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JP2007261217A - 印刷装置、パターンテーブル最適化装置及びコンピュータプログラム - Google Patents

印刷装置、パターンテーブル最適化装置及びコンピュータプログラム Download PDF

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JP2007261217A
JP2007261217A JP2006092583A JP2006092583A JP2007261217A JP 2007261217 A JP2007261217 A JP 2007261217A JP 2006092583 A JP2006092583 A JP 2006092583A JP 2006092583 A JP2006092583 A JP 2006092583A JP 2007261217 A JP2007261217 A JP 2007261217A
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pattern
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Yuichiro Ikemoto
雄一郎 池本
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Sony Corp
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Abstract

【課題】ヘッドチップの境界部分に階調の乱れが出現する可能性がある。
【解決手段】複数のヘッドチップを印刷方向にオフセット配置するインクジェット方式の印刷装置に、(a)時間的に先行してドットを形成するヘッドチップのうち各処理ラインの最初に出現する境界位置のドットについて選択されたパターンテーブルの情報を数ライン分保持する保持部と、(b)境界部分を除くドットに対しては、1つ又は複数のドット単位で逐次選択されるパターンテーブルを適用し、時間的に先行して形成される境界部分の全てのドットに対しては、現処理単位の最初に出現する境界位置のドットについて選択されたパターンテーブルを適用し、時間的に遅行して形成される境界部分のドットに対しては、数ラインだけ前に選択されたパターンテーブルを適用する切替部を搭載する。
【選択図】図14

Description

明細書で提案する発明は、1つのドットを複数滴のインク滴で形成することができるインクジェット方式の印刷装置に関する。
なお、発明者が提案する発明は、印刷装置、パターンテーブル最適化装置及びコンピュータプログラムとしての側面を有する。
昨今の印刷装置には、高速印刷と同時に高い印刷品質が求められている。これに伴い、1つのドットを複数滴のインク滴で形成する印刷技術が提案されている。この印刷技術の場合、ドット密度以上の解像度で印刷像を表現できる。
図1に、この種の印刷技術を採用するインクジェット方式の印刷装置例を示す。印刷装置1は、多値誤差拡散部3と、ヘッドコントローラ5と、印刷ヘッド7で構成する。
多値誤差拡散部3は、インク色(シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック)に対応するCMYK信号を色別に多値誤差拡散処理する処理デバイスである。多値誤差拡散部3は、256階調のCMYK信号を9値の量子化レベルに変換し、多値量子化値データ(4ビット)としてヘッドコントローラ5に出力する。
この際、多値誤差拡散部3は、印刷ヘッド7を構成するヘッドチップの配置に合わせてヘッドコントローラ5に出力する多値量子化データの並び替え処理を実行する。
なお、多値量子化データは、1ドットの形成に使用する0〜8発までのインク滴数を与えるデータである。
ヘッドコントローラ5は、多値量子化データを吐出タイミングを規定するドットパターンデータに変換する処理デバイスである。ヘッドコントローラ5は、ドットパターン変換部51、乱数発生器53、出力バッファ55、書込カウンタ57及び読出カウンタ59で構成する。
ドットパターン変換部51は、8つのパターンテーブルのうち乱数発生器53で選択されたパターンテーブルを用い、多値量子化データをドットパターンに変換する処理デバイスである。図2に、パターンテーブルの例を示す。
ここで、各パターンテーブルには、多値量子化データが採り得る9値の量子化レベルとドットパターンとが関連付けられて保存されている。なお、事前に用意する8つのパターンテーブルは、量子化レベルとドットパターンとの対応関係が全て異なるものを使用する。
8つのパターンテーブルの中からランダムに選択したパターンテーブルを使用することにより、ドットパターンの規則性に伴う画質低下が低減される。
乱数発生器53は、書込カウンタ57の発生するアドレスに従って1ドット又は数ドット毎に乱数を発生する。
出力バッファ55は、書き込み用と読み出し用の2つの記憶領域を有するバッファメモリである。2つの記憶領域の一方はドットパターンの書き込みに、他方はドットパターンの読み出しに使用される。この読み書きアドレスを与えるのが書込カウンタ57と読出カウンタ59である。
印刷ヘッド7は、出力バッファ55から読み出されるドットパターンに従って対応するノズルからインク滴を吐出するデバイスである。
図3に、印刷ヘッド7の構成例を示す。図3は、印刷ヘッド7がラインヘッドの例である。印刷ヘッド7は、16個のヘッドチップ71が並び歩行に1個づつ段違いに配置されて構成されている。
隣り合うヘッドチップ71間の用紙送り方向の段差(オフセット量)は、4ライン分(4ドット分)とする。
なお、図3(A)は、ある1色に対応するヘッド構造を示す。従って、4色インクを使用する印刷ヘッド7では、図3(A)に示すヘッド構造を4つ搭載する。
各ヘッドチップ71は、320個のノズルが一列に形成されている。図中の黒丸が個々のノズルに対応する。
また、ヘッドチップ71は、インク滴の偏向吐出技術に対応した吐出機構を採用する。この例の場合、4つのドット位置にインク滴を打ち分けることができるものとする。
図4に、偏向吐出によるインク滴の打ち分け例を示す。図4(A)に示す吐出機構の場合、ノズル73の底部に配置される左右2つのヒーター75に流す電流量のバランスを制御することでインク滴77の吐出方向(着弾位置)を可変することができる。
