JP2007245428A - 記録装置及び濃度検出方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 濃度むらの補正、記録位置ずれ補正、画像の階調表現の精度向上等のために、記録濃度をより正確に検出する記録装置及び濃度検出方法を提供することである。
【解決手段】 記録ヘッドを走査して、プラテン上に載置された記録媒体に画像を記録する際、次のように画像の濃度を検出する。即ち、第1のタイミングで、前記記録媒体に光を照射し画像の濃度を検出する光学センサを動作させ、前記記録媒体上の画像が記録されていない第1領域からの反射光を測定する。次に、第2のタイミングで光学センサを動作させ、前記記録媒体上の画像が記録されている第2領域からの反射光を測定する。そして、これら測定された反射光に基づいて、前記プラテンからの影響度を評価し、第2領域で測定された反射光からプラテンからの影響度を除去して画像の濃度を求める。
【選択図】 図5
【解決手段】 記録ヘッドを走査して、プラテン上に載置された記録媒体に画像を記録する際、次のように画像の濃度を検出する。即ち、第1のタイミングで、前記記録媒体に光を照射し画像の濃度を検出する光学センサを動作させ、前記記録媒体上の画像が記録されていない第1領域からの反射光を測定する。次に、第2のタイミングで光学センサを動作させ、前記記録媒体上の画像が記録されている第2領域からの反射光を測定する。そして、これら測定された反射光に基づいて、前記プラテンからの影響度を評価し、第2領域で測定された反射光からプラテンからの影響度を除去して画像の濃度を求める。
【選択図】 図5
Description
本発明は記録装置及び濃度検出方法に関し、特に、インクジェット記録ヘッドにより記録されたドットずれにより生じる濃度むらを光学センサにより検出した濃度値を利用し補正を行なう記録装置及びその濃度検出方法に関する。
従来より、記録画像の濃度均一化のため記録ヘッドの各ノズルを同一駆動条件で駆動して記録媒体に画像を記録し、その濃度をセンサで読取り、その読取結果に基づいて画像濃度が均一になるようその駆動条件を補正するインクジェット記録装置が知られている。このような装置は、例えば、特許文献1及び2に開示されている。
これに加えて、画像端部の濃度情報を誤情報として除去し、記録ヘッドの駆動条件を補正することで記録画像の濃度均一化精度を高める手段を備えたものがある(例えば、特許文献3及び4参照)。
また、複数の記録ヘッドの位置ずれが原因で生じる画像ムラを軽減する目的で、次のような手段を備えた構成も提案されている(例えば、特許文献5参照)。即ち、記録媒体上に光を投射する1個の発光素子とその記録媒体からの反射光を受光する第1、第2の受光素子とを有する濃度読取り手段を備え、第1、第2の受光素子から検出したデータの差分データを利用する。これにより、紙浮き及び記録媒体の反射率が低い場合であっても記録位置を正確に検出する。
また、これに加えて、濃度検出ユニットを回転させ、位置検出に最も適した方向で各種記録パターンを検出することで、その濃度検出ユニットの方向的な出力レベルの違いを抑える手段を備えたものがある(例えば、特許文献6参照)。
また、記録媒体にインクジェット記録ヘッドにより記録をした際に生じるインク液滴の付着位置のずれを、記録タイミングをずらして記録した複数のパターンの記録領域の濃度値により、検出し補正する構成の装置もある(例えば、特許文献8参照)。
以下、図10〜図21を参照して従来のインクジェット記録ヘッドを搭載した記録装置について説明する。
インクジェット記録ヘッド(以下、記録ヘッド)は、インク吐出口(ノズル)及び液路を複数集積した記録ヘッドが一般的である。また、熱転写方式、感熱方式など他の記録方式に従うサーマルヘッドでも複数のヒータが集積されているのが普通である。
しかしながら、製造プロセスによる特性バラツキやヘッド構成材料の特性バラツキ等に起因して記録ヘッドの記録素子を均一に製造するのは困難であり、記録ヘッド上に配列した各記録素子の特性はある程度のバラツキを持っている。例えば、記録ヘッド上に配列された記録素子は、インク吐出口や液路等の形状等にバラツキを持っており、サーマルヘッドにおいてもヒータの形状や抵抗等にばらつきを持っている。そして、そのような記録素子間の特性の不均一は、各記録素子から吐出されるインク液滴の大きさや、記録媒体にインクを吐出して形成する画像の濃度の不均一となって現れ、記録画像に濃度むらを生じさせる原因になる。
図10は従来の記録装置の一般的な構成を示す斜視図である。
この記録装置は、記録素子を線状に複数個並べて1つの記録ヘッド2を搭載し、記録ヘッド2からインクを吐出して画像形成を行なう。図10に示すように、まず、キャリッジに搭載された複数の記録ヘッド2はキャリッジモータ12によって主走査方向(矢印X方向)に移動させながらプラテン10に置かれた記録媒体8上に1走査分(1バンド)の記録を行なう。次いで、記録媒体8を搬送モータ13によって副走査方向(矢印Y方向)に搬送して次の1走査分の記録を行なう。この時、フルカラー画像を形成するためには、異なった色(例えば、シアン(C)、マゼンダ(M)、イエロ(Y)、黒(K))のインクを吐出する複数の記録ヘッドを使用し、各色インクを画像媒体上で重ねるように記録を行なう。
また、キャリッジには記録画像の濃度を測定する光学センサ3が備えられている。さらに、キャリッジの移動方向に沿って所定間隔でスリットが設けられたリニアスケール14がキャリッジの位置を検出するために備えられている。
