JP2007264272A - 高屈折率ハードコート層 - Google Patents
高屈折率ハードコート層 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2007264272A JP2007264272A JP2006088691A JP2006088691A JP2007264272A JP 2007264272 A JP2007264272 A JP 2007264272A JP 2006088691 A JP2006088691 A JP 2006088691A JP 2006088691 A JP2006088691 A JP 2006088691A JP 2007264272 A JP2007264272 A JP 2007264272A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coat layer
- hard coat
- weight
- resin
- polymerization initiator
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Polarising Elements (AREA)
- Liquid Crystal (AREA)
- Surface Treatment Of Optical Elements (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
【解決手段】本発明は、光学積層体に用いられるハードコート層であって、少なくとも2以上の硫黄原子を含んでなるモノマーと、3官能以上のウレタンアクリレート樹脂および/または3官能以上のアクリレート樹脂とを含んでなり、前記モノマーと前記樹脂とが、第1の重合開始剤と第2の重合開始剤とにより硬化させてなるものである。
【選択図】なし
Description
従って、本発明による光学積層体に用いられるハードコート層は、
少なくとも2以上の硫黄原子を含んでなるモノマーと、
3官能以上のウレタンアクリレート樹脂および/または3官能以上のアクリレート樹脂を含んでなり、
前記モノマーと前記樹脂とが、第1の重合開始剤と第2の重合開始剤とにより硬化させてなるものであり、
第1の重合開始剤が、360nm以上における吸光係数が100ml/g・cm以下のものであり、
第2の重合開始剤が、360nm以上における吸光係数が100ml/g・cm超過のものである。
本発明において、「ハードコート層」とは、JIS5600−5−4(1999)で規定される鉛筆硬度試験で「H」以上の硬度を示すものをいう。また、本発明にあって、「ハードコート層」はハードコートフィルム、ハードコート板、ハードコート膜等のいずれの形態をも包含するものである。ハードコート層の層厚(硬化時)は0.1〜100μm、好ましくは0.8〜20μmの範囲にあることが好ましい。
3官能以上のウレタンアクリレート樹脂は、いずれのものを使用することができるが、具体的には、ポリオール化合物とポリイソシアネート化合物とからなるものが挙げられる。ポリオール化合物の具体例としては、エチレングリコール、プロピレングリコール、ネオペンチルグリコール、トリシクロデカンジメチロール、シクロヘキサンジメチロール、トリメチロールプロパン、グリセリン、1、 3-プロパンジオール、1、 4-ブタンジオール、1、 3-ブタンジオール、2、 3-ブタンジオール、1、 5-ペンタンジオール、2、 4-ペンタンジオール、1、 2-ヘキサンジオール、1、 6-ヘキサンジオール、ジエチレングリコール、トリプロピレングリコール、1、 9-ノナンジオール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコール、ビスフェノールAポリエトキシグリコール、ポリカーボネートポリオール、ペンタエリスルトール、ソルビトール、スクロース、クオドロールなポリブタジエンポリオール、水添ポリブタジエンポリオール、水添ダイマージオールペンタエリトリトール等;トリメチロールプロパン、グリセリン、ペンタエリスルトール、ソルビトール、スクロース、クオドロール等の3価以上の水酸基を含有する化合物を、エチレンオキシド(EO)、プロピレンオキシド(PO)、ブチレンオキシド、テトラヒドロフランなどの環状エーテル化合物で変性することにより得られるポリエーテルポリオール;カプロラクトンで変性することにより得られるポリカプロラクトンポリオール;2塩基酸とジオールからなるポリエステルで変性することにより得られるポリエステルポリオール;及びこれらの二種以上の混合物を挙げることができる。
