JP2007243842A - 情報再生装置および情報再生方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 動画像が再生されている間に表示される文字を読み取り可能に表示する。
【解決手段】 アドバンスト・サブタイトルが、動画像が再生される再生時間に含まれる複数の文字表示期間各々に対応付けられた1組の文字列を含んでおり、ディスク再生装置は、アドバンスト・サブタイトルに基づいて、文字表示期間に対応付けられた1組の文字列を含む文字画像を生成し(S10)、文字表示期間に対応付けられた1組の文字列の文字数に応じた再生倍速度で、動画データに基づいて動画像を再生し(S09)、生成された文字画像に対応する文字表示期間と再生倍速度とで定まる期間(S13でNO)、該文字画像を再生される動画像とミキシングする(S12)。
【選択図】 図4
【解決手段】 アドバンスト・サブタイトルが、動画像が再生される再生時間に含まれる複数の文字表示期間各々に対応付けられた1組の文字列を含んでおり、ディスク再生装置は、アドバンスト・サブタイトルに基づいて、文字表示期間に対応付けられた1組の文字列を含む文字画像を生成し(S10)、文字表示期間に対応付けられた1組の文字列の文字数に応じた再生倍速度で、動画データに基づいて動画像を再生し(S09)、生成された文字画像に対応する文字表示期間と再生倍速度とで定まる期間(S13でNO)、該文字画像を再生される動画像とミキシングする(S12)。
【選択図】 図4
Description
この発明は情報再生装置および情報再生方法に関し、特に動画データに字幕を表示する機能を備えた情報再生装置およびその情報再生装置で実行される情報再生方法に関する。
現在、HD DVD(High Difinition Digital Versatile Disc)規格が定められ、HD DVD規格で記録された映像を再生する再生装置の開発が進められている。映画などのコンテンツをHD DVDに記録するために、映像を再生するための動画データの他に字幕などの文字を再生するための文字データを記録することができるように規格が定められている。
文字データは、再生される動画に同期して文字を再生することができるように、再生される文字と、再生される動画のどこからどこまで表示するかを示す情報とを含む。しかしながら、文字を表示する時間は、コンテンツの製作者により定められるので、視聴者は変更することができない。字幕を読み取る速さには個人差があるため、読み取る速さが遅い視聴者にとっては、字幕のすべてを読み取ることができない場合がある。
特開平9−200700号公報には、録再部で再生された音声情報は音声文字変換部で文字情報に変換された後文字表示部に表示され、映像情報は映像表示部に表示される。同時に音声文字変換部より出力された文字情報は制御部にも入力される。制御部はこの文字の数を計数し、計数値が所定値に達した場合、録再部における映像音声の再生を一時停止させることが記載されている。
しかしながら、映画などのコンテンツの再生を一時停止させたのでは、映像の流れおよび音の流れが途切れてしまい、コンテンツが視覚および聴覚に与える効果が半減してしまうといった問題がある。
特開平9−200700号公報
この発明は上述した問題点を解決するためになされたもので、この発明の目的のひとつは、ユーザが、動画像が再生されている間に表示される文字を確実に読み取ることができるように動画像を再生することが可能な情報再生装置を提供することである。
この発明の他の目的は、ユーザが、動画像が再生されている間に表示される文字を確実に読み取ることができるように動画像を再生することが可能な情報再生方法を提供することである。
上述した目的を達成するためにこの発明のある局面によれば、情報再生装置は、記録媒体から動画データおよび文字データを読み出して動画像を再生する情報再生装置であって、文字データは、動画データが再生される再生時間に含まれる複数の文字表示期間各々に対応付けられた1組の文字列を含み、動画データに基づいて、動画像を再生する再生手段と、文字データに基づいて、複数の文字表示期間各々に対応付けられた1組の文字列を含む文字画像を生成する文字画像生成手段と、生成された文字画像に対応する文字表示期間に、該文字画像を再生された動画像とミキシングするミキシング手段とを備え、再生手段は、複数の文字表示期間各々に対応付けられた1組の文字列の文字数に応じて、再生スピードを変更し、ミキシング手段は、文字表示期間と変更された再生スピードとで定まる期間、該文字画像を再生された動画像とミキシングする。