しかしながら、フルカラー画像形成の場合、異なった色の記録ヘッドを組み合わせて記録をおこなうと、次のような不都合がある。
図11は記録ドットのずれを示す図である。
図11に示すように、4つの記録ヘッドの内、主走査方向(X方向)に関し、各記録ヘッド間の間隔が想定した値よりΔdだけずれる記録ヘッド(この図ではMインクを用いる記録ヘッド)が存在した場合、記録画像に縦縞模様が生じてしまう。同様に、一部の記録ヘッドが副走査方向にずれてしまった場合は、記録画像に横縞模様が生じてしまう。
複数種類のインクを、記録媒体上の所定の位置に正確に着弾させるためには、主走査方向に関しては、キャリッジの位置を正しく検出する必要がある。
図12は記録装置のキャリッジ周辺の構成を示す斜視図である。この図は、Y方向に関し、図10とは反対の方向から記録装置を眺めたものである。
図12に示すように、この記録装置には、1ドット毎に規則的なスリットが入っているリニアスケール14と、キャリッジ11に装着されリニアスケール14に沿って移動するリニアセンサ15とが備えられる。そして、リニアセンサ15が移動すると、各移動位置でスリットの有無を検出することにより、キャリッジ11の位置を検出する。そして、検出位置を基に記録ヘッド2の記録素子よりインクを吐出して、記録媒体8上の目的の位置に記録を行なう。
このようにしてキャリッジの往路方向走査と復路方向走査の両方で記録を行なうと、同じ位置に記録を行なえない場合が生じる。
図13は両方向記録において記録ずれが発生する様子を示す図である。
図13に示すように、往路方向の記録ではスリットの検出から実際にインクを吐出するまでには遅延距離d1が生じ、復路方向の記録では同様に遅延距離d2が生じる。このため、往復記録による遅延距離の合計は(d1+d2)となる。遅延合計(d1+d2)により、例えば、位置Pにドットを記録しようとしても往路と復路でインク吐出位置がずれてしまう。これは、特に、縦方向の罫線などの線画を記録する時に目立ち、図13の16に示すように、図13の15のような1本の縦線を記録しようとしても、実際には2本の平行な破線となってしまう。
このように、インクジェット記録方式を採用した記録装置では、記録素子の特性バラツキによる濃度むら、記録ヘッドの位置ずれが原因で生じる記録画像の縞模様、往復記録の吐出タイミングが原因でインクの付着位置のずれ等が生じてしまう。
これらの問題を解決するために、特許文献1、特許文献2、特許文献7、及び特許文献8には種々の方法が提案されている。
図14は特許文献1及び2において提案された記録濃度の補正方法の概要を示す図である。また、図15は記録濃度の補正に用いる光学センサの内部構成を示す図である。
この方法によれば、図14のaに示すように複数の記録素子1が配列された記録ヘッド2において、各記録素子への入力信号を図14のbに示すように均一にして記録ヘッドを駆動してインクを吐出する。そして、記録媒体上の記録領域の濃度を図15に示す光学センサ3で測定する。
光学センサ3は反射型光学センサであり、プラテン10上に置かれた記録媒体8に対して光を照射する発光素子であるLED9とその反射光を受光する受光素子であるフォトトランジスタ7とから構成されている。
図14のcは光学センサによって測定された濃度変化であり、均一な信号を入力したにも係らず、測定濃度は変化しており、濃度むらが確認されることが分かる。このような場合、図14のdに示すように濃度変化とは逆センスの変化をするように入力信号を補正する。即ち、濃度の低い部分に対応する記録素子には大きい入力信号を、濃度の高い部分に対応する記録素子には小さい入力信号を与えることで濃度変化を図14のeに示すように均一化するのである。
また、インクジェット記録方式を採用した記録装置では、各記録ヘッドが所定の位置より若干ずれてしまうことにより生じる記録画像の縞模様及び、往路記録と復路記録とで、記録媒体8へのインクの付着位置がずれてしまう問題がある。
図16は記録ヘッドの取付位置ずれに起因する濃度むら発生の様子を示す図である。
図16が示すように、まず全ての記録ヘッドを用いて所定パターン(テストパターン)を記録する。この例では、まず、位置合わせの基準となる色(ここでは黒(K))の記録ヘッドにより副走査方向(Y方向)に延びた長方形の領域a(基準領域)を記録する。次に、領域aから主走査方向(X方向)に一定指示量だけ離れた位置に、黒(K)領域b、シアン(C)領域c、マゼンダ(M)領域d、イエロ(Y)領域eを夫々の記録ヘッドにより記録する。これらの記録は、記録ヘッドが往路方向或は復路方向のいずれかの方向に移動するときに行なう。1方向のみで記録を行なうと、領域b〜eは同じ位置に記録したつもりでも、記録ヘッドの取付位置に誤差があると、記録した領域(ここでは領域c)については他の領域との間で記録位置がずれる。図16に示す例ではシアン(C)インクを吐出する記録ヘッドに取付誤差があり、領域cが他の領域に対して主走査方向にずれているのが判る。
また、図16の破線で示すように、領域aをY方向に延長して記録し、さらに、図16のfのように、黒(K)インクを用いる記録ヘッドで領域aの記録方向とは逆方向から記録を行なうと、領域fは領域bと比べて領域a側にずれてしまう。このずれ量は、図13を参照して前述した遅延量(d1+d2)となる。
特許文献7では、これらのずれ量を光学センサ3で検出し、記録ヘッドの記録素子の吐出タイミングを制御することでずれ量を補正する方法を開示している。
図17は特許文献8に開示の方法に従って記録濃度を補正する様子を示す図である。