この例の場合、各ノズル73は、図4(B)に示す4つのドット位置にインク滴77を着弾することができる。
この偏向吐出技術を利用し、2つのヘッドチップ71の境界に位置する4つのドットに関しては、隣接する2つのヘッドチップ71が4ライン分の時間差を経て1つのドットパターンを形成する。
特開2005−81621号公報
ところが、前述した印刷装置の場合、ヘッドチップの境界部分に図5に示すような画質(階調)の乱れが現れる問題がある。
以下、画質(階調)の乱れが出現する原因を処理動作の観点から説明する。
前述した多値誤差拡散部3は、ヘッドチップの配置と同じ位置関係の多値量子化データ値をシリアルデータとして出力する。
図6及び図7に、シリアルデータの出力例を示す。なお、シリアルデータは、図中の左側のドット位置から右方向に並び順に出力されるものとする。
ただし、シリアルデータは、図7に示すように、各ヘッドチップに対応する320ドット分の多値量子化データに加え、ヘッドチップ同士の境界に位置する4ドット分の多値量子化データが多重的に挿入される。
ヘッドチップ1に対応するデータの後に挿入される4ドット分のデータは、4ライン前に同一ドットにインク滴を吐出したヘッドチップ2の先頭4ドットに与えられたデータと同じである。
図8に、シリアルデータとして与えられるドットパターン例を示す。図8(A)は、他方のヘッドチップよりもドットを遅れて形成するヘッドチップ(遅行ヘッド)に与えられるドットパターン例である。図8(B)は、他方のヘッドチップよりもドットを先に形成するヘッドチップ(先行ヘッド)に与えられるドットパターン例である。
なお、図8のドットパターンは、各ドットが1回の印刷周期内に最高8発のインク滴を時間差で吐出できる場合の例であり、黒丸を付したタイムスロットでインク滴が吐出制御される。
ところで、境界部分では、タイムスロットの関係でインク滴の吐出が2つのヘッドチップに割り振られることになる。
図中、網点を付した部分は、ヘッドチップ1が偏向吐出技術を用いて形成できるデータ位置である。また、白抜き部分は、ヘッドチップ2が偏向吐出技術を用いて形成できるデータ位置である。
ただし、図8の表記は、1つのノズルで着弾可能な4つのドット位置を、図9に示す位置関係で表記した場合の例である。すなわち、ノズルを基準位置として、図4(B)の左端から右方向に並ぶ4つのドットを「1番位置」、「2番位置」、「3番位置」、「4番位置」として表した場合の位置関係に対応する。参考までに、図10に、各ノズルとドット位置の対応関係を例示する。図10中、「1」番のノズルがインク滴を着弾できるドット位置を「1」、「2」番のノズルがインク滴を着弾できるドット位置を「2」、「3」番のノズルがインク滴を着弾できるドット位置を「3」、「4」番のノズルがインク滴を着弾できるドット位置を「4」で示す。この位置関係は、図8の表記と一致する。
図8の説明に戻る。この例の場合、ヘッドチップ2の左端に対応するドットは、最大8発のうち6発をヘッドチップ1のインク滴で形成できる。また、ヘッドチップ1の左端から2番目に対応するドットは、最大8発のうち4発をヘッドチップ1のインク滴で形成できる。また、ヘッドチップ1の左端から3番目に対応するドットは、最大8発のうち2発をヘッドチップ1のインク滴で形成できる。
このとき、ヘッドチップ間の時間差を無視すれば、同じドット位置に対しては同じ値の多値量子化データが与えられる。すなわち、図8の場合であれば、4ライン前にヘッドチップ2(先行ヘッド)がドットを形成したときと同じ多値量子化データ値がヘッドチップ1の後段に挿入される。すなわち、境界部分のドットには、図中左側から順に「2」、「2」、「4」、「3」が与えられる。
勿論、ヘッドチップ1もヘッドチップ2も同じドットパターンに従って動作していれば、1つのドットに着弾するインク滴数は多値量子化データ値と同じになるはずである。
しかし、前述した印刷装置の場合には、ドットパターン変換部51で参照するパターンテーブルの選択が印刷時点に発生された乱数に依存する。このため、同じ値の多値量子化データ値をドットパターンに変換する場合でも、ヘッドチップ1と2で異なるパターンテーブルを参照する事態が発生する。
例えば図8(A)及び(B)の場合、多値量子化データ値の「2」と「4」の部分で異なるドットパターンが参照されている。
結果として、図8(C)に示すように、境界部分の左端のドットでは多値量子化データ値よりもインク滴数が1発多くなる現象が発生し、境界部分の左端から2番目のドットでは、多値量子化データ値よりもインク滴数が1発少なくなる現象が発生する。
なお、境界部分の左端から3番目のドットでは、その形成に使用したインク滴数が多値量子化データ値とが一致する。ただし、これは偶然の一致であり、両者が常に一致する保証はない。
このように、従来方式の印刷装置では、ヘッドチップの境界部分に階調の乱れが出現する可能性がある。
そこで、発明者は、先行ヘッドが使用した境界部分のパターンテーブルの選択情報を、少なくとも遅行ヘッドの使用時まで保持する仕組みを提案する。
なお、インクジェット方式の印刷装置は、インク滴を吐出するノズルと吐出タイミングの関係を規定するドットパターンと多値量子化値とを関連付けた一組のパターンテーブルと、当該一組のパターンテーブルのうちランダムに選択されたパターンテーブルを参照して各ドットに対応する多値量子化値をドットパターンに変換するドットパターン変換部とを搭載する場合を想定する。
また、1つのラインヘッド又は1つのプリントヘッドを構成する複数個のヘッドチップは、ライン方向又はプリントヘッドと用紙の相対的な移動方向に隣り合うヘッドチップ同士で用紙の送り方向に数ライン分オフセットされて配置されているものとする。
また、隣り合う2つのヘッドチップの境界位置に対応するドットの形成は、当該2つのヘッドチップから数ライン分の時間差を経て吐出されるインク滴の重ね打ちにより形成されるものとする。
(仕組み1)
仕組みの一つとして、発明者は、以下の処理デバイスを搭載する印刷装置を提案する。
(a)時間的に先行してドットを形成するヘッドチップのうち各処理ラインの最初に出現する境界位置のドットについて選択されたパターンテーブルの情報を数ライン分保持する境界用選択情報保持部