この局面に従えば、文字データに基づいて、複数の文字表示期間各々に対応付けられた1組の文字列を含む文字画像が生成され、生成された文字画像に対応する文字表示期間に、該文字画像が再生された動画像とミキシングされる。そして、複数の文字表示期間各々に対応付けられた1組の文字列の文字数に応じて、再生スピードが変更され、文字表示期間と変更された再生スピードとで定まる期間、該文字画像が再生された動画像とミキシングされる。このため、ユーザが、動画像が再生されている間に表示される文字を確実に読み取ることができるように動画像を再生することが可能な情報再生装置を提供することができる。
好ましくは、再生手段は、複数の文字表示期間各々と、該文字表示期間に対応付けられた1組の文字列の文字数とに基づいて、再生スピードを決定する決定手段を含む。
この局面に従えば、複数の文字表示期間各々と、該文字表示期間に対応付けられた1組の文字列の文字数とに基づいて、再生スピードが決定される。このため、可能な限り再生スピードを変更しないようにすることができる。
この発明の他の局面によれば、情報再生方法は、記録媒体から動画データおよび文字データを読み出して動画像を再生する情報再生方法であって、文字データは、動画データが再生される再生時間に含まれる複数の文字表示期間各々に対応付けられた1組の文字列を含み、文字データに基づいて、複数の文字表示期間各々に対応付けられた1組の文字列を含む文字画像を生成するステップと、複数の文字表示期間各々に対応付けられた1組の文字列の文字数に応じた再生スピードを決定するステップと、動画データに基づいて、決定された再生スピードで動画像を再生するステップと、生成された文字画像に対応する文字表示期間と決定された再生スピードとで定まる期間に、該文字画像を再生された動画像とミキシングするステップとを含む。
この局面に従えば、ユーザが、動画像が再生されている間に表示される文字を確実に読み取ることができるように動画像を再生することが可能な情報再生方法を提供することができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰返さない。
図1は、本発明の実施の形態の1つにおけるディスク再生装置の全体構成を示す図である。図1を参照して、ディスク再生装置100は、動画像および音声を圧縮符号化した動画データおよび音声データを記録したHD DVD20が装着され、そのHD DVD20から動画データおよび音声データを読み出して動画像および音声を再生する。
ディスク再生装置100は、ディスク再生装置100の全体を制御するシステムコントローラ10と、それぞれがシステムコントローラ10に接続されたLAN(Local Area Network)インターフェース15、操作部12、表示部13、読み出し用バッファ26、再生バッファメモリ27、パーサ31、ビデオデコーダ32、アドバンスト・サブタイトルプレーヤ33、ミキサ34、ビデオエンコーダ35およびオーディオデコーダ36を含む。
HD DVD20は、スピンドルモータ22によって回転される。サーボ回路23は、スピンドルモータ22の回転数、ピックアップ21のフォーカスサーボおよびトラッキングサーボを制御する。HD DVD20に記録されたタイトルを再生する場合、HD DVD20に記録されたデータは、ピックアップ21により読み取られる。ピックアップ21は、HD DVD20で反射した光を受光し、受光した光を光電変換素子により電気信号に変換して、復調部24に出力する。復調部24に入力される電気信号は、HD DVD20への記録に適した信号に変調された信号であるため、復調部24はこれを復調して元の形に戻す。誤り訂正部25は、リードソロモン積符号(RS−PC)の訂正方式でエラー訂正し、エラー訂正したデータを読み出し用バッファ26に記憶する。
システムコントローラ10は、ナビゲーション情報解析部11を含む。ナビゲーション情報解析部11は、読み出し用バッファ26からデータを読み出し、ナビゲーション情報を解析する。また、システムコントローラ10は、読み出し用バッファ26から読み出したビデオデータとオーディオデータと、アドバンスト・サブタイトル(Advanced Subtitle)とを再生バッファメモリ27に記憶する。さらに、システムコントローラ10は、パーサ31を制御して、パーサ31に再生バッファメモリ27に記憶されたビデオデータとオーディオデータとアドバンスト・サブタイトルとを読み出させる。
パーサ31は、ビデオデータをビデオデコーダ32に出力し、オーディオデータをオーディオデコーダ36に出力し、アドバンスト・サブタイトルをアドバンスト・サブタイトルプレーヤ33に出力する。オーディオデコーダ36は、入力されるオーディオデータをデコードして、デコードしたデジタルのオーディオデータを出力する。