図17に示すように、まず、記録ヘッドの往復走査において、往路方向の記録タイミングに対して復路方向のそれを所定量ずらした複数のパターンを記録する(図17の45、46、47)。次に、光学センサ3によりこれら複数のパターンを読取り、読取った平均濃度として最も高い部分に対応したインク吐出タイミングを記録タイミングとして設定する。このようにして、往路走査と復路走査とにおけるインク吐出タイミングを制御し、記録媒体8上の所定の位置にインクを吐出する。
さて、特許文献1、2に開示の方法は、光学センサによって各記録素子の濃度むらを読取ることで、各記録素子の入力信号の調整値を決定するため、光学センサを用いた濃度検出精度が問題となる。
図18は、特許文献1に開示された方法によって各記録素子の濃度むらを光学センサで読取った場合の受光光量の変化を示す図である。
図18に示すように、記録ヘッド2から均一にインクを吐出した記録面4の濃度を濃度検出範囲5の大きさの光学センサ3で読取る。この際、記録ヘッド2の端部にある記録素子1により記録された位置は記録領域の端部のため、濃度検出範囲5には実際に記録がなされた部分とそうではない部分とが混合する。従って、その濃度検出結果は、図18の6に示すように、十分な光量が得られないという問題がある。この問題については、特許文献3、4に記載されているように、記録領域端部の近傍部分の読取濃度に対して受光光量の変化に不連続な飛躍がないように補正されることにより、この部分のほぼ真の濃度を得ることにより解決される。
特開平04−018361号公報
特許第2915071号公報
特開平04−041245号公報
特許第2915093号公報
特許第3313119号公報
特開2000−190587号公報
特開平07−323582号公報
特開平10−329381号公報
しかしながら上記従来例では以下のような問題がある。
図19は光学センサによる画像濃度読取に示す図である。
図19に示すように光学センサ3は反射型光学センサであるため、受光素子7は記録媒体8上の濃度の変化によってだけでなく、記録媒体8と光学センサ3の距離の変化によっても受光素子7が受光する受光量が変動する。さらに、発光素子9から記録媒体8へ照射された光の一部は記録媒体8を通過するため、記録媒体8上で反射する反射光量が変動し、ひいては受光素子7が受光する受光量も変動する。なお、記録媒体8へ照射された光の一部が記録媒体8を通過するかどうかは、プラテン10の色及び形状の影響を受けてしまう。
図20は従来の記録装置のプラテン下部の詳細な構成を示す断面図である。
インクジェット記録方式を採用した記録装置では、紙浮き等により記録ヘッド2と記録媒体8の距離が変化するのを防ぐため、記録媒体8の下部から図20に示すようにファン44を利用し負圧により記録媒体8下部の板に接触させているものがある。また、接触効率を高める目的で、図20に示すように、プラテン形状は平坦ではなく凹凸が存在する場合がある。この凹凸がある形状のプラテンは凹凸プラテンと呼ばれる。そのため、特許文献1〜4に開示された方法だけでは、上述した理由により凹凸プラテンの影響が大きく正確に濃度むらを検出できない。そのため、特許文献1、2に開示された方法に従って各記録素子1の駆動タイミングを変化させても濃度むらを完全に無くすことができない。
また、特許文献7に開示された方法は光学センサのテストパターン検出精度が重要であるが、上述した理由により、記録媒体8と光学センサ3の距離の変化、プラテン10の色及び形状の影響を受けてしまう。このため、濃度値変化による正確な位置検出ができないという問題がある。
この問題を解決するために特許文献5、6では次のような方法を提案している。
図21は特許文献5、6に開示の方法に従って記録位置ずれを検出する様子を示す図である。
図21に示すように、この方法によれば、光学センサ3において所定間隔Lだけ相互に離して配置された受光素子S1、S2からの出力の差分(S2−S1)から、パターン幅を検出し、さらに各テストパターンの中心位置を算出する。そして、各テストパターンの中心位置から中心位置の差分dを検出する。これにより、各記録ヘッドの位置ずれ及び往復記録時の往路と復路での記録位置のずれを検出する。図21に示す例では、図16に示すように、シアン(C)インクを吐出する記録ヘッドが他の3つの記録ヘッドに対して距離dだけずれている様子を示している。
しかしながら、特許文献5、6に開示された方法は、記録媒体と光学センサ間の距離が非常に短い場合に有効であるに過ぎない。前述のようにプラテン10の形状に凹凸があり、尚且つ、記録媒体8が光の透過率が高い材質又は厚さの場合、プラテンの凹凸及び色の影響を受け、テストパターンの位置を誤検出してしまう可能性がある。
また、特許文献8に開示された方法も、上述した理由により記録媒体8と光学センサ3の受光素子7への光量が、記録媒体8上の濃度変化だけでなく、記録媒体とセンサとの距離の変化、プラテン10の色及び形状の影響を受けてしまう。このため、濃度値を正確に検出ができないという問題がある。
本発明は上記問題点に鑑みてなされたもので、濃度むらの補正、記録位置ずれ補正、画像の階調表現の精度向上等のために、記録濃度をより正確に検出する記録装置及び濃度検出方法を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために本発明の記録装置は、以下のような構成からなる。