(b)境界部分を除くドットに対しては、1つ又は複数のドット単位で逐次選択されるパターンテーブルを適用し、時間的に先行して形成される境界部分の全てのドットに対しては、現処理単位の最初に出現する境界位置のドットについて選択されたパターンテーブルを適用し、時間的に遅行して形成される境界部分のドットに対しては、数ラインだけ前に選択されたパターンテーブルを適用する選択情報切替部
(仕組み2)
仕組みの一つとして、発明者は、以下の処理デバイスを搭載する印刷装置を提案する。
(a)時間的に先行してドットを形成するヘッドチップのうち全処理ラインの最初に出現する境界位置のドットについて選択されたパターンテーブルの情報を全処理ラインの終了まで保持する境界用選択情報保持部
(b)境界部分を除くドットに対しては、1つ又は複数のドット単位で逐次選択されるパターンテーブルを適用し、境界部分に位置するドットに対しては、境界用選択情報保持部に保持する情報のパターンテーブルを適用する選択情報切替部
(仕組み3)
仕組みの一つとして、発明者は、以下の処理デバイスを搭載する印刷装置を提案する。
(a)時間的に先行してドットを形成するヘッドチップのうち全処理ラインの最初に出現する処理ラインの境界位置別に選択されたパターンテーブルを全処理ラインの終了まで保持する境界用選択情報保持部
(b)境界部分を除くドットに対しては、1つ又は複数のドット単位で逐次選択されるパターンテーブルを適用し、境界部分に位置するドットに対しては、境界用選択情報保持部に境界位置別に保持する情報のパターンテーブルを適用する選択情報切替部
発明者の提案する仕組みの採用により、ヘッドチップの継ぎ目部分における階調の乱れを無くすことができる。
以下、発明に係るインクジェット方式の印刷装置の形態例を説明する。
なお、本明細書で特に図示又は記載されない部分には、当該技術分野の周知又は公知技術を適用する。
また以下に説明する実施形態は、発明の一つの実施形態であって、これらに限定されるものではない。
(A)基本原理
ドットパターンの不一致を原因とする境界部分の階調乱れの回避には、パターンテーブルの選択履歴(すなわち、乱数の履歴)を少なくともオフセット分保持する仕組みと、境界部分の印刷時に選択履歴を参照して先行ヘッドと同じパターンテーブルを使用する仕組みが必要になる。
図11に、選択履歴の保存に必要な境界範囲を示す。
図11は、インク色がY,C,M,Kの4色、ヘッドチップが1色当たり16個(N=16)の場合について表している。
この場合に、パターンテーブルが8個、ヘッドチップ同士のオフセットが4ドットで与えられるとき、選択履歴の保存に必要な記憶容量Mは、次式で与えられる。
M=(色数)×(チップ境界数)×(テーブル選択ビット数)×(チップ間ドット数)
従って、前述した条件の場合、記憶容量Mは、720(=4×15×3×4)ビットが必要となる。
勿論、チップ境界数やチップ間ドット数が増えればその分、多くの記憶容量が必要になる。
そこで、発明者は、より少ない記憶容量で同様の効果を可能にする仕組みを提案する。
(B)システム例1
図12に、発明者が提案する印刷システムの機能構成例を示す。なお、図12は、図1との対応部分に同一符号を付して表している。
印刷装置100は、多値誤差拡散部3と、ヘッドコントローラ501と、印刷ヘッド7で構成する。すなわち、多値誤差拡散部3と印刷ヘッド7は、従来装置と同じものを想定する。
このシステム例に特徴的な構成であるヘッドコントローラ501は、ドットパターン変換部51、乱数発生器53、出力バッファ55、書込カウンタ57及び読出カウンタ59に加え、乱数メモリ503と乱数選択器505で構成する。
すなわち、乱数メモリ503と乱数選択器505を新たに追加する。
この乱数メモリ503は、時間的に先行してドットを形成するヘッドチップのうち各処理ラインの最初に出現する境界位置のドットについて選択された乱数を時間的に遅行してドットを形成するヘッドチップのドット形成まで保持する記憶領域であり、本実施形態では、ヘッドチップのオフセット(4ライン)期間分保持する記憶領域である。この乱数メモリ503は、特許請求の範囲における「境界用選択情報保持部」に対応する。
図13に、各処理ライン(同一タイミングでインク滴を吐出するノズル群に対応したドットライン)の最初に出現する境界位置の例を示す。図13に示すように、選択履歴の記憶対象である境界数は、ヘッドチップの数にかかわらず1つとなる。
従って、乱数メモリ503の記憶容量M1は、前述例と同じ条件下でも、わずかに48ビットで良い。なお、記憶容量M1は、(色数「4」)×(記憶境界数「1」)×(テーブル選択ビット数「3」)×(チップ間ドット数「4」)として算出される。
乱数選択器505は、書き込み位置に応じて乱数発生器53から与えられる乱数と乱数メモリ503から与えられるオフセット分前の乱数のいずれかをドットパターン変換部51に与える処理デバイスである。この乱数選択器505は、特許請求の範囲における「選択情報切替部」に対応する。
乱数選択器505は、境界部分を除くドットに対しては、乱数発生器53で発生した乱数を選択する。また、乱数選択器505は、先行ヘッドの全ての境界位置に対しては、現処理ラインで乱数メモリ503に保存された乱数を選択する。
また、乱数選択器505は、遅行ヘッドの全ての境界位置に対しては、4ライン分だけ前の処理ラインで使用した乱数を乱数メモリ503から選択する。
この乱数の選択動作を印刷頁の全ドットについて逐次実行することにより、印刷装置100の印刷動作は進行する。
図14に、ヘッドコントローラ501で実行される処理手順例を示す。
まず、ヘッドコントローラ501は、多値量子化データ値を多値誤差拡散部3から入力する(S1)。
このとき、乱数発生器53は乱数を発生する(S2)。発生された乱数は、乱数メモリ503と乱数選択器505に供給される。
乱数メモリ503は、書込カウンタ57から与えられる書き込みアドレスに従い、処理対象とするノズルが各処理ラインの最初の境界であるか否かを判定する(S3)。最初の境界であると判定された場合、乱数メモリ503は、与えられた乱数を該当ライン用の乱数として保存する(S4)。
乱数選択器505は、先行ヘッドのノズルを駆動する多値量子化データ値が処理対象の場合には、同じ処理ラインの先頭位置で保存された乱数を乱数メモリ503から読み出し、遅行ヘッドのノズルを駆動する多値量子化データ値が処理対象の場合には、4ライン分だけ前の処理ラインで保存された乱数を乱数メモリ503から読みだして出力する(S5)。