3官能以上のアクリレート樹脂の具体例としては、トリメチロールプロパントリアクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、ジペンタエリスリトールテトラアクリレート、イソシアヌル酸変性トリアクリレート等が挙げられる。また、これらアクリレートは、分子骨格の一部を変性しているものでもよく、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、カプロラクトン、イソシアヌル酸、アルキル、環状アルキル、芳香族、ビスフェノール等による変性がなされたものも使用することができる。
本発明にあっては、第1の重合開始剤と第2の重合開始剤とにより硬化させてなるものである。第1の重合開始剤が、第2の重合開始剤の吸収係数より大きいものを使用する。具体的には、第1の重合開始剤が、360nm以上における吸光係数が100ml/g・cm以下、好ましくは、90ml/g・cm以下のものであり、第2の重合開始剤が360nm以上における吸光係数が100ml/g・cm超過、好ましくは120ml/g・cm以上のものを使用する。
光学積層体に白濁又は光学積層体表面に微細な凹凸が形成されることがあり、その結果、平滑で透明性の高い光学積層体が得られないことがあった。また、第2の重合開始剤のみを使用した場合、硬度が不十分となり、また硬度向上のために第2の重合開始剤の添加量を増加させると着色(例えば、黄色変色)生じることがあった。さらに、硬度を向上させるために第2の重合開始剤に紫外線の光量を高めると、製造される光学積層体が変形することがあった。しかしながら、第1の重合開始剤と第2の重合開始剤とを組み合わせて使用することにより、その理由は定かではないが、高い透明性及び硬度に顕著に優れた光学積層体が得られるのである。
本発明の好ましい態様によれば、浸透性溶剤を用いてハードコート層を形成することができる。浸透性溶剤は、光透過性基材、ハードコート層等の光学層に対して浸透性のある溶剤である。本発明にあっては、浸透性溶剤の「浸透性」とは、光透過性基材に対して浸透性、膨潤性、溶解性、湿潤性等のすべての概念を包含する意である。従って、例えば、光透過性基材に浸透性溶剤を含んだ光学層(例えば、ハードコート層)形成用組成物を付与することにより、以下のような挙動を示すものと思われる。1)光透過性基材が浸透性溶剤により膨潤し、その後、浸透性溶剤と他の光学層形成用組成物が共に光透過性基材内部まで浸透し、光透過性基材とそれに形成された光学層との界面が混合した状態となる。2)浸透性溶剤により光透過性基材が膨潤し、更に光透過性基材が溶解することにより、光透過性基材成分が、形成された光学層中に浮き上がるようになり、光透過性基材成分と光学層形成用組成物がその界面で混合した状態となる。3)浸透性溶剤により光透過性基材が膨潤し、その後浸透性溶剤またはそれと光学層形成用組成物の混合物が光透過性基材内部まで浸透し、かつ、膨潤した光透過性基材が浸透性溶剤によって更に溶解した状態となり、光透過性基材成分が形成された光学層形成用組成物中に浮き上がることが同時に起こることによって、光透過性基材成分と形成された光学層形成用組成物がその界面で混合した状態になる。
本発明によるハードコート層は上記した成分によって形成されてなるが、ハードコート層の光学特性機能を高めるために、任意成分を添加してもよい。
本発明の好ましい態様によれば、ハードコート用組成物に安定剤を添加することが好ましい。安定剤は、ハードコート層を構成する成分が、天候又は経時変化により生じる変性を抑制することが可能となる。特に、安定剤を添加することにより、ハードコート層が、光又は熱による変色、特に、黄色化を抑制することができるものと思われる。安定剤が主として変色防止に用いられる場合には、安定剤は変色防止剤とされてよい。
ハードコート層は、所望の光学特性を発揮させる目的で、その他の剤、例えば、帯電防止剤、防汚染剤または防眩剤を添加してもよい。この場合、ハードコート層用組成物に、その他の剤を添加してハードコート層を形成することができる。
導電剤(帯電防止剤)の添加により、光学積層体の表面における塵埃付着を有効に防止することができる。導電剤(帯電防止剤)の具体例としては、第4級アンモニウム塩、ピリジニウム塩、第1〜第3アミノ基等のカチオン性基を有する各種のカチオン性化合物、スルホン酸塩基、硫酸エステル塩基、リン酸エステル塩基、ホスホン酸塩基等のアニオン性基を有するアニオン性化合物、アミノ酸系、アミノ硫酸エステル系等の両性化合物、アミノアルコール系、グリセリン系、ポリエチレングリコール系等のノニオン性化合物、スズおよびチタンのアルコキシドのような有機金属化合物およびそれらのアセチルアセトナート塩のような金属キレート化合物等が挙げられ、さらに上記に列記した化合物を高分子量化した化合物が挙げられる。また、第3級アミノ基、第4級アンモニウム基、または金属キレート部を有し、かつ、電離放射線により重合可能なモノマーまたはオリゴマー、或いは官能基を有するカップリング剤のような有機金属化合物等の重合性化合物もまた帯電防止剤として使用できる。