即ち、記録ヘッドを走査して、記録媒体に画像を記録する記録装置であって、前記記録ヘッドによる記録場所において前記記録媒体の下部に備えられるプラテンと、前記記録媒体に光を照射し、前記記録媒体からの反射光量を検出する検出手段と、第1のタイミングで前記検出手段を動作させ、前記記録媒体上の画像が記録されていない第1領域からの反射光量を測定する第1測定手段と、第2のタイミングで前記検出手段を動作させ、前記記録媒体上の画像が記録されている第2領域からの反射光量を測定する第2測定手段と、前記第1及び第2の測定手段夫々により測定された反射光量に基づいて、前記プラテンからの影響度を評価する評価手段と、前記第2測定手段により測定された反射光量から前記評価手段により評価された前記プラテンからの影響度を除去して前記第2領域に記録されている画像の濃度を求める濃度算出手段とを有することを特徴とする。
また他の発明によれば、記録ヘッドを走査して、プラテン上に載置された記録媒体に前記記録ヘッドにより画像を記録する記録装置の濃度検出方法であって、第1のタイミングで、前記記録媒体に光を照射し、前記記録媒体からの反射光を受光するセンサを動作させ、前記記録媒体上の画像が記録されていない第1領域からの反射光量を測定する第1測定工程と、第2のタイミングで前記センサを動作させ、前記記録媒体上の画像が記録されている第2領域からの反射光量を測定する第2測定工程と、前記第1及び第2の測定工程夫々において測定された反射光量に基づいて、前記プラテンからの影響度を評価する評価工程と、前記第2測定工程において測定された反射光量から前記評価工程において評価された前記プラテンからの影響度を除去して前記第2領域に記録されている画像の濃度を求める濃度算出工程とを有することを特徴とする濃度検出方法を備える。
従って本発明によれば、センサからの反射光の検出結果に対して、プラテンによる影響を軽減して、より正確に濃度を検出することができるという効果がある。
以下添付図面を参照して本発明の好適な実施例について、さらに具体的かつ詳細に説明する。なお、既に説明した部分には同一符号を付し重複説明を省略する。
なお、この明細書において、「記録」(「プリント」という場合もある)とは、文字、図形等有意の情報を形成する場合のみならず、有意無意を問わない。また人間が視覚で知覚し得るように顕在化したものであるか否かを問わず、広く記録媒体上に画像、模様、パターン等を形成する、または媒体の加工を行う場合も表すものとする。
また、「記録媒体」とは、一般的な記録装置で用いられる紙のみならず、広く、布、プラスチック・フィルム、金属板、ガラス、セラミックス、木材、皮革等、インクを受容可能なものも表すものとする。
さらに、「インク」(「液体」と言う場合もある)とは、上記「記録(プリント)」の定義と同様広く解釈されるべきものである。従って、記録媒体上に付与されることによって、画像、模様、パターン等の形成または記録媒体の加工、或いはインクの処理(例えば記録媒体に付与されるインク中の色剤の凝固または不溶化)に供され得る液体を表すものとする。
またさらに、「ノズル」とは、特にことわらない限り吐出口ないしこれに連通する液路およびインク吐出に利用されるエネルギーを発生する素子を総括して言うものとする。
図1は本発明の代表的な実施例であるインクジェット記録ヘッドを搭載した記録装置の制御構成を示すブロック図である。なお、この装置の概観構成は図10に示すものと同様である。従って、図10を参照して説明した構成要素についての説明は省略し、図10に付された参照番号によりこれらの構成要素には言及する。
図1に示すように、この記録装置は、イメージスキャナ、パソコン、CAD装置等から成る外部装置17、記録制御部18、記録ヘッド2から構成されている。このような構成の記録装置の動作概要は次のとおりである。
記録制御部18は、CPU19、ヘッド制御部20、濃度検出部21、濃度検出部21の検出値に基づき各記録ヘッドより記録媒体8に記録された記録ドットのずれ量を検出するレジストレーション誤差検出部22を含んでいる。さらに、CPU19が実行するプログラムや記録パターンを格納するROM23、画像データを一時蓄える画像メモリ24等も記録制御部18は含んでいる。
また、光学センサ3は図15に示したのと同様の構成をしている。
CPU19は、画像データ(VDI)を転送する外部装置17とのインタフェースを司ると共に、メモリやI/O等を含め記録制御部18全体の制御を行なう。外部装置17から画像データ(VDI)が転送されると、CPU19からの命令によりヘッド制御部20にて各種画像処理を実行し、記録ヘッド2へ画像データを転送する。一方、リニアスケール14から入力される位置検出信号(LINSCL)を利用して、記録ヘッド2から記録媒体8上の目的の位置にインクを吐出して、記録媒体8上に所望の画像を形成するよう記録制御を行なう。
この記録装置で行なう記録画像の濃度検出は光学センサ3によって行なわれ、一般的に濃度むら検出、記録媒体8に着弾したインク滴の位置ずれを補正する目的に利用される。
なお、この実施例では、受光素子7としてフォトトランジスタを、発光素子9としてLEDを用いるが、記録媒体8の状態(記録画像の濃度検出)が判別できるものであればどのようなものであっても構わない。また、光学センサ3は一般的にキャリッジ11上に設置されるが、キャリッジ11と独立した構成であっても良い。
次に、以上の構成の記録装置を用いた記録濃度の検出方法について、いくつかの実施例を説明する。
図2〜図3は実施例1に従う記録濃度の検出処理の概要を示す図である。
これらの図から示唆されるように、記録媒体8上の位置はX、Y方向の座標で特定される。図2は記録ヘッド2を搭載したキャリッジ11が記録媒体8の画像が記録されていない非記録領域25を走査する様子を示している。また、図3はキャリッジ11が記録媒体8の画像が記録された記録領域26を走査する様子を示している。
