して、ハウジング21の内外で空気を流通させることができる。その結果、例えば、ハウジング21内の空気圧が高くなることが防止され、ひいては軸受のシール部を通じた潤滑剤の漏れ出しが防止される。また、例えば潤滑剤が、貫通孔33の入口33bおよび第2の通気孔36の入口36bのいずれか一方を覆うとしても、他方を通じてハウジング21の内外の間での通気性を確保することができる。従って、内圧が高まったときに、入口33bに詰まった潤滑剤が押し出されて第1の通気孔35から漏れ出すことの発生が抑制される。また、大径の貫通孔33は、潤滑剤で塞がれ難く、通気性の確保に寄与する。しかも、貫通孔33の出口33cを塞ぐ蓋34は、構造を簡素化することが可能であり、安価に製造できる。
According to the present invention, air is allowed to flow inside and outside the
また、大径の貫通孔33を塞ぐ蓋34は、ハウジング21内からの潤滑剤の返し部材として機能する。これにより、潤滑剤が貫通孔33の入口33bから蓋34の下面へ到達したり、第2の通気孔36から蓋34の下面へ到達することがあったとしても、蓋34の下面に付着した潤滑剤は、それ自身の自重や減速機19の運転時の振動により、やがて落下してしまう。また、貫通孔33の内周33dの大径の部分としての第2および第3の部分33f,33gも、蓋34の下面と同様に、潤滑剤を落下させ易い。落下した潤滑剤は、貫通孔33の入口33bを通じてハウジング21内に戻すことができる。
The
また、貫通孔33の入口33bは、潤滑剤が入口33bで保持されずに落下するような所定の大きさよりも大きくされている。これにより、蓋34の下面等から落下した潤滑剤が、入口33bに詰まることはない。ここで、上述の所定の大きさとしては、直径が3mm以上であって、貫通孔33の出口33cの直径の値よりも小さければよい。
また、本実施形態では、貫通孔33の入口33bが相対的に絞られている。この場合、貫通孔33においては、入口33bが狭く、上部(例えば内周33dの第2および第3の部分33f,33gにより区画された部分)で広くなっている。このように絞られた入口33bは、潤滑剤の侵入を抑制できる。また、貫通孔33の上部が入口33bよりも広いので、潤滑剤が狭い入口33bで詰まるとしても、内圧が高まったときに潤滑剤が広い上部に達すると、詰まりが解消される。従って、内圧が高まったときに第1の通気孔35を通じて潤滑剤が漏れ出すことの発生がより一層抑制される。しかも、製造コストの上昇を招かずに済む。
Moreover, the
In the present embodiment, the
また、本実施形態では、第2の通気孔36の入口36bと貫通孔33の軸線33aとの距離L1が、第2の通気孔36の出口36cと貫通孔33の軸線33aとの距離L2よりも大きくなるように、第2の通気孔36が貫通孔33の軸線33aに対して傾斜している。この場合、ハウジング21の内壁面31bにおいて、貫通孔33の入口33bと第2の通気孔36の入口36bとを離して配置できるので、潤滑剤が両入口33b,36bをともに覆うことが生じることが抑制される。しかも、両入口33b,36bを離隔するために、貫通孔33を大きくせずに済むので、製造コストの上昇を招かずに済む。
In the present embodiment, the distance L1 between the
また、本実施形態では、貫通孔33の内周33dの第2の部分33fに、ハウジング21外に向かって拡がる円錐状テーパ面が形成されている。第2の通気孔36は上記円錐状テーパ面に直交するように形成されている。これにより、貫通孔33の軸線33aに対して傾斜した第2の通気孔36を、ハウジング21外から容易に形成することができるので、製造コストを安価にできる。
In the present embodiment, a conical tapered surface that extends toward the outside of the
また、本実施形態では、第2の通気孔36の出口36cと、第1の通気孔35の入口35bとは、軸線33aに直交する方向について、所定距離L3で離されている。この場合、潤滑剤が第2の通気孔36に入り、第2の通気孔36の出口36cに達したとしても、第1の通気孔35の入口35bに到達し難い。第1の通気孔35を通じて潤滑剤が漏れ出すことの発生がより一層抑制される。
In the present embodiment, the
また、蓋34は、円板状をなしているので、構造が簡素で安価に製造できる。また、蓋34を貫通孔33に圧入により固定するようにしたので、構造を簡素化できる結果、より一層安価に製造できる。また、蓋34は、プレス成形品からなり、安価に製造できる。
また、本実施形態について、以下のような変形例を考えることができる。以下の説明では、上述の実施形態と異なる点を中心に説明し、同様の構成については同じ符号を付して説明を省略する。
Further, since the
Moreover, the following modifications can be considered about this embodiment. In the following description, differences from the above-described embodiment will be mainly described, and the same components are denoted by the same reference numerals and description thereof is omitted.