ビデオデコーダ32は、入力される圧縮されたビデオデータをMPEG方式で復号し、復号して得られるビデオデータ(動画像)をミキサ34に出力する。アドバンスト・サブタイトルプレーヤ33は、アドバンスト・サブタイトルをデコードして、サブピクチャデータを生成する。アドバンスト・サブタイトルは、テキスト形式で記述された1組以上の文字列、文字表示期間およびフォント情報を含む。文字表示期間は、1組以上の文字列をビデオデータと同期して表示するための開始時刻と終了時刻とを含む。アドバンスト・サブタイトルプレーヤ33は、文字列を含むサブピクチャデータ(文字画像)を生成して、生成したサブピクチャデータを開始時刻から文字表示期間の間ミキサ34に出力する。
ミキサ34は、ビデオデコーダ32から入力されるビデオデータと、アドバンスト・サブタイトルプレーヤ33から入力されるサブピクチャデータとをミキシングして、ミキシングしたデータをビデオエンコーダ35に出力する。ビデオエンコーダ35は、ミキシングされたデータを画像に変換して出力する。ミキシングは、ビデオデータにサブピクチャデータを重畳する。これにより、動画像に静止画の文字画像が重ねた動画像がミキサ34から出力される。
LANインターフェース15は、ディスク再生装置100をインターネット16に接続するための通信用のインターフェースである。ここでは、LANインターフェース15は、インターネット16に接続されており、システムコントローラ10は、そのインターネットに接続されたコンピュータ17と通信可能となっている。コンピュータ17は、MPEG規格で圧縮符号化されたデータを蓄積しており、ディスク再生装置100からの要求により、蓄積したデータを送信する。このため、ディスク再生装置100は、コンピュータ17からデータを受信して、上述したHD DVD20から読み出したデータと同様にして、映像および音声を再生する。
操作部12は、ディスク再生装置100の前面に備えられた複数のボタンスイッチを有する。操作部12では、ディスク再生装置100を操作するユーザの指示の入力が受付けられる。また、操作部12は、リモートコントローラ(リモコン)14と赤外線による無線通信が可能となっている。リモコン14は、操作部12と同様の指示を入力するためのボタンスイッチを有する。このため、ユーザは、操作部12に入力するのと同様の指示を、リモコン14を用いて入力することができる。
表示部13は、蛍光表示管であり、ディスク再生装置100の動作状態の表示、操作部12に入力されたユーザの指示の表示等を行う。なお、蛍光表示管に代えて、または、それとともに液晶表示装置、有機エレクトロルミネッセンスディスプレイ(ELD)またはLED(Light Emitting Diode)パネル等を用いてもよい。
図2は、HD DVDに記録されるファイル構造の一例を示す図である。ルート(Root)ディレクトリの直下にHVDVD_TSとADV_OBJとの2つのディレクトリが配置される。HVDVD_TSディレクトリには、ビデオデータおよびオーディオデータがミックスされたデータが配置される。ADV_OBJディレクトリには、アドバンスト・サブタイトルのファイル等が配置される。
本実施の形態におけるディスク再生装置100は、ダイジェスト再生が可能である。ダイジェスト再生とは、動画を部分的に再生する再生方法である。例えば、1時間の映画を、10分ごとの部分に6分割して、各部分の最初の1分を再生する。なお、ダイジェスト再生において、再生する部分を決定する方法は種々の技術が知られているが、いずれの方法を用いてもよい。ここでは、動画を通常の再生モードで再生する場合の開始から終了までの時間を再生時間という。再生時間が1時間の映画であれば、通常の再生モードで再生すれば、映画の再生を開始してから1時間で再生が終了する。
図3は、再生時間と文字表示期間との関係の一例を示す図である。図3を参照して、再生時間に、第1文字表示期間〜第M文字表示期間が存在する例を説明する。ただし、Mは正数である。なお、再生時間中で、文字表示期間が割り当てられていない期間は、文字列が表示されない期間である。通常の再生モードの場合には、動画は1.0倍速度で再生され、動画の再生が開始されてからの経過時間に割り当てられた文字表示期間に対応する文字列を含む文字画像が生成されて、動画像とミキシングされて表示される。ここでは、再生速度を、再生倍速度で示す。再生倍速度は、通常の再生速度を1.00として、それに対する倍率を示す。