この実施例では、先ず、光学センサ3のキャリブレーションを行なうため、非記録領域25の所定の位置において、光学センサ3の発光素子9を消灯した状態での受光素子7の出力値を測定する。非記録領域25の所定の位置とは、例えば、図2の座標(X1,Y1)の位置で良く、キャリッジモータ12と搬送モータ13とを駆動して、光学センサ3を座標(X1,Y1)の位置へ移動させる。つまり、記録媒体8からの反射光が全く無い状態での受光素子7の出力値を測定する。次に、図2のaに示すように、非記録領域25に対して発光素子9を発光させながらキャリッジ11を走査し、反射光を受光素子7で検出する。ここで、記録媒体8からの反射光量が最大の場合でも受光素子7からの出力レベルが飽和しないようにアンプのゲイン(不図示)もしくは発光素子9の光量調節部(不図示)により発光光量を調節する。
具体的には、まず、キャリッジモータ12と搬送モータ13を駆動して、光学センサ3を記録媒体8上の座標(X1,Y1)の位置に移動させる。その後、キャリッジモータ12を駆動してキャリッジ11を主走査方向に移動させながら、非記録領域25の座標(X1,Y1)と座標(X2、Y1)との間の反射光量を光学センサ3で検出する。図2のbはその反射光量の変化を示している。
更に、次に、図3のaに示すように、キャリッジ11を走査した際に、光学センサ3のセンシング領域が予め記録ヘッド2によって記録媒体8上に記録された記録領域26を含むように、搬送モータ13により記録媒体8を搬送する。その後、キャリッジモータ12を駆動してキャリッジ11を座標(X1,Y2)から座標(X2,Y2)まで移動させる。この時、光学センサ3を動作させて、記録領域26を含む領域の反射光量を光学センサ3により検出する。図3のbはその反射光量の変化を示している。
その後、濃度検出部21で図2のbに示す検出結果と図3のbに示す検出結果との差分をとり、図3のcに示すような反射光量の変化を得る。このようにして、記録媒体8の下側のプラテン10の影響を除去することができる。図3のcに示す反射光量に基づく値を座標(X1,Y2)から座標(X2,Y2)までの濃度値とする。
次に、上述のような処理により記録媒体8の下側の影響を除去できる理由を説明する。
光学センサ3によるセンシング領域を広げるように、主走査方向に往復移動するキャリッジ11に光学センサ3が取付られることが多い。また、記録媒体8がプラテン10から浮いてしまうことでキャリッジ11上の記録ヘッド2と記録媒体8間の距離を一定に保てなくなることを防ぐため、プラテン10の形状は前述したように凹凸プラテンとなっていることが多い。そのため、記録媒体8に記録された画像の濃度が均一であったとしても、光学センサ3で検出した記録媒体8の表面で反射する反射光量は、前述したように、凹凸プラテンの影響を受けて均一でないことがある。
一方、この実施例は、光学センサ3によって検出した記録領域26の濃度値から凹凸プラテンの影響を軽減して、精度の良い濃度検出を可能にしている。また、記録媒体8の表面で反射する反射光量は、プラテンの色や形状の影響だけでなく、紙厚、記録媒体の光沢度(記録媒体表面の粗さ)、記録媒体のコシ等の影響も受ける。従って、非記録領域25を走査する濃度測定は、画像濃度を求めたい記録領域26の近傍で行なうのが望ましい。
この実施例は、上述のように、単純に図2のbに示す濃度変化に対応する光学センサの測定結果と図3のbに示すそれとの差分から単純に濃度値を求めている。
さて、図4は高濃度の記録領域を光学センサが測定する様子を示す図である。
図4のaに示すように、高濃度で画像が記録された記録領域27を光学センサ3により測定する場合、発光素子9が照射した光が記録媒体8を透過せずにほぼ全ての光が反射し、記録媒体の下側のプラテンの色や形状の影響を受けにくい。このため、このとき濃度検出部21が記録領域27の測定結果から、非記録領域の測定結果を減算して得た検出結果は、濃度の算出精度が逆に悪くなってしまう。そのため、この実施例では、記録領域の濃度が薄い場合に限定することで、濃度検出部21の負荷を大きくすることなく濃度値を正確に検出することができる。
図5はこの実施例に従う濃度検出手順を示す図である。
記録領域の濃度の濃淡によらずプラテンの影響を除去するため、先ず、上述のように光学センサ3のキャリブレーションを行なう。次に、図2Aに示すようにプラテンの状態を検出するために非記録領域25の座標(X1,Y1)から座標(X2,Y1)までの反射光量を光学センサ3で検出する。
図5のaは非記録領域25の走査により光学センサが得た反射光量の変化の一部を示す図である。
次に、図3に示すように、光学センサ3を(X1,Y2)の位置へ移動し、予め記録ヘッド2によって記録された記録領域26を含むように、座標(X1,Y2)から座標(X2,Y2)までの反射光量を光学センサ3で検出する。
図5のbは記録領域26を含む走査により光学センサが得た反射光量の変化の一部を示す図である。なお、図4は記録領域の濃度が濃いほど検出値が高くなる光学センサを用いた例であるが、図5は記録領域の濃度が濃いほど検出値が低くなるような出力特性を有している光学センサを用いたときの検出結果である。
更に、図5のaに示す反射光量からDC成分をカットする。図5のcはDC成分がカットされた反射光量の変化を示す図である。
更に、座標(X1,Y2)と(X2,Y2)との間における、プラテンの影響度の数値化する。この数値化は以下のようにして実行する。