防眩剤としては微粒子が挙げられ、その形状は、真球状、楕円状などのものであってよく、好ましくは真球状のものが挙げられる。また、微粒子は無機系、有機系のものが挙げられる。微粒子は、防眩性を発揮するものであり、好ましくは透明性のものがよい。微粒子の具体例としては、無機系であればシリカビーズ、有機系であればプラスチックビーズが挙げられ、より好ましくは、透明性を有するものが挙げられる。プラスチックビーズの具体例としては、スチレンビーズ(屈折率1.59)、メラミンビーズ(屈折率1.57)、アクリルビーズ(屈折率1.49)、アクリル−スチレンビーズ(屈折率1.54)、ポリカーボネートビーズ、ポリエチレンビーズ等が挙げられる。
防汚染剤は、光学積層体の最表面の汚れ防止を主目的とし、さらに光学積層体の耐擦傷性を付与することが可能となる。防汚染剤の具体例としては、フッ素系化合物、ケイ素系化合物、またはこれらの混合化合物が挙げられる。また、防汚剤はそれ自体が反応基を有するか否かは問わない。
(A)w−(B)x−(D)y−CF3
(上記式中、
Aは、CF2、CFCF2、C(CF2)2からなる群から選択される一種または二種以上の基を表し、
Bは、OCF2CF2、OCF2CF(CF2)、OCF2C(CF2)2、
OCF(CF2)CF(CF2)、OCF(CF2)C(CF2)2、
OC(CF2)2CF(CF2)、OC(CF2)2C(CF2)2からなる群から選択される一種または二種以上の基を表し、
Dは、OCH2CH2、 OCH2CH2CH2、OC(O)(CH2)zからなる群から選択される一種または二種以上の基を表し、
w、x、y、zは0超過50以下の数を表す。)
で表されるものが挙げられる。
Rは、疎水基として、メチル基、フッ素原子、アクリル基、又はメタクリル基であり、親水基として、水酸基、カルボキシル基、ポリエーテル基、又はエポキシ基であり、或いはこれらの混合基であってよく、
R1はアルキル基、好ましくは炭素数1〜20のアルキル基、より好ましくは炭素数1〜10のアルキル基であり、
Xは0〜1200であり、
Yは0〜1200である。)
で表されるものが挙げられる。
ハードコート層は、先に説明した成分を混合し分散処理することにより調整されてよい。混合分散には、ペイントシェーカー又はビーズミル等で適切に分散処理することが可能となる。分散処理した各層用組成物はその後、濾過してもよい。このハードコート層用組成物を形成板または光透過性基材に塗布することにより形成されてよい。
本発明によるハードコート層は光学積層体(光学機能性フィルム)に使用されるものであり、具体的には、光の反射を抑制する目的で使用され物品に用いられる。より具体的には、光学レンズ(フィルム)、光学機器の画像表示部、乗り物のフロントガラス、または特殊建築用資材等において使用される。好ましくは、光学機器の画像表示部に使用され、例えば、画像表示装置〔液晶ディスプレイ(LCD)又は陰極管表示装置(CRT)等〕における画像表示面に使用することができる。
本発明の別の態様によれば、光透過性基材の上に、本発明によるハードコート層を形成させた光学積層体が提案される。
光透過性基材は、透明性、平滑性、耐熱性を備え、機械的強度とに優れたものが好ましい。光透過性基材を形成する材料の具体例としては、ポリエステル、セルローストリアセテート、セルロースジアセテート、セルロースアセテートブチレート、ポリエステル、ポリアミド、ポリイミド、ポリエーテルスルフォン、ポリスルフォン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン、ポリ塩化ビニル、ポリビニルアセタール、ポリエーテルケトン、ポリメタクリル酸メチル、ポリカーボネート、またはポリウレタン等の熱可塑性樹脂が挙げられ、好ましくはポリエステル、セルローストリアセテートが挙げられ、より好ましくはセルローストリアセテートが挙げられる。
本発明による光学積層体は、所望の光学特性を発揮させる目的で、その他の層を形成してもよい。本発明の好ましい態様によれば、ハードコート層の上に低屈折率層をさらに備えてなるものが好ましい。また、別の好ましい態様によれば、光学積層体を構成する層の間または光学積層体の最表面に、帯電防止層、防眩層、または防汚染層をさらに備えてなるものが好ましい。ハードコート層の下に帯電防止層をさらに備えてなるものが好ましい。
低屈折率層は低屈折率剤と樹脂とにより形成されてよい。
低屈折率剤
低屈折率剤は、その屈折率が1.5未満であり、好ましくは1.45以下で構成されてなるものが好ましい。
樹脂としては、透明性のものが好ましく、その具体例としては、紫外線または電子線により硬化する樹脂である電離放射線硬化型樹脂、電離放射線硬化型樹脂と溶剤乾燥型樹脂との混合物、または熱硬化型樹脂の三種類が挙げられ、好ましくは電離放射線硬化型樹脂が挙げられる。