図5は、本発明の変形例のブリーザ装置28の断面図である。図5を参照して、貫通孔33の内周33dの第2の部分33fが円筒形状をなしている。この第2の部分33fと第3の部分33gとの間にある端壁面33jに、第2の通気孔36の出口36cが開口している。第2の通気孔36は、貫通孔33に平行に延びている。この場合、第2の通気孔36を容易に形成できる。
FIG. 5 is a cross-sectional view of a
また、貫通孔33の中心軸線33aは、上下方向に平行に配置されていてもよいし、上下方向に対して鋭角をなす所定角度で傾いていてもよい。貫通孔33は、出口33cが入口33bよりも上位にあるように、ハウジング21の上部21aに配置されていればよい。
減速機構としては、3つ以上の歯車(図示せず)により構成されていてもよい。また、減速機構としては、斜歯歯車機構の他、平歯車機構でもよいし、ウォームギヤ機構でもよいし、その他の歯車機構でもよい。その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
Further, the
The speed reduction mechanism may be constituted by three or more gears (not shown). In addition to the bevel gear mechanism, the reduction mechanism may be a spur gear mechanism, a worm gear mechanism, or another gear mechanism. In addition, various design changes can be made within the scope of matters described in the claims.
19…減速機、19a…斜歯歯車機構(減速機構)、21…ハウジング、31…(ハウジングの)壁、31a…外壁面、31b…内壁面、33…貫通孔、33a…中心軸線(貫通孔の軸線)、33b…(貫通孔の)入口、33c…(貫通孔の)出口、33d…(貫通孔の)内周、33f…第2の部分(上部,円錐状テーパ面)、33g…第3の部分(上部)、34…蓋、35…第1の通気孔、36…第2の通気孔、36b…(第2の通気孔の)入口、36c…(第2の通気孔の)出口、L1…第2の通気孔の入口と貫通孔の軸線との距離、L2…第2の通気孔の出口と貫通孔の軸線との距離、L3…所定距離、
DESCRIPTION OF
Claims (5)
このハウジングの壁に形成され、ハウジングの外壁面に形成された出口がハウジングの内壁面に形成された入口よりも上位にある貫通孔と、
この貫通孔の出口を塞ぐ蓋と、
この蓋に形成され、貫通孔を介してハウジング内外を連通する第1の通気孔と、
貫通孔の入口とは異なる位置でハウジングの内壁面に開口する入口、および貫通孔の上部に開口する出口を有する第2の通気孔とを備え、
貫通孔は、第1および第2の通気孔よりも大径であることを特徴とする減速機。 A housing containing a speed reduction mechanism and a lubricant;
A through hole formed in the wall of the housing, the outlet formed in the outer wall surface of the housing being higher than the inlet formed in the inner wall surface of the housing;
A lid that closes the exit of this through hole;
A first ventilation hole formed in the lid and communicating with the inside and outside of the housing through the through hole;
An inlet opening in the inner wall surface of the housing at a position different from the inlet of the through hole, and a second vent hole having an outlet opening in the upper part of the through hole;
The speed reducer characterized in that the through hole has a larger diameter than the first and second ventilation holes.
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