なお、処理S3で否定結果が得られている場合、乱数選択器505は、乱数選択器505から与えられる乱数をそのまま出力する。
ドットパターン変換部51は、乱数選択器505から与えられる乱数に基づいてパターンテーブルを選択し(S6)、該当する多値量子化データに対応するドットパターンに変換する(S7)。ドットパターン変換部51は、変換後のドットパターンは出力バッファ55に書き込む(S8)。
このドットパターンが、読出カウンタ59から与えられる読み出しアドレスに基づいて印刷ヘッド7に出力され、印刷像が印刷用紙上に形成される(S9)。
この印刷装置100の採用により、ヘッドチップの境界部分に階調の乱れが発生する可能性を原理的に無くすことができる。なお、この境界処理技術の場合、ヘッドチップの境界部分だけはパターンテーブルの選択が厳密な意味での乱数とは異なることになる。ただし、境界処理と乱数とは本来独立しているので印刷品質に対する影響はなく、画質の改善が確認された。
また、この境界処理技術では、同機能の実現に必要な記憶容量M1は、720ドット(4色インク、ヘッドチップ数16、テーブル選択ビット数3、オフセット4ドットの場合)程度と非常に少なく済む。
従って、印刷装置の低価格化を図る際にも有利である。特にラインヘッドを構成するヘッドチップの数が多い場合には、ヘッドチップの数が記憶容量M1の増加に繋がらないため有利である。
(C)システム例2
続いて、発明者が提案する他の印刷システム例を説明する。ここでは、システム例1の改善例について説明する。
印刷ヘッド7の製造時、ヘッドチップは精密に位置決めされているが、実際には取付誤差の発生も考慮する必要がある。
例えば図15(A)に示すように、ヘッドチップ1と2のオフセットが4ドットに規定されている場合に、図15(B)に示すように、オフセットが増減する可能性がある。例えばオフセットが2ドット(−2ドット)になったり、7ドット(+3ドット)になる場合がある。
この場合、取付誤差が0(ゼロ)であるものとして乱数の読み出し動作を継続したのでは、境界部分のドット形成が正しく行われなくなる事態が想定される。
そこで、このシステム例では、図16に示す構成の印刷装置200を提案する。なお、図16には、図12との対応部分に同一符号を付して示す。
システム例2と前述したシステム例1との違いは、印刷ヘッド7にオフセット補正値メモリ79が搭載される点と、乱数選択器505が遅行ヘッド用の乱数を読み出す際に、オフセット補正値を参照して読み出しアドレスを最適化する点である。
この仕組みを搭載することで、ヘッドチップの取付誤差の発生時にも最適な境界処理を実行することができる。
ただし、このシステム例では、取付誤差によりチップ間の間隔が広がる場合に備えて記憶容量M2を補正範囲内で拡張しておくことが必要である。その場合でも、前提となる容量が小さいため、乱数の保存に必要となる記憶容量の増加を最小限に留めることができる。
(D)システム例3
続いて、発明者が提案する他の印刷システム例を説明する。
ここでは、乱数の記憶容量M3を最小化できる仕組みについて説明する。なお、基本的なシステム構成はシステム例1と同じであるので説明を省略する。このシステム例3に特有の機能は、乱数メモリ505に対する乱数の記録方法と乱数選択器505による乱数の選択方法である。
このシステム例3の場合、乱数メモリ503は、時間的に先行してドットを形成するヘッドチップのうち全処理ラインの最初に出現する処理ラインの境界位置別に選択された乱数を全処理ラインの終了まで保持する記憶領域として機能する。
図17に、全処理ラインの最初に出現する境界位置を示す。図17に示すように、1頁に1個の乱数が保存される。
この場合、乱数メモリ503の記憶容量M3は、前述例と同じ条件下でも、わずかに12ビットで良い。なお、記憶容量M3は、(色数「4」)×(記憶境界数「1」)×(テーブル選択ビット数「3」)として算出される。
乱数選択器505は、書き込み位置に応じて乱数発生器53から与えられる乱数又は乱数メモリ503から与えられる乱数のいずれか一方をドットパターン変換部51に与える処理デバイスとして機能する。
ここで、乱数選択器505は、境界部分を除くドットに対しては、乱数発生器53で発生した乱数を選択する。
また、乱数選択器505は、境界部分に位置するドットに対しては、最初の境界部分で乱数メモリ503に保存されたただ一つの乱数を1頁に亘り選択する。
この乱数の選択動作を印刷頁の全ドットについて逐次実行することにより、システム例1よりも単純化された印刷動作が進行する。
図18に、ヘッドコントローラ501で実行される処理手順例を示す。
この例の場合も、ヘッドコントローラ501は、多値量子化データ値を多値誤差拡散部3から入力する(S11)。
このとき、乱数発生器53は乱数を発生する(S12)。発生された乱数は、乱数メモリ503と乱数選択器505に供給される。
乱数メモリ503は、書込カウンタ57から与えられる書き込みアドレスに従い、処理対象とするノズルが境界であるか否かを判定する(S13)。境界であると判定された場合(処理S13で肯定結果)、乱数メモリ503は、判定された境界が全処理ラインの最初の境界であるか否かを更に判定する(S14)。ここでも肯定結果が得られた場合、乱数メモリ503は、乱数発生器53で発生された乱数を保存する(S15)。
この乱数メモリ503による乱数の保存の後、又は処理S14で否定結果が得られた場合、乱数選択器505は、境界部分のドット変換用に乱数メモリ503に保存された乱数を読み出す(S16)。
なお、処理S13で否定結果が得られた場合、乱数選択器505は、乱数選択器505から与えられる乱数を選択してそのまま出力する。
ドットパターン変換部51は、乱数選択器505から与えられる乱数に基づいてパターンテーブルを選択し(S17)、該当する多値量子化データに対応するドットパターンに変換する(S18)。ドットパターン変換部51は、変換後のドットパターンは出力バッファ55に書き込む(S19)。
このドットパターンが、読出カウンタ59から与えられる読み出しアドレスに基づいて印刷ヘッド7に出力され、印刷像が印刷用紙上に形成される(S20)。
この印刷装置の採用により、ヘッドチップの境界部分に階調の乱れが発生する可能性を原理的に無くすことができる。