低屈折率層を形成する際に、光重合開始剤を用いることができ、その具体例としては、1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトンが挙げられる。この化合物は市場入手可能であり、例えば商品名イルガキュア184、イルガキュア907、イルガキュア369、イルガキュア819、DAROCUR TPO(チバスペシャリティーケミカルズ社製)が挙げられる。
低屈折率層を形成するには、上記成分に溶剤を混合した組成物を利用することができる。溶剤の具体例としては、イソプロピルアルコール、メタノール、エタノール等のアルコール類;メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類;酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類;ハロゲン化炭化水素;トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素;またはこれらの混合物が挙げられ、好ましくは、ケトン類、エステル類が挙げられる。また、ハードコート層で説明した浸透性溶剤を用いてもよい。
帯電防止層は、帯電防止剤と樹脂とにより形成されてよい。帯電防止剤は、先のハードコート層で説明したのと同様であってよく、樹脂は、先の低屈折率層で説明したのと同様であってよい。帯電防止層は、帯電防止剤と樹脂と溶剤とを含んでなるものである。帯電防止層の厚さは、30nm〜1μm程度であることが好ましい。帯電防止層の形成にあっては、帯電防止層の表面抵抗値が、5×107Ω/□以下となるよう行うことが好ましい。
防眩層は、防眩剤と樹脂とにより形成されてよい。防眩剤は、先のハードコート層で説明したのと同様であってよく、樹脂及び溶剤も先の低屈折率層で説明したのと同様であってよい。
光学積層体の製造方法
各層用組成物の調整
ハードコート層は先に説明したのと同様であってよい。他の任意の層の組成物は、一般的な調製法に従って、先に説明した成分を混合し分散処理することにより調整されてよい。混合分散には、ペイントシェーカー又はビーズミル等で適切に分散処理することが可能となる。分散処理した各層用組成物はその後、濾過してもよい。
各層を形成する方法の具体例としては、スピンコート法、ディップ法、スプレー法、ダイコート法、バーコート法、ロールコーター法、メニスカスコーター法、フレキソ印刷法、スクリーン印刷法、ピードコーター法等の各種方法を用いることができる。硬化型樹脂組成物の硬化方法としては、電子線または紫外線の照射によって硬化する。電子線硬化の場合には、100KeV〜300KeVのエネルギーを有する電子線等を使用する。紫外線硬化の場合には、超高圧水銀灯、高圧水銀灯、低圧水銀灯、カーボンアーク、キセノンアーク、メタルハライドランプ等の光線から発する紫外線等を使用する。
本発明による光学積層体は下記の用途を有する。
偏光板
本発明の別の態様によれば、偏光素子と、本発明による光学積層体とを備えてなる偏光板を提供することができる。具体的には、偏光素子の表面に、本発明による光学積層体を該光学積層体におけるハードコート層等の光学機能層が存在する面と反対の面に備えてなる、偏光板を提供することができる。
本発明のさらに別の態様によれば、画像表示装置を提供することができ、この画像表示装置は、透過性表示体と、前記透過性表示体を背面から照射する光源装置とを備えてなり、この透過性表示体の表面に、本発明による光学積層体または本発明による偏光板が形成されてなるものである。本発明による画像表示装置は、基本的には光源装置(バックライト)と表示素子と本発明による光学積層体とにより構成されてよい。画像表示装置は、透過型表示装置に利用され、特に、テレビジョン、コンピュータ、ワードプロセッサ等のディスプレイ表示に使用される。とりわけ、CRT、液晶パネル等の高精細画像用ディスプレイの表面に用いられる。
本発明の内容を下記の実施例により詳細に説明するが、本発明の内容は実施例により限定して解釈されるものではない。
下記組成表の成分を混合機において十分混合した後、ろ過してハードコート層用組成物を調製した。
組成1
ビス[(2―メタクリロイルチオ)エチル]スルフィド 5重量部
(住友精化社製;S2EG)
ウレタンアクリレート(UV1700B、日本合成社製、10官能) 5重量部
重合開始剤:IRGACURE 184 0.4重量部
重合開始剤:DAROCUR TPO 0.4重量部
メチルエチルケトン(以下、「MEK」という) 10重量部
ビス[(2―メタクリロイルチオ)エチル]スルフィド 5重量部
(住友精化社製;S2EG)
ウレタンアクリレート(UV1700B、日本合成社製、10官能) 5重量部
重合開始剤:IRGACURE 184 0.4重量部
重合開始剤:IRGACURE 819 0.4重量部
MEK 10重量部
ビス[(2―メタクリロイルチオ)エチル]スルフィド 5重量部
(住友精化社製;S2EG)
ウレタンアクリレート(UV1700B、日本合成社製、10官能) 5重量部
重合開始剤:IRGACURE 651 0.4重量部