図6はプラテンの影響度を数値化する様子を示す図である。
まず、記録ヘッド2を用い、記録媒体8上に濃度値の異なる濃度パッチ(テストパターンの画像)をいくつか形成する。図6に示す例では平均濃度値が夫々d1、d2、d3の濃度パッチ28、29、30を示している。
次に、光学センサ3を用い主走査方向(X方向)に濃度パッチ28、濃度パッチ29、濃度パッチ30を走査し、光学センサ3から濃度パッチ28の出力値31、濃度パッチ29の出力値32、及び濃度パッチ30の出力値33を得る。図6のa、b、cのグラフは夫々、濃度パッチ28、29、30を走査して得られる光学センサ3からの出力値のX方向に関する変化とと出力値の最小値と最大値(点線)の差とを示している。
図6に示す例では、記録媒体8の下側にあるプラテン10の凹凸に対応するように、出力値31、32、33共にプラテン10の凸部分の出力値が凹部分の出力値と比較して高くなっている。光学センサ3の出力値の最大値と最小値の差を求めることで、プラテン10の凸部分の出力値と凹部分の出力値との差を求めることができる。これにより、濃度パッチ28、29、30夫々におけるプラテン10の凸部分の出力値と凹部分の出力値との差Z1、Z2、Z3が得られる。なお、プラテン10の凸部分の出力値と凹部分の出力値との差を、この明細書では、プラテンの凹凸部に対応した振幅と称する。
更に、濃度パッチ28、29、30夫々を光学センサ3により走査した結果得られる出力値の平均値(平均濃度値)d1、d2、d3を算出する。
これにより、より正確に各濃度パッチの出力平均値と各濃度パッチを主走査方向(X方向)に走査した時のプラテン凹凸部に対応した振幅値との関係を得ることができる。図6のdには、このような関係を示す曲線34を示している。曲線34は、記録媒体上の記録領域濃度とプラテンによる影響度合いの関係を関数Z(d(X,Y))として表したものである。
このように、濃度の異なる複数のパッチを光学センサで測定することにより、座標(X,Y)の位置における平均濃度が“d”である濃度パッチにおけるプラテンの影響度合いを示す関数Zとして数値化することができる。この関数Zを用いることで、記録媒体8上の記録領域の濃度がd1、d2、d3以外の場合でもプラテンの影響度合いを算出することができる。なお、関数Zは、普通紙、コート紙、光沢紙等、記録媒体の種類によっても異なってくるため、使用する記録媒体全てに対して関数Zを求める。図6のeは異なる種類の記録媒体に対する関数Zを示している。このような関数を求めることにより、どのような種類の記録媒体に対してもプラテンの影響度合いを数値化することが可能となる。
この実施例では、プラテンの影響度(A)は非記録領域における関数Zの値に対する記録領域における関数Zの比として次のように数値化する。
即ち、A(Xn,Yt)=Z(d(Xn,Yt))/Z(d(Xn,Ys))とする。
次に、図5のcに示したDC成分がカットされた反射光量の変化に対してプラテンの影響度Aを乗算して、記録領域25を通る座標(X1,Y2)から座標(X2,Y2)に対する補正値を求める。図5のdは求められた補正値を示す図である。
最後に、決定した補正値を座標(X1、Y2)から座標(X2、Y2)までの走査結果から得られた反射光量の変化(図5のb)から減算することにより、走査結果の補正を行なう。図5のeは、補正後の反射光量の変化を示す図である。
従って、この実施例に従えば、記録領域を含む座標(X1,Y2)から座標(X2,Y2)間までの光学センサによる検出出力からプラテンの色及び形状の影響を軽減し、記録画像のみの濃度を正確に検出することができる。
実施例1では、測定した全種類の記録媒体に対して補正を行うとしたが、記録媒体の種類によってその反射率も異なり、プラテンからの影響度も異なるので、光学センサの補正有無を記録媒体の種類に従って変更しても良い。
図7は3種類の記録媒体を光学センサが測定して補正を行う様子を示す図である。
図7によれば、キャリッジの走査と記録媒体の搬送とを行なって、実施例1で説明したように、プラテンの状態を検出するため、記録媒体8の非記録領域25からの反射光を、更に、記録領域26からの反射光を光学センサ3により検出する。
次に、非記録領域25の走査から得られる光学センサ3の平均出力値38(一点鎖線)に対する分散(実線)39を算出し、算出された分散39を所定の閾値Thと比較する。ここで、分散値≧閾値Thである場合は、実施例1で説明した方法を用いて、記録領域26の走査結果に対して補正を行なう。これに対して、分散値<閾値Thである場合は、補正を行なわない。ここで、閾値Thは、プラテン10の影響が無視できる程度の分散値とする)。
図7によれば、反射率の高い光沢紙は光学センサの出力値の補正を行なわないが、普通紙やコート紙に対しては光学センサの出力値の補正を行なう。
これにより、補正が必要な場合にだけ補正を行なうため、濃度算出の負荷を軽減することが可能になる。
実施例1では、測定した異なる濃度の濃度パッチに対して補正を行うとしたが、その濃度によって反射率も異なり、プラテンからの影響度も異なるので、光学センサの補正有無をパッチの濃度に従って変更しても良い。
図8は異なる濃度の3つの濃度パッチを光学センサが測定する様子を示す図である。
図8によれば、キャリッジ走査と記録媒体の搬送とを行なって、プラテンの状態を検出するため、濃度の異なる3つの濃度パッチ41、42、43を含む領域からの反射光を光学センサ3で検出する。即ち、濃度パッチ41に対しては座標(X1,Y1)から(X2,Y1)、濃度パッチ42に対しては座標(X1,Y2)から(X2、Y2)、濃度パッチ43に対しては座標(X1,Y3)から(X2、Y3)をキャリッジ11が走査する。