しかも、同機能の実現に必要な記憶容量M1は、12ドット(4色インク、ヘッドチップ数16、テーブル選択ビット数3、オフセット4ドットの場合)程度で済む。また、ヘッドチップ間のオフセットを考慮する必要もないので処理自体が非常に簡略化される。この結果、印刷装置の一層の低価格化に有利である。また、この境界処理技術の倍には、ヘッドチップの取付誤差を考慮する必要もなく応用できる。
(E)システム例4
続いて、発明者が提案する他の印刷システム例を説明する。
この印刷システム例では、全処理ラインのうちの先頭ラインに現れる各境界部分で選択された一組の乱数を保持し、後続する全処理ラインで使用する方法を説明する。
このシステム例の場合も、基本的なシステム構成はシステム例1と同じであるので説明を省略する。このシステム例4に特有の機能は、乱数メモリ505に対する乱数の記録方法と乱数選択器505による乱数の選択方法である。
このシステム例4の場合、乱数メモリ503は、全処理ラインの最初に出現する処理ラインの境界位置別に選択された乱数を全処理ラインの終了まで保持する記憶領域として機能する。
図19に、全処理ラインのうち最初の処理ラインに出現する境界位置を示す。この場合、ヘッドチップ数N−1個の乱数が保存される。
従って、乱数メモリ503の記憶容量M4は、前述例と同じ条件下でも、180ビットとなる。なお、記憶容量M4は、(色数「4」)×(記憶境界数「15」)×(テーブル選択ビット数「3」)として算出される。
乱数選択器505は、書き込み位置に応じて乱数発生器53から与えられる乱数又は乱数メモリ503から与えられる乱数のいずれか一方をドットパターン変換部51に与える処理デバイスとして機能する。
ここで、乱数選択器505は、境界部分を除くドットに対しては、乱数発生器53で発生した乱数を選択する。
また、乱数選択器505は、境界部分に位置するドットに対しては、境界位置別に対応位置の乱数を選択する。
この乱数の選択動作を印刷頁の全ドットについて逐次実行することにより、システム例1よりも単純化された印刷動作が進行する。
図20に、ヘッドコントローラ501で実行される処理手順例を示す。
この例の場合も、ヘッドコントローラ501は、多値量子化データ値を多値誤差拡散部3から入力する(S21)。
このとき、乱数発生器53は乱数を発生する(S22)。発生された乱数は、乱数メモリ503と乱数選択器505に供給される。
乱数メモリ503は、書込カウンタ57から与えられる書き込みアドレスに従い、処理対象とするノズルが境界であるか否かを判定する(S23)。境界であると判定された場合(処理S23で肯定結果)、乱数メモリ503は、判定された境界が全処理ラインの最初の処理ラインであるか否かを更に判定する(S24)。ここでも肯定結果が得られた場合、乱数メモリ503は、乱数発生器53で発生された乱数を境界位置別に保存する(S25)。
この乱数メモリ503による乱数の保存の後、又は処理S24で否定結果が得られた場合、乱数選択器505は、境界位置別に対応する乱数を読み出す(S26)。
なお、処理S23で否定結果が得られた場合、乱数選択器505は、乱数選択器505から与えられる乱数を選択してそのまま出力する。
ドットパターン変換部51は、乱数選択器505から与えられる乱数に基づいてパターンテーブルを選択し(S27)、該当する多値量子化データに対応するドットパターンに変換する(S28)。ドットパターン変換部51は、変換後のドットパターンは出力バッファ55に書き込む(S29)。
このドットパターンが、読出カウンタ59から与えられる読み出しアドレスに基づいて印刷ヘッド7に出力され、印刷像が印刷用紙上に形成される(S30)。
この印刷装置の採用により、ヘッドチップの境界部分に階調の乱れが発生する可能性を原理的に無くすことができる。
しかも、同機能の実現に必要な記憶容量M4は、180ドット(4色インク、ヘッドチップ数16、テーブル選択ビット数3、オフセット4ドットの場合)程度で済む。また、この場合も、ヘッドチップ間のオフセットを考慮する必要もないので処理自体が非常に簡略化される。この結果、印刷装置の一層の低価格化に有利である。
(C)他の形態例
(a)前述の形態例では、印刷条件として、4色インク、ヘッドチップ数が16個、テーブル選択ビット数が3、チップオフセットが4ドットの場合について説明した。
しかし、いずれについても他の数値が採用される場合にも適用できる。例えばインク数が6色の場合にも、ヘッドチップ数が20個である、テーブル選択ビット数が5、チップオフセットチップが10ドットの場合にも適用できる。いずれにしても、同条件でシステム構成するのに必要な記憶容量の増加を効果的に削減できる。
(b)前述の形態例では、偏向吐出技術の採用により1つのノズルが4つのドット位置を打ち分けることが可能な場合について説明した。
勿論、これは一例であり、打ち分け可能なドット位置は、2つでも3つでも良く、5つ以上でも良い。
(c)前述の形態例では、印刷ヘッドがインク滴の偏向吐出機構を搭載する場合について説明した。
しかし、前述した境界処理技術は、インク滴の偏向吐出機構を搭載しない印刷ヘッドにも適用できる。
この場合、図21(A)に示すように、印刷ヘッド700を構成するヘッドチップ71の端部が隣接するヘッドチップ71の端部と重なるように配置し、重複部分に位置する各ヘッドチップ71のノズルが分担して1つのドットパターンを形成する印刷方式を採用する。この場合にも、境界部分を分担する異なるヘッドチップの各ノズルに同じパターンテーブルを割り当てることができる。
(d)前述の形態例では、ラインヘッドを搭載する印刷装置について説明した。しかし、発明者の提案する発明は、複数個のヘッドチップで構成される印刷ヘッドを搭載する印刷装置であれば、ラインヘッド以外の印刷ヘッドを搭載する印刷装置に応用できる。例えば、シリアルヘッドを搭載する印刷装置にも適用できる。
シリアルヘッドを搭載うする印刷装置に応用する場合、前述した乱数メモリ503を、時間的に先行してドットを形成するヘッドチップのうち各処理ラインの最初に出現する境界位置のドットについて選択された乱数を時間的に遅行してドットを形成するヘッドチップのドット形成時まで保持する記憶領域として用いる。
また、この場合、インク滴の吐出機構には、ヒーターの加熱によって成長する気泡の膨張力でインク滴を吐出する方法だけでなく他の方法も利用できる。
例えばノズルの底部又はインク流路に配置された可変素子の変形による圧力を利用する方式も利用できる。