重合開始剤:DAROCUR TPO 0.4重量部
MEK 10重量部
ビス[(2―メタクリロイルチオ)エチル]スルフィド 5重量部
(住友精化社製;S2EG)
ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート(DPHA、6官能) 5重量部
重合開始剤:IRGACURE 184 0.4重量部
重合開始剤:DAROCUR TPO 0.4重量部
MEK 10重量部
ビス[(2―メタクリロイルチオ)エチル]スルフィド 9重量部
(住友精化社製;S2EG)
ウレタンアクリレート(UV1700B、日本合成社製、10官能) 1重量部
重合開始剤:IRGACURE 184 0.08重量部
重合開始剤:DAROCUR TPO 0.72重量部
MEK 10重量部
ビス[(2―メタクリロイルチオ)エチル]スルフィド 1重量部
(住友精化社製;S2EG)
ウレタンアクリレート(UV1700B、日本合成社製、10官能) 9重量部
重合開始剤:IRGACURE 184 0.72重量部
重合開始剤:DAROCUR TPO 0.08重量部
MEK 10重量部
ビス[(2―メタクリロイルチオ)エチル]スルフィド 5重量部
(住友精化社製;S2EG)
ウレタンアクリレート(UV1700B、日本合成社製、10官能) 5重量部
重合開始剤:IRGACURE 184 0.4重量部
重合開始剤:DAROCUR TPO 0.4重量部
安定剤:RUVA93(大塚化学社製) 0.4重量部
MEK 10重量部
ビス[(2―メタクリロイルチオ)エチル]スルフィド 9.8重量部
(住友精化社製;S2EG)
ウレタンアクリレート(UV1700B、日本合成社製、10官能) 0.2重量部
重合開始剤:IRGACURE 184 0.8重量部
MEK 10重量部
ビス[(2―メタクリロイルチオ)エチル]スルフィド 0.2重量部
(住友精化社製;S2EG)
ウレタンアクリレート(UV1700B、日本合成社製、10官能) 9.8重量部
重合開始剤:DAROCURE TPO 0.8重量部
MEK 10重量部
ビス[(2―メタクリロイルチオ)エチル]スルフィド 5重量部
(住友精化社製;S2EG)
1,6−ヘキサジオール−ジアクリレート(HDDA:2官能) 5重量部
重合開始剤:IRGACURE 184 0.8重量部
重合開始剤:DAROCUR TPO 0.8重量部
MEK 10重量部
ウレタンアクリレート(UV1700B、日本合成社製、10官能) 10重量部
重合開始剤:IRGACURE 184 0.8重量部
重合開始剤:DAROCUR TPO 0.8重量部
MEK 10重量部
下記組成表の成分を混合機において十分混合した後、ろ過してハードコート層用組成物を調製した。
組成
処理した空隙シリカゾル微粒子*) 14.3重量部
ペンタエリスリトールトリアクリレート(PETA) 1.95重量部
イルガキュア369(チバスペシャリティケミカルズ社製) 0.1重量部
変性シリコーンオイル X22−176F 0.15重量部
(信越化学工業社製)
メチルイソブチルケトン 83.5重量部
*)空隙シリカゾルを20%メチルイソブチルケトン溶液使用して処理した。
実施例1
ハードコート層の形成
セルローストリアセテートフィルム(厚み80μm)の片面に、組成1のハードコート層用組成物を湿潤重量20g/m2(乾燥重量10g/m2)で塗布した。50℃にて30秒乾燥し、紫外線100mJ/cm2を照射して(高屈折率)ハードコート層を形成した。
低屈折率層の形成
前記ハードコート層の表面に、低屈折層用組成物を紫外線照射装置(フュージョンUVシステムジャパン(株)、光源Hバルブ)を用いて、照射線量192mJ/m2で紫外線照射を行って硬化させて、乾燥後(40℃×1分)の膜厚が0.1μとなり、膜厚は反射率の極小値が波長550nm付近になるように形成し、低屈折率層を形成し、光学積層体を得た。
ハードコート層の形成において、ハードコート層用組成物を組成2〜6に変えた以外は、実施例1と全く同様な方法にて、実施例2〜9の光学積層体を得た。
ハードコート層の形成において、ハードコート層用組成物を組成8〜11に変えた以外は、実施例1と全く同様な方法にて、例1〜4の光学積層体を得た。
実施例及び例の光学積層体について、下記評価基準に基づいて評価し、その結果を下記表1に記載した。
評価1:耐擦傷性評価試験
光学積層体のハードコート層の表面を、#0000番のスチールウールを用いて、所定の摩擦荷重300g/cm2で10往復摩擦し、その後の塗膜の剥がれの有無を目視し下記の評価基準にて評価した。
評価基準
評価◎:塗膜の剥がれが全くなかった。
評価×:塗膜の剥がれがあった。
裏面反射を防止するための黒色テープを貼り、ハードコート層の面から、島津製作所製分光反射率測定機PC-3100を用い、 波長域380〜780nmでの最低反射率を測定した。
評価基準
評価◎:目的とする低反射光学フィルムとなった