次に、夫々の濃度パッチを走査することにより得られる光学センサ3の平均出力値38(一点鎖線)に対して分散39を算出し、算出された分散39を所定の閾値Thと比較する。ここで、分散値≧Thである場合は、実施例1で説明した方法を用いて、夫々の濃度パッチから得られた走査結果に対して補正を行なう。これに対して、分散値<閾値Thである場合は、補正を行なわない。
図8によれば、高濃度の濃度パッチ43に対しては光学センサの出力値の補正を行なわないが、低濃度の濃度パッチ41や中濃度の濃度パッチ41に対しては光学センサの出力値の補正を行なう。
これにより、補正が必要な場合にだけ補正を行なうため、濃度算出の負荷を軽減することができる。
図9は記録媒体上の同一位置で光学センサが濃度測定する様子を示す図である。
図9によれば、実施例1で説明したように光学センサ3のキャリブレーションを行なった後、プラテンの状態を検出するために非記録領域25(点線内)を含むように座標(X1,Y1)から(X2,Y1)を走査して反射光を光学センサ3で検出する。
次に、キャリッジ走査と記録媒体の搬送により、キャリッジを座標(X1,Y1)の位置に戻し、再び、キャリッジを走査して、記録ヘッド2により座標(X1,Y1)から(X2,Y1)間に濃度パッチを記録する。
さらに、キャリッジ走査と記録媒体の搬送により、キャリッジを座標(X1,Y1)の位置に戻す。そして、再び、キャリッジを走査して、記録領域26を含むように座標(X1,Y1)から(X2、Y1)を走査して反射光を光学センサ3で検出する。
最後に、光学センサ3で検出した非記録領域25の検出結果(図9のa)と濃度パッチを記録後に走査した記録領域26の検出結果(図9のb)とに基づいて、図9のcに示すように実施例1で説明した方法に従ってプラテンの影響を除去する。
従って以上説明した実施例に従えば、非記録領域と記録領域の走査を記録媒体8上の同一場所で行なうので、記録媒体の厚さ、光沢度、及びコシの影響を低減することができ、より精度の高い濃度検出を行なうことができる。
以上の実施例は、特にインクジェット記録方式の中でも、インク吐出のために熱エネルギーを発生する手段(例えば電気熱変換体等)を備え、前記熱エネルギーによりインクの状態変化を生起させる方式を用いて記録の高密度化、高精細化が達成できる。
さらに加えて、本発明のインクジェット記録装置の形態としては、コンピュータ等の情報処理機器の画像出力装置として用いられるものの他、リーダ等と組合せた複写装置、さらには送受信機能を有するファクシミリ装置の形態を採るもの等であってもよい。
本発明は、光学センサを装着して、レジストレーション調整、及び記録媒体上に記録された領域の濃度値検出を行なうインクジェット記録装置に適用するのが好適である。
1 記録素子
2 記録ヘッド
3 光学センサ
4 記録面
5 濃度検出範囲
6 濃度検出結果
7 受光素子
8 記録媒体
9 発光素子
10 プラテン
11 キャリッジ
12 キャリッジモータ
13 搬送モータ
14 リニアスケール
15 リニアセンサ
17 外部装置
18 記録制御部
19 CPU
20 ヘッド制御部
21 濃度検出部
22 レジストレーション誤差検出部
23 ROM
24 画像メモリ
25 非記録領域
26、27 記録領域
28〜30 濃度パッチ
31〜33 光学センサの出力値
38 光学センサの平均出力値
39 光学センサの出力値の分散
2 記録ヘッド
3 光学センサ
4 記録面
5 濃度検出範囲
6 濃度検出結果
7 受光素子
8 記録媒体
9 発光素子
10 プラテン
11 キャリッジ
12 キャリッジモータ
13 搬送モータ
14 リニアスケール
15 リニアセンサ
17 外部装置
18 記録制御部
19 CPU
20 ヘッド制御部
21 濃度検出部
22 レジストレーション誤差検出部
23 ROM
24 画像メモリ
25 非記録領域
26、27 記録領域
28〜30 濃度パッチ
31〜33 光学センサの出力値
38 光学センサの平均出力値
39 光学センサの出力値の分散
Claims (10)
- 記録ヘッドを走査して記録媒体に画像を記録する記録装置であって、
前記記録ヘッドによる記録場所において前記記録媒体の下部に備えられるプラテンと、
前記記録媒体に光を照射し、前記記録媒体からの反射光量を検出する検出手段と、
第1のタイミングで前記検出手段を動作させ、前記記録媒体上の画像が記録されていない第1領域からの反射光量を測定する第1測定手段と、
第2のタイミングで前記検出手段を動作させ、前記記録媒体上の画像が記録されている第2領域からの反射光量を測定する第2測定手段と、
前記第1及び第2の測定手段夫々により測定された反射光量に基づいて、前記プラテンからの影響度を評価する評価手段と、
前記第2測定手段により測定された反射光量から前記評価手段により評価された前記プラテンからの影響度を除去して前記第2領域に記録されている画像の濃度を求める濃度算出手段とを有することを特徴とする記録装置。 - 前記記録ヘッドを搭載したキャリッジを走査する走査手段をさらに有し、
前記検出手段は前記キャリッジに設けられることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。 - 前記検出手段は、前記記録媒体に光を照射する発光素子と前記記録媒体からの反射光を受光する受光素子とを有する反射型光学センサであることを特徴とする請求項2に記載の記録装置。