(e)前述の形態例では、印刷装置が業務用か個人用かを問わずに適用できる。例えば、オフィス用印刷機、医療用印刷機、写真印刷機、複写機、ファックス機、汎用印刷機、ビデオ印刷機等にも適用できる。
なお、印刷装置は、印刷機能以外のデバイス、例えば表示デバイス、スキャナ等を搭載しても良い。
また、印刷装置は、画像データを格納する大容量記憶装置を搭載しても良い。大容量記憶装置には、例えばハードディスク駆動装置、半導体メモリ、光学式記憶媒体等を使用する。
(f)前述した技術のうち、境界部分で異なるヘッドチップのパターンテーブルを一致させる機能は、同等の機能をハードウェアとしてもソフトウェアとしても実現できる。
また、これらの処理機能の全てをハードウェア又はソフトウェアで実現するだけでなく、その一部はハードウェア又はソフトウェアを用いて実現しても良い。すなわち、ハードウェアとソフトウェアの組み合わせ構成としても良い。
(g)前述の形態例には、発明の趣旨の範囲内で様々な変形例が考えられる。また、本明細書の記載に基づいて創作される各種の変形例及び応用例も考えられる。
印刷装置の従来構成例を示す図である。 パターンテーブル例を示す図である。 印刷ヘッドを構成するヘッドチップの配置例を示す図である。 インク滴の偏向吐出技術を説明する図である。 ヘッドチップの境界に発生する階調の乱れを説明する図である。 シリアルデータの出力例を説明する図である。 シリアルデータの構造例を説明する図である。 境界部分に階調の乱れが発生する原理を説明する図である。 表記上のノズルとインク滴の着弾位置の関係を示す図である。 表記上のノズルとインク滴の着弾位置の関係を示す図である。 境界部分の階調の乱れを回避するために必要な乱数選択履歴の保存範囲例を説明する図である。 印刷装置の形態例を示す図である。 乱数選択履歴の保存位置を説明する図である。 各処理ラインの先頭に位置する境界だけの乱数を保存する場合のヘッドコントローラの処理手順例を示す図である。 ヘッドチップに取付誤差が発生する場合を説明する図である。 印刷装置の形態例を示す図である。 乱数選択履歴の保存位置を説明する図である。 全処理ラインの先頭に位置する境界の乱数だけを保存する場合のヘッドコントローラの処理手順例を示す図である。 乱数選択履歴の保存位置を説明する図である。 全処理ラインのうち先頭に位置する処理ラインに現れる境界位置別に乱数を保存する場合のヘッドコントローラの処理手順例を示す図である。 印刷ヘッドの他の構成例を説明する図である。
符号の説明
1 印刷装置
3 多値誤差拡散部
5 ヘッドコントローラ
7 印刷ヘッド
51 ドットパターン変換部
53 乱数発生器
71 ヘッドチップ
73 ノズル
75 ヒーター
53 乱数発生器
55 乱数選択器
100 印刷装置
200 印刷装置
501 ヘッドコントローラ
503 乱数メモリ
505 乱数選択器
511 ヘッドコントローラ

Claims (13)

  1. インク滴を吐出するノズルと吐出タイミングの関係を規定するドットパターンと多値量子化値とを関連付けた一組のパターンテーブルと、当該一組のパターンテーブルのうちランダムに選択されたパターンテーブルを参照して各ドットに対応する多値量子化値をドットパターンに変換するドットパターン変換部とを搭載するインクジェット方式の印刷装置において、
    1つのラインヘッドを構成する複数個のヘッドチップが、ライン方向に隣り合うヘッドチップ同士で用紙の送り方向に数ライン分オフセットされて配置されており、隣り合う2つのヘッドチップの境界位置に対応するドットの形成が、当該2つのヘッドチップから数ライン分の時間差を経て吐出されるインク滴の重ね打ちにより形成されるとき、
    時間的に先行してドットを形成するヘッドチップのうち各処理ラインの最初に出現する境界位置のドットについて選択されたパターンテーブルの情報を前記数ライン分保持する境界用選択情報保持部と、
    境界部分を除くドットに対しては、1つ又は複数のドット単位で逐次選択されるパターンテーブルを適用し、時間的に先行して形成される境界部分の全てのドットに対しては、現処理単位の最初に出現する境界位置のドットについて選択されたパターンテーブルを適用し、時間的に遅行して形成される境界部分のドットに対しては、前記数ラインだけ前に選択されたパターンテーブルを適用する選択情報切替部と
    を有することを特徴とする印刷装置。
  2. 請求項1に記載の印刷装置は、
    1つのノズルから複数個のドット位置にインク滴を着弾できる偏向吐出技術を利用し、1つのドットを複数発のインク滴の重ね打ちで形成する
    ことを特徴とする印刷装置。
  3. 請求項1に記載の印刷装置は、
    1つのドットを同一ノズルから着弾する複数発のインク滴の重ね打ちで形成する
    ことを特徴とする印刷装置。
  4. 多階調量子化符号化された各ドットの形成に使用するパターンテーブルを1つ又は複数ドット単位でランダムに選択し、選択されたパターンテーブルのうち各ドットの量子化値に対応するパターンに従ってインク滴の吐出ノズルと吐出タイミングを制御する吐出制御部を搭載するインクジェット方式の印刷装置において、
    各ドットの形成に使用する1つのラインヘッドが複数個のヘッドチップで構成されており、かつ、隣り合う2つのヘッドチップの境界付近に位置するドットの形成が、当該2つのヘッドチップから吐出されるインク滴の重ね打ちにより数ライン分の時間差を経て形成されるとき、
    時間的に先行してドットを形成するヘッドチップのうち全処理ラインの最初に出現する境界位置のドットについて選択されたパターンテーブルの情報を全処理ラインの終了まで保持する境界用選択情報保持部と、
    境界部分を除くドットに対しては、1つ又は複数のドット単位で逐次選択されるパターンテーブルを適用し、境界部分に位置するドットに対しては、前記境界用選択情報保持部に保持する情報のパターンテーブルを適用する選択情報切替部と
    を有することを特徴とする印刷装置。
  5. インク滴を吐出するノズルと吐出タイミングの関係を規定するドットパターンと多値量子化値とを関連付けた一組のパターンテーブルと、当該一組のパターンテーブルのうちランダムに選択されたパターンテーブルを参照して各ドットに対応する多値量子化値をドットパターンに変換するドットパターン変換部とを搭載するインクジェット方式の印刷装置において、