評価×:目的とする低反射光学フィルムとはならなかった。
光学積層体の塗工面を目視で観察し下記評価基準で評価した。
評価基準
評価◎:透明性が良好であった。
評価×:透明性が不良であった。
例/評価 評価1 評価2 評価3
実施例1 ◎ ◎ ◎
実施例2 ◎ ◎ ◎
実施例3 ◎ ◎ ◎
実施例4 ◎ ◎ ◎
実施例5 ◎ ◎ ◎
実施例6 ◎ ◎ ◎
実施例7 ◎ ◎ ◎
例1 × ◎ ×
例2 ◎ × ◎
例3 × ◎ ◎
例4 ◎ × ◎
Claims (12)
- 光学積層体に用いられるハードコート層であって、
少なくとも2以上の硫黄原子を含んでなるモノマーと、
3官能以上のウレタンアクリレート樹脂および/または3官能以上のアクリレート樹脂を含んでなり、
前記モノマーと前記樹脂とが、第1の重合開始剤と第2の重合開始剤とにより硬化させてなり、
第1の重合開始剤が、360nm以上における吸光係数が100ml/g・cm以下のものであり、
第2の重合開始剤が、360nm以上における吸光係数が100ml/g・cm超過のものである、ハードコート層。 - 安定剤をさらに含んでなる、請求項1又は2に記載のハードコート層。
- 前記少なくとも2以上の硫黄原子を含んでなるモノマーと、前記3官能以上のウレタンアクリレート樹脂および/または前記3官能以上のアクリレート樹脂との混合比が1:9以上9:1以下である、請求項1〜3のいずれか一項にハードコート層。
- 浸透性溶剤をさらに含んでなる、請求項1〜4のいずれか一項にハードコート層。
- 帯電防止剤、防汚染剤または防眩剤がさらに添加されてなる、請求項1〜5のいずれか一項にハードコート層。
- 光透過性基材の上に、ハードコート層を備えてなる光学積層体であって、
前記ハードコート層が請求項1〜6のいずれか一項に記載されたものである、光学積層体。 - 前記ハードコート層の上に、低屈折率層をさらに備えてなる、請求項7に記載の光学積層体。
- 前記光学積層体を構成する層の間または前記光学積層体の最表面に、帯電防止層または防汚染層がさらに備えられてなる、請求項7または8に記載の光学積層体。
- 反射防止積層体として利用される、請求項8〜9のいずれか一項に記載の光学積層体。
- 偏光素子を備えてなる偏光板であって、
前記偏光素子の表面に、請求項7〜10のいずれか一項に記載の光学積層体を前記ハードコート層が存在する面と反対の面に備えてなる、偏光板 - 透過性表示体と、前記透過性表示体を背面から照射する光源装置とを備えてなる画像表示装置であって、
前記透過性表示体の表面に、請求項7〜10のいずれか一項に記載の光学積層体、または請求項11に記載の偏光板を備えてなる、画像表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006088691A JP2007264272A (ja) | 2006-03-28 | 2006-03-28 | 高屈折率ハードコート層 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006088691A JP2007264272A (ja) | 2006-03-28 | 2006-03-28 | 高屈折率ハードコート層 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007264272A true JP2007264272A (ja) | 2007-10-11 |
Family
ID=38637325
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006088691A Pending JP2007264272A (ja) | 2006-03-28 | 2006-03-28 | 高屈折率ハードコート層 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007264272A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007084815A (ja) * | 2005-08-26 | 2007-04-05 | Dainippon Printing Co Ltd | 高屈折率ハードコート層 |
JP2011510123A (ja) * | 2008-01-16 | 2011-03-31 | バイエル・マテリアルサイエンス・アクチェンゲゼルシャフト | ウレタンアクリレートを含むシリカ含有uv硬化性硬質コート被覆物 |
JP2012241088A (ja) * | 2011-05-18 | 2012-12-10 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | 活性エネルギー線硬化性含水被覆塗料 |
WO2013047522A1 (ja) * | 2011-09-26 | 2013-04-04 | 富士フイルム株式会社 | バリア性積層体、ガスバリアフィルムおよびこれらを用いたデバイス |
Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11248933A (ja) * | 1997-12-08 | 1999-09-17 | Asahi Optical Co Ltd | Crt用フィルター |
JP2003131007A (ja) * | 2001-10-29 | 2003-05-08 | Toppan Printing Co Ltd | 光学フィルム及びその製造方法 |
JP2003227932A (ja) * | 2002-02-04 | 2003-08-15 | Fuji Photo Film Co Ltd | 偏光板用保護フィルムの製造方法、偏光板、および画像表示装置 |
JP2003327624A (ja) * | 2002-05-10 | 2003-11-19 | Asahi Denka Kogyo Kk | 高屈折率膜形成用樹脂組成物並びにそれを用いた高屈折率膜、反射防止膜及び反射防止方法 |
JP2004212791A (ja) * | 2003-01-07 | 2004-07-29 | Dainippon Printing Co Ltd | 光学部材およびその製造方法 |
JP2004263082A (ja) * | 2003-03-03 | 2004-09-24 | Nippon Paper Industries Co Ltd | 塗工フィルム及びこれを用いた反射防止フィルム |
JP2005105002A (ja) * | 2003-09-26 | 2005-04-21 | Mitsui Chemicals Inc | ハードコート剤 |
JP2005313620A (ja) * | 2004-03-31 | 2005-11-10 | Dainippon Printing Co Ltd | 薄膜積層体 |
-
2006
- 2006-03-28 JP JP2006088691A patent/JP2007264272A/ja active Pending
Patent Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11248933A (ja) * | 1997-12-08 | 1999-09-17 | Asahi Optical Co Ltd | Crt用フィルター |
JP2003131007A (ja) * | 2001-10-29 | 2003-05-08 | Toppan Printing Co Ltd | 光学フィルム及びその製造方法 |
JP2003227932A (ja) * | 2002-02-04 | 2003-08-15 | Fuji Photo Film Co Ltd | 偏光板用保護フィルムの製造方法、偏光板、および画像表示装置 |
JP2003327624A (ja) * | 2002-05-10 | 2003-11-19 | Asahi Denka Kogyo Kk | 高屈折率膜形成用樹脂組成物並びにそれを用いた高屈折率膜、反射防止膜及び反射防止方法 |
JP2004212791A (ja) * | 2003-01-07 | 2004-07-29 | Dainippon Printing Co Ltd | 光学部材およびその製造方法 |
JP2004263082A (ja) * | 2003-03-03 | 2004-09-24 | Nippon Paper Industries Co Ltd | 塗工フィルム及びこれを用いた反射防止フィルム |
JP2005105002A (ja) * | 2003-09-26 | 2005-04-21 | Mitsui Chemicals Inc | ハードコート剤 |
JP2005313620A (ja) * | 2004-03-31 | 2005-11-10 | Dainippon Printing Co Ltd | 薄膜積層体 |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007084815A (ja) * | 2005-08-26 | 2007-04-05 | Dainippon Printing Co Ltd | 高屈折率ハードコート層 |
JP2011510123A (ja) * | 2008-01-16 | 2011-03-31 | バイエル・マテリアルサイエンス・アクチェンゲゼルシャフト | ウレタンアクリレートを含むシリカ含有uv硬化性硬質コート被覆物 |
JP2012241088A (ja) * | 2011-05-18 | 2012-12-10 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | 活性エネルギー線硬化性含水被覆塗料 |