図4は、再生処理の流れの一例を示すフローチャートである。再生処理は、ディスク再生装置100のシステムコントローラ10が情報再生プログラムを実行することにより、システムコントローラ10により実行される処理である。図4を参照して、システムコントローラ10は、字幕表示させる指示が受け付けられたか否かを判断する(ステップS01)。ユーザが操作部12を操作して、再生モードを字幕表示させる字幕表示モードに切換える指示を入力することにより、システムコントローラ10により字幕表示させるための指示が受け付けられる。ユーザによる意思を尊重するためである。字幕表示させる指示が受け付けられたならば処理をステップS02に進め、そうでなければ処理をステップS22に進める。ステップS22では、字幕を表示させることなく、通常の再生倍速度(1.0倍速)で動画像のみを再生する。システムコントローラ10は、ビデオデコーダ32にビデオデータをデコードさせ、ビデオエンコーダ35にビデオデコーダ32が出力するビデオデータを表示用の画像に変換させる。そして、再生が終了すれば(ステップS23でYES)、処理を終了する。再生するビデオデータが存在しなければ再生が終了したと判断して処理を終了する。
ステップS02において、再生速度を字幕の文字数に合わせる指示が入力されたか否かを判断する。ユーザが操作部12を操作して、再生速度を字幕の文字数に合わせる特別再生モードに切換える指示を入力することにより、システムコントローラ10により再生速度を字幕の文字数に合わせるための指示が受け付けられる。そのような指示が受け付けられたならば処理をステップS03に進め、そうでなければ処理をステップS16に進める。
ステップS16では、通常の再生倍速度(1.0倍速)で動画像を再生する。そして、再生中のフレームに対応するアドバンスト・サブタイトルを検索して、そのようなアドバンスト・サブタイトルが存在するか否かを判断する(ステップS17)。アドバンスト・サブタイトルが存在すれば処理をステップS18に進め、存在しなければ処理をステップS21に進める。字幕が存在しない場合に動画像と文字画像とをミキシングする必要がないからである。
ステップS18では、アドバンスト・サブタイトルにより定義される1組の文字列を含む文字画像を生成する。システムコントローラ10は、アドバンスト・サブタイトルプレーヤ33に、アドバンスト・サブタイトルに含まれる1組の文字列を含む文字画像を生成させる。そして、生成した文字画像を再生中の動画像とミキシングする(ステップS19)。システムコントローラ10は、ミキサ34に、ビデオデコーダ32が出力するビデオデータ(動画像)とアドバンスト・サブタイトルプレーヤ33に生成させた文字画像のデータとをミキシングさせる。そして、アドバンスト・サブタイトルに含まれる文字表示期間に対応する動画像の再生が終了したか否かを判断する(ステップS20)。文字表示期間に対応する動画像の再生が終了したならば処理をステップS21に進める。システムコントローラ10は、ミキサ34に、ミキシングを中止させてビデオデータのみを出力させる。一方、文字表示期間に対応する動画像の再生が終了していなければ処理をステップS19に戻し、通常の再生倍速度で再生される動画像と文字画像とのミキシングを継続する。ステップS21では、動画像の再生が終了したか否かを判断する。再生するビデオデータが存在しなければ再生が終了したと判断して処理を終了するが、再生するビデオデータが存在すれば処理をステップS17に戻す。
ステップS03において、再生中のフレームに対応するアドバンスト・サブタイトルを検索して、そのようなアドバンスト・サブタイトルが存在するか否かを判断する。そのようなアドバンスト・サブタイトルが存在すれば処理をステップS04に進め、存在しなければ処理をステップS14に進める。ステップS14では、通常の再生倍速度(1.0倍速)で動画像を再生する。そして、ステップS15において、再生が終了したか否かを判断する。再生するビデオデータが存在しなければ再生が終了したと判断して処理を終了するが、再生するビデオデータが存在すれば処理をステップS03に戻す。
ステップS04では、ステップS03において検索により抽出したアドバンスト・サブタイトルにより定義された1組の文字列(字幕)の文字数を算出する。ステップS05では、ステップS03において検索により抽出したアドバンスト・サブタイトルにより定義された文字表示期間を取得する(ステップS05)。そして、ステップS04で算出した文字数と、ステップS05で取得した文字表示期間とから再生倍速度Dを決定する(ステップS06)。システムコントローラ10は、文字数と文字表示期間とに対応して再生倍速度Dを定義した定義テーブルを予め記憶しており、その定義テーブルにしたがって再生倍速度Dを決定する。