    1つのラインヘッドを構成する複数個のヘッドチップが、ライン方向に隣り合うヘッドチップ同士で用紙の送り方向に数ライン分オフセットされて配置されており、隣り合う2つのヘッドチップの境界位置に対応するドットの形成が、当該2つのヘッドチップから数ライン分の時間差を経て吐出されるインク滴の重ね打ちにより形成されるとき、
    時間的に先行してドットを形成するヘッドチップのうち全処理ラインの最初に出現する処理ラインの境界位置別に選択されたパターンテーブルを全処理ラインの終了まで保持する境界用選択情報保持部と、
    境界部分を除くドットに対しては、1つ又は複数のドット単位で逐次選択されるパターンテーブルを適用し、境界部分に位置するドットに対しては、前記境界用選択情報保持部に境界位置別に保持する情報のパターンテーブルを適用する選択情報切替部と
    を有することを特徴とする印刷装置。
  6. インク滴を吐出するノズルと吐出タイミングの関係を規定するドットパターンと多値量子化値とを関連付けた一組のパターンテーブルと、当該一組のパターンテーブルのうちランダムに選択されたパターンテーブルを参照して各ドットに対応する多値量子化値をドットパターンに変換するドットパターン変換部とを搭載するインクジェット方式の印刷装置において、
    1つのプリントヘッドを構成する複数個のヘッドチップが、前記プリントヘッドと用紙の相対的な移動方向に隣り合うヘッドチップ同士で用紙の送り方向に数ライン分オフセットされて配置されており、隣り合う2つのヘッドチップの境界位置に対応するドットの形成が、当該2つのヘッドチップから数ライン分の時間差を経て吐出されるインク滴の重ね打ちにより形成されるとき、
    時間的に先行してドットを形成するヘッドチップのうち各処理ラインの最初に出現する境界位置のドットについて選択されたパターンテーブルの情報を前記数ライン分保持する境界用選択情報保持部と、
    境界部分を除くドットに対しては、1つ又は複数のドット単位で逐次選択されるパターンテーブルを適用し、時間的に先行して形成される境界部分の全てのドットに対しては、現処理単位の最初に出現する境界位置のドットについて選択されたパターンテーブルを適用し、時間的に遅行して形成される境界部分のドットに対しては、前記数ラインだけ前に選択されたパターンテーブルを適用する選択情報切替部と
    を有することを特徴とする印刷装置。
  7. インク滴を吐出するノズルと吐出タイミングの関係を規定するドットパターンと多値量子化値とを関連付けた一組のパターンテーブルと、当該一組のパターンテーブルのうちランダムに選択されたパターンテーブルを参照して各ドットに対応する多値量子化値をドットパターンに変換するドットパターン変換部とを搭載するインクジェット方式の印刷装置のパターンテーブル最適化装置において、
    1つのラインヘッドを構成する複数個のヘッドチップが、ライン方向に隣り合うヘッドチップ同士で用紙の送り方向に数ライン分オフセットされて配置されており、隣り合う2つのヘッドチップの境界位置に対応するドットの形成が、当該2つのヘッドチップから数ライン分の時間差を経て吐出されるインク滴の重ね打ちにより形成されるとき、
    時間的に先行してドットを形成するヘッドチップのうち各処理ラインの最初に出現する境界位置のドットについて選択されたパターンテーブルの情報を前記数ライン分保持する境界用選択情報保持部と、
    境界部分を除くドットに対しては、1つ又は複数のドット単位で逐次選択されるパターンテーブルを適用し、時間的に先行して形成される境界部分のドットに対しては、現処理単位の最初に出現する境界位置のドットについて選択されたパターンテーブルを適用し、時間的に遅行して形成される境界部分のドットに対しては、前記数ラインだけ前に選択されたパターンテーブルを適用する選択情報切替部と
    を有することを特徴とするパターンテーブル最適化装置。
  8. インク滴を吐出するノズルと吐出タイミングの関係を規定するドットパターンと多値量子化値とを関連付けた一組のパターンテーブルと、当該一組のパターンテーブルのうちランダムに選択されたパターンテーブルを参照して各ドットに対応する多値量子化値をドットパターンに変換するドットパターン変換部とを搭載するインクジェット方式の印刷装置のパターンテーブル最適化装置において、
    各ドットの形成に使用する1つのラインヘッドが複数個のヘッドチップで構成されており、かつ、隣り合う2つのヘッドチップの境界付近に位置するドットの形成が、当該2つのヘッドチップから吐出されるインク滴の重ね打ちにより数ライン分の時間差を経て形成されるとき、
    時間的に先行してドットを形成するヘッドチップのうち全処理ラインの最初に出現する境界位置のドットについて選択されたパターンテーブルの情報を全処理ラインの終了まで保持する境界用選択情報保持部と、
    境界部分を除くドットに対しては、1つ又は複数のドット単位で逐次選択されるパターンテーブルを適用し、境界部分に位置するドットに対しては、前記境界用選択情報保持部に保持する情報のパターンテーブルを適用する選択情報切替部と
    を有することを特徴とするパターンテーブル最適化装置。
  9. インク滴を吐出するノズルと吐出タイミングの関係を規定するドットパターンと多値量子化値とを関連付けた一組のパターンテーブルと、当該一組のパターンテーブルのうちランダムに選択されたパターンテーブルを参照して各ドットに対応する多値量子化値をドットパターンに変換するドットパターン変換部とを搭載するインクジェット方式の印刷装置のパターンテーブル最適化装置において、
    1つのラインヘッドを構成する複数個のヘッドチップが、ライン方向に隣り合うヘッドチップ同士で用紙の送り方向に数ライン分オフセットされて配置されており、隣り合う2つのヘッドチップの境界位置に対応するドットの形成が、当該2つのヘッドチップから数ライン分の時間差を経て吐出されるインク滴の重ね打ちにより形成されるとき、
    時間的に先行してドットを形成するヘッドチップのうち全処理ラインの最初に出現する処理ラインの境界位置別に選択されたパターンテーブルを全処理ラインの終了まで保持する境界用選択情報保持部と、
    境界部分を除くドットに対しては、1つ又は複数のドット単位で逐次選択されるパターンテーブルを適用し、境界部分に位置するドットに対しては、前記境界用選択情報保持部に境界位置別に保持する情報のパターンテーブルを適用する選択情報切替部と