WO2013047522A1 (ja) * | 2011-09-26 | 2013-04-04 | 富士フイルム株式会社 | バリア性積層体、ガスバリアフィルムおよびこれらを用いたデバイス |
JP2013067146A (ja) * | 2011-09-26 | 2013-04-18 | Fujifilm Corp | バリア性積層体、ガスバリアフィルムおよびこれらを用いたデバイス |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4853181B2 (ja) | 高屈折率ハードコート層 | |
US7990617B2 (en) | Optical laminate comprising low-refractive index layer | |
US7390099B2 (en) | Hard-coated antiglare film and method of manufacturing the same | |
US7968183B2 (en) | Hard-coated film, method of manufacturing the same, optical device, and image display | |
US20060134400A1 (en) | Hard-coated film and method of manufacturing the same | |
US7963660B2 (en) | Antiglare hard-coated film | |
KR100916172B1 (ko) | 방현성 하드코트 필름, 편광판 및 화상표시장치 | |
TWI418463B (zh) | An optical laminate, a polarizing plate, and an image display device | |
JP5531509B2 (ja) | 光学積層体、偏光板及び画像表示装置 | |
JP2007264281A (ja) | 防汚染性を付与したハードコート層 | |
JP5529320B2 (ja) | ハードコート層形成用組成物、ハードコートフィルム、光学素子および画像表示装置 | |
JP5098571B2 (ja) | 光学積層体、偏光板及び画像表示装置 | |
US20070291367A1 (en) | Hard-coated antiglare film, and polarizing plate and image display including the same | |
US8715784B2 (en) | Method of producing optical layered body, optical layered body, polarizer and image display device | |
JP2008151998A (ja) | ハードコートフィルムの製造方法、ハードコートフィルム、偏光板および画像表示装置 | |
JP5076763B2 (ja) | 光学積層体の製造方法、光学積層体、偏光板及び画像表示装置 | |
JP4831464B2 (ja) | 高屈折率ハードコート層 | |
JP2009069429A (ja) | 光学積層体、光学積層体の製造方法、偏光板及び画像表示装置 | |
JP2007264272A (ja) | 高屈折率ハードコート層 | |
US9971064B2 (en) | Optical film, image display device, and method for producing image display device | |
JP2010117554A (ja) | 光学積層体の製造方法、光学積層体、偏光板及び画像表示装置 | |
JP6551117B2 (ja) | 光学積層体及びその製造方法 | |
JP2007058101A (ja) | 高屈折率ハードコート層 | |
JP2005309392A (ja) | 反射防止フィルムの製造方法、反射防止フィルム、偏光板、および画像表示装置 | |
US20050233069A1 (en) | Antiglare film |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20081212 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20110406 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110408 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110603 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20110927 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20120203 |