次のステップS07において、「もっとゆっくり」の再生モードに設定されているか否かを判断する。ユーザが操作部12を操作して、再生速度をより遅くする「もっとゆっくり」の再生モードに設定することにより、システムコントローラにより「もっとゆっくり」の再生モードの設定が受け付けられ、設定される。「もっとゆっくり」の再生モードに設定されているならば処理をステップS08に進め、設定されていなければ処理をステップ09に進める。ステップS08では、ステップS06で決定された再生倍速度Dを、0.9倍した値に変更する。そして、次のステップS09では、再生倍速度Dで動画像を再生する。システムコントローラ10は、ビデオデコーダ32にビデオデータをデコードさせ、デコードされたビデオデータを再生倍速度Dに変換させる。そして、ビデオエンコーダ35にビデオデコーダ32が出力するビデオデータを表示用の画像に変換させる。システムコントローラ10は、オーディオデコーダ36に対しても再生倍速度Dに応じた再生速度にデジタルのオーディオデータを変換させる。この際、再生倍速度が1.0よりも小さくなる(再生速度が遅くなる)場合は、音声の周波数が低くなり、声がひくくなってしまうので、オーディオデコーダ36は、オーディオデータの周波数が通常の再生倍速度で再生したのと同じ周波数となるようにフィルター処理をする。これにより、音声の周波数が変化して違和感をユーザに与えるのを防止する。
ステップS10において、ステップS03において検索により抽出したアドバンスト・サブタイトルで定義された1組の文字列を含む文字画像を生成する。システムコントローラ10は、アドバンスト・サブタイトルプレーヤ33に、アドバンスト・サブタイトルに含まれる1組の文字列を含む文字画像を生成させる。そして、アドバンスト・サブタイトルに含まれる文字表示期間を、ステップS06で決定した再生倍速度D、ステップS08で変更した場合には変更後の再生倍速度Dに応じた期間に変更する(ステップS11)。具体的には、文字表示期間の開始時刻と終了時刻で定まる期間を再生倍速度で除算した期間となるように終了時刻を変更する。システムコントローラ10は、ミキサ34に、ビデオデコーダ32が出力するビデオデータ(動画像)とアドバンスト・サブタイトルプレーヤ33に生成させた文字画像のデータとをミキシングさせる(ステップS12)。そして、ステップS11において変更した文字表示期間に対応する動画像の再生が終了したか否かを判断する(ステップS13)。文字表示期間に対応する動画像の再生が終了したならば処理をステップS14に進める。システムコントローラ10は、ミキサ34に、ミキシングを中止させてビデオデータのみを出力させる。一方、文字表示期間に対応する動画像の再生が終了していなければ処理をステップS12に戻し、再生倍速度Dで再生される動画像と文字画像とのミキシングを継続する。
ステップS14では、再生倍速度を通常の再生倍速度(1.0倍速)に設定して、動画像を再生する。字幕が存在しない場合には、動画像を通常の再生倍速度で再生するためである。次のステップS15において、再生が終了したか否かを判断する。再生するビデオデータが存在しなければ再生が終了したと判断して処理を終了するが、再生するビデオデータが存在すれば処理をステップS03に戻す。
なお、ステップS06において、ステップS04で算出した文字数と、ステップS05で取得した文字表示期間とから再生倍速度Dを決定するようにしたが、ステップS04で算出した文字数のみから再生倍速度Dを決定するようにしてもよい。この場合には、システムコントローラ10が、文字数に対応して再生倍速度Dを定義した定義テーブルを予め記憶するようにし、システムコントローラ10がその定義テーブルにしたがって再生倍速度Dを決定するようにすればよい。
図5は、文字表示期間および文字数に対応して再生倍速度を定義した定義テーブルの一例を示す図である。図5を参照して、文字数が多いほど、再生倍速度は小さい(再生速度が遅い)。また、文字表示期間が短いほど再生倍速度は小さい(再生速度が遅い)。なお、文字表示期間および文字数に対応する再生倍速度は、図5に示したものに限定されることなく、任意に定めることができる。また、文字数に対応して再生倍速度を定義する場合には、たとえば、図5において文字表示期間が「長」の再生倍速度を用いればよい。
図6は、再生時間と再生倍速度との一例を示した図である。図6では、図3に示した再生時間と文字表示期間との関係を有するコンテンツが再生された場合の再生倍速度を示している。図6を参照して、第1文字表示期間〜第M文字表示期間それぞれにおいて、文字表示期間の長さおよび文字数に応じた再生倍速度を示している。例えば、第1文字表示期間の再生倍速度は0.96とされ、第2文字表示期間の再生倍速度は1.00とされる例を示している。文字表示期間の割り当てられていない期間の再生倍速度は1.00である。