- 前記走査手段による走査方向とは異なる方向に前記記録媒体を搬送する搬送手段をさらに有することを特徴とする請求項3に記載の記録装置。
- 前記第1及び第2領域は、前記記録媒体上の異なる場所であり、
前記第1の領域に対する測定後に前記第2の領域に対する測定を行なうように、前記反射型光学センサを移動させるために前記走査手段と前記搬送手段とを制御する測定制御手段をさらに有することを特徴とする請求項4に記載の記録装置。 - 前記第1及び第2領域は、前記記録媒体上の同じ場所であり、
前記第1の領域に対する測定後に前記第2の領域に対する測定を行なう前に、前記走査手段を制御して前記キャリッジを移動させ前記記録ヘッドにより画像を記録するよう制御する記録制御手段をさらに有することを特徴とする請求項4に記載の記録装置。 - 前記プラテンの表面には凹凸があることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の記録装置。
- 前記濃度算出手段は、記録媒体の種類に従って、前記プラテンからの影響度を除去することなく前記画像の濃度を求めることを有することを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の記録装置。
- 前記濃度算出手段は、前記記録媒体に記録された画像の濃度に従って、前記プラテンからの影響度を除去することなく前記画像の濃度を求めることを有することを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の記録装置。
- 記録ヘッドを走査して、プラテン上に載置された記録媒体に前記記録ヘッドにより画像を記録する記録装置の濃度検出方法であって、
第1のタイミングで、前記記録媒体に光を照射し、前記記録媒体からの反射光を受光するセンサを動作させ、前記記録媒体上の画像が記録されていない第1領域からの反射光量を測定する第1測定工程と、
第2のタイミングで前記センサを動作させ、前記記録媒体上の画像が記録されている第2領域からの反射光量を測定する第2測定工程と、
前記第1及び第2の測定工程夫々において測定された反射光量に基づいて、前記プラテンからの影響度を評価する評価工程と、
前記第2測定工程において測定された反射光量から前記評価工程において評価された前記プラテンからの影響度を除去して前記第2領域に記録されている画像の濃度を求める濃度算出工程とを有することを特徴とする濃度検出方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006069903A JP2007245428A (ja) | 2006-03-14 | 2006-03-14 | 記録装置及び濃度検出方法 |
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Family
ID=38590220
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JP2006069903A Withdrawn JP2007245428A (ja) | 2006-03-14 | 2006-03-14 | 記録装置及び濃度検出方法 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2007245428A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010111091A (ja) * | 2008-11-10 | 2010-05-20 | Canon Inc | プリンタおよびセンサ |
JP2014193603A (ja) * | 2013-02-27 | 2014-10-09 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置、記録媒体種別判定システム及び記録媒体種別判定方法 |
US9162451B2 (en) | 2012-12-05 | 2015-10-20 | Ricoh Company, Ltd. | Image forming apparatus, program, and image forming system |
JP2015189191A (ja) * | 2014-03-28 | 2015-11-02 | ブラザー工業株式会社 | インクジェット記録装置 |
-
2006
- 2006-03-14 JP JP2006069903A patent/JP2007245428A/ja not_active Withdrawn
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JP2014193603A (ja) * | 2013-02-27 | 2014-10-09 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置、記録媒体種別判定システム及び記録媒体種別判定方法 |
JP2015189191A (ja) * | 2014-03-28 | 2015-11-02 | ブラザー工業株式会社 | インクジェット記録装置 |
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Legal Events
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A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20090602 |