    を有することを特徴とするパターンテーブル最適化装置。
  10. インク滴を吐出するノズルと吐出タイミングの関係を規定するドットパターンと多値量子化値とを関連付けた一組のパターンテーブルと、当該一組のパターンテーブルのうちランダムに選択されたパターンテーブルを参照して各ドットに対応する多値量子化値をドットパターンに変換するドットパターン変換部とを搭載するインクジェット方式の印刷装置におけるパターンテーブルの最適化動作を制御するコンピュータプログラムであって、
    1つのラインヘッドを構成する複数個のヘッドチップが、ライン方向に隣り合うヘッドチップ同士で用紙の送り方向に数ライン分オフセットされて配置されており、隣り合う2つのヘッドチップの境界位置に対応するドットの形成が、当該2つのヘッドチップから数ライン分の時間差を経て吐出されるインク滴の重ね打ちにより形成されるとき、
    時間的に先行してドットを形成するヘッドチップのうち各処理ラインの最初に出現する境界位置のドットについて選択されたパターンテーブルの情報を前記数ライン分保持する処理と、
    境界部分を除くドットに対しては、1つ又は複数のドット単位で逐次選択されるパターンテーブルを適用する処理と、
    時間的に先行して形成される境界部分のドットに対しては、現処理単位の最初に現れる境界位置のドットについて選択されたパターンテーブルを適用する処理と、
    時間的に遅行して形成される境界部分のドットに対しては、前記数ラインだけ前に選択されたパターンテーブルを適用する処理と
    をコンピュータに実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
  11. インク滴を吐出するノズルと吐出タイミングの関係を規定するドットパターンと多値量子化値とを関連付けた一組のパターンテーブルと、当該一組のパターンテーブルのうちランダムに選択されたパターンテーブルを参照して各ドットに対応する多値量子化値をドットパターンに変換するドットパターン変換部とを搭載するインクジェット方式の印刷装置におけるパターンテーブルの最適化動作を制御するコンピュータプログラムであって、
    各ドットの形成に使用する1つのラインヘッドが複数個のヘッドチップで構成されており、かつ、隣り合う2つのヘッドチップの境界付近に位置するドットの形成が、当該2つのヘッドチップから吐出されるインク滴の重ね打ちにより数ライン分の時間差を経て形成されるとき、
    時間的に先行してドットを形成するヘッドチップのうち全処理ラインの最初に出現する境界位置のドットについて選択されたパターンテーブルの情報を全処理ラインの終了まで保持する処理と、
    境界部分を除くドットに対しては、1つ又は複数のドット単位で逐次選択されるパターンテーブルを適用する処理と、
    境界部分に位置するドットに対しては、前記境界用選択情報保持部に保持する情報のパターンテーブルを適用する処理と
    をコンピュータに実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
  12. インク滴を吐出するノズルと吐出タイミングの関係を規定するドットパターンと多値量子化値とを関連付けた一組のパターンテーブルと、当該一組のパターンテーブルのうちランダムに選択されたパターンテーブルを参照して各ドットに対応する多値量子化値をドットパターンに変換するドットパターン変換部とを搭載するインクジェット方式の印刷装置におけるパターンテーブルの最適化動作を制御するコンピュータプログラムであって、
    1つのラインヘッドを構成する複数個のヘッドチップが、ライン方向に隣り合うヘッドチップ同士で用紙の送り方向に数ライン分オフセットされて配置されており、隣り合う2つのヘッドチップの境界位置に対応するドットの形成が、当該2つのヘッドチップから数ライン分の時間差を経て吐出されるインク滴の重ね打ちにより形成されるとき、
    時間的に先行してドットを形成するヘッドチップのうち全処理ラインの最初に出現する処理ラインの境界位置別に選択されたパターンテーブルを全処理ラインの終了まで保持する処理と、
    境界部分を除くドットに対しては、1つ又は複数のドット単位で逐次選択されるパターンテーブルを適用する処理と、
    境界部分に位置するドットに対しては、前記境界用選択情報保持部に境界位置別に保持する情報のパターンテーブルを適用する処理と
    をコンピュータに実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
  13. インク滴を吐出するノズルと吐出タイミングの関係を規定するドットパターンと多値量子化値とを関連付けた一組のパターンテーブルと、当該一組のパターンテーブルのうちランダムに選択されたパターンテーブルを参照して各ドットに対応する多値量子化値をドットパターンに変換するドットパターン変換部とを搭載するインクジェット方式の印刷装置におけるパターンテーブルの最適化動作を制御するコンピュータプログラムであって、
    1つのプリントヘッドを構成する複数個のヘッドチップが、前記プリントヘッドと用紙の相対的な移動方向に隣り合うヘッドチップ同士で用紙の送り方向に数ライン分オフセットされて配置されており、隣り合う2つのヘッドチップの境界位置に対応するドットの形成が、当該2つのヘッドチップから数ライン分の時間差を経て吐出されるインク滴の重ね打ちにより形成されるとき、
    時間的に先行してドットを形成するヘッドチップのうち各処理ラインの最初に出現する境界位置のドットについて選択されたパターンテーブルの情報を前記数ライン分保持する処理と、
    境界部分を除くドットに対しては、1つ又は複数のドット単位で逐次選択されるパターンテーブルを適用する処理と、
    時間的に先行して形成される境界部分のドットに対しては、現処理単位の最初に現れる境界位置のドットについて選択されたパターンテーブルを適用する処理と、
    時間的に遅行して形成される境界部分のドットに対しては、前記数ラインだけ前に選択されたパターンテーブルを適用する処理と
    をコンピュータに実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
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