以上説明したように本実施の形態におけるディスク再生装置100は、アドバンスト・サブタイトルにより定義された1組の文字列を含む文字画像が生成され、該文字画像が、アドバンスト・サブタイトルにより定義された文字表示期間に再生される動画像とミキシングされる。文字表示期間に対応付けられた1組の文字列の文字数に応じて、再生倍速度が決定されて(S06)、動画像がその再生倍速度で再生され(S09)、文字表示期間を再生倍速度に応じて変更した期間(S13でNO)、文字画像が動画像にミキシングされる(S12)。このため、文字数が多いほど、動画像の再生倍速度を小さく(再生速度を遅く)することができ文字画像が表示される時間を長くすることができる。その結果、ユーザが、動画像が再生されている間に表示される文字を確実に読み取ることができる。
また、アドバンスト・サブタイトルにより定義された1組の文字列の文字数および文字表示期間の長さに応じて、再生倍速度が決定される。このため、文字数が多いほど、または、文字表示期間が短いほど再生倍速度を小さく(再生速度を遅く)することができ、ユーザが、動画像が再生されている間に表示される文字を確実に読み取ることができる。
なお、上述した実施の形態においては、ディスク再生装置100について説明したが、図4に示した再生処理をディスク再生装置100に実行させるための情報再生方法、または情報再生プログラムとして発明を捉えることができるのは言うまでもない。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 システムコントローラ、11 ナビゲーション情報解析部、12 操作部、13 表示部、14 リモコン、15 インターフェース、16 インターネット、17 コンピュータ、20 HD DVD、21 ピックアップ、22 スピンドルモータ、23 サーボ回路、24 復調部、25 訂正部、26 読み出し用バッファ、27 再生バッファメモリ、31 パーサ、32 ビデオデコーダ、33 アドバンスト・サブタイトルプレーヤ、34 ミキサ、35 ビデオエンコーダ、36 オーディオデコーダ、100 ディスク再生装置。
Claims (3)
- 記録媒体から動画データおよび文字データを読み出して動画像を再生する情報再生装置であって、
前記文字データは、動画データが再生される再生時間に含まれる複数の文字表示期間各々に対応付けられた1組の文字列を含み、
前記動画データに基づいて、動画像を再生する再生手段と、
前記文字データに基づいて、前記複数の文字表示期間各々に対応付けられた前記1組の文字列を含む文字画像を生成する文字画像生成手段と、
前記生成された文字画像に対応する前記文字表示期間に、該文字画像を前記再生された動画像とミキシングするミキシング手段とを備え、
前記再生手段は、前記複数の文字表示期間各々に対応付けられた1組の文字列の文字数に応じて、再生スピードを変更し、
前記ミキシング手段は、前記文字表示期間と前記変更された再生スピードとで定まる期間、該文字画像を前記再生された動画像とミキシングする、情報再生装置。 - 前記再生手段は、前記複数の文字表示期間各々と、該文字表示期間に対応付けられた1組の文字列の文字数とに基づいて、再生スピードを決定する決定手段を含む、請求項1に記載の情報再生装置。
- 記録媒体から動画データおよび文字データを読み出して動画像を再生する情報再生方法であって、
前記文字データは、動画データが再生される再生時間に含まれる複数の文字表示期間各々に対応付けられた1組の文字列を含み、
前記文字データに基づいて、前記複数の文字表示期間各々に対応付けられた前記1組の文字列を含む文字画像を生成するステップと、
前記複数の文字表示期間各々に対応付けられた1組の文字列の文字数に応じた再生スピードを決定するステップと、
前記動画データに基づいて、前記決定された再生スピードで動画像を再生するステップと、
前記生成された文字画像に対応する前記文字表示期間と前記決定された再生スピードとで定まる期間に、該文字画像を前記再生された動画像とミキシングするステップとを含む、情報再生方法。
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Legal Events
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20090303 |
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